七尾百合子「孤立した洋館で殺人事件が起きちゃったりとか!」P「そうだな」 (66)


百合子「山の中で撮影ですか?」

P「おう。何人かでまとまっていくからちょっとしたお泊り会だな」

百合子「本当ですか!楽しみです!」

P「楽しみと言えばだな。結構な山奥に行くから宿泊場所がちょっと豪華な洋館みたいで・・・」

百合子「洋館!?」

百合子「洋館といえば探偵物での定番じゃないですか!外界と遮断された空間、独特の雰囲気・・・」

百合子「孤立した洋館で起こる殺人事件・・・巻き込まれる一般人・・・」

P「おーい、百合子。百合子ー?」

百合子「少ない手がかりと殺人鬼と一つ屋根を共にする緊張感・・・飛び交う憶測からの疑心暗鬼・・・」

百合子「そんな中で真相にたどり着いた私は犯人から命を狙われ・・・」

P「百合子ー」ムギュ

百合子「い、いひゃいい!」

P「とにかくすごく雰囲気の良いホテルだから、百合子も気に入ると思うよ」

百合子「ありがとうございます。楽しみにしてます。」ヒリヒリ


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1492256798


P「この話を聞いた私には、少しイタズラ心が芽生えてしまいました。」

P「急遽スタッフや共演者に話を持ちかけ、百合子にドッキリを仕掛けることにしました」


撮影前日

琴葉「ステキなところですね」

杏奈「ん・・・、でっかい・・・」

P「俺も手配した側だけど、ほんとに良いところだな」

紗代子「ありがとうございます。撮影も頑張れそうです。」

百合子「わぁ~!!!」キラキラ

桃子「でもちょっと天気が心配だよね。お兄ちゃんの普段の行いが悪いんじゃないの?」

P「え?そんなことはない・・・ハズ」

朋花「うふふ、聖母はどんな懺悔でも受け入れますよ~」

茜「あっ!はいはーい!このまえ朋花ちゃんのレッスン着の首下に『聖母』ってタグ付けたの茜ちゃんなんだ!ごめんねごめんね!でも茜ちゃんとおそろいにしたからむしろ名誉n」

朋花「茜さんでしたか~♪」ギリギリ

茜「あっ、いたっ、いたい!いたいよ朋花ちゃん!許してくれるんじゃないの!?」


P「今日は移動で大変だっただろうからしっかり休んでくれ」

P「とりあえず撮影は天候次第になるから、準備はしておくように」

「「「は~い」」」

朋花「天気に関しては私がなんとかしますから安心してください~」

P(本当になんとかなりそうだから怖い)

