道明寺歌鈴「飛鳥ちゃんのばかぁぁぁぁ!!」 (22)

道明寺歌鈴ちゃんのSSです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1496409490



───楽屋───

歌鈴「おっひるーおっひるー」ガサゴソ

歌鈴「えへへー」

歌鈴「いただきまーす!」テヲアワセ

歌鈴「あむ……」モグモグ

歌鈴「美味しい……」にへら



ドア<ガチャ

飛鳥「ふぅ……」

歌鈴「あ、お疲れ様。飛鳥ちゃん」

飛鳥「お疲れ様、歌鈴さん。お昼かい?」

歌鈴「うん、プロデューサーさんがおにぎり握ってくれたんだー!」

飛鳥「へぇ、プロデューサーが……」

飛鳥 (ふーん、へー……ボクにはくれなかったのに……)



歌鈴「飛鳥ちゃんも食べる?」

飛鳥「……いや、遠慮しておくよ。生憎そこまでお腹が空いてないんだ」

歌鈴「そっか。じゃあ私は食べてるね」

飛鳥「あぁ」ジ-



歌鈴「あむあむ……」モグモグ

飛鳥「……」ジ-

歌鈴「んぐんぐ……」ゴクン

飛鳥「……!」ティン


歌鈴「飛鳥ちゃん?」

飛鳥「ん、あぁ。気にせず食べてくれていいよ」

歌鈴「はーい」モグモグ



飛鳥「そうそう。食べながらでいいから聞いて欲しいんだけどね」

歌鈴「ほえ?」キョトン

飛鳥「日本では古来より様々なものに神を見出してたことは有名だよね」

飛鳥「例えば、山。河川や雷なんかが特に知られている」

歌鈴「……はむはむ」モグモグ




飛鳥「…………」


飛鳥「……更に言えば、道端に落ちている石ころやそこらの草にも神を見出していたらしい」

歌鈴「んむ……はふ……」ゴクン

飛鳥「また面白いことにだね」

歌鈴「えへへー、もう一個」ぱくっ

飛鳥「……お米にも神様が宿っていると考えていたらしいんだ」



歌鈴「……え?」モグ

飛鳥「聞こえなかったかな? 歌鈴さんが今食べているそれ、お米にも神様は宿っているらしいよ」

歌鈴「そ、そう……」ゴクン



飛鳥「どうやらお米一粒に神神様が七人いるらしい」

歌鈴「……七人…」

飛鳥「うん、七人」

歌鈴「…………」



飛鳥「……」

歌鈴「……」

飛鳥「……食べないのかい? せっかくプロデューサーがくれたんだろう?」

歌鈴「あ、うん……食べる……」モグ

飛鳥「『イヤァァァァァ!!』『タベナイデェェェェ!!』『イタイヨォォォォ!!』『ウワァァァァァ!!』『ヤダァァァァ!!』」ウラゴエ

歌鈴「!?」



飛鳥「歌鈴さん?」

歌鈴「え、なに、え……?」

飛鳥「なに?」

歌鈴「その……今……」

飛鳥「今? なに?」

歌鈴「…………」

飛鳥「…………」



歌鈴「……な、なんでもない」

飛鳥「ふっ。変な歌鈴さんだ」

歌鈴「……えー…?」

飛鳥「また口が止まってるよ? 早く食べないと時間が無くなるんじゃないかな」

歌鈴「あ、うん……」モグ、モグ……

飛鳥「『ヒィィィィッ!!』『ナンデコンナコトスルノオオオオオ!!』『ノロッテヤルゥゥゥ!!』」ウラゴエ

歌鈴「っ!?」



飛鳥「ん?」

歌鈴「……なにがしたいの?」

飛鳥「どういうことかな?」スットボケ-

歌鈴「……さっきから、なんなの?」

飛鳥「なんのことやら。そんな態度じゃ楽しいランチタイムが台無しじゃないか。ほら、笑顔笑顔」ニパ-

歌鈴「…………」イラッ




飛鳥「やれやれ」カタスクメ

歌鈴「…………」イライラ

飛鳥「ほら、カッカしないでお昼を食べないと。もうそろそろ次の撮影が始まっちゃうよ」

歌鈴「……うん」モグ…

飛鳥「『コノヒトデナシガァァァァ!!』『ヤメテクレェェェェ!!』『イタイイタイイタイィィィィィ!!』」ウラゴエ

歌鈴「飛鳥ちゃん!!!!」バンッ




飛鳥「机を叩いたら駄目じゃないか。物は大切にしないと」

歌鈴「さっきからなにがしたいの!」バンッ

飛鳥「なんのことを言ってるのかな。言い掛かりは良くないよ?」

歌鈴「言い掛かり!? ふざけないで!!」

飛鳥「ふざけてなんかないんだけどね……」カタスクメー

歌鈴「っ……!!」ワナワナ




飛鳥「……ふふっ」クスクス

歌鈴「なにがおかしいの!?」バァン

飛鳥「はぁ……」

歌鈴「なに!!!」

飛鳥「なんにも?」

歌鈴「っ…もういいっ!」

飛鳥「やれやれ、変な歌鈴さんだ」カタスクメ-

歌鈴「……飛鳥ちゃんのばかぁぁぁぁ!!」ダッ


ドア<ガチャ、バタン!!

<ウワァァァァァン!! プロデュ-サ-サァァァァァン!!!!



飛鳥「くくっ……あはははっ!!!」




──────



飛鳥「…………」スッ

飛鳥「…………」モグモグ

飛鳥「………」ゴクン

飛鳥「……だし巻き卵か。中々イケるね」


以上です。

ポイントとしては飛鳥みたいに食事を楽しんでいる人にやるのがおすすめです。


それでも私は悪くない。

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom