最原「なんやかんやは、なんやかんやです」 (80)

※キャラ崩壊注意、特にハルマキごめん

※ニューダンガンロンパV3のネタバレを含みます

※たぶん『33分』じゃ済まない長さ



学級裁判場

赤松「(才囚学園での最初の…そして願わくは最後の…学級裁判が終わった)」

赤松「(最原くんは真実から目を背けずに、私が犯人であることにたどり着いた)」

赤松「(これで、よかったんだ……。首謀者はわからなかったけど、最原くんなら、きっとこのコロシアイを終わらせてくれる……!)」



モノクマ「それではっ! シロとクロの運命を分ける、ワックワクでドッキドキの…」

最原「……はたしてそうでしょうか?」

モノクマ「…えっ?」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1499260611

モノクマ「ちょっと? 最原クン?」

最原「確かに、赤松さんは犯人なのかもしれない」

王馬「なのかもしれないって……最原ちゃんが推理したんじゃん?」

真宮寺「そうだネ。なかなか筋の通った美しい論理だったと思うヨ」

ゴン太「赤松さんが犯人だったんじゃないの? 何を言ってるのかよくわからないよ……」

茶柱「男死に同意したくはないですが、その通りですよ! 言っていることがめちゃくちゃです!」

東条「特に謎は残っていないと思うのだけれど…」

最原「いや、こんなに早く終わらせちゃうわけにはいかないよ」

キーボ「早くって…結構長く議論してましたよ?」

夢野「いったい何が言いたいんじゃ…。ウチは眠い。もう寝たいんじゃ」

春川「……なんかくだらないこと思いついた顔してない?」

最原「時間はまだまだあるよ。この事件、こんなところで終わらせるわけにはいかない」

モノクマ「…マジで?」

剛が完治しますように……

最原「そう。この事件……」

 赤松・百田「!」

 星・入間「!」

 アンジー「んー?」

最原「すでに解決していようがいまいが……」

 白銀・モノクマ「!」

 モノキッド・モノスケ・モノファニー・モノダム「!」

 モノタロウ「…?」



最原「僕が33分持たせてやる!!」

33レスとかではないのか


もうとっくに解決した事件を放送時間33分いっぱいまでなんとか持たせる迷探偵

その名も33分探偵「最原終一」

次々と繰り出される推理にガンガン増える一方の容疑者

その果てに真犯人は見つかるのか見つからないのか

只今、4分です

33分探偵とかまたクッソ懐かしいものを……

#1 図書室殺人をもたせる

最原「もう一度アリバイを確認してみようか」

最原「天海くんが殺されたとき、地下のゲームルームには百田くん、春川さん、アンジーさん、茶柱さん、夢野さん、ゴン太くんがいた」

ゴン太「ゴン太はその奥のAVルームにいたよ。虫さんのビデオを見ていたんだ!」

最原「地上の、階段前の教室には僕と赤松さん。食堂に真宮寺くん、東条さん、入間さん、白銀さん」

王馬「そしてキー坊、星ちゃんは個室にいた……ってさっきも言ったよね? あとあと、オレも実は個室にいたんだよねー! これは嘘じゃないよ!」

最原「なるほろ…」

最原「真宮寺くん、白銀さんがトイレに行ったとき以外に、食堂に出入りはなかったかな」

真宮寺「そうだネ…強いて言うならモノクマーズが最後の晩餐を持ってきたことかな。あれを出入りと言っていいかは微妙だけどネ……」

最原「なるほろ。となると……東条さん」

東条「なにかしら」

最原「東条さんは『超高校級のメイド』であり、滅私奉公を信条に仕事に全力で励んでいる。そうだよね?」

東条「そうね。依頼は完璧にこなすようにしているわ」

最原「そう。そんな完璧な東条さんだからこそ、何かを一人で抱え込んでいる天海くんを手助けしてあげたい……そう思った」

~クライマックス(?)推理~

最原「天海くんはタイムリミットの前、「自分がこのゲームを終わらせる」と繰り返し言っていたんだ。同時に「余計なことはしないでほしい」ともね」

星「確かに言っていたな。俺が命を張ると言ったときも「俺に任せてください」だったか。結局何を知っていたんだか……」

最原「しかし東条さんとしては天海くんが気になってしょうがない。なんとかして助けになりたい。しかし天海くんは自分でやるの一点張りで、東条さんに心を許そうとしなかった」