P「百合子と杏奈。夜更かしはダメだからな」

百合子「気をつけます」

杏奈「・・・」

P「杏奈、返事は?」

杏奈「・・・ゲームは5時間以内にする・・・ね」

P「1時間までにしてくれ。」

P「部屋は個室でご飯だけ一緒だから。とりあえずご飯までは自由行動な。」

P「あ。もう夕方だから今日は外出は禁止です。」

桃子「当たり前でしょ。遊びに来たわけじゃないんだから」

茜「ギクッ」

琴葉「茜ちゃん?」


1日目 撮影日

天候にも恵まれ、撮影はスムーズに進行した。
撮影終了を狙い済ましたように少し強めの雨が降ってきた。


紗代子「ふぅ、ふぅっ」バチャバチャ

琴葉「紗代子ちゃん、お疲れ様!はいタオル」

紗代子「ありがとうございます。急に降ってきましたね」

琴葉「でも撮影には間に合ったみたいで良かったね」

P「ふぃ~、寒い寒い。」

琴葉「プロデューサー。早く身体を拭いてください」

P「おう、ありがと。とりあえず一通りは撮れたみたいで良かったよ」

紗代子「これからもっと天気が悪くなりそうですもんね」

P「ほかのみんなは?」

琴葉「先に部屋に戻ってお風呂に入っています。夕食は少し遅らせてもらってもいいですか?」

P「伝えておくよ、ありがとう。琴葉も早く休みな」

琴葉「ありがとうございます。紗代子ちゃん、行こっか」

紗代子「はい」

P「スタッフの皆さんもありがとうございました。ゆっくり休んでください。」


茜「このビーフシチューすっごく美味しいね!ここのシェフには特別に茜ちゃんスターを3つも上げちゃう!」

紗代子「茜ちゃんスターって何だろう・・・」

百合子「でね!その時部屋に残った痕跡を追っていた探偵の後ろに・・・」

杏奈「・・・うん。」モグモグ

朋花「百合子さん~?食事中にあまり口数が多いとはしたないですよ~?」

百合子「あっ、ごめんなさい・・・私また・・・」

ザー

琴葉「・・・土砂降りですね」

P「そうだな。明日は悪いけど部屋で大人しくしてもらうことになりそうだ。」

茜「はいはーい!茜ちゃんトランプとUNOと桃太郎電鉄持ってきたんだ!みんなでやろう!」

杏奈「茜さん・・・最後のはダメだと思う・・・よ?」

百合子「あっ、じゃあこの洋館を探検しませんか?どうやら私たち以外に客もいないみたいですし」

桃子「明日も撮影かもしれないんだからどっちにしろダメだよ」


P「とりあえず食べ終わったらそのまま打ち合わせだな」

紗代子「あっ、それなら一旦部屋に戻ってから・・・」

P「え?なんで?」

紗代子「えっ、なんでって・・・その」

朋花「うふふ~♪ダメプロデューサーはもう少し乙女心を知りましょうね~♪」グリグリ

P「あっ、あ、こめかみは痛い、こめかみは・・・」

杏奈「・・・ん。了解、です・・・」モグモグ

琴葉「ゆっくり食べていいからね。杏奈ちゃん。」

P(よし、じゃあ打ち合わせどおりに頼むぞ)チラッチラッ

琴葉(はい、わかりました)


P「ん、みんな待たせて悪いな」

茜「遅いよプロちゃん!遅すぎて茜ちゃん宇宙を三巡くらいしちゃったよ!!!」

P「それは勘弁してくれ・・・」

朋花「プロデューサーとしての自覚が足りないようですね~、お仕置きが欲しければいつでもどうぞ~♪」

琴葉「大丈夫です。みんなで楽しく話してましたから」

杏奈「・・・百合子さん、ずっと喋ってた・・・」

百合子「えぇっ!?私、そんなに喋っちゃってましたか!?」

桃子「もう、お兄ちゃんが来ないと始まらないんだからしっかりしてよね」

P「悪い悪い・・・ってあれ。紗代子がいないな。」

琴葉「そうなんです。疲れちゃったのかな・・・、私呼んできますね」

P「悪いな。頼むよ。」

百合子「ハッ!この展開はまさか。部屋を見に行った琴葉さんが紗代子さんの死体を・・・!」

P「縁起でもないこと言うなよ」




キャアアァァァァァァァァ!!!!!!

