【安価】勇者の休日 (56)

勇者「...」

勇者「これはやばい。何事にもやる気が起きない」


勇者は魔王を倒したが、目的を失ってしまった


勇者「これが魔王ロスって奴か」

勇者「...いや、何だそれ」

勇者「よし、ホリデーにしよう」

勇者「休日だ!」

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男「よし、まずは占いでもして貰おう」


~占い屋~

勇者「ども」

占い師「おや、勇者様?」

勇者「俺の事を知っているのか?」

占い師「国中に名前とか顔とか噂とか知れ渡ってますよ」

勇者「あぁ、そう。ところでさ、俺のすべき事を占って欲しいんだ」

占い師「勿論占いますよ...むむむ」

下2>>占いの結果

占い師「...うーん」

勇者「見えたか?」

占い師「知って後悔しません?」

勇者「...うん。聞く」

占い師「『魔王が遺した娘と結婚しろ』ですって」

勇者「あー成る程。そういう事か」

勇者「やはり俺に魔王は欠かせない存在のようだ」

勇者「切っても切れない縁がある」

~魔王城~

勇者「この前は玉座までノンストップで突っ切ったからなぁ」

勇者「適当に歩き回ってみるか」


勇者は城内を歩き回る


勇者「思ったより広くないし、誰も居ねぇぞ?」

勇者「おや?」

地下への階段があった


勇者「ふむ、地下があるのか」


~地下~

勇者「流石に空気が湿っているな」

勇者「...お?あれは」

下2>>そこにあった物(生物ok)

そこには、とても質素ながら哀愁漂う墓があった

その墓前で、気弱そうな少女が一人泣いていた


勇者(やっべえこれ絶対駄目な奴だ)

勇者(あいつ絶対魔王の娘だろ...)

勇者(しかもお前の親殺したの俺だぞ!?)

勇者(くそぅ...どうした物か)

勇者(いっそのことシラを切り通すか?)

勇者(いや、こんな所にいる時点で怪しさMAXだ)

勇者(かと言って殺される訳にも殺す訳にもいかんしなぁ)

勇者(くそ、俺は阿呆だ。そんな簡単に親殺しが許されてたまるか)

勇者(やはりここは償い。恨み尽きる事無くとも魔王に準ずる者がそこに居れば...)


勇者は感じていた。苦悩する己への充足感を、そして運命を

勇者「はじめまして」

魔娘「...?」

勇者「俺は勇者。君の親を殺した者」

魔娘「あなたが...?」

勇者「ああ。しかし君を殺そうという訳じゃない。償いに来たんだ」

勇者「さぁ、望みを言え。命にまつわる事以外なら叶えよう。この命尽きてもな」

下1、2>>魔娘の望み

魔娘「じゃあ、美味しいご飯が欲しいです」

勇者「...ふむ」

魔娘「あと、友達になって欲しいです」

勇者「分かった。...それだけ?」

魔娘「とりあえず今はね」

勇者「ところで、一つ聞きたいのだが」

魔娘「?」

勇者「俺を恨んで無いのか?」

魔娘「確かに悲しかったけど、お父様より強い人に興味があるの」

勇者「流石だ」

勇者「じゃあまた来るぞ」

勇者「求婚は後回しだな」

勇者「はぁ、緊張した俺が馬鹿みたいだ」

勇者「リフレッシュしよう。そうだな...」

勇者「面白そうだし、町外れの人気のない館にでも行くか」

~館~


その館は、人気が無いというより廃墟そのものだった


勇者「よし、早速探索しよう」

勇者「面白い物が見つかるといいな」

下1、2>>見つけた物や生物

勇者「...」

シャシャッ

勇者「逃がさん!」メキッ

シャシャシャシャシャシャシャシャシャシャ

勇者「多くね!?」


メタルスライムの群れが激しく動き回っている


勇者「もう放置しよう」

勇者「さっきから妙に強いオーラを感じる」


ダイヤモンドゴーレムなのだから、当然だが


勇者「あれか」

ダイゴ「...」ギゴガゴ

勇者「来い」

ダイヤモンドゴーレムはパンチを繰り出す

勇者「せいやぁ!!」シュッ!


勇者は勢いよく拳を突き出す


ダイゴ「ォ...ォ...」パラパラ


勇者「一点からの攻撃に脆いのがお前の特徴だ!」

下2>>館の最奥部に待ち受けていたのは?

~最奥部~

勇者「...誰?」


そこに居たのは、何の変哲も無い少女だった

...その腕を除いては


蟹娘「えっ」

勇者「ふむ、かわいいな」

蟹娘「ええっ」

勇者は魔物ばかり見ていたせいで異形を気にしなくなってしまったのだ


勇者「何故驚く?」

蟹娘「うぇ、えぇ!?えっでも、かわいいって、その...」

勇者「...えーっと、何でここに居んの?」

蟹娘「あ、あぁ...その、人間が怖くて」

勇者「人間がか」

蟹娘「はっはい」

勇者「お前ビビり過ぎな。そんな緊張すんなよ」

勇者「理解者になってやるからな」

蟹娘「え、ありがとうございます...」

~~~~~~~~~~

勇者「さっきは勢いで逃げてしまったが、今度こそ魔娘と結婚する!」

勇者「...告白のセリフを考えなくては」

勇者「下準備は大切だな」

下2>>告白のセリフ

勇者「うーん...」

勇者「やばいな。完璧にSな事しか思いつかん。ハードな奴だし」

勇者「どうしようかな」

勇者「...つまり俺はSかッ!!」

勇者「だがSはMが居なければ只のド畜生だな」

勇者「Mになる魔法を作ろう」

~魔法使いハウス~

勇者「魔法使いー!いるか!?」ガチャン

魔法使い「五月蝿いですね。沈黙させますよ」


小難しそうな本を片手にティータイムを楽しんでいたのは魔法使いだ


勇者「頼みがある」

魔法使い「肉体労働はごめんですからね」

勇者「Mになる魔法を作ってくれ!」

魔法使い「...は?」

魔法使い「なんでそんな変な魔法を...」

勇者「頼む!」

魔法使い「そうじゃなくて、理由を聞いているんです」

勇者「分かりやすく言うなら、俺がSだからだ!」

魔法使い「良く分からないよ!?」

勇者「どうしてもなんだ!何でもするから作ってくれ!」

魔法使い「ん?」

勇者「あっ」

魔法使い「そうだね。では...」

下2>>要求

魔法使い「君の強さの秘密を知るために生体実験に協力してもらおう」

勇者「な、何!?」

魔法使い「といっても血液や皮膚の採取、魔法エックス線をつかうだけさ」

勇者「よ、良かった...」

魔法使い「それじゃあ皮膚採取しますねー」ブチッ

勇者「痛てぇ!!!」

~~~~~~~~~

勇者「お、お前なぁ...」

魔法使い「まぁまぁ、痛いのは最初だけだったでしょ?」

勇者「ちっ、まぁ良い。で、魔法はいつ出来る?」

魔法使い「もうすぐで完成する」

魔法使い「魔法の設計図を作るまでは簡単なんだけどね」

魔法使い「精神的作用があるから絶妙な組み立てを行わなくてはならないんだ」

~翌日~

勇者「遂に手に入れたぞ!M魔法!」

勇者「後はこれを使うだけだ」


~魔王城~


勇者「やぁ、魔娘ちゃん」

魔娘「あ、勇者さん」

勇者「面白い魔法を開発したんだ」

魔娘「実験台って事ですか?」

勇者「拒否権はないけどな」ボフンッ

下2>>効き目

煙が広がり、そして晴れていく


勇者「ふぅ...おい、魔娘?」

魔娘「はい」

勇者「...なんかして欲しい事とか、無い?」

魔娘「え?べ、別にないですけど...」

勇者「本当に?」

魔娘「うぅ...じゃあ...その...」

魔娘「私を辱しめてくれませんか?」

勇者(FOOOOOOOOOOOO!!!!)

勇者「お前、そんな変態だったのか?」

魔娘「うっ...///」

勇者「良いだろう。じっくりといたぶってやるよ」

魔娘「はい...///」

勇者「尊厳性の崩壊が始まるゥ...」

~そしてある日~

勇者「ははは!今日も良い声で鳴くな!」ペンペン(今日もかわいいね)

魔娘「お"ぉーっ...///ありがたき幸せぇ///」(嬉しいな)

勇者「今日は特別コースだ!」(お前に大切な話がある)

魔娘「そ、そんなぁ」(一体何?)

勇者「貴様らのような劣等種はこの世から消えるべきだ」(俺はお前が大好きだ)

勇者「二度とそのツラ見せるな」(ずっと一緒にいよう)

魔娘「お、お許しを...」ニヤニヤ(はい、喜んで)

勇者「おい、顔がニヤついてるぞ」

勇者「これはもっと『お仕置き』が必要だな...♪」


END

それでは、安価に付き合って戴き、ありがとうございました

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