李衣菜「私はツーリングがしたいんです!」モバP「…」 (39)

モバマスの多田李衣菜メインのSSです。

李衣菜がバイクに乗るぞという身も蓋もない内容ですが、短めですので最後までお付き合いいただけたら幸いです。

それでは投下します。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1392083554

李衣菜「プロデューサーさん。プロデューサーさん!私タンシャに乗れるようになりたいんです!」

P「タンシャ?あぁ、単車ね」


李衣菜「そうソレです。単車です!」

P「どうした?急に…お前この前、原付の免許取ったばかりだろう?」

李衣菜「その節はお世話になりました……ってそうなんですけど、この前なつきちとツーリングに行こうってなりまして……」

P「なつきちって?」

李衣菜「あぁ、すみません……木村夏樹ちゃんなんですけど、お仕事で知り合ってから仲良くなって……」

P「あー、あのパッションプロダクションの……」

李衣菜「そうです。で、その時に……」

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李衣菜『なつきち!おまたせー。それじゃ、早速出発しようか?』

夏樹『だりー。今日何処に行くか分かってるのか?』

李衣菜『?…高速に乗って、ロックコンサート見に行くんだよね?』

夏樹『そうだ。高速に乗るんだ。だけどな、お前のバイクのメータを見てみ』

李衣菜『60って書いてあるよ』

夏樹『それはなつまり60Km/hしか出せないんだ……高速ってな80~100Km/hで流れているんだ。つまりだーりのバイクじゃ高速を走るのは無理なんだよ』

李衣菜『えぇー。』


李衣菜「と、いうことがありまして…」

P(………)

李衣菜「その日はなつきちのバイクに乗せて貰ったので、事なきを得たのですが…」

P「まぁ、そうなるだろうな、時間的にも下道で行ける距離では無かっただろうし」

李衣菜「私、悔しいです……」

P「?…どうした?」

李衣菜「折角なつきちとツーリングできると思っていたのに、私のバイクじゃダメだなんて……」

P(………)

李衣菜「私はなつきちに乗せて貰うんじゃなくて、一緒にツーリングしたいんです!」

P「気持ちはわかるが……免許も新たに必要になるぞ。」

李衣菜「はい。だからこの前みたいにプロデューサーさんに勉強教えて貰おうかなーとお願いしに来たんですけど……」



P「あー。あのな、李衣菜。原付は筆記試験だけだったけど、今お前が取ろうとしてる中免は実技試験って言ってな、実際にちゃんと運転できるかも見られるんだぞ。」

李衣菜「げっ。マジですか?」

P「だから普通は教習所に行って、練習するんだけどな……行くか?教習所。」

李衣菜「でも、今もバイクに乗っていますし、練習しなくてもどうにかなりませんかね?」

P「うーん。やってみると最初は案外難しい物だぞ?今乗っている原付と違って重いし、ギアが付いていてな、クラッチって奴を操作して、ギアを変えながら運転するんだ。こんな感じに」ニギニギ

李衣菜「自転車のギアとはまた違うんですね……じゃ、乗り方含めて教えてくれませんか?」

P「えっ……。まずそもそも練習する場所が……いや待てよあそこなら……でもなぁ」

李衣菜「……ダメですか?」

P(せっかく興味示してるし……上手い事やってみるか……)

P「わかった。わかった。……ただ俺にも準備があるし、お前のスケジュールも考慮して、この日からでいいか?」

李衣菜「ウッヒョー!ありがとうございます!それじゃ、よろしくお願いしますね。プロデューサーさん!」

--特訓初日--

--某所

李衣菜「うわっ。どうしたんですかここ。」

P「知り合いの伝手でな、しばらく空き地を貸して貰えるようにしたんだ。」

李衣菜「うわっ。なんだか大事に……わざわざすみません…」

P「まぁ、気にするな。本人もこの土地、使い道無くて困ってたみたいだし。っとおしゃべりはこのあたりで止めて、早速始めるか。」

李衣菜「あれっ、この前見せて貰ったバイクと違うような……」

P「あれは大型だし、倒されたら困るからな……こいつは学生の時、足として使ってた奴を実家から引っ張ってきたんだ。」

李衣菜「へぇー。」

P「じゃ、早速……」

--ガシャッ

李衣菜「ええぇー。ちょ……何で倒しちゃうんですかっ」

P「それじゃ、こいつを起こしてみろ」

李衣菜「これ、何の意味があるんですか…」

P「いいから」

李衣菜「わ、わかりましたよ……って重いっ」

P「おいおい、そんな持ち上げ方だと、腰痛めるぞ……」

李衣菜「そんな事言われても……うぅ……」

P「しょうがないな……コツがあるんだよ。こうやって持ってな……腰を当てて、体重を乗せるように足を使って……っと。こんな感じだ」

李衣菜「おー。なんか楽々持ち上がってますね。」

P「ほれっ」

--ガシャ

李衣菜「あーっ。今度は反対にっ……」

P「左右で引き起こし1セット……な。」

李衣菜(………)

P(………)

李衣菜「やります。やりますから…!」

李衣菜「よいしょっと……なんだぁ。コツつかめば案外簡単ですね」

P「もし万が一倒したら起こせないと困るからな……後は取り回しなんだけど、まぁ、そっちは大丈夫だろ……じゃ、実際に運転してみて貰おうかな。」

※因みに普通二輪に事前検査はありませんよ

李衣菜「おぉー。遂に、ですね!」

P「と、言っても走る前に色々やらないといけないんだけどな……」

李衣菜「え?乗って、エンジン掛けるだけじゃ無いんですか?」

P「まぁ、普通はそれでもいいんだろうけどな……説明するから、その通りに乗るんだ。」

李衣菜「はい!」

P「まず、バイクの左隣に立って、周囲を見渡して安全確認。」

李衣菜(………)

P「OKなら、ブレーキ握りながら、スタンド外して、後ろを確認……」

李衣菜「よいしょ……っと」

P「バイクに跨って、右足でブレーキを掛けるんだ。あ、右足地面に付けるなよ」

李衣菜「……大丈夫です!」

P「それじゃ、ミラー調整して、キー回して、ニュートラル……緑のランプが光っていたら、エンジンを掛けるんだ」

キュルルル……ヒュンヒュン……。

P「よし、それじゃ右後ろを確認したら、ブレーキレバーを握りながら、足を踏み替えて……クラッチを握りながら1速にギアを入れ……ブレーキとクラッチは握りっぱなしな。」

李衣菜「……できました」カチャン

P「今度は、左後ろを見てから、また足を踏みかえて、ブレーキペダル踏んだらブレーレバーは放していいぞ。」

P「うん。周囲確認して、右にウィンカー出すんだ」

李衣菜(………)

P「いよいよ発進だ、もう一度周囲確認してから前を見て、クラッチを繋いで発進。」

李衣菜「おぉー。」トトトト

P「発進したら、左足乗せて、ウィンカー消して……そうそう。よし。とりあえず止まって」

李衣菜「はい!」キキッ

P「っと……長いが、ここまでが法規に乗っ取った発進だ。わかったか?」

李衣菜「はい!」

P「……実はもう最初の方覚えてないだろ?」

李衣菜「はい!」

P「……もう一度最初から教えるから、降りてメモしてくれ。」

李衣菜「………はい。」


李衣菜(………)カリカリ

P「メモ取るついでに、正しい降り方も教えたが大丈夫だな?……しっかし、何だかんだでクラッチ使えるとはなぁ。スムーズに発進出来てたし。」

李衣菜「……あぁー。実はあの後、なつきちにお願いして、動かさせて貰ったんですよ。どんなもんなのかなーって。ちょっとだけですけどね。」

P(ほぉー……)

P「正直もっと手こずると思ってたんだがなぁ。この調子なら予定を早めても大丈夫そうだな……」

李衣菜「本当ですか!?」

P「この調子でいけば。な?……とりあえず今日は乗り降りを意識しながら、バイクに慣れるように。俺が止めるまで、ここをグルグル乗り廻していいから…」

李衣菜「はーい。んじゃ、行ってきまーす。」

--キュルルル……

P(………)


--数日後

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--ヒュ---ン

P(普段原チャリ乗ってるから、コツさえ掴めば乗れるようにはなる……か。)

李衣菜「どうしました?」キキッ

P「うん?普通に運転はできているみたいだから、今日から課題やって貰おうかなと。」

李衣菜「課題ですか……嫌な響きですね……」

P「まぁ、そう言うなって……中免は1本橋と、スラロームと急制動……後はクランクとS字か。」

李衣菜「なんか、多くないですか?」

P「それだけちゃんと運転できないと、危ないってことさ……ライン引きで白線引いといたから、この上をゆっくり走ってみてくれ。」

李衣菜「はーい……っとっと……」

P「下見てたらまっすぐ走れないぞー。前見ろ前。」

李衣菜「そんな事言われましても……落っこちちゃいそうで…」

P「………下を向いたまま走るとかロックじゃないぞー」

李衣菜「!!……そうですよね!しっかり前を見据えてっ!」

P(いいのか……こんな教え方で……って)