百合子「へっ!?」


なにげに演技派多いね
http://i.imgur.com/WaB82nO.png


朋花「琴葉・・・さん、ですよね」

桃子「な、何?なんなの?」

P「全員ここで待機!!俺とスタッフさんで確認に行きましょう!」

スタッフ「は、はい!」



バタバタバタバタ



百合子「え?え?今のって・・・?」

杏奈「百合子さん・・・杏奈、怖い・・・」ギュ

百合子「杏奈ちゃん・・・」

茜「杏奈ちゃん、ユリッチ。茜ちゃんもついてるから。大丈夫だから、安心して」


琴葉「はっ・・・は・・・ッ!!」

P「琴葉、落ち着いてくれ。深呼吸しよう。」

琴葉「で・・・もっ・・・さ、さよ・・ッ!!!」

P「いいから、無理して喋るな。一旦深呼吸してくれ、な?」

茜「琴葉ちゃんっ!?どうしたの!?」

P「紗代子が・・・紗代子が・・・」

朋花「紗代子さんが、どうしたんですか?」



P「紗代子が、部屋で・・・死んで、た・・・」



桃子「・・・は?」

百合子「え?あの、嘘・・・ですよね・・・?」

琴葉「いやっ!!いやあぁぁああああ!!!!」

茜「琴葉ちゃん!!落ち着いて、お願いだから!」

琴葉「そう、嘘よ・・・これは嘘なの・・・ははっ、そんなわけないよね」

琴葉「あははは!もうっ、プロデューサーったら!やめてくださいよ!!」

琴葉「私、紗代子ちゃんに「もういいよ」って言ってきますね!言ってきますから!!」ダッ

茜「ちょ、琴葉ちゃん!待って!戻ってきて!」ダッ


P「琴葉!茜!行っちゃだめだ!!」

P「くっ、俺は二人を呼び戻してくるから、皆ここを動かないでくれ!」ダッ

桃子「お兄ちゃん!ヤダ!行かないで!」

朋花「私も行きます」ダッ

杏奈「あっ・・・」

桃子「朋花さん!!」

百合子「あっ、あう・・!!」


シーン


桃子「百合子さん、どうしよう・・・」

杏奈「・・・」ギュッ

百合子「私たちも、行こう。怖いけど・・・」


琴葉「あぁぁぁぁ!!!」

P「琴葉!落ち着いてくれ!!」

茜「あっ、ユリッチ!琴葉ちゃん抑えるの手伝って!!」

百合子「はっ、はいっ!!」

ベチャ

百合子「えっ、琴葉さんに付いてるの、これって・・・」

百合子「はっ」フラッ

P「百合子!気を確かに!」ガシッ

百合子(バランスを崩した私はプロデューサーさんに支えられ、なんとか立て直しました)

百合子(しかし傾いた身体で部屋のほうを見てしまい、そこで・・・そこで・・・)

百合子(真っ赤に染まった紗代子さんの虚ろな目が)

百合子「・・・ぁ」ガクッ

杏奈「百合子・・・さんっ!」

百合子(私の記憶はそこで途絶えました)


百合子「・・・ん」

杏奈「・・・あ、百合子さん・・・」

P「百合子、起きたか」

百合子「・・・あれ、私何して・・・ハッ!」

百合子「・・・夢かぁ。ねぇねぇ杏奈ちゃん。私いますごく怖い夢を」

杏奈「百合子さん、あの・・・」

P「残念だけど百合子、これは夢じゃないんだ」

百合子「えっ・・・う、そ・・・」

百合子「あっ、きゅ、救急車!救急車を呼ばなきゃ!」

P「百合子、落ち着いて聞いてくれ」

P「携帯は圏外で、固定電話は壊されていた。助けは呼べない。」

百合子「そんな・・・」


桃子「お兄ちゃん、桃子から絶対離れないで・・・お願い・・・」

琴葉「みんなも、一緒にいようね。」

P「とりあえず、今日はみんな大広間で寝よう。全員でまとまって行動しないとな・・・」

杏奈「・・・」ギュ

百合子「・・・はい」

茜「朋花ちゃん、大丈夫?」

朋花「・・・私は大丈夫ですよ~」

茜「・・・ごめんね、茜ちゃんが大丈夫じゃないんだ」ギュ

朋花「そうですか~、・・・ありがとうございます~」


2日目 犠牲者:高山紗代子

その後私たちは電気をつけたまま休みました。
と言っても皆さんこの状況で眠れるはずもありません。
私たちはこの現実を理解できないまま、お互いに喋ることも出来ませんでした。

http://i.imgur.com/KZzaXn7.png
最初は紗代子か、死体の演技上手いんだろうな....

