モバP「楓ちゃん係も大変なんですよ」 (106)

※キャラ崩壊注意

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-幼稚園 中庭-

ショタP「美優ちゃんみっけ!」

ロリ美優「あ……見つかっちゃった…えへへ」

ショタP「?見つかったのに、どうしてそんなに嬉しそうなんだ」

ロリ美優「う、うん、その、なんでだろう」エヘヘ

ロリ美優(えんちょうで、おかあさんがむかえにこなくても、こうしていつもPくんとあそべる……)

ロリ美優(だから、さみしくない……)エヘヘ

ショタP「でも、二人だけだと、すぐに終わっちゃうなぁ」

ロリ美優「う、うん……じゃ、じゃあ、つぎはその、おままごと……」

ショタP「え~、おままごと~。昨日もやっただろ。もっと別の事しようぜ」

ロリ美優「……」シュン

オッドアイの少女「……」キィ

ショタP「あ、見ろよ、ブランコの所、あいつ一人みたいだし、さそってあそぼう」タタタ

ロリ美優「あ、Pくん……」

ロリ楓「……」

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(ねぇ、あの子も誘おうよ)

(い、イヤだよ。だって、あのこって、目がおかしいんだもん)

(きっと、おかあさんがおめめをまちがえたんだ~!へんなの~)

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ロリ楓「……」ショボン

ショタP「おーい!」

ロリ楓「?」キョロキョロ

ショタP「おまえだよ、おまえ。一人なら、おれたちといっしょに遊ぼうぜ」

ロリ楓「ぇ……んん」パチ

ショタP「?どうしたんだよ、目なんか瞑って……まぁいいや、おれはP!おまえは?」

ロリ楓「………で」

ショタP「ん?」

ロリ楓「……か、かぇで」

ショタP「かえでか、いい名前だな。目も宝石みたいで、すげーきれーだし」

ロリ楓「……っえ!?」パチ

ロリ楓「目……おかしくない」オズオズ

ショタP「?きれいだぞ」

ロリ楓「……き、きれい」

ロリ美優「P、Pくん、はやいよ……」ハァハァ

ショタP「よし、今日は3人いるし、タカオニしよう!タカオニ!はい、タッチ」

ロリ楓「あ」ポン

ショタP「よし逃げろ!」ッダ

ロリ美優「え、あ!……もう」

ロリ美優「あの、私は……」ポン

ロリ楓「……た、タッチ」ダッ

ロリ美優「え、えぇぇ……」

-年中組教室(休み時間)-

ロリ美優「きっと、わたしがいちばん、でもあなたもそこそこかも♪」

ショタP「うまいうまい!本当のアイドルみたいだ」パチパチ

ロリ美優「そ、そんなこと……ないよ」カァ

トトトトト

ロリ楓「……」ヒョコ

ロリ楓「…」キョロキョロ

ロリ美優「!あ、あの子さっきの……」

ショタP「おーい、こっちこっち」ヒラヒラ

ロリ楓「!」タタタタ

ショタP「お、人がおおいとこで走るとあぶないぞ」

ロリ楓「」ギュ

ショタP「?なんでおれの後ろにかくれるんだ?」

ロリ美優「……き、きっと、はずかしがりやさん、なんじゃないかな…」

ショタP「ふーん」

ロリ楓「…」ギュ

-ゆうぎの時間-

若い保母さん「はいそれじゃ、みんないっしょに、さん、はい」ズンチズンチャ

「「「「じんぐるべーるじんぐるべーる!!!」べる!」る!」」

ガララ

ロリ楓「…」ヒョコ

若い保母さん「あら、あらあら、どうしたの」

ショタP「あ、かえで!」

ロリ楓「!」トタタタ、ピト

ふくよかな保母さん「ちょ、ちょっと楓ちゃん。どうしちゃったのよ」ハァハァ

ロリ楓「」ギュ

ショタP「……どうした~?」

若い保母さん「……あの、よければ、このまま私が見ますが………さんも教室みなきゃでしょうし」

ふくよかな保母さん「そう?ごめんなさいね。大人しい子だから、普段はこんなことしないんだけど……」

ロリ楓「…」ギュ

若い保母さん「えーっと、楓ちゃんは」

ロリ楓「…」ギュ

ショタP「なんか、さみしくなったみたい」

若い保母さん「うん。じゃあ、Pくん、楓ちゃん係、お願いね」

ショタP「ん!」

若い保母さん「よし、それじゃあ、改めて行きましょう!誰が一番元気よく歌えるかな~?」ズンズンチャ

「「「「はーーいはいはい!!」」」」

若い保母さん「さんはい!」

「「「「「じんぐるべーる!!!!!!じんぐるべーる!!!!」」」」

ロリ楓「…じ、じんぐるべる♪」ギュ

ショタP「お、うまいうまい!」

ロリ楓「っ!」パァ

ロリ楓「じんぐるべる!じんぐるべる!」

ロリ美優「……」

-夕方-

カチッ……カチッ……

ハヒフヘホー!
デタナバイキンマン!

