七尾百合子は空想から恋する (27)


これはミリマスssです




「百合子……俺のものになれ」

「そ、そんな。いきなり過ぎて、私……心の準備が……っ!」

「そんなに顔を赤くして……可愛いな、百合子」

「ひゃっ、か、かわいい……えへへ……か、可愛いですか……」

「……おーい百合子ー、帰ってこーい。そんなの台本にないぞー」

 ある晴れた秋の昼下がり。
 俺の家で(何故か居る)百合子の演技練習に付き合っていた。

 オフだというのに「より一層、演技力を鍛えたいんです!」と言っていたから感涙に咽び泣くほどでは無いものの感動したはいいが、その台本は百合子の自作恋愛小説的なもので。
 なんだか台本の名前が百合子と俺の名前で設定されており。
 歯の浮くような小っ恥ずかしい台詞マシマシな台本を全力で演技させられ。
 尚且つ(ここで壁ドン、ここで顎クイ、しっかり相手の目を見つめて!)等動作の指示までされている。

 まだ全部を読みきった訳ではないが、些か少女漫画じみて甘ったる過ぎないだろうか。
 ついでに屋内だから大丈夫だが、外でこれと同じ事をしたら即通報ものだろう。

 しかも……

「ぷ、プロデューサーさん!きちっと最後までしっかりお願いします!」

「台本にない事言い出したの百合子だぞ……」

 俺以上に百合子が照れまくっていた。
 何故だ、自分で書いたのではないのか。
 俺だってかなり恥ずかしくて若干自棄になっていると言うのに。
 壁ドンなんて生まれて初めてやったぞ。




「あ、アドリブ力も大事ですから!」

 そういうものなのだろうか。

「もう一回、もう一回最初からお願いできませんか?!」

「え、また俺誰かからの告白を断ったていで走ってこなきゃいけないのか?」

「はいっ!リアリティが大切ですので、少し息を切らして下さい!」

 注文が物凄く多い。
 注文の多い料理店よりも注文量が多い。
 それでいて百合子が照れて演技が止まる度最初からやり直させられるので、俺の息が切れ始めていた。
 何故俺は過ごしやすい晴れた秋に自宅で腿上げなんてやっているんだろう。

 とは言え。
 照れてる百合子がとても可愛いのは事実だし。
 まぁ役得と考えて楽しもう、なんて。
 そんな自分がいる事も否定できなかった。

「……ふぅ……いくぞ、百合子」

「はい、準備万端です!」

 他に生徒のいない図書室で一人、集中出来ず本を捲る百合子の元へと走って向かい。
 膝に両手をのせて息を整えるところから始まる。

 まず最初に、百合子の台詞からだ。



「……どうして、こんな場所に来たんですか?」

「ふー……お前が図書室に居るって……クラスの奴に聞いたから……」

「……あの子の所には行かなくていいんですか?ラブレター、渡されたんですよね?」

 今時の子はラブレターなんて渡すのだろうか。
 ラインじゃ味気ないとは言え、なんとなくラブレターと言うワード自体がこそばゆい。
 ついでに年齢的に俺が生徒は無理があるよな、なんて。

「断ってきたよ」

「……っ?!どうして、ですか……?」

 ドンッ、と。

 台本の指示に従って俺は百合子に壁ドン(正確には本棚ドン)をした。
 今日だけで俺は一体何度この壁に掌を叩きつけただろう。
 
「……俺は、お前のことが好きだからだ」

 きちんと指示通り目を見つめて呟く。
 正直ここが一番恥ずかしい。
 何度言っても絶対に慣れる気がしない。
 呟かれた百合子も、顔を真っ赤に染めて耐えていた。

 ここでしばらくの沈黙が入るらしい。
 台本の指示とは言え、その沈黙が物凄く痛い。
 そして、百合子が目をそらす。
 そこを俺がすかさず顎クイして、耳元で告げた。

「……百合子……俺のものになれ」

「そ、そんな。いきなり過ぎて、私……心の準備が……っ!」

「そんなに顔を赤くして……可愛いな、百合子」

 演技とは言え、恥ずかしがる百合子がとても可愛い。
 あと百合子の顎に当てた手をいつ離せばいいのか分からない。

「……校舎内は、走っちゃいけないんですよ?」

「ごめん……でも、少しでも早く百合子の元に向かいたかったから」

「本当に……しょうがない人ですね……」

 涙目で微笑む百合子。
 そんな演技力に内心で感動しつつ、俺は次の台詞を口にする。
 ついでにシチュエーションに合ったアドリブを挟む。
 少しくらいならバチは当たらないだろう。



