赤松「マッド赤松とヤバイ原くんのif1章その3!」【ロンパV3】 (631)

このSSは
1作目:赤松「マッド赤松絶望のデスロード?」最原「もしくは安価でif1章」【ロンパV3】
赤松「マッド赤松絶望のデスロード?」最原「もしくは安価でif1章」【ロンパV3】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1491223303/ )

2作目:赤松「マッド赤松絶望の…」最原「安価でif1章その2」【ロンパV3】
赤松「マッド赤松絶望の…」最原「安価でif1章その2」【ロンパV3】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1495540332/)

の続きになっております。

※このSSはニューダンガンロンパV3、及び関連作品のネタバレを含みます、クリア済み推奨

・V3コロシアイ生活中

・キャラ崩壊注意


>>2>>3に1スレ・2スレまでのあらすじをそれぞれものすごく簡略化してまとめておきます
あらすじが終わり次第、前回の途中から本編となります
また、前回のコメント返しは本日の本編投稿分が終わった後にまとめて返させていただきます

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1512826997

【滅茶苦茶簡略な1スレ目のあらすじ】

・デスロード挑戦!

・デスロードのゴールふざけんな

・何度復活しても何回でも壊されるモノクマ

・男死で図書室見張る

・図書室見張っても無駄だったから校内探索

・キーボ有能

・王馬にいいように利用される入間のお陰で隠し部屋発見

・隠し部屋を交代で見張る

・塩害の都合でイベント大好きフレンドリー男と化した真宮寺

・塩害阻止

・モノタロウが仲間になった!

【滅茶苦茶簡略な2スレ目のあらすじ】

・脱帽原

・首謀者の証拠探しの為に女子部屋を漁る王馬とキーボ

・有能入間のお陰で52回目のコロシアイの事件のデータと『ダンガンロンパ』が少し明らかに

・白銀がほぼ首謀者確定

・天海の前回の才能発覚

・食堂で最原達が白銀を責めたり見張りメンバー以外が白銀を庇ったり

・江ノ島53世「ゴフェルったのよ!」思い出しライトビカーッ

・最原「いや、理屈を考えるとそれはおかしい」

・江ノ島53世「百田くんはもうすぐ死んじゃいまーす!救いたかったら代わりに最原死ね!!」治療薬チラ見せ

・星「これが治療薬だな」縮地強奪

・江ノ島53世「あんたらはぜーんぶフィクションってことなのよ!!!」

・夢野&キーボ&真宮寺「フィクションらしいし学園に残る」

・他生徒「外に出る」

・卒業生に荒らされるチーダン本社

・半年後…、そこには再び卒業生に荒らされる本社と才囚学園の姿が…!←今ここ



次から本編に入ります

男生徒3「ねえお姉さん、質問いい?」

赤松「ん?何かな?」

男生徒3「そのコロシアイの首謀者とかいうの、本当にその人だけなのかな?まだ僕らの中にしれっと混ざってる可能性もあるんじゃないの?」

春川「それは…多分ない。と思う。フィクション時代はともかく、リアルフィクション時代の過去作にも首謀者は1人づつしか居なかったからね。今回から首謀者2人体制とかなったら知らないけど」

赤松「それについても一応後からにはなるけど確認するから大丈夫だよ。キミ達の家の住所と名前と出身高校を聞いて、実在してちゃんと在籍しているか確認するからね。まだ記憶が書き換えられてないのにもし実在しないデタラメな住所を言ってたり、社員名簿の住所と一致しちゃったらクロってことになるけど」

女生徒4「徹底しているのね」

赤松「うちの参謀達のアイデアだけどね!私は全然そんなこと思いついてないよ」

春川「だからまあ、首謀者複数人の可能性もあるからこの戦いが落ち着くまであんたらを警戒させてもらうよ。悪く思わないで」

赤松「とりあえず、外部からの攻撃とかはこの体育館は比較的安全だと思うよ。チームダンガンロンパとしても折角連れてきたキミ達をコロシアイ前に殺してしまいたくはないだろうから、あんまりこっちに変なのは来ないと思うんだ」

夢野「ふむ…ではくつろぐとするかのう」座り

キーボ「あまりくつろぐ気にもなれないですけどね…。新たなコロシアイ生活は回避できましたが、まだまだ色々不安もありますし…」

夢野「そうは言うても、いくらウチらが気負ったところでもうなるようにしかならんわい」

真宮寺「ククク…、この状況はなかなか人間観察が捗るネ…」

女生徒3「ねえ、あのマスクの変な男なんかさっきからこっち見てますよね…」コソッ

女生徒5「控えめに言ってなんかキモいよね」

ーチームダンガンロンパ社内ー


最原「……」チラッ

最原「よし、行こう」スタスタ

入間「思ったよりスムーズだな」スタスタ

最原「みんな頑張ってくれてるみたいだね。監視カメラも全部潰れてるみたいだし、今のところ順調だね」スマホチラッ

入間「つーか半年前の春川事件以来ここに武装ロボット警備員を導入したようだが、オレ様の発明品の敵じゃなかったようだな!ひゃーっひゃっひゃっひゃっひゃ!」

最原「入間さん、一応声のボリューム落とそうね。まだ社員や警備の残党が居るかもしれないし…」

カムクラコス「呼びましたか?」スッ

最原「うわあああ!?」ビクッ

入間「ぎゃああああ!!!」ビクゥッ

入間「居るじゃねーか!思いっきり人居るじゃねーか!なんか強キャラオーラ出してる幽霊みてーな野郎が!!おい、なんとかしろ最原!!」ビクビク

最原「う、撃つから動くな!!」銃構え

カムクラコス「…普通、『動くな撃つぞ』ではないですか?」

最原「そ、そうだった!」アセアセ

白銀「なーんてね!わたしでしたー!…びっくりした?」ウィッグ外し

最原「うわっ、小松未可子」バンッ

カムクラコス「何故撃つのですか」サッ ウィッグカポッ

最原「動いたから…」

カムクラコス「確かにウィッグを外す為に動きましたが、躊躇がありませんでしたね」

最原「どうせ足狙ってたから当たっても死にはしないし、半年前のストレスが色々思い起こされて、つい」

入間「つーかテメー、オレ様達に何の用だ!?」

カムクラコス「僕が自分の仕事場に居ることは何かおかしいことでしょうか?そちらが勝手にこちらのテリトリーにやって来たのでしょう」

入間「そう言われてみりゃそうだな」

カムクラコス「…入間さんがこちらに居るということは、目的はサーバールーム辺りですかね」

入間「だ、だったら何だってんだよ!」

カムクラコス「別に、何もしませんよ」

最原「どういうことだ?お前はチームダンガンロンパの人間として僕達を排除しようとしたりしないのか?」

カムクラコス「……別に貴方方に語ることは特にありませんが、僕は好きにしました。貴方方も好きになさってください」

入間「よ、よくわかんねーけど、オレ様達の邪魔はしねーんだな!?」

カムクラコス「ええ。以降は邪魔はしません」

入間「じゃ、問題ねーな」

最原「入間さん、こんなの僕らを油断させる為の罠に決まってるじゃないか」

入間「何!?」

カムクラコス「罠ではありませんよ。僕にこの会社はもう必要ありませんから」

最原「え?」

白銀「知らないかもしれないから一応言っておくと、わたしってダンガンロンパのことが大好きなんだよね」ウィッグ外し

最原「はあ」

白銀「誰よりもダンガンロンパのことが好きな自信があるよ。…まあ、世界中を探したらわたしより凄いファンなんて幾らでもいるかもしれないけど、それくらいわたし史上最上級の愛をダンガンロンパに注いでるってことね。うん、ダンガンロンパは私の人生そのものなんだよ!」

白銀「ダンガンロンパはこの世で最も崇高な創作物の1つであるべきだし、どのナンバリングも素晴らしく、それでいて新しい物であるべきだと思うんだよ」

白銀「…だからね、これ以上駄作が生まれるのが許せないんだよね」

白銀「あなた達の参加した53回目のダンガンロンパ…、凄く失敗作だったんだよね。自分でも映像を見てみたけど、何もかも失敗だったんだよ。勿論、自分が手がけたから設定やキミ達には愛着はあるんだけどね」

白銀「さっき崇高な創作物とは言ったんだけどさ、ダンガンロンパはわたしの作った53回目の物より前から展開や出来に色々と不満はあったんだ。だから、わたしが担当になった暁にはわたしの理想通り想像通りの素晴らしい創作にしてあげようと思ってたんだよね」

白銀「……なのに、あの残念な出来だよ。誰1人死ななかった。ダンガンロンパを凄く愛していたわたしが指揮していたのに学級裁判が出来なかった。どうしてそうなっちゃったんだろう…」

白銀「…下に見ていた過去のナンバリングさえ超えられなかったんだよね、わたしは…」

白銀「それでわたし気づいちゃったんだよね、生きてる人間を操るのって凄く難しいの。こっちが幾ら色々想定して枷をつけても、予想外なことをしでかしちゃうんだよ」

白銀「当たり前だよね。あなた達に台本は渡ってないし、その通りに演技するように指導もされてないわけだし、わたしは神さまじゃないし」

白銀「……思い起こせば、わたしがダンガンロンパをツマラナイと感じ始めたのは、リアルフィクションになってからかもしれないね。キャストの想定外の行動がミラクルを起こした時は凄くいい感じになるんだけど、やっぱり上手く動いてくれないことが多いからね」

白銀「リアルフィクションになってから視聴者は『死がリアルになった!』って喜んでたんだけど、そりゃあ確かに死はリアルだし演技じゃないから生に必死にすがりつく様は見応えがあるんだけど、わたしは別にグロが見たいわけじゃなくて、よく出来たお話が見たいんだよ。グロはあくまでただのスパイス要素だね」

白銀「偶然の出会いと突然の別れ、美しい約束と壮絶な裏切り……それこそがダンガンロンパなんだよ!」

最原「ごめん、よくわからない。過去作ナンバリング幾つか見てみたけど全然キミの言いたいことがわかんない。1から10まで全く理解できないよ。つまり何なの?ていうか時間勿体無いし、もう僕達行っていいかな?行くね」スタスタ

白銀「待って、ちょっと待って。これまだ語りの全然途中なんだけど。まだ続くんだけど、最後まで聞いてくれないの?なんで?ここはちゃんと聞くところだと思うよ?だってキミ達にコロシアイをさせていた首謀者の自分語りシーンなんだよ??」スタスタ

最原「さっき邪魔しないって言った癖について来るなよ、邪魔だよ」スタスタ

白銀「聞いてよ!わたしの話もっと聞いてよ!!」ツカツカ

最原「自分語り大好きな構ってちゃんオタクとか最悪だね」スタスタ

白銀「色々言いたいことあるけど、とりあえずオタクを悪口にするのは許せないから!撤回してよ!!」

最原「これがイキリオタクってやつかな?よく知らないけど」

白銀「もー怒った!さっきは邪魔しないって言ったけど、やっぱりわたしを倒してからにしてね!何かをやらかしたいなら!!」ウィッグカポッ

入間「なんで煽んだよ最原!折角穏便に済みそうだったのによ!!」

最原「大丈夫、こっちには銃があるから丸腰相手には負けないよ」

カムクラコス「銃程度のツマラナイ武器なら僕も持っているんですよ」チャキッ

入間「おいどうすんだよこれ!!!」

最原「本当にツマラナイ武器が出て来るとは思わなかったよ。日本の犯罪組織の銃代表ノリンコ製トカレフかな。やっぱりチームダンガンロンパは犯罪組織じゃないか。それにしてもそんな粗悪品使うだなんて、お金の使い方をもっと考えた方がいいんじゃないかな」両手上げ

カムクラコス「煽るのか降参するのかどっちかにしたらどうですか?」カチャッ

最原「怪我はしたくないけど、どうしても言いたくなって…」

入間「ふえぇ…、だからオレ様はこんなやつと行動するのなんて嫌だったんだよぉ…。オレ様の護衛ならもっとマシな奴つけてくれよマジで」

最原「消去法と立候補で役を埋めていって、残りが僕とアンジーさんになってどっちの護衛がいいかキミが選んだんだろ」

入間「そりゃあ宗教女よりテメーの方が口が立つ分能力的にマシだからな!あとあいつはトリガーハッピーだしよぉ…。跳弾や流れ弾で死んだらシャレになんね―からな」

入間「…今回は選択が完全に裏目に出たけどな!!チキショウ!!」

カムクラコス「喧嘩はもう済みましたか?」

最原「…わかったよ。そっちの要求には従うから撃たないでほしいな」

入間「やめろ!オレ様に乱暴するつもりだろ!?エロ同人みたいに!エロ同人みたいに!!///」

最原「えーっと、キミの自分語りの続きを聞けばいいんだよね?わかった、面倒だけど聞くよ」

カムクラコス「…最初からそうしていただければ良かったんですよ」銃を下ろす

最原「話は聞くには聞くけど、なんかまだ凄く長くなりそうだったし短く簡潔にまとめてくれないかな?長い話っていうのは語る方も疲れるし喉が渇くし、聞いている方も興味ない話だと疲れちゃうからお互いのためにそうした方が良いと思うんだ。というわけで、短めで存分に語ってどうぞ」

カムクラコス「…………」ウィッグ外し

白銀「……最近のダンガンロンパはわたしの好みじゃないし、会社の同僚にはネタパクられてむしゃくしゃしてるから近々わたし、会社辞めようと思っていたの。というわけで、もうチームダンガンロンパなんてどうでもいいの。だからあなた達が会社に何しようが、はいサヨナラ!って感じに見限れるの。だから好きにして良いって言ったんだよね。会社がどうかなった方がわたしも辞めやすいし。多分御存知の通り違法な事してるから普通に辞めにくいんだよね、この会社。……はい、自分語り終わり!」

最原「やれば短く出来るじゃないか。というか最初ぐだぐだと語ってた部分ってたったの一言で終わってるよね?『最近のダンガンロンパは好みじゃない』で。あのノリでその内容を喋ってたらあとどれくらい喋り続ける予定だったんだよ、恐ろしいな」

白銀「あ~~…、全然語り足りないよぉ…。もっとわたしの細かい心理描写を交えながら語り尽くしたかったのにこっちは。まとめて喋ることで雰囲気も台無しだし…」

最原「暴露本でも書いてろよ。見ての通りこっちは忙しいんだから」

最原「じゃあ話は聞いたし、もういいよね?僕達行くからな。邪魔するなよ」スタスタ

白銀「邪魔しないから何するのか着いて行って見ていい?こっちは語り邪魔されてなんかあれなんだし、それくらい良いよね?」スタスタ

最原「えっ、無理。てかついてこないでほしいな」

白銀「大丈夫だよ。さっきも言ったけど、わたしとしては仕事辞められるしキミ達がチームダンガンロンパを本当に潰してくれるなら大歓迎なんだからさ。それにわたしは既にキミ達がどこに行くのか知ってるんだから、拒否したって私を撃ちでもしない限りついて行くよ」

最原「…フィクションフィクション連呼してた時もそうだったけど、本当キミってしつこいよね」

白銀「うん!納豆のような粘り強さがわたしの長所だからね!」

最原「就活じゃないんだから」

白銀「まあそんなこんな話している間にサーバールームの前まで着いちゃったね」

最原「中には入れないからな」

入間「…このナカに入るにはカードキーによるセキュリティクリアランスの確認が必要みてーだな。無理矢理開けられね―こともねーが解除にちょっと時間がかかりそうだな」

最原「おい小松、持っているならカードキーを渡せ」銃チャキッ

白銀「渡したら一緒に室内に入っても?」

最原「いいよ」

入間「いいのかよ!?」

白銀「はい、これがカードキーだよ」つ■

最原「……開いたね」ピピッガチャッ

最原「入間さん、先入って」

入間「まさかテメーがレディーファーストをするなんて思わなかったぜ」スタスタ

最原「次に僕が入って…」

白銀「じゃあ最後がわたs」

バタンッガチャッ

白銀「さも当然のように締め出された!?」ガーンッ

ーサーバールームー


<酷くない!?約束したのに!!

最原「入間さん、早速作業に取り掛かってくれないかな」

<ドンドンッ

入間「…どっちからだ?」

最原「どっちでもいいよ、先に見つけた方からで」

<ちょっとー!無視しないでよー!!

最原「あ、その前にマザーモノクマと繋がってるか見てくれないかな」

入間「んー…」カタカタ…

最原「…………」

最原(…静かになったな…、諦めたか…?)

入間「マザーはオフラインになってやがるな。こっちからじゃ繋がんねーよ。つーかあいつは独立したコンピュータだけど今あっちも大変なことなてんのにこっちと連絡取らなくていいのかよ?」

最原「…じゃあまあ別にいいよ。こっちからもマザーが繋がらないように完全に締め出してくれないかな。幾ら凄いAIとは言えマザーモノクマがこっちのサーバーに干渉するような真似をするとは思えないけど…」スマホポチポチ

最原「…………」トゥルルル…

東条『……もしもし、何かあったの?』

最原「東条さん、まだ社内に人が残ってるんだ。捕まえに来てくれないかな?」

東条『まだ人が残っていたのね、…ごめんなさいね。場所はどこかわかるかしら?』

最原「今は知らないけど、ついさっきまでサーバールームの前に居たんだよね。…小松未可子だよ」

東条『すぐに捜索するわね。何か変なことはされてないかしら?』

最原「うん、大丈夫だよ。心配してくれてありがとう。それじゃあよろしくね」ピッ

入間「見つけたぜ、思い出しライトの方だ。ここからでも新規設定作れそうだし作っちまうぜ。なあ、細かい設定は好きにしていいんだろ?」カタカタ

最原「いいけど……あまり変なのはやめてあげなよ」

最原「というか、ここで設定作ってもその設定のライトを排出する機械はここには無いハズだよね?どうするの?」

入間「こっから学園のライトを排出するとかいうロッカーの方に直接データを飛ばせるみてーだからそれで作る予定だ」

最原「やっぱり、データ作るのに時間かかりそう?」

入間「オレ様を誰だと思ってやがる!オールマイティーなジャンルイケる超高校級の発明家の入間美兎様だぞ!!確認の時間も入れたら設定もあと10分くらいで終わるぜ。データ転送の時間は知らねーけどな!」カタカタ

入間「あ、やべなんかミスった気がするがまあいいか。覚えてたら後で直すぜ」カタカタ

最原「…思い出しライトって繊細な機械だよね?大丈夫なの?」

入間「どんなにヤバくてもライト浴びたくらいで死にゃーしね―から大丈夫だろ。つーかテメーが話しかけてくるからだぞ」カタカタカタ

最原「…じゃあ天海くんの方にも連絡入れとこうか。電話するね」トゥルルル…

天海『はいもしもし、いつもニコニコかっこよくて頼れる蘭太郎お兄ちゃんっすよ』

最原「…………」

天海『それで、どうしたんすか?』

最原「えっと、やっぱりそっちのロッカー使うみたいだからもう少し見張っててくれないかな。あと10分くらいで設定終わるらしいんだ」

天海『了解っす。ところでそっちは特に問題無さそうっすか?』

最原「……うーん、なんというか…、まあ一応大丈夫だよ。そっちは問題ない?」

天海『……えーっと、まあこっちも問題ないっちゃないんすけど、さっきエグイサルピンクが教室まで来たんすよ』

最原「えっ!大丈夫だった!?」

天海『大丈夫っすよ。ただ、エグイサルピンクを見かけた瞬間アンジーさんが銃乱射しながら追い回してどっか行っちゃったんすよね。まあここには俺が居るんで別にいいんすけどね』

最原「えー…、うーん…。…うんまあ、天海くんがまだ居るしいっか…。じゃあライトが出て来るまで引き続きロッカーの守りを宜しくね」

天海『はい、そっちもお気をつけて』ピッ

最原(…気になるし、アンジーさんに電話かけてみるか…)ポチポチ

最原「…………」トゥルルルル…

ー中庭ー


~♪

モノファニー「電話!!なんか多分電話鳴ってるわよ!?」

アンジー「うん、そだねー」リロード

モノファニー「出なくていいの!?出た方が良いと思うわよ!?」

アンジー「大した用事じゃないから出なくていいって、神さまが言ってるからだいじょぶだよー」ガシャッ

モノファニー「ううっ…、もう勘弁してよぉ…。エグイサルを失ったアタイにはもう何も出来ないし、降参だって言ってるじゃないのよぉ…」

アンジー「えー、やる気なくなっちゃったのー?どうしてー?アンジーはもっともっとお前と遊びたいんだから必死に逃げなよ―。ほらほらー、早く逃げないと撃っちゃうぞー?」

モノファニー「うっ……ロボット相手だからって何やってもいいってわけじゃないのよ!?」ダッ

アンジー「にゃはははー!ファイトーファイトー!」ガガガッ

茶柱「あれではどちらが悪役だかわかりませんね…。というか何故アンジーさんがこちらに…?」遠目に見る

ゴン太「ゴン太達も早くこのエグイサルを倒して中のモノクマーズを捕まえないといけないね」

茶柱「ええ、早くこちらをどうにしかしてあちらのモノクマーズを救出しに行きましょう。女子っぽい見た目なのも相まって、なんだかあのロボットが可哀想に思えてきました」ガシャッ

ーサーバールームー


最原「ダメだ、アンジーさんに繋がらない…。まあいいけど…」ピッ

入間「素の状態でもアイツ普通に電話しても出るかどうかは五分だしな」カタカタ…

最原(……もう僕に出来ることは今のところはないかな…)

最原「解斗くん大丈夫かな…、電話かけてみていいかな…」ソワソワ

入間「特に用事ねーならぶっ迷惑だっつーの!」カタカタカタ…ッターン!

最原「じゃあせめてラインのチャット機能で……グループの方でいっか」ポチポチ



最原『返事出来る人だけでいいんだけど、みんな大丈夫?』

天海(OKスタンプ)

茶柱『流石男死、タイミングが悪いですよ』

赤松(ズタボロのエグイサルブルーを背景にピース自撮り)

赤松(夢野キーボ真宮寺の写メ)

茶柱『夢野さん!ご無事でなによりです!(感激スタンプ)』

赤松『キーボくんの指をスマホが感知しないから代理で私がコメントを要約し書くけど、「ボクのことも心配してください!ロボット差別ですか?」だって』

アンジー(モノファニー接写画像)

王馬『どうせ手も足も出ないんだろうけどマザーモノクマが例の監視カメラを使ってみんなの携帯見てるからあんまりここに変なことは書き込まないでね』

春川『どうせ学園内で起きてることならマザーモノクマもとっくに把握してるだろうしここに書いても問題ないと思う』

春川『一応報告しておくけど高校生は全員無事だよ。学生に紛れた今回の首謀者も捕まえたしこっちは問題ない。ただ外で暴れてる連中はなるべく体育館の方に来て暴れないように』

春川『夜長、あんたのことだよ』

赤松『入間さん、ここから出たらキーボくんの指でも感知するスマホを作ってあげてお願い(お願いスタンプ)』

王馬『ロボットがスマホ使うのってどうなの?電話機能とかメール機能とかキー坊自身に内蔵させたらいいんじゃない?』

東条『一応こちらにも書いておくけれど、白銀さんが社内のどこかに居る可能性があるからみんな警戒して頂戴』

東条『私も捜索をしているのだけれど見つからないの。もしかしたらもう屋外に出てしまっている可能性もあるけれど』

春川『白銀が逃げたとしてもどうせ後日私が捕まえてああもう面倒くさいな。マザーモノクマが見てるから変なこと書けないし』

春川『とにかく私が後日なんとかするから問題ないよ』

最原『既読の数字が少ないのは今手が離せない人達の分かな?』

最原『今ここに書き込んでない人が見える範囲に居る人は一応報告してくれると安心出来るんだけど』

最原『ちなみに入間さんは今予定通り作業中だよ』

茶柱『今ゴン太さんと百田さんはモノクマーズ確保の為壊れたエグイサルの蓋を開けてモノクマーズ縛り上げ作業中ですね。転子含め大きな怪我は見当たりませんよ』

最原『無事で本当に良かった』

春川『捕まえるなんてわざわざしなくてもロボットなんだから殺せばいいのに』

王馬『ロボットは命が無いんだから殺すじゃなくて壊すじゃない?』

茶柱『ちなみにこちらが破壊したエグイサルはグリーンとイエローです』

王馬『てかマザーめっちゃうるさい入間ちゃん並にうるさい』

東条『さっき一度社員を捕らえた部屋に行ったのだけれど、今のところ星君も無事よ。そもそも縛り上げているからもう大丈夫だとは思うけれど』

天海『もしかして皆さんもう戦闘は終わってる感じっすかね?まだ中庭の方から銃声が聞こえるんすけど』

茶柱『それはアンジーさんですね』

春川『弾が勿体ないからやめさせて。いくらすると思ってるの』

最原「みんな無事だって。モノクマーズもみんな無力化したみたい…?だよ?」

入間「なんだその疑問形は」

最原「アンジーさんがまだピンク色のモノクマーズを追い回してるみたいだから…。エグイサルからはもう引きずり出したみたいだけど」

入間「よーっし!オレ様も設定終わったぜ!例のロッカーの方にデータを送信するからキャベツ頭に伝えとけ!」

最原「お疲れ様入間さん。それじゃあ連絡しとくね」

最原(ラインずっと見てそうな感じだし、このままここに書いてもいいかな…)ポチポチ



最原『入間さんの思い出しライトの方の作業が終わったみたいだからロッカーの方にデータ転送したから天海くんよろしくね』

天海『了解っす』

天海『ところでこれ何やったらライトが出てくるんすか?』

天海『ロッカーの外側にスイッチみたいなのは見当たらなかったし、今中も見てるんすけどこっちもスイッチがあるとかは無いみたいっすよ』

天海『勝手に降ってきたっす。頭に当たったんで痛いっす…』

王馬『頭ぶつけすぎてそろそろ蘭兄ちゃんの頭蓋骨が変形してそう』

春川『注意力なさすぎ。そんなんじゃすぐに死ぬよ』

天海『超高校級の生存者がそう簡単に死ぬわけないじゃないっすか』

最原「…無事ライトがロッカーから出てきたって」

入間「さっすがオレ様!完璧だな!スポンサー用のライトのデータも今送ったぜ!」ッターン!

最原「…うん、そっちも出てきたって」

最原「じゃあひと仕事終わったところで悪いけど、もうひとつの…以前の僕らに関する情報を探してくれないかな」

入間「おう」カタカタカタ…

最原「えーっと…」スマホポチポチ



最原『じゃあ天海くんは最初に出てきた方のライトを持って本社の方に来てくれないかな?キミなら大丈夫だと思うけど、くれぐれも間違わないでね』

天海(了解スタンプ)



最原「ところで、思い出しライトの予備とか作らないで大丈夫かな。ほら、また後日使うし…」

入間「何べんでも使えるみてーだし大丈夫だろ。最悪、途中で何かしらあってぶっ壊れたとしても、壊れたライトがあればオレ様がまた同じ機能のヤツ作れるからよ」カタカタカタ…

最原「やっぱり入間さんは凄いね」

入間「あったりめーだろーが!!」ッターン!

ーチームダンガンロンパ本社廊下ー


天海(……部屋はどこっすかね?)ガチャッバタンッガチャッバタンッ

東条「天海君こっちよ。着いてきて」



ガチャッ


星「来たか。今なら丁度捕らえた連中全員目を覚ましてるぜ」

東条「天海君、ライトはどちらを使えばいいのかしら?」

天海「こっちっす。最初に出てきた方にマステ貼ったんで」

東条「……可愛い柄ね」ライト受け取り

男スタッフ2「くそっ、それを一体どうするつもりだ!?」

東条「勿論、貴方達に浴びせるに決まっているじゃない」

女スタッフ2「どんな記憶を植え付けるつもりか知りませんけど、今から思い出しライトを浴びせられるという自覚があった上で浴びせられるライトに意味があるんですかね?」

東条「この条件で効果のほどはわからないけれど、これを試す価値は充分にあるハズよ。私も身をもって1度、ゴフェル計画なんてとんでもない記憶を急に植え付けられたにも関わらず信じてしまったもの」

天海「終一君と小吉君が空想科学的論破してくれなかったらちょっと危なかったっすよねアレ」

東条「と言うわけで早速使ってみるわ。星君と天海君は廊下に出ていて頂戴」遮光ゴーグル装着

星「気をつけろよ」スタスタ

天海「終わったら呼んでほしいっす」ドアパタンッ

東条「じゃあいくわよ」カチッピカーッ

スタッフ一同「「「!!?こ、この記憶は…!?」」」

東条「…終わったわ、入って」ガチャッ

スタッフ一同「「「…………」」」

星「おい、一体どんな記憶なんだ?」ボソッ

天海「いやー、俺もちょっとわかんないっすね詳細は。大まかには事前に言われてた通りだと思うんすけど」ボソッ

東条「…皆さん、大丈夫かしら?」

女スタッフ2「くっ…、これは捏造の記憶…捏造の記憶……」

男スタッフ1「俺なんでこんなこと忘れてたんだろう…」

男スタッフ2「馬鹿野郎!植え付けられたんだよ!でっち上げだろこんなもん!しっかりしろよ!!」

女スタッフ3「もうどっちだっていいよ…。こんな記憶植え付けられたんじゃダンガンロンパなんて私もう作れないし……」

天海(どんな記憶なのか滅茶苦茶気になるっすね…)

天海「あの、もし良かったらどんな記憶を思い出したのか訊いてもいいっすかね?」

男スタッフ2「お前らが作ったのに内容知らねえのかよ!?」

天海「大まかには知ってるんすけどね。仲間を信頼してるんで、細かい部分はおまかせしてるだけっすよ」

男スタッフ3「……元々このチームダンガンロンパは、最初はチームダンガンロンパって会社じゃなかったんですよ」

天海(なんか突然語りだしてくれたっすね。…あれ、もしかしてこれ長くなるやつっすか…?)

男スタッフ3「最初は名前も制作内容も全くダンガンロンパとは関係ない小さな映像会社だったんです。昔大きな映像会社に勤めていた若いスタッフが独立して起業して、映像系の卒業生の就職先として何人か受け入れたりして、本当にフレッシュな会社で」

男スタッフ3「作ってる映像も子供向けのCGアニメが主だったんですよ。教育番組で流れる感じの」

女スタッフ3「スタッフはみんな子供が好きだったから、子供達が喜ぶようなものを作ろうって……ほんと、最初はそんな感じだったって聞いてます。…私はその時はまだ入社してなかったので言伝ですが」

天海(語りの人数が増えた…)

男スタッフ3「でも実績が何もないそんな会社のCGアニメなんてどこも使ってくれなくて…。たまに入る仕事と言ったら、バラエティー番組やニュース番組で使用されるちょっとしたCGアニメーションくらいで…。その仕事さえも買い叩かれるし、発注数が少なくてスタッフにお給料が出せないくらい貧しい会社だったそうですよ」

女スタッフ3「これじゃ会社が潰れてしまうってことで、色々と迷走しながら無駄に色々なジャンルの映像に手を出したそうです。ホラービデオとかAVとか」

男スタッフ3「でもどれもイマイチヒットしなかったんです。独創性を出そうとトンチキな企画をしすぎてそれぞれの層の客に合わなかったみたいなんですよね」

女スタッフ3「先代のスタッフ達が迷走していたそんな時期に、ダンガンロンパというゲームが流行りだしたんです」

女スタッフ4「ゲームに限らず、その時はデスゲームブームと言っても過言ではない時代でした。ダンガンロンパはゲームの枠を飛び出してアニメ化をし、舞台化をし、そのどれもが好評の出来だったんです」

男スタッフ3「とは言っても、世間的な知名度は全然ですよ。アニメオタクでも知らない人も普通にいる程度のタイトルでした。でもその程度の知名度で全然充分でした。むしろ、あまりに人気すぎるジャンルだと後にタイトルを買うことは難しかったでしょうからね」

女スタッフ4「ダンガンロンパは様々なテーマの似た設定のコロシアイをゲームとアニメと舞台を使って繰り返し表現して行きました」

男スタッフ3「いくら世間がデスゲームブームと言われていても、ダンガンロンパに限らずどのタイトルもそれがリアルの場で行われることはありませんでした。日本だけならともかく、海外もですよ?意外ですよね。人工的にゾンビにする薬でも作って打ち込んでリアルバイオハザードゲームとかしそうなもんなのに」

女スタッフ2「死体なんか蘇らせて撃ち殺してたらそれ絶対そのうちゾンビの人権主張する団体とかが出てくるヤツやん」

男スタッフ2「デッドラじゃんそれ」

女スタッフ3「ロンパみたいに『これはあくまでリアルなだけのフィクション』ってことにすればそんな変な団体は湧かないよ」

天海「すみません、ちょっと話が脱線してるっす」

男スタッフ3「まあつまり…、まだリアルなコロシアイゲームを行ってる会社が無いから先代の社長はそこに目をつけたってことですよ」

女スタッフ3「でも日本でリアルなコロシアイゲームなんてさせられるわけがない。だからネット上で行う必要があった」

女スタッフ4「知名度0の会社が新しいタイトルをいきなりネットの片隅で放送しても誰も気にもとめてくれないだろうから、そこでダンガンロンパに目をつけてタイトルを買ってみたんですよ。あ、権利を全部買ったわけじゃないですよ。リアルフィクション上で使えるようにタイトルとコロシアイの大まかなルールやモノクマや江ノ島盾子とかの設定とかを使用する権利だけですね、この時点で買ったのは」

女スタッフ3「ダンガンロンパって名前がついていればダンガンロンパの固定ファンはとりあえず観てくれるだろうし、コロシアイゲームのルールを1から考えなくてもダンガンロンパのものをそのままある程度流用することが出来るんで、まあ、元々色々変な企画ビデオを作っていた会社ですから、潰れる前に借金して一発最後にやってみるかってやってみたそうなんですよね」

男スタッフ3「もう失うものなんて何もない社長達が自ら…最初は本当にその辺を歩いていた高校生を無差別に誘拐してきたそうですよ。今は事前に色々調べて顔選んでますけど。でまあ、その高校生達を長期間貸し切った廃校の中に閉じ込めてコロシアイをさせたそうです」

男スタッフ3「キミ達もダンガンロンパの過去のことを知っているならご存知の通り、その作品は『リアル過ぎるコロシアイ映像作品』としてヒットして話題になったわけですよ。話題になったと言っても、ネット上だけですけど」

男スタッフ3「最初の方は、コロシアイ生活の最初の2週間を会員登録なしで無料で観れるようにしてたらしいです。編集版の映像も最初の方はいつでも観れるようにして。2週間以降は有料会員登録した人だけが観れるようにしたらしいですけど、話題になったもんでなんと借金がチャラになるくらいいきなり儲かったそうですよ」

女スタッフ3「一応、『限りなくリアルなドラマ』ってていでやってるんですけど、24時間生放送コロシアイって他に類を見ない当時凄いインパクトのある作品だったんですよね」

女スタッフ4「ただ最初のリアルフィクションでは、おしおきはセットを豪華にすることができなかったからそこだけはCG作ってやってたんですよね。CGが流れている裏でモノクマや担当のスタッフがクロをサクッと処刑したりしたそうで…」

女スタッフ3「おしおきの時だけ映像切り替えてCGにしてたんで、なんかそれが逆に『これはあくまでモキュメンタリードラマである』という信憑性が高くなったんですよ」

男スタッフ3「最近のタイトルではCGはあまり使わずマジもんのセットでおしおきしてるんですけど、『まあ最近の作品だしCGがリアルになったなー』くらいにしか感じられてないですね」

女スタッフ3「まあなんというか…、最初はこんなにリアルフィクションのダンガンロンパを続けるつもりなんて当時のスタッフには無くて。借金をペイできたから『これでまた好きな映像が作れるぞー!』ってなったらしいんですけど、たまたま1作品目のリアルフィクションを観た海外の大金持ちがその世界観にハマっちゃったらしくて、幾らでも出資するから作品作りを続けるようにって言われちゃって…」

女スタッフ4「1作品目のリアルフィクションが出来たのはあくまでもう捨てるものなんてない覚悟でやったからであって、社長は流石にもうあんな思いをして犯罪をしてまで作るのは御免だって思って必死で色々喋って断ったみたいですけど、その大金持ちの人滅茶苦茶過激派な人で、先代の社長殺されちゃったらしいんですよね」

天海(入間さんの作ったチームダンガンロンパ設定が細かすぎて、何が本当の話で何が入間さんが適当に作った話なのかまるでわからないっすね…)

女スタッフ4「それでその大金持ちが他のスタッフに『お前達もこうなりたくなかったら作れ!金はいくらでも出すし犯罪でも何でもサポートもしてやる!』ってなって、それ以降無理矢理作らせ始めたらしいですよ。当事者じゃないのでよく知らないですけど」

女スタッフ2「今現場に居るスタッフは最近入ってきた人ばっかりですからね」

男スタッフ3「…入社して研修期間の時にみんなこの話を聞かされるんですよ。一度入社したら最後、死ぬか寿退社するかしか会社を辞める方法はないんです…」

天海「寿退社はいいんすね…」

男スタッフ3「はい。その大金持ちの方が寿退社に理解のある人だそうで」

女スタッフ2「…まあ、御存知の通り犯罪をしちゃってるんで、もし勝手に会社を辞めようものなら会社の犯した罪の一部をなすりつけられるんですよね。大勢の高校生を誘拐して殺害した罪とかで」

女スタッフ4「当然入社前にはそんなこと知らないんで、詐欺ですよこれ!私達も嫌々働かされてる被害者なんです!」

天海(実際はわからないっすけど…、まあ、入社前から犯罪してる企業とかわかるわけないでしょうし、まあ…?)

天海「で、思い出したっていう部分はどこで、なんでその部分を忘れてたんすか?」

男スタッフ3「思い出した部分は悪い大金持ちスポンサーの存在と、先代の社長達は昔は子供向けのCGアニメを作ってたってことですね」

女スタッフ4「なんで忘れてたか……過労?のせい?ですかね。結構忙しいんですよ。映像業界ってただでさえ基本ハードワークなのにプラスこんな犯罪しなきゃいけないプラス24時間監視や不測の事態に備えなければいけない…」

女スタッフ3「交代したりしているとはいえ、犯罪をやってるから多くの人を雇うことができない…。滅茶苦茶ハードな仕事ですよ。ダイエットには丁度いいです」

男スタッフ4「でもお給料はいいですよ。そこしか利点はないですけど」

男スタッフ2「ダンガンロンパをやってる期間中は…平均約1ヶ月くらいやってるんですけど、基本放送中はずっとここに泊まってますからね」

女スタッフ2「遠洋漁師みたいな生活ですよ…。漁師の生活知らんけど」

天海(なんか、ブラック企業なのはノンフィクションっぽい?っすね…)

女スタッフ3「ああもう私改めてこんな会社嫌だ!!辞めたい!寿退社するにも出会いもないからここのスタッフと政略結婚考えてたレベルですよ!」

男スタッフ3「マジ恋愛結婚じゃないってバレたら罪なすりつけられコースなんで社内結婚は厳しいんですよね…。それで捕まって死刑判決出た人も居たんで……」

天海「逆に、ここまでブラック企業なのになんでマジ恋愛結婚は許されてるんすかね?」

星「その辺は入間の適当に作った設定じゃないか?」ボソッ

東条「……事情はわかったわ。つまり貴方達は皆嫌々こんな犯罪をしている。この仕事を辞めたい。そのスポンサーの大金持ちの人物さえ居なければ……そういうことでいいのよね?」

女スタッフ3「はい」

女スタッフ4「私も子供向けCGアニメ作りたいです…」

女スタッフ2「…いや、ちょっと待って!私達たったさっき思い出しライト浴びせられたんだよね?じゃあ今語った記憶のどれかあるいは全てが捏造なんだよ!?流れに流されちゃ駄目だよみんな!!」

男スタッフ2「そうだそうだ!!」

女スタッフ4「でも何が捏造なのかもう判断なんてできないし、超ブラック企業なのは事実でしょ?」

男スタッフ2「そうだそうだ!!お洒落スタイリッシュな映像作りたくて入社したのになんかもう滅茶苦茶辞めたい!!」

東条「貴方達の『仕事を辞めたい』という気持ちが本物であれば、何がフィクションで何がリアルかなんてものはもう不要なんじゃないかしら?」

男スタッフ1「ほんとそれ」

東条「いいでしょう。貴方達が今後二度とダンガンロンパのようなリアルフィクションのコロシアイを行わないと誓うなら、私達が貴方達の為にその大金持ちの方をどうにかしてあげるわ」

女スタッフ2「えっ!でもどうやって!?思い出しライトとかの技術とかは全部その金持ちが用意した物だって聞いてますよ!相手には金も人も謎の技術も持ち合わせているんですよ!勝てっこないです!」

東条「不可能なんてないわ。どんな依頼でも達成してみせる、だって私は超高校級のメイドだもの」キリッ

女スタッフ3「やだ…かっこいい…///」

女スタッフ2「特に具体的な対策案とか出したわけじゃないのに東条さんが言うと本当に何とかできそうな気がしますね…!宜しくお願いします!」

東条「ええ、任せて頂戴。…その代わり、貴方達はこれからみんな真っ当な仕事について真っ当に生きるのよ?」

スタッフ一同「「「はい!」」」

東条「…宜しい。じゃあ拘束を解きましょうか。私達は広義の意味で同じく被害者である貴方達に危害を加えるつもりはないし、貴方達ももう私達に危害なんて加えないでしょう?」

スタッフ一同「「「勿論!!」」」

東条「じゃあ星君、天海君。みんなの拘束を解くのを手伝ってくれるかしら?」

星「ああ」

天海「はい」

ーーー


東条「…さて、解けたわね」

天海「えーっと、俺達今日ここで暴れちゃいましたけど、被害届とか出さないっすよね…?」

男スタッフ2「出さないし出せないんで安心して下さい。あと事件隠蔽能力も高いんで色んな処理とか任せて下さい」

星「今俺達はお宅のサーバーとマザーモノクマを調べているんだが、作業を続けても構わないよな?」

男スタッフ3「どうぞどうぞ好きにして下さい。我々をこの過酷で特殊な労働環境から救ってくれるのならもう何だってしてもらっても大丈夫です」

男スタッフ1「あ、でも今日ここに居ないスタッフや上司にはなんて言い訳をすれば…」

東条「そちらも既に対策を考えているわ、安心して頂戴」

女スタッフ4「さすが東条さん」

女スタッフ2「あの東条さん、私達これから一体どうすれば…?」

男スタッフ4「幾ら東条さんがスポンサーの金持ちをなんとかしてくれるって言ってもその『何とかする』まで時間がかかるだろうし、ダンガンロンパの放送期間に入ってしまった以上何も放送しないわけにはいかないですし…」

東条「とりあえず今日の放送分は機材トラブルの為中止と告知しておいてもらえるかしら?それと…、施設内で生徒の生活に関わる重要な瑕疵が見つかった為、その修復工事の為しばらく放送延期……とかそんな感じにしてもらえると助かるわ。勿論視聴者からの批判は殺到すると思うけど、仕方のないことだと理解してもらえると助かるわ。そのスポンサーのお金持ちの方はこちらに任せてもらって大丈夫だから」

男スタッフ3「わかりました!」

女スタッフ3「じゃあとりあえずHP更新とかしてこないとだね。そういえば今ってこれ放送されてるの?」

男スタッフ1「いや、されてないよ」

男スタッフ2「とりあえず対応作業しに行こうぜ!」

女スタッフ4「東条さん、ありがとうございました!」

東条「これを渡しておくわ、私の連絡先よ。その『なんとかする』ことが出来たらこちらから連絡を入れるから宜しくね」

女スタッフ4「私達の連絡先は…」

東条「全員把握済みだから問題ないわ」

女スタッフ4「アッハイ」

スタッフ一同「「「それじゃあまた後ほど!」」」ドアガチャッバタバタ…バタンッ

東条・天海・星「…………」

東条「本当に恐ろしいわね、この思い出しライトという物は…」

星「最早洗脳ライトだったな」

天海「ある程度土台があったとは言え、入間さんよく10分でこれほどの内容を詰め込んだっすね」

星「だが少し調べ直せば嘘とわかる情報も入ってたみたいだが、そういうのは大丈夫なのか?」

東条「私達がどんなに変な夢を見ていても、見ている時はどんなにおかしな事象でも当たり前に都合よく受け取るものでしょう?それと同じで、今あの方達は思い出しライトのせいで夢を見ているようなものだから、たとえ現実を突きつけられたとしてもそれを曲解して受け取ると思うわ」

東条「今回の場合だと『その大金持ちが手を回して情報を真実と違う物に書き換えてる』って思ってくれるんじゃないかしら」

天海「思い出しライトの効果は強いとは聞いていたっすけど、ほんとヤバイっすね。入間さんがこのライトの構造を理解しちゃって変な発明品とか作んなきゃいいんすけど」

東条「とりあえず、ここのスタッフをライトで無力化して拘束を解いたことをラインでみんなと共有するわね」

天海「じゃあ今日はこのライトをあと1人、体育館に居るスタッフに使う必要があるっすね」

東条「ええ。何度も学園側と往復してもらって悪いのだけれど、これを使いに行ってもらえないかしら?私は引き続き白銀さんの捜索をするわ。再三言うようにもうとっくに逃げてるかもしれないけれど」つライトと遮光ゴーグル

星「それじゃあ俺は外を探す。まだ近くに居る可能性もあるしな」スッ

天海「それは?」

星「潰しちまったんでわかりにくいと思うが、盗聴器だ。ここの奴らを見張っていた時に時間を持て余していたから部屋を探索していたら、コイツが仕掛けられていたのを見つけた」

星「そもそもあいつが仕掛けた物かはわからねーし俺は盗聴器なんて詳しくないが、もしそうならまだ比較的近くで聞いていた可能性もあるしな」

東条「でもそうだとすると彼女はどうしてこの部屋に私達が捕まえたスタッフを集めると解ったのかしら?」

天海「この部屋だけじゃなくて他の部屋にも仕掛けた可能性があると思うっすよ」

東条「なるほどね。でも私達が今日来ると解ったのは何故?」

天海「ひょっとして、前々からずっと仕掛けてた可能性もあるっすよ?半年前のここを卒業した日、卒業生みんなでダンガンロンパを潰すって宣言してたんで、それを真剣に受け取っての行動かもしれないっすね」

星「…フーッ…、考えたって埒が明かねえ。俺はもう行くぜ。本人から直接訊けば早いしな」

東条「それもそうね。じゃあ天海君。ライト頼んだわよ」

天海「了解っす」

本日終了です、ありがとうございました
お久しぶりです

以下返せないまま埋まってしまった前スレのコメントを適当に返します

>>947
このスレのシリーズではまさしくその世界観ですね

>>949
思い出したらそのタイミングでマッド赤松成分入れてます

>>950
仮にも3代目パンツハンターなんだし目の前にパンツがあったら一応見そうではあるけど辛口批評してきそうではあるし目に見える範囲に女子のパンツと百田が居たら多分百田の方見てる

>>951
今回ヤバイ原出番少ないのに普通にヤバイ原でした

>>954
ほんそれ

おー!待ってました!

改めてV3って現実だと厳しい気がしてきた。入間の頭脳を人工的に作り出すってムリだよな…
あれが人工なら外の技術は入間を遥かに上回ってないとおかしい

おっ来てた乙

タイトルコールから最原くん消えてて草

投下再開します
以下コメ返し


>>35>>37
お待ちいただいてくださる人が居るのはとても励みになります
ありがとうございます

>>36
入間は確かにヤバイけどV3の世界が現実の世界だとしても我々の世界と同一と考えるべきではない…と、思うよ?
血がピンク色の世界ですし…

>>38
スレ1、2を建てた時はとりあえず主人公にタイトルコールさせとくかと思って赤松と最原にセリフを分けたけど、3になってここの最原って主人公っぽくないよなと思って外してみました

ー体育館前廊下ー


ピカーッ

女スタッフ1「…うっ……、仕事やめたい……」ガクッ

天海「あーでこーで…、そんなわけで俺達がなんとかするんで大丈夫っすよ」

女スタッフ1「貴方達が神ですか……」

春川「…終わった?」ドアガチャッ

天海「はい。思い出しライトを当てて無力化させたっすよ」遮光ゴーグル外し

女スタッフ1「さっきは本当にごめんなさい、春川さん…」

春川「…別にもういいよ」

赤松「じゃあ拘束解いてあげよっか」ヒョコッ

春川「赤松は下がってて、私がやるから。もし何かあっても私なら対応できるし」

赤松「うん、じゃあお願いするね」

女スタッフ1「まあ別にもう何もしないんですけどね」

天海「それじゃあ一応ラインで報告して…」ポチポチ



天海『ブラック会社思い出しライトあて終わったすよ』

天海『それで、この今回の首謀者さんはもう自由にしちゃっていいんすかね?誰かついてた方が良いっすか?』

東条『その方を他のスタッフと合流させて一応誰かがまとめて見張った方が良いかもしれないわね。大丈夫だとは思うけれど…』

春川『なら私がついて行くよ。もう高校生を見ておく必要も無いだろうし』



天海「俺も一緒に行くっすよ」

赤松「私も!」

春川「別にいい。何かあった時あんたらを庇わないといけないから邪魔だし。あんたらみたいにコミュ力が高いヤツは高校生に話しかけてあげるか、私らが持ち込んだ武器の片付けでもしてなよ」

天海「了解っす」

赤松「…そっか。邪魔になっちゃうなら仕方ないね」

王馬『てか持ち込んだパソコン壊れたんだけど多分』

最原『何やってるの』

王馬『オレは何もしてないよー』

王馬『モノタロウじゃ手に負えないっぽいから入間ちゃん手が空いたら寄越してよ』

最原『入間さんはまだ当分手が空きそうにないかな』

春川『ねえ、そっち2組どっちも進展が無いなら紙資料になってる可能性も充分あるだろうし、私が直接スタッフに訊こうか』

最原『うん、それじゃあお願いするよ』



春川「……」携帯しまう

春川「じゃあ私は本社の方に行ってくるから、こっちはよろしく」女スタッフの腕を引く

女スタッフ1「本社ですか…。まあもう特に学園に用事はないんでいいんですけどね」

<ドカーンドカーンッ

赤松「ば、爆発音…?」

春川「…あんた何したの?」グイッ

女スタッフ1「何もしてないですよ!!校舎内に爆発する装置なんてものは無いし…、そっちの銃火器持った人が何かしたんじゃないんですか!?」

赤松「アンジーさんがまだ暴れてるとか?」

天海「いや、俺らが持ち込んだ物でこんな爆発音がする物なんて無かったと思うんすけど…」

春川「とにかく行ってみよう」グイッタタタッ

女スタッフ1「えっ、私も行くんですか!?」

春川「私はあんたを見張らないといけないけど、爆発音の原因を特定しないといけないし」

赤松「気になるから私も見に行くよ!」タタタッ

天海「高校生放置っすか!?……仕方ないっすね、それじゃあ俺が高校生についてるっすよ」

赤松「うん、よろしくね!」



春川「爆発音はどこから…?」

赤松「同じ建物内にいるから建物全体が振動してたからちょっとわからないよね…」

春川「!こっちから火薬の匂いがする」

赤松「えっと……あ!階段の下から煙が出てるよ!」

女スタッフ1「地下なんて火の気は無いと思うんですけどね」

赤松「うーん…、もしかしてマザーモノクマの部屋で何かあったのかな…?」

春川「何かって何?もうエグイサルは全部取り押さえたハズだけど…」

赤松「何が起こってるのかわからないけど、とりあえず行ってみよ!王馬くんとモノタロウが心配だし!」タタタッ

春川「待って、図書室の方から行ってもカードキーが無いから部屋に入れないでしょ。女子トイレの方から行かないと…」

アンジー「神ってるー!」ニュッ

赤松「きゃああああああ!?」ビクッ

春川「…あんたこんな所で何してるの?まさかあんたがさっきの爆発音の原因?」

アンジー「それはイエスと言えばイエスだし、ノーと言えばノーだねー」

春川「ハッキリしないね」

王馬「一応ノーでいいんじゃない?」

赤松「あ、王馬くん!無事で本当に良かったよ」

モノタロウ「オイラもいるよー」

春川「ねえ、何があったの?」

王馬「それがさー、モノタロウにマザーモノクマを調べてもらってたら突然マザーと繋いでたパソコンが落ちて、マザーから変な音がしだして、そしたら急にモノクマが現れたんだよね」

赤松「えっ!モノクマが!?…な、なんで??」

王馬「さあ、わかんない。それでそのモノクマが急にオレ達に襲い掛かってきたんだよ」

春川「それでモノクマが自爆したの?」

王馬「いやモノクマは爪で襲い掛かってきたんだけど、俺がモノタロウ抱えて部屋から逃げるために図書室側の出入り口が近かったからそっち開けたら、何故か目の前にアンジーちゃんが居てさ」

アンジー「アンジーは神さまからのお告げがあって図書室の秘密のドアの前にスタンバっていたのだー!」

王馬「お告げで事前にわかってたなら女子トイレの方から入って来て忠告とかしてほしかったけどねホントは。まあそれは良いとして、ドア開けたら居たアンジーちゃんがオレの後ろに居たモノクマを銃で撃ち抜いて、モノクマが壊れた衝撃でモノクマの中に内蔵されてた爆弾が爆発したんだよ。きっとその爆発音がそっちまで聞こえたんだろうね」

春川「あんた武器は?何か持って行ってたハズでしょ?」

王馬「勿論持ってるけど、モノタロウ抱えながらじゃ撃てないよー。片手で撃ったらオレの華奢な肩が外れちゃうし」

春川「…爆発音は2回聞こえてきたんだけど、それが1回目だとすると2回目は?」

王馬「その後にまたマザーモノクマがモノクマを製造しそうな異音を立ててたから、アンジーちゃんがそのままマザーモノクマを撃ちまくって、ギリギリ製造しきれなかったモノクマの体内爆弾が爆発した音だね。マザーモノクマもその爆発に巻き込まれて完全に壊れちゃったよ」

アンジー「アンジー神ってるでしょー?」

赤松「うん、アンジーさん凄い!ナイスファインプレーだよ!!」

春川「でも何でこのタイミングで勝手にモノクマが製造されたの?」

王馬「さあ、なんでだろうね。もうチーダン社員とは一応和解したし、それを監視カメラ越しに見てただろうマザーモノクマにも状況は理解はできていただろうにね。持ち主である社員の意向に逆らうコンピュータってなんなんだろうね」

春川「和解したと見せかけてチームダンガンロンパの社員が本社の方から操作したとか?」

王馬「いやそれは無いと思うよ。パソコン繋げた時からさっきまでずっとマザーモノクマは完全にオフライン状態だったみたいだし」

王馬「そもそもマザーモノクマは声紋登録している人物が『産め』って言わないと作れないって話だったハズだし」

春川「『基本的には』でしょ。コロシアイ生活外じゃ話は別じゃないの?」

王馬「仮にマザーモノクマが勝手にモノクマを生産できるとしたら、オレがマザーの部屋に入った瞬間勝手にモノクマを製造すれば良かったって話になるじゃん」

春川「じゃあモノタロウがやったんじゃない?マザーと繋いだパソコンを触らせてたんでしょ?」

モノタロウ「ええっ!?オイラが!?」

王馬「モノタロウがそんなことするわけないじゃん!オレの部下なのに!」

モノタロウ「あれ?オイラいつ王馬クンの部下になったんだっけ…?」

春川「元々そいつはチームダンガンロンパ側のロボットだし、あんたを殺す機会を伺って仲間ごっこしてただけって可能性もあるでしょ」

王馬「春川ちゃんも知っての通りこの半年間オレはモノタロウとひとつ屋根の下で暮らしてたし、寝てる時とかにオレは勿論他の人間も殺すチャンスはあったハズなんだけど、今までそうしてこなかったってことはやっぱりモノタロウはモノクマ製造の犯人なんかじゃない思うけどね」

春川「じゃあ誰がやったっていうの?」

王馬「…特に犯人とかは居ないんじゃない?」

春川「どういうこと?」

王馬「マザーモノクマ内のある特定の箇所を調べると、自動的にモノクマが製造される機能がマザーに追加された…とかありえなくもないと思うよ。オレらの回のダンガンロンパで散々入間ちゃんがマザーの中身をこねくり回したから、その教訓として付けられた防衛機能みたいな感じで」

王馬「…推測だけどね。マザーはもう壊れちゃったし、確認するには社員に言質取るしかないけど」

春川「なるほど、その可能性もあるね」

赤松「でも、それならそれで社員さんも一言忠告とかしてくれたら良かったのにね。和解したんだからそれくらい言ってくれてもいいと思うんだけど」

春川「単に言い忘れてたんじゃない?私達もそうだけど向こうもバタバタしてただろうし」

アンジー「まあ、小吉もみんなも怪我なくて良かったねーって神さまも言ってるよ―」

王馬「てかずっと気になってたんだけど、その人誰?」女スタッフ指さし

赤松「あ、居たね社員ここに」

春川「ねえ、実際のところどうなの?」

女スタッフ1「いやー、私はマザーモノクマとかその辺はノータッチなもんで…」

赤松「だから黙ってたんだね…」

女スタッフ1「はい。後で担当の者に確認を取ってみますね」

赤松「ねえ、どのくらいマザーモノクマが壊れたのかちょっと見てきてもいい?」

春川「危ないからやめときなよ」

赤松「でも程度によっては入間さんが直せるかもしれないし、場合によっては直さないといけなくなるかもだし…。破損具合を確認して写メするだけだからさ」

春川「…はぁ…、写メなら私が撮ってくるよ。あんたはみんなとここで待ってて」

赤松「うぅ…、なんかいつも春川さんに頼ってばかりみたいで申し訳ないよ…。これくらいなら私にも出来るし、たまには任せてほしいな」

春川「あんたに怪我されたら迷惑だから私が行くの。瓦礫とかあって危ないかもだし。別に怪我しないようなことなら私だってあんたにさせるよ」

赤松「普通にお料理だって私にさせてくれないじゃん春川さんは」

春川「それはあんたが一々火傷したり包丁で指切ったりするからでしょ」

王馬「もうめんどくさいからオレがちゃちゃっと写メ撮ってくるね」スタスタ

春川「そう」

王馬「オレは止めてくれないんだ」

春川「あんたって殺しても死ななそうだし、ちょっとくらい怪我したって別に平気でしょ」

王馬「ウェアアアンヴ(ジュル)ヤェャァァァ↑アイィヤエ↑ヤゥィゥオレの扱いが雑すぎるよぉお!!!!」

赤松「えっと…、春川さん語で『王馬くんはしっかりしてるから大丈夫って信頼しているよ!』ってことだよ!ほら、春川さんってツンデレだから!」

王馬「デレを感じないんだけどオレに」

春川「心配されたいなら怪我した後に天海に声かけたら?」

王馬「怪我した後かよ。てか極端なヤツしか居ないよねオレの周り」

アンジー「ファイトーファイトー小吉ー」

モノタロウ「写メに気を取られて足元が疎かにならないように気をつけるんだよー」

王馬「うわ、ロボットが1番まともじゃん…」

赤松「わ、私は…?」

王馬「微妙」

赤松「まさかのロボットと均衡…!?」

王馬「あ、モノタロウと比べるならモノタロウの方が常識ロボだよ。まともかどうかが微妙なだけで」

赤松「むぅ…、でも王馬くんも結構変わってるよね」

王馬「そりゃあ普通と比べると悪の総統が変わってないわけないよね!じゃあホントにそろそろ行ってくるね!」スタスタスタ

モノタロウ「…………」

モノタロウ「…王馬クンのあれはファッションだから彼は結構常識人だよー。常識ある行動をやるかはまた別だけど」

赤松「えっ、ファッションなんだ」

春川「どうでもいいよ」髪イジイジ

モノタロウ「気にしちゃうから、本人にはファッションだとかメッキだとかハリボテだとか虚栄心とか言わないであげてね」

赤松「意外とボロクソ言うんだね、モノタロウ…」

ーサーバールームー


最原「……ラインで今来たんだけど、マザーモノクマが壊れたんだって」

入間「はぁ!?」

最原「……写メ来たよ。見る?」画面を見せる

入間「うわぁ…、これどうしたんだよ…。もう滅茶苦茶じゃねぇか…」

最原「いざとなったらこれ直せる?」

入間「いや…、見てみねーとわかんねーけど結構ヤバそうだな」

最原「…内側からモノクマの爆弾で爆発したんだって」

入間「内側からか。そりゃ駄目かもわかんねーな」カタカタカタ…

最原「じゃあこっちでデータが見つかるといいね。もしくは紙面ででも…」

入間「……んー……、一応、見つからねーことも覚悟しとけよ?」

最原「入間さんにしては珍しく最初から弱気だね」

入間「結論から言うと、以前のオレ様達に関するデータなんてのは何故か見つからねーんだよ」カタカタカタ

最原「えっ!じゃあ今それは何してるの?」

入間「必死にサルベージを試みてんだよ!」カタカタカタ

入間「どうも完全に消去されてるくせぇけどな…」カタカタカタ…

最原「でも、今までのコロシアイ参加者のデータは見つかってるのもあるんでしょ?なんで僕らの代のだけ…?」

入間「オレ様達がここでこうすることを予め予測していた誰かイヤラシイ性格のヤツが嫌がらせの為に完全に消したんじゃねーの」

最原「たかが社員がわざわざそんなことをするとは思えないけどな…」

最原「……僕らがここに来ると予想していた社員と言えば小松未可子がそうだろうけど、そうだと仮定しても理由がわからないな…」

入間「白銀なー…。…そういやあいつ、自分は好きにしたからテメーらも好きにしろとか言ってたな。以降は邪魔をしねーとも…」

入間「……ただのゴジラネタと思ってスルーしたが、まさかその好きにした内容がオレ様達へのこの嫌がらせか?」

最原「自分が手がけた設定だから僕らに愛着があるとか言ってたから、その歪んだ愛情のせいって可能性も無くはないね…。本人から真実を訊ければ早いんだけど、まだ東条さんと星くんから彼女を見つけたって報告がないし、今日のところは訊けそうにないかもね…」

入間「にしても……データを消した犯人の話はひとまず置いといて、ここまで徹底してデータが取り出せねーとすると紙で出したもんもねーだろうな…」

最原「そっか…。まあでも後で一応ここの社員に話を聞いてみるよ。もしかしたら誰かが何かしら覚えてる可能性だってあるし」

入間「たかが番組スタッフが大勢いる番組参加者の以前のプロフィールなんざ覚えてるヤツが居るとは思えねーけどな」

入間「設定植え付け後のオレ様達のプロフィールさえうろ覚えだろあいつら。オレ様達が卒業した日、下っ端のヤローは『暗殺者ちゃん』とか『探偵くん』とか超高校級名で呼んでたしな」

最原「確かにあまり期待できないかもしれないね…。まあでも訊いてみるだけ訊いてみるよ」

入間「…もう連中に訊きに行ってもオレ様は別に構わねーぜ?既に施設は制圧済みなんだし、オレ様も1人で作業できて集中出来るってもんだし」

最原「でも、小松未可子がまだ見つかってないから一応まだ僕ここに居た方がいいかなって思うんだけど…」

入間「白銀と遭遇したとして、テメー如きが一体何の役に立つってんだよ!」

最原「こんな人でも入間さんは一応女性だし、いざとなったら僕が肉壁にでもなるよ…」

入間「骨と皮でしか出来てそうなテメーのどこに弾防げるだけの肉がついてんだよ!…尻か!尻だな!?」

最原「……普通にお互い防弾チョッキ着てるから、いざとなったらそれでなんとか…って真面目に考えてたんだけど、僕が居なくてもキミは平気みたいだからやっぱり僕もう聞き込みに行くね。作業頑張ってね」スタスタガチャッバタンッ

入間「何ひっそりキレてんだよ!一言余計なのはテメーもだろうが!!オレ様だけ悪いみてーな態度してんじゃねーぞクソ童貞!!」

ーーー

ー本社会議室ー


東条「話し合いに丁度いい部屋を借りられて良かったわね。高校生は別の会議室に集めて待機させているわ」

百田「あいつら結構大人しくしてんだな」

星「勝手にここを出た所で山の上だからな、どうしようもねえだけだろ」

夢野「カーッカッカ!皆の者、此度は大義であったな。さあ順番に状況を報告するとよいぞ」

入間「なんでテメーが偉そうなんだよ!」

茶柱「偉そうな夢野さんも可愛いです!!では転子から報告しますね!」

茶柱「転子と百田さんとアンジーさんとゴン太さんは持ち込んだ武器類と散らかした薬莢の片付けをしましたよ。薬莢や瓦礫等はチームダンガンロンパの方で処分してくださるそうなので、そちらは集めて置いただけですが」

茶柱「あとは…、拘束したモノクマーズの電源を社員の方に切ってもらったくらいですかね。騒がしかったもので」

モノタロウ「えっと…、みんなは無事?」

春川「青いヤツは破壊したよ」

アンジー「ピンクのヤツも途中から動かなくなったぞー」

獄原「黄色い子と緑色の子は無事なのをゴン太は確認したよ」

モノタロウ「そっか」

百田「あー…、まあ気を落とすなよ」

モノタロウ「いや別に気は落としてないんだけどね。モノクマーズって元々殺伐としてたし形あるものはいずれ壊れちゃうしね」

赤松「兄弟が壊れちゃっても意外と気にしないんだね…」

最原「所詮ロボットだし、兄弟っていうのもただの設定だろうしね」

キーボ「最原クン、味方にロボットが2体も居るのにその言い方は如何なものかと思うのですが…」

キーボ「…では気を取り直して、次はボクが報告しますね。こういう重い報告は早急に終わらせるべきだと思うので…」

キーボ「…………」ハァ…

王馬「ロボットの癖に勿体ぶってんじゃねーよ」

アンジー「キーボって呼吸しないのに今ため息で何を吐いたのー?」

夢野「きっと気化したガソリンじゃろ」

キーボ「まとめて訴えてもいいですか?」

東条「キーボ君、私達に言いにくい事なら別に無理に報告しなくてもいいのよ?」

キーボ「…いえ、これは皆さんに言っておかなければならないことだと思うのでキチンと言っておきますね」

キーボ「……ボクも先程スタッフの方にお話を聞いたばかりで にわかには信じられない事なのですが…、実はボクは、チームダンガンロンパに作られたロボットらしいのです…」

百田「なんだと!?」

赤松「嘘っ!?キーボくんが!?」

ゴン太「えっ!それじゃあキーボくんは敵なの!?」

春川「どうでもいいよ…」髪いじいじ

夢野「やはりロボは皆敵なのじゃな」

王馬「てか外に出たオレらはキー坊のことググって何も情報が出なかったからなんとなくそういうことは予想できてたし、今更って感じの報告かなー。これだけ高性能なロボットなら情報が何も出ないのはおかしいしね」

百田「オレはそんな話聞いてねーぞ!?」

赤松「私も聞いてないよ!!」

春川「私も聞いてないんだけど。どういうつもり?」

王馬「あれ、言ってなかったっけ?」

最原(僕は聞いてたけど、ここでそんなことを言ってしまうと報連相を怠ったから助手失格だと思われる可能性があるし黙ってよう)

東条「…私は話を伺っていたのだけれど、当然他のみんなにも伝達されているものだと思って報告を怠ってしまっていたわ。ごめんなさいね」

赤松「東条さんは悪くないよ!というか、その話を聞いたからって私は別にキーボくんをどうかしようとか考えてないし!」

ゴン太「そうだよ!例えチームダンガンロンパに作られたのが事実だったとしても、キーボくんは僕らの仲間であることには変わりないよね??」

百田「あたぼうよ!だってコイツも『さっき聞いた』とか『にわかには信じられない』とか言ってたしな!オレはテメーを信じるぜキーボ!!」

最原「うん、キーボくんはロボットだけど仲間だよね」

キーボ「皆さん…!信じていただいてありがとうございます!!そうです、ボクは皆さんの仲間だと思って学園生活を送っていました…!」

王馬「で?報告したいことはそれだけ?」

キーボ「あ、いえ。それだけではありません」

キーボ「えっとそれで…、ボクにも自我があることを理解しているこちらのスタッフの方々はボクがここに残っても外の世界へ行っても良いと言ってくれました。いや、そもそもまだボクのこの記憶が捏造されたものだとは信じていないのですが……」

キーボ「あ!そういえば皆さんは外の世界に出ていたんでしたよね!?その…、実際はどうでしたか?やっぱりこのボクらの超高校級の記憶はフィクションなのでしょうか…?」

全員「…………」

東条「そうね…、とりあえず超高校級だとかギフテッド制度だとかは外の世界の私達の国では行っていなかったから、この私達の設定はフィクションよ」

キーボ「あ…、そうなんですね…」

夢野「んあー……」

茶柱「夢野さん、落ち込まないで下さい…」

真宮寺「……僕らの記憶が設定って言っても、一体どこまでが設定だったんだい?まさか全部とは言わないよネ?」

東条「どこまでがフィクション設定なのかは不明だけれど、恐らく記憶の大部分が植え付けられた設定よ。私達がこの学園を卒業したあの日、みんなの家を周ってみたのだけれど住所の記憶がデタラメだったもの。勿論、実家や勤め先の電話番号も」

東条「流石に私達の性格や人柄までは弄られていないと思うし、こちらの社員の方にも私達への思い出しライトの記憶の植え付け範囲を訊いてみたのだけれど、植え付けられるのはあくまで記憶だけで性格や人柄は弄れないと言っていたからその辺は恐らく大丈夫だと思うわ。確証はないけれど」

王馬「ちなみにキー坊の為についでに教えてあげるけど、飯田橋博士なんてググっても何もヒットしなかったよ」

キーボ「そう…なんですね……」

真宮寺「……誰かスマートフォンを貸してくれないかい?別にキミ達の言う事を信用してないわけじゃないんだけど、記憶の殆どが捏造ということにもっと確証がほしくてネ…。心当たりのあることを調べてみたいんだヨ」

百田「じゃあオレの使えよ」つスマホ

真宮寺「恩に着るヨ…」受け取り

最原「何を調べる気だ?」覗き込み

真宮寺「おっと…、プライバシーに関わるからそういう事は控えてもらえると嬉しいヨ」

最原「そもそもそれ解斗くんのスマホだろ。お前が変なことしないように見張ってるんだよ」

百田「終一、オレは別に見られて恥ずかしいもんなんざねーから大丈夫だぜ」

最原「でも…」

百田「大丈夫だって。ここでコイツがオレの携帯に変なことしても、コイツがオレらの信用を失っちまうだけで何のメリットもねーからな」

最原「…まあ、キミがそれでいいならいいんだけど…」

真宮寺「それじゃあ遠慮なく調べさせてもらうヨ」ポチポチ

真宮寺「…………」ポチポチ

真宮寺「……………………」ポチポチ

真宮寺「……ふぅ…、ありがとう。もう充分だヨ」つスマホ

東条「何か見つかったかしら?」

真宮寺「……いや、何も見つからなかったヨ。…確かに、この記憶の大部分はフィクションなのかもしれないネ……」ハァ…

最原「解斗くん、一応スマホが変なことされてないかちゃんと確認してね」

百田「大丈夫だろ、多分」

最原「解斗くんが確認しないなら僕が確認するからスマホ貸して」

百田「え?お、おう」つスマホ

最原(……ブラウザの履歴は全部消されているな…。解斗くんがマメに履歴を消す人間には思えないし、本当に何かを調べていたのかな…。一体何を調べていたのかはわからないけど)

最原「…………」ポチポチ

百田「…もう大丈夫か?」

最原「もうちょっと待って…」ポチポチ

百田「…………」

最原「…………」ポチポチ

最原「…うん、ありがとう。多分彼は本当にネットで何か検索してただけじゃないかな。履歴が消えてたから真相はわからないけど」つスマホ

百田「そうか」

真宮寺「まあプライバシーに関わる事だからネ。履歴は消させてもらったヨ」

王馬「履歴消えてたのを確認しただけにしてはスマホ確認してる時間長くなかった?」

最原「ブラウザ以外にも触った可能性を考慮して怪しそうなアプリの確認もしてたからね」

王馬「例えば何のアプリ?」

最原「別になんだっていいだろ。そんなことより話し合いに戻ろうか」

今まで友達にした人の名前でも検索したのかな?
しかしこの最原に百田のスマホ渡したらメール履歴とか確認しそうである…

夢野キーボ真宮寺「…………」

茶柱「空気が重いですね…」

天海「無理もないっすよ。俺らも半年前結構ショック受けましたし、そっとしておいてあげましょう」

東条「とりあえず、お茶を淹れてきたから飲んで頂戴」コトッ

ゴン太「そのお茶はどうしたの?」

東条「さっき給湯室を借りたのよ。心配しないで、このお茶は正真正銘普通の茶葉で淹れたものだから。みんなの分もあるわよ」配膳

夢野「……しかし、ウチらがフィクションだとしても、例えウチらが元の家や知り合いのことを忘れてしまったとしてもじゃ。お主らは半年もの間、誰からも元の知り合いに声をかけられなかったのか?そもそも失踪届とか警察に出されているのではないか?」

最原「…日本での行方不明者は毎年10万人も出ているんだよ。その殆どは発見されているけど、発見されてない行方不明者は毎年千人程度出ているんだ」

最原「家族とかが警察に捜索届を出した後、7割は1週間以内に発見されるんだ。逆に言えば1週間が捜索のリミット扱いされているんだよ」

最原「ちなみにこれは特異行方不明者として扱われた場合であって、もし一般家出人として扱われたとしたら、積極的に捜索は行われないんだ。一般家出人の対応は日々のパトロールや補導、交通の取り締まりや情報提供で発見されるんだけど、この方法だと家出人扱いされている人は警察や情報提供者と接触しないと見つかることはまずないんだよ」

最原「僕らはそもそも学生だし元の僕らがどんな人物だったかわからないけど、家出人で処理されてるとするとさっきも言った通り積極的に捜索はされないし、仮に特異行方不明者として扱われたとしても、僕らはあまりにも長い期間をこの才囚学園で過ごしているから、まあ、とっくに何かに巻き込まれて死んだかどうかしたかと思われてもう諦められているだろうね」

夢野「であれば、脱出後に警察に駆け込めば良かったのではないか?」

春川「警察とチームダンガンロンパが癒着している可能性もあったからそれはできなかったし、そもそも脱出した時点で私達は本社の一部を破壊したり車を盗難したり無免許運転をしたり犯罪を犯していたからね…。そんなリスキーなことは出来ないよ」

天海「プラスで書類偽造や銃火器密輸とかやっちゃってるんで、チーダンと和解した今となってもちょっと警察のお世話にはなれないっすね」

夢野「んああ……」

茶柱「安心してください夢野さん!転子達は割りとまともに生活していますし、夢野さんの受け入れ体制もバッチリです!あ、勿論男女分かれて住んでいますのでそこのところも安心していいですよ!!」

赤松「みんなでルームシェアするのも楽しいよ夢野さん!」

春川「私らは偽造した戸籍で新しい人間として暮らしているし、もうみんないい大人なんだからさ、親とか居なくても問題ないよ」

最原「そもそも本当の家族の所に帰れたところで僕らにはその家族と過ごした記憶なんてないし、それって他人も同然だよ。知りもしない以前の自分の進路を辿るのも癪だしね。それなら自活は必要だけど、信頼できる仲間と一緒に暮らした方がいいんじゃないかな」

夢野「そういうもんかのう…」

王馬「……あ、なんかそういえば街中で知り合いに声かけられてる人居たよねー」

夢野「!じゃあそやつは今は元の家族の元で過ごしているのじゃな?なんじゃ、みんな変な方向に希望を持たせておったが、運さえ良ければ本来あるべき生活にも戻れそうじゃのう」

赤松「…えーっと…。…それが、本当の元の知り合いじゃなくてダンガンロンパを見た視聴者が街中で生徒を見かけて知り合いのフリをして声かけた…っていう悪質ないたずらだったみたいなんだよね…。ダンガンロンパでの話を聞きたいだけのファンだったそうで…」

キーボ「えっ!?酷いことする人も居たもんですね!」

王馬「しかもそいつ超可哀想でさー、この半年もの間にその悪質ないたずらに4回も引っかかってそのまま知らない人に着いて行っちゃってるんだよねー」

夢野「んあー…、そやつはお主らと違って本気で元の家族に会いたかったんじゃろうな…。可哀想に…」

真宮寺「ちなみに、他にそんなことをされた人は居なかったのかい?」

天海「最初に被害にあったのを聞いてやっぱり変な視聴者が居ないとも限らないんで、安全のために知り合いを装って声をかける人が居ても無視するように…ってしたんで、他の人の被害報告は聞いてないっすね」

赤松「安全を取っちゃったから仕方ないけど、だから例え本当の知り合いに声かけられてもわかんないんだよね…」

春川「さっき誰かさんも言ってたけど、記憶にない知らない家族なんて他人なんだからどうでもいいよ」

キーボ「ところで、その4回も知らない人に着いて行ってしまった人は誰なんですか?」

夢野「きっとゴン太じゃな。あやつは知らない人に何度もついて行ってしまうようなピュアなヤツじゃからな」

ゴン太「ゴン太じゃないよ!?そもそもゴン太は外見で恐がられちゃうから、知らない人に声をかけられるっていうことがないんだ…」

夢野「であれば…、百田じゃな。こやつは自分の信じたいものを信じる都合のいい頭をしておるからのう」

百田「オレじゃねーし、テメーさり気なくオレを馬鹿にしてんだろ!?」

夢野「んあー、ギブアップじゃ。答えは一体誰なんじゃ?」

最原「…クイズじゃないからね?そもそも王馬くん何急に話をそらしてるんだよ。こんな実のない話をしてもしょうがないし、実のある話し合いに戻るよ」

夢野「気になるのう…」

最原「えっと、…そもそもキーボくんの暴露でもない暴露話を聞いてたんだっけ。で、キーボくんってこれからどうするの?キミは元々チームダンガンロンパの所有物みたいなものだけど…」

キーボ「そうですね…。…外の世界に飯田橋博士が居ないとなると特に外に出る理由もないのですが、可能ならキミ達と一緒に外の世界を過ごしてみたいですかね…」

百田「可能も不可能もねーだろ。充電器さえあればテメーは外の世界でも過ごせるんだろ?だったら後はテメーが外の世界に行くか行かね―か決めるだけじゃねーか」

キーボ「ですがボクは無意識だったとはいえ敵側のロボットで、裏切り者の立場だったわけですから、ボクと一緒に暮らすなんて皆さんが不快になるんじゃないかと思いまして…」

王馬「オレは全然気にしないよー。てかロボットが人間みたいに他人を気遣ってんじゃねーよ」

キーボ「ムッ!ボクだって他人の心を計算してそれによって気遣うこともできるんですよ!ロボットだからって馬鹿にしないで下さい!!」

赤松「馬鹿にしてるわけじゃなくて、別に気を遣わなくてもいいってことだよ…多分」

最原「キミが自分の食費…じゃなくて、電気代とか家賃とか払えるなら僕は全然気にしないよ」

キーボ「……ボクのようなロボットに、はたして働き先があるのでしょうか…」

星「いきなり働き口が見つかるなんざ誰も思ってね―よ。ゆっくり探していけばいい、誰も急かしはしないさ」

入間「オレ様の所有物になるってんならテメー1人分の光熱費くらいオレ様が余裕で出してやるぜ?」

夢野「まあロボットは物じゃからな」

キーボ「ムムッ、物扱いですか…。ですがそれも視野に入れなければならないかもですね…」

王馬「てか入間ちゃんに着いて行ったら女子の家に住むことになっちゃうし、キー坊って男っぽいんだからこっちに住みなよー。そっちに行ったらオレがあんまり弄れなくなるじゃん」

入間「キーボが男所帯に行ったらオレ様がキーボを弄れなくなるだろ!」

キーボ「これは…、いわゆるモテ期というやつでしょうか?」

最原(僕には、お互いにオモチャを手元に置いておきたいだけに見えるけどな…)

王馬「オレの部下になりなよキー坊。お小遣いあげるからさー」

キーボ「お小遣いじゃなくてお給料ですよね?というか王馬くんって、今何して働いているんですか?」

王馬「FX」

キーボ「…あまりよくは知りませんが、それは職業と言えるのでしょうか…?」

王馬「生活出来るくらい稼げたらなんでも良くない?そもそもオレって汗水たらして働いたりだとか誰かのために働くとかしたくないしー」

キーボ「はぁ…。まあキミが何で稼いでいるかはいいとして、ボクは部下として何をすればいいんですか?」

王馬「え!部下になってくれるの!?」

入間「キーボ!オレ様の所に来れば最上級定期メンテナンス付きだぞ!?」

入間「それともやっぱり…、お金?お金が欲しいの?しょうがねーからオレ様も小遣いやるよ!!」

キーボ「まだ王馬クンの部下になると決めたわけではないですよ。業務内容を伺っただけです」

王馬「オレのことを総統って呼んで、オレと一緒に悪いことをするだけの簡単な業務だよー!」

キーボ「入間さんのところに行きますね」

王馬「なんで!?」

キーボ「というかFX全然関係ないじゃないですか!」

王馬「キー坊にFXとか期待してないからねー。その辺りはモノタロウの方が優秀だし」

キーボ「モノタロウにさせてるんですか…」

王馬「勿論自分でもやってるけど、最近はモノタロウに割りと任せてるね」

キーボ「もうそれ王馬クン働いてないじゃないですか…。モノタロウはそれでいいんですか?」

モノタロウ「いいよー!王馬クンはオイラとよく遊んでくれるし色んな所に連れて行ってくれるから、オイラ王馬クンの為ならなんでもするよー」

キーボ「えー…。まあ本ロボが良いなら別にいいんですけどね…」

入間「ねえキーボはアタシのところに来てくれるんでしょ?」

キーボ「えっ、あっはい」

入間「さーて、どんな機能つけてやろうかなー!ケケッ!やっぱり十得大人のオモチャは外せねーよなぁ!あ、まずは仕組みを理解するためにも1回バラすのが先決か?」

キーボ「やっぱりしばらくは真面目に就職を検討することにします…」

入間「なんでぇ!?オレ様はこんなにもテメーのことを真剣に考えてやってんのに!!」

本日終了です、ありがとうございました


>>60
その通りです
姉友の名前でニュースが出てこないか何件か調べていました

本当に信用のない主人公だ…
まあ見てるんですけどね

>>55
>最原(僕は聞いてたけど、ここでそんなことを言ってしまうと報連相を怠ったから助手失格だと思われる可能性があるし黙ってよう)

隠蔽原さん...

投下再開します

>>69
最原(故意に隠したわけじゃないから隠蔽ではないと思うんだけどな)

>>70
乙ありです

最原「じゃあまあ、どうあれとりあえずキーボくんは外に出るってことで決定だね」

東条「そろそろ議題を大元の報告に戻しましょうか」

キーボ「あ、まだボク報告することがあります。実はボクの目にはカメラがつけられていて、ボクの目を通して放送もされていたようです」

王馬「は!?」

キーボ「でも安心して下さい。もうカメラは先程外していただきました」

王馬「いやいや…、えー……まじで?」

キーボ「王馬クンならてっきり前回の放送分もチェックしてたものかと思ったのですが、知らなかったんですね」

王馬「何にしてもとにかく時間が無かったから作業はみんなで分担してたから、オレは前回の放送のビデオとか見てないんだよねー。誰か教えてくれても良かったのにね」

赤松「王馬くんって変にプライドあるから教えたら可哀想かなって思っちゃって…」

王馬「そういう優しさとかは別にいらないよ。…うわー、オレ キー坊の前で何してたっけ…」

キーボ「やたら気絶をしたり…」

王馬「言わなくていいから」

キーボ「教えろと言ったり言うなと言ったり、キミは本当にワガママですね」

東条「それじゃあ私と星君の報告をするわね。結局、白銀さんを捕らえるどころか見かけることも無かったわ」

春川「大した問題じゃないよ。あいつの住所はとっくに割れているんだし、後日私か東条が白銀を捕まえて色々話を訊き出してからあいつにも思い出しライトを使えばいいんでしょ?」

アンジー「つむぎはもうチーダンを辞めた?辞める?んだからー、わざわざ思い出しライトを当てる必要はないんじゃないのー?」

最原「あいつの話によると確かに辞職を考えていると言っていたけど、そもそもあいつは『今のダンガンロンパが自分の好みでなくなった』から辞めるってだけだから、ダンガンロンパというコロシアイに関してはまだ未練があるように感じたんだ」

最原「ダンガンロンパに未練があるなら、また別の場所で似たようなコロシアイを起こさないとも限らないよね?チームダンガンロンパが無くなるなら、尚更似たようなことをやりやすいだろうし」

春川「だからコロシアイそのものに興味を無くすように、改めてアイツ用の思い出しライトをさっき入間が作ったんだってさ」

アンジー「なるなるー」

最原「結局以前の僕らに関するデータや資料は見つからなかったから、もうコイツに聞き出すしかないからね。サーバーの消されたデータやマザーモノクマの自動モノクマ製造トラップの話をここに居る社員に訊いたらみんな知らないって言ってたし、多分あいつが全部やらかしたんだと思うし、そのことについても訊いておきたいからね。正直に教えてくれるかはわからないけど」

夢野「先程あんなことを言っておった癖に、やはり以前の自分のことが気になるんじゃな?」

最原「僕は今の生活を続けたいと思っているけど、他のみんなは違うかもしれないからね。今の生活を続けるか以前の自分の生活に戻るか、選択できるなら選択肢を用意してあげたいし、夢野さんだってこれからどう生きていくか選べるなら選びたいでしょ?」

夢野「う、うむ。…そうじゃな…」

東条「他に報告のある人は?」

最原「じゃあ僕と入間さんの報告をするよ。さっきもちらっと話したから、把握していると思うけど…」

入間「オレ様の役割は思い出しライトを作ることの他に、以前のオレ様達に関するデータをサーバーから見つけ出すことだったが、不自然に何も見つからなかったぜ。サルベージも失敗したしな」

最原「僕らがここを卒業したての頃なら調べれば以前の僕らの私物がまだ見つかった可能性もあるけど、もうとっくの昔に破棄されているだろうしね…」

王馬「モノタロウがそういうこともあらかじめデータとして入れられてれば良かったけど、卒業してすぐ入間ちゃんにモノタロウの中身調べてもらったけどそういうのは出てこなかったしねー」

モノタロウ「そういう情報はコロシアイに関係ないから覚えておく必要がないから仕方ないね」

王馬「サーバー組は情報に関しては収穫なしってことで終わりだね?じゃあ次はマザーを調べてたオレとモノタロウだけど、知ってる人も居ると思うけど調べてる途中でモノクマが勝手に製造されてなんやかんやあってマザーモノクマが爆散して壊れたから、こっちも収穫ゼロだよ」

モノタロウ「収穫ゼロどころか、持ち込んだノートパソコンが壊れちゃったからマイナスだねー…」

入間「あぁ!?オレ様のあの超高性能自作PCが壊れただってぇ!!?」

王馬「事故だから仕方ないね」

入間「どんだけ時間かけてあれを作ったと…」

赤松「いやでも王馬くんとモノタロウが無事で良かったよね!」

天海「そうっすね。他の皆さんも大した怪我がなくて何よりっす」

百田「そういやさっき武器の片付けついでにモノクマーズと戦闘した奴らの消費弾薬をさっきざっと数えたから一応メモ取っといたぞ。えーっと…武器の管理は春川の管轄だっけか?」つメモ

春川「うん、私が担当だよ。ありがとう、後で数える手間が省けたよ」

茶柱「それにしてもこの武器、今後どうするんですか?」

春川「最低限だけ手元に残して後は売れそうなのは売るつもり。もうこんな大規模に銃火器を使う機会なんてないだろうし、場所取って邪魔でしょ」

アンジー「勿体ないなー。もっと撃ちたかったなー」

百田「テメーは一生分かってほど撃ちまくってただろーが!」

春川「そんなに撃ちたいなら海外で傭兵にでもなったら?」

アンジー「おおー!それもいいねー!」

春川「…本気?冗談だったんだけど…」

最原「春川さんでも冗談とか言うんだね」

春川「あんた私のことをなんだと思ってるの?」

最原「……ターミネーター?」

春川「殺されたいの?」

赤松「春川さん落ち着いて!…ほら最原くんも謝って!」

最原(僕としては褒め言葉のつもりだったんだけど、何故か春川さんを不快に思わせてしまったようだ…。何が悪いのかわからないけど波風立てるのも良くないし、一応謝っておくか)

最原「ごめん…」

星「これで一通り報告は終わったか?」

東条「では今後やることについて話し合いましょう。まずは別室に待機してもらっている高校生達への対応ね」

最原「それなんだけど、さっき高校生達の現住所をここのスタッフ達に教えてもらって高校生達にも確認を取ったんだけど、みんな関東圏の人間だったみたいだから、彼らは誘拐されてまだ半日くらいのようだし、適当に思い出しライトでここに来た記憶を捏造して家の近くに降ろして帰宅させたら良いんじゃないかな」

赤松「えっと…、でもあの子達もダンガンロンパに巻き込まれちゃった人達だし、ちゃんとこのチームダンガンロンパのこととか説明とかした方がいいんじゃないかな」

最原「僕らがチームダンガンロンパと和解みたいな形になった以上、高校生達にチームダンガンロンパに関して騒ぎを起こしてもらいたくないから下手に説明はしない方が良いと思うんだ。幸い彼らはまだ何もされていないようだし、今ならチームダンガンロンパとの関係を無かったことにすることも出来ると思うんだよね」

東条「…そうね、私も最原君の意見に賛成するわ。もう少しで同じ年頃の子達とコロシアイをすることになってそれがネットで全世界に晒されるってことを知ったらやっぱりショックを受けると思うの。エグイサルや武装した私達を見て恐かったかもしれないし、こんなことはあまり覚えておくべきことじゃないと思うわ」

天海「覚えておいても誰も得しない記憶ならまあ、消せそうなら消した方が無難だと俺も思うっす。出来そうっすか?入間さん」

入間「誰に訊いてんだよ!オレ様は美人すぎる大天才の入間美兎様だぞ!?」

入間「さっき思い出しライトの記憶埋め込みデータを操作できる辺りを調べた時は、見た感じその辺は最近誰かに弄られた形跡は無かったし、さっきも思い出しライトを問題なく作ることが出来たから多分出来ると思うぜ」

入間「んー…、半日どうしてたかみてーな都合のいい事情が思いつかねーし、誘拐されるちょっと前から車から降ろすまでの記憶を丸っと消せるくらいに改造してみるか。たまにそういうホラーな話とかあるし、まあなんとかなるだろ。出来そうならそれで作ってみるぜ」

百田「しっかし相変わらずチートなヤツだな…」

ゴン太「入間さんって凄いよね。それに比べてゴン太はあんまりみんなの役に立ててなくてごめんね…」

天海「確かに入間さんの活躍はMVPって感じっすけど、ゴン太君もエグイサルとの戦闘で活躍したってさっき聞いたっすよ。というか例え活躍する機会がなかったとしても、人には得手不得手があるんであんまり気にしちゃ駄目っすよ」

ゴン太「そうかな…、ありがとう天海くん」

入間「つーかオレ様の活躍がMVPってマジで思ってるなら、もっとオレ様を褒めやがれ!!」

天海「…入間さんはあんまり褒めちゃうと調子に乗りすぎちゃうんで、加減が難しいんすよね…」

入間「ふえぇ…、みんなもっとアタシを褒めてよぉ…」

王馬「とりあえずさっさと高校生用の思い出しライト作ってこいよ」

入間「出来たら盛大に褒めたたえやがれよ!?」

王馬「あ?とっとと行けよこの承認欲求ナマケモノビッチが!」

赤松「もう、王馬くん!流石にもうちょっと言い方ってものが…」

入間「ん…ちょっと目覚めそう…///」

赤松「この言い方でいいんだ…」

茶柱「入間さんはライトの設定をしにまたサーバールームへ行きましたね。…後は何を話し合う必要がありますかね?」

王馬「んー、今日の晩御飯の内容とか?」

茶柱「でしたら転子、モツ鍋がいいです!」

アンジー「えー、この時期にお鍋ー?」

東条「家に帰る頃まで食べられるお店かスーパーが開いているかしら…?」

春川「ここからストレートに家に帰ったとしても車で7時間くらいだよ。帰る頃にはコンビニくらいしか開いてないでしょ」

東条「家の冷蔵庫にモツ鍋の材料は入ってないし、モツ鍋は出来なそうね。ごめんなさいね」

茶柱「ガーンですね…、出鼻をくじかれました…。では…すき焼きを」

東条「だからごめんなさい。お鍋の材料は冷蔵庫に入ってないのよ」

茶柱「がああああ」(悶)

天海「……うっ…、帰りの長時間ドライブのことを思うと想像しただけで気持ち悪くなってきたっす…」

最原「それ以上想像しちゃいけない、早く帰り分の酔い止め飲みなよ。…というかまだ話すことあるよね?何でもう晩御飯の話になってるの?」

赤松「あ!帰りは高速のサービスエリアで食べるかここで食べてから高速乗ったらいいんじゃないかな?」

東条「それが良さそうね」

茶柱「お鍋ありますかね?」

最原「えー…、僕東北の方の味付けって苦手なんだよね。味付けがどれも濃すぎるんだよ。だから僕は地元に帰ってから食べたいかな。もうコンビニ弁当でもいいから」

王馬「話題を切ろうとしておきながら結局晩御飯の話し合いに乗ってるじゃん」

最原「流石にスルーできない話だったからね」

アンジー「アンジーは濃い味のご飯でも平気だなー。それに今日は折角ダンガンロンパ潰しが殆ど終わったようなものなのに、晩御飯がコンビニ弁当っていうのも味気なさ過ぎるって神さまも言ってるよー」

茶柱「どうせならパーっといきたいですよね!ね、夢野さん!」

夢野「んあ…パーっとするのがめんどいわい…」

茶柱「そんなー!折角夢野さんも才囚学園から脱出できたんですよ!?」

天海「えーっと…、パーっとするのは後日でもいいんじゃないすか?今日はもうみんな帰る頃には疲れてるだろうし、まだ完全にケリがついたわけでもないんで…」

春川「そうだよ、まだ終わってないんだから浮かれている暇はないよ。…まああんた達はもうやれることはないから良いんだろうけどさ」

赤松「あ、そっか。春川さんと東条さんは、残りのダンガンロンパ関係者にまた思い出しライトを浴びせに行かないといけないもんね…」

東条「ちょっと食事に寄るくらいのことで私はあまりみんなに気を遣わせたくなかったのだけれど、みんなも早く全てにケリを付けたいと思っているのなら確かに後回しにしてもらえると助かるわ。全て終わった後なら私も気を抜けるもの」

茶柱「そういうことなら仕方ないですよね…。わかりました、それでは本日の晩御飯は適当に買って帰るということですね…」

王馬「味付け濃いのか好きか薄いのが好きか議論スクラムが起こるかと思ったけど、スクラムなる前に話が終わっちゃったね」

キーボ「議論スクラム?とは??」

王馬「てかご飯が食べられないキー坊には関係ない話だよね」

キーボ「確かに食べられないから関係ない話ですが、別にわざわざ言わなくてもいいじゃないですか!!」

春川「とりあえず、今日思い出しライトを当てられなかったダンガンロンパ関係者達をリスト化したから、後でpdfを東条に送るよ。ところで東条は海外と国内どっちをまわりたいとかある?」

東条「私はどちらでも構わないわ」

春川「そう、じゃあ私が海外に行くよ。ついでに不要になった武器の処分もしておきたいし。当たり前に国内の方が人数多いけどあんたならいけるでしょ」

東条「ええ、任せて。今度こそ誰も逃さないわ」

春川「じゃあ私は武器の密輸の手配をしてくるから」ガタッ…スタスタガチャッパタン

王馬「春川ちゃんが武器仕入れた時も思ってたけどさ、あの子ホントに暗殺業はやってないのかなぁ?なんか色々手慣れてるよねー」

赤松「春川さんがしてないって言ってるからしてないに決まってるよ!なんか手慣れてるのは植え付けられた才能の影響とか、滅茶苦茶調べてくれたからとかだよ」

赤松「てか春川さんはここを卒業した時、自分が暗殺者じゃないならもう人は殺したくないって言ってたでしょ!」

王馬「赤松ちゃんも春川ちゃんが今何のお仕事してるのかよく知らないんでしょ?他に適職が見つからなくて結局暗殺者しちゃってるとかあるんじゃないの?」

東条「守秘義務のある仕事だから話せないと聞いているわ。兎も角、本人が否定しているのだから疑うのは良くないわよ」

天海「小吉君、なんかやたら春川さんに厳しいっすよね」

王馬「オレ実は別の世界で春川ちゃんのせいで死んじゃったんだよねー。そのせいだね!」

ゴン太「えぇっ!?王馬くん、別の世界の記憶があるの!?」

王馬「そうだよ!」

東条「真に受けては駄目よ獄原君。これは王馬君の嘘よ」ハァ…

ゴン太「えっ!嘘だったの!?」

王馬「嘘じゃないよ、ほんとだよー」

ゴン太「えっと、本当らしいよ…?」

東条「王馬君、獄原君をからかうのはやめなさい。…全てにケリがついたらみんなにご馳走を作ろうと思っていたのだけれど、どうやら王馬君は食べたくないようね」

王馬「こんなの嘘に決まってんじゃん!ゴン太はバカだなー」

ゴン太「うぅっ…、ゴン太バカでごめんね…」

東条「王馬君、獄原君に謝りなさい」

王馬「はぁ…、ほんとママかよ。小うるさいなー」

東条「だからママ扱いしないで頂戴、っていつも言っているでしょう!」

天海「仲良しさんっすね、見てて微笑ましいっす」

最原「天海くんって仲良しの範囲広いんだね…」

春川「手配できたよ。明日には発つから」ガチャッ

星「急だな」

春川「嫌なことはすぐ終わらせたいからね。パスポートは持ってるから直接行ってくるよ」

春川「私と赤松、もうここに居なくていいでしょ?早速行ってくるから。何かあったらラインに連絡入れて」

赤松「えっ、あ、私も?」

春川「行きも動かしてくれたでしょ?私じゃ武器積んでる大型トラック動かせないから。勿論、海外に行くのは私だけであんたは港までだよ」

赤松「そっか、わかったよ。じゃあみんな、行ってくるね!」

東条「気をつけるのよ」

春川「私が使う思い出しライトはこれで合ってる?」

天海「はい、目印つけといたんでそれで合ってるっすよ」

春川「じゃあ行ってくるよ」スタスタガチャッ

アンジー「ぐっばいならー」手フリフリ

キーボ「…なんというか、会話に無駄がありませんでしたね」

夢野「あれは仕事のできる女じゃったのう」

東条「他にやることがなければ私達も、入間さんがライトを作り終わったら高校生達を連れて関東に戻りましょうか。ただでさえ移動に時間がかかるのだから」

最原「うーん…」

百田「どうした?終一」

最原「あ、いや、2、3人数日ここに残ったほうがいいんじゃないかと思ったんだよ。ここのスタッフにかけた思い出しライトの洗脳効果はバッチリだと思うんだけど、本来ならやっている放送が見れなくてここに乗り込んでくる社員が居ないとも限らないからね」

最原「電話対応の方では上手く誤魔化してくれてるみたいだけど、東条さんがどうにかしてくれる前にまだ洗脳されてない誰か来ちゃったらちょっと困るし…。何かあっても関東からじゃ来るのに時間がかかるし…」

星「じゃあ俺が残る。俺は運転手でもねーし、いざという時戦えるから問題ねーだろ」

最原「そうだね。じゃああともう1人くらい誰か…」

百田「それじゃあ俺が残るぜ」

最原「えっ、や、ゴン太くんの方がいいんじゃないかな?ほら彼強いし…」

百田「あぁ!?オレじゃ頼りねーって言うのか!?」

最原「いや、そういうわけじゃないんだけど…」

百田「じゃあ何で駄目なんだよ!?」

最原「だって数日キミと一緒に居れないとか寂しいし…」

百田「そんな理由かよ!?…じゃあボス離れさせる為にも、余計オレはここに残った方が良さそうだな」

最原「えっ」

天海「…駄目っすね、可哀想で見てられないっす。解斗君、終一君の側に居てあげてくださいっす」

王馬「なんか今生の別れみたいな雰囲気になってるけど、たった数日だけだよ?可哀想もクソもなくない?」

天海「今の終一君の姿が、お兄ちゃんから離れたがらない妹の姿に見えて、つい…」

王馬「ピンポイントな設定の幻覚だね」

茶柱「早く話を切り上げてくれませんかね?一体転子達は何を見せられているのでしょうか」

夢野「ウチは結構人間関係ドラマとか好きじゃからな、見てるの楽しいぞ」お茶ズズーッ

東条「……入間さんが新しい思い出しライトの製作を終えたようだから、学園の方にライトを取りに行ってくるわね」スマホポチポチ

茶柱「はい!お気をつけて!」

最原「無理…」

百田「無理じゃねーよ!テメー才囚学園に連れて来られる前はボスのオレが居なくても普通に生活してただろ?その頃を思い出してみろよ!」

王馬「終一ちゃんを庇うわけじゃないんだけど、才囚学園に来る前の記憶は全部植え付けられたモノだから本当の記憶は思い出しようないんだけど」

ゴン太「えっと、ゴン太はここに残ってもいいよ?」

最原「本当!?」

百田「いや、ダメだぜゴン太。ボス離れさせる丁度いい機会だからな。オレが星とここに残る」

百田「大体そんなんじゃオレの仕事が始まってからどうすんだよ。普通に何日も帰れない仕事なんだぞ」

最原「え、仕事?何それ聞いてないんだけど」

夢野「なんじゃ、百田は卒業してからの半年はニートじゃったのか?」

百田「人聞きの悪いこと言うなよ!ここ卒業してしばらくはオレ入院してたんだぞ!?残りはオレの宇宙飛行士の才能を生かして資格を取れるだけ取ってたんだよ。働いたら資格取る時間や、こうやってダンガンロンパを潰す為にあれこれする時間作るのも中々難しいだろうしな」

夢野「そういえばチームダンガンロンパが仕込んだ病気とやらで血反吐吐いておったようじゃったな…、失念しとったわい。すまなかったのう」

百田「わかればいいんだよ」

夢野「……最原も無言でウチを親の敵のように睨むのはやめい…」ガクブル

茶柱「夢野さんも謝ってるじゃないですか!こんなに可愛らしい夢野さんをそんなキツイ目で見ないでくださいよ!ただでさえ最原さんは目つきがキツイんですから!」

最原「茶柱さん、ひょっとして喧嘩売ってる?」

天海「えーっと、俺は吊り目って可愛いって思うっすよ。ツンデレ系の妹とかだと尚良いっすよね」

王馬「妹換算でしかもの考えられないの?」

天海「別に弟でもいいっすよ。お兄ちゃん扱いしてくれる人なら性別は問わないっす」

王馬「ツッコミ入れてもキリないからボケ続けるのやめてよね!オレそもそもツッコミは得意じゃないの!」

天海「?別に俺はボケてないっすよ」

王馬「え、素…?」

キーボ「勉強になります」

王馬「何の!?」

キーボ「即興漫才のです。ボクはお笑いはまだまだ勉強不足だと感じていたもので」

王馬「多分参考にならないよ素らしいから。帰ったらユーチューブでお笑い動画でも見てなよ」

茶柱「いえ、ユーチューブを見るより先にやることは色々あると思いますよ」

王馬「って言ってもキー坊は人間じゃないから色んな偽造書類とか作らなくても良さそうだし、キー坊は寝ないからベッドとか買わなくていいし…」

キーボ「ロボット差別しないでください!」

最原「やっと茶柱さんの気がそれたか…。えっと、それで解斗くん、仕事って何のこと…?」

百田「オレパイロットになるんだよ。あ、でも別に宇宙飛行士の夢を諦めたとかじゃねーからな!今は宇宙飛行士の募集がないからな…。パイロットやってて宇宙飛行士になるヤツってそれなりに居るんだぜ?」

最原「…そう…、何のパイロットなの?」

百田「旅客機のだな!出来れば国際線で働きたいもんだぜ」

最原「あ、まだ決まってないんだ…」

百田「まだ受けてないからな。中途採用があったから申し込みだけはとりあえず済ませた段階だな」

百田「いやー、戦闘機のパイロットとかもかっけーし ちょっと考えたんだけどよ、今のところその中途採用なかったから見送ってこっちに応募したんだよな」

最原(戦闘機って自衛隊だよね?…戦闘機とか危ないし下手したら数ヶ月会えないし、旅客機の方で良かった…。いや、良くないけど…)

最原「エントリーシートとか送る前に相談してほしかったな…。僕一応キミの助手だし…」

最原(事前に知ってたら、なんかこう…、試験に落とす為にさり気なく視力を落とすために色々調べて色々試せたのに…)

百田「先に言っちまったら万が一落ちちまった時が恥ずかしいだろ。結局先に言っちまったけどよ」

最原「国際線のパイロットか…、確かにそういう職につけたら普通に何日も会えなくなりそうだね…」

百田「そういうこった。だからこれを機にきっちりボス離れしろよ!」

最原「助手は辞めないからね」

百田「助手辞めろとは言ってねーだろ。もう少しボス離れしろってだけだ」

最原「じゃあ、もう少しだけね…」

王馬「前から思ってたけど、そもそも助手って何なの?今のところ良く言って飼い犬とその飼い主にしか見えないんだけど関係性が」

最原(悪く言うとどう見えるんだよ…)

天海「終一君見た目は猫っぽいんすけどね。あと俺に対する態度も割りと猫っぽいっすね」

茶柱「夢野さんもお口が猫っぽくて可愛いです!」

王馬「魚っぽいの間違いじゃないの?」

夢野「誰がインスマス面じゃ!!」

アンジー「にゃははー、神ってるねー!」

夢野「ウチは邪神信仰なぞしておらんからな!?」

百田「じゃあここに残るのはオレと星で決定だな!」

最原「電話はしてもいいよね?」

百田「緊急時のみな。じゃねーとボス離れの練習にならねーだろ」

最原「…LINEは送ってもいい?」

百田「まあそのくらいならいいぜ」

最原「じゃあLINE通話はいいよね?」

百田「いや、通話も電話だろーが!なんでこれなら大丈夫だろみてーな顔してんだよ!?」

百田「ったく…、慕ってくれるのは嬉しいけどよ、こんなんじゃ完全にボス離れできるのは一体いつになるんだよ」

王馬「精神科にでも通わせたら病んでるの治ってボス離れできるんじゃない?」

最原「なんで僕が精神科に通わないといけないんだよ。(恐らく)居もしない妹に幻想を抱き続ける天海くんの方が通うべきだろ」

天海「その言い方は流石にお兄ちゃんも傷つくっすよ」

最原「あと、モノタロウを入間さんにメンテナンスさせずに放っておいて久々にメンテナンスに出したら時間がかかるからって置いてこざるをえなくなって、今まで毎日抱えてたもんだから手持ち無沙汰になってその日は炊飯器を抱えて過ごしてた王馬くんとかも」

王馬「それは誰にも迷惑かけてないだろ触るなよ」

天海「俺が居ない時にそんなことがあったんすね。…言ってくれたら何かぬいぐるみでも買ってあげたんすけど」

王馬「触るなって」

天海「ダッフィーとかどうっすか?クマっすよ」

王馬「天海ちゃんの趣味を押し付けないでくれない?」

天海「趣味押し付けようとした俺が悪かったんで蘭兄ちゃん呼びに戻ってください、なんでもするんで」

王馬「じゃあオレ、ポンデリング抹茶が食べたいなー」

天海「今の時期は売ってないっすよね?売ってる物でお願いします」

王馬「売ってないなら作ればいいじゃん」

天海「作…まあ、はい。努力します」

最原「作るんだ…」

百田「蘭太郎もあんま王馬を甘やかすんじゃねーよ」

天海「俺年下(?)を甘やかすの好きなんで大丈夫っすよ。むしろみんな甘やかしたいくらいっすけど、あんまり皆さん甘やかせてくれないんで…」

アンジー「じゃあおんぶしてー。だっこしてー」右左

天海「そういうお兄ちゃんっぽいことなら大歓迎っすよ」しゃがみ

アンジー「ぅわーい!」飛び乗り

百田「だからあんま甘やかすのをやめろっての!」

王馬「当事者同士が納得してるんだから第三者が口出すことじゃなくない?」

百田「オレはテメーらの為を思って言ってんだぞ!」

王馬「そういうのってなんて言うのか知ってる?ありがた迷惑って言うんだよ」

百田「なんだとぉ!?」

キーボ「なんというか…、なんだかんだ卒業した皆さんが心身ともに元気そうで安心しました」

最原「別に無理に綺麗に収めようとしなくてもいいからね」

東条「戻ったわ。何を騒いでいるの?」ガチャッ

茶柱「あっ、聞いてくださいよ東条さん!転子は夢野さんのことをバステトっぽくて可愛らしいと思っているのにあの男死はダゴンっぽいとか言うんですよ!」

夢野「流石にそこまで言われとらんわい!」

ゴン太「ばす…?えっと、夢野さんの顔の話は結構前じゃなかったっけ?」

星「まあご覧の通り、ずっとこの混沌とした有様さ」

東条「そう。…まあ別に構わないけれど」

東条「ところで入間さんは?まだ戻ってないのかしら?」

最原「言われてみれば…確かに見当たらないね」

王馬「キミはもっと他人に興味持ちなよ」

夢野「トイレではないのか?」

茶柱「まあ、もうそろそろ帰りますからね。長距離ドライブになりますし、転子もトイレに行った方がいいですね。夢野さんもご一緒にどうですか?」

夢野「それでは行くとするかのう」

入間「戻ったぜー」ガチャッ

星「あんたの居たサーバールームより随分距離のある学園に行っていた東条の方が先に帰ってきたが、あんたはどこに行ってたんだ?」

入間「えひぃ!?べ、別にオレ様は男漁りなんざしてねーからな!」

王馬「えぇっ…、コロシアイ番組なんて作ってたスタッフを恋人にしようとしてたの?趣味悪すぎだろ」

入間「そっちじゃねーよ!高校生の方だよ!」

百田「どっちにしろテメーはこんな場所で何してんだよ…」

夢野「して、目ぼしい男はおったのか?」

入間「う、うんまあ…///」

最原「でもこの後記憶消すんでしょ?キミがその高校生と会ったっていう記憶が高校生から無くなると思うんだけど」

入間「そんなの後日偶然を装って初対面のフリして接触すればいいだろーが!そいつの住所とか学校とか諸々このチーダンの資料でわかってんだからよ!」

天海「それって軽くストーカーじゃないっすか?」

最原「別にいいんじゃないかな。バレなきゃ問題ないよ」

王馬「おい仮にも探偵」

最原「僕この半年間、入間さんの恋人探しに付き合うのに疲れたからそろそろ決まってほしいんだよね…」

入間「オレ様もそろそろ決めちまいてぇ…」

アンジー「ねーねー美兎は誰を彼氏にするのー?」高校生名簿取り出し

入間「えーっと…こいつだこいつ。ちなみに第二候補はこいつだ。滑り止めはコイツだな」

王馬「受験かよ」

夢野「…顔じゃな。顔で選んだんじゃろう?」

入間「わりぃかよ!?あんま知らねー他人を選ぶ基準って顔だろ普通!」

天海「いいと思うっすよ。俺も結構面食いなんで気持ち分かるっすよ」

最原「えっ、なんか意外だな。天海くんって面食いだったんだ」

天海「見た目が良いに越したことはない程度っすけどね。記憶の中の家族がみんな顔が良かったもんでやっぱり、綺麗な顔見てる方が落ち着くんすよね」

王馬「ねえねえ、そんな蘭兄ちゃん的には夢野ちゃんの顔面ってアウト?セーフ?」

夢野「わざわざ訊かんでいいわい!!」

天海「勿論可愛いと思うっすよ」

夢野「ふむ……ならば、付き合ってやってもよいぞ?」

天海「や、大丈夫っす」

夢野「好きでもない者に軽々しく『可愛い』などと言うでないわ!乙女の気持ちを弄びおってからに…!勘違いしてしまうじゃろ!!」

天海「えぇっ…」

王馬「『可愛い』って言われた程度で勘違いしちゃうなら、オレもう千回くらい蘭兄ちゃんのこと好きになっちゃってるよ」

入間「半年で千回は言われすぎだろ。それ日に5、6回は言われてんだろ。ケケッ!キャベツ頭はロリコンかと思ってたけどショタコンだったんだな!」

天海「いや、俺ロリコンでもショタコンでもないっすから」

東条「…そろそろいいかしら?」

天海「すみません東条さん…」

天海「…………なんで俺だけしか謝ってないんすかね?」

入間「オレ様は悪くねぇからな!」

東条「コホン…、ここでやるべきことはもう終えたしそろそろ帰ろうと思うのだけれど、みんなはいいかしら?少しでも早く高校生達を送り届けるべきだと思うし、帰ってから私にはまだやるべきことも残っているし…」

最原「そのことなんだけど、ここにしばらく星くんと…解斗くんに残ってもらうことになったんだけど…」

東条「その件ならラインで王馬君が送ってくれたから把握しているわ。いい判断だと思うわ」

東条「ということで、入間さんに追加の思い出しライトを作ってもらったわ。私が今日ここに居ない社員のところをまわる前に何者かがここにやって来たらこれを使って頂戴」

星「ああ、わかった」

百田「おう任せな!」

星「ところで俺達は一体どのくらいの期間ここに居ればいいんだ?」

最原「東条さんと春川さんが他の関係者達に思い出しライトを当て終わるまでだね。多分1週間くらいかな…?」

星「そうか。1週間か…、体がなまっちまわないように適当に場所でも借りて運動するかね…」

百田「なあ星、せっかくだしテニスで勝負しようぜ!テニスの道具くらいあるだろうしよ」

星「フン…、手加減はしねーぜ?」

百田「へん!オレだって結構やるんだぜ?テニスの才能を持ったテメーに1勝はしてやるからな!見てろよー!」

最原「ねえ解斗くん…」

百田「おう、どうした?」

最原「僕もここに残っちゃダメかな?」

百田「ダメに決まってんだろ!ボス離れの練習なんだからな!」

最原「僕も解斗くんとテニスしたい…」

百田「おう、帰ったら相手してやるよ」

最原「…………」

王馬「ポプテピピックに出てくるような顔になってるよ」

天海「1週間くらいすぐっすよ」頭ヨシヨシ

本日終了です、ありがとうございました

おつっす
何かもう感想を言おうにも最原ヤベェとしか思えないのは俺の感性がおかしいのだろうか…?

完全に突っ込み役と化してる王馬に笑う

メンヘラホモと化してるな……

乙一気読みしてやっと追いついたー面白かったです
キルミーと入間がチート過ぎて好き

最原が単純にキモくなってきたな

なんかもう最原がアレになってる

ヤ(んでてホモ寄りの)
バ(イセクシャルな上)
イ(かれている最)



間違ってはいないな。うん

乙ですー
最原おもしろいな

なんか更新くるたびに最原ヤバいやつになってるな…

投下再開します
乙ありでした

>>100>>102>>104>>105>>107>>108
笑える程度にしたいけどタイトル通りにヤバさも出したいけど加減が難しいですね…

>>101
V3ツッコミ入れてくれる人少なすぎ問題
白銀が味方サイドならツッコミ役に回せられるんですけどね

>>103
一気読みありがとうございました!

>>106
誰うま

ー1週間後、男子宅ー


最原「…………」

王馬「死んでる…」

ピロリン♪(ライン通知音)

最原「!?」バッ



赤松『春川さんが無事帰ってきたよ☆』ツーショット写メ



最原「はぁ…」

王馬「まあ目新しい情報じゃないからねー…。春川ちゃんの方が終わったのはちょっと前のメッセージで知ってたし、東条ちゃんの方まだ終わってないみたいだし」

最原「国内の方、やっぱり東条さん1人に任せないでみんなで協力した方が良かったかなぁ…。東条さんが1人でやった方が結局手間にならないからって言ってたから任せちゃってたけど…」

王馬「今からでも東条ちゃんに協力するよって言う?オレらみたいな自由業組は休みフリーだし」

最原「そうだね…、早く終わらせないといつまで経っても解斗くんに会えないし…」

ピロリン♪

最原「ん?」

百田『今日も星には勝てなかったがいい試合をしたぜ!』ツーショット写メ



最原「…………」

最原(つらい…………あ、でも…、このままチームダンガンロンパの所に居たら、いつあるか知らないけど航空会社の採用試験に行けなくなるんじゃないかな?そう考えるとラッキーかな?)ピロリン♪



百田『そういやオレもうすぐ就職試験があるんだけどよ、わりいけど誰かその日程居残り変わってくれねーか?』



最原「だよね…。でも狭き門だし落ちるよね…?落ちて…」

王馬「酷い独り言だね。でも落ちるかなぁ?無駄にハイスペックだし百田ちゃんは」

最原「解斗くんにはもっと…、就職は地元してもらいたいんだよね…」

王馬「実家の両親みたいなこと言ってるけど、キミだって海外で荒稼ぎしてるじゃん」

最原「日本にカジノが無いのが悪いよね。僕だってあんまり海外とか行きたくないんだよ。解斗くんから離れるなんて2日が限度だったし、料理があんまり口に合わなかったし…」

王馬「今1週間も離れられてるじゃん。やったねハイスコアだよ!」

最原「嬉しくない…」

ピンポピンポピンポピンポピンポーン!ドンドンドンドンドンドン!!!

最原「うるさっ!?」

王馬「これは赤松ちゃんだね」

真宮寺「はい、どちら様ですカ?」インターフォンガチャッ

最原「うわっ、真宮寺くん居たんだ…」

王馬「ほんと苦手だね真宮寺ちゃんのこと。苦手な割にあんまり注意向けてないみたいだけど」

赤松『赤松と春川さんだよ!春川さんの海外から帰ってきたお土産持ってきたよー!』ドンドンドンドンッ!!!

真宮寺「どうぞ」ガチャッ

赤松「お邪魔しまーす!はい、東京ばな奈だよ!」つ□

王馬「めっちゃ日本のじゃん!?」

春川「し、仕方ないでしょ!海外でお土産買い忘れちゃったんだから…!」髪サワサワ

最原「いや、僕はこれで良かったよ。海外の美味しいか微妙なわけのわからない食べ物を持ってこられるより、日本のお菓子を持ってきてくれたほうが嬉しいし」

春川「微妙なフォローだね。でもまあフォローありがとう」

王馬「お茶飲む?」

赤松「うん!いただきたいな!」

王馬「じゃあ真宮寺ちゃん、お茶よろしくねー」

春川「訊いた本人が淹れるわけじゃないんだ」

真宮寺「別に僕は構わないヨ。それじゃあ適当に座りなヨ」

赤松「他のみんなは?」

最原「えーっと…天海くんはお仕事で、ゴン太くんとキーボくんは一緒に出かけてるよ。どこに行ったのかは知らないけど」

赤松「ゴン太くんちょっと心配だね…。外もこんなに暗いのに…」

王馬「あいつも子供じゃないんだから大丈夫でしょ。どっちかって言うとオレ的にはキー坊の方が心配かなー」

春川「ところでさっき東条に連絡したんだけど、あいつが終わってないのはあと1人だってね」

最原「あと1人だけか…、なら東条さんだし明日には終わりそうだね」

春川「残りの1人以外のやつは最初の3日で終わらせたんだってさ。つまり残りの1人に4日手間取ってるんだって」

真宮寺「関係者全員の現在地と実家の住所は把握済みだったって話だけど、それじゃあその人は何日も家に帰ってないってことだネ?」

春川「そうみたい。私達を警戒してるんだろうね」

最原「最後の1人って…、ひょっとして白銀つむぎ?」

春川「正解。よくわかったね」

最原「今のチームダンガンロンパは放送してない理由を上手く誤魔化してるから、僕達が本社を強襲したってことはアイツ以外知らないハズだからね。強襲を知らない人達はあんまり警戒しないだろうし」

春川「言われてみれば確かに、あいつ以外はありえないか」

王馬「あいつが家に帰らないなら見つけるのは難しそうだね」

春川「そうだね。だから明日からは私も白銀を探すことになったよ」

赤松「えっ!?春川さん帰ってきたばかりなのに…」

春川「仕方ないじゃん。私だって本当はあんたとゆっくりしてたいけど、東条だってずっと探してるんだし」

最原「…やっぱり僕達も協力した方が良さそうだね」

春川「あんたらの分の白銀に使う思い出しライトは無いし、あいつは銃を持ってるんでしょ?それを持ち歩いてるかは知らないけど、下手したら怪我するからやめときなよ」

最原「失踪者を探すのは得意だよ、一応探偵の能力を持ってるから。闇雲に探すよりはいいんじゃないかな」

王馬「まあ当初はその人の住所に行けば会えるだろうって寸法だったから、もうそうじゃなくなったなら作戦を変えた方がいいかもしれないよね」

春川「…わかった。じゃあ私があんたを護衛してあげるよ。それなら万が一何かあっても大丈夫だろうし。東条にもそう連絡しておく」スマホポチポチ

王馬「暗殺者のスキル持ちの春川ちゃんがボディーガードになってくれるなら安心だね!じゃあオレも探しに行くー!」

春川「あんたら2人もまとめて子守りなんてできないよ。王馬もすぐウロチョロするけど、最原も割りと黙って勝手に行動するし」

王馬「確かに終一ちゃんって知らない人に普通について行っちゃったりするもんねー。頭お花畑すぎでしょ」

最原「何回その話するんだよ…。万が一本当に知り合いだったらどうするんだよ」

春川「あんた、ここが日本じゃなかったら死んでたかもしれないんだよ」

最原「でも日本じゃないか。流石に海外で知らない人にはついて行かないよ」

王馬「キミ意外と未練深いよねー」

赤松「ちょっと、王馬くん…」

真宮寺「……あァ、君だったんだネ。視聴者に4度引っ掛けられたというのは…」

王馬「そうだよ!意外とチョロいんだよ、この子」

王馬「他にも、逆ナンしてきた女の子を断りきれなくてお茶しちゃったり、変な宗教の人と長々立ち話をしてしまってそのまま宗教施設に連れて行かれたり、初めて入ったパチンコ屋で様子見してたら親切なおじさんに打ち方教えてもらってそのまま流れでその人の家行って晩御飯食べて帰ってきたり、エウリアンに捕まって絵画売られかけたり、意外とモブに優しいというか、人見知りが勝って強く出れないというか、ただの断れない性格というか…、まあチョロい。身内には厳しいけど」

赤松「……わぁ…、エウリアンとか数年ぶりに聞いたよ…」

春川「撲滅されたって聞いたけど、全然居るんじゃんエウリアン」

王馬「むしろ絶滅危惧種に遭遇して引っかかりかけるというレア体験してるんじゃね?」

真宮寺「君は他人に対してどうしてそんなに人がいいんだい?」

最原「……僕のことをフィクションの人間だと思わないで普通に話しかけてくる人が居たら嬉しくてつい話を聞いちゃうんだよね…。話を聞いちゃったら相手しないといけないしで…。だから別に優しくしてるわけじゃなくて、全部成り行きでそうなっちゃってるだけだから…」

真宮寺「ヘェ、君も白銀さんのフィクション攻撃が結構効いてたんだネ」

春川「あんた今まで言ってたことは強がりばっかりで、卒業組で入間と同等1位くらいにフィクションにショック受けてたんだね。入間は誰に対してもあの口の悪さだから誰にも相手にされてないようだけど、あんたはいつか本当に何か事件に巻き込まれるんじゃないの?」

最原「脅さないでよ…」

王馬「いつも情緒不安定気味だけど、今百田ちゃんが居ない+存在がトラウマな真宮寺ちゃんと一緒の空間に居るせいで終一ちゃんのメンタルは紙くずだから優しくしてあげなよー」

赤松「元はと言えば、王馬くんが訊いてもないことを色々勝手に喋ってくれちゃったせいだけどね…」

王馬「まあ、いつぞやの仕返しだよね。機会があれば言ってやりたいと思ってたんだよねーずっと」

最原「キミって根に持つタイプなんだね…」

真宮寺「僕の存在がトラウマって…、1週間も同じ屋根の下で一緒に暮らしているのにまだ僕に慣れてくれないんだネ。悲しいヨ…」

王馬「真宮寺ちゃんは夜熟睡してて知らないかもしれないけど、このぐっすり探偵が深夜まで頑張って起きて蘭兄ちゃんが仕事から帰ってくるのを待ってから、帰ってきたらやっと寝に行ってる感じでキミにビビりまくってるよー。頼りになりそうな百田ちゃんと星ちゃんは今居ないしゴン太は多少のことじゃ起きないし、キー坊は夜中やることないからって完全にスリープモードしてるし、オレは何の役にも立たないって思ってるんだろうね」

最原「あのさ…、他人の恥ずかしいことをべらべらと喋らないでくれるかな?次何か言ったら王馬くんの恥ずかしい話するからね」

王馬「えっ、何話すの?まず小声で耳打ちしてよ」

最原「言う時はキミが言ったみたいに、いきなりみんなに聞こえるように言うからね」

王馬「えー…、じゃあそろそろ言うのやめとこうかなー」

赤松「もー…お互いに定期的に相手を貶めあってるから争いが終わらないんだよ。そんなことしたって誰の益にもならないし、キミ達がお互いに褒めあったらみんなハッピーになるんじゃないかな?」

最原「王馬くんの褒めるところ…?……特に思いつかないな…」

王馬「オレは終一ちゃんのいいと思うところ、いーっぱい知ってるよ!勿論嘘だけど!!」

春川「私は赤松のいいところ、いくらでも上げられるよ」

赤松「えっ?も、もう、やだぁ…恥ずかしいからやめてよ春川さん!///」

王馬「うえー、砂吐きそう」モグモグ

真宮寺「そんなに甘ったるいならお茶を飲むといいヨ」モグモグ

最原(マスクしてるのに、相変わらずどうやって食べてるんだ…?)

最原「また王馬くんのせいで話が逸れちゃったから戻すけど、僕としても王馬くんが一緒に捜査してくれるならその方が都合がいいかな」

王馬「なんだかんだ言ってオレのこと信頼してくれてるんだ?」

最原「キミの鍵開けの能力の高さは認めざるをえないからね。あと割りと頭もいい方だし結構目ざといし…」

王馬「急に褒められると、それはそれで気持ち悪いね」

最原「どうしろってんだよ、面倒くさいな」

春川「そうは言っても、さっきも言ったけど流石に2人は守れないよ。私は超高校級のSPとかってわけでもないし」

王馬「オレは自分の身は自分で守れるから大丈夫だよ。なんてったってオレ、総統だし」

春川「『総統』ってそもそも意味わかんないからどう対処できるんだって話しだけど、そこまで言うならわかったよ。私は最原だけ見てるから、もし何かあってもあんたは自分でなんとかしなよ」

最原「じゃあ決まりだね。よろしく、春川さん」

春川「よろしく。守るのはプロじゃないけど、まあなんとかしてあげるよ」

王馬「で、どこ調べるの?探偵さん」

最原「何も情報がないし、やっぱりまずはあいつの家かなって…」

春川「白銀は1週間も家に帰ってないらしいし、何も役に立つ情報は見つからないんじゃないの?」

最原「行ってみないとわからないよ。ちなみにその、東条さんはどうやってあいつが家に帰ってないってわかったの?もし彼女から聞いてたら教えてほしいんだけど」

春川「その辺のことは聞いてないから訊いてみるよ」スマホポチポチ

赤松「…ねえ、私も何か協力出来ることがあったらしたいんだけど、やっぱり私も着いて行ったら邪魔になるかな?」

春川「危ないからあんたは家で待ってて」ポチポチ

赤松「そうなっちゃうよね…」ショボン…

真宮寺「じゃあ代わりと言ってはなんだけど、僕が行こうカ。僕のことも守ってもらわなくても結構だヨ」

最原「キミが来ると僕の気が散るから来ないでほしいな。キミは早く仕事先見つけて出ていってくれたら嬉しいよ」

真宮寺「…僕としても早く白銀さんを捕まえることに協力出来たらなと思っていたんだけど、どうやら余計なお世話だったようだネ…」

春川「男子の家って結構殺伐としてんだね。よく同居できるねあんたら」ポチポチ

王馬「ムードメーカー達がたまたま居ないから仕方ないねー。蘭兄ちゃんとキー坊とゴン太が居たら流石にもうちょっと和やかだよ」

春川「東条から返事が来たけど、東条のやり方が、まずは家に行って当人が居たらそのまま思い出しライトを浴びせる。もし居なかったら本人が帰ってくるまで待機して待ち伏せてるんだって」

最原「家の中で待ってるってこと?」

春川「いや、居なかったら屋外に出て適当な場所から玄関を見張ってるんだってさ。で、白銀を見張りだして最初の3日は玄関をずっと見張ってたんだけど帰らなかったから、その後実家も見に行ったけど白銀は見かけなかったんだって。白銀の家族は見かけたけど訊いても無駄だろうから非接触で」

最原「今は東条さんは何してるの?」

春川「白銀が立ち寄りそうな施設を虱潰しに周って潜伏場所を突き止めようとしているみたい。勿論、まだ見つかってないみたいだけど」

最原「なるほど。ありがとう、参考になったよ」

王馬「何かわかったの?」

最原「いや、流石にこれだけじゃわからないよ」

王馬「なんだー、探偵って言っても大したことないんだね」

最原「状況を把握しただけだからね…。この情報だけでわかったらその人は探偵じゃなくてエスパーだよ…」

最原「あと僕の探偵としての能力は一応本物だからね。ちょっと前に天海くんにも似たようなこと言われた時に証明してあげたから、今度彼に訊いてみてよ」

王馬「え、何やって証明したの?めっちゃ気になるー!殺人事件でも近所で起きたの?」

最原「流石に殺人事件なんて近所で起きてないよ…」

春川「ねえ、また話逸れてるよ」モグモグ

赤松「王馬くんは雑談が好きだね」

王馬「実はオレ、5分以上黙ったら死んじゃうんだよねー」

最原「春川さん、あいつの家の住所はわかる?」

春川「勿論」

王馬「無視しないでちょっとは相手してよー!」

最原「ここから遠い?」

春川「県が違うからそれなりには。まあ白銀の家も首都圏だから乗り物使ったらすぐと言えばすぐだけど」

最原「近かったらすぐ行こうと思ってたけど、それならやっぱり日を改めた方がいいかな。もう夜だし…」

春川「流石に私も帰ってきたばかりで疲れてるし、そうしてもらえると助かるよ」

最原「明日朝から行こうと思うんだけど、春川さん大丈夫?」

春川「うん大丈夫。移動手段は電車でいい?何か荷物とかあるなら車用意するけど」

最原「電車で大丈夫だよ」

春川「じゃあラッシュの時間を外して…朝9時に駅に集合ってことで。念のために防弾チョッキでも着てきなよ」

最原「いや、防弾チョッキなんて目立つし服の下に着ぶくれしても大丈夫な時期でもないから遠慮しておくよ…。多分大丈夫だろうし」

春川「まあ強制はしないけど…、私はつけていくから」

王馬「防弾チョッキ着た女子と一緒に電車乗るとかきっつ」

春川「日本なら変な格好してても案外ジロジロ見られないよ」

王馬「マジ?オレ学園を卒業してまだ間もない頃、あの白い拘束着で彷徨いてたら超見られてたよ」

赤松「白って目立つからね。原宿とかだったならあんまり見られることもなかっただろうね」

王馬「えー、あれそんなにサブカルな格好に見える?ショックだなー…」

赤松「あれ、サブカル嫌いなの?でも王馬くんって結構そんな感じのポップで可愛い服着てること多いよね?」

王馬「あれ蘭兄ちゃんの趣味だから。服代も馬鹿にならないからさー、服買ってもらう代わりに蘭兄ちゃんの選んだの着てるんだよ。子どもっぽいのばっかり買ってくるんだよ、ほんと失礼だよねー」

春川「じゃあ自分で買いに行けば?」

王馬「勿論もう買ってもらってないよ、学園卒業してすぐの最初だけ。オレその頃まだお金稼げてなかったから。ただめっちゃ買われたからさ、半年じゃ服なんてくたびれないしオレまだ自分で服買いに行ってないんだよね。夏になったら買いに行くかなー」

赤松「最原くんはモノトーンな格好ばかりだよね」

最原「僕は自分で買ってるから…。黒っぽい色の服が落ち着くんだよね」

春川「黒は汚れも目立たないしね」

王馬「春川ちゃんがそういうこと言うと、なんか物騒な意味に聞こえるね!」

赤松「……あっ!ごめんね真宮寺くん、私達だけ話してて…」

真宮寺「別に構わないヨ。人間観察できて僕も楽しかったし、僕は僕なりの方法で楽しんでいるからネ」

春川「てかまた王馬が勝手に話題そらしてたし…」モグモグ

最原「まあもう話は終わったしいいんじゃないかな。待ち合わせの場所と時間は決まったし」

春川「そうだね。じゃあそろそろ帰ろうか、赤松」

赤松「うん、そうだね!」

最原「えっ、もっとゆっくりしていっていいんだよ?」

春川「いや、明日もあるし私もそろそろお風呂入りたいから帰るよ」ガタッ

最原「せめてゴン太くんとキーボくんが帰ってくるまで居てもらえると…」

春川「王馬も居るし大丈夫でしょ?そろそろ慣れなよ真宮寺に」スタスタ

赤松「ごめんね最原くん、じゃあね!」ドアバタンッ

最原「…………」

王馬「じゃあオレもお風呂入ってくるねー」ガタッ

最原「待って。せめてゴン太くん達が帰ってくるまで待って。例えキミでも居るのと居ないのでは違うから」

王馬「明日朝から起きないといけないから、さっさと風呂済ませたいんだよねー。てことでじゃあねー」スタスタガサゴソ

最原「じゃあせめてモノタロウ借りるからね!?」

王馬「モノタロウは今充電中だからそっとしてあげてねー」スタスタガチャッパタン

最原「…………」

真宮寺「……クックックッ」

最原「!?」ビクッ

真宮寺「笑っただけでそんなに反応するなんて、面白いネ…。観察しがいがあるヨ」

最原「いきなりそんな笑い方する人が居たら不気味で驚くに決まってるだろ!早くあがって王馬くん!!やっぱりあいつと2人きりとか無理!!」ドアドンドンドンドンッ!