ショタP「むぅおそいなー、むかえ。みゆはとっくに帰ったのに」

ロリ楓「……」

ショタP「かえでんところ。まだ?」

ロリ楓「ま、まだ……」ギュ

ショタP「ふーん……あ!おれんちのくるまきた!」ッバ

ロリ楓「!!」

P母「ごめんなさい先生、遅くなってしまって―P、帰るわよ~」

ショタP「ん!!……ん?」

ロリ楓「……」グイイイイ

ショタP「うおーーなんだーふくがーー」グイイイイ

P母「ちょ、ちょっと、どうしたのよ。貴方どこの子?」

ロリ楓「やぁ、帰っちゃやらぁ……」グスグス

P母「え?」

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-居酒屋-

楓「ふふふ、プロデューサーが二人……」

P「楓さん、帰りますよ。もう店を閉めるそうです」

楓「やらぁ、帰るのやらぁ……」ニホンシュヲカカエ

P「はぁ」

美優「すぅ、すぅ」

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楓母「すみません!遅くなって」

ロリ楓「……あ……」

楓母「かえでー、帰るわよ」

ロリ楓「」ッサ

ショタP「お、おい」

楓母「まぁ、そうなんですか、旦那さんがプロデューサーを」

P母「そうなのよ、全くあのバカ、子供の事なんかほったらかして仕事仕事って、少しは我が子もプロデュースしなさいっての、全く」

楓母「うふふ、でも、そんな夢を追いかけてる旦那さんが素敵だと」

P母「そうなのよ!って、あの、これは違ってですね」

楓母「うふふ」

ショタP「でたな、怪人アイアイ、かくごしろ!」

ロリ楓「が、がおー!」

ショタP「あー違う違う、怪人アイアイは、アイしかいえないんだ」

ロリ楓「あ、アイ!」

P母「はぁ、ちょっとP!どこの世界に女の子に怪人をやらせる男がいるのよ!」

ショタP「うわ、デコが怒った!目がくらむ!!にげるぞアイアイ!」タタタ

ロリ楓「アイ!」タタタ

P母「なんですって~~~!!!はぁ、全くもう、誰に似たんだか……」

楓母「……うふふ、Pくんはとっても明るくて、良いお子さんですね……」

P母「す、すみません、恥ずかしいところをお見せして」

楓母「いいえ……少し、羨ましいです。それに、あの子が、あんなに楽しそうにしているの、初めて見て……」

ロリ楓「アイ!」

ショタP「うわ、やる気か~!」

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P「ほら、わざわざ俺の自宅まで来たんですから、その一杯飲んだら、帰ってくださいね」

楓「あいあい~」フラフラ

P「楓さん」

楓「あーい」ボフ

P「ちょっと、布団に寝転がってないで、楓さん!」

楓「あーい」スゥハァ

P「あぁ、もうアイ以外で返事してください!はぁ……とっと、落ちる落ちる」

美優「ん、すぅ……すぅ……」

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若い保母さん「あのぉ、そろそろ閉めますので……」

P母「あ、もうこんな時間?すみません、つい、話し込んでしまって……」

若い保母さん「いいえ~。楓ちゃん、もうPくんにべったりって感じで、見ていて微笑ましいですね~」

楓母「かえでが……」

P母「P~、帰るわよー」

ショタP「ん!」ドタドタドタ

P母「あら、怪人とヒーローじゃなかったの?仲良く手なんか繋いで」

ショタP「それはかこの話。今は、あくをくいて改心したヒーローマン・2号になったんだよ」

ロリ楓「あい!」ニコニコ

P母「そう。まぁ、良いけど帰るわよ。それじゃあ、高垣さん。また」

ロリ楓「……ぁ」ギュ

ショタP「かえで?だめだめ、もう帰るんだ」

ロリ楓「……やぁ」

ショタP「もうだめ、また明日!」

ロリ楓「……」ギュー

楓母「かえで……あのP母さん、よろしければ……」

-高垣家-

楓母「ごめんなさいね、P君、泊まっていってほしいだなんて無理を行ってしまって」

ショタP「ううん、いいよー。オレ、かーちゃんもとーちゃんもいないとき多いから、じいちゃんちに良く泊まるし!」モグモグ

ロリ楓「……」ペイペイ

楓母「こら、楓、野菜ばっかり残して、スキキライしてちゃダメでしょ。ほら見て、Pくんは、残さず全部食べてくれて、とってもえらいわ~」

ロリ楓「……はい」アーン

ショタP「……ん」モグモグ

楓母「えぇ……そうじゃないでしょ楓……」

-寝室-

ショタP「床で寝るの!?ばーちゃんちと一緒!」

楓母「来客用のものだから、少しPくんには大きいかもしれないけど……」

ショタP「オトナの布団だ!」ボス

ロリ楓「……枕もってくる!」

楓母「え、楓、あなたも一緒に寝るの?」

ロリ楓「P君と寝る」トタタタタ

楓母(いつも私にべったりだった楓が……私と離れて寝るのは初めてだけど……大丈夫かしら。でもお風呂もきちんと一緒に入れていたし……)

楓母「それじゃあ、スタンドの小さな明かりはつけておくけれど大きい電気は消すわね……おやすみなさい」

ショタP「おやすみなさい~」

ロリ楓「……」

カチカチ!……ススス、ストン。

ロリ楓「……」

チっ……チっ……

ロリ楓(……)モゾモゾ

ロリ楓「……」グス

「がおー」

ロリ楓「?」

ショタP「ほら、おおかみー」

ロリ楓(でんき……あ、かげ?天井に映ってる……おおきい……)

ショタP「なんだきみはー」チョコチョコ

ロリ楓「え、えっと、ちょうちょです」ッス、ヒラヒラ

ショタP「ちょうちょさん、あなたはうんこですか?」

ロリ楓「うんこじゃない!」ケラケラ

ショタP「じゃあ、うんこまんですか?」

ロリ楓「あははは、けほけほ、ちがうー!」

ガチャ…

楓父「ただいま……ん?誰か来ているのか?」

楓母「あなた、ええ、楓のお友達が……」

楓父「お友達……楓に?」

アハハハハ―!

楓父「……!?この笑い声……楓が、あんなに笑って……?」

楓母「はい、今日は一日、あんな調子で……」

楓父「……楓が……」

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楓「ん~、やっぱりPさんの家で飲む一杯は格別ですね」ゴクゴク

P「……一杯だけですよ。はぁ、明日もあるんですから、本当に、それ飲んだら帰ってくださいね」

楓「え~、今日はお泊り~!」

P「お泊りって……一応自分がアイドルだってことを……」

ピンポーン

P「?誰だろう、こんな時間に……はいはーい」

ガチャ

心「来ちゃった♡」

バタン、カチ、チャラチャラ

心「おい!ばか!入れろこのやろー!夜中の外はガチで寒いんだぞ☆」バンバン

ガチャ

P「わかったわかった、ほら、早く入れよ。ってか、なんでここにいるって……」

楓「いぇーい」ピースピース

P「」

美優「すぅ……すぅ……」

心「って、美優ちゃんもう寝てるし☆」

楓「聞いてください心さん。Pさんがお泊りしちゃいけないっていうんですよ~」

心「まじ?男のくせにケツの穴がちーせーぞ♪てか、はぁとも泊まる気で来たしぃ、てか泊めろ☆」

P「あのなぁ、もっと二人ともアイドルとプロデューサーの関係だってことに自覚をもってだな……」

楓「……でも美優さんは良いんですよね?」

心「うわ、よく見たら化粧まで落として、着替えさせてばっちりお泊りモードじゃん。てか、お前昔から美優ちゃんに甘過ぎね?」

P「いや、美優さんは、ほら、寝てるし。しょうがないだろ。それに美優さんは、こう、純情で、放っておけないというか……」

楓「むぅ」プク

心「エロの気配を感じるゾ☆」

P「それに、楓さんは、ウチに置いといたら、根っこ張って動かなくなるからなぁ……。この前なんて楓さんちの家具が8割がたこの家に移動してきていた事件があって……」

心「……楓ちゃん、それ初耳だぞ☆」

楓「うふふ」

心「……で、か弱いはぁとは?」

P「え?水と雑草があれば、砂漠みたいなとこでも生きてけるだろ」

心「ぶっとばすぞてめぇ☆」

楓「Pさん、何かつまめるもの、ありませんか?」

P「……そういえば、この前鮭とば買ったんだった。確か棚に……あったあった、はい」

楓「まぁ素敵、おしゃけに合いますね。うふふ」

P「後これ、上から羽織って下さい、さっきから少し寒そうにしてたので」

楓「……半纏を上からはおってん。うふふ……あ、この鮭とば、炙ったら、もっとおいしそうですね~」チラ

P「はいはい」ジュボー

心「……相変わらずの楓ちゃん係っぷり……昔から変わってなさすぎ?」

楓「うふふ、幼稚園の頃からず~っとですから」

心「とはいえ~、流石に楓ちゃんのパパたちが心配するんじゃない?幼馴染とはいえ一人娘が男の家に!みたいな☆」

P「……いや……親からは土下座で楓さんの事をお願いされてるから……」

心「」

心「まぁ、でも、はぁともPから、俺のアイドルになってくれ!って土下座してお願いされてるから同じかな☆」

P「え?何言ってるんだよ、確か………」

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-小学校-

ツインテールの少女「……」ニコニコ

ショタP「ん、なんかよう?」

ショタP(確かこいつ、隣のクラスの……見たことあるけど、話したことないやつ)