最原「ならば、とピリピリしていた彼を少しでも元気づけようと東条さんは奉仕を続けた。モーニングコールに始まり、無料の朝食バイキング、ベッドメイク、ルームサービスにマッサージ」

春川「ビジネスホテルかここは」

最原「しかし一人になりたい天海くんには逆効果。かえって苛立たせてしまい、しまいには大喧嘩になってしまう」

最原「親切心を無為にされ、依頼も果たせない。さすがの東条さんもこう思った……」

 東条『よし、殺そう』

春川「軽っ」

百田「そして東条は、天海を殺したってのか……!」

最原「その通りだよ」

ゴン太「そんなことで殺人が…!?」

春川「私以外にツッコミはいないの?」

東条「ちょっと待ってちょうだい。事件当時私と一緒に真宮寺くん、入間さん、白銀さんがいたのよ。私には確かなアリバイがあるわ」

最原「いや、そうでもないんだ。その誰もがずっと東条さんを見張ってたわけじゃない。少しの間でも目を離したときがあったはずだ」

白銀「まあ、東条さんは洗い物とかを地味に続けてたけどね」

最原「そして白銀さんがトイレに立った瞬間、東条さんの殺人計画は始まったんだ!」

キーボ「なんですって!?」

~クライマックス(?)推理~

最原「まずあらかじめ、東条さんは僕たちの首謀者に対する計画を聞いていたんだと思う。彼女は仕事のためにあらゆる能力を身に着けているからね。隠密くらい簡単なことのはずだ」

東条「まあそのくらいなら不可能ではないけども……」

春川「そこは認めるんだ…」

最原「僕たちの計画から隠し扉の存在を知った後、天海くんの言動から彼は図書館に向かうのだと推理した」

最原「地下に天海くんが降りるのを確認したあと、食堂で三人に会ってアリバイを作る。そして白銀さんが食堂を出る時に、彼女もぴったりとくっついて出ていったんだ」

白銀「まったく気付かなかったよ……」

最原「メイドだからね」

星「たいしたもんだな」フン

最原「こうして首尾よく廊下に出た東条さんはそのまま階段からこっそり降りたんだ……。偶然、持っていた砲丸を片手にね」

春川「……偶然?」

情報屋役はモノスケかな?

王馬「ちょっと待ってよ最原ちゃん!」反論

王馬「仮にうまく食堂を出たとしてもさ、真宮寺ちゃんとかが東条ちゃんを呼んだりしたら一発でバレちゃうよね? こんな隙をあの東条ちゃんが作るとは、オレにはどうも思えないんだよねー」

最原「もちろんそこに抜かりはない。東条さんは『影武者』を用意したんだ。……それは」

最原「……」

最原「それは……」

茶柱「……それは?」

最原「ん……と」キョロキョロ

夢野「Zzz…グースカピー…」

最原「……」ウーン

アンジー「終一ー、どうしたー?」

最原「…あの人は駄目、で……となると……」ブツブツ

春川「さては誰に押し付けるか考えてるな」

最原「……そう! モノファニーだよ。モノクマーズが食事を持って来た時にモノファニーを素早く変装させて……」

モノファニー「アタイ!?」

モノクマ「いや、ボクたちは殺しに加担しないけど?」

最原「!」キッ

入間「だいたい頭身的に無理があるだろ」

最原「!!」クワッ

入間「ひっ…なんだよぉ…そんな睨むなよぉ…」

最原「……ふふふ」

最原「はっはっは……!」

最原「あーはっはっはっは!」

ゴン太「な、なにがおかしいの?」

最原「ものすごく頑張ったらどっちもなんとかなるよねぇ!?」バーン

 東条・真宮寺「!?」

 キーボ・王馬「!?」

 春川・百田「!?」

 モノクマ「!?」

 夢野・モノタロウ「Zzz…」

~クライマックス(?)推理~

最原「厨房にモノファニーを連れ出した東条さんは、彼女に向けて前人未到のものすごい勢いで頼み込んだ。モノファニーはそれを承諾する。なぜなら、その必死の懇願に亡き母の面影を見たからだ」