王馬『うん、なるべく早くあがるよ!30分くらいかかるかなー!』

最原「なるべく早く済ます気ないだろ!!」ドンドンッ!!

王馬『あー、今日はしっかり髪の手入れしようと思ってるからやっぱ40分くらいかかるかなー』

最原「その増えた10分は何なんだよ!?」

王馬『トリートメントつけて浸透させとく時間』

最原「そういうの無意味だから早くあがって!」

真宮寺「トリートメントのつけおきは効果はあるヨ。勿論、トリートメントの種類によるけどネ。ちなみにコンディショナーやリンスは浸透させずにすぐに流したほうがいいヨ」

王馬『ほら、美髪の真宮寺ちゃんもこう言ってるし』

最原「あのっ…、まず、トリートメントとコンディショナーとリンスの違いがわからないよ!トリートメントしかないからなんとなくそれ使ってるけど!」

真宮寺「ちなみに、王馬くんはお風呂から上がってもしばらくは濡れた髪のままで過ごしていることが多いけど、早めにドライヤーを使ってしっかりと乾かした方がいいヨ。頭皮が濡れたままの状態を長時間続けていると、頭皮に雑菌が繁殖してしまうからネ」

王馬『へーい』

真宮寺「あァそうそう、コンディショナーやトリートメントといった類は頭皮につけないようにした方がいいんだヨ。もし頭皮につけてしまうと、折角シャンプーで洗った頭皮に余計な油分を与えることになってしまうからネ」

最原「…へえ…」

真宮寺「それから…」

王馬『いや、風呂くらいゆっくり入らせろよ!ずっと洗面所の前に居て話しかけてないでどっか行ってよ!!』

最原「やっぱり早くあがる気ないんじゃないか!!」ドンドンッ!

王馬『あーあー聞こえませーん』バシャバシャ

ーAM9時、駅ー


王馬「おっはよー春川ちゃん!本当に防弾チョッキ着てきちゃったんだね!遠目の時点で軽く引いちゃったよー!」

最原「おはよう春川さん。今日は宜しくね」

春川「……おはよう。王馬あんた、その頭どうしたの?」

王馬「ああ、これ?オレもびっくりしたよー。昨日真宮寺ちゃんのヘアケアアドバイスを聞いて実践してみたら超サラッサラヘアーになっちゃったんだよね。お陰でオレの個性(横のはね毛)が死んじゃった」

春川「最早ただのボブじゃん。はねてた分の髪だけ長いけど」

最原「黙ってればいつもより大人しそうに見えるよね」

王馬「いやー、今まで通りの髪管理をして個性を取るか、このまま髪の健康を取るか悩ましいよね!」

最原「ワックスとかつけて髪はねさせたら?」

王馬「ワックスはハゲるからヤだなー…。本当だよ」

最原「えっ!?ハゲるの!?待って!解斗くんいつもワックスで髪の毛立たせてるんだけど!!」

王馬「市販のほとんどのワックスに含まれてる合成界面活性剤が髪に含まれるタンパク質を破壊しちゃうんだって!嘘だよ!本当だよ!」

最原「どっち!?」

王馬「本当!!」

最原「どうしよう!解斗くん将来禿げちゃう!!」

王馬「どんまい☆」

春川「……さっさと行くよ」スタスタ

ーアパートー


春川「着いたよ、この部屋が白銀の部屋らしいよ」

王馬「うん、表札にもちゃんと『小松』って書いてるから間違い無さそうだね」

最原「…ハゲちゃうのか……」

春川「ちょっと最原、ついたよ」ペシッ

王馬「とりあえずちゃちゃっと開けちゃうから周り見張っててねー」カチャカチャ…

王馬「はいオープンザドアー」ガチャッ

最原「…中にあいつは居ないと思うけど、一応気をつけて入ろうね」

春川「じゃあ念のために私が最初に入るよ」スタスタ…靴脱ぎ室内ウロウロ

春川「……誰も居ないようだから入ってもいいよ」

王馬「お邪魔しまーす」スタスタ

最原「……」スタスタ…ドアパタンッ

春川「で、最原。ここで何をするの?」

最原「ちょっと待ててね。…まだ重要な話とかはしないでね」持参バッグゴソゴソ

王馬「その機械は何?」

最原「探偵の秘密道具の1つだよ」機械持って部屋ウロウロ

王馬「まじでー!?」キラキラ

春川「…本当は?」

最原「いや、本当に。これは盗聴器を発見する為の機械だよ」

春川「あいつが自分の部屋に盗聴器を仕掛けたって言うの?」

最原「仕掛けたかどうかはわからないけど、もし僕達がここに来ることを見越して設置していたら、何か話しを聞かれてしまうかもしれないからね」

春川「なるほど」

王馬「てかもし盗聴器が仕掛けられてたら、オレらがここに来たってことはもうバレちゃったね」

最原「別にそれくらいなら大した問題じゃないよ。行方をくらませているということはあいつが自分のことを僕らに捜索されてるのはとっくにわかってることだろうし、この部分を盗聴されたところで僕らが来た日程と時間がわかるだけだから…」

最原「…………うん、無さそうだね」機械をバッグにしまう

春川「じゃあ改めて、ここで何をするの?」

最原「とりあえず、貴重品を探そう」

春川「はぁ!?」

最原「勘違いしないでほしいんだけど、別に盗むつもりはないよ」

春川「じゃあ何で…」

最原「パット見家具とか小物類は全然残ってるみたいだし、もし貴重品もここに残ってるならあいつは今は一時的に身を隠しているかもしれないけど、いつかそれを取りに戻ってくる可能性があるってことだからね。あいつがここに戻ってくる可能性を知りたいんだよ」

春川「なるほど…。もしいつか戻ってくることがわかったなら単純にずっと張ってればいつか会えるってことになるしね」

最原「そういうこと。勿論、あいつがどこかに行ったことが分かるような物が見つかればもっと良いんだけどね」

王馬「まあそういうのは貴重品を家探ししているうちに見つかるでしょ、あればだけど」

最原「そういうことだから、春川さんはとりあえずそこのタンスから探してくれるかな?」

春川「わかった」

王馬「オレはどこ探したらいいとかある?」

最原「好きな所探してもらっていいよ。ただし僕と春川さんの邪魔はしないでね」

最原「じゃあ僕は外ちょっと見てからキッチンの方から調べるね」スタスタ

春川「ちょっと!外行くなら私もついて行くよ」タッタッタッ

最原「すぐそこだから大丈夫だよ」ガチャッ

春川「何かあったらどうするの。赤松の前で約束した手前、あんたに怪我されるとこっちが困るんだけど」スタスタ



ー夕方ー


全員「…………」

王馬「見事に目ぼしいもの見つからなかったねー」

春川「コスプレの服とか小物ばっかりあるだけだったね」

最原「…の割に化粧品やウィッグがあまり見当たらなかったね。変装でもしてるのかな」

春川「可能性はなくもないね」

最原「東条さんが見張っていたのが玄関だけって話だったから、裏から出入りしてるんじゃないかと思ったけどそういった形跡もしばらく生活の形跡もないし、本当にこの家には出入りはしてなさそうだね…」

春川「でも通帳とか印鑑とか貴金属類が見つからないのはどうして?あいつが普段からそういうの全部持ち歩いてるってこと?」

最原「僕達があのタイミングでチームダンガンロンパの施設に再び行くことを予測してある程度身辺整理をしていたのか、あるいは本社で僕と接触した後に急いで帰宅してその時に持ち出したかのどっちかじゃないかな」

王馬「ねえ次はどーすんの?」

最原「あんまりアテにならないけど、次はあいつの実家に行ってみようか…。こっちにも多分本当に帰ってないんだろうけど…」

春川「上手く東条の目をかいくぐって実家の方に潜伏してるって可能性も、なきにしもあらずだと思うけど」

王馬「てかなんて言ってあがるの?実家なら家族が居るはずだよね。忍び込むの?」

最原「学生時代の友人とか言えば、あげてもらえるんじゃないかな?娘さんが失踪したから探してるって素直に言って、まだ出されてないなら警察に失踪届を出してもらったりしよう」

春川「確かに、ここまで証拠が無いなら警察に探してもらった方が早いかもしれないね。私達が白銀の失踪届を出すわけにはいかないし、こっちはもう手がかりはないわけだし…」

最原「そういうこと。だから彼女の実家に行く目的は親御さんに失踪届出してもらうことだね。勿論、もうとっくに失踪してることを知ってて出してるならその話を聞くことも有益な情報に繋がるかもしれないし」

王馬「心配してる友達のフリしてたら教えてくれるかもしれないもんね!春川ちゃん、白銀ちゃんの実家ってどこなの?」

春川「九州だね」

王馬「…んー…、東北とか九州とかさ、なんでこんな日本縦断させられなきゃなんないんだろうね。実家に友人のフリして電話かけるとかじゃダメなの?」

最原「『お宅の娘さんが行方不明で…』なんて詐欺電話みたいじゃないか」

春川「直接家に行けばこっちの真摯さが伝わるし、仮に追い出されたとしても忍び込んで少し家探しするくらいなら出来ると思うしね。まあその場合の家探しは私に任せてよ」スマホポチポチ

最原「じゃあ飛行機のチケット取らないと…」

春川「今取ったよ3枚。明日の朝の便だから寝坊しないでよね」

王馬「早…てかやっぱりオレも行くんだ。まあつまらなくなさそうだしいいけど」

春川「ホテルどうする?」

王馬「え、泊まるの?」

春川「話がどれだけかかるかわらないし、遠いから念のためにね。家探しするなら人が寝静まった頃がいいだろうし」

王馬「じゃあなんかご飯食べれるとこがいいなー!折角九州なんだし」

春川「じゃあ東横インで」ポチポチ

王馬「それ食べられるの朝食バイキングじゃん!」

最原「九州か…、味付け薄そうだし良さそうだね」

春川「食事はいいから、部屋どうするの?私は別にあんたらと一緒でもいいけど。ちなみに飛行機代もホテル代も後でまとめて請求するからね」

最原「いや、流石に同室はどうかと思うよ。信用してくれてるのかもしれないけど」

春川「信用してるっていうか……まあいいけど。人のことをターミネーターとか言っておきながら、あんたもそういう気遣いできるんだね。じゃあ2部屋取るよ」ポチポチ

最原「……僕ターミネーターとかいつ言ったっけ?だいぶ昔にキーボくんに対してそんなこと思ったことはあるような気はするけど、春川さんにはそんなこと言った覚えないんだけど…」

王馬「うん、悪口って言った本人は覚えてないもんだもんね」

春川「ほんと最悪…。そろそろ帰るよ」スタスタ

ー2日後、男子宅ー


東条「そう、親御さんに警察に捜索願を出してもらったのね」

最原「実家に帰ってる形跡もなかったし、親御さんも嘘をついているようには見えなかったからね…」

東条「私も白銀さんが行きそうな場所を探してみたのだけど、結局見つからなかったのよね」

春川「そもそもあいつがコスプレで別人になってたら、私達にはそれが白銀だってわかりっこないだろうしね」

王馬「チームダンガンロンパの本社の方も今のところ異常はないようだし、本格的に姿くらませたねー」

東条「私が人探しすら出来ないなんて…、面目ないわ…」

最原「僕も仮にも探偵なのに面目ないよ…。何も手がかりを見つけられなくて、結局こんなことしか出来ないなんて…」

赤松「…思ったんだけどさ、白銀さんは私達が来る前にサーバーを触っていた可能性があるってことは、入間さんがこの前あそこで思い出しライトを作っていたみたいに、何か才能を植え付けるものを作って自分に使って、その新たな才能のお陰で東条さんや最原くんも追跡できないくらい証拠を残さないように失踪することが出来た…とかっていう可能性もあるんじゃないかな?」

入間「オレ様はこないだはそういう才能をどうのこうのする辺りは探ってねーからわかんねーけど、あんな地味眼鏡があのサーバーを触るとかそんなこと出来んのかよ」

王馬「オレもただのコスプレイヤーがそんなこと出来る気がしないけど、彼女に協力者が居ないとも限らないんじゃないの?」

天海「今のチームダンガンロンパ社員は入間さんの作った思い出しライトの効果で今はこっちに完全に協力してくれているように見えるっすけど、そんな状態なら以前彼女の個人的な事情に協力したことがある人が居るなら、そのことをこっちにも報告してくれてそうなもんっすけどね」

最原「仮にあいつが才能の植え付けを個人的に利用したとすると、社員の手は借りずに外部の業者に依頼した可能性もあるんじゃない?あいつは元々サーバールームに出入りできるカードキーを持っていたようだし、勝手に業者を入れても社員であるあの女が一緒に居れば警備員もそんなに警戒しないだろうし」

赤松「私よく分からないけど、ダンガンロンパの大切なデータが全部入ったサーバーを外部業者になんて任せるものなのかな?」お菓子の袋ビリッ

最原「普段は内部だけで完結してるとしても、例えば定期的に外部に清掃業務とかを依頼してたりしたら、プログラマーを清掃業者の格好をさせて社内に入れたって可能性もあるよ」

赤松「じゃあ普段どうしてるとかはもう関係なくなっちゃうね」バリバリモグモグ

春川「それ美味しい?」

赤松「うん、ちょっと辛くて美味しいよ!お土産ありがとう!」

春川「そう、美味しいなら良かった」

真宮寺「彼女が自分でやったにしろ業者を個人的に雇ったにしろ、才能の植え付けなんてせずに自力で逃げ切れてるにしても、彼女が完全に失踪してしまっているという事実に変わりはないネ…。で、これからどうするんだい?」

最原「どうするもこうするも…。とりあえず、もし彼女が警察に見つかったら親御さんの所に連絡が行くから、『連絡が来たら友人である僕らにも連絡してください』ってお願いしたからこっちにも連絡が来るようにはしているけど…」

東条「とりあえず、百田君と星君にはもう戻ってきてもらってもいいかもしれないわね」

春川「あっちに私達の内の誰も居なくても大丈夫なの?」

東条「いつあちらで彼女が現れるか分からないし現れないかもしれないから、ずっとこのままというわけにもいかないわ。一応、もし白銀さんが現れたらこちらにも連絡をしてもらえるように社員の方にお願いしておきましょう」

春川「それじゃあ何かあった時に間に合わないんじゃない?」

王馬「じゃあ入間ちゃんになんかちゃちゃっと作ってもらって、星ちゃん達の代わりにそれを置いてきたらいいんじゃない?」

入間「何作れってんだよ!?せめて具体的なアイデアを出せよ!」

最原「……まあ、小松未可子以外のダンガンロンパ関係者には思い出しライトで洗脳できてるんだし、あいつ1人だけならあまり脅威じゃないんじゃないかな。念のために今解斗くん達に預けているライトは本社の方に置いてきて、万が一小松が本社に現れたら代わりに使ってもらったらいいんじゃないかな」

東条「そうね…、それが現状ベストかしら。考えられる手がかりには総当りしたし、もうどうしようもないものね…」

キーボ「というか彼女が何かやらかすと決まっているわけではありませんし、もっと気軽に考えてもいいんじゃないでしょうか?彼女はダンガンロンパがとても好きなようですから、僕達と接触することでそのダンガンロンパに関する記憶を捻じ曲げられるのが嫌だから、それだけの理由で単に行方をくらませているという可能性もありますよ」

入間「確かにあいつはダンガンロンパキチって感じだったしなー。マジでそれだけの理由で失踪してる可能性もあるぜ」

王馬「オレらが会議したあの部屋にも、星ちゃんが別の部屋で見つけたような盗聴器とかがあって、それでオレらが残りのダンガンロンパ関係者全員の記憶をどうかするってことをあいつも聞いたかもしれないしね。そんでキー坊の言うようにオレらを避けてる可能性もありえなくはないね」

赤松「それだけの理由の失踪なら白銀さんはもう無害だね!」

最原「決めつけは良くないよ、あくまでキーボくんの楽観的な仮説だから」

春川「まあでも…、今はもうどうしようもないもんね。仮に白銀が今後なにかやらかすならその時になってからとっちめればいいよ。例えばあいつが今後私らに危害を加えようとすることがあったらその時には姿を現すだろうし、仮に誰かをパシって危害を加えてきた場合でも、そいつを拷問でもすれば白銀のことを吐いてくれるだろうしさ」バリバリモグモグ

東条「あとは…彼女が例え私達に直接危害を加えないとしても、ダンガンロンパに未練のある彼女が代わりに他のコロシアイゲームを行うことがあれば、その時はその時でどこかしらで噂になったりするだろうし、ダンガンロンパのように放送の形態を取ったりネットを利用して宣伝などを行えば私達の目にもつきやすいだろうし、その時はこの前の様にまたコロシアイゲーム会場に乗り込んだりすれば良いんじゃないかしら。定期的にネットで検索してみることが必要になるけれど、それは私に任せてもらっても構わないわ」

最原「はぁ…、こっちからじゃ何も出来ないのはなんだか歯がゆいね」

天海「仕方ないっすよ。…じゃあ星君達にもう帰ってもらっても良いように連絡するっすよ。帰りは新幹線か何かで帰ってもらいましょうか」スマホポチポチ

最原「あ、待って。その連絡僕がしたいな。助手っぽいことしたいんだ」

天海「じゃあ連絡お願いするっす」

最原「うん」スマホポチポチ

春川「別に百田達からしたら、連絡が天海から来ようが最原から来ようがどうでもいいと思うけど」お茶ズズッ

最原「いや、そんなことはないよ。というか僕ただでさえ1週間以上も解斗くんに何もしてあげられてないんだからここら辺で助手アピールしておかないと、仲良くなった星くんをそのまま助手にしちゃって僕は助手リストラとかなきにしもあらずだし…」ポチポチポチポチ

春川「あっそ、妄想力豊かだね」モグモグ

最原「何と言われようと、可能性がある限り回避行動はするからね」ポチポチポチ

王馬「てか仮に星ちゃんも(ならないだろうけど)助手になっちゃったとしても、別に2人で助手すればいいじゃん」バリバリモグオグ

最原「助手が2人になっちゃったらさ、僕が居なくなってももう1人が代わりになれちゃうってことだよね。誰かが僕の代わりになれる役職って嫌なんだよね…。誰の代わりにもなれない人間になりたいんだよ」

天海「うーん…、俺の弟ということにレゾンデートルは感じないっすか?」

最原「キミは誰でも彼でも弟妹にしようとするだろ。誰かの代わりになりえる役職は嫌だってさっき言っただろ」

天海「じゃあ例えば、キミだけを弟にすると言った場合は大丈夫なんすか?」

最原「……そもそもキミの弟になりたくないかな…」

天海「誰かの代わり云々以前の問題じゃないっすかー…。そんなに俺がお兄ちゃんなの嫌っすか?そんなに嫌がられると流石に傷つくっすね…」

王馬「気持ち切羽詰まってるくせに役職選り好みはするんだね」

夢野「イケメンの兄、良いではないか。ウチは天海に妹扱いされるのは好きじゃぞ。甘やかしてくれるし」

アンジー「アンジーも蘭太郎がお兄ちゃんで嬉しいぞー!にゃはははー!」

天海「俺の妹達が今日も可愛いこと言ってくれて嬉しいっす…!」

最原「そう、よかったね」お菓子バリボリ

本日終了です、ありがとうございました

あとは何回で書ききるかわかりませんがクライマックスイベントを書けばそのままエンディングになる予定なんですけど、クライマックスとエンディングを書いてもスレが余ると思うので、もし何か見たいイベントなどがありましたらお気軽にリクエストどうぞです、書けそうならクライマックスイベント前か後に入れて書きます(例:入間の恋人探しの話など)
補足として今このSS内は4月です

特になければこのまま普通にクライマックスイベントとエンディングを書いてたたませていただきます

おつ、マッドな赤松さんを期待してたらいつの間にかにヤバい最原くんに期待してたこのssもついに終わってしまうのか…

そういえば最初に言ってた百田と赤松のハグ結局お流れになってたからちゃんとやってほしいな
この二人がデスロードで頑張ってくれたからこそ脱出&今の展開に繋がったわけだし

乙ですー
クライマックス楽しみだけど寂しいな…
すぐ脱線する会話が面白くて好きだったのでもし良ければある日の男子宅ととある日の女子宅の的な話が見たい

乙でーす
エンディングが近いかと思うと寂しいわ
塩にめっちゃビビる最原が面白いからもっと見たいな

最原の能力本物なら自分の素性くらい調べられそうなもんだが

入間の恋人探しも気になる!

百田くんガチ勢ヤバイ原くんを周りの人(王馬とか)から見たのとか見たいです

投下再開します
リクエストありがとうございました
とりあえず今回は女子宅の話を少しと入間の恋人探しの話をやります


>>141
今のタイミングでやると中途半端そうなのでクライマックス後にハグさせたいと思います

>>142
とりあえず今回軽く女子宅の話をさせていただきます
男子宅の話も次回以降書かせていただきます

>>143
塩にビビる最原、次回以降書きたいと思います

>>144
この最原結構女々しいから、調べちゃったらもう今の生活を続けられなくなってしまうかもしれない知らなきゃ良かったって思うかもしれない、とか思って全力で調べてない可能性
もしくは今の生活を結構エンジョイしていて離れたくないと深層心理で思ってて妥協して調べてた可能性

>>145
今回書かせていただきました

>>146
今のところまだ話が思いつかないですが、思いつき次第書かせていただきたいと思います

ーーー

ー女子宅ー


アンジー「アンジーは今から神さまに体を貸して作業するから、ここを絶対開けないでねー」

春川「鶴の恩返しじゃないんだから」

赤松「アンジーさん、いつまでかかりそう?」

アンジー「さあー…、作業のキリが良くなるまでじゃないかな?作業するのは神さまだから、アンジーにはちょっとわかんないなー」

アンジー「ぐっばいならー!」ドアピシャッ

赤松「あっ、ちょっと!」

入間「はぁ!?そこはオレ様の作業部屋でもあるだろうが!何勝手言ってんだ!」

茶柱「入間さんはここ連日あの部屋を使っていたので、今日はアンジーさんに譲られてはいかがですか?」

夢野「というか入間が居ない時はあの部屋は高確率でアンジーが使っておるのう。入間はあまり知らんだろうが」

入間「てっきり道具だけ置いてるかと思ってたら使ってたのかよ!?どうりでたまに床が汚れてたりゴミが落ちてたりしてると…!」

<あんっ!…んっ…、はぁんっ…!

入間「いや、中でナニしてんだよ!?」

茶柱「作品作りだと思いますよ。転子もあの声には最初の頃はびっくりしましたが…」

入間「どんな作品作ってたらあんなメス声出すんだよ!?」

入間「もうガマンなんねぇ!オレ様の部屋でナニしてんじゃねぇよ!」ガラッ

アンジー「あー!もう、開けちゃダメだってアンジー言ったよね?神さまが驚いちゃったよー」

入間「うるせぇ!オレ様の神聖な作業部屋でイキ声出してんじゃねえよガングロチビが!」

アンジー「神さまの作品作りの邪魔をしてると…バチが当たるよ?」

入間「そもそも前から言おうと思ってたけど、テメーがこの部屋に画材置いてるから色々クセーんだよ!オレ様の発明品に臭いが移るだろーが!!」

入間「つーか画材の臭いでこのオレ様の黄金の脳細胞がヤられちまったら一体どう責任取るつもりだ?人類の損失だぞ!?」

アンジー「油の臭いのことかなー?それなら、慣れたらむしろいい匂いに感じるようになるからだいじょぶだよー。ニカワの臭いはちょっと慣れにくいねー。頑張って慣れてねー」

アンジー「というか美兎はよくその辺にドリルとかネジとか転がしてるし、そっちの方がよっぽど危ないって神さまも言ってるよ?他の人も使う部屋なんだから、もうちょっとちゃんと物を管理してほしいなー」

入間「この部屋はオレ様が先に使ってただろ!ここはオレ様の部屋だ!オレ様が自分の部屋をどんな使い方してようがオレ様の勝手だろ!」

アンジー「部屋の独占はノンノン!広い家じゃないんだから、部屋はみんなで交代で使うものだよー?」

赤松「みんなで…っていうか、その部屋は最早入間さんとアンジーさんの作業部屋状態だけどね…」

春川「こんなに異臭のする部屋じゃなければ、赤松もピアノ買って部屋に置けるのにね」

赤松「うーん…。どうせ買うなら贅沢かもしれないけどグランドピアノとかが良いし、そうしたら臭い以前に置き場が無いからどのみち無理だね…」

ガチャッパタンッ

東条「戻ったわ。……何を騒いでいるの?」

入間「あ、メイドババア!おい聞いてくれよ、この宗教女がよぉ…」

アンジー「カクカクシカジカなんだよー。斬美も美兎に言ってあげてくれないかなー?独占は良くないってー」

東条「そうね…。入間さん、今日の所はアンジーさんにお部屋を使わせてはくれないかしら?」

入間「なんでだよ!」

茶柱「部屋を使う日を決めてないから争ってしまうのではないでしょうか。毎日交代で作業部屋を使ってはどうでしょう?」

夢野「というか、2人同時に部屋を使ってはいかんのか?臭いはファブっておけばなんとかなるじゃろ」

入間「2人同時なんざせめーし、だからここはオレ様の作業部屋だっての!」

アンジー「神さまは誰かが居ると作業出来ないから、それは出来ないんだよねー」

春川「狭い上に毎日毎日こう煩いとたまったもんじゃないね。赤松、2人でどこかピアノの置ける部屋に引っ越そうか」

赤松「えっ!私達だけで!?」

東条「引っ越し…、それが良いかもしれないわね。もう少し不便な場所に住めば広い一軒家が借りられる…もしくは購入出来て、みんなそれぞれ部屋を持つことが出来るかもしれないものね」PC立ち上げ

入間「そーだな、こんな所とっとと引っ越しちまうぜ」

アンジー「アンジーも賛成だなー。いつでも好きな時に好きなだけ創作活動したいしー」

赤松「もう少し不便な場所にか…。確かにピアノが置けるようになったら嬉しいけど、でもあんまり男子のみんなとは離れたくないかな。あんまり離れた所に住んじゃうと会いにくくなるし、寂しいし…」

東条「そうね。あちらで何かあった時に車ですぐ駆けつけられるような距離で何かあればいいのだけれど…」カチカチッ

夢野「もういっそ、どこか馬鹿でかい家を買って男子共々みんなで住んだらどうじゃ?」

茶柱「転子は反対ですね。そもそもそんなに大きな家は中々無いと思いますよ」

東条「あら、これは中々いい物件ね。…訳あり物件だけれど」

春川「誰かそこで死んだの?別にそれくらいなら気にしないけど、水道が通ってないとかトイレが汲み取り式だとか、そういうのは嫌だよ」

東条「その辺は大丈夫そうよ。特定の部屋の電気が勝手に点いたり消えたりしたり、トイレのドアが誰も入ってないのに勝手に鍵がかかってしまうとか、たまに誰も居ないのに誰かが話しかけてくるとか、触ってくるとか…他多数らしいわ」

アンジー「これでもかってくらいの事故物件だねー」

東条「一応、ここでは誰も亡くなってないから事故物件ではないらしいわ。ここに書いていることによればだけれど」

入間「嘘だろ」

アンジー「霊道になってて溜まっちゃってるとか、昔その場所で何かあったとかかなー?」

東条「でも良さそうなお家よ。山の中だからちょっと不便な場所にあるけれど広さや築年数に対して安いし、ここなら女子だけなら1人1部屋持てそうよ。男子の家に行くのも…車で1時間半くらいね…」グーグルマップチェック

赤松「うーん…、でも流石にちょっと不気味かな…」

茶柱「触ってくる幽霊ですか…。……女子の幽霊なら転子は問題ありませんよ!」

赤松「えぇっ…」

夢野「ちなみに、前に住んでいた者はどうしたのじゃ?」

東条「以前はレンタル撮影スタジオとして使われていたようで、誰かが住んでいたかどうかはこのページの情報だけじゃわからないわね」

入間「住めねーからスタジオにしたんじゃねーの」

東条「とりあえず、今度みんなで内見に行ってみましょうか。他に目ぼしい物件は…」カチカチッ

アンジー「アンジーはねー、海の近くだと嬉しいなー」

東条「海沿いだと塩害が気になるわ」

アンジー「意外とだいじょぶだいじょぶー」

茶柱「ちなみに東条さん、先程の家は都心までどのくらいかかりそうですかね?」

東条「車で2時間ほどかしら」

茶柱「ぐぬぬっ…、遠いですね…」

東条「仕方ないわ、不便な場所じゃないと広い家は無いもの」

茶柱「しかも転子はまだ車の免許を持っていません!」

赤松「免許持ってても都会はパーキング代が高いから、誰かに送ってもらうかした方がいいかもしれないね」

東条「関東から更に離れるともっと色々あるけれど…。なんなら家を建てるっていうのもありね」

アンジー「おー、いいねー!アンジーは立派なアトリエが欲しいなー!」

茶柱「転子は室内でもネオ合気道の練習が出来るように、ちょっとした道場のような場所が欲しいですね!」

入間「才囚学園にあったオレ様の研究教室並の施設が欲しいぜ!」

夢野「様々な魔道具を置ける部屋があれば良いのう」

赤松「私はピアノが置ける防音の部屋が貰えたらいいなー…って、全員の要望を叶えたら流石にお金がかかりすぎちゃいそうだね」

東条「自分が使いたい分の土地と部屋の建築代がそれぞれ出せるなら問題ないと思うわ」

入間「オレ様は結構稼いでるし問題ねーよ」

茶柱「転子はアルバイトだけなので今のままだとちょっと厳しいですね…。ううっ…、シフトかバイトの数を増やしてみます」

アンジー「うーん…。あんまりお仕事を引き受けるのは好きじゃないけど、アトリエを作る為に受注量増やしちゃおっかなー」

春川「夜長って大体いつも家に居るけど、いつ仕事してるの?」

アンジー「アンジーは在宅ワーカーだよー。3DCGモデリングがとっても稼げちゃうからたまにそれをちょこちょこやってるよー」

赤松「えっ!アンジーさんってパソコン使えるの!?」

赤松「…あ、ごめん驚いたりして。なんか意外で…」

アンジー「アンジーは超高校級の美術部だから、彫刻、絵画(日本画・油彩・水彩・CG等)、陶芸、平面デザイン、立体デザイン、写真、映像、3DCGとか、アナログ・デジタル問わずに一通り出来るんだよー。デザインって言っても空間デザインとかは範囲外だし、デザイン系は出来るけど好きじゃないのばっかりだし、アナログで作品を作ってる方が好きだけどねーって神さまが言ってるよー!」

茶柱「結構マルチに活動されてるんですね」

アンジー「デジタル系は儲かるでげすって神さまも言ってるからねー」

茶柱「うーん…、入間さんやアンジーさんがちょっぴり羨ましいですね…。転子の才能はネオ合気道なので、なかなかお仕事に生かせなくて…」

夢野「転子はネオ合気道の道場を開くのが夢であったな。どこか場所を借りてネオ合気道教室をやってみてはどうじゃ?」

茶柱「そうしたいのは山々なのですが、ネオ合気道の知名度がまだ無いので生徒が集まらなそうなのと、何より定期的に交通の便がそれなりに良い場所を安定して借りられるだけのお金が転子にはまだありませんので…」

アンジー「んー……あっ!ネオ合気道の知名度を上げてお金を稼ぐいい方法があるよー!」

茶柱「えっ!そんな都合のいい方法があるんですか!?何ですか!?転子は何をすればいいんですか!?」

アンジー「あのねー、ユーチューバーになればいいんだよー!」

茶柱「えっ…、ユーチューバーですか…」

アンジー「そーそー!ネオ合気道のやり方を紹介した動画をユーチューブに上げて、広告収入でガッポガッポだよー!」

茶柱「いやー…、そもそも『ネオ合気道』で検索してもらわないと動画が出てこないわけですから、結局元々の知名度が無いと再生数が伸びなくて広告収入が得られないと思うのですが…」

アンジー「主は言いました…。『ダイエット』とかキーワードに入れてれば痩せたい女子は多分食いつくでゲス!サムネが水着で男視聴者も釣ればおk!……と」

茶柱「女子視聴者が増える分は大歓迎ですが、何で転子が男死に媚びないといけないんですか!?」

アンジー「再生数増やして広告収入を得る為だから仕方ないねー」

アンジー「あとねー、水着は別に男の人に媚びる為だけのものじゃないよー」

茶柱「というと?」

アンジー「水着を着て転子の引き締まった肉体を見せることによって、ダイエットしたい女子が『ネオ合気道っていうのをやったら私もこんな体になれるんだ!』って思えるよね?」

茶柱「なるほど!よくあるダイエット広告でも水着や下着を着て体型を見せていますしね」

アンジー「それに、水着の方がネオ合気道のフォーム?型?をよく見せやすくて、視聴者もネオ合気道を真似しやすくなると思うんだー」

茶柱「おお、なるほど…。体操の映像とかでも体にピッタリした服装でよくやってますしね」

アンジー「それに有名ユーチューバーって男の人が多いよね?それって視聴者に女の人が多いからってことだと思うよー!(適当)だから転子の動画を見る人もきっと殆どが女の人だよ!」

茶柱「なるほど!言われてみればそうかもしれませんね!」

春川「茶柱チョロすぎない?」

赤松「まあ、本人が納得したならいいんじゃないかな…?」

茶柱「……あっ!そういえば転子、映像の編集なんてできません!どうしましょう!!」

アンジー「あーそれなら神さまがやってくれるってー。だから転子は心配しなくても大丈夫だよー」

茶柱「アンジーさん…!ありがとうございます!これでネオ合気道の知名度が上がり、ゆくゆくは道場を作れます!」

夢野「いや、立派な動画が作れたとしても広告収入が得られるほど再生数が上がるとは限らないのではないか?」

アンジー「最初は工作でもなんでもして無理矢理伸ばせば他の視聴者が再生数に釣られて再生してくれるよー。定期的に動画を上げ続けたら固定視聴者も増えるだろうしねー」

赤松「アンジーさんゲスい…!」

アンジー「全部神さまのアイデアだよー!にゃははー!」

茶柱「ところでアンジーさん、このようなアイデアを教えてくれたり映像の編集を買って出てくれたり…どうして転子とネオ合気道にそこまで良くしてくれるんですか?」

春川「あんた茶柱のことが好きなの?」

アンジー「ノンノン。…あ、普通に仲間としては仲は良いと思うぞー」

アンジー「ただねー、アンジーは何もタダで動画の編集をするなんて一言も言ってないよね?」

茶柱「ううっ、有料ですか…。仕方ありませんね…」

アンジー「あーでも場合によってはタダでやってあげちゃうかもねー」

茶柱「と言うと?」

アンジー「広告収入が出たら、広告収入の50%が欲しいなー。出なかったらボランティアでいいよー。つまり、転子からはお金は貰わないよー」

茶柱「えっ!広告収入が出たらでいいんですか!?」

アンジー「転子は仲間で友達だからねー。神った対応でしょー?」

茶柱「はい!ありがとうございます!」

春川「50%って夜長取りすぎじゃない?」

アンジー「技術料だよー!アンジーは一応プロだし、動画が伸びるとは限らないからこんなもんじゃないかなー?」

茶柱「転子は50%で大丈夫ですよ!そもそも転子はお金よりもネオ合気道のことを全世界の女子の皆さんに知っていただきたいというのが第一ですし」

アンジー「じゃあ今度一緒に電気屋さんに機材買いに行こうねー!アンジーがいいの選んであげるよー」

茶柱「アンジーさんも来てくださるなら心強いです!」

アンジー「とりあえず後で契約書作っとくからサインしてねー」

茶柱「はい!」

赤松「実質タダで手伝ってくれるなんてアンジーさん優しいね!」

アンジー「まあタダで済ます気はないよー。アンジーのデザイン力をフル活用して絶対に再生数稼ぐからねー」

夢野「再生数を気にしてそのうちタイトルの『ネオ合気道』とは名ばかりの別番組になりそうじゃな…。某法律番組のような…」

茶柱「転子はネオ合気道部分は絶対続けますからね!?」

夢野「いや、転子はそうかもしれんがアンジーはどうだか…」

アンジー「番外編ってことでネオ合気道以外の回を作ることもあるかもねー」

茶柱「番外編ということはメインはネオ合気道のままですね!なら転子は大丈夫です!」

アンジー「まあこの話はとりあえず終わりだよー。今は新しい家のことを決めるべきだって神さまも言ってるよー」

東条「今みんなが話している間に、このサイトに登録されてある分の物件のチェックはあらかた終わったわ」カチカチッ

赤松「早い!流石東条さん!」

東条「幾つかピックアップしておいたから、みんな一応目を通して見て頂戴。私は今からご飯の支度をするわ」スタスタ

入間「オレ様としちゃ、条件の当てはまる物件を探すより建てちまった方がはえーとは思うがな」

アンジー「でもでもーアンジーと美兎の作業場が今こんな状態だし、建てたら時間かかるから既にあるのを買っちゃった方がアンジーは良いと思うけどなー」

赤松「ところで春川さんはどんな個室が欲しいの?」

春川「私は普通の部屋でいいよ、特に置きたい大物とか無いし…」

東条「私も普通の個室で結構よ」包丁トントントントンッ

赤松「じゃあ設備的に入間さんの部屋が1番ネックかな?」

入間「オレ様は幾らでも出せるから問題ねーよ。あ、なんなら才囚学園のオレ様の研究教室がまだ残ってるならあれ中身まんま貰って作った部屋にぶち込むか!」

入間「東条、オメーまだスタッフと繋がりあんだろ?連絡して残ってるかと貰えるか後で訊いとけよ」

東条「わかったわ」鍋グツグツ

赤松「入間さん、他人に頼む時はちゃんとお願いしなきゃダメだよ!」

入間「本人が気にしてねーんだから別にいいだろ!」

赤松「そういう問題じゃないでしょ!ていうか誰相手でも入間さんって大体いつもあんな感じだよね」

入間「うっせーな!」

春川「殺されたいの?」

入間「急に何でなんだよ!!?」

春川「正論言ってる赤松に対してキレてたから。殺されたいの?」

入間「な、なんなんだよぉ…、許してよぉ…」

茶柱「春川さんがそういうこと言うとシャレにならないので、その辺にしてあげたらどうですかね?」

入間「おう、気が利くじゃねーかチャバネゴキブリ!」

茶柱「もう!入間さんはすぐ調子にのるんですから!男死みたいなことを言わないでくださいよ!」

夢野「入間のような男子もあまり見かけんがの…」

赤松「あーもう…、庇ってくれた茶柱さんにもそういうこと言っちゃうから余計ダメなんだよ!そんなんじゃいつまで経っても彼氏できないよ!?」

入間「はん!問題ねーよ!今最原の野郎がオレ様の為に例の高校生の女の好みとか色々調べてんだぜ?」

入間「オレ様が彼氏を手に入れるのも時間の問題だな!ひゃーっひゃっひゃっひゃ!」



ーーー


最原「じゃあ調べてきた結果を言うね」

入間「おう!つっても男子高校生なんざみんな巨乳好きだろーからオレ様は余裕で好みどストライクだろ全員」

最原「……まず、入間さんが彼氏第一候補にしたこの彼だけど…」写真見せ

入間「おう」

最原「好みは控えめな人だったから彼のことは諦めようね。片思いだけど好きな子も現在居るようだし…」

入間「んんんんん……」orz

入間「次!第二候補はどうだった!?」

最原「既に付き合ってる彼女が居たよ」

入間「……この際滑り止めの奴でもいい!あいつはどうだった!?」

最原「滑り止めの彼も彼女持ちだったよ」

入間「あああああこんな世の中あああああああ」

最原「……えっと、キミが略奪愛とかしたいっていうなら一応協力するけど…」

赤松「最原くん何言ってるの!?;」

最原「だって入間さんに彼氏が出来ない限り僕はこの人の彼氏作りに付き合い続けなきゃいけないし…。こんなことにいつまでもタダで付き合ってる僕の身にもなってよ」

春川「元々あんたが入間に嘘の告白したのが始まりじゃん。自業自得だよ」

最原「で、入間さん。どうする?」

入間「…………いや…、流石にそんな後味悪いことして付き合えねえわ…」

赤松「良かった!入間さん思ったよりいい人だった!」

入間「イカ松テメーオレ様を何だと思ってやがる!?」

最原「じゃあ高校生達のことは忘れて、次はこれに参加してみたらどうかな?」つチラシ数枚

入間「……街コン?」

最原「うん、その辺の人達ナンパするよりマシだと思うよ」

入間「これオレ様1人で参加すんのか?街コンなんざ参加したことねぇから心細いよぉ…。誰か一緒に参加しようよぉ……」

春川「私興味ないから」

赤松「うーん…、私も大丈夫かな」

最原「入間さん、困ったことがあったらメールくれたらすぐ返事返すから…」

入間「ずっと携帯弄ってるわけにもいかねーし……そうだ!最原も街コンに参加しやがれ!」

最原「入間さんあのさ…、男である僕と街コンでずっと一緒に居たら誰も声かけてこないと思うよ?それに男性料金高いし僕彼女作る予定もないのに嫌だよ、そんな無駄金使うの」

入間「じゃあ女として参加しやがれ!」

最原「えー…………あ、待って。いいよ」

赤松「最原くん!?」

最原「僕これ気になってたんだよね」つチラシ

春川「謎解きコンパ…?」

最原「うん!このコンパの為に色んな脱出ゲームが用意されてるらしくて、『協力して謎を解きながら親密になる』みたいなコンセプトらしいよ。男性料金だと高いから丁度いいなって。別にわざわざ女装しなくても女として登録すればいいだけだし」

入間「テメーこれオレ様をほったらかしにする気じゃねーよな!?」

最原「しないしない!友達同士ってことで一緒に参加したら同じグループになるだろうし、僕が謎解きしている間に入間さんは男の人と話してればいいよ!謎は全部僕に任せて!」

入間「やっぱほったらかしじゃねーか!!」

最原「必ず脱出してみせるよ!」

入間「会話のアドバイスとかオレ様をさり気なく褒めて男にアピールしたりとかそういう役割をしろよ!!」

最原「ほらここ見て!街コン用だからって適当じゃなくて、ちゃんと実績ある脱出ゲーム制作チームの考えた謎なんだよ!この女性料金で幾つも脱出ゲーム出来るのはすっごくお得なんだよ!!」

入間「ダメだこいつ…、脱出ゲームのことしか頭にねぇ…」

最原「大丈夫、ちゃんとコンパの方のことも考えてるよ。ほらこういうのって大体男女比同じにされるでしょ?僕が女枠を1つ潰すことであぶれた男性が入間さんに興味を持ってくれる確率が上がるよ!」

入間「た、確かにそうだな!…いやでも、オレ様のフォローはしっかりしろよ!?」

最原「謎が解き終わったらね!」

入間「謎が解き終わったら脱出完了でグループ解散になっちまうだろうが!多分!」

最原「そうしたらまた次のグループで次の謎に挑戦すればいいよ!」

入間「いやまあそうだけど、なるべく制限時間ギリギリまで会話のチャンスよこせよ!?」

最原「難しい謎があればあるいはそれが可能になるかもしれないね」

入間「赤松!コイツの代わりにオレ様と一緒に街コンに来い!そんでオレ様を褒めやがれ!!」

春川「駄目」

入間「なんでテメーが返事してんだよ!?」

ー街コン当日ー


入間「はぁ…、き、緊張してきたぜ…」バッチリメイク勝負服

最原「大丈夫、必ず全ての謎を解いて脱出してみせるよ!」普通に私服

入間「てか何で普通にすっぴんズボンノーヅラで女登録できたんだよ!?コンパなんだからもうちょっと格好なんとかしてこいよ!もし断られてたらどうするつもりだったんだよ!?」

最原「その時は普通に男性料金払って参加するつもりだったよ。脱出ゲームはしたいし…」

入間「やっぱコイツ脱出ゲームしか興味ねーな!?」

最原「6人1チームか…、多いね。部屋の広さがまだわかんないけど、室内での謎解きする時は邪魔になりそうだな…」

入間「とうとう参加者を邪魔者扱いしだしたぞコイツ…」

最原「まあいいや、とりあえずチーム合流しようか。僕達はあっちのテーブルに集合みたいだね」スタスタ

入間「いや、ちょっと待て!な、なんかアドバイスしてよぉ…」

最原「アドバイス……」

最原「そういう胸元ガバッと開けてミニスカートなのはなんか必死に見えるし、ヤリ目的の男しか集まらなそうだからどうかと思うよ」

入間「そういうアドバイスはもっと前に言えよ!!!!」

最原「あと入間さんただでさえ背が高いのにそんな高いヒールはいてたら、男の人からしたらあんまり良くないと思うよ。今ヒール込みで180くらいあるんじゃない…?」

入間「だからそういうアドバイスじゃなくて!今からでもどうにかなるやつ言えよ!!」

最原「じゃあ喋り方を変えたらどうかな。もっと柔らかく喋ったほうが印象いいよ」

入間「ふにゃふにゃ喋れってことかよ、このフニャチン」

最原「あと下ネタも今日は喋らない方がいいと思うし、僕のことは女友達扱いしてね。男ってバレたら料金誤魔化して参加したことがバレちゃうから」

入間「下ネタ封印したら、いよいよ喋ることが無くなっちまうんだけど…」

最原「一人称もたまに入間さんが使ってる『アタシ』の方がいいと思うよ。『オレ様』だと威圧的過ぎるから」

入間「喋りにくすぎる……」

最原「じゃあそろそろ行こうか。早く行ったら脱出する謎選びたい放題だよ」スタスタ

入間「再三言うがちょいちょいオr…アタシを褒めて男にアピール頼んだぞマジで…」スタスタ

普通に受付の時にバレるよ…
というか怒られるのでは

最原(そもそもこういうコンパに参加する人達って、普段の生活で恋人が出来なかった人達なのに恋人欲しい人達だから、何かしら問題がある人が多いと思うんだけど……まあいいか…)

男1「じゃあ次女の子達の紹介いっちゃおっか!」

女1「えっと~、あたしは山田愛香って言います~!25歳OLです!愛香って気軽に呼んでくださいね~!」

男2「うぇーい!愛香ちゃんかわいいね!!」

女1「えへへ~///」

最原(こいつら本当に謎解きに興味あるのか…?コンパって名のつくものに手当たり次第参加してるんじゃないかな…。というかこういう人種の人達凄く苦手なんだけど…)

男1「じゃあ次、金髪の背の高いお姉さん!」

入間「はぅ!?あ、アタシ!?」ビクッ

入間「え、えっとぉ…、入間美兎って言います。えーっと……ハタチです。発明家やってます」モジモジソワソワ

最原(緊張しまくってるせいでいい感じに大人しく見えていいんじゃないかな…。発明家ってそのまま言うのはどうかと思うけど)

男2「へー、発明家!?あんまり綺麗だからモデルかと思いましたよ~」

入間「まあオレ様は美人すぎる天才発明家入間美兎様だからな!」フフン

男3「え?」

入間「え?」

最原「あっ、えっと、すみませんこの人さっき緊張を和らげる為にお酒飲んじゃったから酔っ払っちゃってるみたいで…!」

男1「緊張してんだ、かわいいね~」

入間「え、えへへ…つい飲んじゃった…(全然飲んでねーけど)」

男2「てか君ら友達?」

最原「あ、はい。えっと、大学の友達です。えっと…、理系の大学なんです。それでこの人発明家なんて言っちゃったんだと思います」

男3「なんか君オタクっぽいよね、格好とか喋り方とか」

最原「は?」

男1「いや、俺はオタクって別にいいと思いますよ~。何か好きなことがあるって良いことだと思います」

最原(僕がオタクということで話が進められている…。暗そうな奴って思われてるのか?)

最原(別に僕はこいつらにどう思われてようがどうでもいいけど…)

男1「てか君の名は?」

最原(名札付けてるんだけど見えてないのか?)

最原「最原です」

男2「下の名前は?」

最原「下……、……終…子です」

男2「終子ちゃんね!よろしく!」

最原(馴れ馴れしいなこの人…。てか早く謎解き行きたいんだけど。話切り出していいかな?)

最原「自己紹介も終わりましたし、そろそろ謎解きに移動しませんか?」

男1「そっすね。みんなどれ行く?」紙取り出し

女1「あんまり難しくなさそうなのが良いな~」

最原(何言ってるんだ…、謎は難しい方が解きごたえがあって良いに決まってるだろ)

男3「じゃあ難易度の☆が1番少ないこれ行きましょうか」

最原(えぇっ…、そんなの絶対手応えないやつじゃないか…。…まあ、さっさと解き終わって次の場所に移動すればいいかな…。というかやっぱりこの人達謎解きに興味なさそうだな…)

ー脱出ゲーム室内ー


最原(ちゃんとOPムービーがあった…。思ったよりしっかりしてるな…)

男2「よーし、じゃあ頑張るぞー!」

女1男1男2男3「「おー!」」

最原(なんだこのノリ…。てか入間さん大人しいな…)

最原「入間さん、大丈夫?」

入間「大丈夫っちゃ大丈夫だけど全然話せねぇ…オr…アタシレベルの脳味噌になると一般人と何話せばいいのか全くわかんねぇ…」

最原「なんか趣味の話とかすれば?僕は謎解きに取り掛かるから頑張ってね」

入間「やっぱ放置なのかよぉ……」

女1「えー、何すればいいのかわかんなーい」

男3「とりあえず目についた謎解こうよ!大丈夫、俺も一緒に考えるからさ!」

入間(なるほど、ああすりゃいいんだな)

入間「あ、アタシも謎わかんなーい!///」

男2「へー、理系でもこういうの駄目なもんなんですね」

入間「あぁん!?このオレ様を馬鹿にしてんのか!?」

最原「すみませんこの子酒癖が悪くて!!いつもはこうじゃないんですけど!」

男2「うーん…、飲み過ぎみたいだね…」引

入間(クソッ…!オレ様の印象が悪くなったみてぇだ…!)グサッ

最原(えーっと、とりあえず目についた謎は……)

問題【しちごさんをよめ】

最原(簡単だな…。もう解いちゃってもいいかな…)

男1「終子ちゃんどうー?あ、これ解くの?えー、ヒントも無しにこんなの難しいよね」

最原(いや簡単だろ。そのままだろこれ)

男1「よーし俺も頑張って考えるね!」

最原(放っておいて……って言いたいけど、これ一応コンパだしあんまり適当に扱うと「お前何しに来たんだ」ってなりそうだしな…。いや、僕は謎解きに来ただけなんだけども…)

最原「……えっと、解けましたよ」

男1「えっ!凄いじゃん!答え何?」

最原「答えは『ん』ですよ」

男1「なんでそうなるの!?」

最原「……こういう横に並んだ文字を読む時って左から読みますよね?まず左からそれぞれの平仮名に1、2、3…って数字を振っていきます。それでこの問題文が『753を読め』なんで、7番目と5番目と3番目の文字を読みます。そうしたら『よんご』…『45』になります。だから次は4番目と5番目の文字を読むと『さん』になります。3番目の文字は『ご』ですね?5番目の文字は『ん』になります。これ以上は文字を拾えないのでこの問題の答えは『ん』になります」

男1「へー、すっげー!流石理系!」

最原(理系は関係ないな…)

男1「でも答えが『ん』だから何なの?」

最原「あそのこ壁に平仮名が書かれてますよね?多分あそこの『ん』の所を調べたら何かあるんだと思います」

男1「どれどれー?」壁調べ

男1「あっ、マジじゃん!ここ壁紙取れる!」ペリッ

男1「おー!次の問題じゃんこれ!ねえねえみんな、終子ちゃんが1個謎解いたよ!」

男2「えーすっげえ!」

男3「おー、なるほど壁紙が…」

女1「流石オタクですね!」

入間「…最原凄いじゃーん(棒)」

入間(おい、オレ様より目立つなよ…)

最原(まさか謎1つ解く度にこんなこと言われるわけじゃないよね?面倒くさいな…。女性陣からの視線も無駄に痛いし…)

最原(…もう次回からこんな街コンには出たくないな…)パズル謎解きガチャガチャ

男1「次何解いてんのー?」

最原「えっと、見ての通りパズルを…」ガチャガチャ

最原「……あの、私と話してても楽しくないと思うんで他の方と話したらどうですかね?私の友達の入間さん、酔ってなかったら良い子なんでもっと話してみてください」ガチャガチャ

男1「いやなんか謎解きに興味出てきたし、君サクサク解いてるから見てて面白いからもうちょっと見学してるわ。邪魔はしないんでお構いなくー」

最原(えぇっ……、まあ邪魔されないなら良いけど…、いや入間さん的には良くない…)パズル解けた

入間(仕方ねぇ…、オレ様も本気出していっちょ謎解いて目立ってやるか!)

入間「えーっと……」

問題【土÷水=?】を下げろ

入間「…………いや、割れねえだろ」

男3「これどういうことなんだろうね?」

入間(お!ぶりっ子に構ってた奴がこっち来た!)チラッ

入間(なるほど、ぶりっ子と男2がいい感じなんだな。まあこの際この男でもいいや。このオレ様がキープしてやるからありがたく思えよ!)

男3「割り算だけど、どういう意味なんだろう…。カクテルみたいに土を水で割るってことかな…?」

入間「いやそれ泥水が爆誕するだけだろ。どうすんだよそれ。答えどうなんだよ」

男3「……うーん、俺達じゃわかんないね。ちょっと君の友達のあの子に訊いてみるね!」スタスタ

入間(嘘だろ!?もっとオレ様と一緒に謎考えろよ!!)

入間(い、いや、訊きに行っただけですぐ戻ってくるよな…?)

入間(戻ってこねぇし!!答え聞いてそのままなんか次の謎解きっぽいのに1人で挑んでるし!!)

入間「え、えっと、どうだった?」近寄り

男3「ああうん、答え訊けたから次の謎解いてるところだよ」

入間「どんな謎?」胸押し付け

男3「ぅおっ……これさっきの問題解いて出てきた封筒の中身なんだけど、見ての通りただの色の付いた紙で、裏表他に何も書いてねーし光に透かしても何も書いてねーんだよな」

入間(やっぱ男なんざみんなおっぱい星人だな!なんだ、最初から全員に当ててやればよかったぜ。次の回でも活かすかこれ)

最原「数字が出てきましたね」

男1「あ!これひょっとしてあそこにある金庫の暗証番号じゃないですかね!?」

最原「今のところ他に数字が使えそうな所は見当たりませんし、試してみましょうか」スタスタ

男1「先生、俺入力したいです!」

最原「どうぞ」

男1「うおおお!開いた!すげえ!やべえ、謎解き超楽しい!」

入間(めっちゃ普通に謎解きしてんなあいつら…。最原はともかくあの野郎は何してんだよ、これ一応コンパだぞ…。この回は捨てたのか?)

ーレストランでアフターー


入間「聞いて驚け最原!オレ様は、なんと!今日3人もライン交換してやったぜ!!」

最原「良かったね。てか誰かからか食事誘われてたみたいだから、そのまま行けばよかったのに。僕別に1人で帰るし」モグモグ

入間「ばっかお前!会ってその日のうちにいきなり食事とか…、もうそれそのままお持ち帰りコースなっちまうだろ!?」

最原「いや、食事だけにすればいいじゃないか…」

入間「男と女が2人きりで食事なんざ、もうヤってもOKっていう無言のアレだろ!?」

最原「……そんな話聞いたことがないし、今僕とキミで2人で食事してるけど僕もそんなつもりはないんだけど…」

入間「テメーがオレ様をフリやがった時点で、テメーはもうオレ様のナカじゃ男扱いしてねーから安心しろ!オレ様をフる人間が男なわけねえからな!」

最原「ちょっと意味がよくわからないな…。まあ入間さんにアピールされても困るから別にいいけど…」

ピロリン♪

入間「なんだ?テメーのお兄ちゃんから『早く帰ってこい』って通知か?」

最原「いや、天海くんそんなに過保護じゃないよ。…今日ライン交換した人だね」

入間「何でテメーまで交換してんだよ!?」

最原「別に、友達になっただけだよ。謎解きにハマったから今度一緒に謎解きやりたいって言われて」ポチポチ

入間「…それデートに誘われてんじゃね?」

最原「そういうのじゃないと思うよ。それにこういう普通のコンパに参加するような人なんだからノンケでしょ」

入間「テメー男だってちゃんと言ったのか?」

最原「あ、言ってないや。まあ次会った時言うよ。というかただの謎解き友達なんだし問題ないよ」

入間「今言ってやれよラインで」

最原「大したことじゃないけど騙しちゃったんだから、ちゃんと面と向かって言った方がいいと思うし…」

ピロリン♪

入間「うおあ!?今日交換した人からライン来た!おい最原!これなんて返事すんのが正解なんだ!?」画面見せ

最原「自分で考えなよ…って言いたいところだけど、入間さんが変なこと書いて逃げられても困るし無難な返事しとくね…」

最原「…………」他のチャット画面チェック

最原「……やっぱりというか、チャットでも基本言葉遣いが酷いね…」

入間「あっ、おい!勝手にオレ様の他のライン見んじゃねーよ!!」

最原「他のチャットを参考に入間さんが今後どんな返事をしてしまう可能性があるのか知っとこうと思って見ただけだけど…、やっぱり酷いね…」

入間「テメーだってどうせひでえチャットしてんだろ!?テメーのライン画面見せてみろよ!」

最原「プライバシーだからそういうのはちょっと…」

入間「断りもなくオレ様の他のライン見やがった癖に何言ってやがる!オレ様だけ見られてんのフェアじゃねーだろ!?」

最原「……それじゃあ、この天海くんとの個別チャットのログならいいよ。どれもこんな感じで話してるよ」つスマホ

入間「どれどれ……」指スイッスイッ

入間「…ほんと普段通りだな。普段通りひでぇ」

最原「満足したなら、ほら返して」

入間「いやもうちょい遡るわ……………うわぁ」百田の個チャチェック

最原「何だよその反応。何見たの?」覗き込み

最原「おい何勝手に見てるんだよ!」スマホ取り上げ

入間「キャベツ頭との事務的なやり取りの後にこっち見ると、悪い意味でギャップすげぇな」

最原「僕が誰とどんなやり取りしてようが僕の勝手だろ!さっきの人の返事適当に返すぞ!?」

入間「あぁん!?そんなことしていいのかよ!?オレ様に彼氏が出来なかったらテメーも困るだろうが!オレ様に彼氏が出来るまで付き合わねーといけねーからな!」

店員「あのぉ…、他のお客様のご迷惑になりますのでお静かにお願いします」

最原「すみません、よく言って聞かせます」

入間「テメーも騒いでただろーが!」

最原「入間さん、公共の場でそんなに怒鳴り散らしてたらダメだよ」ポチポチ

入間「な、何でアタシだけが悪いみたいになってるのぉ…」

最原「はい、無難に返事しといたよ」つスマホ

入間「うん…」受け取り

ピロリン♪

入間「はうぅ!?さ、最原〜!」つスマホ

最原「いや、一々僕を通すの?ちょっと自分で文章考えてみなよ、送る前に変じゃないか僕が見てあげるから」

入間「う、うん…」ポチポチ

入間「……出来た。これでどうだ?オレ様的には完璧な文章なんだが」つスマホ

最原「……一人称に気を使ってるのは良いけど、えっと、この絵文字何なの?」

入間「絵文字付けてたほうが可愛いだろ?この文章の後にこのスタンプも送ろうと思ってるんだけどよ」

最原「何なのこのスタンプ…どこで見つけてきたんだよこんなの…」

入間「適当にスタンプ漁ってたら見つけた。オレ様のセンスが光るだろ!?」

最原「悪いこと言わないから、うさまるとかその辺の無難なスタンプとかにしときなよ」

入間「うさまるってなんか食指が動かねーんだよなぁ…」

最原「じゃあえーっと…、入間さんって子供向けキャラクターとかが好きなんだよね?なんかそれ系……あ、キティちゃんとかはどう?女の子らしさもアピール出来ていいと思うんだけど」

入間「オレ様も昔はキティちゃん大好きだったんだけどよ、キティちゃん見てると何故かたまに最原を思い出してイラつくようになっちまってから避けてんだよ」

最原「え、何で僕を思い出すの?」

入間「知らねーよ!何故かなんとなく思い出しちまうんだよ!刷り込みレベルの何かがあるのかもしれねーな…」

最原「いや何も接点無いよ…」

最原「って、既読無視みたいになっちゃってるから早く返事した方がいいんじゃないかな」

入間「うおお!?どうすんだよ結局!」

最原「とりあえずその絵文字消して、スタンプ無しで送ったら良いんじゃないかな?」

入間「何で絵文字駄目なんだよ…。とりあえず言われた通りにして送信したけどよ」

最原「入間さんの絵文字の使い方がなんか、必死なおじさんっぽかったから…」

入間「必死なおっさんってなんだよ!?オレ様は年齢はわかんねーがまだまだピチピチのコギャルのハズだぞ!?」

最原「入間さんってたまにおじさんみたいなセクハラ発言してくるし、なんか色々おじさんっぽい所があるんだろうね」

入間「マジかよ…。…それもこれもオレ様をこんな風に設定したチーダンのせいだな!許さねえぞ白銀め!!」

最原「…元々の人格はあのライトじゃ変えられないみたいなことを言ってた気がするけど、うん、まあいいか…」

最原「ところで僕もういつでも会計いいけど」

入間「オレ様はまだ全然食ってねーよ!食わへほほ!」モグモグモグモグ

最原「……いずれ食事とかもするかもしれないし、食べ方ももうちょっと綺麗にした方がいいかもしれないね」

入間「いふぁはいほいへふはへはふぁは!」モゴモゴモグモグ

最原「…時間がある時にでも東条さんに綺麗な食べ方とか教わったらどうかな?今は絶望的に食べ方が汚いよ」

入間「ふぁっ!?」ガーン

本日終了です、ありがとうございました


>>169
まあSSだから多少はね?

乙です
赤春が最高でした!
あと終子ちゃんは(女装を)本気出したらちょっとすごいと思う

更新来てた!乙です!
今回番外編みたいで楽しかったー

投下再開します
今回はリクエストの、『ある日の男子宅』と『塩にビビる最原』と『百田ガチ勢ヤバイ原を周りの人から見たの』をまとめて消費しようと思いましたが、ほぼ『ある日のヤバイ原』になりました
男子宅の様子と塩にビビる要素が少なくなってしまいましたがこれでリクエスト消化とさせていただきます



>>186
乙ありです
本気出したら可愛いだろうけど本気を出す機会はないと思います

>>187
ありがとうございます
今回も番外編みたいな感じになります

ーーー

ー男子宅ー


天海「朝ご飯出来たっすけど、真宮寺君とゴン太君とキーボ君しか居ないっすね…」

ゴン太「紳士は遅刻するわけにはいかないからちゃんと早めに起きてご飯を食べるんだ!」

天海「ゴン太君は今日大学1限からっすもんね」

真宮寺「…別に君は食べないのだから朝食会に参加しなくてもいいんだヨ?」チラッ

キーボ「別にボクが居たっていいじゃないですか!それにボクは学園に居た時から食事会には顔を出して居ましたよ!」

天海「うーん…、でもここは才囚学園の食堂とは違って広くはないっすからね…」

キーボ「天海クンまでボクを除け者にする気ですか!?」

天海「いや、別に除け者にする気はないっすけど…」

百田「戻ったぜー」ガチャッ

天海「百田君星君、おかえりなさい。丁度朝ご飯が出来たっすよ」

星「美味そうだな」

天海「手を洗ったら食べていいっすよ」

星「なんならシャワーを浴びたいくらいだな。まだ涼しい時期だと思ってたが、走ると流石に汗をかくぜ」

百田「だな。せめて汗拭いて着替えてから飯にすっか」

天海「ついでに小吉君と終一君起こしてきてくれないっすかね?」

百田「あいつらまだ寝てんのかよ。しゃーねーなー…」スタスタ



ー寝室ー


百田「おーい終一起き……あ?いねーな…」布団ボフボフ

星「王馬は居るようだな」汗フキフキ

百田「おい王馬起きろ朝だぞ」布団ボフボフ

王馬「……オレ実は1時間くらい前から起きてたよー…」スヤァ

百田「嘘だろうと本当だろうと、起き上がらねーと起きてるって言わねーだろ。ほら目開けろ、二度寝する気か?」

王馬「もー、何もない日くらい好きな時間に起きさせてよー」

百田「テメーはほぼ予定のない毎日なんだから、そんなことしてっとすぐ生活のリズム崩れちまうぞ」

王馬「百田ちゃんまでママみたいなこと言わないでくれない?ママ3号かよ」ムクリ

百田「1号と2号は誰なんだよ…」

王馬「東条ちゃんと蘭兄ちゃん」

王馬「てか百田ちゃん汗臭いんだけど」

百田「星とランニングしてきたからな。着替えるついでに起こしに来たんだよ」

星「先行ってるぞ」着替え終わった

百田「おう。…オレも着替えるか」脱ぎ

王馬「うわー、朝から百田ちゃんのストリップ姿を見ることになるなんて…」

百田「汗かいてんだから着替えねーといけねーだろ!文句あるならさっさと飯食いに行けってんだ」汗フキフキ

百田「…あ、そうだ。終一どこ行ったか知らねーか?」

王馬「あのぐっすり探偵がもう起きてどっか行ってるの?うそー、…まだ朝8時なのに」スマホ時計チェック

百田「でもあいつのベッドに居ねーんだよ」

王馬「オレの上のベッドは見た?」

百田「テメーの二段ベッドの上はオレのベッドだろ、居るわけ……終一めっちゃ普通に寝てんじゃねーか」ベッドハシゴ登り

王馬「半分冗談だったんだけど居たんだ」

百田「おい終一、起きろ」布団ボフボフ

最原「…うーん……今三度寝したら夢の続き見れそうだからもうちょっと…」スヤァ

百田「何の夢見てんだよ?」

最原「……フクロウカフェで…お寿司……」

王馬「カフェとは」

最原「…ダメ……そんなもの…猫にあげたらダメだよ解斗くん…」

百田「猫カフェじゃねーか!?」

真宮寺「寝言に話しかけてはいけないという話を知っているかい?」ガチャッ

王馬「オレまだ起きて間もないのに暑苦しい半裸の百田ちゃんに引き続き真宮寺ちゃんの民俗学カットインを見ることになるなんて…、朝から濃くて胃もたれしそうでワクワクしてきたよ!」

真宮寺「寝言に話しかけるとその人は死んでしまうだとか、寝ている人の寿命が縮んでしまうとかいうものだヨ。有名だから聞いたことがあるかもしれないネ」

百田「そ、そんなことくらいで死ぬわけねーだろ!?」

真宮寺「そうだネ、勿論本当に死んでしまうことはないヨ。眠っている人と会話して起こる弊害は精々、寝ている人間のレム睡眠の邪魔になってしまうということくらいだヨ」

真宮寺「そもそも神話や民話において、眠っている時その人は黄泉の世界に行っている為、その最中に何かをするとこちらの世界に戻ってこれなくなるという言い伝えが多いんだヨ」

真宮寺「そういう言い伝えが多いから今でも『寝言に返事をするな』と言われているのかもしれないネ…」

王馬「……終わり?今日は民俗学語りショートバージョンだね」

真宮寺「僕の語りは王馬君に不評な様だからネ」フゥ…

王馬「題材によっては興味あるよ。本当だよー」

真宮寺「ところで、君達が来るのが遅いから声かけに来たんだヨ。早く来て食事をしないと食器を各自で片付けることになってしまうヨ?声はかけたからネ」ドアバタン

百田「おら終一さっさと起きろ!」ユサユサ

最原「…うーん…」モゾモゾ

百田「早く起きねーと真宮寺に起こさせるぞ」

最原「起きたからやめて…」ムクリ

百田「本当苦手なんだな…」

最原「あれとは一生馴れあえない気がする…」

百田「ところで何でオレの布団で寝てんだ?」

最原「……ああ。えっと、多分寝相で。僕寝相が悪いからここまで来ちゃったんだね多分。ほら僕隣のベッドだし…」

王馬「終一ちゃん二段ベッドの上を寝相だけで行き来するなんて器用だねー!ベッドには柵とかあるのに!」

最原「じゃあ1回起き上がって寝ぼけて入る布団間違えちゃったのかな…」

百田「ったく、どんくせぇやつだなー」

王馬「えぇっ…」

最原「ところで解斗くんはどうして上脱いでるの?」

百田「星と朝のランニングに行ってきたところだからな」

最原「…へー、珍しいね。いつも運動はジム行ってる時だけなのに」

百田「今日は出かける用事があるからジムには行けねーからな。その代わりだランニングは」

最原「どこ行くの?」

百田「都会の方にちょっとな」

最原「買い物?僕も行くよ。荷物くらい持つし…」

百田「いや、大した用事じゃねーしわざわざ来なくてもいいぜ」

最原「でも最近全く助手っぽいこと出来てないから、何かお手伝い出来たらしたいんだけど…」

百田「なんかあったら声かけるから心配すんな!そんなことよりオレの手伝いしたいなんて言うくらいなら、その前にさっさと起きた方が良いと思うぜ?」

最原「うぐ…、手をわずらわせちゃってごめんね…。朝はどうしても弱いのと、布団が温かいのと良い夢見てたからつい……」

百田「そんなに良かったのか、猫カフェ」

最原「え?猫カフェ?いや…」

百田「今度行くか?」

最原「行く!!」

百田「じゃあ近いうちにみんなに声かけて、行きてー奴らのスケジュールすり合わせて行くとすっか!」

最原「えっ、あっ…うん」

百田「いやー、終一がそんなに猫好きだったとは思わなかったぜ」

最原「うーん……うん」

百田「まあその話は置いといて、とりあえず飯にしようぜ!オレ先に行ってるからな!」シャツ着る

最原「うん…」

ーーー


天海「おはようございます、終一君小吉君。今日もお寝坊さんっすね」

王馬「まあ寝る子は育つって言うしね」

最原「高校生ならもう成長しきってるんじゃないかな…」

王馬「オレ実はまだ身長じわ伸びしてるんだよー?嘘じゃないよ」

キーボ「えっ?むしろ縮んでますよね?」

王馬「えぇっ!?」

キーボ「才囚学園に居た当初のキミのデータと照合してみますと、今のキミはその当時のキミより若干目線が低いですよ」

最原(目線の高さで判断とか、ロボットなのにリアルタイムで相手のスペックとか解らないんだな…)

最原「というか、その若さでもう縮んでるんだ…」

王馬「そんなわけ…あっ!キー坊それ靴の分考慮してるの!?才囚学園に居た時はオレ殆ど土足生活だったけど今靴履いてないよ!」

キーボ「あっ、言われてみれば確かにそうですね。靴のことを考えていませんでした」

王馬「ビビらせんなよ!ほっっんとポンコツロボだな!!これだから朝のゴミ出しロボットは!」

キーボ「スイマセーン…。って、ゴミ出しに行ってることの何が悪いんですか!?むしろ褒めてくださいよ!」

天海「えっと、ゴン太くんはもうご飯食べて学校行っちゃったっすよ。俺達も早く朝食食べるっすよ」

王馬「はーい、いただきまーす」

最原「いただきます…」

最原(……あ、どうしよう!マーガリン使いたいのに端の席に座ってる真宮寺くんの側にある…。取ってもらうのもなんだしな…)

最原(自分で取りに行こうにも僕の席は彼から1番遠い位置だし、ただでさえこの人数で食事するのに狭い空間なのに邪魔な位置にキーボくんが居るし…。というか何で食事の必要のないキーボくんが毎度食卓の周りに突っ立ってるんだ??)

