勇者「宿に泊まらない縛りプレイも楽しいな」 女賢者「くっさ」 (21)

勇者「面と向かってくさいっていうなよ傷つくわ」

女賢者「もう耐えられない、臭い! くさすぎ!!」

勇者「ぼくは全然わからんけど」

女賢者「鼻がなれてるだけでしょ……! ほんとばか!」

勇者「女賢者だってオフロに入ってないのは同じだよ」

女賢者「だから言ってるんですけどぉー。早く宿に向かってよ」

勇者「このプレイの意味がなくなるよ」

女賢者「じゃあもうやめよ。終りでゲームクリアね」

勇者「臭い言われてもぼくにはわからないし実感わかないね」

勇者「別の匂いと勘違いしてるかもしれないよ」

勇者「モンスターのフンが落ちてるとか」


女賢者「はぁ……、嗅覚っていうのはね、違いには敏感だけどすぐに慣れてしまうの」

女賢者「臭い本人が一番気づけないっていう恐ろしさ」

勇者「ほーん。そんなに臭いっていうんなら女賢者の匂い嗅がせてよ」

女賢者「え?!」

勇者「本人には分からないなんて言われたら
それが真実なのか煽りなのか確かめることすらできないじゃないか」

女賢者「やめてよ気持ち悪い」

勇者「宿いかなくていいの?」クンカクンカ

女賢者「やめてったら……」モジモジ

勇者「いい匂いだわーフェロモンってやつなのかなー」

女賢者「そりゃあ水と風の魔法であんたよりは清潔だから……」

勇者「ほーん。じゃあ股開いてみてよ」ガババッ

女賢者「ひゃぁ!?」

勇者「くっさ!!」

勇者「こいつはくせええええ!!」

女賢者「……」

勇者「だがこれも悪くない」ペロッ

女賢者「あう」

魔法使い「ふたりとも何してんの……って、くっさ!!」

勇者「ああごめんごめん」ボロンッ

女賢者「ばか……」

魔法使い「わたし、邪魔しちゃったのかな……? しかしふたりとも性器丸出しで臭い……」

勇者「嗅覚に関する実験をしてたところなんだ」

女賢者「オフロー宿ー」

勇者「臭いとは何か、という根源に迫りたいって女賢者が聞かなくてさ」

女賢者「こんな旅もういやー」

魔法使い「たしかに宿に泊まってないしそろそろ馬車の中も限界だよ」

魔法使い「うちら全員くさいからいいけど」

魔法使い「見てよあまりの臭さでモンスターが寄ってこない」

魔法使い「その御蔭かレベル不相応に魔王の前までたどり着きそうだし」

勇者「たしかにレベル一桁のままだな……」トコトコ



魔王「きみくっさ!!」

魔王「その臭さでここまで来たんか」

勇者「はい」

魔王「臭すぎてかなわん、もう不戦敗でいいから君に勝ち譲るわ」

勇者「あはい」

魔王「喋るなや臭い」サササ

勇者「行ってしまった……」

勇者「魔王が降参したのに何も起きない」


女賢者「クリアフラグが立たない状態になってしまったとか……?」


勇者「ほーん。ぼくの息子は女賢者にムラムラして立ちっぱなしなのに」ボロン


女賢者「くっさ」

魔法使い「どうすんのこれ」

勇者「とりあえずセックスかな」

女賢者「やだーーーー」

勇者「他にすることないもん」

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