【艦これ】どうしてか提督になりまして【安価】 (632)

・初スレのド初心者
・結末に支障が出ない程度で安価あり
・若干のグロ描写(個人差)あり、エロなし
・一部艦娘が酷使されたり轟沈(死)あり
以上の主注意事項や本文を見て肌に合わない方は速やかにブラウザを閉じる事を強く推奨。

基本的に夜更新、できるだけ毎日更新目指します。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1403010597

平和だった世界に異変が起きたのは一年ほど前の事。
太平洋を中心に突如姿を現した謎の生命体【深海棲艦】はその圧倒的な力を以て人類を海上から遠ざけ占領した。
海路は絶たれ、人類はその存在に恐怖し世界中が大混乱に陥った。

外交による輸入物資に頼っていた日本はこの問題を著しく忌々しき問題だと取り上げ、率先して打開策を考えた。
そんな時、調査員をしていた一人の男が大日本帝国時代の艦艇の一部にて人間的意思を持つ小人と接触、意思疎通を試みた。
小人はその身に反するような高度な技術を持つが、一部の人間にしか目視する事が出来ない様をみて、妖精とされ、その技術力から敬意を込めて【妖精さん】と呼ばれるようになった。

男が妖精さんとの意思疎通で手に入れた物は、妖精さん曰く過去の惨禍を戦ってきた艦艇の魂が宿る歯車【艦魂部品】と呼ばれ手いる物。
妖精さんは男にこの歯車を組み込んだ武器、人間が背負える程の大きさをした艤装を造るように指示、男は様々な企業を回って依頼した。
やっとの思いで依頼を受けてくれる企業に出会えると、遂に人間艤装が完成した。
しかし小型化しつつ威力を下げないその構造は、とてもではないが並の人間が背負える物ではなかった。

艤装の完成を聞いた妖精さんは沢山の仲間を募って、ある装置を造り上げた。
【適合艤装リンク装置】と宣う装置は、適合性質の持つ若い女の子に艤装をリンクすることで、人類の天敵である深海棲艦を唯一倒す事の出来る【艦娘】を産み出す装置らしい。
妖精さんは男を艦娘を従え深海棲艦を倒す為の司令官……提督に指名し、横須賀鎮守府を建て直しそこを艦娘の第一線とした。

艦娘の誕生、そしてその成果は日本中に轟き、多数の企業が艦娘の艤装建造に名乗りを上げ、多くの艦娘が誕生した。
経済状況は良くなり、深海棲艦も倒す事が出来るという事により、日本は艦娘政策に力を入れ始めていた、だが問題はあった。

死との隣合わせで精神状態を狂わせた艦娘の暴走事件や、深海棲艦を正義に捉える考え方『再生者降臨』等の問題が起き、国民の完全に良いものではない。
艦娘を軽蔑し蔑む俗称として『フネ』と呼ばれることもある、またそういった思想は対深海棲艦の為に再設立された自衛的な海軍でも現れている。
そういった反対組織も存在するが、現在深海棲艦と対等に戦えるのは艦娘のみなので、国では艦娘に頼らない武力を見出す研究もしているらしい。

いつしか日本各地に鎮守府を置き、そして良心ある提督が着任した。
提督……艦隊総司令官には軍の専門機関や他所の提督の勧誘や指名を通し、簡単な試験や人格チェックで合格が出た人間が採用される。
これに関しては艦娘とは言えど人間の女の子を扱う人間として問題無いかを確かめ、良き人間を提督にする為である。
ただし、この人格適正に関しては着任後の変化は含まれないとし、地方鎮守府監査官による発覚や証拠となる物を含めた関係人物の報告が無い限りは何もお咎めが無い。


今日の世界情勢は混乱と衰退を極めているが、これに乗る軍・鎮守府および艦娘その他関係者への危害は重罪とし、深海棲艦との戦いがある限りこれを永久とする。
艦娘は攻撃を深海棲艦以外に向ける事は許されず、これによる傷害は如何なるものであっても罰せられる。
艦娘は全人類への貢献が義務であり、以下の三ヶ条を以て存在を認める。

・艦娘は司令部に従い、反逆は許されない
・艦娘の敵は深海棲艦であり、それは全人類の敵である。 敵の殲滅を目的とし如何なる私情も認めない
・艦娘は船である上に人であり、何人も人権までを侵す事は出来ない、またこれに関する横暴には特別として抵抗が許可される

事前説明は以上です。
正直適当どころか自分でも何書いてるか分からない状態。
書けば書くほど良くわからなくなる(短くまとめるため三回書き直したのは秘密)
流して読んでもらって構いませんが、ストーリー上で関係してくる場所もあるので、余裕があれば読んでみてくだしあ、きっと訳が解らないですので。
三ヶ条に関してはパッと出で書いたので気にしないでください。

ここからは基本台詞多めの構成で書きます、地の文もそれなりに書くつもりです
地の文多めが苦手な方や>>1の拙い文がお気に召さなかったらブラウザを閉じる事をお勧めします。

>>1で書きましたが今一度。
主軸のストーリーに沿う形にはなりますが、登場艦娘や状況などを安価やコンマでとることもあります、無理難題でもかなり改変しますが極力拾うつもりです
どうしても無理な安価とかなら申し訳ありませんが飛ばさせてもらう事も、きっとあります。
初スレの初心者なので至らない点しかないと思います、分からないことが多すぎるのでご指導ご鞭撻よろしくです。


もうしばらくしたら本番入ります(たぶん)
緊張して文章が全く書けなくならない限りは(きっと)
一応それまで質問と意見、受け付けてます。

わかってはおるが
何回かに説明は分けた方がええよ

平和だった世界に異変が起きたのは一年ほど前の事。

太平洋を中心に突如姿を現した謎の生命体【深海棲艦】はその圧倒的な力を以て人類を海上から遠ざけ占領した。

海路は絶たれ、人類はその存在に恐怖し世界中が大混乱に陥った。


外交による輸入物資に頼っていた日本はこの問題を著しく忌々しき問題だと取り上げ、率先して打開策を考えた。

的な感じの方が見やすいのであくまで個人的にですが

>>4
ご指摘どうもです、恐縮です。

説明の改行は悩んだのですが、1レス内でなおかつなるべくコンパクトにしたかったので・・・・…

あと飛ばしてもらって構わないような内容だったので別にいいかなって思ってたりしなかったり。

今後、説明入れる時は見やすく分けていきます。

そろそろ少し書いていこうかと思うけど。
これ安価出しても埋まらない気が……

あとトリップできてるかな

酉できてたのでとりあえず少し投下

――とある鎮守府――

「以上がここの鎮守府、そして艦娘達の指揮を執っていく為に必要な最低限の知識だ」

白い髪に皺のある顔の男性が、手にしていた紙の束を目の前の男に渡す。

若い男はその束を受け取ると、暗い顔で俯く。

「……本当に、俺なんかがその、提督になってしまっていいんですか?」

「なんか、とはどうしてだい?」

「だって……別に軍人でもないですし、絶対に向いてないですし」

「ふむ……向き不向きは確かに必要かもしれないが、私は君は向いていると思うよ」

「元帥さん、やっぱりっ」

顔を上げて声を出した時、頭に何かを深く被せられ視界が遮られる。

「君はやさしい人間だ、みんな受け入れ助けてくれる、分からなければ聞けばいい、人とは完璧では無いんだから」

被せられた提督用の白と黒が目立つ帽子を手に持ち、また俯く。

「…………答えて、くれますかね……こんな俺に、勤まりますかね」

「ああ、君なら絶対にできるさ、だから笑え少年よ」

男性は口元を緩め、優しく笑って見せた。

「……わかりました、俺はがんばります」

重い不安はまるで空気にでもなったかのように軽くなり、男は帽子を被り直して微笑んだ。

「よし、良い顔になったな、さて……↓2。 ちょっと来てくれ」

(※艦娘名、なるべく駆逐か軽巡。 この物語の初期艦&秘書艦となります。 駆逐以外でも良いですが極力は駆逐か軽巡重視で)

おお、予想してたより人がいて驚きです

如月了解、ちょっちまっててください

プロローグ終了、チャプター1に入ります
チャプターには進行度があります、レス数ではなくターンとして
安価で取った話が数レス分になっても、ターンは1のみ進行することになります。

トリップの前にターン数は記載すると思います
『CHAPTER1 0/10◆酉』のように……できるよね?

チャプターのターンが指定数に達すると強制イベントに突入しストーリーが進みます
またチャプター毎に異なった条件が設定されていますが、基本的に明確には表記しません
(ヒントは本編中等でそれとなく出します)

この条件を満たせずに指定数に達してしまうと、なんとそれなりのイベントが発生してしまいます
(特にまだ決めていないのですが、艦娘達に変な事が起きます、救済は直下コンマに委ねられます)
それなりのイベントを終えたら、適当に条件を達成して次チャプターに進みます

正直このそれなりのイベントがどうでも良い小話になってしまいそうで、条件隠す意味あるのかすら不明です
もっと意地でも条件達成させたくなる罰ゲーム的なのできればいいのですが
こういった形式では難しいですね

チャプター進行中は基本的に自由安価となっています

現在鎮守府に存在する登場人物か、今まで出てきた登場人物のみを指名できます
内容も詳しく書いてもらって構いませんが、あまりにも突飛な物は安価下とさせていただきます
場所は自由ですが、これも突飛な場所は安価下になると思います

突飛の例は
異世界旅行とか犯罪行為とかですかね


大まかな説明はこんな感じです
分からないことがあれば質問してくだされば拾って答えます

なんかぎっちりしてしまったなぁ


というわけで今はもう更新しませんがチャプターに入るので
自由安価です

提督「色々やることあるな……遠征も行って資源をより多く集めないとな」

大淀「でしたら第二艦隊編成の許可を得ましょう、多くの艦娘を保有していれば許可が下りますよ」

提督「多くといってもなぁ」

大淀「第一艦隊をしっかり編成できるくらいなら大丈夫だと思いますよ」

提督「なるほど、分かった。 じゃあ――」

今回は多めに3つほど安価取っておきます
というか↑のやつ条件はもう明かしてるけど露骨すぎたなあw

安価
↓1~3

さっそく酉の前忘れてた、すまそふ

ここから
↓1~3で

二つ目は如月との戯れでいいのかね
あと同じ条件二個は味気ないので四つ目の巡洋艦建造も入れます

あと表記忘れてました
チャプター1での建造は駆逐と軽巡のみです


・建造(資源最小なので駆逐のみ)
・如月とお買い物
・建造(軽巡のみ)

建造はそのターンで安価を取ります、仕様に関しては前回同様
レアの制限はありません(レア艦が多くなると制限がつきます)

セリフ考えるのが鈍足なので気長によろしくです

――執務室――

「大分綺麗になった、質素なのは変わらないけども」

「寮の掃除は広すぎるから使うところだけ終わらせたわ」

「そこまで汚れてなかったのですぐに終わりましたね」

「ええ、でもやっぱりこの人数でこの広さは勿体無いわよねぇ」

「それもそうだな、そろそろ出撃も視野に入れないといけないしな……建造するか」

「資源は残ってるのですか?」

「資源は節約すれば数回はいけそうだ、ただ開発資材はそんなにないな」

「開発資材は任務達成で上から支給されるだろうからそれに頼る、まずは第一艦隊だけでも充実させよう」

――工廠――

「どれぐらいで建造するか」

「でも今の鎮守府で大きな艦を運用するのは厳しいわよね」

「駆逐か軽巡を狙った方がいいでしょう」

「なるほど、じゃあ適当に最小資源でやってみよう」ピピッ

「アイアイサー」

妖精s「ウゥゥリィィィィン」

「相変わらず物凄い光景だ」

「出来るのは駆逐艦でしょうかね」

「ちょっと暇つぶしてこようか」


時が経ちまして

「デキマシタ」

???「 」

完成艦娘(駆逐のみ)
↓2

――執務室――

「ねえ司令官? この鎮守府に足りない物を見つけたの」

「ん? 足りない物? そんなの見つけるまでもなく大量だろ」

「……まあ生活必需品以外はほぼ皆無と言ってもいいけど、そうじゃないのよ」

「じゃあなんだ? 今提督のハウツー本を暗記しようとしているんだ」

「生真面目ね……でも言わせてもらうわ、この鎮守府に足りない物を、それは――」



――街中――

「なあ如月さんよ、聞きたいことは山ほどあるんだよ」

「あら、なあに?」

「どうして遊び道具が必要で、そのために街に駆り出されてるんだ?」

「だって鎮守府に提督以外の遊び道具が無いもの」

「俺は耳がいけないらしい、耳鼻科に行こう」

「でも言ったら街まで来てくれたじゃない」

「何が『鎮守府に足りない物は娯楽よ、さあ買いに行きましょう』だよ」

「それで無理矢理引き摺られたんだろ、ご丁寧に外出許可証まで受け取りやがって」

「だって本当に暇なのよ」

「そんなもの買いに来るなら俺は要らないんだろ?」

「だってぇ、司令官がいないと街には出られないじゃない」

「そんな規定は無かったはずだけど……あと遊び道具買うなら二人も連れてきた方が良かったんじゃ」

「それじゃ二人きりになれないじゃない♪」ギュッ

「お、おい腕は組むなっ」

「えーなんでぇ? 恥ずかしい?」

「…………サツが来る」

「でも睦月達が言ってたわ、司令官は皆ロリコn」

「偏見だ?!」

「白雪と雷には俺達が外出してるのは言ってあるのか?」

「いいえ?」

「……どうすんねん、何も言わずに司令官が失踪とか大問題だろ」

「置き手紙を置いてきたわ」キリッ

――執務室――

「ねえ司令官、如月が何処にいるかしらないかしら」ガチャ

「あれ? しれいかーん?」ポツーン

「……あれれぇ?」

「ん、何この紙」

『街に行きます、探さないで下さい』

「し、白雪たいへんたいへん!」

「私が大変みたいに言わないでください」

――街中――

「帰るのが怖くなってきた」

「問題も無くなったわね、さあ遊びに行きましょ!」

「買いもんだろ……というかついでだから夕飯も材料買って作るか?」

「そうねぇ、外食だと高くついちゃうものね」

「じゃあ買って帰ることにしよう」


――ショッピングモール――

「これ面白そうね」

「ドS罰ゲームトランプ……却下」

「じゃあこれ?」

「ドM向けすごろく……ダメ」

「もぅ、司令官ってわがままね」

「わがままも言いたくなるよ、何ここホントに子供向けコーナー?」

「もうこれでいいかしら」

「また変なのだろ……リアリティ人生ゲーム? なんか嫌な響きだな、でもまあマシなほうか」

「説明はねぇ、新社会人から人生勝ち組になるまでの軌跡をリアルに進む人生ゲーム、起業あり倒産あり離婚あり自殺ありの……」

「ちょっとアウト」

「むぅ、じゃあこれならどう?」

「ハートフル人生ゲーム☆リアル版☆……最近の人生ゲームはリアリティを追及したいのか?」

「恋愛から恋人、そして結婚までの人生ゲームでミニゲームも豊富(そしてミニゲームは基本リアルに行わなければならない)みたい」

「まあそれならいいか……女の子三人でやるには変なゲームだが」

「司令官も一緒に、ね?」

「いやいやいや」

――街中――

「さて、汎用性の高いトランプも買ったし、あとは食材かって帰るだけだな」

「ねえ司令官、ちょっとお願い良いかしら?」

「お願い? できる範囲ならいいが」

「じゃああれ、撮りましょう?」

「あれって……ぷ、ぷりくらというやつか!?」

「そうよ、これくらいならできるでしょ?」

「い、いやしかしこういうのは……」

「だ、ダメかしら」ウルウル

「……仕方ないな、ちょっとだけだぞ」

「よかった、それじゃあ行きましょう!」

「おい嘘泣きかよ!?」

「女の武器よ、これにしましょう、この良くわからないのに」

「街に出たことがあんまりないからこういうのも疎いのか」

「ほら早く撮りましょう♪」

「はいはい」

―――
――


「司令官ったら情けない顔ね♪」

「如月が腕に引っ付くからだ……ほらもう用は済んだし帰るぞ」

「このプリクラ、宝物にするわ♪」

「やめてくれ……情けない俺が見られてしまう」

「司令官、照れてる?」

「……照れてない」

「司令官も可愛いところあるのね、さあ帰りましょ」ギュ

「だから腕を組むなって!」

――鎮守府・入り口――

「それで、何も言わずに如月とデートした挙句、食材も買い忘れて帰ってきたわけですか」

「もう、司令官ったら、心配したんだから」

「いやー……うん、ごめん」 

如月戯れここまで
文章書く能力無さ過ぎて自分の駄文にむしろ惚れ惚れしちゃう

次で軽巡建造ですので安価取っておきましょう
そういえば夜戦ちゃんの改二作りたかったのにレベル足りなかった

というわけで安価取り、軽巡オンリでレア制限無いです(>>1は夕張が大好きでs)ピチュン

軽巡安価
↓2

今は何とかなってるけど、ここから先艦娘が増えてくとなると
「」の前に名前が無いと区別がつかなくなりそうだな……

>>95
そうなんですよねぇ
すでに分からなくなってきてるから、次は一回名前つけてやってみます

「」前に名前つけてみる、作業量増えた、眠い

――工廠――

着任2日

提督「今は3隻、全員駆逐艦だからな、そろそろ駆逐以上が欲しいところだ」

如月「そうね、軽巡か重巡が来てくれれば戦力も上がるわ」

雷「誰が来てくれるかな、楽しみね!」

妖精「ソロソロトウチャクデッセー」

提督「おお、もうすぐか、さて誰がくるのか」

白雪「ですが全員でここにいる必要はあるのでしょうか?」

提督「せっかくここまで足を運んでくれるんだ、ちゃんとお迎えしないとな」

白雪「ちゃんとお迎え……ですか」ジー

提督「…………ほんとごめんな」

プシュー

妖精A「ギソウリンク ガオワッタゼ」

妖精B「ハーイ コッチネー」

提督「さぁ、くるぞ」

ガチャ

夕張「はーい、お待たせ?兵装実験軽巡、夕張、到着いたしました!」

提督「よく来てくれた、俺がここの提督だ」

如月「この鎮守府の一応現秘書艦、睦月型の如月よ」

白雪「白雪です、吹雪型です、よろしくお願いします」

雷「暁型三番艦の雷よ! よろしくお願するわ」

夕張「はい、よろしくお願いします!」

提督「夕張は軽巡洋艦か……これで艦隊が安定してくるな」

白雪「そうですね、出撃もそろそろした方がいいでしょうし」

提督「そうなんだよなぁ、昨日はいろいろあってできなかったけど、そろそろ出撃報告もしないと怒られてしまう」

夕張「じゃあ早速出撃しましょう! この装備試してみたいですし」

提督「まあ待ってくれ、とりあえず夕張は巡洋艦寮の軽巡区画のどれかに荷物を置いてくるといい、出撃の件は検討しておくよ」

夕張「わかりました、では荷物置いてきます」


如月「何か心配でもあるのかしら?」

提督「ん? ……どうしてそう思った?」

如月「出撃の事になると怖い顔して、慎重になり過ぎてる……」

提督「慎重か……そりゃそうだな、でも君たち艦娘が気にすることじゃない……俺の問題だから」

白雪「…………」

ターン3は短くなってしまった
眠くて何も思いつかないです

【現在保有艦娘】
如月 白雪 雷 夕張

【進行ターン】
3/10

【備考】
CHAPTER1では駆逐と軽巡のみ保有でき、軽巡は上限二隻となっています
出撃は行えますが真面目な戦闘描写はあんまりありません(レベリング的ノリです)


といった感じで眠いので今日は寝ます
次の更新用に自由行動安価取っておきます(内容も決めてくださると>>1は喜びます)
↓1~3

行動安価で建造艦娘を指定されるとは思わなんだ、まあ別に禁止はしませんが

・夕張、兵装を語る
・鎮守府に何かいる
・キソー建造

よし、ねる

夕張兵装談義(初級)



夕張「出撃するなら兵装を見直した方がいいと思います」

提督「兵装、装備ってことか……そういえば何も考えてなかった」

夕張「提督は新任なんですよね、となると艦娘の扱いも全く分かってませんよね?」

提督「扱いっていうのも変な感じだけど、そうだなぁ」

夕張「艦娘は結局は艦艇の魂を植え付けた人間なので、基本的には戦闘を望んでいます、だから遠征でもいいんです、海の上に出さないと鬱憤が溜まってしまいます」

提督「船……か、それじゃあどうすれば、出撃するにしても俺は兵装の知識なんで何も」

夕張「なのでその辺は私がサポートします! 色々試してみたいので、是非!」

提督「おおぅ、グイグイくるな、まあサポートは助かるからお願いするよ」

夕張「ありがとうございます! それで兵装なんですがね」

夕張「まずは鎮守府近海の深海棲艦を殲滅する任務があるようです、この辺の深海棲艦はそこまで強くはないみたいですね」

提督「確か元帥さんも言ってたな、敵も駆逐艦が多いらしいな」

夕張「敵が駆逐だとしても此方側も駆逐艦ばかりなので真っ向では互角になってしまうでしょう」

夕張「なので、どうしても夜戦で勝負をつけるしかありません」

提督「夜戦か……」

夕張「夜戦では敵に近く接近することもできますし、守備の不意をつけるので大きなダメージを与えられますよ……まあ逆もまた然りなんですが」

提督「深海棲艦側もこちらの不意を突いてくることがある、か」

夕張「艦娘は人間ですので、夜の視界は十分とは言えません、海上の暗黒では精神的にも応えるでしょう、駆逐艦や軽巡の中には好んで夜戦を欲する艦もいますが」

夕張「探照灯もあれば有利ですが、ウチにはそんなものありませんし、探照灯はつまりは囮作戦なので、装備した艦は無傷とは言えないでしょう」

提督「それは嫌だなぁ……じゃあ夜戦に持ち込んで敵を一気に叩くわけだが、その場合はやはり火力を上げるべきなのか?」

夕張「そうですねぇ、近くの海域でしたら主砲二つで十分ではないでしょうか」

提督「二つ、でいいのか?」

夕張「駆逐艦や軽巡の艤装は兵装を多く積むには適していないんです、なので載せる事の出来る兵装の数は限られてくるんですよ、これを俗称ですがスロットと呼ぶこともあります」

提督「それで、駆逐艦はそのスロットが二つしかないってことか?」

夕張「練度を高めて改装ができれば少しは向上するかもですね」

提督「なるほど、じゃあまだ今のうちは主砲だけでいいのかな」

夕張「主砲ガン積みですね! さっそく装備して試し撃ちをしましょう!」

提督「元気だなぁ」

夕張「良いデータが取れそうなので!」

今の提督にはこの程度しか理解できないでしょう
>>1が兵装詳しくないだけです、すみません)

雷「今日はいい天気! 潮風も気持ちいわ!」

雷「……独り言なんて、聞かれてたら恥ずかしいわね」

ガタッ

雷「!?」ビクッ

雷「だ、誰? き、聞かれてた……?」

雷「この倉庫? 中に誰かいるのー?」ガラガラ

シーン

雷「誰も、いない……びっくりしたぁ、物が落ちただけよね! そうそう」

ガタガタッ

雷「ぴっ」

雷「え……え?」

雷「し、しれいかぁぁぁぁぁぁぁぁぁん」


―――
――


提督「鎮守府に何かいる?」

雷「そ、倉庫でね! 誰もいないのにね! 物がね! ガタガタってね!」

提督「と、とりあえず落ち着け、な?」ナデナデ

雷「……うん」

如月「何かしらねぇ、おばけ?」

雷「ぴっ!?」

夕張「それはないでしょう、幽霊は科学的に物理干渉はできませんよ」

提督「存在は科学的根拠があるのか?」

司令官「普通に考えて侵入者だと思います」

提督「侵入者ねぇ……ここに?」

夕張「まあ確かにこんな鎮守府に入る泥棒はいないでしょうし、まず艦娘の居る所に侵入なんて自殺行為です」

提督「こんな鎮守府?」

白雪「そうですよね、ここ何もないですし」

提督「……否定はしないけど」

如月「じゃあ一度辺りを哨戒してみないかしら?」

提督「哨戒? 見回りの事だよね、確か」

夕張「そうね、哨戒は敵襲の時の訓練にもなるわね、勿論装備つけて、ふふ」

白雪「でも鎮守府って広いですよ? この人数では難しいのでは」

提督「……じゃあ雷と俺で例の音がしたところに行く、夕張は倉庫より東側、如月と白雪は西側で倉庫を囲むようにしよう」

夕張「なるほど、一人だけだと踏んで近くを固めるわけですか、でもなんで私は一人なのかしら?」

如月「あら、夕張さんは軽巡じゃない」

提督「軽巡なら一人でも大丈夫だろ」

夕張「あ、はい」

雷「うぅ……あの倉庫に近づくのやだなぁ」

提督「それじゃあみんな移動開始、雷は俺がついていくから安心しろ」

雷「司令官つよい?」

提督「……艦娘よりはー、弱いかなぁ」


――鎮守府内・第二倉庫――

提督「この倉庫か、どれどれ」

雷「だ、誰かいるのかしらー……」

提督「怖いか?」

雷「ぜ、全然大丈夫よ!? 雷に任せてもらってもいいんだから!」

提督「そうかそうか、それは心強い……しかし何もいないように思うが」

雷「でも確かに音が……」

ガタッ

提督・雷「!?」

雷「や、やっぱり……」

提督「……あっちに行ったな、追うぞ」

雷「えぇ!?」


――鎮守府内・広場――

夕張「こんな広い場所で一人を見つけられるのかしら」

夕張「はぁ……一人って、退屈じゃない」

ガサッ

夕張「っ、そこ!」ガチャ

夕張「奴の霊圧が…消えた……?」

夕張「……いえ、こっちみたいね」

――鎮守府内・第三倉庫――

提督「確かにこっちのほうに……見失ったか?」

雷「ほんとに追うの? やめた方がいいんじゃない? ね?」

提督「いや、侵入者なら絶対に捕まえないとな」

雷「でも……」

ガサガサッ

夕張「見つけたわっ!」ジャキッ

提督「うわああぁぁぁ!?」リョウテアゲ

雷「ぴいいぃぃ!?」

夕張「あれ?」

提督「あえ、夕張……お前」

夕張「提督!? 違うの! 確かにこっちに何かが行ったからでして!」

提督「夕張もなにか見つけたのか? 俺たちも音がこっちに逃げたから追っててな」

夕張「なるほど、しかしどこに」

カタッ

提督「あっちだな! 夕張も一緒に行くぞ!」

夕張「そうね! 雷も……あ」

雷「ゆ、ゆるしてぇ」気絶

提督「雷ぃぃ!? と、とにかく仕方ないか」雷をお姫様抱っこ

提督「よし追うぞぉ!」


――鎮守府内・裏庭――

如月「ここは良いわね、日向は紫外線が強いもの」

白雪「如月さんも警戒して下さい、侵入者かもしれないんですから」

如月「そう? でも鎮守府に侵入は無いと思うのよ……」

白雪「確かにそうですが、可能性は捨てられません、そういった事を恐れない人間だという可能性も否めないんですから」

如月「白雪は心配性ね、あまりお堅いと司令官に嫌われちゃうわよぉ?」

白雪「……別に好かれようとも思ってません、ので」

如月「ふふ、でも司令官はアナタの事気に入ってるようで妬いちゃうわ」

白雪「っ、ありえませんよ!」

白雪「それに司令官は、い、妹みたいだと……」

ガサ

如月「…………」チャキ

白雪「確かに何かいるようですね、発砲は確認が済んでからでお願いします」

如月「間違って発砲してしまう事は些細な問題に過ぎないわよね」

白雪「会議にかけられてしまします、穏便に」

ガサガサ

白雪「っ!? 後ろにも!?」チャキ

提督「うわっととと、白雪さんその武器は降ろしてね?」

夕張「こっちに何か来なかったかしら!」

如月「あら、司令官じゃない、どうしたのかしら……小さい女の子を抱っこしながら」

白雪「雷さん、どうしたのですか?」

提督「驚き過ぎて気絶した」

夕張「私のせいでもあるんですが……」

ガサガサッ

全員「…………」

提督「よ、よし……みんなで一斉に行こう」

如月「そうねぇ、覚悟をしてもらうわ」

白雪「では行きましょうか」

提督「せーの、追い詰めたぞ!大人しく……」

ニャー

提督「え?」

白雪「ね……ねこ?」

夕張「なんだぁ……猫でしたか」

提督「……まじかよ」

雷「ん……あれ? 猫だ!」

ニャー

提督「侵入者は猫だったか……どうするか」

雷「可愛いぃ、全然逃げないわね、ねぇ司令官! この子飼ってもいい?」

提督「えぇ……猫飼うったて、施設内は動物ダメだろ……放し飼いってことになると思うが」

雷「放し飼いならいいのかしら? ねぇねぇ」

提督「……分かったよ、餌代どうすっか考えないとな」

雷「名前も決めないとね……」


鎮守府に猫が住み着いたとさ

オチつけるのがとことん下手
今回はここまで
キソーはまた後でです

とんでもない事を言い忘れていました!
大体のストーリー展開というかプロットは決まっていて、他の鎮守府も出るので建造やドロップできない艦娘がいる事を!


今後登場する鎮守府でメインとして出ているため

加賀さん 電ちゃん ワレアオバ ぜかまし

は安価で選択できません! もし当たってしまったら安価下などになります、忘れててすみませんでした


といった報告、なんか一日一話ペースになってしまいそうで怖い

すみまそん
もう更新できる気がしないくらい文章が書けない

いっそ残りの安価全部とって書ける日に一気に書いた方がいい気もしてきた
どっしよっかなー……どうしましょう

応援ありです

一周回って短くなりました
建造ターンは短くても問題ないよね


――工廠――

提督「資源がだんだん減ってきている」

夕張「建造に頼りっきりなのも考え物よね」

提督「まあでも妖精さんが言うには軽巡らしい、良かったじゃないか、同系統みたいなものだろ?」

夕張「同じ軽巡だから嬉しいですけど、でも夕張型に同型艦はいないんですよ……」

提督「まあ良いじゃないか、一人っきりにして悪かったが、これで巡洋艦寮で一人じゃ無くなるだろ」

夕張「そうですね、そろそろ来るようですよ提督」

プシュー

木曾「球磨型軽巡洋艦の木曾だ、お前が提督だな、よろしく頼む」

提督「ああ、木曾だな、これからよろしく」

夕張「夕張よ、同じ軽巡同士としてよろしくね」

木曾「俺がお前らに最高の勝利を与えてやる」

提督「強気と言うか、自信家だな、期待しているよ」

夕張「では私が寮まで案内しましょうか?」

提督「そうだな、人数が全くないと言っても提督は艦娘寮に入るのは禁止らしいしな」

木曾「ん? ここには何人の艦娘がいるんだ?」

提督「……木曾を入れて五人だな」

木曾「提督よ、最高の勝利はもう少し先のようだ」

提督「重々承知だよ」

今6/10だから3つ取ると変になるので
安価を最後までの4つ取ります

チャプター1で配属できる艦娘は駆逐艦のみの一隻のみとなりました

建造は一回のみ
出撃によるドロップは一回のみ(出撃自体に制限はない)
です

↓1?4

スマホからだと波線が?になるな、なぜー

安価四つ了解
建造安価が出たため出撃によるドロップは無しになります

第一の出撃は書けたので更新していきます
地の文少し有です


――執務室――

提督「ふむ……なるほど、如月」

如月「はぁい、何かしら司令官」

提督「出撃には基本二つの形式が有るらしい、鎮守府指令と現地指令とが」

如月「そうねぇ、司令官は危険を避ける為に鎮守府指令で無線で指示するのが多いわよ」

提督「しかし無線だけでは分からない事情も現地指令だと出来る」

如月「敵艦の射程外から現場を見て指示する事が出来るのは大きいけれど、その分危険が伴う」

提督「そうさなぁ、よし……あの元帥さん曰くぷかぷか丸にの乗って指示する事にしよう」

如月「出撃するのね」

提督「ああ、如月は駆逐艦寮に行って、準備してから港に集合するよう伝えてくれ、俺は工廠にいるであろう夕張に伝えてくる」

如月「はぁい」


――工廠――

夕張「ここに単装砲……こっちは12.7cm連装砲がいいと思うの」

妖精「コウカクホウデ タイクウモ アゲアゲ」

夕張「まだ空母と戦う訳でもないし、そうね……」

提督「兵装についてか、熱心だな」

夕張「あ、提督ですか、提督はどう思いますか? こっちに単装砲で……でも連装砲の方が火力で押し切れるかも」

提督「ここはダメなのか?」

夕張「あ!提督もそう思いますか? ここにも一機積めそうよね……じゃあ此処と此処に主砲で」

提督「考えているところで悪いが、出撃だ」

夕張「ホントですか!? ではこっちの連装砲にしましょう、実戦で試して見たかったの!」

提督「お、おう……じゃあそう言う事だ、木曾にも伝えてくれ、準備でき次第港、ぷかぷか丸前に集合だ」

夕張「わかりました!」

――鎮守府内・港――

提督「全員揃ったなー、五人しかいないけど」

雷「出撃、腕が鳴るわ!」

如月「楽しみねぇ」

提督「今回は簡単な出撃命令だが、絶対に気を抜くなよ、深海棲艦の力は結局は未知数だ」

夕張「駆逐艦相手でも気は抜かないわ、艦娘は常に全力ですから」

白雪「敵は駆逐艦だけなのでしょうか?」

提督「いや、報告では軽巡級もいるらしい、だが軽巡相手には軽巡だ、木曾を最前線に隙を見て夕張が主砲を当てていこうと思う」

木曾「先頭か、良いだろう任せてくれ、何度でも道を切り開くさ」

提督「頼もしい限りだ、そのため今回の編成の旗艦は木曾だ」

夕張「妥当ね……私は足が遅いですし……」

白雪「軽巡洋艦にしては艤装が大きですからね」

夕張「実験艦として多く載せる事はできるのよ……でもその分重くてねぇ」

提督「だからこそ木曾の切り開いた隙間を縫って敵を沈める、自慢の兵装と実力でな」

如月「司令官、そろそろ時間じゃないかしら」

提督「そうだな……じゃあ作戦海域付近まではみんなぷかぷか丸で移動する、詳しい指示は移動しながらだ」


――ぷかぷか丸――

夕張「まもなく警戒海域ですね、そろそろ艦隊も海上運動に移動したほうがいいのでは?」

提督「そうだな、一度ぷかぷか丸停止、艦隊は海上に移動せよ」


白雪「っと」バシャ

脚部装備の主機で海の上に靴の裏を乗せる、最初少しバランスをとれずによろけたが、すぐに態勢を立て直して揺れる水の上力を抜く。

白雪「……」

雷「どうしたの? 大丈夫?」

白雪「あ、大丈夫です……やっぱり慣れないなぁ、と」

陸に生きる人間では、たとえ艦娘になろうとも不思議な感覚に陥る。

船のままであれば問題はないが、形状が人間となって、バランスを取りながら移動するのはとても難しい。

その上敵との間合いや艦隊運動を注意しなければならない、普通の人間では立つことすらできやしない。

夕張「一気に入るより片足ずつゆっくり乗せる方がバランスとれるわっととと!」バシャバシャ

夕張「あぶなかったわー……私の艤装だとこの着水方法は難しいわね」

如月「大変そうね、艤装が大きいのも」

木曾「そうでもない、バランス感覚さえ鍛えれば艤装の大きさは関係ないさ」パシャ

提督「綺麗な着水だ、木曾は凄いな」

木曾「艦娘としては必要な技量さ、ただ海は規則的ではない、上手い奴でも失敗することはあるから卑下する事もない」

木曾「それに今は旗艦でもある、恰好悪いところは見せられんさ」

雷「かっこいー!」キラキラ

――鎮守府正面海域――

木曾「敵艦捕捉、数二、方位ハチゴー……敵艦駆逐イ級、同ロ級、こちらにはまだ気付いていない」

提督『分かった、警戒を怠らず単縦を維持、可能な限り近づいて先制攻撃を仕掛けるぞ」

夕張「軽巡はいないわね、勢力から見てもハグレっぽいけど……まあいいわ、早くこの装備試したいの!」

白雪「もうすぐで射程圏内です、敵艦隊依然こちらには気付いていません」

提督『深海棲艦の構造ってのがよくわからないが、後ろから攻めれば気付かれにくいものか?」

夕張「それは難しいかと、深海棲艦も船ですから」

提督『ソナー的な物でもあるのか?』

木曾「この辺の駆逐にソナーはついていないが、視覚、聴力は優れている、自身を中心に円形の索敵範囲があるだろうな」

雷「背後に行っても気付かれちゃうわね、どうするの司令官?」

如月「あまり悠長な事言ってられないわ、もうすぐ推定索敵範囲よ」

提督『仕方が無い、視覚で捉えられても困るからな、背後から接近、推定索敵範囲の一歩手前から先制攻撃だ、索敵範囲は俺の予想で指示する』

白雪「……司令官は、本当に一般人なのですか?」

提督『極一般人だった人だよ、ただ考えるのが好きなだけだ』


木曾「索敵範囲まで残り1メートル、あと一歩で敵のテリトリーみたいなものだ、驚くほどに正確だな」

提督『よし! 全艦攻撃態勢! 全速前進、順次可能な段階で砲撃開始!!」

木曾「全艦全速! 一気に駆けるぞっ!」

雷「出番ね! いっきますよー!」

白雪「全速前進、白雪、いきます」

如月「機関最大、一気に沈めてあげる!」

夕張「さあ早く試させてね!」

駆逐イ級「ッ!!」

白雪「敵艦隊攻撃態勢に入りました!」

夕張「敵艦右舷旋回、砲撃着弾確率40%!」

木曾「砲撃開始!」ドンッドンッ

雷「てぇー!!」ドゥンッ!

ロ級「ッ!」ガァァン!

如月「駆逐ロ級に着弾確認! 敵小破!」

提督『掠っただけかっ! 夕張は?」

夕張「外しちゃったみたい……これちょっと危険よねぇ」

提督『奇襲は失敗だな、これからは真っ向勝負だな」

白雪「駆逐イ級魚雷発射! 木曾さん!」

提督『避けられるか!?』

木曾「効かないねぇ!」

如月「っ、続いてロ級も魚雷発射確認! 狙いは雷よ!」

雷「そんな攻撃、当たんないわよ!」

提督『いやチャンスだ!! 夕張と白雪、全速で距離を詰めろ!!」

夕張「えっ!? あっ、了解!!」グッ

白雪「わ、分かりました!」ザバァッ

イ級・ロ級「ッ!?」

木曾「敵艦が何もしない!? 何故!?」

提督『魚雷発射による反動に次弾装填、そして思いがけない特攻、奴らも生物なら少しは焦ってくれるだろう』

木曾「行動を空回りさせた、と? そんなの成功するかも分からないじゃないか!」

提督『いや、ただちょっと行動が遅れればよかっただけだ、それだけで二人は確実に砲撃を与えられる範囲に行ける!」

如月「最初に距離を詰めたのはこれも含めてのことね?」

提督『敵が少ないからこそできる戦法だな、本当は奇襲で片付けたかったが仕方ない、二人とも! いけるな!」

夕張「距離確認、全砲門開放、当たればいいよね! フルファイヤ!」ドドドドォォォン!!
白雪「確実に、沈めます!」ドンッドゥン!!!

イ級「ガッ!!」ドォンッ!!

ロ級「ッッ!」ズガァァァン!!

如月「着弾確認!」

夕張「当たった!!」

白雪「どう!?」

木曾「……イ級、ロ級共に撃沈確認、殲滅完了」

提督『クリア、か……ふー、戦闘終了、みんなお疲れ』

――ぷかぷか丸――

提督「お疲れさま、いやー緊張した」

夕張「私達の方が緊張しましたよ! いきなり突っ込めって」

白雪「驚きましたよ、本当に」

木曾「しかし、良い指揮だったぞ、正直驚いた」

提督「そういってもらえると嬉しいが、これも敵が駆逐艦の二隻のみだったから、特攻が成功しただけだ」

提督「これが戦艦や空母相手となると流石に苦労するだろうな」

木曾「今はまだ仕方ないさ、こちらの戦力はお世辞にも高いとは言えない」

如月「重巡か戦艦は欲しいところよね」

提督「戦艦とか資源が尽きそうなんだが、同じ理由で空母も……な」

白雪「となると、軽空母が欲しいところですね」

提督「そうなるか、まあいい、敵主力艦隊も発見できないし今回は帰投しよう」

雷「そうね! 帰ったらご飯にしない? 時間も時間よ」

夕張「私は全部撃ち尽くしちゃったから……補給を」

提督「何も全部撃つ必要は無かったんだがなぁ、あの距離なら当たったろ」

夕張「あはは……ちょっと熱くなっちゃいました」


提督「さ……艦隊帰投だ」

こんな感じです、戦闘描写は難しいです
ちょっち長くなってしまいましたがどうでしょうかね

次は建造なので安価取ります
駆逐艦のみレア制限なし
↓2

ぽいぬだぽいぬ!
今レベル上げ中のぽいぬだ!

戦闘書いてるときアルペジオ見直してたから影響半端ない

ぽいぬ書いてきます、夕飯の後にですが


――工廠――

提督「ここに来るのもなんか当たり前みたいになってきてる」

提督「そしてついに誰も着いて来てくれなくなった……」

妖精A「クロウシテマスネー」

妖精B「ドウデス? コンヤイッパイ」

提督「なにその同僚が飲みに誘う時みたいなフレーズ……今回はどの系統ができるんだ?」

妖精A「クチクカンデスネー ツイデニカイハツシザイ コレデサイゴッス」

提督「また集めないとなぁ……」

妖精C「カンセイヤー カンセイシタデー」

提督「お、来たみたいだな」

プシュー

夕立「こんにちわー! えっとー、白露型駆逐艦の夕立よ、よろしくね!」

提督「夕立か、俺がここの提督がよろしくな」

夕立「提督さんっぽいー」

提督「……ぽい?」

夕立「気にしないで欲しいっぽい? 口癖なの!」

提督「おおそうか、まあよろしくな、他の艦娘は忙しいみたいで出迎えできなかったが」

提督「駆逐艦寮まで案内する、そこでみんなに挨拶して部屋を決めてくれ」

夕立「部屋は自由っぽい?」

提督「今のところはな、同型艦が来れば相部屋になると思うが」

夕立「わかりましたー、夕立早く他の皆に会いたいっぽい! 提督さん行きましょ!」

提督「ああ、分かったから引っ張らんでくれ、あと艤装を艤装ロッカーに入れてからにしてくれ、動きづらいだろ」

夕立「夕立は待ちきれないっぽいー!」

提督「破天荒な子だなぁ……でもまぁ、賑やかになりそうだな」

夕立すごく書きやすい
今日はここまで

次の出撃は軽めにしておきます

出撃を調整しながら順次上げていきます
もうすぐでチャプター1の強制イベントが始まりますが、書いていて思うことは、結構長い

一気に更新すると絶対誤字脱字が見つかって後悔するので、そちらも調整加えて順次になるかな
今まで誤字脱字スルーしてたけど、どうだろう(自分では一ヶ所だけ見つけた、たぶんもっとある)

――ぷかぷか丸――

提督「この近海の深海棲艦はそこまで強力じゃあない」

提督「それに、前回の出撃で感覚は掴めてきた」

夕張「そうですね、憶測ですが弱点も分かってきた気がします」

夕立「弱点っぽい?」

提督「ああ、奴等は口の中に武器をしまい込んでるからな」

夕張「大口開けた時が狙い目ね」

如月「そんなに簡単に行くとは思えないけれど」

提督「簡単では無いさ、だけど出来るだろ? 初出撃の後は的当て訓練を集中させたしな」

木曾「あの射撃訓練はこういう事か?」

提督「大体はな、それにしなくても命中率が上がるのは悪いことじゃない」

提督「ただ的がかなり小さくて自由に動くってだけだ」

雷「司令官凄いわ! そこまで考えてるなんて!」

提督「いや……かなり接近しないと当たらないのは今後不味いと思った、それだけだ」

白雪「ただ、たとえ訓練したとしても海上の戦闘は気候に左右されてしまいます」

夕張「そうね、特に波が高いとバランスが崩れてより命中率が下がるわ……今の状況なんだけど」

提督「これがあれかな、晴天なれども波高しって奴かね」

白雪「何も名言引っ張り出す必要はないんですよ? 状況はまあ一致してますが」

提督「軍人気分を味わいたいんだよ、さ、そろそろだぞ」

木曾「よし、艦隊、海上に移動するぞ」


――鎮守府正面海域――

提督『今回も基本は前回と変わらない作戦で行こうか、状況はどうだ?』

木曾「敵艦みゆ、数も種類も前回と変わらず駆逐イ級、ロ級の二隻だ」

夕張「前回と同じといいますと、また後ろからですか?」

提督『そうだな、敵が二隻だけで駆逐のみとなればまだこれで良いだろう』

提督『前回と比べてこちらの技術力は上がっているはずだ、自身を持って当ててきてくれ』

夕立「夕立は前回を知らないっぽい! どんな感じだったっぽい?」

雷「すごかったわよ! ビューンと進んでバーンって!」

白雪「……奇襲からの特攻、ですかね」

夕立「特攻? 捨て身タックルっぽい?」

夕張「そうじゃないわ、隙を突いて近距離砲撃を試みたの」

夕立「かっこいいっぽい!」

木曾「おしゃべりはそこまでにしてくれ、前回同様の距離で背後に着いた」

提督『了解、準備はいいな?』

如月「大丈夫よ、主機も良好」

白雪「問題ありません、いつでも全速できます」

雷「はーい!」

夕張「兵装もいい輝きしてる、撃つのが楽しみね!」

夕立「いけるっぽい! 提督さんにかっこいいとこ見せなきゃ!」

提督『威勢が良くてよろしい! 第一艦隊全速前進! 各々可能な段階で砲撃!』

木曾「行くぞ! 一気に距離を詰めるぞ!!」

雷「いっきますよー!」

ザバァァ!!

白雪「敵艦警戒態勢に入りました、旋回中!」

木曾「遅いっ!!」ドォン!!

ロ級「ガァッ!?」ザバァッ!!

雷「見てなさい! ってー!」ドン!ドゥン!!

夕立「夕立も負けてられないっぽい!」ドドン!!

イ級「ギッ!!」ズガァァン!!

夕立「着弾確認っぽいーー!!」

如月「さぁ!いくわよ♪」ズドン!

白雪「ロ級着弾確認……動けないようですね、では」ガチャ

白雪「魚雷発射管固定完了、発射」バシュウウゥゥ……

木曾「夕張! ロ級を叩くぞ!!」

夕張「任せて! このとっておき、いくわよ!」ガチャッ

夕張「発射!」ドオォン!!

