女騎士「くっ、屈伸運動!」(29)

女騎士「足腰に効果あるよー」

~女騎士拳闘会~

女騎士「はい、いっちに、さんし」

オーク「ふんっ、ふんっ」

女騎士「続けて左右に回転」

オーク「はっ、ふっ」

女騎士「はいそこでジャブ!」

オーク「しっ!」

パシィッ

女騎士「よし、いいぞ!」

ビーッ

女騎士「よし、五分休憩」

オーク「うっす!」

プハーッ

女騎士「なかなか動きにキレがある。この時期の仕上がりにしては上出来な程にな」

オーク「はい。自分でも分かるくらい体が軽いです」

女騎士「うむ、今回は期待できそうだな」

オーク「…」

女騎士「あっ、その、だな…」

女騎士(しまった…今回は、という言い方は失言だったな…)

女騎士(続けて判定負けしているんだ…自身を無くすような事を言ってどうする…トレーナー失格だな、私は)

オーク「…」

プルプル
ポロッ…

オーク「ぐっ…ひぐぅっ、えっえぐっ…」

女騎士「な、泣くな!男だろ」

オーク「お、男…」

女騎士「そうだ、お前は男だ!」

オーク「男…俺は男…俺は男だ…」

ク ニ オ ク ン !

女騎士「オラァァァ!」

ヌギィッ

女騎士「何がクニオだクンニしろオラァァァ!」

オーク「!?」

女騎士「オラァァァ!」

オマタ グリグリ

オーク「や、止めてください会長!」

女騎士「小僧ぉぉぉぉぉ!」

オーク(駄目だ完全に錯乱している…鴨川会長になりきっている…!)

※本物の鴨川会長はオマタを押しつけたりしません

オマタ グリグリ

女騎士「クロスアームブロックじやぁぁぁ!」

オーク「こんな状況でできる訳ないでしょう!」

女騎士「小橋ぃぃぃ!」

オーク「くっ、そんな初期のネタが通じるなどと!」

ギギギ オマタ ハナレテ

女騎士「小僧ぉぉぉぉぉ!」

オマタ グリグリ

オーク「す、すごいちからだ!」

グリグリ グリグリ

オーク「くっ、このままではオマタに食われる…!」

女騎士「小僧ぉぉぉぉぉ!」

オマタ グリグリ

オーク「…」

オーク(この状況を脱するには…振り子の動き…そう…あの伝説の…)

女騎士「!」

ブォン…
ブォンブォン…
ブォンブォンブォン…

女騎士「この軌道…∞を描く!この軌道はぁぁぁ!」

グォォ

オーク「これが…最後の攻撃だぁぁぁ!」

女騎士「だが振り子の支点に力を加えてやれば、そんなもの!」

ダダッ

オーク「っ…!」

ブゥン
バキィィィッ!

女騎士「ぬぐぅぅぅっ!?」

女騎士(カウンターで直撃したっ…!アバラを三本もっていかれたっ…!)

女騎士(デンプシーロールは捨て駒…は、初めから…これを狙っていたのか…!)

ググンッ

オーク「くらえ、ガゼルパンチ!」

ピョンバキィッ

女騎士(く、首をひっこ抜かれた…こ、これは…このパターンは…!)

ブゥンブゥンブゥンブゥン

オーク「うわぁぁぁぁぁ!」

ボスンボスンボスンボスンボスン!

女騎士(に、逃げられない…嵐のようなデンプシーロールから…)

女騎士(逃げようとすればより深手を負う…逃れられない…まるで地獄の業火…)

女騎士(これが…煉獄…)

オーク「いや違うから。それ違う漫画だから」

ボスンボスンボスンボスン!
ボスン!

女騎士「ぐふっ…」

バタリ

オーク「死んだか」

女騎士「死んだ」

オーク「…」

ツンツン

女騎士「…」

オーク「…」

ジュルリ

オーク「…フフ」

ニンマリ

オーク「いしきが ないようだな。いろいろ いたずら してやる」

ヌギィッ バッキバキィ

オーク「ンフフフフ…デカマラァ…」

ブルンブルン コシフリ ビターーン

オーク「まっくのうち!まっくのうち!」

ビターーン ビターーン ビターーン
タマブクロ ビララララ ビララララ

オーク「ンフフフフ…玉袋…ビララララ…」

ブォン ブォン ブォン

オーク「玉袋の高速移動で質量のある玉袋残像を!さらにその残像が新たな残像を!残像が残像を!残像が残像で残像は残像だ!」

ビララララ ビララララ ビララララ ∞ビララララ

オーク「ちょうちょ…むすび…」

ドクン ビクンビクン

オーク「はうわっ!」

ジワァ~…

そうしてオークは我慢できずコップ半分ほどの大量の精子を射精した。

女剣士「ちょっとオーク!」

女剣士娘「ぱぱー」

姫騎士「あなた!訊いてまして!?」

姫騎士娘「ぱぱー」

魔法使い「騒がしい…オーク、どこか別の所に行こ…」

魔法使い娘「ぱぱー」

奇乳「オーク様!」

奇乳娘「ばいんばいん」

オーク「はぁ…」

女剣士、姫騎士、魔法使い、奇乳。
四人もの女達が押し掛けてきたのだ。
もちろん子供をつれて、だ。

女剣士「ちょっと!あんたオークから離れなさいよ!」

魔法使い「拒否…オークは私のだんなさま…ぽっ…」

姫騎士「だだだだ旦那様!?誰が!?誰のでして!?」

奇乳「ばいんばいん」

姫騎士「だあっとれ肉達磨!」

奇乳「!」

姫騎士「なんやぁその乳首!」

ガシッ

姫騎士「へっ!乳毛ばっか伸びて、ボーボボじゃねえか!ちゃんとメシ食ってんのか!?あぁん?」

奇乳「…」

ジワッ…

姫騎士「泣くぞ…すぐ泣くぞ…絶対泣くぞ…ほら!泣くぞ!」

奇乳「…だいっきらいだ」

その時不思議な事が起こった。

どこからともなく 素敵だね が流れてきて
全ては終焉を迎えた。
時は逆流し、起きた筈の事象は始まりに戻った。
つまりオークの娘達は再び精子と卵子に戻り、その存在は無かったものとなった。
そしてオークの精子は『オークの金玉【ふるさと】』に還った。

そして時はどんどん巻き戻され
オークと女騎士は、再び出会った。

・ ・ ・ ・ ・

オーク「強いって…何ですか?」

女騎士「知りたいか?」

オーク「…」

コクッ

女騎士「ならば…」



そして二人は強さを求め再び歩み出す。
一人は叶わなかった自分の夢を求め
もう一人は強いとは何なのかを知るために

これは

幾多あるオークの物語の、ひとつ。
傲慢なオーク、狡猾なオーク
卑怯なオーク、逃げ腰なオーク
下品なオーク、貧弱なオーク

そして、強いオーク。
強さの定義は数多あれど
真にその意味を知る為に、彼は
オークは、戦い続けるのだろう。

【完】

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