いろは「皆さんに会いに行きませんか」 (31)


八幡「どした、急に」

いろは「だから、皆さんに会いに行きましょうよ」

八幡「みんなって誰だよ?」


いろは「そうですね~、やっぱり先輩的には結衣先輩とか雪ノ下先輩とか」

八幡「あいつらか」

いろは「はいっ、わたし敵には葉山先輩とかですかね~」

いろは「ついでに戸部先輩にも会ってあげなくもないです」


八幡「戸部の扱い…というか、葉山たちに会いたいのな」

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いろは「なんか意外そうですね」

八幡「そうでもないけど…もっと早く会いに行くと思ってたぞ」


いろは「わたしも考えてたんですけど…いざ、行こうって気にはならなかったです」


八幡「じゃあ、どういう風の吹き回しだ?」

いろは「わたしも大学4年になって就職も決まりましたし、ちょっと落ち着いたんで」


八幡「俺は忙しさの真っただ中だぞ」

いろは「社会人1年目じゃないですか~、まだやることバイトの時と変わらないんでしょ?」

八幡「まあ、そうとも言うが…これから責任ある立場に行くのかと思うと…自宅警備員したい」

いろは「そんな心にもないこと…わたしも見に行ったことありますけど、けっこう真面目に働いてたじゃないですか」

八幡「さりげなく見にくるんじゃねぇよ」

いろは「まあまあ、可愛い後輩が来るんなら嬉しいでしょ」


八幡「……」

いろは「そこで無言になります?ずるくないですか?」


八幡「それで?葉山たちに会いに行くって俺に言うってことは…」

いろは「はい、一緒に行きませんか?」

八幡「めんどくさい」

いろは「もう、先輩は…そう言うと思ってましたけど」


八幡「あいつらに会いに行くってなったら、日帰りじゃ無理だろ」

いろは「そうですね、なんとかなりませんか?」

八幡「…数日有給使うか」

いろは「さっすが公務員~。あと先輩優しいです~~器大きいです~~」

八幡「やや棒読みなのは気にしないでおく」


いろは「えへへ、結構楽しみですね」

八幡「めんどくさい…」



後日

いろは「あ、先輩。こっちですよ~」

八幡「おう、早いな」


いろは「じゃあ、早速行きましょうか」

八幡「ていうか、俺の車頼りかよ…」


いろは「電車とは違って小回りききますし」


八幡「まずは誰に会いに行くんだ?」

いろは「まず手始めに、川崎先輩ですかね」

八幡「川崎?なんで?」


いろは「だって、多分一番近くにいますし」

八幡「同じ千葉か、そういえば」


いろは「ですね、ちょうどいいでしょ?」


八幡「ていうか、電話とかでアポ取らずに会いにいくのか?」

いろは「事前に連絡したらつまんないですよ~」


八幡「いきあたりばったり過ぎる。会えなかったらどうするんだ…」

いろは「まあそれも経験ってことで」

とある千葉の幼稚園


いろは「ええっと、確かここで働いてるんでしたっけ」


八幡「そうなのか?」

いろは「はるさんの情報です。以前聞きました」

八幡「どういう情報だ…」


いろは「でも、先輩も川崎先輩のこと気になってなかったんですか?」


八幡「そこまで仲良くなかったしな。まあ、高校3年の頃はまずまず仲良くなった気もするけど」


いろは「連絡先とか交換しなかったんですか?」

八幡「した気もするが…さすがに忘れた」