すみません一旦ここまでで。

迷探偵百合子展開か、そして誰もいなかった展開か.....
一旦乙です

>>1
七尾百合子(15) Vi
http://i.imgur.com/l59HZMN.jpg
http://i.imgur.com/MeJaqUS.jpg

>>3
田中琴葉(18) Vo
http://i.imgur.com/8iH4EFK.jpg
http://i.imgur.com/so32mkS.jpg

望月杏奈(14) Vo
http://i.imgur.com/uU3MMiF.jpg
http://i.imgur.com/kCyQ7ST.jpg

高山紗代子(17) Vo
http://i.imgur.com/JZpO6z6.jpg
http://i.imgur.com/LdcCmKL.jpg

周防桃子(11) Vi
http://i.imgur.com/2CVIjwV.jpg
http://i.imgur.com/TcDHeAk.jpg

野々原茜(16) Da
http://i.imgur.com/jHr76nd.jpg
http://i.imgur.com/Vlw6Nlg.jpg

天空橋朋花(15) Vo
http://i.imgur.com/5gl5EII.jpg
http://i.imgur.com/ffS1rOV.jpg

<<24
一応みんな一旦部屋に戻ってから大広間に集まった設定なのでアリバイは無いです。
色々とガバガバで申し訳ない。再開します。


P(ぐ・・・疲れた・・・。一日中演技するって大変だな)

P「も、桃子・・・。疲れてないか?大丈夫か・・・?」

桃子「大丈夫・・・じゃない。だから離れちゃダメだよ、お兄ちゃん」ギュ

P「お、おう・・・」

P(桃子?演技・・・だよな?)コソコソ

桃子(演技に決まってるでしょ。だから不自然な動きしちゃダメだよ。ほら頭撫でて)

P「はい・・・」ナデナデ


スタッフ「それでは。我々は助けを呼んできます」

桃子「・・・ん、何?」

琴葉「桃子ちゃんおはよう。あのね・・・」

P「電話が通じないから、スタッフさんたちが助けを呼びに行ってくれることになった」

P「元々撮影終了予定の4日目に送迎をお願いしてたんだが・・・流石に待ってられる状況じゃないからな」

杏奈「ね、百合子さん・・・」コソコソ

百合子「・・・ん、なぁに杏奈ちゃん」

杏奈「杏奈、お手洗い行きたい・・・です。」

朋花「そうですね~、何人かでまとまって行った方が良いですね~」

P「ん?どうしたお前ら。どこに行くんだ?」

朋花「プロデューサーさんは少し茜さんとお話していて下さいね~♪」

P「どういう・・・って、あぁスマン」

茜「じゃあ気遣いが足りなくてモテない可愛そうなプロちゃんは特別に飛び切りの美少女と話す権利を与えようかな!?うれしい!?ねぇうれしい!?」

P「はいはいうれしいうれしい。って・・・あ、俺はトイレどうしよ」

茜「およっ!?しょーがないなー、ならプロちゃんのトイレは特別に茜ちゃんが付き合ってあげt」

琴葉「私も行きます。そのほうが安全ですし」

茜「アッハイ・・・」


ジャー

百合子「・・・はぁ」

百合子「どうして・・・こんなことに・・・」

百合子「普段から変な妄想してるから、バチが当たっちゃったのかな・・・」

百合子「・・・」

百合子「・・・二人とも、早くこないかな・・・うぅ・・・」



杏奈「百合子さん、・・・おまたせ。」

百合子「あっ、杏奈ちゃん・・・」

杏奈「朋花さんは・・・?」

百合子「まだみたい。お話して待ってようか」

杏奈「・・・ん」



ドカッ

百合子「・・・?」




ガタガタガタッ!!

パリン




杏奈「ひっ」

百合子「えっ・・・?」



百合子「えっ、えっ・・・朋花さん・・・?」

杏奈「やっ・・・やだ、何」

百合子「分からない・・・分からないけど・・・」

百合子(動かなきゃ、朋花さんが危ないのに・・・足が、すくんで・・・)



バタバタバタ

百合子「ひぃっ!?」



P「どうした!何の音だ!?」

百合子「プ、プロデューサーさぁん・・・」

琴葉「どうしたの?」

杏奈「トイレで・・・すごい音、して・・・」

杏奈「朋花さんが・・・まだ、中に・・・」

P「なにっ!!」


P「悪い朋花!入るぞ!」バッ

百合子(あっ足が動く)

