【クロスSS】喪黒VSスペースコブラ (69)




喪黒「・・・」スタスタ


コブラ「フンフフ~ン・・・」




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喪黒「・・・」スタスタ


コブラ「フフフフ~ン・・・」





喪黒「・・・」ピタッ


コブラ「フン・・・」



クルリ

喪黒「あなたねぇ、さっきから私の後ろをずっとつけて来てますね?」

コブラ「うん?何のことかなぁ?」

喪黒「誤魔化そうったって、そうは行きませんよ。私にはわかるんですからね」

コブラ「あんたの気のせいじゃないの?」



喪黒「私に用があるのなら、はっきりとそう仰りなさい」

コブラ「用ったって・・・。アンタみたいな薄気味悪いオッサンに用なんてないぜ」


コブラ「・・・最も」

コブラ「アンタが泣かせた子は、アンタに用があるかも知れないな」

喪黒「私が泣かせた子・・・?」



コブラ「まぁ、立ち話も何だからどっか落ち着ける所でゆっくり話をしようぜ」

コブラ「おっと、ションベンみたいなビールを出す店はゴメンだぜ?」

喪黒「ええ、そんなお店は私もゴメンです」

喪黒「…はぁ、全く仕方ありませんね」









―魔の巣―


コブラ「へーえ、中々いい雰囲気の店じゃないの」

コブラ「シケたツラしたオッサンしかいないのが難だがね」

喪黒「口の減らない方ですねあなたは」



コブラ「まぁ、酒はいいのが揃ってるみたいだけどな」カラン

喪黒「気に入ってくださったみたいで結構です」



喪黒「・・・それでは、本題に入りましょうか」

喪黒「あなたは、一体何者なんです?」

喪黒「なぜ私のあとを付けていたんですか?」

コブラ「俺かい?俺はコブラってもんだ」

コブラ「ただのしがない賞金稼ぎさ」



喪黒「・・・私はご覧の通り、なーんの変哲もないセールスマンです」

喪黒「賞金稼ぎに狙われるような事をした覚えはありませんが」

コブラ「本当にそうかい?」

コブラ「喪黒福造さん」



喪黒「・・・。どうやら、自己紹介の必要はないみたいですね」

喪黒「あなたは、なぜ私の事を知ってるんです?」

コブラ「・・・あれは、ちょいとこの辺にヤボ用があって立ち寄った時」

コブラ「道ばたで、小さな女の子が泣いているのを見かけたんだ」

喪黒「小さな女の子・・・?」



コブラ「その子が言うには・・・」

コブラ「お父さんが口もきかない、身動きもしない」

コブラ「まるで廃人みたいにされちまったって」

喪黒「・・・」



コブラ「その子の手には、アンタの名刺が握られてて・・・」

コブラ「この名刺にある、黒くて気味の悪いおじちゃんが」

コブラ「お父さんをこんな風にしたんだって泣いてたのさ」

喪黒「・・・」



コブラ「その子が、真っ赤に泣きはらした目でオレを見て言ったんだ」

コブラ「黒いおじちゃんをやっつけて、って」

コブラ「お父さんのかたきを取って、ってね」

喪黒「・・・」



コブラ「苦労したぜ?」

コブラ「ほうぼう、アンタの目撃情報を聞いて回ってな」

喪黒「・・・」



コブラ「それで、ようやっと」

コブラ「それらしい奴を見つけたって訳さ」

喪黒「・・・」



喪黒「・・・ああ、そう言えばそんな事もあったかも知れませんなぁ」

コブラ「本来なら、正義の味方なんてガラじゃないんだがな」

コブラ「頼まれちまったら、どうにも断れないタチなんでね」

コブラ「喪黒さん。アンタにゃ恨みはないが、あの子の依頼通りにさせてもらうぜ」

喪黒「やれやれ、厄介な方に目をつけられたものです」



喪黒「・・・それにしても、あなたは不思議な方ですねコブラさん」

コブラ「ん?俺がかい?」



喪黒「どんな人でも、多かれ少なかれ心にスキマを抱えているものなんですが」

喪黒「あなたには、まるで心のスキマが見当たらない…」

コブラ「さぁねぇ。心なんてものは」

コブラ「おフクロの腹ん中に忘れて来ちまったかも知れないねぇ」

喪黒「ホッホッホ、あなたは本当に面白い人だ」



コブラ「さぁーて、それじゃ」

コブラ「そろそろ、依頼を片付けさせて貰うぜ喪黒さん」

喪黒「やれやれ、やめて下さいとお願いしても無駄みたいですねこれじゃ」

喪黒「あ、ここじゃ何ですので外に出ましょ」










店の外


コブラ「なーに、命までは取らないから安心してくれ」

コブラ「アンタが二度と悪さをする気が起きないよう、ちょいとばかり痛めつけて・・・」



喪黒1・2「「ばぁ!」」

コブラ「なっ・・・!」



喪黒1「ホッホッホ、驚かれましたか?」

喪黒2「私の扱っている商品、身代わり人形です」

コブラ(オッサンが二人・・・?どっちが本物だ?)



喪黒1「雑用を押し付けたり、身代わりにしたり」

喪黒2「色々と便利ですよ。あなたもお一つ、いかがですか?」

コブラ「くっ・・・!」シャキッ



コブラ「コイツか!」

グォォーーーッ!

喪黒2「あれぇーーーーっ」ドゴーーーン



喪黒1「おおっと、残念でした。本物の私はこっちでした」

喪黒1「危ない危ない、その左手…。あなたは恐ろしい武器をお持ちですね」

コブラ「ちぃっ…!」



喪黒1「やられてしまわないように、もっと増やしておきましょ」グニュニュー…

喪黒2「おっと、どれが本物かわからなくなるように場所を入れ替わっておきませんとね」

喪黒3「右へー、左へー…。さぁ、どれが本物の私でしょう?」

コブラ「…ナメやがって」



コブラ(この中に、本物は一人)

コブラ(もし間違ってまた偽物を撃っちまったら、さらに増える)

コブラ(どれだ、どれが本物だ?)



喪黒1「どうしたんですか?ずい分と大人しくなられたようですが」

喪黒2「もしかしてお疲れですか?」

喪黒3「ひと粒飲めば元気百倍になる薬、なーんてのもありますよ」

コブラ「・・・」

こう言うクロスオーバーの対決は好きです、次回作も作る予定があるな楽しみです



コブラ(・・・落ち着け。焦ればヤツの思うツボだ)

コブラ(焦り、動揺・・・。ヤツはいわゆる心のスキマを突こうと狙っている)

コブラ(ならば・・・)スゥ

>>30
次は何がいいですかね



喪黒1「おやおやぁ~?どうされたんですかぁ?」

喪黒2「目なんて閉じてしまって。それじゃなーんにも見えませんよー?」

喪黒3「ヤケクソにでもなったんですかぁ?」

コブラ「・・・」



コブラ(視覚に頼るからヤツに惑わされる)

コブラ(感覚を研ぎ澄まして、ヤツの気配を探るんだ)

コブラ(・・・)

希望言って良いんですか?、ならアニメ地獄少女から閻魔あいvs魔法少女リリカルなのはからフェイト・T・ハラオウン



喪黒2「ほらほら、こっちですよ~」

コブラ(・・・コイツは違う)

>>35
も、申し訳ありませんどっちもそんな詳しくなくて難しいですね・・・



喪黒3「さぁ、どれが本物でしょうねぇ~」

コブラ(コイツも違う)



喪黒1「そっちが来ないなら、こっちから行きますよ~」

コブラ(・・・)

コブラ(コイツだけ、ドス黒い雰囲気が他よりほんのわずかに強い・・・)



コブラ「・・・本物は」




コブラ「お前だ!」

グォォーーーーッ!

