曙と提督 (19)

まぁ、すぐに終わると思います

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いつからだろう目で追うようになっていたのは

いつからだろう隣にいたいと思ったのは…

0600に起きる。漣がいつものように騒いでいた

曙「うるさい」ペシッ

漣「おぉ!!おはようぼのたん」

曙「うるさいわよ、てゆうかあなたいっつも夜遅くまで起きてるくせに朝元気よね…」

漣「熟睡すればなんのその~」

潮「う、う~ん…」

曙「ほら潮も起きなさいよ。ほら朧も!!朝食行くわよ」

みんなが着替え終わったのを確認して、食堂へ向かおうとしたところ

?「よぉお前ら、おはよう」

朧「おはようございます」

潮「お、おはようございます!!」

漣「ご主人様おはー」

提督「おはーじゃねぇよ。一応上官だぞ俺」

漣「別に威厳なんてないんですからそんな事言っても無駄ですよw」

提督「この~」

漣「キャー」

曙「何してんのよこのクソ提督」

提督「よぉ曙おはよう」

曙「おはよう、私達今から朝食なんだけど?」

提督「あぁ、すまんすまん」

曙「まったく…」

提督「あ、漣!ちょっといいか?朝食後でいいから執務室に来てくれないか?」

漣「ほいさっさーじゃまた後でね~」

提督は軽く手を振りながら執務室の方へと歩いて行った

潮「さっき提督から何言われたの?」

漣「さぁ?後で来てくれとしか言われてないし」

曙「ほらあんた達、早く食堂に行くわよ!朧はもう行っちゃったんだから」

食堂についた時には既に賑わっていて、朧が席を取っておいてくれていた

朧「遅かったね、どうしたの?」

曙「あのクソ提督がまた絡んできて…ほんとにうざいったらありゃしない」

漣「うへ~ご主人様のこの言われようやっぱりぼのたんはご主人様の事が好きなんですなぁ^~」

曙「は?何いってんの?てかぼのたんはやめろォ!」

漣「キャーぼのたんかわいー」

曙「あ?」

漣「いうえお?」

曙「この!!」

漣「キャー」

潮「ケンカはダメだよ!」

その席は周りの席よりひときわ賑わっていた

朧「まだ?」

朧はもう朝食の準備が整っているらしくテーブルの上にはもう料理が並んでいた

潮「ほら、私達も朝ごはん取りに行こ?」

漣「潮ちゃんはなに食べるのん?」

潮「私はいつも通りだよ?」

漣「ほ~ん、ぼのたん行くよー」

曙「…(私がアイツを?アイツは私の…私の?私にとってのアイツって?)」

漣「ぼーのたん」

曙「ビクゥ」

漣「お、おうそこまでビックリされるとこっちまでビックリするんだけど」

曙「うるさいわね、で、何よ」

漣「朝ごはん取りに行こ?」

数分後には全員分の朝食が並び話をしながら食べていたが…

曙「……」

潮「ねぇ、漣ちゃん」

漣「どったの?」

潮の声が小さいので釣られて漣も声を小さくする

潮「曙ちゃんずっと考え込んでるけどどうかしたの?」

漣「さぁ?もしかしたらご主人様の事考えてたりして」

潮「そうなのかなぁ、朧ちゃんはどう思う?」

朧「ん?あぁ、このお味噌汁美味しいよね~」

漣「ダメだこりゃ…でも考えてるってことは何かあったのかも」

と、色々な事を話しているうちに朝食は終わり

漣「じゃこの後ご主人様の所に行かなきゃ行けないからまた後でね~」

曙「…」ブツブツ

潮「出来るだけ早く帰ってきてね。この調子の2人と一緒にいられる自身あんまりないから…」

漣「り、了解」

そこでほかの3人と別れ、執務室へと向かう

コンコンとドアを叩くと中から「どうぞ~」という声が聞こえてきた

提督「やぁ、漣」

漣「どうもご主人様…あれ?」

提督「どうした?」

漣「加賀さんは?」

加賀さんは提督の秘書艦で執務中はほぼ一緒にいるはずが今はいなかった

提督「今は少し外してもらってるよ」

漣「ほ~ん、で、なんで呼んだんですか?」

提督「あ、あぁじゃ向こうで…」

提督「お茶でもいれるよ」

漣「相談なら相談で早く言ってくれません?」

提督「あ、えっと…」

漣「男ならさっさと言えってんだい!」

提督「えっと」

漣「ま~だ~?」

提督「…よし、1回しか言わないからな!!」

漣「お、おう」

提督「曙と付き合いたい」

漣「は?」

提督「は?じゃないが。そこで相談なんだが曙にアタックをしてみようかと…出来ればそれを教えてくれればなぁと…」

漣「ご主人様…ぼのたんがご主人様のことをどう思ってると思います?」

提督「好きでもなし嫌いでもなし…まぁ、友人くらいじゃないか?」

漣「(どっちかと言うと好きの方だと思うんだけど…)…了解、ご主人様お手伝いしましょう?」

提督「本当か!?ありがとう。で、早速なんだが何をすればいい?」

漣「そっからですか…ん~無難にMVPの時に褒めてあげればいいんじゃないですか?」

提督「よし!そうと決まれば演習だ!」

演習後 A勝利

提督「突然の演習すまなかった。MVPは?」

潮「曙ちゃんです」

曙「ふん、当たり前じゃない。感謝しなさいよね!!」

提督「うん、お疲れ様。では解散…あー、曙は残ってくれ」

曙「?」

漣「…」ニヤニヤ

みんなが出ていったあと執務室には提督と曙だけになっていた

曙「で?何よ」

提督「いや…あの…」

曙「?」

提督「今回MVPだったろ?だからご褒美を…ね?」

曙「あぁ、そうね。で、何をくれるのかしら?」

提督「…じゃ、失礼して」

