夕美・美波「「誘惑の練習をするよ!」」文香「…お付き合い致します」 (61)

夕美「誘惑の練習をするよ! 美波ちゃん!」カッ

美波「誘惑の練習に付き合うよ! 夕美ちゃん!」カッ

夕美「ありがとう!! さすが美波ちゃん大好きだよ!!」カッ

美波「…」

夕美「どうしたの?」

美波「ふ、不意に大好きって言われるとちょっと照れちゃうかな…」

夕美「あー」

美波「…」

夕美「…」

美波「…あはは」

夕美「…え、えへへ」

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文香「…何を甘酸っぱい雰囲気を醸し出しているのですか…入り辛いですよ」ヒョコ

2人「「うわぁぁっ!!」」ビクゥ

文香「おはようございます…夕美さん。美波さん」ペコリ

2人「「お、おはよう。文香さん」」

文香「…」

文香「近年はLGBTの権利について積極的な議論がなされています…『自由』と『個人の価値観』を最大限尊重しようという気風が高まっておりますので…恋愛につきましては…以前に比べると『禁忌』と見られることが少なくなってきています…もちろん地域差はありますが…」ペラペラ

注 LGBT…性的少数者。レズ、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの頭文字の取って作った言葉。

文香「私の立場は賛成派です…女性同士の恋愛…ひいてはその延長線上にある『結婚』などは認められるべきではないかと…近年台頭したばかりの『人権』の絶対性を信奉するわけではないのですが…」ペラペラ

夕美「(難しくてよくわからない…)」

美波「な、何が言いたいのかな。文香さん」

文香「要するに…お2人がどんな関係になっても…変わらず私は友人でいるでしょうということです」

文香「…恋愛を楽しむ際に…人目をはばかる必要はないのですよ?」

夕美「案の定っ!! 激しい誤解をされているよっ!!」カッ!!

美波「誤解だよっ!! 誤った理解をしているよっ!! 文香さんっ!!」カッ!!

文香「それは…残念です」

文香「…」フフフ

美波「…」

美波「もしかして冗談だった?」

文香「…」

文香「…わ、わかりにくかったでしょうか?」ハッ

夕美「…っ!! 美波ちゃんっ!」

美波「ええ! 夕美ちゃんっ!」

2人「「文香さん可愛いっ!!」」カッ!!

文香「…て、照れてしまいますから…その…やめてください…///」カァァァァ

2人「「可愛いっ!!」」カッ!!

(しばらくして)

文香「…ところで夕美さんは…どうして『誘惑』の練習をしようとしていたのですか?」

夕美「あのね。私、今よりももっと色々なお仕事をしたいって考えてるんだ」

夕美「だから演技の幅を広くして、できることを増やしたいんだけど…『誘惑』みたいな挑発的なことは苦手だなって」

文香「夕美さんは…向上心が高いのですね…。そういうことであれば、微力ながら私もお力添えをいたします…」スッ...グッ!!

夕美「ありがとう! 文香さん!」

美波「文香さん。頼もしいけど、どうして『腕まくりのポーズ』を?」

文香「私の…気合いの現れなのです」キラ-ン

(しばらくして)

美波「では、いつも通り! 『誘惑』とは何かという話から始めていくよっ!」カッ!!

夕美「はいっ!!」カッ!!

文香「よろしくお願いします…」キラ-ン

美波「この場には残念ながら『誘惑』が得意そうな人はいないのですが、例えば奏さんのよーーー」

夕美・文香「「え?」」

美波「どうしたの? 何かおかしいこと言ったかな?」

文香「…待ってください。美波さん」

夕美「待ってよ! 美波ちゃん!!」

夕美・文香「「誘惑が得意な人はいない?」」

美波「?」キョトン

夕美「…」

文香「…」

夕美「…自覚がないって怖いね」ヒソヒソ

文香「…自分の評価と他者の評価は異なるものですから…仕方がない部分もあるのかと」ヒソヒソ

夕美「でも…ここまで自覚がないって罪だよね」ヒソヒソ

文香「一理あります…」ヒソヒソ

美波「どうしたの? 2人してコソコソして?」

文香「いえ…話の腰を折って申し訳ないのですが…美波さん」

美波「何かな?」

文香「…1度、夕美さんの腕に抱きついていただいてよろしいでしょうか?」

美波「夕美ちゃんの?」

夕美「カモンだよ! 美波ちゃん!」カッ!!

