【ゆるゆり】結衣「いや、じゃさ、こう考えてみ?」 (20)



結衣「例えば、例えばだよ?」

結衣「京子の目の前に、自分のパンツを頭にかぶった人物が居たとして」

結衣「そしたら京子、どうする?」

京子「・・・」


京子「うん・・・。こんな事してましたって・・・。親に連絡を・・・」

結衣「いや、まーまー、普通はそうだよね。うん、わかるわかる。すっごくわかるからそれ」



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結衣「けどね、例えばだよ?」

結衣「京子のパンツかぶってる人物が、昔からよく知るとても仲のいい幼馴染だったとして」

結衣「そしたら京子、どうする?」

京子「・・・」


京子「うん・・・。みんなにも連絡して・・・。注意を呼びかけて・・・」

結衣「ああ、わかるわかる。わかるよ。被害が広がらないように周りにね。うん、わかる」



結衣「じゃあ、例えばだよ?」

結衣「それには、何か深-い理由があったとしたら」

結衣「京子、どうする?」

京子「・・・」


京子「学校とか警察にも相談を・・・」

結衣「いやまーま、わかるわかる。わかるなーそれ。身の危険感じるよね?パンツかぶる人が身近にいたらね」



結衣「それが、例えば、例えばだよ?」

結衣「その理由が、京子のパンツかぶらなければ私は死んでしまうー、とかだったら」

結衣「京子、どうする?」

京子「・・・」


京子「・・・」

結衣「いや、まーまー、待って。一旦受話器置こっか。私の話全部聞いてからにしよっか、ね?」



結衣「いや違うんだって。いや、じゃさ、こう考えてみ?」

結衣「幼馴染のパンツが目の前に、こうポンと無造作に置かれてたとする」

結衣「そしたら京子、どうする?」

京子「・・・」


京子「・・・」

結衣「いや、まーまー、わかる、わかるって。かぶらないよね、普通はね。
   幼馴染が自分のパンツかぶってたら、そんな目になるよね。わかる」



結衣「いや、じゃ、仮にこうは考えれない?」

結衣「もし、例え自分のパンツを幼馴染が頭にかぶってたとしても」

結衣「それが、どうしたの?って」

京子「・・・」


京子「・・・」

結衣「いや、わかるわかる。わかるよ。こんな事言われたら悲しいよね腹立つより。
   よりにもよって一番身近な幼馴染がね。京子の気持ちわかる。わかるから」



結衣「あ、じゃさ、こう考えてみ?」

結衣「これは、故意じゃなくて偶然で」

結衣「偶然、私の頭に京子のパンツがー・・・って」

京子「・・・」


京子「・・・」

結衣「うん、わかるわかる、ありえないよね。どう考えても故意だよね。
   自分でもありえないって思ったから。ちゃんとわかってる。わかってるから」



結衣「あ、じゃさ、仮にこういう風に考えてみ?」

結衣「これは今現在、確かに変態的行為かも知れない」

結衣「けど、これは未来では当たり前の事になってるんじゃないか?って」

京子「・・・」


京子「・・・」

結衣「あ、わかる。わかるよ。何言ってんだって話だね。今未来でも何でもないしね。
   これただの変態行為だよね。そんな未来になったら嫌だよね、わかる」



結衣「うん、じゃさ、こう考えてみ?」

結衣「仮にね、京子。今、中学生のお小遣いの範囲で何でも手に入るとして」

結衣「そしたら、何が欲しい?」

京子「・・・」


京子「・・・」

結衣「あ、いや違うくてそういう意味じゃなくて。例えばの話しだって例えばの。
   勘違いしたんだね、うんわかる。うん、そういう積りで言ったんじゃないからさ」



結衣「あ、じゃさ、こういう風に考えてみ?」

結衣「幼馴染のパンツ被るなんて、普通ならありえないよね」

結衣「けどそれだけ、京子のパンツに魅力があったって」

京子「・・・」


京子「・・・」

結衣「うん、わかるわかる。わかるよ。今一番言われたくないよねこういう事。
   私の身に置き換えてみたら気持ちわかった。うん。許せないよねこんな奴」



結衣「あ、じゃ、こういうのはどう?」

結衣「京子のパンツ、私がかぶったんだから」

結衣「私のパンツ、京子もかぶってこれでおあいこだね?って事で」

京子「・・・」


京子「・・・」

結衣「うんいや、わかるわかる。何がおあいこなんだろうね本当に。
   京子にとってマイナスしかないよねそれ。うん。わかる。わかるよ」



結衣「あ、それならこうは考えれない?」

結衣「ちょろっとパンツかぶっただけで京子、そんな怒るなら」

結衣「もしかして私、ショックで京子の前から姿を消してしまうかも・・・って」

京子「・・・」


京子「・・・」

結衣「あ、いや何開き直ってるんだって話だね。わかる。すっごいわかるからそれ。
   開き直りもはなはだしいよね。そりゃ消えれば?って顔するよね京子も」



結衣「あ、それならこういうのは?」

結衣「パンツかぶられるより、もっと別の刺激があればたぶん上書きされるから」

結衣「じゃ、どう?キスとかしてみない?」

京子「・・・」


京子「・・・」

結衣「あ、いやうん、わかる、わかるよ。言った瞬間何言ってんのって自分でなったからね。
   最低の発言したって自分が1番わかってるから。うん。わかってる。わかってるから」



結衣「あ、じゃさ、こういう風に考えてみ?」

結衣「今さ、風邪とか流行ってるじゃない。寒いから。だから冷えないように」

結衣「帽子と間違えて、うっかりかぶっちゃったんじゃないかなーって」

京子「・・・」


京子「・・・」

結衣「うん、いやわかるわかる。間違うわけないよね。帽子とパンツをね。
   もし間違えたなら病院行った方がいいよねそいつ。うん。わかる」



結衣「あ、それならこう考えるのは?」

結衣「今って、世界中物騒じゃない。戦争とかあってさ」

結衣「そん中で、パンツかぶられたなんて小さな問題じゃない?」

京子「・・・」


京子「・・・」

結衣「あいや、わかる、わかるってば。うん。決して小さな問題じゃないよね。
   大問題だよね。私たちにとってはね。うん、わかる。わかるそれ」



結衣「それでね、あとは・・・」


京子「・・・」


結衣「・・・」


京子「・・・」


結衣「・・・うん。京子」



結衣「ゴメンナサイ」ドゲゾ


京子「・・・」



終わり

名前変えるだけでどんなキャラでも応用効きそうなんで
2週間ぐらいしたら男女SSでやって見たいと思います
読んでくれてありがとうございました

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