百合子「朋花ちゃん!大丈夫!?」バッ

P「なんだ?窓が割れて・・・」

P「あっ」

百合子「っ」


朋花さんはトイレのドアの影で床に座り込んで眠っているように見えました。

しかし胸には深々とナイフが刺さっていて、周囲には血が・・・


百合子「いっ」

百合子「いやああぁあっぁぁぁ!!!!」


P「朋花!しっかりしろ!」

琴葉「動かさないで下さいプロデューサー!まだ朋花ちゃんは」

朋花「・・・うっ、」

百合子「あっ・・・あっ、」

P「朋花っ!」

琴葉「プロデューサー、何か布のようなものは」

茜「琴葉ちゃん!これ!」ビリッ

琴葉「ありがとう!絶対、絶対大丈夫だからね朋花ちゃん!」ギュッ

朋花「・・・どうやら私は、これま、ッ・・・これまでのようです~」

茜「喋らないで!血が・・・っ!」

朋花「・・・私としたことが・・・、まさか・・・」

朋花「・・・仲間、だ・・・と・・・っ」ガクッ

琴葉「朋花ちゃん!待って!ダメ!」

P「朋花っ!朋花あぁっ!!」

百合子「そんな・・・っ!」


シーン


茜「朋花・・・ちゃん・・・」

P「・・・」

琴葉「・・・」

百合子「あ・・・あっ・・・」

杏奈「・・・」

桃子「・・・」ヒクッ


桃子「もう・・・やだぁ・・・」グスッ

桃子「なんで・・・どうして・・・?早く事務所に帰りたいよお・・・」グスッ

茜「桃子ちゃん・・・ちょっと移動しよっか」

桃子「うん・・・茜さん・・・ありがと」

P「・・・百合子も、ここを離れよう」

百合子「いやですっ!私はここを動きませんっ!」

百合子「だって私が、朋花ちゃんを・・・私がもっとしっかりしてなきゃいけなかったのに・・・ッ!!」

琴葉「百合子ちゃん・・・」

杏奈「・・・百合子、さん・・・」

杏奈「それなら・・・杏奈も、悪い・・・から」

百合子「!」

百合子「・・・ごめん。杏奈ちゃん・・・」

P「ここは俺と琴葉でなんとかするから。百合子と杏奈も茜について行ってくれ。」


ゴソゴソ

P「何だか全員気合い入りすぎてて百合子に申し訳なくなってきたよ」

琴葉「そうですか?私はだんだん楽しくなってきました」

P「琴葉って結構Sっぽいところあるよな・・・」

朋花「・・・もう大丈夫でしょうか~」

琴葉「うん、お疲れ様。朋花ちゃん」

P「死体の演技でもサマになるってすごい」

朋花「当然ですよ~♪でもこの代償はプロデューサーさんに返してもらいますからね~♪」

P「エ゛ッ」

朋花「百合子ちゃんに怖い思いさせてるんだから当然ですよね~」

琴葉「後でみんなで謝らないと・・・」

P(まさか全員ここまでガチでやるとは思わなかったとは言えない)

少ないけど今日はここまでです。進行遅くて申し訳ない。

申し訳ない…
時間がかかってしまいそうです…


大広間


百合子「・・・」

杏奈「・・・」

茜「・・・あのさ、ユリ」

百合子「いやっ!いやですっ!何も聞きたくありませんっ!!」

茜「あー・・・ごめんね」

茜(あちゃー、これはだいぶ参っちゃってるねー。茜ちゃんこの辺にしといた方がいいと思うな)

桃子(桃子もそう思うよ。お兄ちゃんは『全員死んで犯人と百合子を二人きりにしようぜ!』とか言ってたけど流石にやり過ぎ)

茜(だよねだよねー。プロちゃん時々空気読めないことあるからにゃー。)