ロ級「ギッ!? ッッ!!」ズガアアァァァァン!!

夕張「反動キツイわ……でもロ級撃沈よ」

イ級「ガッ……ギッ!?」バシャアアアァァァアン!!

白雪「魚雷命中……敵艦沈黙」

提督『ひゅぅ、戦闘終了だな』

夕立「白雪凄いっぽい! 魚雷命中っぽい!」

白雪「いえ、そんな……敵が動けなかっただけです」

木曾「夕張、その主砲は艤装にもダメージが行くんじゃないか?」

夕張「あ、やっぱり? 無理矢理積んでみたのよね、ちょっと接続部分が悲鳴あげてるわ」

提督『夕張……魔改造はほどほどにな?』

夕張「魔改造じゃないです! 正当改造ですよ!!」

如月「正当の定義って……」

提督『まあいい、今回は奇襲成功だな、皆お疲れ様、帰投するぞ』

結構軽めにできた、かな
奇襲で撃沈成功だけど、別に楽なんかしてないんだからっ

今後もチャプター内での出撃は簡潔にまとめていこうかと思います
軽くしようと思ってるのに書いていると文が増えていくんだけども……



雷とお出かけを書いてきます


そして突然の場所指定安価!

提督「なあ雷、↓2行かないか?」

>>137

提督、それをいうなら「本日天気晴朗なれども波高し」では? 

晴れてるけど、波は荒れてるって事
凌波性(荒波に負けない)で劣る水雷艇や駆逐艦は使えないって事なのだが、今の戦力……軽巡洋艦と駆逐艦だったよな
日露戦争の頃とは時代が違うし、大丈夫……かな? 

まあ、使えないとはいえ水雷艇や駆逐艦も、波も穏やかになった日没後、闇夜に紛れて押し寄せたが

深海棲艦では無く、大自然と戦う艦娘と提督……なんてのも、確かに面白そうではあるが



因みにではあるが、当時の日本海軍、日本海海戦に備え秘密の特訓をしたらしい
一年分の訓練用弾薬を十日で使い果たすほど激しく

そして実戦、秘密特訓の成果は…………あった
日本側の射撃、命中率は三倍増し! 発射速度は通常の三割増に! 





それはさておき乙彼

>>145
小学生のころに読んだ東郷元帥の
伝記によると、「午前八時朝食・
午後五時夕食」という日課を逆に
し「午前五時朝食・午後八時夕食」
として訓練に臨んだそうですね。

>>145
天気晴朗なのか、調べてみれば晴天なれども――でも出てくるし、意味も変わらないのね
まあこの鎮守府の提督はちょっとした知識しか持っていないということで、堪忍してつかぁさい

でもバルチックの時だっけ? 日本側が非常に有利だという意味だって説もあるみたいだけど
特に深い意味を持たずに提督は言ったということで……

>>146
>>1は最近昼過ぎに起きる事があるのでその訓練は受けられそうもありませんね
受ける気もないですが

>>1が遊園地書くと必然的に某夢の国になっちゃうんだけど
大丈夫かねぇ……名称はまあ色々やるけど
スペースなマウンテンとか

まあ名称一致してないから平気よね、書き進めようっと

第四? そういえばやっとこさ榛名出て喜んでたらポンポンと三隻になりました


――執務室――

雷「遊園地?」

提督「ああ、商店街でちょっと買い物したときに抽選会で二人分だけ当たったからな、どうだ?」

雷「良いわね、行ってみたかったわ! ……ん?」

提督「どうした?」

雷「それって私にだけ誘ってるの?」

提督「んー、ああそうだな」

雷「なによもぅ、それって私が一番子供っぽいってこと?」

提督「あぁ……否定はしない、かな?」

雷「夕立は!?」

提督「夕立は言葉こそ子供っぽいが、身長は」

雷「むぅ、そりゃ暁型は皆小さいかもだけど」

提督「行かないのかー?」

雷「あっでも行くわよ、遊園地には興味あるの!」

提督「じゃあ準備して正門で待っててくれ、くれぐれも他の奴らには内緒な……バレたら何言われるか分かったもんじゃない」

雷「はーい!」

提督「さて、俺は雷の外出許可申請を出してこようか」


――遊園地・ゲート――

雷「ここが遊園地ね! 人が沢山いるわ!」

提督「あまり走り回るなよ? 迷子になったら面倒だ」

雷「流石にそこまで子供じゃない自身はあるわよ、それに心配なら、ほら」ギュ

雷「手を繋いでれば問題ないわよね?」

提督「そうだな、さあ中に入るぞ」

雷「ところで私達って他の人からどう見えるのかしら?」

提督「ん……? 兄妹じゃないか?」

提督「流石に子連れってのは俺の年齢からじゃ考えられんし」

雷「……どうしたの? 暗い顔して」

提督「いやなんでもない、さぁ行くぞー」

――遊園地内――

提督「結構なアトラクションがあるようだな」マップジロジロ

雷「あれ凄いわね! 屋根に棘があるわ!」

提督「あれはスペースなマウンテンだな……大丈夫なのだろうか」

雷「ん? 何がかしら」

提督「いや、気にしなくていい……」

雷「アレがいいかしら」

提督「雷が乗りたい奴に乗ろうか」

雷「じゃあまずはアレにしましょ!」


――スターとかツアーズ――


提督「凄いなぁ、あのロボットとかリアルだな……この辺の機械も凄い」

雷「あのロボットは金色で細いわね、あっちのちっちゃい方が可愛いわ」

提督「ロボットに可愛さ求めるのもどうかと思うぞ」



雷「やっと乗れるみたいね! どんなのかしら!」

提督「座って映像を楽しむみたいだぞ、どうやら座席は動くらしいが」

雷「座席が動く?」

提督「さあ、よくわからん」



雷「わあぁ! 前に進んでるわ! ここ建物の中よね!?」

提督「お、おいどうなって……お、落ちてるっ!?」

雷「ひゃー!」

提督「うおっ! おおぅ……かなり揺れる」



雷「すごかったわ! 宇宙をビューンって!」

提督「どういう技術なんだ、あれは……部屋が動いてるだけなのか?」

雷「じゃあ次は……そうね」

場所安価(もう分かってると思いますが千葉の東京ネズミーです)

1.スペースなマウンテン
2.スプラッシュしちゃうマウンテン
3.あえてのジャングルをクルーズ

だ、大丈夫だよね?(基本的にポンポン進んでいきますのでどれもあまり変わらn)
↓2

勿論最後は観覧車だな
ディズニーに観覧車有ったっけ?

>>154
臨海ならあるけど、ディズニーには無いなぁ……

>>150
高い波でRJが図鑑ページで軽く触れてる第四艦隊事件を思い出しただけ、混乱させたなら申し訳ない
後、榛名おめでとう

>>156
第四艦隊事件か、台風だったっけ
後、榛名出過ぎてもう……


――スプラッシュしちゃうマウンテン――

提督「これか……?」

キャアアァァァァァァ

雷「お、落ちたわ! 水の上に!」

提督「まじでか? これに乗るのか?」

雷「乗るわ! 面白そうじゃない!」

提督「落ちるのは苦手なんだよなぁ」



提督「森だなぁ、どんなアトラクションなんだ……落ちるのは分かったが」

雷「船に乗るみたいよ!」

提督「艦娘が船に乗るのか、面白い話だな」

雷「ぷかぷか丸に乗ってた時は思わなかったの?」

提督「ああそういえば……そうだったな」



雷「これに乗っていくのね!」

提督「丸太をくり抜いた感じだな、これで行くのか」

雷「さあ乗るわよ! 司令官?」

提督「ああいや、大人気無いが結構ビビってる」

雷「素直なのは良いけど、もうちょっと隠して欲しいわね」

提督「よいしょ、よしこれでいいのかね」

ガコン

提督「おおっ」

雷「初速が凄いわね」

提督「ずいぶん優雅じゃないか、こんな感じなのか」

雷「あのウサギは変な動きするのね」

提督「言ってやんなよ……」



提督「嫌な予感がしてきた」

雷「暗くなってきたわね……」

ザザザ

提督「あ」

雷「光が……」

提督「空が……青いなああああああああ!!!???」

ザッパァァァァン



提督「はぁはぁ……次は」

雷「そうねぇ」グゥ

提督「……お」

――レストラン――

提督「まあ旨いな……間宮さんのに比べちゃったら負けるが」

雷「間宮さんの料理の腕はプロも怯えちゃうレベルだけどね」

提督「これ食い終わったらどうするか……どれも結構並ぶからそんなに乗れそうにないぞ」

雷「うーん、もっと沢山乗りたかったのに……時間は短いわ」


完璧に長くなる
1.最後まで飛ばす
2.飛ばさない

↓2

2レス分くらい酉前にチャプターつけてなかった……


――園内どこかのベンチ――

提督「気が付けば真っ暗だな」

雷「お化け屋敷に言ってたらパレードも終わっちゃったし……」

提督「ホーンテッドアパートはなかなか、怖いより面白かったな」

雷「ビックリサンダーっぽいマウンテンはちょっと怖かったわ」

提督「あれは振動が怖かったな、で? どうだった、遊園地は?」

雷「すっごく面白かったわ! 良い物ね、こういうのも!」

提督「そうだなぁ……楽しんでもらえたならよかった」


雷「……暗いというのに人だかりは絶えないわね」

提督「まだ閉園まで時間あるしな、有名な遊園地なら人も多いだろうな」

雷「司令官って真面目な事しか言わないわね、ここは夢の国よ!」

提督「俺は夢を楽しむって年でもないだろ……それに空気読めないのは重々承知だよ」

雷「しょうがないわね! 夢を見れない司令官を私がエスコートしてあげるわ!」

提督「エスコートって、明らかに立場逆だし……それにもうそろそろ帰る時間だろ」

雷「もぅ、ホントに夢がないんだから」テ ノバシ

提督「さあ、帰るぞ……」テ ニギリ

ヒュウゥゥゥ……

雷「え?」

提督「おお?」

ドオオォォォン……

雷「花火!」

提督「そういやそんなイベントもあったか」

雷「綺麗ね! ね、司令官!」

提督「そうだなぁ……これはアレか、ロマンチックってやるだな」

雷「今の私達は兄妹に見える、かしら?」

提督「そんなの、当たり前だろ」

雷「……ほんと、空気読めないわね」

提督「それが俺だよ、花火見たら帰るぞー」


  ――「帰ったらみんなに自慢するわ!」
    
    「やめてくれよ……ただでさえこんな遅くに帰ったらどやされるんだから」
    
    「ふふふー、どうしよっかなー」




物凄く、消化不良

眠かったので煮え切らない感じで終わりましたが
これにてチャプター1の規定ターンに達しました

ので、次の更新からはしばらく強制イベントに入ります
まだ書き終えてませんが、頑張ります


チャプター1の必要条件
【六隻の艦娘を保有する】
はクリアしました

ちょびっと予告
・突然下される危険な任務
・提督は艦隊を編成、その海域へと赴く……
・そして、次回ついに他鎮守府の提督登場!


ほら皆さん、加賀さん出ますよ

まだ最初の方しか書き終えてませんが、今日分ということで投下

【CHAPTER1 強制イベント ・南西諸島防衛線・】

――執務室――

提督「全員に通達する、本日大本営から緊急出撃命令が下された」

如月「緊急ねぇ……まだ弱い此処に命令だなんて、どういう事かしら」

白雪「考えるまでもないでしょう」

提督「偵察か……要は捨て駒ってことじゃないか?」

木曾「そいつは、感心しないな」

夕立「夕立捨て駒っぽい? 囮っぽい?」

夕張「捨て艦戦法をする鎮守府は聞いたことありますけど、捨て艦隊をするとは」

提督「納得いかないな……偽装報告でも纏めようか」

雷「偽装なんてバレたら大変じゃない! 最悪司令官がっ」

提督「俺達が偵察した際にはそれぐらいしか見つけられなかった、負傷した艦娘は入渠させた……不備もない」

夕張「……いえ、何処に監査役がいるか分かりません、それに嘘の報告で他の艦娘が沈んだりしたら……」

提督「……その海域には空母も出現する可能性があると聞く、この艦隊では無理だ」

白雪「空母相手なら夜戦でどうにかなります、何なら戦艦でもっ」

提督「生半可じゃ無理だ、空母はまだしも戦艦は夜戦が出来る……一発でお陀仏するかも知れない」

提督「奴等に、もう何も」

如月「司令官……どうしてそこまで恐るの?」

提督「…………何がだろうか」

如月「深海棲艦が怖いの? 戦いが怖いのかしら?」

提督「いや……出来る事なら殲滅したい、でも今のままじゃ絶対に勝てない」

如月「さっきから可能性可能性言っていたのは誰? その中に勝てる可能性は見出せないの?」

提督「……しかし戦力が」

如月「艦艇の姿なら小回りも利かずに不利になるわ、でも今の私達は人の姿をしている」

如月「人だからこそ出来る戦術もある、火力だけが全てじゃないのよ」

提督「人だから、こそ」

夕張「そうですよ! 人だからこそ、夜に紛れて敵の懐にだって潜り込めます!」

白雪「それは言い過ぎかと、ですが人だからこそ戦術次第でどんな敵でも倒せます」

夕立「夕立たちならできるっぽい!」

雷「そうよ! 私達は艦娘なんだから!」

木曾「それに言っただろ、最高の勝利を与えてやると、そのための指揮をお前が執ればいいだけさ」

提督「……そう、だな」

如月「私は司令官を信じてるわよ、アナタの指揮なら絶対に勝てるって」

夕張「根拠はないかもですが、確かにそんな気はしますね!」

木曾「決まったなら早速……」

提督「少し、時間をくれないか?」

木曾「……それは、勝利に必要な事か?」

提督「ああ」

木曾「なら待つさ、準備は入念にした方がいい」

夕立「なら夕立達もしっかり準備するっぽい!」

白雪「そうですね、艤装の整備も必要でしょう」

如月「万全の状態で挑みたいものね」

雷「じゃあ早速部屋に戻って身支度するわね!」

木曾「俺も身体を温めておこう、なに、軽めの運動だ」

提督「ああ、分かった……俺は工廠にいるよ」

夕張「…………」

――工廠――

妖精A「コレヲ デスカ?」

提督「ああ、出来るか? 設計図上は可能だと思うが」

妖精B「カノウデハ アリマスガ コノユニットハ……」

妖精A「ホントウニ イインデスカ?」

提督「ああ、出来れば早めに頼む、あまり時間は無いからな」

妖精A「……ワカリマシタ デハホンノチョット オマチクダサイ」

妖精C「フルスピード デ カタヅケマスユエ」

提督「頼む……さて、後は誰に、か」

夕張「提督? 装備開発ですかー?」ヒョイ

提督「うわっ、なんだ夕張か、いきなり背後から顔出すなよ心臓に悪いわ」

夕張「オバケにでも見えたのかしら? 失礼しちゃう」

提督「ただ驚いただけだよ、というか夕張はどうしてここに?」

夕張「えーと……兵装が見たいからかしら」

提督「そうか」

夕張「それで? 何作ってるの?」

提督「……今回の作戦で使うかもしれない武器、かな」

夕張「それは兵装?」

提督「まあ、そうなるのかな」

夕張「?」

プシュー

妖精A「デキマシタゼ ダンナ!」

妖精B「オモシロイブキ デスガ タメシウチハ ドウシマス?」

提督「いや、時間が惜しい……不安も残るが実戦投入で試してみるよ、ありがとう」

夕張「それが、提督が作ってた兵装ですか?」

提督「……夕張、これはお前が装備してくれ」

夕張「え? でもこれ……砲にしては砲身が大きいですが」

提督「とりあえずつけて置いてくれ……それを使う指示は俺が出す」

提督「ただ、それは念の為だ、使わないのが一番望ましい」

夕張「……わかりました、それで、ソチラの武器は?」

提督「こっちは、本当の予備だよ」


――トレーニングルーム――

提督「木曾、いるか?」

木曾「お前か、どうしたんだ? こんなところまで足を運んで」

提督「ちょっとばかし大事な話があってな、作戦についてなんだが」

木曾「作戦? それは出撃時に全員に話すべきじゃないのか?」

提督「いや、木曾に関しての作戦で、木曾以外には言えない作戦でもある」

木曾「どういうことだぁ?」

提督「ちょっとした、秘密の作戦さ――」


――ぷかぷか丸――

提督「全員集合したな、一応聞くが準備は良いか?」

「はい」「はーい」「ああ」

提督「よし……じゃあ出撃命令の内容を説明する」

提督「今回うちの鎮守府に与えられた作戦は、南西諸島の防衛ラインに侵攻している深海棲艦の主力艦隊を殲滅、若しくは撃退することだ」

提督「敵の主力には空母が確認されている、敵の勢力は未知数だが、大艦隊であることが予想されている」

白雪「大艦隊……ですか?」

提督「衛星写真によると、海の一部が黒く写っていたそうだ」

夕立「そ、それは怖いっぽいー」

雷「本当に勝てるのかしら」

提督「もう後戻りもできない、このまま防衛線まで移動するが、到着次第すぐに艦隊戦だろうな」

如月「主力艦隊に当たる前に前衛の艦隊とぶつかったらどうするのかしら?」

提督「逃げ場もないだろう、ぶつかったら倒すしかないさ……難しいだろうけどな」

木曾「弱気でいては勝てる戦も勝てなくなるぞ」

夕張「そうですよ! 絶対に勝ちましょう!」

提督「ああ……勝とう、何としても」


――南西諸島防衛線――

木曾「風が、騒がしい」

如月「良い風とは言い難いわね、嫌な気配が漂ってくる」

雷「曇り空で余計に気分が落ちるわね……」

提督『今回の作戦はかなり手厳しい物になるな……敵の一艦隊も五隻や六隻が当たり前のようだし』

夕立「でもでも、駆逐艦相手ならなんとか……」

木曾「まずい! 敵艦隊発見! 数五、重巡リ級、軽巡ヘ級、駆逐イ級三隻、現在まだ気付かれてはいない」

提督『裏手は取れないし、真っ向からぶつかるしかない、全艦攻撃態勢! 敵艦隊を迎え撃て!』

夕張「了解しました! さあ一気に叩くわよ!」

雷「暁型の本気、見てなさい!」

白雪「この距離なら……先制魚雷ばら撒きます、夕立さん!」ガチャ

夕立「夕立も頑張るっぽい!」ガチャ

白雪「発射です」バシュウウゥゥゥゥ……

夕立「ぽいぽい!」バシュゥゥゥゥゥ……

如月「敵艦警戒態勢……魚雷二発着弾確認よ」

ガアァァァン!! ズバアアァァ!

白雪「イ級一隻とヘ級被弾、続いて敵艦攻撃態勢に入りました、皆さん、気を付けてください!」

木曾「ああ! 夕張、ヘ級を狙え! 今なら沈められる!」ガガガガガッ

夕張「任せて! 主砲発射用意! さぁっ!!」ドンドンッ!!

木曾「駆逐共はイ級片っ端から片付けろ! リ級は俺がやる!」

提督『あまり出過ぎるなよ木曾! 相手は重巡洋艦だ!』

木曾「分かってるさ、軽巡だからできる事、見せてやるだけさ!」

白雪「イ級一隻撃沈! 他一隻大破!」

雷「当たったわ! 残りも中破確認よ!」

夕立「夕立が決めるっぽい!!」ドンドンッ

イ級「ギッ!!」ズガァンッ!

夕立「命中っぽい!」ビシッ

如月「イ級撃沈、駆逐は残り一隻ね、っと!」ドン

夕張「如月ちゃん!?」

如月「え? きゃあぁっ!!」スガアァン!!

雷「まずいわ! 軽巡がこっち狙ってる!」

夕張「アンタの相手は! 私でしょうがぁぁ!!」ズガガァ!!

如月「第一砲塔やられちゃったわ……」中破

夕立「イ級の魚雷が追ってきてるっぽいーー!!」バシャバシャ!

提督『闇雲に走っても足を取られるだけだ! 落ち着け夕立!」

夕立「無理っぽ、きゃああ!!」ガァンッ!!

夕立「ギリ掠っただけっぽい?」小破

白雪「く……当たって!」ドゥン!!

イ級「ギギ……ガッ!」ズドォオン!!

如月「イ級……撃沈、ね」

夕張「くっ、この距離じゃ当たらない!! 木曾は……」

木曾「どうしたどうしたぁ! もっと目を凝らすんだな!!」ザザッ! ドン!!

リ級「ッ!!」ヒュンッ! ザバアァン!!

夕張「重巡相手にやり合ってるなんて……負けてられないわ!」ガチャ!

ヘ級「……」ドオォン!!

夕張「こう、避けてっと……この距離なら!」ドォン!!

ヘ級「ッ!」ズガァン!!

夕張「こうして、もういっちょ!」ズバァ!!

ヘ級「ガッ!!」ザバァッ!

夕張「く、避けられた」

白雪「今!」ドンッ!!

ヘ級「ッ!?」ドオオンン!!

夕張「白雪!」

白雪「援護します」

夕張「ありがとう! 一気に叩くわ!!」

提督(如月が中破、夕立が小破か……どうする、敵はリ級とヘ級、ヘ級は満身創痍、リ級は木曾が上手く相手している)

如月「ヘ級大破! 後一押しね!」

木曾「っ! 夕張、もういい引け!!」

夕張「え、でも!」

木曾「大丈夫だ! 雷、一気に決めろ!」

夕張「一気にって、っ! いつの間にあんなに近くに!」

雷「ってぇーー!!」ズドォォン!!

ヘ級「ァッ!!」ズガアアァァン……

如月「ヘ級撃沈、これで残るのは……」

リ級「……」ドォン!!

夕立「ぽいっ!?」ヒュンッ!!

提督『夕立、そこで魚雷!』

夕立「え、え、でもここからじゃっ」

提督『いいんだ! 撃て!』

夕立「ぎょ、魚雷発射っぽい!」バシュウウゥ……

リ級「……」ザバァ

夕立「やっぱり当たらな――」

提督『全艦、一斉射撃!!!」

木曾「ふっ」

ドドドドォオン!!


提督『撃滅完了だ、被害状況、どんな感じだ?』

如月「私は第一砲塔がやられてしまって、中破ね」

夕立「ちょっと掠ったっぽいー、小破っぽい」

木曾「あとは運良く当たってはいない、ただ、さすがに重巡相手となると疲れるな」

提督『このまま空母戦に流れ込むのはきついか……やはり一度撤退するべきか』

ピピピッ

提督『…………』

木曾「残念だな提督、休む暇もないようだ」

雷「ちょっと……あれ、主力艦隊じゃない! こっちくるわ!」

白雪「攻撃態勢……こちらの動向はバレていますか」

提督『敵には空母がいるはずだ! 全員気を引き締めろ!』

―ォォォォォ……

如月「この音……」

夕張「あれ……ね」

木曾「こんな時に、か……」

提督『くそ……敵艦載機接近! 夕張と木曾は高角砲で艦載機をできるだけ撃つ落とせ! 皆、全力で避けろ!!」




――まだまだ全然続く

ここまで書くのに結構時間をつかった手の遅い俺提督
すみません、バケツ集めで遠征忙しい……MI怖い

――


木曾「敵艦捕捉、駆逐ニ級二隻、軽巡ヘ級、重巡リ級、軽母ヌ級、空母ヲ級……」

夕張「ド派手な艦隊ね、流石に逃げたいくらい」

提督『…………空母、ヲ級』

雷「……司令官?」

提督『いやちょっとな、何でもないさ、さてどうしたものか』

提督『開幕戦は乗り越えたがここからが難所だ、重巡と空母……』

白雪「司令官、敵艦隊は待ってくれません、指示を」

提督『賭け、かもな……白雪と雷で二級を両方相手してくれ! 夕立がヘ級を、夕張と如月でリ級! 木曾はヌ級とヲ級の……誘導だ』

夕張「誘導って、それも空母二隻を、そんなのどう考えたって」

木曾「それがあの作戦か?」

提督『……ああ、重要な段取りだ』

木曾「……なら分かった、俺はそれに従うさ、さんお前ら、行くぞ!!」ザバァッ!!


―――
――


白雪「これでっ!」バシュッ!!

ズガアアアァァァ!!

白雪「駆逐二級……撃沈……」中破

雷「はぁ、はぁ……司令官、倒したわ!」中破



夕立「本当に! しつこいっっぽいーー!!」ドォン!

ヘ級「ッ!!」

夕立「当たらない! これなら!」ドォンドォン!!

ヘ級「ッ……ッ!!」ズガアアァァン!!

夕立「当たった! 中破っぽい!」




夕張「はぁ、はぁ……これ厳しいわ」

如月「ごめんなさい……足を引っ張ってしまって」

夕張「大丈夫よ……如月は中破状態だったんだから」

リ級「……」ジャキッ

夕張「っ……待ってはくれないのね、提督は木曾の指示で忙しいみたいだし」

如月「私達でどうにかするしか、なさそうね」

夕張「さぁ、行くわよ!」



ヌ級「……!」ゴオオォォォォ……

木曾「っ!」ガガガガガガッ!!!

ヲ級「……」

木曾「本当にこれで良いのか!?」

提督『ああ! とにかく奴らの出す艦載機だけに集中して落とせ、絶対にみんなのところには行かせるなよ!』

木曾「そうは言うが! それだって簡単じゃねぇんだぞ!」

ヲ級「ヲ……」ゴオオォォォォ

木曾「またか!」ガガガガガッ!!

提督『よし、そのままゆっくり下がれ!」

木曾「っ……」ジリジリ

ヌ級「……ヌゥ」ザバ……バシャ

木曾「……っ!(ヌ級が着いて来る……コイツらも一応考えるようだな)」

提督『ゆっくり、ゆっくりだ、あまりヲ級からも離れずに……一点』

木曾「!! ……ふっ、そういう事か」カチ…ポチャン

ヌ級「……」ガチガチ

木曾「装填中で発艦できねぇか……着艦もできてねえし残機も少ないだろ?」

提督『少し左へ、あまり挑発はするな……二点』

木曾「ヲ級も装填中だな……これはこれで怖いな」ポチャン

提督『もうすこし左、まあハーフタイムだな、木曾……三点』

木曾「……これで、どうするつもりだ」ポチャン

提督『いまだ! リ級まで走れ!!』

木曾「!? あ、ああ!」バシャ!!

ヌ級・ヲ級「!?」

夕張「木曾!?」

リ級「ッ!!」ガチャ!!

木曾「くっ」ガチャ!

提督『位置変えず真っ直ぐ!! 3、2、1、今だ!右舷旋回!!!』

リ級「!!」ドゥンッ!

木曾「っ!!」ヒュゥン!!

ヌ級「ヌッ!!??」ズガアアアァァァン!!!

夕張「なっ!!」

如月「同士討ち……狙って!?」

木曾「はぁっ、はぁっ」

ヲ級「ヲッ……」

提督『夕張、ヲ級の右腕に砲撃! 如月はリ級の相手を!』

如月「わ、わかったわ!」

夕張「は、はい!」ガチッ、ドオオォオン!!

ヲ級「……!」ザバァ

提督『よし! 木曾、起爆だ!』

木曾「! ああ!」ポチ

ピピッ

ヲ級「ッ!?」ッドオオオオォォオン!!!

如月「え!?」

ヲ級「!! ……!?」中破

提督『ヲ級中破……敵空母の無力化に成功、』

夕張「一体、何が……何をしたんですか!?」

提督『妖精さんに無理言って作ってもらった停留機雷さ……非正規装備だな』

夕張「そ、そんなもの……あの時の、でも大本営にバレたら」

提督『書類上の報告にバレるも何もないだろ』

木曾「かなり無茶だったがな……主機もボロボロだ」

提督『文句は後で俺に沢山ぶつけてくれ、でも今は残りの深海棲艦だ』

如月「ええ……避けるのも辛いのよ」

リ級「……」

提督『……もう日が沈む、夜戦だな』



夕立「まだ、まだいけるっぽい!」中破

ヘ級「……」ガチャ

ドォン!!

ヘ級「!?」ズガアァ!

白雪「夕立さん、援護します!」

雷「みんなボロボロね……でも負けないわ!」

提督『合流していて都合がいい、夜戦に持ち越すぞ、一度敵の射程圏外まで退いてくれ』

――

安価が無いとなかなか盛り上がらいのねん
今日はここまでですが、明日の更新でドロップ安価取りたいと思います

場面が点々としてて見づらかったかも、というか戦闘描写ってやっぱ難しい

事前説明とかあるからてっきりパート跨いだスレだと思って敬遠してしまったじゃないか

>>175
スレ分けするととんでもない量になって怒られそうなので……
勘違いさせてすみません

雪風のフィギュアと島風のフィグマが同時に届いたもんで遊んでました
夕立を改二にする為にレベリングをぶっ続けてました、改二になりました
MIの為にバケツ集めの遠征と家具箱の遠征を延々と回してました

はい、全く続きかけてないので今回は超短い更新です、すみません
雪島かわいい

提督「勝てるぞ」

如月「流石に慢心しすぎじゃないかしらぁ?」

白雪「確かに空母は無力化できました、しかしこちらの被害も大きいです、相手にはまだ重巡級も」

夕立「でもでも! ヘ級は後少しで倒せそうっぽい!」

提督「ああ、だから重巡リ級のみを徹底して叩く」

雷「へ級はどうするの?」

提督「そうだな、雷に頼もうか?」

雷「え! ……いいわ、任せて頂戴!」

夕張「リ級のみなら、しかし被害は……」

提督「夕張」

夕張「なんですか提督?」

提督「……アレ、使うぞ」

夕張「え!? あれを、ですか?」

木曾「アレ?」

夕立「っぽい?」

夕張「しかし……何の調整もしてないですよ? それに切羽詰った時の切り札って言ってたじゃないですか」

提督「なれば今がその時という事じゃないか?」

夕張「…………わかりました」

提督「よし、夜戦開始だ」


――

夕張(アレ使うって言われても、まずアレがどんな物なのかも知らないんだけど……)

提督『いつ使うかは俺が指示を出す、とりあえずはリ級の周りをうろうろしててくれ』

夕張「ずいぶんと適当な……」

提督『そこは曖昧なだと思うがね、リ級と消耗戦になっては勝ち目はないからな、最高のタイミングで一気に決める』

木曾「簡単に言うじゃないか、お前が言う最後の切り札はそれほどの物なんだろうな?」

提督『そうだな、なくても勝てるがその分安全の保障はできなくなるな、逆にこれが決まる隙さえできれば勝機はある』

木曾「じゃあ、どんな隙を作ればいい?」

提督『そこを聞くとはな、じゃあ木曾に頼もう、リ級とヲ級を極力近づけ夕張と一列になるような隙が欲しい』

夕張「一列……? それはつまり、私と深海棲艦二隻が同じ軌道上に入ればいいと?」

木曾「そういうことになるな……良いだろう、やってやるさ」

提督『頼むぞ、他の皆は木曾と夕張の全力サポート、例外として雷はヘ級の鎮圧に、頼むぞ、やれる』

雷「分かってるわ、みてなさい! もっと頼ってもいいのよ!」


如月「サポートという物の中には、倒してしまうという選択肢はあるのかしら?」

提督『はは、可能ならやってくれ、手間が省けて助かるからな』

白雪「では精一杯サポートして倒してきましょう」

夕立「私が倒しちゃうっぽい!」

提督『流石は駆逐か、その名に相応しい良き成果を期待しよう』

木曾「それじゃあ行くぞ、前進全速だな」

提督『ああ、全速前進で敵の射程圏内に入ったら警戒、砲撃の構えがあれば之字運動でこれを回避に専念しろ』

如月「之字は基本的に対潜水艦な気もするわよねぇ」ザバァ

白雪「小さき者を的確に当てる今となっては効果も同じようなものでしょう」ザザ

提督『……いや、俺の知識不足だ、フォローはしないでくれ』

夕張「あはは……」

木曾「敵艦隊再確認、どうやら他の艦隊と接触はしていないようだ、移動もあまりしていない」

白雪「相当痛手だったという事でしょうか、まあ増えていないに越したことはありません」

如月「攻撃態勢に入ったみたい、夜戦だから気は抜けないわ」

夕立「視界がすこぶる悪いっぽい!」

木曾「夕立、右にずれろ!」

夕立「っぽい!?」ヒュンッ

夕立「この距離で当ててきてるっぽい!?」

如月「あっちも本気ってわけね、火事場の馬鹿力というのかしら」

木曾「余計に油断できなくなったな、気を引き締めて行こう。 雷はヘ級を、他はリ級の次弾装填ブランクに距離を詰めるぞ!」

提督(上手く決まれば良いが……一番の不安点は反動か)

雷「中破の軽巡なんて怖くないわ! その口使えなくしてあげるんだから!」ジャキ、ドオォン!

ヘ級「ッ!」バッ! ズガアァン!!

雷「腕を盾に!? そう、もうゴリ押しってわけね、良いじゃない!!」ジャコンッ ドン!!ドォン!!



白雪「くっ!」ザバアァァン

如月「発射間隔が短いわ……」ヒュン

提督『いやこれでいい、いい感じに焦ってくれれば余計に隙は作れるさ、ジャムは狙えんだろうけど焦れば視野は狭くなるさ』

木曾「じゃあとことん視界を揺らしてやるか、単調な動きでは相手の余裕も生まれてしまうからな」

提督『それでいい、動き回って押し込む形でも良い、指示通りの隙を作ってくれ』

木曾「了解だ!」ザァッ

リ級「ッ!!」ガチャ

白雪「動くものに敏感になってますね、夕立さんも駆け回って下さいよ」

夕立「ピンポイントで夕立っぽい?」

提督『夕張はアレの発射態勢を整えてくれ』

夕張「わ、わかりました……えっと、こうして、こうかな?」ガコン

提督『装填できたら夕張はヲ級の方に向かってくれ』

夕張「え、でもヲ級は中破で……あまり意味の無いような」

提督『いや、意味は大いにあるさ、如月と白雪は夕張に同伴、夕立は木曾とリ級を動かしてくれ』
如月「はい」

夕立「わかったぽいー!」

木曾「威勢の良い返事は無用だ! 夕立はリ級の後ろを回るように動き回れ!」

夕立「任せて! 頑張っちゃうっぽい!」ザバッ

如月「夕張さん、私達も行きましょ」ザザ

夕張「そうね、中破してるからもう発艦はできないと思うけど……念のため警戒はしておいてね」ザバ

如月「あの頭の口……あれの何処に艦載機があるのかしら」

夕張「確かに謎よね……一度でいいから中を見てみたいわ」ジュルリ

如月「……」

白雪「……」

夕張「は、離れないでぇ! 仕方ないの、仕方ないのよおぉ」

提督(戦場で夜戦だというのに……なんというか気が抜ける)

提督『あまり無駄話はするなよー? ヲ級に近づいたらどうにかしてリ級に近づけろ』

白雪「どうにか、ですか」

如月「言って動いてくれるわけ無いわよね……いっそ抱き着いてみる?」

夕張「それいいですね、場合によっては良いデータが取れるかも」

白雪「ダメです、敵艦ですよ」

ヲ級「……」グッ

如月「その杖も飛ぶ艦載機が無いと無意味よね、こうやってマジマジと深海棲艦を見れるのも珍しいわ」

夕張「このまま前進してれば後退してくれるかも」

如月「威圧で押していく感じかしら、もう少し近づいてみましょうか」

提督『……(本当に何もしないか……? 中破状態で何もできないなら鹵獲案も通ってるのでは……いや)』

提督『如月! 下がれ!!』

如月「えっ」

ヲ級「……」ブンッッ!!

如月「……っ!!」ガアァン!!

白雪「如月さん! つ、杖で打撃って……」

提督『深海も生き物という事かっ……兵器は使えなくても腕はある! 気を付けて誘導しろ!』

今日はここまでで……明日は時雨の改二を目指したい
出来る時にやらないと時間が無い、時が無限になればうれしいのに


あとこのスレのタイトルって略したらDTに……いや、やめておこう



雷「ってー!!」ドンッ!!

ヘ級「……!!」ドゥン!!

雷「うぅ……全く当たらない……あっちも当てられてないけど」

雷「このまま弾尽きるまで戦ってたら負けちゃうわ……どうすれば」

ヘ級「ッ!!」ドォン!!!

雷「えっ!?」ザバアァッ!!

雷「やばっ! 水飛沫で前が――」

ヘ級「……」ガチャ

ドッドオォォン!!

ズガアアァァン!!!

ヘ級「ッ」轟沈

雷「あはっ……相討ち、ね」大破

ドボンッ

夕張「雷っ!?」

提督『まずいっ! 白雪、雷を支えてくれ!!』

白雪「はいっ!!」ザバァ!!

提督『仕方ない! 夕張は思いっきりリ級の後ろまで周り込め!!!』

夕張「あ、はい!!!」ザバッガガガ

夕張(まずっ……推進器がっ)

木曾「まだ完璧に誘導が間に合っていないぞ!!」

夕立「なかなか思うように動かないっぽい!!」

提督『もうこうなりゃ博打打ちだっ! 如月、そこからヲ級を突き飛ばせっ!』

如月「どうやって!」

提督『蹴ってでも後退させろ!』

如月「……っ! やってみるわっ!」ザバアァ

ヲ級「……?」グッ

如月「どう、かしら!!」ドンッ!!

ヲ級「ヲッ!?」グラ・・・・・ザバァ

木曾「一列に……!」

提督『今だ夕張! アレをぶっ放せ!!!』

夕張「発射角度固定……発射っっ」

ドオオオオォォォォォン!!!

リ級「ッッ――――」ズバアアァァァン!!

ヲ級「ッ!」パアァァン!!

夕張「きゃあっ!!!」ザバアアアアァァァン!!!!

夕立「っ!?」

如月「す、すごい音っ……前が見えないわ!」

木曾「波が凄いぞっ、どんな反動してんだっ! 夕張は大丈夫かっ!?」

提督『木曾と夕立で夕張を、如月は報告をっ!』


如月「報告って一体……えっ」

木曾「どうし……なぁっ!?」

夕立「うっ……これはちょっと、キツいっぽいぃ」

如月「リ級……上半身消失、撃沈……ヲ級、右腕消失……大破確認」

夕張「な、なんなんですかぁ~」混乱

木曾「夕張、大丈夫か!」

夕張「えぇ……ちょっと頭が……でも一体」

提督『夕張聞こえるか? 大丈夫か?』

夕張「これが、大丈夫に見えるんですか……」

提督『すまん、レーダーでしか分からないから無事かどうか見えないんだ』

夕張「まぁ、冗談言えるくらいには無事ですよ……でも提督、一応説明してください」

提督『あぁ……なんといえば良いか、仮に付けるなら小型音速砲、かね』

木曾「小型、音速砲?」

提督『俺はそういった技術詳しくないし命名方法も分からないから適当にな、その名の通り音速ぐらいの速さで発射する兵装、かな』

夕張「お、音速って……だからあのリ級は、上半身が」

提督『目視して確認する前に消滅しただろうな……ヲ級は気付いたみたいだが』

如月「それで、腕だけ」

提督『いや、発射を急いだのも原因だろ』

夕張「それで……なんで事前に説明してくれなかったんですか? 提督」

提督『……反動だな、正直予想はしていた、撃つ側の艦娘や艤装はかなり衝撃を受けるってのは』

木曾「ならなおさら伝えた方が……」

提督『自分が吹っ飛ぶような反動の武器だって言われたら持ってくれないだろ? まあだから最後の切り札でもあったんだが』

夕張「提督」

提督『……文句は執務室で受け付ける、殴りたいなら船で許可するが』

夕張「私がそれを聞いて撃たなくなるとでも思ってたんですか?」

提督『しかし』

夕張「私は兵装が大好きなんですよ? データだって、そんな私がそれぐらいで逃げる訳ないじゃないですか」

提督『……』

夕張「言ってくれれば構えや対策も立てられましたよ」

提督『そうだな』

夕張「なので提督、今度そんな超兵器紛いな物使うときはちゃんと! 説明してください」

木曾「勿論だが俺たちにもだ、艦娘がそれぐらいで逃げる訳ねぇからな」

提督『……ああすまない、肝に銘じておくよ』

如月「さて、問題も解決したところで……あのヲ級ね」

提督『いまからボートでそっちに向かう』

夕張「え!?」

提督『大丈夫だ、心配するな』

今回も更新少な目
時間を下さい神様(時間を管理できる力でもいいです)

電磁加速砲的なサムシングなのかね

>>189
まあとにかく音速並みに速い何かですよ ((((;゜Д゜)))

あまり兵器には詳しくないのです……

戦闘もやっと終了します、なんだか艦これ要素少ない戦闘描写だった……

他のSSに比べてオリ要素強い気がしますが、このスレではそういう設定と理解してください

投下していきます。


――――

提督「少し遅くなった、ボート漕ぐの初めてだったんでな」

木曾「夜の海域だ、遅れたって責めないさ」

夕立「空母を取り押さえたっぽい?」

白雪「……」

雷「うぅ……結構痛いわね……」

提督「みんなお疲れ、雷ももうしばらくの辛抱だ……ヲ級の拘束はどうだ?」

夕張「特殊合金です、大破状態では解けないでしょう」

提督「……空母ヲ級」

pipipipi…

pi

提督「はい、こちらとある鎮守府の提督です」

元帥『提督君! 今どうしているかね、今頃になって大本営から通達があった、まさか……』

提督「元帥さん、今は南西諸島の防衛線にて作戦遂行中です」

元帥『君の鎮守府の勢力では絶対に……敵には空母も』

提督「えぇ、今その空母の目の前にいますよ」

元帥『……何?』

提督「敵主力艦隊は壊滅、旗艦空母ヲ級を拘束しています」

元帥『く、空母をか!? それに壊滅……提督君、それは本当なんだろうね?』

提督「はい、事実です」

元帥『分かった、今私の支援艦隊をそちらに向かわせる、合流でき次第空母ヲ級を連れて大本営まで向かってくれ』

提督「鹵獲、ですか」

元帥『快挙だよ、まさかだよ、やはり君を選んで良かった……そうだ、この報告は私の方から済ませておこうか? それとも自分から報告するかね?』

提督「そうですね……私は偉そうに報告できる立場ではありません、元帥さんの方でお願いします」

元帥『十分凄いんだがね、この報告は明日にでも全鎮守府に驚愕の嵐を巻き起こすだろうな、あの子は怒りそうだけど』

提督「あの子、ですか?」

元帥『そうさね、近々動き出すんじゃないかな、そっちの鎮守府に一人向かうだろうけど快く歓迎してやってくれ、彼女も私の大事な子だ』

提督「……わかりました、それでは報告の件はよろしくお願いします」

元帥『こんなにも早く変わるものか、実に嬉しい限りだよ、首尾は任せてくれていい、無事に帰還してくれ』ピッ


夕張「……お偉い方ですか?」

木曾「そうだろうな」

提督「さて、忙しくなるな……報告はどう偽装するか、流石に非正規の装備を使ったなんて言ったら即刻会議もんだ」

夕張「実績があるんですから正規採用もありうるのでは……いや、流石に軽重クラスに載せられる代物ではないですが……」

提督「いや、これは秘密だ、お前らも誰にも言うなよ……リ級はもう沈んでいるようだからそうそうバレないと思うが……その前に」

ヲ級「……」ガシャガシャ

提督「その鎖は取れないだろうな……なあちょっと話をしてみないか?」

木曾「はぁ!?」

白雪「深海棲艦なんかに言葉が通じるわけ無いですよ」

提督「一丁前に人の姿してるじゃないか、少しだが声も出ていた、声帯もあるんだろ?」

提督「まあ脳まで人のそれかは知らんが、戦術考えるような頭は持ってんだ、ちょっと聞いてくれよ」

如月「……意味はあるのかしら」

白雪「止めても動かないでしょう、司令官は変な所で強情ですので」ハァ

提督「白雪さんそんな溜息なんて……まあいいか、で深海さんよ、お前らは何者なんだ?」

夕立「それは深海棲kぽむぅ!?」ガシ

夕張「それは言ってはいけないわ!」

提督……まあ、外野は良いとして、お前らは何者で、どこから来て、何がしたい?」

ヲ級「…………」フイッ

提督「言葉は理解してるようだ、そして答えたく無いって感情も持ってんのか?」

ヲ級「……」

提督「答え無いのか声が出ないのか……なんか、もういいかな」グイ

ヲ「ッ!?」グググ

ヲ級の首元に付いている黒い突起物を掴み上へ持ち上げる

夕張「ちょ、提督!?」

夕立「胸倉掴み! 喧嘩っぽい!」

提督「俺はお前らが大嫌いで、それでお前らが死ぬほど憎くて、まあとにかく殲滅したいんだ」

提督「お前はそんなこと知らないってのも分かるが、俺は総じて深海棲艦が嫌いなんだよ……俺から全部奪い取ったお前らが憎くて仕方無いんだ」

提督「だからさ、一発殴らせろ、な?」

ヲ級「……ヲ」ガシャ

提督「なんだ?」

ヲ級「フ……ネ、ミナ、ミ……シズ……ンダ」

白雪「深海棲艦が……」

如月「喋ってる……」

提督「お前……それ」

ヲ級「ニンゲ、ン……ミナゾコ……シズム」

提督「あの時の……じゃあ!」


ヲ級「ユ、キ…………ザンネン、ダナ?」

提督「っっ!!」グッ

バアァン!!

ヲ級「………ッ」バシャッ!!