P「おいおい、飛ばしすぎだっ。もっとゆっくり……」


P「次はスラロームだな……カラーコーンはないから、白線で勘弁な。」

李衣菜「うっす。」

P「……右、左、右……っとこんな感じに走るんだ。イメージとしては、次の次を考えながら進む感じか…とりあえずやってみろ」

李衣菜「……なんか……こう次曲がろうとしても間に合わな……あっ。」

P「ちょっと乗らせてな?……いいか?走るリズムがあるんだ。手本見せるから、動きを見るのと『音』を良く聞くんだ」

李衣菜(音か……)

P(おっ。目付き変わったな。)

--ヒュン--ヒュン--ヒュン……

李衣菜(………)

P「っと、できそうか?」

李衣菜「……やってみます。」

P「おぅ。頑張れ。」


P(飲み込み早いなぁ……まぁ元々運動神経は悪くないし……問題は学科……かな……)

P「李衣菜。ちょっといいか?」

李衣菜「はい。はーい。」

P「それじゃ、今度は急制動だ。いいか?この白線で一回止まって、むこうの白線までに3速40Km/hまで加速。そのまま40Km/hでむこうの白線を跨いだら、ブレーキして二本目の白線より手前で止まるんだ。止まるとき無理してギア変える必要は無いからな。」

李衣菜「?……それってつまり走って止まるだけですよね。今までに比べたら簡単じゃないですか?」

P「急制動自体は簡単なんだけどな……まぁ、やってみてくれ」

李衣菜「了解です!」

P(………)

---キキッ。

李衣菜「……どうですか?」

P「駄目だ。」

李衣菜「何でですか?ちゃんと線の手前で止まってますし、スピードもちゃんと出てましたよ?」

P「うん?急制動自体は何の問題もないぞ。」

李衣菜「じゃあ、何で駄目なんですか?」

P「……発進の時、止まった後。足踏み変える時。全部周囲確認忘れただろ?」

李衣菜「えっ……この時もやるんですか……?」

P「あぁ。と言うか、バイクに乗った直後から降りるまでの間、止まってからの発進、足の踏み変えする時は必ず周囲確認な。めんどくさいけど、徹底しないとダメだ。」

李衣菜「うぇー。」

P「……持ち点が30点しかない以上、こんなしょうもないことで点数減らすわけには行かないからな……因みに今のだけで合計20点減点だぞ。」

李衣菜「なんかだんだん無理な気がしてきたんですけど……」

P「逆に言えば、こんなところしか点数引く要素無いからな?今のうちから体に覚えさせれば大丈夫だろ」

李衣菜「が、頑張ります……」

P「それじゃ、今日は3つの課題と今話したことを意識して練習してくれ。時間になったらまた合図するから…。」

李衣菜「はーい」

P(………)

--再び数日後--

楓「きっと君はいつの日か~この空も飛べるはずだから~♪」

---ガチャ……。

楓「お疲れ様です。」

李衣菜「楓さん。お疲れ様です!」

P「お帰りなさい。楓さん。」

楓「ただいまです。お二人ともこの前話していた勉強会ですか?夜遅くまで精が出ますね。」

P「そんなところです。ただ……」

李衣菜「うぅ……。」

楓「一筋縄では行かないみたいですね……あ、そうだ……私、お二人にコーヒー淹れて来ましょうか?だりーなちゃんは何がいいかしら?」

李衣菜「わざわざすみません……。じゃあ、ブラックでお願いします!」

楓「ブラック。ね。プロデューサーは?」

P「それじゃ、『いつもの』で」

楓「…ふふっ。わかりました。それじゃあ、ちょっと待っててください。ね?」

李衣菜「はーい。よっし、カフェイン入れて、気合い入れなおしますかー。」


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楓「だりーなちゃん。お待たせ。」

李衣菜「ありがとうございます。……あぁ…この香り……落ち着くなぁ。」コクコク

楓「プロデューサーも、どうぞ。」

P「ありがとうございます……」ズズッ

楓「懐かしいなぁ……免許の勉強……私が免許取ってからもう7年……結局今まで運転する機会なんて数えるほどしかなかったな……」

P「こっちは電車やバスが沢山ありますからね……もはや身分証明書の代わり。みたいな感じですよね……」

楓「えぇ……和歌山では、やっぱり車が無いと……って思ってましたけどね。……そうそう、だりーなちゃん。これ、良かったら使ってくれないかな?」

李衣菜「これは…?あっ、教本だ!」

楓「もう7年前だから、役に立たないかもしれないけど、無いよりはいいかな?って。プロデューサーからお勉強の話を聞いた後、お部屋を探してみたら、仕舞ってあったから……」

P「助かります。車もバイクも出題される問題は変わらないですから。」

楓「それじゃあ、探しておいて良かったですね」

李衣菜「ウッヒョー!すごいすごい!重要な所はマーカー引いてあるし、余白に覚えるポイントが書いてある!プロデューサーさんの教本とは大違いですね。」

P「俺は感覚で全部解けたから良いんだよ……。」

楓「プロデューサーは機械。得意ですものね。私は苦手で……先生のお話聞いて、重要な所を毎回書き留めておいたの。こうしておけば、後で見直すのも教本だけですむかな?って」

李衣菜「これならすぐに覚えられそうです!ありがとうございます楓さん!」

楓「どういたしまして。お勉強頑張ってね、だりーなちゃん。」ニコ

李衣菜「はいっ!」

P「すみません……楓さん。」

楓「ふふっ。困ったときはお互い様ですよ?プロデューサー。」

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P「さて、と。残りの課題も出来るようにするか……後はクランクとS字だな……似たようなものだから、一気に出来るようにするぞ。」

李衣菜「はいっ!」

P「いい返事だ。課題の中ではこの二つが実際の運転でも一番使うかな?……道が細いが、ゆっくり大回りで走れば大丈夫だからな。この課題で半クラッチとリアブレーキをちゃんと使える様にするんだ」

李衣菜「はーい。」

P「後は……そうだな…バイクを傾けて曲がろうとすると、逆に走り辛いだろうから、なるべくハンドルで曲がるのと、しっかりとタンクを足で挟んでバランスを取るぐらいか?……まぁ、習うより慣れるしかないよな。」

李衣菜「んじゃ、ちょっと行ってきます。」

P(………)

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李衣菜「どうですかね?」

P「まぁ、いいんじゃないかな」

李衣菜「なんか含みがある言い方ですね……結構上手く出来たかな?と思ってたのにー。」

P「ごめんな……悪気は無いんだ。ただ、クランク曲がった時に振られるのが少し気になってな……苦手なのか?」

李衣菜「いやー運転だけなら大丈夫なんですけど、ウィンカー出したり、消したり、大回りしないとって色々考えたらごっちゃになっちゃって……」

P(ちゃんと本読んでいるみたいだな……)

P「そういう細かいところを気にするようになれれば大丈夫だ。時間の制限は特にあるわけじゃないから、落ち着いて出来るようになるまで、練習するか。」

李衣菜「はいっ!」

P「それじゃまた、時間になるまで好きなように練習してていいからな。なんか聞きたいことあれば聞いてくれな。」

李衣菜「りょーかいです!」

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--あくる日の昼休み--

---試験場前

李衣菜「あー。懐かしいですね……この雰囲気。」

P「前にも1回来たな…。それよりもちゃんと持ってきたか?」

李衣菜「はい。メモ帳と……デジカメは無かったので、スマホで大丈夫ですかね?」

P「後で見直すならスマホの方が便利かもな。大丈夫だ。」

李衣菜「それで?ここで何をするんですか?」

P「ここからはイメージトレーニングをして貰おうと思ってな。空き地で出来ることにも限界があるし。」

李衣菜「うん?具体的には何を?」

P「実は昼休みの時間とかは試験のコースを自由に歩けるんだ。だから実際にコースを歩きつつポイントを教えようかと……な。」

李衣菜「なるほど……動画取っておけば、何度も見直せますね。」

P「メモも取っておけば、見て、書いて、で覚えられるからな。」

李衣菜「なんか……考えることがいっぱいですね。」

P「まぁ、そこは勘弁な……じゃ、さっと終わらせるか。」

李衣菜「はーい。」

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P「これでコース一週したけど、大丈夫そうか?」

李衣菜「うぅ……。」

P「こればっかりは、覚える以外無いからなぁ……。」

李衣菜「いやー案外コース歩いてみると、引っかけが多いなぁ……って。あの坂降りた後の交差点とか言われなきゃ、たぶん逆走しそうですよ。」

P(そっちか……。)

P「気にするようになるだけでだいぶ変わるからな。珍しくここはコースが1つだけみたいだし、これ覚えちゃえば、運転自体は問題ないし大丈夫かな?」

李衣菜「マジですか!?遂にツーリング出来るという訳ですね!」

P「まだ気は早いがな……。ところで、あれから筆記はどうなってる?あまり見てやれる時間が取れなくて申し訳無かったけど。」

李衣奈「えっ。あぁー。まぁ……可もなく不可もなくと言いますか……。」

P「……。今日の仕事が終わったら、またやるか?」

李衣菜「お願いします……。」

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P「ふむ……まぁ、いいだろ。俺から教えられそうな事はもうなさそうだし……後は李衣菜の努力次第だな……」

李衣菜(………)

P「学業や、仕事に支障をきたさない範囲で、な?」

李衣菜「わ、わかってますって」

P「なら、大丈夫か。それと……ネックになるのが何度か触れた法規運転なんだが……原チャリの運転から気を付けて運転するんだ。動画で撮ったポイントを意識しながらな。」

李衣菜「大丈夫、大丈夫ですって」

P(………)

P「じゃ、もう遅いし今日はコレで切り上げるか……」

李衣菜(………)

P「ほら、お前の家まで送ってやるから、行くぞ?」

李衣菜(………)

P「李衣菜?早くしないと置いていくぞ?」

李衣菜「あぁ。すみません、今行きますって」

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-----試験場前

李衣菜「あー。なんか緊張して震えてきました……これが武者震いってやつですかね」

P「なんだ。お前も緊張なんてするんだな。」

李衣菜「失礼なっ。……ねぇプロデューサーさん。私ちゃんとできるかな?」

P「……まぁ、あれだけ勉強すれば大丈夫だろ」

李衣菜「えっ、ちょ、なんで知ってるんですか…」

P(そりゃなぁ………)

P「お前の顔に『勉強しました』って書いてあるからな」

李衣菜「ウソ、どこ、どこに書いてありますか?…プロデューサーさん鏡ありますか?」

P「そういう意味じゃなくてだな……ほら、いいから行って来い。遅刻したら、次のオフまで受験出来ないぞ」

李衣菜「それは困ります。次のオフはなつきちとの予定があるし……それじゃ、バシッと決めて来ます!」

P「おう。行って来い」


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李衣菜「プロデューサーさん!見てくださいよ。コレ私の新しいバイクの写メです!」

P「うん?400YAIBA買ったのか…。これだけ綺麗なのを探すの大変じゃなかったのか?」

李衣菜「なつきちとお揃いにしたかったから、なつきちの行きつけのバイク屋さんに探して貰って……でもすぐ見つかったんですよ?で、次の写メはこの前なつきちとツーリングに行った時のやつです。」

P「おっ、カッコ良く撮れてるじゃないか」

李衣菜「でしょ、でしょ。あとは…これが一番のお気に入りで………なんだかロックって感じがしませんか?」

P「そうだな……夕焼けをバックにツーショットか……良く撮れてると思うぞ」

P(いい顔してるな……)

李衣菜「ウッヒョー。プロデューサーさんに褒められた~。ちょっとこの写メみんなに自慢してきますね!」

---ア、リンチャンチョットコノシャメミテミテヨ……

P「………」

楓「プロデューサー、どうかしましたか?」

P「いえ、子供の成長を見守る気持ちってこうなのかな……と。あれ、俺は何を言ってるんでしょうね」

楓「私も……自分の子供がだりーなちゃんみたいな好奇心旺盛でまっすぐな子だったら素敵かな…と思います。手はかかりそうですけどね。ふふっ。」

P「それって、どういう意味で……?」

楓「さて?どういう意味でしょうね?………ところでプロデューサー。約束、覚えていますか?」

P「あぁ、楓さんをバイクに乗せるって約束でしたっけ……まだ少し寒いかもしれないですが、大丈夫ですか?」

楓「大丈夫ですよ。寒くなったら、プロデューサーのお背中で暖まりますから……。あ、私、好きなんです。プロデューサーのお背中。……暖かいですから。」

P(………)