いろは「なにやってるんですか、せっかくモテない先輩の数少ない女性の知り合いなのに」

八幡「まあ、そうかもしれんけど…一応大学のときは彼女できたからな?」

いろは「知ってますよ」

八幡「同じ大学だしな」


いろは「ええ、わたしに彼氏いたのも知ってますよね」

八幡「あのイケメンか、いたなそういえば」


いろは「どれくらい付き合ってましたっけ?彼女と」

八幡「1年くらいかな?」

いろは「わたし2年くらいは付き合ってたんで、わたしの勝ちですね」

八幡「なんの勝ち負けだよ…」



いろは「あれ?あの綺麗な人そうじゃないですか?」

八幡「…そうだな。あれは川崎だな」

いろは「先輩?」


八幡「…」

いろは「なに見惚れてるんですか?やらしい」

八幡「なに言ってんだ、そんなんじゃ…」

いろは「別れた彼女よりも綺麗なんじゃないですか?」


八幡「まあ外見は…て何言わせてる」

いろは「はあ、これだから男って…。とにかく行きましょうか」


八幡「おい、マジで会うのか?幼稚園の校門で会うとか怪しくね?」

いろは「大丈夫ですよ、先輩一人だと変質者に間違われますけど、わたしも一緒なら」

八幡「何気に酷いこと言われてるな…」

いろは「先輩、その割には余裕と言うか。あんまり気にしてないですよね」


八幡「いつもの冗談だろ」

いろは「そういうさりげない所、ポイント高いですよ」

八幡「昔の妹みたいなこと言うなよ」


スタスタ


子供「沙希先生、さようなら~~」


沙希「はい、さよなら。また明日ね」


スタスタ

沙希「ふう…ん?」

八幡「あ、えっと…」


沙希「なにか…?…て、もしかして比企谷?」

八幡「お、おう…まあそうだ」


沙希「ええっ…久しぶりっていうか…どうしたのいきなり?ええ…?」

八幡「いや、その…なんだ。お前に会いに来た」


沙希「ななっ…!会いに来たって…?きゅ、急にそんな…!」


いろは「先輩、なんか口説いてるみたいですよ?」

八幡「なら、とりあえずお前が話せよ。お前の発案だろ」


いろは「はいはい。こんにちはです、川崎先輩。わたしのこと覚えてます?」


沙希「…あんた確か生徒会長の」

いろは「一色いろはです。お久しぶりです」

沙希「うん、すごい久しぶりだよね」


八幡「簡単に話せば、いろはが久しぶりにサプライズ訪問しようっていう計画をだな…」


沙希「サプライズ訪問?」

……


沙希「ああ、そういうことなんだ。アポなし訪問ってこと」

いろは「はい、そういうことです」


八幡「めちゃくちゃだろ」

沙希「ま、そうだね…たまたまちょっと時間あったからよかったけど」


いろは「そういうのも楽しみの一つですから」


八幡「急に訪ねて悪かった」

沙希「謝ることないよ、別に迷惑じゃないし」


八幡「そう言ってもらえると助かる」

いろは「先輩が急に口説いてすみませんでしたsわたしからも言っておきます」

沙希「いや…別に」

いろは「沙希さんも、彼氏さんいらっしゃるでしょうに」


沙希「え?彼氏?」

いろは「はい、あれ?もしかして…」


沙希「…いないって彼氏は」


八幡「そうなのか?」

沙希「まあ、結構仕事も忙しいし、学生の時もあんまりそういうのはなかったし」


いろは「へ~川崎先輩みたいな美人をほっとくなんて、周りの男は見る目ないですね」


沙希「あたしはそういうの興味ないしさ。あんた達と一緒にしないでよ」


いろは「え?」


八幡「ん?

沙希「付き合ってるんでしょ?わざわざ二人で来てるくらいだしさ」


八幡「いや…」

いろは「付き合ってましたっけ?わたし達って」

八幡「付き合ってないだろ、どっから出てきた」

いろは「ですよね~」


沙希「付き合ってないのに、車で出かけてるんだ?」

八幡「まあ、大学も同じだったし、今も住んでるところは近いからな…その関係だ」


沙希「……」


いろは「先輩の家に行って朝まで飲んだりしましたよねっ」

八幡「あの時、彼女に見つかりかけてあぶなかったからな?」


いろは「わたしは彼氏とは別れた後だったんで問題なかったです」

八幡「誰もそんなこと聞いてねぇよ」

沙希「比企谷」

八幡「なんだ?」


沙希「なんかさ…変わった気がする?あんたって」


八幡「そうか?別に、なんも変わってないぞ。小町にも足蹴にあれてる始末だし」


沙希「ああ彼女ね…懐かしいね」

八幡「おう、また会うか?小町と…けーちゃんとか…あとついでに大志も」


沙希「あんたからそんなこと言われるとは思わなかったよ」


八幡「そうかね」

沙希「なんか、人付き合いが普通にできてるっていうか」

八幡「俺は子供か」

沙希「まあいいや。また連絡する。携帯教えて」

八幡「おう」

いろは「これは…」


いろは「……」


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沙希「それじゃ、あたしは仕事あるし、これで」

八幡「おう、時間とらせて悪かったな」

いろは「川崎先輩、さよ~なら~」


いろは「いや~先生っていうのが似合うっていうか」

八幡「子供好きな面があるんだろ。姉妹の世話もしてるし」


いろは「なるほど、いいお嫁さんになれそうですね」

八幡「お前も見習えば?」

いろは「ですね、尊敬できます。それより…」


八幡「ん?」

いろは「ちょっとおもしろくないんですけど~」

八幡「なにがだよ…?」

いろは「先輩、ちゃっかりまた会う約束とりつけてるし」

八幡「話の流れだろ」

いろは「あたしの前でやります?ああいうこと。一応一緒に出掛けてるのに」


八幡「…なんか変じゃないか?別に付き合ってないだろ、俺達」


いろは「そういうこと言います?先輩も前の彼女と別れてお互いフリーじゃないですか?」


八幡「ま、まあ…」


いろは「先輩の家では、ちょっとそういうことになりかけたこともあるというか」


八幡「ただ、付き合ってないよな?別に一色にどうこう言われることもないような…」

いろは「もう~~っ」


八幡「とにかく次、行くか。誰にするんだ?」


いろは「そうですね…次は…葉山先輩ですね」

八幡「葉山か…めんどくさい」

いろは「先輩そればっかりですよね」

八幡「本音だしな」


いろは「でも、ちゃんと連れて行ってくれるんですよね」

八幡「俺が内心はいい奴みたいな言い方すんな」

いろは「いい人じゃないですか、たぶん」

八幡「たぶんとか言うな。せっかくいい話にまとまってたのに」


いろは「それより、葉山先輩ですよ」

八幡「あいつどうしてんの?」


いろは「東京の大学行ってましたからね」

八幡「卒業して就職か。弁護士か?」

いろは「それがですね、弁護士じゃないんですよ」

八幡「マジか?じゃあなにしてんの?」

いろは「ホントに知らないんですね。雪ノ下建設の社員ですよ」


八幡「建設関係の仕事かよ…それにしても雪ノ下建設か」


いろは「まあ、あそこの家庭って複雑みたいですし」


八幡「しがらみ大きそうだな」

いろは「もしかしたら、陽乃さんと結婚の予定とかあるかもですね」


八幡「そういえば、お前も陽乃さんって呼ぶようになったっけ」


八幡「あの二人がね…いや、まあありえるか」

いろは「じゃあ、出発しましょうかっ」

八幡「迷惑にならないといいけどな」


いろは「大丈夫ですよ、こんなかわいい後輩が来るんですから」

八幡「もう突っ込まないでおく…」



東京

ブロロロロロ


いろは「お~、結構はやく着きますね」

八幡「そりゃ車だしな」

いろは「先輩、運転慣れてる感じしますね」

八幡「彼女いた時、鍛えられたな」

いろは「旅行とか色々行ったんですか?」

八幡「連れてけって言われてたぞ」


いろは「なかなかめんどくさい彼女さんですね」

八幡「お前が言うか?」

いろは「でも、男は彼女の言うこと聞いて、車出すものかもしれませんね」

八幡「お前の彼氏も大変だっただろうな」

いろは「わたし、旅行に連れてけなんて言ったことないですよ」


八幡「2年付き合ってて外泊なしか?」

いろは「そういえば…近くを回るのが多くて」


八幡「ほう」


いろは「なんですか?今、外泊に連れて行った自分の方が上とか思いました?」

八幡「いや、別に」

いろは「そこは思ったって言ってくださいよ」

八幡「付き合ってないんだから、そもそも負けてるじゃねぇか、周回遅れで」

いろは「そうかもしれませんけど」

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