最原(真宮寺くんの次にマーガリンに近い位置に居るのは王馬くんか…。…王馬くんかぁ……)

最原「……ねえ王馬くん、マーガリン取ってもらえるかな?」

王馬「なんで?」モグモグ

最原「いや、何でって…。使いたいからに決まってるだろ」

王馬「じゃあオレにジャンケンで勝てたら取ってあげるよ!」

最原「えっ、なんで…」

王馬「ただで取るのなんかつまんないし。じゃあいくよ?じゃーんけーんぽん!」グー

最原「えっあっ」チョキ

王馬「はいオレの勝ち!諦めて自分で取ってね!」

最原「ぐぬぬ…」

天海「…真宮寺君、マーガリン取ってもらってもいいっすか?」

真宮寺「別に構わないヨ」つマーガリン

王馬「あっ」

天海「ありがとうございます。…はい、終一君」つマーガリン

最原「あ、ありがとう天海くん…」

天海「出来れば真宮寺君にもお礼をどうぞ」

最原「………………ありがとう…」

天海「はい、よく出来ました」頭ヨシヨシ

最原「子供扱いやめてってば」手バシッ

天海「痛っ」

百田「子供扱い止めてほしいのなら、終一ももう少し大人になったらいいと思うぜ」

最原「いつも言ってるけど、僕を殺そうとしてきた人に優しくは出来ないってば」

天海「そうは言っても、同居している以上そろそろ和解した方がお互いのためだと思うっすよ」

最原「無理だってば。ご馳走様」ガタッ

天海「えっ!全然食べてないっすよね?」

最原「あとで食べるよ。キーボくん通れないから、そこどいて」

キーボ「あっはい」

天海「ベッドにコーヒー持って行っちゃダメっすよ?」

最原「こぼさないから大丈夫だよ」スタスタガチャッパタン

百田「しょうがねーやつだなぁ…。そういや終一は真宮寺のこと嫌ってやがるが、真宮寺は終一のことどう思ってんだ?」

真宮寺「ンー…、彼は結構感情の振れ幅が激しいから観察しがいがあるヨ。面白い人だよネ」

天海「あ、そういう感じなんすね」

百田「終一の態度が気に障るだとか、テメーが昔終一を殺しかけた事件を気に病んでるとかなんかそういう感じの回答が来ると思ってたけどなんか、思ってたのとだいぶちげー回答で逆にびびるぜ」

真宮寺「過去のことをいつまでも気にしててもしょうがないからネ…」

百田「ちなみにあの時オレがテメーをボコったことはどう思ってんだ?」

真宮寺「勿論気にしてないヨ。君達から見たら君の行動は正しかったしネ。僕としても勘違いしたまま彼を殺さずに済んだし良かったと思っているヨ」

王馬「見た目と違って意外とサバサバしてるんだね真宮寺ちゃんは」

天海「こら、失礼っすよ」

真宮寺「まァ僕って人を殺しそうな外見しているし、粘着質な根暗だと思われても仕方ないと思っているヨ」

天海「いや別に誰もそこまでは…」

王馬「さっすが趣味人間観察だね!他人からどう思われてるとかわかるんだ!キー坊ももうちょっと他人の考えが解るようになった方がいいんじゃない?」

キーボ「どういう意味ですか」

百田「ふー、ごちそーさん。オレ今から出かけてくるわ」食器運び

天海「晩御飯はどうします?」

百田「わかんねぇ…って言われても困るよな。じゃあ用意しなくていいぜ。必要があったら自分で買ってか食べて帰るからよ」

天海「了解っす、いってらっしゃい」

百田「おう、行ってくるぜ」ガチャッバタンッ

最原「僕も出かけてくるね」寝室ガチャッ

天海「えっ!朝ご飯は?」

最原「今日中に食べとくよ」流し台にコップ置く

天海「ええっ…ちゃんと食べないとバテちゃうっすよ?」

最原「コーヒー飲んだから大丈夫だよ。行ってきます」ガチャッバタン

天海「晩御飯は……あ、ラインで返事が来たっすね…」ピロリン♪

王馬「ねえキー坊、今日なんか予定ある?」

キーボ「いえ、今のところこれといった予定はありませんよ」

王馬「じゃあオレと出かけよ!キー坊先に終一ちゃんにバレないようにつけててね!オレは人間だから今から出かける準備が色々ちょっとあるからさ」モグモグゴクゴク

キーボ「はい???」

王馬「早く行ってよ!見失っちゃうじゃん!」食器運び

キーボ「理解不能です…」ドアガチャッ

天海「でも行くんすね。付き合い良いっすね」

王馬「よーし、モノタロウもおいで!お出かけだよ!」リュックに突っ込んで顔だけ出させる

モノタロウ「わーい!」

王馬「じゃあ行ってきまーす!夜ご飯いらなーい!」ガチャッバタンッ

天海「はいはい、いってらっしゃい」

星「やれやれ、朝から騒がしい連中だったな…」

真宮寺「そうだネ」



ーーー


王馬「えー、どこー?…あ、いたいた」スマホ切

王馬「どう?つけてることバレてないよね?」

キーボ「多分…。…ところで何でボク達は最原クンの後をつけているんですか?」

王馬「探偵の後をつけるのってわくわくドキドキしない?」

キーボ「……えっ、それだけの理由ですか?」

王馬「うん。…え?わくわくしないの?マジで?…はー、これだからロボットは…」

キーボ「ロボットが云々関係なく、他人をつけて楽しい人ってあまり居ないと思うのですが…」

王馬「オレだって一般人つけても何も楽しくないよ。でも探偵ってストーカーのプロじゃん」

キーボ「いや、ストーカーのプロって…」

王馬「プロを出し抜けたらなんか嬉しいじゃん!」

キーボ「…はぁ…、やはり理解不能ですね…。何故ボクはこんな王馬クンの遊びに付き合わされているのでしょうか…」

王馬「キー坊って折角学園から出てきたのに目立つからってあんま外出歩かないじゃん。外出なきゃ勿体無いでしょ」

キーボ「えっ!王馬クン、まさかボクを気遣って外に連れ出してくれたんですか!?」

王馬「いや、普通にキー坊でも使わないとターゲット見失う可能性があったからだよね」

キーボ「ですよね…。キミがそんな気遣いするわけがありません…」

キーボ「ところで最原クンは何をしているのでしょうか?」

王馬「さあ?百田ちゃんでもストーキングしてるんじゃないの?ここからじゃ百田ちゃんなんて見えないけど」

キーボ「仮にそうだとすると、今ボク達は身内同士でダブルストーカー中ということでしょうか…。何してるんでしょうねこれ……」

王馬「あのね、キー坊。人間の大人は全力で遊んでいる時に急に冷静になっちゃいけない生き物なんだよ。冷静になっちゃったら遊びの熱が冷めちゃって楽しくなくなっちゃうからね」

キーボ「はあ…」

ピロリン♪

王馬「あれ、ライン…蘭兄ちゃんかな?」スマホ触り



最原『何してるの?』



王馬「おぉっ……、びっくりした。ドキッとした…」

キーボ「動悸ですか。王馬クンは若く見えてもう更年期なんですね」

王馬「キー坊さっきから ちょこちょこオレのことを年寄り扱いしだしてるの何なの?オレこんなにまだピッチピチの若者でしかも可愛いじゃん。バカなの?バグなの?」

キーボ「更年期の症状でないのなら恋ですね」

王馬「そうそう!オレ実は終一ちゃんのこと首を絞めてでも振り返らせたいくらい大好きなんだよね!」

王馬「……なわけあるかよ!思わずノリツッコミしちゃったじゃん、何させてくれてんの!?」

モノタロウ「王馬クンのツッコミがあればお笑い界のペンテツ取れそうだねー」

王馬「勿論狙うは優勝だよ!そのために大阪からはるばる上京してきたんだからね!…って、別にお笑いのトップなんて目指してないってば!!」

キーボ「ラインの返事をしなくてもいいんですか?既読無視になってますよ」

王馬「ああ、そうだった。…って、元はと言えばキー坊が変なこと言うからじゃん!」

ピロリン♪

最原『何やってるの?』



王馬「あ、また来た。ホラー映画にありがちなワンシーンみたいになってるよこれ」

キーボ「つけていることがバレたんですかね?」

王馬「それならそれで『今つけてるでしょ?』とか訊けばいいのにね。回りくどいなぁ…」ポチポチ

王馬「多少騒いじゃったけど、この距離で声聞こえるわけないし…」ポチポチ



王馬『キー坊と漫才してるよ』

最原『近所迷惑だからそんな所でしない方がいいと思うよ』ピロリン♪



キーボ「正論ですね」

王馬「これ書き方がなんかヤだ」ポチポチ



王馬『終一ちゃんは今何してるの?』

最原『キミは知ってるよね?今外を歩いてるよ』ピロリン♪



王馬「…うーん…、やり取りめんどくさくなったしバレてるっぽいからもう突撃しよっか!」タッタッタッ

キーボ「えっ!?ま、待ってくださいよ!」タッタッタッ

王馬「やっほー!来ちゃった♪」

最原「…何でこっちに来たの…?」

王馬「つけてることもうバレてるっぽかったし、不毛なやり取りだなと思って」

最原「ああ、あれでつけてたつもりだったんだ。本当に何してるのかわからなかったんだよ」

王馬「言い方にいちいちトゲがあるなー…」

キーボ「それで、最原クンは何をしているんですか?」

最原「別に、散歩だよ」

王馬「いや、百田ちゃんのストーキングでしょ」

最原「言い方は悪いけどまあ、そうだね。というか解ってるならいちいち訊かないでほしいな」

王馬「えっ!マジで!?」

最原「…カマかけたのか…」

王馬「墓穴掘ったねー。いつもこういうのしてるの?」

最原「いつもこんなことするわけないだろ。今日は…解斗くんがどこに何しに行くのか言い濁してたから気になって…」

王馬「そんなに気になるなら流されないでちゃんと訊けばよかったのに」

最原「だって…、あんまりしつこかったら嫌われるかもしれないじゃないか…。自分で調べられることなら他人に訊かずに自分で調べるべきでしょ?」

王馬「ノーコメントで」

最原「とにかく、キミ達は邪魔だからもう帰るかそのままどこか遊びに行ってくれないかな?バレたらどうするんだよ」

キーボ「そうですね。王馬クン、キミも満足したでしょう?帰りましょうか」

王馬「ん?そんなことオレに言っていいの?オレは今すぐにでも百田ちゃんのラインに終一ちゃんがストーキングしてるってことを伝えてもいいんだよ?」

キーボ「あ、帰らないんですね」

最原「解斗くんがキミみたいな虚言癖言う突飛なことを信じるなんて考えにくいよ」

王馬「そう。じゃあ送ってみるねー」ポチポチ

最原「やめろ」スマホ没収

王馬「あっ!返してよオレのスマホ!!」

最原「解斗くんはキミの言うことは信じない…。そうは思うけど、可能性は潰しておくにこしたことはないからね」高い位置に上げる

王馬「か・え・せ!」

最原「静かにしてくれないかな?僕もあんまり手荒な真似はしたくないんだけど…」

王馬「はぁ!?悪の総統なオレより悪役っぽいこと言わないでよ!ずるい!」

最原「ずるいって…。もう、大人しくしてよ…」

王馬「同行させてくれたら騒がないしチクらないよ。ホントだよ!」

最原「え?着いてきても楽しくないと思うけど…。というかバレやすくなったら困るし…」

王馬「しょうがないなー。じゃあ今からダッシュで百田ちゃんの所に言ってチクってくるかー。スマホ取られちゃったし」

最原「…同行してもいいよ。でも本当に騒がないでよ?」

王馬「やったー!」

キーボ「それじゃあボクはそろそろ帰りますね」

王馬「なんで?探偵自ら俺らに追跡の極意を伝授してくれるんだよ?レクチャー受けなきゃ損じゃん」

キーボ「確かにそれはちょっと興味がそそられますね。では探偵の極意、ボクも学習させていただきますね!」

最原「…レクチャーするなんて言った覚えはないんだけど……」

ー駅ー


キーボ「駅に来たということは、都会の方に行くと言うのは本当のようですね」

王馬「でも乗り場に行かずに表の方でずっと立ってるし、誰か待ってるっぽいね。スマホ弄ってるし」

最原「誰待ってるんだろう…。外の世界に知り合いが出来たのかな?それとも女子の誰かと?」

王馬「女子とだったらやっぱり、デートだったりするのかな?」

最原「…デート……。誰かと付き合ってるなんて話一度も聞いたことないよ。恋人が出来たら普通言うでしょ?」

王馬「そうとも限らなくない?」

最原「でも僕彼の助手だよ?知らされなきゃおかしいよ」

王馬「いや、助手にそんなこと聞く権限なくない?リアル家族でもそんなこと聞く権限無いってのに」

キーボ「まあ、まだデートと決まったわけじゃないですし…」

モノタロウ「あ、誰か百田クンの方に近づいてるね」

王馬「あっれれー?あれって…」

赤松「ごめんね百田くん、遅くなっちゃって!」タッタッタッ

百田「ちょっと遅れるって連絡はもらってたしそれは別にいいんだけどよ、何かあったのか?」

赤松「それがね、朝ご飯のお皿を片付けようと思ったら割っちゃって、それを片付けてて…」

百田「相変わらずどんくせえ奴だな。ケガとかしてねーか?」

赤松「うん、それは大丈夫だよ!」

百田「じゃあさっさと行くか。入る時間ギリギリなりそうだな…」

赤松「う、うん!急がないとね!」



王馬「これは…デートかな?」

最原「いやいやいや…、そんなまさか。だって赤松さんなんて言っちゃ悪いけど恋愛っ気ないじゃないか」

キーボ「えっと、追跡を続けるんですよね?だったら早く追いかけた方が良いと思うのですが…」

最原「そ、そうだね。とりあえず追いかけよう!」

王馬「てかキー坊手ぶらじゃない?スイカとかお金とか持ってるの?まあお金貸してあげてもいいんだけどさ」

キーボ「ふっふーん!ご心配なく!入間さんの改造により、ボクは装甲内にスイカケースとコインケースを内蔵しているんですよ!」スチャッ

王馬「折角改造したのに改造内容がかっこよくないね」

キーボ「でも便利ですよ!」

ーーー


キーボ「駅に着いて歩いて結構経ちますが、まだつかないみたいですね」

王馬「どこ行くんだろうね?こっちの方あんまり大きなお店とか無いけど」

最原「…ところで、今言うことじゃないんだろうけどキーボくんって外に出かける時いつもそうなの?」

キーボ「『そう』とは?」

最原「いや、服とか着ないの?って思って…」

キーボ「ボクを露出狂みたいに言わないでください!」

王馬「でも服着てないから全裸だよね?モノタロウでさえマフラー巻いてるのに」

キーボ「全裸マフラーというのもどうなんでしょうか…」

最原「近所ならいいけど、流石に電車に乗ったり人の多い所に行く時は服でも着ないと装甲丸出しじゃやっぱり目立つよ」

キーボ「丸出しとか言わないでください!なんだかボクが恥ずかしい格好をしているようじゃないですか!」

最原「いや、別にキミが常に恥ずかしい格好をしているとか言いたいんじゃなくて、その素の格好だと目立つから隠すために服でも着たら?って言ってるんだよ。キミ電車に乗ってた時大勢に見られてたでしょ?」

キーボ「確かに、不特定多数の人にじろじろと見られてあまり良い気分ではありませんでしたね…」

王馬「それでいい気分になってたら、いよいよ露出狂の才能があるよね」

最原「折角都会に来たんだから、後でどこかに服とか買いに行ったらいいんじゃないかな」

キーボ「服ですか…、装甲の上から着るとなると、この肩というか二の腕のパーツが少しネックですね…」

王馬「ラッパーみたいなぶかぶかな服なら入るんじゃない?」

最原「あと、服もそうだけど靴も履いてほしいなって」

キーボ「皆さんあまり足元は見ませんよね?」

最原「見るとか見ないとかじゃなくて、キーボくんって外でも家でもその足だから、外からキミが帰ってきた時に室内に砂とかが落ちるのが嫌なんだよ」

キーボ「えぇっ!?ボク屋外から帰宅した時にはいつも足を拭いてから家に上がってますよ!?」

王馬「足の装甲の隙間に砂が入ってんじゃないの?確かにたまに廊下ジャリジャリしてるよね。玄関マットが意味をなしてないね」

キーボ「うぅっ、すみませんでした…。今度入間さんにメンテナンスしてもらう時に相談してみます…」

最原「まあキミの足の装甲が入る靴を見つけるのは大変そうだし、そうなるよね。早めにどうにかしてもらってね」

キーボ「はい…」

キーボ「あっ!雑居ビルに入っていきましたよ!」

王馬「エレベーターに乗ったね。何階行くのかな?」

最原「……………………」スマホポチポチポチポチ

最原「……あ、もしかして五階に行った?」

キーボ「近づかないとちょっとここからだとわかりませんよ。もうビルに近づいてもいいんですか?えっと…………、あ、そうですね。今エレベーターは五階で止まってるようです」

王馬「何があるの?」スマホ覗き

最原「レンタルスタジオだって、ピアノの」

キーボ「なるほど、弾きに来たんですね。そういえば女子の家にはピアノはありませんでしたね」

王馬「ピアノデート?って何するのかな?一緒に弾くとか?」

最原「いや、別にデートじゃないんじゃないかな…。そういえば解斗くんが入院中に…」

ー入院中ー


百田『あー…、落ち着いたらまた赤松のピアノが聴きてえなー』

赤松『ほんとに?嬉しいな〜!よーし、その時は気合い入れて弾かせてもらうね!』

春川『私も赤松のピアノ聴きたいな』

赤松『うん、私も聴いてほしいな!春川さんにはまだ聴いてもらったことないし』



最原「とか言ってた気がするから、その約束のピアノかな?」

王馬「まあ生活が安定するまでは超バタバタしてたし、最近までチーダンので色々してたから最近やっと落ち着いてきたしね」

最原「うん。それに、ブランクがあったから他人に聴かせる前に練習とかしてた期間もあったかもしれないから、今日やっと聴かせられているのかもしれないね」

キーボ「それじゃあ別にデートというわけではなさそうですね」

王馬「え?何でそうなるの?」

最原「え??いや、これはデートじゃないよね?ただ仲間内の約束を果たしてるだけだよね?」

王馬「じゃあ素直に、約束してたから赤松ちゃんのピアノ聴いてくるって言えば良かったじゃん。濁したってことはそういうことなんじゃないの?」

最原「いや、それは……今思えば濁したんじゃなくて、言うタイミングがたまたま無かっただけだったような…」

王馬「そうかなー?百田ちゃんモンペのキミにデートすることを知られると面倒くさそうだから黙ってたんだとオレは思うけどなー」

最原「え…、それじゃあやっぱりデートしてるのかな…?」

王馬「きっとそうだよ!今頃中では愛の夢とか愛の挨拶とか愛の喜びとか弾いてるに違いないよ!」

最原「そんな……いや、弾くだけなら何も問題ないよね?ただそういう曲のタイトルってだけなんだから」

王馬「勢いで言えばいやらしく聞こえるかと思ったけど、流石にバレちゃったか」

キーボ「というか王馬クン…、折角事態が円満に落ち着きかけてたところにキミは何故燃料を投下してるんですか」

王馬「折角こんなところまで着いてきたのに、このまま終わっちゃったらつまらないじゃん?」

最原「解斗くんはキミにエンタメを提供しているわけじゃないからな」

王馬「いやー、どっちかっていうと…あ、いや何でもないよ」

最原「王馬くんが変なこと言うからなんか心配になってきた…。解斗くん大丈夫かな…?」

王馬「男の方を心配するんだ…」

最原「この距離ならいけそうだし…、やむを得ないな……」イヤホン装着機械ポチポチ

王馬「……何やってんの?」

最原「王馬くんうるさい」

王馬「……えっ、あっ!まさか盗聴!?うっそ、やっば!ねえねえ、どこに仕込んでるの?」

最原「うるさいってば」

王馬「教えてくれないと本人にチクっちゃうよー?」

最原「腕時計」

キーボ「えぇっ!?なんでそんなもの仕込んでるんですか!?」

最原「もし解斗くんの身に何かあっても大丈夫なようにしてるだけだから!それだけだから!勘違いしないでよね!?」

キーボ「何でちょっとツンデレっぽい言い方なんですか」

最原「あとちなみに、仕込み自体をしたのは入間さんだから」

王馬「何やってんだあの女」

最原「…………今のところは問題なさそうだし、しばらくは出てこないだろうからそこのファミレスにでも入ろうか」

キーボ「一応安心したのに張り続けるんですね…」

最原「万が一があると困るから…」スタスタ



ーファミレスー


店員「ご注文がお決まりになりましたらボタンをどうぞ。それではごゆっくりどうぞ」ペコッスタスタ

王馬「やったじゃんキー坊。ちゃんとキー坊の前にもお水置いてくれたよ、あの店員さん」

キーボ「そうですね!やはり人と同じように扱われると嬉しいものです」

王馬「じゃあほら、飲みなよ」コップ近づけ

キーボ「やめてください!錆びてしまいます!!」

最原「とりあえずドリンクバー2つでいいよね?あと僕朝抜いたからサンドイッチでも食べようかな」

王馬「オレこの季節限定いちごのパフェね!キー坊は何する?あ、ごめーん食べられなかったね」

キーボ「ぐぬぬ…」

キーボ「そういえば最原クンは何故赤松さんと百田クンがデートだったら嫌なんですか?」

最原「よく考えてよキーボくん。解斗くんが赤松さんとデート…つまり付き合っているとすると、最悪解斗くんが死んでしまう可能性があるんだ…」

キーボ「えっ!?どうしてそうなるんですか!?」

王馬「終一ちゃんが殺すんじゃない?」

最原「は!?僕はそんなことしないよ!キミは僕を何だと思ってるんだよ…」

王馬「ヤバイ人(小並感)」

最原「何がどうヤバイんだよ…」

王馬「え、言っていいの?」

キーボ「えっと、話を戻していいですか?」

王馬「てか注文するね」ピンポーン

キーボ「このタイミングでですか…」

王馬「あ、キー坊ってオリーブオイルならイケるんじゃない?それともやっぱりロボット用オイルじゃないと駄目?」

キーボ「だからボクはオイルを飲まないと何度も言っているでしょう!」

ーーー


キーボ「飲み物も揃いましたね?じゃあ先程の話の続きですけど…」

最原「仮に、赤松さんと解斗くんが仮に付き合ってしまったとすると、本人達はいいとしても赤松さん側のモンペが問題だと思うよ」

キーボ「誰のことですか?」

王馬「春川ちゃん?」

最原「うん。春川さんって赤松さんを凄く気に入ってるみたいだし彼女って暗殺者の才能持ってるから、うっかり解斗くんが殺されちゃう可能性もあるんじゃないかなって心配なんだよね」

キーボ「いやー…、流石に殺しますかね?」

最原「でも春川さんって結構短気だし、カッとなってやりそう。ただのイメージだけど。それに可能性がある限りやっぱり不安だし…」

王馬「ていうか終一ちゃんの方はOKなわけ?赤松ちゃんと百田ちゃんが付き合った場合」

最原「場合によってはいいし場合によっては嫌だよ」

王馬「どういう場合なら良くて、どういう場合なら駄目なの?」

最原「解斗くんの中で助手の重要度が恋人より上なら別に赤松さんと付き合っても構わないけど、助手より恋人の方が立場上なら嫌だよ」

王馬「……仮の話だけど、百田ちゃんが恋人より助手の方が大切って言ってくれたけどその後恋人と結婚してその人と一緒に暮らしたいって言ってきたらどうなるの?」

最原「結婚してもいいよ。でも僕も一緒に住む。一緒に居ないとお世話できないし」

王馬「うわ、きっついなー」

キーボ「最原クンは結婚願望とかないんですか?」

最原「今のところないよ。一生解斗くんの身の回りのお世話をしてたいな」

王馬「じゃあ百田ちゃんの結婚相手が東条ちゃんだったらどうするの?確実に終一ちゃん不要になるよね?」

最原「え、東条さん…?……ちょっと待って、脳内でシミュレーションしてみる……」

最原「…………あ、ダメだ。これ確かに僕要らないね……」

王馬「意外と諦めが早いね」

最原「…………その場合は、なんとか僕にもやれることを分けてもらうかな……」

最原「というか、こんな話しても今は関係ないよね?」

王馬「そんなことないよ!……実はね、東条ちゃんって百田ちゃんのことが好きらしいよ」

最原「えっ!!?」

キーボ「そうなんですか!?」

店員「おまたせしました、季節限定いちごのパフェです」コトッ

王馬「というか百田ちゃんも東条ちゃんのことが好きで、キミらの知らないところでもうアレコレしてるらしくて結婚考えてるレベルだけど、終一ちゃんの扱いに困ってるってこないだ相談されちゃったんだよねー」パフェ寄せ

最原「…え…、知らなかった……。僕助手なのに……」

王馬「キミが知らなくて当然だよ。だってこれ嘘だし」

最原「……」スプーンでパフェの上部分ごっそり取って食べる

王馬「ちょおお!!?」

最原「…うぇ…、あま……」コーヒー流し込み

王馬「ひっでー!オレのパフェ弁償してよね!!」

最原「まだ残ってるじゃないか」

王馬「1番美味しいところ食べたじゃん!パフェの下の部分とか、かさ増しのオマケって知ってるでしょ!」

店員「お待たせしました、サンドイッチです」コトッ

王馬「えいっ!」バッモグモグ

最原「おい!」ガタッ

キーボ「ふ、二人とも落ち着きましょう!?」

モノタロウ「ケンカはよくないよ〜」アワワワ…

これあれだよね。自分が本妻で愛人なら許すってのと同じだよね

完全にヤンホモ

ーーー


王馬「終一ちゃん、なんか変わったことないのー?」モノタロウペシペシ

最原「ずっと赤松さんは弾いてるし解斗くんも聴いてるみたいだよ。会話もしてないね」

キーボ「会話もないなんて…、やはりデートとかではないのではないですか?」

最原「そうかもしれないね。良かった、春川さんに殺される解斗くんは居ないんだね…」

王馬「オレもピアノ聴いてみたーい。イヤホンかたっぽ貸して」

最原「うーん…。まあいっか、何もないみたいだし。はいどうぞ」つイヤホン

王馬「どれどれー?ほうほう、これが超高校級のピアニストの演奏ね」

王馬「…………めっちゃ眠くなるねこれ」

最原「まあ食後だし、ゆったりした曲だしね今」

キーボ「ボクも赤松さんの演奏を聴いてみたいです!」

王馬「キー坊って耳の穴みたいなイヤホン挿す穴無くない?あるの?」

キーボ「イヤホンを装着することは出来ませんが、集音マイクにイヤホンを近づけることで音を聴き取ることが出来ると思います!」

王馬「ふーん、そうなんだ」

王馬「おやすみ」コテッ

キーボ「ええええっ!?」

最原「…確かに今この状態で寝たら気持ちよさそうだな…。朝寝たりなかったし、僕も少し寝ちゃおうかな…」

キーボ「えっと、もう彼らを見張らなくてもいいんですか?」

最原「うん、もう充分じゃないかな…。多分これデートじゃないよ」

最原「というわけで僕もおやすみ…」スヤァ…

キーボ「キミも寝られるのならボクにイヤホンを貸していただけませんかね?」

最原「…………」

キーボ「……もう寝てますね…」

モノタロウ「起きなかったらいつ頃起こしたらいいのかな?」

キーボ「夕方とかですかね…?」

キーボ「…それまでボクはどうやって暇を潰しましょうか…」

モノタロウ「オイラとお話しよっか!」

キーボ「そうですね。たまにはロボット同士で交流を深めるのも良いかもしれません」

ーーー


店員「いらっしゃいませ、二名様で宜しいでしょうか?空いているお席へどうぞ」

赤松「やっぱり窓際だよね!それで大丈夫?」スタスタ

百田「おう、オレはどこでもいいぜ」スタスタ

赤松「えっとー……ん?」

キーボ「あっ」

モノタロウ「おはっくまー!赤松さん、百田クン」

赤松「もうこんにちはの時間だけどね」

百田「おお、奇遇だな。テメーら何してんだ?」

モノタロウ「えっと、オイラ達はね……あれ?何してたんだっけ??」

キーボ「最原クン、王馬クン、起きてください」ユサユサ

最原「……ん…、今何時…?」ムクッ

最原「はぶぁっ!?」イヤホンしまう

王馬「ちょ、いきなりイヤホン取らないで…………ああ、奇遇だね赤松ちゃん、百田ちゃん」ムクリ

赤松「隣いいかな?」

王馬「オレはいいよ」

最原「僕もいいよ…」

キーボ「ボクも構いませんよ」

赤松「百田くんもいいよね?」

百田「おう、勿論だ。邪魔するぜ」

王馬「二人でこんなところで何してるの?もしかしてデート?」

赤松「で、デート!?い、いや、違うよ!えっと…、百田くんにはピアノを聴いてもらってたんだよ。それで、今から遅めのお昼ごはんなの。もうおやつの時間だけどね」

百田「テメーらも一度赤松の演奏聴いてみろよ!やっぱりというか、流石にすげーんだぜ!」

キーボ「それは是非聴いてみたいですね!」

赤松「私週に1回ここの近くで練習してるからさ、時間がある時教えてよ!歓迎しちゃうよ!」

キーボ「では次回いいですかね?」

赤松「うん、勿論!」

百田「で、テメーらはこんなところで何してんだよ?」

王馬「みんなで遊びに来てさっきお昼ごはん食べ終わってお昼寝してたところだよ!てかこんなところで寝てるんだからそれしかありえなくない?」

赤松「何して遊んでたの?ショッピング…ではないみたいだね。お買い物袋が無いし」

最原「えーっと、ゲームセンターだよ…」

赤松「えっ、最原くんゲームセンター好きなの!?」

赤松「あ、驚いてごめんね。なんか意外で…。最原くんって物静かな所が好きそうなイメージだったから…」

最原「当たってるよ。僕騒がしい所はあんまり好きじゃないから。王馬くんに連れられて行っただけだからさ」

王馬「……」

最原「ね?」

王馬「うん、そうだね!ところでオレ欲しい本があるから後で本屋さん行こうね!あと帰りにどっか地下寄ってケーキとかお土産にしたいなー」

最原「う、うん…」

最原(買わされるんだろうな……)

赤松「ゲームセンターかぁ…。うー、なんだか凄く行きたくなってきたな〜」

百田「赤松はゲーセン好きなのか?」

赤松「うん!私クレーンゲームするのが好きなんだよね」

赤松「ほら、クレーンゲームって結構戦略ものでしょ?箱のここをクレーンアームのツメ押さえれば回転するとか、重心がこうだからこうすれば…とか、奥を狙って手前を落とすとか…。ちょっとしたルーブ・ゴールドバーグ・マシンみたいで面白いんだよね!」

赤松「楽しくて好きだからつい、そんなに欲しくもない景品でもやっちゃったりするんだよね…」

王馬「要らない景品とか取って後どうするの?」

赤松「一度家に持って帰って、欲しいって子が居たらあげてるよ。誰も欲しがらなかったら……不要な景品がある程度溜まったらまとめて中古店に売っちゃってるね」

赤松「あ、みんなも欲しい景品とかあったら言ってね!見かけて取れたらあげるよ!」

王馬「マジで?じゃあこの後早速ゲームセンター行こうよ!」

赤松「いいよ!……あ。百田くん、いいかな?」

百田「飯食ったらこの後特にやることもねーしな。晩飯いらねーって言っちまったし、折角だし夜まで遊ぶか!」

赤松「わぁ!いつも1人でクレーンゲームやってたから楽しみだな〜!…あ、でも最原くん達ってさっきまでゲームセンター行ってたんだよね?また行って大丈夫なの?飽きてない?」

最原「うん、大丈夫だよ」

キーボ「ボクも問題ありません」

王馬「てかゲームセンターも色々あるしね」

ーゲームセンターー


キーボ「ゲームセンターとはこのような施設なのですね。…もっと暗くて汚くて煙草臭くて不良のたまり場みたいな場所を想像していました」

最原「もう、何言ってるのキーボくん。さっき別の所だけどゲームセンター行ったばかりでしょ。ね?」

キーボ「あっ!そ、そうでした!」

最原「モノタロウじゃあるまいしボケたら駄目だよ。くれぐれも気をつけてね」

キーボ「は、はい…」

赤松「ここ久々に来たからやっぱり色々景品変わってるな〜。何しよっかなー」

百田「どのくらいぶりなんだ?」

赤松「最後に来たのは…、二週間くらい前かな?」

王馬「お札崩してきたよー。はい赤松ちゃん、どーぞ!」つ大量の百円の入ったメダルケース

赤松「えっ?これ王馬くんのお金だよね?私に持たせていいの?」

王馬「色々取ってもらうつもりだしその都度お金払うの面倒くさいしね。ああ、気にしないでじゃんじゃん使っていいよ。オレの方が赤松ちゃんより稼ぎあるだろうし」

赤松「うーん…、じゃあお言葉に甘えて。その代わり色々絶対取ってみせるね!」ガッツポーズ

王馬「うん、精々頑張ってオレを満足させてね!じゃあ早速アレ取ってみせてよ」

赤松「箱物お菓子だね!よーっし!」チャリンチャリンチャリン

ーーー


王馬「なにこれ全然持ち上がらないじゃん!」挑戦中

百田「さっきからアームで景品撫でるだけとか何してんだよ」

王馬「オレのせいじゃなくて見ての通りこれアームがやる気ないんだよ。文句あるなら百田ちゃんもやってみてよほら」台バンバン

赤松「王馬くん、クレーンゲームでアームパワーになんて期待しちゃ駄目だよ。大体のクレーンゲームではアームの強さ最低値なんだから。アームが強いのは確率機とかボールバウンド台とかくらいだよ」

百田「諦めて赤松に変わってもらえよ」

王馬「やだ。折角クレーンゲームしに来たんだからオレも1つくらい自分で取るもんね」

赤松「じゃあアドバイスだけ…」

王馬「オレが千円溶かすまで余計なこと言わなくていいよ」

百田「千円溶かしたらいいのか…」

王馬「流石に引き際は心得てるよ」

キーボ「皆さん楽しそうですね」

最原「うーん、なんというか…クレーンゲームって百円が湯水のように消えていくね…。さっきから王馬くんが募金箱に入れてるようにしか見えないよ。早く得意な赤松さんに変わってもらったらいいのに」

王馬「そこうるさい!」

ガコンッ

王馬「よっし取れた!!」

赤松「おめでとう王馬くん!はい、袋!」

百田「そんなにムキになるほど欲しかったのか?それ」

王馬「いや別にそういうわけじゃないんだけどね」

キーボ「それが取れるまでに2100円かかりましたね」

最原「キミ向いてないんじゃないかなクレーンゲーム」

王馬「そこ2人黙ってて」

最原「キミが欲しがってる本ってのが幾らか知らないけど、その2100円があれば買えたんじゃない?」

王馬「黙れって」

赤松「他のみんなもクレーンゲーム挑戦してみない?」

百田「いやー…、これ見た後だとなぁ…」

最原「王馬くんのお金で出来るならやってみようかな」

王馬「自分のお金でやりなよ」

最原「じゃあ遠慮しとこうかな。僕やったことないから多分下手だし」

赤松「キーボくんはどう?」

キーボ「ボクは所持金が少ないので遠慮しておきます…」

赤松「うー…、みんなにクレーンゲームの楽しさを分かって欲しいのにな〜…。というかクレーンゲーム仲間が欲しいんだよね…」

最原「キミくらい上手かったら楽しいんだろうけど…」

赤松「流石に練習しないと取れるようにならないよ。お菓子なら食べられない物より簡単だからどうかな?」

王馬「キー坊やってみたら?お前はロボットだから正確な操作とか出来そうだし」

キーボ「興味はあるのですがお金が…」

王馬「千円あげるからそこのお菓子取ってみなよ。その代わり、千円で取れなかったら店の入り口に居るペッパーに熱い愛の告白をしてきてね」

キーボ「えぇっ…、悩みますね…」

最原「大丈夫だよ、ロボット同士だしフラれるなんてことはないんじゃないかな。知らないけども」

キーボ「いえ、受け入れられないんじゃないかとかそういう心配はしていません。結果はどうでもいいです。普通に羞恥心の高い罰ゲームなので悩んでいるだけです」

最原(ロボットなのに羞恥心……?)

最原「キーボくんがしないなら僕がその挑戦権を貰おうかな。千円あればそこのお菓子くらい取れそうだし」

王馬「じゃあ終一ちゃんはチャレンジ失敗したらペッパーに告白じゃなくて、あそこにある女児用カードゲームを遊んできてね。あと赤松ちゃんのアドバイスなしでやってねクレーンゲーム」

最原「えっ、きつい……色々」

キーボ「ペッパーに告白よりキツイですか?」

百田「まあ告白は10秒もありゃ終わるが、あそこで他のガキに混じって数分間背の低いゲームをするのはキツイと思うぜ」

王馬「大丈夫だよ。さっきから見てたけど女児以外にも、たまにおじさんがやりに来てるよあのゲーム」

最原「何のフォローにもなってないよ、同類だと思われそうで嫌だよ…」

百田「……仕方ねえな、オレが行く。赤松もなるべく多くのやつにクレーンゲームをやってほしいみてーだしな」

王馬「百田ちゃんの罰ゲームは、1人でプリクラコーナーに行って撮影してきてもらいまーす!」

百田「おいちょっと待て!そりゃ不可能だろ。プリクラコーナーって女がいねーと男だけじゃ入れねーだろうが!」

王馬「近所に古着屋さんがあるからスカートでも買って着たらいいんじゃないかな」

百田「いやオレこの見た目じゃスカート穿いても無理だろ!?ヒゲあるし!通報されるだろこんなん!」

王馬「いやヒゲなくてもかなりキツイと思うけど、まあ……やり遂げちゃえば可能になるんでしょ?」

百田「いやいやいや…」

赤松「よし、じゃあみんなでやろう!みんなでやったらこわくないよ!」

王馬「3000円で3つ確保ってことかな?それとも3人でやるけど1000円で1つ?3000円だと回数的にチャンスありすぎるから後者ならいいよ!でもチートの赤松ちゃんは抜きでやってね!」

最原「共倒れになる予感しかしない…」

百田「つーか王馬だけ罰ゲーム無しとかずりーぞ!テメーもなんかやれよ!」

王馬「いや、オレのお金だし」

最原「じゃあ僕がキミに千円渡すからそれで何か挑戦してくれないかな」

王馬「本末転倒になってきたね」

最原「なんかもう、ただキミに罰ゲームをさせたい」

キーボ「でも王馬クンは先程クレーンゲームを2100円分もやったので、完全に初心者のボク達より断然有利ですよね?」

王馬「えー…。でも筐体や景品が違うなら攻略法も変わってくるから関係ないと思うけどな」

最原「そんなことないと思うよ。じゃあそうだな…。キミはハンデとして500円で取ってみてほしいな」

王馬「いやそんなん絶対失敗するでしょ」

最原「じゃあ1000円でいいけどその代わり罰ゲームは僕らに提示した内容フルコースね」

王馬「なんかオレだけキツすぎない?」

百田「いや、バランスこんなもんだろ」

王馬「中立立場の赤松ちゃんから見てこれどう思う?」

赤松「私もそれでいいと思うよ!」

王馬「まじかー…」

キーボ「王馬クン自信がないんですか?キミがそんな人だとは思いませんでしたよ」

王馬「いや、売られた勝負は買ってあげるよ。500円だと流石に取れなそうだから1000円で罰ゲーム3つ分の方ね」

キーボ「ボクらも負けませんよ!1000円で1つ取れればいいんですよね?3人寄れば文殊の知恵というやつです!きっとやれるはずです!」

最原「あ、団体戦で確定しちゃった…。僕まだやるなんて言ってないのに…」

百田「やってやろうぜ、終一!」

最原「う、うん…」

王馬「じゃあ赤松ちゃんが勝負する筐体選んでよ」

赤松「千円で1つくらい取れそうな台ってことだよね。えっと…、このオーソドックスな台でどうかな?」

最原「既に絶妙なバランスになってるよね。これならすぐ取れるんじゃないかな」

赤松「ううん、これが初期位置なんだよ。コツ掴まないと中々動かないよこれは」

キーボ「そうなんですね…」

ーーー


赤松「じゃあ勝負の内容はこうだね。先攻は百田くんキーボくん最原くん達ね。1000円でこの大きなチョコ菓子1つ取れたらキミ達は罰ゲームを受けなくていいよ」

赤松「公平を期すために投入額は私が見てるし、先攻チームの攻略を見て後攻の王馬くんが有利にならないように彼のつけてるスカーフで目隠しさせるね」

赤松「百田くん達が終わったら、景品が取れたかどうかに関わらず次は後攻の王馬くんの番だね。後攻だからもう攻略に関わらないからみんなが見守ってる中でやってもらうよ。王馬くんは1人で1000円で1つ景品が取れたら罰ゲームは無しだね」

赤松「2チームとも罰ゲームを受けちゃう可能性もあるし2チームとも罰ゲームを受けないで済むかもしれないね」

赤松「まあ結果はどうであれ、みんなにクレーンゲームの楽しさが伝われば嬉しいなって思うよ。それじゃあ王馬くん、目隠しするね」ギュッ

王馬「赤松ちゃん力強すぎ…、頭痛い…」

赤松「えっ!ごめんね!?結び直すね!」ファサッ…キュッ

最原「緩くさせて隙間から様子を覗く気じゃないかな」

王馬「そんなことしないよー。オレは設定されたルールは守る人間だからね」

赤松「はい!じゃあ改めまして、この勝負の審判はクレーンゲーム達人検定3級の私が引き受けちゃうよ。それじゃあ開始!」

最原(3級って高いのか低いのかよくわからないけど、そんな検定受けてたんだな…)



下2コンマ偶数で最原チーム景品獲得成功、奇数で失敗

下3コンマ偶数で王馬景品獲得成功、奇数で失敗

本日終了です、ありがとうございました
コンマなので連取り可能です、宜しくお願いします

今までに頂いたリクエストの消化が一応終わりましたので(ハグは以前宣言した通りクライマックス後に消化します)、次回はゲーセンの残りを消化したら以降本編のクライマックスイベントに入りたいと思いますが、もしまだ何か見たいイベントなどがありましたらお気軽にどうぞです
書けそうなら書いてみます。書けるとは…
これが最後のリクエストになります
特になければこのままクライマックスイベントが入ってエンディングとなります

>>223
そんな感じでしょうね

おつ、もうそろそろ終わり近いのか…寂しくなるな 
そういえば真宮寺って脱出後は仕事してたっけ?それともニート?姉さんの扱いや友達作りも続けてるのか気になるので余裕があれば真宮寺の日常が見てみたいです

白銀はどうなったんかな
上手く立ち回って最後に大勝利して欲しいもんだが

更新来てた!乙です
最後に特に頑張ったマザーモノクマ見張り組が再集結するところが見たいな
このスレで好きになった組み合わせだったので

最原と春川のモンペ会談とかみたいっす

投下再開します
リクエストありがとうございました


>>239
真宮寺とキーボと夢野はまだニートですね
真宮寺の日常、書いてみたいので次回辺りに書けたらなと思います

>>241
今後白銀の出番はちゃんとありますので大丈夫です
白銀失踪エンドにはしません

>>243
ここで好きになった組み合わせと言われると嬉しいですね
次の次の回くらいの時に書ければと思います

>>244
あまり長い話にならない気がするので、次回辺りに他の話と一緒に書けたらなと思います

ーーー


赤松「はい、それじゃあ結果発表!」

キーボ「いえ、わざわざ言わなくてももう知ってます…」

百田「少し動いたかと思えば初期位置に戻って…を繰り返してたな…」

最原「確かに僕らは初心者だけど、千円づつ使って1つも取れないのは流石に景品の置き方か筐体の設定おかしいんじゃないかと思うな」

王馬「結果としては引き分けだったけど、まあそっちの罰ゲーム見れるからオレは満足だよ」

最原「キミもするんだからね」

王馬「わかってるよ。やるからには全力で全部やってあげるからね!その代わりそっちも全力でやってよね!」

キーボ「全力でペッパーに告白ですか……」

百田「全力で1人プリクラか…」

王馬「スカートはいてね!」

最原「……プリクラはキーボくんがいいんじゃないかな?」

王馬「は?」

キーボ「まあ、僕は構いませんよ。ペッパーに告白より全然マシです」

王馬「ダメダメ!!」

最原「僕らは団体戦でやったんだから、誰がどの罰ゲームを受けてもいいと思うけどな」

王馬「ダメだよ!折角それぞれに1番堪える内容を考えたんだから罰ゲームの内容をずらすのは無しだよ!」

王馬「プリクラは百田ちゃんが1番絵面キツイから絶対百田ちゃん!!」

王馬「じゃあ百田ちゃん、お洋服買いに行くよ!」グイッ

百田「マジで買いに行くのか…。……まあ、一度決まってたことだし腹くくるか…」

最原「解斗くん、本当に大丈夫?キーボくんを身代わりにしたいなら僕もうちょっと王馬くんを説得するけど…」

キーボ「本人の目の前で身代わりとか言わないでくださいよ!」

王馬「本人…?…人じゃないのに…?」

キーボ「細かいところを気にしないでください!…というか、身代わりなら最原クンがやってはどうでしょうか。ボクは子供用カードゲームでも構いませんよ」

最原「いや、僕も男だからスカートはちょっと…。その点キーボくんなら元々性別無いんだしどんな服装でも大丈夫だと思うよ」

赤松「最原くんならスカート似合いそうだと思うけどね」

最原「いや、似合わないと思うよ」

百田「そうか?オレも終一なら似合うと思うけどな」

最原「じゃあちょっと穿いてみようかな…」

王馬「手の平くるっくるだね、却下だよ。1人プリクラの罰ゲームは百田ちゃんって最初に決めてたよね?ああでも罰ゲーム関係なしに終一ちゃんが勝手に穿きたいならどうぞ」

最原「いや、罰ゲーム消化出来ないなら無駄に穿かないよ」

王馬「はい百田ちゃん、お店行くよー」グイグイ

赤松「待って、私も行きたいな」

王馬「邪魔しないならいいよ」

最原「じゃあ僕も行く」

キーボ「えっ!?皆さん服屋に行くんですか?」

最原「キーボくんも丁度いいし服探したらどうかな」

キーボ「そう…ですね。はい、じゃあボクもそちらに着いて行きますね」

王馬「じゃあみんなで行くんだね。まあなんでもいいけど」スタスタ

百田「そういえばテメーも勿論穿くんだよな?スカート」スタスタ

王馬「え?オレは百田ちゃんみたいにゴツくないからこのままプリクラコーナー行っても問題なくない?オレの外見なら黙ってれば大丈夫だと思うよ」

最原「でもキミさっき『やるからには全力でやってあげる』って言ってたよね?解斗くんにはスカート穿かせるのに自分は穿かないとか…、それがキミの全力なの?」

王馬「百田ちゃんの女装が避けられない事態になったから、せめてオレにも恥かかそうと道連れすることにシフトしだしたよこの子…」

百田「確かに終一の言うとおりだよな。それがテメーの全力なのかよ」

王馬「死なば諸共ってやつ?まあ別に着てあげてもいいけど、そっちがその気ならオレにも考えがあるよ」

百田「これ以上何すんだよ…」

王馬「着る服は、お互いが相手に着せたい服を買ってあげるってのはどう?相手に着せる服を自由に自分が選べるけどお金は自分が払わないといけないし、相手は買ってもらった服をサイズ問題ないなら絶対着ないといけないよ!どう?」

赤松「ケチって無難なスカート1着買うのも良し、金に力を言わせてフルコーデさせるのも良しってことなんだね!いいんじゃないかな?」

最原「赤松さん部外者だからって結構適当だね…?」

赤松「そんなことないよ!普通に楽しそうじゃない?友達に自分の着る服選んでもらうの。一体どんな服選んでもらえるんだろうな~って私が当事者ならワクワクしちゃうなぁ」

百田「逆に、そんなこと提案してテメーは大丈夫なのかよ?オレは構わねーぜ、オレの着れるサイズなんてどうせ大したのねーだろうし。でもテメーは小柄だから色々着れちまうだろ」

王馬「心配してくれてありがと!でもオレも大丈夫だよ。精々センスの良い服選んでね!こっちも百田ちゃんの着れるサイズでお店で1番可愛い服探してやるから覚悟しといてね!」

最原「……王馬くんへの罰ゲームはやっぱり、豚足を食べさせることが1番じゃないかな…。学園で豚足食べる時はあんなに嫌がってたのに、今は全然嫌がらないんだもんな…」

王馬「はい今更ー。残念でしたー!まあこれくらいなら文化祭で女装するようなもんだし全然恥ずかしくないでしょ。…あ、お店着いたよ!」

ー古着屋ー


王馬「じゃあまあ、とりあえず適当にでかめので可愛い服探すかー」ウロウロ

最原「王馬くんがその気なら、少しでも恥ずかしがってもらう為に小学生みたいな格好でもしてもらうか…」ウロウロ

赤松「ねえ見て!これ可愛いよ!」ヒラヒラ~

王馬「なんで百田ちゃん以外の人も探してるのかな…」

最原「僕は解斗くんの助手だから、解斗くんのやることは手伝うよ」ガサゴソ

百田「探してくれるのはいいが、あんま高くないので頼むぜ」

最原「あっ、ランドセルがある」

王馬「流石にやめて」

キーボ「ここに来て初めて嫌がりましたね」

最原「やっぱり嫌なんだね。…よし、この路線で探すか」

王馬「やっぱ連れてくるんじゃなかったよ…。じゃあキー坊はオレを手伝ってね」

キーボ「えっ!?ボクは自分用の服を探さなきゃいけないのですが…」

王馬「自分用を探しながらでいいから、なんかでかくてヒラヒラのあったら教えて」

キーボ「まあ、はい。それくらいでしたら」

ーーー


王馬「幾つか見繕ってきたから百田ちゃんこれ試着してきてね。サイズ合わなくても1回出てきて見せて、笑いたいから」

百田「ロリータばっかりじゃねーか!」

キーボ「頑張って大きなサイズを探してきましたよ!」

最原「なんてことしてくれてるのキーボくん…」

キーボ「えっ!いけなかったんですか!?」

赤松「えっと、とりあえず着てみたらどうかな…?意外と似合っちゃうかもだよ?」

百田「似合っちまっても別に得することねーんだよな…。まあ着てくるぜ」カーテンシャッ

王馬「めっちゃ楽しみにしてるね!」

赤松「じゃあ王馬くんも試着どうぞ!コーデをエアで組んでみたから組み合わせに気をつけてね!これとこれがセットで、こっちとこっちがセットで…」つ服

王馬「…色んな系統のがあるね。この中からサイズ的に着れるやつでオレが好きに選んでいいの?」

最原「いや、キミが着れる奴の中で解斗くんのお財布と相談して1番酷い格好を着てもらうよ」

王馬「予算くらい最初に聞いとけよ。まあじゃあオレも着てみるね。てか既に結構量持ってきてくれちゃってるから、追加は持ってこないでよね。別にファッションショーしに来たわけじゃないんだからさ」カーテンシャッ

赤松「えっ!追加禁止!?じゃあもっと持ってくればよかったなぁ…」

王馬「いやこれ以上は試着室の中で足の踏み場がなくなるから、物理的に無理だよ」

ーーー


王馬「着れたよ、はい1着目」カーテンシャッ

赤松「あ!私の選んだ制服風コーデだね!萌え袖可愛い!女子中学生みたいだよ!」

王馬「中学生」

最原「…なんでスカートの下にズボン穿いたままなの?」

王馬「いや、流石に生足はちょっと」

最原「行き道で別に平気みたいなこと言ってたのにやっぱり恥ずかしいんだ」

百田「オレも着れたぜ」カーテンシャッ

キーボ「あ、着れたんですねそれ」

百田「おう。かなりパッツパツだけどな」

赤松「んんん…、ピンク×白の甘ロリジャンパースカートだね…。…思ったよりは似合ってる…かな…?」

最原「…………ほら王馬くん、解斗くんは男らしくスカートの下にズボンなんて穿いてないよ」

王馬「オレの服の方がスカート短いじゃん。決まったらちゃんと着るから今は別にいいでしょ。じゃあオレ2着目着るね」

百田「オレも2着目に…って言いてえところだが、他の服は入らなかったんだよなぁ」

王馬「マジで?…てか、サイズ合わなくても1回出てきて見せてって言ったのになんで見せてくれなかったのさー!」

百田「着れても見苦しいのに着れないとなんか余計アレだろーが!」

王馬「アレってなんだよ。まあいいや、じゃあそれ決定ね。折角だし頭にも何かつけたいなー」

赤松「可愛いカチューシャ探してきたよ!」ロリータ!

キーボ「仕事が早いですね赤松さん」

赤松「じゃあ装着……あれ?…こういう髪型だとどうつければいいんだろう、これ…」

王馬「あー…、じゃあもうなくてもいいや」



ーーー


王馬「はいラスト、どっかで見たようなバーチャルアイドル風。今までのでどれが良かった?」カーテンシャッ

キーボ「やはり大正ロマン風のが良いですね」

赤松「キーボくん和風のモノ好きだもんね。どれも良かったけど、私はやっぱり制服コーデかなー」

最原「1番王馬くんに精神的ダメージ与えられてたのがランドセルだったからランドセルのがいいな」

王馬「理由が酷い」

百田「つーか財布と相談するから服の値札見せてくれねーか?」

最原「コーディネート毎に値段メモっておいたよ。はいどうぞ」スマホ画面見せ

百田「うーん…、じゃあランドセルのやつを…ランドセル抜きでいいか?」

最原「キミが良いならそれでいいよ。でもキミは王馬くんにロリータを強要されてるわけだけど、ランドセルを抜いて本当に大丈夫?彼の精神的ダメージが減ってしまうよ?なんなら僕がランドセル代出すけど」

王馬「どんだけオレに精神的ダメージ与えたいんだよ。とりあえず元の格好に着替えるね」カーテンシャッ

赤松「でもあれもランドセル無くても充分ゆめかわいい感じで良いよね!」

最原「ゆめかわいいって言うんだ、ああいうの。ただただ子供っぽい格好だなって思ってたけど」

赤松「大人も着てるよ。というかむしろ大人ばっかり着てるよああいうのは」

赤松「というかランドセルだって、海外セレブで愛用してる人が多いらしいし、もう子供用ってイメージじゃないなー」

百田「つってもここは日本だしな」

王馬「はい着替えた。ランドセルはどうするにしても、もう服はそのゆめかわいいって奴で決まりなんでしょ?それに合う靴下買ってくるね」シャッ

王馬「あと百田ちゃんの脚を少しでも醜くしないようにする為のタイツとか。百田ちゃんのスカート長めって言っても膝丈だし」

百田「タイツ!?オレタイツまで穿いたらいよいよ変態じゃねーか!」

王馬「毒を食らわば皿まで舐め取ろうよ、一緒にさ。じゃあちゃちゃっと買ってきまーす。他の服戻しといてねー」

百田「いや、オレも靴下でいいから!」

最原(女物の靴下とかタイツとか買ってくることは恥ずかしくないのかな…。結構恥ずかしいと思うんだけど…)

ーーー


王馬「買ってきたよ。あと百田ちゃんのヒゲ隠しにマスクも百均で」つマスク

百田「ヒゲは流石に隠させるんだな」

王馬「まあ流石にね。そのヒゲ1つでプリクラコーナー追い出される可能性高いし」

キーボ「見てください王馬クン!キミを待っている間に皆さんにボクの普段着を選んでもらいました!」

王馬「そう、良かったねー。じゃあ百田ちゃんはいこれ、白タイツ」

百田「キツイな…」

王馬「大きめのサイズだから多分ギリ入るんじゃないかな。多少伸縮するし」

百田「いやサイズの問題じゃなくてだな…」

王馬「じゃあ決まった服のお会計しよっか。あ、ランドセル結局どうするの?」

最原「よくよく考えてみると、王馬くんの今日の外出着でリュックにモノタロウを入れて顔出させてるのが既にゆめかわいいって赤松さんに言われて納得したからランドセルは無しで」

赤松「あのピンクのモノクマーズなら、もっとゆめかわいくなったんだけどね」

王馬「ゆめかわいいって最早何だよ、よくわかんないんだけど」

赤松「概念だからよくわかんなくても仕方ないね…。私もそんなに詳しいわけじゃないからなんとなくで使ってるだけだし…」

ー屋外ー


王馬「はい買った!そんで更衣室借りて着た!じゃあゲーセン戻るよ!」スタスタ

百田「なあ、タイツ脱いだら駄目か?これすげーキツイんだけどよ…」スタスタ

王馬「百田ちゃんは脱いだら見苦しいんだから駄目だよ。プリクラ終わったらなんかもういいよ」

最原「終わったらどこで着替えるの?またこの店に戻ってきて更衣室借りるのもどうかと思うけど」

王馬「そんなの多目的トイレで着替えるに決まってるじゃん」

赤松「うーん、…そのまま着て帰ってもいいんじゃないかな?」

王馬「それ本気で言ってるの?主に百田ちゃんがヤバイよ?こんなの職質されそうだし」

百田「テメーが指定した格好着てやってんのに、何でここまでボロクソ言われなきゃなんねーんだよ!?」

赤松「そういえば王馬くん、もうズボン無しで恥ずかしくないの?」

王馬「ああ、うん。ニーハイはいたし」

キーボ「布1枚で気持ちがそんなに変わるものですか?」

王馬「変わる変わる。あと靴下買う時にペチコートも買ってそれ穿いてるし、ほら」スカート捲り

赤松「ちょっと!駄目だよ王馬くん!」スカート降ろさせ

王馬「え、何がダメなの?穿いてるから大丈夫だしオレ男だし…」

赤松「駄目なものは駄目だよ!ここ外だし周りの人がドキッとしちゃうでしょ?少なくとも私はしたから」

王馬「えぇっ…」

百田「つーか何でオレにはそういうの買ってきてくれなかったんだよ」

王馬「そっちスカート長いしパニエとタイツ穿いてんじゃん。いらないでしょ露出対策」

赤松「というかちゃんと露出対策してるの偉いよね。私なんて1回もスカートの下にパンツ以外のモノを穿いたことないかも。タイツとかレギンスとかは除いて」

王馬「赤松ちゃんそんなこと男子の前で言わない方がいいよー?現に今百田ちゃんが赤松ちゃんのスカート見てたし」

百田「!?み、見てねえよ!適当言ってんじゃねーよ王馬!」

赤松「まあ別にいいんだけどね」

王馬「女子力が低いというか無頓着すぎるっていうか…」

ーゲームセンターー


キーボ「ついに戻ってきてしまいましたね、ゲームセンターに…」

最原「…どれからするの?罰ゲーム。距離的に近いのはペッパーだけど」

王馬「うーん、そうだなー…」

百田「なあ、オレのプリクラ先にいいか?さっさと終わらせてこれ脱ぎたいんだけどよ」

王馬「えー?さっき着替えたばかりなのにもう脱ぎたいの?勿体無いじゃん、折角なんだからもうちょっと女装を楽しみなよ!」

最原「王馬くんは別にそうでもないみたいだけど解斗くんはタイツが窮屈らしいし、早く終わらせてあげた方が良いと思うけどな。タイツ以外にも服も窮屈そうだし…」

赤松「着替えるために多目的トイレを探す時間も必要だし、私も早く終わらせてあげた方がいいと思うな」

キーボ「ではプリクラの階へ行きましょうか!」

王馬「百田ちゃんの味方ばっかでずるいー!モノタロウもなんか言ってよ!お前はオレの味方でしょ?」

モノタロウ「多数決的にプリクラからでいいんじゃない?」

王馬「うわ、ひっでー。これだからロボットは…」

キーボ「ロボットは関係ないですよね!?ロボット差別は止めてください!!」

ープリクラの階ー


キーボ「これがプリクラコーナーですか。確かにこの階に居るのは殆どが女子のようですね」

王馬「じゃあオレらはそこのベンチで待ってるから、百田ちゃんは適当なやつで1人で撮影してきてね!勿論ちゃんとポーズ可愛くつけてね!」

最原「……あの、店員さんにもし声かけられそうになったらすぐこっちに戻ってきてグループに女子ちゃんと居るアピールしてね。無理はしないでね…」

赤松「私メイク道具持ち歩いてるけど、百田くん化粧とかしなくて大丈夫?」

百田「いや、こんな格好さっさと終わらせたいから化粧なんざいらねーよ。そんじゃとっとと行ってくるぜ」スタスタ

王馬「プリクラのデータもちゃんと携帯にダウンロードできるようにしてね!いってらっしゃーい」手フリフリ

赤松「行っちゃった…」

最原「大丈夫かな…。解斗くん本当結構キツイから店員に声かけられたらどうしよう…」ソワソワ

王馬「終一ちゃんから見てもキツイんだ、アレ」

最原「そりゃキツイよ…」

赤松「じゃあ王馬くんはこの待ち時間でお化粧しちゃおっか!」メイク道具チャキッ

王馬「…お化粧しなくてもオレ可愛いでしょ?いらないいらない」

赤松「したらもっと可愛くなれるよ!」ズイッ

最原(化粧といえば学園に居た頃に、王馬くんが黙ってたせいで恥かかされたことがあったな…)

最原「折角赤松さんがしてくれるって言ってるんだからさ、やりなよ」

王馬「こいつ…」

赤松「キーボくん、そっちから王馬くんを押さえてくれない?」

キーボ「こうですか?」ガシッ

王馬「赤松ちゃんに乱暴されちゃうよおおおおウェアアアンヴ(ジュル)ヤェャァァァ↑アイィヤエ↑ヤゥィゥ!」

赤松「この涙を保湿液代わりにしよっか」ペタペタ余分フキフキ

王馬「斬新そしてズボラすぎない?」

ーーー


最原「おかえりなさい!大丈夫だった!?」

百田「ああ。多少他の客にジロジロ見られはしたが問題なかったぜ」

百田「で、ほらよ。撮ってきてやったぜ」つプリクラ

キーボ「これがプリクラで印刷された物なんですね。スマホで手軽に写真が撮れるこのご時世に何故このようなモノが現存しているのか、理解に苦しみますね」ジーッ

最原「データと印刷されたものの違いじゃないかな?僕もよく分からないけど…」

王馬「オレも見たーい」

赤松「もうちょっと待ってね」メイクテキパキ

百田「王馬は何化粧までしてんだよ…」

王馬「さあ、なんでやってるんだろうね」

最原「ねえ解斗くん、このプリクラのシール後どうするの?」

百田「どうするって…んー、捨てるかな」

最原「えっ!勿体無いよ!ねえ、これ貰ってもいいかな?」

赤松「あっ、ずるい!私も欲しいな」

王馬「オレはいらな……ああでも面白いし、データだけ貰うよ。ラインで送っといてね」

最原「僕もデータも欲しいな」

赤松「私も!」

百田「こんなもんどうすんだよ…」

赤松「よしっ!王馬くん、顔はもういいよ。完成!」

王馬「顔『は』?」

赤松「髪結ぶね♪」自分のヘアゴム外し

王馬「あーはいはい、もう好きにしていいよ。オレにもプリクラのシール見せて」キーボから奪取

王馬「…………ぶふっ…、これは……ww」

百田「プリクラ側が妙な修正かけるからなんか…、修正のかけ方が酷くてな…」

王馬「あー面白。こういう人どっかに居そうだね。どの機種で撮ったの?」

百田「あんま人に見られねーようにって隅のやつでやったから、あの右端奥の機種だ」

王馬「オッケー、じゃあオレはそれ以外の機種で撮るね」

赤松「はい、髪も可愛く出来たよ!」

王馬「んー…」スマホインカメチェック

百田「じゃあオレもう着替えてきていいか?」

王馬「えー?オレの分の罰ゲームが終わるまで待っててよー。終わったら一緒に着替える場所探そ?」

百田「はー…、しかたねーな…」

最原「王馬くんの為に待ってあげるなんて優しいね、流石解斗くん」

赤松「あれ?ねえ百田くん、その手に持ってる物は…?」

百田「タイツだ、プリクラ機の中で脱いだ。オレの罰ゲームはもう終わったからいいだろ?」

王馬「それはいいんだけど、脱いでる時に丁度人が中の様子覗いてこなくてラッキーだったね。プリクラ機の中でロリータを着たガタイのいい男がタイツを脱いでる姿なんて見ちゃったら悲鳴あげられるところだっただろうし」

最原「ならなかったんだから別にもういいだろ。キミも早く撮ってきなよ」

王馬「はいはい、行ってきまーす」スタスタ

最原「ところで赤松さん、これどう切ろうか。この数だと平等には分けられないけど…じゃんけんで勝った人から選ぶってことにする?」

赤松「えーっと、まずデータどれがダウンロード出来るかで価値が変わるよ。全部データ貰えるタイプならいいんだけど…」

最原「なるほどね。じゃあ解斗くん、まずはデータをダウンロードしてきてくれないかな?」

百田「お、おう」

ーーー


王馬「ほら、撮ってきたよ」つプリクラ

赤松「うっ…可愛い!」

王馬「赤松ちゃんに化粧されちゃったからオレも宇宙人みたいな顔にされるかと思いきやそんなに盛られない機種だったよ」

最原「でもこれ全身の画像は王馬くんにしては脚が長いよね?脚の長さは盛られてるね」

王馬「いやいやオレ元々こんなんだから」

百田「そうかー?」ジーッ

王馬「キャー視姦!(裏声)」

百田「お前その見た目でそんなこと言ったらシャレになんねーから、マジでやめろ」

王馬「へーい」

赤松「王馬くんはこのプリクラどうするの?もしいらなかったら欲しいなー、なんて」

王馬「あげてもいいけど、悪の総統のこんな姿のプリクラなんて安くないけど大丈夫?」

赤松「まさかの売りつける気!?えっと、お幾ら万円かな…?」

キーボ「え、買うんですか…?」

赤松「とりあえず訊くだけ!訊くだけタダだから!」

王馬「じゃあ1万円」

赤松「うーん…、流石に高いなぁ…」

最原「プリクラのシート1枚にそんな価値ないでしょ」

王馬「オレが写ってることで付加価値がついてるでしょ?」

赤松「仕方ないね、プリクラは諦めるよ。でも画像データはいいよね?」

王馬「やだ、あげないよ。他の女子に見せられたくないし」

赤松「う〜!折角メイクしてあげたのにー!」

百田「そんなに欲しいのか」

赤松「可愛いは共有したいものでしょ?」

王馬「えっ!?てことは赤松ちゃんって百田ちゃんの女装プリクラも可愛いと思ったってこと!?画像貰ってたってことは」

赤松「うん!」

百田「オレが可愛い…?」

最原「……女子の可愛いって範囲が広いから……」

王馬「ああ、キモカワイイってやつ?」

赤松「いや、流石にそこまで思ってないよ!?なんとなく本当にアリかなって言うか…。段々見てたら本当に可愛く見えてきたんだよ!百田くんピンク似合うし」

百田「いや、こんなことでフォローされてもな…」

赤松「あ、そうだ!じゃあもう1回、今度はみんなでプリクラ撮ろうよ!私も写ってたら私もデータ貰う権利あるからね。お金は私が出すからさ、いいでしょ?王馬くん」

王馬「えー、どうしよっかなー」

最原「みんなでってことは僕も?」

キーボ「ボクもいいんですか!?いいですよね?ロボット差別はしませんよね?」

赤松「うん勿論!みんなで遊びに来た記念にさ、いいと思うんだよね」

最原(どうせなら普通の解斗くんと一緒に写りたいけど、まあいいか)

最原「うん、そうだね。僕もいいと思うよ」

王馬「まじかー」

百田「……ノリ悪いと思われんのも癪だし、まあいいか。よし行くぞ!」

赤松「よーし、行こ行こ!」王馬グイーッ

最原「毒を食らわば皿までなんでしょ?ほら行くよ」

王馬「いやもう、お皿に残った毒の1滴まで舐め取り終わってるよ絶対。さっきのプリクラでオレやりきったよ。今は次の罰ゲームに向けて絶賛ペッパーへの告白文考えてるところだよ」

赤松「じゃあこれはおかわりの分だよ!おかわり無料だからどうぞ!食べて!」グイグイスタスタ

王馬「…おかわり無料とか替え玉無料とかライス大無料とかで『お得だから!』ってお節介で無理矢理押し付けてくる人オレ嫌いなんだよね」

最原「わからないこともないけど、行こうか」

ーーー


赤松「後でみんなにもデータ送るね!…ふぅ、満足!」ホクホク

王馬「良かったね。じゃあ着替える為に多目的トイレ探そうか」

百田「だな。ゲーセンには無いよな…?でも一応見てみるか」

最原「多分ネットで検索すれば出てくると思うよ。探してみるね」スマホポチポチ

キーボ「そういえば今着てるその服は後どうするんですか?」

百田「もういらねーし、捨てるとか…?」

赤松「えー、それは勿体無いよ」

百田「でもこんなんもう着ることもねーだろうしなぁ」

王馬「売れば?ロリータは中古でも高いと思うし、ちょっとしたお小遣い程度にはなると思うよ。まあ百田ちゃんの着てるそれサイズめっちゃでかいから買ってもらえるか分からないけど」

百田「売るって、これ買った古着屋にまた売りに行くってことか?」

王馬「どこでもいいと思うけど、洗濯くらいはした方がいいと思うよ。まあオレは帰ってこれヤフオクに出品してみるよ」

キーボ「古着屋よりネットオークションの方が高くつくんですか?」

王馬「そんなの知らないよ」

最原「…多目的トイレの場所見つけたけど、この辺にはなくて駅まで行くことになるね。一応近所だと食べ物屋の中とかならあるんだけど、利用しないといけないだろうし」

キーボ「駅まで行って着替えて、残りの罰ゲームを消化する為にまたここまで戻ってくるのは少々面倒ですね」

王馬「じゃあちょっと狭いだろうけど、もう普通に男子トイレの個室で着替えちゃおうかな」

赤松「王馬くんその格好で男子トイレ入るの…?駄目だと思うけど…」

王馬「なんで」

百田「そりゃあれだろ、女が入ってきたと思ってびっくりして出てるもんが止まっちまうからだろ。そんなことなっちまったら迷惑だからな」

最原「…あの…解斗くん、一応赤松さんが居るんだからあんまりそういう物の言い方はしない方が良いと思うよ」

百田「あ、わりい赤松」

赤松「ああ、私そういうの全然平気だから大丈夫だよ。もっと色々酷い下ネタ聞いてきたし……こちとら伊達に入間さんと長期間一緒に暮らしてないからね!」

最原「ほんとしょうがない人だね入間さんは…」

赤松「お陰で大概の下ネタじゃ動じない自信があるよ!」ガッツポーズ

王馬「とりあえず赤松ちゃん、メイク落としくれない?」

赤松「え?……あー……薬局に売ってるよ」

王馬「落とすの持ち歩いてないのにお化粧してくれちゃったんだ」

赤松「…試供品入ってないかな…」ポーチゴソゴソ

赤松「あ、あったよ!2枚入りだから計画性を持って使ってね!あと、それいつ貰ったのか覚えてないから、もし中身が乾燥しきってたらごめんね!あんまりゴシゴシしたら肌に良くないから気をつけてね。はいどうぞ」つメイク落としシート

王馬「そんなこと言われたらクソ不安なんだけど…。まあ駄目だったらその時は買いに行ってね」

赤松「うっ…はい」

王馬「じゃあちゃちゃっと着替えてきまーす。モノタロウのこと宜しくねー」スタスタ

赤松「あ、結局男子トイレで着替えちゃうんだね」

百田「そんじゃオレも行くとするか」

キーボ「なんと言いますか…、今の百田クンも男子トイレに急に入ってきたら大概ビックリされると思いますよ」

赤松「慣れるまでは結構インパクトというか、そういうのがあるからね…」

百田「じゃあせめて、なるべく気づかれねーようにささっと通り抜けて個室まで行っちまうとするか」スタスタ

赤松「じゃあこの待ち時間の間に私は、さっき撮ったプリクラの画像ダウンロードしちゃおっかな〜」

ーーー


百田「戻ったぜ」スタスタ

最原「おかえり。キミはやっぱりそういう格好の方が似合ってるよ」

百田「あったりめーだろ!宇宙に轟く百田解斗があんな格好似合ってたまるかってんだ」

キーボ「先に入った王馬クンの方が遅いですね…」

赤松「メイク落としてる分の時間の差じゃないかな」

百田「確かに、オレがトイレに入った時鏡の前で顔触ってたしな」

王馬「たっだいまー。じゃあ次の罰ゲーム行こっか」スタスタ

赤松「メイク落とし大丈夫だった?」

王馬「ああうん、多分。基準を知らないからなんとも言えないけど、落とせたから大丈夫だと思うよ。はいヘアゴム返却」つヘアゴム

赤松「じゃあ良かった〜」受取

最原「…次はどの罰ゲームを消化するの?」

王馬「女児用ゲームプレイがいいと思うなー。ペッパーに告白を最後にしたら、最悪店員が何か言ってきてもそのまま逃げれるし」

キーボ「ペッパーに何するつもりなんですか…」

最原「……じゃあ、行こうか。こんなことは早く終わらせよう」

王馬「下の階だね」エレベータポチッ



ーーー


王馬「じゃあ先攻後攻どうしよっか」

最原「僕はこのゲームの遊び方が解らないから、王馬くんが先にやってくれないかな?」

王馬「子供用のゲームなんだから、なんとなくで遊べるでしょ。じゃあ終一ちゃんが先攻ね」

最原「なんで…」

王馬「そんなに遊び方に不安があるなら、それで遊ぶ子供が来るまで待って様子を見てみたら?まあもう夜だし来ないかもだけど」

王馬「じゃあオレ達ちょっと遠くから見守ってるねー。はい、みんな行こ!」グイグイスタスタスタ

最原「えっ!?ちょっと、こんな子供向けコーナーに1人にしないでよ恥ずかしい!」

王馬「百田ちゃんの女装姿の方が見てて恥ずかしかったから、それに比べたら全然マシだから安心していいよ!」

百田「テメーケンカ売ってんのか?」

最原(みんな遠くに行ってしまった…。ちょっとしか遠くないから、でももし遊ばなかったらバレてしまう絶妙な距離感だ…)

最原(……さっさと終わらせよう…)キッズサイズイスに腰かけ

最原(えっと、遊び方…。……カードゲームかと思ってたけど、リズムゲームなのか…?)

最原(まあ何でも良いや。とりあえずゲストプレイでさっさと終わらせよう。お金を入れて、えっと……)

最原(キャラクターを選ぶ……これでいいや)ポチポチ

最原(選曲……多分全部知らないな…。これでいいか)ポチポチ

最原(え?服を選ぶ?一体いつになったらリズムゲームが始まるんだこれは…。デフォルトのままでいいや)ポチッ

最原(…………)ポチポチポチポチ

最原(…やっと始まるのか)ハァ…





キーボ「王馬クン、何してるんですか?」

王馬「なんか面白いから記念写メ」カシャカシャ

ーーー


最原「……終わったよ」スタスタ

王馬「うん、見てたよ!おつかれー」

最原「王馬くんも早くやってきなよ」

王馬「よーし!フルコンボだドン決めてくるよ!」スタスタ

赤松「それは別のゲームだね」



ーーー


百田「なんか終一がしてた時より長くねーか?」

キーボ「ゲームにハマったのでしょうか?」

最原「まさか」

赤松「フルコンボできなくてムキになっちゃってるとか?」

最原「そんなに難しいゲームでもなかったけど…」

ーーー


王馬「おまたせー!終わったよー」スタスタ

キーボ「最原クンの時に比べてやけに時間がかかっていましたが、どうしたんですか?」

王馬「ああ、折角だからマイキャラってやつを作ってたんだよね」

赤松「マイキャラ?」

王馬「カスタマイズしてゲーム内で遊ぶ時に使えるオリジナルの3Dキャラみたいな?オレ作ったのがこれだよ」つカード

最原「……おい、何で僕の名前つけて僕みたいな髪のキャラクターを作ってるんだよ!」

王馬「普通に作るよりつまらなくないかなーって思って」

最原「自分の名前でオリジナルのキャラを作れよ!」

王馬「オレが自分のお金でどんな名前と容姿のキャラを作ろうがオレの勝手じゃない?」

最原「……」ビリッ

王馬「あー!酷い!なんで破いちゃうの!?他人がお金かけて作ったカード破いちゃいーけないんだいけないんだ!」

最原「じゃあ最後の罰ゲームに行こうか」グシャグシャ…ゴミ箱ポイッ

王馬「ひーどーいー!それ作る為に使ったお金返してよ!」

最原「はい」つ百円

王馬「あ、うん」受取

王馬「じゃあ次はペッパーの所に…ってすぐそこに居るんだけどさ」

キーボ「ううっ…、本当にしないといけないんですか?」

王馬「そういう罰ゲームだしね。キー坊はロボット同士だからいいじゃん。オレなんて人間なのに何でロボットなんかに告白しないといけないわけ?」

キーボ「知りませんよ!キミが考えた罰ゲームでしょう!?」

王馬「で、キー坊は先攻と後攻どっちがいい?」

キーボ「……後攻で宜しいでしょうか?」

王馬「え、本当にそれでいいの?」

キーボ「えっ!な、何でですか!?なにかあるんですか!?」

王馬「後攻なら当然、先攻より攻めた感じの告白しないと盛り上がらないよねー。オレ結構ガチで行くけど大丈夫?」

キーボ「じゃ、じゃあ先攻がいいです!先攻でお願いします!」

王馬「じゃあ精々頑張ってねー」●REC

キーボ「スマホを横向きにして…撮ってますよね?ムービーで」

王馬「そりゃあキー坊がロボ生で初めての熱い愛の告白をするって言うんだから、記念に撮っておいてあげないとね!結婚式の時にこれ流してあげるね!」

キーボ「いえ…、罰ゲームなので愛なんてありませんよ…」

王馬「えっ!好きでもないのに告白しちゃうって言うの!?キー坊最低!!ロボの面汚し!!オイル臭い!!!」

キーボ「なんなんですかキミは!!ただ漠然と悪口を言いたいだけですよね!?」

百田「キーボ、王馬のやつなんざ無視してさっさと終わらせた方がいいぜ」

最原「流石解斗くん、的確なアドバイスだね」

キーボ「そ、そうですね。では…いきましょうか」ペッパーの前に立つ

キーボ「えっと……、す、好きです…///」

ペッパー「…………」

キーボ「……なんか無反応ですが、これで終わりでいいですか?」

王馬「気持ちが何も伝わってないんだよ」

キーボ「え?ペッパーに気持ちを感じ取れる機能があるんですか?」

最原(ロボットがロボット差別してる…)

王馬「てかさ、キー坊告白舐めてんの?ペッパーはお前より背が低いのにそんな相手と目線を合わそうともしないで物理的な意味で上から目線だし、相手の名前も呼ばないし好きな理由とかそういうのも言わないとか…、マジないわー…」

赤松「確かに言えてるね…」

キーボ「別に本当の告白ではないんですから、こんな感じでいいんじゃないでしょうか…」

王馬「いや、やる以上は本気でやってよ。これで罰ゲームクリアにしちゃったら、似合わないパツパツな服着て女装をした百田ちゃんが可哀想じゃん!」

最原「そうだよ。解斗くんは凄く頑張ってたのに、キーボくんの罰ゲームがこんなに軽く済むなんて…キミは人の気持ちが考えられないんじゃないかな?」

キーボ「最原クンはボクの味方だと思っていたのですが、違うんですね…」

最原「別に僕は王馬くんの味方でもないけどね。解斗くんの味方だから」

百田「まあ、なんだ。オレも流石にさっきのはないと思うぜ。男ならもっと全力でやってみせろよキーボ!!」

キーボ「ボクには性別はありませんが、皆さんがそう仰るならもう少し頑張ってみますね」屈んで目線を合わす

キーボ「えっと、ペッパーさん。…す、好きです…///」

キーボ「こ、これでいいですよね!?」立ち上がり

王馬「それがお前の全力なの?」

キーボ「は、はい…。王馬クンのアドバイス通りに目線を合わせて名前を呼んでみました」

王馬「好きな理由部分は無視かよ。一目惚れでも何でもいいから適当に言えばいいのに。まあなんていうか…、告白が童貞くさいなー。キー坊は本当に好きな子が出来てもそんな告白しかしないの?」

キーボ「ボクはロボットなので童貞も何もありませんし、好きな方が今後出来るかもわかりませんので、なんとも言えませんね…」

赤松「……ねえ、ペッパーくんが反応してくれないのってもしかして、キーボくんの声が聞こえてないからなんじゃないかな?」

百田「あー、確かにな。ゲーセンだから当たり前に周りがうるせーしな。もっと声張ってみろよ」

キーボ「こ、こんな恥ずかしいことを大声で言えと言うんですか!?恥ずかしすぎますよ///」

最原(ロボットでも恥ずかしいとか思うんだな…)

王馬「ほらほら、早くしないといつまで経っても終わんないよー?」

キーボ「ううっ、わかりましたよ…。では、コホン…」

キーボ「き、キミのその白くてピカピカのボディ、とても素敵だと思います!好きです!!」

ペッパー「……」

キーボ「結局無視ですか!?」ガーン

赤松「うーん…、褒め方が心に響かなかったとかかな?」

百田「やっぱ褒めるならこういう場合は中身だよな」

キーボ「ペッパーの内面をボクは知らないので、それはちょっと難しいですね…。適当言うわけにもいきませんし」

最原「……もしかして、認識されてないんじゃないかな」

キーボ「何をですか?」

最原「ペッパーって人と会話できるようだけど、キーボくんは人じゃないからこのロボットに聞き取り対象として認識されてなくて、言ってることを聞き取ろうとしてくれないんじゃないかな」

王馬「あー、なるほど。ロボットだからって無視されてるんだねキー坊は」

キーボ「まさかロボットにロボット差別されるとは…!」ぐぬぬ

最原「僕はあのロボットのことはよく知らないから、ただの推測だけどね」

キーボ「そういうことであればこれ以上続けても無駄ですよね。一応告白は終わりましたし、もういいでしょう?」

王馬「まあガン無視されるのを分かってて続けさせるのも可哀想だし、仕方ないかー」

キーボ「では次は王馬クンの番ですね。あれだけボクの告白文を散々言ってたんですから、きっと素晴らしい告白を見せてくれるんでしょう?」

王馬「オッケー、すっごいの見せてあげるよ!」

王馬「じゃあその『すっごいの』にする為にみんなに協力してほしいことがあるんだけど、いい?」

百田「一体何させる気なんだよ…」

王馬「オレが今からユーチューブでかっこいい感じの洋楽探してくるから、それに合わせておもむろに踊りだしてよ。しばらく経ったらオレが颯爽と出てきてペッパーにプロポーズするから」

百田「フラッシュモブかよ!?しかもぶっつけ本番かよ!!」

赤松「ていうか、告白からプロポーズに格上げしてるね…」

最原「どうでもいいけど僕らを巻き込まないでほしいな」

キーボ「これじゃ王馬クンの罰ゲームというより、ボクらの罰ゲームですね…」

王馬「ダメ?」

最原「うん、駄目」

王馬「あーあ、折角フラッシュモブ前提で考えてたのになー」

最原「何で僕らがやってくれると思ったんだよ」

キーボ「フラッシュモブが無くても考えていたプロポーズ文はそのまま使えますよね?それだけ言えばいいと思いますよ」

王馬「まあいいや、折角だからなんか音楽流そ。雰囲気BGMは大事だよね」♪〜

最原「店内のうるさいゲーム筐体の音に滅茶苦茶負けてる…」

赤松「これは…ベートーヴェン、ピアノソナタ第8番『悲壮』第2楽章だね…」

百田「タイトルからして既にフラれる気満々じゃねーか!」

王馬「えー?そんなことないよ。これただ適当に選んだだけのBGMだから」荷物ゴソゴソ

キーボ「BGM…、すぐ横にある太鼓の達人に音が負けまくってるので意味がないですね…」

王馬「よーし、いっくよー!」薔薇造花スチャッ

最原「それどうしたの?」

王馬「さっき百田ちゃんのヒゲ隠し用マスク買いに百円ショップに行った時に、ついでに買ったんだよ」

キーボ「気合い入れすぎでしょう」

王馬「それじゃあ……、んんっ…」咳払い

王馬「あのねペッパーちゃん、聞いて欲しいことがあるんだ…」ペッパーの前でしゃがむ

王馬「ペッパーちゃんさ、昨日オレにご飯作ってくれたでしょ?」

赤松「唐突なペッパーくん料理できる設定が…」

キーボ「というかこれ、どういうシチュエーションなんですか。同棲でもしてる設定なんですか」

王馬「唐揚げって自宅で作るのが割と面倒なおかずだと思うけど、ペッパーちゃんそういうのもちゃんと作れてて凄いし、何より凄く美味しかったんだよね。愛情が入ってるとかそういうの抜きにしても、オレの唐揚げ人生で1番美味しかったんだよ」

最原「唐揚げ人生って何?」

百田「でも料理を褒めるってシチュエーションはいいよな。外見だけ褒めてたキーボより全然いいと思うぜ」

キーボ「うぐぅ…」

王馬「いやお世辞とかじゃないって!本気でそう思ってるから。だからさ…、勿体無いんだよね、オレだけがこんなに美味しいもの食べられちゃうの。それで、キミが良ければなんだけど……」

王馬「オレと一緒に唐揚げ屋さんしない!?大丈夫!この味なら唐揚げ界の天下取れるから!カラアゲニストのオレが保証するよ!本当だよ!」

王馬「えっ!本当!?唐揚げ屋さんしてくれるの!?やったー!」

キーボ「まだ返事してませんよねペッパー」

王馬「じゃあこれからもよろしくね!ペッパーちゃん改め唐揚げ製造機!!」

王馬「……はい、終わり」

最原「酷すぎない?」

赤松「途中までは良かったんだけどね…」

キーボ「というか告白だかプロポーズだかはどこにいったんですか?」

王馬「え?カラアゲニストのこのオレが唐揚げの味を認め、一緒にお店をやりたいとまで言ったじゃん。ここの部分がめっちゃプロポーズじゃん」

キーボ「プロポーズとは……」

百田「つーかその造花の薔薇は何だったんだよ。渡すんじゃねーのかよ」

王馬「これはオレのカッコ良さを引き立てるための小道具だよ。ほら、漫画とかでよく花を背負ってる人居るじゃん。漫画とか読まないから知らないけど」

赤松「いや、確かに漫画でそういう人居るけど、あれはあくまで周りからのそう見える幻覚のようなエフェクトじゃない…?」

最原「……まあ色々言いたいことはあるけど、王馬くんは人間なのにペッパーが反応しなかったことが気になるね」

赤松「たまたま反応できる単語が無かったとか?王馬くん唐揚げのことしか話さなかったし…」

百田「普通に周りがうるせーから聞こえなかっただけじゃねーの?王馬のやつも音楽垂れ流してるスマホ持ちながら話しかけてたしよ」

キーボ「ということは、ボクの時にペッパーが返事をしなかったのも周りが煩かったから聞き取れなかっただけかもしれませんね!ロボット差別でないと知れて安心しました!」

最原(それはどうなんだろう…)

王馬「まあとりあえず、これで罰ゲーム全部消化したってことでいいよね?」

キーボ「もう一度やり直すように言ってもキミはまたふざけそうなので、それでいいですよ…」

赤松「一応熱演はしてたから…。告白でもプロポーズでもなかったけど…」

王馬「えー?でも赤松ちゃんもあんな風に言われたらドキッとするでしょ?オレならドキッとする」

最原「えっ、王馬くんそんなことでドキッとするの?」

王馬「勿論嘘に決まってるじゃん。悪の総統はちょっとやそっとのことじゃドキッとしないよ」

百田「いや悪の総統とか関係なく、あれくらいじゃ殆どのやつがドキッとなんざしねーよ」

赤松「うーん…。でも、今付き合ってるっていうていで真剣なトーンで『聞いて欲しいことがある』って言われたら『あ、プロポーズかな?』ってドキッとはなりそうだよね。まあ唐揚げ屋経営勧誘なんだけど」

キーボ「王馬クンもボクみたいに『好きです』だけで終わらせれば早く済んだし無難でみんなにさほど言われることも無かったでしょうに、なんでふざけたんですか?」

王馬「だって普通に告白したってつまらなくない?」

百田「罰ゲームのお題でボケるとか芸人根性あるな。芸人でも目指したらどうだ?」

王馬「芸人かー、いいね!絶対やりたくないよ!」

百田「どっちだよ!?」

モノタロウ「百田クンもツッコミの才能ありそうだよね」

百田「つーか周りにボケが多すぎるんだよな…」

王馬「ほんとそれ。あんまりボケが溢れてるとオレまでツッコミ入れなきゃならないし」

百田「オメーもボケだろ」

王馬「えー?オレ割りとツッコミ入れてる方だよ?家でも蘭兄ちゃんとか終一ちゃんにめっちゃツッコミ入れてるし」

最原「……?ボケてる覚えはあんまりないんだけど…」

王馬「キミは素でボケてるみたいだからねー」

キーボ「最原クンその年で痴呆なんですか?」

王馬「いやそういうボケじゃないでしょ、今の会話ちゃんと聞いてれば理解できるでしょ。キー坊って国語のテストしたら絶対赤点だよね」

キーボ「フッフーン!ボクは暗記物は得意なんですよ!だから漢字の問題とか古文の意味とかならば問題ありません!」

王馬「作者が何を伝えたかったのか書けとか、この時の主人公の気持ちを書けとか、そういう記述式の問題がダメそうだなって言ってんだよポンコツ」

最原(ロボットに人間の考えを推測するなんてこと出来なそうだし当然だよな…)

キーボ「ボクだって他人の考えを推測することくらい可能です!」

王馬「ふーん。…じゃあ問題です!今赤松ちゃんは何を考えていたでしょうか!」

赤松「えっ!私!?」

キーボ「えぇっ!?国語の問題と違ってそれまでの流れというか文脈が無いのに、いきなりそんなこと言われても分かりませんよ!」

王馬「少しも考えようともしてないからお前はダメなんだよ」

キーボ「じゃあ王馬くんは赤松さんが何を考えていたと思うんですか?赤松さんから直接答えを聞く前にキミなりの回答を聞かせてみて下さい」

王馬「えー?うーん……お腹すいたなーとか、早く帰りたいなーとか、その辺かな?」

赤松「あはは…、そう見えちゃった?」

キーボ「なんだか回答が当たり障りのない感じですが、実際はどうだったんですか?赤松さん」

赤松「うーん…、これ言わなきゃいけない感じかな?」

キーボ「はい、是非」

王馬「キー坊ってロボットだからか結構無遠慮だよね。若干言うの嫌がってんじゃん本人」

キーボ「でも本人から直接回答を教えてもらわないと、王馬クンのその適当な回答が当たっているかどうかわかりませんよね?」

赤松「…まあ、いいんだけどね。確かにそろそろ帰りたいかなとか小腹がすいてきちゃったなとか思ってたよ。もう外もとっぷり暗いみたいだし」

百田「マジだな、もうこんな時間だったか…」腕時計チェック

キーボ「むむっ…、正解でしたか。しかし王馬クンは何故わかったんですか?」

王馬「オレはキー坊と違って人間だから、人間の考えていることは大体解っちゃうからねー」

最原「さっき赤松さんが一瞬スマートフォンを見てたのを王馬くんが見てただけでしょ?赤松さんを指定したのも、会話以外に特にリアクションしてなかった僕や解斗くんより考えが推測しやすいからね」

最原「赤松さんは腕時計をしていないから、スマートフォンを一瞬見るってことは通知のチェックか時間の確認だし、その時話していた話題にあまり興味が無くて他のことを考えていたっていうのは想像に難しくない。それに赤松さんは女性なんだから、帰りの時間を気にしてるってのは割りと簡単に考えつくことだし」

キーボ「なるほど、そうでしたか。…赤松さんがスマホを見ていたことをボクも知っていればきっとボクも当てられたでしょうね」

王馬「それはどうかなー。人の心がわからないロボットにそんなこと思いつくのかなー?」

百田「テメーもいちいちキーボにケンカ売ってんじゃねーよ。もういい時間だしそろそろ帰るぞ」

王馬「あ、待って。オレ本屋さんに用事あるんだけど。あとケーキ屋さん」

百田「それ時間かかるか?赤松帰りたがってるしさっさと帰してやりてーんだがよ」

赤松「私は大丈夫だよ、別に急いでないから」

キーボ「なんなら王馬クンだけ残してボクらは先に帰るなんてどうでしょうか」

王馬「は?ひっど!そんな人でなしな提案が出来るだなんて……あ、キー坊は人じゃなかったね!」

キーボ「…確かにボクは人ではありませんが、キミの方が人でなしな発言が多いように感じますよ」

王馬「気の所為じゃない?」

最原「……買う本は決まってるみたいだし、本屋の入口にある在庫検索使ったら時間はそんなにかからないだろうし早く買いに行こうか」

王馬「うん、そうだね。てかみんな晩御飯どうする?」スタスタ

赤松「うーん…。私は別に食べて帰ってもいいんだけど、ちょっとゲームセンターで遊びすぎて遅くなっちゃったから、あんまり遅いと茶柱さんとか春川さん辺りに心配されちゃうんだよね…」スタスタ

キーボ「ボクらと一緒に居るとラインで伝えてみたら安心するんじゃないんですか?」スタスタ

赤松「あ、そうだね!」ポチポチ

最原「男所帯に女子が1人って、茶柱さんが知ったら逆に心配されちゃうんじゃないかな」

赤松「た、確かにそうかも……」

王馬「赤松ちゃんももう大人って言える年だと思うけど、なんか難儀だね」

赤松「でも心配してくれる人が居るのって私は嬉しいよ。こうやってちょっと不便なこともあるけど…」

最原「そうなんだね。僕が赤松さんの立場なら鬱陶しいと思うかな」

赤松「最原くんは男の子だからそう思うのかもね」

百田「じゃあやっぱ飯はやめてさっさと帰るか」

赤松「うん、みんなごめんね。…なんなら私だけ先に帰るから、みんなはここでご飯食べて行ったらどうかな?」

百田「いや、あぶねーから家まで送るぜ。なあ?」

キーボ「そうですね。地元に帰る頃にはもっと遅くなっていますし…」

最原「解斗くんがそう言うなら僕もその意見に同意するよ」

王馬「まあオレって一応赤松ちゃんの上司だし、部下が心配にならない上司なんて居ないからねー」

赤松「私王馬くんの部下になった覚えはないんだけど!?;」

キーボ「この人すぐ他人を自分の部下にするんですよ。ボクもよく部下にされてます」

王馬「学園を卒業したらみんなオレの部下になってくれるって言ってたじゃん!覚えてないの!?2人…じゃなくて、1人と1体とも酷いよ…!百田ちゃんは覚えてくれてるよね?」

百田「いや、身に覚えがねーよ!?」

王馬「そんな!百田ちゃんまで酷い!…終一ちゃんは覚えてくれてるよね?」

最原「本屋に着いたよ。早く在庫調べてきなよ」

王馬「行ってきまーす」トコトコ

最原「王馬くんは相手してあげたらいつまで経っても話が終わらなくなるから、面倒くさい時には話を変えるのが1番だよ」

赤松「慣れてるね…」

本日終了です、ありがとうございました
ある日のヤバイ原という名のゲーセンで遊んだだけ編思ったより長引きましたが終了です
次回は別のリクエスト消化します

投下再開します

ーーー

ー朝、男子宅ー


星「じゃあ俺も行ってくる」

真宮寺「随分大荷物だネ」

星「ああ。地方で大会があるんだが、その為に今日から現地入りなんでな」

真宮寺「へェ…、それはどこかテレビに映ったりするのかい?」

星「いや、そんな大層なモンじゃねーさ。大層なモンじゃねーが、やるからには優勝を目指してくるぜ」

真宮寺「君なら優勝も出来るだろうネ。応援しているヨ。…星君は学園を出てから本当に変わったようだネ」

星「もう死刑囚じゃねーからな。大手を振ってシャバを歩ける日が来るとは学園に居た時には考えもしなかったぜ。テニスにまた打ち込むこともな」

真宮寺「…参考までに訊きたいんだけどサ、君は自身の記憶の中では確かに人を殺したんだよネ?自身の記憶とフィクションと言われた事実の格差に悩んだり戸惑ったりはしなかった?」

星「なんだ?突然。……そうだな……学園を出た当時のことは、なんかもう遠い昔のことみてーに記憶が霞がかって鮮明には思い出せねーな」

星「今までの人生がフィクションだったなんて言われて、戸惑わねーやつなんざ居ねーだろ。俺も戸惑いはしたと思うが、俺の場合は記憶の中の人生は散々なもんだったからな…。フィクションって言われて救われた気がしたよ。ああ俺は人殺しじゃなかったんだなってな」

星「だから抵抗なんざせずに素直に事実を受け取ったぜ。新たな希望にすがっちまったとも言うが…。実際外に出てすぐの頃、街中や交番の前を歩いた時には柄にもなく緊張しちまったもんだ」

星「一応ネットで俺に関する事件も調べてみたが、そんなもん出てきやしねーしな。ああ、ダンガンロンパのネット掲示板で俺の話をしている奴らが検索結果に引っかかりはしたが…。まあ、その辺りで希望の事実を確信と受け取ったぜ。それからはとても気が楽になったな」

星「そんで記憶の塀の中で、もし次新しい人生を歩むことが出来たらしようと思っていたことを全部やってやるって思ってんだ。テニスもそうだな。もうテニスボール以外のモンは打たねーことにするよ」

星「便宜の関係で俺達は今全員戸籍上では成人済みってことになってるが、一応俺はまだ高校生のつもりなんでね。俺の中で本当に成人したと思ったら酒とタバコだってやってみてーと思ってたんだ。まあもう飲んでる奴も居るがな」

星「…っと、話が逸れちまったな。まあ、なんだ。あんたはまだ学園を出て間もないからな、色々現実とのギャップに戸惑うこともあるだろ。俺みたいに人生がフィクションで喜ぶ奴なんざ特殊だろうから、俺の意見を聞いたことろで参考にならねーと思う」

星「切り替えていくことも大切だが、記憶の中の思い出にすがっちまっても良いと思うぜ。実際に居た大切な人が解らねーんだ。代わりに記憶にすがってもバチなんざ当たらねーと思う。まあ他人の迷惑になっちまったらバチは当たっちまうがな。」

星「夜長だって今でも自分の神さまを信仰してんだろ。あんたにももし忘れたくない記憶があるなら、いっそすがっちまえよ」

真宮寺「……そうだネ。とりあえず自分が納得するまでは今までの自分で居てみるとするヨ。話を聞いてくれてありがとう星君」

星「俺なんかの話が役に立ったなら良かった。…んじゃあ行ってくる」ガチャッ

真宮寺「気をつけてネ」

真宮寺「さて…、どうしようかな」スタスタ

天海「今日は皆さん出かけちゃってるから、いつもより部屋が広く感じるっすねー」

真宮寺「そうだネ」PCカチッ

天海「職探しっすか?いいところ見つかるといいっすね。…キミが良ければ俺の職場で働くなんてどうっすか?俺紹介するっすよ」

真宮寺「いや、それは遠慮しておくヨ」カタカタ…ッターンカチカチ

天海「ですよね……そのサイトは?」

真宮寺「あァ、ここは僕の故郷の市のホームページだネ。記憶の中のだけどサ」

天海「…あー…、俺もたまにそういうのやるんでわかるっすよ。今までに行ったことのある国の写真をネットで見たりして…。確かに記憶にある光景なのに実はフィクションの記憶なんて、不思議っすよね」

真宮寺「僕も今まで全国色んな村を訪ねて回って色々な珍しい風習に触れてきたのだけれど、もしそれが実在しないものだとしたら残念だネ…」

天海「その珍しい風習が実在するかどうかネットで調べたらどうっすか?」

真宮寺「ンー、勿論調べたことがあるんだけど、僕の記憶にあるものは閉鎖された集落でのものが多いから残念ながらネットには載ってないのサ」

天海「じゃあ現地に行かないとわからないんすね」

真宮寺「そうだネ。仕事が決まってある程度お金を貯めたら、今まで巡ってきた場所を再び訪れて真贋を確かめてみるのも良さそうだネ…。新たな出会いもあるだろうし」

天海「旅に出会いは付き物っすもんね!」

真宮寺「風習もそうだけど、いい女性にも出会いたいものだネ」

天海「へー、真宮寺君って意外と女性にも興味あるんすね……あの、それは大丈夫っすか?」

真宮寺「ン?何がだい?」

天海「いや、なんつーか…、学園でのことを思いだしてしまって…。まさかとは思うんすけど、女性を殺す為に出会いたいわけじゃないっすよね?」

真宮寺「クックック…、そんなことを気にしていたんだネ。大丈夫、ちゃんと恋愛的な意味でのことサ」

天海「本当っすか?」

真宮寺「学園に居た時、僕が女性を殺したいと思っていたのは女性が殺し易いから、あの学園から脱出する為だったからネ。学園から脱出出来た今女性を殺す意味なんてないよネ?」

天海「確かなんかお姉さんがどうのとも言ってなかったっすか?」

真宮寺「……あァ、そう言えばそんなことも口走ったこともあったかもネ。でも僕を形作っていた記憶は全てフィクションだったんだから、もう僕は姉さんを気にかけては居ないヨ。僕には姉さんなんて居なかったんだろうし…」

天海「…なんかすみません、疑ってしまって」

真宮寺「いや、気にしてないヨ。一度殺人未遂をした僕を些細なことで疑うことは仕方のないことだと僕も思っているし…」

天海「そう言ってもらえるとありがたいっすね」

天海「……あの、もし何か重大な決断を迫られることがあれば事前に相談してほしいっす。俺じゃなくても他の仲間の誰でも良いんで」

真宮寺「君やっぱりまだ僕のこと疑ってるよネ?」

天海「いやそんなことないっすよ。なんかキミが思い詰めてるように見えたもんで、言ってみただけっす」

真宮寺「へェ、僕の顔は目しか見えないのに思い詰めた表情が君には解るんだネ」

天海「目は口ほどに物を言うっすからね。なんでもないなら良いんすけど」

真宮寺「…………」カチカチッ

天海「…あ、お昼は何か食べたい物とかあるっすか?あとお夕飯も…」

真宮寺「今日はみんな晩御飯は要らないみたいだし、君もたまには楽をしてもらって構わないヨ。僕は何か適当に買うか自分で作るかして食べることにするからサ」

天海「そうっすか?俺料理は結構好き好んでやってた方っすけど、まあ片付けも面倒だしたまにはそういうのもいいかもしれないっすね」

天海「じゃあお言葉に甘えて、今日はご飯自由に食べてくださいっす。俺も折角なんで1人ランチに行ってくるとするっす。そのまま仕事に行くんで夜まで帰ってこないんで、そこの所宜しくお願いします」上着着用

真宮寺「あァ、いってらっしゃい」

ガチャッパタンッ

真宮寺(……さてと、何をしようかな。今まで色々とバタバタしていたこともあってまだこの辺りのことをよく知れていないし、買い物がてら散歩にでも出かけるものいいかもネ)



ー公園ー

真宮寺(……そういえば夢野さんは職探しの調子はどうなのかとラインで訊いたら何故か会うことになったヨ…)

夢野「んあー、外は春の陽気が気持ちいいのう。キーボの奴も来れれば良かったのじゃが…」

真宮寺「キーボ君は今朝王馬君に連れられて出かけたからネ」

夢野「まああやつにも付き合いというものがある。仕方がないのう」

真宮寺(…僕達以外の生徒があの学園から卒業して半年もの間一緒に暮らしていたから、彼女とまあまあ仲良くなったんだよネ…)

真宮寺(半年の間に彼女のことは観察しきったけれど、今はあの時と環境が違うから彼女の心境にも変化があるだろうし更に観察するのもまァありだネ)

夢野「真宮寺もここでの生活には慣れたかのう?」

真宮寺「…学園は広くて静かな場所だったから、今は真逆の環境で落ち着かないこともあるけど、まァ僕は人間が好きだからネ。中々退屈しないで済んでいるヨ」

夢野「確かに今の生活は狭くて煩いのう。こちらは特に入間と転子と赤松が騒がしいことが多いぞ。じゃがまあ、騒がしいというのは賑やかということじゃからな。こちらも悪くない生活じゃ」

真宮寺「そういえば夢野さんは何で今日僕に会いに来たんだい?昔の君なら例え僕が外に出るように誘っても面倒くさがりそうなものだと思ったんだけどサ」

夢野「んあ…、やはり環境の変化のせいかのぅ…。仲間は確かに頼れる存在じゃが、他の者もウチ同様学園の仲間以外に頼れる者がおらぬ。だからみんななるべく自分でなんとかしようと色々頑張っておる。だからウチも、今までのように面倒くさがることはなるべくしないようにしなければな…、と思っただけじゃ」

夢野「それにウチは今暇をしておったし、お主には学園に居た頃世話になったこともあるからのぅ。たまにはそんな友人と過ごすのも悪くないと思っただけじゃ。家に来るように誘うと、男子が女子の家に入ってくることは転子が嫌がるしのぅ」

真宮寺「まだここに来てそんなに経ってないのに、夢野さんは変わろうとしていて立派だネ。素晴らしい!勿論合格だヨ」

夢野「ウチは何に合格したんじゃ?ダメ人間卒業試験か何かか?」

夢野「そういうお主は変わらぬのか?…と言ってもお主は学園に居た頃からウチと違ってきちんとしておったな…」

真宮寺「まァ、そうだネ。僕は生活態度はあまり変わっていないヨ。朝起きる時間が以前より大分早まったくらいだネ」

夢野「んあー、人数が多いと朝洗面所が混むからのぅ。才囚学園に居た頃はそれぞれ個室じゃったからそのような心配は無かったが、どうしても共同生活しているとそうなるのぅ。風呂の時間も大変じゃな。ウチは女子ばかりじゃからみんな中々時間がかかるからのぅ…」

真宮寺「そっちは髪が長い人が多いから、髪を乾かすのも大変そうだネ」

夢野「そうなんじゃ。ドライヤーは一応2つあるんじゃが、ウチはいいんじゃが皆中々乾かなくてのぅ…。じゃがドライヤーの数を増やすと停電しそうじゃしな。他にも電気は使っておるし」

真宮寺「…これは僕もしている方法なんだけど、髪を洗い終わった後、湯船に使っている時に髪にタオルを巻いていればお風呂から上がった後に髪を乾かす時間が少しだけ短縮されるヨ。あとタオルはマイクロファイバー素材の物を使うと普通のタオルより水分を吸収してくれるから早く乾くヨ。ドライヤーをする際にタオルを頭にかけながらという方法もよく聞くネ。もう少しお金をかけてもいいのなら、エタノールが配合されたミストタイプの洗い流さないトリートメントを吹き付けるとエタノールの揮発作用のお陰で髪がより早く乾くヨ」

夢野「じゃがエタノールなんぞ髪につけて傷んだりはしないのか?」

真宮寺「洗い流さないトリートメントに配合されているエタノールは専用の物だから心配いらないヨ。他の商品は知らないけど、僕の使っている物は髪表面の水分だけを蒸発させて疑似キューティクルを形成する物だから…ほら、綺麗な髪でしョ?」サラサラ~

夢野「た、確かに男の髪とは思えぬ美しさじゃ…!」

真宮寺「ククク…、髪が乾ききる直前にドライヤーを冷風に切り替えるのもコツさ。こうすると髪のキューティクルが整ってツヤが出やすくなるんだヨ」

夢野「真宮寺は女子より女子力が高いのぅ…。髪にそんなに気合を入れて手入れしておるなら肌の手入れとかも過ごそうじゃな…」

真宮寺「ンー、そんなに気合入れてるわけじゃないけど、まァ僕だけの体じゃないからネ」

夢野「んあ?」

真宮寺「いや…、清潔で美しく居た方が自分も周りも気持ちのいいものでしョ?自分の為だけじゃなく、周りの人間からもよく見られた方がいいからネ」

夢野「そうじゃのぅ。…こういう時キーボの奴が少し羨ましくなるわい」

真宮寺「エ?キーボ君が?」

夢野「だってキーボの奴は汗をかいたりしないし、体が汚れても拭き取ればすぐ落ちるじゃろう。人間は体を毎日メンテナンスしてもいずれは老いてしまうし、食事のバランス等にも気を遣わんといかんからのぅ」

真宮寺「でもキーボ君は入間さんにメンテナンスしてもらわないと自分じゃ手入れの限界があるみたいだし、それに機械の寿命って人間より短いものだヨ。ロボットになってしまったら食事の喜びも味わえなくなるし、それに僕としては人間の儚い美しさが好きだから人間がロボットになってしまうようになったら嫌だなァ…」

真宮寺「第一ロボットはプログラム通りにしか動かないんだから心なんて無いだろうし、人間観察が好きな僕としてはそれはいただけないネ」フゥ…

夢野「真宮寺がロボット差別をしておる…」

真宮寺「話は変わるんだけどサ、夢野さんは今仕事探しはどんな感じ?」

夢野「んあ…そういえばそのような用件じゃったな元々」

夢野「…ウチは今までマジカルショーでしか稼ぎをしたことがなくてアルバイトの経験もないから、正社員雇用じゃなくて良いアルバイト探し中じゃな」

真宮寺「そうなんだネ」

夢野「じゃがウチには秘策があるんじゃ!」

真宮寺「秘策?」

夢野「知っての通りウチには超高校級の魔法使いの才能が与えられておるじゃろ?」

真宮寺「マジシャンだったよネ?」

夢野「魔法使いじゃ!…で、じゃ。アルバイトで少し小金を稼いだら後は場所を借りてウチの魔法を披露するんじゃ!そうすればお金も入り、ウチもより質の良い魔法を皆に披露することが出来るんじゃ」

真宮寺「でもああいうマジック用の道具って高いんだよネ?」

夢野「ウチが使うのは魔法じゃ。魔法じゃからタネの必要なマジック道具なんぞいらぬ。いらぬ…が、水槽やら生き物やらを買うお金が普通にかかるからのぅ…。お金の無い最初はどうしても規模の小さい魔法しか披露出来ぬのぅ」

真宮寺「夢野さんが本当に魔法使いなら、何もない所から物を出せるんじゃないの?」

夢野「……お主らただの人間には解らぬと思うが、都会というのはマナが薄いんじゃ。マナが足りぬ故、物を召喚することが出来ぬ。買った方が早いんじゃ」

真宮寺「そういうことにしておくヨ」

真宮寺(夢野さんがもう少し色々なマジックが出来るようになってからの方が姉さんも喜ぶよネ…)

夢野「まあウチはそんな感じで働き方を考えておるが、そういうお主はどうなんじゃ?」

真宮寺「……そうだネ、僕も正社員はあまりやりたくないとだけ思っているヨ。アルバイトと違って辞めにくくなってしまうからネ」

夢野「既に辞める予定があるんじゃな…」

真宮寺「ある程度お金が溜まったら日本中を旅して回りたいと考えているからネ。あまりお金がかからないようにとは考えているけどサ」

夢野「ほう、目標があるのは良いことじゃな。目標のために頑張れるからのぅ」

夢野「ウチもいずれはまた以前のように大舞台に立って皆に魔法を披露したいと考えておる。ウチの師匠はこの世界にはおらぬようじゃが、それでもまた同じような生活をしたいんじゃ」

夢野「……はぁ、しかしのぅ…」

真宮寺「どうしたの?」

夢野「いや…、魔法に関わることでこうもお金のことを考えたくなかったと思ってのぅ。特にあまり派手な魔法を披露出来ぬ最初の内はタダでもいいから見てもらって楽しんでもらいたいところなんじゃが…、やはりお金が無いことにはいつまでも上級魔法が使えるようにはなれんしのぅ」

夢野「いっそウチに最原のギャンブルの才能のように他に稼げる才能があれば、魔法の披露はもっと趣味的に活動できるのじゃが…」

茶柱「でしたら夢野さんも魔法使いユーチューバーになられたら如何でしょう!?」

夢野「ま、魔法使いユーチューバーじゃと!?」

アンジー「そだねー。ユーチューブなら場所代かからないし、上手くいけば広告料で儲かるよー。その代わり埋もれやすいんだけどねー」

真宮寺「2人とも、こんな所でどうしたんだい?」

茶柱「そろそろお昼時なので夢野さんにラインを送ったのですがお返事が無かったもので、もしや何かあったのではと思い、夢野さんが貴方に会うと言っていた公園に来たというわけです」

夢野「んあ?…心配させてすまなかったのぅ、全然気づかなかったわい」

茶柱「無事だったので別に構いませんよ」

アンジー「でー、さっきの話なんだけどー」

夢野「んあー…、映像マジックだと言われそうだからウチはあまりそういうのはやりたくないわい」

アンジー「だったら録画した奴じゃなくて生放送でやれば平気だよー!コメントを返しながらやったらみんな生だって思うしライブ感も出るしー」

アンジー「で、ある程度知名度が上がったらクラウドファンディングでいい魔法道具を買ったらどうかなー?報酬はその魔法道具を使ったマジカルショーに招待!とかー」

夢野「な、なるほどのぅ…。それなら…ふむ、少し考えさせてくれんか?」

アンジー「意外と生主って敷居低いよー?とりあえず試しに1回やってみたらどうかなー?機材とかアンジーが全然サポートもするしー。秘密子が魔法でお金のこと考えたくないって言うならアンジーに全部任せてもらっても大丈夫だよー!」

夢野「んあ…、考えておくわい…」

アンジー「ご飯食べながらアンジーが色々教えてあげるねー!是清ーぐっばいならー」夢野グイーッ

夢野「んああ…、すまんのぅ真宮寺よ」引っ張られ

真宮寺「別に僕は構わないヨ。夢野さん、今日は会ってくれてありがとう」

茶柱「さあ行きましょう夢野さん!今日のお昼は転子が作ったんですよ!温かいうちに召し上がってくださいね♪」スタスタ

夢野「転子が…、ということは昼から鍋かのぅ……」スタスタ

真宮寺(…うん、夢野さんを心配して様子を見に来た茶柱さんも、夢野さんの為に協力を惜しまないアンジーさんも素晴らしいネ!2人とも合格だヨ!)

真宮寺(だけどまァまだ送るわけにはいかないよネ…。もうかれこれ数カ月姉さんに友達を送れてないから早いところ誰かいい人を見つけたいけど、焦ってしまっては駄目だネ。ちゃんと見極めないと…)

真宮寺(とりあえず、僕もお昼を食べに行くとするヨ…)スタスタ

ーーー


真宮寺(……うん、お昼を食べて周囲の散策もだいぶ終わったネ)

真宮寺(今の時代はインターネットがあるから山奥でない限り大体の情報は解るんだけど、やっぱり自分の目で見て歩くのが1番良いよネ)

真宮寺(…ンー、そろそろ日も暮れてきたし、スーパーで何か買って帰るとするヨ。たまには自分で作るのもいいよネ)スタスタ



ー自宅前ー


真宮寺(さて…)鍵取り出し

隣人「あれ、そこのお宅の方ですか?更に増えられたんですね」

真宮寺「…どちら様?」

隣人「あ、失礼しました。そうですよね、初めまして…ですものね。私はここに住んでいる者です」隣の家指さし

真宮寺「あァ、どうも初めまして。僕は真宮寺是清だヨ」

真宮寺(大学生くらいの女性だネ…)

隣人「そちらのお宅大勢住んでますよね。引っ越してこられた時の挨拶の際に同じ高校の同級生だったと伺ったんですけど、真宮寺さんもそうなんですか?」

真宮寺「そうだヨ。僕は最近上京して来てここにお世話になっているんだヨ」

隣人「春は新生活の季節ですからね〜…。そこまで広い部屋でもないのに大人数でルームシェア出来るなんて、皆さん仲良しさんなんですね」

真宮寺「そうだネ、仲は良い方だと思うヨ」

隣人「お買い物だったんですね。私も丁度買い物帰りなんです」

真宮寺「…随分買い込んでるようだけど、そちらも何人かで同居しているんだネ」

隣人「ああいえ、私は1人暮らしなんですけど、調理師を目指しているんでこれは自宅での勉強用ですね」

真宮寺「へェ…!立派だネ。…もし良かったらなんだけど、君の料理を食べてみたいなァ。代わりと言ってはなんだけど僕は民俗学を専門に学んでいてネ、郷土料理にも詳しいからそういうのも教えることが出来るヨ」

隣人「あっ、えっと……」

真宮寺「あァ、ひょっとして警戒してる?そうだよネ、こんなマスクを着けた男なんて怪しいからネ」マスク外し(口紅なし)

隣人「!かっこ…………いえ、そうではないんですけど、そちらも晩御飯の都合がありますよね?」

真宮寺「今日はこちらの家は晩御飯は各自ということになっているから全然問題ないヨ。今日買った材料は明日にでも……あァ、良かったらこれ使うかい?」

隣人「あ、大丈夫ですよ材料は充分あるので。じゃあ、はい。そちらがそういう事情なら私は全然大丈夫です。私としても他人に食べてもらうのは勉強になると思うので…」

真宮寺「それは良かったヨ」

隣人「あ、あの、何が食べたいとかありますか?」

真宮寺「お任せするヨ。君はその買ってきた材料で作ろうと思っていた物があったんじゃない?」

隣人「そうですね…、じゃあ、はい。頑張って作りますね!完成したらそちらに持って行きます!」

真宮寺(流石にまだ会ったばかりだし、今日はこの程度が限界そうだネ)

真宮寺「わかったヨ。それじゃァ料理を待つ間君に渡す郷土料理のメモでも作りたいと思っているんだけど、どの辺りの地方の物が知りたいだとかどの材料を活用した物が知りたいとか何かあるかい?って、調理師の卵に僕みたいなただの民俗学者が良い料理を教えられるか解らないけどネ」

隣人「いえ!私自分の出身の地方以外の郷土料理なんてあまり食べたこともないし、なんなら知らない物の方が多いと思うんで助かります!ありがとうございます!」

隣人「えっと…、そうですね…。特に思いつかないのでおまかせします。と言ってもそちらも困るでしょうし…、じゃあ美味しくてニッチな健康料理で何かオススメな物があったら知りたいです。折角なのであまり学校で習わなそうな物を…と思ったんですけど、漠然としすぎていますかね?」

真宮寺「そうだネ、少し漠然とした注文だからオススメと言っても色々あるんだけど、まァ幾つかピックアップしてみせるヨ。料理が出来上がるまでにまとめられれば良いんだけどネ…」

隣人「食器を返してもらう時でも全然大丈夫ですよ!」

真宮寺「じゃァその時までになんとかまとめてみせるヨ。それじゃァまた後で…」

ーーー

ー男子宅ー


真宮寺(ンー…、この料理はうろ覚えな部分があるネ…。あの辺の味付けはどうだったっけかなァ。出てくるかは分からないけど一応ネットでも探してみるカ…)カタカタ…ッターン

真宮寺(流石に調理師の卵相手に適当は教えられないからネ…。それにきちんと教えてあげないとあの子があの世で姉さんに料理を振る舞うこともあるかもしれないし…)

真宮寺(あァそうだ、姉さんの好物もちゃんと教えてあげなくちゃネ。姉さんこの料理が好きだったなァ…)カキカキ

真宮寺(まァそもそもまだあまりあの子のことを知らないから合格かどうかも解らないんだけどネ…。とりあえず候補としてキープだネ)

真宮寺(料理を通じてもう少し仲良くなって、色々聞き出さないとネ…)カキカキ

ピンポーン

真宮寺「…はい」

隣人『あの、お料理出来ました!』

真宮寺「ありがとう、これは?」ドアガチャッ鍋受取

隣人「えと、ビーフシチューです。あ、勿論作り置きじゃないですよ?圧力鍋使ったんで短時間で出来たんですよ」

真宮寺「別に短時間で出来たことを怪しんではないヨ。美味しくいただかせてもらうヨ」

隣人「そういえば真宮寺さんってお料理は作られるん…ですよね?さっきお買い物袋に材料が入ってましたし」

真宮寺「まァ人並みには」

隣人「…先生以外の料理の出来る人に食べてもらうのは少し緊張してしまいますね…。あの、もし何か変な所があったら教えて下さいね」

真宮寺「…君はいつから調理師の学校に通いだしたんだい?」

隣人「まだ1年も経ってないんです。入学したばっかりで…」

真宮寺「なるほどネ…。それまでに料理の経験は?」

隣人「実家に居た時に母の手伝いはしていました。けどうちの家計は結構味付けが濃いので、あまり濃くならないようにしているつもりなんですがたまに濃くなってしまいますね。レシピで『適量』とかそういうアバウトな書き方をしているものではなくきちんと分量が書かれた物なら多分問題ない味付けになるんですけど、そうでないと自分の経験と味見に頼るのでその辺りが難しいですね…」

真宮寺「家庭の味というのもいいものだよネ。僕としては味が整われきったコンビニ弁当やファミレスのチェーン店で出るような物よりは、そういう家庭の味がする物の方が温かみが感じられて好きだヨ」

隣人「ただ専業主婦になるだけとかならそれでも良いんですけど、私は調理師を目指しているので家庭の味を残すのは難しいところですね」

真宮寺「まァ僕にはあまり縁のない分野だから、味付けに関しての口出しはこの辺りまでにしておくヨ」

真宮寺「あァ、料理のレシピなんだけど幾つか出来てるけど先に出来てる分だけ受け取るかい?」

隣人「あ、じゃあ欲しいです」

真宮寺「ちょっと待っててネ…」テーブルに鍋を置きに行ってレシピを取ってくる

隣人「ありがとうございます!……字が綺麗ですね、読みやすいです」

真宮寺「それは良かったヨ。そういえばそのレシピの書き方なんだけど、君が苦手だと言っていた『適量』みたいな書き方している箇所が何箇所かあるんだヨ。知らなかったものだからごめんネ。そもそも僕も詳細にレシピを思い出せない所もあるせいだけどネ」

隣人「あ、大丈夫ですよ。その辺はまあ作りながら調整していくので…。ところでこの料理はどれも真宮寺さんは食べたことあるんですよね?」

真宮寺「勿論サ。流石に自分が食べたこともない物を他人に勧めにくいからネ」

隣人「じゃあ今度これ作ってみるので、もし良かったらまた食べてみて色々合ってるかどうか教えてもらえませんか?」

真宮寺「それは勿論僕としては大歓迎だけど、食べさせてもらってばかりでなんだか悪いネ…」

隣人「こっちも勉強させてもらっているので大丈夫ですよ。それで、あの…そちらにも食事の都合があるでしょうし、また今日みたいに空いている時があれば教えてもらいたいんでラインとか交換してもらってもいいですかね?隣に住んでいるとはいえ、一々会うのも手間ですし…」

真宮寺「そうだネ、そっちの方が気軽に連絡が取れるし僕は構わないヨ」

隣人「それじゃあ…」スマホ取り出しポチポチ

真宮寺「僕のIDはこれだヨ」スッ

隣人「あ、はい!ありがとうございます」ポチポチ

隣人「あの、真宮寺さんがどのくらい食べられるのか解らなかったのでシチュー作りすぎてしまったかもしれませんので、お鍋が空いたら教えてもらってもいいですか?一応食べられないことはないと思いますけど、もし味が苦手でしたら引き取りに来ますのでそれも教えてください」

真宮寺「了解したヨ。味の感想も送らせてもらうネ」

隣人「お手柔らかにお願いしますね…」

真宮寺「クックック…、まァ僕は美食家ではないからそんなに緊張しなくても大丈夫だヨ」

隣人「えっと、それではまた…」ドアパタンッ

真宮寺(さてと、ビーフシチューカ…。いつもご飯を作ってくれる天海君は洋食を作ることが多いから1人の今日くらいは和食を食べようと思っていたけど、まァこれも姉さんの為だからネ)鍋の蓋開け

真宮寺(ンー…、少し冷めてしまってるネ。温め直して食べることにするヨ。それにしても本当に量が多いネ…。これは明日のお昼にもまた食べないとネ)

真宮寺(それにしても1日で思ったより仲良くなれたネ。今のところ彼女は合格そうだし、後は姉さん好みの味を覚えてもらうだけかな?隣人だから殺す方法には少し気を遣いそうなのがネックだけど、まァその辺は追々じっくり考えようカ…)

ーーー

ー男子宅前ー



ピンポーン

春川「……」

ピンポーン

春川「…………」

ピンポピンポーン

春川「……はぁ…、誰も居ないの?」

最原「春川さん?」ガチャッ

春川「!?居たの?」

最原「うん、ごめん…。今僕1人だったから…」

春川「そう、別にいいよ。どうせトイレに行ってたとかでしょ?」

最原「いや居留守してたから…」

春川「なんで居留守なんかしてるの」

最原「NHKとか新聞の勧誘とかセールスだったら困るから…」

春川「……そんなの、とりあえず出てから断ればいいじゃん」

最原「僕追い返すの苦手で…、この前も1人で居た時に来た人追い返せなくて、もう相手にしたくなくてつい契約しちゃって天海くんに『使いもしないのに』怒られたんだよ…。その後滅茶苦茶クーリングオフした……してくれた…」

春川「何してんの」

最原「それ以来、1人で居る時はチャイムに出ないようにって言われてて…」

春川「ていうかドアスコープで相手を確認すれば?」

最原「……ここ見て」ドアの内側を見せる

春川「なにこれ。これじゃあスコープ覗けないじゃん」

最原「防犯の為だよ。ドアのスコープって、普通にしてたら外側からは覗けないけど、実は外側からも覗く方法があるからね…。ちなみにポストの投函口の内側も開けにくくする為に塞いでるから郵便物取り出すのがちょっと大変だよ」

春川「何してるの」

最原「実際に試したんだけど、このタイプは頑張ればドアの鍵が開けられちゃうんだよ。危ないから塞いだんだ」

春川「わざわざそんなことやる奴なんて滅多に居ないでしょ。一体誰がここまで防犯対策したの?」

最原「僕だよ」

春川「あんたって生きづらそうだね」

最原「何かあってからじゃ遅いからね。…そういえば春川さん、どうしたの?何か用があって来たんだよね?」

春川「別に大した用じゃないけど、これ。東条が仕事で海外に行ってたからそれのお土産だよ」

最原「いつもありがとう。今僕しか居ないからあまりおもてなし出来ないけど、お茶飲んでいく?」

春川「まあ私が買ってきたわけじゃないけど、今は家にあまり戻りたくないから遠慮なくお茶させてもらうよ」スタスタ

最原「何かあったの?」ドアパタン

春川「東条が居ない間に入間と夜長が部屋を散らかし放題にしてたから、今東条が2人に大掃除させてるんだよ。お陰で寝室やリビングの方にも今一旦物が沢山置かれてて休まる場所がないし、ホコリっぽかったり油臭かったりで…」着席

最原「それは…大変だったね…。というか東条さんも帰国して早々大変だね…」お湯沸かし

春川「だから私も東条居ない時途中でいい加減片付けるように言ったのに、あいつらちっとも聞かないし…」

春川「ちなみに赤松と茶柱は出かけてて、夢野は2人の掃除を手伝ってるよ」

最原「へえ、あの夢野さんが…」

春川「あまり『めんどい』って言わなくなったし、今まだ働けてないからか結構積極的に手伝ってくれたりしてるよ」

最原「変わったんだね」

春川「だいぶ生活も安定してきたとはいえ、私達は私達の他に誰も頼れないからね。まあもしまだ『めんどい』なんて言ってまわってたら、そろそろはっ倒してたよ」

最原「はっ倒…」

春川「そっちはどうなの?」

最原「キーボくん?そもそもロボットはプログラムされた通りにしか考えないだろうし、変わる心なんてものは最初から無いと思うよ」

春川「そう、じゃあ真宮寺は?」

最原「さあ?あまり彼のことは見てないからよくわからないな…」

春川「あんたって結構ドライなんだね」

最原「春川さんが訊いた対象がたまたま悪いだけだよ。だってロボットと真宮寺くんだもん」

春川「…キーボはまあ兎も角として、真宮寺は一応私達と同じ才囚学園に囚われた仲間なんだから、もう少し気を使ってやれば?」

最原「真宮寺くんに気を使う時間があったら、その分解斗くんを気遣いたいな」お湯注ぐ

春川「あんたってほんと百田贔屓だよね」

最原「僕は解斗くんの助手だからね。助手はボスに尽くすものだから」

春川「よくわかんないけど、与えるだけでいいの?与えられたいとは思わないの?」

最原「既に解斗くんの助手っていう立場を与えられてるから、僕はそれで全然大丈夫だよ」

春川「それ主従関係ってことだよね?対等じゃなくていいの?」

最原「僕は今の関係に満足してるから別に…」

最原「それに解斗くんは別に僕を従わせてるわけじゃなくて、僕のボスになることで僕が間違ったことをしてもボスとして責任を取ってくれるってことで自ら僕のボスに名乗りを上げてくれたっていう素敵なエピソードがあるんだよ。確かにちょっと強引な性格なところもあるけど、その強引さで僕を引っ張ってくれるし解斗くんってホントに明るくて太陽みたいな人で僕にはちょっと眩しいんだけど僕みたいな人もちゃんと見ててくれるし結構気遣ってくれるし、僕が彼に好意を向けすぎて王馬くん辺りに引かれても解斗くんは今まで引いたことがない気がするし、なんというか本当に太陽みたいに大きくて温かい心で受け止めてくれてるっていうか…ほんと僕なんかのボスで勿体無い人なんだよ。なのに学園を出た今もボスで居てくれるから僕も心の拠り所にできるし…。あと彼本当に頭がいいんだよ!確かに勉強の教え方とかは天海くんの方が上手いんだけど、解斗くんの方が知識とか凄いし、時間のある時に外国語教えてもらってるんだけど発音凄く綺麗だしあとやっぱり声がかっこいいよね。僕は声があんまり低くないからかっこつかないことが多いから羨ましいな…。今気づいたけど僕が語学が堪能になっちゃったらもう勉強教えてくれなくなるかもしれないし、僕このまま外国語不慣れなままでいいかな…。でもいつまでも物覚えが悪いままだと助手を見限られちゃうかな…。ねえ春川さんはどっちがいいと思う?」

春川「どっちでもいい。好きにすれば?あとあんたは嬉しそうにそんなこと言うけど、私は全然羨ましく思わないよその関係」

最原「人の幸せにケチつけるのやめてくれないかな」

春川「依存するより依存させた方がいいよ」

最原「春川さん?」

春川「ポイントは、相手が自分に依存していることに気づかせない程度にすること」

最原「詳しく」

春川「そうだね、例えば…」



赤松『うーん、ビンの蓋が開かない…!』

東条『私が…』

春川『しょうがないね赤松は……ふんっ!』バキャッ

赤松『わー、ありがとう春川さん!』

春川『ふふっ…、本当に赤松は私が居ないと駄目なんだから』



春川「って感じで度々徐々に『私が居ないと駄目』って刷り込ませていくんだよ」

最原「解斗くんの方が僕より力があるから力で解決する問題ではそういう真似は出来ないけど……というか僕だって彼の助手なんだから、解斗くんが困ってて解決できそうなことがあったらしてるし、結構率先して手伝いとかしてる方だよ」

春川「ただ手伝うだけじゃ半人前。『あいつが居るから助かってる』ってわざわざ意識させないと駄目」

春川「あんたはどうせ、百田が醤油を欲しがる前にさり気なく近くに醤油を置いておくタイプでしょ?そんなんじゃ百田は『最初から近くにたまたま醤油があった』と思ってあんたの有り難みを意識しないよ」

最原「でもわざわざ手伝ったことをアピールするなんて…」

春川「周りの人間にアピール激しいと思われてもまず本人に気づかれないと始まらないし、そもそも百田みたいなタイプはガンガンアピールするくらいで丁度いいんだよ。知らないけど」

最原「断定した癖に知らないんだ…」

春川「知るわけないじゃん、私は百田じゃないんだから。てかそろそろ充分お茶出てると思うけど。淹れてくれない?喋ってたら喉乾いてきたよ」

最原「あっはい」お茶ダバーッコトッ

春川「でも、手伝いとそのアピールばかりして相手から都合のいい人間だと思われるのは駄目だからね。『都合のいい人間』っていうのは要するに下に見られてるだけだから。それを回避する為に相手に自分達は対等だって意識させないと」

春川「相手に下に見られないことで、自分が相手の周囲を快適にしていくことを相手は『この人と一緒にいたらこの人が居ない時より素敵に過ごせる』って錯覚してくれるハズだから。知らないけど」

最原「春川さんそれっぽいことを言いながら語尾に『知らないけど』を付けるのやめてくれないかな。それを信じたら良いのか話半分に聞いたらいいのか僕わからなくなるから…」

春川「情報は自分で取捨選択しなよ。何でもかんでも他人の言われた通りにするのはあんたの悪い癖だよ」

最原「そ、そんなに他人の言われた通りになってないよ…」

春川「あんたって百田に言われたら何でもしそうだし」

最原「そりゃ解斗くんは別だよ。そういう春川さんだって赤松さんに言われたら何でもするんじゃないの?」

春川「は?何でもするわけないじゃん」

最原「えっ」

春川「なに、例えばあんたは百田に死ねって言われたら死ぬの?」

最原「死に別れるのは悲しいけど、解斗くんの為になるなら死ねるよ、助手だから。でもせめて死ぬ瞬間は見ててほしいかな。そうしたら一生僕のことを忘れられないだろうし…」

春川「流石に引くんだけど」

最原「じゃあ春川さんは赤松さんが『死んで』って言ったら死なないの?」

春川「私が死んだらその後誰が赤松を守っていくっていうの?私が死なない代わりに赤松がそう言わざるを得なくなった原因を全力で潰しに行くよ」

最原「え…春川さんかっこいい…」

春川「先に言っておくけど、あんたのことはただの仲間としか思えないからね」

最原「なんで僕が惚れると思ってるんだ…。意外と自意識過剰なんだね…」

春川「でもあんたこういうの好きなんでしょ?」

最原「うんまあ…好き。僕が春川さんに酷いことを言って、春川さんが『あんたがそう言わざるを得なくなった原因を全力で潰しに行く』とか言ってきたら、確かにうっかり好きになってしまうかもしれないね」

最原「でもなんというか…、赤松さんへの態度とか計算して調整してるとか聞いちゃったからなんか、それを思いだして『これも好感度稼ぐための計算なのかな…』って多分すぐ冷めると思う」

春川「別に計算してるわけじゃないから。たまに意識してるだけだから」

春川「それに計算だとしても対象に向けた態度や好意は無くならないでしょ。てかあんたはわざわざ言葉悪く計算とか言ってるけど、『あの人がポニーテールが好きって言ってたからポニーテールにしてみた』だとか『今日のラッキーカラーは赤だから赤いものをつけよう』とかその程度の軽い意識だけだよ。私を計算高い悪女みたいに言わないで、殺されたいの?あ。赤松に今日のこと言ったら…悲鳴を上げる事になるからね、あんたが」

最原「わざわざこんなこと言わないよ…」

最原「…そういえば春川さんってなんかいつの間にか赤松さんに懐いてたけど、なんでそうなったの?」

春川「私が懐いたんじゃなくて赤松が懐いたんだよ」

最原「まあどっちでもいいけど、僕目線だとなんか急に学園で一緒に居るようになってたからさ」

春川「私から見たらあんたも急に百田に懐いてたよ。それまでは天海とか王馬とかとよく一緒に居た気がしたけど」

最原「天海くんはあの学園での僕の最初の仲間だったから、その関係で一緒に行動してたからね。王馬くんはただマザーモノクマの部屋での見張りの時間帯が同じだったからだね」

最原「解斗くんは……色々あって」

春川「色々って?」

最原「長くなるけどいい?」

春川「あんた探偵の癖に話まとめるの下手なんだね」

最原「そういう偏見はやめてくれないかな。それに僕は探偵の才能は持っているけど探偵ではないからね」

春川「私は暗殺者じゃないけど暗殺のスキルは持ってるよ」

最原「そうだね。…わかった、正直に言うよ。僕が解斗くんを慕うようになったエピソードの数々があまりにもカッコ良すぎてキミには話したくないんだ」

春川「意味わかんないんだけど」

最原「赤松さんと解斗くんって性格の傾向が少し似てるから、春川さんが似たようなノリでうっかり解斗くんに好意を持ったら困るんだ」

春川「似てない。百田より赤松の方が全然可愛い」

最原「いや、性格の話だよ?外見の話ならそりゃ解斗くんだって赤松さんより全然かっこいいよ」

春川「性格も寝方も赤松のほうが絶対可愛い」

最原「寝方?」

春川「赤松はゲーセンで取ってきたぬいぐるみをベッドの周りに置いて寝てるんだよ。控えめに言って凄く可愛い」

最原「…なるほど、それはたしかに可愛いね」

春川「殺されたいの?」

最原「褒めたのになんで!?」

春川「今赤松の睡眠姿を想像したでしょ?やめてよね、赤松に対するセクハラだからそれ」

最原「じゃあそもそもそんな話振らなきゃいいだろ!」

春川「それもそうだったね。迂闊だったよ」

最原「いやなんというか…、可愛さとかは全部そっちの勝ちでいいよ…」

春川「自分の推しを応援しないなんてファン失格じゃない?」

最原「いや僕はファンじゃなくて助手だから」

春川「私は赤松の仲間であり家族であり親友でありピアノのファンだからさ」

最原「あ、ピアノのなんだね」

春川「たまに演奏聴かせてもらってるんだよね。早く広い所に引っ越してピアノを置いて毎日演奏を聴きたいよ」

最原「えっ、春川さんと赤松さん引っ越すの?」

春川「いや、女子全員で。まあまだ引越し先も決まってないし、買うか建てるかも決まってないんだよね…。今度みんなで内見には行くんだけどさ」

最原「へぇ…、なんだかちょっと寂しくなっちゃうね…」

春川「引っ越しなんてまだ全然先の話だし確実に今より家は離れるけど、そんな遠くに引っ越すつもりはないよ。あんまり離れるとみんなあんたらが心配だって言ってたし」

最原「確かにあんまり離れると、お互い何かあった時心配になるもんね」

最原「……でも、引っ越しか…。こっちもこの前1人と1体増えてまた少し手狭になってきたし、だいぶお金も貯まってきたし確かに広い所に引っ越したいかな…」

春川「男子も引っ越すならこっちと場所近くになるように話し合うべきだね」

最原「うん、でもやっぱりここからあんまり遠くない所になると思うよ。働き先とかは融通効く人ばかりだけどゴン太くんは大学に通ってるから…」

春川「獄原にはいっそ寮とかに入ってもらったら?」

最原「彼が大学決まった時にそういう話にもなったんだけど、1人だけ別れて暮らしてもらうのもなんだか可哀想だし、本人も寂しがったし、僕らもちょっと心配だったからね…」

春川「なるほど」

春川「……そういえばあんた、私が来るまで何してたの?」

最原「えっ、いや別に何もしてなかったよ。なんで?」

春川「いや、当分帰れないだろうから私はもう少しここに居るつもりだからさ、あんたがもし何かしてたのなら私に構わずそれをやってくれてもいいんだよ」

最原「今日は本当に特に何もしてなかったから別に…。強いて言えば小説を読んでたくらいだね」

春川「読んでていいよ。もう特に話すことも思いつかないし…」

最原「いや、ずっと読んでて目が疲れてきた頃だったから大丈夫だよ。それに別に無理に話す必要無いんじゃないかな」

春川「沈黙って気まずくない?じゃあ…最原が今まで関わった事件の話でもしてよ。それが嫌なら記憶の中の家族のこととかさ」

最原「えっ…。…面白くないと思うし、第一僕の記憶はフィクションだからそんな話聞いたって仕方ないと思うけど…」

春川「別に面白さなんて期待してないよ。実際には経験してない出来事だろうけど、それでも今のあんたを形作ってる一部でしょ?今までこうしてあんたとじっくり話す機会なんて無かったし、丁度いいかと思って」

最原「じゃあ、春川さんが学園に来るまでの人生を語ってくれるならいいよ」

春川「……実際はフィクションだったみたいだから別に構わないけどさ、映画みたいだとか茶化したら許さないからね。私にとっては現実だったんだから」

最原(…春川さんのヘビーな人生を聞いて過ごした…)

本日終了です、ありがとうございました
今回は『真宮寺の日常』と『最原と春川のモンペ会談』的な何かのリクエスト消化でした

乙 ありがとうございました

乙です
最原の長文百田語りに吹いた

真宮寺はオープニングの時の地味な格好してるのかな。そうでないと不審者過ぎて
話しかけられないよね…てか友達作り続ける気満々だがどうすんだこれ

投下再開します
間が空いてしまって申し訳ありません
代わりと言ってはなんですが、いつもより長めです


>>325>>326
こちらこそ乙書き込みありがとうございます

>>327
格好は全員私服で過ごしているので全員学園に居た時より地味目ですね
マスクはプロローグの黒マスクだと思います
今回は一応VS白銀のSSなのでそのケリはつけるつもりですが、基本完璧なハッピーエンドは好きじゃない人間なのでその他の問題は…

ーーー

ー男子宅ー



キーボ「それではボクは今日は用事があるので出かけてきますね」

真宮寺「奇遇だネ。僕も今から出かけるヨ」

ゴン太「ゴン太は学校に行ってくるね!」

天海「皆さん行ってらっしゃいっす」ノシ

王馬「星ちゃんもまだ遠征中だし、今日は朝ご飯静かだねー」モグモグ

天海「君らがもう少し早く起きてくれば、みんなと賑やかに朝ご飯食べられるんすよ?」

最原「……解斗くんまだ起きてこないね」

天海「そういえばそうっすね。終一君達が起きて来ているのに彼がまだ寝ているなんて珍しいっすね。俺ちょっと起こして来るっす」

王馬「いや、オレが起こしてくるよ。よーし!こんなこともあろうかと買っておいた寝起きバズーカを使う時がついに来たようだね!」ガタッ

最原「やめろ。僕が起こしてくるね」スタタッ

王馬「あっずるい!オレがバズーカ使うんだからね!」

最原「僕は使わないよ!普通に起こしてくるんだよ!!」

天海「というか小吉君はいつの間にそんなものを買ったんすか…」

王馬「まあ買ったっていうのは嘘だけどね」

ー寝室ー


最原「……よいしょっと」二段ベッドのハシゴ登る

最原「…解斗くん…?朝だよ。ご飯いらないの?」

百田「……んー…、朝か…」

最原「うん、そうだよ。今日はジムにトレーニングに行くんだよね?朝ご飯はちゃんと食べておいた方がいいんじゃないかな」

百田「…………いや、なんか調子わりぃからもう少し寝てるわ…」

最原「えっ!!?大丈夫!!?風邪??それとも何か…まさか以前かからされてた病気がぶり返したとか!?」

百田「少し静かにしてくれねーか…?」

最原「ご、ごめん…。それで、…大丈夫?病院行く?タクシー呼ぼうか?それとも救急車?」

百田「多分風邪だからそんなに大げさにしなくても大丈夫だ。寝てればすぐ治るからよ…」

最原「キミは大丈夫じゃなくても大丈夫って言った前科があるから、キミの言うことはイマイチ信用出来ないんだよね…」

百田「助手はボスの言うことを聞くもんだぜ」

最原「流石に、健康面での意見出しは譲れないかな」

ガチャッ

天海「なんか今病気がどうのとか聞こえてきたっすけど、大丈夫っすか?」

最原「うん、解斗くんが自称風邪を引いたみたいで…」

百田「いや、自称をクソもなく普通に風邪だと思うぜこれ」

王馬「えーっ風邪!?ちょっと!さっさと治してよね!オレの寝るとこキミの下なんだから、オレまで風邪引いちゃったらどうするの?」

天海「やっぱり加湿器を置くべきっすね…。いや、今までも置こうとは思ってたんすけど、いかんせん置き場がなくて…」

最原「今は加湿器とかどうでもいいから、解斗くんを早く病院に連れて行かないと…」

百田「だから大げさだっての。寝てれば治るから、頼むから静かに寝かせてくれよ」

天海「本当に風邪っすか?」

百田「テメーまで疑うのかよ…」

天海「すみません、終一君。ちょっと上あがりたいんで、ハシゴどいてもらってもいいっすか?」

最原「……はいどうぞ」上に上がる

王馬「ハシゴを降りるんじゃなくて、上がってハシゴを空けるんだ…」

百田「伝染るぞマジで」

天海「どっこいしょっと…」ハシゴ登る

王馬「意外とおじさんくさいね」

天海「体温計が無いんで、手で失礼するっすよ」額触り

天海「熱いっすね…。咳はしてないようっすけど、喉の痛みとかはどうっすか?鼻水は?」

百田「少しいてぇくらいだな…。まあ普通に喋れる程度の痛みだ。鼻水…少し出るかな…」

天海「まあ多分風邪っすかね」

百田「だろ?だからたいしたことねーよ」

最原「病院行かないなら、せめて医者を呼んだほうがいいんじゃないかな…」

百田「病院行くよりなんか大げさじゃねーか、それ」

天海「酷くはないようですし薬飲んでれば多分大丈夫と思うっすけど…、じゃあ終一君が安心する為にも東条さんに相談してみましょうか」

最原「東条さんは医者ではないから多少不安だけど、まあ何もしないよりはその方がいいね」

天海「ってことで解斗君は東条さんにラインで簡単に診察してもらってほしいっす。俺はその間に風邪薬を買ってくるんで」

最原「僕も買いに行きたいな」

天海「じゃあ2人で行くっすよ」

天海「なんか好きな薬とか合わない薬とか無いっすか?」

百田「何でもいいぜ」

天海「じゃあ適当に買ってくるっすね」

王馬「マスクも買ってきてね。オレ寝る時つけるから」

天海「そうっすね。みんなベッドの距離近いし全員分一応買っとくっす」

最原「天海くん、早く買いに行こう?」

天海「じゃあ出かける準備っすね」ハシゴ降り

百田「わりぃな、面倒かけさせちまって…」

天海「別に大丈夫っすよ。俺が風邪引いた時は俺がお世話になるんで、お互い様っす」

天海「小吉君、俺達は今からちょっと出かけてくるっすけど、解斗君に迷惑かけないように大人しくしてるんすよ」

王馬「大人しくしてなかったら何かあるの?」

天海「じゃあその時はキツイおしおきでも受けてもらうっす」

王馬「何すんの?処刑とか?」

天海「うーん……じゃあ、強めのデコピンをさせてもらうっす」

王馬「強めのデコピン」

ー女子宅ー


東条「あら……」スマホチェック

入間「どうしたんだよメイドババア」

東条「それが、どうやら百田君が風邪を引いてしまったようなの」

アンジー「あれまっ!それは大変だねー」

東条「今日は私は仕事も無いし、彼のことが心配だから看病してくるわね。お昼ご飯は適当に食べておいて頂戴」

入間「おい待て、オレ様もイく」

東条「あら、お見舞いに行くの?伝染る可能性も無いとも言えないし、彼のことが心配なのは解るけど私に任せてもらっても大丈夫よ」

入間「はぁ!?なんで美人すぎる大天才のオレ様があんなトサカ野郎のことを心配しねーといけねーんだよ!」

東条「お見舞いではないのね。では何故行きたいの?」

入間「そんなのオレ様の新しい発明品の実験に使うイイ機会だからに決まってんだろーが!」

東条「何の発明品なの?それは安全なのかしら?物によっては許可出来ないわよ」

入間「許可とか…テメーはオレ様の何なんだよ!?」

東条「入間さんが時々変な物を作るからよ。他人に使っていい物かどうか私が客観的に判断してあげるから、安心して頂戴」

アンジー「美兎はたまに色んな意味で危ない発明品とか作ってるからねー。こういう扱いを受けるのも仕方ないって神さまも言ってるよー!」

入間「今回はメインで実験に使うのはまともな発明品だから心配ねーよ!」

東条「サブで使う物もあるのかしら?」

入間「……まあ、時間が余ったらいいだろ?別に少しくらい…」

東条「内容によっては許可出来ないわ」

入間「内容な…、それは全人類待望最新最強の超エロエロ高性能リアリティVRだぜ!!」

東条「……はぁ…」

入間「シンプルに呆れられた!?」ガーンッ

アンジー「んー…アンジーはアレ良いと思うんだけどー、持って行ったとして発明品のテストプレイにあの中の誰が付き合ってくれるかって話だよねー」

入間「トサカ野郎とかそういうの普通に好きそうだし、キャベツ頭とか普段好青年ぶってるけどああいうのは大抵ムッツリ野郎だろ。ナメクジ野郎も見た目からして普通にムッツリだし、童貞原もぜってーエロいことに興味あるだろ。枯れ星も学園卒業してからは枯れてる感じ無くなったからぜってー人並みに興味あるだろうし、後は…、デカチンは虫の繁殖映像で抜く特殊性癖な気がするし、ツルショタはそもそも精通してるか怪しいし、キーボはロボットだからそういうのは関係ねーしなぁ…」

入間「あ、そうだ!エロエロなことと無縁なキーボの奴が可哀想だし、今度立派なモン付けてエロエロなことが出来るように改造してやっか!」

東条「…入間さん、貴女は何しに行くつもりなの?」ハァ…

入間「ナニしにイくつもりかって…、看病に決まってんだろ折角病人が居るんだからよ!」

東条「『折角』?」

入間「そうだ!オレ様は前々からこの発明品『お医者さんカバン』を使う機会を伺ってたんだぜ!」

アンジー「美兎ー、それはアウトなネーミングだから変えた方が良いと思うぞー?」

入間「でもわかりやすいだろーが!」

東条「その『お医者さんカバン』っていうのはどんな発明品なのかしら?」

入間「テメー、ドラえ●ん見たことねーのかよ!?」

東条「ドラえ●んというアニメの存在は知っているわ。それに出てくる物がモデルなのね。私はそのアニメに詳しく無いから説明をお願いできるかしら?」

入間「んー…、確かにオレ様はドラえ●んのお医者さんカバンをモデルにこれを作ったが、まだあそこまでの性能はねー…ってか、そもそもまだ1度も使えてね―から性能がイマイチわかんねーんだよな。使おうにもこの家に居る奴らは今まで誰も病気になんなかったからな」

東条「なるほど、それは病気を治癒する物か何かなのかしら?それでそれを使いに行きたいのね」

入間「そうだ!オレ様だって別にエロエログッズばっか作ってたわけじゃねーんだぞ!」

東条「それを使うことで何か危険は無いのかしら?」

入間「多分ねーよ。まだちゃんと実験してねーからわかんねーけど、健康な状態のオレ様自身で一応試験的に実験した時は何も問題は起きずに正常に作動したぜ。後はマジで病気の奴に使ってみね―と動作どうなるかわかんねーし…」

東条「そうね…、わかったわ。それを持ってお見舞いに行っても良いわよ。ただし、ちゃんと本人に使用許可を貰って頂戴ね」

入間「何で上から目線なんだよ!…まあいいや。じゃあこのお医者さんカバンと、最新最強の超エロエロ高性能リアリティVRを持って…」

東条「そのVRは駄目よ」

入間「なんでぇ!?出来に自信はあるから、あとは複数のモニターに使用感を聞いて細かい調整して特許出願するだけなのにぃ!」

アンジー「んーじゃあじゃあ、知り合いに頼もうとしないでネットでモニターを集めてみたらどうかなー?」

入間「え…、ネットで集めたエロエロが目的でやってきた見ず知らずの野郎共と同じ空間にこのビーナスボディのオレ様が居るとか、ぜってーやべーじゃねーか!エロ漫画みてーなことになっちまうに決まってるじゃんかこんなん!」

アンジー「そういえば美兎って街コンで合った人と恋人を前提に?か、恋人として今付き合ってるんだよねー?その人にVRのモニターを頼んでみたらどうかなー」

入間「あー…キープしてたあいつらな、真っ先に頼んでみたらすげー引かれて縁切られちまったよ…」

アンジー「あれまっ!」

東条「……入間さんの頼み方にもよるけれどそれで縁を切ってきたということは、まともな人達だったのでしょうね。入間さんの見る目に狂いはなかったということだから、安心して切り替えて次を探してみると良いと思うわ」

入間「ひょっとして、それでオレ様を慰めてるか褒めてるつもりか?まあ近々次を探しに行くつもりだけどよ」

アンジー「美兎には普通の人よりエッチなことに理解のある人の方が良い気がするから、もう付き合うのを前提にモニター募集したらいいんじゃないかなー」

入間「なるほど、逆にか。じゃあ年齢制限とか他諸々条件つけるべきだな」

東条「……百田君のことが気がかりだから、私はもう出るわよ」スタスタ

入間「待てよ!オレ様もイくし!」

東条「持って行くのはお医者さんカバンの方だけよ」

入間「わ、わかったって…。…はぁ…、気持ちよくなれるのに何で駄目なんだか……」準備ガチャガチャ

アンジー「解斗にお大事にって伝えといてほしいって神さまも言ってるから、よろしくねー」

ー男子宅ー


最原「ただいま!解斗くん体は大丈夫!?」ドアバンッ

最原「薬買ってきたからね!あ、お水持ってくるね!」バタバタ

百田「おう、おかえり…」

天海「終一君、その薬は食後に服用するもんっすよ。だから先に何かお腹に入れてもらわないと…」窓開け換気

最原「おかゆだね!僕おかゆ作るね!」

王馬「出来上がった物がこちらになりまーす」スッ

最原「なんで!?え、王馬くんが作ったの…?」

王馬「アイスでも食べようと思って冷凍庫漁ってたらおぞましい物見つけちゃったから、つい」

最原「冷凍庫……まさか!あっ!やっぱり!豚足が入ってる!」

王馬「一応食べ物だし捨てるのも悪いかなーって思って」

最原「だからって病人に押し付けて食べさせるものじゃないよ、豚足なんて…」

王馬「悪の総統に食べさせるものでもないよ。てか何で豚足がうちの冷凍庫に入ってるわけ?」

最原「何かあった時の為に僕が買っておいたんだよ」

王馬「うん、まあキミが買ったんだろうなって予想はついてたけども。何かあった時ってなんだよ」

王馬「まあ作っちゃったものは仕方ないよね!はい百田ちゃん!オレが愛情込めて作ったミルクとチーズのリゾットだよ!豚足だけでも食べてね!」つ□

天海「無駄にお洒落っすね」

百田「胃に重そうだな…」

最原「僕が具無しのお粥作り直すよ。普通に塩味でいいかな?何かリクエストがあればそれ作るけど」

百田「いや、勿体ねえから食うわこれ…」受け取り

最原「それは王馬くんに食べさせるから大丈夫だよ。破棄なんて勿体無いことはしないから」

王馬「ぜってーやだ。ほら、さっさと食べちゃってよ。なんなら食べさせてあげよっか?」

百田「やめろ気色悪い」

ピンポーン

天海「誰か来たっすね」

百田「あー…、多分東条だな。言われた通りラインで簡単に診察頼んだら、手が空いてるからってわざわざ来るって言ってたから…。別にいいって言ったんだがな」

最原「そうなんだ。僕としては直接診てくれる方がありがたいから嬉しいな。出てくるね」スタスタ

ガチャッ

入間「よう!」

バタンッ!

入間『!?おい!なんでだよ!!しかもちょっと強めに閉めやがって!!』

東条『最原君、百田君のお見舞いに来たわ』

最原「東条さんも居たんだね。来てくれてありがとう」ガチャッ

東条「困った時はお互い様よ」

入間「なんなんだよこの扱いの差は!!」

最原「だって入間さんだし…」

入間「どういうことなんだよぉ…」

最原「東条さんは解斗くんを診てくれる為に来てくれたのは解るけど、入間さんはどうしたの?」

入間「オレ様の素晴らしい発明品の被験体になってもらおうと思ってな」

最原「変なのじゃないよね?」

入間「変なのってどういうのだよ」

最原「……えっちなのとか…」

入間「童貞原のセク原か」

最原「ごめん…」

東条「入間さんはそういう物も持ち込もうとしていたけれど、勿論阻止させていただいたわ」

最原「やっぱり持ち込む気だったんじゃないか!謝って損した!!」

入間「ど、怒鳴らないでよぉ…」

天海「何を騒いでいるんすか?」スタスタ

最原「入間さんがえっちな発明品を持ち込もうとしたんだよ!」

天海「えっちな発明品っすか…」

東条「最原君、気持ちはわかるけどあまり騒ぐものじゃないわ。それにまだ玄関の扉も閉めてないのだから」

最原「うわっ…、早く入って東条さん」

入間「アタシは…?」

最原「…………」

東条「彼女も入れてあげてくれないかしら?」

天海「きっと入間さんも彼のことが心配でお見舞いに来てくれたんすよ。入れてあげましょう」

最原「……うん、じゃあ、入間さんもどうぞ」

入間「おう邪魔するぜ!…おい、どけよ童貞!オレ様の巨乳が通れねぇだろーが!」

最原「ねえ、本当にお見舞いに来たの?」

東条「この態度じゃ信じられないかもしれないけれど、彼女なりに発明品で百田くんを治そうと思って来てくれているのよ」

最原「それは大丈夫な発明品なの…?」

東条「恐らく…。もし違ったらごめんなさい…」

入間「なんでオレ様そんなに信用ないんだよぉ…」

入間「刮目しやがれ!これがオレ様の最新の発明品!お医者さんカバンだ!!」

最原「ふーん。これどういう原理で病気を治す発明品なの?」

入間「いや、これ使っても治らねえよ」

最原「え?」

入間「現時点では診察するだけだ。そのうち治したり出来るようにしてーが、まだその辺はまだまだ現実的じゃねーんだわ。で、今回したい実験は、こいつの診察機能の挙動の確認だ」

東条「そうだったのね。じゃあやっぱり私もちゃんと彼を診た方が良さそうね」

天海「まあ風邪だと思うっすけどね。むしろ風邪じゃないと困るっす。薬は風邪薬しか買ってきてないんで…」

最原「あ、そうだ。東条さん、これ良かったら使ってよ。薬買う時に一緒にマスクも買ってきたんだよね。解斗くん咳とかはしてないけど一応」つマスク

東条「あら、ありがとう。ありがたく使わせてもらうわ」

入間「ザコの癖に気が利くじゃねーか」

最原「キミの分は無いよ」

入間「おいそろそろ可憐なオレ様いじめをやめやがれ!!どう見てもマスクいっぱい買い物袋に入ってるじゃねーか!」

最原「これは他の男子の分だから、本当に。東条さんに渡したのは念のため予備にって買った分だから」

入間「オレ様の分のマスクがねーってことは、オレ様はあのザリガニのツメみてーな頭した奴にナカから菌で犯されちまうんだな…///」

最原「えっ!解斗くんみたいにかっこいいザリガニが居るの…?」

入間「あ?ザリガニなんざそこら辺に居るだろ。知らねーけど」

最原「知らなかった…。飼ってみようかな…」

天海「室内臭くなっちゃいそうなんで駄目っすよ。ハムスターとかなら別に良いっすけど」

入間「あ?ハムスターのが滑車とかうるせーし獣くせーだろ」

天海「その程度なら外見が可愛いんで許せるっす」

最原「天海くんってハムスター好きなんだね。知らなかったな」

天海「別に特別ハムスターが好きってわけでもないっすけど、小さい生き物って可愛いっすよね。特に哺乳類は」

東条「……今日は他に人は居ないのかしら?」

天海「そうっすね、他のみんなは外に出かけちゃってるっす。あ、小吉くんは居るっすよ。寝室っすかね?」

東条「そう。…それじゃあみんなは雑談を続けてもらっても結構だけど、私は先に彼を診てくるわね」マスク装備

天海「じゃあ案内するっすよ。案内するほど広い家でも無いっすけど」マスク装備

東条「ありがとう。それじゃあ入間さん、発明品を預かるわよ。使い方さえ教えてもらえればマスクのある私が使って挙動を確認してくるわ」

入間「はぁ?実験はオレ様がこの目で確認しねーと意味ねーだろーが!オレ様がテメーの後で使いに行くからテメーは余計な心配すんじゃねぇ!つーか少しくらいマスク無しで病人に近づいたって大丈夫だろ風邪だし」

東条「そう、わかったわ。じゃあお先に診察してくるわね」スタスタ



ー寝室ー


天海「解斗君、東条さん来たっすよー」ガチャッ

東条「こんにちは」

百田「おう」

王馬「あっ!東条ちゃんひっさしぶりー!元気ー?」

天海「小吉くん、マスクも無しにここに居続けたら伝染っちゃうっすよ。ほらマスクっす」付けさせる

王馬「窓開いてるし平気平気」

東条「上のベッドなのね。それじゃあ上がらせてもらうわね」ハシゴ登り

王馬「うわー、高校生?の男女が同じベッドの上に居るとか、やらしーなー」

天海「どうしたんすか、何入間さんみたいなこと言ってるんすか?入間さんより言い方マイルドっすけど」

王馬「扉挟んで向こう側に入間ちゃん居るからかな。なんか下ネタ菌が伝染った感じ」

天海「接触すらしてないのに伝染ったんすか。感染力やばいっすね」

王馬「蘭兄ちゃんもそのうち下ネタ口走ることになるよ」

天海「マジっすか、それは恐いっすね」

入間『オレ様を菌扱いしてんじゃねぇよ!!』ドアの向こうから

王馬「聞いてんじゃねーよ!聞き耳とかサイテー!エッチ!」ドアドンッ!

東条「病人の居る部屋なのだから、もう少し静かにしてもらってもいいかしら?」

王馬「もー、蘭兄ちゃんが騒ぐからオレまでママに怒られたじゃん!」

天海「はいはい。元気なのは良いことっすけど、そろそろ大人しくするっすよ」

百田「いっそ追い出してくれ…」

王馬「マジで?じゃあ百田ちゃん、熱で辛いかもだけど頑張ってそこから降りて歩くんだよ」

百田「オレじゃねーよ!!テメーが出るんだよ!」

入間『あ!?ツルショタのナニが出るって!?』

百田「別の部屋に居るのに会話に参加してくんじゃねーよ入間も!!」

東条「ごめんなさい、すぐに王馬君を追い出すし入間さんも黙らせるわね」

天海「いや、俺がやるっす。東条さんはどうぞ続けてください。さあ行くっすよ小吉君」

王馬「えーっ!そんな!百田ちゃんのことが心配でたまらないのに、そんな健気なオレを追い出しちゃうっていうの!?鬼!悪魔!冒険家!!」

天海「大人しく出来ないみたいなんで、仕方ないっすね」腕グイーッ ドアガチャッ

ーリビングー



入間「おい助けろ天海!ダサイ原のザコがクソ童貞の分際でこの大天才のオレ様をいじめてくるんだ!!」

最原「解斗くんが万が一症状が悪化したらお前のせいだからな。あと王馬くんも」

王馬「えーっ、オレを巻き込まないでよ」

最原「なんで病人が居るのにいつも以上に騒ぐんだよキミ達は」

王馬「オレ実は今日まだ寝てなくて深夜のテンションなんだよね」

天海「夜はちゃんと寝なきゃ駄目っすよ。今度から眠れないなら声かけてくれたらお兄ちゃんが子守唄でも歌ってあげるっすよ」

王馬「まあ嘘なんだけどね。8時間寝たよ」

天海「子守唄どんな曲が良いっすか?やっぱりスタンダードなのっすか?」

王馬「嘘だってば」

天海「あ、ひょっとして子守唄より絵本とか読んだほうが良いっすか?」

王馬「助けて終一ちゃん!蘭兄ちゃんがオレを子供扱いするの!!」

最原「解斗くん大丈夫かな…」

王馬「ダメだコイツ、聞いちゃいないや」

天海「いつでも読み聞かせ出来るように、青空文庫でいい感じの作品ブクマしとくっすね」

王馬「絵本ですら無くなったね。てかどいつもこいつも話聞いてくれないんだけど。助けてモノタロウ!」ギュッ

モノタロウ「そもそも王馬クンが変な嘘つくからだよ」

東条「診終わったわ」ガチャッ

最原「どうだった?」

東条「そうね…、喉が少し腫れていて体温も38度4分…高めね。他に体に異常は見当たらなかったし、やっぱりただの風邪だと思うわ。体温は高めだけれど思ったより本人は元気そうで良かったわ」

入間「体に異常が見当たらなかった…って、ケケッ!診療にかこつけて男の裸を見たんだな!やっぱりテメーもむっつりだったか!」

東条「屋外で露出する可能性のある腕とスネと首を少し見ただけよ。何か毒性のある植物にうっかり触ってしまったり虫に刺されている可能性も考慮したから。でも見た限りは何とも無かったわ」

天海「東条さんは毒のある植物に触れた時の肌の症状まで解るんすか。下手したら冒険家の才能のある俺よりその手の知識があるかもしれないっすね」

王馬「体温どうやって測ったの?東条ちゃんって実は腕がサイボーグになってて触れただけで温度がわかるとか!?」

東条「こちらの家には体温計が無いと予め聞いていたから、家から持ってきてそれで測ったのよ」

王馬「回答が面白みないなー」

最原「必要ないだろ、こんなことに面白みなんて」

最原「でも本当にただの風邪みたいで安心したよ。東条さん、ありがとう」

東条「みんなの役に立てたようで何よりよ。でも私はただのメイドであって医療関係者じゃないから、正しい診察が出来ているとは限らないから万が一症状が悪化したり急変したら迷わず病院に連れて行って頂戴ね」

最原「うん、それは勿論だよ」

入間「よーし!そんじゃ次はオレ様がこの発明品を使って診察してやるぜ!」

最原「…………それは、やっぱり部屋に入らないと使えないの?」

入間「あったりめーだろ!」

最原「部屋に入れたくないな…」ハァ…

王馬「わかるー!入間ちゃんとか絶対寝室に入れたくないよね!」

入間「…………」

王馬「…………」

入間「え?『っていうのは嘘だよー!』とか続かねーの?」

王馬「は?何言ってんだこいつ」

最原「王馬くんたまに急に態度冷めるよね」

入間「わかった!女のオレ様を部屋に入れたくないってことは、部屋がイカ臭いとかその辺にエロエロなモンが出しっぱだとか…」

王馬「いや、さっき東条ちゃん普通に入れてたじゃんみんな」

東条「人数がいるせいでベッドに圧迫されてかなり手狭だったけれど、至って普通の寝室だったわよ」

入間「ケッ!つまんねーな」

最原「帰って」

天海「まあまあ…、入間さんも解斗君を心配してくれてるんすよ。ね?入間さん」

入間「あ?ただの風邪なんだろ?オレ様はただこの発明品の性能テストをしたくてたまんねーだけだから、心配なんざしてねーよ」

天海「入間さんってほんと頭が良いんだか悪いんだか分からないっすね…」

入間「どういう意味だよ!?」

王馬「蘭兄ちゃんは、そこは普通嘘でも心配してるフリするもんだろバーカ、って遠回しに言ってるんだよバーカ」

入間「お、オレ様にそんなこと言っていいと思ってんのか!?オレ様の黄金の脳細胞がショック受けて発明品作れなくなったら全人類の損害だぞ…!?」

東条「彼から朝ご飯に使った食器を預かってきたから、キッチンを借りてこれを洗わせてもらうわね」スタスタ

天海「あ、別にそこまでしてもらわなくても大丈夫っすよ!東条さんは一応お客さんなんすから…」

東条「いえ、客人扱いしてもらわなくても大丈夫よ」

入間「だれかアタシに構ってよぉ…」

王馬「じゃあオレが構ってあげよっか?」

入間「や、優しくしてね…///」

王馬「は?顔を赤らめてんじゃねーよ」チッ

入間「早速舌打ちぃ…、でも構ってもらえた…///」

王馬「うわ何その反応、マゾなの?普通に引くんだけど。嘘じゃないよ」

入間「も、もっと強く言って///」

最原「入間さん恐いんだけど…」

入間「あーわかるぜ、オレ様も自分の才能がこえーわ」

最原「戻った…」

最原「…入間さん、この発明品の中見てもいい?」

入間「お?何だ?オレ様の偉大な発明品に興味津々ってか?」

最原「そうじゃないけど、本当にまともで凄い発明品なら解斗君を診察してもらうのも、まあアリかなって思って…」

入間「まともでスゲー発明品に決まってんだろーが!オレ様の発明品だぞ!?」

最原「まともじゃない発明品を持ち込もうとしたらしいのに、よく言うよ…」

王馬「何持ち込もうとしたの?」

入間「聞いて驚け!全人類待望最新最強の超エロエロ高性能リアリティVRだ!」

最原「えっ…、最悪の間違いじゃない?」

王馬「……要するに超高性能VRってことだよね?なんかリアルレディプレイヤーワンやマトリックスも夢じゃなさそうなのに、なーんでエロ特化にしちゃったの?ほんとキミって残念だよね。今からでもエロ抜きにしなよ」

入間「は!?超高性能エロVRからエロを抜いたらただの超高性能VRだろーが!需要なくなるだろ!!」

王馬「全年齢対応になってエロ以外のコンテンツが提供されるなら、むしろ需要爆増じゃない?」

入間「はー…、テメーら凡人共には大天才のオレ様の崇高な発明品なんざ理解出来なかったか。やれやれ、発明品が崇高すぎたようで悪かったな」

王馬「とりあえず『崇高』を辞書で引いてこいよ」

入間「普段あんま使わねーからわかんねーよ。…えーっと…、シュプリーム?」スマホポチポチ

王馬「和英辞典じゃなくて国語辞典でしょ、普通こういう場合は」

入間「ヒャッハー!大天才のオレ様は『普通』なんて枠にはおさまんね―よ!」

最原「…………入間さん、話流されちゃったけど改めてこの発明品の中見てもいい?」

入間「しょうがねーなぁ…、特別にナカを見せてやんよ!」ゴソゴソ

東条「来たついでにみんなのお昼ごはんも作ろうと思うのだけれど、何か食べたい物はあるかしら?」

天海「俺は何でもいいっすよ」

最原「あ、じゃあ折角だし何か和食とか…」

王馬「フラムクーヘン!」

東条「わかったわ、任せて頂戴」

最原「……」

東条「個別に作るから大丈夫よ。最原君は和食ね?」

最原「いや、東条さん手間だろうし学園みたいに沢山食材があるわけじゃないから僕も同じでいいよ」

東条「貴方がそれでいいなら、そうさせてもらうわね」

最原「…久しぶりに和食が食べられると思ったのに…」

王馬「自分で『同じでいい』って言ったくせに何文句言ってんの?」

最原「だって頼んじゃったら東条さんの手間になるじゃないか」

天海「なんだ、和食好きなら普段からもっとリクエストとかしてくれて良かったんすよ。じゃあ今日の夜ご飯は久しぶりに和食にするっすね」

最原「あ、なんか気を遣わせちゃったみたいでごめんね…」

天海「大丈夫っすよ」

入間「おい、飯の話題で盛り上がってんじゃねーよ。ナカ見んのか見ねーのか」

最原「あ、ごめん。見るよ」

王馬「これなーに?」

入間「オレ様の開発中の発明品、お医者さんカバンだ!」

天海「へー、なんか思ってた感じのと違うっすね。お医者さんカバンなんて言うくらいだからもっと聴診器とか注射とかなんかそういうのが入ってると思ったんすけど、AEDの中に入ってるようなパッドみたいなのとか血圧測る時に巻いて使うような物とか、そういうのばっかりっすね」

入間「まあ聴診器で医者プレイしてーなら、テメーで用意するしかねーな」

王馬「え?蘭兄ちゃんお医者さんプレイしてみたいの?マニアックだね」

天海「俺そんなこと一言も言ってないっすけど」

最原「天海くん、嫌ならちゃんと怒った方がいいよ」

天海「そうっすね。…2人とも、次変なこと言ったらデコピンっすよ」

入間「はぁ!?オレ様に触るとかセクハラで訴えるぞ!」

天海「じゃあ指じゃなくてペンはじいておでこを叩かせてもらうっす」

入間「威力上がってんじゃねーか!」

天海「でもこれなら触らないで済むんで」

最原「というか入間さんもセクハラっていう概念はちゃんと解ってたんだね。僕もそろそろ入間さんをセクハラで訴えようかな、今までの分まとめて」

入間「は?オレ様がテメーにセクハラした証拠なんざねーだろ」

最原「あるよ。学園でキミが僕を撮った写真は手元にあるし、学園を出た後のキミの発言もボイスレコーダーに録って音声を日付に分けたフォルダにまとめてるからね」

入間「さてはオメーA型だな?」

最原「AB型だよ」

王馬「…………ああ、写真って壁尻してたヤツのことね。訴えるために保管してたんだ」

天海「めっちゃ前のことっすよね。懐かしいっすね」

入間「……お金?お金が欲しいの?」

最原「お金にはそんなに困ってないから、そういうのはいいかな。じゃあ訴えないけどその代わりお願いがあるんだけど…」

入間「はいこれ、ぜってーエロいこと頼むパターンだろ。AVで百回くらい見たパターンだわ。ちなみにブッ却下な!オレ様がテメーみてーな童貞なんざ相手にするわけねーだろ!!」

最原「えっ…、えっちなことなんて頼むわけ無いだろ!!しかも何勝手に頼んだ前提で断ってるんだよ!失礼だな!!」

天海「コラ、この部屋そんなに壁厚くないし、そんな大声出しちゃ近所迷惑っすよ。それに隣で寝てる解斗君も寝られなくなっちゃうっす」

最原「うっ…、…ごめん…」

天海「俺に謝られてもしょうがないっすよ。今後は気をつけるんすよ」

入間「やーい怒られてやんのー」

天海「入間さんも騒いでたっすよね?変なことも口走ってたんで宣言通りデコペンの刑っすね」ボールペン取り出し

入間「…え?ボールペン?そ、そんな固くて長いの無理ぃ…」

天海「はい行くっすよー」ペン構え

入間「お、オレ様初めてだから多分痛いから、手加減しろよな!」

王馬「いや初めてじゃなくてもこれ痛いでしょ」

天海「3、2…」

入間「くっ、殺せ!」

王馬「なに急に」

天海「1……って、女子にこんなことやるわけないじゃないっすか」

入間「あ?……なんだよ!びっくりさせやがって!」

天海「ほら、また大声なってるっすよ。ボリューム落とすっす」

最原「なんだ、やらないんだ…」

入間「何でテメーは残念そうなんだよ」

最原「こういうのはちゃんと怒られろって思ってたから」

天海「あはは、やるわけないっすよ。もし顔に傷でもついちゃったらどうするんすか。入間さんとはいえ女子なんすから」

入間「おい最後」

天海「でもびっくりしたっすよね?これに懲りたら、もうちょっとだけ言葉遣いに気をつけてほしいっす」

入間「オレ様が言葉遣いに気をつけようが気をつけまいがテメーはオレ様に手出ししねーんだし、別に気にすることもでもねーよな」

天海「うーん、抑止力が無いというのも困りもんすね…。あ、じゃあ東条さんに依頼して軽いオシオキでもしてもらうとするっすね」

東条「私はかまわないわよ。そうね…、それじゃあ入間さんがまた騒いだり変なことを口走った時には、女子の家の今日の晩御飯のお皿洗いでもしてもらいましょうか」

入間「えー!なんでオレ様が皿洗いなんざ…、さっさと食洗機買えよマジで」

東条「そうしたいのは山々だけれど、今使っているキッチンは狭くて置き場がないもの」

入間「テメーが店かってくらい置きまくってる調味料どうにかしたら置けるだろ多分」

東条「あれは全て必要な物よ。まだまだ足りないくらいだわ」

入間「レストランでもやんのかよ」

東条「私にその予定はないけれど、もし貴女がレストランを経営したいと言うなら全力で手伝うわよ」

入間「オレ様にもそんな予定はねーよ」

天海「カフェとかならちょっと興味あるっすね…」

東条「あら、いいわねカフェ。オープンまで色々必要なことを教えてあげられるわよ」

王馬「へー、いいじゃん。暇な時とか接客手伝ってあげよっか?」

最原「王馬くん接客とか出来るの?というか、天海くん転職する気なんだね」

天海「元々今の職は気に入る要素がまるでないんで、ある程度稼がせてもらったら転職する気は最初からあったんすよ。まあでもお店をやるほどは流石に稼げてないんで、もう少し今の職場で働くっすかね…」

東条「じゃあ目処が立ったらまた声をかけて頂戴ね」

天海「はい、その時は宜しくお願いします」

最原「ちょっと本気でギャンブルしたらすぐ稼げるよ」

天海「それはキミだけっすね。俺はギャンブル運はぼちぼちくらいなんで」

最原「キミは賭ける額が少なすぎるから…」

王馬「賭ける額が思い切りがよくても、どっかの誰かさんみたいにお金が逆ダイソンになっちゃうダメな例もあるから額の問題じゃないでしょ」

最原「おいギャンブルする解斗くんのことを逆ダイソンって言うのやめろ」

入間「つーかテメーらのギャンブル事情とかキャベツカフェ計画なんざどーでもいいんだよ」

天海「キャベツカフェ……ちょっと可愛いっすね」

王馬「かわいい…?」

入間「そこのクソザコ帽子がさっき言ってた、オレ様にお願いしたいことって何なんだよ」

最原「帽子はもうだいぶ被ってないけど……あ、たまに出かける時に日除けで被ってるけど…」

天海「今は普通にお洒落帽子っすもんね」

王馬「お洒落?よくわかんないけどブランド物か何かなの?」

最原「別にそこまで良い物じゃないけど、時期とか服装に合わせやすいように…」

入間「だからクソどうでもいいっつってんだろ!なんでテメーらはそんなどうでも良い話題に食いついてどんどん話題変えて盛り上がってんだよ!よくファミレスとかカフェとかで駄弁ってる2〜4人グループの女か!!何時間もそこに居すぎてそのうち話すことが無くなって最終的に飲み物だけ飲みながら全員スマホ弄ってるあいつらな!つーかテメーら毎日ツラ合わせてる癖によく話題が尽きねーな、関心するぜ」

天海「?ずっと話し続けられるっすよ」

入間「つえーな、コミュ強キャベツ」

天海「そういえば入間さんと会った日って夜ご飯大体キャベツを出しちゃうんすよね。なんかキャベツキャベツ言われるんで、つい影響されちゃって…」

王馬「今日エンカウントしたんだなーって丸わかりだよね。別にキャベツ料理も悪くないんだけど、頻度結構高くて飽きてきちゃったからもっと語彙増やせよ肉便器」

入間「ぴぐぅ…、え、えっと、他……レタスとか白菜とか??」

天海「俺髪の毛以外特徴無いんすかね?」

王馬「家に居てもアクセサリージャラジャラつけてるのに、そういえば1回も触れられてないよね」

最原「僕が入間さんにお願いしたいことっていうのは、もう入間さんの恋人探しに付き合うのやめてもいいかなってことだよ」

入間「急に話題戻したな、あまりにも急すぎてビビったぜ」

入間「…………いきなりなんでやめちゃうの!?」

王馬「入間ちゃん発明家のくせに当の本人のラグがやばいね」

入間「うるせえ!急すぎて処理が間に合わなかったんだよ!」

入間「で、どういうことだクサイ原!」

最原「どうもこうも、僕は色々入間さんのサポートを頑張ってきたのに当の本人が恋人関係まで行く前に関係切れちゃってばかりだし、入間さんのフリして知らない人とやり取りするのも疲れるし…」

天海「いや、流石にやり取りは入間さん本人がやるべきっすよ」

入間「それは出会い系の話だな。オレ様に相応しくねー変なやつをあらかじめ振り落としてもらってんだよ。ただそのせいでオレ様が実際に会った時に向こうがメールからイメージする女像とオレ様に齟齬が出来て切られる」

天海「入間さんが自分で事前のやり取りしないから、そんなことになっちゃうんすよ…」

最原「そんな感じで、お金が貰えるわけでもないし入間さんにちゃんと恋人が出来てくれるわけでもない状態がずっと続いてるしで僕もう疲れたんだよ。そもそも何で僕はこんなことをやっているんだ…」

入間「テメーが学園卒業する時にオレ様の気持ちを弄んだからだろ!」

最原「もう充分償っただろ。そもそもあれは別に気持ちを弄んだとかいうわけじゃなくて、チームダンガンロンパに対抗するのにキミの才能の力が必要だと思ったからキミを外に出すためにあんなことを口走ってしまっただけで…、それに外に出てすぐに謝ったじゃないか」

最原「というか、今までの入間さんからのセクハラを帳消しにしてあげるって言ってるんだから悪くないだろ」

入間「お金?お金をあげればまたアタシの恋人探しに付き合ってくれる?1人は寂しいし…」

最原「キミすぐお金出そうとするね…。だから僕は別にお金に困ってないってば。お金出せるなら結婚相談所とか使ったらどうかな」

入間「いや結婚は流石にはえーだろ。まだ結婚とか考えたくねーわ」

最原「贅沢だな…。別に結婚を前提の付き合いでもいいじゃないか」

入間「そもそも結婚相談所に登録してる野郎とか、ぜってーおっさんばっかだろうし無理だな」

最原「偏見…」

王馬「もう終一ちゃんが付き合ってあげたら?そしたら入間ちゃんは恋人が見つかるし、キミは恋人探しに付き合うのをやめられるよ」

最原「絶対嫌だな。そういうキミこそ付き合ってあげなよ」

王馬「は?ぜってーイヤに決まってんじゃん。コイツと付き合うくらいなら、まだ投げられる可能性はあっても茶柱ちゃんの方がマシだよ」

入間「ひどいぃ…」

天海「2人とも、入間さんのどこが嫌なんすか?それを本人に教えてあげれば入間さんもきっとその点を改善して彼女は幸せを掴むことが出来ると思うんすよね」

王馬「逆に質問だけど、蘭兄ちゃんはそこの色豚と付き合える?」

天海「勿論付き合えないっすね」

入間「なんでみんな即答なのぉ!?え??アタシこんな…、こんなに才色兼備なのに……」

天海「才色兼備なのは確かっすけど、やっぱり口が悪すぎるのが1番断られやすい原因じゃないっすかね…。個性だからと言うにはあまりにも酷いっす。友人関係ならギリいけるっすけど、こんなに口の悪い方を恋人にすると、知り合いに紹介する時に困ってしまうんでやっぱり…」

入間「クソレタスにそこまで言われると流石にちょっと凹むぜ…」

最原「結構優しく指摘してくれてるように感じるけど」

王馬「一応ダメ押しで、百田ちゃんにも入間ちゃんを恋人に出来るか訊いてみる?」

天海「やめましょう、死体蹴りっすよ」

王馬「いやワンチャンあるって」

最原「ワンチャンス無いし、仮に解斗くんがOKでも僕がOKじゃないからね」

入間「テメーは百田の保護者かCEROかよ」

最原「そういう例えならむしろウイルスバスターだよ」

入間「誰がウイルスだ!」

王馬「じゃあちゃちゃっと訊いてくるねー」スタスタガチャッ

天海「あ、マスク忘れちゃ駄目っすよ。それと、寝てたら寝かせてあげてくださいっす。あと窓開いてたら、そろそろ閉めてほしいっす」

王馬「はいはーい」

ー寝室ー


王馬「…………」ジーッ

百田「……なんか用か?」

王馬「百田ちゃんって入間ちゃんと付き合える?」

百田「入間か……ちょっと無理だな」

王馬「理由は?」

百田「理由?やっぱ性格だろ。もう少しまともな奴なら見てくれがいい分、男が見つかるんじゃねーか?それかなんかピンポイントに入間みてーな奴が好きな奴が居ればいいんだろうが、まあ探すのも難しいしな」

王馬「あれ、ひょっとして会話全部聞こえてたりした?うるさかった?」

百田「結構聞こえるな。たまにうるせーけど、まあ気になりゃ布団かぶるからそんなに気にしなくてもいいぜ。今寝ちまうと夜寝れなくなっちまうしな」

王馬「ふーん。じゃあ寝ないように話し相手にモノタロウ貸してあげよっか?」

百田「邪魔だし いらねーよ。用事が終わったならさっさとあっち行けよ」シッシッ

王馬「あっそ。じゃあオレの健康の為にも頑張って夜までに風邪治してねー」窓閉めノシ

百田「無茶言うなよ…」

ーリビングー


王馬「…ってさ!」

入間「ケッ!どいつもこいつも見る目ねーな!」

東条「そうかしら?」

王馬「そういえば東条ちゃんって、もし入間ちゃんにお金積まれて恋人になってって依頼されたら恋人になるの?」

東条「…正直、お金でそのようなことを要求するのはどうかと思うわ。…メイドにも、依頼を断る権利はあるのよ?」

王馬「だってさ。残念だったね入間ちゃん」

入間「いやオレ様そんなこと、ひとっっっことも言ってね―のに勝手にフラれた体にすんのマジやめろよ!?そもそもオレ様が欲しいのは彼氏だからな!つーか仮にこのメイドババアが男だったとしても、こーんな小煩い姑みてーなヤツなんざありえねーし!」

王馬「でもなんかキミならフラれまくりすぎたら、そのうち寂しくなっちゃってお金を積んで本当にやりかねないなと思って」

入間「ふざけたことばっか言ってっと、そろそろテメーの体をサイボーグに改造すんぞ!?」

王馬「えっ!サイボーグ!?」キラキラ

入間「何で結構乗り気なんだよ!?」

王馬「どんな風に改造するの!?足が滅茶苦茶早くなったり超能力が使えるようになったり空が飛べるようになったりすんの!?」

入間「あ?何言ってんだ。やっぱ男なら立派なちんこが付くのが1番だろ」

王馬「……」真顔

入間「きゅ、急に真顔になんなよ…、こええよ…。温度差でグッピーが死ぬだろーが」

天海「入間さん、そういうところっすよ」

入間「どういうところだよ。何の話だよ」

天海「ただ子供の期待を裏切るだけならまだしも、息をするように下ネタに繋ぐ、そういうところが駄目なんすよ」

王馬「まあオレ子供でもないんだけどね。蘭兄ちゃんにはオレがいくつに見えてんのかな。そういうキミはそういうところがダメだよ」

最原「キミが実際の年齢より子供っぽいところが、彼が子供と錯覚する原因じゃないかな」

入間「いやテメーも他人のこと言えね―だろ。オメーだってよくこの野郎に年下扱いされてんじゃねーか」

最原「それは天海くんが…」

東条「…好きに雑談する分には止めないでおこうと思っていたけれど、みんな、喧嘩は良くないわよ」

入間「うるせえババア!」

天海「なんてこと言うんすか入間さん!入間さんにはわかんないんすか?東条さんのこの妹力が!ババアだなんてとてもとても…」

王馬「いもうとりょくって何…」

天海「小吉君は弟力が凄いっすよ」

王馬「どういうことだよ」

天海「今度公園でキャッチボールでもやりましょうか」

王馬「うーん…、オレはどっちかって言うとサッカー派かなー。でもサッカーボールなんてないからキー坊の首辺りをボール代わりにしよっか」

最原「キーボくんの頭は完全な球形じゃないから蹴りにくそうだし、何よりロボットなんだから蹴ったら足を痛めちゃうんじゃないかな」

王馬「それもそうだねー。じゃあやめとこっかな」

入間「つーか痛いとか以前に、ロボットとは言え生首サッカーとか普通にこえーよ!」

東条「……ところでみんな、お昼はいつ頃食べるのが良いかしら?下準備は終わったのだけれど、その時間に合わせてフラムクーヘンを焼こうと思うのだけれど」

王馬「12時とかじゃない?」

最原「僕はもう少し後がいいかな。まだまだお腹空きそうにないし…」

天海「じゃあ13時頃に完成するようにお願いするっす」

東条「わかったわ」

モノタロウ「…うーん、今日は入間さんが居るせいか一段と会話はドッジボールだし、内容がカオスすぎてオイラ思考回路がショート寸前だよ…」

入間「今すぐ会いてーのか?まだ泣きたくなるような月夜の時間じゃねーぞ。マジでショートしそうなら今すぐナカ見てやっけど」

モノタロウ「ううん、マジなやつじゃないから大丈夫だよ」

入間「じゃあいいんだけどよ」

天海「…そのロボットに対する気遣いや接し方を人間に対してもやれれば、きっとすぐに良い人が見つかりそうな気がするんすけどね…」

入間「あ?何でオレ様が人間を気遣わなきゃなんねーんだよ!」

王馬「いっそ理想の要素詰め込みまくった恋人ロボットでも作っちゃったら?」

入間「あっ、いいなそれ。今まで考えつきもしなかったぜ」

王馬「は?マジで?冗談だったのに」

最原「え?入間さん、人間と付き合うのを諦めるの?」

入間「そもそもこのオレ様に釣り合う男がこの世にいねーんだ、しょうがねーだろ。みーんなオレ様に遠慮しちまって付き合えね―腰抜け共ばっかりだからなー」

最原「…………もう少し、入間さんの恋人探しに協力してあげようか?」

入間「急にどうしたんだよ、気持ちわりぃな」

最原「入間さんとはいえ流石にロボットと付き合うことになるなんて、入間さんは人間なのに……可哀想だなって思って…」

入間「ストレートに同情かよ。でもなー、グッドアイデアなんだよなー、恋人ロボット」

天海「入間さんの理想の男性ってどんな感じなんすか?」

入間「オレ様くらいの外見年齢で、横に並んでも釣り合う高身長美青年でー、オレ様を一切否定せずに褒め称えるヤツでー、声で耳が孕みそうになるような感じで、ちんこでかくてエロイことが好きでオレ様に釣り合う頭の良さを持ってて…、…あ!一緒に発明品を作れるようなヤツだったら最高だな!」

最原「フリーで居る気がしない…。入間さんごめん、僕やっぱりキミの恋人探しを辞退するよ…」

王馬「理想高すぎじゃん」

入間「なんだよ!別に年収とかは言ってねーだろ!まあ確かに、この美しすぎるオレ様に並ぶ美貌を持つ男って点でハードルが高いんだろうがな」

王馬「いや、お前を全肯定するヤツってところが1番ハードル高いよ」

入間「嘘だろ!?そこなのか!?…つーか理想言えって言われたから言ったのになんでフルボッコすんだよ!?勿論実際だったらある程度譲歩してやるよ、仕方ねーからな!」

天海「どう譲歩して、どこを譲れない点として残すんすか?」

入間「なんかもう、オレ様を一切否定せずに褒め讃えてくれるヤツで平均以上の顔面偏差値してればいいや…」

王馬「その1番難しい要素を残しちゃうんだ」

最原「入間さんを否定せずに褒め称える存在って、それこそそういう風にプログラミングされたロボットでもないと居ないよね…」

天海「……男性をヒモに出来れば、入間さんを否定せずに褒め称えてくれる可能性あるっすよ」

東条「ヒモだなんて…。同じ仲間として、流石にそんな状況は見過ごせないわ」

天海「まあ一例に出しただけっす。本気では言ってないっすよ」

入間「こんなに理想を下げたのに、ヒモを飼うしかないっていうのぉ…?」

王馬「入間ちゃんの理想から一緒に発明品を作れるような頭の良さと入間ちゃんを褒め称える要素を抜いたら割りと蘭兄ちゃんじゃない?」

入間「あー、まあ確かにいい声してるし、一応オレ様より身長高いし顔もまあまあだし……ん?ちんこでかいのか?」

王馬「でかいよ」

入間「まじか。え、何センチくらい?」

天海「ん”んっ…、小吉君。今女子が2人ここには居るんすよ。入間さんだけなら百歩譲って大丈夫っすけど、東条さんも居るんすよ。はしたない話は今すぐやめるっす」

入間「つーかなんでテメーが天海のちんこのデカさ知ってんだよ。…はっ!まさか…」

王馬「住むとこ決まる前銭湯行ってたじゃん?その時に見たんだよ」

入間「ケッ!銭湯かよ!それじゃあテメーは最大値も知らねーじゃねーか。……ちなみに星ってあんな体型だけど、ちんこはどんなもんなんだ?」

王馬「えっとねー…」

天海「Shut up!!小吉くんそんなこと答えない!入間さんも女子なんすからそんな言葉を連呼しない!!いいっすね!?」

東条「入間さん、貴女は結局また下品な話題を口にしてしまったわね…。夜ご飯のお皿洗い、頼んだわよ」

入間「はっ!しまった!王馬の野郎につい乗せられて下ネタっちまった!」

王馬「キミ1人で はしゃいでただけだけどね」

東条「そういえば入間さん、そのお医者さんカバンはもういいのかしら?」

入間「あっ!話が流れに流れすぎててすっかり忘れてたぜ!そもそもコイツを使う為に今日ここに来たってのに、ただ下ネタ話して皿洗いを命じられて帰るところだったぜ…」

入間「おい最原、見ての通りコイツは別に怪しいもんじゃねーし現段階じゃただの自動診察セットだから薬を勝手に投与することもねー。別に使いに行ってもいいだろーが」

最原「……え?…あ、……うーん…、確かに怪しくはないかな?この発明品が完成したら便利になりそうだし、使ってもいいとは思うんだけど…」

入間「なんだよ?」

最原「解斗くん今寝てるみたいだから、それを使いに行けないんじゃないかな…」

王馬「なんで寝てるってわかるの?」

最原「さっき王馬くんが解斗くんに話をしに行った時に彼が起きてたって言ってたから、さっきからライン送ってたんだけど既読つかなくなっちゃったから、多分寝ちゃってると思うんだよね」

王馬「それひょっとして既読無s…」

天海「さっきからずっと喋ってないなと思ってたら、ラインしてたんすね」王馬の口手で押さえ

最原「うん。病気の時は寂しくなるって言うし、本当はずっと側にいて看病してあげたいんだけど、逆に気を遣わせちゃうかなと思って。勿論呼ばれたらすぐ行くけど」

天海「まあ寝てるかもしれないなら、また後ででもいいんじゃないっすかね?」

最原「うん、僕もそうした方がいいと思うけど…」

入間「チッ、めんどくせーな。オレ様はちゃっちゃとこれ使って昼食って帰りて―って言うのに」

最原「本当にお見舞いする気ゼロだな…。ロボットには気を使うのに生身の人間に対して気を遣わないなんて…」

入間「人間がどうかなったら東条とか他の奴らが手当てなり何なり出来るが、ロボットになんかあったらこのナカでオレ様しか直せねーだろーが。オレ様は自分の役割をちゃんと解ってるだけだっつーの」

王馬「入間ちゃんが医療用の発明品使いたいって言ってるんだけどってライン送ったらすぐ返事来たよー。いいってさ」

最原「えっ!?…あっ、今既読がついた。……ちょっと寝てて今起きちゃったところとかかな」

王馬「ポジティブだね」

最原「なにが?」

入間「ともかく、本人の許可出たからいいだろ!まだ昼食うまで時間あるし、オレ様はこれ使ってくるぜ!」

最原「僕も行く。入間さんが変なことしないように見張る為に」

入間「めんどくせーな、このウイルスバスターは。おら、行くぞ」

王馬「発明品使ってる所見たいからオレも行くー!」

天海「寝室は今は病室なんすから、絶対に騒いじゃダメっすよ?入間さん」

入間「オレ様かよ!?今普通に王馬に言ってんのかと思った!」

天海「勿論小吉君含めてみんなに言ったつもりっすけど、特に入間さんが1番うるさくしそうだと思ったんで。オレまで行くと部屋が狭くなるし大人数だと解斗君に迷惑かかるかもしれないんで行かないっすけど、皆さんくれぐれも大人しくするんすよ。あと忘れずにマスクをするんすよ」

