モバP♀「眼が覚めたら縛られてた」 (30)


※プロデューサーが女性です
※若干の百合描写的なものがあります



女P「私は休憩室で仮眠をとっていたわけです」

女P「今しがた眼が覚めると、ヒモか何かでぐるぐるに何故か縛られていた。どういうことなの……」

女P「……なんでこんなことしたの」


女P「ね、楓さん」

高垣楓「寝ているプロデューサーが可愛かったので、つい」

女P「ちょっと意味がわかんないですねぇ」



高垣楓
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楓「それと、プロデューサーが起きた時に、驚いてあたふたしてるのも可愛いかなって思ったので」

女P「そこで縛っちゃうっていう方向性もわからない」

楓「あ、縛られてるプロデューサーも可愛いですよ?」

女P「なんなのそのフォロー的ななにか」

楓「可愛いですよ?」

女P「そういうのいいから」


女P「そもそも……この……何? ロープ? ヒモ? どこから持ってきたの?」

楓「まゆちゃんが貸してくれました。ナイロン製のロープだから痕になりにくいって」

女P「何持ってんのあの子」

楓「男Pさんに使うからって言ってました。あ、貸してもらったのは予備で」

女P「男P---!! 逃げろおおおおおお!!!!」


女P「……で? 気は済んだ? ほどいてくれない?」

楓「んー……ダメです」

女P「あ?」

楓「もうしばらくしばられてて下さい。……ふふっ」

女P(……洒落はいまいち)

楓「…………」ジー

女P「……(めっちゃ見られてる)」


女P「……楓さんや」

楓「ふふ、なんですか?」

女P「さっきから気になってたんだけど……」

女P「その頭の猫耳はなんなの?」

楓「気になりますか?」

女P「なんだかとても悲しい予感がするの」

楓「みくちゃんからはぎ取りました」

女P「みくううううううう!!」


女P「なんでそんなひどいことした! 言え!」

楓「あ、ちゃんと借りたんですよ?」

女P「ホントかよ……」

楓「みくちゃんの猫耳を両手でつかんで」

女P「アカン」

楓「『みくちゃん、この猫耳貸して』って」

女P「それ完全に強請ってるよね!? 強請る(ねだる)じゃなくて強請る(ゆする)だよね!?
   っていうか十歳年下相手に何やってんの!?」※みくにゃんは15歳、楓さん25歳

楓「みくちゃん、この猫みみください。……ふふっ」

女P「…………?」

楓「…………」


女P(……ああ、”みく”がかかってるのか。二文字だけじゃ分かんねーわ)

女P(みく、ださい猫みみください)

女P「これは酷い」

楓「えっ」

女P「ごめんなんでもない」


楓「それで……どうですか?」

女P「どうって?」

楓「えっと……………………にゃん」

女P「可愛い(断言)」

楓「…………ふふっ」ニコー

女P「えーと、それでね」

楓「はい、なんですか?」

女P「そろそろほどいてほしいなって」

楓「……ふふ、まだダメです」

女P「ええー」


女P「……楓さんや」

楓「なんですか?」

女P「ずっと思ってたけど、お酒飲んでるよね? 酔っ払ってるよね?」

楓「飲んでないですよ?」

女P「後ろにビールの缶が大量に転がってるんですがそれは」

楓「これは友紀ちゃんのです」

女P「ファッキューユッキ」

楓「友紀ちゃんのビールを私が飲みました」

女P「飲んでんじゃん!」


楓「こんなの飲んだうちに入りません」キリッ

女P「正直な話、ベロンベロンだよ!」

楓「酔っ払ってないです」

女P「素面で人を縛るとか変態なんだけど!?」

楓「志乃さんのワインを開ける勇気はなかったです……」

女P「開けてたらどうしようかと思ったよ……」


女P「ねえ、いい加減ほどいてくんない? 残りの仕事消化したいんだけど」

楓「もうしばらくしばられててください」

女P「それ二回目だから」

楓「天丼ですね。そう言えばお腹が空きましたね」

女P「本当に自由だなあんたは!」

楓「この後ご飯食べに行きませんか、プロデューサー」

女P「え? ああ、ええと、別にいいけど……」

楓「……ふふ」ニコー

女P「せっかくだから残ってる人も誘って」

楓「…………」ムー

女P(えー)


楓「…………むー」

女P「わかったわかった。二人でゆっくり食べに行こう」

楓「はい」ニコー

女P「だからほどいて?」

楓「んー……もうちょっと」

女P「まだ何かあるの?」


楓「最近、プロデューサーはとっても忙しいですね」

女P「まあ、そうだね。非常に忙しいです」

楓「他のみんなと毎日たくさんお仕事してますね」

女P「そうだね。たまにとれた休憩を今まさに潰されてる真っ最中だけど」

楓「私はいまお仕事ないです」

女P「楓さんはこないだ長期のお仕事終わらせたから、しばらくは休憩期間って伝えたと思うけど……」

楓「…………むー」

女P「ええー」


女P「なに? お仕事入れて欲しかったの?」

楓「…………むー」

女P「ごめん、私、察しが悪いから、言ってもらわないとわかんない」

楓「…………みー」シュン

女P(かわいい)

楓「……まあいいです。ちょっとだけ解消出来ました」

女P「そ、そう? ちょっとだけで大丈夫なの?」

楓「あんまりプロデューサーを困らせても仕方ないですし」

女P「ああ、うん、それはどうも」


楓「じゃあ最後に一つだけ」

女P「なに?」

楓「ちゅーしてもいいですか?」

女P「まじすか」

楓「というかします」ガシッ

女P「縛られてて逃げられないー」ヨジヨジ

楓「…………んー」ズズイ

女P「…………楓さん」

楓「なんですか?」

女P「……お酒臭い」

楓「…………」ムカッ


ツカツカツカ ガチャ(冷蔵庫を開ける音) バタン(閉める音)

女P「なんでそこでワンカップ酒を取り出す」

楓「知りません」グビグビプハー

女P「一気飲みしやがった」

楓「ちゅーします」ウィーヒック

女P「やだー! こんな酒臭いキスはいやだー!」

楓「ちゅー」ムチュー


女P「……酷い目に遭った」←ほどいてもらった

楓「つーん」

女P「つんつんしないの。ご飯食べに行くんでしょ」

楓「食べます」キリッ

女P「どこに食べに行こうか。あー、外食も久々だー。ずっとコンビニ弁当だったからさー」

楓「とってもお酒がおいしい素敵なお店を見つけたんです」

女P「まだ飲むつもりなのか。私、仕事残ってるからあんまり付き合えないよ?」

楓「~♪」

女P「聞いてないな」


女P(仕事忙しかったから、楓さんに振り回されるのも久々な気がするなぁ)

女P(……もしかして、そういうことなのかな?)

女P「…………」

楓「行きましょう、プロデューサー」

女P「……ご飯食べてる間なら、バッチリ構ってあげるから」

楓「…………ふふ♪」ニコー




おしまい

楓さんマジ25歳児。可愛い!可愛い!!可愛い!!!
女Pだといろいろハードルが下がるのです。ボディタッチとかその辺りの。
後は女の子同士でいちゃいちゃしてるのが好き。

女Pって結構需要があるのね

まあ良いネタが書けたらまた来るですよ

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