杏奈「・・・あの」

百合子「・・・」

杏奈「・・・お菓子、食べる・・・?」

百合子「いらない」

杏奈「・・・そう、だよね」シュン


ガチャ

百合子「!」ビクッ

P「あ、あー。驚かせてごめんな・・・。その・・・」



茜「っ!っ!」 ←百合子を指差した後バツ印を作ってる

桃子「・・・」ハァ ←諦めた顔

杏奈「・・・」ジトー



P「あー・・・」

P(この後は茜が『もうこんな屋敷いられるか!茜ちゃんは一人で脱出する!』っていう台本だったけど・・・)

琴葉(流石にもう止めたほうが・・・、百合子ちゃんが心配です)

P(そうだな、そうするか・・・)


P(『ドッキリ大成功!』の看板は・・・杏奈の部屋か。自然な流れで杏奈の部屋に行くには・・・。)

P「とりあえず、これからは全員大広間を離れないようにしよう。申し訳ないけどトイレも禁止で、緊急事態だから。」

琴葉「えっ!?」

桃子「はぁっ!?」

茜「ちょっ、プロちゃん!?」

P「それで提案なんだが、気を紛らわすためにゲームをしないか?杏奈、ゲームは持ってきてるだろ?」

杏奈「・・・ある、けど・・・」

P「よし、じゃあ全員で杏奈の部屋に取りに行こう。」

P「百合子も、な?」

百合子「・・・」

茜(流石に展開に無理があるんじゃ・・・でも意図は分かったから着いていってあげるよ!プロちゃん!)

琴葉「あの、トイレはちょっと・・・」

桃子(琴葉さん!一旦空気読んで!)


杏奈の部屋



杏奈「・・・ん、ゲームあった・・・よ」ゴソゴソ

茜「ありがとう杏奈ちゃん!これで何とか・・・」

百合子「ゲームなんてする気分じゃないですよ・・・」

茜「だ、だよねー。茜ちゃんもそう思ってたんだー。」


杏奈(・・・)ゴソゴソ

杏奈(バックにダミー凶器しか入ってない・・・)

杏奈(・・・看板、バスに忘れたかも・・・です)

茜(エーッ!折角プロちゃんの滅茶苦茶な流れでここまで来たのにー!?)

P(おいおい)


P「よ、よし。それじゃあ広間にもどるぞー」

P「桃子もしっかり俺についてこいよー。よーし行くぞー」ガチャ

桃子(お兄ちゃん。やるなら最後までしっかり演技しなきゃだめだよ)


杏奈(あっ、そういえば看板・・・一旦出した、・・・かも)

サッ

百合子「・・・杏奈ちゃん?」

杏奈(・・・)ゴソゴソ

百合子「?」

杏奈(・・・違った。引っ込むナイフ・・・だけ)サッ

百合子「!?」ガタッ

杏奈「あ」

百合子「あ、杏奈ちゃん・・・?」


百合子「杏奈ちゃん・・・それ、何・・・?」

杏奈「ち、違う・・・よ。えっと・・・」

百合子「ひっ・・・!」ブルブル

杏奈「ゆ、百合子さん・・・」

百合子「いやっ!た、たすけっ・・・!」

百合子(こ、腰が抜けて・・・声も、かすれ)

百合子(杏奈ちゃんが犯人?私、ずっと杏奈ちゃんと・・・。でも、どうして?みんな劇場の仲間だと思っていたのにってあぁこんなこと考えてる場合じゃない逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃどうやって?この状況でどうやって逃げ殺される?私も杏奈ちゃんに殺されちゃうの?ナイフ、身体に刺さったら痛いんだろうなぁ怖いなぁ・・・って絶対イヤ!ああぁあどうしようどうしようどうしよう死にたくな)

百合子「あっ・・・」

ジワァ

百合子「あぁ・・・あ、はは・・・」

百合子(あったかい・・・血が出るときもこんな感じなのかな・・・)



P「百合子ー。杏奈ー。どうしたんだー?」ヒョコ

杏奈「プロデューサー、さん・・・」

百合子「あはは・・・ぷろでゅ、さーしゃあん・・・」

P「!?」


P「百合子っ!!!」ガバッ

P(えっ、百合子お前漏ら)