美波「…よくわからないけど、いいわよ」

スッ...ギュ-

文香「そのまま上目遣いを…!」

美波「?」ジ-

夕美「…うぅ///」ドキドキドキ

文香「まだです…この紙に書かれた台詞を読んでください…!」ピラリ

美波「は、はい」

美波「あの…今晩、美波と一緒にご飯を食べに行きませんか?」ジ-

夕美「」ズキュゥゥン!!

夕美「ほ、ホテルを予約しておきます!!」ドキドキ

美波「ご飯のお誘いだよっ!?」

文香「素晴らしいです…」パチパチ

(しばらくして)

夕美「これだから美波ちゃんに相談を持ちかけたんだよ!」

文香「夕美さんの選択はわかります…ですが…『名選手名監督あらず』なのです」

文香「かの長嶋茂雄さんも打撃指導の際に」

文香「『ギューっと溜めて、グッと堪えて、バーンだっ!! 高めはスルーしてスパーンッ!』」

文香「などと、誤った英語や個性的なオノマトペ(擬音)を多用して選手たちを困惑させたといいます…」

夕美「(文香ちゃんの声真似可愛い)」

夕美「なるほど…どんなに上手でも説明がきちんとできるのは限らないってことだね」

文香「その通りです…」

美波「あの、私が置いてきぼりになってるんだけど…」

夕美「あ、ごめんなさい」

文香「美波さん…貴女は自分がどれだけ魅惑的であるかを理解した方がよいかもしれません」

美波「な、なんですか! 急に!」

夕美「まあ、それはさておき。特訓を始めようよ!!」カッ!!

文香「やりましょう…!」キラ-ン

美波「うん。頑張ろうね!」カッ!!

夕美「まず、誘惑とは何かを調べなきゃね!」

美波「言葉の意味をきちんと調べることは大切だね!!」

文香「ここは私の出番ですね…いきます…!」キラ-ン

シュパ-...!! パラララララララララ!!

美波「す、すごい…! 辞書を高速でパラパラめくって…!」

ピタァッ!!

夕美「止めたぁっ!! すごく早いよ!!」

美波「カッコいい! カッコいいよ、文香さん!!」

文香「ふふふ…このページです…読み上げますよ」キラ-ン

文香「《誘惑》…『心を迷わせて、さそい込むこと。よくないことにおびきだすこと』だそうです」

夕美「うんうん。誘惑ってドラマとか映画では悪女役の人が大抵やってるもんね」

美波「だね。男の人を手玉に取ったりしてるもの」

文香「…男女関係とはまた別の話ですが…私は…レッスン後に街中でカレーの匂いを嗅ぐと…知らず知らずのうちにその方角へ足を運んでしまうことがあります…」

文香「あれも誘惑なのでしょうか…」ジュルリ

夕美「誘惑だけどなんか違うね…」

文香「いま…カレーを用意していただいたら…私は簡単にたぶらかされてしまいそうです」グゥゥゥ

美波「ふふふ。文香さん、お腹空いてるんだね♪」

文香「恥ずかしながら…」

美波「ちょうどお昼だし、私がご飯作るよ。2人とも待っててくれる?」

夕美「わーい♪」

文香「ありがとうございます…♪」

美波「さて…エプロンをして…と」

キュッ!

夕美「!」

美波「腕まくりをして…髪を後ろでまとめて…と」

スッ...グイッ!

文香「!」

美波「よし。何を作ろうかな♪」

夕美「文香さん」ヒソヒソ

文香「ええ、夕美さん…気づきましたか。あの美波さんの色めかしい格好に…!」ヒソヒソ

夕美「もちろん気づいちゃったよ…! 髪をまとめた上でエプロンをつけるなんて反則だよ…!」ヒソヒソ

文香「あれが我々の目指す『誘惑』ですね…ごく自然に相手の心を惑わすのです…」ヒソリソ

夕美「そうだね…!」ヒソヒソ

美波「(またヒソヒソ話してる…気になるなぁ)」

(しばらくして)

トントントン...ジュゥゥゥ

美波「お待たせしました。オムライスだよ」

コトリ

夕美「…わぁ♪」

文香「美味しそうです…!」ギュルルルル

美波「ふふ。冷めないうちに食べてね♪」

文香「いえ…美波さん。後学のために是非ともやっていただきたいことがあるのです…」

夕美「あるんだよ!」カッ!!

美波「何かな?」

夕美「フーフーを!!」カッ!!

文香「してください…!」クワ-

美波「ふ、フーフーって。アレのこと?」

文香「ええ…スプーンで熱々のオムライスをすくい…美波さんの口から出される吐息によって温度を下げ…相手にそれを食べさせるという…禁断の技です…!」

夕美「食べさせる時は『あーん』って言ってね!!」

文香「ぜひ…!」キラ-ン

夕美「ぜひ!」カッ!!

美波「え…えぇ…///」

夕美「練習のためだから!」

文香「…ですから」

美波「…」

スッ...

美波「そ、それじゃあ…ふー…ふー…」

文香「…」

夕美「…」

美波「あ、あーん…」

文香「あー…」

パク...モグモグゴクリ

文香「とても美味しいです…」

美波「あ、ありがとう…」

文香「結婚してください…」

美波「!?」

夕美「次、次は私だよ♪」

美波「…もー」

キャッキャ♪

(その後、夕方)

カ-カ-

美波「…結局、一日中話をしてただけだったね」

夕美「ううん! 美波ちゃんの仕草と思わせぶりな話し方はすごく参考になったよ!!」

文香「ええ…色っぽかったです…」

美波「えぇ…///」

夕美「美波ちゃんを観察していて結論が出ました!」カッ!!

文香「…出ましたね」キラ-ン

夕美「美波ちゃんは!!」

文香「素敵な女性です…」

2人「「…!」」ガシッ!!

美波「あ、ありがとうございます?」

文香「誘惑をする女性…その手本として美波さんは理想的であると感じます」

夕美「そうだね。私たちもたぶらかされちゃったもんね♪」

文香「…ええ」

美波「た、たぶらかすなんて人聞きの悪いことを言わないでよー!」

夕美「とにかく! 美波ちゃんを見習って特訓を開始するよっ!!」カッ!!

文香「やりましょう…」キラ-ン

美波「…」

美波「(少し不本意な感じだけど…ま、いっか。夕美ちゃんは何かを掴めたみたいだしね)」

夕美「頑張るよっ♪」グッ

文香「…その意気です」パチパチパチ

美波「…」

美波「ところで夕美ちゃん」

夕美「何かな?」

美波「この後、誘惑の練習をするんだよね?」

夕美「うん」

美波「誘惑の練習をする時、相手役は誰にするの?」

夕美「…」

文香「そうですね…私や美波さんがお相手することも可能ですが…」

美波「できるなら。男の人の方がいいよね」

夕美「…」

文香「であるならば…プロデューサーさんが1番適切かと…」

夕美「!?!?」ビクゥ

美波「1番身近にいる人で、練習にも付き合ってくれそうだしね」

夕美「タンマだよ!!」スト-ップ!!

美波「夕美ちゃん。何か不都合なことでもあった?」

夕美「え、ええと…そうじゃないんだけど…プロデューサーさんに誘惑を仕掛けるのは…ちょっとハードルが高いかなー…」

夕美「なんて…♪」テヘペロ

美波「…」

文香「…」

夕美「…エヘヘ」

美波「それはつまり恥ずかしいからできないという意味で合ってるかな?」

文香「…私もそのように聞こえました」

夕美「あ、あの…そうじゃなくてね、もうちょっと練習をしてから…」

美波「はい?」ジ-

文香「...あまり面白くない冗談ですね」ジ-

夕美「ひっ!」

美波「…」

文香「…」

夕美「…」ビクビク

美波「夕美ちゃん」

文香「夕美さん…」

夕美「は、はい」

2人「「逃がさない…!」」

夕美「ウワァァァァッ!! 2人の目がっ!! 本気だぁぁぁぁっ!!!」

ピポパポ...トゥルルル...ピ!!

美波「プロデューサーさん!! カクカクジカジカなので明日よろしくお願いします!! OKですね!! ありがとうございます!!」

ピッ

美波「プロデューサーさんに連絡を入れておきました」キリッ

夕美「ウワァァァァッ!! スケジュールに予定を組み込むのが早いよっ!!!」

文香「会場のセッティングも終えました」

会場「」ピカ-

夕美「いつの間にか!! 事務所の休憩室がお酒の場のような内装に変わってるよ!!」

文香「こんなこともあろうかと…先日、書物を紐解き…セッティングの知識を付けておいたのです」キラ-ン

美波「じゃあ夕美ちゃん」

文香「夕美さん」

2人「「明日は頑張りましょう♪」」ニタリ

夕美「ひーん!! 2人の笑顔が怖いよぉっ!!」

(次の日)

夕美「…」ドキドキ

カチャ

夕美「!」ビクッ

文香「お帰りなさい…美波さん」

美波「うん、ただいま」

文香「先程のお電話はどなたからだったのでしょう…?」

美波「プロデューサーさんからだよ。急な仕事が入ったから少し遅れるって」

夕美「…ほっ」

文香「夕美さん…プロデューサーさんでの実践の前に復習をしておきましょう…」

美波「そうだね。大切なことだもん」

夕美「うぇぇ…」

美波「はい。頑張りましょう♪」

文香「まず…大事なことは『相手に興味がある』素振りを見せることです…それは直接的でも、間接的でも構いません…」

美波「直接的と間接的…つまり、『ストレートな誘惑』と『回りくどい誘惑』だね」

文香「その通りです…例えば、前者は『あなたは素敵ですね』などと言葉や行動で好意を示すもので…後者は『手料理を振る舞う』など『これは自分に好意があるからやってくれているんだな』と思わせるようなものです…」

文香「当然…思わせぶりな後者の方が上級者向けのものになります…美波さんは無自覚にやってのける天才肌でしたが…普通の人には難しいでしょう…」

美波「わ、私は天才とかじゃ…」

夕美「その点については!」カッ!!

文香「異論は認めません…!」クワ-

美波「あぅ」

文香「とりあえず…夕美さん。直接的な誘惑をやってみましょう…」

美波「お相手は文香さんだよ」

文香「ええ…私のことを光源氏だと思って誘惑してください…」フフフ

美波「(例えの人物がいまひとつピンとこない…)」

夕美「よ、ようし! 私の誘惑を見せてあげるね!」カッ!

美波「じゃあ…テイク1。スタート!」

夕美「う、ウッフーン…こ、今夜、一緒にご飯食べなーい///」ボウヨミ

美波「ワンナウトォッ!!」カッ!!

文香「…これは酷いですね」

夕美「うえぇ…」

美波「あれはあれで可愛かったけどアウトだよ!! ただの危ない子だよ夕美ちゃん!!」

文香「あれはあれで可愛かったですけど…これでは及第点にも達していませんね…」

美波「『うっふん』が許されるのは『MOTHER』の世界だけだよ!」

注:『MOTHER』
1960年代頃のアメリカをモチーフに誕生したゲーム。モブ1人1人に与えられた大量かつ小粋な台詞、「ホームシック」や「ぜんそく」のようなリアリティ溢れすぎる異常状態、「ハンバーガー」や「ポテト」のような無駄に豊富すぎる回復アイテムが用意されているなど、不思議な世界を形成している。今なお熱狂的なファンがいる名作。スマブラの「ネス」が登場するゲームと言ったほうがピンとくる人が多い。

夕美「ひ、ひどい…頑張ったのに〜!」

美波「よしよし。頑張ったね」ナデナデ

夕美「えへへ♪」

美波「でも、結果を出さないで努力を評価してほしいっていう考え方は子供しか許されないよ。努力は結果を出すためにするものなんだよ」ビシッ

夕美「ひーん!! 美波ちゃんが厳しいよ!! 正論の右ストレートで私に痛烈なボディーブローを決めてくるよ! 助けて文香ちゃん!!」

文香「…私は鬼教師なので…美波さんと同じく…生徒には厳しいのです。手を休めることは許しませんよ」

夕美「えー!」

文香「ただ…暖かいココアを淹れましたので、のんで落ち着いてください…それからすぐに練習の続きを始めますよ」

夕美「やったぁ! 文香ちゃん好きー!!」

文香「…」キュ-ン

文香「いまのは良いですよ…夕美さん」

美波「うん。やっぱり自然体がいいね」

文香「ですね…」コクリ

夕美「え!? な、何の話!?」

美波「練習の時、私を置いてきぼりにしたので教えてあげません」プイ-

夕美「意外と根に持つね。美波ちゃん」

(しばらくして)

美波「さて…しばらく練習してみたけど」

文香「…ひどいものですね。これでは誘惑はおろか…正気の沙汰を疑われてしまいますよ? 夕美さん…」

夕美「だ、だって難しいんだもんっ!」

文香「…自然体でいいのですが」

美波「そうだね」

夕美「むー…そう簡単に言うなら文香ちゃんお手本見せてよ!」カッ!!

文香「…え」

美波「そういえば文香さんだけ練習してなかったね」ズイッ

夕美「じゃあ、先生お願いします♪」

文香「…」

文香「ま、任せてください…私の全身全霊をもって…誘惑をしてみましょう」クワ-

(少しして)

文香「う…うっふん…一緒に読書しよう…ましょう…///」ボウヨミ

美波「」

夕美「」

文香「あ、あの…これは違うんです…」アセアセ

夕美「文香ちゃんっ!!」

美波「文香さんっ!!」

2人「「可愛い!!!」」

文香「あぅ…///」

美波「でも5点だね」

夕美「そうだね」

文香「…5点満点中の5点でしょうか」

美波「100点だよ! 100点中5点だよ! どうしてそんなに肯定的な評価を下せるのさ!」

文香「…ですよね」

夕美「薄々感じてはいたけど、文香さんも誘惑下手だったんだね」

文香「は、はい…不慣れなものです…」

夕美「となるとやっぱり私たちの希望は…」

文香「美波さんしかいませんね…!」

美波「わ、私はあんまりできないって…何度も…」

文香「何をおっしゃいますか…」

夕美「あれだけ私たちをたぶらかしてきたのに!!」

文香「さあ…我々に見本を見せてください。先生…」

夕美「さぁ!! 先生っ!」カッ!!

美波「…」

美波「よ、よしっ! 恥ずかしいけど練習のためだもん! 美波。やります!」カッ!!

(少しして)

美波「う、うっふん…私とお話ししましょうー…///」ボウヨミ

夕美「…」

文香「…」

美波「…あ、あのっ…コメントを…!」

夕美「…」

文香「…」

夕美「どう思うかな。文香さん」

文香「…まさか意識して演技をするだけでここまで悲惨な誘惑になるとは思いもしませんでした…」

夕美「自然体じゃないと美波ちゃんの魅惑は出ないんだね…」

美波「つ、つまり?」

文香「5点です…」

美波「5点満点中?」

夕美「もちろん100点満点中だよ!」カッ!!

美波「うぅ…///」

文香「しかし困りました…」

夕美「私たちは!!」

美波「誘惑に向いてないね!!!」

カチャ

P「何を叫んでるんだ」

3人「「「!」」」ビクゥ!!

P「外まで丸聞こえだったぞ。まったく…」

美波「す、すみません…」

文香「…お見苦しいところを見せてしまいましたね」

P「いいよ。ほら、練習始めるんだろ。付き合うよ」

美波「…」

夕美「…」

文香「…」

P「どうしたんだ?」

美波「いえ…呼んだのは他でもない私たちですけど…」

夕美「さっき演技の練習をしてね、誘惑の才能ないんだってわかっちゃったんだよね…」

文香「…ですのでプロデューサーさんのお時間を無駄にしてしまうかと」

P「…」

P「下手でも気にするな。下手だから練習をするんだろ。付き合うよ」

3人「…!」

P「ほら暗い顔をするな!! やるぞっ!!」

美波「…そうですねっ! 悩んでいないで行動ですっ!!」

美波「夕美ちゃん。文香さん。頑張ろうっ!!!」カッ!!

夕美「そうだね。やろうっ!!」カッ!!

文香「やりましょう…!」キラ-ン

P「その意気だっ!!!」カッ!!

(その後)

美波「う、うっふんー…」ボウヨミ

文香「ウフーン…」ボウヨミ

夕美「うふんー…」ボウヨミ

P「…これはひどい」

美波「ど、どうしたら修正できるでしょう」

文香「ぜひご指導を…!」クワ-

夕美「お願いしますっ!」カッ!!

P「じゃあ1人1人練習する形進めよう」

P「他の2人に見られると緊張しちゃいそうだし。呼んだ人は別室に来るように」

P「まずは夕美」

夕美「は、はいっ!」

P「美波と文香はここで待ってて」

2人「「はい」」

(別室)

P「はい。じゃあ練習するぞ」

夕美「う、うん」

夕美「…」

夕美「(考えてみたら…プロデューサーさんと2人きりなんだよね)」

夕美「(練習だけど…ほ、本番のつもりで…///)」ドキドキ

P「うっふん以外でとりあえずやってみて。悪いところがあったら指摘するから」

夕美「はい。それじゃあ…」

スッ...ジ-

P「…」

夕美「…」ジ-

P「…」

P「(目をじっと見つめられている…)」

夕美「プロデューサーさん…」ジ-

P「何?」

夕美「好きです…///」

P「」ズキュゥゥゥン

夕美「えへへっ♪ な、なんて…ってプロデューサーさん!?」

P「」

夕美「き、気絶してる…!」

(しばらくして)

P「相葉夕美さん。合格です。100点満点でした」

夕美「やったぁ♪」ピョンピョン

美波「な、何が起きたのっ!?」カッ!!

