ミカサ「居場所が無い」(65)

―844 シガンシナ区――
ミーンミーン…

エレン「母さん!母さんってば!」

カルラ「あら、呼んだ?エレン」

エレン「ちょっと見てくれよ、これ!」

カルラ「一体どうしたっていうの」

エレン「なんで俺の衣類棚にミカサの服が入ってるんだよ?!」

ミカサがイェーガー家に引っ越してきたあたりをイメージしてみました。
最後までお付き合いいただけますと幸いです。

過去の遺物たち↓

エレン「ラブレター?」
エレン「ラブレター?」 - SSまとめ速報
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ミカサ「最低の誕生日」
ミカサ「最低の誕生日」 - SSまとめ速報
(http://jbbs.livedoor.jp/internet/14562/storage/1373804194.html)

カルラ「洗濯物をたたんでくれたのは、ミカサだったと思うけど」

ミカサ「ごめん…」

エレン「あのなー…もし気付かずに間違って女モノのシャツなんか着ちゃったら恥ずかしいだろ?!」

カルラ「もー…文句言うんだったら自分でやりなさい!」

エレン「ちぇっ」

エレン「ほらミカサ、返すよ。一応たたんどいたからな」

ミカサ「ありがと」

エレン「これからは気を付けろよ…あと、間違ってミカサの洗濯物に俺のが混じってたりはしねーよな?」

ミカサ「うん、大丈夫だと思う………多分」ゴソゴソ

カルラ「最近、ミカサの物が増えてきたわねー」

ミカサ「(あ…エレンのパンツが混ざってる)」


――
―――

カルラ「似合ってるわミカサ~」

ミカサ「そ、そうかな」テレテレ

カルラ「こんなお古ばかりでごめんなさいねー…あ、その木綿のドレスはどうかしら?」

ミカサ「ぴったり…そういえばおばさん、最近、服を着ていると胸の先が擦れて少し痛いの」

カルラ「ハッ!…大変だわ!じゃあ、新しい下着も新調しなくっちゃ」

グリシャ「ただいま…あれ、ずいぶん賑やかだね」

ミカサ「おかえりなさい」

カルラ「おかえりなさい。あなた、今ミカサに私の昔の服が着れるかみていたところなの」

グリシャ「そうか…それにしても、リビングがすっかり劇場の楽屋裏みたいになっているね」

グチャ-

カルラ「あら、つい夢中で//」

ミカサ「//」

グリシャ「(しかし家族一人増えると、ここも手狭に感じるな…)」

――町外れの空き地――

エレン「…凄えなアルミン…何なんだよコレ」

アルミン「ああ、本当に凄いんだよ…これは…」

ミカサ「みっけ」ヒョコッ

エレンアルミン「うわああああああっ?!」

ミカサ「また外の世界の本を読んでたの?」

アルミン「ま…まあそんなとこだよね!エレン?!」

エレン「お、おう!それよりどうしてここが判ったんだ?!」

ミカサ「最近、エレンとアルミンがこの辺りをよく行き来していたから、なんとなく」

アルミン「ところでミカサ?僕達を探してたみたいだけど、どうしてなんだい?」

ミカサ「…そうだ、用事を思い出した。グリシャ先生がエレンを探してたんだ」

エレン「父さんが?しょうがない、行くか…アルミン!また今度な!」

アルミン「う、うん!(ふ~、危なかった)」



ミカサ「(そういえば、さっき二人は何で本を隠したんだろう…?)」


――
―――

カルラ「……というわけなんだけど、どうにかならないかしら」

グリシャ「ううむ…それは由々しき問題だな。わかった、僕がなんとかするよ」

ガチャ
エレン「ただいま!」

ミカサ「ただいま」

カルラ「おかえり。ミカサ、ちょっとお夕飯の準備手伝ってくれるかしら?」

ミカサ「はい」スタスタ


グリシャ「エレン、少し話がある」

エレン「どうしたの父さん」

カルラ「おかえり。ミカサ、ちょっとお夕飯の準備手伝ってくれるかしら?」

ミカサ「はい」スタスタ


グリシャ「エレン、少し話がある」

エレン「どうしたの父さん」

グリシャ「…ミカサのことについてだ」

エレン「ミカサがどうかしたの?」

グリシャ「今のエレンには解らないかもしれないがミカサも年頃の女の子だ」

グリシャ「エレンと寝室を分けないといけいないと考えているんだ」

エレン「…あいつ寒いって言いながらしょっちゅう俺の布団に潜り込んでくるけどな?今は夏なのに。」

グリシャ「それにミカサの私物も増えてきた。」

エレン「そうだよ!この間なんて俺の洗濯物にミカサのが混じってたんだぜ?!」

グリシャ「そこでだ…ミカサにも自分の部屋が必要だと思わないかい?」

エレン「それなら簡単だよ父さん!父さんの部屋に俺が入って、俺の部屋にミカサを入れれば解決するじゃあないか」

グリシャ「…父さんはどこへ行ったんだ」

エレン「え?地下室だろ?」

グリシャ「………」

エレン「この間も母さん怒ってたぜ?休みの日は地下室に引きこもって家事とか何も手伝ってくれないって」

グリシャ「うーむ。由々しき問題だなー。」

※すいません、続きは明日投稿します…zzz


――
―――再び、町外れの空き地―

エレン「…よし、こんなもんでいいだろう」ゴソゴソ

アルミン「ついに完成したね!僕たちの秘密基地」

エレン「最後に、この『自由の翼』を掲げて……完成だ!」

エレン「ここに!調査兵団シガンシナ支部の設立を宣言します!」

アルミン「おお~」パチパチパチ

ミカサ「私も入団する」パチパチパチ

エレンアルミン「うぇええええええっ?!」

ミカサ「?」キョトン

エレン「な、なんでここがわかったんだ?」

ミカサ「最近、エレンとアルミンがこの辺りをよく行き来していたので、なんとなく」

エレン「(バレバレじゃないか!これで何が秘密基地だよアルミン!)」ヒソヒソ

アルミン「(しょうがないよ!相手はミカサだよ?)」ヒソヒソ

ミカサ「この旗や玩具は…エレンの宝物といっていたもの。家から持ち出したの?」

エレン「しょうがねえだろ…家はお前の荷物でいっぱいだし、この旗を広げると母さん煩いし…」

ミカサ「…そう…お家、場所がないんだっけ」

エレン「ああ、あと!ミカサは入団しなくていいからな!調査兵団に!」

ミカサ「どうして!!・・・私を置いていく気なの?エレン?!」

エレン「はあ?だって女が調査兵団になんて入れるわけねーだろ?!」

ミカサ「やだ!私もついていく!」

エレン「駄目だ!置いていく!」

ミカサ「やだ!!」

エレン「駄目だ!!」

ミカサ「………エレンのわからずや!」ダッ

アルミン「あ…行っちゃった」

エレン「あのバカ・・・ッ!」



エレン「女に巨人退治なんて危ない仕事…女のお前にさせられるわけないだろッ……」


――
―――

ミカサ「(私が女だから、仲間はずれなの…?)」

ミカサ「…ん?」

「や、やめてよ~」

「お前さては内地の人間だなー?ハン!お高くとまりやがって」
「内地の子どもは持ってるおもちゃも高級だぜおい!この人形はパンツもいいもん履いてるのかー?」
「やだー!返してー!!」