入間「オレ様の分のマスクはねーけどな」

東条「…私が使った物で良ければ使うかしら?」つマスク

入間「間接キスになっちまうじゃねーか!ぜってー使わねーぞ!」

東条「まあ、そう言うと思ったわ。気をつけていってらっしゃい」

ー寝室ー


入間「おら、来たぜ!」ドアバンッ

百田「うおっ!?」

最原「入間さん、いきなり煩いんだけど」

王馬「オレは発明品使うとこを見学しに来たよー」

最原「解斗くん、さっきまで寝てたんでしょ?ごめんね急に」

百田「いや別に構わねーぜ。入間、発明品の完成頑張れよ!」

入間「言われるまでもなく頑張るっつーの。…さて、二段ベッドの上か……」

入間「…………」

最原「ん?どうしたの?登らないの?」

入間「いや、このまま登っちまったらテメーらにパンツ見えちまうだろ!」

王馬「別に興味ないけど…、お出かけするわけでもなしに、なんで今日そんなミニスカート履いてきたわけ?」

入間「オレ様のパンツに興味がねーとか、さてはホモだなオメー」

王馬「…キミは自分の下着に興味のある人間がこの世界に何人居ると思ってんの?」

入間「……35億!」

王馬「あと5千万人?」

入間「知ってんのか」

王馬「まあ、お笑いは好きだから」

最原「入間さんが気になるって言うなら、僕が先にハシゴを登るね」

王馬「いや、キミは別に上に行く必要なくない?」

最原「でも上に登ったほうが解斗くんの様子がよくわかるし…」

入間「シングルベッドサイズだし、このお医者さんカバンも置かなきゃなんねーんだぞ。テメーが居るスペースなんかねーよ」

最原「あ、じゃあ僕こっちの自分のベッドに登るね。隣だしこっちでも全然様子見れるし邪魔にならないでしょ?」ハシゴ登り

入間「まあそこなら邪魔になんねーな」

王馬「じゃあオレもそっち登らせてもーらお。下に居たらパンツがどうの言われるの煩いし」ハシゴ登り

入間「よし、それじゃあオレ様も…………」

王馬「今度はどうしたの?」

入間「いや、これさ、二段ベッドだったらベッドの上のヤツって一体どうやってエロ本隠すんだ!?」

最原「は?」

入間「下のヤツはベッドの下があるからエロ本隠せるけど、上のヤツは隠すスペースがねーじゃねーか!」

百田「…いや、そもそも下のヤツも隠すスペースはねーぞ?ベッドの下は服仕舞ってる引き出しがあるからな」

入間「なにっ!?あっ!マジじゃねーか!服が仕舞ってある!」引き出し開け

最原「おい!勝手に開けるなよ!!」

入間「このクソダセー星柄パンツは誰のだ?星柄だから星か?」

最原「おいふざけるなよ、それを今すぐ戻せ。そして早急に用事を終わらせろ」

入間「あ、さてはテメーのだな?ダセーって言ったからってキレんなよ」

王馬「それ百田ちゃんのだね」

入間「あっ」戻す

入間「…さて、仕方ねーからとっととやってやるか。余計なことしてっと部屋から追い出されかねねーからな…」ハシゴ登り

入間「えーっと、この電気パッドはまあAEDみたいに使うんだ。電気ショックは現時点じゃ取り付けてね―から流れねーけどな」

百田「へー」

入間「つーわけで服めくって貼ってくぞー」

最原「…………」

入間「……こえーよ!ずっとオレ様を睨んでくんなよ、目で殺せそう原!」

最原「入間さんがまた変なことする前に圧かけてるだけだから、変なことしないなら気にしなくていいよ」

入間「めっちゃ気になるに決まってんだろ!」ペタペタ

入間「えー…、じゃあ次はこれ腕につけるぜ」マキマキ

百田「血圧測んのか?」

入間「ああ。血圧も測るし、採血も出来るようにしてんだ」

最原「採血?刺すの?大丈夫なの?」

入間「刺すけど針は使い捨てタイプで、毎回こんナカに針のカートリッジをセッティングして、使い終わった針は検査が終わった後の針は捨てるから清潔だぜ。針は短小だけど、今は試験段階だからコストの問題で痛みがめっちゃ少ねーみたいな形状の針はまだ使ってね―から、ちょっといてぇかもな。後の細かい説明はめんどくせーから端折るぜ」

最原「そんな風に巻いて、ちゃんと一発で採血出来るの?」

入間「自動で血管を検知するようにしてるし、一応オレ様が自分でやった時はちゃんと血が抜けたぜ。まだ精度がどんなもんかわかんねーけどな」

入間「あとはこのカメラで口の中を撮影してっと」パシャッ

入間「他にもやりてー検査項目があったが、まあ今出来るのはこんなもんだな。そんじゃ検査スタート」ポチッ

最原「他にもやりたい検査項目って?」

入間「健康検査の為とはいえ、テメーに言ったらまたクソキレそうだからぜってー言えねー…」

最原「……唾液の検査とか?」

入間「それ歯科じゃねーか!てか唾液検査でキレんのかよ!?」

百田「検査にどれくらいかかんだ?」

入間「5分で出るハズだ。5分間このまんまな」

王馬「…なんか思ったより凄く地味だね」

入間「どんなの想像してたんだよ…」

王馬「もう1つ持ってこようとしたっていう発明品が凄いVRらしいから、こっちもなんかもっとSFっぽい感じになるのかなって思ってた」

百田「VRの発明品?面白そうじゃねーか。何で持ってこなかったんだよ」

入間「な!?面白そうだよな!?オレ様としても是非テメーらに体験してほしかったんだよ!でもなー、東条のヤツに止められちまったんだよ!」

百田「東条が止めたなら、なんか理由があったんだろうな」

最原「あんなの入間さん以外GO出さないよ」

入間「クソカルト女はオレ様のVRを支持してくれてるぞ。CGの製作も協力してくれたぜ」

最原「…そうなんだ」

入間「ところで、テメーらはベッドの下にエロ本置かねーならどこに置くんだ?」

最原「なんで話題急に戻したの?」

入間「オメーだってさっき急に話題戻しただろーが」

王馬「この家の人間は誰もエロ本なんて持ってないよ!本当だよ!」

百田「テメーが言うとどんなことでも嘘っぽく聞こえるから余計なことは言うんじゃねぇ王馬」

最原「…まあ、誰も持ってないと思うけどね。見かけたことないし…」

入間「そんなん使ってるところを誰かに見られるわけにもいかねーから、1人の時に見てるから見かけたことがねーだけだろ。つーかその様子だと、みんなでAV上映会とかもやんなそうだな」

最原「やるわけないだろ…。入間さん、男所帯の生活にどんなイメージ持ってるの…」

入間「言ったらまたキレ原がキレ散らかしそうだから言わねー」

最原「キミが無遠慮に言っている分の下ネタと、僕に遠慮して言わない部分の下ネタの差がわからないよ…。何その使い分け……」

入間「…あ!?今とんでもねぇことに気がついた!」

最原「十中八九ろくでもない事だよね?ねえまだ5分経ってない?早く検査終わらないかな…」

王馬「流石にまだ5分は経ってないよ」

最原「だよね…。入間さん、お願いだから解斗くんに変な下ネタ聞かさないでくれるかな…」

百田「ガキ扱いかよ!?いや別に入間の下ネタなんざ聞きたいとかは思わねーけど…」

入間「テメーはあれかよ、アドブロックかよ」

最原「そうだね、入間さんは有害広告みたいな感じだし」

入間「つーか何で誰もオレ様が気がついたとんでもねぇことに食いつかねーのか不思議だぜ」

最原「どうせろくでもない事なのはわかりきってることだから、誰も触れないんだよ。もっと有益な話をしようか。解斗くん、僕らは13時頃にお昼を食べるんだけど、キミは何時頃に食べたいとかある?風邪だし、またお粥系のものがいいと思うんだけど…」

百田「朝から肉で重かったから、まだ当分は飯食う気分じゃねーな…」

最原「もう、王馬くんが豚足なんて入れるから…」

王馬「んもー、終一ちゃんが豚足なんて買ってくるから」

最原「解斗くん、どっちが悪いと思う?」

百田「いや両方だろ。わざわざ王馬の嫌いなもん買ってくる終一も、風邪引いたオレにわざわざ豚足食わせて処理させる王馬も両方悪いだろ。本当ならどっちかって言うと王馬の方が悪いに比重置きたかったけど意外とうまかったから少し許してどっこいだな。体調が普通の時に食いたかったぜ」

王馬「オレの部下になってくれたら、ご飯作ってあげないこともないよー?」

百田「じゃあ今後一切食うことは無さそうだな」

王馬「一切ってことは無いんじゃないかな。また豚足見かけたら作ってあげないこともないよ」

最原「もう絶対買わないどこう…」

入間「アドブロック原、テメー豚足を買わないように王馬に誘導されてっぞ」

入間「つーかオレ様を挟んでオレ様を無視しながら会話してんじゃねーぞ!会話の仲間に入れてよぉ…」

最原「解斗くん、次は僕が美味しいお粥を作るからね!」

入間「ガン無視ぃ……」

百田「…下ネタ言わねーって言ったらいいんじゃねーか?」

入間「オレ様から下ネタを取ったら、テメーらパンピー共にはオレ様は美人すぎて話しかけられねーだろ。気軽に話しかけられるように、こっちはわざわざレベルと落としてやってんだぞ」

最原「僕は別に入間さんと気軽に話し合うような仲になりたいとは思わないし、それで酷い下ネタと蔑称を話さなくなるなら会話のレベルを上げてもらっても全然構わないよ」

百田「つーか会話のレベル落とさなくてもいいぜ」

入間「宇宙飛行士の才能持ちの余裕並感かよクソッ!あえて滅茶苦茶専門的な話してやろうか!?あぁ?」

最原「あ、入間さんそろそろ5分になるよ」スマホチェック

入間「お、マジか」

王馬「診断結果ってどんな風にわかるの?」

入間「時間になったらここのモニタに表示されるぜ、ドイツ語で。そのうち診断結果を印刷出来るようにしようと思ってるけど現状ではプリント機能はつけてねぇ。そのくらい後からすぐ付けられるし」

入間「ちなみにオレ様はドイツ語全くわかんねーから、一々スマホで翻訳してるぜ」

最原「えっ…、読めないのになんでドイツ語で結果出るようにしたの?」

入間「だって医者はカルテをドイツ語で書くって言うじゃんか。だからそれに習ってみたんだよ」

王馬「そもそもこれお医者さんに診てもらわなくても診察出来るようにする発明品なんだよね?家庭用ってことなら結果はドイツ語じゃなくて日本語や、せめて英語表示の方がいいんじゃない?」

入間「でも結果がドイツ語でばーって出てきた方が、なんかかっこいいだろ!」

王馬「まあわかる」

最原「わかるんだ…」

王馬「かっこよさって大事じゃん?ボールペンだってドイツ語で言ったらクーゲルシュライバーって滅茶苦茶かっこよくなるし」

最原「ボールペンって言った方が早いじゃないか。というか何でそんな単語を覚えてるんだよキミは」

百田「クーゲルシュライバーなんかカッコイイよな。オレはドイツ語は出来ねえけどこれは覚えてるわ」

最原「……うん、こう…、言われてみたら確かにかっこいいかも。クーデレシュラスコバー」

王馬「クーゲルシュライバーね」

入間「おっ、出たぜ結果。えーっと、翻訳サイト翻訳サイト……」スマホポチポチ

王馬「オレが翻訳してあげよっか。えっとね……恋の病だってさ!」モニタ覗き込み

百田「は!?」

最原「相手とかわかる?」

王馬「お花屋さんの女の子に一目惚れだって」

最原「へえ、どこの?」

百田「いやどう考えても王馬の嘘に決まってんだろ!なんで食いついてんだよ!?」

入間「恋の病とかそんな面白みもなく普通に風邪だな、翻訳結果」ポチポチ

百田「あったり前だろ!?そんなメルヘンチックな病気で発熱してたまるかってんだ!」

王馬「何キョドってんの?え、もしかして本当に好きな人いるわけ?」

入間「はは〜ん?さてはオメー、本当はオレ様のことが好きだったんだな?」

百田「いや、それはねーから」

王馬「絶っっ対誰にも言わないから、オレだけにちょっと教えてくれない?」

百田「この中で1番テメーが信用ならねーってのに何言ってやがんだ!?つーかだからそんなヤツいねーって!」

最原「じゃあ僕にだけ教えてくれないかな?誰にも言わないから」

百田「いやそれもぜってー無理」

最原「助手の僕にも言えないんだ…」

百田「いや…、だからいねーんだって…」

入間「じゃあオレ様に…」

百田「だから好きなヤツなんざいねーつってんだろ!?何でテメーらそんなに食いついてきてんだよ!?中学生か!!」

天海「何騒いでるんすか?ダメっすよ」ガチャッ

百田「丁度いいとこに来たな蘭太郎!こいつら回収してってくれよ」

王馬「百田ちゃんが好きな人いるみたいなんだけど、口を割らないんだよ」

天海「なるほど。じゃあ誰にも言わないんで、俺だけに聞かせてもらえないっすか?」

百田「テメーもか」

天海「いや、俺はそこの3人と違って本気で応援してあげたいと思ってるんで」

百田「いねーんだって、そんなヤツ。こいつらが勝手にはしゃいでるだけで」

天海「なんだ、そうだったんすね。あ、入間さん、発明品のテストってやつは終わったっすか?」

入間「ああ、終わったぜ」発明品を仕舞う

天海「じゃあみんな部屋を出て行くっすよ。今はここ、病室なんすからね」

王馬「はーい」スタスタ

最原「解斗くん、もし誰か好きな人が出来たら真っ先に僕に教えてね」

百田「応援してくれんのか?」

最原「うん、相手がキミに相応しければ。それじゃあお大事にね」スタスタ

百田「…おう」

入間「オレ様にも教えてくれたら、そいつが過去何人とヤッてきたのか測定する発明品貸してやんよ」スタスタ

天海「それはまた最低な発明品っすね…」

百田「はー…、やっと出てってくれたな。あいつらまとめて相手にすんのは疲れるぜ」

天海「まあ皆さんキャラが濃いっすからね」ドアパタン

天海「…ところで、本当の所はどうなんすか?」ススス…

百田「テメーも好きだな」

天海「すみません、でも気になることはとことん探求したい性分なんで。ほら俺一応冒険家っすから、色々首を突っ込んでみたくなるというか」

百田「まあ蘭太郎ならいいか、その代わりなんかあった時は頼むぜ。おら耳貸せ」

天海「なんかって何っすか?恐いっすね…」耳寄せ

ーリビングー


入間『おい聞こえるか?』小声

最原『ダメだ…、全然聞こえない…』小声

王馬『寝てて腕時計してないんだから盗聴出来るわけないじゃん』小声

入間『時計は部屋ん中にあるんだから、ワンチャン聞こえるかもだろーが』

最原『やっぱり好きな人いるんじゃないか…。ていうかなんで助手の僕に言えなくて天海くんには言えるんだろう…』

王馬『だってキミ相手刺しそうじゃん』

最原『刺しはしないよ…。僕ってそんなに恐そうなイメージある?』

王馬『ある』

最原『ショックなんだけど…。もしかして解斗くんも僕にそんなイメージ持ってたりするのかな…』

入間『かもな』

最原「ねえ東条さん、僕って人を刺しそうなくらい人相悪いかな?」

東条「え?」デザート作り中

王馬「人相の問題じゃないよ。確かにキミは吊り目だし根暗っぽいオーラ出てるけど、そういう問題じゃないんだよ」

天海「ん?皆さんどうしたんすか?」ガチャッ

最原「天海くん、解斗くん誰が好きって言ってたの?」

王馬「ストレートに訊いちゃうのかー…」

天海「盗み聞きしたんすか?感心しないっすね…。というかそんなこと教えられないっすよ」

最原「教えて蘭太郎お兄ちゃん」

天海「ん”んっ…、……ダメっす。というか、俺を都合良く使いたい時だけお兄ちゃん呼びするんじゃないっすよ。普段から呼んでくださいっす」

最原「普段から呼ぶから教えて」

天海「……ダメっす、彼と約束したんで」

最原「チッ」

天海「こら!舌打ちなんてしちゃダメっすよ!」

最原「舌打ちじゃないよ、ただリップ音が鳴っちゃっただけだから」

天海「そうだったんすね。勘違いして怒っちゃってすみませんでした」

入間「オレ様にはガッツリ舌打ちに聞こえたぞ」

最原「入間さんには耳鼻科を薦めるよ」

最原「じゃあヒントだけ教えてくれないかな?」

天海「ダメっす」

最原「じゃあ質問1つだけさせて。イエス・ノーで答えられるヤツだから」

天海「答えないっすよ」

最原「その人、僕が知ってる人?」

天海「さぁ、どうでしょうね」フイッ

最原「…………うん、まあいいや。自力で調べるから」

天海「恋愛くらい自由にやらせてあげましょうよ」

最原「その人がとんでもない人だったらどうするんだよ。解斗くんの恋人になるなら東条さんくらいのスペックの人じゃないと僕は認めないから」

天海「ハードルめちゃくちゃ高いっすね…」

王馬「高すぎてほとんどの人が超えられはしないけど、くぐれちゃうね」

入間「テメーはトサカ頭の姑かよ。てかそのやる気をもう少しオレ様の恋人探しの方にも割けねーか?」

最原「他の人ならもう少し協力してあげたいっていう気持ちは出ると思うんだけど、入間さんだからもう無理かな…」

入間「逆贔屓はやめろよ!」

最原「じゃあ日頃の態度を改めてね」

入間「オレ様がこれ以上聖人になっちまったら全国の入間ファンが押しかけて大変なことになっちまうだろ!」

最原「入間さんにファンなんて居るわけないだろ…」

入間「いや、居るぞ!証拠見せてやるからちょっと待ってろ!」スマホポチポチ

入間「ほら見ろ!ネット掲示板のオレ様のファンが集うスレッドだ!」スマホ見せ

最原「えっ!?なにこれ…。……ダンガンロンパの登場人物のファンが書き込んでるのか…。こんな書き込みする人居るんだね…、気持ち悪いな…」

入間「確かに多少きめぇけどまあ基本オレ様のことを褒めてる書き込みばかりだからな、気分悪くはねーぜ」

最原「……入間さんをドラえ●ん扱いして欲しがってる人ばかりだね…。あとは外見しか褒められてないね」

入間「それな…。こんなところの書き込みくらい、結婚したいとかいうヤツが1人くらい居てもいいと思うんだけど1回ヤりたいとか、そんなんとドラえ●ん扱いばっかなんだよ…」

最原「いや、あの番組の視聴者から求婚されても嫌でしょ?」

入間「うんにゃ場合によってはアリだな。その場合、逆探知してぜってー突き止めてやっから、そこから色々調べ尽くしてやる。んで割とまともな人間だったら押しかけてやる」

最原「入間さん必死過ぎて…」

入間「ちなみにオレ様とテメーは、第53回目のダンガンロンパで番組ファンが結婚したくないキャラ非公式ランキング男女1位だぞ」

最原「そんな情報いらないよ。ていうか相当失礼なランキングだなそれ」

王馬「オレも掲示板で色々見たんだけど、キミはキャラとして尖ってるからキャラ人気は割とあるみたいだよ。でも結婚したくないどころか、友達になりたいランキングもワースト1位だったけど」

最原「なんでキミまでそんなものチェックしてるんだよ」

王馬「随分前ににエゴサしてたらその辺に行き着いたから、好奇心で色々見てみたんだよねー。…いやー、見なきゃ良かったよ」

天海「何を見たんすか…」

王馬「闇かな」

天海「闇……」

入間「オレ様53回目の参加者全員分のファンスレッドチェックしたけど、本人がヤベー奴ほどそこに書き込むファンもヤベー奴が多い印象だったな」

最原「じゃあ東条さん辺りのファンが1番まともな人が多いのかな」

入間「まあな。でも女参加者のファンの書き込みは基本、『ヤりてぇ』とかそんなんが多いけどな」

最原「キミよくそんな書き込み全員分の読めたね」

王馬「この人元々正気度が低いから逆にあんまダメージにならないんじゃない?」

入間「誰がSAN値0だよ」

王馬「ゼロとは言ってないんだけど」

最原「そんなこと聞いたら絶対見たくないなこれ…。解斗くんのスレッドには何て書かれてるのかとか気になるけど…」

入間「テメーのファンはリョナラーが多い感じだったぜ。オメーみたいな生意気な奴はボコったりいじめ倒したいんだと」

最原「えっ、こわっ…。ファンのくせにいじめたいとか意味がわからないな…。…ていうか訊いてないことをわざわざ教えてくれなくていいし、解斗くん関係ないじゃないか。いや言わなくていいけど」

入間「宇宙バカは確か…、病気があの後どうなったのか気にして心配する声が多かったな」

最原「普通にファンっぽい書き込みだ…。流石解斗くんのファンだね」

入間「まあどのスレッドも53回目のダンガンロンパが終了してから何ヶ月も経ってるから、もう滅多に書き込みなんざされてねーけどな。学園脱出して携帯手に入れてこれ見つけてから毎日チェックしてただけに、ちょっと寂しいもんだな」

最原「なんでこんなもの毎日チェックしてたんだよ…。…でもまあ、ダンガンロンパが風化してきてるのがわかってちょっと安心かな。ねっ、天海くん」

天海「…………えっ?ああ、すみません、もう1回言ってもらえないっすか?ちょっと聞いてなかったもんで…」スマホ持ち

最原「……天海くん、顔色悪いよ?」

王馬「エゴサしてたみたいだね」覗き込み

天海「すみません…、今の話聞いてたら自殺行為だと思いつつも、自分がどう思われてたのかつい気になって……」

東条「…確かにこれは…、酷いわね…」スマホポチ…ポチ…

最原「東条さんまで……」

東条「……とりあえず、女子全員に防犯ブザーでも持たせましょうか…」ハァ…

入間「今まで平気だったんだから大丈夫だし今更だろ。こいつらは書き込むだけで、たとえ街中でオレ様達を見かけても実行する根性なんてねーネット弁慶共だろうし」

東条「そうだと良いのだけれど…」

最原「持たせても良いと思うけど、急に持たせたら不審がると思うから何か適当な理由をつけてね」

王馬「この自分達のファンの心ない書き込み見せれば一発で納得してくれるでしょ」

最原「いや、こんなの女子に見せちゃダメだろ常識的に考えて」

王馬「でも警戒心持ってくれるようになるよ?」

最原「いやいや…、不安がってどこにも出かけられなくなる人が出たらどうするんだよ…。女子は勿論、他の男子の前でもこの話絶対しちゃダメだからね王馬くんと入間さん」

入間「そもそもオレ様は、オレ様にもちゃんとファンは居るんだぞ!ってことを見せつける為にこの掲示板を見せたからわざわざ他人に教えるなんて面倒くせーマネはしねーよ」

最原「……入間さんは、こんなファンでも居た方が嬉しいの?」

入間「あったりまえだろ!外見であれ才能であれ、オレ様をイイと思ってる奴らだからな!」

最原「ああ、そう…」

東条「きっと普段私達から褒められることがないから、入間さんはこんな人達の存在も良いものだと思ってしまっているのね…。これはもっと普段から褒めてあげるべきかしらね…」

王馬「でも褒めるところほとんど無いじゃん」

天海「とりあえず、発明品を作る度に凄いと褒めてあげれば良いんじゃないっすかね」

最原「えっちな物だったり、くだらない発明品でも褒めるの?」

天海「まあ、褒めないよりは…」

王馬「褒めたらつけ上がるから、どうせそれはそれでろくでもないことになるよ」

入間「どうでもいいけどテメーら、そういうのは普通オレ様の前でする話じゃねーよな?いや、どうでもよくねーけどさ」

天海「あれ、気づきました?いやー、流石っすね入間さん」

入間「これくらい気づくに決まってんだろ!パンピーの場合は知らねーけど、オレ様は大天才だからな!!」

王馬「すっごーい!さっすがドラえ●んじゃーん!」

入間「おらおら!もっと褒めやがれ!!」

東条「些細なことを雑に褒めても、なんだか大丈夫そうね」

最原「入間さんって傷つきやすい割には案外生きやすそうだね…」

本日終了です、ありがとうございました
マザーモノクマ組再集結的なリクエスト消化でした
これでリクエストを全て消化したハズなので本編に戻ってようやくクライマックスに入ります(以前も書きましたがハグリクエストは最後辺りに消化予定です)


終わるとなると寂しいな

すみません落ちそうなので1回保守書き込みさせていただきます
数日以内に最後の更新が出来ると思います
見てくださっている方はどうか最後まで宜しくお願い致します

あーついにかぁ…
寂しいけど応援してます!!

楽しみにしてる

投下再開します
今回で終了です!


>>401
乙ありです
惜しんでもらえるのは嬉しいです

>>403
そう言ってもらえて励みになりました、ありがとうございました!

>>404
ありがとうございます!

ーーー

ー本屋ー


最原(うーん…、在庫検索した時は1冊あるって出てたのに、やっぱり何度見ても見当たらないな……)

天海「終一君、どうっすか?欲しい本見つかったっすか?」スタスタ

最原「ううん。丁度誰かに持って行かれちゃったのか、見当たらないんだよね…」

天海「あー…、それは残念だったっすね」

最原「まあいいよ。ちょっと中読んでから買うか決めようと思ってたけど、通販で買うことにするよ」

最原(……あれ?棚の向こうに居る人、さっきからこっち見てる?…ひょっとしてここの棚が見たいのかな…)

最原「気になってた物は見つからなかったけど、折角大きな本屋に来たから他にも見ていいかな?」

天海「勿論いいっすよ。じゃあ俺も他の所見てるんで、満足したら連絡くださいっす」

最原「なんなら先に他のお店に行ってていいよ。天海くんは服が見たいんだよね?」

天海「俺も本は好きなんで大丈夫っすよ。それじゃあまた」手ヒラヒラ

最原(じゃあ僕もあの人の邪魔にならないように、他の棚を見ようかな…)スタスタ

ーーー


最原(……なかなか面白そうだし、これ買おうかな…)パラパラ

最原(あっ、このページ折れてる…。他に在庫は……無さそうだな…)

最原(仕方ない、メモだけしてネットで買おう…。流石に新本なのに折れたページのある本なんて欲しくないし)スマホポチポチ

最原(…って、天海くんに最後に会ってから2時間も経ってる…。これ以上時間かけるのは流石に申し訳ないし、連絡取ってお店移動しようかな)ポチポチ



ーーー


最原「天海くんごめんね、時間かかっちゃって」タッタッ

天海「大丈夫っすよ。雑誌読んでるのも楽しかったんで」

最原(……ん?あの人、さっきもこっち見てたよな…?…まあ同じ本屋の中だし、同じ人見かけるのもあり得ると言えばあり得るけど……)

天海「何か買うんすか?」

最原「あ、いや、ううん。特に買わないかな。最初に探してた本の他にも良さそうな本があったんだけど、折れたページがあったから…、また今度買うことにするよ」

天海「今日は運がないっすね…」

最原「いいよ。そもそもビニールのかかってない本なんて何人が触ったかわかったもんじゃないし、綺麗な本を別のところで買うから。そんなことよりお店移動しようか」

天海「はい。じゃあ行くっすよー」スタスタ

ー道ー


最原「何か欲しい服があるの?」スタスタ

天海「いやそういう訳じゃないんすけど、そろそろ夏服準備しないとなと思って。ほら俺ら半袖とか一着も持ってないじゃないっすか」スタスタ

最原「夏服って…、まだ気が早くないかな?」

天海「そんなことないっすよ。店頭にはもう夏物もありますし、それに最近の日本って異常気象で急に暑い日が来たり寒い日が来たりするじゃないっすか。薄着も持ってた方が絶対いいっすよ。キミも何着か買ったらどうっすか?」

最原「うーん…。じゃあまあ、何か良さそうなのがあったら買うよ」

天海「……えーっと…、あのファッションビルはどこだったっすかね…。…すみません、ちょっと調べるっす」スマホポチポチ

最原「うん」なんとなく周囲見渡す

最原(……!?あの人、さっきも本屋で僕達を見てた人だよな…。またこっち見てるけど…、……これはもしかしなくてもストーカーなんじゃないかな…。そもそも大きな本屋の中の違うコーナーで同じ人に見られてること自体あんまりないことだし…)

最原(あの人は女性のようだし、天海くんのストーカーとか?でも普通にあの番組の視聴者って可能性もあるよな…。普通って言うのもおかしいけども…)

最原(…天海くんはまだ気づいてない感じだな……)

天海「道わかったっすよ。あっちっすね」スタスタ

最原「ねえ天海くん…」

天海「ん?どうしたんすか?」

最原(……まだどちらか判断出来ないし、それによってちょっと態度も変えなきゃいけないし、天海くんと別行動してみてちょっと絞ろうかな…。と言っても、視聴者でも天海くんの方に行く可能性もあるけど…、まあ、やってみるか…。もし僕の方を引き続きストーカーしてたらほぼ100%視聴者ってことだし、適当に怒鳴ってさっさと追い払おう…)

最原「……僕実はさっきからちょっと気分が悪いから、ちょっとそこの公園で休んでていいかな…?」

天海「えっ!?大丈夫っすか!?」

最原「うん、少し休めば大丈夫だよ。だから天海くん先に行ってていいよ。本屋で散々待たせちゃったし…」

天海「いや、気分の悪い人を置いて行けないっすよ!」

最原「あー…、じゃあ飲み物とか買ってきてくれないかな?」

天海「飲み物っすね。この公園に自販機は……無さそうっすね…」

最原「行きに見かけたコンビニで…」

天海「そういえばコンビニあったっすね。飲み物は何がいいっすか?」

最原「じゃあ適当にお茶とか……」

天海「お茶っすね、わかりました。じゃあすぐ買ってくるんであそこのベンチで待っててほしいっす。なんかあったらすぐ連絡ください」

最原「…えっと、本当にちょっとだけだから気分悪いのは。だからそんな深刻そうにしなくていいし、急がなくていいからね」

天海「なるはやで用意するんで」タッタッタッ

最原「人の話聞いて」

最原(走って行ってしまった…。……まあいいか。僕達からあのストーカーまでまあまあ距離があったから、会話は聞こえてないだろうから天海くんがまたここに戻ってくるかなんてのはわからないだろうし、もし天海くんが好きなストーカーだったら天海くんを追いかけて行くか、諦めてどこか別の所に行くよね)スタスタ

最原(どこかに行っちゃった場合は取り逃がしたことになるけど、まあ、再犯するようならその時どうにかすればいいかな…)ベンチ座り

最原(…………って思ってたんだけど、杞憂だったようでストーカー公園に入ってきちゃったよ…。にしても追跡下手だなこの人…。わざとじゃないかっていうくらい……)

最原(十中八九興味本位な視聴者だろうな…。公園とは言えここは都会だし人もまあまあ居るからあんまり怒鳴りにくいけど、舐められない程度に威嚇するか……)ツカツカ

最原「…お、おい!お前!」

腐川?「ひゃああっ!?な、なによ!急に怒鳴るんじゃないわよ!て言うか、あたしに何か用なの…?」

最原「お前さっきから僕達のことをつけていたよな?」

腐川?「は?じ、自意識過剰なんじゃないの…。文学少女が本屋に居て何が悪いのよ……」

最原「……本当にストーカーじゃないの?」ジトーッ

腐川?「違うって言ってるでしょ!まだ何もしてない人間を疑う探偵なんてフィクションだけで充分よ!」

最原「なんで僕が探偵だって知ってるんだよ!やっぱりあの番組の視聴者なんじゃないか!」

腐川?「あんな最低で最高なエンターテイメント番組なんてあたし、知らないわよ!?」

最原「視聴者なことを隠す気あるのか無いのかどっちなんだよ」

腐川?「…まあ、そうね。時間も無いことだし茶番はこの辺にしておいてあげるわ…」

腐川?「んふふっ…。あんたをからかうと面白いってネットに書かれてたから、ついからかっちゃったわ」

最原「クソッ…、ホントろくなこと書かれてないな……。からかえてもう満足しただろ。ほら、あっち行けよ!次視界に入ったら本気で怒るからな!」

腐川?「ふーん…、あたしを逃して本当にいいの…?」

最原「もうお前を視界に入れたくもないから、頼むから早くどこかに行けよ!」

腐川?「あたし、白銀つむぎよ」

最原「……は?」

腐川?「…へ……へっぷし!」

ジェノ?「じゃんじゃじゃーん!今明かされる衝撃の新事実ゥ!半日あんたらをストーキングしていた相手はなんと!あの因縁のコロシアイ学園生活の首謀者なのでしたー!」

最原「か、からかうのも大概にしろよ!誰がそんなの信じるか!」

ジェノ?「まあ、しゅうちんがそう思いたくなる気持ちもわかるけどねー。じゃあこうしたら信じる?」ウィッグ外す

白銀「じゃーん、私だよ♡」

最原「!!?」

最原「小松……」

白銀「今日は腐川さんの気分だったから腐川さんのコスプレしてみたんだよねー。あ、腐川さんって知ってるかな?ダンガンロンパ無印のキャラクターなんだけど…」

最原「……お前は行方をくらましてただろ…。なんで今さら…わざわざ目の前に現れた…?」

白銀「訊きたいことは山程あるだろうし、捕まえてから訊きだしたらいいんじゃないかな?あ、ひょっとして天海くんが戻って来るまでの時間稼ぎでもしてるの?」ウィッグ装着

最原「…………」

ジェノコス「じゃあ、あんたがモタモタしてる間に逃げちゃおっかなー?っと」スタスタ

最原「ま、待て!」ダッ

ジェノコス「…ってフェイントに見せかけて攻撃…じゃなくて、逆に捕まえてやるわ!」ダキッ

最原「うわぁっ!?」

ジェノコス「はいケツポケットスマホ族~。…ラッキー、旧機種じゃん」スマホ盗って離れる

最原「え?わっ…か、返せよ!!」

ジェノコス「あ、返して欲しいの?そんじゃねー……はーい、取ってこーい!」ポイッ噴水ポチャンッ

最原「!!!!???」

最原「ちょっ……」噴水から拾い上げる

ジェノコス「電源入る?」

最原(……電源が勝手に切れてるけど、まだこの状態だと壊れたとも言い切れないんだよな…。確か、完全に乾かしてから電源をつけると復活するって言うし、今ここで電源を点けない方がいいかもしれないな……。…バックアップ最後にいつしたっけ…。ああクソッ、型落ちしてる安いのを買うんじゃなくてちゃんとした防水携帯にするんだった!)

ジェノコス「壊れた?ねえねえ」

最原「…なんでこんなことするんだよ!」

ジェノコス「えー、別にただの嫌がらせだけど?」

最原「こんな嫌がらせをやる為だけに僕の前に現れたのか!?…その浅はかな行動を後悔させてやるからな!」タッタッタッ

ジェノコス「なになに?アタシを捕まえる気?じゃあほら、捕まえてごらんなさーい!ゲラゲラゲラッ!」ダダダダダッ

最原「速っ!?くそっ!オタクの癖に!!」タッタッタッ

ジェノコス「『オタクだから』とかそういう偏見良くないわよー?オタクにもアクティブでフットワークが軽くて体力のあるオタクは大勢いるんだからさー」ダダダダッ

最原「いくら足が速かろうが女が男の体力に勝てると思うなよ!絶対捕まえてやるからな!!」タッタッタッ

ーーー


天海(……お茶買ってきたんすけど、終一君居ないっすね…)キョロキョロ

天海(もっと気分が悪くなってトイレに行ったとかっすかね?…………誰も居ないっすね…)

天海(何かあったら連絡するように言ったのに……)スマホポチポチ

天海(……電話も繋がらないっすね…)

天海「…あー、えっとすみません。ちょっといいっすか?」

女1「えっ!な、なんですか?///」

女2「わっヤバイ、イケメンじゃん///」

天海「……実は今人を探してまして、髪が黒くてショートカットで…黒尽くめの服装をしたこれくらいの身長の細身の男の子を見なかったっすかね?この公園に居たと思うんすけど…、連れなんすけど居なくなってしまって……」

女1「…あー…。その人かはわかりませんけど、そういう黒い人ならなんかさっき、そこの噴水の辺りでセーラー服着た女の子とモメてたみたいで、言い合いなった後2人そのままどこかに行っちゃいましたよ」

女2「なんか騒いでたからちょっと目立ってたよねー。まあたまにいるはしゃいでる若者達かな?と思ってスルーしたけど」

天海「セーラー服の女の子…?」

女1「あ、でも本当にその人がお連れさんかはわかりませんよ」

天海「そうかもしれないっすけど、一応その人達が向かった方向を教えてもらってもいいっすかね?連れと連絡がつかないもんで、とりあえずその人を探しに行きたいと思うんで…」

女2「えーっと、あっちの方に行ってましたよー。探しに行っても、あの人達走ってたから見つからないかもですけど…」

女1「ここで待ち合わせてたなら、ここで待ってたらそのうち戻ってくるんじゃないですか?」

女2「お話しましょうよー!」

天海「ありがとうございます。でもじっとしてられない性質なんでちょっと探してくるっす」

女2「あ!じゃあ私達まだしばらくここに居るんで、その人がまた公園に戻ってきたら教えてあげるからライン交換しましょー!」

天海「いいんすか?じゃあお願いします」スマホ取り出し

女1「じゃああたしもー…」

天海「え?情報教えてくれるだけなら1人だけで大丈夫っすよね?」

女1「ぐぬぬ…」

ーアイス屋前ー


赤松「いやー、ちょっと並んじゃったけどついに買えたね!今話題のインスタ映えアイス!!現物はやっぱり可愛いな~!」パシャッ

春川「アイスも可愛いけど赤松も可愛いよ」

赤松「春川さんすぐそういう恥ずかしいこと言っちゃうんだから…。私なんて口説いたって仕方ないよ?」

春川「可愛いから可愛いって言っただけだよ。それよりどこで食べる?この辺で立って食べる?」

赤松「あっちの方に公園があるから、そっちで座ってゆっくり食べよ!」

春川「わかった」

赤松「あ、溶けちゃう前に一緒に写メ撮ろうよ!」スマホ構え

春川「赤松インスタやってるの?アカウント作ってフォローするから教えてよ」ピース

赤松「ううん。別にSNSとか何もやってないんだけど、ただの記念写メだよ」カシャッ

赤松「もう1回撮るね」カシャッ

赤松「……うん、オッケー!後で写真送っとくね!」

春川「これ既にちょっと溶け始めてきたよ」

赤松「あ、ホントだ。早く移動して食べよっか。……あれっ?」

春川「どうしたの?」

赤松「いや…、うーん…。今そこの道をそっちの方に最原くんが走り抜けていった気がしたんだけど…」

春川「最原が?」タッタッタッ…クルッ

春川「……あの黒い奴、確かに最原に見えなくもないね。何してるんだろ。…曲がった」

赤松「最原くんの前にセーラー服の女の子が走り抜けて行ったから、その女の子を追いかけてるように見えなくもなかったんだけど……」タッタッタッ

春川「最原が女を……。……赤松、気になるの?」スマホポチポチ

赤松「うん、ちょっと。最原くんが無意味に走るとは思えないし、何かあったのかなって…」

春川「…電話しても繋がらないね…。あれが最原だとしたらまあ今は手が離せないだろうし当たり前か。赤松がそんなに気になるって言うなら、あいつを追いかけて最原だったなら事情を訊いてこようか?」

赤松「えっでも…」

春川「大丈夫、この程度の距離私なら追いつけるから。走ってる間に駄目になっちゃうだろうしアイスあげるよ」つアイス

赤松「えっ、あっ…」受け取る

春川「それじゃあちょっと行ってくる」ヒュンッ

赤松「走るのめちゃくちゃ速っ!!?」

赤松「……ああ、行っちゃった…。どうしよう、折角並んでこれ買ったのに…」

天海「あれっ?赤松さん……アイス食べに来たんすか?」タッタッタッ

赤松「天海くん!?どうしたの、そんなに走って…」

天海「いや、終一君と出かけてたんすけど、実ははぐれてしまって…。連絡もつかないし、彼っぽい人が誰かと言い争いになって追いかけてたって話を聞いたもんで、今探しまわってるんすよ…」

赤松「言い争いに…?…多分最原くんだと思うんだけど、さっきそこの道をあっちの方向に走って行ったよ!」

天海「本当っすか!?ありがとうございます!じゃあ俺も…」

赤松「あ、ちょっと待って!これあげる!」つアイス

天海「え?」受け取る

赤松「実は私も春川さんとこのアイス食べに来たんだけど、これ買い終わったら丁度最原くんを見かけて…、それで私が気になっちゃったから春川さんが今追いかけてくれてるんだよね…」

天海「ああ、これ春川さんの分っすか。てっきり赤松さんが2つ食べるのかと…」

赤松「私はそんなに大食いじゃないよ!」プンプン

天海「すみません…。でもいっぱい食べる女の子って可愛くて俺は良いと思うっすよ」

赤松「天海くん、社交辞令でもそういうこと絶対女の子に言っちゃダメだからね!もし本気に捉えた子が居たら可哀想だよ!責任取れるの!?」

天海「なんで怒られるんすかね?」

赤松「…最原くんには今連絡がつかないみたいだけど、春川さんがすぐ追いかけて行ったから春川さんに連絡すれば多分最原くんの居場所も分かるよ。あとアイス溶けちゃうから天海くんも遠慮せず食べてね。勿体無いから」アイスペロペロ

天海「春川さんは運動神経が良いから、見失うことは無いでしょうね。走ってちょっと暑かったんでアイス有り難くいただくっす」アイスペロペロモグモグ

赤松「春川さん、追いつけたかな…?電話…は走ってるのに鳴ったら迷惑かもしれないからメッセージだけ送っとこう…」モグモグ

天海「春川さんが行ってるんで何があっても大丈夫とは思うっすけど、やっぱり心配なんで俺も追いかけてくるっす。アイスご馳走様でした」タッタッタッ

赤松「あ、待って!私も行くよ!もしかしたら私の見間違いかもしれないし、見間違いで2人を走らせたら悪いからせめて私も走るよ!」タッタッタッ



ーーー


ジェノコス「おーにさーんこーちらー!手の鳴る方へー…って、鬼はアタシか!殺人鬼キャラ的な意味で!ゲラゲラゲラッ!」ダダダダダッ

最原(!雑居ビルの中に入った…。避難用の階段とかを使って巻いて逃げる気か、どこかに籠城する気か…?)タッタッタッ

最原(エレベーターは無いか…、クソッ、階段か…。流石にキツくなってきたな…)ゼーハー…

ジェノコス「めっちゃ息切れてんじゃーん、大丈夫ー?そんなんで本当にアタシを捕まえられるのー?」ダダダダダッ

最原「…う、…うるさいっ…!」ゼーハー

最原(今何階だ…?めちゃくちゃ登るな……)ゼーゼーハーハー…

ジェノコス「喰らえ!シザーアタック!」シュバッ!

最原「!!?」

最原(は、ハサミが僕の顔をかすめたぞ…。…僕の背後の壁にハサミが刺さってる……)ドキドキ…

ジェノコス「この隙に引き離すっ!」ダダダッガチャッバタンッ!

最原(どこかの部屋に入ったな…)

最原「ここまで来て……ひるまないからな!」タッタッタッ

最原「ここか!?」バンッ!

ジェノコス「おー、大正解~。つっても階段登ってすぐの部屋に入ったからまあ、そうなるな」

最原「も、もう逃げられないぞ!この部屋の出入口はこのドアしか無いみたいだからな…」ドアバタンッ

ジェノコス「窓とかならあるけどねー。まあ流石のアタシも6階からは飛べないけど」スタスタ

ジェノコス「いやー、それにしても大分お疲れみたいじゃん?ちょっと横になって休んでいったら?」

最原「お前を捕まえてからゆっくり休むことにするよ」距離詰め

ジェノコス「やーん!イケメンに押し倒されちゃうー!萌え……はしないわな。アタシ夢女じゃねーし。あ、勿論白夜様は別だけどー!」キャッ

最原(…何を言っているのかさっぱりわからないけど、さっさと捕まえよう…)

ジェノコス「てかさー、アンタさっきからアタシのことを『捕まえる』とか言いまくってるけど、具体的にどうするわけ?何?ずっと押し倒すの?やだー、はーずーかーしーいー!」

最原(…そういえば、縛る物が何も無いな…。いや……)

最原「お前のその制服のタイで腕を縛って……足はこの僕の上着で縛るから問題ないよ。その後は仲間を呼んで、お前を完全に捕まえてやるからな!」ビシッ!

ジェノコス「携帯壊れてんのにどうやって仲間呼ぶんだよゲラゲラゲラゲラッ!急で仕方ないとは言え色々ノープランすぎてなんか可愛いんですけどー!」

最原「お、お前を縛ってこの部屋に放置してその間に仲間を呼びに行くんだよ!」

ジェノコス「そんなガバガバプランだと、どんなにキツく縛られても放置されてる間に余裕で逃げきれる自信あるわー。だってさー…」指パッチン

ジェノコス「アタシの仲間、ずっとこのビルにスタンバらせてたんだよねー」最原の後ろ指さし

最原「えっ、仲間…!?」振り返り

ジェノコス「なーんてな!」後ろからタックル

最原「うわああ!?」ドテッ

ジェノコス「いやー、油断しすぎっしょ!なんで距離詰めてたのにアタシに背を向けるのかね?アンタほんと抜けてるわよねー。抜けてる男子…、割と萌えるじゃない」ギリギリギリ…

最原「痛い痛い痛い!腕痛い!!」ジタバタ

ジェノコス「たまに痛めつけられるサドキャラって愛おしいわよねー。アタシそういうの大好物な…のっ!」背中ゲシッ!

最原「い”っ…!?」

ジェノコス「……あー、ちょっとスッキリしたかな。数ヶ月の間、ずーっとアンタのこと痛めつけてやりたいって思ってたからさ…。ねー、どこまで痛めつけられると思う?」

ジェノコス「正解は…ハイ!死ぬまでー!やっぱり萌える男子は殺されてなんぼだから、仕方ないわよねー?」

最原「…ここでなぶり殺しにする為に僕をおびき寄せたのか…?」

ジェノコス「え?ここで?なぶり殺し?……いやいやいや…、そんな絶望的にツマラナイ殺し方するわけないっしょ?」

最原「どうあれ殺すんだろ!?お前みたいな奴でも女だから怪我はさせないようになるべく穏便に捕まえてやろうと思ってたけど…、正当防衛だからもう滅茶苦茶に抵抗してやるからな!」起き上がろうとする

ジェノコス「大人しくしてろっての!アンタも無駄に怪我したくないっしょ?」頭踏みっ

最原「どうせ殺す癖に…!」

ジェノコス「殺すには殺すけど、こんなところで地味~にぶっ殺してもアタシも誰も面白くないじゃない?アンタはアタシの新番組で華々しく死にさらして、みんなを楽しませるんだからなッ!」

最原「ば、番組…?チームダンガンロンパはもう事実上解散したハズじゃ…」

ジェノコス「だーかーらー、『アタシの新番組』だっつってんだろ!チーダンはもう関係ねーんだよ!チーダンでの経験を活かしてアタシがトップの組織で、アタシがダンガンロンパよりイカしてるデスゲーム番組をやるっつってんだ!!」

ジェノコス「その番組でテメーはロンパ視聴者の客寄せ&見せしめ枠として華々しくぶっ殺してやる予定だから覚悟しとけよ!?」

ジェノコス「と、言うわけでぇ…、あんまり最初からボコボコの状態で出演してそっから死んでもみんなあんまり湧く感情も無いだろうから、あんまりケガとかさせたくないんだよねー。だから大人しくしといてくれる?大人しくしてくれたら今無駄に痛い思いしなくて済むし多少寿命が伸びるわよ?」

最原「そんなこと言われて大人しくしてるわけないだろ!クソッ…!」足をどけようとする

ジェノコス「やめときなってー。抵抗するとヒールに体重かけるわよー。頭にヒールは痛いっしょ?」グリグリ

最原「い”っ…うぅ…っ!」

ジェノコス「……んー…、にしても遅いわねー。マジでこれ以上は痛めつけたくないからさっさと捕まえちゃいたいんだけど……」

最原「…?」

ガチャッ

ジェノコス「もー、おっせーなー。すぐ来いって打ち合わせで散々…」

春川「最原から離れて」ブンッ

ジェノコス「!!?」キンッ

春川「離れて」ガッ

ジェノコス「チッ!」サッ

最原(ドアが開いた音がしたと思ったら春川さんがこの女にハサミを投げつけて、それが弾き返されると持っていたモップでこいつを薙ぎ払うように退けてくれたおかげで、僕はやっとあいつから開放された…)

最原「うっ…、春川さんがなんでここに…?」起き上がる

春川「アイスを食べてたらたまたま……いや、食べてない…。せっかくの赤松とのデートを邪魔された…。絶対許さないからね白銀……!」ギリッ

最原「…?後でわかりやすく説明してね…」

春川「ともかく、あんたの部下は来ないよ白銀。私が全員始末したから」

ジェノコス「えっ、殺したの?」

春川「いや、殺してはないけど。あいつらにはまだ訊くこともあるかもしれないから、とりあえず最低限聞き出して後は黙らせただけ」

最原「やっぱり部下が居たのか…」

春川「この下の階に到着した時廊下に武装した男が複数人居たから、とりあえず絞め上げたらあんたの部下でびっくりしたよ」

ジェノコス「とりあえずで武装した男共を締め上げるとかほんとアンタ恐ろしい女ね」

春川「やられる前にやるのは基本だよ」

ジェノコス「アンタどこの修羅の街で生きてんのよ」スマホ取り出し

春川「フンッ!」モップブンッ!

ジェノコス「くっ…!?」スマホ弾き飛ばされる

春川「別の仲間に連絡しようとしてるなら無駄だよ。そっちは東条が向かってるから、時期そっちも制圧されるよ」

ジェノコス「ぐぬぬ…!あいつらベラベラ喋りすぎだっつーの!どこまで喋ってんだ!?」

最原「えっと…?」

春川「あんたが白銀からどこまで話を聞いているのかは知らないから端折りながら一通り説明するけど、こいつは新しいデスゲーム番組を開催する為にチームダンガンロンパを出てから密かに新しい組織を立ち上げ、その組織が作る新番組の客寄せパンダにする為に最後のダンガンロンパで目立ったかつ、個人的恨みの強いあんたを誘い出して誘拐しようとしたらしいよ」

春川「それで、もしあんたが抵抗したり番組に出演したくないからってここで自殺でもしようものなら、別動隊に今百田をつけさせてるから、それを使ってあんたを脅す気だったんだって。そのままあんたが逃げるなり死んだりしたら予備として百田を客寄せパンダにする気だったらしいけど」

最原「はぁ!!???なんで解斗くんを巻き込むんだよ!!」

ジェノコス「そんなのアンタに一番ダメージを与えられるからに決まってるじゃなーい!例えアンタが逃げおおせたとしても百田が無残にぶっ殺されるところを見たら大ダメージっしょ?」

最原「流石に一発殴っていい?」

春川「私があいつを制圧してからね。それまで最原は私の後ろに隠れてて」

最原「いや、2対1でいった方がいいんじゃない?僕も協力するよ」

春川「普通に邪魔だから引っ込んでて」

最原「ううっ…、はい……」春川の後ろに移動

春川「さて…。設定とは言え私は暗殺の才能を持っていて、その実力は本物。勿論、学園を卒業した後もトレーニングは欠かしてないよ。そんな私にコスプレイヤーごときが勝てるとでも思っているの?怪我する前に降参した方が身のためだよ」モップ構え

ジェノコス「アタシのコスプレは 完・全・再・現!見てくれを真似するばっかりじゃねーからな!超高校級の殺人鬼の実力、見せてやらぁ!!」ハサミシャキーンッ

春川「そう。…怪我しないとわかんないみたいだね!!」ダッ

ジェノコス「でやーっ!!」ハサミ投擲x2

春川「こんなものっ!」モップで弾く

ジェノコス「だったら!」直接斬りかかる

春川「ふんっ!」弾いたハサミを空中キャッチして投げ返す

ジェノコス「チィッ!?」キンッ

春川「……超高校級の殺人鬼の実力ってこんなものなの?」

ジェノコス「言っただろ!完全再現だってな!テメーが女だからイマイチ本気出せねーんだよ!!このジェノサイダー翔は萌える男子専門の殺人鬼だかんな!」

春川「言い訳がましいね」

ジェノコス「いやマジだから!ちょっとロンパ無印プレイしてキャラ確かめてこいや!」

春川「ただのゲーム時代のダンガンロンパにリアルフィクションとしてのダンガンロンパの罪はないけど、流石に一生やる気が起きないから無理な相談だね」

ジェノコス「ですよねー。でも食わず嫌いって良くないわよ?読んでみたら意外とこのCPもイケるじゃん…とかあるっしょ?たまに」

春川「…何の話?」

最原「キャラになりきりすぎて、まともな会話が出来ないのはちょっと…」

ジェノコス「カーーッ!これだからパンピーは!機会があったらアンタらまとめて乙女ロード連れてって染め上げてやんよ!そんな機会なんてねーだろうけど!」

最原「乙女…何?」

春川「悪いけど東京?の通りの名前なんて竹下通りしか私知らないよ。そもそも通りの名前なんて興味ないし」

ジェノコス「真面目か!そして田舎者か!」

最原「ふえっくしゅ!」

ジェノコス「緊張感持てよ!戦闘中だぞテメー!!……だけど、不覚にもくしゃみの仕方にちょっと萌えたわ」

最原「さっきまでずっと冷たい床に押し付けられてたから…」ズビッ

ジェノコス「はー……くそかわ。よーし、ぶっ殺すわ」ハサミブンッ!

春川「させないよ」キンッ

春川「…今の所あんたの攻撃は完封出来てるけど…、超高校級の殺人鬼の完全再現のコスプレって言ってもやっぱりこの程度の実力なんだね。結局、外見と喋り方を模倣してるだけって感じなの?」

ジェノコス「はん!言ってくれるじゃねーの」

春川「あんたの武器はそのハサミだけで、直接斬りかかるか投擲するかしか攻撃方法が無いんじゃないの?」

ジェノコス「アタシの武器がハサミだけだって?確かにこれはマイフェイバリットウェポンだけど~…」

春川「あんたの攻撃はもう見切った。次はこっちから仕掛けさせてもらうよ!」ダッ

ジェノコス「おっと!?」ハサミでモップ受け止め

春川「ふんっ!」腹に回し蹴り

ジェノコス「がっ…!?…ぐっ…、やるじゃない!」膝をつく

春川「観念しなよ。まだ抵抗するって言うなら、このトイレから持ってきたモップを顔面に押し付けるから」ズイッ

ジェノコス「うわそれめっちゃメンタル攻撃じゃん、ヤッベー…、暗殺者マジえげつねー…」

ジェノコス「…せいっ!」バチバチッ

春川「!?脚にスタンガン……!?」ヨロッ…

ジェノコス「とうっ!」ローキック

春川「くっ…!」バタッ

最原「は、春川さん!?」

最原(邪魔だからって言われたけど、助けないと…!…くっ、何か……)

最原「…く、くらえっ!」自分のスマホポイッ

ジェノコス「おっ!くれるのー?サンキュー」キャッチ

最原「!!?」

ジェノコス「キャッチアンドリリースってねー!」窓の外ポイッ……ガシャンッ!

最原「ああああああ!!!!???」窓に駆け寄る

ジェノコス「ここ6階だし流石にぶっ壊れたっしょ?あ、下に人居た?大丈夫?」

最原「こ……、このぉおおお!!」拳ブンッ

ジェノコス「なになに?キャットファイトでもするっての?」パシッ

最原(普通に受け止められた…!?)

ジェノコス「はい、にゃーん!」腹パン

最原「かはっ…!?うぅっ……」腹抑え

ジェノコス「……あーあ。他の連中がやられちゃったことは想定外だけど、まあ宿敵最原とついでに春川をゲットだぜ!したからまあいっかー…」

春川「誰を、ゲットしただって?」首絞め

ジェノコス「…何……だと……!?って言ってる場合じゃ……ぅぐっ…………ぁ……」コテッ

春川「…………はぁ…、終わったね」

最原「……し、死んだの?」

春川「気絶しただけだよ。今のうちに縛り上げよう」

最原(そう言うと春川さんは自分の履いていたニーハイを脱いで、それで奴の手足を拘束した)

春川「…悪かったね、最原」

最原「え?」

春川「あいつの武器がハサミだけだと思って油断しちゃったから遅れを取っちゃったからさ、そのせいであんたがまた殴られてたじゃん」

最原「ううん、僕の方こそ…。僕がそもそもあいつにまんまとおびき寄せられなければ、春川さんを怪我させることもなかったのに…」

春川「でもあんたが追いかけたから今まで行方をくらませてた白銀を捕まえられたんだし、お手柄じゃん」

最原「……僕1人で捕まえられるって慢心してたんだよね…」

春川「確かにそれは慢心だけど、私は過程なんて気にしないよ。それに私の怪我なんて大したことないし…。あんたの方がボロボロみたいだし、後で一応東条か医者に診てもらいなよ」

最原「うん…。…あ、そうだ、東条さん!えっと、解斗くんの方に行ってるんだよね?2人は大丈夫かな!?」

春川「待って、今確認する。……うわっ、赤松から凄い通知来てる…。マナーモードしてたから気づかなかったけど…」

最原「赤松さんから?」

春川「うん、デートしてた時に抜けてきちゃったから心配かけちゃってるみたい」

最原「…それ本当にデートなの?ただ2人で出かけてただけじゃないの?赤松さんは絶対デートとか思ってないと思うけど」

春川「そこ、そんなに引っかかるところ?命の恩人の言葉選びに対して何そんなに突っかかってきてんのクソヤローめ殺されたいの?」

最原「えっ、何急にキレてるの?恐っ」

春川「とりあえず今いるところを赤松に教えて…、…あっ。赤松今天海と一緒に居るんだってさ。天海があんたのこと随分心配してるらしいよ」

最原「…ああ…、そういえば今日は天海くんと一緒に出かけてたんだったな…。なんか色々あってすっかり忘れてたけど…」

春川「後で謝っておきなよ」

最原「そんなことより、東条さん達の方はどう?大丈夫そう?」

春川「……うん、大丈夫みたい。こっちも無事白銀他数名を捕まえたことを連絡しておくよ」

最原「無事で良かった……」

春川「ところであんた、スマホは?」

最原「ああ、えっと、今手元になくて……、さっき外に投げ捨てられちゃって……。上から見た感じだとよくわからなかったけど、多分大破してるんだ……」

春川「ご愁傷様。データのバックアップはちゃんと取ってるの?」

最原「機種変の予定はまだなかったから、ちゃんとは取って無くて…」

春川「まあいつどうなるかなんてわからないしね…。これからは月に1回はバックアップ取ったら?」

最原「うん、そうするよ…」

ーーー


タッタッタッタッ…

赤松「春川さん!最原くん!大丈夫!?」ドアバーンッ!