百合子「あははぁ・・・私もう、ダメれすぅ・・・」

P「お、落ち着け!ドッキリだから!これドッキリだから!」

百合子「ドッキリ・・・はは、そうですかぁ・・・」




百合子「えっ、ドッキリ?」

P「う、うん。ドッキリ」

杏奈「・・・ドッキリ、大成功」ナイフシュコシュコ





百合子「ええぇぇぇぇぇぇぇえぇぇえ!!?!?!!?!?!」




百合子「え・・・・」

百合子「えぇ・・・」グスッ

百合子「ヒッ、ひどいですよぉ、うえぇえぇん」


百合子「うええぇぇぇもうやだああぁぁぁ」

琴葉「百合子ちゃん!?・・・あっ」

茜「プロちゃんちょっと目潰すね!ごめんねっ!」ドグシャ

P「はぅぁっ!」

桃子「・・・・」ゴスッ ゴスッ ゴスッ

P「踏み台のカドはいけない!カドはダメ!」

琴葉「と、とりあえず何か掛けて!」

杏奈「百合子さん・・・ごめん、ごめんね・・・」ギュッ


百合子「・・・」←着替えた

P「・・・」←正座

桃子「・・・」←正座

杏奈「・・・」←正座

朋花「・・・」←正座

琴葉「・・・」←正座

茜「・・・」←正座

紗代子「・・・」←正座



百合子「皆さん」


百合子「悪ふざけにもほどがあります!」

P「はい・・・すみませんでした」

百合子「なんですかあの気合いの入った死体は!!夢に出てきちゃうじゃないですか!!!!」

紗代子「はい」

朋花「はい」

百合子「ほかの人たちも演技が本気すぎるんですよ!!!怖いんですよ!!!!」

琴葉「本当に、ごめんね?」

桃子「桃子の演技も捨てたものじゃなかったでしょ?」

百合子「調子に乗らないの」

桃子「はい」

茜「ユリッチ、ごめんね!茜ちゃんそろそろ足がしびれてきちゃったから崩してもいいかな!」

百合子「・・・」

茜「ごめんなさい」


百合子「杏奈ちゃんも!」

杏奈「!」ビクッ

百合子「えー、っと・・・」

百合子「きらいっ!!!」

杏奈「!!!」ガーン

杏奈「・・・」ポロポロ

百合子「あっ、ごめんね。今のは勢いで言っちゃっただけというか・・・」

茜「なんかユリッチ、杏奈ちゃんには甘くない?」

百合子「足を解かない」

茜「はい」


百合子「・・・はぁ~、何だかどっと疲れが・・・」

P「起きっぱなしだったからな。今日はゆっくり休もうな」

百合子「どの口が言うんですかぁ!」

P「当初の予定だとスタッフが途中で死んで送迎バスが来る4日目までサバイバルだったぞ」

桃子「冷静に考えるとお兄ちゃんの案に乗った桃子たちがバカだったよ」

茜「あれ?これ全部プロちゃんが悪いんじゃないかな?」

百合子「適当に縛っておいて放置しましょうか。朋花さんお願いします」

朋花「大人しくしていてくださいねプロデューサーさん♪」ガシッ

P「おっ?」

杏奈「・・・百合子さんに嫌われた・・・」ポスポス

P「地味に顔殴るのやめて」


紗代子「バスも呼んだよ!近くで待機してたからすぐ来れるって!」

朋花「雨も止めておきましたよ~♪」

百合子「さて、それじゃあ私たちは帰りましょうか」

P「え?本当に放置されるの?」

百合子「プロデューサーさん」



百合子「独りぼっちで洋館とか、ゾンビ作品でよくある光景ですよね?」ニッコリ

P「」




おわり

普段から妄想してるくせにイザという時に何もできない百合子可愛いってSS書きたかっただけなんだ
見切り発車は良くないですね反省してます

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom