夏陽「東京から戻ってきたお姉さんを労おう!」 (22)

◆ひなビタ♪SSです
◆君たちの中にも、ライブで涙ちょちょぎれた人がいるだろう?
◆投下がこんな時期になったのは今日までインターネット環境が無かったからです
※立て直し

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心菜「ここな……ここな……なっちゃん……!ここな……!」ペカー

夏陽「サイリウムソードの色カチカチしてなにやってるの?」

心菜「みてみてなっちゃん、なっちゃんの赤色……!」

夏陽(ただ赤色ってだけじゃない)

夏陽「ああサイリウムの色変えて楽しそうにするここなあざといし最高にかわいい」

心菜「なっちゃんは裏表がないね」

纒「そうですよお」

夏陽(あ、お姉さんいたんだ)

心菜「でもお姉さんの灰色はないよ」

夏陽「まぁ、7色だしね」

纒「それに私はここなつでも日向美ビタースイーツ♪でもありませんから」

心菜「そうだけど、ちょっとさみしい」

夏陽(そんな事言ったらはんこめうのあの人もないけど)

纒(うふふ、私はお二人の気持ちだけで十分です)

纒「ああもうここなちゃんもなつひちゃんも可愛いお二人とも食べちゃいたい」

夏陽「お姉さんは素直すぎ」

心菜「食べてるくせに……」

夏陽「そういえばお姉さんはこの前ちくわバンドの初の東京ライブを司会して来たのよね」

心菜「お姉さん、お疲れさま……」

纒「いやあ、別に大きな事はしていませんよ、私はひなビタの皆にお力添え出来ればと思っただけですから」

夏陽「そんな事言っちゃって」

心菜「けんそん」

纒「いやいや本当ですって!あんな楽しい時間はそうそうありませんでしたし!」

夏陽「まぁお姉さんならそうだろうけど」

纒「まさか皆さんのあんな言葉やこんな言葉も聞けちゃうなんて!嗚呼!幸福の極地です!」

心菜「あんな言葉って……?」

夏陽(多分感動的な事だと思うんだけど)

夏陽「まあどういう意図があれ頑張ってたのは事実だからね!お姉さん!」

纒「はい?」

心菜「ここな、なっちゃんとお姉さんのしたい事、してあげる……!」

纒「えっ?そ、それ、本当ですか?」

夏陽「そうよ!私とここながお姉さんになんでもしてあげちゃうわよ!」

纒「じゃあ一日ベッドの」

心菜「言うと思った」

纒「じょ、冗談ですよお……そうですね、私、お二人を間近で見てきて思っていた事があるんです」

夏陽「思っていた事?」

纒「そうです、それは、姉妹っていいなあ、という事です!」

心菜「お姉さん、お姉ちゃんになりたいの……?」

纒「お姉さんもいいですねー好きですねー」

夏陽「そうなの?じゃあ出血大サービスよ!ここなあ!」

心菜「うん、お姉さん、ううん、お姉ちゃん」

纒「はい」

心菜「……お姉ちゃん、大好きっ」

纒「!!!」

心菜「ここなあ!」

心菜「……どうだった、カナ?」

纒「最高です」

夏陽「私も」

心菜「なっちゃんには、前も言ったよ?」

夏陽「それでも」

心菜「ふうん」

纒「心菜ちゃん、ありがとうございます」

心菜「えへへ」

夏陽(ここなかわいい)

纒「確かに姉という立場はいいものですよね、うん、夏陽ちゃんが心菜ちゃんを溺愛する気持ちも分かります」

夏陽「でもここなは私だけのものなんだからね!」

心菜「なっちゃん、そういう設定だから……」

纒「でも、そうですね、私は夏陽ちゃんより、心菜ちゃんになりたいのです!」

心菜「えっ?」

夏陽「ここなはオンリーワンでスーパースターなのよ!」

心菜「なっちゃん、そういう事じゃないよ、多分」

夏陽「お姉さんが妹っていう感じはあんまりないかな」

心菜「だよね」

纒「まぁそれは私自身も分かっています……私も正直妹というポジションが似合っている気はしません、
  実際アンケートの調査の結果、私の順位は最下位でした」

夏陽(私の姉の順位も妙に低かったなあ)