春川「赤松!…うん、私は大丈夫だよ」

赤松「事情は春川さんからのメッセージであらかた聞いたよ。えっと、あの人が白銀さんなんだね…」

春川「そう。ちなみにあっちの部屋にもこいつの部下が数人転がってるよ。気絶させて拘束はしたけど、もしかして目が覚めてるかもしれないから赤松は近づかないでね。危ないかもしれないから」

赤松「うん、わかったよ。それで、これからどうするの?」

最原「こいつらがまたチームダンガンロンパみたいな組織を作ったらしいから、その居所と関係者を聞き出す必要があるね。今度こそ徹底的に潰して、もうあんな番組作らせないようにしないと…」

春川「ここにいつまでも居ると、白銀と関係のないただのビルの関係者が来るかもしれないし活動しづらいから、目隠しをして武器を保管してる倉庫まで車を用意して連れて行こう。そこで私が尋問なりなんなりして全部訊きだしてあげる」

最原「……武器、倉庫借りてそこに置いてるんだね…」

春川「…………いつ何があるかわからないからね」

最原「最低限だけ残して中古で売り払ったって…」

春川「定期的に手入れしに行ってるから大丈夫だよ。いつでも使える」

最原「いやそういう問題じゃ…、まあいいけど、バレないようにね?」

春川「抜かりはないよ」b

春川「ところで天海はなんかずっとムッとしてるけど、どうしたの?」

赤松「えーっと、さっきからずっとこんな感じで…」

最原「えっと…、天海くん?どうしたの…?」

天海「…………とりあえず、俺になんか言うことあるっすよね?」

最原「言うこと?……あっ、えっと、急にどこか行っちゃってごめんね。でもあの女にスマホを噴水に投げられて、電源が落ちちゃって連絡が出来なかったんだ…」

天海「それは災難だったっすね。でもなんで1人でのこのこ白銀さんに着いて行ったんすか?普通に考えて危ないっすよね?」

最原「それはあいつが逃げたから…。今まで行方不明だったあの女が目の前に現れたなら、取り逃すわけにはいかないでしょ?」

天海「追いかけた結果、そんなにズタボロにされてるじゃないっすか」

最原「なんだよ!僕が女にボコボコにされてるからって馬鹿にしてるのか!?結果として捕まえられたんだからいいだろ!別に僕が怪我したって天海くんには関係ないじゃないか!なのになんでこんな責められる様な言い方されないといけないんだよ!?」

天海「他人に心配かけておいてその態度はなんっすか!?俺がどれだけ心配してたと思うんすか!ていうか普通、こんな危険人物に会っちゃったなら、俺が帰ってくるまで待つっすよね!?連絡手段も立たれたっていうのに何してるんすか!」

最原「キミが帰ってくるまで悠長に待ってたら逃しちゃうだろ!折角の捕まえるチャンスなのに!!」

天海「春川さんがたまたま追いかけてくれたから良かったものの、彼女が来なかったらどうなってたと思ってるんすか!軽率すぎるんすよ行動が!」

赤松「えぇっ!?なんで急に喧嘩しちゃうの!?2人ともお、落ち着いて!」オロオロ

天海「……そもそもキミが気分が悪いとか言ったせいっすよね?あれ本当に気分が悪かったんすか?」

最原「今は凄く気分が悪いよ」

天海「今じゃないっす。公園に行く時っす」

最原「気分は特に悪くなかったけど…、あいつにストーキングされてるのに気づいたからだけど、まさかあいつが小松だとは思わなかったから…。僕をつけてくるなんてどうせダンガンロンパの番組視聴者だと思って、注意して追い返そうとしたんだよ」

最原「ストーキングに気づいたのは僕だけだったから、わざわざ天海くんの目の前で視聴者を怒鳴りつけて天海くんの気分を悪くさせるのも悪いと思ったから、善意で引き離したんだよ。悪い?」

天海「悪いっす。それならそうで、キミ元々人見知り凄いんすから尚の事俺が居た方が良かったっすよね?それに視聴者相手だったとしても、怒鳴られたからって暴力を受ける可能性もあるんすから危ないっすよ」

最原「その時は正当防衛で攻撃し返すよ!僕だって大人しく殴られるだけじゃないんだからね!」

天海「…そういう喧嘩っ早い思考、解斗君リスペクトっすか?人には向き不向きがあるんでやめましょう。キミに喧嘩は向いてないっす。現に女性にボコボコにされたじゃないっすか」

最原「なんなんだよ!じゃあどうしろって言うんだよ!」

天海「……昔のキミはもっと冷静で、慎重だったっすよ」

最原「昔の僕なんて、僕自身知らないのに知った口聞かないでよ!」

天海「そうっすね、俺達の正しい昔の記憶はあの学園生活が始まってからっすね。それまではチームダンガンロンパに植え付けられた記憶しか無いっすから…」

最原「だったら…」

天海「でも俺はあの学園を卒業したメンバーの中で一番昔のキミを知ってるっすよ。一応あの学園で最初に相棒やらせてもらってたんで」

天海「昔のキミはもっと慎重で、嘘も全然得意そうじゃない人だったっす。素性も知らない俺のことを首謀者の関係者かもしれないと疑いながらも、協力しないとやっていけないから…って感じで、俺にもわかるぎこちない態度で接してきたっす」

天海「周りの人の影響を受けるのはいいっすけど、キミは周りの人間の悪い所ばっかり影響受けちゃってるっすよ。解斗君のように短絡的で喧嘩っ早い思考になって、小吉君みたいに平気に嘘つくようになって、春川さんのように依存的になって…」

春川「悪口の中に急に私を入れないでよ。私あんたに何かした?今だって空気読んで黙ってたんだけど」

天海「すみません、つい…」

赤松「春川さん、何か依存してる物があるの?」

春川「うん、まあ……そう、赤松はわからないんだ」

赤松「ごめんね、私ピアノバカだから…」

春川「大丈夫、そんな赤松も可愛くて好きだよ」

百パーセント天海が正しいわ
主人公補正で春川が来なかったら死んでたし

最原「……こんなところで急にキミに人格否定されるとは思わなかったよ…」

天海「すみません、でも心配になって…」

最原「余計なお世話だよ、僕子供じゃないんだから…」

天海「…あー、えっと……」

最原「……でも、言われてみれば確かにみんなからそういう影響を受けたのかもしれないね…。解斗君の、他人に思ったところをズバズバ言えちゃうところに憧れていたし、王馬くんが楽しそうに嘘ついている様を見て、嘘を利用するのもアリだなと思ったし、それまで孤立していた春川さんが赤松さんと仲良くなって楽しそうにしているのを見てちょっと羨ましくなって、みんなのいいところを無意識に悪く影響を受けちゃったのかもしれないね…」

天海「えっと、みんなの影響を受けたキミが別に駄目と言っているわけじゃないんすよ?ただもう少し昔のキミみたいに、行動する前に少し立ち止まって冷静になって物事を考えて欲しいってだけっす。みんなの影響を受けちゃうこと自体は、みんなを仲間だと思ってるみたいでとってもいいと思うっす!できればもうちょっとポジティブな影響を受けてもらいたいっすけど」

天海「…ただ今回は本当に俺滅茶苦茶心配だったんで、キミが勢い任せに行動したから他人に心配をかけてしまったってことだけは心に留めて欲しいっす」

最原「じゃあキミの心配性なところも影響受けちゃったら、丁度良くなるかもしれないね。別行動する前の、ちょっと気分が悪いって言った時からキミ凄い心配してたから…」

天海「それくらい心配性じゃなくて当たり前じゃないっすか?キミだって一緒に出かけてる他の人が気分が悪いって言ったら心配するっすよね?」

最原「うーん…………人によるかな。王馬くんは嘘っぽいし、キーボくんなら入間さんが居ないと僕にはどうしようもないから心配したところで仕方のないことだしそもそも人じゃなくてロボットだし、真宮寺くんはどうでもいいし、入間さんもなんか…」

天海「……キミが冷静に考えた結果がその答えならまあ、良しとするっす」

赤松「良くはないんじゃないかな…?一応誰が相手でも心配はした方がいいと思うよ…」

天海「その調子で、例えば真宮寺君と話をする時とかもちょっと冷静に考えてから対応してあげてくださいっす。キミ今は思考停止してただ拒否反応示してるだけなんで…」

最原「あの人は本当に無理ごめんトラウマでなるべく視界にも入れたくないでも視界に入れないとどこに居るか確認できないから恐い」

天海「うーん、思考停止…。まあ急にすぐ色々良くはならないっすよね。とりあえずはそれで大丈夫っす」

赤松「いや、大丈夫じゃないよね?一緒に生活してるのにただ思考停止して拒否するっていうのも…」

天海「終一君と真宮寺君には、赤松さんのよく知らない因縁があるんでその辺は勘弁してあげてください」

赤松「えっと、確か最原くんは真宮寺くんに殺されかけたんだよね?でもそれは真宮寺くんが外の世界に出たくてたまらなかったからって聞いたから、割と同情できる理由だと思うし、そろそろ許してあげても…」

天海「終一君がその事件で当時腰抜かして泣いちゃったくらいの出来事だったんで、相当なトラウマだと思うんでこういう態度でも許してあげて下さいっす」

赤松「えっ、そうなんだ…。ごめんね、事情をよく知りもしないのにこんなこと言って…」

最原「天海くん…人の恥ずかしい過去を普通にバラさないで…」

春川「あんた今回は最初1人でボコられてたのに泣かなかったし腰抜かさなかったね。成長したじゃん」

天海「そうなんすね!終一君、成長したっすね!お兄ちゃんが頭なでなでしてあげるっすよ!」スッ

最原「やめろ!子供扱いするな!」バシッ

春川「…天海達の喧嘩も丸く収まったことだし赤松、レンタカー借りてきてこのビルに横付けしてくれない?私は念のために白銀達を見張ってるからさ」

赤松「うん、わかったよ!すぐ行ってくるね!」

春川「荷物は白銀と合わせて5体だから、それが入る量の車で宜しく」

最原「僕は何か手伝えることはある?」

春川「死体…じゃなかった。人間を包めるサイズの布をどこか手芸屋で買ってきてくれないかな。ビルから車に移す間に他人に見られないとも限らないし」

最原「うん、わかったよ」

春川「天海は最原と一緒に行って。私は1人で平気だから。最原は今スマホが壊れてるみたいだから、いざという時に連絡がつかないと困るからさ」

天海「そういえばキミのスマホ、壊れちゃったんすよね…。こんな状態じゃ、もう駄目そうっすね」最原のスマホ取り出し

最原「あっ、拾ってたんだ」

天海「このビルの前に見覚えのあるスマホケースを付けたスマホが落ちてたもんで…。出すタイミングが無くて出し忘れてたっすけど、一応回収はしてたっす」

最原「データだけでも生きてないかな…。解斗くんの画像とかボイスとか色々入れてたのに…」

天海「画像はともかくボイスってどんなんっすか?」

最原「別に普通に、挨拶とか…?解斗くん成分が不足したら聴いてたんだよね…」

天海「はあ、そうっすか。また新しい携帯で録音したらいいんじゃないっすか?」

最原「でも前と全く同じ喋り方をすることはないから…」

天海「どんだけ気に入ってる挨拶だったんすか」

春川「なるほど、録音か…。それ真似させてもらうよ」

最原「お好きにどうぞ」

天海「そういえばこれ、買ってきたお茶っす。どうぞ」つ茶

最原「そういえばそんなのも頼んでたね…。ありがとう…」受け取り

天海「よしっ!じゃあとりあえず、さっさと布買ってきて後で携帯も買い換えにに行かないと行けないっすね」

最原「そうだね、今度は防水携帯を買うよ…。確か今使ってるのの最新機種が…防水?だか耐水だからしいからそれ買おうかな…」

天海「子供携帯にしましょう」

最原「……ん?」

天海「これからは子供携帯がいいっすよ」

最原「聞き間違いじゃなかった……」

最原「な、なんで…?僕子供じゃないんだけど…」

天海「子供じゃなくても子供携帯持ってる人は居るっすよ。徘徊癖のある老人とか。子供向けの割引が使えないだけで、子供携帯は契約は大人でもできるんで」

最原「僕は子供じゃないけど、徘徊癖のある老人でもないぞ!?」

天海「子供携帯は常に位置を把握できるGPS機能付きだし、どういう道を通ったかとかのルート確認もできるし、防犯ブザー機能がついてるし、防犯ブザーを使うと登録してある親の携帯に使用場所の通知が行くそうっすよ!便利っす!確か携帯3台くらいまで親機として登録できるんで、俺と東条さんと春川さんの携帯辺りを登録するっすね」

最原「GPS管理しようとしないで!?」

天海「でも終一君、また今回みたいにすぐどっか行っちゃいそうだし心配っす」

最原「それにしても…、普通のスマホみたいに使えないのは不便だし…」

天海「今は普通のスマホっぽい子供携帯もあるんで大丈夫っすよ!」

最原「えーっと…、あっ、もしかしたら今回みたいにスマホを壊される可能性もあるし!」

天海「確かにそれはちょっと不安っすね…。防水子供携帯はあるっすけど、その辺に携帯を放り捨てられたりする可能性もあるっすもんね…」

天海「あっ!じゃあアレがいいんじゃないっすかね?猫用の首輪!あれも迷子防止のGPSがついてるのがあるんすよ!」

最原「子供からペットに成り下がった!?」ガーンッ

春川「確かに首輪ならアクセサリーと思われて外そうとか思われないだろうし、いいんじゃないの?」

最原「春川さん他人事だと思って…、適当に天海くんに同意しないでよ!」

春川「でも適当に落とし所つけないと、あんたこのままじゃ子供携帯になるよ?」

最原「この年にもなって子供携帯とか嫌だけど首輪も嫌だよ!?」

赤松「えーっと…、あっ!でも最原くんっていつも首元が隠れた服ばっかり着てるし首輪つけても目立たないと思うよ!」

最原「そういう問題じゃないよ…。なんのプレイだよって感じになるでしょ」

天海「別に付ける場所は手首でも足首でもいいんすよ?外れなければ」

最原「そういう問題でもないよ…。大体なんで僕だけ居場所見張られないといけないんだよ……」

天海「他の人は一緒に出かけていて、黙って勝手にどこかに行ったりしないっすから、今のところは。それにキミは対人トラブルが多いんで、お兄ちゃん的に心配なんすよ」

最原「僕もう大人だから放っといてほしいな」

天海「俺が以前妹の話をしたと思うんすけど、覚えてるっすか?」

最原「えっ、何?突然…。…えっと、大勢の妹さんが行方不明になったって話だったっけ?」

天海「そうっす。俺のせいで妹達は失踪してしまったんすよ。キミが真宮寺くんがトラウマなように、俺にとっては一緒に出かけてる誰かが居なくなってしまうっていうのが、居なくなっていった妹を連想してしまって……物凄く恐いんすよ」

最原「でも学園以前の記憶はチームダンガンロンパが作った設定であって、事実ではないよね?だったらそんなにトラウマに感じることもないんじゃないかな」

天海「キミも植え付けられた過去があるなら解ってもらえると思うっすけど、事実でないと言われてもあれは、実際に体験したかのようなリアルな記憶じゃないっすか?ドラマや映画とかのいち展開を見てトラウマになる人も居るんすから、あんなリアルな悪い記憶、トラウマにならない方が凄いと思うんすけど」

天海「……まあそんなわけで、キミからしたら大したことじゃないかもしれないっすけど、『一緒に出かけてる誰かが俺の預かり知らぬ所へ居なくなる』ことは俺のトラウマを引き起こされて…、ホント駄目なんすよ…」

最原「……えっと、なんか、心配かけた上にトラウマえぐったみたいで本当にごめん…」

天海「本当に申し訳ないと思っているなら、GPS管理されることを受け入れてくださいっす」

最原「いや流石にそれはちょっと…。……えっとほら、今回は黙ってどこかへ行ったことは初犯だからそのことを考慮して許して欲しいなって…」

天海「……わかりました。でも次俺に黙ってどこかへ行ってしまったら、有無を言わさず徘徊老人扱い始めるんで覚悟しておいてくださいっす」

最原「徘徊老人扱いって……」

天海「脱走癖のある家猫扱いの方が良かったっすか?」

最原「いや、なんか……もう、どっちでもいいです…」

赤松(天海くんとお出かけする時は気をつけないといけないなぁ…)

春川「じゃあそろそろ徘徊老人最原と保護者天海は布買いに行ってくれない?大きくて透けなければ色柄材質は何でもいいからさ」

最原「なんで春川さんまで僕を徘徊老人扱いするのさ!?」

天海「というか終一君、怪我とか大丈夫っすか?なんならキミはここで春川さんと待っていて、俺だけ手芸屋に行ってもいいんすよ?」

最原「まあちょっとは痛いし胃も気持ち悪いけど許容だから大丈夫だよ。それに5人分の人を包める布ってなると布が大きくて重いだろうし、1人で持つより2人で分けて持った方がいいと思うよ」

天海「そうっすか?それじゃあ、痛みとかが酷くなったりしたらすぐ薬局行くか病院探すんで言って下さいっす。それと髪ボサボサなってるっすよ」手櫛する

最原「あ、うん。ありがとう…」

天海「それじゃあ行くっすよ!手芸屋の道わかるっすか?スマホで地図出したんで、俺のスマホ使っていいんで俺の前を歩いて下さいっす」

最原「?天海くんのスマホなんだし、天海くんが地図見ながら前歩いていいんだよ?」

天海「俺がスマホ見ながら先を歩いてる間に、またキミがどっか行っちゃったらどうするんすか。連絡も取れないのに」

最原「さっきしないって言ったのに、結局僕を徘徊老人扱いしてるじゃないか…」

天海「すみません。さっきの今なんで、まだちょっと心にゆとりが出来なくて…」

春川「……私が天海の立場なら目で見張るんじゃなくて手を繋ぐかな。あとついでに百均で長めの結束バンドも買ってきて。白銀の拘束を付け替えるから」

天海「なるほど、手っすか」

最原「いやいや……」

春川「じゃあリード代わりに服の裾でも掴んだりとか」

最原「リードって犬じゃないんだからさ…」

天海「リードも目を離しても大丈夫なんでいいっすね」

最原「…天海くん僕のことちゃんと人間に見えてる?なんか不安になってきたんだけど」

天海「一応人間には見えてるっすよ」

最原「なんか引っかかる言い方だね…」

赤松「……そろそろ私車借りてくるね!2人もなるべく早めに布買ってきてね」スタスタ

春川「…あんたらがいつまでも漫才続けるから赤松が呆れて率先して真面目に動いたんだよ」

最原「別に漫才してるわけじゃないし、春川さんも余計なこと言って話題長引かせてるからね」

天海「でも実際こんなことで時間かけても仕方ないっすね。早く行くっすよ終一くん」手グイッ

最原「もう勝手に徘徊しないから、大丈夫だから離して。僕そんな子供でも徘徊癖のある老人でもないから」

ーーー

ー男子宅ー


春川「…………先日の白銀達の尋問で引き出せた情報は大体こんな感じかな」

夢野「本当に尋問だけで済んだのか少々疑問じゃな…」

春川「どうやって聞き出したのか詳細を聞きたいの?私は別にいいけど」

夢野「んあー、遠慮しておくわい…」

茶柱「春川さんの情報が本当なら、チームダンガンロンパよりだいぶ小規模な組織ですね。とっとと完全に潰しちゃいましょう!」

東条「私の調べでは、この組織は白銀さんがしばらく連絡不能になった為に既に半壊状態よ。捕まえたメンバー以外の残りの組織の人達には白銀さんのようなクリエイター精神と言うか…、このような番組を是が非にも作りたいといった強い気持ちを持った人間は居なそうだし、思い出しライトで洗脳させた白銀さんに仕事の契約破棄をさせれば組織は簡単に解散させられると思うわ」

キーボ「契約の違約金を添えた方がスムーズに解散させられるでしょうね。もし長期的な仕事として雇ったのなら雇用された側が可哀想ですし…」

東条「そうね。具体的にどのような契約があったのかはわからないけれど、こうも短期間で新しい組織を立ち上げて色々お金を使ったでしょう白銀さんにそこまでの残りの財産があるとも思えないから、仕方ないからそれはこちらで用意しましょう」

星「前にも白銀用の思い出しライトを作ったが、今回の状況に合わせて少し内容を変える必要があるんじゃねえのか?」

入間「そーだな。あの時のライトはまだ手元にあるが、一度チーダンの会社に行って装置借りて作り直すのが一番だろうな。オレ様が内容変更前のライトを元手に自宅でプログラミングし直すことも可能だろうが、専用の装置を作る必要があるから多分会社行って作った方がはえーと思うしな」

百田「あのライトを製造する装置がまだあればの話だけどな。会社解体中なんだろ?」

天海「確か、白銀さんの件がまだ片付いていなかったから、何かあった時の為になるべくあの装置をギリギリまで保管しておくように頼んでおいたんで、多分まだ大丈夫だと思うっすよ。処分する際には東条さんの方に連絡が行くようになってた筈ですし」

東条「そういった連絡は受け取ってはいないから大丈夫だと思うわ。入間さん、なるべく早めにチームダンガンロンパの方へ向かって欲しいのだけれど、大丈夫かしら?」

入間「別に予定とかねーし大丈夫だぜ。…にしても移動がマジでめんどくせーなー。装置こっちに持って来れたら良かったんだけどなー。仮に何も使わなかったにしてもオレ様が装置を改造して更にすげえ発明品に変えてやったのに東条がダメ出ししやがって…」

東条「まず現在私達の借りている部屋では狭くて置き場が無いというのと、装置の存在を知った誰かに盗まれてしまう可能性が無いとも言えないわ。セキュリティがなっていない物件だもの」

東条「なにより、改造者の入間さんにその気がなくてもこれだけの強力な洗脳効果のある発明品は使用者に悪用されかねないわ。事が終わったら処分すべきだと思うの」

入間「テメーみてぇな保守的な考えのヤツがいるから科学の進歩がおせーんだぜ?実際思い出しライトの発明品が作られてるってことはどこかに開発者が居るってことなんだから、1基処分したところで大して変わんねーと思うけどな」

王馬「オレも洗脳ライトは使い方によっては楽しいことできると思うんだけどなー。例えば映画の冒頭で洗脳ライトの効果を浴びせて『ああ、こういう悲しい事件がそういうばあったなー』ってなりながら観たら物語に感情移入しやすくなってより映画が楽しめたりとかさ。最後の方でまた洗脳解く効果のライトみたいなのを浴びせたりしたらいいんじゃないかな」

入間「映画だぁ?オレ様ならもっと実用的なことにこのライトの効果を応用するぜ!例えば童貞の奴に非童貞ライトを作って当てたりとかな!そうすりゃそいつは非童貞の自信を得て、あと記憶としては経験があるから実際の女を相手にした時もテンパらずに済むし、童貞側も女側も余裕持ってエロエロ出来て最高だろ?」

王馬「…キミいつも下ネタ発想だよね。何事もちんこで考え過ぎなんだけど。折角ある脳味噌ちゃんと使ってあげなよ」

入間「あ?オレ様はチンコなんざついてねーからちゃんと頭使って考えてるぞ」

王馬「じゃあキミの頭の中に詰まってるのって、ひょっとして脳味噌じゃなくてちん…」

茶柱「男死ッ!下ネタはやめてください!!女子の皆さんの耳に汚らわしい言葉をそれ以上聞かせると言うのなら、転子のネオ合気道が炸裂しますからね!」

王馬「オレより入間ちゃん投げた方がいいと思うけど絶対。そもそもあっちから下ネタ振ってきたのにー。ねー、モノタロウ?」

モノタロウ「えーっと……茶柱さん、みんなは書類上は成人済みってことなんだし、オイラは別に下ネタを規制しなくてもいいと思うよー」

茶柱「モノタロウさん…、定期的にメンテナンスをしてくれる入間さんと貴方に1番構ってくれる王馬さんのどちらも敵に回さないような回答をしましたね」

赤松「えーっと……とりあえず、話を聞いた限りだと今回の件は白銀さん用に新たに平和的な思い出しライトを作って浴びせたらもうほぼ終わりなんだよね?」

入間「あとは金があればな」

東条「丁度新居用にと貯めていたお金があるから、とりあえずそれを使えば問題ないわ」

アンジー「アンジーのアトリエ建設の予定が少し遠のいちゃうけど、仕方ないねー。物事には優先順位があるって神さまも言ってるしー」

赤松「じゃあもう問題解決したも同然だね!…そういえば白銀さんとのケリがついたってことは、私達やっとチームダンガンロンパのこともちゃんと全部倒せたってことだよね?」

最原「…まあ、チームダンガンロンパの問題に関しては後はあいつを洗脳すれば全部終わりだろうね。新しい組織の方はまだ気を抜けないと思うけど…」

赤松「じゃあチームダンガンロンパやっつけちゃった記念に百田くん、ハグしよ!」

百田「おお、そうだな!」

春川「待って。なんで?」

赤松「だって、元々脱出したらハグする約束してたけど結局その時は出来なかったし、その後はしばらく忙しくってそういう機会がなかったし、そもそもキリが悪かったし…。白銀さん以外のチームダンガンロンパを制圧した時も、白銀さんだけ取り逃がしちゃってお祝いする感じじゃなくて出来なかったからさ、お祝いするなら今じゃないかと思って!」

茶柱「駄目ですよ!男死が女子とハグする時なんてどうせ当てられてる胸のことしか考えてないに決まってますよ!?」

赤松「いやー…、そういうこと言っちゃったらむしろ意識しちゃうと思うんだけど…」

最原「解斗くんはそんな変態じゃないよ。失礼なこと言わないで茶柱さん」

春川「あんたはハグ賛成派なんだ」

最原「賛成派とか否定派とかそんなのじゃないよ。解斗くんが変態じゃないってことをちゃんと理解してもらいたい派だよ」

茶柱「そこの男死が変態でない証拠はどこにあるんですか?」

最原「解斗くん、キミの名誉の為に茶柱さんにカメラロールを見せてあげて。いかがわしい画像なんて保存してないだろうから平気でしょ?」

百田「確かに変な画像はねーけどよ…」

茶柱「カメラロールなんて見せられても保存されてるわけありません!今どきの男死はみんなネットでいかがわしい動画や漫画を見ていると聞いていますよ!」

最原「誰から聞いたんだよそれは……」

茶柱「アンジーさんです!」

最原「入間さんって言われるかと思ったらまさかの…」

アンジー「にゃはははー!」

赤松「…あー、もう…面倒くさいなぁ……えいっ!」ギュッ

百田「うおっ!?」

春川「!!!??……赤松、ハグなら私が…」

赤松「春川さんはいつもしてるでしょ?」ムギューッ

最原「…まあ、別にいいんじゃないかな?」赤松の後ろに並ぶ

春川「あんたは何してるの?」

最原「順番待ちだよ。折角だし僕も記念ハグしてもらおうかなって」ソワソワ

赤松「よーし、じゃあ最原くんも抱いちゃう!」ギュッ

最原「違っ!?そっちじゃ……柔らかい」

春川「殺されたいの?」

茶柱「男ッッッ死ッッッッ!!!!!!」

最原「違うんだ、誤解しないでほしい。さっきのは反射で言っちゃっただけだから。野良猫を撫でて『もふもふだね』って言うのとなんら変わらないから。僕は赤松さんにそういう興味はないからね」

春川「猫撫でて『もふもふだね』とか言わないんだけど私」

最原「僕は言うよ。え?言わないの?猫触ってる時ってつい話しかけるでしょ普通。勿論周りには人居ない前提で」

春川「話しかけないし、そもそも野良猫なんて触らないんだけど」

最原「春川さんっていかにも野良猫拾ってきそうな雰囲気なのに…」

春川「私がヤンキーだって言いたいの?」

星「……俺は猫に話しかけるぜ」

最原「ほら」ドヤ

春川「そんなことどうでもいいから、とりあえず赤松に謝って」

最原「柔らかいとか言ってごめんなさい…」

赤松「うーん……、…じゃあこれでおあいこってことで!」尻モミモミ

最原「うわっ!?」

赤松「ナイス弾力だね」b

最原「?????」

赤松「ほら、私も胸の感触の感想言われちゃったからセクハラのお返しだよ」モミモミ

最原「あ、ああ、なるほど…。ほんとにごめんね…」

赤松「ううん、別にそんなに気にしてないから大丈夫だよ」サワサワ

最原「それなら良かったよ。…ところで、そんなに気にしてないならそろそろいいかな?そもそも僕は触りには行ってないし…」

赤松「やられたらやり返す…、倍返しだよ!」

最原「倍だとしてもそろそろ終わっていいと思うんだけど…」

赤松「それもそうだね。あんまり揉み心地が良かったものだからつい触っちゃったよ。触るまで知らなかったけど、男の子もお尻ってもちもちしてるんだね」

最原「他の男の人のことは知らないから、僕からはなんとも言えないよ…」

赤松「それじゃあ次は春川さん!」ギューッ

春川「あ、ああああ赤松!?こ、こんな人前で…///」

最原「……ねえ解斗くん、僕もハグしたいな」

百田「おう、別にいいぜ」ガシッ背中バシバシ

最原「いたたっ…。…なんか思ってたのと違う……」

百田「つっても男同士のハグなんざ、こんなもんだろ?」

最原「そうかもしれないけど、もう少し優しくしてほしい…」

百田「この程度で痛いってんなら、テメーはちっとは鍛えた方がいいんじゃねーのか?」

最原「コーチしてくれる?」

百田「学園に居る時ならまだしも今は外の世界に居るんだし、プロに頼んだ方が良いと思うぜ。俺がジムでも紹介してやろうか?」

最原「ううん、いいや。ジムとか続く気がしないし…」

百田「そうか。まあ鍛えてみたくなったらいつでも言えよ」

最原「うん……」

茶柱「あぁっ!?駄目ですよ赤松さん!転子には夢野さんという者が…!///」

夢野「んあ!?ウチはイケメンの彼氏を作ると言うとるではないか!」

入間「オレ様に出来ないんだから、テメーみたいな子持ちししゃも顔に彼氏が出来るわけねーだろ!」

夢野「誰が夕飯のお供じゃ!」

赤松「ふっふっふっ…。よいではないかよいではないか!」ギューッ

茶柱「あぅ……///」

最原「…………なにしてるの?」

赤松「今全員抱いてまわってるところだよ」

最原「えーっと…、ハグだよね?」

赤松「うん!私がハグの約束したのは百田くんだけだったけど、他のみんなもチームダンガンロンパをやっつける為に頑張ってきたから、みんなにお疲れ様のハグしてまわってるんだよ!」

赤松「…ここにピアノでもあれば1曲弾いたんだけど残念ながら無いし、私にはこんなことしか出来ないからね」

春川「……赤松、もう1回抱いて」ススス…

赤松「はっはっはっ、欲しがりさんめ」ギュッ

最原「…赤松さんなんで いちいちおじさんっぽい言い回ししてるの?」

赤松「……気分?可愛い女の子を相手にするとつい、心の中のおじさんが出てきちゃうんだよね」

最原「そうなんだ……」

赤松「あ、勿論女の子だけじゃなくて男の子も可愛いと思ってるよ?」

最原「赤松さんの心の中のおじさん見境ないね…」

夢野「赤松よ、ウチも可愛いかのう?」

赤松「うん、勿論可愛いよ!はいギューッ!」ギューッ

夢野「んああぁ…///」

王馬「赤松ちゃんサークルクラッシャーみたいだね。サークルクラッシャーよくわかんないけど」

東条「確か前回作った時は、こういう設定になっていた筈だから…」カキカキ…

入間「今回はここをこうすんだろ?」カキカキ

星「いや、こうした方がいいんじゃねーのか?」カキカキ

東条「確かに、そちらの方が都合がいいかもしれないわね」

入間「ってことは連動してこっちの設定がこうなるな」カキカキ

東条「今の白銀さんの心理状態的に、この辺りにもフォローがほしいわね…」

天海「こうしたらどうっすか?」カキカキ

最原(真面目にしてる組とそうでない組の温度差が凄いな…。次の思い出しライトの設定を考えてるみたいだね。僕もあっち手伝った方がいいかな?)

百田「……ん?茶が無くなっちまったな…」

最原「僕淹れてくるよ!解斗くんは座ってて!」サッ

百田「おお、わりぃな」

王馬「あ、ついでにオレの分も淹れてきてよ!」

最原「自分で淹れたら?」

王馬「ウェアアアンヴ(ジュル)ヤェャァァァ↑アイィヤエ↑ヤゥィゥ!!!!こんなの贔屓だよぉおおおおおお!!!」

最原「そりゃ贔屓するよ。解斗くんは僕のボスだけど、キミはただの仲間の1人だし」

百田「ついでだし淹れてやれよ終一」

最原「しょうがないな…。…ほら王馬くん、コップ貸して」

真宮寺「ついでと言っては何だけど、僕の分も淹れてもらえるかい?」

最原「生憎だけど今両手が塞がってるから自分で淹れて」

真宮寺「まァ僕はどちらでも良かったのだけど、それじゃあそうさせてもらうとするヨ。お茶を淹れに一緒に台所に立とうカ、最原君」

最原「えっ……」

天海「俺が全部淹れてくるっすよ。皆さんのコップ回収するっすね」お盆に載せる

東条「天海君、変わるわよ」

天海「これくらい大丈夫っすよ。東条さんはそっちの話し合いを進めててほしいっす。他にお茶のおかわりいる人はいるっすか?」スタスタ

最原「あの、天海くん…」

天海「ん?終一君もおかわりいるっすか?」

最原「いや……、僕もお茶淹れるの手伝うよ」

天海「ありがとうございます。じゃあお茶っ葉出してもらえるっすか?」スタスタ

最原「うん。…僕の方こそありがとう」

赤松「天海くんもムギューッ!!」タッタッタッドンッ!

天海「おっと!?危ないっすよ、コンロの前でタックルしちゃ」

赤松「あ、ごめんね!大丈夫?」

天海「大丈夫っすよ。でも次からは気をつけて下さいっす」

赤松「うん、わかったよ!よーし!次は星くんだよ!」タッタッタッ

最原「……何にとは言わないけど、天海くんよく落ち着いてられるね」

天海「こういうの昔から妹によくやられてたんで、慣れっすかね?」

最原「…そっか」

ー2週間後、空港ー



赤松「……あっ!春川さんからメッセージ着たよ。たったさっき飛行機降りたって!」

王馬「やっと?オレもう待ちくたびれちゃったよー」

天海「別に家に居ても良かったんすよ?」

王馬「でも家に居ても暇だったしねー」

最原(あの後、入間さんが小松未可子の記憶を思い出しライトで改変して無害化させた後、海外に拠点を作ったチームダンガンロンパのような組織を正式に解散させるように仕向けることに成功した)

最原(組織を解散する為に出国した小松には、彼女の見張りとして春川さんと東条さんが同行していった)

最原(そして今日、海外で組織を引き払う為の仕事を終えた3人が帰国する)

百田「…緊張してんのか?終一」

最原「う、うん…。僕は無害化された小松には初めて会うから…。話には聞いてるんだけど、やっぱりちょっと…恐くて……」

百田「大丈夫だ!春川や東条がいるし、何よりこのオレもいるからな!なんかあったら今度はすぐ助けてやるよ!」

最原「うん、そうだね…。ありがとう……」

天海「…やっぱり、キミも家に居て良かったんすよ?」

最原「…平気、大丈夫だよ」

赤松「あっ!あれじゃない?」

春川「赤松っ!」タタタタタッダキッ

春川「会いたかった…!」ギュッ

赤松「もー、大げさだよ。たった2週間だよ?」

東条「みんな、ただいま。先に報告していた通り、特に問題なくスムーズに組織を完全に解散させることが出来たわ」

天海「それは良かったっす!」

白銀「…あー…、みんな、地味に久しぶりー…」

王馬「出たな!諸悪の根源!」ノリノリ

白銀「あーもう…、だからわたしは地味に首謀者とかじゃなかったんだって~!……とは言え、地味じゃなく許されないことをしちゃったよね…。……皆さん、この度は誠に申し訳ありませんでした…。お騒がせ致しました……」ペコリ

最原(こいつに浴びせた思い出しライトの内容は、実はこいつも誘拐された高校生で、最初の思い出しライトで『小松未可子というチームダンガンロンパの社員であり、53回目のコロシアイの首謀者』の設定を埋め込まれただけの、ただの一般人ということを思い出したってことになってるそうだ。勿論僕らには学園に連れてこられる以前の記憶なんてものは無いけど、記憶に説得力を持たせる為にこいつには誘拐されたシーンの記憶も植え付けたそうだ)

最原(ちなみにこいつは元々高校生の年齢ではなかったものの帳尻合わせの為、僕達と同じく元の家族や生活の記憶はいい感じに上書きして消された)

最原(あと、元の家族にこいつの捜索を続けられるのも面倒な為、こいつの両親にも都合のいい思い出しライトを作って当ててきたらしい)

最原(こいつの実家やその関係者からこいつが存在した痕跡を完全に消すのは難しかった為、小松未可子という女は少し前に死んだことになっている。親戚や大体の友人達等に思い出しライトを当てていったのは大変だったと聞いたっけ)

最原(つまり、肉体的には死んでないにせよ、こいつの記憶の中と周囲の人間からチームダンガンロンパの元社員小松未可子の存在が消された為、実質的にコロシアイの首謀者は消滅したと言っていいだろう)

最原(今のこいつは、最初の思い出しライトで首謀者兼チームダンガンロンパの社員に仕立て上げられただけの、ただのコスプレが好きな女子高生だった白銀つむぎということになっている)

最原(…正直、あんな危険な考えを持っている奴がのうのうとこの先生きるなんて……とも思ったけど、これはみんなで決めたことだし、一応危険な思考の人格は消せたんだからまあ、及第点かなと思っている。元の記憶や家族を消したことで罰にも一応なってるし…)

白銀「……聞いてる?最原くん。それともやっぱり、わたしの話なんて聞く耳持ってくれないのかな…」

最原「…えっ、何?…ごめん、ちょっとぼーっとしてた」

東条「大丈夫?どこか体調でも悪いの?」

最原「大丈夫だよ。…で、悪いんだけどもう1回話してもらってもいいかな?……白銀さん」

白銀「あっうん。だからね、わたしの首謀者してた時の記憶の限りだと、最原くんに1番悪いことしちゃってたっぽいんだよね…。……だから、ちゃんと謝りたいなと思って。いいかな?」

最原「え?う、うん。どうぞ」

最原(すると白銀さんは荷物を手放し、その場に正座をして、膝の前で手のひらを八の字に置き、そのまま深々を頭を下げた)

白銀「……本当に、すみませんでした…!」

最原「えっ!?ど、土下座!?」

百田「お、おい!ここ空港だぞ!?」

白銀「……百田くんにも、随分酷い真似しちゃったね…。すみませんでした……」

百田「おい!オレはもういいから顔上げろって!」

白銀「…でも、最原くんは許せないでしょ?」

最原(確かに小松のしたことは一生許せないし許す気なんて更々無いけど……。…ああもう!こんなところで土下座なんてするから周りの人が滅茶苦茶見てるじゃないか!……くそっ!)

最原「か、顔を上げろよ!僕は…、チームダンガンロンパの社員の人格を持ったあの女のことは一生許せない!……けど、キミは違うんだろ!?…キミは、白銀つむぎっていうただの女子高生なんだろ…。じゃあそんなキミにいつまでも怒ってたって仕方ないじゃないか…」

最原「僕が怒りの矛先を向けたい小松って女はもう居ないってことなんだろ…。じゃあもう、どうしようもないじゃないか…。僕以外のみんなが今のキミを許してるなら、僕も許すしかないじゃないか……」

白銀「……なんか、本当にごめんね…。キミだってまだ高校生だったっていうのに、あんなことされて…、許せるわけないってのはわかるよ」

白銀「……わたし、まともだった時の記憶なんてうっすらとでも取り戻さないで、もう首謀者設定に乗っ取られたまま死んじゃったら良かったのかな…」

東条「!そんなこと無いわ。貴女はチームダンガンロンパに首謀者の設定を植え付けられただけの被害者なんだから、そう思う必要はないのよ」

最原(……っていう設定だから、そう庇うしかないよな。東条さんは……)

春川「……双方納得がいかないって言うなら、こういう時は暴力で解決するのが1番だよ」

赤松「ぼ、暴力!?」

王馬「春川ちゃんってほんと脳筋だよねー」

百田「で、暴力でどう解決できんだ?」

春川「最原は気の済むまで白銀を殴る。白銀は自分の気の済むまで殴られる。…以上」

天海「あの…春川さん、ここ空港っす。あとさっきからめっちゃ人に見られてるっす」

春川「じゃあどこか人気のないところに移動しようか。白銀を尋問したあの倉庫とかどう?」

白銀「ひっ!あの倉庫…!?……くっ、殺せ…!」

王馬「めっちゃトラウマなってんじゃん。何したの春川ちゃん」

春川「別に。ただの尋問だよ」

最原「……殴ったって仕方ないよ。…それに、他のチームダンガンロンパの関係者達も結局は許したんだし、キミだけ許さないとかはしないよ」

最原「第一、そっちも僕に暴力を振るってくるならまだしも無抵抗な女性は流石に殴れないし…」

白銀「…まあ、そうなっちゃうよね。男が女をは殴りにくいよね」

春川「最原が殴らないって言うならこの件はもう和解したってことになるけど、いい?」

最原「1つだけ条件があるんだけど、いいかな?」

白銀「何?なんでも言うこと聞くよ!舐められる所は全部舐めるよ!?」

最原「これからは誰も傷つけずに生きてほしい。誰の人生も荒らさないでほしい。……それだけだよ」

王馬「それ条件2つじゃない?」

天海「シッ!」

最原「うっ…、似たようなことだから一緒くたにしていいだろ!」

白銀「うん、わかったよ!その条件一生守るね!!」

最原「キミのことはたまに監視するから、条件を破ってたら今度こそ……殴るからね」

白銀「地味に肝に銘じておくよ」

東条「それじゃあ今度こそ和解ということでいいわね?」

最原「……うん」

白銀「最原くんがいいなら、わたしもOKだよ」

赤松「じゃあ帰ろっか」

最原「……ほら立てよ」グイッ

白銀「わっ!?…ありがとう。こんなわたしに優しくしてくれて」

最原「一応は許しはしたけど、キミのことは嫌いだから勘違いしないでほしいな。道のど真ん中でいつまでも座ってて邪魔だったからだよ」

白銀「まあ、そうなるよね…」

赤松「じゃあ帰ろっか!春川さん達、お腹は空いてない?何か買って帰る?」スタスタ

東条「冷蔵庫の残りはどんな風になっているかしら?」スタスタ

赤松「入間さんがたまに調理してくれるから、腐ってない物がそれなりに入ってるよ!少なくとも今日明日の分は大丈夫!」

天海「材料があるなら何か作るんすか?でも東条さん今日帰国したばかりだし、休んだ方がいいんじゃないっすかね?」

東条「私のことは大丈夫よ。心配してくれてありがとう」

白銀「あ、じゃあわたし家こっちだから、ここでお別れだね」

春川「残念だけど、あんたが首謀者時代に拠点にしてたアパートは私達が引き払ったよ」

白銀「えぇっ!?……家財道具とかどうなってる…?」

春川「一応、あの部屋にあった大体の物は例の倉庫に置いてあるよ。細々した物とか邪魔な物は面倒くさくて捨てたのもあるけど、悪く思わないでね」

最原(思い出しライトで植え付けた記憶にそぐわない物は、どさくさに紛れて捨てまくったからな……)

白銀「そ、そう…、あの倉庫に……」

春川「だからあんたは、ちょっと手狭だけど今日はうちで泊まって。他の女子には事前に話してあるから大丈夫だよ。最原レベルにあんたを嫌ってる奴は居ないから。家はそのうちなんとかしてあげるからさ」

白銀「信用してくれてるみたいで有り難いけど、わたしがこういうこと言うのもなんだけど、寝首をかかれたらどうしよう…とかはないの?」

春川「仕事を全て白紙に戻したあんたがそんなことしても仕方ないし、超高校級のメイドと暗殺者が居るから問題ないよ。あんたが何かしでかす前に寝てても捕らえられるからさ」

白銀「なるほど、確かに2人の植え付けられた才能は凄いもんね!」

最原(……あいつはもう完全に無害にされたとは思う。…けど、やっぱり近くに居ると落ち着かないな…。解斗くんこういう情けないのは男らしくないからって嫌いだろうから、あんまり態度に出せないし……)ソワソワ

天海「…日中はもう結構暖かいっすけど、夜はまだ結構冷えるっすね」

最原「え?…まあ……うん、そうだね」

天海「俺昔から末端冷え性気味なんで、こういう日は指先が冷たくてたまんないんすよね。昔はこういう時、妹によく手を握ってもらって子供体温で温めてもらったもんっす」

最原「そうなんだ…」

天海「妹代わりと言ったら聞こえは悪いかもしれないっすけど、代わりに手握ってもらえないっすか?」

最原「えっ!?…でもこういうのは王馬くんの方が、多分体温も高いし…」

天海「小吉君は今東条さんに絡みに列の前の方に行っちゃってますし、たまにはこういうのもいいもんっすよ」手ギュッ

最原「うわっ!?ちょっと、だからこういう子供っぽいのは僕…」

最原(…………天海くん、滅茶苦茶手が温かいんだけど…)

最原(……ってことは、僕があいつに怯んでることが態度に出てて、気を使わせたんだな……)

最原「……恥ずかしい…」

天海「大丈夫っすよ!傍から見ると仲がいい兄弟みたいっすから」

最原「そうじゃなくて…、…いや、それも恥ずかしいけど……。ていうか僕達似てないし…」

天海「お兄ちゃん呼びしてくれたらどこからどう見ても仲のいい兄弟っすよ!呼んでくれてもいいんすよ?」

最原「呼ばないよ」

天海「…もう大丈夫っぽい感じっすね?」

最原「……まあ、確かに、だいぶ…」

天海「お陰様で俺の手も暖かくなってきたっす!ありがとうございます終一君」

最原(…僕達の目の前を解斗くんが歩いてるから、天海くんが滅茶苦茶気を使ってくれてるな…)

百田「ふーん、蘭太郎って寒いのダメだったんだな」

天海「暑いのは結構いけるんすけど、その日のコンディションによるっすけど寒い方が苦手かもっすね」

春川「……確かに今晩はちょっと寒いかもしれないね。赤松、私達も手を繋ごうか」

赤松「あ、だったら私の上着貸してあげるよ!私結構体温高い方だから、これ脱いでも平気だし…」

春川「ダメ!それを脱ぐなんてとんでもない!風邪引いたらどうするの?私のことはいいからそれ着てなよ」

赤松「え?でも春川さん、寒いんだよね?私は平気だから…」

春川「ダメ!!」

百田「じゃあオレの上着を貸してやるよ。オレも別に上着無くて平気だからよ」

春川「は?殺されたいの?」

百田「なんでだ!?」

赤松「春川さん、百田くんの上着着たくないんだよね?」

春川「うん」

赤松「じゃあ私が百田くんの上着を借りるからさ、春川さんは私の上着を借りなよ!ね?これなら私も風邪引かないし、春川さんも寒がらずに済むよ!」

春川「なるほど、悪くない案だね。流石赤松。でもそれなら素直に私と赤松の上着を交換する方がいいんじゃない?」

赤松「…えっとー…。…それ、何の意味があるの?」

春川「赤松の物を身につけることによって私のテンションが上がるから結果的に暖かくなるよ」

赤松「……あー、まあ私体温高いし、脱ぎたての上着だと多少体温残ってるから確かに暖かくなりやすかも?」

春川「そうじゃないけどその通りだよ」

百田「…オレの上着はいらねーってことでいいのか?」

春川「うん、いらない」

百田「そ、そうか…」

最原「じゃあ僕がほしい!僕それ着る!!」

百田「あ?なんだ、終一も寒かったのか?」

最原「うん!!僕凍えそう!上着貸してくれたら凄く助かる!」

百田「そんなにさみーのかよ。しかたねーな。ほら、使えよ」バサッ

最原「やった!ありがとう!流石解斗くん!!優しい!かっこいい!!」

百田「まあ、助手を気遣うのもボスの仕事のうちだからなー」ドヤ

天海「なんかもう大丈夫っぽいっすね」

最原「…仕方ないから手は繋いどくよ。末端冷え性なんでしょ?」

天海「え?あ、はい」

春川「赤松エンチャント上着凄いよ。滅茶苦茶暖かい」

赤松「ねえ春川さん、これもしかしなくても……春川さんの上着の方が暖かいよ?」

春川「でもそっちは赤松エンチャントかかってなかったし、それにそっちの方が暖かい気がするっていうのはきっと気のせいだよ」

赤松「そっか、気のせいか」

王馬「東条ちゃん久しぶりに日本に帰ってきたし、明日特に用事とかないなら男子の家にご飯作りに来てよ!久しぶりにママのご飯食べたいなー!ねっ、モノタロウ?」

モノタロウ「へけっ!」

東条「依頼として受け取るわね」

白銀「…ねえ、誰かツッコミ入れよう?それはハム太郎だって」

白銀「……それにしても、なんかみんな平和に暮らせてるみたいで安心したよ。わたしが首謀者時代にした記憶は一応あるから、みんなが会社に乗り込んできた時に充実の兵器を持ち込んできたから生活のお金には困ってなさそうだなーとは思ってたんだけどさ。うん、なんだかんだ幸せそうで一安心だよ」

最原(首謀者の人格が抜けた彼女は真面目な人なんだな…。…だからと言って許したわけではないけど)

春川「まあ、そうだね。今はお金に困ってないし、赤松が居るから私は幸せだよ」

赤松「うんうん!学園を卒業した後東条さんがすぐにお金作ってくれたから、そんなに貧乏暮らしもしてないしね。…まあ、最初のうちは車内泊とかしたから滅茶苦茶狭くて寝る時とか大変だったけど…」

赤松「でも今じゃそういうのもいい思い出だよね!なんかみんなでキャンプに来たみたいなわくわく感があって良かったよ!」

白銀「それなら良かったんだけど…。…そういえばさ、真宮寺くんって今どうしてるの?」

百田「真宮寺?あいつなら多分家に居ると思うけど、どうかしたのか?」

白銀「いや、地味にちょっと気になっちゃって…。これまで何も問題無かった?」

東条「特にトラブルがあったという話は聞いていないわ」

白銀「そっか。…いやね、真宮寺くんはちょっと設定があれだから気になってたんだけど、これまで何も問題無かったってことは、彼は自分に課せられた設定がちゃんとフィクションだって理解してくれたってことなんだろうね…」

最原「よくわからないんだけど、詳しく話してくれない?」

白銀「……うーん…。…折角真宮寺くんがこれまでみんなとの信頼関係を築き上げてきたのに、わたしなんかの一言で不和にさせるわけにはいかないし…。それにこれまで大丈夫だったならきっとこれからも大丈夫だから気にしなくていいよ!過去のアレはあくまでそういう設定ってだけだし…」

白銀「…ごめんね!地味に変なこと聞いちゃって。わたしの言うことなんて気にしないでいいよ」

白銀「そんなことより今期のアニメについて語ろうよ!この中で誰か今アニメ見てる人いる!?わたしこの前まで首謀者ってたから最近アニメ見た記憶が全然なくて…。もしオススメがあったらそれから見てみたいなって思ってるんだけど…」

赤松「アニメなら入間さんと話せるんじゃないかな?入間さん深夜アニメとかは見てないけど、日曜日の朝とかNHKとかのアニメは見てるよ」

白銀「NHKは何見てるんだろう?ニチアサはプリキュアだね!?入間さんとプリキュアの話が出来るんだね!!?良かったー!アニメの話が出来る人が居て!入間さんとプリキュアトークするのが楽しみだなー」

王馬「オタクって自分の得意分野の話になると凄くうるさいよねー」

白銀「あ、ごめんね。確かにちょっと興奮しすぎて大声出しちゃったかも。今後は地味に気をつけることにするよ」

最原「まあ大声なら入間さんや茶柱さんも大概だけどね…。特に入間さんは話の内容も酷いし…」

王馬「言われてみれば確かにうるさい人女子の家に集中してるじゃん。オレ男子で良かったー。こっちは百田ちゃんがたまにうるさいくらいだし」

白銀「そういえば男女で別れて部屋借りてるって言ってたね。みんなが卒業してもう結構経つし、色々な出来事とかあったんじゃない?良かったら聞かせてよ!」

東条「そうね、それじゃあ……」







1スレ目:赤松「マッド赤松絶望のデスロード?」最原「もしくは安価でif1章」【ロンパV3】 
赤松「マッド赤松絶望のデスロード?」最原「もしくは安価でif1章」【ロンパV3】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1491223303/  )

2スレ目:赤松「マッド赤松絶望の…」最原「安価でif1章その2」【ロンパV3】 
赤松「マッド赤松絶望の…」最原「安価でif1章その2」【ロンパV3】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1495540332/ )

3スレ目:赤松「マッド赤松とヤバイ原くんのif1章その3!」【ロンパV3】
赤松「マッド赤松とヤバイ原くんのif1章その3!」【ロンパV3】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1512826997/)


終一

ここまで読んで下さった方々、本当に長々とお付き合いいただき誠にありがとうございました
1スレ建て日が2017年4月3日でした
1年以上同じSSを書くことになるとは思いませんでした
V3で脱出物は前々から書きたかったので、書き手としては色々書ききれて非常に満足しました

途中、ホラーもののSS書くかもみたいなことを言いましたが、こちらはいつになるのかわかりません
SSではないのですが、現在他にしている創作活動が少し忙しいので当分SSは書く予定は無いと思います
しかしSSを書くこと自体はとても楽しいですしまだ書きたいロンパネタ自体はあるので、またいつの日にか再びトリップが変わっているかもしれませんがSSを書きに来るかもしれません
その際には再びお付き合いいただければなと思います

前トリで前作宣伝をしましたらHTML化依頼をして参りますが、もし感想などありましたら乙の一言でも書いてくださると喜びます
もし質問もあればどうぞです、しばらくの間定期的にスレチェックしているので見かけましたら答えます

ここまでお付き合いいただき、本当にありがとうございました

前回シリーズで使ったトリップで作者証明兼宣伝させていただきます
宜しければ前作シリーズもどうぞ


【安価】入間「出来たぜ白銀!性転換ライトだ!」【ニューダンガンロンパV3】
【安価】入間「出来たぜ白銀!性転換ライトだ!」【ニューダンガンロンパV3】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1488980777/)

白銀「性転換ライト2!安価もあるよ!」【ニューダンガンロンパV3】
白銀「性転換ライト2!安価もあるよ!」【ニューダンガンロンパV3】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1489582162/)

白銀「性転換ライト2.5!安価はあるのかな?」【ニューダンガンロンパV3】
白銀「性転換ライト2.5!安価はあるのかな?」【ニューダンガンロンパV3】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1490672210/)

HTML化依頼して参りました


>>438
ほんとそれですよね

遂に終わってしまったかー…

まだまだ気になるところは色々あるんよね、百田の好きな人(だいたい予想は付くけど)とか真宮寺の今後とか伏線が残されたまんまだけどとりあえずお疲れ様、>>1

>>479
ここまで読んで下さりありがとうございました!
今回はVS白銀のSSだと思って書いていたので、その他の百田や真宮寺辺り等の今後はご想像におまかせします
あとホラー映画とかにあるような不穏な要素を残したまま終わる終わり方が個人的に好きなもので…今回はホラーじゃないですけども


学園脱出のその後を掘り下げてる作品って中々ないから新鮮で面白かったなー
仲間同士の掛け合いも仲良かったり殺伐してたりで独自の味があってほんとすき
>>1の次回作が書かれることを楽しみにしてます

>>481
乙ありです
確かにコロシアイ次元で脱出後が書かれてる二次創作ってそんなに見かけないですね
キャラ同士の掛け合いを書いてる時が1番楽しいのでそう言っていただけると嬉しいです!

乙、面白かった。白銀にも一応救い?があってよかった
女子組はみんな仲良く楽しく暮らせそうだけど、男子組はなかなか難しそうだなwwある意味仲良いといえるかもしれないけど

>>483
才囚学園に居た時の殺人安価結果でもし誰かが死んでしまっていたら白銀の処分はもう少し重いものになっていたと思いますが、結果的に誰も死ななかったので今回はこのような処分になりました
男子組は真宮寺さえ居なければ殺伐とすることもないんでしょうけど、どうしようもないですね
ここまで読んでいただきありがとうございました!

絶 望 的 少 年 少 女 達

一緒にいよう 想い出を語り合う為

前を見て歩こう 仲間を信じる為

銃を向けよう 生き方を間違えない為

         両手を合わせよう 神様に祈る為



強く、生きよう 友達を忘れない為。

女子九番 青名静(せいな・しずか)

支給武器 --(出発前に死亡)
被害者 なし
加害者 担当教官
死因 銃による被弾
登場話 02/09
死亡話 9話「二度目の絶望」
最終行動 担任の神原が目の前で殺され、逆上したところを撃たれる。
友人関係 鈴風鈴(女子8番) 田中春奈(女子10番)
所属部 パソコンクラブ(美術部)
備考 おどおどしていて、一見か弱いものの実際は根がしっかりしていて強い。勉強が多少苦手であることを悩む。人見知りの為、仲のいい人以外とは話せずにクラスに馴染めない。優しくて明るい神原先生を尊敬している。

【エピローグ】

少年たちは、最後の最後まで戦った。
その強い思いを生き残った少年がずっと大切にしていく。
思い出を胸に残して前に進もうという決意は、
誰よりも負けず、誰よりも強く、第三の道が完成できることをただ祈って。

少女たちも、圧倒的な男女の差による力比べに負けなかった。
結果は悲惨であったが、己の気持ちに嘘はつかなかった。
淡本綾唯や黄泉泉が、大事な友人を守ろうとしたように、
海原青歌がその友人たちの思いを守ろうと虚しくも散ったが、最後まで戦った。

あきらめなければ、夢は叶う。
焦らずに、マイペースに前に進む。
青木はるや木元拓が自分にも言い聞かせるようにして呟いた言葉は、
生き残った少年の一つの思い出の言葉となった。

青空町の青空公園の前にはたくさんの花束が飾られていた。
少年と少女たちが好んで遊んでいたという思い出の場所に。
30人の抱えた絶望や、9人が叫んだ悲しみを背負う少年が歌う鎮魂歌は、
悲しくも優しく、空をそのまま色にしたみたいに、儚く綺麗だった。

さよならは、また出会うための約束と信じて。
ぼくらは、生きていく。ずっと、ずっと。


【プロローグ】
いろんな歌がこの町に響いていました。
例えば、友達が、僕の傍で、悲しそうに笑ってるとしたら、僕はどうすればいいんだろう。
手を差し伸べるとか、優しい言葉をかけるとか、そんな当たり前のことはもうきっと出来ない。
何も声をかけることなく、ただ傍にいてあげるだけでもいいんだろうか。
それとも、友達から離れて何処かに行った方がいいのでしょうか。

神様。答えは?

例えば、友達が、俺のことを、疑って信じられないとしたら、俺はどうすればいいんだろう。
疑いをなくすとか、黙ってられるとか、そんな逆に疑われるだけのことはもうごめんだ。
銃を持って、友達を殺してあげるだけでもいいんだろうか。
それとも、俺が家族の元へ行ってあげた方がいいんでしょうか。

神様。俺の答えは?

例えば、今にも[ピーーー]勢いで、仲間という者が俺を恨んでいたら、俺はどうすればいいんだろう。
当たり前な反応をすることは出来ず、ただ静かに見つめるだけ。
二つの選択しかできないというのなら、第三の道を探すことは出来ないのだろうか。
何もない生活を送ってる俺には、そんな権利がないんだろうか。

神様。俺の生き方は?

絶望を知っても、僕らはさよならを知らなかった。それも永遠のさよならを。
一日を過ごし、時間が来たら、また明日って寝ればいいんだと思っていたんだ。
死を知る者は何人かいるけれど、でも、こんなに辛いとは感じなかった。
さよならを知らない僕らは精一杯笑って遊ぶしかなくて。

ねえ、神様。
僕達は、間違っていた?

山梨が手を上げたかと思えば、兵士が銃を固く握っていて、静の額にあてた。誰かが止める時間も、静が驚きの表情に変わる余裕も与えずに発砲した。拍手に似た音が、教室中に響くと同時に静の後頭部から真っ赤というより赤黒い液体が噴出した。前に座っていた輝々や淡本綾唯(女子1番)にも少し血がかかった。静の身体はそのままくの形に折れ、床に倒れた。虚ろな目はまるで「何が起きたの?」と理解できないように天井を見上げていた。


たった今、死んだ。

日々を共に過ごしてきた、クラスメイトが、殺された。

男子九番 久光土(きゅう・こうし)

支給武器 ワルサーPPK
被害者 なし
加害者 葵輝丹(男子3番)
死因 銃による被弾
登場話 02/08/15
死亡話 15話「たったひとつの冴えないやり方」
最終行動 葵輝丹(男子3番)に銃を向けて殺害しようとしたが、弾が入っていないことに気づかずに逆に撃たれる。
友人関係 氷友斗(男子12番) 川瀬和生(男子7番)
所属部 オセロクラブ(テニス部)
備考 おとなしく、目立たない。たまに集まって笑っている静木青(男子10番)達を羨望の目で見ている。氷友斗(男子12番)と親友。洞察力がよく目では見えない具合悪い人の様子に気づくことがある。

女子十九番 辻井せりな(つじい・せりな)

支給武器 アイスピック
被害者 なし
加害者 木元拓(男子8番)
死因 鈍器による撲殺
登場話 02/09/20
死亡話 20話「君の裏切りをそして悲しみを」
最終行動 自分の家で泣いていたところを木元拓(男子8番)に見つかり、一時味方だと安堵したがその後裏切られて殴られる。
友人関係 --
所属部 オセロクラブ(テニス部)
備考 元気がよく、食べることが好き。特に甘いものが大好物で野菜はほとんど食べられない。食べっぷりで周りを明るくさせることができる。

男子二十番 涙下伎璃(るいした・きり)

支給武器 コピー用紙
被害者 なし
加害者 中居螢太(男子16番)
死因 銃による被弾
登場話 02/17/44/65
死亡話 65話「出せない声」
最終行動 中居螢太(男子16番)に撃たれる。神様は不公平だと最後に思った。
友人関係 --
所属部 家庭科クラブ(陸上部)
備考 物心ついた時から声が出せない。原因不明で治療法は困難。声が出せずにいることを絶望と受け入れ、あまり大っぴらに動くことがない。基本的にマイナス思考だが青空学園を好んでおり、これ以上の絶望が起きないようにと常に願っていた。

女子一番 淡本綾唯(あわもと・あやゆい)

支給武器 十二色のクレヨン
被害者 なし
加害者 藍瀬輝々(男子1番)
死因 銃による胸部被弾
登場話 03/09/28/34/40/42/49/57
死亡話 57話「願いの代価」
最終行動 海原青歌(女子2番)と合流をはたした。途中、藍瀬輝々(男子1番)に襲われるが、隣にいる親友を思って自ら死を選んだ。青歌に自分の過去を話す。
友人関係 海原青歌(女子2番) 黄泉泉(女子20番)
所属部 家庭科クラブ(他・無所属)
備考 一人称、二人称が「我」と「汝」。生真面目すぎる態度だが、教師に高く評価される。幼少時の父親の態度がきっかけで全対象の男を嫌っていて、特に仲良し男子組である静木青(男子10番)達の騒ぎ具合に頭を悩ませている。親友である海原青歌(女子2番)に対しては心を許しており、若干表情が柔らかい。

女子四番 泉原れな(いずみな・れな)

支給武器 ブレスレット
被害者 なし
加害者 藍瀬輝々(男子1番)
死因 縄による絞殺
登場話 02/25
死亡話 25話「幽霊化人間」
最終行動 藍瀬輝々(男子1番)に首を絞められる。
友人関係 --
所属部 オセロクラブ(無所属)
備考 霊感がとても強く、オーラや幽霊などどんなものなのかがはっきりわかる。生まれつき体質の為に昔周りから避けられることがあったが、学園に入ってからは誰もが普通に接してくれることを快く感じていた。おとなしく、悪く言えばあまり目立たない。


男子四番 青木はる(あおき・はる)

支給武器 金属バット
被害者 前原のどか(女子18番) 雪下よう(男子18番) チャオ(女子14番)
加害者 静木青(男子10番)
死因 銃による胸部被弾
登場話 00/01/07/30/59/60/61/83/94/95/96/98/99/104
死亡話 104話「誰が為に鐘は鳴る」
最終行動 静木青(男子10番)を生き残らせるために手を汚してきた。生存者が二人になった時、青に殺害を依頼する。
友人関係 静木青(男子10番) 藍瀬輝々(男子1番) 相野輝己(男子2番) 葵輝丹(男子3番) 甘野大和(男子5番) 川瀬和生(男子7番) 木元拓(男子8番) 中居螢太(男子16番) 月下香介(男子19番)
所属部 バトミントンクラブ(サッカー部・文芸部の掛け持ち)
備考 スポーツを好んでいて、夢はサッカー選手。運動神経がよくスポーツ界でも期待の卵と言われる程の有名人だが、それを自慢に思うことはなく静木青(男子10番)達とサッカーをしたりなどスポーツをして遊んでいる。細かいことは気にしない。父親が犯罪者に殺され、亡き親と誓った約束を守ろうとした。

男子十一番 Shirua(しるあ)

支給武器 裁縫用の針
被害者 なし
加害者 静木青(男子10番)
死因 弓矢による刺殺
登場話 02/38/48
死亡話 48話「殴り合い上等!」
最終行動 静木青(男子10番)を苛め抜いて殺そうとする際に返り討ちにされる。
友人関係 --
所属部 バスケクラブ(無所属)
備考 「Shirua」は学園から与えられた偽名で本名は「大林小太郎」。気に入らない人を苛め抜いたり問題起こしたりと何やら攻撃的な性格。実際は、自分の居場所は青空学園しかないと思い、自分の場所に入り込もうとする人は力で黙らせていた。

男子十七番 Aisuin-suyon(あいす・いんすしょん)

支給武器 木の棒
被害者 なし
加害者 静木青(男子10番)
死因 矢による刺殺
登場話 02/17/84/86/92/95
死亡話 95話「終わりの足音」
最終行動 静木青(男子10番)や青木はる(男子4番)の誤解を解こうとするも虚しく、途中で仲良し男子組が集まり囲まれて一気に攻撃を受ける。
友人関係 --
所属部 オセロクラブ(図書部)
備考 客観的に物事を見つめる。感情表現が薄く、希薄的なので特に目立ったことはしない。密かにクラスの雰囲気が気に入っている。外国人と日本人の間に生まれたとの見かけのみで詳細は不明。

男子十六番 中居螢太(なかい・けいた)

支給武器 手榴弾
被害者 早乙女亜巳(女子6番) 涙下伎璃(男子20番) 海原青歌(女子2番)
加害者 木元拓(男子8番)
死因 鈍器による撲殺
登場話 01/05/09/10/13/23/65/80/85/91/95/96/97/98/99/100/101
死亡話 101話「きみのたたかいのうた」
最終行動 海原青歌(女子2番)が残した言葉を改めて受け入れ、木元拓(男子8番)を止めようと最後まで説得する。
友人関係 木元拓(男子7番) 藍瀬輝々(男子1番) 相野輝己(男子2番) 葵輝丹(男子3番) 青木はる(男子4番) 甘野大和(男子5番) 川瀬和生(男子7番) 静木青(男子10番)月下香介(男子19番)
所属部 理科クラブ(合唱部・文芸部の掛け持ち)
備考 正義感がとても強く、困った人を見かければすぐ助けるなど自分に素直で積極的に行動する。青空学園入学の理由も「自立したい」と自ら親に強く頼んだ。木元拓(男子8番)と一緒にいる。仲間思いが強く、他人を救うために自分を犠牲にする欠点がある。

男子三番 葵輝丹(あおい・こうに)

支給武器 ベレッタF92
被害者 久光士(男子9番) セイア(男子13番) チャオラン(女子15番) 月下香介(男子19番) 相野輝己(男子2番) 木元拓(男子8番)
加害者 なし(自殺)
死因 銃による頭部被弾
登場話 01/06/08/10/15/33/47/55/64/84/93/95/96/98/99/103
死亡話 103話「甘き死よ来たれ」
最終行動 自分に関する真実を求めるために自分の生存を望んだが、元々希薄的であった為に生死に関しては興味が薄かった。最後に静木青(男子10番)や青木はる(男子4番)に遺言を残して屋上から階段を下りて踊り場で何もなかったかのように自[ピーーー]る。
友人関係 藍瀬輝々(男子1番) 相野輝己(男子2番) 青木はる(男子4番) 甘野大和(男子5番) 川瀬和生(男子7番) 木元拓(男子8番) 静木青(男子10番) 中居螢太(男子16番) 月下香介(男子19番)
所属部 図書部・文芸部の掛け持ち(クラブは無所属)
備考 生い立ち不明で、笑う泣くなどの感情を持っていない。腰までの長髪で性別を間違われることもたまにある。莫大の物知りで冷静に判断できる力がある。元々口数少なく事務的な口調の為、人間らしさが感じられないことが多い。藍瀬輝々(男子1番)と行動を共にする。一度読んだ本の内容を全て覚えるほどの記憶力を持っているが、小学三年生までの記憶が一切ない。

女子五番 神辺礼(こうべ・れい)

支給武器 マイルドセブン一箱
被害者 なし
加害者 月下香介(男子19番)
死因 首輪爆破リモコンの作動により爆死
登場話 02/36/53/54
死亡話 54話「どうか安らかに」
最終行動 月下香介(男子19番)と合流。その後、リモコンを向けられるが想いを告げた。
友人関係 --
所属部 イラストクラブ(美術部)
備考 度が過ぎるほど気が弱く、話しかけられるとしどろもどろになる。たまに泣いている幼稚園児にハンカチを差し出してあげることもある。月下香介(男子19番)にもらった大切な猫のぬいぐるみを持っている。

男子二番 相野輝己(あいの・こうき)

支給武器 ナタ
被害者 前世亜緒(男子14番) 星空れな(女子17番) 日下青子(女子13番)
加害者 葵輝丹(男子3番)
死因 銃による頭部被弾
登場話 01/04/08/27/43/51/75/76/87/95/96/97/98/99/100
死亡話 100話「井の中の蛙」
最終行動 昔青空学園の存在を教えてくれた月下香介(男子19番)を葵輝丹(男子3番)に殺され、逆上する。制止しようとした木元拓(男子8番)を殺害する寸前で自分も無言の銃弾に倒れる。
友人関係 月下香介(男子19番) 藍瀬輝々(男子1番) 葵輝丹(男子3番) 青木はる(男子4番) 甘野大和(男子5番) 川瀬和生(男子7番) 木元拓(男子8番) 静木青(男子10番) セイア(男子13番) 中居螢太(男子16番)
所属部 家庭科クラブ(料理部・文芸部の掛け持ち)
備考 ほんわか癒し系。笑顔が絶えなく、よく一緒にいる月下香介(男子19番)に時々悪戯をしかけて遊んでいる。能天気で気楽だが、実際は腹が黒い。笑顔で会話に対応するも心の中で罵っていることも多いが、本性を知っている者はいない。本名は「市川翔」。偽名の由来は「相手の野原を輝かせ、己もを強くする」。仲間達と笑い合える「相野輝己」でいることを居心地よく思っていた。

男子八番 木元拓(きもと・たく)

支給武器 フライパン
被害者 辻井せりな(女子19番) 黄八瑠璃(男子6番) 成川雨(女子12番) 中居螢太(男子16番)
加害者 葵輝丹(男子3番)
死因 建物からの転落死
登場話 01/05/08/20/39/45/52/89/90/95/96/97/98/99/100/101/102
死亡話 102話「アイ」
最終行動 精神に異常を起こして正しい思考判断ができなくなり、「みんなを殺して自分も死のう」と青木はる(男子4番)を殺そうとしたが葵輝丹(男子3番)に突き落とされる。
友人関係 中居螢太(男子16番) 藍瀬輝々(男子1番) 相野輝己(男子2番) 葵輝丹(男子3番) 青木はる(男子4番) 甘野大和(男子5番) 川瀬和生(男子7番) 静木青(男子10番)月下香介(男子19番)
所属部 理科クラブ(剣道部・コンピュータ部・文芸部の掛け持ち)
備考 独特な口調で生意気な印象だが、ほとんど癪に障ることはなく、クラスで雰囲気を盛り上がらせているといっても過言ではない、かなりプラス思考の持ち主。フライパンでハリセンの威力程度に人を叩くことがあり、仲間からは「怒らせる=フライパン攻撃」と恐れられる。中居螢太(男子16番)とよく一緒にいる。母親に存在を否定されたことがトラウマになって実際は自己否定型。

男子十五番 丁本拓哉(ていもと・たくや)

支給武器 雑巾
被害者 なし
加害者 川瀬和生(男子7番)
死因 薬服用による毒殺
登場話 02/09/12/22/27/59/60/67
死亡話 67話「狂った歯車」
最終行動 毒の入ったジュースを飲んで倒れる。川瀬和生(男子7番)の無表情で見つめられ、絶望したまま事切れる。
友人関係 前世亜緒(男子14番)
所属部 パソコンクラブ(水泳部)
備考 父親が消防士、母親が警察官。自分もいつかは人を救う仕事に就いてみたいと考えている。自分に厳しく人にやさしい。

男子五番 甘野大和(あまの・やまと)

支給武器 包丁
被害者 田中春奈(女子10番) 桜木加奈(女子7番)星空なおか(女子16番) 川瀬和生(男子7番)
加害者 藍瀬輝々(男子1番)
死因 銃による被弾
登場話 01/03/29/58/70/79/81/91/95/96/97
死亡話 97話「想い出は血に染まる」
最終行動 川瀬和生(男子7番)に殺してと頼まれ、殺害する。その後「裏切り者」と言われ、殺される。
友人関係 川瀬和生(男子7番) 藍瀬輝々(男子1番) 相野輝己(男子2番) 葵輝丹(男子3番) 青木はる(男子4番) 木元拓(男子8番) 静木青(男子10番) 中居螢太(男子16番) 月下香介(男子19番)
所属部 ダンスクラブ(報道部・文芸部の掛け持ち)
備考 友達思い。真面目であらゆるマナーを守っている。慎重に行動している為に評価されないことが多い。気配りもでき、下級生から親しまれる。目立つことが苦手だが、頼まれたら断れずに仕方なく頷いてしまう癖がある。川瀬和生(男子7番)とよく一緒にいるがある意味保護役。

野々山紘美

松葉千帆

浅見ルナ

都築涼

立花みずき

八重樫仁

坂井龍樹

宇田川素直

東克彦

向亜里沙

水谷和希

水谷和希

水谷雫

女子八番 隅田映美子(すみだ・えみこ)

身長 156cm
体重 50kg
誕生日 8月1日(獅子座)
血液型 O
部活動 ソフトボール部
友人 英賀保光里
小野くるみ
園部泉美
生瀬理代
西大路麻美
蓬来江里花
桃山那々子
山科乃梨絵
(女子主流派グループ)
愛称 映美子、えーみ
出身小 椿小学校
家族 父・母・妹

能力値
知力: ★☆☆☆☆
体力: ★★★★★
精神力: ★★★★☆
敏捷性: ★★★★★
攻撃性: ★★☆☆☆
決断力: ★★★★★

明るく元気なムードメーカー。家がパン屋で、いつもふんわりとパンの香りがする。
女子の中で1番の運動能力の持ち主だが、おっちょこちょいでドジを踏むことも多い。
桃山奈々子と共に、今宮朋哉ファンクラブ会員を自称している。
小野くるみ・園部泉美は幼稚園からずっと一緒の幼馴染。
体育委員。

以下ネタバレです。白黒反転させると読めます。

支給武器: なし(出発前に死亡)
kill: なし
killed: 黄松
死亡話数: 第12話
凶器: 金属バット
 
プログラムを告げられ、クラスメイト同士が殺し合うということを「絶対に嫌」と拒否した結果、赤松に「ここで[ピーーー]ばいい」と提案される。逃げようとするが間に合わず、黄松に頭部を複数回殴打され死亡。<12話>


運動能力を活かすことなく退場でした。
実は直前までどうするか悩みました。他の案としては、ここでは退場しない(全体を決めた後でどうしても他のことに繋がらなくなったので諦め)、拒否による首輪爆発(映画版のノブみたいな。最初はそれで書いたけど詰まってしまった)がありました。

女子八番 隅田映美子(すみだ・えみこ)

身長 156cm
体重 50kg
誕生日 8月1日(獅子座)
血液型 O
部活動 ソフトボール部
友人 英賀保光里
小野くるみ
園部泉美
生瀬理代子
西大路麻美子
蓬来江里花
桃山那々子
山科乃梨絵
(女子主流派グループ)
愛称 映美子、えーみ
出身小 椿小学校
家族 父・母・妹

能力値
知力: ★☆☆☆☆
体力: ★★★★★
精神力: ★★★★☆
敏捷性: ★★★★★
攻撃性: ★★☆☆☆
決断力: ★★★★★

明るく元気なムードメーカー。家がパン屋で、いつもふんわりとパンの香りがする。
女子の中で1番の運動能力の持ち主だが、おっちょこちょいでド