喪黒1「あーーーれーーー!」ドゴーーーン…



喪黒2「ぎゃぁぁぁ・・・」グニョグニョ…

喪黒3「ひぃぃぃ・・・」グニョグニョ…


コブラ「・・・ふぅ」

コブラ「他の二体が崩れていきやがる」

コブラ「やったか・・・?」



喪黒「・・・残念でしたねぇ」

コブラ「!」

喪黒「それ、ぜーんぶ偽物なんです」

コブラ「なっ…」クル


喪黒「やっと、心にスキマができましたね」指ビシッ

コブラ(くそっ、いつの間に後ろに、間に合っ・・・)




「ドーーーーーーーーーーーン!!!!!」





コブラ「うわぁぁぁーーーーーーーっ!?」

























「・・・さん、兄さん!」



コブラ「・・・う、う・・・ん?」






通行人「危ないよ、こんな道のまん中で寝てちゃ」

コブラ「・・・あ、ああ」



コブラ(・・・)

コブラ(朝、か・・・)



通行人「夕べ、飲みすぎたのかい?」

コブラ「・・・ああ、まぁそんな所だ。悪いなわざわざ起こしてくれて」

そうですか、詳しくありませんかなら有名所から ウルトラマンvsゴジラ これで無理なら諦めます



コブラ(…)

コブラ(…ちくしょう、見事にしてやられたって訳か)

コブラ(まぁいい、次に会った時は…)

ピーピー

『コブラ?』

>>48
そーですね、チャレンジして見ましょうか
いつになるかはわかりませんけど



コブラ「ん?おお、どうしたレディ」

『心配してたのよ。連絡がなくて』

コブラ「ああ、ちょいとばかり油断しちまってな」



コブラ「レディ。例の子に謝っといてくれないか」

コブラ「かたきを取りそこねちまったってな。だけど、次は・・・」

『ああ、今その子に代わるわね』

コブラ「おいレディ?」



『おじちゃん!』

コブラ「・・・おお、君か。悪いな、おじちゃんちょっと油断しちまって…」

『お父さんが、お父さんが・・・』

コブラ「ん?お父さんがどうかしたのかい?」


『お父さんが、元に戻ったの!』

コブラ「なに・・・?」

ありがとうございます、こちらも気長に待ってますので大丈夫ですよ



少女「おじちゃんが助けてくれたんだよね?」

レディ「聞こえた?コブラ」

『あ、ああ。そうか、元に戻ったのか・・・』

レディ「コブラがやってくれたんでしょ?」

『・・・まぁ、そんな所だ』

少女「おじちゃん、ありがとう!」

『なーに、いいって事よ。良かったな、お嬢ちゃん』

>>54
ええ、その時は宜しくお願いしますね



コブラ(・・・)

コブラ(・・・これで、オレがあのオッサンを狙う理由は)

コブラ(何もなくなった、って訳か)

コブラ(・・・)



コブラ「・・・やれやれ、全く」

コブラ「喰えねぇオッサンだぜ・・・」



コブラ「・・・は~あ。今夜は酒がマズそうだ」

『どうしたのコブラ?』

コブラ「うんにゃ、何でも」



コブラ「レディ、今から帰るからとびっきりの酒を用意しといてくれ」

『ええ、わかったわ。ロマネコンティなんてどう?』

コブラ「もっと強いのがいい。・・・は~あ、こりゃ飲まなきゃやってらんねーぜ」ポリポリ

『コブラ、本当にどうしたの?』

コブラ「男にゃ色々あるんだよ」

テクテク…

―――
――
















喪黒「…ふぅ、どうやら諦めてくれたみたいですね」

喪黒「ああいった、心にスキマのないタイプの人は私の一番の苦手です」

喪黒「一瞬。ほんの一瞬生じた心のスキマをついて」

喪黒「気絶させるのが精一杯でした」



喪黒「・・・まぁそれにしても」

喪黒「本来ならルール違反をしたお客様を元に戻すのは私の信条に反するのですが」

喪黒「今回だけ特別ですよ、特別」



喪黒「何せ、あんな恐ろしい人につけ狙われたのなら」

喪黒「私の命が、いくつあっても足りませんからなぁ~」


「ホーッホッホッホッホ…」





以上です
読んでくれた方、コメントくれた方ありがとうございました

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