文香「何が起きたのですか…!」クワ-

P「全員終わるまではノーコメント。ちなみに演技指導は一切してません」

夕美「えへへ…♪」

美波「(ど、どうして…!)」

文香「(誘惑の苦手だった夕美さんが何故…!)」

P「とりあえず次行こう。文香」

文香「は、はい」ドキドキ

(別室)

P「さ。どうぞ」

文香「…」

P「ほら。頑張って」

文香「…」

文香「(そもそも…話すことがあまり得意とは言えない私に…この課題は難易度が高いような気もします…)」

文香「(しかし…こうしてプロデューサーさんが練習に付き合ってくれているのですから…逃げ腰ではいけませんね…)」

文香「(覚悟を決めました…!)」

文香「…あ、あの、プロデューサーさん」

P「何?」

文香「私は…気の利いたことは言えません…が、プロデューサーさんには感謝しています。こうして練習にお付き合いしていただいたり、いつも私のことを気にかけてくれていたり…」

P「担当だからな」

文香「…あの…私はプロデューサーさんの立場に感謝しているというわけではないのです…」

P「?」

文香「1人の人間…男性に向けて…その…か、感謝をしているのです…」

P「…」

文香「…わ、わかってください…///」

P「」ズキュゥゥン

文香「あ、あの…プロデューサーさん?」

P「」

文香「気絶しています…!」

(しばらくして)

P「鷺沢文香さん。合格です。100点満点でした」

文香「ふふふ…思い切った甲斐がありました…」

美波「ええええ!!! ふ、文香さんも合格なのっ!?」

P「文句なしだった。最後は美波だな」

夕美「頑張って! 美波ちゃんっ!!」カッ!!

文香「頑張ってください…」キラ-ン

美波「うぇぇ…///」

(別室)

P「では、どうぞ」

美波「は、はいっ!!」

美波「(うぅ…どうしよう…まだ心の準備もできてないし…ドキドキしてるよ…)」ドキドキ

美波「(思い切ってやるって言っても…どうしたら…///)」ドキドキ

美波「…」ドキドキ

P「美波。顔赤いな」

美波「そ、そうですかっ!?」

P「ははは。すごい赤いな」

美波「もう…笑わないでくださいよ…///」

P「ここまで動揺してる美波も新鮮だから、つい」

美波「…プロデューサーさんの意地悪」プク-

P「ぐふっ」キュ-ン

美波「そんな風に私のことをからかうなら…私もプロデューサーさんに色々しちゃいますよ?」ジ-

美波「…いいんですか♪」ジ-

P「」ズキュゥゥン

パタリ

美波「ぷ、プロデューサーさんっ!?」

P「」

美波「き、気絶してます…!」

(少しして)

美波「というわけで気絶しちゃったんだけど…」

夕美「美波ちゃんもだったんだ」

文香「私も同じでした…」

美波「うん。不思議とプロデューサーさんが相手だと上手くいくみたいなんだよね」

夕美「それわかるよ!」

文香「同じ意見です…」

美波「…」

夕美「…」

文香「…」

夕美「…まだ練習続けてみたくない?」

文香「…はい」

美波「…そ、そうだね」

3人「「「…」」」ガシッ!!

(しばらくして)

P「結論が出た」

3人「「「はい」」」

P「3人とも。素晴らしい演技です。なぜ俺を呼んだのかわからないくらいの誘惑っぷりでした。今後も精進してください。以上です」パチパチパチ

美波「…」

夕美「…」

文香「…」

P「じゃあ、俺は帰るから」

美波「プロデューサーさん」

P「ん?」

夕美「まだ私たちは上達したと思ってないんだよ!」

美波「そうです!」

文香「ええ…!」

P「…」

P「何をしろと?」

夕美「やっぱり誘惑って日常生活の中で自然にやるのがいいと思うんだ」

美波「ええ、ですから」

文香「今後は…プロデューサーさんに『練習』として誘惑をしていきますので…よろしくお願いします」

P「」

夕美「えへへ♪」ニマニマ

美波「ふふふ♪」ニコニコ

文香「…ふふ♪」ニコリ

終わり

以上です
お読みいただきありがとうございました

大人しめの3人のセリフにやたらと勢いがあるのは仲のいい者同士で集まった時にでる謎のテンションみたいなものだと思います

美波、文香はそろそろ限定が来そうで怖いですね…

ああ逃れられない!(カルマ)

え?スペルマ?

未成年大学生組では、夕美が一番小さいのかな?(何が

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