春川「ほんとかよ…」

星「世の中まだまだ捨てたもんじゃねえな……」

最原「そしてモノファニーを空前絶後の頑張りで着替えさせる。さまざまな依頼で培った技術を駆使し、ついにモノファニーを、東条さんになんとか見えないこともない、かなぁ…?っていうレベルにまで変装させたんだ」

キーボ「まあ、頭身も何もかも違いますからね」

最原「本物の東条さんが出ていったあとはモノファニーが洗い物含め奉仕を行う。おかわりなどを頼まれた時にもしっかりと働いた。しかし誰も気付かない!」

春川「いや気付くでしょ」

百田「タイムリミットも近かったし、みんな慌ててたんだろうな」

頑張ったらなんとかなるを許したらなんでもありじゃねえかw

最原「こうしてアリバイ工作を完了した東条さんは図書室に向かった。しかしこのまま図書室に入っては僕たちの仕掛けたカメラに写ってしまう」

キーボ「確か、カメラのセンサーは扉を入って数歩のところを検知するんでしたよね?」

最原「それも東条さんは知っていた。メイドだからね」

百田「メイドすげえ!」

春川「すごすぎでしょ」

最原「東条さんは扉にわずかの隙間を開けて忍び込んだ。近くに天海くんがいれば都合が良かったが、残念ながら彼は部屋の奥にいたんだ。このまま近づいてはカメラに映ってしまう」

ゴン太「じゃあ一体どうやって…」

最原「扉のカメラは全て、本棚上から床に向けられていた。ならばそこを通らなければいい。部屋に残されたルートはあと一つ」

最原「つまり……天井っ!」

白銀「天井……!?」

>>18
それが33分探偵

~クライマックス(?)推理~

最原「東条さんは壁をつたって図書館の天井に貼り付き、そのままグワシグワシと天井を這って天海くんの頭上まで移動したんだ!」

百田「なんて握力なんだ…」

白銀「絵面やばそう…」

最原「あとは簡単だ。位置を測って天海くんに砲丸を落とすだけ。しかしここで思わぬ誤算があった」

王馬「赤松ちゃんの砲丸だね?」

最原「その通り。天井にいた東条さんは本棚の上をゴロゴーロゴロ、と転がってくる砲丸を発見する。しかし止めることができない。片手は天井にしがみついてないといけないし、もう一方の手には自分の持って来た砲丸があったからだ」