提督「……今日は頗る気分が悪い……曇り空もその所為だろうか」

提督「俺は船に戻ってる……後の報告は旗艦の木曾に頼む、ヲ級はそのまま拘束してろよ」

木曾「あ、ああ……ヲ級に関しては気絶してるみたいだが」

提督「じゃあ後は頼む……」

――――
―――
――


暫くした後、元帥さんの支援艦隊が到着した。

そのままプカプカ丸を使って大本営まで向かうと、まるで英雄でも迎えるかのように港に白い服をした人たちが集まっていた。

新任で敵の主力空母艦隊を倒し、尚且つ鹵獲まで成功させた快挙もあるだろうが、その人々の大半は鹵獲したヲ級に釘づけだった。

とある鎮守府の艦隊は挙って不満を隠しきれない表情をしていたが、誰もが深海棲艦に目が行くというのは仕方がない事でもあった。

元帥「提督君、よくやってくれた……今でも信じられないくらいだよ」

提督「いえ……俺は指示を出しただけです、全てはこの子達の成果です」

白雪「何をいってるんですか」

夕張「謙遜し過ぎで逆にウザいレベルよね」

木曾「言ってやるなよ……」

元帥「まあまあ、君の実力も本物だよ……ところであのヲ級の顔の傷……あれは」

提督「…………すみません」

元帥「良いんだよ、事情は良くわかってる……どうだい? 悔いでも晴らせたかな?」

提督「いえ、深海棲艦を全滅させるまでは、どうにも晴らせそうもありません」

元帥「君はやはり真面目だねぇ……でも、殺す事だけが仇討では無いんだよ?」

提督「……深く承知しています」

元帥「深海棲艦も生きている、もしかしたらの道だってあるかも知れないからね」

提督「信じたくないですね、分かり合えるとは到底思えない」

元帥「今の人間と奴らとでは、無理だろうね」

提督「……アイツは、どうするんですかね」

元帥「今までも駆逐クラスや軽巡クラスは鹵獲された事がある、どれも生態観察や解剖、兵器の実験に使われているよ……ちゃんとした人型の深海棲艦の鹵獲は初めてだからね」

元帥「まあ、あまり関わりたくない血生臭い末路だよ、深海棲艦の生態実験班は狂人揃いだ、最終的には解剖に行きつくんだろうさ」

提督「マッドサイエンティストですね……色々噂ありますからね」

元帥「深海棲艦の生みの親ってのは些か度が過ぎていると思うがね、まあ提督君も疲れただろう、もう帰って休みなさい」

提督「はい……本日はありがとうございました」

艦娘一同「ありがとうございました」ペコリ

元帥「はは、お礼を言われる事をしたかは不明だが、私からも言わせてくれ、ありがとう」

提督「はい、それでは私たちは戻ります」


――鎮守府・入り口――

提督「ふぃー……疲れた」

夕張「ほんと……全員中破以上じゃないかしら」

木曾「俺も地味な仕事だったが被弾は多かったな」

雷「うぅ」

提督「ドックは二つしか空いていないからな……全員で話あって交代で入ってくれ、使用報告は纏めて書いておく」

夕張「はーい、それじゃあまずは雷からね」

木曾「それならもう一つは夕張だな」

夕張「え!?」

如月「そうそう」

白雪「あんな砲撃を撃った身なんですから、ゆっくり休めてください」

夕立「ぽいぽいー」

夕張「わ、私は平気よ! ほらそれより動き回った木曾が――」

提督「じゃあ最初は雷と夕張な」

夕張「提督まで!」

木曾「ほら行った行った」

如月「後が詰まってるわ、早くお願いねぇ」

夕張「わ、わかったわよぉ」ズルズル


こうして不可能かと思われていたとある鎮守府による南1号作戦は大成功に終わった

すぐにこの知らせは全鎮守府に広がり、多くの提督を驚かせた

――

??「随分凄いなー、着任早々の快挙かぁ、面白いね」

??「……行くのですか、それなら私も」

??「大丈夫ー、加賀ちゃんはお留守番よろしぃくねー、今回はそうだなぁ、羽黒っちでも連れてこっかなー」

――――――

戦闘描写も終わり、次は銭湯描写!
にはなりませんでした、微エロも描ける気がしない>>1は全面的に禁止するしかないのです(エロ入れなきゃいいじゃん? なんのことでしょう)

今回の更新はひとまずここまで、やっとこさ自分がとても出したかった提督さんを出せる

というわけで突然ですが安価二つ取りたいと思います
この作戦によるドロップ艦です

駆逐・軽巡・重巡・水母・軽空母
(改装前で銀背景まで)

↓2

表記漏れ、安価二つ取りで

まず、ドロップ艦から……でした、もう一つは別の内容です

ここから
↓2

ドロップ艦はぬいぬいですね

すでにドロップタイミングずれてるので、あとで大本営側から海域で拾ってきたことにしよう。

では次の安価
今回の功績を称えて、元帥さんが自分の鎮守府から一人転属させてくれるそうです

選べるのはドイッチュ、アルペ、前に書いた出せない艦娘(加賀、電、青葉、島風…追加で羽黒、あきつ丸)
以外の全ての艦娘です!凄いね!
それなんてバランス崩壊

勿論>>1が持ってない艦娘もいますので(wiki等調べまくりますが)口調など安定しないと思いますが何卒よしなに

大規模な安価なので候補を沢山取りましょう、
↓1~5、コンマ高、ゾロ目優先……さて埋まるのか

大和じゃん!(大和じゃん!)

何とも恐ろしい最高コンマ……絶対運用できねぇw


元帥さんの所からの転属は大和に……元帥さんぇ

ドロップ:不知火
転属(報酬):大和

に決まりました、更新はきっと明日

あ、あと大和はウチの資材をほとんど溶鉱炉に突っ込んでも出てきてくれない恥ずかしがり屋さんです
ので、他SSやwiki、漫画とか見て大和の性格をパクr……参考にしていきます

ところでどうやったら大和来てくれるんですか?

>>211
マジレスするとクッキー消してみたら?

あとはレシピを少しずつ変えながらするとか

>>213
気付いてしまわれたか
面倒だからしてなかったのが原因だけども

レシピいろいろ試行錯誤してるけど、やっぱ物欲センサーかね……ふふ、不幸だわ

>>214
どうしても出ないからと最初からやり直して出したとかいう話も聞いたがそんなキグルイだけはしないようにな

>>215
流石に我が嫁雪風ちゃんがいるというのにそんな所業ができようものか

次建造するときはクッキー消して大和描いてからやろう!

次イベの為に備蓄しておきたいから流石にやらないけど……




はい、五時間きました、長門さん来てください

長門は出なかったです(知ってた)

更新していきますが、先ほどリンゴ100%を飲んだら腸の調子がすこぶる悪くなったのです
あまり多くは書けませんでしたが大和まではなんとか書きました


――執務室――

提督「はい……なるほど」

元帥『そういうことでね、今日明日にでもそっちに送られると思うから、提督君の鎮守府も賑やかになるなぁ』

提督「あまり一気に増えても資源には限度があるんですよ?」

元帥『それに関しては私からも上に言っておくよ、ところで提督君』

提督「なんでしょうか」

元帥『今回の作戦は上々の結果となった、でも提督君の鎮守府にはまだ重巡もいないんと聞いた』

提督「そうですね、軽巡二隻とあと駆逐の六隻のみです……なんとも情けない」

元帥『なに、別に悪く無いさ。 そうだね、今はどんな子が欲しいんだい? 空母や戦艦?』

提督「今、ですか……確かに空母は欲しいですが今のウチには艦載機も、それを作る資源もありませんからね」

提督「重巡も確かに必要ですが、欲を言うなら戦艦の火力は欲しいところですね」

元帥『なるほど戦艦か……そうだねぇ、じゃあ手配しておくよ』

提督「はい……え?」

元帥『そっちに興味持ってた戦艦の子がいるから転属手続きをしておくよ、近日にそっちへ向かわせるから仲良くしてやってくれ』

提督「え、え? 戦艦、元帥さんのところからですか!?」

元帥『そうそう、じゃあ楽しみにしてなさい』

提督「あの! ど、どんな戦艦を」

元帥『とても強い子だから十分役に立つさ、では失礼するよ』ピッ

提督「え、ちょ……切れた……元帥さんの所の戦艦って……練度もきっとすごく高いだろ」

提督「まじかぁ」

木曾(戦艦だと……)

――鎮守府内・廊下――

提督「大本営から届いた連絡だともうすぐか……えっと艦名は、駆逐艦……ふ、不知火だな、読めた読めた」

如月「今『ふ』って……」

夕立「提督さん、ちょっと間違えたっぽい? ぽい?」

提督「上げ足を取らないでくれ、ちょっと待ちがえただけなんだよ」

如月「もうすぐとは言っても、すぐ来るとは限らないわよね?」

提督「ん? そりゃそうだが」

如月「では何も今から門に向かわなくてもいいんじゃないかしら?」

提督「んー、でも待たせるのは悪いし、大本営から使いの者も着いて来てるからな」

如月「つまり評価を気にしているのね」

提督「俺は臆病なんだ」

如月「そう……ねえ司令官」

リンローン

提督「おっと悪い、着いたみたいだから急ごう」タッタッタ

如月「……」

夕立「どうしたっぽい?」

如月「いえ、気にしなくていいのよ」

――


不知火「陽炎型駆逐艦、不知火です。 ご指導ご鞭撻、よろしくです」

提督「ああ君が不知火だね、俺がここの提督だ、よろしく」

如月「睦月型の如月、よろしくね」

夕立「白露型の夕立よ!」

不知火「よろしお願いします」ペコリ

使い「とある鎮守府提督様、海域回収艦(ドロップ)の艦娘が本日付で配属となります、ご確認を」

提督「はい、ご足労おかけします、とある鎮守府提督で確認しました」

使い「では私めはこれにて失礼させていただきます」

提督「はい、ありがとうございました」

使い「……」スタスタ

提督「さて、じゃあ改めて、俺がこの鎮守府の司令官を務めている提督だ」

不知火「はい、存じております……それで司令、不知火の部屋は決まっているのでしょうか」

提督「部屋か……陽炎型はまだ他に同型艦がいないからな、部屋は空いてるとこならどこでもいいだろう、如月と夕立で不知火を案内してやってくれ」

如月「はぁい」

夕立「了解したっぽい!」

――連絡所・資料室――

提督「えっと編成の資料は……これか? いやこっちか?」

大淀「提督さん、丁度良いところに出会えました」

提督「ん? 良いところってなんだ? 任務とか?」

大淀「そういうわけではないのですが、艦娘保有数や実績から、この鎮守府も第二艦隊の編成が許可されました」

提督「おお! 第二艦隊か……となると、遠征ができるようになるのか?」

大淀「それもあります、でも第二艦隊の解放は今後の活動に大きな影響を与えるものかと思います」

大淀「ですので報告に参ろうとしていたのですが、丁度良かったです」

提督「そういうことか、報告ありがとうな」

大淀「いえいえ、ところで今は何をお探しで?」

提督「ん? ああ、艦娘も六人を超えたからな、これからは編成もしっかり考えなきゃならないから調べようと」

大淀「編成ですか、でしたらその棚の三段目に艦隊編成の参考書があります、あちらの棚の二段目に戦術と艦隊運動の本も」

提督「おお、助かった、じゃあちょっと読んでいくか」

大淀「なんでしたら持って行っても構いませんよ?」

提督「いや、大丈夫だ、こういう本ってそれらしい場所じゃないと集中して読めなくて……図書館とかだと自分でも驚くほど読み耽ってしまう事がある」

大淀「そういうの分かります、静かさや香りもありますよね」

提督「本の匂いってやつか、俺はそこまででは無い事を祈りたいよ」

大淀「それはさり気無く私を馬鹿にしているのかと思いました」

提督「わ、悪い……そういうつもりはなかったんだ」

大淀「はい、まあわかってました、では私はお茶をお入れしますね」

提督「何から何まで悪いな、助かるよ」

大淀「私はここの整理くらいしかする事が無いので、話相手はいてくれても問題ありませんから」

提督「そっか、じゃあ作戦の案でも話すか?」

大淀「お力になれるなら」

提督「意見をくれるだけで構わんさ、さてと、今日は缶詰めだなぁ」

――

リンローン

提督「ん? 客か? あ、そういえば元帥さんところの……」

提督「まずいまずい! 戦艦を送ってくれるって言われてたんだっけ、急がねば」タッタッタ

木曾「どうしたんだ、そんな慌てて」

提督「ああ木曾か、いやちょっと元帥さんから戦艦を転属さそて頂けることになってな、たぶんその戦艦が来たんだと思う」

提督「また使いでも来てるんだろうからやばいんだよ」

木曾「戦艦……俺も行かせてもらうぞ」

提督「ああ、良いが、とにかく急ぐぞ」

――鎮守府・門――

提督「…………」

木曾「…………」

大和「本日付でこちらの鎮守府に転属になりました、戦艦大和です、よろしくお願いします……」

提督(どうしよう、とんでもない人来ちゃった)

木曾(どうしよう、とんでもない人にガン飛ばしてしまった)

大和「えっと……やはり大和はいらないでしょうか……はい、分かってます」

提督(しかも当時最新鋭だった戦艦なのに驚くほどネガティブ!)

提督「いや、そんなことはなぞ大和、貴艦の実力は良くわかっている、期待しているさ」

大和「……大和は大飯食らいです、だから元帥さんも転属を……」

提督「い、いや全然問題ないさ! 確かに今は資源も少ないがすぐに良くなる! それに元帥さんも厄介払いで大和をここに送ったんじゃないさ」

提督「元帥さんは凄い人だ、何かある、俺にはその何かは分からないが、とにかく何かあって転属させてるんだ!」

提督「だからそんな落ち込む事はないし謙遜する事もない、大和は大和らしく、ここでも堂々としていてくれ、それが戦艦最強の大和だろ?」

大和「……最強は言い過ぎですよ、ふふ」

提督「お、ぅ?」

大和「聞いていた通りですね……はい、戦艦大和、推して参ります!」

ここまで

大和持ってなくて全く知らなかったんだけど、ボイス聞いてみたら容姿にあまり似合わない声だと思った(私だけ?)

台詞も自分の中にあった大和のイメージと少し違っていて、なかなか難しかった、というかネガティブになった(本心ではないはず)

またちぃと更新
やっとこさ女提督をしっかり喋らせられるぜ(口調が特殊すぎるが)


――執務室――

提督「なるほど、やはり戦艦を使うなら弾着観測射撃を狙った方がいいのか……大和ならそれぐらいの練度もあるだろう」

提督「しかし一発逆転で完全集中砲撃(カットイン)を狙うのもありか……どのみち今は資源の問題が先か」

提督「もう少し艦娘が増えれば遠征が可能だろう、そうすれば資源も入る、装備の開発も余裕ができればいいが……ふふふ、楽しくなってきた」

バコーン!!

雷「たいへんたいへんたいへんたいよ!!」

提督「俺はHENTAIじゃない!!」

提督「……それで。雷は焦って扉を破壊して何がどうしたんだ?」

雷「えっとえっと! 女性が! 女性の方が鎮守府に入ってきたわ!」

提督「え? 女性が? なに、どゆこと?」

雷「とにかくそうなの! 門開けて勝手に!」

提督「な、なんか変な客だな……とりあえず行くか」

雷「まだその辺に……あれ、でも司令官と服装が似ていたようなぁ」

提督「……服装? て事は」

??「あぁここかぁ~、結構広いんだね、お邪魔してるよぉ」スタスタ

雷「あ! この人!」

提督「……その服にバッジ、貴女も艦隊司令官ですか?」

??「おぉぉ、じゃあキミが新しい司令官かぁ、いきなり快挙だっていう」

提督「ご無礼は承知ですが、貴女?」

T子「ああごめんねぇ、私はぁ北方鎮守府のT子ね、まあぁよろしく……はぐちゃん?」

羽黒「あ、あの……突然押し入って、ホントにごめんなさい!」ペコペコ

提督「北方鎮守府、といいますとお隣の」

T子「そうそぅ、ここからちょーっと北に行った所にある鎮守府の提督だよぉ、いやお隣って言っても遠いねぇ」

提督「ご足労おかけします、それで、ここにはどのようなご用で?」


T子「んやぁ、そんな畏まらないでよー、私だってキミとあまり変わらない時期に着任したんだからぁ、まあ二ヶ月前くらい?」

提督「二ヶ月……いえでもかなり先輩……」

T子「私って敬語苦手でねぇ、というか嫌い? だから普通に話してくれていいんだよ? それにほら、先輩だと思うなら従わなきゃぁ」

提督「……えっと、じゃあ、普通で?」

T子「そそっ、やっぱ割り切って話さないとつまんないからぁね」

雷(なんだか変なしゃべり方ね……前髪で目も見えないし)

雷(暗い雰囲気ね、随伴の重巡洋艦もオドオドしてて、なんだか変な感じ)

T子「んーで、そっちの駆逐ちゃんは秘書官? にしては荷が軽い気もするけどぉ」

提督「いや、雷は貴女が入ってきた事を伝えに来てくれただけだ、ちっこくても良くできてる部下だよ」

雷「ほ、ほめても何も出ないわよ? ……でももっと頼っていいのよ?」

T子「雷ちゃんかぁ、かわいいねぇいいねぇ……さて、とりあえず私がここに来た本題に入ろうかぁ」

提督「他鎮守府から直々に赴いてもらう要件ってことは、かなり重要な事か?」

T子「んー……重要っちゃ重要? 私にとっては」

提督「……?」

羽黒「す、すみません……司令官さんは嫉妬して、」

T子「はぐちゃーん、それ以上言ったらハグしちゃうよぉ? はぐちゃんだけに?」

羽黒「ごめんなさいごめなさいぃ」

提督「え、えっと、大丈夫?」

羽黒「だだだだ大丈夫です」

提督(全然大丈夫そうに見えない)

T子「で、要件……キミはこの前の作戦で何をしたのぉかな?」

提督『この前の、南西諸島防衛線での作戦のことか、いや、何も目立った事はしてない、ただ適材適所に指示をしただけだ」

T子「ふぅーん、ダウト」

提督「……」

T子「嘘をつくならもう少し演じよぅ、それに隠しても大体わかっちゃうんだよねぇ、ほらこれとか」ピッ

提督「これ……何故」

T子「ウチには凄い情報網があるのだよぉ、でぇ、この重巡リ級は上半身が抉れるように無くなっている……普通の駆逐・軽巡の主砲じゃぁ無理だよねぇ?」

提督「……全員で一斉に砲撃したらそうなった、そう言ったら追及してくるか?」

T子「うん、だってこれはこう、胸の真ん中から円形に大きく抉れてるでしょぅ? 砲撃沢山重ねたんじゃぁもっと汚く千切れてるはずだよ」

T子「皮の引き込まれた感じや焦げ目から予測するに、一発、それも至近距離、そしてかなりの風圧もあるんじゃないかぁ……それはもう、凄く速い感じの」

提督「そこまでわかってるなら、俺が答える意味はあるのか?」

T子「ドンピシャ、だね……なるほどなるほど、やっぱりかぁ」

提督「……随分鋭い目だな、その前髪で」

T子「私は自分の目が嫌いだからねぇ、にしてもやっぱりキミも似てるねぇ」

提督「似てる?」

T子「いやはや、流石は元帥さんに見込まれた人はあるかぁ、ふふーん」

提督「元帥さん、と知り合いなのか?」

T子「そうそう、私もキミと同じでぇ、元帥さんに推薦されて艦娘司令官始めただもの、誼だねぇよろしくねぇ」テノバシ

提督「貴女も元帥さんに……あ、よろしく」アクシュ

T子「いやぁキミもやっぱり面白い、元帥さんの推薦は面白い人ばかりだぁ、私もいれてねぇ」

提督「元帥さんの推薦って、他にもいるのか?」

T子「んーと、確かあと二人かなぁ、ヒゲの方は知り合いだけどもう一人は知らないなぁ」

雷(ヒゲ?)

羽黒(司令官さん、またあの方をそんな呼び方して……)

T子「今度あのヒゲにも連絡入れておくよぉ、アイツも面白いよぉ、似合わないヒゲ生やして滑稽なんだぁ」

提督「あ、はい……えっと、で、要件てのは、俺の作戦についてだけなのか?」

T子「そうね、大方非正規装備でも作ってたんでしょぅ、ん? んん?」

羽黒「司令官さん、あの、みっともないです……ごめんなさい」

T子「まあこれで知りたいことは全部分かったし、私はぁもう帰るとするよ」

提督「ほんとにそれだけなんだな」

T子「まあねぇ、じゃあ次来るときはヒゲも連れてきてあげるよぅ、待っててねぃ」スタスタ

羽黒「あ、あの」

提督「……ん?」

羽黒「えっと、司令官さんはですね、着任早々で空母艦隊に勝利した貴方に驚いて、それで嫉妬してだけなんです……」

提督「嫉妬? あれが?」

羽黒「は、はい……司令官さん、T子は負けず嫌いで、元帥さんの推薦された提督で自分より凄い実績を出したのが、その、気に入らなかったんだと思います」

羽黒「でも、えっと、T子は貴方の事を気に入ったみたいなので……あの、T子の良きライバルになってあげてください!」スタスタ

提督「……気に入られたのか……それは良い事なのか? まぁ、凄い人だった」

雷「そうね(途中から喋れなかったわ)

パソコンが息をしてません!

というわけでスマホで書いてるのでイマイチ1レスの長さが安定しません
あと打つのすごく疲れるね、もう一つのパソコン使えたかな

――執務室――

如月「歓迎会なんてどうかしら?」

提督「歓迎会? そういえば今まではしてないな、というか人数少ないんでやる必要あるかも謎だったが」

如月「不知火と大和の配属でウチも第二艦隊まで編成できるようになったのよね?」

如月「ならそろそろ歓迎会なんてのも良いんじゃないかしら」

提督「まあそうだが、何をするんだ? それがイマイチ分からん」

如月「歓迎会だからぁ、お食事?」

提督「まあそうなるな、ただの宴だけど」

間宮「宴と聞きまして!」ズザー

提督「間宮さん!? なぜ窓から!」

間宮「宴会用のお食事ですね! 食材も大量に入っていますのでお任せください!」

如月「キャラが……」

提督「いうな如月……じゃあ間宮さんに宴会料理は任せよう、会場は」

間宮「会場なら第一和室に壇上もあって宴会向きですよ」

提督「……そんな設備が……なぜだ」

間宮「確か、一つ前のここの提督が宴会大好きだったようで、わざわざ艦娘全員で宴会できるようにしてしまった様です」

提督「前任ぇ」

如月「まあいいじゃない、あとは時刻ね、やるのは今日?」

提督「若干急な気もするけど、早いに越したことはないないだろう、幸いに今日は出撃命令もない」

如月「じゃあ決まりね! 料理は大丈夫なのかしら?」

間宮「はい、まだ人数は少ないようなので、お夕食時に合わせて完成させましょう」

提督「ありがとう、じゃあ時刻はいつもの夕食の時間からだな、不知火と大和の歓迎会とほか全員の作戦成功も祝おうか」

如月「今日は楽しくなりそうね」

――

大和「宴会、ですか」

提督「ああ、まあそんなにど派手なやつじゃないがお祝いしたい事も沢山あるからな」

不知火「不知火は構いませんが」

大和「大和も大丈夫です」

提督「そっか、じゃあ夕食時に始まるから、場所は第一和室ね」

提督「全員オーケーだったから開催は出来そうだな、よかった」

如月「間宮さんなら料理も間に合うもの、もう問題無いわね」

提督「じゃあ後は運営陣の俺と如月で会場のセッティングだな?」

如月「あらら、私重いのは無理よ?」

提督「大丈夫だって、座卓と座布団だけだろうし」

如月「私は座布団をやるわねぇ」

提督「楽したいからだろ?」

如月「んー、何のことかしらー」

――和室――

提督「だいたいの準備は終わったな」

如月「そうね、人数分あるもの」

提督「こっちが艦娘用の座卓、でこっちは俺と施設管理者ようだな」

如月「施設管理者?」

提督「難しく言ったけど、大淀や明石達だな」

如月「司令官はこっちよね?」

提督「ん? いやだから俺はこっちの席で」

如月「こっちよね?(威圧)」

提督「……しゃあない、じゃあそっちにするよ、別に場所変えなくても近いんだけどなぁ」

如月「じゃあ私はここに」

提督「なんだ、てっきりお前は隣でも取ってくるのかと思ったが」

如月「隣じゃあ顔が良く見えないじゃない♪」

提督「…………はぁ、お前はすごいなぁ、恥じらいはないのか?」

如月「もぅ、司令官も物好きねぇ」

提督「すまん、訳わからん」

如月「恥じらう乙女を物色したいだなんて……」

提督「俺そんな趣味ねぇよ!?」パッ

如月「あら」

提督「停電か? いや、廊下はついてるな」

――倉庫――

提督「まさかこのタイミングで電球が切れるとは……」

如月「運がいいのか悪いのか……それにしても埃が凄いわね」

提督「そりゃここは掃除して無かったしな、あーでもこの間の猫はこの倉庫にいたんだっけか」ガサガサ

如月「そういえばあの猫さんは?」

提督「雷が猫衛門と名付けて管理棟裏の庭で放し飼いしてるぞ、最近見ないな」パカ

如月「ね、ねこえもん……」

提督「雷は面倒見がいいからなぁ、安心して見てられるよ……と、あったあった」

如月「ふぅーん、そうえば……暗い倉庫で二人きり……これは何かありそうね」

提督「如月はそういう冗談が好きなんだな、あまり俺をからかってもつまらんだろ?」

如月「え?」

提督「ふふふ、何を隠そう俺は今まで彼女の一人もいた事がないのだ! だからそういう冗談を言われると……心に来るな」

如月「…………鈍感?」

提督「なんだ? 俺はカンは鋭いって自称してるぞ」

如月(ああ鈍感だ)

如月「何でもないわ、それより私はもっと知りたい事があるのだけど」

提督「聞きたいことね、どんなこと?」

如月「やっぱり、貴方が隠している事、かしら」

提督「…………すまんな、電球見つかったから和室に戻るぞ」スタスタ

如月「……ほんとうに、何を隠してるのかしら」

――和室――

間宮「はいはいお料理入りますよー」

提督「間宮さん、座卓は揃えてありますので」

間宮「準備が早いですね、では手早く並べましょう」

如月「私も手伝うわ」

提督「悪いな、俺はマイクの配線整えなきゃいけないから手伝えそうにない」

間宮「大丈夫ですよ、そんなに多くありませんので」

如月「私も手伝うから大丈夫よ」

提督「そうか、俺も配線早く終わらせないとな」

雷「会場ここよね? しれいかーん、私に手伝えること無いかしら」

雷「って、わぁ! 凄いご馳走ね!」

提督「おお雷か、時間もそろそろだしな」

雷「手伝えることは、ないかしら」

提督「もうすぐ定刻だから雷と如月で全員を呼んできて貰えないか?」

雷「分かった!」

如月「はい、少ししか手伝えなくてごめんなさいね」

間宮「いえお陰様で後少しよ、ありがとう」

提督「じゃあ頼むぞー……よし、こっちの配線はこれでいいな」

提督「これで準備完了か、さあどうなることやら」

ふうここまで、そういえば本文に関係無い小言の時はsageといたほうがいいんですかね?

歓迎会の内容はナイy
内容はあまり飛ばさず書こうと思いますが
アクシデントかなにか、安価とろうと思います

安価、宴会中に何かが起きる(可能な範囲)
名指しOK、複数指定もありとします
↓1から3

吸引力の変わらn 大和
酔っぱらいメロン
もっと私に頼っていいのよ!

酔っぱらいのメロンちゃんは提督のことを魔改造しそうなんですが
よし、書いてこよう

近況報告

思った以上に執筆が進まない、あと酔っぱらい夕張が難しいってのもある
とりあえずメロンちゃんにはスピリタスを直飲みさせときます

更新はもうしばらくお待ちください
後酔っ払ったメロンちゃんが誰に絡むか、とかも募集しときます、安価は出しませんが

大和まで更新
――

木曾「おお、随分と本格的な感じだなあ」

夕張「料理も豪華ぁ、凄いわね」

提督「来たか、もう準備は整ってるから待っててくれ、軽巡組はそっちな」

夕張「はーい」

雷「駆逐艦寮の皆連れてきたわ! 凄いでしょ、早いでしょ!」

白雪「凄いですね……費用はどうなってるのでしょうか」チラ

提督「……」シラー

夕立「ぽいぽいぽいぽっぽーい!(いい匂いで夕立ってば嬉しいっぽい!)」

木曾「残念だったな、俺たちの方が早かったぜ」

雷「えっ、私走ったのに、え、呼ばれた?」

夕張「如月に呼ばれたわ」

雷「あれ? あれー?」

提督「後は如月が主役を呼んでくるだけだな」

木曾「主役は不知火と大和か?」

提督「ああ、これはあの二人の歓迎会たからな」

木曾「しかし皆には任務大成功祝いだって伝えてただろ?」

提督「サプラーイズは大切ネー」

夕張「(提督! 世界線の壁を超えるのはマズイです!)」

提督(こいつ直接脳内に……!)

如月「お二人を呼んできたわ」

提督「おお、お疲れ」

大和「わぁ、凄いですね!」キラキラ

不知火「これはなかなか」

提督「よし全員揃ったな、じゃあ始めるとするか、二人はそこの席な」

――

提督「えー、ではこれより……音でかいな、あーあーマイクテス」トントン

提督「えー……やべ小さいな、えっと」

夕張「音量調節私がやりますよ!」

他全員(グダグダ……)


提督「はい、少しグダったけど、始めたいと思う」

提督「えーと……言うこと何も決めてなかった、じゃあ皆コップ持ってー」

提督「では不知火と大和の配属を祝ってー」

大和「え?」

不知火「……」

提督「かんぱーい」

全員「かんぱーい」

大和「え、え? でも提督は任務の……」

不知火「サプライズ、ですか」

提督「そうそう、隠しておいた方がビックリすると思ってな、ついでに歓迎会の発案は如月だぞ」

如月「もぅ、言わないでって言ったじゃない」

提督「言われてない」

大和「如月ちゃん……あ、ありがとうございます!」

不知火「どうもです」

提督「さあどんどん食べて飲んではしゃごう!」

大和(どれも美味しそうで何から手をつけたら……焼き魚も、こっちの煮っ転がしも……)

大和(海鮮料理もこんなに、鯛まで……ご丁寧に舟盛りで)

提督「任務大成功祝いでもあるからなー、ほれ夕張も頑張ったんだから食え」

夕張「い、いえ、流石にこれは大盛り過ぎでは」

大和「……」ヒョイ パク

大和「!!」キラーン

大和(凄く美味しい! こっちも……こちらの煮物も!)ヒョイヒョイ

シュバッ

提督「じゃあこっちの海老なら……あれ?」

大和「……」キラキラ

提督「ぜ、全部空に……!」

大和「……あっ」

大和(あまりにも美味しくて……全部……)

大和「うぅ」ジワァ

提督「え、ちょっ大和どうした!?」

大和「すみません……大和が、大和が全て……」

提督「えっこれ全部!? 一瞬で!? ……いや、そうじゃなくて」

提督「心配するな、料理は沢山用意させてあるから、な?」

夕張「間宮さーん、こっち料理追加でー」

間宮「はーい」

大和「あ、ありがとうございます……こんな私の為に……」

提督(何で高性能戦艦がこんなネガティブなの……?)

大和リクこんな感じでよかったのかな?

酔っ払い夕張がなかなかどうして難しい
提督に絡ませるのは絶対として後一、二人は絡ませたいところ
木曾は入れた方がいいかなー

イマイチな出来ですが夕張投下します
そういえばお昼まだ食べてないなぁと作業と執筆しながら思い出した
忘れるほど集中してた自分に少し驚き

夕張「海老のフォルムを弾頭に当てはめたら爆発の前に刺さって効果倍増……」

夕張「飛んでくる、巨大な、エビの頭……うっ頭が」

明石「どうしましたか? 食品爆弾ですか? おにぎりですか?」

夕張「い、いえそんな物騒なおにぎりは……て、何ですかそれは」

明石「ん、これはですね、水ですかね」

夕張「一升瓶に入った水ですか、ラベルにアルコール度数って書いてありますが……」

明石「んー……空だったので水を入れた感じで」

夕張「もう認めてるじゃないですか……ほらお酒は控えて」

明石「夕張は生真面目ですね、ほれほれ」グイグイ

夕張「ちょ、やめ……むぐっ」ゴクッ

夕張「まっ、て、私お酒は強くな……というか身体的にまだ」

明石「そういえばそうですねー、うっかりしてました」

明石「えっと、こっちは水かな? 透明なのでそうですよね」

夕張「だから自分で飲めますって、ちょっ」

明石「ほれぇ」グイグイ

夕張「えぁ、まっ、んん!?」ゴキュゴキュ

間宮「あっ、それウォッカですよ!」

夕張(え、なにこれ! ちょ、口が焼ける!!)

明石「えっ、どのですか?」

間宮「……スピリタス」

明石「…………」ダッ

大淀「明石さん? 突然出ていかれて、どうしたんでしょう?」

間宮「ゆ、夕張ちゃん、大丈夫?」

夕張「へ? あ、はい、らいよーぶれふ(何だか不思議な気持ちに……)」

間宮(アレを直で飲んでただ酔うだけ……流石艦娘といったところでしょうか)

夕張「あっははー、ねぇ提督ーどうれふかぁ、オートメイルろか」

提督「うわどうした夕張!? 顔真っ赤だぞ、風邪か?」ピト

夕張「ひゃあ!」

提督「!? おま、酒か?」

間宮「さっき明石さんが……ちょっと」

提督「明石か……後でキツく、あ、夕張!」

夕張「木曾ぉ、ほらほらキソーって言ってよぉ」

木曾「何だ!? アルコールの臭いがするぞ! って大丈夫か!?」ダキッ

如月(男よりイケメンね)

雷(これがイケ女ってやつかしら)

白雪(司令官さんより男らしいですね)

夕立「ぽい? 皆木曾さんの事見てどうしたの?」

提督「何故だろう、負けた気がするんだ」

如月「あら、司令官もカッコイイわよ?」

提督「ありがとう……」

夕張「如月ちゃん何してるのぉ」

如月「あら、私はただ司令官と再び親睦を、ね」

夕張「初期艦だからって優遇せれて……提督ぅ?」

提督「な、なんだ……?」

夕張「こんな駆逐の何が良いの? 秘書艦なら軽巡の私の方が強いし役に立つわ……」

大和(それなら大和も秘書艦できますね)モグモグ

如月「あらぁ、初期艦だからこそココの事や司令官の事は一番分かってるわよ?」

提督「まあ落ち着けって」

夕張「……私は提督の全てを見ました」

提督「!!??」

全員「え……」

提督「ち、違う! 断じてそんなことはないぞ! おい夕張、勝手に捏造するな!」

夕張「……夢の中で」

提督「どんな夢だよ……ていうか先に言え、何でそこで倒置法使うんだよ」

雷(びびびっくりしたわ……)

白雪(よかった……て、何が良かったんですか私は!)

如月「あらあら、もう早速司令官に迷惑かけてるじゃない、それで秘書艦なんてとてもとても」

夕張「うぅ! 言わせておけば……」

提督(悪役みたいなセリフだな)

提督(まあ収拾つかなくなる前に止めておくか)

夕張「ふふ、このネムクナールガンの実験台にしてあげるわ!」ガチャ

提督「物騒なもん出すなよ」ビシッ

夕張「っ!」ガク

提督「はい回収回収、誰か寮まで運んでやってくれないか?」

木曾「なら俺がやろう、同じ軽巡だからな」

提督「ああ頼む……で、明石は?」

明石「…………」カクレ

提督「そんな所に隠れてないでちょっとお話しないか?」

大淀「私も少しお話がしたいです、この間しばらくお酒は呑まないと約束しましたしね」

明石「ひっ」ビクッ

――――
―――
――


間宮「あら、明石さんはまだ戻ってきてないですか?」

提督「あぁ、明石なら……」

間宮「少しお仕置きしちゃおうかなって思ってるんですけど」

ガタッ

間宮「あら」

提督(明石どんまい)

ダメ男製造機は今から作業の合間を縫って書いていきます
しかしその作業も流してるBGMでサギョーン状態

ぱぱっと消化してみた

――

提督「ふう、大分食ったな……」

雷「司令官! これすごくおいしいわ! 司令官もどう?」

提督「え、いや……俺ももう」

雷「しょうがないわね、私が食べさせてあげるわ! ほらあーんして」

提督「ちょ、おい」

雷「……?」

提督「あー……はい」パク

如月「あらあらぁ」ギロリ

白雪(司令官はやはりロリコンというやつですか)ジトー

提督(何故だろう、俺が悪いみたいになってるんだが、いや誰も悪く無いけども)

雷「飲み物も切れてるわね、私が注いであげるわ!」

提督「ありがとう、でも雷はもっと自由にしてていいんだぞ? 無礼講だからな」

雷「立場じゃないわ、私がやりたいからやってのよ、だからどんどん頼ってよね!」

提督「そうか、まあそれならいいんだが」

雷「お茶でいいわね、はい……あっ!」バシャァ

提督「おおぅ、大丈夫か?」

雷「私は大丈夫だけど、それよりも司令官の服が、今拭くわね、えとタオルは……」

提督「確かそっちの方に、夕立、そこのタオル取ってくれ」

夕立「ぽいぽーい」ポイ

雷「ありがとう! じっとしててね」フキフキ

提督「まあ自分でもできるんだが……」

雷「私が悪いの、だから私がやるわ!」

提督「まあ流石にズボンがグショグショでは嫌だから着替えてくるよ」

雷「私も手伝――

提督「いや大丈夫!(流石にそれはマズイ、色々と!)」ダッ

――

提督「まあ色々あったがこれで歓迎会も終了したいと思う、たまにはこういうのもいいな」

白雪「若干二名ほど倒れていますが」

如月「他一人は脱落しているわね」

提督「……問題点も多いが、これで歓迎会を終わりにする、はい解散」

雷「片付けも手伝うわ!」

提督(今日の雷はやけに張り切ってるな、まあ楽しんでくれてるならいいか)

――資料室――

提督「ふむふむ、単縦では砲撃船での火力を最大限発揮することができる、単横は回避や防御に徹底でき、潜水艦相手に特に活用、か」

提督「前任の纏めた資料には対深海棲艦で役立つ知識が分かりやすくまとめられてて良いな、この辺に関しては元帥さんはどう考えてたんだ?」

大和「中央鎮守府では個々の練度が高かったから、戦闘中でも臨機応変にしてたわ」

提督「陣形なんておいそれと変えられるものか? 開戦前なら分からなくもないが」

大和「そう簡単にはできないでしょう、元帥様の子は皆挙って海戦に長けていましたから……やはり練度の差でしょう」

提督「練度か、やはり経験がものを言うか……そうだ、元帥さんの所から来たなら色々詳しいだろう、ウチの鎮守府には何が足りないと思う?」

大和「足りないものですか……場所によって鎮守府の姿はマチマチですから一概にこうであるとは言えませんよ?」

大和「まあでも一番足りないものはやっぱり資源かしら」

提督「だよな……こればっかしはどうにもならん、悪いな、出撃もさせられなくて」

大和「あ、いえ……自分が大飯くらいなのは承知していますので……」

提督(また墓穴ほったわー)

提督「他には何かないか? 今の現状も把握したい、足りないものはどんどん言ってくれ」

大和「……ではやはり空母でしょうか」

提督「空母、か?」

大和「はい、如何なる時に置いても空母という存在は大きな戦力です、存在だけで心強く士気にも繋がると思います」

提督「んー……しかし空母となると艦載機が必要になる、ウチに艦載機に必要なボーキサイトはあまりないがなぁ」

大和「正規空母とまでは言いません、まだそこまで強力になっている海域への出撃はないでしょうし、軽空母でも十分かと」

提督「軽空母か、それも確かにいいな、駆逐艦ばかりではこの先の海域は荷が重いだろうし、だからといって戦艦の運用はできない」

大和「まずは重巡洋艦と軽空母を見つける事が大事ですね、重巡洋艦の火力もいいものよ」

提督「まあ現状は戦力が少なすぎる点か、この先敵空母も多くなるだろうしな」

大和「予想の範疇を遥かに超える指示を出す貴方にはあまり役に立たないかもですが」

提督「前回のような作戦はそうは取らんよ……流石に後が怖いしな」

大和「……ふふふ」

提督「何かおかしいか?」

大和「いえ……元帥様の知人は皆面白いお方ばかりだと思いまして」

提督「変人だとでも言いたいのか?」

大和「いえいえ(やはり元帥様は凄いお方です、ここでなら大和も楽しくやっていけそうです)」

安価消化
レスを見返して気付いたこと
自分の書く話は起承転結がもはや不明
特に結が悪い


チャプター2のクリア条件のヒントは↑のレスの方で……やはり戦力が必要ですね

安価二つ、建造や出撃、開発なども可能
↓1と2

ダブル建造と来たものだ

施設フル活用で二隻の艦娘を建造します
チャプター2から重巡洋艦と軽空母、共にノーマルで銀背景まで(三隈やづほは無理ですね)
まで建造可能

建造ドック1:↓1~3で最高コンマ・ゾロ目優先
建造ドック2:↓4~6で最高コンマ・あえてゾロ目も対等

うまるかなぁ……過疎ってるからなぁ……

文字化けかよ 青葉で

RJ多いなぁ
文字化けは飛ばすと
青葉と龍驤になるんだけども、

>>267には申し訳ない、言い忘れてたのもあるけど>>201
青葉は建造できないようになっているのでした……

なので五十鈴と龍驤にさせていただきます、申し訳ない

建造・ドロップ等選択不可能な艦娘一覧

【駆逐艦】電・島風

【重巡洋艦】青葉・羽黒

【空母】加賀

【揚陸艦】あきつ丸

今後も別鎮守府で登場する艦は建造不可能になります、ご理解の程よろしくおねがいします

――工廠――

妖精A「ダブルケンゾウ ナド イカガデスカナ?」

提督「ダブル建造?」

妖精A「マアタダノ ドウジケンゾウデスガ」

提督「ああ、建造ドックも二つあるしな、前の任務達成から大本営からの支給も申し訳程度に増えたからやってみるか」

妖精B「ソノママトケテク ヨウコウロニ」

妖精C「ナゲロー トカセー」

提督「物騒な声が聞こえるが……資料に乗っていた配合量でやってみよう、重巡と軽空母が造れればいいが」ピッ

妖精A「マカセロナノジャー」タッタッタッタ

ガシャーンンカンカンギュイーーンゴオオォォ…

提督「あの中(建造ドック)では何が起きているんだ?」

妖精D「シラヌガホトケ、イワヌガハナ」ガチャ

提督「うわぁぁまぶっ! てかあつ!!」

妖精B「ミテシマッタノネ アナタハ」

提督「いや眩しくて何も見えないから! 閉めて!!」

――フルッフゥ ポッポー(鳩的な)

妖精A「カンセイデス ナカナカイイモノデス」

提督「おお……まだ目が痛いぞ」

五十鈴「五十鈴です、本日付で配属になるわ、よろしくね」

提督「んーと、軽巡洋艦かな?」

五十鈴「そうよ、水雷戦隊の指揮なら任せて頂戴」

提督「よろしく、まあ艤装はそっちのロッカーに、その後は寮で休んでてもらっていいぞ、場所はこれを見てくれ」

五十鈴「わかったわ」

提督「そろそろもう一人も来るころか……どうだ?」

妖精A「イマ サイシュウチョウセイニ ハイッテマッセ」

妖精B「キットオドロク ミテオドロク」

プシュー

妖精C「ヤリマシタ」ドヤ

龍驤「どうも、軽空母の龍驤や、ちょっと小柄かも知れんけど立派な空母やで!」

提督「おお! 軽空母か……ちょっと、小柄ね」

龍驤「なんやキミ、今失礼な事思わんかった?」

提督「いやいや全然、にしても関西弁って、そっち方面の人……というか龍驤って関西で造られたっけ?」

龍驤「ウチは横浜やで、そのあとも横須賀育ちや」

提督「似非かよ、というか分かってて使ってんの?」

龍驤「いやぁー、なんでやろなぁ、この喋り方のがしっくり来る気がするんよ、艦載機積めるんでカンサイ人、的な? なはは」

提督「…………」

妖精A「…………」

妖精B「…………」

妖精C「オモロナイシ ムネモナイ」ペッ

龍驤「!?」

提督「えー……まあそんなことは置いておいて」

龍驤「そんなこと!? そんな事ってキミィ! これはな、これはなぁ! 死活問題や!」

提督「え、そんなことで生死彷徨うの?」

龍驤「キミ思ったより性格悪いんやな……不安になってきたわ」

提督「すまんすまん、なんか龍驤は話やすかっただけだよ」

龍驤「そ、そういうモン?」

提督「そうそう、艤装はそっちのロッカーね、寮は空母寮の軽空母エリアのどこかだな、他に空母いないけど我慢してくれ」

龍驤「別にかまへんかまへん、一人の方が広々と使えて楽でいいやん」

妖精C「キョウブモ ヒロビロト」

龍驤「おいそこのワレ、一辺絞めたろか?」

提督「ほーら喧嘩しないでー」

本日はここまでかなぁ

RJちゃん……関西弁とか分からないから余計エセ度が増してるよ……

遅くなってしまいました!(大遅刻)


――カムラン半島沖――

提督『この海域もかなり空母が出現していると報告されている、駆逐艦は敵駆逐と戦って夜戦に続くようなら敵旗艦に集中だ』

五十鈴「私が旗艦に任命された理由はなんなのかしら?」

提督『初めて会った時の口振りから指揮は得意だと思ってな、その場の咄嗟の判断はしっかりできる艦を旗艦にしただけだ』

五十鈴「五十鈴は水雷戦隊って言ったのよ……」

夕張「そういえば、流石に今回はまともな兵装なのね」

提督『そう毎度の如く偽装報告なんてする度胸はないよ、それにこの間の戦いを見ていたら普通に戦っても勝てると思ったからな』

提督『まあ後は来たばっかの子に実戦経験を積ませようと思った、その点では龍驤や不知火もだな』

龍驤「何事も実践あるのみっちゅーやつやなぁ、でもでもウチは軽空母ってのもあるんやろ?」

提督『ああ、敵空母の勢力も上がっているようだし、それに航空兵力は心強いさ』

龍驤「まあ任しとき! ウチの艦載機は正規空母にも負けへんよ!」

白雪「軽空母と正規空母とでは搭載数も装甲も劣っていますよね」

不知火「流石に無理があると思います」

如月「そうねぇ♪」

龍驤「なんやみんな冷たいんな……てあれ、あちゃー索敵失敗してもうたわ」

提督『そうか……まぁまだ来たばっかで実践も初めてなら失敗しても問題ないぞ、失敗こそが成長の糧だ、気楽にやれ』

五十鈴「そうね、っと……敵艦隊捕捉、空母主力艦隊みたいよ、空母ヲ級二隻、軽母ヌ級一隻、重巡リ級一隻に駆逐ハ級二隻、ね」

提督『なかなかの索敵だ、にしてもヲ級二隻か……軽空母もいるようで、制空権争いはキツいか?』

龍驤「流石のウチも気後れしそうな編成やな、まあいいわ、開幕戦しかけるでぇ!」バサ

夕張「巻物? それと、紙?」

龍驤「これがウチの艦載機や、ほらみんな、発艦や!」ポンポン

白雪「これは面白いですね」

五十鈴「式神みたいな感じね……敵空母もこっちに気付いたみたいよ、敵艦載機、およそ……12? いやもっと?」

提督『曖昧だなぁ、さあどうなる、皆はすぐにでも回避できるよう体勢を整えておいてくれ』

龍驤「ちゅーか、流石にこの数は暴力やね……あぁーほとんど撃ち落とされてもうたわ」

提督『仕方ないさ、空母は軽巡組で、駆逐は駆逐同士だ、龍驤は自分の判断で構わないので艦載機を放ってくれ』

全員「了解!」

――――
―――
――

五十鈴「夕張は右舷に少し進路変えて! あまり正面にずっといるのは敵の良い的よ!」

夕張「分かってるんだけど……どうもあっちの重巡は私を意識し過ぎてるの! リ級全体から警戒されてるのかなぁ……なんて」

五十鈴「リ級に何かしたの……?」

夕張「まぁー、ちょっと?」

五十鈴「まあいいわ……っ! リ級が砲撃しそうよ、標準揺らすわよ!」

夕張「分かったわ!」

提督(五十鈴の的確な判断、リ級をしっかり翻弄できている)

如月「こっちよ! ほらほらぁ♪」ドンッドゥン

白雪「あまり調子には乗らないでください、不知火さんは魚雷装填から随時発射」

不知火「当たらないのでは……?」

白雪「魚雷なんてそんな物です、視線が海面に行けばそれでいいのでお願いします」

不知火「……了解、陽炎型の艤装は魚雷発射管含め自由度に長けています、当ててやりましょう」ガシャ バシュゥ

如月「誘導完了、ハ級同士の距離、極力近づけたわ」

白雪「上場です、如月さんも砲撃用意をお願いします」

ハ級A「……ッ!」ザバ

ハ級B「!?」ズドォン!!

白雪「いまです!」ドゥン!!

如月「はぁい!」ドウン!!!

提督(駆逐艦は白雪が現場指揮か、こっちもいい感じの指揮をしている……海上での細かい指揮を艦娘に任せてみたが、ここまで優秀だと俺の立場が危ういな)

提督(というかもしかしていらない子になってる?)

龍驤「良し! 今度は決めるで!」ポンッ ブウウゥゥン

龍驤「皆ぁ! 空母の装甲思いっきり叩いたってな!」

ヲ級「…ヲ」

ヌ級「!」ガアアァァン!!

龍驤「いやった! 命中や!!」

提督(味方にいる空母は本当に心強い、これなまあ行けるだろうか)

――――

五十鈴「戦果報告、重巡リ級と駆逐ハ級二隻撃沈、空母と軽空母は戦闘能力は無くせたけど逃げられたわ」

提督「まあ良いさ、みんなお疲れ、しっかり休んでくれ」

今回はここまでですが
建造安価取っておきます

重巡洋艦を出すと次回建造から正規空母が建造可能になります
建造艦娘
↓2

oh
折角リスト書いておいたのに活用しわすれてた……>>273

羽黒は他鎮守府所属のため利根に決定致します


――工廠――

提督「月光仮面のおじさんはぁー♪」

妖精「ネェネェオジイサン」

提督「ああ俺はお爺さんじゃあないぞ? どうした?」

妖精「アタラシイカンムス デキタテキナ?」

提督「新しい艦娘……?
あぁそういえば建造してたっけ、熱唱してたら忘れてたわ」

提督「艦娘はみんな可愛かったり綺麗だったりいい子ばかりだからなぁ、楽しみだ」

バアァァァァン!!

提督「!?」

利根「ふっふっふ、吾輩が利根である!」

提督「…………」

利根「ん? 重巡洋艦じゃ、戦艦にも遅れは取らぬぞ!」

提督「おお重巡か……んー、猫?」

利根「なんじゃ? 何を言っている?」

提督「いやいいんだ、それより利根か、ウチの初めての重巡洋艦だから期待するぞ」

利根「吾輩が来たからには索敵の心配はないぞ!」

提督「艤装はロッカーに、寮は巡洋艦寮の重巡区画だな」

提督「同じ巡洋艦寮の夕張か木曾、五十鈴にも挨拶しておいてくれ」

利根「うむ、では早速向かわせて貰おう」テコテコ

提督「……なかなか、特徴的な子だな」

妖精「ワガハイハネコデアル ナマエハマダナイ」

提督「ああ、漱石さんしか出てこなかった……」

【チャプター2】
新艦娘配属三隻まで
出撃上限なし(三隻の配属が決まっている場合ドロップなし)

【クリア条件】
重巡洋艦と軽空母の配属
[達成率:100%]

【リザルト】
条件を達成したのでこれより強制イベントに移行します

【備考兼ひとこと】
・もう一人の元帥さん推薦組が登場します
ダンディな感じです
・強制イベントって呼び方あまり気に入ってません、なにかいい名前ないですか?

色々まとめてみて、メインフェイズでやってみようと思います

――執務室――

提督「利根も加わりこれでこれで十一隻、賑わってきたな」

提督「遠征もそろそろやらないとな……資源を増やして大和も出撃させてやりたいし」

白雪「では建造しなければいいのでは?」

提督「一応限度は弁えてるよ」

白雪「そうですか……それで私が呼ばれた要件は?」

提督「いや、如月ばかり秘書艦にしてたからな、同じ頃から来てくれた白雪にもと思ってな」

白雪「秘書艦……私がですか?」

提督「そうだ、やってくれるか?」

白雪「私がですか……そうですか、はい」テコテコ

提督「なあ白雪、そっちは壁だぞ?」

白雪「え? あうっ」ゴチン

提督「大丈夫か? いやなら断って良いんだぞ?」

白雪「えっあっ! いえ! 大丈夫です、やります!」

提督「そうか、いやー良かった、断られたらどうしようかと思ったよ」

白雪「どうしようか、て……」

提督「泣いちゃうかもとか、それより大丈夫か? 額赤くなってるぞ」

白雪「え、いえ……大丈夫ですので」

提督「まあ見せてみろって、まあ腫れてはないな、少し赤くなってるが」

白雪「あ、あの……司令官、顔が」

バァァン!!!

T子「また来たよぉ、今日はちゃんと秘書官も……」

白雪「あっ」

提督「T子さん……事前に知らせるかインターフォンは鳴らしてくれよ」

T子「んー、まあそれは置いておいてさ、なにそれ、セクハラ?」

提督「え、いや……これは白雪が壁に激突したから腫れてないか見てて、な? 白雪?」

白雪「あーうー……」カオマッカ

T子「ショートしてるね、何しーたの?」

提督「いやだから……とりあえず俺は何もしていない、それで突然来た理由は?」

T子「ああそう要件ね……それよりまずはウチの秘書艦紹介するよぉ、こちら加賀ちゃん、正規空母だよ」

提督「加賀……か、随分真面目そうな感じだけど、こんな提督で疲れるんじゃね?」

T子「酷いなぁ、加賀ちゃんは私の優秀な秘書官でぇ」

加賀「全くです、雑務を押し付けるのも大概にして欲しいものです」

T子「あれー、おかしいなぁ」

加賀「大体T子は提督としての自覚がですね……この間の作戦も旗艦に任せっきりで」

T子「ほら私ぃってさ、考えるの苦手でね、難しいこと考えられなくてさぁ」

提督「仲が宜しいのはいいが、本題は? まずって事はまだあるんだろ?」

T子「そうそう! この間も話したヒゲを呼んどいたのさぁ、多分もうすぐ到着するよ」

加賀「呼んでおいたって……アレはただの脅迫です」

T子「呼んだだけだってぇ、あのヒゲ不良っぽい見た目してるけど律儀だからねぇ」

提督「脅迫って……」

リンローン

T子「ほら、来てくれたでしょ」ピピピ

T子「んー……あっヒゲ? 着いたぁ? 着いたよね、入ってきていいよぉ」

提督「え、ちょっ」

T子「許可? んー……と、あぁ大丈夫だってぇ」

提督「いや俺何も」

加賀「はぁ……T子はこういう人です、大目に見て下さい、まったく、頭が痛い」

――

コンコン ガチャ

??「おいT子! お前いっつも急過ぎんたよ!」

T子「どぅもヒゲー、怒ると禿げるよヒゲ?」

ダンT「俺はダンT督だ! ……で? そちらが元帥さんが選んだ新しい人?」

提督「元帥さんの推薦で着任しました、とある鎮守府の提督です」

ダンT「これはご丁寧にどうも、俺は南方鎮守府のダンT督だ、この馬鹿や元帥さんからは気軽にダンTと呼ばれてる」

T子「馬鹿とは酷いなぁ、私ほらあれよ? 天に恵まれた才能の」

加賀「自覚してください、T子は天に見放された才能を持っています」

ダンT「で、この馬鹿から脅迫じみた電話で来させられた訳だが……これから何かするのか?」

T子「いんや?」

ダンT「ぶっ飛ばすぞ?」

T子「ほんとに怒りっぽぃね、ヒゲから禿るよ? それより秘書艦は連れてきてる?」

ダンT「禿ねえよ! いやいつかは禿るかもだが髭はハゲねえよ!」

ダンT「このやり取りも会う度やってるよな……島風? 入ってきていいぞ」

島風「もー提督呼ぶのおっそーい!」シュバ!

提督「はやっ!?」

T子「うわぁ、まだ駆逐艦を秘書艦にしてるの? ロリコン拗らせるのはこわいねぃ」

ダンT「仕方ねえだろ!? 一番練度も高いんだ、最初に来た艦娘で思い入れも強いしな」

T子「提督クン、これがレア艦自慢というやつだよ」

提督「レア艦?」

T子「ありゃ、キミは知らないのか、艦娘の建造は艤装の建造でねぇ、その艤装を作る時に使う資材……まあこれに艦艇の魂があるんだけど、艦魂部品ってやつね」

T子「その中でも極めて建造が難しい物があるの、魂の自我が強いから調整が難しいって妖精さんはいってるんだけどぉ」

T子「そういうの珍稀艦って書類上はあるんだけど……ほらなぁんか、響きがあれじゃん? だからレア艦って呼んでるのさ」

提督「それは確かに、響きが嫌だな……で、ダンTさんの秘書官はそのレア艦なんですか?」

島風「ちんきかん?」

ダンT「ああそうだ、コイツは島風型の島風だ、そのレア艦に属されているんだが、幸運なことにパッと出てきてくれたってわけだ、後俺にも普通に話してくれていいぞ」

提督「ああ、わかり……分かった、レアなのは確かに分かったが、なんというかその、服装はそれでいいのか?」

島風「速きこと、島風の如し、です!」

ダンT「速さを追及した結果らしい、建造された時点での艤装だから変えることもできん」

提督「速さか、あまり軍艦に詳しくはないけどそんなに速いのか?」

島風「アナタもしまかぜとかけっこしたいの?」

提督「はは、時間があったら考えておくよ、かけっこなら夕立がしてくれるんじゃないか?」

島風「ほんと!? どこに居るの!」

提督「え、ああー、確か夕立には倉庫整理を」

島風「しまかぜ、いってきまーす!」ヒュン

提督「言葉を置いていった……だと……!」

ダンT「おいおい人様の鎮守府で暴れるなって……言うだけ無駄か、てかもういないし」

提督「島風ちゃんも遊びに行っちゃったし、とりあえずソファにでも座ってて、白雪はお茶を入れてきてくれ」

T子「あ、私はオレンジが――

加賀「自重してくださいT子」

ダンT「加賀もよくこんな馬鹿の相手してられるよな、だってほらコイツあれだぞ? そこらのガキよりタチ悪いぞ?」

加賀「逆に私にしか世話できないと思っています」

T子「世話って……私はペットかなにかかにぃ」

ダンT「むしろ色的にはゴキブ――

T子「流石にそれは怒るよぉ!?」

提督「でもほんとにそんな前髪で前見えてるのか?」

T子「なになに、私の目がみたぃって?」

ダンT「気にはなるな、俺も見たことないし」

T子「えー、やだやだぁ、変態さんこわーぃ」

提督「うわ」

T子「今うわって言わなかった? ねえ今うわって」

提督「それでダンTさんは南方鎮守府か、提督は長いのか?」

T子「ねえねえ今さ、うわって」

ダンT「まあそうだなぁ、一応この三人の中では古参の部類だろうな、元帥さんに推薦された全員ってなると他にもいるようだが」

提督「元帥さんはたくさん推薦してるんだな」

ダンT「まあ元帥さんって大本営でも特別視されてるからなぁ、深海棲艦が現れてすぐに艦娘司令官になってるし、実績もかなりのもんだ……えっと確か」タブレット スイー

ダンT「これだ、深海棲艦の出現から軍が復活、そのあと艦娘の出現から鎮守府設立……でここからだな、最初の中央鎮守府の総司令官が元帥さんで」

ダンT「ここからここまでで大々的な表彰が結構あったんだが、この中央ってのは全部元帥さんが取った勲章だ」

提督「ひーふー……八回も……凄いな」

ダンT「実際はこの表には乗らない表彰もあるから勲章の数はもっとだろう」

ダンT「お前は確かヲ級の鹵獲に成功したようじゃないか、その時に勲章をもらわなかったか?」

提督「ああ、あのバッジか……勿体なくてつけては無いが」

ダンT「あの勲章は元帥さんも持っているぞ、最初に深海棲艦の鹵獲に成功したのも元帥さんだからな」

提督「なるほど……」

T子「キミが空母ヲ級を鹵獲したときはなにをしたのかな?」

提督「何をってのは、手段か?」

T子「まあそうだねぇ、どんな状況だったかー、とか」

提督「ヲ級の頭のアレぶっ壊して、でそのあと右腕を吹っ飛ばしたな」

ダンT「腕を? どんな兵装でだ?」

提督「…………」

T子「ああ! 大丈夫だよぅ、このヒゲも非正規武器をバンバン使ってたクチだからねぇ」

提督「え、それは本当なのか?」

ダンT「おうよ! 俺は規定とかに縛られんの大っ嫌いだからな!」

提督「はあ、しかしそれで艦娘に大事があった場合は」

ダンT「そうならないためにも実験はしてるし艦娘にも確認は取っている、報告にだけは嘘つくがな」

提督「なるほど……まあヲ級には音速砲的なのでな」

T子「その後は?」

提督「鎖で縛ってから……」

T子「から?」

提督「思いっきりぶん殴った」

ダンT「なぐっ……はっはっはっはっは! 面白いなぁお前! 気に入ったぜ!」

提督「え、あ、ああ……どうも?」

ダンT「殴ったのか、勇気あるなぁ、流石元帥さんの見込んだ奴だな!」

T子「ねぇ、面白いよねやっぱ!」

提督「え、ええ?」

ダンT「T子から少しは聞いていたが、なかなかに変な奴で安心したぜ」

提督「変な奴って……いや否定できない気もするが」

ダンT「よし! んじゃあ俺もいっちょ武勇伝でも聞かせてやるか!」

T子「あ、長くなるよぉ……加賀ちゃんもその辺歩いてきなよ、いいよね?」

提督「ああ、それは構わんぞ……ウチの軽空母に会ったら少しアドバイスでもしてやってくれ」

加賀「分かりました」

ダンT「まだ餓鬼の頃の俺はスラムで拾いもんの煙草に火をつけてな――

チャプター2のメインフェイズはこれで終了です

今後から自由安価で北方鎮守府(T子)と南方鎮守府(ダンT)との交流も可能になります
現在選択できる他鎮守府の艦娘は

【北方鎮守府】加賀、羽黒

【南方鎮守府】島風

です

他鎮守府の艦娘はターン内で>>1が勝手に決めたり、安価を取ったりします


次からチャプター3では
建造で正規空母(制限あり)が解禁されます

チャプター3のクリア条件のヒント
・練度の向上を目指そう(練度向上は出撃・演習・遠征で可能です)

(ヒントでもなんでもねぇ)

安価での出撃で取る判定やMVPは描写の違いにしか関わらないです
考え無しすぎの私は艦娘のレベルや経験値など設定すらしていません(まあ設定しちゃうと思い通りに話が進まなくなってしまう恐れもあるのだけれど)

チャプター3はなんとクリア条件が二つあるためターン数を10にしてみました

では安価行きましょう
↓1~3で自由安価

・白雪とイチャコラサッサ

・ダンTと演習試合

・利根と猫

完成次第更新していきたいと思います

イチャコラが予想以上に難しくてボツを繰り返した結果の出来です
正直イチャイチャできてるか微妙な線


――倉庫――

提督「燃料だな、何としても燃料が必須だな」

白雪「一番少ないですからね」

提督「元帥さんが大本営に言ってくれたのが効いたのか、支給の資源は多くはなっている」

提督「だがこのままでは重巡はまだしも戦艦なんて夢のまた夢だ」

白雪「それにここの戦艦って大和さんだけですからね」

提督「そこねぇ、戦艦は置いとくにしても、まずは正規空母か? ボーキサイトはあるからな」

白雪「そうですね、加賀さんみたいな空母だと心強いですね」

提督「はは、龍驤が聞いたらどんな反応するんだろうな」

白雪「龍驤さんも立派な空母ですよ、とても心強いです」

提督「そうだな、さてと……これでいいか、弾薬とか鋼材とかホンット重いな、艦娘はこれより重いもん背負ってんだろ?」

白雪「そうですよ、艤装は人体に適した大きさで威力は艦艇そのものを引き出しているので」

白雪「最新技術を積み込んでも、重さは並の人間が背負える物ではないでしょう」

提督「それは艦娘ならどんな艤装でも背負えるのか?」

白雪「可能かも知れませんが、艤装は船そのものです、適性や向き不向きが有ります」

提督「自分に合ったのじゃなきゃ扱えないのか?」

白雪「そういえば夕立が大和さんの艤装を載せようとしてした」

提督「え、何やってんの夕立は」

白雪「膝が震えてましたね」

提督「……そういうものなのか……てか駆逐艦でも無理な艤装って」

白雪「戦艦は火力が命ですからね」

提督「なるほど、ところで白雪は疲れてないか? 資源運んで貰ってたが」

白雪「あ、はい、艦娘はこれぐらいで疲れたりはしませんが」

提督「そう? まあいいさ、俺が疲れたんで間宮さんの所に行こうか」

――甘味処・間宮――

間宮「あら提督さん、やっと来てくれたんですか?」

提督「ああ、ちょっと疲れたからな」

間宮「それでですか、白雪ちゃんも連れて……デートですか?」

白雪「デッ!?」

提督「んなわけ無いだろ、手伝ってくれたお礼にだ、それにデートするなら街にでも行くさ」

間宮「ですよね、こんなところにデートでしたら提督さんのセンスを疑ってしまいますよ」

提督「まあ悪くはないと思うがね、甘味ってんなら……鎮守府中にはバレるだろうが」

白雪「……なるほど」

提督「何がなるほど?」

白雪「あ、いえ……なんでもない、です」

提督「そうか、それで白雪は何が良い? なんでもいいぞ」

間宮「オススメは特盛抹茶あんみつですよ」

白雪「えっと、では……ミニ杏仁豆腐……」

提督「露骨に一番安いの選んだな、遠慮しないでいいぞ、なんなら一番高いのでも……え、白玉小倉あんみつ……えっと」

間宮「白玉小倉あんみつスーパーデラックスわらび宇治金時スペシャルぱふぇ、よ」

提督「え、なにこれ……」

間宮「白玉小倉あんみつスーパーデラックスわらび宇治金時スペシャルぱふぇよ?」

提督「英語出来ないから頑張って無理やり詰め込んだみたいな名前してるな、ていうか五千円ってたかっ!?」

間宮「作るのも大変なのよぉ」

提督「なんで発案して発売しちゃったんだよ!?」

間宮「若い子のトレンドに乗らないと、と思いまして」

提督「これは乗れてないと思います、他のメニュー全部詰め込んだだけだし……まあ俺は無難にあんみつかな、白雪は?」

白雪「えっと……これは、ちょっと高いですね……こっちは、量が多くて時間が……」

提督(真面目だなぁ……しかしこうして見てみると白雪も美人さんだよなぁ)

白雪「……? どうしましたか?」

提督「いや、白雪は綺麗だなぁってさ」

白雪「え!? な、ななな何言ってるんですかいきなり、そんな心にもない事を!!」

提督「いやいや、ちゃんと本心だって」

白雪「ーーっ! わ、私はこれで!」バンッ

間宮「はーい」

―――

提督「何で怒ってるんだ?」

白雪「怒ってません!」

提督「そう?」

間宮「はいお待ちどう様、あんみつと抹茶アイスね」

提督「お、きたきた、ありがとう」

白雪「なに頼んだか見てませんでしたが、アイスでしたか」

提督「見ずに頼んだのか、よかったな、あのとんでもないパフェを選ばなくて」

白雪「そうですね、いっそ選んであげてもよかったですけど」

提督「やめてくれよ、流石に五千はキツイって……しかしやっぱ甘いなぁ」

白雪「司令官は甘いの苦手なんですか?」

提督「まあ苦手だな、甘党ってわけでもないし」

白雪「そうですか……じゃあなんで甘味処なんて選んだんですかね」

提督「他にいいところないってのもあるだろ、それに白雪は甘いの好きだろうなって思ってさ」

白雪「そうですか……ではちょっと苦いのいります?」

提督「抹茶をそんなに苦いとは思わないがお言葉に甘えて一口もらうか」ヒョイ

提督「んー、結構甘いけど美味しいな」

白雪「流石間宮さんですよね、それより私の一口下げたので司令官のも一口ください」

提督「ああそうだな、ほれ」

白雪「ありがとうございま……あ(こ、これ……俗に言うあーんでは……)」

提督「どうした? いらないのか?」

白雪「い、いえ……いりますけど、これは……」

提督「ん? 良くわからんが……もしかして白玉二つがよかったか?」

白雪「そんなんじゃないですが……んー、あ、あーん」パク

提督「ああ、そういえばこうなるな」

白雪「んー!!」

提督「どうした?」

白雪「分かっててやってましたよね! 絶対に!」

提督「はて何のことやら」

白雪「ほんと司令官は性格が悪いです、この間も寝たふりで驚かしてきたり……」

提督「あ、やっぱり驚いてたか、あの時はずっと否定してたのになぁ」

白雪「司令官! はぁ……ほんとにもう」

間宮「提督さーん、一つ良いかしら?」

提督「ん? どうした?」

間宮「良い感じのムードで言いにくいんですが……あちらに観客が」

提督「え?」

如月「うふふ~」ニッコリ

夕張「ふぅーん」ジトー

雷「で、デートかしら! そうかしら!」

木曾「甘いな……」

夕立「ぽい?」

白雪「ふぇっ!?」

提督「あらら」

間宮「提督さん、頑張ってくださいねぇ」

提督「逃げるぞ白雪!」ガシ

白雪「え? ええ!?」

提督「急ぐぞぉ! 死ぬ気で走れぇ!!」

白雪「えええぇぇぇぇぇぇぇ!!」

「「待てええええええ!!」」

ちょい長いけどこんな感じ

ダンTとの演習は明日になりそうです

演習♂

>>324┌(┌^o^)┐

――執務室――

提督「演習試合……か」

ダンT『そうだ、俺んとことお前んところで主力ぶつけ合ってな、T子としかやった事ねぇから他のところも知りたいしな』

提督「演習はまだした事ないから、できるなら是非」

ダンT『よし来た、日時は明日の十時で場所は南方鎮守府でいい』

提督「ああ、分かった……しかしここと戦っても戦力差は目に見えてると思うが」

ダンT『ああ、俺達が勝つだろうな』

提督「ですよねー」

ダンT『ははは、何も問題無いさ、確かに自分で言うのもアレだがウチの艦娘は強いぞ』

ダンT『だがそんな強敵と戦うと言うのはお前んとこの艦娘にはいい経験だと思うぞ』

提督「それは確かに」

ダンT『それにお前はあのヲ級を鹵獲した司令官と来た、どんな指示をしてどんな作戦に出るか分かったもんじゃない』

ダンT『それは俺達にしても良い経験になるってことよ、演習は何時どんな時でも利益があるもんよ』

提督「ああ、分かった、じゃあ万全の対策をして挑む事にするよ」

ダンT『しっかり頼むぜ、あぁそれと、この演習はT子には言わないでくれよ?』

提督「どうして?」

ダンT『アイツに知られると厄介だ、すぐに首突っ込んでくるわ編成は空母だらけだと正直メンドイ』

提督「なるほど……まあよく分かったが、こういうのはフラグと言う奴なのでは?」

ダンT『フラグ? それはなんだ、旗艦的な意味か?』

提督「まあ分からないなら良いんだ、じゃあ明日を楽しみにしている」

ダンT『おうよ、俺も全力でいっから覚悟しろよ』ガチャ

提督「……遠征か、主力と言ったがウチの練度は大和以外は平均的だからな……大和は元帥さん所では鍛えられてるから凄いんだろうが」

提督「さて、どういう編成にするか」

とある鎮守府が演習に参加させる艦娘六隻
↓2

響はまだ未配属ですね……

所属艦娘記載しておきます

如月 白雪 雷 夕立 不知火
夕張 木曾 五十鈴
利根
龍驤
大和

↓1

利根 龍驤 五十鈴 木曾 白雪 如月
でいいのかな?

それで進めさせてもらいます

演習相手かと思った。すみません。

>>331
なるほどw
この後ダンTの編成も安価取るので
その時に再挑戦してくだしあ、数名初期設定の艦もいますが(カクノオッソーイ)

――南方鎮守府――

ダンT「よぉ、遠路はるばるよく来たな!」

提督「ホントに遠いな、T子さんの北方も遠いって言ってたけど、隣同士でも距離あるんだな」

ダンT「まあ隣といっても鎮守府間で問題沙汰は減らしたいんだろう、まあ上がれや、兵装の整備もしたいだろう?」

提督「ああそうだな……にしても演習一つに軍小隊ね、随分恐れられたものだな」

ダンT「艦娘という存在は市民にはいい目で見られてないからなぁ」

ダンT「暴走にしろ軍は何かにつけて突っかかってくるんで、大本営との話し合いで装備状態の艦娘が移動する場合は軍が関与するようになった」

提督「移動の手配とかしてくれるんなら良い事じゃないのか?  確かにスモークとか厳重すぎる気もするが、軍がついているなら問題事も減るだろ」

ダンT「それが狙いだろうなぁ、軍が関与してるって事実が欲しいんだろう、艦娘を独り占めされないように」

提督「そういえば艦娘の総司令部っていうか大本営は軍属ではないのか」

ダンT「あくまでも協力関係だろうな……あぁ、あそこが工廠な、整備には自由に使っていいぞ」

提督「結構でかいな、ウチのとは大分違う感じだ……皆きてくれ」

龍驤「よっと」

五十鈴「やっと外に出られたわね」

利根「日差しが眩しいのじゃ」

木曾「はぁ、疲れた」

如月「ここが演習先の鎮守府ねぇ、どんな子がいるのかしら」

白雪「私達よりは幾分かお強いでしょう、しっかりと参考にしなくては」

ダンT「こいつらがお前んとこの艦隊か、可愛い子供ばかりじゃないか」

提督「ははは、ウチに大型艦を運用できるような余裕はないんでね、戦艦も一隻いるがお留守番さ」

ダンT「なんだ、別に補給ならこっちで持とうと思ってたんだが、いないなら仕方ないか」

提督「それに今までも艦隊に入れられてなかったんで、チームワークにしても主力とは言えなくなってしまうからな」

ダンT「なるほどね、とある鎮守府の艦娘達はあっちで整備でもしてきてくれていいぞ、俺は司令官同士折り入った話がしたいからなぁ」

艦娘一同「了解しました!」

ダンT「元気は良いな、それじゃあ応接間にでも向かうか、それ以外に行くところがあるわけでもないが」

提督「ああ」

ダンT「そっちでこっちの艦隊も紹介するぞ、かなり手強い連中だから心しておいてくれよ?」

――南方鎮守府・応接間――

ダンT「まあ適当にくつろいでくれ、ちょっと皆を呼んでくっから」

提督「じゃあお言葉に甘えて座らせてもらうよ」

提督「にしても、中央から離れてるからてっきり辺境なのかと思ってたんだが、思った以上にキレイだなぁ」

??「実際二番目に造られた鎮守府ですからね」

提督「うお!?」

??「驚かせてしまってすみません、お茶をお入れしましたので」コト

提督「あ、あぁ大丈夫だ、ありがとう……君は艦娘かな?」

鳳翔「はい、軽空母の鳳翔です」

提督「軽空母か、同じ軽空母でも龍驤とは見た目が全然違うな」

鳳翔「人それぞれですので、見た目もそれぞれですよ」

提督「なるほどな」

鳳翔「とある鎮守府の提督さんですよね、本日は演習試合を、と」

提督「ああ、ダンTから誘われてな、ウチとしても演習は初めてだからいい経験になるだろうし、まあ強いと分かってても気を抜かず本気で挑むつもりだが」

鳳翔「ふふっ、そうですか、では私も張りきらなければなりませんね」

提督「君も演習に参加するのか?」

鳳翔「はい、空母は少ないので私でも主力に入れています」

提督「そうか」

ダンT「うぃーっす、皆連れてきたぞ、鳳翔もこっちに来てくれ」ガチャ

島風「ていとくってば呼ぶのおそい!」

提督「その子達がダンTんとこの主力か」

ダンT「ああ、島風と鳳翔はもう分かったと思うから他の子を紹介しよう、えー、右から――


【ダンTの主力艦隊編成】
・とある鎮守府に所属している艦娘、他の鎮守府に所属している艦娘は選択不能  参考?>>273 >>328

・島風と鳳翔は確定しているため、残り四隻を選べます

・ただし編成に関して、空母はのこり一隻のみ、戦艦と重巡は合計二隻まで、潜水艦は無し

↓1


ダンT「右から最初に、正規空母の蒼龍だ」

蒼龍「航空母艦の蒼龍です、手加減なんかしないから! よろしくね」

ダンT「で、えー……戦艦の金剛だ」

金剛「露骨badfaceネ!? コホン、私が金剛型のnameship、英国で生まれた金剛デース! よろしくネー!」

ダンT「うん、まあこんな奴だが実力は保障しよう、後は同じ川内型軽巡の神通と川内だ」

神通「あの……神通です、よろしくお願いします」

川内「川内よ! 一に夜戦、二に夜戦で三に夜戦! だから夜戦だったら負けないんだから!」

ダンT「昼戦だったら負けるみたいな言い方はやめてくれ、今回の演習には夜戦も組み込んであるから今は我慢してろ」

川内「やった! 夜戦だ!」

提督「ずいぶんと元気な子だな、他の艦娘もずいぶん個性的で……それに正規空母に戦艦ときたか、こりゃ厳しい戦いになりそうだ」

ダンT「もとよりこっちも負けるつもりはねぇよ、それじゃあ今回の演習内容でも話あうとするか」

提督「話し合うと言っても、演習を行う場所とかか?」

ダンT「まあ大体はそうだな、場所はここから少し東に行ったところの安全海域でだな」

提督「兵装はこっちの選んだ奴でいいんだろ?」

ダンT「基本的にはな、勿論非正規はなしだぞ? 弾は模擬弾、種類は特に制限はしない方向でいる、昼戦と夜戦の二回を行い」

川内「夜戦!」

ダンT「夜戦バカはまだ黙っててくれ、それで昼二回、夜一回で二戦以上勝利した艦隊が演習の勝利だ」

提督「昼戦でどちらかが二回負けた場合はどうなる? その時点で終了か?」

ダンT「いや、今回はそれでも夜戦までを通してやるつもりだ」

金剛「まーそれでも三戦とも私たちのwinネー! victoryネ!」

島風「でも金剛は私よりおそいよね!」

金剛「島風チャンはdestroyerネ、私はbattleship、駆逐艦と戦艦とでは艤装のweightが違うネー」

島風「ふーん、まあいいや! 早く演習はじめようよていとくー」

ダンT「そうだな、じゃあそろそろ一戦目を始めるとしよう、提督は工廠に行って艦娘を呼んでくるといい、そのあとは港に来てくれ」

提督「分かった、すぐに向かおう」

今回はここまで
演習ラストまで書いてから投下しようと思うので、更新は少し遅れると思います

予想以上にラストまで長引くので、ここで一回投下させていただきます
少し間が開いてしまって申し訳ありません(カスガダマのゲージが減りません)


――南方鎮守府・近海(北)――

木曾「海流に多少の乱れがあるな……」

利根「吾輩が旗艦か、皆しっかりと着いておれ!」

白雪「司令官、練度の高い正規空母や戦艦相手にどういった作戦を?」

提督『ん? ああ、そうだな……まあ適当にやってくれ』

龍驤「はぁ? ちょっちキミ、それは何でも指揮官としてアカンやろ」

五十鈴「流石に指示がないんじゃ上手く行動できないじゃない」

提督『じゃあいつもの俺ならどんな指示を出すと思う? はい如月』

如月「え、えっと……同じ艦種を狙え、かしら?」

提督『確かにそうだな、しかし今回の相手は空母二隻に戦艦と同艦種は不可能だろう、ならどうするか」

如月「…………」

白雪「……脅威となる正規空母と戦艦のみに集中する、とかですか?」

提督『惜しいな、一番の脅威であるのは金剛だろうな、高速戦艦ってのもあるが、戦艦の火力は一度でも当たれば大破は免れないだろうな』

提督『練度の高さからして確実に当ててくる、だから金剛をまず潰す……ただし龍驤と他誰かで蒼龍の目を奪う必要がある』

龍驤「目を奪う?」

提督『蒼龍は正規空母だ、艦載機の数や火力、さらに練度もある、となると物凄く厄介なんでな、龍驤の艦載機で攻撃目的ではなく敵艦載機を掻き乱せ』

龍驤「そないなこと、簡単には無理やろ……」

提督『ダジャレとか一発芸やってでも目を一点に向けさせろ、挑発でもして怒ってくれればもっといいんだがな』

木曾「龍驤とは俺が向かおう、そういったことはリ級相手等で慣れたもんだからな」

提督『わかった……ただ軽空母、鳳翔の実力を視野に入れていないのが今の作戦だ……賭けに出てるのは確かだが、怖いものだ』

如月「でも軽巡洋艦や駆逐艦はどうするのかしら?」

提督『全員相手できるほどこっちの艦隊は強くないんだ……じゃあ、利根と五十鈴と白雪で戦艦相手、如月は他の三隻と遊んでてくれ』

如月「そんな無茶、司令官ひどいわぁ」

提督『思いっきり逃げて、たまに撃て、相手三隻から邪魔だなと思われれば目は如月に向いてくれるはずだ、絶対に戦艦相手の三人には目を向けさせるな』

如月「はぁい」

提督『よし、じゃあ皆頑張ってくれ! ……っと、白雪には一つお願いがあるんだった』

白雪「お願い?」

――

――南方鎮守府・近海(南)――

ダンT『さぁて、アイツはどんな作戦に出るだろうかねぇ、蒼龍は後ろに下がれ、島風と川内は前衛な』

鳳翔「複縦陣ですか……航空戦で押し切る気ですか?」

ダンT『それは無理だろうな、蒼龍と鳳翔で開幕戦仕掛けても大した被害は出せないだろう』

鳳翔「ではなぜ空母を後ろに?」

ダンT『俺の冴え渡るカンが言ってるんでね、アイツらは空母を抑えに来るだろうなって、金剛だけもう少し前に出てくれ』

鳳翔「勘、ですか」

金剛「提督ぅー! 私は囮デース!?」

ダンT『いや、俺の予想では島風や川内達相手に駆逐艦や軽巡を寄越してくるだろうから、それをお前が全部倒そうってわけだ』

金剛「なるほどネー、ok! 高速戦艦の私が相手になりマース!」

川内「夜戦! 夜戦まだ!?」

ダンT『だから後でやるって言ってんだろ……そうだ、川内と神通は相手の駆逐のみに専念だ』

神通「駆逐艦相手……ですか」

ダンT『で、島風には重巡一隻に張り付いてくれ、一番厄介なのは正直重巡しかいないからな』

島風「強気ね! 重巡洋艦ははやいかな!」

ダンT『かけっこでも良いから張り付いてろよ、よし、大体の指示はこんな感じだ、後は相手の出方で臨機応変にだな』

鳳翔「分かりました、では勝って参ります」

島風「島風には追いつけないよぉ!」

――南方鎮守府・近海(北)――

提督『演習開始の合図だ……艦隊前進微速、まずは索敵だ』

龍驤「任しとき! ほら出番やで!」ポンッポンッ

利根「その紙切れは面妖じゃな」

白雪「相手はどう出てくるでしょうか」

提督『索敵機を飛ばした時点で相手には此方の位置はおおよそ把握できてるだろうな、それに開始位置が決まってる演習じゃ一層だろう』

五十鈴「互いの位置は割れている、問題は陣形と作戦ね」

如月「事前に立てた作戦なんて有って無いような物だけれど、上手く行くかしら」

提督『最初から諦めてちゃ何も始まらない、まずは神頼みだろ』

木曾「神は試練しか与えないと聞くがな」

提督『日本の神はな、今は手絡めて西洋の方にでもお祈りしておくことにしよう』

木曾「人間とは自分勝手で他力本願だな」

龍驤「索敵完了っと、んー……陣形は大して変な所ない複縦陣やね、少し戦艦が飛び出とるみたいやけど」

龍驤「前衛に金剛、神通、川内で後衛が蒼龍、鳳翔、島風や……空母はやっぱ隠しとるね」

提督『少しは読まれていたか……だが金剛を最前線に出したのは両方に利益があるな、当たらないように倒せるかどうか』

白雪「当たると言いましても、この的に当たらなければ良いんですよね?」

提督『ああ、模擬弾でも壊れる三つの的、それら全てが壊されれば戦場でいう轟沈扱いだ、戦闘参加はできなくなる』

提督『だからつまり、それさえ当たらせなければ回避扱いになる訳だ、模擬弾って言っても確かに痛いがな』

如月「でも結構大きいわよね、これ」トントン

提督『じゃなきゃ当たらないだろうからな、それとルール上艤装の部分部分に的が付けられてるが、破壊された的がある部分の兵装は使用不能になる、壊れたって扱いだな』

利根「言わなきゃバレないような気もするがの」

提督『そこは良心ってもんだろ、でも不正はしないで欲しいし尚且つ不可能だろうけどな』

白雪「……あれですか」

提督『演習は審判がつくからな、プロの目は欺けんし、確認されたら両方の司令官に通達が入る』

木曾「確かに、不正は不可能だな」

提督『そういうことだ、もうすぐ見える頃だろう、気を引き締めろよ』

五十鈴「ええ…………あれ、そうじゃないかしら」

利根「そのようじゃな、敵艦隊捕捉、戦闘態勢に入れ!」

提督『敵空母に動きが、龍驤! 開幕戦だ!』

龍驤「空母二隻にどこまで通じるかねぇ、まあやったるよ!」ヒュン

提督『戦艦を一番前にね……かなり速度出してるみたいだが……っ! 白雪、左舷回頭!』

白雪「え、あっ!」ヒュン

ザパァァン!!

五十鈴「撃ってきた!? この距離で!?」

提督『しかもかなり正確に……まずいな、予想よりもかなり練度に差があるな』

――南方鎮守府・近海(南)――

金剛「あぁ、外しちゃいましたネー、奇跡的にgoodな位置だったのにぃ!」

神通「近くに飛ばせただけでも運が良いです……弾は限りがあるので、なるべく慎重に」

川内「やっせんーやっせんー、まだかなー!」ブンブン

金剛「川内は艤装を振り回してるヨ? アレはok?」

神通「はぁ、姉さんはいつも……」

金剛「仕方ないネー、っ! 蒼龍、敵艦載機デス!」

蒼龍「見えてるよ! ちょっと遅れを取っちゃったなぁ……艦載機発艦!」

鳳翔「発艦」

ダンT『談笑は後でにしろ、川内と神通は左舷二○度回頭、金剛はそのまま』

蒼龍「変な作戦ね、戦艦はおこぼれ狙い?」

ダンT『金剛の装甲や速度なら単騎でもしばらくは問題ないだろうしな、んじゃいっちょ驚かしてやるかね』

――近海(北)――

提督『軽巡二隻が動きを見せた……艦載機の方は出し遅れてるみたいだが』

龍驤「ちょーーっと余裕が持てた感じやな、問題はこの後だけど」

提督『上手く敵艦載機を誘導できればいいが』

木曾「龍驤、二番をもう少し下げた方がいい」

龍驤「あいよっと」

提督『利根と五十鈴は可能だと思ったら砲撃を初めていい、戦艦倒せれば儲けものだがそうはいかないだろう』

白雪「敵戦艦、砲撃きます!」

提督『いや大丈夫だ』

ザパァァァン

五十鈴「結構逸れたわね」

提督『さっきのはまぐれか』

龍驤「かなり減らせたけどっ、敵艦載機くるでぇ!」

提督『良く見て避けてくれ、できるなら撃ち落とせ』

木曾「これもヲ級戦で慣れたもんだなぁ!」ガガガガガッ

白雪「木曾さんに対空兵装載せたのはこういう事ですか」

利根「当たらんぞ! ってうわっ!」

五十鈴「ギリギリね」

提督『よし! 全員砲撃戦に移るぞ! 作戦通りに分かれろ!』

如月「一人で三隻ねぇ、流石にちょっと怖いわねぇ」

白雪「如月さん頑張ってください……私達はあの戦艦を、ですね」ガチャ

五十鈴「さあ行くわ!」

利根「敵戦艦……右舷旋回? いきなり背を向けおったぞ!」

五十鈴「これはチャンスね、今なら砲身の的を狙える!」

利根「吾輩に任せておれ、もう少し近づけば当てられる!」

提督『いや違う! その場所から離れろ!』

利根「え?」

五十鈴「砲身を、こっちにっ、利根!」

利根「なっ……ぐぅっ!」ダァン!

利根「ま、的が……」

審判『とある鎮守府、重巡洋艦利根、被弾』

提督『利根は肩の艤装はもう使えないぞ』

利根「ぐぅ、まだ撃ちあってもないというのに……」


――近海(南)――

金剛「hit! 上手く決まったネー!」

神通「またこんな無茶を……」

ダンT『隙を見せればそれを狙う、ごく普通の事じゃないかぁ、有効射程範囲の大まかな予想さえ分かれば当てるのなんて簡単だ』

蒼龍「やっぱり金剛と提督の無茶ぶり作戦って可笑しいわよね」

鳳翔「そうですねぇ、最初の戦艦ですからね」

蒼龍「頭の作りも同レベルなんじゃないかしら……」

ダンT「聞こえてるぞお前らー、まあこれで重巡洋艦の力は抑え込めたな」


――近海(北)――

提督『先手を打たれたな、ただ驚かされるだけってのは癪だけど仕方が無い、ここからは接近戦になってくるだろうけど練度の差は圧倒的』

提督『ドンパチするだけならすぐに負けてしまうだろう、利根は少し下がって回避に専念だ、如月は艦隊から少し離れて指示を待て』

如月「はあい」

提督『白雪は魚雷いつでも撃てるようにしておいてくれ』

木曾「魚雷……一つ意見が」

龍驤「敵艦載機くるで!」

提督『思うようには攻めさせてくれないよな、陣形を崩さぬよう方位60に進路変更』

提督『速度を少し上げてくれ、敵艦載機の到達と共に全速だ』

龍驤「言うとる間にもうくるで!」

提督『さっき指示した通りの奴に近づけ! 近づいて一気にブチかませ!』

木曾「近づけて下を掻い潜る、なるほどなぁ」バシャ

利根「なかなかに面白い戦術じゃな! 達者であるぞ!」ザバァ

白雪「それでは生きて勝ちましょう!」ザザァ


如月「こんにちわぁ、その的頂戴しますねぇ」ドォン!

川内「っと、それが最初の挨拶? 威勢は認めるけどこんなに近づいて良いのかな?」

如月「遠ければ届かない、近ければ合わないってね、そういうことよ?」

神通「確かに、近すぎても狙いにくいですが……的は大きいですので」

金剛「それに単騎とは嘗められたものネ、私がいるのに勝利のchanceがあると思ったんデスカー?」ガチャ

如月「高速戦艦は心も体も動かすのが速いのねぇ」

金剛「……One More Please? ちょっと聞き捨てならないネー」ピキピキ

如月「お耳は遠いのかしら、それに貴女のお相手は私ではないわよ?」

金剛「どういうことデスカー? っ!」ガンッ

金剛「What!?」

利根「お主の相手は吾輩たちじゃ!」

五十鈴「脳筋な戦艦さんにチームワークってやつを見せてあげるわ!」

白雪「白雪です、よろしくお願いします!」ガチャ バシュゥゥゥゥ

金剛「ハッ、猪口才な魚雷はくらいませんヨー! お礼だヨ、Present for you!」バシャァッ! ドンッ ドンッ

白雪「No thank youですね、今のが猪口才ならこれは箆棒でしょうか?」

金剛「フフフ、困ったInnocent destroyerね、気に入ったヨ……全砲門、fire!!」ドドドドドドッ

白雪「っ!」ザバッ バシャ ザザッ

五十鈴「白雪!」

白雪「ならば!」バシャッ! バシャバシャバシャ!!

金剛「A fool!?」

――近海(南)――

ダンT『海面を走った!? あのスクリューでか!?』

鳳翔「推進器の構造上確かに不可能ではないですが……負荷の点から見ても邪道でしょうね」

ダンT『……駆逐艦だからできる事って感じか……確かに歩くことはできるが走りはバランスも崩れる、波も……それより、金剛は頭を冷やせ』

金剛「それはimpossible! 売られたquarrel、買うのが礼儀ネ!」ブチ

ダンT『はぁ? おい金剛、通信切りやがったな……鳳翔、金剛のカバーに向かえ』

鳳翔「本当に金剛さんは、少し注意してきますね」

ダンT(金剛が駆逐艦に流されている……あの駆逐艦も避ける事には達者だ、戦艦を駆逐一隻に躍らせ、もう一隻の駆逐で軽巡二人を相手……アイツはどんな指揮を出している?)

戦闘描画がとことん下手でどうしようもない

空いてる時間にレベリングとカスガダマ攻略に奮闘しているだけなんですが……夏イベまでに飛龍さんに天山をっ、友永隊の天山を持たせてあげたいんです!

ラストまでは無理そうですが明日も書けた範囲で投下します

ぽぽいと少し投下



――回想(ちょっと前)――

提督『白雪へのお願いは、正直言って難しい物だ』

白雪「難しい、ですか」

提督『まず戦艦金剛に近づけ、出来る限り近く、そしたら適当に怒らせろ』

白雪「怒らせる……また酷く奇天烈な」

提督『罵声でもなんでもいいから煽って怒りを買うんだ、金剛がそれに引っかかったら攻撃を避けまくれ』

白雪「それは龍驤さんの指示と若干似ていますね、五十鈴さんと利根さんに撃たせる為の囮ですか?」

提督『いや違う、金剛と近距離まで接触したら五十鈴と利根は俺の指示があるまで砲撃をやめる事』

利根「なんじゃと?」

五十鈴「それはなぜかしら」

提督『言い方は悪いが、試したいことがあるんでね』

白雪「司令官は時折私達に不親切ですよね」

提督『返す言葉もないんだが、白雪は金剛の目を引いたまま後退で誘導して貰いたい、なるべく如月の誘導する奴等を背後に隠す感じで……な』

白雪「……はぁ、懲りずに”あの作戦”ですか、ですが分かりました、善処しますね」

提督『五十鈴と利根にはとっておきの作戦もある、それはその時に指示しよう』

――――

白雪(如月さんとの距離はまだ少し空いている……ここからでは到底当たりそうに無いですね、もう少し動いて近づきましょう)

金剛「よそ見とは余裕ネ!」ドンッ

白雪「まずっ! うっ」バンッ

金剛「的は外してしまったネ……次はhitさせるヨー!」ガシャ

白雪「もう少し、右で……位置は大体……」

金剛「何ブツブツと! 逃がさないヨー!」バシャァ

白雪(勢い……このまま後進で……いける?)

金剛「捉えたヨ! これでthe endネー!!」ドンドンッ

白雪「仰角三度、数二つ!」スッ バチャ

金剛「What!? What!!??」ザザッ

川内「えっちょ!」

神通「姉さん!」

ダンッダンッ

提督『五十鈴今だ! 金剛の砲身だ、あの口の中にぶち込め!』

五十鈴「えええ砲身!? えっ、とあー! えい!」ダダダダッ

金剛「へ? あ、ちょっとtime……」ガシャッギッガンッ

五十鈴「お?」

――南方鎮守府・司令――

審判『南方鎮守府、戦艦金剛、軽巡川内および神通、一点被弾』

ダンT(的一つではあるが三人の艤装一部分が無力化されたか……やられたな)

ダンT「なんだ、面白いじゃないか」ピッピッ

ピピピピピ

提督『どうした、堂々たるスパイか?』

ダンT「生憎俺はクソ真面目な性格でね、そういった不正は好まねぇ、ただちょっと聞きたい事があってね」

ダンT「手始めに、お前はどんな指示をした?」

提督『言うとでも思ってるのかな?』

ダンT「ああ知ってた、言い方を変えよう、さっきの作戦はお前が事前に指示した事か? それとも艦娘の独断か?」

提督『……俺の指示とだけ言っておく』

ダンT「なるほどな……アンタについて一つ分かったことがあるんだ、言ってもいいか?」

提督『そうだな、構わない』

ダンT「俺は良心的でね、人の劣っている部分はしっかり教えてあげてやるのよ、だから言わせてもらうが……お前はどうにも戦争指揮には向いていないようだ」

提督『…………』

ダンT「悪くは捉えないでくれ、指揮に無理がある、若干平和性を担っている……なにより、艦娘に危険を押しつけている」

提督『…………危険を』

ダンT「艦娘司令官というのは偉いが人間だ、そして艦娘は強いが人間だ……司令官ってのはさ、こう、父親みたいなもんなんよ」

ダンT「だから艦娘の事を一番に考えてやらんとイカン、そして極力危険を避けてやらねばいけない、だのにお前は囮をさせるだけで無く撃たせて避けるなんて無茶も強いている」

提督『そう、だな』

ダンT「分かったか? そのままの指揮では、いずれ実戦で艦娘は傷つく、そして蔑まれ後悔するぞ」

提督『ああ……そうだな、皆人間だ、死にに行かせるのは間違ってるな……』

ダンT「横暴は如何ぜよ? クソ真面目な艦娘ほど断ることができないもんだ」

提督『そうか、断らないのは……俺が司令官だから、か』

ダンT「そういうこった……提督が偉いだけじゃあダメなんだよ、皆が意見出しあわねぇとな」

ダンT「提督だけの司令に従っているようじゃあ……お前は負けるぜ?」

提督『……っ!?』

――――

鳳翔「金剛さんは頭を冷やしたほうが良いですね」ニコ

利根「なっ! いつの間に……」

五十鈴「艦載機……そんな!?」

白雪「……え」

金剛「切り札が私だけとは限らないデス……ウチの軽空母、superにstrongヨ?」ニィ

ガガガガガッ

審判『とある鎮守府重巡利根、二点被弾にて轟沈判定、軽巡五十鈴と駆逐白雪、一点被弾』

利根「ぁ……そ、そんな馬鹿なっ! 吾輩が! 吾輩はまだっ」

提督『…………利根、戦線離脱だ』

利根「……不甲斐ない、情けない、みっともない……」

五十鈴「大丈夫よ! 利根の仇は私達で討つわ!」

利根「すまない」

白雪「もう一回来ます!」

五十鈴「着艦が速いのねぇ! でも場所が分かってれば当たらないわ!」

金剛「はいドーン!」ドンッ!

五十鈴「っ!」バンッ

白雪「五十鈴さん!」

五十鈴「……そういえば、戦艦もまだ居たわね」

金剛「片方は使えなくなりましたけどネー」ニコニコ

鳳翔「金剛さんはとにかく終わったらお説教です」ニコニコ


――とある鎮守府・司令――

ダンT『お前はウチの最大の鬼門は金剛だと思っていたようだが、一応言っておく』

ダンT『鳳翔は、一番厄介だぜ?』ピッ

提督「…………形勢逆転、読みが外れたなぁ」

提督(一番の戦力だった利根が無力化、金剛は的一つ失っただけで、こちらは五十鈴が的残り一つ、白雪は二つ)

提督(如月はまだ軽巡を上手く流している、軽巡二人は的を一つずつ失っている、しかし分が悪い……だからといって他に行かせるわけにも、逆に他からの援護はもう期待薄)

提督(龍驤と木曾は上手く蒼龍の目を奪っているようだが、それもどうなる、ダンTなら蒼龍を如月の方にでも寄越すだろうか……)

提督(まずい……どうしたらいい、勝機なんて端から無いのかも知れないが……ネガティブではダメだ、何かいい作戦は無いのか)

提督「…………いや、違う……蒼龍が如月の方に行くのだとしたら龍驤達に余裕ができる、逆に回り込んでしまってもいい」

提督「金剛と鳳翔は利根を倒して少し気を抜いているようだ……いけるかもしれない……ただ一つ気がかりがあるな」

提督「……戦闘開始から、ダンTの秘書官である島風がなんの動きも見せていない……どうしてだ」


――近海(南)――

島風「皆遅いー、ていとくの指示もおそーい」

島風「はやく走りたいなー、にひひぃ、あの子たちも驚くだろうなー」

島風「島風にはぁ、だーれも追いつけないんだから」

ここまで

初演習だから長めにしようかなーとは思ってたけど
ターン内とは思えない程長くなった、もはやメインフェイズなみ

乙あり

明日には演習終わらせられるかな……あと少しだから頑張らなければ

すみません、更新は昼過ぎになるかと思われます!
じかんがああああああ

5,6回放置したりして付け直したら何とか息を吹き返しました(めっさ重い)

とりあえず大事なデータのバックアップを取って、その後に続き書いていきます

一回目:ログインした後ダーク♂
二回目:何もでずダーク♂
三回目:同上
四回目:ログインできてデスクトップに行くもフリージング、フォルダ開こうとしたらアイコンが全て消えた
五回目:PW入力後の『ようこそ』のまま30分放置?変わらない
六回目:諦めかけてたら普通に復活

なんやこいつ

>>63から>>68までの話はなんだったのか

今はHHD安いから外付け付けて自動バックアップしておけばいいのに

>>369
オートセーブのメモ帳は使ってたんですが、普通のメモ帳ので書いている方が落ち着くという謎理論で……それ以前にPC付かなかったら何の意味もないけどww

PCに関して、自分のと今は使えぬXP様、もう一台のが完全に自分のでは無く姉の物、許可取れば使わせてはくれるハズなので
このパソコンが復活もできぬほどになったら頼るかも知れない

外付けHDD……それこそ慢心、必要ないって思ってました、あと他人評価を気にし過ぎてた

あれ、不備しかない(驚愕の真実)
外付けは密林で調べてきます!

演習ラストスパート! 二回戦目と夜戦はカットします

―――
――

龍驤「べー……て、ホンマにこんなんで良いんかいな……木曾?」

木曾「はっはっはっはぁ! お前の指揮官は無能だなぁ!」

蒼龍「提督を愚弄するなんてっ! 許せない!」バシュッ

木曾「当たらんなぁ!!」ザバァ

龍驤「様になっとんのはどないしてやろな……」バサッ パラパラ

蒼龍「ちょこまかとっ……当たりなさいよぉ!」

ダンT『蒼龍、そろそろ陽動に構うな』

蒼龍「えっ、陽動だったの!? 囮!?」

ダンT『……ここで敵の空母を抑えられないのは痛いが、あの軽巡に遊ばれるだけならやめておこう』

蒼龍「あ……そ、そうね」

ダンT『もういいさ、蒼龍は全速で川内達の方に向かわせてくれ、金剛達の方は念の為島風を向かわせることにしよう』

蒼龍「了解」シュ ザザァ

龍驤「逃げた? なんや正規空母ってゆうても腰抜けなんやね」

木曾「いや、あの方向……まずいな、他の奴らの所に向かうぞ」

龍驤「ちぃ、気付かれたって感じやね……でもさせへんよ!」バサッ ブゥゥゥン

蒼龍「しつこいなぁ……でも当たらないわよ♪」

木曾「慢心だな」ドゥンッ

蒼龍「っ!? え、うそぉ!?」ガンッ

蒼龍「な、なんでもう横に!? さっきまであっちに……そんな」

木曾「生憎だがウチの指揮官はスパルタでなぁ、重要訓練だとこじつけて海面走行をやらされてるんだ」

木曾「靴もそれに耐えうる強度にしてある」

蒼龍「さっきも駆逐が……そういうわけ、でも非正規兵装の使用は禁止じゃない!」

木曾「力性能を重んずる強化、環境に害のない限りの補修は正規として認めるってお約束がる、それに靴は兵装対象ではないんでねぇ」

蒼龍「そ、そんなのこじつけじゃない! 認められない!」

木曾「ここに来る途中の車に審判もいてな、聞いてみたが問題ないみたいだぞ?」

蒼龍「そ、そんなこと……」

龍驤「よっ、よっと」バシャッパシャッ

ダンT『蒼龍! 速く動け!』

木曾「お前の敗因は下等を侮ったことと、驚愕を昂じた事だなぁ」

ドンドンッ

――

審判『南方鎮守府の空母蒼龍、三点被弾により轟沈判定』

鳳翔「…………」

金剛「なんとなくわかってネ、蒼龍は正直者だからネー」

五十鈴「はぁ……はぁ……やったみたい、ね」

白雪「……は、はい」

金剛「you達もしぶといネー、そろそろendingにしまショウ」ガチャ

五十鈴「なにが、エンディングよ……まだ、っ!」サッ!!

バシャアアァァァァ!!!

島風「へぇー……避けられるんだ!」バシャアアァァァァ

金剛「wow! シマカゼー! goodtimingネー!」

島風「おっとっと、行き過ぎちゃったぁ……ねぇ、アナタ達は速い?」ニィ

白雪「! 五十鈴さん!」

五十鈴「……え――

バシャッ!! ガンッ

島風「……なぁーんだ、アナタって遅いのね?」パシャ

五十鈴「え……うそ」パキッ……ッポチャン

審判『とある鎮守府軽巡五十鈴、一点被弾により轟沈判定』

白雪「あ、ありえません……そんなに速い動きが、できるわけがっ」

島風「アナタは、速い?」

――

ダンT「驚いてるだろうなぁ、島風の速さ、予想してただろうかねぇ」

――

提督「まざか、ここまで速いとはな……予想はしてたが、ここまで命中精度も高いとなると……こっちが本命ってところか」

提督「しかしまあ、島風対策は一応あるっちゃああるんだよな……引っかかってくれるかは謎だが」

――

――

川内「あまりやる気起きないんだよねぇ、夜戦じゃないから? なのかな」

神通「で、でも演習です……負けるわけには」

如月「本当に、あまり乗り気にはなれないわね♪」ドンッ

川内「バッチリ撃ってるけどっ!」サッ

如月「やる気はでないけれど、撃たないとは言ってないわよ」

神通「言葉巧みなようで……それでは失礼します」ガチャ ドンッ

如月「なんだか迫力に欠けるわねぇ……貴女一発芸でもしてみて?」ビシ

川内「えぇいきなりの無茶ぶりっ!? 敵艦の前でやること!?」

如月「じゃあ貴女?」ビシッ

神通「えっ! あ、あの……そういうのは、今は」

如月「ふぅん、来いや先生、夜戦じゃーぐらい言って欲しいわねぇ」

川内「え! 夜戦!? いやでもつまらない!?」

如月「……米屋戦隊・ヤセンジャー?」

川内「脈略もないけどコアすぎるわ……」

神通「米と……ジャー?」

提督『おい如月……お前何やってるん?』

如月「あら司令官、ずっとほったらかしなんて酷いわ……そんな趣味無いわよ?」

提督『俺にもねぇよ! じゃあなくて、軽巡組に向かってなるべく大きな声で言ってほしい事があるんだ』

如月「言ってほしい事? それは作戦なのかしら?」

提督『ああ、立派な作戦さ』

川内「なにボソボソ言ってるのさぁ、ダジャレでもまた考えてるの? あんまり隙見せてるとぉ」ガチャ

神通「本当は……正攻法で」ガチャ

如月「軽巡達が砲撃開始しそうね、手早くお願い」

提督『ああ悪い、じゃあ俺が合図したらこういってくれ……――

――

白雪「……私は、貴女に比べると遅いので、勝負はつまらないかと思います」

島風「やってみなきゃわかんないよぉ! ほらほらぁ」バシャッ ザザザァァァァァァ!!!

白雪「っ! くっ!?」サッ! バシャッパシャ バキッ

審判『とある鎮守府の駆逐白雪、一点被弾』

島風「そんなに遅いのぉ? 違うよね? 本気だしてよ!」

金剛「Oh……これでは私達の出る幕はなさそうですネー」

鳳翔「気は抜かないでくださいね、あの子なら問題無いかもしれませんが」

ダンT『鳳翔は敵の軽空母と軽巡を抑えてくれ、奴らを自由にしとくのは危ない』

鳳翔「了解しました」

白雪「……どうすれば」

提督『白雪、もう少し粘れるか?』

白雪「司令官……可能かはわかりませんが、確率は低いでしょう」

提督『鳳翔が離れ、金剛が士気を落としている今が絶対的なチャンスなんだ……鳳翔がもう少し離れたところで作戦を決行する』

提督『俺が合図をしたらきっと金剛の意識が逸れる、そこが狙い目なんだ……とにかく撃って当てて欲しい』

白雪「……わかりました」

島風「やっと本気になった? ねえなった?」

白雪「そうですね、ちょっと当ててみたくなりました」ザバァ

白雪(当てるなら、極力戦艦の近くに……少し怖いけど、でも任されたから)

提督(鳳翔の位置は現場待機の龍驤達に向かって遠くなっている……白雪の位置もあと少し)

白雪(どんな策かは知りませんが……司令官を信じてこそ現秘書官、そして艦娘の責務)

提督(島風の位置がもう少し……龍驤が鳳翔を捕捉、やるなら……今か!)

提督『今だ如月! 大きな声で、せーの!』

――

如月「ねぇー、私とかけっこしましょう♪」

島風「っ! かけっこ!?」バシャァッ

金剛「what!? シマカゼ!?」

提督『白雪!』

白雪「はい! 失礼します!!」ドンッ バシュウゥゥゥ

金剛「!? あぁ!!」ガンッ

白雪(一発だけ……魚雷も、当たってない!?)

――

ダンT「ははは、最大のチャンスを潰したな……この海域の地下には実験で設置された海底発電機がある」

ダンT「海流が激しいここでタービンを回転、そこから生まれる乱れた流れが冷却水の排水溝からの流れも相まって海流を乱す」

ダンT「さらに水深も深くないとなっちゃあその影響はかなり大きい……さらに雲ってきて風も強くなってきた、こっちにとっては最高のコンディションだが、どうでるかな?」

鳳翔『独り言ですか?』

ダンT「やめて!」

――

金剛「ちょっと驚いきましたが、残念だったネー」ガチャ

白雪「ぁ……(態勢が悪い、装填している暇も……ない)

金剛「これでfinish」

白雪(……距離二○、砲身との距離五、的は……腹部のみ!)ギュイイィィ バシャ ググ

金剛「いっ――

白雪「!っ」バキイィィィ!!!

金剛「うぐぅ!? おっ!?」ドゥンッ

バキッ

白雪「はぁ、はぁ……」

金剛「うぅ」バシャアアァァァン

ダンT『……は?』

提督『えっと……白雪、さん?』

審判『えー……素手での的破壊は禁止事項には記されていないため……えっと、南方鎮守府の戦艦金剛は二点被弾で轟沈判定、とある鎮守府の駆逐白雪は一点被弾で轟沈判定、です』

金剛「お、おおぅ……素手の重み、knuckleに的の固さが相まって……dangerous、ネ」ガク

ダンT『おおおぉぉ金剛ぅぅぅぅ!!』

提督『艦娘なのにこれぐらいで気絶すんの!?』

――

鳳翔「金剛さんも倒されてしまいましたか……我が艦隊の大型艦は挙って慢心をする」

龍驤「そういうアンタは大丈夫なんかいな?」

鳳翔「はい、私はそこまで戦う事は好きでないので、弱い私は誰よりも下の者ですよ」

木曾「随分と自虐的だな、なら本当に弱いのか確かめさせてくれよ!」ガチャ! ザバァァ!!

龍驤「あっ! ちょっち待たんか!」

鳳翔「何も焦らずとも……罠に嵌ったネズミの相手くらいはできるほど弱いですよ」ニコ

木曾「ぅっ!?」グイッ

鳳翔「一つ、二つ」ドスッ! ブンッ!

木曾「なぁ!?」バキッバキィ

鳳翔「はい三つです」ドス

龍驤「矢とか弓とか……明らかに武器にしちゃアカンやつやでそれ!?」

鳳翔「同じ軽空母の誼みで良い事を教えて差し上げます」

龍驤「な、なんや?」

鳳翔「こういうのは、勝てば良いんです♪」ガシ

龍驤(想像もしなかった脳筋や!!)いぎゃああああぁぁぁぁぁぁぁ」

――

審判『とある鎮守府、軽空母龍驤と軽巡木曾、ともに三点被弾により轟沈判定』

川内「いま変な悲鳴聞こえなかった?」

如月「あら……私一人になっちゃった」

島風「あなたは速いの?」

如月「さあどうかしら?」

如月(敵は軽空母に軽巡二隻、駆逐一隻……対するは私一人ねぇ)

如月「司令官、どう行動するべきかしら?」

提督『……そうだな、如月はこの状況で降参でもしたいか?』

如月「全然?」

提督『ならそうしよう、まずは目の前の一隻のみに集中だ』

如月(まずは先手必勝よね)

如月「貴女はどれくらい速いのかしら?」ギュイッッ ザバァァァァ!!!

島風「かけっこね! でもあなたおっそーい!」ザバァァァ!!!!

如月(隣……ここね!)ドンッ

島風「おぅ!?」バキッ!!

島風「えっ……えっ!?」

如月「どうしたのかしらー? 置いてっちゃうわよぉ?」ザザァ

島風「……あなたは、おそい!」ザバアアアァァァァ!!!

如月「速くても、当てる事は!」ドンッ

島風「当たらないよぉ! だって速いもん!!」グォ バシャァ

如月「ちっ! もう一発!」ドォン

島風「にひひぃ、連装砲ちゃん、いっくよー!」ガチャ ドォンドン

如月「……っ、でも」ギィ バッシャアァァァ

島風「いきなり旋回!? へぇ、あなたって凄いのね!」

島風「でも島風からはぁ、逃げられないよぉ!!」バシャッ

ドンッ ドドン!! ドンドン!

如月「このまま、一列……ここで!」バシャッ バシャアアアァァ!!!

島風「え、えええぇぇぇ!!?? ぶつかる!ストップストップ!」ギ、ギギィ ザバババ

如月「えい!」ドス

島風「いぃっ!?」バキィ!

提督『いま単装砲で刺さなかったか?』

如月「気にしちゃダメよ?」

島風「けほっけほ……うぅ」

如月「これで、おしまいね」ガチャ

島風「……この私が、負けるなんて」

如月「うふふ、おつかれさま♪」ガチ

ガスッ

如月「…………」

川内「やっと追いついた……これでもう逃げられないわよ!」

神通「追いつき、ました」

鳳翔「この大差、どうするかしら」

提督『…………はぁ』

如月「降参します♪」


ピピーー

――

提督「弾切れね、如月は島風相手に撃ち過ぎなんだよ」

如月「だってぇ、速いのよぉ?」

提督「だからってなぁ……弾切れで降参とか、まあ弾切れてなくても負けてたけど」

白雪「でも正規空母と戦艦を倒せたのは凄いと思います」

五十鈴「あれはあっちが馬鹿で――

提督「それ以上言うな、島風と金剛と、蒼龍がこちらを睨み続けているんだ」

龍驤「嫉妬というか、醜い恨みやな」

提督「しかしあっちの軽空母、鳳翔は凄いな」

龍驤・木曾「ひぃっ」

提督「…………」

ダンT「よお、なかなかに面白い試合だったぜ、この調子で二回戦と夜戦演習も頼むぜ」

提督「いや、こっちもなかなかに素晴らしい経験だ、ありがとう」

ダンT「そうだな……でな、なんつーかその……次からは肉体的な攻撃なしにしね? 金剛と島風が怯えちまってるし、悪い影響が……」

提督「お、俺が指示したんじゃないんだが……わかった、注意しておくよ

ダンT「ああ、頼むわ、そいじゃあまたあとで」

提督「……だそうだ、白雪と如月」

白雪「は、はい……」

如月「はぁーい♪」

――――――――

結果は0-3で南方鎮守府の完全勝利、双方は満身創痍で夕食の席を共にし、友情を育んだそうだ。

おしまい。

長かった、そして忙しかった(描写も)


次の更新は息抜きになりそうな利根と遊ぶだけのお話
多分明日なので、明日やっと久方ぶりの安価ですよ

実は演習で……

T子「来ちゃった」

元帥「来てみた」

提督・ダンT「!!!」

見られていたそうです

――

1レスで終わる利根を投下します

――鎮守府・中庭――

利根「はぁ……」

利根(演習だとしてもあんな失態を見せるとは……提督に合わせる顔がない)

<ニィー

利根「ん? なんじゃお主は……確か、雷が世話しとった……猫衛門だったかの?」

<ニャ

利根「なんじゃすり寄ってきおって、吾輩は今思い悩んでおるのだ」

<ニ?

利根「……そうじゃお主、吾輩の話を聞いてはくれぬか、人に話すのはちと恥ずかしいからな」

<ニィ!

利根「聞いてくれるか、吾輩はな……準巡洋艦なのじゃ、この鎮守府では戦艦を除いて一番の戦力なのじゃ……たぶん」

利根「しかし先の演習で吾輩は何をする間もなく真っ先にやられてしまったのじゃ、艦隊旗艦にまで選ばれた吾輩がの……情けなくて仕方がないのだ」

<ニィニィ

利根「慰めてくれてるのか? しかしこのような醜態をさらした身となっては、もう立場など……」

「ちょっとの失敗で何をそんな落ち込んでいる」

利根「お主は人の言葉を喋れるのか、利口な猫じゃな」

「人であれば失敗なんていくらでもするさ、だから人はその失敗を糧に成長するんだ」

利根「失敗を糧に……」

「その点猫は自由気まま、失敗も何も関係ないけど」

利根「はは、生意気な猫じゃ……だが少し自信がついたぞ、そうだな、一回の失敗如きで落ち込んでなどいられぬ! そうとなれば早速訓練を……」


利根「……怪しいとは思っておったのだ、お主は何をしている」

提督「……アテレコ?」

利根「……全部聞いておったか?」

提督「言葉も通じぬ猫に話しかけてる辺りから」

利根「ぐぅ……ほぼ全部ということじゃな! 忘れろ! 忘れるんじゃぁ!!」ポカポカ

提督「はははは、じゃあ、逃げる! おーいみんなー!」ダッ

利根「や、やめろおおおぉぉぉぉ! やめるんじゃあああぁぁぁぁぁぁ!!!!」ダッ

――――

雷「猫衛門と友達になったの?」

白雪「利根衛門……」

利根「ち、ちがうんじゃ」ガクッ

如月「吾輩は利根である、って言ったのかしら?」

提督「名前はまだないってな」

利根「提督よ、覚悟はできてるんじゃろうな」ジャキ

提督「頭に風穴開けられる覚悟はまだないかな?」

利根「大丈夫じゃ、峰打ちですましてやる」

提督「砲撃に峰打ちはないんじゃあないかなぁ!」ダッ

利根「待つのじゃあああああ!!!」

このような感じ

自由安価三つ取ります

チャプター3での回数制限行動
建造:0/3 (建造、海域ドロップで三隻配属になると海域ドロップが無くなります)
演習:1/2

チャプター3のクリア条件達成率
25%

自由安価
↓1~3

誤字っすね、お恥ずかしい

出撃二回と建造……早速三隻GETか
書いてきます

の前に出撃編成だ、すっかり忘れてましたわ
二回一気にとってしまおう

一回目出撃編成
↓1

二回目出撃編成
↓2

一回目

編成
白雪・如月・夕立・木曾・夕張・五十鈴


【勝敗】(今後調整していきます)
00~20   敗北
21~70   勝利
71~99   完全勝利

↓2[MVP艦娘&コンマ]

――バシー島沖――

白雪「難なくここまできましたが……」

如月「これは少し厳しいわね」

五十鈴「私の目が正しければ、あれは普通のリ級ではないわね」

提督『資料を見てみたが、赤い目はエリートと呼ばれてるらしいな』

木曾「エリートリ級ってことか?」

提督『こっちの敵艦資料には英語表記で艦名の後に書かれている、リ級eliteってところか』

夕張「やけに流暢な英語……流暢ではなくなめらかに言っただけでしょうけど」

提督『こう見えて学生時代の英語成績は5だ』

白雪「10段階評価ですね、分かります」

提督『それは置いておいてだ……要は練度の高いリ級とみて問題はないんだろう、注意してくれよ』

夕立「赤い目かっこいいっぽい! 夕立も赤い目に憧れるっぽい!」

木曾「それはやめとけ? な?」

夕張「リ級elite……これはなかなか良いデータが取れそうね!」

五十鈴「まあとりあえず敵艦隊は……もう一隻通常のリ級がいるわね……まって、あの軽巡もエリートなんじゃない!?」

如月「赤い目ね、そうみたい」

白雪「敵艦隊はリ級eliteとリ級、ヘ級eliteとヘ級にニ級が二隻ですね」

提督『この資料に乗ってる更に強いフラグシップなる物が出なかっただけまだマシって感じだろ、油断はできんが頑張ってくれ』

白雪「分かりました、それではこれより戦闘開始です!」ザバァ

――――戦闘終了

五十鈴「あぶなかったわ……固いし痛いし、でも五十鈴が倒してやったわ!」

提督『ああ、五十鈴がMVPだな、よくやってくれた』

五十鈴「まあそうなるわよね!」

夕立「提督さん! 人が浮いてるっぽい!」

提督『……え?』



ドロップ艦(駆逐・軽巡・重巡・軽空・空母から選択できます、重巡と軽空は未改装で銀背景まで、正規空母はホロ無し)
以下の配属艦は選択できません

・他鎮守府配属艦娘一覧

【駆逐艦】電・島風
【軽巡洋艦】川内・神通
【重巡洋艦】青葉・羽黒
【軽空母艦】鳳翔
【航空母艦】加賀・蒼龍
【戦艦】金剛
【揚陸艦】あきつ丸
――――――――――――
・とある鎮守府配属艦娘

【駆逐艦】如月 白雪 雷 夕立 不知火
【軽巡洋艦】夕張 木曾 五十鈴
【重巡洋艦】利根
【軽空母艦】龍驤
【戦艦】大和

↓1

ちなみに潜水艦の扱いはどうなってたっけ?まだ解禁されてないよね?

>>397
潜水艦はまだ解禁していません
ですがそろそろ解禁しますよ(ヒント、バシーの次は……)

という事でも無くチャプター4からです

そういえばターン書き忘れてたなぁ

――

如月「女の子ね……どうしてここに」

白雪「艤装が付いています、艦娘のようですね」

木曾「右腕の艤装が凄いな……ん? 連装砲に何か書いてあるぞ」

夕立「んー、こたか?」

夕張「古鷹ね、重巡洋艦かしら」

提督『そちらの情報がイマイチ分からないな、その艦娘は起きてるのか?』

白雪「いえ、眠っているというよりは気を失っているという方が正しいと思います」

提督『じゃあ仕方が無い……多分これはアレだな、以前の不知火の時と同じようなやつなのだろう、曳航して鎮守府まで帰投してくれ』

夕張「はい、了解しました」

――執務室――

提督「君が海域で倒れていた艦娘か」

古鷹「重巡洋艦の古鷹です、拾って下さりありがとうございます」

提督「拾ったのかどうか不明な点だが、どうしてあの海域で気絶してたんだ?」

古鷹「それが、私にもよく分からないんです……明るい所にいたような、ずっと暗い所にいたような」

提督「分からない……そういえば不知火には聞いてなかったが、不知火も確か……海域回収艦だったか、そんなんだったよな」

提督「同じように海域に浮いていたんだろ? それ以前の記憶とかあるのか?」

不知火「いえ、不知火も気が付くと海の上ですぐに船に回収されました……それ以前の事は靄がかかったように分かりません」

提督「二人とも覚えていない……古鷹は過去の記憶はないのか?」

古鷹「……かこ……あれ、なんでしょうか……前、妹と海に」

提督「古鷹? 何か思い出せそうか?」

古鷹「私、確か妹と海域に出撃を……それしか、分かりません」

提督「妹……それは姉妹艦ってことか古鷹型ね、調べておこう……じゃあ不知火はどうだ? 不知火は陽炎型だったよな、陽炎とか覚えてないか?」

不知火「陽炎は元気で前向きです、あまりにも優しいのでたまに腹が立ちます」

提督「!?」

不知火「何か可笑しなところでもありましたか?」

提督「いや、知ってるのか……って、どこに居るかとか分かるか?」

不知火「……さあ、何故でしょう、陽炎の事は良く覚えてますが、それ以外は」

提督「なるほど……まあいいか、陽炎の事と古鷹の妹に関して元帥さんにも持ち寄ってみよう、古鷹は巡洋艦寮で自由にしててくれ、今日から君もとある鎮守府の一員だ」

古鷹「はい、よろしくおねがいします」

重巡洋艦・古鷹が配属されました。

二回目出撃

【勝敗】ちょっち難しくなってきました、コンマが少し変動してます
00~25   敗北
26~70   勝利
71~99   完全勝利

↓1[MVP艦娘&コンマ]

リベンジ失敗ですね! いいじゃないですかー(ゲス)

これは本格的に拗ねそうですが、書いてきます

書き忘れてましたが敗北の場合、ドロップありません
あと、>>384で建造:0/3と書きましたが、艦娘配属です、建造とドロップ含めて三隻が所属されたら建造はできず、ドロップもなくなります


――東部オリョール海――

利根「ふっふっふー、吾輩は失敗を乗り越え強くなってきたぞ! 今なら負け無しじゃ!」

龍驤「意気込みだけじゃ勝てへんよ?」

夕張「私達連続出撃で堪えてるんだけどね」

五十鈴「提督に文句いってもいいかしら」

提督『文句は帰ってきてからな、利根は猫と話してついた自信を出して頑張ってくれ』

利根「それは言うなといったではないか!!」

雷「顔が真っ赤よ?」

不知火「説得力がまるでないですね」

龍驤「でもキミは手袋片方忘れとるで……」

不知火「気のせいです」ヌイーン

龍驤「キミはそれでええんか?」

不知火「……何か落ち度でも?」ヌイッ

龍驤「落ち度しかあらへんわぁ!」ビシッ

提督『漫才は今はいいから、敵主力艦隊を見つけて撃滅だ』

利根「吾輩に任せておれ! 出撃ぞ!!」ビシ

龍驤「一応旗艦はウチなんやけどね……まあええわ」

――

利根「ふふふ、敵主力発見じゃ!」

龍驤「えっと……なんやあの赤い光」

提督『赤い光……てことはまさか』

夕張「ええ……エリートね、しかも空母ヲ級ですよ」

五十鈴「普通のヲ級もいるわ、戦艦ル級もいるじゃない!」

提督『エリートのヲ級に戦艦……どうするか、立て直した方がいいだろうか』

利根「何をモタモタしておる! 今の吾輩にはどんな敵でも倒してみせるぞ!!」

五十鈴「ちょっと利根! あーー! なんで重巡はこうも好戦的なのかしら! 援護行くわよ!」

――(圧倒的)敗北

利根「…………」大破

五十鈴「…………」中破

不知火「利根さんの所為ですね」大破

利根「……こんなハズでは、なかったんじゃ」ウル

提督「えー、まあ……一番倒した数は多かったぞ! よくやった!」

>>404
酉の中に変な空白入ってて変わってましたが、私です

建造安価、ややこしくなってきてますが
以下の艦娘以外可能

チャプター3から正規空母の建造が可能で、正規空母を建造するとチャプター4で潜水艦が建造可能

・他鎮守府配属艦娘一覧

【駆逐艦】電・島風
【軽巡洋艦】川内・神通
【重巡洋艦】青葉・羽黒
【軽空母艦】鳳翔
【航空母艦】加賀・蒼龍
【戦艦】金剛
【揚陸艦】あきつ丸
――――――――――――
・とある鎮守府配属艦娘

【駆逐艦】如月 白雪 雷 夕立 不知火
【軽巡洋艦】夕張 木曾 五十鈴
【重巡洋艦】利根・古鷹
【軽空母艦】龍驤
【戦艦】大和

↓1

大鳳

>>407
すみません、レアリティ制限はないのですが、大鳳は装甲空母の枠組みに入るので選択不可なんです
まこと申し訳ない

再安価↓1

赤城らじゃ、ちょっちまっててくだしあ

面子改めて見ると大和さんの浮きっぷりがハンパないな…ww

>>411
大和はチャプター4で救われますよ!

赤城投下します、加賀さんが壊れます

――工廠――

提督「久しぶりの建造な気もするなぁ、ちょっと鋼材大目にしちゃおうかなぁ」

妖精A「イマナラ イケル」

妖精B「ミギテガ ウズイテイルンダ」

提督「それは少し怖いな」

妖精B「ワレワレニマカセレバ オオキイオヲ ヤクソクシヨウ」

妖精C「サッサト タイリョウニ オイテクヨロシ」

提督「じゃあ任せてみようかね」ポチポチ

ピッ

妖精A「ヨッシャアキターーー」

妖精B「マツリジャマツリジャ!!」

妖精C「サッソクトカシ……ツクルアル」

提督「その偽物中華妖精は止まろうか」

妖精C「ワタシハ モウドウニモトマラナイ アル!!」ダッ

――

プシュー

提督「かなり建造時間長かったが、どんな艦娘ができたかね?」

妖精A「アチラニナリマス」ビシ

提督「あちら?」

赤城「もぐもぐ、これは……ボーキッ!」ガツガツガツ

提督「……ホワイ?」

赤城「あ、提督ですね、航空母艦の赤城です!」モグモグ

提督「なにしてんの? それ、大事な備蓄ボーキサイト」

赤城「……上々ね」

提督「あっはい」

――――某所

加賀「はっ!」ピキーン

T子「おお? どぅしたの、加賀ちゃん」

加賀「はい、今私の中にあるAKGレーダーに反応がありました……この反応は南の方……とある鎮守府でしょうか」

T子「AKG? なんかのアイドルグループぅ? とある鎮守府方面って?」

加賀「T子、とある鎮守府に向かいましょう! 今すぐに!!」ガシ

T子「いやぃや、これから会議だから無理よ? ゎかる?」

加賀「そんなものは放っておいて!」ブンブン!

T子「うわぁー頭があぁ、加賀ちゃんがぁ会議をサボるなってぇ!」ガクガク

加賀「なかったことにしましょう! そうしましょう!」ブンブンブンブン!!!

T子「うわああーー」ガックガック

このあと滅茶苦茶説教した

チャプタ-3 残り4ターン
一気に取っていきましょう

・回数制限行動
建造:2/3(出撃によるドロップも加算)
演習:1/2

・チャプター3クリア条件達成率
100%

何かもう達成してしまった

自由安価(回数制限行動にオーバーが出た場合は後者の安価下)
↓1~4

紅白戦……歌うのか……

冗談は置いておき、ふむ……正直とある鎮守府でチーム戦行ったら大和いる方が勝ってしまうような……


1、北方鎮守府と演習試合
2、どんまい利根えもん
3、出撃
4、とある鎮守府運動会(砲撃戦)

更新はきっと明日の夜

乙 演習の後慰めるが入ってる 負けてもアフターケアバッチリだね

>>421
ついでに以前ダンTが言っていた通りT子の艦隊は空母が多いです
練度もとあるより高いので……勝てる未来が見えません

とりあえず編成だけでも安価とっておきます
今回の演習は2回目なので極力短く……したいと思う

――執務室――

提督「え……」

T子「えってなにぃ? ちょぃと心外じゃない?」

提督「いや……わざわざ出向いて来てまで死の宣告なんて」

T子「演習だよ!?」

提督「ああそうだな、だって空母多いんだろ? いやだわぁ」

T子「空母多いかなぁ?」

加賀「そうですね……主力艦隊の五隻が空母ですので、多いのでは」

提督「五隻って……それ艦隊として成り立ってるの? 砲撃できないじゃん」

T子「そぉれは、後一隻の子がなんとかしてくれるしぃ、ウチの空母の子たちはすごぃよ?」

加賀「艦載機だけが空母の実力ではありません、いざとなれば矢でも弓でも戦います」

提督「空母としてあるまじき姿だが、すでにそれを行った軽空母を知っているなぁ」

T子「考える事は一緒だよね、ウチは瑞鶴ちゃんも強いよ、加賀ちゃんにも負けないぐらいかな?」

加賀「五航戦の子なんかと一緒にしないで」

T子「んー、ぉ堅い! じゃあ私ぃの艦隊はいつものメインで行かせてもらうねぃ、いっておくけど空母だらけだって嘗めないでねぇ」ズビシ

提督「残り一隻って……どんな艦娘なんだ?」

T子「んー、戦艦だよ? 結構凄い子!」

加賀「そうね……T子は変な呼び方してるけれど」

T子「むーちゃん可愛いじゃん? そういえば君のところはぁ大和ちゃんがいるんだよねぇ?」

提督「ん? ああ、全然出撃させてやれてないんだが……そろそろ備蓄も潤ってきたから出してやってもいいんだがな」

T子「じゃあ大和ちゃんはやーちゃんだねぇ、ビックリしちゃうかもねぇ」

提督「や、やーちゃん?」

加賀「気にしないでください、T子は何にでもちゃんをつければいいと思ってる馬鹿なので」

T子「加賀ちゃんってたまに私に酷いよね?」

加賀「気のせいです」

T子「……まあいいや、それじゃあ日時は明日で良いかね? ちゃんと対空付けてきてよぉ? じゃないと開幕で終わっちゃうしぃ」

提督「そうだな……検討しておくよ」

T子「場所はここにしてくれないかなぁ? ウチは演習場には向いてないからさぁ、そいじゃぁじゃーにー」

加賀「失礼しました」ペコ

バタン

提督「場所の許可はしてないんだが、まあ仕方ないか」

提督「空母艦隊で戦艦一隻のみ……おふざけみたいな艦隊だが対空の悪いこっちにはかなり痛いな」

提督「それに大和が驚く戦艦……?」

提督「良くわからんが、そうだな……編成は――

とある鎮守府側の演習編成
↓1

資材マッハですね、分かります

――とある鎮守府・執務室――

提督「やっと来たな、随分遅かったが」

T子「加賀ちゃんと瑞鶴ちゃんが喧嘩してたんだよねぇ」

提督「そ、そうなのか……大丈夫なのか? 演習前だが」

T子「んー? いつも通りだしぃ平気へいき、それより整備はどこですればいいかなぁ?」

提督「ダンTののとこほど大きくはないが、あそこの工廠で基本的な整備はできる、夕張に整備担当を任せたから実験以外は頼っていいぞ」

T子「実験がどんな物かは聞かないでおくねぇ、じゃあ先に挨拶済ませたいし、皆を紹介しようか」

T子「みんなこっちきてー」


北方鎮守府の編成

加賀・瑞鶴・むーちゃん(もう分かるよね?)
が決定しています、そして残り三隻は強制的に空母です

空母と呼ばれる艦なら何でもいいです、軽空母でも正規空母でも装甲空母でもなんでも
《龍驤・赤城・鳳翔・蒼龍を除く》
↓1



瑞鳳は軽空母ですのでおkですが

出来れば三隻一気に選んで欲しかったw
↓のこり二隻

全空母はたまにやってます、そしてボーキがマッハ
しかし私の鎮守府はまだ第一次ボーキサイトショックも来ていない……むしろボーキが一番多くて減らない

【北方鎮守府の演習編成】
加賀・瑞鶴・翔鶴・瑞鳳・飛鷹・武蔵

T子の鎮守府の備蓄が知りたいね

続きは明日の夜!

乙あり

負け前提になってしまうのは避けられない気もする……勝敗はコンマにするか
敵艦隊にハプニング? 