ツインテールの少女「ねぇ~ねぇ~P君~☆P君のパパって、有名なぷろでゅーさーさんなんでしょ?」

ショタP「え……まぁ、そうだけど」

ツインテールの少女「それで、ママは元アイドル!?」

ショタP「……そうだよ」

ツインテールの少女「よっしゃ♪バッチコイ☆「は?」ううん♪……すぅ」

ロリ心「はぁ~い♪アナタのはぁとをシュガシュガスウィート☆さとうしんことしゅがーはぁとだよぉ☆」

ショタP「!?」

ショタP「……え?」

ロリ心「あなたの心も、しゅがしゅがスウィーティー☆」パチン

ショタP「しゅが…?」

ロリ心「と、言うわけで、はぁと、見ての通りアイドル目指してるからぁ、P君のパパしょうかいして☆」

ショタP「……やだよ。なんでわざわざ」

ロリ心「おねがい~☆」パン

ショタP「無理なものは無理だって」

ロリ心「いや~ん、いけず~☆はぁとがこんなにお願いしてるのにぃ~♪」

ショタP「他を当たってくれ」プイ

ロリ心「ケチケチすんな☆減るもんじゃないゾ?」ガシ、グググ

ショタP「え、おい、がぁ!いて、いててててて!!?腕!?腕がぁ!?」ググググ

ロリ心「やーん☆はぁと、さっきは耳が遠くてよく聞こえなかった~☆……なんて?」グイグイ

ショタP「い・や・だって、いててて!」ググググ

ロリ心「う~ん☆良いよって言った?言ったよね☆ってか言え☆……?」ポカッ


ロリ楓「…ゃ…」

ロリ心「いて、いてて☆」ロリ楓「」ポカポカ

ロリ楓「P、P君、いじめちゃ、やぁ……」グス

ロリ心「……な、なんだこいつ☆ちょっとお話してただけだっつーの☆ほら♪」パッ

ショタP「ってぇ……何すんだよ!」

ロリ心「や~ん☆こわいかおしちゃ、いやよ♪」パチン

ロリ楓「……」

ショタP「かえで、さんきゅな……なぁ、、お前はどうしてそんなにアイドルに何かなりたいんだ?」

ロリ心「決まってるじゃん☆可愛いから♪はぁと=可愛い、可愛い=アイドル…オーケー?」

ショタP「……適当な気持ちならアイドルなんてやらない方が良いぞ」

ロリ心「は?テキトーじゃねぇし。ううん、ねぇぞ☆アイドルやれるなら、まじ、何だってするし☆」

ショタP「本気で言ってんのか?」

ロリ心「うん」

ロリ楓「……Pくん、もういこ、アッチいこ」クイクイ

ショタP「じゃあ、俺がオーディションしてやるよ」

ロリ心「おーでぃしょん?」

ショタP「そう、それで、そのオーディションにお前が合格したら、お前の言うパパを紹介してやるよ」

ロリ楓「……」プクッ

ロリ心「よし乗った☆てか、さっきからお前じゃねー☆しゅがーはぁとだゾ☆」

ショタP「……オーディション内容は、次の昼休みにそこのロビーで一曲、好きな曲をみんなの前で披露する。そんで、俺の用意した対戦相手に勝てたら合格。負けたら不合格な」

ロリ心「なんだ~簡単じゃん♪……約束だからな☆……小指だせ☆」

ショタP「え、いや……」

ロリ心「馬鹿、変な事しねぇって☆……指切りげんまん、嘘ついたらはぁとの一生、ど・れ・いと、よし、オッケー☆準備しよ~っと♪」タタタ

ショタP「…………はぁ」

ショタP(おれ、なんでこんなこと言ってしまったんだ……)

ロリ楓「……」

ロリ美優「ね、ねぇP君?さっき、なにか大きな声が聞こえてきたけれど……」

ショタP「みゆ。ちょうど良かった」

ロリ美優「?」

-教室前 ロビー-

ロリ心「はーい☆みんな~ちゅうも~く☆はぁとのゲリラライブ~はっじまるよ~♪」

ガヤガヤ
「なんだ~」
「なんか歌を歌うんだって」

ロリ心「うお、結構人いるな☆」

ショタP「……緊張してるのか?」

ロリ心「全然☆むしろ、燃えてきたっつーの♪」

ショタP「……それで、なに歌うんだ?」

ロリ心「そりゃもちろん!はぁとの尊敬してやまない先輩の曲、私はアイドル♡」

ショタP「わかった、じゃあ、行くぞ」

ロリ心「え、行くって……」

ショタP「……」ポロン♪ポロロン♪

ロリ心「!……やるじゃん☆…………すぅ!きほんてきにはいっぽーんぎだけど~♪」フリフリ

「かわいい~」
「ダンスも上手!」
「すご~」

ショタP(……へぇ)ジャンジャンジャーン♪

-2分後-

ロリ心「はぁとをろっくおん、するの!☆」

パチパチパチ!
さとーすげー!
もういっかいやってー!
しんちゃんかわいいー。

ロリ心「……」ドキドキ

ロリ心(き、キ・モ・チ~~!!?一人でグランドでライブやっても、こんなにならなかったのに……やっぱバックミュージックがあるとちがうのかな?)

ロリ心「どんなもんよ☆」

ショタP「……歌も踊りも、思ってたよりずっと良かった。本当に、アイドルが大好きだっていうのが、伝わってきた」

ロリ心「え?……そ、そっか……」ドキドキ

ロリ心(あ、あれ~?)ドキドキ

ショタP「……次は」

ロリ美優「あ、あの、あの、P君、私、私、やっぱり、こんな大勢の前では……それに、あの子、すごく上手だったし……」オドオド

ショタP「みゆ、大丈夫だから、落ち着け」

ロリ美優「でも……」

ショタP「大丈夫」

ロリ美優「……うん」

ロリ心(今日は、はぁとのアイドルデビューの伝説の一歩になりそう……☆相手も、大したことなさそうだし……)

ワイワイガヤガヤ
ツギナニー
ミユチャン!

