何かが起きそうなオンラインゲーム (10)

ぼく「NOO、ナニカ・オキソウ・オンライン、ずっとやりたかったけど、やっと遊べるぞ」
ぼく「まずはキャラクリエイトして……名前は「ぼく」で……初期ジョブ決めて……初期ステータス割り振って……」
ぼく「よし、スタート!」

少女「聞こえますか?」

ぼく「え?」

少女「私の声が聞こえますか?」

ぼく「な、なに?誰の声?」

少女「どうか助けてください」

ぼく「女の子?君はいったい?」

少女「私は待っています、あなたが来るのを、ずっと……」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1510317697

『謎の少女の声に導かれて君は別世界へと旅立つ。そこは現代社会とは全く異なる剣と魔法のファンタジー世界』
『さあ、君はこの世界で何を成すのか?NOO、ナニカ・オキソウ・オンライン、君だけの冒険譚がいよいよ始まる!』

ぼく「ああ、そういう導入なのか」
ぼく「いやーVRMMOって本当にリアルだな~」
ぼく「さあ、まずは……」

妖精「おめでとうございます!」

ぼく「うわっ!?妖精?驚いた」

妖精「あなたはこのNOOで記念すべき一千万人目のプレイヤーとなります!」

ぼく「そうだったんだ、なにかうれしいな」

妖精「それを記念して、あなたにスペシャルなアイテムをプレゼントします!」

妖精「換金アイテムセット、回復アイテムセット、30分効果がある経験値増加アイテム及びステータス強化アイテムセットです」
妖精「それでは、これからもNOOをお楽しみください」

ぼく「いっぱいアイテムもらえた、ラッキー!」

男「おい、お前初心者か?そうなんだろう?」

ぼく「はい、そうですけど」
ぼく(なんだろこの人、良く言えばワイルド、悪く言えば不良っぽいキャラデザだなぁ)

男「ゲームを始めたばかりじゃ何もわからないだろうから色々教えてやるぜ」

ぼく「ええっと……」

男「ほら!ついて来いよ、まずはレベルあげだ。いい狩場を教えてやるよ」

ぼく「あ、ちょ、ちょっと!」
ぼく(強引にフィールドに連れ出されてしまった。どこに行くんだろう?)
ぼく(結構歩いたな……、街からかなり離れちゃった)

男「おう、ついたぞ、ここで戦うんだ」

【モンスター】 グレートオーク  LV30

ぼく「そんな!?今日始めたばかりなのに、こんな強そうなのと戦えないよ!」

男「そいつはノンアクティブだから無視してりゃ何もしないぞ。お前が戦うのはこっちだ」

【モンスター】 モブスライム LV5

男「毒攻撃が厄介だけど回復さえしてれば初心者でも倒せる。まずは自分で戦ってみな」

ぼく「は、はい!」
ぼく(よーし、がんばるぞ!)

ぺちぺちぺち

ぼくはモブスライムを倒した。レベルが上がった!

ぼく(ふう、やっと一体倒せた。やっぱり初期装備だと弱いし時間がかかるなぁ)
ぼく(あれ?男さん?)
ぼく(なんで、回復するのに剣を出してるの?)
ぼく(なんで、剣を持ったままこっちに向かってきてるの?)
ぼく「あ……」

男「ほら、この武器使えよ。初期装備よりはマシだろ」

ぼく「ありがとうございます。いいんですか?」

男「鍛冶に失敗した3流品だからな、売っても小銭にしかならねぇよ」
男「それにこういうゲームはある程度サクサク敵を倒せた方が楽しいだろ」
男「さあ、レベル7くらいまでは頑張れよ」

ぼく(それからしばらくの間、男さんはレベル上げに付き合ってくれた)
ぼく(結構時間がたったな)
ぼく(疲れてきたし、そろそろ休憩したいな)

男「よし、こんだけレベルが上がれば後は一人でも大丈夫だろ」

ぼく「お世話になりました。僕は少し休みます」

男「おう、おつかれ」

ぼく「お疲れさまでした」
ぼく(さて、とりあえず休憩を……あれ?無い?)
ぼく(無い……なんで?)
ぼく(ログアウトボタンが……無い!?)

男「そうそう、ログアウトは街まで戻らないとできないぜ」
男「フィールドで無理やり電源切るとデスペナよりも多くレベルや所持金を失うからな」

ぼく「ああ、そういうシステムなんですね」

男「帰還アイテム使うか?」

ぼく「いえ、せっかくなんで風景を見ながら歩いて戻ります」

男「そうか、じゃあな!」

ぼく(男さんと別れた後、ぼくはゆっくり歩きながら街へ戻った)
ぼく(途中モンスターに襲われたりもしたけど、レベル上げのおかげで一人で倒せた)
ぼく(街につくと、なんだか騒がしい、広場の方に人が集まってる?)
ぼく(広場の中央にいたのは……GM?)

GM「NOOプレイヤーの諸君、私はGMであり、同時にこのゲームのメインプログラマーであり、グラフィッカーでもあり、プロデューサーでもある」
GM「そう、私のことを説明するなら……NOOの創造神、と言ってもいいのかもしれない」
GM「そう、私はこの世界を意のままに操ることができる。フィールドも、モンスターも、もちろんプレイヤーも」
GM「そんな私から、NOOプレイヤー諸君に重大なお知らせがある」

GM「この度、NOOのプレイヤーは一千万人を突破した。それを記念してスペシャルサービスタイムを開始する」
GM「具体的には獲得経験値上昇、武器鍛冶及び強化成功率上昇、レアドロップ率上昇、NPCショップでの割引とアイテム買取価格上昇だ」
GM「これからも、NOOをよろしくお願いします」

ぼく(GMの話が終わると同時に、プレイヤー達は散っていった)
ぼく(きっとレベル上げとかレアアイテム探しとかをするんだろう)
ぼく(休憩するつもりだったけど、やっぱりもう少し遊ぼう!)
ぼく(レベル上げ?クエスト?鍛冶に挑戦してみようか?)
ぼく「よし、いくぞ!」

だけど次の瞬間――
ぼくの目の前は真っ暗になった

ぼく「かーちゃん!いきなりケーブル抜かないでよ!途中だったのに!」

かーちゃん「あんたがいくら呼んでも返事しないからでしょうが!」

ぼく「だって止めるタイミングってもんが……」

かーちゃん「誕生日だから買ってあげたけど、これで成績が下がるようなら取り上げるよ」
かーちゃん「それに、帰ってからずっとゲームしてるけど宿題は?」

ぼく「ま、まだ……ごはん食べたらやる」

かーちゃん「まったく、今日はカレーだからね」

ぼく「やったー!」


おしまい

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