野崎「そういえばどうしてマミコと鈴木は髪を染めているんだ……」宮前「えっ」 (16)

野崎「いや……そういえば金髪にした理由って……黒髪だと地味になるからってだけなんですよね」

野崎「なんか二人の性格だと髪染めてるのに違和感が……」

宮前「……そうだ、夢野さん」

野崎「なんですか?」

宮前「今度の話はそれでいきましょう」

野崎「えっ……?」

宮前「鈴木とマミコが金髪にしてる理由ですよ」

野崎「!」


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宮前「『恋しよっ』はまだ過去のエピソードが一回もないですから」

宮前「ネタも尽きてきた頃だしそろそろ過去話を出してもいいと思うんです」

野崎「過去の話……ですか」

宮前「だから今話してたマミコと鈴木が髪を染めてる理由とかどうでしょう」

野崎「なるほど……描いてみます!!」

野崎(剣さんの期待に応えなければ……)

野崎(描いてみますとは言ったものの……アイデアが全く思いつかない)

野崎(そもそも髪を染めようと思ったことが一度もないから染めてる人の気持ちを理解できない……)

野崎「……!!」

野崎(そうだ!!)

野崎(よく考えてみれば俺の周りにも髪を染めてる友達がいるじゃないか!!)

野崎(そうと決まれば早速聞こう)

野崎(まずは佐倉のところだ)

野崎(えーと、確か佐倉は……)

瀬尾「あー暇ー」

野崎「!」

野崎(そうだ、瀬尾も髪を染めていたな)

野崎「……」

野崎(いや、聞いたところでまともな回答は来ないだろう)

野崎(それより佐倉を探そう)

瀬尾「おー野崎ー」

野崎「な、なんだ?」

瀬尾「今私のこと見てたろ? なんで?」

野崎「い、いや……別に……」

野崎(面倒クサいな……)

瀬尾「なんか私に言いたいことあんだろ? ん?」

野崎「いや、何もない」

瀬尾「嘘つけよー。 可愛いからずっと見てたんだろー?」

野崎「……なんで今日は俺にこんな絡んでくるんだ」

瀬尾「今日、若が風邪で休みで暇なんだよなー」

野崎「納得した」

瀬尾「なーなー。 なんで私見てたんだよー」

野崎(……これはちゃんと話さないと解放してくれそうにないな)

野崎「実は……ふと思ったんだ」

野崎「どうして瀬尾は髪を染めているんだろうって」

瀬尾「私が髪染めてる理由?」

野崎(どうせ大した理由はないだろう)

瀬尾「つえー風に見えるから」

野崎「強い……?」

瀬尾「私さ、幼稚園の時からこの色に染めてんだよね」

瀬尾「いやさ、周りのやつら黒ばっかじゃん?」

瀬尾「そんで一人だけ違う色だったらすげーやつって見られると思ってさー」

野崎「……」

野崎(やっぱりな……マミコとは程遠いエピソードだな)

野崎(……ん? 待てよ……)

野崎(マミコのネタに使えなくても……尾瀬のネタには使えるんじゃないか?)

野崎(そうだ。 ここ最近、尾瀬と和歌のペアの人気も地味に上昇している)

野崎(このネタは……一応メモしておくか)

野崎「ありがとう瀬尾」ガシッ

瀬尾「は?」

野崎(さて……次こそ佐倉に聞いてみよう)

佐倉「野崎くーん!!」

野崎「! 佐倉」

佐倉「あのね! 今度のアシスタントなんだけどね……」

野崎「よかった。 ちょうど佐倉をさがしてたところだったんだ」

佐倉「!!」ドキッ

佐倉(の、野崎くんが私を探してた……?)

佐倉「な、なんで……?」

野崎「どうして佐倉は……髪をオレンジに染めているんだ?」

佐倉「えっ……?」

野崎「……というわけなんだ」

佐倉「髪を染めてる理由かぁ……」

佐倉(これは是が非でも野崎くんの力になりたい!!!)

佐倉「あのね!! 私が染めてる理由はね!!」

野崎「理由は……?」

佐倉「理由はね!!」

野崎「理由は……??」

佐倉「理由はね……」

野崎「理由は……???」

佐倉「……理由は……」

野崎「理由は……????」

佐倉「……」

野崎「……佐倉?」

佐倉「……ごめん、特にないの」

野崎「えっ」

佐倉「物心ついた時から髪がオレンジだったの!! 親が染めてくれたの!!」

佐倉「その……ネタになるような……深いエピソードはなくて……」

野崎「そ、そうか……」

佐倉「ごめんね野崎くん……本当にごめんね……」

野崎「い、いや……そんなに謝らなくても……」

御子柴「よーお前ら」

佐倉「! みこりん」

野崎「……御子柴、聞きたいことがある」

御子柴「? なんだよ?」

御子柴「俺が髪を染めてる理由だぁ?」

野崎「ああ」

佐倉「……やっぱりかっこよくなるから?」

御子柴「へっ……そんなん決まってんだろ?」

御子柴「女共がギャーギャーうるせえからよ……髪の色で威嚇してんのさ」

御子柴「俺に近づいたら怪我するぜ……ってな☆」

野崎「……赤面癖があるから赤色にしてるわけじゃないのか?」

御子柴「ちげえよ!!///」

女「御子柴くーん!!」

御子柴「……っと。 わりい、行くわ」

野崎「ああ」

佐倉「ど、どう野崎くん? 参考になった?」

野崎「うーん……マミコが威嚇するのは……」

野崎「……!!」

佐倉「の、野崎くん!?」

野崎「今の御子柴の話は……こういう風に転換できる!!」

マミコ『そうよ……金髪にすれば……恐れて誰も来なくなるわ!!』












野崎「マミコは中学時代虐められていた……」

野崎「自分が地味だからでは? と思ったマミコは金髪で高校デビュー……」

野崎「『恋しよっ』にはなかった少々重めのエピソードだ……剣さんにそろそろ変化を入れろと言われたからな」

野崎「佐倉……どうだろうか?」

佐倉「……すごい……すごいいいと思うよ!!」

野崎「本当か!?」

野崎「……というわけで次はこれでいこうと思う」

佐倉「うん!!」

佐倉(いいなぁみこりん……野崎くんの力になれて……嫉妬しちゃうなぁ)

佐倉(私……今回何にも力になれなかったなぁ)

野崎「そうだ、佐倉のエピソードも漫画に入れさせてもらった」

佐倉「えっ!?」

その後

野崎「剣さん、できました」

宮前「どれどれ……」















マミコ『鈴木くんはどうして金髪に……?』

鈴木『生まれつきさ!!!!』












宮前「ここいらないです」

野崎「すいません」

~終わり~

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