ショタP「……」ピピーン、ジャジャラジャーンジャーン!

ザワ……

ロリ心(こ、この曲……三浦あずさパイセンの!)

ロリ美優「……空に抱かれ♪雲が流れてく~♬」

シーン……

ロリ美優「遠い彼方へ~♪旅ぃ立った~♬」

ロリ心「……っべーよ」

ロリ心(なんだ、こいつ☆これじゃ、これじゃあ、まるではぁとが……)

ロリ美優(……さっきまで、煩かった心臓の音、全然聞こえない。今は、自分の声と、P君のピアノの音だけ……)

ショタP「……」ジャジャーン

ロリ美優(楽しい……!)アナタワー♬



ロリ楓(………………)



ロリ美優「嘘つきだね~っ!♪……」

ショタP「……」デデン!


シーン……


ロリ美優(……あ、あれ……)

パチ…
パチパチ…
パチパチパチパチ!!!
タタタ!ドタタタタ!

ロリ美優「きゃ!」

すごーい!
みゆちゃんすごいよー!
そんなに歌上手かったなんてしらなかった~

ロリ美優「え、えっと、あの……」テレ

ロリ心「……」

ロリ心(くそ~、思わず聞き入っちゃった…………はぁ……流石に、こんなの勝敗何て決めるまでもないし……)

ショタP「なぁ」

ロリ心「……わかってるって、はぁとの……」

ショタP「……次の日曜日」

ロリ心「へ?」

ショタP「そっちが言い出したんだろ、パパに会いたい~って。今度の日曜日なら、家に帰ってくるって言ってたから……」

ロリ心「それって……」

ショタP「勘違いするなよ。アイドルとしてじゃなくて、紹介するのは、その……友達としてだからな」

ロリ心「!」パァ!

ロリ心「あはっ……や~ん!このツ・ン・デ・レ!」ツンツン

ショタP「わ、脇をつつくなわきを!」

ロリ楓「……」

ツカツカ、ギュッ!

ショタP「うお!急にどうしt……」

ロリ楓「……」グイグイ、グイグイ

ショタP「ちょ、かえで!どこに行くんだよ!」

ズルズルズル……

ロリ心「……なんだアレ☆」

ロリ心(まぁいっか!それより、挨拶考えなくっちゃ☆やっぱり、すいーてぃ?いやいや、はぁとびぃむ♡も捨てがたいし……)

-校舎裏-

ショタP「どうしたんだよ、いきなり」

ロリ楓「……った」

ショタP「ん?」

ロリ楓「イヤだった、今日のP君……」

ショタP「嫌だったって……あぁ、あいつへの態度か?まぁ、意識して上から目線で話しかけてたしなぁ、親が云々って言って近づいてくる奴に、ろくな奴はいないし……」

ロリ楓「」フルフル

ショタP「え?違うのか」

ロリ楓「美優ちゃん、と、P君、すごく、すごく、楽しそうで……」

ロリ楓「すごくて、二人が、遠くて……」

ショタP「……それが、イヤだった?」

ロリ楓「……」コクン

ショタP「……」

ショタP「馬鹿だなぁ、いつもこんなに近くにいるじゃんか」ポンポン

ロリ楓「…………うん、よく、わかんない」

ショタP「なんだよそれ」


キーンコーンカーンコーン!

ショタP「やべ!次音楽じゃんか!はやく教室戻って移動しないと……」

ロリ楓「P君、あのね、いつも帰るときみたいに……」

ショタP「ん、早くいくぞ」ギュ

ロリ楓「……うん!」ギュ

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-------
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P「それから佐藤心との腐れ縁が始まったんだよなぁ……それに、ようやく離れて久しぶりに会ったかと思えば、今度は開口一番、はぁとをアイドルにしろ☆なんて言い出すし……」

心「んん~そうだっけ?はぁと、覚えてなぁい」テヘペロ

P「あぁ、遂に物覚えまでわる……ぐああ!いててててて!!」グググ

心「しゃべりすぎは命にかかわるぞ☆」

楓「うふふ」

美優「……ん……」

P「あぁ、美優さん、起こしちゃいましたか?すみません、騒がしくし過ぎてしまって」

美優「……P君」チョイチョイ

P「ん?どうし……」

美優「えい!」ガバ

P「!?ちょ」

美優「えい!えい!えーい!」ギュギュギュ~

P「」

心「おい!」

P「ちょ、美優、離れ……」

美優「……P君……もう、ずっと、一緒に……」

P「えっ?」

美優「……すぅ……」

P「……」

心「よし☆爆ぜろ!」ガシ、ググググ!

