コブラ「俺より優れた腕のやつがいるだと~?」【コブラss】 (24)

はるか未来、人類が自家用宇宙船で外惑星に行くことが可能となった時代…

コブラ「退屈だねぇ~…こうも退屈だと綺麗な女の子と遊びたくなるもんだ。」

コブラ「おいレディ。惑星507まで飛ばしてくれ。」

レディ「ダメよ。」

コブラ「ジョークだぜレディ。そんなカッカするなよ。」

レディ「そんなに退屈ならロドリゲス博士に会ってみたら?」

コブラ「ロドリゲス博士だぁ~?」

レディ「なんでも世紀の大発明をして、巷では噂になってるらしいわ。」

コブラ「へっ。そんなのショボい発明に決まってる。どうせ男から女に変われる機械だとかそんなのだ。」

レディ「でも、退屈なんでしょ?」

コブラ「暇つぶしにはなるが、時間の無駄だぜ。」

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レディ「ロドリゲス博士のいる惑星トンガまでは距離500km以内にあるわ。」

コブラ「ロドリゲス博士とそんなに会わしたいのおたく?それとも神様のいたずらってか?」

レディ「どうする?」

コブラ「行きゃあいいんでしょ行きゃあ!それでバカげた発明だったら研究所ごと粉々にしてやる!」

レディ「あら。あなたらしくないわねコブラ。」

コブラ「 そんな暇つぶし二度としたくないからな。」

ー惑星トンガー

コブラ「荒れた土地だな…こんな所に研究所があったら逆に目立つはずだがなぁ。」

レディ「ロドリゲス博士の研究所はこの近くよ。」

コブラ「とは言ってもないものはいくら探したってないんだ。非売品なのに売ってくれってせがむようなもんだぜ。」

ピコーン

レディ「!………ここよコブラ。」

コブラ「あぁ着いたな。砂漠のど真ん中に。」

ブォォォォォン

コブラ「砂嵐か。これはこれは地味な歓迎でロドリゲス博士。」

ロドリゲス『喜んでくれて嬉しいよコブラ。』

コブラ「!」

ウィィィィィン

コブラがいた地面が突如として開き、下へと下る階段が出現した。

コブラ「へぇ〜。今度はド派手な歓迎だこと。」

ロドリゲス『下へ降りてきたまえコブラ。そこで話し合おうじゃないか。』

コブラ「もちろん。欲しい物は非売品でも買っちゃう男だからな。」

タッタッ

レディ「罠の可能性はあると思う?」

コブラ「あるね。けど、進まなきゃ事実は分からないものさ。」

ロドリゲス「ようこそコブラ!我が研究所へ!」

コブラ「どうして俺の名を?」

ロドリゲス「海賊ギルドに知人がいてね。それでさ。」

コブラ「あんたは敵か?」

ロドリゲス「とんでもない。敵ではないさ。…ただ味方でもない。」

コブラ「そいつはどういう意味合いで?」

ロドリゲス「私は誰の味方にもなるつもりはない。一人で大儲けをして一人で死にたいんだ。そうじゃないと金を分けないといけないからな。」

コブラ「金にがめついこった。」

レディ「なぜこんな地下に研究所を?」

ロドリゲス「私の発明を狙ってくるやつらにバレないためさ。ここなら簡単には攻めてこられない。」

コブラ「そんなに凄い発明なわけ?」

ロドリゲス「興味があるのかねコブラ?」

コブラ「世紀の大発明と言われたら誰だって興味が湧くさ。」

ロドリゲス「そうだな…本来は宇宙研究国際会議で発表する予定だったが、ここまで来てくれた君に特別にお見せしよう。」

ロドリゲス「私が10年の月日をかけて作った発明……」

ロドリゲス「タイムマシンだ!!」

コブラ「タ…タイムマシン……?」