春川「片手で移動してたんかい!」

最原「赤松さんの砲丸は天海くんに命中。自分の計画が失敗したことを悟る東条さん。しかし天海くんは倒れなかった!」

百田「なにぃっ!?」

アンジー「神様が守ってくれたのかなー?」

最原「命中したのは天海くんのアンテナだったんだ。知らない人も多いようだけど、彼のアンテナには一度だけ攻撃を無効にする効果があるんだ」

白銀「遊戯王かなにか?」

最原「不幸中の幸いだったが、そこを東条さんのダメ押しの砲丸が襲う……。これも見事に命中!」

星「天海…せっかく助かったのにな…」

最原「しかしまだ倒れない!」

春川「しぶといなあオイ!」

入間「一回しか防げないんじゃなかったのかよ?」

最原「よく思い出してみて。天海くんのアンテナは何本あった?」

茶柱「確か…そうです! 二本ありました!」

最原「その二本目のアンテナで彼は助かったんだ」

百田「ここが天海のすげえところなんだよ」

白銀「百田くんは天海くんの何を知ってるんだろうね…?」

最原「でも東条さんも諦めない。天井から床に飛び降り、天海くんの横に落ちてる砲丸を拾った」

アンジー「斬美も大変だねー」

茶柱「さすがに見つかるのでは?」

最原「そこは『天井を掃除していた』と言って切り抜けた。メイドならばどこを掃除していてもおかしくない。天海くんも納得し、まったく疑わなかった」

春川「ちょっとは怪しめや!」

最原「再び天井に上がった東条さんは砲丸を落とす。三度目の砲丸は今度こそ、天海くんの命を奪ったんだ」

春川「いやもう普通に殴りなよ」

最原「ついに殺害に成功した東条さんは砲丸を一つだけ残して回収し、図書館を去る。そしてなんやかんやして誰にも見つからずに一階に戻ったんだよ」

入間「おい、ちょっと待て。なんやかんやって一体なんなんだ!」

白銀「そうだよ! 一番大事などころじゃないの?」

夢野「スピ-…んあ? ……そ、そうじゃそうじゃ!」




最原「なんやかんやは……」




 茶柱「!」

 星「!」

 入間「!」

 ゴン太「!」




最原「なんやかんやです!!」ドドーン




 百田「!?」

 白銀「…?」

 真宮寺「…」

 春川「…うん、だろうなーって思ってた」

東条「ちょっといいかしら」反論

東条「残念ながら最原くん、あなたの推理には間違いがあるわ」

百田「どこがだ! どこからどう聞いても完璧な推理じゃねえか!」

春川「いやいやいや…!」

東条「私は確かに私の仕事に誇りを持っている。でもね、仕事で誰かを不愉快にさせたのなら、それで相手を恨むのはお門違いよ」

最原「……」

東条「滅私奉公。この言葉の意味はわかるわよね。私は自分のために人を殺したりなんてしない。……だって、メイドですもの」

星「……どうやら最原。分が悪いみたいだぜ」

最原「…そのようだね」

モノクマ「茶番も終わったかな? じゃあそろそろ、お待ちかねの……!」

最原「聞き込みをするしかなさそうだね」

百田「そうこなくっちゃな!」

モノクマ「……は?」

 テテッテテッ テ-テ-♪

モノクマ「なんだこのBGM!? っておいオマエラ! どこ行くんだ!」

生徒たち「ガヤガヤ」ゾロゾロ

モノクマ「まだ裁判の途中、ってエレベーターに乗るな! 勝手に動くんじゃなーい!!」

今日はここまでっすよ、お疲れ様っす。


コメ返しっす

>>3
まだ完治してないそうっすね。俺も心配っす…

>>5
それをはるかに超えそうっす

>>7
なんで三期をやらないんすかね?

>>13
別のキャラを予定してるっす

>>18
東条さんならなんでもできるって俺は信じてるっすよ

>>20
その通りっす

【ダンガンロンパ】霧切「超高校級の33分探偵よ。」
【ダンガンロンパ】霧切「超高校級の33分探偵よ。」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1413196633/)

乙!
しかし33分探偵SSなのに一気に終わらないとは逆に珍しい

ちょっとだけ更新するっすよ


>>28
知ってるっすよ。リスペクトしてるっす

>>29
まだまだ続くっすよ

〜聞き込み開始〜


教室

最原「ちょっと聞きたいことがあるんだけど、いいかな」

入間「なんだ? 俺様のヴィーナスボディのヒミツでも知りたいってかぁ!?」ヒャーヒャヒャヒャ

最原「入間さんはそういうのをやめて女の子らしくすれば可愛いのになあ」

入間「ふえっ!? …な、なんだよ童貞原のくせにぃ…」




廊下

百田「うおおおおおお!!」ダダダダダ

茶柱「男死ぃぃぃぃいい!」ダダダダダ




食堂

春川「ねえ白銀、メイクについて教えてくれない?」

白銀「いいけど…捜査は?」




厨房

王馬「違ーう! 料理は火力だゴン太! もっとフライパン振って!」

ゴン太「こ、こう?」

王馬「そうそうそう! やればできるじゃねーかゴン太ァ!」

キーボ「寿司を作ってるんじゃなかったんですか!?」

中庭

最原「この角度でいい?」

アンジー「にゃははー、いいねいいねー! 神った絵が描けそうだよー」

最原「知的な感じで頼むよ」

アンジー「神様が、それは難しいって言ってるよー」






百田「うおおおおおおお!!!」パコ-ン

星「甘い! デュークホームラン!」ドォン

百田「ぐわああああ!?」




食堂

春川「へえ、チークはこんな感じで入れて…」

白銀「そうそう! あとね…」

入間「おいてめえら! お、俺様にもその、お、女の子らしいメイクってのを教えてみやがれ!」

白銀「素直に言えば教えるのに…ほら、ここ座って」

入間「お、おう…。優しくしてね…?」




厨房

真宮寺「…というわけで、郷土料理からはその土地の歴史が見えてくることもあるんだ」ジュ-

キーボ「なるほど、メモリに保存しておきます!」

王馬「ロボには食べられないだろうけど、これ美味いね!」モグモグ

ゴン太「真宮寺くんは料理も得意なんだね」

東条「真宮寺くん、ニンジンはこのサイズで良いかしら?」トントン





赤松の個室前

茶柱「あ、最原さん」

最原「赤松さんは……中に?」

茶柱「ええ。『私が犯人なんだから逃げないように見張っててほしい』と頼まれました。でも……でも、転子は赤松さんが犯人だなんて信じたくありません!」

最原「それは僕もだよ、茶柱さん。だからこうして動いているし……茶柱さん、部屋に入ってもいいかな。赤松さんに話があるんだ」

茶柱「……男死を女子の部屋に入れるなんて!と前の転子なら言っていたかもしれませんね…」

最原「茶柱さん……」

茶柱「でも、転子はあなたを信じます。…必ずですよ! 赤松さんを救ってあげてくださいね!」

最原「……もちろんさ」ガチャッ

赤松の個室

赤松「……」

最原「……」

赤松「……なんで、こんなことをしたの?」キッ

最原「……」

赤松「私が犯人なのは、最原くんならわかってるでしょ!? 私が天海くんを殺したんだよ! 真実から逃げないでよっ!」

最原「……赤松さん」

赤松「バカな真似して私をかばわないで……! あのまま死なせてよ……! 助かるかも、なんて…希望を、見せないでよっ……!」ポロポロ

最原「赤松さんっ!」ガバッ

赤松「さ、最原くん……?」

最原「赤松さん、僕は本気だよ。本気で真犯人を探している。このままこの事件を終わらせたりなんかしない。……だからさ、泣かないでよ」ギュッ

赤松「あ、最原、くん……」ギューッ

最原「(気付けば赤松さんの紅潮した顔が目の前にあった。赤松さんはゆっくりと目を閉じ、そして僕は……)」スッ

赤松「……」ドキドキ

モノダム「チョット、良イカナ」

最原・赤松「うわっ!」バッ

モノダム「取リ調ベト言エバ、丼モノダヨネ。……大盛キムカラ親子丼、二人前ダヨ」ドドンッ

最原・赤松「多っ!」

モノダム「チナミニ……30分以内ニ食ベタラ、賞金ガ出ルヨ」

最原・赤松「!!」ガツガツガツ

モノダム「ヨーイ、スタート」ピッ

最原「……赤まふふぁん!
(訳:赤松さん!)」モグモグ

最原「ぼふは君にふぃんでふぉしくないんら!
(訳:僕は君に死んでほしくないんだ!)」モッシャモッシャ

赤松「残ねんふぁけど、もうわふぁしはここまふぇなんだよ。最ふぁらくん…
(訳:残念だけど、もう私はここまでなんだよ。最原くん…)」ガツガツ

最原「諦めちゃふぁめら、赤まふふぁん!