P「ぐあ、いてててて!な、なんでだよ!?不可抗力だっただろ!」

楓(やっぱり、胸なのかしら)モミモミ

美優「ぁ!……P君…!だ、だめ!……こんな!」

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ロリ美優(最近、毎日楽しいな~、明日もP君や楓ちゃんたちと遊んで、その次は、他の子からも誘いがあって……)

ゴールデンレトリバー「わんわん!」ペロ

ロリ美優「きゃ、あはは、もう、だめだよ~」

美優母「……美優、ちょっといいかしら」

ロリ美優「あはは、うん、お母さん」

ゴールデンレトリバー「わん!」ハッハッハ

ロリ美優「え、ひ、引っ越し……?」


美優母「お父さんの仕事の都合でね。そのお仕事、ちょっと長くなりそうなの、それにお父さんを一人には……」

ロリ美優「……」

ロリ美優(そのあとも、お母さんは何かを喋っていたけれど、ほとんど耳に入ってこなかった、ただ、頭の中が、真っ白になって、それで……)

-美優宅前(別れの日)-

ロリ心「一番のライバルがいなくなっちゃうなんて、はぁと的にはラッキー?……うそごめん、すげー寂しい……グスグス」

ロリ美優「心ちゃん……」グス

「みゆちゃーん」
「げんきでなー」

ロリ美優「み、みんな……」

美優母(あの引っ込み思案だった美優に、こんなにお友達が……本当に、酷なことをさせてしまったわ……)

ロリ美優(P君、と楓ちゃんは……キョロキョロ、あ)

ショタP「じゃあ、美優の事、頼んだぞ。あいつは、優しいけど、すげー優柔不断で泣き虫で、寂しがり屋だからさ」

ゴールデンレトリバー「……わん!」

ロリ美優(P君……)

ロリ美優「P君」

ショタP「ん」スック

ロリ美優「あの……」

ロリ美優(……どうしよう、最後だから、いっぱい、いっぱいお礼を言ったり、思い出話とか、したいと、思ってたのに……)

ロリ美優(いつも、私が給食で困ってると、助けてくれて……いつも、嫌な仕事、押し付けられそうなとき、守ってくれて、いつも私が喋ってるときもちゃんと聞いてくれていて……いつも、いつも……)

ロリ美優「ぐす、うえ、うええええええん!」

ショタP「馬鹿、泣くなよ……手紙も書くし、また、遊びに行くし、あえなくなるわけじゃ、ないんだから」グス

ロリ美優「……ぐす、ぐす、うええええぇええええん!!」

ロリ美優(結局、何にも伝えられなかった、ずっと、泣いてばっかりで……)グス

ロリ楓「……」

ロリ美優「あ、楓ちゃん……ぐす」

タタタタ!ギュウウ!

ロリ楓「……いっちゃ、やだ」ウルウル

ロリ美優「……うん」

ロリ楓「ウチにいて、うちの子になって?」

ロリ美優「……うん」

ロリ楓「それで、これからも……ぐす、ぐすぐす、ふえええん!」ポロポロ

ロリ美優「うえええええん!!」ポロポロ

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美優(20)「……」コツコツ

美優(あれから、私は、様々な地を転々として暮らすこととなった)

美優(1年だけ、P君たちの所に戻って生活したことがあったけれど……その1年以外は誰も知り合いがいないところを、点々と……)

美優(はじめは、頻繁に行っていた手紙のやり取りも、たまに遊びに来てくれていた交流も、引っ越しが重なるうちに、どんどんと難しくなっていって……今は、みんなどこにいるのかも、わからない)

美優(でも、寂しくなかった。あの子がいたから。あの子が、守って居てくれたから……)

美優(でも、そのあの子は、もう……)パカ

ビュオオオ!

美優「きゃぁ!」カラン!コロコロコロ…

美優(あの子の写真が入ったロケットが!)

コロコロ…

美優「はっ!はっ!」

美優(……ちょうど坂道だから、どんどん転がって……あ!)ガッ

?「ん?おっと」ガシ

?「……大丈夫ですか?」

美優「す、すみません!すみません!あ、ありがとう、ございます!」

?「いえいえ。怪我がなくて良かったです。これですね、ん、このロケットの写真……もしかして……」

美優「え?…………!!P、君?」

P「み、美優!?どうしてこんなところに?」

美優「……P君?」

P「そうだよ」

美優「……」ジワァ

P「お、おい、泣くなよ……はは、泣き虫は、相変わらずか?」ポンポン

美優「……グス……だって……だって」

P「……そうだ、美優、今、時間って、あるか?」

美優「え?う、うん、大丈夫、だよ」

P「そうか、まぁ、積もる話もあるからどこか、落ち着ける場所で話でも……あ、これ、返しとくな」

美優「……うん」

美優(……)カチ…

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永田町にいるせんせぇ「(一夫多妻制を)施っ行ーしちゃおうかなー?」
アイドル達「しちゃえー!」

美優「……きて……起きてください、P君」

P「……ん……?」

美優「朝ですよ」

P「あ、あぁ、おはよ……?」ググ……

心「すぅ……すぅ……」ギチギチ…

P「……俺、アームロックされたまま寝てたのか?」

美優「あはは……うん」

トントントン…

P「ふわ~……おい、起きろ、はぁと様、背中乗ってないで」ペシペシ

心「ん……?」

心「……」ボー

P「……心?」

心「……」ウップ

P「っげ、おま、ばかばかばかばかばか!」ダダダダダ

ドタドタバタン!

美優「~♪」トントントン

楓「……ふわぁ……」

P「良いですか?楓さん。今日は、19時からライブがあるので、昼からそのリハーサルで……」シャッシャ

楓「……喉が渇きましたね……」チラ

P「…………駄目ですよ。飲むならお酒以外にしてください」シャッシャ

楓「味のある水です♪」

P「ダメです」シャッシャ

楓「……じゃあ、お茶をくだちゃ(茶)い、なんて、ふふふ」

P「お茶なら冷蔵庫にペットボトルが入ってますよ」

楓「え?」

P「……」シャッシャ

楓「あの……お茶……をくだちゃい……」

P「……」

楓「P君…」

P「はぁ……」スク……カチャカチャ

P「はい」

楓「ありがとうございます♪ちゃ(茶)んと、味わって飲みますね♪」

P(……いい加減、そろそろP君離れしてもらわないと困るぞ。荒療治だけど、今度、海外ロケにでも行かせて……」ボソボソ

楓「まぁ、海外ロケですか?」

P(しまった、声が漏れてたか!って)「……え?あ、興味ある?」

楓「はい、是非ドイツのビールを飲んでみたいと思っていたんですよ♪」

P「おぉ!じゃあ、そのあたりのロケを入れて……」

楓「はい、一緒にソーセージも食べてみたいですね、ノイシュヴァンシュタイン城とか観てみたり……うふふ、楽しみですね。Pさん」

P「え?いや、行くなら一人で「死にます」え?」

楓「一人で行ったら、死にます(真顔)」

P「あ、あぁ……そう……」

P「世話してくれる人が居なくなるっていうんだったら、俺が居ない間どうしてたんだよ、全く」

楓「……それは、秘密です」

P「?」

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ピピピピピピ!ピ!

楓(20)「……」ボー

楓(……お腹すいた……何かあったかな……)モゾモゾ

楓(……あ、今日、お仕事……)

-スタジオ-

楓「……」

パシャパシャ!

カメラマン「いや~、やっぱり楓ちゃんの写真は撮りがいがあるね~!物静かな大人の雰囲気とセクシ~なオッドアイがもうたまんない!絵になる~!」パシャ

ショタP『目も宝石みたいで、すげーきれいたし』

高校生P『楓、俺が海外に行っても……元気でな』

楓(……P君……)

モデルA「あ、高垣さん、お疲れ様です~。この後、ご一緒にダーツバーでも行きませんか~?」

モデルB「馬鹿、高垣さんは……」ヒソヒソ

楓「……ありがとうございます。お気持ちだけ受け取っておきます、では」ボソボソ

バタン

モデルB「あの人、女子会とかも絶対にこないんだから、っていうか、まともに世間話すらしないっていう」

モデルA「ふ~ん、なんか感じ悪いね」

楓(せっかく誘われたのに、また、断ってしまった……でも、彼女たちの間に、私は何だか入っていけなくて……)


高校生P『楓も柔らかくなったよなぁ、俺や心以外の人にも普通にダジャレとかいうようになったしその調子なら俺が居なくなっても……』


楓(……私は、何も変わっていない)コツ

楓(……何だか嫌な気分……そうだ、心さんに連絡して……)

スタッフA「なぁ聞いたか、アイドル部門の話……」

スタッフB「あぁ、確か、一般人が新人プロデューサーにスカウトされたんだっけか?全く、社長も一体何を考えてるんだか……」

楓「……」

スタッフA「今度、素人を集めてオーディションもやるんだって?大丈夫かよ、素人のプロデューサーに素人のアイドルって……」

スタッフB「さぁなぁ、ま、俺らには関係ないだろ」

楓(……アイドル……)

楓(アイドルになれば、あの人は、いつか、私を……見つけてくれるのかしら)

-オーディション会場-

ありがとうございました!…ガチャバタン

P(う~ん、確かに、かわいい子は多いんだけど……いまいち、ピンとこないなぁ)キィ

社長「ふむ、どうやら、このオーディションでキミの納得いく原石には出会えていないようだね」

P「社長、その……はい。すみません、贅沢なことを……」

社長「いや、それでいいんだ。必ずやと思えるような、そんな人(アイドル)でなければと生き残れない業界だからね。だからこそ、キミには事前に情報を渡さず、直感で選んでもらっているわけだが……」

P(……)

社長「まぁ焦る必要などないよ。例え、今回のオーディションでティンと来るような娘が居なくとも、それはそれ。キミには、妥協してほしくないからね」

P「……はい」

P(俺にここまでしてくれてるんだ、社長の期待にも、応えたいが……でも、やっぱり、プロデュースするなら、少なくとも、昔の……)

コンコン

社長「さ、次の候補生が来たようだ……どうぞ」

楓「失礼します……」

P「……!?」

楓「……ぇ!?」

P(か、楓!?)

楓(P……君……!?)