 ぎゅっ、と。
 力強く百合子を抱きしめて。

「……百合子。俺と付き合ってくれ……!」

「……はい……っ!」

 悪くない演技が出来たのではないだろうか。
 なんとなく抱きしめてみたが、良い方向へ転んでくれた。
 抱き締めたまま離してくれない百合子から一度片手を離し、俺は近くに置いた台本を捲った。
 さて、次のシーンは……

「……百合子」

「はい……私、もう準備は出来てますから……」

「いやあの、そうじゃなくて」

「ふふっ、照れてるんですか?ここまで私をときめかせておいて」

 違う、そうではない。
 まだ読んでいなかった台本のページを捲れば。
 その一行目に『キスをする』と書いてあった。
 しかも(一度目は唇と唇が触れるだけの軽いキス)と注釈が入っている。

「……え、あの百合子さん」

「もうっ!せっかくここまでミスなく来れたんですから、早く続きをお願いします!」

「おっ、おう」

 百合子に急かされてしまった。
 いいのだろうか?
 演技の練習とはいえ、百合子にキスをしてしまっていいのだろうか。
 ……いや、そもそも。

 百合子とのキスを、演技の練習ということにしてしまっていいのだろうか。




 百合子が俺に対して好意を向けてくれている事は(何故か自宅にいるくらいだし)分かりきっていた。
 そして俺も、百合子に対して好意を向けていないと答えるのは嘘になる。
 尚且つ今なら、俺からの想いを伝えなくてもキスが出来るのだ。
 都合が良過ぎて、逆らう必要性は全くない。

「……百合子、一回ストップ」

「……え、あっ……はい……」

 流石にストップをかけた。
 なあなあで流れに流されるのはズルい事だ。
 そんな状況でこんな年下の唇を奪うくらいなら。
 きちんとするべき事はするべきだろう。

「……流石にダメ、でしたよね……す、すみません……」

「いや、そうじゃなくて……うん、百合子」

 改めて、両腕を背中に回して百合子を抱きしめる。
 本当はもっと百合子が成長して、その時にきちんと伝えようと思っていたが。

「俺、百合子の事が好きだよ」

「……それは、演技の練習としてのアドリブですか……?」

「演技の練習って事にしたくないから一回止めたんだよ」

 恥ずかしくて、変に誤魔化そうとしてしまう。

「……ようやく、言ってくれましたね……」

 ぎゅぅぅっと、百合子の抱き着く力が強くなった。
 それから、彼女の声が涙に混じる。

「……こんな、ふうに……貴方から言って欲しくて……でも、演技の練習なんて……嬉しくて恥ずかしい反面っ……寂しかったです……」

 そのまましばらく、二人で抱きしめ合っていた。
 胸元にある百合子の頭を撫でながら、俺もまた溜息をつく。
 もしこれで俺が断られていたら、多分立ち直れなかっただろう。
 そんな不安を、百合子はずっと抱えて過ごしていたのだ。

「ありがとう、百合子」

「……夢じゃないんですよね……?私が想い描いた空想(ゆめ)じゃ……ありませんよね?」

「あぁ。間違いなくフィクションだよ」

「……ふふっ。こちらこそありがとうございます、プロデューサーさん。これから一緒に恋しますよ!」

 少しずつ、百合子がいつもの調子を取り戻してきた。
 良かった、百合子はやっぱり少し暴走気味な笑顔の方が似合っている。



「それで……その、お互いの気持ちが分かったところで……演技の練習に戻りたいと思います」

 それはつまり。
 キスをする、という事で。

「……いいんだな?」

「も、もちろんでしゅ!」

 噛んだ。
 凄く大事なタイミングで百合子が噛んだ。
 顔を再び赤に染めて、百合子は恥ずかしそうに呻く。
 そんなコロコロ変わる表情が、とても愛おしかった。

「……百合子、こっち向いて」

「はっ、はい……っ!」

 百合子の頭に片手を回して。
 少しずつ引き寄せて。

 ちゅ、と。

 お互いの唇の距離を0にした。
 柔らかい感触が伝わってくる。
 そのまましばらく触れたまま抱きしめ合い。
 よくやく離れた頃には、百合子の顔は先ほど以上に真っ赤だった。

「……え、えへへへへ……キス、しちゃいましたね……」

 なんだこの可愛い表情しかしない生き物。
 もっともっと百合子の色んな表情が見たい。
 これから更に沢山百合子の色んな顔を見たい。
 そう思って、俺は再び百合子の唇を奪った。

「んっ……っ!んむっ……ちゅ……んちゅ……んぅ……」

 今度は触れるだけではなく、ディープなキスをする。
 最初は驚いてビクッとした百合子だったが、だんだん彼女も俺を貪り始めた。
 お互いの舌が絡み合い、くちゅくちゅと粘性の高い水音を部屋に響かせる。
 まだあどけないキスをする百合子が堪らなく可愛くて、俺はさらに強く抱きしめた。

「んんっ……んちゅぅ……ん……っ!っん……っはぁ……ふぅ……」

 唇が離れる頃には、百合子の顔は完全に蕩けきっていた。
 今まで見た事ないそんな顔に、俺は少し興奮してしまう。

「もう……プロデューサーさん、いきなりそんな……大人なキスだなんて……」

「百合子が可愛かったからつい。あとどうせ、台本にもそう書いてるんだろ?」

 ドキッ、とイタズラがバレた子供のように目をそらす百合子。
 そう言えば、このキスシーンの時点で台本はまだ半分にも到達していなかった。
 で、あれば。
 ここから先のページには、一体何が綴られているのだろう。



「なぁ百合子。この先のページってどんな展開になってるんだ?」

「えっ、あ、そのですね……想いの通じ合った二人が、他に誰も居ない図書室で愛を確かめ合う展開で……」

 なんとなく察してしまった。
 まじか、百合子。
 お前、自作官能小説を人に読ませてたのか。
 しかもそれを演技させてたのか。

「んじゃ、百合子の要望通りこの台本に従って続けるか」

「えっ、あの……それは流石に恥ずかしいです……」

 そう言われると、ついイタズラしたくなってしまう。
 まだ太陽が出ている時間帯だが、まぁそんなのは関係ない。

「演技の練習をしに来たんだろ?それに百合子がちゃんと台本に従ったら、俺も最後まで付き合うから」

「えぁ……で、では……次のページに……」

 パラリと台本を捲る。
 一行目から、俺は胸を揉み始めていた。

「……マジか……」

「え、演技してくれるんじゃなかったんですか?!」

 飛ばし過ぎだろう。
 設定上ここ図書室だろう。
 学校で何をしようとしてるんだ俺は。
 と言うか百合子は学校で俺に何を求めてるんだ。

「まぁ、やるからにはちゃんとやるよ」

 そう言って、俺は百合子の胸に手を伸ばした。
 数値通りとは思えない膨らみに、優しく掌を乗せる。

「……揉むぞ」

「んっ……!」

 びくっ、と百合子の身体が跳ねた。
 自分で書いた台本とは言え、流石に緊張しているんだろう。
 優しくゆっくりと進めて、リラックスさせてあげないと。
 痛くしないように、少しずつ掌全体を動かし始めた。

 カーディガンの上からでも分かる柔らかい感触が、掌を通じて伝わってくる。
 むにゅむにゅと形を変えさせながら、膨らみ全体を刺激してゆく。
 はぁ、はぁと百合子の吐息が熱を帯び始めた。
 少しずつ早めにしていっても大丈夫かもしれない。




「……んっ、プロデューサーっ、さんっ……次のっ、ページに……んっ!」

 彼女に急かされ、隣のページを眺める。
 そこに書かれている事が、今彼女が求めている事なのだろう。
 カーディガンのボタンを外して、シャツを捲り上げた。
 そこには綺麗な肌と、可愛らしい下着に包まれた双丘がある。

 流石にそろそろ冷静ぶってるのも限界だ。
 俺は両手を百合子の胸に当て、下着の上から揉みしだいた。
 下から揉みあげたり、頂上を押したり。
 その度百合子の身体は小さく震えた。

「んぁっ!んっ……いっ、良いですっ!プロデューサーさんっ!んぁんっ!」
 
 百合子の喘ぎ声は全く台本に従っていないが、完全アドリブだろう。
 胸を刺激しながら、俺は台本を眺めた。

 次に俺は……

「ひゃっ?!んぁっ!ぁんっ、んんっ、むねっ、直接っ!んぁっっ!」

 ブラを上にずらし、直接その胸を揉む。
 真っさらな肌に、ピンクの膨らみ。
 少し汗に湿ったその両胸が、俺の理性のタガを外してゆく。
 先端を軽く摘むと、百合子は身体を攀じった。

 親指で弾き、掌で捏ねる。
 全体にどんどんと刺激を与えると、少しずつ百合子の身体がガクガクと震え始めた。
 恐らく快感に耐えているのだろう。
 しかし台本では、そろそろ百合子が絶頂を迎える事になっているし……

「んっひゃっんっ!んちぅ……ちゅ……んぅっ、んっ!んぅっ……っ!!」

 胸を揉みながら俺は百合子に三度目のキスをした。
 台本には無いが、俺がしたくなったのだから仕方ないだろう。
 口から、胸から。
 同時に刺激を与えられた百合子が我慢の限界を迎えるのは、そう遅くなかった。

「んっ……っ!っんんんっっ~~~っっ!!」

 ビクンッ!と身体が跳ねて百合子が倒れかかってきた。
 吐息は荒く、肩の上下も激しい。
 ぎゅっと抱き締め、頭を撫でる。
 百合子の顔は、恥ずかしさと嬉しさと気持ち良さが混ざったような表情だ。

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「……すごいっ……ですっ……自分でするのと、全然……」

「自分で?」

「……プロデューサーさん……意地悪は無しで、次のページをお願いします」

 とても聞きたくなるが、それはまた今度でいいだろう。
 片手で台本を捲る。

「さて、本棚に手を当ててこっちにお尻を向けるんだ」

「……は、はいっ……」

 少し命令気味にされるのが好きなのだろうか。
 にしても本棚という単語で、ここは設定上図書室なのだと思い出した。

 向けられた臀部をスカートの上から撫でる。
 ふるふると横に振れるそれは、まるで俺を誘っているようで。
 少しずつ、百合子のスカートを捲り上げる。
 可愛らしいショーツの真ん中は、既に湿って色が変わっていた。

「百合子、濡れてる」

「い、言わないで下さいっ!」

 仕方ないだろう、台本にそう書いてあるんだから。
 そう思いながらも、ゆっくりとショーツのシミに指を伸ばした。
 少し盛り上がっているソコは、指を当てただけでピクッと震え。
 さらにシミの面積を広くしてゆく。

 柔らかいその丘を、ぐにぐにと人差し指で撫で回した。
 その度溢れてくる愛液がさらに擦る速度を速くする。
 何度か真ん中を上下にスライドさせ弄った後。
 俺はショーツを横にずらし、彼女の秘部を直接撫で回した。

「んぁぁぁっっ!んっ!いやっ!んっあっ!んっっ!」

 一気に百合子の声が跳ね上がる。
 ピチャピチャと液を撒き散らしながら、彼女は足を震わせた。
 ぐるりと周りを撫で、小さな陰核を中指で押し。
 そして……



「んんっ、っんぁぁっ!んぁっ!はいっ、って!ぁんっ!んぁあっっ!」

 人差し指の先端を、百合子の膣に沈め込んだ。
 第二関節まで届かないくらいしか膣内に入っていないが、キツすぎる締め付けに動かさなくなる。
 それでも少しずつ溢れだす愛液が潤滑油になり、だんだんと抜き挿し出来るようになってきた。
 痛くはしないように、指の先端のみで膣内と入口の周りを刺激する。

 クチュクチュと淫靡な音が部屋に響く。
 太ももを垂れる糸が、俺の手を濡らす。
 俺はより百合子を気持ちよくさせる為に、片手を彼女の胸に伸ばした。
 そしてぐにっと、強めに揉みしだく。

「あっ!あっ!んぁっ!もっ!もうっ、だっ!んぁうっ!」

 ごぽっと膣から液が塊で流れてきた。
 白くねばねばしたそれが、百合子の快楽を証明している。
 人差し指で彼女の乳首を擦り、反対の手で膣内の浅いところを掻く。
 そして……

「んぁぁっ!イッ!っあぁんんんんっっ~~っっ!!」

 再び、大きな絶頂を迎えた。

 ぼたぼたと、秘部から垂れる水が床を濡らす。
 そんな光景が、俺の準備も万端にさせる。

 さて、台本通りだと次は百合子が俺のモノを舐める展開らしいが……



「プロデューサーさんっ……わたしっ、もう……はやく、下さい……!」

 百合子の方が、もう我慢出来なくなっていた。
 開閉する穴を指で開かせて此方に向け、はやく挿入してくれと求めてくる。
 初めてだろうが、これだけ濡れて入れば挿入には問題ないか。
 痛いかどうかは分からないが、精一杯優しくする努力はしよう。

 その時、床に置いた台本の次の台詞が目に入った。
 これも百合子が求めていた台詞だろうし、きちんと従ってあげよう。

「……まったく、図書室で欲しがるなんて……百合子は変態だな」

「そんなっ、私は変態なんかじゃっ……」

 そうは言っているが、百合子も図書室というシチュエーションを思い出して興奮してしまったようだ。
 背徳感と言うのだろうか、それが彼女にとっては堪らないものだったらしい。
 俺のその言葉だけで、彼女の秘部が大きく開閉した。
 さて、意地悪はこのくらいにしておこう。

「痛かったら言えよ、百合子」

 ゴムを装着して、入口に先端をあてがう。
 そのま挿入せずにくちゅくちゅと擦ると、それだけで百合子の身体が揺れる。

 少しずつ、少しずつ。
 先端だけはなんとか入った。
 そこからゆっくりと体重をかけて、奥へ奥へと押し込んでゆく。
 充分に濡れてはいるものの、それでもかなりキツかった。

 そして半分以上を膣内に収める頃には、百合子の息は切れ切れだった。



「はっ……!ふぅっ……っ!痛っ!んんんっ!!」

 それでも、必死に堪えようとしてくれている。
 そんな百合子が愛おしく、俺は後ろから抱きしめて頭を撫でた。
 また少しずつ、奥を目指す。
 そして、ようやく殆どが入り切った。

「頑張ったな、百合子」

「え、えへへ……痛かったですけど……大好きですから……っ!」

 目に涙を浮かべて、それでも笑顔で振り返る百合子。
 本当に、可愛くて仕方がない。

「動いても……大丈夫ですよ……?」

「……んじゃ、少しずつ……」

 ゆっくりと腰を前後に動かし始める。
 まだ痛みはあるだろうが、それでも百合子は頑張ってくれていた。
 それに応えて、少しでも気持ちよくしてあげないと。
 赤の混じった垂れる糸から、百合子の横顔に目を移す。

 ぬちゅ……ぬちゅ……

 下品な音を立て、少しずつ抽送を大きくしてゆく。
 キツすぎた締め付けも、だんだんと愛液によってカバー出来る範囲になってきた。
 更に痛みを紛らわすため、おれは両手を百合子の胸に伸ばした。
 そして執拗に先端を攻め、刺激を与え続ける。



「んっ……いっ!んぁ!んぁっ!胸っ!気持ちいいっ、ですっ!んんぁっ!」

 浅い所を抉り、そのまま付近をぐにぐにと刺激する。
 奥からどんどんと溢れる液で更に滑らせ、その出口に蓋をするように奥を押す。
 だんだんとお互い理性が飛び始めたのが、動きに遠慮がなくなってきた。
 俺の抽送に合わせて、百合子も下半身を左右に振る。