(訳:諦めちゃだめだ、赤松さん!)」モガモガ

赤松「……」モグモグ

最原「赤松さ、ゲッホゲッホ!」ブフォオッ

ここまでっす

お疲れさまっす

圧倒的ハッピーノーエンドですね間違いない

懐かしいな
共鳴振動の回はめっちゃ笑った

どこか

??「まったく、最原くんにも困ったよ…。裁判は引っ掻き回すし、勝手に捜査を始めるし…。ま、評判は悪くないようだけど」

??「…え、何? ……わかってるよ。でも大丈夫、証拠なんてないんだから……」

??「どうせ結果は変わらないんだよ。こんなところでコロシアイは終わらせない……」

??「……あれ? 思い出しライト、どこにやったっけ……?」

廊下

最原「…というわけで図書館の再調査をお願いできるかな」ウップ

入間「…し、仕方ねえな! トクベツにやってやるよ! 30分くらいしたら研究教室に来やがれ! いいか、テメエのためなんかにやるんじゃねえからな!」スタスタ

最原「ああ、よろしく頼むよ。……うっぷ」ゲップ

百田「探したぞ、最原!」

春川「私まで引っ張り回すのやめてくれない?」

百田「どうやら王馬のヤローが面白い情報を拾ったらしいぜ。解決の役に立つかも知れねー」

最原「よし、早速行ってみよう。百田くん、春川さん。っ……ふー…」ウェッ

春川「え、私も行くの? もう、しょうがないな…」

最原「…あー、ごめん。ちょっと休んでからでいいかな?」

中庭

王馬「待ってたよ最原ちゃん。このすげーめんどくさそうな夢野ちゃんが何か知ってるらしいんだ」

夢野「んあー……」ボーッ

百田「ほんとにめんどくさそうな顔してやがる……」

王馬「ほら夢野ちゃん、さっき言ってたことをめんどくさそうに教えてよ!」

夢野「…んあー。んあっ、んあー」

春川「普通にしゃべれやっ」

最原「いやダメだ。感じ取るんだ」

夢野「んあー!」サッサッ

春川「お、ジェスチャー付いた」

百田「クイズだな? 得意だぜ」

夢野「んあー」ソーッ

最原「ドアを開けた…家政婦は見た! 忍者…忍者!」

夢野「んあー!」チガウ

百田「開ける…宇宙! 地球! 地球は丸かった!」

夢野「んあー」ブンブン

王馬「アジの開き! なにか取れた…炭酸飲料!」

夢野「んあー…」パタパタ

春川「軽井沢! 泳ぐ…朝の湖畔! え、違う?」

数分後

全員「「「「あぁ~!! わかったわかった!」」」」

夢野「んあー」スタスタ

最原「ゲームルームに行ったときー」

夢野「んあー」キキミミ

王馬「誰かの声が聞こえたからー」

夢野「んあー」ソーッ

百田「こっそり覗いてみたらー」

夢野「んあー」ヌリヌリ

春川「天海が赤松にネイルアートをしててー」

夢野「んあー」プンスカ

最原「それを白銀さんが恨めしそうに見てた!」

夢野「…んあー!」コクコク

全員「「「「なるほど~!!」」」」

王馬「……って普通にしゃべればいいだろうがああああ!」ガシッ

夢野「んあーっ!?」ジタバタ

百田「落ち着け、王馬っ! 落ち着けっ!」

春川「……で、なにか分かったの?」

最原「気になることはできた、かな」



最原「(夢野さんの証言は確かに有力なものだった。しかしもう少し情報がほしい。そう思った僕はみんなに指示をした後、『彼』のもとへと足を運んだ)」

ゲームルーム

真宮寺「やァ、最原くん。民俗学講座はどうだい? 今なら安いヨ?」

最原「情報が欲しい」つ1000モノクマメダル

真宮寺「……例の図書室殺人の件かな? 人間観察が得意そうな僕に目を付けたわけだネ」チャリン

最原「なにか有力な情報はないかな」

真宮寺「そうだネ。姉さんの友達作りのために女子をよく観察していたんだけど……、一人不可思議な行動をしている人がいるヨ」

最原「それはいったい誰なんだ?」

真宮寺「……さァ、誰だろうネ……」

最原「……」つ1000円

真宮寺「……!」スッ

真宮寺「……白銀さんだヨ。デリケートな話題かもしれないけど、彼女はやたらと『ある場所』に向かうんだ。しかも滞在時間も長い」

最原「ある場所? いったいどこなんだ?」

真宮寺「ふゥ……とある村で、ゲートボールを発端に起きた事件の話をしようか…」

最原「……」つ荒縄

真宮寺「……!」サッ

真宮寺「『食堂近くの女子トイレ』サ。事件の時に行ってたあそこだヨ…。裁判直後にも入って行ったのを見たヨ」

最原「確かに妙だな」

真宮寺「もしかしたら、この極限状態で自分の安心できる場所を見つけただけなのかもしれないけどネ…」