社長「ふむ?どうかしたかね?」

P「い、いえ……」

楓(じゃ、じゃあ、新人のプロデューサーって……いえ、それより……)

楓「……高垣楓です。よろしくお願いします」

社長「こちらこそよろしく頼むよ……さて、大体の事情は聞いてはいるが……高垣君、モデル部門で成功を収めている君が……どうしてアイドル部門のオーディションに?」

楓「はい……えっと……その……」

社長「……」

P「……」

楓「私は……幼いころから人付き合いが苦手でした」

楓「自分の意見も述べられず、いつも幼馴染の男の子の後ろをついていくだけのような、そんな子で……」

社長「……」

楓「このままでは駄目だと思い、モデルのお仕事を始めてみました。そうすれば、少しは自分に自信がつくのではないかと思って……ですが、私はあの頃から何も変わっていません……」

P「……」

楓「……すみません、私、やはりこういう事はあまり得意じゃなくて……だから」



楓「聞いてもらえませんか、私の、歌を」

-オーディション後…-

社長「……思い出すよ」

P「え?」

社長「昔、アイドル候補生の中に、彼女のように人付き合いの苦手な子が居てね、彼女もまた、歌のみでオーディションを受けに来たような、そんな子だった。しかし、彼女の歌は、言葉以上に、人に訴えかける何かがあったよ……」

社長「そして、今、高垣君の歌にも、私は似たようなものを感じた」

P「はい」

社長「運命だとは、思わんかね。キミ。私は、彼女が君と共に羽ばたいていく姿を、容易に想像できたよ」

P「……私は……」

-応接室-

社長「では、今後について、少し二人で話すと良い。では……」

バタン

楓「……」

P「……え~……それでは改めて……」

楓「P君!私……」

P「……良いですか、これから俺の事はプロデューサーと、呼ぶようにしてください」

楓「え?」

P「俺も、あなたのことはたか……楓さんと、呼ぶようにしますから。これは、公私を分けるために、必要なことだと理解してください」

楓「……」

P「良いですか?」

楓「はい……あの、プロデューサー」

P「なんですか?」

楓「私を選んでくれて、ありがとうございます……本当に嬉しかったです……」

P「……」

--------------------
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-ライブ会場(ドーム)-

ワー!!!

楓「君だけを 想う気持ち 伝えられる勇気が…♪」


P「……今日も楽しそうだなぁ」

P(彼女はよく、自分はプロデューサーの世話になりっぱなしだと言っていたが、そんなことはない、俺自身、彼女と、彼女たちと支え合いながらこそ、ここまでこれたのだと思っている)

P(だから……)

楓「踏み出す勇気 ください♪」

-居酒屋-

楓・美優・心・P「かんぱ~い!!」

楓「……はぁ!この、一杯のために、いっぱいがんばりました♪」

心「今日は、ちょっと張り切りすぎたかな……頑張ったぞ☆はぁとの腰♪」

P「美優さん、無理してお酒を飲まなくていいですからね」

美優「はい、ありがとうございます。でも、今日はちょっと、飲みたい気分なので……」

心「……こらこら、もう、オフだぞ♪いつまで敬語で喋ってんの☆」

P「いや、1日中仕事で一緒にいることが多くて、治らなくなって……」

美優「心……ちゃんは、切り替えるのが得意だから……」

心「うん、そうなの☆って、おい」

楓「うふふ」

心「……そういえばさ~、プロデューサー、この前はぁとが白無垢来た時に、はぁとに、結婚して♪ってプロポーズしたよね?」

P「ッブ!んなこと言ってないだろ!」

心「え~、言ったよ~☆これ、証拠♪」カチ

P「い、何時の間に……!?」

美優(今時、テープレコーダー……)

心『P!P!どう?はぁとの白無垢姿?似合ってる?』

P『……そうですね、似合ってますよ』

心『お?今、お嫁さんにしたいって言った?言ってない?言ったよね?言ったよ☆』

P『言ってない』

心『じゃあ、今言えよ☆早く☆早く☆』

P『はぁ?なんで、俺が……』

心『具体的に、はぁとのどこが良いのかも答えてね☆……はぁとの仕事のモチベにかかわるぞ♪』

P『……え~……あ~……面倒見が良くて、裁縫も上手い心をお嫁さんにしたいな~(棒)』ッピ

心「ほら☆」

P「完璧に言わせてるだけだろ!それ!」

心「ちなみに、はぁとの実家では、これをコピーしたテープレコーダーを神棚に飾って奉ってるぞ☆マジで…」

P「え?」

心「いや、あんまり、結婚の最速が激しくて、つい……」テヘ

P「おいいぃぃ!」

美優「あ、あの」

P「?」

美優「じ、実はこの前私も……ウェディングの企画で、相手の男性役の人が居なかったので、その、プロデューサーさんが代役をした時が、ありましたよね」

P「え、えぇ……まさか!」

美優「すみません。その時の写真を両親に送ってしまって……近々顔を見せに来いと……」

P「」

楓「皆さんいい加減にしてください」

P「そ、そうだぞ。いい加減に……」

ギュ…

P「え?」

美優・心「あ!?」

楓「プロデューサーは……楓ちゃん係なんですから♪」

おわり

>73
×心「いや、あんまり、結婚の最速が激しくて、つい……」テヘ
〇心「いや、あんまり、結婚の催促が激しくて、つい……」テヘ

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