このスレでの艦娘の性能ってゲーム内の性能ガン無視なんで五十鈴が活躍できるかは分かりませんよ(ゲス顔)

帰宅してから首引っ張らるように眠い
短いですが投下します

――

加賀「だから五航戦の子は……相手の力量も知らずにただ飛ばしていればまた七面鳥撃ちでもされますよ?」

瑞鶴「だれが七面鳥ですって!? 大体ね、加賀さんは艦載機の間隔詰め過ぎ! ぶつかって落ちたらどうすんのよ!」

加賀「私の艦載機は皆優秀な子たちですから、逆に七面鳥がぶつかってこないか心配ね」

瑞鶴「ななななんですって!! ちょっと聞き捨てならないわ! アンタはいっつも――

翔鶴「ああ、また喧嘩して……」

瑞鳳「好きにやらせとけば良いんですよ、いつもの事だしねぇ」

飛鷹「喧嘩するほど仲が良いって言葉あるけど、コレじゃあね」

瑞鳳「ある意味では仲良いかもねぇ……」

加賀「ありえません!」

瑞鶴「わりえないわ!」

瑞鳳「おおぅ」

武蔵「もういいか?」

T子「痴話喧嘩もいぃけど、ほら挨拶すませてね」

瑞鶴「痴話ぁ!? な、なんでアンタなんかと!」

加賀「私の方から願い下げです、なぜ五航戦なんかと、クリスマスではないんですから」

翔鶴「あ、あの」

瑞鶴「なにそれ、私がターキーだとでも言いたいの!?」

加賀「私ターキーは油っぽいので好きではありません」

翔鶴「喧嘩は……やめましょう」

瑞鶴「いつもあんだけ食べておいてよく言うわね、今に体系が……」

加賀「……ふっ」ドーン

瑞鶴「ぐぐぐぅ!!」ナミ

瑞鳳「……あれ、話題が……おかしいな、涙が」ペター

飛鷹「瑞鳳ならまだチャンスはあるわよ、ね?」

瑞鳳「そういう飛鷹は結構あるよね……」

武蔵「胸の話か? コレあっても邪魔なだけだと思うがね」ドドーン 

瑞鳳「…………」

提督「……ホントに大丈夫か?」

T子「やる時はやるよぅ……たぶんね」

――鎮守府内・会議室――

提督「ウチの艦隊は会議室に待機してあるんでな、ああここね」ガチャ

提督「皆、北方鎮守府の方が来たぞ」

龍驤「ウチのかっちー!」バンザーイ

利根「うぬぅ……何故だ、何故吾輩は事勝負において勝てないのだ!」

赤城「くっ……一位になってご飯を十杯が……」

大和「大和が二位ですか……できるなら一位を狙いたかったですね」

五十鈴「五十鈴が、最下位なんて……」

木曾「というかもう提督来たぞ……?」

加賀「あ、赤城……さん?」

赤城「この声は、加賀さんではないですか」

加賀「赤城さん! お久しぶりですかね」

提督「ん? 赤城って建造されてから加賀に会ったことないよな?」

赤城「建造されてからはないですけど、艦艇として存在していたころの記憶として覚えています」

加賀「真珠湾など、共に戦ってきた第一航空戦隊の仲間です」

T子(……赤城……AKG、ああ)

提督「なるほど、てことは他の皆も記憶的には知り合いもいるんじゃないか?」

大和「同じ作戦に参加していても、よほど強い思い入れが無いと記憶には残らないそうですよ」

龍驤「道端ですれ違った人の顔ずっと覚えてらんのと同じやね」

武蔵「思い入れとは少し違うが、大和じゃないか」

大和「えっ、武蔵!」

武蔵「元帥の所にいると聞いていたが、どうしてここに?」

大和「転属してきたの、それにしても武蔵……本当に武蔵? 偽物じゃない?」

武蔵「偽物にでも見えるか? 私は嘘偽り無い大和型の武蔵だ」

大和「……また、会えたわね」

武蔵「艦娘であれば何時かは出会っていたさ、それよりも何だ、私の姉は泣き虫とレッテルでも貼りたいのか?」

大和「そんなことないわ、武蔵が演習相手か……妹だからって手加減はしないわ」

武蔵「私もそのつもりだ」

ここまで、演習出して寝てしまおう、そうしよう

そんなに進まない

――――

提督「さて、色々話足りないかもしれないが、ウチの艦隊を紹介しよう」

T子「大和を入れてる所、かなり本気な感じかな?」

提督「そうだな、まあ演習で弾薬もさして消費しないなら出してやれるからな」

大和「転属されてから一度も出撃してませんからねー」ジー

提督「資源が無いんだ……勘弁してくれ」

提督「それで紹介だが、まあ旗艦は唯一の戦艦で大和だ」

大和「よろしくお願い致します」

提督「二番三番は航空戦力で赤城と龍驤、四番に利根……北方の空母勢にどこまでやれるかは分からんが、空母なんて当たれば終わりみたいなもんだ、火力で押して見せるさ」

T子「いってくれるねぇ、私のかわいぃ子たちがそんなに甘ぃとでも?」

提督「まあそれは見てみなきゃ分からんさ、後は対空として五十鈴と木曾を置いている」

木曾「蝿叩きならお手の物だ」

五十鈴「索敵も対空も五十鈴に任せなさい!」

提督「威勢だけは良い軽巡だ、他の艦娘も演習は見学するみたいだから、機会があったら挨拶してやってくれ」

加賀「大方の子とは挨拶しましたね」

T子「なんだかんだで加賀ちゃんここによく来てたもんねぇ、最初ははぐちゃんだったけど」

提督「羽黒は主力ではないのか? 秘書させてたぐらいだから強いんだろ?」

T子「はぐちゃんは、人相手にすると遠慮ばっかしちゃぅの、それにウチで一番強いのはやっぱりこの子たちだよ?」

提督「空母ばっかりだとやりづらくないのか?」

T子「私的には当たらなければ関係なぃって感じだからねぇ……そうそう当たらないよぅ?」

T子「っていっても、ウチの練度もヒゲの所には敵わないんだよぉね、ちょっと互角になれるとしても加賀ちゃんくらい?」

加賀「南方の艦隊は悪魔か何かですよ、どうしたらあんな指揮を飛ばせるんでしょうか」

T子「この間の演習なんてトリプルアクセルで撃ちこんできたよねぇ、あれはぁ怖い怖い」

提督「(トリプルアクセル……?)こっちは後ろ向きで当てられたからな」

利根「……戦艦こわいのだ」

T子「まあこっちも紹介ね、加賀ちゃんはもう大丈夫だよね? というわけでこっち、加賀ちゃんと同じ正規空母の翔鶴ちゃんと瑞鶴ちゃん」

瑞鶴「瑞鶴よ、いっておくけど私だって加賀さんなんかに負けないくらい強いから!」

加賀「言ってくれますね、パイロットの腕だって一、二航戦のパイロットが移ったからですが」

瑞鶴「その前からでも腕っぷしは良かったわよ! そりゃ一航戦のパイロットの練度が頭一個以上も上だったろうけど!」

翔鶴「瑞鶴、他の提督の前でみっともないですよ……」

T子「正規空母はこの三人、加賀ちゃんと瑞鶴ちゃんは仲が良くて困っちゃぅね」

加賀「仲など良くありません」

瑞鶴「ほんとよ!」

提督「俺にはあまり仲が良いようには見えないが」

T子「そういうこともあるね」

T子「んーと、それでこの二人が正規空母の補佐任務を主に当ててる軽空母の瑞鳳と飛鷹」

瑞鳳「瑞鳳ってなんだか瑞鶴さんと間違えそうだけど、まぁよろしくね!」

飛鷹「いずもまr……えー、飛鷹よ、軽空母と言っても正規空母にだって負けないくらい強いから」

瑞鳳「その癖治らないの……?」

飛鷹「何故か自己紹介ってなると頭より先に声に……」

瑞鳳「重症だわ……客船としての誇りかねぇ」

T子「そして、ウチの重要戦力であるむーちゃん!」

武蔵「その呼び方はやめてくれないかと……せめて人前では、言っても無駄なのだが」

武蔵「既に分かっていると思うが、大和型の二番艦の武蔵だ、そっちの大和と共に秘密裏に造られていた戦艦だ」

大和「武蔵は帝国としては最後の軍艦よね、私の実戦データを元に建造しているから……」

武蔵「大和よりは性能向上はしているな、出力では劣っているだろうが」

提督「大和と同等かそれ以上ってことね、コイツは怖いな」

T子「知名度的にもやーちゃんのが高いよね」

提督「そういや戦艦武蔵とはあまり耳にしないな」

武蔵「まあ昔は極秘に造られすぐに沈んだ船と言われてるからな、それに大和型を取り上げるなら姉さんになってしまうさ」

提督「なるほどね、それじゃあ互いの挨拶も済んだし整備をして演習開始としますか」

T子「負けないよ? ひよっこなんかには」

提督「無論こちらも本気で取り組むさ、負ける気は微塵もない……今回は夜戦なしの二回戦だったな」

T子「そ、引き分けでもそこまでで終了」

提督「じゃあ整備が済んだら海域まで移動だな、場所はここから少し行ったところの大きな岩の近くだ」

――

提督『さて皆、今回の相手は空母だらけ、かつかなり腕の利く戦艦一隻……その点ではこちらにも大和がいるわけだが」

大和「うぅ……あまり過度な期待は……」

提督「敵は空母だらけ、つまりこの演習で制空権を奪うのは確実に無理だろう、数が違いすぎる」

赤城「五隻分……実戦でしたらボーキサイトの消費量が……じゅるり」

龍驤「!? ま、まあウチらも頑張ってはみるけど、できて数減らすだけやね……」

提督「そうだな、まあそれでいいさ、ただ北方がこんなに空母だらけの艦隊で自信満々ってことは、空母自体や艦載機の腕にそこまでの力があるってわけだ」

提督「正直全部避けられる気はしない、全速出しても振り切れるかは分からないってところだろう、だがこれは演習だ、当たりそうなら腕出も使って的に当てなければ良い」

木曾「そんな簡単にできるかねぇ、そう計算通りに進むとは思えねぇな」

提督「そこは臨機応変だ、図体のデカい大和を木曾と五十鈴でカバーだな」

大和「っ……お、大きいかもですが……い、言い方が」

五十鈴「…………流石に無いわね、女性にその言い方は」

利根「そうじゃぞ! 鬼! 悪魔!」

提督「そこまで言う!? わ、悪かったよ大和……他より少し艤装の大きい大和は木曾と五十鈴が援護してくれ」

ピピー

提督「おっ、もう始まるな、利根は皆と少し離れて艦載機をかわしてくれ」

提督「さあ、演習開始だ」


とある鎮守府、演習で大活躍する艦娘安価と演習の勝敗コンマ

↓1と2(コンマ二つ足して100超えれば勝ち)

活躍する艦娘も書いてほしかった(分かりにくかった自分の責任ですね)

結果は敗北ですが、二戦目もあるので勝ちたい所

活躍する艦娘二人は一気に取りましょう
艦娘二人↓1で

活躍は大和と利根

勝敗は合計75ってことで戦術的敗北って感じかな、惜しくも敗れた、で進めましょう(情け)

更新は明日の昼過ぎ

風立ちぬを借りて見てました、深い気がしました
あの空母って鳳翔さんらしいですね


続き、
結構無理矢理終わらせた感ありますが投下します

――――
――

五十鈴「左舷回頭! まだくるわ!」

木曾「どうなってやがるっ!」ザバァ

龍驤「アカンって! 数が多すぎるわ!」バサッ パラパラ

大和「前方三機、右舷五機! まってあっちは十以上よ!」

利根「にっちもさっちもいかんのじゃ! 完全に詰んでおる!」バシャバシャ ザバッ

提督『木曾は右側だ! 撃てるだけ撃って落とせ、対空兵装はここでしか役に立ちはしないさ! 五十鈴は左、龍驤は正面の奴らの誘導!』

赤城「正面の九九艦爆は加賀さんのですね、動きが違います……では私もお相手しましょう!」バシュッ!

提督『速度そのまま、全速で回避……腕上げてでも的は守ってくれ!』

五十鈴「爆撃のど真ん中バンザイで駆け抜けるって……あんま余裕ないのよ!」ダンッダダダダダッ

木曾「いいぞ! 左舷の敵艦載機かなり落とせたな!」ガガガガガッ

大和「切り抜けられる! ……っ! 敵艦隊発見!」

龍驤「空母さん方は着艦で動けへん! 攻めるなら今やで!」

利根「よし、吾輩は少し離れるぞ!」

大和「砲撃用意、全砲門――ダメッ、武蔵が来る!」

ドォン!! ヒュッ

木曾「くっ!!」

大和「これでっ!!」ドンッ!!

ガアァァン!!!!

赤城「そ、相殺……砲弾を!?」

提督(流石元帥さんとこだっただけはある……それにあの大和だ、鍵は大和にあるな)

木曾「あのままだったら、的に当たっていた……なんて命中力だぁありゃ」

五十鈴「実力で考えてたら勝ち目なんてないわよ! こっちはもう戦術しか打つ手なんてないでしょ!」

提督『でもいける、先手だ! 軽空母めがけて一斉掃射!』

大和「当てます!」ガチ

ドドドォンドン!!

――北方鎮守府側――

瑞鳳「よしよし、そのまま着か――

飛鷹「瑞鳳!」

瑞鳳「え? きゃー!」ガァン!

飛鷹「この距離で!? え、うそ!」バシャ

ガアァン!!

審判『北方鎮守府の軽空母瑞鳳および飛鷹、一点被弾』

瑞鳳「そんなぁ……あの距離で当ててくるなんて、先輩にどやされるぅ」

飛鷹「こっちが武蔵なら向こうは大和……戦況って思いのほか厳しいわね」

加賀「貴女達、大丈夫? まずは少し退いて着艦作業……次は敵空母を狙います」

瑞鶴「勝手に指示しないでよね! 一つに絞ってちゃ倒せるものも倒せなく、」

加賀「旗艦は私です、口答えはしないでください」

瑞鶴「何よ、偉そうに……ちょっと腕が立つからってぇ」

加賀「……瑞鶴、貴女が先頭で指揮を執りなさい」

瑞鶴「へ?」

加賀「貴女の方が状況の判断は良い筈です」

瑞鶴「な、なによ……いきなりそんなこと言って、仕方ないわね……やってあげる」

翔鶴(瑞鶴、可愛いわ)ニコニコ

加賀(私が指揮をすると赤城さんの前で気後れしてしまいそうだもの……不本意だけど、仕方ないわ)

T子『むーちゃんはそのまま大和だけ狙っておぃて、取り巻きは蹴散らしても無問題ぃ』

T子(まずは空母片付けよぅって感じかなぁ……にしても、あの重巡はどうして単騎行動? んー……さして実害は無いから放っておこうかねぇ)

――とある鎮守府側――

木曾「敵の空母ら警戒して下がってるな……空母狙いの意図は気付かれてるか?」

提督『あんだけ厄介な空母陣作られれば足掻いてもそっち狙うしかないだろ……戦艦野放しにはしたくないけど、空母も戦艦も無視できないって、酷い状況だよ』

提督『ただ幸い利根の単騎行動の意図は気付いてないみたいだ、どこまで持つか分からんが出来る限り隙を作らせよう』

大和「利根ちゃんの作戦って一体……」

提督『最終的には重役任せてるんだが、今はただの目障りな蚊の役だな』

五十鈴「目障りな蚊……なんだか可哀想ね」

提督『これ利根には秘密な?』

五十鈴「演習終わったら言っておいてあげるわ」

提督『マジでやめてくれ……さあ集中して行こう、これから指示通りにしっかり動いてくれ』

――

木曾「的に装甲は無い! どうにか届いてくれ!」

ドンッ

木曾「外れたが良し! 五十鈴ここ頼む……さあ作戦通り懐に潜りこみに行く! あっちの戦艦は頼むぞ!」バシャ ザバアアァ

大和「木曾ちゃんを狙わせないように……こっちを!」ドォン!!!

武蔵「突っ込んでくるか、だがこの武蔵からは――っ、そっちからも来るか」

大和「武蔵、私の砲撃を全部避けられる?」ガチャ

武蔵「……面白い、だがこの武蔵、そう簡単に抜けると思うなよ?」

木曾「さあ! これで空母の懐がら空きだぁ!」バシャアァ

瑞鶴「なっ! 軽巡!? は、発艦!」

瑞鳳「もう間に合わない! 近すぎるよ!?」

加賀「させません!」バシャ ギギギ バシュ

木曾「目に見えてるモンが当たる訳ねえなぁ、それにどんなに練度の高い航空機だろうが、母艦に弾撃つ馬鹿はいないだろ?」バシャッ ガチ

木曾「懐ががら空きなんだ」

瑞鳳「!!?」

ガガガガガッ

木曾「そっちも! こんな近距離まで接近されたら空母なんて使えもしない的だろ?」ダダッ ドォン!!

飛鷹「油断したわ……ここまで攻め込まれて」ガンッ バシャァ

木曾「航空戦力は、終わりだな」

加賀「こんなことも想定できない空母主軸の艦隊だと思いましたか?」ガッ!!

木曾「うっ!? がぁ」バキッ

バシャッ! バシャアァ

加賀「浅はかなのは、どちらでしょうか」ギリリ

瑞鶴「お終いね」ギギィ

木曾「それはお互い様だろうな」ニィ

加賀「っ!」ザッ バシュ

バシュゥゥゥゥゥ

瑞鶴「うっそ!」

翔鶴「魚雷っ! どうして――

ドシャアアァァァァァァン!!!!

加賀「最初のうちに潜めておく……随分と賭けに出た指揮ね」ギギ

バシュ


審判『北方鎮守府の空母翔鶴・瑞鶴および軽空母瑞鳳・飛鷹ともに二点被弾により中破判定』

審判『とある鎮守府側は軽巡木曾、三点被弾により轟沈判定』

T子『ううぇぇ、加賀ちゃんだけって……皆油断し過ぎだよねぇ』

五十鈴「すっごい事したわね……提督の指示は随分強引なのね」

提督『んー、あれ半分以上木曾の独断なんだけどなぁ』

五十鈴「え」

提督『俺は空母組を抑えてくれって指示だったんだが』

木曾『行けると思ったんだ、すまない』

提督『いやいいさ、とんでもない無茶だが結果は上々だ、ただ次からは独断は流石に許さないぞ』

大和「戦意は褒められるけれど……」

提督『さあ、戦況は大きくこちらに傾いた……赤城は艦載機で加賀を誘導してくれ、適当にやってればできるだろ? あの感じだと』

赤城「どういう意味でかは存じませんが、分かりました」

提督『利根はまだそのままだ、危険を感じたらすぐに退いて皆と合流してくれ』

利根「いや、吾輩は退いたりなどしない」

提督『……そうか』

武蔵「……面白いじゃないか、北方鎮守府の象徴でもある空母を潰す……突飛な指揮の成せる技、か」

武蔵「ではこの武蔵、もう悠長に構えてなどいられないな……そうは思わないか? 大和よ」ガチャ ガチャ ガシャ!

大和「……っ! 五十鈴ちゃん、逃げて!」

五十鈴「狙われて……でも!」バシャアァ!!

武蔵「逃げても、無駄だ」ガチャ ドオオォン!!!

ヒュッ!!

提督『ダメだ! 止まれ!!』

五十鈴「っ! 仰角、高め……このままじゃ――

バッシャアアアアアアアアァァァァァン!!!

赤城「な、なんですか……そんな砲撃」

大和「赤城さん! 前!」

赤城「え? ……あ」

ズガアアァァァン!!!

提督『……的に当たって無くてもあの砲塔であの衝撃だ、流石に起きられないか』

審判『とある鎮守府の軽巡五十鈴、戦意喪失、空母赤城は二点被弾により中破判定』

龍驤「ウチだけであの正規空母は無理やで!? ど、どないすればいいん!?」

提督『抑え込むだけでいい! 艦載機でどうにかしてくれ……大和! これから利根の作戦を決行する!」

大和「は、はい! どうすれば!」

提督『利根の砲撃が命中したら武蔵に砲撃だ、とりあえず武蔵の視線を自分に集めさせてくれ』

――

利根「皆、やられていく……やはり」

提督『利根! 出番だ……良いか、大和が武蔵の視線を引いてくれている、今のうちに少しでも武蔵に近づけ』

利根「了解じゃ、本当に気付かれないのか?」

提督『大丈夫だ、信じろ……大和型の戦艦ともなれば艤装の大きさは凄まじい……そしてあの的は主砲の側面、一番外側に取り付けられている』

大和「武蔵、もう手加減はしないわ」ガチャ

提督『さらに主砲を発射するとき、関節機動部を固定しなければならない、固定したとき垂直になった主砲の的は、ちょうど真横にくる……すなわち』

武蔵「ああ、私も本気で行かせてもらうとしよう!」ガチャ

提督『利根と的の位置は、綺麗な直線になる! 全速前進! そこで撃ち込め!!』

利根「今じゃあ!!!!」ザザザザァァァァ!!! ドォオン!!!

武蔵「っ!?」ガアァァァァン!!!

提督『一本! 利根そこでしゃがんで通り抜けろ! 大和、今だ!』

大和「主砲、発射!!」ズドオオォン!!!

武蔵「ふんっ!!!」グォ!! ガァン!!! ドオォン!!

大和「っ!!」バキッ!!

提督『折り返してもう一回!!』

利根「これで!! 決まりじゃ!!!」ドオォォォン!!!!

武蔵「死なば!! 諸共ぉ!!!!」ドンドオォォン!!!!

大和「っっ!!」ギギッ

利根『まずった――

ザバアアアアァァァァァァァァァン!!!!

審判『とある鎮守府側の重巡利根と戦艦大和、三点被弾により轟沈判定、北方鎮守府側戦艦武蔵、三点被弾により轟沈判定』

加賀「武蔵がやられましたか……これでまともに動けるのは私一人」

龍驤「ウチも一人やね」

加賀「もういいでしょう、終わらせます」

龍驤「くっ! 艦載機の皆ぁ、あと少しやで!!!」

バシャッ!!!

龍驤「せい!」ポンッ!!

加賀「当たる訳がありません」

龍驤「ゆうて……死角にはきぃつけとき?」

加賀「……っ」ガァンッ!!!

パシャパシャ

加賀「……なるほど」

龍驤「どうや! もう艦載機なんて使えん距離に……っ」

バシャ!!

加賀「敵の前で、どうしてそうも隙だらけなのでしょうか」ブンッ

龍驤「ちょっ! 回し蹴りって、そんな、アホ……な」

ガアアアァァン!!!!

――――――

提督『こっちの動ける艦は中破の赤城のみ』

T子『こっちは加賀ちゃんも瑞鶴ちゃんも翔鶴ちゃんも、瑞鳳ちゃんに飛鷹ちゃんも! 中破で何にもできないんだけどねぇ』

提督『そっちの正規空母は一名、脚癖が悪く無かったか?』

T子『加賀ちゃんいつもそぅ、やめてって言ってるのにねぇ』

審判『えー、今回の演習の結果は北方鎮守府側の勝利です』

提督『いやぁ、おしかった』

T子『こっちもひやひやしたよぉ』

提督『大和と利根、最後の武蔵を倒した連携、すごかったぞ』

利根「でも負けたのだ……」

大和「…………」

提督『気にするな、負けがなんだ、ギリギリだったじゃないか、素晴らしいよ』

T子『提督くん、まあとりあえず休憩にしようか』

提督『……そうだな』

勢いで書いたので矛盾点とかありそう……あと雷やばい、近くに落ちまくってる


あと大和利根より木曾の活躍が大きい気がする

二戦目も書くと長引きそうなので勝敗だけコンマ取って終わらせたいと思います(いいよね?)

↓1と2のコンマ足して100以上なら勝ち(この条件ってもしかして確率悪い?)


第二戦目も滞りなく終了し、結果は一対一の引き分け。

利根「おおぉぉ! 勝ったのじゃ! かったのじゃああ!!」ガッツ

五十鈴「かなりギリギリだったじゃない……それに総合結果は引き分けよ?」

利根「……まあ、そうじゃな」ショボーン

提督(傷を抉っていくなぁ……今度利根には何かしてやるか)

T子「いやあ良い演習になったよぉ、うんうん、ウチの穴も見直せたしねぇ」

提督「いやいや、こっちの方が学ぶことが多かった、空母相手の戦術の参考になったし、あの空母の使い方なんかマネしたいほどだよ」

T子「そんな事いっちゃぅ? 加賀ちゃんも瑞鶴ちゃんも凄いでしょお?」

加賀「T子、五航戦の子なんかと一緒にしないで」

瑞鶴「な! こっちから願い下げだって言ってんでしょ!」

加賀「貴女は一回目の時なんて責められて取り乱して、そのあとは魚雷に気付かずで中破でしたが」

瑞鶴「それなら二回目の加賀さんは開幕で被弾してましたー!」

加賀「あれは貴女が前に出過ぎて当たりそう……で」

瑞鶴「……あ、うん」

武蔵「…………惚気を聞いてるみたいだ」

加賀「なっ! だ、誰が五航戦の子なんかと!」

瑞鶴「そ、そうよ!! 武蔵だって姉に会えて内心嬉しいとか思ってるんじゃない!?」

武蔵「ほら大和、これが逆ギレだ、教育に悪いからあっちに行こう」

大和「私がお姉さんだよね……」

五十鈴「あはは……大和さんの方が妹に見えなくもないようなぁ」

瑞鶴「あっ! こっちの艦載機沢山落としてたのアンタでしょ!」

五十鈴「え? ああ、そうなるのかな? 瑞鶴さんは艦載機の動きに迷いが無くて、凄かったわ!」

瑞鶴「そ、そう? 照れちゃうなあ、でも貴女のあの腕、凄かったわ! だってこう、先読みされてる感じに撃ち落とされてねぇ」

加賀「それはもう貴女の腕じゃないかしら、その程度だったって」

瑞鶴「なにおぅ!! まあ加賀さんは無視しといて」

加賀「む、無視……!?」

瑞鶴「アレなんで落とせたの? やっぱ先読み?」

五十鈴「うーん、確かに動きが単純だったってところもあるわ、でも瑞鶴さんの艦載機配列って綺麗に並んでるから一点に撃てば全てに当たるってのもあると思うわ」

瑞鶴「あー、確かに横一列とかにしがちだなぁ、いやでもキレイっていいでしょ!」

五十鈴「ところで、加賀さんとはどういった関係で?」

瑞鶴「え? ああ、加賀さんは……ちょっと搭乗員の練度が良かったり作戦での成果があったからって偉そうにして、私達五航戦を侮辱してくる奴」

瑞鶴「私の事馬鹿にするのは許せないけど、五航戦って翔鶴姉とか他の皆まで馬鹿にするのはもっと許せない!」

加賀「では瑞鶴なんて子と一緒にしないでください、と言えば良いですか?」

瑞鶴「なんかもっとむかつく!」

五十鈴「あはは……」

――そんなこんなで演習は終了、とある鎮守府と北方鎮守府がより一層親密に?なったっぽい。

そしてやっつけ

次回は利根を慰める回
ある意味デート的な? みたいな?

五分で3カット分の原画描いて出したら怒られた(丸と棒だけの図)
当たり前だけど中割り作業サボタージュで怒鳴られたこともあるくらい適当な自分、これでもリーダー

ガゼルの時から好きだけど声が良いよね

なかなかどうして時間がとれないので
ド下手な星見る利根えもん描いたのでゆるしてください、イマイチ上げ方分からないけど(話の挿絵描く画力あれば描きたいのだけれど)

さり気ないシャフ度、ボールペン殴り描きだから手直し聞かなくてきついのです

内容少し書いてたら東方のサークル入ってる友人から助っ人頼まれました、逆に頼みたいんですが如何
どうしていきなりこんなにお仕事ラッシュなんだろう、皆私の事が好きなんだね(白目)

所属サークル知りたいな

>>483
私はまだコミケにも参加したことがない無名なのですよ
今作ってる作品が完成したら艦これ関係でショートアニメ作ってニコニコに投稿するつもりなので、その時にURLでも
(サークル名がしっかり決まってないとか、そんなんじゃないよ?)

ちょっと更新! 急いで書くとセリフに気を使う暇がないからキャラが崩れる
ただ利根はネコ的な可愛さがあると思うのです、吾輩は利根であry


――射撃場――

利根「はぁ……」

利根(この鎮守府に配属されてから結構経ったが、これといった成果が片手程しかない)

利根「何とも情けないのだ、意気込んで、それでも何もできていない」

利根「……不甲斐ないのだ」

提督「溜息ばかり吐いていると幸運が逃げるぞ」

利根「…………カタパルトの不調が続くのはもとより不幸じゃな、いつから聞いておった?」

提督「不調は整備の問題じゃないか、夕張に整備でも頼むか?」

利根「いやいい、それでどこから聞いておったのだ?」

提督「そこに座り込んで溜息吐き出した時から」

利根「うむぅ……全てではないか! いるならいると言って欲しいのじゃ!」

提督「いやあ悪い悪い、黄昏てるとこ邪魔すんのは野暮だろ?」

利根「独り言盗み聞きする方が野暮なのだ!」

提督「まあいい、それより利根は訓練か?」

利根「え、ああ……いや…………今の吾輩では、意味もないと思ってな」

提督「そっか……じゃあこれから暇なんだな?」

利根「お主が出撃命令出さないのであれば、艦娘は誰でも暇であろうな」

提督「なるほど、じゃあコレ、ハイ」ペラ

利根「ぉ? なんじゃ? ……外出許可証?」

提督「じゃあ私服に着替えて、適当な荷物もって門前に来いよ」

利根「え? ええ?」

――とある鎮守府・正門――

利根「な、なんなんじゃ? 突然呼び出して……それに私服とな」

提督「へえ、利根はそういう服着るんだな……凄く似合ってるじゃないか」

利根「んっ!? な、何を言っておるのだ! 褒めるのは良いが……何処にいくのかをだな」

提督「遊園地に行くぞぉ」サムズアップ

利根「…………はぇ?」

――某所の遊園地――

利根「おお、おおぉ……ほおお」キョロキョロキョロ

提督「利根はこういうとこ初めてだろうけど、好きなのか?」

利根「いや……まあ興味はあったが、こんな子供だましで満足はできぬぞ?」

提督「そう? 随分満面の笑みで、楽しみなんだろ?」

利根「そんなことはないぞ!? 所詮は子供だまし、吾輩がこんなものに期待など」

提督「じゃあまずはアレにのろうか」

利根「アレ?」

<キャアアアアアアアアアアアアアア

利根「あ、あれか?」

提督「ああそうだよ、あの物凄い高い奴」

利根「だがああいうのはクライマックスというやつで、まずは軽い物から……」

提督「怖いのかな?」

利根「……そんなわけないのだ! 吾輩がこのようなもので怖気づく訳がないであろう」

提督「じゃあ行こうか、もう優先パスってのを取ってある」

利根「あ、あぅ」

――

ガコン

利根「 」

提督「結構揺れるなあ、面白い演出だ。 凄いなぁ、アレなんか本物みたいだぞ」

利根「ななななにがじゃ? ほ、ほらあっちの暗闇なんか凄いのぉ」

提督「暗闇のどこに凄さがあるんだ……?」

ガガガガ ガタン

提督「おお! 上がる上がる、この洞窟を進んで滝を落ちるらしいぞ?」

利根「 」

提督(艦娘って明らかにこれより怖い深海棲艦と戦ってるよな?)

提督「深海棲艦とかのがよっぽど怖くないか?」

利根「か、怪物くらいなら別に恐れはせん……ただ、落ちるのは……それに暗闇というのはどこから狙われるか知れたものではない」

利根「って、別に怖くなどないぞ!? こんなの序の口じゃ!」

ガクン

利根「ひっ」

提督「お、おお、落ちるぞぉ」

利根「みぎゃあああああああああああああああああああああ――――

とりま急ぎ足でここまで

>488
多少の自覚はしてますが、これで上手いと私の周りの皆が神レベルになってしまいます、自身が持てません
精一杯の謙遜でご容赦を

続きいっきまーす
明日の事もあるので、それも含ませてあります

――

提督「ほれ、コーヒーで良かったか?」

利根「ああ、平気じゃ……暗闇も炎も爆発ももう嫌じゃ」

提督(……どれもアレか、艦艇としての恐怖を彷彿してしまうのか、割と酷い事したかもなぁ)

提督(以前雷と来たときは平然としていた気がするが、艦娘と言ってもこの姿なら人それぞれか)

提督「利根は次どれに乗りたい?」

利根「……そうじゃな、お! これがいいな!」ビシ

提督「ほぉ、怪物撃ちながら進むのか、まあ利根らしいか」

利根「怪物相手への射撃なら任せておれ! 風穴開けてくれるわ!」

提督「風穴は大問題だがな……光を的に当てればいいらしい、少し並ぶが行こうか」

利根「急くな、吾輩は期待などしておらぬ! あ、待つのじゃーー!」

――――
――

バーンバーン!

利根「ふはははは! なんじゃ、これぐらいか!」バシューン

提督「お、おお、こっちに……あっちもか、ならここからこうで」ビシューン

ガオォー
グガアア
クマーー

利根「巨大じゃな! これを討てばよいのだろう!!」バババッ

提督「今なんか熊いなかったか?」バンバンッ

テッテレー パーフェクトー

利根「まあ、こんなものじゃな」ドヤァ

提督「パーフェクトって、今日の最高得点じゃないか、凄いな」ナデナデ

利根「……な、何をしておるのだ!?」バッ

提督「あ、すまん、なんというか駆逐艦娘達にやってた癖で」

利根「駆逐共にいつもやっておるのか?」

提督「……よし、じゃあ次はアレだなー」

利根「話を逸らすでないわー!!」

提督「せがまれるから仕方無くだ! おい袖引っ張るなって! おい転ぶぞ!」

利根「えっ、ぬわっ!?」ガクッ

提督「っと、危ないから暴れるなよ?」ガシ

利根「わ、わわわ分かっておる! お主もき、気を付けるんじゃな!」

提督(何故俺が注意されたんだ?)

――とある鎮守府――

利根「うむ! なかなかに楽しかったぞ!」

提督「そうか、思いのほかはしゃいでたもんな」

利根「べ、別にはしゃいでなどおらぬ! お主との外出が楽しかっ……てわけでもない」

提督「そうか…………どうだ? 気持ちは落ち着いたか?」

利根「……うむ?」

提督「失敗の事だろうけど、抱え込む必要もそれで自らを卑下する必要もないさ、利根は利根だろ?」

提督「例え重巡洋艦利根だとしても今は艦娘という人だ、機械的な結果なんて期待はしていない、人ってのは失敗する生き物だからな」

利根「…………」

提督「だから前にも言っただろ? 失敗したならそれを糧に上に登れ、それと同じ要領で負けてもそれを踏み越えて次は勝て、次も勝てなかったらその次で勝てば良いさ」

利根「そう、じゃな」

提督「それにお前だけが抱え込む必要はないんだ、負けたのは戦力と作戦の問題だ、でも戦力は皆の努力の結晶で俺は蔑むつもりもない、だから問題のある指示を出した俺だけを叩け」

提督「抱え込むのは上の仕事だ、だから不備があれば俺は上に文句を言うさ」

利根「ふっ……お主はいつも突飛な発想を持っておる、吾輩には想像もしえない考えをだ」

利根「だがそうだな……抱え込むのはもうよそう、それと随分臭い台詞を平然と言うものだな」

提督「そこは心で思っててくれよ……で、どうだ? 今なら的を射ぬけるか?」

利根「ああ、今なら砲塔も軽く感じるであろうな、よし! そうと決まれば早速訓練じゃ!」タッタッタ

提督「まずは手洗いうがいしろよー」

――射撃場――

ダンッ! ドウン!! バアアァァン!

利根「仰角マイナス四度……発射…………仰角上一度、ここじゃな」ガチャ ドオオンン!

利根「とても軽い……不思議なものだ、兵装の重量等変わっておらぬのにこんなにも軽く感じる」

夕張「今日は随分調子良いわねー、うわぁ的もピッタリ真ん中で」

利根「夕張か、提督からお言葉貰ってな、今は身が軽いのだ」

夕張「へえ、そういえば提督とお出かけしてたわね……どこに行ってたのかしらぁ?」

利根「……普通に散歩じゃ、夕張も訓練か?」

夕張「そうそう、今度は三連装ならぬ三連塔ってね、砲塔を三つ上に重ねてみたの……まあ最上砲塔の反動が笑えないんだけど」

利根「ま、またとんでもない物作ってるのじゃな、提督に怒られるのではないか?」

夕張「バレなきゃ犯罪じゃないんですよ」某邪神のマネ

提督「バレなきゃ、ねぇ」

夕張「あっ」

提督「兵装に意欲的なのは大いに結構、でもその開発資源はどこからでてるのかなぁ?」

夕張「う……うー、にゃぁ…………ごめんなさあああぁぁぁあい!」ダッ!

提督「あっおい! はあ、何度注意しれもこれだ」

利根「大変なようじゃな」

利根「それでお主は何の用じゃ?」

提督「あぁこれ、差し入れな」ポイッ

利根「差し入れ……ありがたい、が……なんじゃこれは」

提督「ん? えっと確か、間宮さん特性のリョクコウ野菜デラックスと佃煮おにぎり」

利根「なぜそのチョイスなんじゃろうか……ネーミングセンスもあれじゃが」

利根「これはありがたく頂戴しよう、小腹も空いておったしな」

提督「それが良い、にしても最近は暑くなったな……夏に入ったってことか」

利根「この辺りはまだ自然が多いが、中央の方はもっと暑いのであろうな、ひーとあいらんど? 現象って奴なのだろう?」

提督「そうだな、都会の方じゃアスファルトの照り返しもビルのおかげで輻射熱も上がってるだろうしな……まあこっちはこっちで虫が厄介だが」

利根「難しい事じゃな。 少し夜風に当たりたい、お主もどうだ?」

提督「建物の籠った空気にいては脳が煮え立ってしまいそうだからな、元より机上の仕事から逃げて来たんだ、少しは付き合うよ」

利根「そうと決まれば行こうか、何処が良いかのう」

提督「それならあそこにしよう」


――第一和室・縁側――


利根「この和室にはこのような物もあったのじゃな」

提督「この鎮守府の前任がこういう和が好きだったんじゃないか? 広間に掛け軸とかあったからな」

利根「なるほどな……星が綺麗じゃな」

提督「周りに建物が少ないからな、正面は海で後ろに山と自然に挟まれてればそうなるか」

利根「深海棲艦が溢れる海岸線にわざわざ住む人も少ないとおもうがの」

提督「聞いた話だと観音崎から千葉の方まで一直線、東京湾に蓋をするように防護壁が完成したらしい、海自警備所跡地っつーか海軍本部とか中央鎮守府はその中」

提督「だからあの辺では人口も増えてるらしいぞ、みんな海が好きなんだな」

利根「防護壁、か……そんな物にすら頼らねばらなぬのか、我らがいながらも」

提督「それほど深海棲艦も勢力を上げてきているんだろう、防護壁には迎撃装備もあるから地元民の反対もあるらしいが」

利根「そうか、人間も深海棲艦も変わってきているようじゃな」

提督「そういう事だ、人間側の変化、その中の艦娘や防護壁といった物のおかげで、こうやって星を綺麗に見る事ができるんだろうな」

利根「……そういえば、あの憎たらしい快晴の後はどうだったかの」

提督「…………」

利根「吾輩は今回、一つ分かったことがある……わざわざ後悔するのも莫迦らしく、星に笑われる程だったが、やっと気づけたのじゃ」

提督「……何に、気付けたか?」

利根「……吾輩は、何のために戦っておるか、じゃ」

これにて利根ターンおわり

皆榛名改二で騒いでますが、他の子の事も忘れないで欲しいのです
私の鎮守府主力の日向さんもサブの青葉ちゃんも頑張ったのです、利根さん最近つかってやれてないのです

今更気付いた新事実!
↑の利根回は8/10ターンだった! 変え忘れてたぜテヘペロ 

――東部オリョール海――

夕張「前回みたいにはならないようにしないとね」

龍驤「あんときはボロ負けやったしなー、でも訓練もしたし平気やろ」

白雪「それが慢心なのでは……前回の参戦者は夕張さんと龍驤さんだけなので、敵編成や陣形等教えていただきたいですが」

如月「そうね、司令官はすっぽかした書類業務に追われて徹夜で寝てるものね」

夕立「寝不足っぽい、身体に悪いっぽい」

古鷹「あ、あの……私はどうすれば」

夕張「えーと、古鷹さんは重巡洋艦なので敵旗艦を狙ってくれれば……」

古鷹「普通に古鷹で良いですよ、それで敵旗艦ですか」

龍驤「提督からの指揮が無いと出だしが分からへんな……思ったけど行けるんか、これ」

白雪「頑張るしかありませんよ……司令官だって昨日放置した三十枚の書類に目を通してサインと判子を押していたのですから、ね」

如月「させたのは白雪よねぇ」

白雪「ただ黙々とやるならすぐに終わるのですがね、何を思ったのかその後十を超える脱走を試みたのですよ、当然です」

夕立「さり気無く白雪がコワイっぽい……」

提督『…………あ、寝てた……第一艦隊どんな感じだぁ』

古鷹「起きましたね」

如月「こちらはもうすぐ敵艦隊の哨戒圏かしら」

提督『……あぁうん、じゃあそのまま適当に主力艦隊まで』

夕張「起きても使い物にならなさそうね……あ、敵艦隊捕捉、ハグレね」

龍驤「索敵結果やけど、主力艦隊はアッチみたいやで?」

白雪「ハグレは無視して主力に向かいましょうか」

提督『敵主力艦隊捕捉したら、そうだな……基本避ける事に専念、古鷹がその隙を撃とう、もうめんどい、寝る』ピッ

古鷹「え、ええ……私がキーですか」

白雪「仕方ありません、まずはその戦法でやってみましょう……気は乗りませんが」

――――完全勝利

夕張「ありゃりゃ……」

龍驤「まさかのまさかやね」

古鷹「全員無傷、完全勝利でしょう」

白雪「……司令官は寝ぼけていた方が良いのでしょうか」

如月「その説の信憑性が増したら悲しいわねぇ」

夕張「えっと、確か敵艦隊倒したら何か浮いてないか調査しろって……あれ、また人が!」

古鷹「…………え?」

古鷹「あ……まさか」パシャパシャ

夕張「あっちょっと! まだ危険性の有無は確認できて無いわ!」

龍驤「言うだけ無駄やろ、あれは冷静とちゃう!」バシャッ

夕立「なになに? 面白い事っぽい?」

白雪「面白いかどうかでいったら逆でしょう、私達も追いますよ」ザバァ

――

夕張「どうしたの!? 突然……また艦娘?」

古鷹「…………加古、どうして」

龍驤「知り合いかいな? この服、同型艦か?」

古鷹「私の、妹艦です……でもどうして」

夕張「また出会えたならよかったじゃない、何か変な点でもあるの?」

古鷹「私の、少しの記憶では……どこかの鎮守府で一緒に居たんです、それしか分からないんですが」

龍驤「その時の同じ艦娘かも知れんて? それなら奇跡やけど、まだ同種艦娘の可能性も」

白雪「前向きに考えましょう、まずは鎮守府まで曳航です」

古鷹「加古……」パシャッ ペタ

加古「……ねむいぃ……もっとねかせてぇ」

龍驤「この人寝ながら眠いって言いおったで?」

古鷹「な、何も変わってないです、昔と」

如月「他の敵艦と遭遇しないうちに航路を引き返しましょ?」

夕張「そうね、龍驤は偵察機で敵艦隊の座標を、白雪と如月で重巡加古を曳航、私と古鷹は哨戒で鎮守府まで帰投」

――とある鎮守府・執務室――

加古「えー、重巡洋艦の加古ってんだ、よろしくー……ふぁあ、ねむー」

提督「えーと……加古はここに来る前の記憶とかあるのか?」

加古「んー? 古鷹とどっかに居たのは覚えてるよ、んー、後は……そういえば黒い深海棲艦と戦ったねぇ、それで……負けたんだっけ? んー?」

提督「黒い深海棲艦……大体黒い気もするがどんな奴だ?」

加古「うぇー? どんなのってなぁ……黒くて、んー……変な尻尾みたいなのとか、あとフード? 後は分からないよぉ」

提督「黒くて尻尾でフード? ……資料にそんなのは無かった気もするが、後で元帥さんにも聞いてみるか」

提督「分かった、時間を取らせて悪かったな、君は今日からここの所属になるから巡洋艦寮で古鷹と同室で良いよな? ゆっくりしててくれ」

加古「ういー、古鷹と同じ部屋か、前もそうだったなー、じゃあおやすみー」

提督「いや、今昼間だけど……」

提督「……フードねぇ、そういえば書類に新種の戦艦とか書いてあったな……それだろうか」

ここまで

一体どんな戦艦なんだろうなー(棒読み)

あと、このスレの世界観的には同種艦娘という、いわば名前も見た目もほぼ同じな艦娘は存在します

ですが主要メンバーで被るとややこしいので被らせないようにしています
元帥さんの所はほとんどの艦娘がいるって設定で(今考えた)

最後に紅白戦のチーム分けの安価でも取りましょうか

・とある鎮守府配属艦娘

【駆逐艦】如月・白雪・雷・夕立・不知火
【軽巡洋艦】夕張・木曾・五十鈴
【重巡洋艦】利根・古鷹・加古
【軽空母】龍驤
【正規空母】赤城
【戦艦】大和

多分抜けてないはず、大和さんどうしましょうか……除け者にはできないので
紅組は赤城さんと重巡二隻、白組は大和さんと重巡一隻……これでバランスとれるかな?

1~3くらいで振り分け案出してもらい、一番話として面白くなりそうな振り分けを採用しましょう
くらいなのでそれ以降の案でも取るかもしれません、次更新の時まで一応募集(次更新は昼過ぎる)

↓1~3くらいで紅白戦チーム分け

紅 白雪・夕立・五十鈴・赤城・古鷹・加古
白 如月・不知火・木曾・利根・龍驤・大和

雷「…………」

雷ちゃんが余りものになってます、どちらかに入れて差し上げないと泣いてしまします

白雪と如月を別チームにして最古参の如月と白雪のバトルが見たかったり大和側にも航空戦力あった方がいいなぁって事で
>>515の案が私は良いと思うのです

問題は雷ちゃんね、どっちかに入れるか、提督と一緒に審判側か
↓1

夕張もいなかったのかw今気づいた、ごめんよお胸ミカンちゃん

夕張と雷は審判サイドにいきましょう、この後友人宅に殴りこんでプリンター借りにいくので更新は夜か夜中
明後日くらいから企画進行っぽいので時間あるうちにやらねば

アニメの1カットに戦艦大和出すことになってて、そんな規模の3Dモデリングができる訳もなく
かといってMMDの奴が動かせるほどスペック凄くないしで、結局戦艦大和描くことになって

その下書き描かされてたんだけど、もうなんか、凄くめんどくさかった
後はパソコンで綺麗に描くだけなんだけど……いやほんと1カットだけでよかった


そういったことがあって今帰宅、失敗含めて3枚の完全体大和描いたから若干腱鞘炎っぽい(こんな長文書いてるから多分平気、でも痛い)
やっぱアンテナ線つけると格段とかっこよくなるね! 

今から書きますが更新は延期かもです、すみません

提督「演習取り合ってくれる鎮守府は少ないな……ダンTは元帥さんと会議に出向いてて、T子は長時間任務」

提督「ああァ、演習が出来ないと実戦しかないからなぁ」

夕張「何か凄く暑くなる喋り方ね……私が秘書艦の日にそんな気だるそうにしないでよ」

雷「夕張さんは秘書艦でも工廠に籠りっぱなしよねっ」

夕張「しょうがないじゃない、好きなのよ! あの鉄を叩く音、伝わる熱、オイルの香り……」

雷「重症ね」

夕張「あっそうだ、じゃあこの鎮守府内でチーム戦なんてどうかしら?」

提督「……チーム戦?」

夕張「そうですよ! 紅白戦で紅組と白組に分かれて、練度は大体同じくらいだし、いいんじゃない?」

提督「いやぁ、大和の一人勝ちになるような気もするが」

雷「別チームに重巡多くとそうね、赤城さん入れればいいんじゃないかしら!」

提督「ふむ……重巡三隻だから大和側に一隻入れればいい具合か、確かに良いな」

夕張「じゃあチーム分けね、こっちで勝手に決めるのもあれよね」

提督「くじ引きが無難かね、確か小さいダンボールあったよな、あとガムテープと紙」

雷「わくわく! ……ん? でも私達って全員で十四よね?」

提督「えっと、ああ、そうだな」

雷「一艦隊六隻としたら、二隻あぶれるわよね……?」

夕張「ああ……ま、まあくじにハズレ二枚いれて、ハズレは審判にしましょ!」

提督「そうだな、二戦くらいやれば全員でられるだろ……どう作るか、もはや大和組と赤城組なわけだが」

雷「そうよね! あ、箱は私が作るわ! 二箱作らないとね、重巡専用とで」

――

雷「…………いいのよ」

夕張「まあ……フラグは立ってましたよね」

提督「見事に二人があぶれたな、まあ大和赤城に重巡三人がハズレなしだから確率は高いが、えーチーム分け発表するぞ」

提督「紅組が赤城・白雪・夕立・五十鈴・古鷹・加古だな、バランスはいいな、古鷹型姉妹も一緒だしチームワークに期待したい」

赤城「提督、勝利チームに賞品はあるのでしょうか?」

提督「そうだな、検討しておこう」

赤城「私はフルコースを要求します」

提督「フルコースって量少なくないか? 大丈夫か?」

赤城「…………食べ放題でも可とします」

提督「偉そうだな……で、白組は大和・如月・不知火・木曾・利根・龍驤、両チームともバランスは良いな、くじ引きだから駆逐だらけとか期待したんだが」

提督「ハズレはこちらの二人、俺と一緒に審判担当だ」

夕張「ハズレでーす……審判でーす」

雷「言いだしっぺがコレって面白いわね、ふふふ」

――とある鎮守府・近海――

提督『両艦隊に通達するが、今回は俺は指揮を出さないぞ、チームワークを鍛え練度を高めるのが目的だからな』

夕張『ただ二つの艦隊に別々の指揮だすのがめんどいだけですよね』

提督『決めつけは良くないよ夕張君、否定はできないけど』

提督『というわけだ、両艦隊ともに艦隊旗艦の指揮の下勝利を目指してくれ』

赤城「いいですか皆さん、向こう側には多分この鎮守府最強の大和さんがいます、正直大和さん以外は大した障害でも無いように思えますが」

白雪「しかしあちら側に重巡洋艦が少ないといっても、最近では利根さんもかなり訓練を積んでいるようです、気は抜けません」

夕立「でもでも、如月も木曾も強いっぽい!」

五十鈴「確かに木曾は厄介ね、同じ軽巡として羨ましいくらい」

赤城「余程の訓練でもしたのでしょうか、あんなに綺麗で素早く海上を走られたり、艦載機の撃ち落としにも長けているのは見過ごせないでしょう」

赤城「なので、木曾さんと利根さんの相手はこちらの主力である古鷹さんと加古さんに任せます」

古鷹「え、私達がですか?」

加古「んー? 何でもいいけど、早く終わって寝たいなぁ」

白雪「しかしそれでは大和さんを自由にさせるのでは」

赤城「演習ですので当てるのは的で撃つのは模擬弾です、となれば小回りの利く駆逐艦の方が大型艦相手には適していると言えるでしょう」

白雪「なるほど、では私と夕立さんで大和さんを、ですか」

五十鈴「じゃあ私が駆逐艦の相手かしら?」

赤城「龍驤さんは私が抑えるのでお任せください、一航戦の誇りに懸けて撃ち落とします」

――

如月「向こうはどんな感じでくるかしらねぇ」

大和「どのように来ようとも負ける気はないわ、ねえ皆はどんな感じに戦いたい?」

不知火「不知火は何でも構いません」

木曾「俺も大方同じだが、ただ赤城が一番厄介だと思うがね」

大和「そうね、正規空母は確かに厄介ね、他には?」

龍驤「ウチは重巡二隻もちょっち怖いけどなぁ、さきに抑えられたら楽なんやろうが」

如月「練度的には白雪もと五十鈴も目を離せないんじゃないかしら」

利根「吾輩は今は訓練の成果を出せればよいと思っておる」

大和「じゃあ、如月ちゃんと不知火ちゃんで五十鈴さんを、木曾さんは重巡二隻、その援護に龍驤ちゃん、利根さんが赤城さんの懐まで潜り込んで」

大和「多分駆逐艦二隻は私に来ると思うわ、だからそっちの相手をするわね」

如月「元帥さんの作戦の立て方に似てるわね」

大和「分かっちゃいますか?」

如月「一応私も中央からの転属よ? 中央にいた旗艦はとっても短かったけど」

大和「じゃあこの作戦で……気を引き締めて行きましょうか」

提督『準備はもういいか? それじゃあ紅白戦開始する!』ピーー

大和「戦艦大和、推して参ります!」

先にいいます、これから暫く更新速度が更に遅くなります

紅白戦は全五回戦、先に三回勝った方が優勝という設定です(そこまで書きませんが)

第一回をしっかり書いた後はポンポン進めていくのでまずは第一回の勝敗コンマ
0-49 紅組勝利
50-99 白組勝利

↓1

一回戦は紅組ですね

先頭描写の参考やモチベーション確保に昼間届いた陽炎抜錨読んできます(早く読まないと積まれていく)

提督『さあ始まったな、ついでに今回は一試合に時間制限があるぞー!』

赤城「一航戦赤城、出ます!」

白雪「まずは大和さんの所まで辿り着くことを考えましょう、戦艦なんて後ろに隠すはずですから」

夕立「護衛の中に突っ込む? 無理っぽい!」

白雪「何とか誘い出したいものですね」

五十鈴「偵察機! 方位フタヒトマル! 水上じゃないし龍驤ね」

白雪「利根さんならカタパルトが不調ですよ」

古鷹「大和さんは艦載機保有してないんですか?」

五十鈴「あの人なら鼻歌歌いながら主砲ガン積みしてたわ……末恐ろしい」

赤城「此方の位置が露見するのは困りますね、五十鈴さんなら落とせますか?」

五十鈴「風の噂で対空番長とか言われてた気がするのよね!」ガガガッ

白雪「機銃上乗せですか、規定オーバーでは……?」

五十鈴「紅白戦なんて娯楽よ、審判もこれくらい気付かないわ」

夕張『ちなみに私が担当しました』

夕立「審判がグルっぽい!?」

提督『夕張……』

夕張『た、楽しまないと損しますよ? ほら、ほら』

提督『そんな理由で撃ち落とす艦載機多くして資源を無駄にするなよ……まあ今回は見逃すが、次は――

夕張『だそうですよ! 良かったですね重巡の皆さん!』

提督『……ゆーばりさーん?』

夕張『録画したアニメみてくるわねー!!』ザザッ

提督『あっおい!』ザザッ

白雪「…………」

赤城「えー、私の偵察機は帰ってきました……結構近いですね、方位フタフタゴー、陣形は……単縦陣で、戦艦先頭!?」

加古「なになに、どんな感じ?」

赤城「全速前進ですか、一気に倒す気でしょうか、もう会敵ですよ!」

五十鈴「見えたわ! 真っ直ぐこっちに向かってきてる! このままじゃ危険よ!」

赤城「単横陣に移行、戦艦大和に注意を……いや、違うっこれは!」

古鷹「て、敵艦隊広がりました! あのこれ、単横じゃあ的になってしまうのでは!」

赤城「大和さんを抑えてください! 私は――はっ!?」ギギッザバァ

ドドドォン!!