 ぐねぐねと形を変える膣内の壁を擦りながら、彼女の弱いところを探す。
 そしてお腹側を突いた時に彼女の身体が跳ねるのを確認すると、何度も何度もソコばかりを抉った。

「んっ!あっ!そこっ!ダメですっ!ぃやっ!あぁあっ!んっぁっ!」

 ぱんっ、ぱんっとお互いの肌が当たる音が響く。
 その度百合子の視線は宙を彷徨った。
 痛みはあるのだろうが、既に快楽の方が勝っているのだろう。
 自ら腰を動かし気持ち良さを求めるその姿は、俺の興奮をより掻き立てた。

 ずんっと奥を築き上げ、両胸を強く揉みしだく。
 するときゅぅぅっ!と膣内が俺を強く締め付けてきた。



「んぁぁっ!あぁぁぁっ!!っっ!」

 本日何度めの絶頂を迎えたのだろうか。
 百合子の身体は跳ね上がり、立っているのもやっとと言うくらい膝が震えている。
 それでも俺は動きを止めずに、奥と弱い部分を刺激した。
 びちゃびちゃと跳ねる水音も、もうずっと続いていた。

「待ってくださっ!んっぁあぁぁっ!あぁっ!んっやぁっ!んぁあっ!」

 百合子は初めてだと言うのに、俺にはもう止まる理性が残っていなかった。
 何度も何度も抉って突き上げる。
 連続して訪れる締め付けに気持ち良くなりながら、さらにそのまま奥を突く。
 百合子の息はもう切れ切れだった。



「百合子っ!俺もそろそろっ!」

「んっ!はっ、はいっ!!イッ!わたっしもっ!もうっ!!」

 一気に訪れる射精感を出来るだけ堪え、出来る限りお互い気持ちよくなろうとする。
 ガクガクと膝を震わせながら、それでも腰を動かし続ける百合子。
 胸を揉んでいた手の片方を、百合子の秘部に前からあて。
 乳首と奥を突くき、陰核を指で弾く。

 一瞬にして、一番強い締め付けが訪れる。
 それと同時に、俺の我慢も限界を迎えた。

「んぁぁっ!っんんぁぁぁぁぁぁっっっっ~~~~っっっ!!」

 膣内に挿入したまま、百合子と抱きしめ合う。

 足元の台本は、もう読めないくらいになっていた。





「すまん……初めてだったのに、全然優しく出来なくて……」

「いえ、大丈夫です。それも台本通りでしたから」

 百合子、やっぱり少しMっ気があるような気がする。
 可愛くてついつい意地悪したくなってしまう、というところもあるが。

「それに……大好きな人との思い出ですから。私だけの空想じゃないって、夢じゃないって。そう実感出来て、とっても嬉しかったです」

 微笑む百合子。
 俺は堪らず、その華奢な身体を抱きしめていた。

「……ありがとう、百合子」

「ところで、台本だと次は生で……」

「それはダメ。ってかもう百合子のせいで読めなくなっちゃってるから」

「あぁ……!私の想いの詰まった徹夜の努力の結晶が……!」




以上です
>>10はミスです
お付き合い、ありがとうございました

前作及び以前書いた百合子ssです、よろしければ是非

七尾百合子「文学少女は純情って事になりませんかね?!」
七尾百合子「文学少女は純情って事になりませんかね?!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1505377801/)

R18
三船美優は青が好き
三船美優は青が好き - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1510681160/)

>>6
フィクションでいいのか


ありがとうございます

>>6 ノンフィクション
ですね

もしかしてPなりのジョークかなにかかと思ったけどやっぱフィクションは間違いかw
乙!!!

百合子は可愛いなぁ…

ふぅ.....
乙です

>>2
七尾百合子(15) Vi/Pr
http://i.imgur.com/zdoxXRJ.jpg
http://i.imgur.com/oNaYKxk.jpg

乙です
百合子はエロい、はっきりわかんだね

乙…ふぅ

>>1の作品どれも好き

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