曙の頭に手を…当てる前に弾かれた

曙「何してんの?」

提督「いや、撫でてあげようかと…」

曙「…結構よ」

そういったまま曙は執務室を出ていってしまった

提督「嫌われた…かな」

一方、ドアのすぐ側

曙「嫌われちゃった…かな」グスッ

そう思うと目にいっぱいの涙を浮かべながら自分の部屋へと走っていった

次の日、次の日と曙は提督と喋れていなかった

潮「曙ちゃんどうしたんだろう…」

漣「ちょっと出てくるね~」

とだけ言い執務室へと走った執務室のドアを開けた先には提督が黙々と仕事をしていた

加賀「きちんとノックをしてから入りなさい」

漣「すいません…提督どうかしたんですか?」

加賀「分からないわ、最近ずっとこういう状態よ」

加賀の話によるとずっとこんな状態で、しかも一昨日は曙が泣きながら帰ってきた日と同じだった。それからの提督は笑いはするもののその笑顔は空っぽでかわいた笑いしか出てこないらしかった

加賀「何か知っているの?」

漣「…はい」

加賀「話してくれるかしら?…少し場所を移しましょうか」

滅多に使われていない部屋に入り、全てを話す。提督が曙のことを好きなこと、自分のせいで二人の間に亀裂が生じてしまったかもしれないこと、曙が泣きながら帰ってきたこと

それを聞いた加賀はそっと目を閉じ、口を開いた

加賀「それは提督が何とかすべき問題だけれど、あの人じゃ無理そうね…今度は私達が手を差し伸べてあげましょう?」

漣「はい!!」

加賀「とりあえず、提督をどうにかするしかないでしょうね…」

漣「提督LOVE勢に頼んでみますか?」

加賀「やってみましょう」

漣「とりあえずは金剛さんですかね…」

数分後、漣が金剛を捕まえてきて、

金剛「わー、何をするデース!!」

漣「暴れんなよ…暴れんなよ・」

加賀「何をしているのですかあなたは」

金剛「what's?加賀?私をどうするつもりデース!!」

加賀「別に何もしませんよ。ただ、提督を元気にしてあげて欲しいのです」

金剛「テイトクがどうかしたんデスか?」

加賀「見てもらえば分かります」

金剛「?」

3人はどうしてこうなったのかを説明しながら執務室へと向かっていたしかしついた時には中に誰かがいた

潮「提督」

提督「潮か、どうした?」

潮「率直に聞きます。曙ちゃんと何かあったんですか?」

提督「…なぜそう思う?」

潮「曙ちゃんと提督の様子が明らかにおかしいからです」

提督「……」

潮「曙ちゃんと何かあったんですか?」

提督「そうかもな」

潮「何かあったんですね?」

提督「…曙に嫌われた、以上」

潮「も、もっと詳しく!!」

提督「ん?頭を撫でてあげようかとしたら全力で拒否されただけだが?」

潮「だけって…ただビックリしただけだと思います!!」

提督「ビックリしただけであんなこと言われるか?」

潮「じ、じゃあ照れてただけだと思います!!」

提督「いや、照れてるだけであんなに拒否されるかって」

潮「じゃあ何なんですか!!」

提督「分かんねぇよ!!分かんねぇからこうなってんだよ!!曙が好きなのは確かだがでも拒否されたら引くしかねぇだろ!!」

潮「勝手に決めつけないでください!!曙ちゃん今だって自分の部屋から出てきてくれないんですよ?」

提督「は?」

潮「は?じゃないです」ポロポロ

提督「いや、その…すまん」

潮「それは曙ちゃんに言ってあげてください」

提督「ありがとう、行ってくる」

漣「…」

加賀「…」

金剛「…」

漣「金剛さん必要なかったですね…」

加賀「そうね…」

金剛「こんなのあんまりデース…」

提督「曙!!」

曙「!?」

提督が思いっきりドアを開けた先には頭の先までくるまっている曙の姿があった

提督「曙、すまん。曙の気持ちを考えてなくて…で、でも俺は曙のこと嫌ってはいないから!!逆にその…大好きだから!!それだけだから…じゃ」

そう言って提督が部屋から出ていこうとした時、

曙「待って…」

そう言われた気がして振り向くと俯いたままの曙が立っていた

提督「曙…」

曙「私だって、謝ること…ある。この前頭撫でられたのはじめてで、そのビックリしちゃって…ほんとは嬉しかったけど、変に拒否しちゃって…ごめんなさい!!」

提督「なんだ…その…嫌われたのかと思って」

曙「私も…その…」

提督「つまりは俺たち2人とも勘違いしてたってことか…」

曙「…」

提督「曙?」

曙「ちょっとこっち見ないで」

提督「何で?」

曙「顔真っ赤だから!!」

提督「えい」

提督はそう言うと顔を隠している手をどけて……そっとキスをした

曙「な、な、何すんのよ!!」/////

提督「あの、ムードも糞もないんだけど曙、俺と結婚してくれませんか?」

そう言うと曙は口をぱくぱくさせながら顔を真っ赤にして

曙「にゃにいっひぇんのよ!!このくひょていひょく」

提督「大丈夫?…で受け取ってくれるのかな?」

曙「……」コクリ

提督「ありがとう」ギュッ

曙「…うん」

漣「ご~主~人~、んー?どこいったんだろ…う…」

提督・曙「…え?」

漣「え、あ…エンダァァァァァァァァァァァァァ」

曙「あ、ちょ、漣待ちなさいよ!」

提督「まったく…」

曙「クソ提督!!」

提督「ん?」

曙「その…大好きよ、このクソ提督!!」

山無し落ちなしで終了です。お疲れ様でした

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