ミカサ「………そこ」ギロ

「あ?なんだテメ…え?」
「げッ!ミカサだ!」
「逃げろォォー!今度こそ殺されちまうゥゥゥー!」

ダバダバダバ~

ミカサ「・・・男の子からは怖がられる」

「あ、ありがとう・・・お姉ちゃん//」

ミカサ「・・・・・・・・・」スタスタ


――
―――

ミカサ「(私はただ、そばにいたいだけなのに…)」

ミカサ「…ん?」

「きゃーこれ可愛い!こんなの着てみたいなー」


――
―――

ミカサ「(私はただ、そばにいたいだけなのに…)」

ミカサ「…ん?」

「きゃーこれ可愛い!こんなの着てみたいなー」

「これなんか凄いよー!オトコもイチコロじゃない?」
「ギャーやだぁやらしいー」

ミカサ「……」スタスタスタ

「なにアレ泥だらけの恰好」
「目つき怖っ!」
「あそこまで色気なくなったら、女として終わってるわねー」

ミカサ「・・・女の子からは煙たがられる」

「あれ、あの子…凄く綺麗な黒髪。いいなぁー…」


ミカサ「誰も、私を認めてくれないなら…」

ミカサ「私の居場所は…何処なの……」クスン


――
―――イェーガー家―――

ミカサ「…ただいま」ガチャ

ミカサ「……誰もいないの?」

「次は父さんだよ」
「よーし父さん6出しちゃうぞ」
「あなた1回休みよ」

ミカサ「あっちから声が聞こえる…エレンの部屋から?」

ミカサ「………」

カルラ「あら、おかえりなさい。」

ミカサ「…おかえりなさい?」

ミカサ「(私を放って、3人でゲームしてたんだ」

ミカサ「他に言うことは無いの?例えば…『さよなら』とか、『出て行けアッカーマン』とか」

エレン「は?どうしたってんだよミカサ」

ミカサ「…だって」



ミカサ「…私の荷物がなくなってるんだよ?」<●><●>

ミカサ「エレン、私の衣類は?」

エレン「物置に突っ込んである」

ミカサ「私のお裁縫道具は?」

エレン「それも物置だ」

ミカサ「それじゃあ…エレンと作ったシロツメクサの冠は?!」

エレン「だから物置に行ってみろよ」

ミカサ「先生、これは由々しき問題じゃあないの?」

グリシャ「………」

ミカサ「まだ、玄関の前に投げ出されていたほうがわかりやすい」

ミカサ「でもこれはあまりにも…不毛ッ!」
バタンッ

ミカサ「私は提案されてここに来ただけ」

ツカツカ

ミカサ「ので、私が邪魔だというのならもうここにはいるつもりもないし」

ミカサ「物置の荷物を回収して、アッカーマンの実家に戻る…それだけ…」

ミカサ「(世界は……残酷だ……)」

ミカサ「(居場所がない…もう私は…私は……ッ!)」ギリッ
ガチャ

グリシャ「」
カルラ「」
エレン「」



ミカサ「………私はバカな女だ」

なんということだ

目の前に飛び込んできた光景に、ただ困惑した。

そして、少し高揚した。


かつては物置だった部屋が、開放的な空間に変わっていた

無垢の木のベッド、光が降り注ぐ窓、たっぷりの収納スペース

ドアのフックに飾られたシロツメクサの冠は、匠の遊び心を思わせるインテリアとなっている

そして…

ミカサ「裁縫机まで!…これは、まさか!?」

グリシャ「そう、ミカサの部屋だよ」

ハンネス「フフフ、気に入ったかミカサ?」

ミカサ「ハンネスさん?!どうしてここに…」

カルラ「どうもありがとうございます、ハンネスさん」m(__)mペコッ

グリシャ「駐屯兵団・土木建築部の便宜をはかってっていただいたおかげで、あっという間に部屋を完成させていただけました」

ハンネス「いいんですよ先生!俺ぁ返しても返しきれないくらいの恩が先生にはあるんですから!」

エレン「すげえよハンネスさん!…もう駐屯兵団じゃなくて劇的改造団って名乗れよ!」

ハンネス「お、そうしたらエレンも駐屯兵団に入るかッ?」

エレン「いや、遠慮しとくよ…」

ミカサ「本当にこの部屋を使ってもいいの?!」

グリシャ「もちろんさ!」

ミカサ「でも、けっこうお金がかかったんじゃ…」

グリシャ「それは言わない約束だよ」

エレン「俺達、家族じゃあないか」

カルラ「そうよ、これからもずっと一緒に暮らしていきましょう」

ミカサ「先生…おばさん…エレン…嬉しい。とても嬉しい」グスン

ミカサ「ありがとう」


この世界は残酷だ…時として人を挫けさせることもある


それでも…この世界はとても美しい…!



おわり。

でもこの部屋すぐに放棄されちゃうんだよな……乙

これを壊した超大型巨人は今すぐにでも削ぐべき

>>53
それは…気の毒だと思いました
>>54
原作では泣き土下座するまで追い詰めてくれましたね…

1です。ご清聴、ありがとうございました。読み返してみたんですが、序盤に散らかした伏線を回収しきれていませんでしたので、もう数レス続けたいと思うのですが…よろしいでしょうか?

※伏線回収パート※

ミカサ「~♪」ニコニコ

ミカサ「(…でも今日から一人寝か…エレンと離れてしまう…どうしよう…淋しい)」

ミカサ「(いや、大丈夫!私には『アレ』があるから・・・『アレ』が・・・フフフ)」ニヤニヤ

ミカサ「……ハッ!」<●><●>

ミカサ「ハンネスさん!そういえばもともとあった物置の荷物は?!」

ハンネス「すぐに使わねえものは、家の裏にもうひとつ小さい物置を建てて移動させたが…」

ハンネス「子供用の古い衣類とか、歯ブラシみたいなガラクタとか出てきたんで、エレンと整理しておいたぞ」

ミカサ「せ、整理…とは…?」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

エレン「捨てたってことに決まってんだろ」

ミカサ「!!」ズッキュ――z____ン

エレン「だっていらねえじゃん。あと、俺のパンツも出てきたんだよな。どこにやったか探してたんだー」

ミカサ「…そう。」

エレン「おかげで物置も広くなった!よかったな、ミカサ!」

ミカサ「うん。」



(コノウラミ、ハラサデオクベキカ)


――
―――

翌朝…

そして、いつものようにエレンと僕が、新しい有害図書を手に秘密基地へ向かうと、

そこには凍りつくような表情で焚き火をするミカサの姿があった。

その焼け跡から、金髪美少女の裸体写真の破片が見つかった瞬間に僕は全てを理解し…

少し時間が経ってから…文字通り灰と散った金髪美少女を思い…泣いた…

アルミン・アルレルト談

―――
――


伏線回収編・おわり。

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