加古「重巡! 突っ込んできてるよぉ!」ガチッ

白雪「加古さん! 前方から来てます!」

加古「え、あぁ! 迎え撃つよ古鷹!」

古鷹「軽巡一隻なら、いけますね!」ガチャ

木曾「嘗められたら困るなァ! ちょっと驚いて貰うぞ!」ギギギッ バシャ!

加古「なぁ!?」

古鷹「そんなっ! ジャンプって」

白雪「また無茶を覚えたのですか……」

夕立「白雪ぃ、大和さん来てるっぽい!」

白雪「っ! 砲身に注意して的を……え?」バシャ

ザザァ……パシャパシャ

大和「こんにちは、警戒されてるわね」ニコ

白雪「敵と合間見えて警戒しないのは馬鹿の所業ですよ」

大和「そうですね」

白雪「夕立さん、大和さんの左舷側に」

夕立「わかったっぽ」ドン!

バシャァァァァ!

夕立「きゃん!?」バシャバシャ

大和「動かないで下さいね? あまり動かれると、的以外を傷付けてしまうわ」

白雪「っ……、随分と自信があるんですね」

大和「中央で第一艦隊旗艦を任された事もあるの、大和型は燃費が悪いと嘆いてたわ……撃沈数も多いと喜んでましたが、ね?」ガチャ

夕立「し、白雪……マズイっぽい?」

白雪「夕立さん」サッサッ コクッ

夕立「……!」

大和「サイン……どんな作戦でしょう、大和にお教え頂けないかしら?」

白雪「あまり、余裕を見せるも良くないですよ……大型戦艦さん?」バシャッ

大和「そうね」ガチッドォン!

白雪「くっ! たぁっ!!」ガンッ ドォン!!

大和「……」カインッ! ギギッ

夕立「ぽい」バシャァッ

大和「挟み撃ち?」ガチガチャ

夕立「戦艦さんは小さい的は当てにくいっぽい? どお?」バンッ

大和「どうでしょう」ドンドンッ

白雪「仰角高すぎですよ」ズザザァァ!!

大和「くっ!?」ガシャン!!

ドオォン!! ガァァン!!

白雪「……なぁっ!? 艤装を、閉じた!?」

夕立「白雪っ!」ドン!!

大和「的が……」ガンッ! バキィ

白雪「艤装、そんな使い方があるんですか」

大和「演習だと外側に的があるので防御態勢が意味ないわね」

雷『あっ、白雪と大和さんが被弾一ね!』

提督『中々に熱い戦いですねぇ、どう見ます夕張さん』

夕張『こっちの審判忙しいのよ?』

――

古鷹「加古っ!」

加古「任せてぇ!」ドドォン!

木曾「ふん!」ガガッ!

加古「うそぉ!?」

木曾「甘いね」ガシャッドオン!

古鷹「まだっ!」サッ! ザバァッ!!

木曾「海上は滑るだけなら遅い……ちっ」サッ!

加古「おりゃあ!」ドオン!!

木曾「二人は確かに、厄介だな!!」ギギギ バシャッ

加古「せい!」ドォ!!

古鷹「はぁ!!」ドオン!!

木曾「くっ!」バキィ!!

木曾「まだ一つ!!」ドオン!!

古鷹「まずっ」バキィ!

加古「古鷹!」ガシャッ

木曾「たあぁぁ!!」ギッ ドオオン!!

加古「近っ!?」ガッバキィ!

夕張『古鷹、加古、木曾の三名が一被弾! これは分からないわね』

木曾「ははは! いいねぇ! 楽しいねぇ!」ガチャ ドオン!!

古鷹「くぅっ!」バギイィ!!

夕張『更に古鷹が被弾! 残り一個ですよ』

木曾「終わりにしてやるよ、これで……ちっ」

加古「させないよ!」ドオン!

木曾「おっと、危ない」スッ ドウン!

加古「まてぇ!」ドン! ドウン!

木曾「デタラメに撃ってても当たらないぞ?」サッサッ バシャパシャ

加古「そうかな?」

古鷹「そこ!」ドン!

木曾「なっ、避けられな――

ガァン!!

加古「あたしらね、古鷹型を嘗めてもらっちゃ困るよぉ?」

木曽「……腹出しの姉妹は怖いねぇ」

加古「アンタも同じでしょ」

木曾「それにそんな短いスカートで、破廉恥だねぇ」

加古「アンタに言われたくはないよ!? て、ん?」

古鷹「……艦載機、色は……紅! 赤城さんのですね!」

木曾「ちっ! 龍驤はっ!?」

龍驤「ホンマ当たらへんわ! 正規空母はきっついでぇ!」バサッ ポンッ

ブウウゥゥゥゥゥン

木曾「鳥に比べりゃ規則性がある……よく狙えば当たる!」ダンッ!

ブゥォォォオ

木曾「急降下っ!? 特攻か!?」バシャバシャッ ザバアァァァァ

加古「そのまま止まってれば良いのにねぇ!」ドン!

古鷹「的が見えない……でも!」ザザァ

ブウウゥゥゥゥゥン ヒュッ

木曾「艦爆……当たらないねぇ、そんなもの、っ!」サッ

ブウウゥゥ……

木曾「もう一機、だが無駄だぁ!」ガチャ

ブゥゥゥッ フッ

木曾「……っ!? 急降下爆撃!?」バシャッ

バキッ!

木曾「ぁっ、靴が、バランス……が」グラッ

加古「古鷹ぁ!」ドン!

古鷹「一気に!!」ドオン!!

木曾「ま、だっ!」ガッドォン!!

ズドオオオオォォォォン!!!

夕張『……木曾が轟沈判定、更に気絶で、加古が一点被弾ね』

提督『古鷹と加古は共に大破判定だな……とりあえず気絶した木曾を回収しようか』

雷『ねえバリさーん、音量低いんだけど?』

夕張『バリさん!? えー、こっちのつまみがスピーカー音量よ』

雷『そうなんだ! えっと、うわっおっきぃ!!』

大和「利根さんは赤城さんに辿り着けていない……少し作戦に支障が出てますね」

白雪「それは有利と捉えていいのでしょうか?」

大和「そうですね……どちらかといえば、あちらを見ては否定も難しいわね」

ザバァッ

バシャバシャッ

如月「んもぉ、髪が傷んじゃうわ……」タイハ

不知火「……」タイハ

五十鈴「ほら、もう追い詰めたわ……疲れたぁ」ショウハ

雷『あれ? いつのまに如月と不知火は大破判定に?』

如月「雷ちゃんが音量トラブル引き起こしてる時かしら……何が大きかったのぉ?」

雷『音量よ!』

五十鈴「集中しなさいよ」ドンドンッ

如月「やんっ」バキィ

不知火「ふふ、死なばもろとも……あなたも一緒、ぬいっ!」バキィ バシャン!

如月「……」

雷『五十鈴さん、何で顔面にも撃ったの?』

五十鈴「ちょっと……ドヤ顔が」

雷『うん、如月と不知火が轟沈判定』

提督『紅組は全員残ってて、白組は木曾と如月、不知火が轟沈判定……半ば遊び半分だから士気が低いなぁ』

大和「白雪ちゃん、私は本気で行きますよ?」ガシャガシャ

白雪「ですが大和さん、あまり私にばかり目を向けてていいのですか?」

大和「夕立ちゃん?大和の46センチ三連装砲の前に動けてないわよ?」

夕立「ぽいぃ」ガクブル

白雪「上を見てくださいよ」

大和「見上げる程余裕は見せないけど……艦載機、赤城さんの、いえ水偵ですね」

大和「重巡の水偵が何か……まさかっ」

白雪「司令官から規定オーバーも認められましたからね……お願いします」

バシャッ

古鷹「距離方位固定!」

大和「弾着観測射撃っ!?」ガガッ!

古鷹「砲撃開始!」ドドンッドオン!!

大和「私はまだっ!」ガッダンッドオン!!

バシャッダアアン! バギイィ!!

ザザザァァ

大和「……ふ、ふふふ」ピシッ

白雪「ふふ……終わりですね」ピシピシッ

古鷹「はぁ……はぁ」ポロッ

パシャパシャバシャ

雷『えっとえっと、白雪に古鷹、大和さんが轟沈判定よ!』

――

利根「赤城よ! 空母のお主では為す術もなかろう、なのじゃ!」ガチャ

赤城「そうね……龍驤さんの艦載機も相手してては負けてしまうでしょう」

利根「これで吾輩がお主を落とせば航空戦力を無くすことになる……そうすれば吾輩の勝ちじゃな!」

赤城「ええ確かに……でも加古さんも居ますし一概に勝てるとは限りませんよ?」

利根「同点でも引き分けなら負けでは無い、納得はせんがその時は我慢しよう」

赤城「そうですね、ところでお腹が空きました」

利根「はい?」

赤城「今日のお昼は鯖の味噌煮にしようと思います」

利根「今は昼飯の話はいいのじゃ! さあ赤城よ、覚悟するがいいのじゃ!」ガチャ

ピピーーー!

提督『あ、タイムアップだ……えー、現在の生存数で勝敗を決めるぞー、ほれバリさん』

夕張『なんでその呼び方なの!?』

赤城「タイムアップですよ?」ニコ

利根「なのじゃあああああああああぁぁぁぁあ!!!」

一回目 赤組勝利

一度書き始めると長くなるのに、完成したものは拙い文章……書き終わった後に全ての木曾の文字が木曽になってて直してた
多分まだ誤字ってる

次からはポンポンいきます!
引き分けもありのコンマ勝負、先に三回勝った方が勝ち

1-49 紅組勝利
50-98 白組勝利
ゾロ目 引き分け

↓1ほい


二回戦・紅組勝利

白雪「流れきました」

赤城「あと一回勝てば良いですが、油断はしないように」

古鷹「加古は大丈夫? 疲れてない?」

加古「平気平気ー」

五十鈴「油断してると足元すくわれるわよ……」

夕立「やばいっぽい!」


白組負けそうなので情け補正下かかります
1-40 紅組勝利
41-98 白組勝利
ゾロ目 引き分け

↓1それ


某川内型「ひどいわ……」

――


二回戦・紅組勝利

夕立「ぽいぽいぽい!」

加古「勝ったあ! あたしゃねぇ、やる時はやるんだよぉ!! ふぁーあ、ねみぃ」

古鷹「やりましたね」

五十鈴「かなりギリギリだったわよ……」

赤城「勝ちました……これで商品が……ジュルリ」

――

利根「おぉぉおおぉぉぉおおぉぉおぉ……」

大和「と、利根さん……声になってないわよっ」アセアセ

木曾「風が呼んでるね……俺は行かなきゃならないみたいだ」

龍驤「何現実逃避しとんねん! アンタ全部轟沈判定やんけ!」

不知火「不知火に……何か落ち度でも……ぬい」

如月「不知火が壊れちゃったわね」

――

提督「予想外過ぎた」

夕張「そうね、てっきり大和さんの一人勝ちかと思ってたわ」

雷「大和さんは手を抜いていたのよ! 相手が駆逐艦だもの!」

――

大和(なんで皆『大和さん』なのかしら……後全部慢心なんて言えない)

↑のは二回戦ではなく三回戦


紅白戦の終わりぃ! メインフェイズに移行しますが
ちょっと疲れた(暑い)ので起きてからちょっとだけ更新します

そういえば艦これのアニメPV見ましたが

途中で金剛とふぶなんとかさんの挙動に違和感感じた、まあ普通にカッコ良く可愛かったので期待ですが

雪風は出るんですかね? 私の嫁は出るんですかね? 島風出すんだから雪風も出せますよね!?

じゃあ寝ます

ふむ、寝坊したな

このスレの利根えもんのキャラが固定されてきてる

メインフェイズを少しだけ更新します、が
ようやくあの子が出たり、何かが始まろうとしてたり
フェイズ3は長くなると思います!

――

元帥「またその要求か、前にも言ったと思うがな、私は応える気はないぞ」

元帥「なに、寄こせ? 馬鹿をいいなさんな、貴様に寄越してやる情報も艦娘もないわ」

元帥「……ああ、その件は分かっている、新種も鬼も最近じゃ
利口になっておる、こっちも考えている」

元帥「身体が立派だ? いらん趣味拗らせるより士気を拗らせ、深海棲艦の身体なんぞになに求めている」

元帥「……なあ、奴らは敵だ……あぁ、準備は進んでる、滞り無いさ」

元帥「分かった、作戦の決行までに倒れるでないぞ老い耄れ」

元帥「お互い様か、わかった……ではその日、黄昏時に会おう」

元帥「……分かっておるよ、じゃあな――

――

――執務室――

提督(様々な資料を漁ったが、加古の言っていた深海棲艦の正体は不明、元帥さんに聞くしか無さそうだな)

提督(ただ最近じゃ元帥さんも忙しいみたいだし、T子やダンTに聞いてわかる事かどうかは……それこそ分からない)

提督(中央まで出向くか、あまり歓迎はされない気もするがなぁ)

夕張「提督? ねー提督!」

提督(資料漁っても見つからないということは、新種か? それとも噂に聞く姫級や鬼級?)

夕張「んぇー? 聞こえてないのかなぁ、ちょっと提督!」

提督「え、あっ、あぁ……どうした夕張」

夕張「どうした? じゃないですよ! 何回も呼んだのよ?」

提督「考え事しててな、それで何か用か?」

夕張「用が無かったら呼ばないわよ……全く」

提督「そりゃそうか、急ぎ用なのか? 随分焦ってるが」

夕張「ちょっとね、これ見て」ピラ

提督「ん? 何の写真だ……海、深海棲艦か?」

夕張「ここね、これ工廠に落ちてたの……日付は書いてないんだけど、結構新しいのよね」

提督「なんでまたこんなモノが工廠に……というか、この深海棲艦は何だ?」

夕張「黒と白って随分対極的ね……でもなーんかこれ、嫌な感じするのよ、心霊とかかなぁ」

提督「ん、これ良く見たら文字書いてあるな……えー、Isla peacock……何故スペイン語」

夕張「いすらぴーこっく? ん、ピーコック?」

提督(文法もアレだが殴り書きっぽいな)

提督「Islandって島の意味だから、ピーコック島? ピーコックってなんだっけ」

夕張「……あっ! そうだっ、それウェーク島の事じゃない! 私が旗艦で……敗北した……」

提督「ウェーク……ウェーク島攻略作戦か、あれ旗艦って夕張だったのか?」

夕張「第一次の時はね、てことはウェーク島が深海棲艦に占領されてるってことよね」

提督「そうだな……にしても見た目ゴツイな」

夕張「んー……ウェーク島か、じゃあこの写真は如月ちゃんには見せられないわね」

提督「ん? どうしてだ?」

夕張「提督って結構ズカズカ聞いてくるわよね……この作戦で軍艦としての如月ちゃんが引火誘爆してるの」

提督「あぁ……悪いこと聞いたな、そういう事ならこれはもう元帥さんのところに送ってしまおうか」

夕張「そうですね、くれぐれも口滑らせないでくださいよ? 今は艦娘といえど艦魂部品の記憶でトラウマもあったりしますし」

カタッ

提督「……」

夕張「……」

提督「誰だろうな、白雪かな?」

夕張「だったらノックして入ってますよ、誰でしょうね」

提督「聞かれてないといいなぁ」

夕張「そうですねぇ」

提督は「……夕張はフラグを立てるのが上手だな」

夕張「提督もいい腕前ですよ」

提督「…………如月ならそこまで気にしない気もするがなぁ」

夕張「え、提督は好きな人に自分の死因知られて嬉しいんですか?」

提督「いや嬉しいわけないが……ん? 好きな人?」

夕張「…………私、如月ちゃん探してきます」

バタン

提督「……? どういう事か分からんが、まあ後で如月には謝っておこう」

提督「にしても、ここ最近は資源も潤って来た……これくらいならもう大和も運用出来そうだな」

提督「元帥さんからも時折資源を提供して貰ってる……大和を強制的に託されたからその関係だろうか」

提督「御礼文と一緒にこの写真も送るか、にしてもこの深海棲艦……どうにも特殊な感じだな」

提督「そういえば、深海棲艦関連の資料に変異深海棲艦って枠があったな」

五十鈴「独り言長いわね」

提督「うおっ、五十鈴か、いつからいたんだ?」

五十鈴「御礼文がどうのこうの、深海棲艦がどうかしたの?」

提督「……五十鈴はウェーク島って分かるか?」

五十鈴「そりゃ分かるわよ、作戦に参加してた訳じゃないけど、夕張なら旗艦してわよ、確か」

提督「それは聞いた……じゃあ問題ないか、ちょっとこの写真が不思議でな」

五十鈴「何これ……ん? 深海棲艦っぽいわね、にしても白いわ、黒いのもいるけど」

提督「五十鈴はコイツらについて何か知らないか?」

五十鈴「ここで造られて提督が知らない深海棲艦の情報、五十鈴が知ってると思って?」

提督「そういうものか……じゃあ資料室に行こう、大淀にも聞いてみるか」

五十鈴「それは良いんだけど、これ届いてたわよ」

提督「何だこれ……うわ大本営、燃やしといてよ」

五十鈴「大事な書類なのよね、ここ置いとくわ……どうせ書類めんどくさいから逃げ道探してるのよね、五十鈴にはお見通しよ?」

提督「ペンを握ると痙攣が起きるんだ、悪いけど書類片付けといてくれないか? それじゃ!」ダッ

五十鈴「あっ、ちょっと!」

五十鈴「……はぁ」

白雪「どうしましたか?」

五十鈴「提督って何か駄目な方に変わったわよね、逃げ足が速いわ」

白雪「絞めて連れ戻します……」

五十鈴(白雪も変わったわよね……)

――資料室――

提督「確か三段目に……これだ」

提督「よいしょっと、確か特殊な深海棲艦の枠は最後の方か」ペラペラ

提督(特異深海棲艦、通常の深海棲艦とは違い、異常なまでに人間の形態に近い)

提督(また知性もあり、言葉を発するのを確認している者もいる……どういうことだこれ)

提督(……基本的に肌が白く重厚で、紅い眼が特徴……この写真の深海棲艦もそれに当てはまる気がする)

提督(巨大な兵装、角など他の深海棲艦などには見られない部分が多く、またその生態も特殊であるため)

提督(イロハ級の深海棲艦から差別し、鬼級、姫級と識別されている)

提督「……なるほどね、そんな奴もいるのか、おっ、写真も載ってる」

提督「えっと、南方……棲戦姫? 何だこの腕」

大淀「提督さん、何を見ているんですか?」

提督「ん? この深海棲艦は腕の装備がゴツイなって」

大淀「南方棲戦姫ですか、私は艦娘が出来たばかりの大規模作戦で艤装を落してしまってるので今の事情はよく分かりませんが、大和さんなら詳しく知っているかも知れません」

提督「そうだな、今度聞いてみる事にしよう……にしても鬼級に姫級とは名付親も変な趣味をしているな」

大淀「確か、別の資料によると鬼級や姫級は特定の場所から動かず、また個体数もほぼ一人らしいですよ」

提督「ここにも似たようなのが書いてあるな、個体数の多いものをイロハ級、個体数が一に等しいのが鬼級や姫級」

提督「そして、鬼級や姫級は消滅する事が無いと予想されている……死なないってことか?」

大淀「そういう解釈で良いでしょう」

提督(そんな存在が二つ、この写真には写っているわけか)ペラ

――

??(順調ですねー、工廠に写真を置いてここの司令官さんに伝えさせ、そして調べさせる……ここまで出来ればあとは一押し、そうすればあの司令官さんから中央に赴く事でしょう)

??(この完璧な作戦、元帥も褒めてくれますかね! よくやってくれた、だからお前の新聞作成も認めてやろう、なーんて! きょーしゅくですっ!)ガタッ

大淀「……? 今何か音が……」

とりまここまで

メインフェイズ3が終わったらすぐにメインフェイズ4になると思いますね、チャプター4はターン数短くする予定なので

ついでに今回のメインフェイズでは元帥さんの中央鎮守府もよく出てくるので、マジキチ練度の艦隊が見れるかと(僕の考えた最強の艦隊)

ピークを乗り越えました……まだまだ続くんだろうけどね、ふふふ……こわい

今日はキーボード打ちながら寝るという荒業もこなしたくらい調子が良いので少しでも更新できたらな、と思います

いやほんと待たせてすみませんでした(実の所余り多くは書けてないんですがね、今回は結構事前設定が生かされてむじゅい)

――

大淀「提督さんにお手紙もありました、どうにも中央からのようですが」

提督「中央、元帥さんの所からか……手紙なんて珍しいな」ピラ

提督「ふむ……え、なんだこれだけ?」

大淀「どんな内容でしたか?」

提督「鎮守府情報と大和がちゃんとやれているか報告してくれって、手紙で渡す必要あるのかね」

大淀「そういえば鎮守府の電話回線が繋がらなくなってましたね」

提督「え、初耳なんだけど」

大淀「郵便も暫く出せないって会社側から言われました」

提督「凄い初耳なんだけどなんで?」

提督「……メールってわけにも行かないし、しょうがないか、この写真も届けたいし明日にでも中央に向かう事にしよう」

大淀「結構距離有りますよね、ここから都内では」

提督「そうだな、暫く鎮守府を留守にすると思うが、問題とか無いようにしておいてくれ……生憎ウチの鎮守府はガードマンもいないからな」

大淀「予算の都合でしょう、一気に鎮守府を増やしましたからね」

提督「中央の近くに横鎮もあんのにな……まあ中央は東京湾の鎮守府だ、完成した防護壁も見てみたいしな」

大淀「なるほど、それでは誰か連れていってあげたらどうでしょう、中央に興味を持っている子は多いでしょう」

提督「中央に戻るなら大和じゃないか? 里帰り的な、まあ行きたい人と言ったら全員手を上げそうではあるがね」

大淀「そうですね、いっそのこと全員連れて行くと言うのは」

提督「おいおい勘弁してくれよ、ここ空にするのは大問題だ」

大淀「分かってますよ、留守番はお任せください」

提督「ああ、ところでこの資料は借りても平気か?」

大淀「中央に持参するのですか?」

提督「いや、部屋でもうちょっと見てみたいだけだよ」

大淀「結構ですよ、紛失さえしなければ何処へでも」

提督「ありがとう、じゃあまずは大和にでも声をかけてみよう、何処にいるかな」

大淀「大和さんは先ほどから工廠で整備をしていたと思います」

提督「そうか、じゃあ工廠に向かうとしよう」

――工廠――

夕張「流石に主砲ガン積みは艤装に負担が大きすぎですよ、スロットが痛んでる……あちゃーこっちはひび割れだ」

大和「流石に、ですね……私も肩が凝ってしまったわ」

夕張「この重量で肩こりだけって……大和型って怖いわね」

夕張「でも接続部の強度を上げれば支えられそうよね、チタン合金、じゃまだ軟よね……じゃあニッケル? 熱もあるし耐熱ニッケルか……いっそ超硬合金?」

提督「主に財布関係で恐ろしい話をするな」

夕張「あ、提督! タングステンとか良いですかね?」

提督「とりあえず普通に補強しとこう? な? それより大和に話があるんだ」

大和「大和にですか? 一体どのような」

提督「明日にでも中央に向かう事になったんでな、随伴には馴染み深い大和かなと思ったのだが、どうだ?」

大和「中央ですか……元帥さんにはお世話になりましたが、そうですね」

大和「大和には、あそこは眩しすぎた気がします……皆が輝いていて」

提督「眩しい?」

大和「私みたいなのが訪れても、目が眩んでしまうだけ……だから他の子を連れて行ってあげてください」

提督「……何かあったのか?」

大和「あっいえいえ! そういった暗い話は何もないわ! ただ、ちょっとだけ、中央の潮風は合わなかったのかしら」

大和(だから元帥さんも私をここに送ったのかしら)

提督「そうか……じゃあ大和は行かなくていいんだな」

大和「そういう事です……夕張さんはどうでしょう?」

夕張「えー私? んまあ中央の設備とか艤装も見たはみたいですが……んー、いっそそっちの凄腕にアドバイスとかもらえるかも……」

提督「その話、長くなるか?」

夕張「そうですねぇ、少し!」

提督「そうか……ところで夕張、如月は見つかったのか?」

夕張「ああそれ報告するの忘れてました、如月ちゃんなら広間で他の駆逐艦たちと談笑してましたよ、聞かれてなかったのかぁ?」

提督「わかった、とりあえず広間に行って聞いてみるか、聞かれてたなら謝らないといけないし」

――広間――

提督(最近じゃ広間が話場所になってきてるな……まあテレビもあるし艦種問わずに話やすい場所ではあるか)

雷「あっ司令官!」

夕立「提督さん、この番組面白いっぽい!」

不知火「不知火は3チャンネルを推しているのですが」

提督「あれ、如月と白雪はいないのか?」

夕立「白雪は提督さん探してるわよ? 結構怒ってるっぽい!」

提督「おぉ、まじか」

雷「如月はさっきまでいたわよ? えっと確か外で風に当たってくるって」

提督「外? といってもどこだ……不知火は何処に行ったか見てないか?」

不知火「知らぬいです」

提督「え?」

不知火「知らないですね、多分東口ですが」

提督「……東口」

――鎮守府・港――

如月「……あら司令官、仕事は良いのかしら?」

提督「髪が傷むとか言ってた如月が潮風に当たるなんて、どんな風の吹き回しだ?」

如月「私の質問には答えてくれないの? 先に言ったのよ?」

提督「ああ悪い、仕事はサボってきた……というか逃げてきた、今も追われているらしい」

如月「執務放棄って会議とかにならないのかしら?」

提督「軍法会議とか確かに嫌だな、まあ艦娘艦隊大本営は正式な軍属では無いらしいので軍法ではないと思うが、まあ俺は答えたら如月も答えてくれ」

如月「風の吹き回しって話ね、でも司令官? 船って錨も舵も無かったら海の流れに流されてしまう物よ?」

提督「……じゃあ今の如月には錨も舵もないのか?」

如月「さあ……司令官次第かしら」

提督「さしずめ俺が如月の錨か?」

如月「方向を司る舵かも知れないわよ?」

提督「随分と口が達者な物だ、そこまで言葉遊びを好むようには思えなかったが」

如月「比喩っていうのが正しいんじゃないかしら?」

提督「そうだな……悪かった。 まあそんな事言うからには、さっきの夕張との話は聞いてたんだろ?」

如月「あら、随分良い性格してるのね」

提督「今更そんなので落ち込むタマじゃないだろ……如月だから割って話せるってのもあるが」

如月「それは信用?」

提督「信頼だ」

如月「そう……信用じゃなくて信頼、司令官らしいわ♪」

提督「それで?」

如月「確かに聞いたわ、でも偶然聞こえちゃったんだもの、仕方ないわ」

提督「気にしないんだろ? そのまま入ってくれば良かったのに」

如月「あら? なんだか司令官と夕張が入りにくい空気を作ってた気もするわよ?」

提督「そこまで聞いてたのか……でもどうしてこんな場所に来てまで黄昏てるんだ?」

如月「んー? 一つはさっきの錨と舵の話」

提督「それはな」

如月「二つ目はここに居れば他の邪魔も入りにくいし司令官も話やすいじゃない?」

提督「雰囲気作りの為か……まあ確かにそうではあったがな」

如月「私も少し真面目な口調にしてみたのよぉ? 結構疲れちゃう」

提督「違和感あったけどな、さあ話はもういいだろう、ここは髪も服もべた付いて敵わない、生憎俺の服は塩っ気を好まないようでな」

如月「…………三つ目」

提督「……」

如月「そろそろ隠し事もやめましょ? ね?」ニコ

提督「隠し事って言うのは、今まで俺が避けてきた話で良いんだよな?」

如月「司令官が思うなら隠し事よ……信頼という言葉を使うなら不利益な隠し事はなくして欲しいの」

如月「司令官にとって、その隠し事は利益にはならないわよね?」

提督「少なくとも俺はネガティブになるが」

如月「それで私達も同情して居心地が悪くなるとでも思ってるのかしら」

提督「それこそ信頼だ、そうは思わないが……俺は自分に対して戦っているんだ、折り合いを付けて話せるようには――

如月「私達はそこまでの存在なの?」

提督「…………はぁ、そうだな」

提督「俺はこれでも頑固者だ、今は如月にだけという事にさせてくれ……どのみち言うまで逃がしてはくれなさそうだし」

如月「司令官も悪いわね、頑固者だなんて」

提督「そういう人間なんだよ……俺の隠してる事っつってもただの昔話だよ」

如月「昔話、司令官になるきっかけとかかしら?」

提督「そうだな、俺が深海棲艦を憎い理由とか、にも繋がるな……俺には妹がいてな、その妹と安全海域を利用した船でじいちゃんの家から帰ってたんだ」

――――
――

――安全海域――

提督「久々だったけど爺ちゃんは元気そうで何よりだよ、お前はどうだ、楽しめたか?」

妹「うん! でもなんでこんな早く帰っちゃうの? お兄ちゃんまたしょうもない物注文したの?」

提督「いや……てかまたとは何だ、またとは、ただ明日から海域の定期調査に入るんだ、これ逃したら一ヶ月帰れなくなっちゃうだろ」

提督「それに地方局のテレビ見たいと駄々こねたのはお前だろ、忘れたとは言わせないぞぉ?」

妹「……なんのことでしょうか?」

提督「嘘つく口はこれかねぇ?」グイッ

妹「ふぇ、ふぇふにあにめみれれわいいよぉ、おにいひゃんやめれーー」

提督「まあいいか、いつまでも風に当たってないで中に戻ろう」

妹「うん、部屋に戻ったらトランプやろ!」

提督「そうだな、俺は七並べだけは負けないからなぁ」

妹「じゃあ大富豪」

提督「俺の一番苦手な――

ドォン……

提督「え?」

ドオオオォォォォォン!!!!!

ギギギギギ…

提督「な、なんだ!? 一体何が!?」

ガガッ!

妹「お、お兄ちゃん……どうし、きゃっ!」

ガアアアアァァァァン!!!!!

提督「とにかく、ここを離れよう!」

妹「ねぇ! お兄ちゃん! っ!」

ドゥン!! ズドオォォォォォォンン!!!!

提督「わっぷっ! まずっ」

ザバアアアアアアアアアアァァァァン!!!!

妹「あっ!」パッ

提督「っっ! っ大丈夫か! 手に掴まれ!」

妹「待って! お兄ちゃ――

ガアアアアアァァァァァン!!!!

妹「ぁっ」フワッ

提督「――ッ!!」

妹「……落ち……ちゃ」

提督「ッ! いくなっ! いかないでくれっ!!?」バッ

男A「お、おい! 君も早く逃げないと!」

提督「ぁ……っ! 俺も! 今!」

男B「何やってるんだ君は!?」

男A「ここは危険だ! 戻れ!!」

提督「い、やだ……妹が……――がっ! 海に……っ!?」

ガチャッ

ヲ級「…………」

イ級「イー……」

ハ級「ピギィ」

ガンッ! ググッ

提督「………るな」ググググ

ダンッ!!

提督「ふざけるなああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


――海軍護衛艦―― 

隊員「敵深海棲艦全撃破、生存者の回収完了しました」

元帥「うむ、よくやった」

隊員「まさか勢力が戻っているとは、もう安全海域とは言えませんね」

元帥「深海側もかなり大規模な艦隊だったな、妙だ……生存者は本当に全員か?」

隊員「はい、しまかぜの方にも乗せていますが、100人から150人ほどです」

元帥「半分は失ったか……首尾はどうだったかね、叢雲」

叢雲「最悪よ、船内調査で見たくないの見せられるし、暗いし狭いしでほんっと最悪」

元帥「それ以上はいいぞ、今回の被害はかなり大きいしな……ん?」


提督「……」

元帥「…………」

カツカツカツ

元帥「深海棲艦(ヤツラ)が憎いか?」

提督「……!」

提督「…………」コクッ

元帥「ならば力をやろうか?」

提督「……ぇ」チラ

提督(…………艦娘)

元帥「奴らを倒せる、力を」スッ テサシノベ

提督「どうして……」

元帥「君の目はまだ光っている」

提督「………・・」

元帥「恐れる事は無いよ」

提督「ち、から……」ソー



提督「俺なんかが……」

――――

提督「後は元帥さんから詳しい話を後日聞かされて、そこで如月と出会ったって所だな」

提督「昔話には短い気もするが、俺には長さも関係ない酷い思い出だよ」

如月「……妹が深海棲艦に、それであそこまでヲ級相手に怒ったのね」

提督「怒ったって表現も甘いよな、正直殺めてやりたい気持ちで一杯だったよ……でも少しだけ話してみたかった」

如月「深海棲艦相手に対話を試みるなんて」

提督「でも確かにヲ級は声を発して会話を成立させた……人類と深海棲艦の進むべき道、少しだけ見えた気がしたよ」

如月「深海棲艦との意思疎通……そんなものが可能になったら、世界はどうなるのかしらね」

提督「……変わるさ、人類も深海棲艦も争う事の無い世界に、変えなきゃならない」

如月「争いの無い世界……ね」

提督「どうした?」

如月(争いが無くなった時の、私達の存在意義って何なのかしらね)

如月「なんでもないわよ? さぁ中に戻りましょ、司令官」

提督「……そうだな」ピピピピ

提督「ん? T子か」ピッ

提督「もしもし、提督です」

T子『やあやぁ提督くん、今時間空いてるかな?』

提督「ん、ああ大丈夫だ」

T子『おおよかったよかったぁ、ちょっと面白いーって訳でも無くて凄い事が分かったんだよねぃ』

提督「凄い事?」

T子『そそっ、横須賀海軍が深海棲艦を調査にと無謀に太平洋に出た時の報告が流れてきてね……えっとサボ? いやこっちガダルカナルだねぃ』

T子『ラバウルの駐屯兵から特異深海棲艦が出たぁって報告ね、知り合いから回った情報なんで性格性はアレなんだけど、幾つかおかしぃんだよ』

提督「それが凄い事なのかはまだ分からないが、何かおかしいのか?」

T子『報告にある特徴並べて見ても、前に一度倒している深海棲艦であると思うんだぁ』

提督「特異って言うのは確か姫級とかいう、それって資料によればほぼ死なないって言う無茶苦茶な奴」

T子『そうそれね、でも前は完全に沈めた筈なんだってさ』

提督「その深海棲艦の名前は分かるのか? 沈めた奴」

T子『書類上にも口頭でも名前は【飛行場姫】、特異型で姫級だってねぇ、その作戦に参加してたヒゲにも聞いてみたけど、もう深海艤装もメチャメチャにして沈めたらしぃのね』

T子『中央で最終処理されたって言うし、別に元帥さんは疑ってないんだけどねぇ、中央って人多いし、いざこざあっても実際に見た人いるから嘘付きようもなぃし』

提督「飛行場姫……」ピラ

提督(この写真の深海棲艦にも滑走路のようなものが見える……どうなんだろうか)

T子『でも凄いのはここから、今までは特異型の深海棲艦なんて一つ二つだけだった、だというのに今回のその報告では四つの特異型深海棲艦を発見って』

提督「四って、一ヶ所にか?」

T子『そんなには離れてないと思う、移動した報告もなぃしほぼ一ヶ所? かな』

提督「…………謎だらけだ、正直俺は特異型ってのを見たこともない、なんといえば良いか全く分からない」

T子『まあまあ! この言いたがりの先輩の言葉だからぁ、流してくれていぃよー、んじゃばいびー』

提督「まあ、情報はありがとう……それじゃあ」ピッ

提督「元帥さんに聞きたい事が増えまくっているな」

提督「…………」

提督「なあ如月、明日少し付き合ってくれないか?」

ふぃい、合間を縫って書いてきた書き溜め全部吐き出してしまった

また少し更新伸びるかもしれませんが、何卒


にしてもイベントやってる暇もなくてこまりこまるる、明日は久々にちゃんと眠れる!(不眠症)

おお遅刻遅刻、Myパソに全く触れなかったですよ、圧力は怖いです。

少しだけですが更新します、既にこんな時間なんだけども

――中央鎮守府――

如月「ここも久しぶり、といっても居たのは二日くらいなのよねぇ」

提督「流石中央……何から何まで規格外だ、各部施設に専属の作業員とか随分と金でもかけてるんじゃないか?」

如月「最高責任は元帥さんにあるみたいだけど、人件費とかは財務部とか経理部? そういった専門部署で行われてるみたいよ? 結構勝手に」

提督「勝手、ねぇ……ここまで大きいと一人じゃ纏め切れないって感じか」

提督「ガタイの良い門番とか監視カメラ、塀なんか有刺鉄線に高圧電流と聞いたぞ、覗き見すらさせない気か」

如月「元帥さんは結構オープンよね、だから派閥も多いみたい」

提督「こういう世界じゃ仕方無いんじゃないかね、艦娘自体に反対してる人も多いんだから……さて元帥さんは執務室か?」キョロキョロ

如月「第一指令室じゃないかしら?」

提督「第一……って、他にもあるのか?」

如月「基本的には元帥さんが指揮を執るけれど、戦闘の規模が大きくなったり騒がしくなってくると一時的に第四艦隊まで司令官を割り当てるみたい」

如月「その実質予備司令官の指令室があるから、第四指令室までかしらね」

提督「頭が痛くなってきそうだ、でも効率悪くないか? いっそ最初から割り当ててた方が……」

如月「元帥さんが可能な限り自分だけでやりたい人なのよ? ほら、自分が育てた子を他の人に使われるって解釈かしら」

提督「なるほどね、今でも結構バタバタしてるように見えるんだが、大きいところは疲れそうだ」

如月「第一指令室は……」

提督「如月は覚えてるのか?」

如月「…………多分あっちよ」

提督「分からないんだな、誰かに聞くしかないか……誰にーって、皆足早だし忙しそうだし」

如月「ちょっとお尋ねよろしいかしら?」ヒョイ

整備員「えっ、あっはいなんっす、か、艦娘……艦隊総司令官っ!? な、なんでございましょうか!」

提督「もろに割り込んだな如月、すみません、ちょっと場所を教えて貰いたいんですが」

整備員「場所っすか、じゃなかった場所ですかっ、一体どのような!」

提督「あの、そんなに気張らなくてもよ? 俺こんなナリだけど日は浅いし、そんな偉くないし」

整備員「いやいや、艦隊総司令官のバッジに二級勲章ですよっ!? 偉いでしょう!?」

提督「二等勲章っていっても、偶然深海棲艦を鹵獲できたようなもんだしなぁ」

如月(嘘ついてる)

提督(如月が含み笑いをしている、ばれてるかな)

整備員「そ、そうですか」

提督「口調もそんな気を遣わなくて良いよ」

整備員「……そうっすか、じゃあ司令官さんも普通に話してください、だったらそっちの方が落ち着きます」

提督「分かったが俺の事は普通に提督でいいぞ、こっちは現秘書艦の如月、それで場所を聞きたいんだけど、元帥さんに用があるんだけど第一指令室はどこかな」

如月「私の挨拶はないのかしら?」

整備員「じゃあ提督さんと如月さんで、第一指令室なら本棟二階の真ん中らへんすけど……こういっても大体皆迷うんで部屋前まで案内しますよ、こっちです」

提督「それはありがたい、聞いたのが君でよかった」

整備員「ここの皆似たようなもんすよ、ついでに俺は第三工廠改装班副主任の石橋っす(なんでいきなりちゃんとした苗字なんだってメタ発言はなしで!)」グッ!

提督「副主任って結構偉いじゃないか」

石橋「第三工廠なんて末端の末端ですよ、設備もあんま良くないし人員も少ないしで簡単な仕事しかこないっすよ」

石橋「俺だってここ来たばっかなんですけど、大学での予備知識で副主任になったような感じっすからね」

提督「はあ、こういった所の工廠とか改装に関しての学校なんかあるのか」

如月「妖精さんがどこにでもいる訳じゃないのよ?」

石橋「妖精さんって見える人と見えない人が極端に分かれてるんですよ、それに人が多いところは好まないらしくてですね、この鎮守府でも一部の所にしか妖精さんはいませんよ」

石橋「それで、そういった妖精さんが見えなくても艦娘の整備が行えるように学校があるんですが、まあ専門卒の落ちこぼれってことで第三工廠ですかね」

提督「専門学校なんて物まで、艦娘ってやっぱ大事なんだな」

石橋「現状で深海棲艦に唯一対抗できる訳っすから」

提督「そんな専門卒って、やっぱ石橋さんって凄いんじゃ」

石橋「親が海軍所属で偉いもんだからコネで入れさせられたんですけど、完璧超人な父親と比べて凡人の俺じゃ中々付いていけなくて……父親の面汚しだー石橋家の出来損ないだーって」

提督「…………」

石橋「とりあえず卒業はしないとダメだなって精一杯頑張っては見たんですが、奇跡的に卒業試験で分かる問題多くて、実技で良い点取れてなんとか卒業、流れで活動場所決めてたらここの第三工廠ですよ」

石橋「どうにも第三工廠っはダメダメって印象強いようで皆行きたがらないんすよ、それで募集人員空いてたから軽く入れたって感じです、すみません俺ばっかの話で」

提督「いや、興味深い話だったよ、お互い大変だな……そうか」

石橋「提督さんも何かあって司令官に?」

提督「深海棲艦関係で良い話ってのは、ないよな」

石橋「…………提督さんは元帥さんの推薦ですか? 元帥さんは本当に凄いっすよ、ここの艦娘なんて百は超えているのに全員に気を配って編成してますからね」

提督「元帥さんには感謝してもしきれないぐらいだな、本当に助けてもらってばかりだし……にしてもここまでその艦娘を一切見ていないんだが」

石橋「艦娘なら今日は全艦合同演習で東京湾に出てますよ、一般見学もできるし提督さんなら特等席で見れるんじゃないっすか?」

提督「全艦合同……百以上でか、規模が違うな」

如月「これは私も初耳ね、中央の練度はこうして高められてるのかしら」

石橋「俺たち工廠組には堪ったもんじゃありませんよ、改装班はまだ楽ですが整備班は全ての艤装をチェックですからね……最初は第一と第二の前期組が整備、演習が終われば第二の後期組と第三で整備っすよ」

提督「終わった後だしゆっくりでもいいんじゃないのか?」

石橋「出撃が控えてるので演習前より少ない人員で素早くですからね、最近はすこし慣れてきましたけど、最初はもう地獄っす」

提督「そうなのか、第三工廠の人員ってどれくらいなんだ?」

石橋「俺入れて七人っすかね」

提督「七……多いのか? 少ないのか?」

石橋「第一工廠は三十人くらいいるので少ないですよ、まあ第三は建物も小さいので納得ですがね、っと! ここですよ、演習の方に行ってないようなんで居ると思います」

提督「ありがとう、そういえば演習で忙しいみたいなのに案内させて悪かった」

石橋「いやいや、さっきも言いましたが俺は改装班なんで、アシスト以外は結構ヒマなもんすよ、そのアシストが忙しかったりもするけど」

提督「本当に助かった、ありがとう」

如月「石橋さん、ありがとうございました」

石橋「じゃあ俺は第三工廠に戻るんで、もしわからないことがあればそちらに」タッタッタ

提督「良い人で良かったな」

如月「そうね、気に入ったわ♪」

提督「もう勝手に知らない人にいきなり声かけるのはやめろよ? そういうのは俺がやるから」

如月「もぅ、司令官は心配性ね」

提督「艦娘でも見た目は女の子なんだから……よし」コンコン

元帥「どうぞ」

ガチャ

提督「失礼します、とある鎮守府より参りました提督です」

元帥「随分と決まっておるな、あの時の君とは見違えるね」

提督「司令官としての才能は正直無い気がしてならないので、とにかく形だけでもと」

元帥「まあ固くならなくていいよ……それでどんな用か?」

提督「元帥さんに聞きたいことと、見ていただきたいもの、教えてほしい事があります」

元帥「ふむ、わざわざこんな遠くまで出向いてする程大事かね?」

提督「いえ……正直電話でも郵送でも事足りるのですが、ウチの者から電話回線も郵便も使えないと言われまして」

元帥「それ本当だったら凄い事だがね……そうか、そこまでやってくれたのか」

提督「…………?」

元帥「電話回線はそういった費用自体が各鎮守府による物じゃないから切れる事はほぼない、郵便に関してもほぼありえないだろう」

提督「と、いうことは」

如月「……?」

元帥「青葉」

青葉「お呼びですか!」ガバッ!!