纒「でも!ポジションが似合う似合わないにしても!妹という立場になってみたいのです!」

心菜「お姉さんが妹……お妹さん……?」

纒「それ語呂悪いですよ、ここなつのお二人には、私を呼び捨てで呼んで欲しいのです」

夏陽「えっと……まとい?」

纒「はい!」

心菜「ちょっとやりづらい……」

纒「何を仰るのですか!私は妹になりたいのですから、さあどうぞ!」

心菜「……ま、まとい」

纒「はいっ!うふふ、なんだか新鮮です♪」

夏陽「えーっと、それで、何をすればいいの?」

纒「そうですね、ちょっと甘えさせて下さいな」

夏陽「甘えるって」

纒「膝枕とか、そんな感じのがいいですね!」

心菜「……お姉さん、バブ味を求めてるの?」

夏陽「しーっ!」

夏陽「まぁ膝枕ぐらいなら別にいいわよ、まとい」

心菜「なっちゃんと私、どっちがいい……?」

纒「両方大好きです!!!」

夏陽「わあ」

心菜「まとい、どうぞ」

纒「はーい♪」

夏陽(本当に嬉しそう)

心菜「どう?」

纒「ああもう、二人のほっそりした足の感触と暖かな体温を直に感じられてとってもとっても」

夏陽「テンションが上がりすぎてなんか混じってるわよ」

心菜「そうだ、まとい」

纒「はぁ~い?」

夏陽(リラックスし過ぎて呂律が回ってない)

心菜「どうせなら、私がさっき言った事と同じ台詞、私となっちゃんに言ってほしいな……?」

纒「えっ?」

夏陽「あーそれいいかも!お姉ちゃんって呼んでね!」

纒「え?えーっと……ううん……そうですね」

心菜(わくわく……)