P「楓さんが暖を取ってくれるなら、安心ですね。では今度の休日は予定を空けておきますので……」

楓「ふふっ。じゃあ今度の休日はプロデューサーとタンデムでランデブー。ですね。」ニコニコ

・以上になります。ここまで読んでいただいた方。ありがとうございました。相変わらずな文章力ですみません……こういうネタは需要無いよなぁーと思いつつ、暇つぶしにさっと……グダグダ過ぎてもアレですし、苦労する接写とか、かなり端折りました……所詮フィクションですから。お許し下さい。

・素直にベースネタで攻めればよかったのでしょうけど、ベースどころか弦楽器全般触ったことないので……、じゃあ、なつきちとツーリングしたい的な方向で攻めるかー。と、単純です。……今度書くときは普通にかわいく書いてやりたい……。

・久しぶりにマグナキッドのコピペをみたらなんとなくこんなのになりました…。そのままじゃあ不憫すぎるから、頭だけですけどね。

・今回は〔エイトビートロッカー〕から……李衣菜の魅力って、にわかと言われつつも、こっそりと好きな物には入れ込む姿にあると思うんですよね。ヘタクソでも、知識がなくても、一生懸命になって、失敗して、それでも好きだから……そんな姿は素敵だと思うのです。こんな事書いてますが私は李衣菜を半分も持っていません……つまり私が一番のにわかって事ですね。

色々な意味で甘々な前作です。よければ目を通してやってください。

・高垣楓「朝食を抜いてると聞いてチョーショック」モバP「…」

高垣楓「朝食を抜いてると聞いてチョーショック」モバP「…」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1390972118/)

追伸。

余計だな…とは重々承知の上なので、グダグダを見たくない方はスルーして下さい。



・皆様1の想像以上に前作を読んで下さっていたみたいで……こういうの私自身蛇足だと思いますが、前作のお詫びを含みますので……今回だけですから……。

・半角多くない?、他のSSに影響受けてる?……なるべくネタがかぶらない様にしたつもりですが、大なり小なり影響を受けた方はいます。一応ss内の雰囲気としては、ある曲がネタになっています。……意図的に狙った寒さは今後控えますね……後半角…気を付けます…。

・口調が……比奈は完全にやらかしてます…。楓さんは…こんなもんかな?と思っていましたが、すみません……

・なんで赤羽根……一番多かったですね……これは1が赤羽根だからです。ごめんなさい、嘘です。許して下さい……。
私自身アニマスからモバマスに入ったにわかで、プロデューサーのデフォルトネーム=赤羽根と思っていたところがあり、ましてやモバPでは語呂悪い、オリジナル名字なんてもっと無いな…と考えていたのですが、多くの方に不快な思いをさせてしまい、申し訳ありませんでした。
もし問題なら李衣菜みたいにプレイヤーの事を○○、○○さんと呼ぶアイドルは○○で統一した方がいいんじゃないかと考えていたり……。どうなんでしょうか?
しょうもない内容ですが、前回作をわざわざまとめて頂けた方、1の精神的にも赤羽根を○○に手直しして頂けると……、もしくは皆様に赤羽根という名の不特定多数のプロデューサーって感じに脳内変換して頂けると物凄くうれしいのですが………ってここに書いても意味ないですね。

・今回も批判、意見、感想等書いていただければ今後の参考にしますので、申し付けてください。よろしくお願いします。

・クールPなので基本的にクールしかわかりませんが、また書く機会があれば目を通していただければ、幸いです。

・今回のように、ぱっと思いついたことをダラダラと書いたり、イチャコラ話になる可能性が高いですが……

・長文のあとがきに付き合ってくれた方ありがとうございました。次回があれば、こういうのは無くしますので…それでは失礼致します。

りーなスレかと思ったら楓さんスレだった訴訟

>>27さん。ごめんなさい。李衣菜とイチャコラする接写が出てこなかったです……。
李衣菜ってPに対してめっちゃ信頼はしてるけど……っていうのが私の中にあって……。
次書くときは、うまい事書きます……。

多田李衣菜(17)
http://i.imgur.com/LOHehwd.jpg
http://i.imgur.com/xRPO987.jpg

木村夏樹(18)
http://i.imgur.com/ADqELR5.jpg
http://i.imgur.com/rmFa4yh.jpg

高垣楓(25)
http://i.imgur.com/RIkhYiD.jpg
http://i.imgur.com/Ik6QDk2.jpg

……どう見ても、チラシの裏レベルですよね。晒しといて何言ってるんだって感じですが。

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