最原「なるほろ……。……ちなみに、君の落ち着ける場所は?」

真宮寺「……スーパーの総菜コーナー」

最原「…ありがとう」スタスタ

真宮寺「……」

アンジー「いたいたー、是清ー。死んだ人を蘇らせる方法ないかなー?」つ塩

真宮寺「……!」ファサッ

真宮寺「…あァ、それならオススメの降霊術があるヨ。必要なものは……」

落ち着く場所そこでいいのか塩www

最原「(大方の情報は集まった。あとは入間さんに頼んだ鑑識の結果を聞くだけだ。途中で王馬くんに捕まり、なんやかんやあったものの、なんとか研究教室にたどり着いた)」



入間の研究教室

キーボ「酸化鉄とアルミニウムの粉……ここに火をつけるんですか?」

入間「そうだ。それだけで驚くべき変化が起こるぜ…目とケツの穴おっ広げてよく見てろよ…!」ゴ-グルon

キーボ「は、はい…あれ、なぜゴーグルを?」

入間「着火!」

ボオッ ピカ-ッ

キーボ「ま、眩しいっ! 目がっ! メインカメラがあーっ!」

入間「ひゃーひゃっひゃっひゃ! 今のはテルミットっつってなあ! 簡単に高熱と発光を起こせる反応なんだよ! さあキーボ、目が見えねえテメエの身体をじっくり弄らせてもらうぜぇ!」ワキワキ

キーボ「うわあああ! やめてくださいー!」

最原『入間さん、入っていいかな?』コンコン

入間「うわわっ」ポイッ

キーボ「投げられた!? なんなんですか!?」ガシャ-ン

ガチャ

最原「失礼するよ」

入間「ず、ずいぶん遅かったじゃねえかよテメー…オレ様待ちくたびれて…じゃなくて! 暇すぎてキーボ弄るところだったぜ」

キーボ「暇つぶしで人の尊厳を侵さないでください! ロボット差別です!」

入間「と、ところで…ニューモノモノマシーンでアイテム取ったんだがよ、オレ様は使わねーから、さ、最原、お前にやるよ…」

最原「こ、これは…!」

キーボ「何なんです?」

入間「『過剰に踊るはにわ』だ」

キーボ「よりによってそれ!?」

最原「ありがとう、大事に使うよ」

キーボ「絶対嘘ですよね? どう使うんですかこれ」

最原「それで、鑑識の結果はどうだった?」

入間「おう、ちょっとこっちに来い」スタスタ

入間「あの図書室を調べ直したら、いくつか発見があった。キーボに写真を取らせたのが…これだ」ペラッ

キーボ「散々手伝わされたから何かと思えば…最原クンのためだったんですね!」

入間「ち、ちょっと黙ってろ!」ポチッ

キーボ「あっ! ボクの機能停止ボタ……」チ-ン

最原「ふむ…」ペラペラ

入間「ふぅ…裁判前から大きく変わってるのは、『天海の死体がなかったこと』だけだな。血とかはそのままだったぜ」

最原「それは把握してたよ。聞き込みの前に図書室には寄ってたんだ。さっきもちょっと見てきたしね」

入間「んだよ、先に言えよ。でもこれは知らねえだろ? …あの砲丸の指紋を採取して見たんだ。結果がこれだ」ペラッ

最原「! これは…!」

入間「そうだ。『一切指紋が出なかった』んだ。砲丸を転がしただけでこんなに指紋が落ちるもんかぁ?」

最原「…そういうこともあるかもしれない…ごく稀にね。でも、これは…」

入間「発見はまだあるぜ、驚いてちびるなよ。砲丸のすぐ横のカーペットの写真だ」

最原「『床に凹み』…!?」

入間「ここまでくればバカでもわかるだろ? ちょっと実験だ。ほら、これ持て」つ砲丸

最原「これ、図書室と同じカーペットだね」テクテク

入間「よし、じゃこのオレ様が作った『これは伸びる、縦に。』に座って上から落としてみな」

最原「じゃあ失礼して」ペタッ ポイッ ゴトン

入間「写真と同じ感じに凹んだな。よし、降りてみろ」

最原「うん、よいしょ…あれ?」グイッ

入間「あー! やべー、わりーわりー、さっきそこに瞬間接着剤塗ったの忘れてたー。こうなったらズボン脱ぐしかねーなー」

最原「そうだね。脱ぐよ」ヌギヌギ

入間「ふえ!? そんなあっさり? あ、ち、ちょっと待ってぇ! まだ心の準備が!」アタフタ



最原「(そのままズボンを脱ぎ捨てると、入間さんは鼻血を吹き出して気絶していた。僕はキーボ君を再起動し、彼女の世話を任せて校内に戻った)」

最原「(あと一つ、解決には足りない……)」

最原「(それと股間がスース―する。先に着替え取ってこよう)」

お疲れ様っす。読んでくれた人に感謝します
書き溜めが尽きたっす……なんでもっと書いておかないんすかね?

コメ返し

>>39
最原くんを信じるっすよ!

>>40
俺は形状記憶合金の回が好きっす

>>48
絶対に似合わないところを選んだっす

乙!
しかしこれ結構真相に近づいてないか?
ところで33分探偵でマジで真犯人見つけた話ってあったっけ?

最 原 パ ン イ チ

>>56
2回くらいあったはず

入間こんなにかわいかったっけ?

喋らない証言者はパントマイマーのネタか?

痩せたカツオなら刺さるよね!
http://www.youtube.com/watch?v=hOrAsNyp8go

ほんとに少しだけ更新するっす

コメ返し

>>56
>>57の方の言う通り、2回ほどあるっす。最原くんが見つけるかは……。

>>57
男最原、パンイチで学級裁判に参加……はないっす

>>58
少しデレるだけでこの言われよう……。ぶっちゃけ入間さんのラブアパートが一番かわいいっす

>>59
そうっす。33分探偵一話のオマージュっす。『絶妙にバランスをとったゴン太』とどっちにするか悩んだっす

送信ミスっす。すみません

>>60
言い方がすごく好きっす

最原の個室

最原「替えのズボンはこれしかないか……裾短いな」ゴソゴソ

モニター『ザザッ……』

モノクマ『ピンポンパンポーン!』

最原「モノクマ……?」

モノクマ『そろそろ、誰かさんのせいで勝手に中断させられた学級裁判を再開しまーす! 五分以内に裁きの祠まで集まってねー! 集まらなかったやつはオシオキだぞー!』ブツッ

最原「五分、だって……? もう調べる時間がないじゃないか……」

最原「……いや」

ガチャッ

個室前

春川「あ、最原。今の放送聞いた?」

最原「聞いたよ。もう僕たちにできることはないみたいだ」

春川「そうなるね」

最原「……彼は?」

春川「彼って、百田のこと?」

最原「……」

春川「……いいんじゃない? 適当に任せたら。どうせもう行っちゃったし」

最原「あと三分か……そろそろ行こう」スタスタ

春川「うん。……なんかそのズボン、裾短くない?」スタスタ

最原「ねえ、春川さん」

春川「なに?」

最原「僕に……33分持たせられるのかな」

春川「いまさら何言ってんの? あんたが始めたんでしょ」

最原「……」

春川「はあ……だから、最後までしっかりやればいいんじゃないの? だって……」

春川「『超高校級の33分探偵』、なんでしょ?」フフッ

学級裁判場

モノクマ「まったくもう、勝手に裁判中断して外に出るなんて前代未聞だよ! これで何もありませんでしたー、だったらただじゃおかないぞ!」

最原「……東条さん、さっきは推理を間違えてしまってすみませんでした。これ、お詫びの品です」つ菓子折り

東条「あら、わざわざそんなことしなくても……」

春川「……妙なとこで律儀だなー」

モノクマ「おいちょっと、聞いてんの最原くん!? キミに言ってんだよ!?」

赤松「さ、最原くん……」

茶柱「……転子は信じますよ」

百田「そうだ! 心配いらねえ! 必ずてめーの冤罪を解いてくれるぜ、赤松!」

星「ずいぶんと忙しく動いていたみたいだな」

夢野「ウチのところにも聞き込みに来たな」

ゴン太「ゴン太はあまり役に立ててないかも……ごめんね」

春川「夢野、なにもしゃべってないけどね」

真宮寺「ククク……彼が何を見せてくれるのか、楽しみだヨ……」

アンジー「さっき完成した終一の絵ならあるよー? 見るー?」

真宮寺「やめとくヨ」

キーボ「ボクと入間さんも協力しましたよ」

王馬「入間ちゃんが!? うわー、珍しいねー!」

入間「う、うっせーぞ! このツルショタ!」

白銀「それで、どうだったの最原くん。なにか分かったの?」

最原「ああ。収穫はあったよ」



最原「……真犯人が、わかったんだ!」



 学 級 裁 判  開 廷 !

今日はここまでっす。読んでくれた人に感謝します

次回、完結! ……なるか?

1です
大幅に書き直した都合でもう少しかかると思われます
続きをお待ちの方に謝罪します

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