纒「……お、お姉ちゃん!大好きっ!」

夏陽「おお、なんか新鮮」

心菜「まとい、かわいい」

纒「うっぐぐ」

纒「い、妹プレーはもういいじゃないですか」

心菜「自分で言い出したんだよ……?」

夏陽「お姉さん、他には何かないの?」

纒「そうですねえ、ううんと」

心菜「……やっぱりベッドでさん」

纒「あーっと!そうです、あれがありました」

夏陽「あれって?」

纒「お花見です!」

心菜「お花見……いいね……」

夏陽「でもちょっとギリギリ時期外れのような」

纒「それでもいいのです!花より女子と言うじゃないですか?」

心菜「そうかな」

夏陽「お弁当とか作る?」

心菜「どうしよう?」

纒「私はこの秘蔵酒『火の玉』を持っていきます!」

夏陽「ええー……」

心菜「私達は……丁度ドーナツがあるから、なっちゃん一緒に食べよ……?」

夏陽「うん」

~打吹公園~

夏陽「まだ桜残ってるのね」

心菜「よかったねお姉さん」

纒「はい!可愛い女の子を囲んで飲む花見酒は最高です!」

心菜「もう酔ってる……?」

夏陽「いつもと一緒かな」

纒「うふふ、お二人が楽しげにしているだけで私は美味しくお酒が飲めます」

心菜「知ってる」

夏陽「好きよねほんと」

纒「今更でしたねえ、おや」

まり花「さきちゃんのちくわお弁当美味しいんだよっ!」

めう「めうはお花見でこりが楽しみだっためう~」

咲子「うふふ、いっぱいあるので、お好きなだけ食べて下さいねっ」

一舞「まさに花より団子だし」

凛「予想は出来たけど、やっぱり風情の欠片もないわね……」

まり花「りんちゃん美味しいよっ?ほら、あーんしてっ」

凛「う、そ、そういうのはやめて頂戴、レコード屋……」

一舞「あれ?まりかじゃなくてレコード屋呼びなんだ?」

凛「い、いいじゃない」

咲子「この前は「いぶき」とか「さきこ」とか呼んでくれたのに……」

凛「うっぐぐぐ」

一舞「やっぱり呼び方は安売りしないタイプなの?」

凛「安売りって」

一舞「ほらほら、恥ずかしがらないでさっ」

凛「む……そういう貴方の調子の良さは相変わらずね、一舞」

一舞「えっ///も、もう急に言われると照れるしっ!」

凛「貴方が言えって言ったんじゃない……」

咲子「りんちゃんりんちゃん!次は私!」

凛「さ、咲子」

咲子「えへへへ」

めう「りんりん先生ゆでだここめう!じゃあめう!次はめうめうめう!」

凛「判子屋」

めう「りんりん先生冷たいめう!」

まり花(わたしも呼んでほしいなあ)

めう「ともかく、りんりん先生の急なデレにめうは涙ちょちょぎれそうになっためう!今でも思い出そうとすると泣きそうになるめう~」

凛「貴方も口調が変化していたじゃない」

めう「ありはその、感極まって」

凛「私も同じようなものよ……」

一舞「まぁライブは色々大変だったけど、楽しかったよね」

まり花「うん!皆盛り上がってくれたけど、やっぱり後からお疲れさんがぐぐーって」

咲子「だから今日はお花見さんです!ぽかぽか陽気でとってもとっても良い日和ですねっ」

まり花「えへへへーぽかぽかだねりんちゃーん」スリスリ

凛「す、擦り寄る必要はないんじゃないかしら……///」

めう(りんりん先生のこういうとこは全然治らないめう)

夏陽「なんだ、あんたたちもお花見してたんだ」

心菜「やっほ」

まり花「あっなつひちゃん!ここなちゃん!」

めう「そりにまととも!」

纒「嗚呼!偶然にもひなビタの皆さんもいるなんて!今日はなんて幸福な日なのでしょう!」

一舞「ねえねえ、あの後警察に事情聴取されたって本当?」

咲子「あんまりいけないことしちゃダメですよっ?」

纒「はい……」

夏陽(お姉さん何したの!?)

心菜(親告罪でよかったね、お姉さん)

みたいだけど、お姉さんも司会してたし」

まり花「まといさんの司会、とってもやりやすかったんだよっ!」

めう「なんというか、いつものまととだっためう!」

凛「まぁ、司会屋には世話になったわね……」

一舞「どうせなら三人も一緒にお花見するし!さきこのお弁当もあるし」

咲子「人がいっぱいいた方がとってもとっても楽しいですよっ」

纒「あら、いいんですか?うふふ、じゃあ遠慮なく」

夏陽「最初からそのつもりだったでしょお姉さん」

心菜「ここな……さっちゃんのおりょうり、すき……♪」

凛「また賑やかになってしまったわ」

まり花「でもりんちゃん、なんだか楽しそうだねっ」

凛「そうね……私も毒され過ぎたせいか、否定も出来なくなってしまったわね」

まり花「ふふ」

凛「……これからひなビタというバンドがどうなるのか少し不安だったけれど、これなら、杞憂かしらね」

まり花「そうなんだよっ!皆ずっとずっと一緒なんだよっ!絶対、大丈夫だよっ!」

凛「そうね、ま、まりか」

まり花「えへへへー」

纒(……)

纒「ああもう!ひなビタはやっぱり最高です!お酒がうまい!」

夏陽「お姉さん、台無し」

纒「ここなつも最高!」

心菜「お姉さんも、ね」

おわり

お疲れ様でした
一回しか見れなかったのでBDの発売を期待しています

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