ロドリゲス「その顔は信用していない顔だな。」

ロドリゲス「この写真を見たまえ。」

ペラッ

その写真に写っていたのは色んなアクセサリーを身につけた宇宙犬だった。

ロドリゲス「こいつは私のペットのドグだ。バカな犬だったが、この発明では役に立ったよ。」

ロドリゲス「今度はこっちの写真を見たまえ。」

『新生物発見!?見たこともない犬が発見される!』

ロドリゲス「約100年前の記事さ。この犬は100年前にタイムスリップした私のドグだ。それは立派な証拠になるだろ?」

コブラ「こいつはすげぇ!本物のタイムマシンじゃねえか!」

ロドリゲス「やっと信じてくれたか。」

ロドリゲス「そうだ。コブラ。君もこのタイムマシンに乗ってみないか?」

コブラ「いいのか?」

ロドリゲス「もちろん!ただし命の保証はしないよ。」

コブラ「命ぐらい自分で守れるさ。」

ブロロ…

レディ「それじゃあしばらくのお別れね。」

コブラ「なーに。俺にとっちゃ短時間の旅行だよ。」

レディ「ところでロドリゲス博士。人間を乗せた事は?」

ロドリゲス「ない。」

コブラ「………へ?」

ロドリゲス「しかもどの時代に飛ばされるのか指定はできない。いつでもランダムだ。」

レディ「はぁ……」

ロドリゲス「初めての実験体は君だよコブラ。」

コブラ「おいちょっと待て!」

ロドリゲス「それじゃあなコブラ!健闘を祈っている!」

ブォォォォォ

ウィィィィィン

パシャッ

……………

ザワザワ…

コブラ「…………んぁ?」

コブラ「ここはどこだ?」

女の子「大丈夫ですか?」

コブラ「あぁ。大丈夫だ。ここはどこだ?」

女の子「ここ?ここは日本ですけど…」

コブラ「日本?」

コブラ(日本と言えば遥か昔地球にあった国だったはず………つまりタイムスリップは成功しているのか。)

女の子(外国人の迷子かもしれないわね…)

女の子「お名前は?」

コブラ「………ジョンソンだ。」

女の子「ジョンソンさんね。どうしてここに?」

コブラ「それが待ち合わせしていた友達とはぐれちゃってね。初めて日本に来たもんだから迷子になってたってわけさ。」

女の子「やっぱり。それじゃあその友達を探しましょう。」

コブラ「いいのか?」

女の子「私も友人と待ち合わせしてるからそれまでだけど。」

コブラ「あんた名前は?」

女の子「香よ。槇村香。」

コブラ「香ちゃんか。可愛い顔してるな。」

香「え?」

コブラ「彼氏と待ち合わせってところかな?二ヒヒ。」

香「と、とにかくその友人を探しましょう!ね!」タタタ

コブラ「お、おい!置いてくなよ!」タタタ

?「………コブラ。」

??「あれが私の狙って欲しいターゲットです。」

?「………わかった。」

??「報酬はしっかり支払います。あとはお願いしました。」タッタッ

?「………………」

ーーーーーーーーーーーーーーーー

?「何か道具出してよ〜。」

??「君はそれだから成長しないんだ。」

?「うえーーーーん。」

??「もう…しょうがないな。」

?「やったー!」

ーーーーーーーーーーーーーーーー

?「とっつぁんもしつこいこった。」

??「おまえほどじゃねえけどな。」

?「あの宝石の持ち主の女の子がこれまた可愛いんだよなぁ〜!ヌフフフフ。」

??「まったく…付き合ってらんねえよおまえには。」

つづく

コブラ(日本に来たは良いけれど目的がないんじゃやることがねえと来た。これは困った。やることといったら女の子ナンパするぐらいしかねえかな。)