提督「うおおっ!? どっから出てきたんだ!?」

如月「床から出てきたわ……」

元帥「天井だけじゃなく床にも細工を……あれほどやめろと言っておいたのにな」

青葉「床も妖精さんが暇つぶしに造ったものです!」テヘ

提督「えっと、こちらは……艦娘?」

元帥「重巡洋艦の青葉だ、インタビュアーの趣味が高じて隠密調査までやりおる子だよ」

提督「それって放置してちゃダメな案件ですよね」

元帥「この立場からしてみれば、居てもいいんじゃないかな?」

提督「元帥さんがそんな事いって良いんですか……それで、さっき言っていたウチの事情とその青葉と何か関係が?」

青葉「それはですね、私がとある鎮守府に潜入し工廠に写真を投下、その上電話回線を切断し、連絡係に郵便が使えないと変装して言っておいたのですよ! いやー我ながら天晴な作戦勝ち、きょーしゅくです!」

元帥「……ということだね」

提督「はぁ……え?」

如月「それってつまり、どういう意味があって?」

提督「うん? 写真を持ってこっちに来てほしかったんですか? それなら別に電話で直々でもよかったのでは……こんな回りくどい事をしなくても」

青葉「こんな呼ばわりされましたよぉ……しかしそれにはしっとりとした理由が!」

如月「しっとりって」

元帥「そうだな……ところで、如月くんはウチの演習を見たくはないか? 君も興味はあるだろう?」

如月「ここの演習……あの窓の外で上がっている水しぶきもそうかしら?」

提督「でも元帥さん、まだ話は」

元帥「追って話すよ、演習の仮設本部に向かおうか」

提督「……」

今回はここまで。

追い込まれすぎてパンクしそうな頭こねくり回して続き書いてるんでお察しですが、続き頑張って書いてます
とりあえず8月中にはもう一回更新します。

あと明日28に息抜きで横須賀行きます、三笠で模型見てきます……あとカレー。

全然書き進まなくて快感(*´Д`*)
じゃなくて結構まずい状況下

最近はやたら夜に気が重くて寝不足だし元から不眠症(寝る時間もない)

今日で八月最後だけど更新できるかもわからん……二レス三レスくらいの極少更新になるかも

一々メインフェイズと入れるのがダルく感じた(スマホからだから)し何か長い気がしたのでMFに略してみた

ほんのちょっと更新、自分の中でもややこしくなってるので文章も分かりづらいと思います、雰囲気で察してください(無茶ぶり)

――東京湾・中央鎮守府演習本部――

指揮「水雷戦隊ABC位置に着け、艦隊旗艦伝令、右砲戦各隊調整、目標第一戦艦部隊」

軽巡艦娘A「了解。 右砲戦! 右九十度仰角三度! 微速移動中の戦艦四隻、距離十! 撃ちー方始めー!」

駆逐艦娘A「ってー!!!」

ドドドドドッドォン!!!!!

戦艦艦娘「回避行動、のち指揮の下移動」

指揮「第一戦艦部隊、位置交換から発艦用意、弾着観測射撃演習に入る。 次の指揮、潜水艦隊は指定位置に――


提督「凄いな、一連の演習内容だけでも無くまるで見せ物のようだ」

元帥「人類の希望っていうともう艦娘しか無い状態だからね、そんな物がどんな実力か見定めてるんだよ」

如月「見定める……」

元帥「残念ながら、深海棲艦の本当の脅威も艦娘の存在も、それらを理解しない人間からは少女のままごとだ」

元帥「守られているのではなく、自分らの為に戦ってるとしか思う事が出来ないんだ、そうするしか無い人の支えにもなっているんだろうね」

提督「あの時の俺……私のように」

元帥「いつも通りで良い、どうかね? これがここ中央で行っている演習だよ、人員がいるというのはこういうところでも利点になるものだね」

提督「そうですね、短期間でポンポンと造り出したがためにウチのような場所では到底見る事の出来ない光景でしょう」

元帥「そうでもない、比較的古く造られた鎮守府があるが、そこも人員はほぼいないよ……まあ居なくなったってのが正しいんだがね」

如月「……いなくなった?」

元帥「私の選んだ司令官の中にいてね、ちょっと北に行った離島の鎮守府なんだ……本土から離れてる為に行き来が困難、いつ深海棲艦に襲われるかも分からない海路を渡る訳だからね」

提督「つまり、その不便さから逃げたか……もしくは深海棲艦に?」

元帥「そのどっちもさ、それで誰もその鎮守府には行きたくなくなり、大本営も無駄な人員を出す気はないってなってねぇ……彼の申し出でもあるらしいけど、彼は一人で上手くやってるらしい」

提督「そんな事も……その司令官とも会ってみたいですね」

元帥「……最近ではあまり良い話は上がってないがね、私が選んだ時とは変わってしまったようだ」

提督「……それで、ここに来たのなら先ほどの話の続きをお聞かせいただけるのですか?」

元帥「ああそうだね、青葉」

青葉「はいっ!」シュバッ

如月(またどこから、謎だわ)

元帥「あきつ丸を呼んできてくれ、それと近くに聞き耳はいないか今一度」

青葉「了解しました! 青葉にお任せです!」タタタッ

元帥「まあ青葉の事だ、すでにその調べはついているのだろうがね……君には少し公に出来ない任務を頼みたいんだよ」

提督「……公に出来ない、ってことは法的にもまずいんですか?」

元帥「そこまでは如何よ、大本営に知られないように事を進めたいのだ」

元帥「まず、何故このような回りくどい方法で君をここに呼んだか、君には今回の件とは全く関係ない自らの件で此方に赴いて欲しかった、大本営や軍に悟られない為に」

提督「それは何故」

元帥「……君の所に行った写真には何が写っていた?」

提督「確か、二体の特異深海棲艦、ペンでピーコック、ウェーク島だとも」

元帥「その事に関して、些か奇妙な憶測が上がったのだよ、今回の特異型もそう、その他の通常深海棲艦にもこの時期になって異様な変化が見られた」

提督「変化……一体どんな」

如月「私個人の考えなのだけれど……人間味の向上、かしら」

元帥「気付いていたか……そう、今回の特異深海棲艦の特徴や通常深海棲艦の特徴など、他とは異なり人の形に近い、それに言語も覚えてきているようだ」

提督「……」

元帥「遂に、深海棲艦と対話をする時代が来るのかもな……ただ本当に問題なのはここからだ」

あきつ丸「元帥殿、ただ今到着したであります」

元帥「丁度良い、アレを」

あきつ丸「……しかし海軍上層がいらしている時で良いのでありますか?」

元帥「だから他鎮守府司令官が演習を見に来たという筋が通せるという物よ、でな、まずはこれを見てくれ」

提督「えっと、深海棲艦の出現情報ですか……随分と最近は出現が多いですね、それに新種発見も幾つか」

元帥「今回姿を見せた特異深海棲艦は二種類、特徴をまとめ調査を進めるうちにウェーク島に現存施設がある事が確認、ただしその近辺は多数の深海棲艦が溢れている」

提督「妙ですね、深海棲艦が大量にいるのに現存している島の施設……それは稼働中という事ですか?」

元帥「ああ、人もいて研究か何かでもしているのだろう……"何か"のな」

提督「そんな所で研究する、何か?」

元帥「……深海棲艦がどこから来たのか、その根本的部分を握るのは……もしかしたら身近にあるのかもしれないな」

提督「……っ」

元帥「そしてその考えが、悪い方向で向かっているようにも思えた……青葉に大本営の研究施設と軍の研究施設を調査させた、様々な手段で調べさせた、色々見たようだがね」

青葉「青葉はもう二度と軍事施設には行きませんよ、今でも指が震えてブレてしまいそうです」ガクブル

如月「一体何が……」

元帥「……基本的には深海棲艦の解剖、調査……そして、作製」

提督「っ!? ……それって、深海棲艦はまさか……人間が?」

如月「…………」

元帥「いや、その可能性も無くはないが……青葉が見てきた光景によればそこにあるのはどれも歪で……そう、失敗作のような物だったらしい」

提督「じゃあ一体……人間側で深海棲艦を作ろうと試みた、という事でしょうか」

元帥「その真相は分からないが、人類側も少し注意をしなくてはいけなくなった、最悪の場合は人類間に分かれが生じるかもしれない事実。 まずはその二体を片付けなくてはいけないんだ」

元帥「"不思議なこと"にその二体の報告は一切回っていなくてね?」

ダンT「そこで俺たちの出番ってわけだ」

T子「正直乗り気じゃないけど元帥さんに言われちゃあ断れないかんねぇ」

提督「えっ!? 皆も?」

ダンT「大体同じ手」

T子「私ぃはちょっと違う感じで来たけど、まあ目的は同じっぽいねぇ」

元帥「常に様々な司令官が出入りしているからあまり怪しまれずにこれたね、じゃあもう一つ話でもしよう――

ほびゃぁっとこれだけ

うん、最近は頭の中にUV展開図が焼き付くぐらいの末期だし
アニメの方で狂人とか殺し合い考えて描いてたからで何書いても暗い方に持っていこうとするw

あと1レス分書いたら投稿するんで0時跨ぎます
ちゃんと作戦開始まではいけたぞい(おそい)

――――

深海棲艦の出現から一年、たったの一年で人類は海洋から絶たれ、日本は物資関連で大打撃を受けていた。

それもまた一年で人類は打開策確立、艦艇娘、通称艦娘の利用により深海棲艦との対等な対立が可能となっていた。

だが深海棲艦側だって何も考えず攻撃を繰り返す程馬鹿でもなかった、常に進化を続けている、なぜそこまでするのかは不明だが。

その深海棲艦の進化が大きくお上の目に触れたのは数ヶ月前の特異型深海棲艦・艦種識別『姫級』及び『鬼級』だろう。

大本営通称『装甲空母鬼』や『泊地棲鬼』が明らかになり、さらに進化したのか『装甲空母姫』『泊地棲姫』とまでなって大本営側でも混乱状態が続いた。

更に拍車をかけ呼応するかのように南方海域では『南方棲鬼』とその最上位種『南方棲戦姫』までを確認。

深海棲艦は特異型が人類に大きな影響を出したと見て強化を行っているようだ。

霜月の頃に『飛行場姫』が出現、多艦隊を投じて何とか破壊する事に成功したが、最近になってまた目撃例を聞くようになった……先日ウェーク島に向かった他鎮守府の調査隊から写真が送られて正体が明らかになった。

今回目撃された特異深海棲艦は通称『港湾棲姫』と『離島棲鬼』とされ、度々の接触がされているようだ、深海棲艦側での会議なのだろうかは不明。

そしてウェーク島には現在も使用されている研究所があるらしい、基地なのかもしれないが可笑しな話ではある。

更に可笑しな話が続いて上がってきた、次に送り込まれた調査隊は壊滅、しかしその報告どころかウェーク島の話自体が世間に渡らなかった、大本営側か軍の方で抑止力でもかかっているようで、秘密にされていた。

こうした事実が続き、海軍側に隠密調査を派遣した所で、知りたくもない事実に遭遇。

【人工深海棲艦】と【生命兵装】の開発……人間が特異深海棲艦を造ろうとしていたのだ。

どれも肥大化やケロイド状態の失敗作で成功例はまだ無いようだが、それはまるでゾンビの製造現場の要だと語っている。

人類側は深海棲艦を造ろうとして失敗している、では深海棲艦はどこから来る? ウェーク島の稼働中の施設は一体?

様々な点から考え、導き出した答えは三つ。

人類側の深海棲艦研究施設で包囲、孤立状態。

深海棲艦側の基地、または製造現場。

深海棲艦側に与する人間の基地。

どれが正しいかも分からなければ、どれも正しくないのかもしれない。

その真実を知るために、とある計画を立案した。

――――

元帥「つまり、これらを秘密にしたい大本営や軍にバレないようにウェーク島の基地に行こう、ってこと」

ダンT「無理だと思います」

T子「まあそうなるよねぃ」

提督「大体、艦隊で出撃した時点やウェーク島に近づいた時点で何らかのアクションがあるわけですし、バレずにってのは中々難しいのでは」

T子「いやまあ話は分かったんだけどねぇ、元帥さんはそれが可能だと踏んでるの?」

元帥「大体ね、出撃の場所に関してはとある鎮守府からにしようと思っている」

提督「なぜですか!?」

ダンT「ああ、確かに打倒だな、辺境だし」

T子「辺境だもんね、見つかりにくぃね」

元帥「そういうことさね」

提督「否定できないんでもういいです」

提督「だとしても、こっちに艦隊持ってくるのでは軍が着いてくるのでは? 演習って名目にしても同じような」

元帥「それに関してはとある鎮守府を中継地点としてタウイタウイまで向かうという航路を取ろうかと思っているよ」

ダンT「タウイタウイ、これはまた遠くに行こうとするものですね、それでウェークまで?」

元帥「海は広いし深海棲艦もいる、波も天気だって誰にもわからんよ、そんな中でちょっと目的地から外れるなど良くある事あろう?」

T子「何百海里のちょっとかぁ、元帥さんでもミスはあるって感じぃ?」

提督「しかしタウイタウイ……あそこまで行ってウェーク島に向かうのは燃料問題もあるのでは」

元帥「タウイタウイへは名目だけで向かわんよ」

ダンT・提督「え?」

T子「じゃあ直で?」

元帥「タウイタウイまでの航路を少し進んだ先で進路を変更、そのままトラック泊地まで向かう」

提督「トラック泊地なら確かにウェーク島とは近いですが、しかしそちらの泊地で関係者に知られるのでは」

元帥「問題ないさ、トラックには予てより話明かす程の友がおる、そっちに話も回してあるから問題ない」

ダンT「ではタウイタウイの方は、向かうなら報告がありましょうし」

元帥「タウイタウイにも呑み明かした程の友がおるよ、そっちにも話は回してあるんで何も問題がないぞ?」

提督「す、すごいですね」

ダンT「よっしゃ、じゃあまずは艦隊編成と準備ですね、でも俺の南方鎮守府はともかく北方のT子は日本海側から回ってこなければならないような」

元帥「T子は私の艦隊と共にタウイタウイを目指す作戦となっていてね、今回はタウイタウイまでいって近海の深海棲艦を駆逐するという中規模作戦で通してるから」

T子「そそ、それで私は今日こっちに来てたのねぇ、会議とかそういった感じで」

提督「……その近海深海棲艦というのは、やっぱり」

元帥「友に頼んでそれっぽい偽装情報を少し」

ダンT「元帥さんって本当に無茶ばっかしますね」

提督「というか気になってたけど、T子さんは元帥さんに普通に喋ってるけど、いいのか?」

元帥「ああ気にしないでいいよ、ウチの孫娘だから」

提督「…………」

ダンT「…………え?」

T子「そゅこと」

元帥「だから今回の合同作戦もすんなり通ってよかったよかった」

提督「ああ、はい」

青葉「シュバッッと参上! 青葉から報告です!」

元帥「何かね」

青葉「北方・南方・とある鎮守府の随伴艦達が仲良くお茶を始めたので取材を少s――

元帥「仕事をしなさい」

青葉「横鎮の司令官殿が演習の見学と次期合同演習の会議でこちらに向かってます」

元帥「……分かった、三人一気に集めるのは不味かったかね、仕方がない」

提督「横須賀鎮守府ですか、ご近所ですし色々と付き合いでも?」

元帥「まず私がアイツ嫌いだし、アイツも私が嫌いなんで気付かれると厄介だ」

ダンT(どうしてそんな関係に)

元帥「ダンT君はこの後すぐに南方に戻ってくれ、T子は会議の続きってことで先に第一会議室へ、提督君は第三工廠に向かってくれ、知り合いができただろう?」

提督「どうしてそれを……聞かれてたんですか」

元帥「結構大きな声だったよ? それじゃあ今は解散だ、第三工廠に向かうのにはあっちの通路を使ってくれ」

――


横元帥「これはこれは中央元帥殿、こんな日中から演習の拝見とは精が出ますなぁ」

元帥「いやはやそちら側もこんな時間から視察かい、生憎だがそちらに見せる程の落ちぶれは無いがねぇ」

横元帥「いやそれはいい、私は私の育った海が汚されていないかが心配なだけですから」

元帥「それならご心配もないのう、模擬弾は海に浮くので回収も楽だからねぇ」

横元帥「そうですかそうですか……海は綺麗で元帥殿も綺麗ごとがお好きなようで」

元帥「…………」

横元帥「汚いところに手を入れるが無い事を心底心配しますねぇ、まあ元帥殿なら気にするだけ無駄でしょうか」

元帥「心配してくれるとは優しいね、横須賀も最近軍の出入りが多いと聞く、どのようなお話なのか些か興味もあるがね?」

横元帥「……いずれ分かりますよ、公に出るのはもうじきですから、では私はもっと近くで見てきます」

元帥「くれぐれも飛沫に気を付けて」

元帥「…………キナ臭さを倍増させてくれるとはありがたいのか、それともこれも計算なのか」


――ウェーク島・ピーコック岬沖――

離島棲鬼「ン……カザムキガ…カワッタワ……ナニカ…ウゴキダシタ」

港湾棲姫「コワイ……アナタノ…カン……ヨクアタル…カラ……」

離島棲鬼「…ダイジョウブヨ…ドウセ…ココマデコレナイカラ……ネ」

港湾棲姫「…………ソウ」

離島棲鬼「ダカラアナタハ…イツモノバショニ…イレバイイ」

離島棲鬼「カリタカラダモ…モラッタナマエモ……ナレレバワルクナイワ」

離島棲鬼「フフ……カンムス…ニンゲン……ナブッテアゲル」


――

提督「第三工廠、第三工廠……ああここか、いや小さいけどキレイだなぁ」

如月「そうね、第三なのにこれだけ綺麗だとウチのボロさが目立っちゃうわね」

提督「ほんとだよ……んーと、整備しているようだな、今は忙しいか?」

如月「あ、石橋さんが気付いたみたいよ?」

石橋「提督さんじゃないっすか! 早速きてくれたんですか?」

提督「うんまあ、というよりは元帥さんにここにいくようにと言われてな」

石橋「元帥さんから!? ……なぜ?」

提督「今は整備中か?」

石橋「そうなんすよ、第二まで溢れたようで第三で大型整備ですよ、こっちの経験は少ない人が多いんすけどねぇ」

提督「忙しいか?」

石橋「そうでもないっすよ? 溢れてきたのも軽巡と戦艦一隻ずつですから……まあ経験値的にバタついてはいるっすけど、サボれるくらいには」

提督「そうなのか、しかしここは綺麗だな……第三はダメダメというが設備はしっかりしてるじゃないか」

石橋「そうすか? 第一と第二の工廠以外を見たことがないんで良くは分かりませんが、これでもホントに小さいっすよ」

石橋「あ、立ち話もなんでしょう、中でも見学していってくださいよ、艦娘総司令官に見てもらえたら皆嬉しいでしょうし」

提督「まあそうだな、こうも日向にいると敵わないし、少し見学していくよ」

石橋「んじゃあまずこっちっす」

整備A「おい石橋、どこいって……おっ?」

整備B「どうし……艦娘総司令官、さん?」

石橋「作業止めんなー、今日知り合って仲良くなった提督さんだ、第三工廠を見学してもらおうと思ってね」

整備B「だ、第三工廠なんて見るもんないっすよ? それなら第一見に行った方がいいのでは」

提督「ああ、あまり気にしないでいい、第一は忙しそうだし石橋とはもう友達みたいなもんだから」

如月「アームも良いところのね……基本的に白いから明るいわ」

石橋「白い壁に鉄骨も新しくして青白く綺麗っすよね、これだけは第三の取り柄っすよ、第一第二は改装の余裕も必要も今はないんで」

提督「第三はあったのか?」

石橋「もともとオンボロだったんですが、台風で屋根ごと吹っ飛んでしまったんすよ、それでもう立て直そうってことで新設、設備も少し良くなって嬉しいっすけど」

如月「艤装の整備を人にやってもらえるなんて、やっぱり都会って凄いわね」

石橋「提督さんの所は整備員はいないんすか?」

提督「というか並みの人間は俺以外に居ないという惨状だよ……連絡所も食堂も物販も艦娘がやってくれてるし、うん、辺境だよ」

石橋「そ、そうなんすか……でもそうなると改造とかできないんじゃないっすか?」

提督「改造?」

石橋「艦娘の強化の一種っすよ、近代化改修ではできない大規模な改装を行うんです、艦娘によっては艤装の形を大きく変えなきゃいけない事もあるんで、人がいた方が圧倒的に楽なんすよ」

提督「そう、なのか……その辺はウチの妖精さんにまかせっきりでな」

石橋「妖精さんが見えるんですか、あ、まあだから司令官になれたんでしょうけどね……まあ、第三工廠の言葉は参考にもならないような気もするっすけど……こっちが近代化改修用の設備っす」

石橋「近代化改修は原則として故障や状態の悪くなった艤装を素材とするんで、その解体もできるようにはなってます、本格的な解体作業は第二の専門なんでこっちは簡単な物しかできませんが」

提督「解体ね……あまり良い話は聞かないが」

石橋「解体は後遺症が残る可能性もあるって聞きますよね、近代化改修の場合は艤装を完全に分解せずに継承するんで後遺症が出る事は少ないらしいです」

提督「不思議だな」

石橋「艦娘は艤装と長く適合関係にあるので生命力的な物でも抜き取られてるんじゃないっすか?」

提督「末恐ろしいことを言わないでくれよ……」

元帥「気になるかい?」

石橋「ほびょっ!? げ、げげげ元帥さん!」

提督「教えていただけるんですか?」

元帥「別に隠すようなことでもないけどね……ちょっとした怪談話になるよ?」

提督「怪談話ですか、あの角に俯いて佇んでる女のみたいな感じですかね?」

石橋「えぇっ!?」

提督「まあ冗談」

元帥「いやまあ近いような感じだよ、艤装解体は成功したけど後遺症でまもなく亡くなった女の子がいてね、その子が持っていた艦魂部品を使ってまた新しく艤装を作り直したんだけど」

元帥「不思議なことに適合者が終ぞ見つからなくてね、大本営も不思議に思いつつ、設計段階での不備だと結論付けて返却、再建造を依頼しようとしてね、その晩は倉庫の角に格納していたんだ」

元帥「次の日、引き取りが来て倉庫まで向かうが、その角に置いてあったはずの艤装は見当たらなかった、不思議に思い監視カメラを確認すると、ある一時だけカメラにノイズが走って見えなくなっていた」

元帥「その後、工廠で次の解体作業があると向かった作業員が、ドックの作業台の上に何故か置かれているその艤装を発見、何でこんなところに、邪魔だなぁと艤装を数人で倉庫まで戻そうとしたんだが」

元帥「……倉庫前まで到達したときに、作業クレーンが横転、作業員数名はその下敷きになって死亡してしまっての、人が駆け付けた時にはその艤装はまた姿を晦ましていた」

元帥「後日、砂浜の岩石の上に海を見つめるように置かれている艤装を発見、ただどんなに力を掛けても動くことが無く、いまでもなお水平線の彼方を見つめ続けているという」

石橋「じょ、冗談っすよね?」

元帥「二丸町の砂浜にとある艦娘の艤装が置かれているんだけど見てくる?」

石橋「え、遠慮します……いやでも流石に関係ないですよね?」

元帥「……それで提督くんにここで待っていてもらった理由だけど」

石橋(否定も肯定もしない、だとっ! 俺怪談苦手なんですよぉぉぉ!)

提督「……参考とかでしょうか?」

元帥「半々だね、如月ちゃんはまだ改修も改造もしてないか?」

如月「はい」

提督「まだ近代化改修は良くわかっていないので、放置していました」

元帥「そうか、ところで石橋君、君はこれから仕事あるかな?」

石橋「演習での整備で、流れてきてはいますが、今の所はこの作業だけです」

元帥「うむ……じゃあ提督くん、如月ちゃん」

提督・如月「はい」



元帥「……改造をしようか」

――作戦結構日・とある鎮守府近海――

提督「事後報告は偽装、今回は人間自身も大海原を航海か……これって会議物って奴だよなぁ、後悔しそう」

加古「えっ! つまんn――

古鷹「加古!」グイッ

加古「おふっ!」

提督「しかもお留守番は龍驤と利根と雷……それ以外全部連れてくるってどういう事……燃料がそこを尽きそうだよ」

白雪「凄いですね、軍艦の行列というかなんというか」

大和「連合艦隊みたいね」

赤城「空母は私だけのようですが」

夕張「私は鎮守府に残ってたほうが良かったのでは?」

提督「さあ、夕張は連れてくるようにと元帥さんから言われてたんだ」

夕張「一体どんな……て、あっ! ちょっと速いってー!」

木曾「兵装を積みすぎなんじゃないか?」

夕張「だ、だってぇ、色々試験もしたいし……敵は特異だと聞いたし!」

白雪「艦影捕捉、通信入りました、中央鎮守府と北方鎮守府の艦隊です」

提督「了解、んじゃあそろそろ本格的に始動だな、二艦隊と合流の後南方鎮守府艦隊とのランデブーポイントまで急ぐ、元帥さんの調査だとここを撮影衛星が通るのがヒトサンフタマルだ」

木曾「中々にスリルのある作戦だなぁ、よし!」


――トラック泊地――

??「ほほほ、奴も動き出したころじゃろう! ふむふむ! どうじゃね球磨くん、多摩くん!」

多摩「うるさいにゃ……ジジイ鮪釣れないなら八つ裂きにゃ」

球磨「準備はできてるクマー、まあこんな島じゃロクな事は出来ないけど、精一杯だクマ」

??「鮪はもうちょい待ってのぉ、さあこちとらあっこの別嬪さんの所為で生死を彷徨うありさまじゃあ、戦いの始まりじゃのう」

多摩「待てねーにゃ、ジジイ八つ裂きにしてイ級にプレゼントすれば鮪もらえる気がするにゃ、わらしべナンタラにゃ」

??「それはちょっと無理あるんじゃなかろうかねぇ、どれどれ……敵さんの動向は依然変わらずって所かの」

球磨「トラック元帥の予想は当たり過ぎて怖いクマー」

ト元帥「ほっほっほ、あっこの別嬪さんも風を読むのが上手いと来たもんだ、こりゃあ儂としても勝負したいものじゃのお! なあ!」

多摩「……動くのかにゃ?」

ト元帥「中央のジジイになぞ遅れは取れんわ! 残ったキミたちだけだがトラックの全力を出さないかんからな! がっはっはっは! さあ行こうぞ、ジジイは若いの連れてくるようじゃしな!」

多摩「しょうがにゃいにゃあ……多摩の右腕が疼くにゃ」

球磨「グリズリーベアーの異名は伊達じゃあないクマ、そうときまれば」

ト元帥「歓迎会の最終調整じゃあ! ほれほれヤシの実でもなんでも持ってこいやぁ!」

多摩「ここにヤシの実はないにゃ……はあ、馬鹿ばっかにゃ」

球磨「その馬鹿の一員にいるのは多摩だクマー」

ト元帥「どうせここに到着するんは夕暮れか夜じゃ、出来る限りの事をやるぞい」

多摩「夜中に明かりつけて騒いだら敵の良い的にゃ」

ト元帥「儂の勘はよう当たる! 心配するでない」

多摩「ジジイの勘ほど心配な物はないにゃ……球磨は料理でもやってろにゃ」

球磨「ちゃっかり手伝うところ、流石は多摩だクマー、自慢の妹だクマー」

多摩「ほんと……うるさいにゃぁ」 

ここまで!
次回はいよいよ特異深海棲艦とのバトル!になると思います

一応もう分かると思いますがメインフェイズ3は春イベです

というか1000で終わらせたかったけどこれ絶対無理ゲ、2スレ目にもつれ込んじゃうかもだけど、一応固定プロットだとあとメインフェイズ三つしかないんだよなぁ
余ったら後日談とか安価とって、それでも持たなそうだったら依頼出すことにしよう

とりあえず次回は私の大好きな港湾姫なんで頑張りたいと思いまうす、ついでに私は離島に会ったことありません

とりっくおあとりーと?
先週の報告で「今週か来週に」と宣った割に更新がギリギリという大問題

時間は沢山あったろうに執筆を怠っていたサボり魔が投下を始めます(言い訳はしないキリ)

(ただ一つ言うならば文章力の低下で今まで以上に理解し難い内容になっているという点)

ダンT「よっ」

提督「驚きだよ、船三つにこの数の艦娘配備だと」

元帥「護衛任務だったら核弾頭並の重警備だね」

T子「今の時代核弾頭何て思い出の産物だけどねぃ」

提督「深海棲艦には核すら通用しない、てことか?」

T子「深海棲艦こそがオーバーテクノロジーの塊みたいな物だし、通用する物は妖精さんにしか無理ぃかな」

元帥「まあ深海棲艦の装甲を貫ければ話は変わるのだけれど、海自の全戦力物量でも深海棲艦一隻沈めることはできないだろうね」

元帥「逆にあの身体を守る装甲を壊す事が出来るようになれば、私達人類の科学力でも十分に太刀打ちしうる事が分かっている」

ダンT「そしてその方法も、鹵獲した数匹の駆逐艦と、いつぞやの空母ヲ級鹵獲で実験を続けて判明を急いでいる、か」

提督「実験、ね」

ダンT「やつらの艤装の仕組みや装甲の破壊方法が教科書に乗る日も近いんじゃないか?」

元帥「全てはヲ級の鹵獲で流れが良くなっているよ」

提督「……まあ俺は、腕の飛んだヲ級を殴ったら良い所に入って気絶してくれただけなんですが……あの鹵獲方法だってヲ級が目覚めていたら船ごと」

T子「まあ結果は結果ねぇ」

元帥「このままトラックに向かうが、深海棲艦には気をつけた方がいい、ウェーク島が敵の本拠地なら見張りでもいるだろうからな」

ダンT「そうならない事を願うしか、この海の上じゃありませんからね」

――

球磨「おいでやすトラック泊地クマー」

多摩「よく来たにゃ、こんなに大勢」

ト元帥「ようきた老いぼれ、若いのも連れとるのぉ」

元帥「久方ぶりだな、トラック元帥、また皺が増えたんじゃないか?」

ト元帥「ぬかせ、老いぼれは皺が増えてナンボじゃけ、皺が無いんは笑わん証拠じゃ」

元帥「都会で軍人しとればそりゃ笑顔も消える、己の笑窪はもう十年も見とらんよ」

球磨「あれ、そこにいらっしゃるは木曾じゃないかクマ?」

多摩「ほんとにゃ、あの帽子にあの眼帯は木曾だにゃ」

木曾「ん? あ、姉貴……か、こんな所に」

球磨「今まで見てきた木曾の中では一番幼いクマ、初々しいクマー」

多摩「最近の木曾は派手になってきてるにゃ、これぐらいがいいにゃ」

木曾「俺を流行物みたいにするなよ……にしても、本当になんというか」

夕張「ただの島ね、建物ってこのボロボロの……」

ト元帥「これでも儂の職場じゃ、君達都会育ちにはちと厳しいかのう」

元帥「まぁ、ここに滞在するのもウェーク島の問題しだいだからな、すぐに帰るさ」

ト元帥「それが長引くとここに滞在する期間が増えるが、こんな大勢泊まれる施設はねぇよ?」

提督「確かにそうですね、最悪の場合テントか何かあれば野宿でも平気ですが、私は」

ダンT「え、俺は嫌だぞ?、虫やベーだろ」

提督「なんだお前虫苦手なのか?」

ダンT「あぁ? だってキモいだろ?」

提督「以外過ぎて怖いわ」

ト元帥「なに、中も外も変わらんよ、虫ならいくらでも湧きおるわ」

ダンT「まじか」

球磨「そうだクマ、力のある奴に協力を仰ぎたいクマー、机やらが多くて二人じゃ無理クマ」

多摩「三人でいいにゃ」

提督「じゃあ大和と赤城、後は姉妹ってことで木曾だな」

木曾「理由がそれか……まあいいぜ」

提督「頼んだ」

ト元帥「ほほぅ、この若造が重要戦力かい? とことん若いようじゃが、使えんのか?」

元帥「少なくとも、今の中央のどの連中よりかは信頼できるよ、力で言えば保有数の多い中央になってしまうがね」

ト元帥「信頼か、今の中央では聞かん言葉だろうな、前に一度行ったが、ありゃ駄目じゃ」

ダンT「ピリピリしてましたよね、横須賀とは上手くいってないんですか?」

元帥「それはな、急に近くに巨大な鎮守府ができて、それで最大規模にまで上がってきたんじゃ、気に入らんだろうね」

ト元帥「人間同士で争ってりゃ深海棲艦も名折れじゃな」

元帥「今はその深海棲艦もキナ臭い世の中だがね……ウェーク島はどうだ?」

ト元帥「分からん、目立った動きは無さそうじゃ、ただ一つ気になることはあったがのう」

T子「気になること……?」

ト元帥「特異深海棲艦の一種が偵察か何かで少し姿を現しおった、気付かんフリしとったら見えるか見えんかギリギリの所で観察しおったわ」

元帥「……近くの泊地だ、警戒はしているか」

ト元帥「遠目でも分かったが、あの特異はヤバいぞ」

ダンT「ヤバいって……艤装とか?」

提督「エリートレベルとか?」

T子「艦隊そのものとか……? そんなの倒せるのかなぁ」

元帥「いや、お前さん絶対それ、」

ト元帥「ヤバいぞ、こう、ドーンじゃ、バンとかそんな比じゃねぇ、上から前にかけてドーン! ドーンとな、がっはっはっは」

ダンT「ああ」

提督「なるほど」

T子「胸か……ちっ」

元帥「T子?」

球磨「準備できたクマー、働き者の戦艦様で助かったクマ、だが赤いの、貴様はダメだクマ」

赤城「あまりにもおいしそうだったので……」

大和「私で良ければいつでも、片付けの時も手伝うわ」

ト元帥「準備整ったか! んじゃぼちぼち始めるとするか、中央の老い耄れに若いのの歓迎会じゃ、島で取れたもん詰め込んだけ、食って力つけてけや」

ダンT「おお、ありがとうございますねぇ!」

提督「ありがとうございます」

T子「ここで取れる物?」

ト元帥「そうじゃ、魚はうんまいぞ、釣ったばかりで新鮮じゃ、陸の物はまあ、あれだわな」

提督「あっ」

T子「?」

元帥「気にしない方がいい(どうせ虫かその辺の動物だな)」

球磨「あんずるなクマ、ちゃんと安全な物しか使っていないクマ」

多摩「ちょっと危険なのも毒抜きしてあるにゃ、まあ平気だにゃ……多分」

T子「えっ」

提督「確約はしないのか……ていうかダンT?」

ダンT「うめーな! おいお前らも食えよ、この良くわかんねぇモン詰め込んだコロッケうまいぞ!」

ト元帥「がっはっはっは!」

T子「提督クン、私早くも帰りたぃかな」

提督「ここに問題解決まで生活するんだよな……自信なくした」

T子「君だけが唯一の仲間だね」

提督「いや、虫はカルシウムと言うし意外といけるかもしれない……」

T子「えっ」

提督「でも蛇とかだと……あーでも鳥肉みたいなんだっけ? あれ、それは鰐?」

T子「酷い裏切りを見た」

ト元帥「…………」

――トラック泊地・近海――

ザバ……

港湾棲姫「ファー……ァ……ツカレタナ…」

港湾棲姫「ンー……ナンカ…ニンゲン……フエタ…?」

港湾棲姫「メンドウ…ナニヲシテイル? マツリ…カ?」

港湾棲姫「チョットミニキタケド……ウゴキハナイカ」

ホ級「グ……」

港湾棲姫「コノママ…テイサツヲ……」

港湾棲姫「……ネムイ」

元帥「皆、ちゃんと寝れたかな?」

ダンT「ぐっすりでした」

提督「ちょっと蚊が多くて辛かったですが」

加賀「私が何か」

T子「加賀ちゃんじゃなぃよ、蚊、モスキートってやつ……私ぃは畳に布団だったから寝にくかったなぁ」

大和「あの人数であの部屋は少し狭かった気もしますね」

提督「艦娘用の部屋は大きかったようだけど、それでも?」

島風「私は寝るのも起きるのも一番速い!」

ダンT「島風はいつも速いよな、しかし俺には勝てない」

島風「むむむ、提督起きるの速すぎ!」

元帥「色々言いたいことはあるかもだけど、とりあえず話を進めさせてもらうね」

元帥「今日は準備を進めて万全の状態を作る、あとはゆっくり休んで、早朝……日の出前に出発する」

ダンT「奴らが気を抜いている時、ていう感じすかね? まあ奴らが寝るのかは分からないが」

T子「でも生物だしねぇ、最近のは人型になってきてるし寝るのかも」

元帥「まあそのこともしっかり確認できればいいね」

提督「ここに各鎮守府の主力を呼んだのは?」

元帥「それに関してはこれから説明するよ、まず順を追って話すと、その主力だけで行う作戦があるんだ」

元帥「島風、加賀、大和の三隻には少し重要な作戦をしてもらう、しっかりと覚えてくれ……」

――――

球磨「積み荷はコレだクマ」

多摩「そっちの箱はそっちの船にゃ」

ト元帥「各鎮守府にはそれぞれバラバラの場所に行ってもらう、近場じゃ点々と分散して深海棲艦の群れが現れとるからな」

元帥「南方鎮守府艦隊はサメワニ沖、北方鎮守府艦隊は少し進んでズンダ海峡、とある鎮守府艦隊はポートワイン沖海域、それぞれの場所で深海棲艦の艦隊を集中、可能なら殲滅してくれて構わない」

ト元帥「そのうちに儂らがあん島に直行する、正直他の艦隊と接触するのは囮のようかもしれんが、一気に合流して襲われるよりはマシだ」

ト元帥「それにピーコック付近の黒い特異深海棲艦の他にもう一隻も存在が確認されとる、そっちとの接触も避けたいわけじゃ」

元帥「君達三人の艦隊のうちどこか一つにその特異深海棲艦が当たれば、こちらも動き出すということだね、守備を減らしてすぐにでも討ちたい」

ダンT「そんな簡単にいくんですか?」

元帥「このジジイはこのナリでも凄い策士だからね、それに凄い幸運の持ち主だからね」

ト元帥「そこまで大げさなモンではないがな、さて、さっさと準備終わらせるかのう」

元帥「さあ出撃は近い、ゆっくり休んでくれ」

――――

提督「ポートワイン沖、現在深海棲艦の姿は認められません」ピピ

夕張「艦影のエコー無し、もしかして移動したとかですかね」

古鷹「どうでしょう、深海棲艦は一定の場所から動くことは少ないですからね」

提督「……まあ考えても仕方ないさ、このまま哨戒を続けて、いつ現れるかは分からないからな」

夕張「控え組はこのまま待機?」

提督「大破者がでればその時に即戦力として交代はするが、船の緊急ドックで修復ができればすぐにでも戻ってきてもらうよ」

提督「特に夕張はこっちのサポートに居てくれないと人手が足りないからな」

夕張「秘密作戦でだーれも居ませんからね」

ピピッ

夕張「……艦影捕捉、反応は深海棲艦」

提督「来たか……各員通達、深海棲艦を捕捉した、気を引き締めてくれ」

――――

港湾棲姫「ツイニ…キタノカ…」

へ級「…!!」

港湾棲姫「ナンドモ…ナンドモ……」

提督『特異深海棲艦と遭遇……戦闘に入ります』

港湾棲姫「クルナト…イッテイル……ノニ…」

赤城「軽巡で固められた艦隊ですね、特異はまた変な艤装、あれが基地型でしょうか」

白雪「基地そのものの深海棲艦……おそろしいですね」

木曾「まずは周りのやつから沈めるぞ!」

港湾棲姫「ドウシテ……ドウシテクル……」

へ級「ガァ!」

ホ級「ギギッ!」

夕立「……ぽい」ドンドン!

如月「そっちは任せて大丈夫かしら?私はこっち」ガチャ

ホ級「ホッ?」

如月「ふふふ」ズンッ!

ドォン!

ホ級「ギッ」ズガァァァン

加古「いっちょ上がりー」カチ

如月「加古さん、この合わせ技は良いわね」

加古「だねー、古鷹に練ってもらって正解だったよ」

イ級「ィ……ァ」ドン!

夕立「おっと! 危なかったっぽいー、邪魔は許さないんだから!」ギギッ

イ級「ギ!」ドォン!

木曾「効かないなぁ」スッ! バシャ!

赤城「発艦始め!」

港湾棲姫「アレ……オモッタヨリ…ヒガイシンコク?」

港湾棲姫「リトウハコノカンタイヨワイッテ……」

木曾「はっはっは! どうだ?」ドォン!ドォン!

イ級「ギァッ」ズガァァァン!

夕立「こっちも!」ガチッ

夕立「これで終わりっぽい!」ドゥン!

イ級「イギッ」ガァァァン!

赤城「投下」

へ級「イィ!」

ズガガガガァァァァァン!

港湾棲姫「……」ガコン…ドォン!

如月「っと」パシャッ ヒュン!

港湾棲姫「ナゼ…」ガコン

木曾「後はお前だけだな」パシャパシャ

港湾棲姫「クルナ」ドォン! ドゥン!

夕立「ぽいっ!」ドン!

ギイィン!!

木曾「当たらないぞ」スッ

港湾棲姫「……コナイデ…」

木曾「これで終わりだ」ガチャ

港湾棲姫「…………ザンネン…」グッ! ブンッ!!

木曾「なっ、艤装か!?」バシャ!

ガブッ! ギキギッ

白雪「木曾さん!」

港湾棲姫「カザリダト…オモワナイデホシイ……」

木曾「くっ! 離せ!」

赤城「まずいですよ! このままではゼロ距離射撃に当たってしまいます!」

如月「砲撃――

港湾棲姫「アシモトモ…ミタホウガイイ……」

如月「っ!?」

イ級「ギァァ!」バシャァァ!!

白雪「もう一隻!?」

へ級「ァァ!!」ザバァ

白雪「……というより」

加古「もう一艦隊って感じか……あたしゃ帰って寝たいよ」

港湾棲姫「……フフ」グォン

木曾「何だ、これ」

赤城「たこ焼きでしょうか?」ジュルリ

木曾「くっ、この状況でもアンタは揺るがねぇな……まあどう見ても違いそうだが」

護衛要塞「キキ」

護衛要塞「ケケ」

夕立「真ん丸は武装が特になさそうっぽい! 最優先は特異!」

赤城「そうですね!」

木曾「ちっ! この口、動かねぇ」

港湾棲姫「…………ソウダナ」

夕立「ってー!」ダンッ!

港湾棲姫「……」

ヒュン!

護衛要塞「キキィ!」ズガアァン

夕立「えっちょ」

加古「身代わりになった」

赤城「……あのたこ焼きを倒さないとまともにダメージは入らなさそうですね」

護衛要塞「ケケ」

港湾棲姫「コウショウ…シヨウ」

木曾「交渉……だと?」

赤城「……提督」

提督『……聞いておこうか』

港湾棲姫「……カンタン…コノコヲカエス……ソシテイマスグカエレ」

白雪「退けってことですか」

加古「深海棲艦が、みすみすあたし達を返すって?」

港湾棲姫「ワタシハ…ベツニタタカワナクテモイイ…ソウオモッテイル」

赤城「信じられませんね」

木曾「……」

港湾棲姫「ドウスル?」

提督『……もしそれが本当だとして、お前等に得はあるのか?』

港湾棲姫「トク? シマニチカヅコウトシテイル…ソレヲトメルタメ」

提督『やはり、何かあるんだな』

港湾棲姫「イワズトモシッテイル…ハズ……タダ…ソレモワタシニハ…ドウデモイイ……」

赤城「一体、あなたは何を」

提督『なるほどな……木曾、一度だけ強行を許してほしい』

木曾「ふっ、了解だ」グッ

港湾棲姫「ッ!」

木曾「コイツの口に二発だ!」ドンドォン!!!

ガアアァッァァ!!! グワンッ

木曾「くっ!」バシャッ!

港湾棲姫「……アエテクチニホウゲキ…オドロイタ」

木曾「ふっ! こうでもしねぇとその口離れそうになかったからな」中破

提督『交渉の答えだ、我々は木曾を回収し、君を倒して島に行く』

港湾棲姫「……ミチスウ…メンドウ」ガチャガシャ!

護衛要塞「キキキ」

港湾棲姫「イマスグニ…カエレ!」ドドドドォン!!!

今回はここまで
次回は港湾棲姫を突破して離島棲鬼と対峙する所まででかね
頑張ります

今以上に忙しくなる時が来ると思うと恐ろしすぎて笑っちゃうぜ

文章力の向上を図りながら来月初旬の更新を、若しくは中旬ということになりますが、またお待たせしてしまいそうで誠に申し訳なく候

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年08月30日 (土) 04:37:31   ID: Dz_gYoUu

公の場に晒すんだから人に読んでもらいたくて晒すんだろう?
もっと読みやすく伝わりやすく書けよ。初めから最新のレスまで一つも成長してないじゃん。

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