香「あれ?」

コブラ「どうしたの香ちゃん。」

香「あいつ…」

?「はーいそこの可愛くてプリティなお姉さん!僕と遊ばな〜い?」

女性「あなたと?楽しませてくれるの?」

?「もっちろーん!昼は色んなところへ行って夜は豪華なディナー。最後はもちろん………」

香「ばか!」トン

100tハンマーが振り下ろされた。

?「ぐへぇ。」

女性「なんだ彼女持ちか。」タッタッ

?「なにすんだよ香!」

香「女性を口説くのはほどほどにしなさい!」

?「ちぇっ!」

コブラ「…………」

?「……そちらのいかにもプレイボーイな外国人はなんだ?」

香「勘違いしないでよ。この人は迷子なの。今は友人を探してあげてるのよ。」

コブラ「ジョンソンだ。よろしく。」

?「日本語がお上手で。冴羽・だ。よろしく。」

コブラ「こちらこそ。」

ガシッ

・「……」

コブラ「ヒヒヒ。」

訂正

女性「なんだ彼女持ちか。」タッタッ

?「なにすんだよ香!」

香「女性を口説くのはほどほどにしなさい!」

?「ちぇっ!」

コブラ「…………」

?「……そちらのいかにもプレイボーイな外国人はなんだ?」

香「勘違いしないでよ。この人は迷子なの。今は友人を探してあげてるのよ。」

コブラ「ジョンソンだ。よろしく。」

?「日本語がお上手で。冴羽リョウだ。よろしく。」

コブラ「こちらこそ。」

ガシッ

リョウ「……」

コブラ「ヒヒヒ。」

リョウ「どうした?」

コブラ「香ちゃん。あんたも友人と会えたことだし、ここからはオレ一人で探すとするよ。」

香「え!?でも……」

コブラ「オレは一人の方が気楽でいいもんでね。引きこもりと一緒さ。」タッタッ

香「変な人………」

リョウ「確かにな。」もっこり

香「ん?」

香「あ!また女性見て変な想像したでしょ!!!!」

リョウ「え!あ、こりゃついうっかり!」もっこり

ズカァ

100tハンマー再び。

香「反省してなさい。」

ーーーーーーーーーーーーーーーー

タッタッ

コブラ「さてと…そろそろ出てきたらどうだいスナイパーさんよ。」

シィーーーーン

コブラ「………近くにはいないってことか。遠くから狙ってるんだな?」

コブラ「オレが見る限り半径1km以内にはいない…となるとそれより遠い所からオレを狙ってるってことになる。凄腕のスナイパーだな。」

コブラ「それにしても不思議なこった。タイムスリップしてきたオレを狙うなんてさ。未来から追ってきたのか?」

ズキューーーーン

コブラ(正確な弾道…!)

コブラ(しかも狙いはオレじゃなく………)

カァーーーン

ボロ…

ヒュウウウウ

コブラ「オレの頭上の外れかけの看板と来たか!!」ダダダダダ

バァァァーン

ーーーーーーーーーーーーーーーー

?「不始末(ノットクリア)………!」

?(あの逃げ足………元陸上選手か軍の者か……!)

?「…………………」

?「ターゲットは凄腕と来たか………」

ーーーーーーーーーーーーーーー

リョウ「!」

香「どうしたの?」

リョウ「香、すまないがこの先のハンバーガーショップで待っていてくれ。」ダダダダダ

香「ちょっとリョウちゃん!」

リョウ(音が聞こえた方向…あれはジョンソンってやつが行った方向だ。もしや………)

タッ

リョウ「看板が落ちたのか………」チラッ

リョウ(だが、劣化で落ちたのではなく銃弾によるもの。それに跡を見る限りでは近距離ではなく遠距離からの狙撃か………狙われたのはおそらくジョンソン。やつはただの観光客ではないな。)

チラッ

リョウ(………そしてオレも狙われているというわけか。)

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世界一腕の立つ殺し屋「そのキレイな顔をフッ飛ばしてやる!!」

ズガァァァァン

世界一腕の立つ殺し屋「ぐふ!」

世界一腕の立つ殺し屋「バ…バカな……500m先のスナイパーをハンドガンで撃ち抜くだと……!? それも正確に心臓を………」

ガクッ

リョウ「狙うんだったら夜にするんだったな………夜の方が俺は攻撃的でね。」

リョウ「やつはジョンソンを狙ったスナイパーではない。ジョンソンを追おう。」ダダダダダ

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のび太「ドラえも〜ん。どこに行ったの〜?」

のび太「どこでもドアはこれだから嫌なんだ!なんで知らない土地に飛ばされなきゃいけないんだ!」

のび太「誰か助けて〜!」

?「………………おいボウズ。迷子か?」

のび太「………うん。」

?「チッ…ここで泣かれると仕事の邪魔だ。交番を教えてやるからついてきな。」

のび太「わぁぁぁ!ありがとうおじさん!」

?「おじさんじゃねえ。お兄さんだろ。」

のび太「う…うん。」

?「ったく…これだからガキは。」

ズキューーーーン

?「! 危ねえ!」

のび太「うわ!」

ゴロゴロ…

?はのび太を抱え転がった。

のび太「な、な、なにがあったの!?」

?「こっちはガキを連れてるってのに御構いなしってか。非情なやろうだぜ。」

?「逃げるぞガキンチョ!」ダダダダダ

のび太「わわわ!」

チャキッチャキッ

??「やつはコブラではないか。だが、危ない香りがするやつは一人残らず消してやろう。」

つづく

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