女勇者「さあ魔王、人間を滅ぼそうよ」魔王「何を言っているんだ貴様は」2 (382)

R-18をやりたいがためという不純な動機で移転

前スレ
女勇者「さあ魔王、人間を滅ぼそうよ」魔王「何を言っているんだ貴様は」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1438598471/)

女勇者

歴代最強の勇者
その魔法力は宇宙を一瞬で消滅させられるほど
その身体能力は魔王クラスがいくら能力強化魔法を重ね掛けしても追いつけない程

邪神召喚も禁呪もためらいなく発動する
最近、時間と空間の神にして副王、邪神ヨグ=ソトホートの欠片を取り込んだ


他人を絶望させるのが大好きな絶望厨。「ねえ?今どんな気持ち?絶望してる?」と追いつめた人間に言うのが好き
あくまで人間を絶望させるのが好きなのであって魔物とかは絶望させてもあまり面白くない

魔王の力に惚れ、ついでに見た目も好きになったガチサイコヤンデレ

胸はあまりない

魔王

歴代最強の魔王
その魔法力は銀河系一つなら数秒で破壊できるほど
その身体能力は魔物全てが束でかかって来てもかなわない程


種族で言えばリザードマンであるが魔王であるが故に禍々しく、巨大な鉤爪と牙、翼をもつ。間違ってもドラゴンではない
知っている人はデルトラクエストのブラールを思い浮かべてほしい

人間形態・半魔形態・完全魔物形態・闇形態と持ち、魔王城では半魔形態でいる
完全な魔物形態になると下級の魔物が怯えて可哀想だという理由

闇形態はある程度のダメージを負った際に発動する最凶形態。世界そのものすらも飲み込む巨大な闇そのものへと変貌する



常に民のことを考える良き王であり、ガチクズな人間の王に怒りを見せる人格者
でも嫁にはヘタレ

人を殺すのは種族間の戦争と食料とするためであり必要以上に残虐な行為は良しとしない(グロが苦手なだけ)


女勇者に惚れられてヤンデレに悩まされることになるが娶ると決めた以上全力で受け入れようと柔軟に対応している
しかしそれは周りからすればヘタレにも見える

勇者

女勇者が人間を裏切ったために新たに選出されたショタ勇者

だが心が壊れており、心を許した人間以外全てが"自分と同じ生き物"と認識できない


特殊な体質があり、周りの人間は何をされなくても狂気に陥り、笑いながら、または泣きながら人を殺すようになる

かつて自分がいた孤児院全ての人間を狂気に陥れて殺し合いが発生し、後に「孤児院の悲劇」と呼ばれる事件となった
その事件で生き残ったのは勇者ただ一人


戦闘能力は異常に高く、女勇者とも互角に戦える

戦士

勇者と共に旅する男

勇者の特殊体質でも狂気に陥らない耐性もちであり、暴走しやすい勇者のストッパー役

現状勇者が心を許した唯一の人間であり、だからこそ必要以上に信頼されている


女勇者、魔王、勇者と比べるとぶっちゃけ弱い

側近

魔王の側近であり女勇者の教育係であり良き友人

人間の悲鳴が大好物。そこはやはり魔物である

今までのあらすじ


女勇者人間を裏切って魔王側に着いた上に魔王に惚れてヤンデレ化

事態を重く見た人間の王が前勇者と魔王と倒すために新勇者と戦士を派遣した


以上!

期待
1は予め見た方がいいのかな?

>>10
読んでおいてもらえると助かります
今日は更新ないので今日の内にでも

前スレ読んだぞ
めっちゃ面白かったし魔王がヘタレかわいい
地味に勇者と戦士応援してる
それにしても女勇者ブッ飛んでるなあ(褒め言葉)

>>13-14
読んでくれてありがとう

感想くれるのも本当にありがたいです

女勇者「あの町今頃どうなっているかなー」

魔王「あの町?どの町も廃墟にしてきただろう?」

女勇者「あのお菓子の町だよ!」

魔王「ああ…………あのおぞましい…」

女勇者「綺麗じゃん!」

魔王「…何も知らなければな」

女勇者「そろそろ人に食べられちゃってもいいと思うけどね。虫に食われちょっとずつ解けていくよりはマシじゃん?」

魔王「全然マシとは思えないぞ」

―――――
―――

勇者「どれも温かい光だった。今は甘いだけ。食べられるって」

戦士「しかし…こうも人間そっくりだと食べにくい…」

勇者「」ボギン

戦士「お、おい」

勇者「美味しいよ?」ペロペロ

戦士「…まあ、じゃあ一つ」ポキン

勇者「もっと食べたい」スラァ


剣を引き抜く勇者


戦士「おい、飴を剣で切る気か?べたつくぞ」

勇者「洗えばいいよ」


そう言って人間型の飴の顔部分を薄くスライスして食べる勇者

戦士「そろそろ行くぞ」

勇者「どこに?」

戦士「出発って意味だよ」

勇者「やだぁ、もっと食べる」

戦士「いつまでもここにいるわけには行かないだろ?」

勇者「…戦士が言うなら…うん」

戦士「よし、なら」

勇者「一人、粉々にして持っていくから」

戦士「一人って言うなよ…俺も食っちまったんだから…」

―――――
―――

女勇者「…虐殺したいなぁ」ボソッ

魔王「そんなお菓子食べたいなあってノリで独り言言われても…」

女勇者「ホワイトデー!」

魔王「聞こえない!」

女勇者「魔王が人間を虐殺するのを否定するの?」

魔王「しないが…」

女勇者「なら行こうよ?ね?魔王様?」

魔王「…分かった分かった、連れて行ってやるから」

女勇者「ホント!?やったー!」


魔王(何か大きく間違えている気がする…)

とある国の跡地にて


王子「ここも酷い有様だ…」


もはや腐臭が漂っているような程の惨状…自然に廃れたものではない


王子「俺の国のように…滅ぼされたのか」

「お若いの…このような過去に取り残された国に何の用かな」

王子「!?」バッ

王子「あんた…いつからそこに」

「亡霊のようなものじゃよ…偶然魔力の残滓に触れて少しだけの間魂が現世に引っかかったんじゃ」

王子「…もし、もし知っていたら…ここを滅ぼした奴らのことを教えてほしい」

「…魔物じゃよ。それも、魔王とその軍」


王子「…魔王…」ギリ


どうしようもないのかもしれない。そんな強大過ぎる相手。でも、それでも


王子「復讐してやる…」


「…魔力の塊みたいな存在になったからこそ分かることもある。東の森、その遺跡に向かうといい。強大な力を得られるだろう」

今日はここまで

このスレはパート2というより完結編として書いていくつもり
まあ途中で女勇者と魔王のイチャコラや勇者と戦士を書きたくて脱線してパート3まで伸びる可能性もあるけど

某国(まだ健在)

女王「は…はぁん♡いいわぁ、もっと。もっと私を愛しなさぁぃ♡」


このレム王国は私の天国。イケメンだけを集めた私だけのハーレム


女王「うふふふふ♡この幸せを独り占めよー」

―――――
―――

魔王「ということなのだが」

側近「そうですねえ。全滅させても問題無い国ですか」

女勇者「」ワクワク

側近「女勇者さんはそれなりに大きくなくては満足しないでしょう?」

女勇者「さすが側近、分かってるー」

側近「世界中から強い戦士が集まると言われているレム王国など如何でしょう
   女勇者さんからすれば手応えがあるとは言いませんが、それでも虐殺のし甲斐はあるかと」

女勇者「おー、いいねいいねえ」

魔王「戦士が集まる?何か理由でもあるのか?」

側近「そこの王が集めているとか」

女勇者「さぞ決闘が好きな王なんだろうなー、きっと闘技場とかあるんだろうなー」ワクワク

魔王「では行くか…」

女勇者「デートっ、デートっ、魔王とデート。人間虐殺国堕としデート♪」

魔王「果たしてデートなのだろうかそれは」

女勇者「デートじゃん?僕たちの」

魔王「まあ、いつも通りか」

今日はここまで
祝オーバーロード2期決定

レム王国近辺

魔王「さて今回はどうする?」

女勇者「そうだねえ、今回は…実体無き物量作戦!」

魔王「何だそれは?」

女勇者「沢山の使い魔で国をいっぺんに襲う!でもただの幻影だから倒そうとしても意味がない」

魔王「つまりただ驚かせるためだけの嫌がらせと…」

女勇者「そんなとこそんなとこ」ニヒヒ

女勇者≪世界の裏側に通じし窮極の門よ≫

女勇者≪我は全にして一、一にして全なりし彼の者の加護を受けし者なり≫

女勇者≪いざその門を開けき時来たれり、我はそれを希う≫

女勇者≪原初の混沌の中心に位置せし狂気の神殿にて身悶えする形無き異形の者共よ≫

女勇者≪無限に惑いし夢幻の幻影となりて我が脳裏より現<うつつ>に叶いて幻のままに顕現せよ≫


女勇者≪幻惑呪文、邪神幻影≫

見るも恐ろしい無定形のおぞましき群れが宙に現れては姿を変えながら国に向けて進撃してゆく


魔王「」

女勇者「魔王?」

魔王「」

女勇者「まおー!」

魔王「っ!…おほん。なんでもない」

女勇者「まさか僕の召喚した幻に絶句してたりしてないよね?」

魔王「そんなこと無い。ただ感心しただけだ。感心しただけだ」

女勇者「ほんとかなー」クスクス

魔物とは全然違うぞっとする存在が波のように押し寄せてくるのを認識する人々

そして認識した次の瞬間にはそれが目の前に移動していた

自分の同じ顔に変わり、この世のものとは思えぬおぞましく不気味で不快な顔色をした自らの顔が歪んで笑っている

記憶する中で最も不快な音を立てて嗤っている


[お前の正体はこんなものだ]

[周りはこんなお前に吐きそうになりながら付き合ってくれているに過ぎない]


「やめろ!」と叫びながらそれを突き飛ばそうとすると腕が泥に突っ込んだような不快な感覚と共に血しぶきをあげて手の形に穴が開く


血しぶきが自分の毛穴に入りこんでくる


「嫌だ、嫌だ。嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だぁぁあああああああああ!!!!」


[お前は、自分自身を否定するのか?]

「違う!違うぅぅ!!」


[違わねえよ]

魔王「なんかものすごい悲鳴が聞こえるんだが」

女勇者「皆メンタル弱いんだからねえ」

魔王「本当に幻覚か?」

女勇者「そうだよ?ただの幻覚だよ。ただの幻覚幻聴」

魔王「そ、そうか…」

今日はここまで



「女王様!国に魔物の群れが攻めて来ています!」

女王「騎士が集まるこの国なら大丈夫よお」

「そ、それが皆やられて…」

女王「それほど…ならば今すぐ城から遠距離攻撃よ。弓手も魔法使いもいれば十分でしょ」

「は、はっ」


女王「まったく、せっかくの楽しい時間を邪魔して…」


ここは私のハーレム。イケメンの男たちを囲んで愉しむ時間を邪魔なんて許せない


女王「さっきの奴はあとで罰ね」

女王「何してるのあんたたち、手が止まってるわよ」

「女王様!」

女王「あんっ♡んん…なにようるさいわねえ///」

「そんなことしている場合じゃないですよ!やつら遠距離攻撃が全く効きません。むしろすり抜けているようにすら感じます」

女王「はあ?んー、じゃあ待ってて。もう一回イったら行くわぁ♡///」


「いくら王だからってそんなに男侍らせて痴態晒して…こんな時まで…」

女勇者「さあ魔王!そろそろ行こうか!」

魔王「ああ」


女勇者「幻覚はここまでだよ、虐殺デート開始ー」

魔王「おー(棒)」

女勇者「やだもー魔王テンション低いなあ」

魔王「おー!(ヤケクソ)」

女勇者「よしよし」コクコク

女勇者「虐殺虐殺~あははははー」

魔王「今回も張り合いのある相手はいなさそうだが、楽しいか?」

女勇者「うん。魔王と一緒に虐殺できるのは楽しいよ♪」

魔王「そうか。では我も」ス


巨大な鉤爪で沢山の人間を八つ裂きにしていく魔王


女勇者「魔王も慣れてきたじゃん」

魔王「慣れるも何も我は魔王だ」


魔王(それに断面などは見えない切り方をしているからな)

今日はここまで

女勇者「ねえねえ魔王?」

魔王「何だ?」

女勇者「共同作業しよ?」

魔王「ふふ、いいぞ」


二人で剣を握り、思いっきり振り上げる


女勇者≪我が剣は精霊に祝福されし聖なる剣≫

魔王≪我らが力は闇に生まれ落ちし邪なる力≫

女勇者≪光と闇のあわさりし時破壊の混沌が一撃に宿る≫


女勇者&魔王『ハァァアッッ!!』


ズバァアァッ

女勇者「はぁぁ、爽快だよぉ♡」


そう言いながら魔王に寄りかかる女勇者


魔王「一撃放つ度にそうやってふにゃるつもりか?」ナデナデ

女勇者「こうしていちゃつきながら虐殺するのが一番なの~」ギュゥ

魔王「なんだそれ…」


眼前には薙ぎ倒された木々、真っ二つにされた建物、ぐしゃぐしゃになっている人間たち


女勇者「いい景色だね」

女勇者「それにほら、ちょっとは手ごたえありそうなのが出てきたよ?」

魔王「ほう?」


前から屈強な戦士たちが横並びでやってくる


「我らが国に対するここまでの狼藉、タダで済むと思うな」

「見たところ片方は人間のようだが容赦はせぬぞ。絶対に貴様らを生かしては帰さん」


女勇者「くす、くすくすくす…ほら魔王。楽しもう?」

魔王「ふ。いいだろう人間ども。かかってくるがいい。我らを殺せるのならばやってみよ。こちらとて手加減はしない」

鎧を着た戦士が二手に分かれ、それぞれ女勇者と魔王を討とうとする


女勇者「遅いよぉ!あはははは!」


カキン
ブシャァア


戦士の剣を弾き、一瞬すら及ばないほんの隙に鎧と鎧の間に剣を差し込む

肉を剣で引っ掻き回し、中身から血肉をぶちまけさせる


女勇者「あははは、怯まずにかかってきなよぉ」

魔王「我は本気を出すわけにいかないからな。これで相手をしてやろう」


人間姿のまま尻尾と鉤爪だけを出現させる魔王


「バカにしやがって!舐めプで勝てる程我らは甘くないぞ!」

魔王「ほう?数秒はもってくれるのか?」


切りかかる剣を全て尻尾で薙ぎ払い、鉤爪で鎧ごと戦士たちを引き裂いだ


魔王「残念だったな。貴様らでは相手にならぬよ」

女勇者「流石魔王かっこいいよー」ギュゥ

魔王「ははは、雑魚相手に勝っただけだがな」

女勇者「いや、見た目。鉤爪とか尻尾とかほんとーにかっこいい」

魔王「」

女勇者「さあどんどん進むよー!」

王城

女王「まったく。まあスッキリしたから来てやったわ」

「そ、それが女王様が愉しまれている内に…」
―――――
―――

女王「壊滅!?何それ」

「そういうことなんです。これはもう生きている人だけでも国外退避させた方が…」

女王「そうね…敵の詳細は?」

「それが…」

女王「強大な魔力を持った魔物と人間の女の子…」

女王(………他の国から注意が回ってきてたわね。わざわざ自ら前線に来て虐殺しまわっている魔王とその妃…)

女王「くす、くすくす…」

「じょ、女王様?」

女王「皆は逃げなさい。私の親衛隊たちも男たち(ハーレムメンバー)もいらないわ」

「ま、まさか女王様一人囮になるつもりでは…」

女王「いいからとっととしなさい」

「は、ははっ」ダダダッ



女王(魔王といえど所詮は雄…色仕掛けすれば簡単に落とせる。私のテクで堕ちない男なんていなかったわ)

女王(魔物のアレも味わってみたいしね…うふふ、楽しみだわ)

今日はここまで

「まだ、まだ死んでない奴がここにいるぞ…」グ


周りの人間の血と魔力を吸い取って立ち上がった兵士が一人


魔王「古式所縁の禁呪。それを使う者がまたいようとはな」

「女王には近づかせぬ。この国は、この国はまだ立ち上がる者がいる限り」


「生き続ける!!」


女勇者「くすっ、くすくすくすくす。最高だ、最高だよ」

魔王「女勇者、もしかしてそれとやりたいのか?」

女勇者「そうだね、こんな希望に満ちた姿を見ちゃったら」


女勇者「へし折りたくなるじゃない♡」

「っっ」ゾクゥ

魔王「では我はここで待つとしよう」

女勇者「いや、魔王は先に行ってて」

魔王「ほう?」

女勇者「先に王様を殺さない程度に虐めていていーよ」

魔王「なるほど」クックック

「行かせるかっ!」ガキンッ

魔王「邪魔だ」ズォォオオオ

「」ビクゥ

女勇者「大丈夫だよ。君がここで僕を殺せば魔王はこれ以上人間界を侵略しないからさ」


女勇者「だからほら、人間界を守れるっていう希望を以て僕を打倒してよ」

「女に手をかける趣味ではないが、事こうなってしまってはもう性別など関係無かろう」

女勇者「良い思想だね。殺す相手に男も女も関係ないんだよ。あるのはただ蹂躙するものと蹂躙される者のみ」


「さてそれはどちらになるかな」

「我が名はリベル=アルベルト・ドルガ。貴様が最後に聞く名となろう!」


女勇者「ロマンチストだねえ。でも僕はそこまで紳士的じゃないよ?」

今日はここまで

リベルが飛ぶように斬りかかる

女勇者はにやりと笑いながら剣を振り上げる

剣がかち合うかに見えたが女勇者は少し軌道を変えてそのまま腹をかっさばこうとする


だがリベルも軌道を変えて剣同士で金属音を響かせる


女勇者「あはは、良い筋力じゃん」

リベル「っ…(この私の剣が女に弾かれただと…なんという力だ)」


更に勢いをつけて斬りかかるリベル

普通なら一旦間を置くために下がる。だがこの相手ではダメだ。少しでも引いた瞬間―

リベル(私はそこで負ける…)

女勇者「」ニィィ

リベル「ぅぉぉおおおお!」ガキンッ、ガキンッ

女勇者「あははは。いいねいいね君の狙いは全て正確に僕を殺しに来ているよ!」キンキン

女勇者「でも届かないんだなぁ♪」カキンッ


リベル「このぉっ!」ブンッ

女勇者「たぁっ♪」ガキン


可愛い声を上げながら剣を振り上げてリベルの剣を弾く

と共に腹を蹴りあげる


リベル「がはっぁっっ」

女勇者「なあに?柔らかい鎧来てるねえ」


リベル(アダマンタイトの鎧だぞ…ただの蹴りで穴を…開ける…なんて…)

女勇者「はいチェックメイト♪」ズシャァ


のけぞったリベルの首に剣を突き立てる


リベル(まだだ…まだ、倒れるわけ…には…)

女勇者「お?」

掻っ捌いた首の傷口が盛り上がり、見る見るうちに塞がっていく

リベル「まだ…倒れるわけには…行かない!」

女勇者「ふふ、一度じゃ倒され足りないんだね」チャキ


今度は女勇者から斬りかかる

瞬時に鎧ごと腕を切り落とす


グシャ


女勇者「え?」


女勇者が血を吹き出していた

女勇者「すごい!すごいよぉぉぉっ!!!」


女勇者の視線の先には鋼鉄の腕を生やしたリベルが見えた


リベル「何故…何故だ…」


リベルの視線の先には肉が盛り上がる様に再生した女勇者が見えた



女勇者「すごい。再生と進化…リ・レボリューション≪最進化≫再生の中で生まれた突然変異!」

リベル「うるさい…この力がなんだとしても…貴様を倒せるのなら!利用するのみ!!!」


鋼鉄の腕を剣へ変化させて女勇者に跳びかかる


女勇者「まだ脆いよぉっ!」

リベル「ナラ、ナラもっと進化スるマデダァアア!!」ギュルゥゥン


腕が右肩から四本生える


女勇者「あははっ、すごい!どれほど破壊と再生を繰り返せるか試してあげるよっ!」

―――――
―――

魔王「女勇者はまだ遊んでいるのだろうか。相手が結構粘っているのか何度も蘇生と殺害を繰り返されているのか…」

雑兵を薙ぎ払いながら独り言を呟きつつ王城を目指す魔王


魔王「さて、王城にたどり着いてしまったぞ?…先に遊んでやるか。どうせ蘇生させるだろうし」

兵士「行かせるかぁ!」

魔王「邪魔だ、雑兵。遊び相手にすらならない雑魚は消えよ」

兵士「きっさまぁぁ!!!」


剣を抜いて跳びかかる兵士

だが魔王はそれを軽くいなし、首に一突き。絶命させた


魔王「さて、ここの王はどんな奴やら」

「貴様、これ以上進むことが許されると」

魔王「うるさい」ズバッ

―――――
―――

王座の間

女王「あなたが敵の将ね」

魔王「そうだ。我が魔物が王、魔王よ」

女王「魔王…」ゴク

魔王「どうだ?臆したか?女の身でよくぞ逃げず、王座に着いたままでいた。そこは評価に値する」

魔王「その度胸に免じて命が尽きるまでの時間を伸ばしてやっても良いg―

女王「―ぃてくれ!」

魔王「ん?」

女王「私を犯してくれっ!」ハァハァ



魔王「」

今日はここまで

魔王「な、何を言っているのだ貴様は!」

女王「何もも何もそのまま言ったとおりよ!私を犯してっ!」

魔王「何を言っているのか分かっているのか貴様は!!」

女王「もちろんだ無論だ!いつもいつでも男を侍らせてきたが全て私に従事し、私を悦ばせようとする連中ばかりだった」

女王「しかし、しかしだ!一度くらい無理やり犯されたい!さあ!」

魔王「"さあ"じゃない!」

女王「何をためらう必要がある!激しく犯すがいい!私を苗床にして魔物の子を孕ませるがいい!」ハァハァ

魔王「頭に蛆でも湧いているのか貴様は!ふざけるな!」

女王「いいから私の服を破り捨てろ。怒張するイチモツを突き立ててくれ!」


魔王(ダメだこいつ、話の通じる奴じゃない)

魔王(女勇者のことが頭をよぎる…だって似てるんだもん)

女王「早く犯してくれ!魔物の敵である人間の、それも一国の女王を人質にした上苗床にするなんて人間に対する最高の辱めじゃないか!」

魔王「ま、間に合っている。やめろ、こっちに来るな。離れろ」アトズサリ

女王「魔王…魔王…」ジリジリ

魔王(何なんだこいつの狂気は…完全に目がイってるぞ…)

女勇者「肉片になって!バラバラの粉々になって!それでもまだ君は甦る!」

リベル「グォ、ガォォオオオ!!」


もうそれは人間とは言えない化物だった。もはや魔物よりおぞましい存在だった

全身は鉄よりも固い鱗に覆われ、粘着性の粘液がまとわりつき、知能は相手を殺すことのみに特化して声は威嚇するためのものとなり果てる

鉄をも切り裂く強靭な鉤爪は全身から腕とともに十数本と伸び、全方位を攻撃できる

ギョロギョロとした目が絶え間なく蠢く


女勇者「すごいっ、すごい、次はどうなるの?ねえねえ!」


それらから繰り出される猛攻を簡単に避け、薙ぎ払い、鋼鉄の鱗を引き裂いて体の奥深くに剣を突き立てる


リベル「ギャォォオオオオオ」


今度は噴出した血が鋼鉄化して女勇者を襲う


女勇者「まだまだ僕には届かないよぉ!」ガキンッ、キンキン

今日はここまで

リベル「グォォオオオオオ!!!!」


正に全身凶器、今のリベルは体を捻るだけで鋼鉄の針を飛ばし、咆哮のみで鼓膜を破裂させ、その風圧で骨すらも折る

それでもまだ女勇者は殺せない。殺せない


女勇者「あはははっ、既に人間の姿を留めてないね!それでいいんだよ。それで!」


女勇者「僕を倒すには不死身の怪物ぐらいがちょうどいい!」


リベルの頭はもう人間の思考をしていない

ただ目の前の化け物を壊すことだけを目的に体を改造し、あらゆる手を尽くす


だが


女勇者「弾切れ、だね」

リベル「あっ、あがっ、がぁ…あ、アアア…あ」


女勇者「不死身も、無限の再生能力もあり得ない。いつかは限りが来るものだよ」

リベル「怪物…め…」

女勇者「あらら、最後に人間の意識が戻っちゃった?可哀想に」

女勇者「意識取り戻さずに怪物のままだったら拷問する気も起きなかったのに」ペロリ

リベル「ヒ―」

グチャ!

リベル「カッヒュ―


女勇者「あはは、まだ不死身は欠片ぐらい残っているんだね。まだ死なないんだもの」

女勇者「見える?君の腹を掻っ捌いて腸を引きずり出したんだよ。ほら、これが君の腸、もうまるで人間のとは違う形になっちゃってる」

女勇者「ねえ?内側から体を傷つけられんのってどんな気分?どんな痛み?」

女勇者「あ、そろそろ逝っちゃう?意識なくなっちゃう?だったら一思いに殺してあげるよ!」


バキッ!

女勇者「さーあ、そろそろ魔王のところに行こうかなあ」

女勇者「魔王が王様を殺してないといいけどたぶん大丈夫だよね」ウキウキ

女勇者「さてどんな風に殺してあげようかなあ」


胸の高鳴りを感じながら城へと向かう

頭には様々な拷問のプランが浮かび上がっている

ゆっくりと音を立てずに動き、扉に向かう


男(どうすんだよ…これ)


扉には何重もの鍵がついていた

単純な鍵に加えて8ケタの暗証番号が必要な物。どう考えてもこれを気づかれずに突破するのは無理そうだ

次に窓を見る
板と釘で根張りされており、こっちも容易には外せそうにない


…詰んでいる


①:今はどうしようもない
②:いや、機会を見るんだ
③:行動自由安価

>>840

すまん誤爆した

その頃

女王「何故だ!何故私を凌辱しない!」

魔王「するわけないだろ!我の趣味ではないわ!」

女王「このヘタれめ!」

魔王「えぇ…」

女王「ああもう焦れったい!!」

魔王「!?」

女王「ヤりやすくしてやろう!」バッ

魔王「脱ぎだすなぁっ!!!」

女王「あなたもさっさと準備しなさい!」

魔王「ふざけるなぁぁあああ!」



「まおーう!」


魔王「」ビクゥッ!!

魔王「き、きたきたきた。お前今すぐ服着ろ!大変なことになるぞ!」

女王「いいから。いいから早く私を犯して凌辱して!」

魔王「黙れ!今すぐ黙って服を着…」



ガチャ



女王「?」


魔王「!!!!!!!!!!」


女勇者「…………」



女勇者「魔王、これ…どういう、状況かな?」



.

今日はここまで

魔王「こ、こやつがだな」

女勇者「へえ、そいつが誘惑したの?」

女王「なぁに?あんた。この魔物に恋してるの?」

女勇者「恋?恋なんて生易しい言葉で表現してほしくないなぁ。僕の全てなんだよ」

女王「そう?でも残念ねえ。魔物の雄なんて人間よりも性欲に忠実なのよぉ?」


魔王「そんなわけないだろ!」


女王「特に私みたいな権力のある人間の女王なんてレイプして手籠めにしたいって思ってるんでしょう?」


魔王「思ってないわ!!」

女勇者「…」

魔王「おい貴様!それ以上変なこと言うと大変なことに!!」



女勇者「もう、いいよ」

魔王「」ゾクゥ

魔王「お、女勇者!」

女勇者≪審判の時は静寂の中に≫


ピシ


そのたった一つの呪文がその場の時を止めた

魔王も、女王も、動けず、何も喋れない


女勇者≪始まりより終焉へ、無より無限の果てへ≫


≪全てが生れ落ちし原点から広がれり広大無辺の果ての果て≫

≪終わりに惑いし充血の徒≫

≪己が正気と我が狂気≫

≪白き悪夢の中に潜む一筋の永劫よ≫

≪彼方より来たれし破滅の因子≫

≪全てを飲み込みし暗黒の闇と全てを焼き尽くす破滅の光≫

≪混流し、混濁し、闇も光も超えて終わりなき混沌のその先を≫

≪地獄の亡者の産声と≫

≪悪夢の赤子の断末魔≫

≪宵に叶わず陽を求め≫

≪地の底にそれを願い≫

≪全と一をも内に秘め≫

≪無限さえをも飲み込んで≫


≪そして我は解き放とう≫


≪無限に広がる宇宙の先≫

≪外宇宙の更なる最奥≫

≪原初の混沌吹き荒ぶ≫

≪彼の者棲まいし狂気の神殿≫

≪狂った音色に身悶え狂う唯一神≫


≪さあさ応えよ、たった一つの我が声に≫

魔王の耳に一つの音が響いていた

それは女勇者の詠唱ではない


崩れ去る音

この地域でも、この国でも、この星でもない

この宇宙、全てが崩れ去っていく音だ


全てが混沌に包まれゆく

外宇宙より降り注ぐ狂気に満ちた混沌。それが全てを包み込んで壊していく


物理を超え、全ての常識と法則を超え

空間全てに巨大な瞳が出現し、嗤い声を上げる


魔王は確信した。これは幻覚でも何でもない。実物だ

そして、宇宙の終焉も


女勇者「おいで。万物の創造主、邪神の中の王」

女勇者「邪神、魔皇アザトホート」

―――――
―――


―――
―――――

魔王「はっ!?」

女勇者「魔王、大丈夫?」

魔王「いや、大丈夫も何も、いや、あの…一回宇宙滅ばなかったか!?」

女勇者「大丈夫だいじょうぶ、歴史含めて完璧に再構築しておいたから♪」

魔王「再構築ってなんだ!!」

女勇者「大丈夫だいじょうぶ、三度目だから」

魔王「何がだ!?いいややっぱり知りたくない!」

女勇者「そーお?」

女勇者「さて、世界が壊れていく様を見ている内に僕も冷静になったから」

魔王「…れい、せい…?」

女勇者「大丈夫だよ魔王。僕は信じているよ。魔王が僕以外といちゃついたりするわけないもんね」

魔王「世界滅ぼす前に思い至って欲しかった」

女勇者「さて魔王を誑かしたこいつをどうしようかなぁ」

魔王「って、肉塊じゃないか!」

女勇者「魔王が起きる前に7回ミンチにしたからねぇ」

魔王「」

女勇者「さあ起きる時間だよぉ」

女王「っ…ふぅ、何度殺しても意味ないわ。私は女王よ?世の雄は全部私の言いなりになる定めなのよ。オーホッホッホッホ」

魔王(メンタル強すぎだろこいつ…)

女勇者「そりゃ今までは暇潰しに苦しみの無い殺し方してたからね」

女王「…へ…?」

女勇者「こっからが本番だよぉ」ニタァ

魔王「我のメンタルをエグることはやめてくれないか?」

女勇者「無理だよ…だって、僕の怒りをこいつは呼び起こした。ちょっと我慢ならないんだよ」

魔王「冷静になったんじゃなかったか!?」

女勇者「それはそれ♪これはこれ♪」

魔王「」

女勇者「さて、君には大きな罪がある」

女王「へー、何g」


グシャァ


女王「いぎぁあああああああ」

女勇者「あははっ、女王なのにそんなはしたない声あげて♪」

女勇者「今までは苦しまない殺し方してたって言ったじゃん?」


女王の腕が変な方向に向いていた


そして次に


女勇者「ちっからをこっめーて。はいっ」メキメキメキ

女王「いぎあぁああああああ」

女勇者「あははは、脚を潰される程度で悲鳴を上げてたら喉が潰れちゃうよぉ?」

女勇者「ねー?魔王?」

魔王(聞こえない。何にも聞こえないし何にも見えない)

女勇者「君はどんな形であろうと生かしておかない。痛みを与えて苦しみを与えてその先に殺してあげる」

女王「」ゼー、ハー

女勇者「まだ休んじゃだめだよぉっ!」


素で脇腹を貫き、腸を引きずり出す


女王「あぁぁあああああっっっ」

女勇者「ひひっ」

女王「はぁ…はぁ…、もう、もう…やめっ」

女勇者「え?聞こえないなぁっ!」ブチィッ


女王のおっぱいを素手で引き千切る

そしてその傷口をナイフでちょっとずつちょっとずつ削り取る


女王「あぁっ、あぐっ、いぎぎぃぃいい」

女勇者「そろそろ一休み。ねえ?どんな気分?どんくらい痛い?すごい痛いよねえ?」


女勇者「でもそれは僕の心の痛みの何百分の一にも満たないんだよ」

女王「おっ、おねがっ、も、もう…やめっ…ヒュー、」

女勇者「だーめ♪」ザリィッ

女王「ぁ゙ぁ゙あ゙あ゙あ゙あ゙」


顔の皮を無理やり引きはがす

筋肉と血管がむき出しになった顔、痛みで流した涙と唾液が染みて更に痛む


女勇者「さぁて、小手先のいたぶりはここまでにしてメインにしようかな」

女王「ひ…ぃ…ぁ…」


もう女王に言葉を紡ぐ正気は無い

既に痛みで狂いそうになっている。もちろんそれを見逃す女勇者ではない


女勇者「さあ、正気を取り戻して」

女王「っがっ、あ…嫌だ…お願い…します…」

女勇者「脆いなぁ。いつぞやの女騎士の方が楽しめたよぉ」

女勇者「さて、メインは何だと思う?」

女王「ぁ…ぁあ…」ガクガク

女勇者「おもらししてんじゃないよ!」ドゴォッ

女王「がっはっっっ」


恐怖で失禁する女王に腹パンする

そして


女勇者「そんなふしだらなおまんこにはお仕置きだよっ」


ブチッ、ブチチチッ


女王「ぎ゙ぃ゙ぁ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙」


絶対に入りきらないくらいの太い鉄の棒を無理やりねじ込む


女勇者「ヒート」


棒が燃えるような熱を放ち、肉を焼ける匂いが充満する


女王「あ゙ぁ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙」


女勇者「サンダー」

女王の体が跳ね、強く痙攣する


女王「あっががっがががが」


女勇者「ねえ?内側から細胞が破壊される痛みってどんなもん?それも女の命と言える膣と子宮から」

女勇者「とんでもない痛みでしょ?とんでもない屈辱でしょ?死ぬ前にとことん"女"を破壊してあげるよ」


膣内の肉をグチャグチャに潰しながら髪の毛を引き千切る

女勇者「僕の魔王を誘惑した罪だよぉっ」ブチチチッ


手足を引き千切る


女勇者「僕の魔王なのにっ、僕だけの魔王なのに、それをっ、それをぉっ」グチャアッ、ブチィッ、ズチュリュ、ブチュゥッ

女勇者「はっ、はははっ、もうただのオブジェだねぇ。僕ってばいいセンスしてるよ」


おまんこと手足があった場所鉄の棒を刺し、全体の皮を剥がれた達磨がそこにあった


女勇者「あー、すっきりした。これをお城のてっぺんにぶっ刺してかーえろ」


魔王「…終わった?もう終わった?」

女勇者「終わったよぉ。もしかして見てなかった?ならもう一度繰り返して…」

魔王「見てた!十分見てた!我を誘惑しようとした悪女は消えた!!」

女勇者「よし、オーケー」

魔王城


魔王「死ぬほど疲れた…」

女勇者「魔王?大丈夫?」

魔王「メンタルが死ぬ…」

女勇者「確かに僕も少し疲れたなぁ」


魔王の膝の上に頭を置いて横になる女勇者


魔王「お、おい」

女勇者「ダメ?」

魔王「…我も疲れているんだけどな」ナデナデ

女勇者「えへへ」

魔王(こんな可愛い笑顔できる奴がさっきのと同一人物とは…)

女勇者「次はどこの国を攻め落として絶望させようか?」

魔王(やっぱ同一人物でおかしくないわ)

今日はここまで

ある日の朝

魔王「…」

側近「魔王様、どうかしましたか?」

魔王「いつもなら女勇者が起きてきて騒がしく抱きついてくる頃だと思ったが」

側近「そういえばもう起きていてもおかしくない時間ですね」

魔王「まったく、いつも嫁だなんだとわめく癖に妃となる自覚がないのか」

側近「女勇者様の方が魔王様より魔王らしいということは棚にあげてですか?」

魔王「ナンノコトダカ」

女勇者の部屋

魔王「おい起きろ。そんなんだと同じ部屋で寝るなんて許されn…」

女勇者「……///」

魔王「!?」


女勇者の頬は真っ赤に染まり、目はトロンと垂れ、服は濡れている


女勇者「まお~///」


その唇から放たれた言葉は妙に甘ったるく艶めかしい


魔王「あ、朝からどうしたんだ…」

仕草一つ一つにドキドキしてしまう。魔王とあろうものが…

女勇者「体がね、暑いの…///」

魔王「!?」


女勇者「熱くて…怠くて…でも、なんか…震えて…」

魔王「…風邪?」

女勇者「…」コク

魔王「なんだ、女勇者も風邪引くのか。意外だ」

女勇者「ひどい…よ、僕のこと風邪をひかない馬鹿って…」

魔王「違う違う」


魔王(どっちかというと風邪菌すらも怖がって近づかないか近づいたところで霧散するかと…)


魔王「どれどれ、どのくらい熱があるか…」

女勇者「だ、ダメ…近づかないで…」

魔王「我が人間の風邪ごときに罹ると思うか?安心して看病されよ」

女勇者「だ、ダメ…///」


ピタ


魔王「あぢゃぁぁあああああ!!!!」ボァァアアアアア

魔王「腕が、我の腕が燃えたぁぁあああああ!!!」ボォォォオオオオァァアアアアア

魔王「ど、どーなってんだ貴様の体は!」

女勇者「体調悪いと魔力が暴走しがちなんだよ…」

魔王「ああ、今のは炎系魔法が暴発したのか…」

女勇者「うん…だから今日はあまり僕に近づかないほうがいいよ…」

魔王「そんなわけにはいくまい。看病ぐらいさせよ」

女勇者「魔王…///」


魔王「それにしても体調崩したぐらいで魔力の調整が出来なくなるとはまだまだなんじゃないk―

女勇者「へっくちっ!」



シュゥゥー


ズギャァァアアアアアアンンンン!!!!!



魔王「    」

魔王「…体魔力防壁で作られた魔王城が…」

女勇者「へ…へ…」

魔王「ま、待て!押さえろ!くしゃみするなっっ」

女勇者「っくしょん!」


ギュゥゥゥルルルル

ズゴォォオオオオオオオン


女勇者「っくち」

ドゴォッォオオオオン


女勇者「へっくしょんっ!」

ドガガガガガガガガガガ



魔王(マズい…このままだと…このままだと…)


魔王(女勇者の風邪を治さないと魔界が滅ぶ!!)

ネタが思いついたんでちょっとだけ更新してまた今度
夏風邪には気を付けよう

魔王「どうしたものか」

側近「どうしたって…やっぱり治すべきでしょうね」


<へっくしゅん ズガァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアンンンン


魔王「…魔導師ども呼んで対魔結界強化しておけ」

側近「それだけでどうにかなると思いますか?」


<っくしゅっっ   ドギャァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアンンンン


魔王「………や、やらないよりはまし…かな」

魔王「病気は毒でも呪いでもない…なんとかする魔法を我は知らぬし…」

側近「薬草とか?」

魔王「そうだ!薬草に詳しいオババ呼んで来い!即だ即!」

側近「はい!」


<っへくちっっ    シュッ、ボガァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン


魔王「ぐぁぁああああああ」


側近「魔王様ぁぁぁあああああ!?!?!?!?」

魔王「がはっ、死ぬかと思った…」

側近「風邪って恐ろしいものですね…」

魔王「多分そこじゃない…」


オババ「魔王様、人間の風邪に良く効く薬を調合いたしました」

魔王「でかした!いますぐ飲ませてこよう」

オババ「しかし、それはとても苦…」

魔王「苦いぐらいなんだ!子供じゃあるまいしとっとと治ってもらわなければ魔族が滅ぶ!」


側近「風邪如きに滅ぼされる魔族…」

魔王「そんなギャグみたいな状況が起こりうるんだよ!」

魔王「女勇者!」バタン

女勇者「っくゅんっ!」


キュィィィィィイイイイン


魔王「あぶなっ」


チュッッドィィィィィオォォォォォォォオオオオオオンンンンンンン



魔王「…よ、避けれた…」ハァ、ハァ


女勇者「魔、王…だ、い、じょうぶ?」

魔王「な、何とか…」

魔王「そ、それよりこれ飲め!薬だ!」

女勇者「ありがと。げほっ、げほっ」ドォン、ドガァン


魔王(こ、これで治まる…)

魔王「一人で飲めるか?」

女勇者「飲める…けど、飲ませてくれると嬉しいな、えへへ、けほっ」ズギャァッァン

魔王「しょうがないな。水も用意してあるし、ほら口を開けろ」

女勇者「」アーン


魔王「じゃあ、入れるぞ。咽るなよ」

女勇者「うん」


サラサラ…


女勇者「ぶーっ、にがぁっぁぁああ!!!!」


キュィィイイン

チュッドォォォォオオオオオオオオオオオオオオン



魔王「」

魔王「いやいやいや!子供じゃないんだから!」

女勇者「だってこれ酷い味だよ…苦いってレベルじゃないよ。この世の悪意全てを詰め込んだような味するよ…」うぇぇ…

魔王「良薬口に苦しって言うだろ!いいから飲め!」

女勇者「だって…」

魔王「だってじゃない!今日添い寝してやるから!」

女勇者「本当?」

魔王「本当だ。飲め。咽るなよ、頼むから」

女勇者「うん…」

追い付いたぞぃ
女勇者が所々CV:丹下桜で再生される

>>173
わざわざ追いかけてきてくれてありがとう

続ける

―――――
―――

魔王「はぁ…はぁ…ようやく飲ませ終わった…」

女勇者「ごめんね…」

魔王「は、はは…后のために王が苦労してダメな事などあるまい」

女勇者「えへへ、嬉しい」

魔王(はぁ…この壊れた魔王城の修復のほうが心配だ。死傷者が出てないかも気になるし…)

その頃

勇者「はぁ…はぁ…」

戦士「大丈夫か?」

勇者「大丈夫…だよ…ん…ぁ///」


戦士「まいったな、勇者が風邪引くなんて」

勇者「ごめ、んね…は、ぁ…あ…///」

戦士「いいんだよ。お前は何も考えず寝ていろ」

勇者「あり、がとぅ…///」

「あの、大丈夫でしょうか?氷嚢をお持ちしました」

戦士「ああ、悪いな。まあただの風邪だしそんな心配するほどじゃない」

「いえ、そちらもですが、あなたは大丈夫なのでしょうか?」

戦士「俺か?まあ元来風邪は貰いにくい体質でな。それに誰かがついてやらなきゃいけないし」ナデナデ


「…実はですね、奇妙な事が起きていまして。昨日の…多分夜から今朝にかけて
 まるで毒が流れているかのように植物が枯れたり小動物や虫、鳥が死んでいたりなんて事が起きているのです」

戦士「毒…」


昨日、勇者が急に熱を出したんだよな。まさかその毒(?)のせいなのか?


「それも何かこの宿を中心に起こっているようで…」

戦士「何!?」

「い、いえ、決して私どもは何もっっ」

「し、しかし…あの、あなた方は…」

戦士「ん?ああ、そう言うことか」


昨日のことを思い出す

勇者ということは隠していたが「人助けをしながら旅している」と話したっけ


戦士「分かった。連れが良くなったら調査してみる」


「ありがとうございます。宿代はお安くしておきますね」

戦士「いいよいいよ、そこまでしなくても」

後日

魔王「ゼー、ハー…」

女勇者「大丈夫?」

魔王「ま、まさか、この我が人間如きの風邪に…罹るなど…グエッホッ」

女勇者「エヘヘ、僕を冒した風邪菌が魔王の中に…これはもう僕の分身が魔王と一心同体になったと言っても過言じゃないよね///」キャー

魔王「偶然だ…偶然魔物の風邪に罹っただけだ。認めないぞ。ゲホゲホッ」

側近「大丈夫ですか?魔王様」コシュー、コシュー

魔王「貴様、何だそのガスマスクとメタルアーマーは…」ゼーハー

側近「巨人鍛冶に作ってもらった完全防備です。ちなみに今魔王城にいる魔物たちには同じ防具をつけるか有給休暇をとって貰いました」

側近「犠牲…二次被害は魔王様だけに留めようということです」

魔王「これ以上…これ以上魔王の威厳を落とすわけにはぁ…」

女勇者「もう遅いんじゃないかな?」

側近「ですね」

魔王「やかましい!っっ、げほっ、げほほぉっ」

女勇者「はい魔王、あーん」

魔王「」あーん

女勇者「ふふ、魔王を看病できるなんて僕幸せ~」

魔王「それは良かったな…ゲホッ、ゲホッ」

女勇者「お薬口移ししてあげよーか?」

魔王「やめろ。というかまた風邪になったらどうする」

女勇者「魔王の中で培養された風邪菌が僕の中に入って増えるなんてそれもう妊娠だよね。望むところだよ///」ハァハァ

魔王「どういう発想だ」

側近「まあ一度罹った風邪には抗体が出来ているでしょうしもう一回罹るってことは無いとは思いますが」

その日の朝

勇者「戦士、戦士、治ったよー」

戦士「良かった良かった」

勇者「じゃあまた旅に出よー」

戦士「いや、その前にちょっとやることが出来てな…」
―――――
―――

「えぇと、言いにくいのですが…何故か今日例の異常が治まりまして…」

戦士「そうなのか?」

「今朝小鳥が宿の上でチュンチュン鳴いていましたし一部の従業員の体調不良も治ってましたから」

戦士「んー、まあ…そういうことならいいけど」

勇者「ねえ戦士、太陽も笑ってるよ!」

戦士「まあ、それだけお前が元気になって良かったよ」ナデナデ

勇者「ん…ん?」

戦士「どうした?空を見上げて固まったりして」



勇者「…………太陽、あれ?」

戦士「は?」

今回の連続更新はここまで

次はもっと早くなる。頑張る

太陽が光を失い、膨張していく

血のように真っ赤になり、ドクン、ドクンと心臓のように脈打っている


戦士「何だよ…あれ…」

勇者「…もう、来たんだ…」


脈打つ太陽の真ん中に、おぞましい充血した目が現れた

勇者「戦士、ボクたちの旅はここで終わりだよ」

戦士「お、おい何言ってんだよ」


勇者「お別れだよ、今までありがとう。さようなら」


そう言った勇者の目には涙が浮かんでいた


戦士「だからっ、何言ってんだよ!あれは何なんだよ!」


勇者「血に塗れた太陽。世界に憂いた神の目」


勇者は剣を太陽に向けて高く翳す


勇者「今から始まるのは、終わりの始まりだよ」


充血した太陽の目が剣に向かって赤い光を放つ

勇者の剣が血よりも赤く、闇よりも深い黒

そして純粋で真っ白な破壊衝動


それは真にこの勇者に相応しい剣であろう


勇者「終わりの始まり」

>>188
ミス

勇者の剣が赤と黒、白の生々しく肉々しい装飾に彩られる

血よりも赤く、闇よりも深い黒
そして純粋で真っ白な破壊衝動

女勇者「終わりの始まり」


女勇者「そんなの、始まらせるわけ無いじゃん」

女勇者「まだ終わらせないよ」ザシュッ


女勇者が聖なる光の剣を空中に向けて振る 

すると空に出現した"神の目"は一刀両断され、霧散する


そして元の普通の太陽となった

戦士「はっ!?消えた!?」

勇者「…ワガママ…」

戦士「なあ勇者、俺には何がなんだか…」

勇者「まだ一緒にいられるってことだよー」


にっこりと眩しい笑顔を見せる勇者

だがその剣は禍々しいままであった

昨日更新する予定だった部分まで書いて今回の更新はここまで
また数日後に

女神「五月蝿いですねお上は。まさに蝿なのですよ蝿」

女神「愛こそが世界を救うのです。愛が世界を壊すのならきっとそれが正しいのです」

女神「なので今日も私はあの二組を見張るのです」


女神「膨大に膨張し暴走する愛。欠如し欠落し無意識に強く求める愛」


女神「世界を決定するにはこの二つの愛のどちらかがふさわしいのです」

―――――
―――

女勇者「ねえ、魔王」

魔王「何だ?」

女勇者「魔王はさ、神様を敵に回す覚悟ある?」

魔王「恐るるに足らぬさ。貴様のためなら尚更な」ナデナデ

女勇者「えへへ、嬉しい///」

魔王「我等が魔族を護りし神ならともかく人間どもの神などむしろ臨むところだ」ニタァ


女勇者「その覚悟、すぐに試されることになるけどいい?」

魔王「…は?」

「久しぶりだな、魔の神。破壊神よ」

「何の用だ?善神ども」

「頼みたいことがある」
―――――
―――

―――
―――――
「くっかかかかか、馬鹿馬鹿しい。何故我が我の司る魔族に与する者を打倒せねばならぬ。味方こそすれ、倒すなど、馬鹿馬鹿しい」

「神々の協定。忘れたか?」

「何?"それ"を持ち出すほどの危機が地上に訪れているとでも?」

「このままでは、魔族以外の全てか滅ぼされるか奴隷にされる」


「…それはマズい。マズいな」


「いくら魔神とはいえ良識はあるようだな」

「当たり前だ。我とて神の一柱よ。それほどの危機に悪も善もあるものか、バランスの偏りすぎは悪より悪い」


「少しばかり、お灸を据えてくるとしよう」クックック

戦士「お、おい!また空が変に」

勇者「僕たちには関係ないよ。あれは別の」

戦士「か、関係ないって…」

勇者「どうせ、すぐ終わるから」

魔王「お、おい…また空が変に」

女勇者「ねえ魔王?僕にもう一度言って?神様にも逆らう覚悟がある?」


魔王「…無論だ…無論だ!!!!」


女勇者「あは♪流石僕の魔王。自分の神に逆らうなんて普通は出来ないよ」

魔王「は?自分の神って我らの神は魔族の神であって…」

初めてだ

ここまでの威圧感と恐怖は初めて味わう。魔王はそう感じだ

激しいまでの吐き気を催し、膝を折ってしまう


魔王(何だ、何なのだ…)


やがて、"それ"は空から降臨する


全ての邪悪を凝縮し、深淵よりも深くおぞましい闇夜の底からやってきたかのような"魔"の根源


「ひれ伏せ魔王、我こそは魔n」


女勇者「…」ズバァ


女勇者の聖なる剣が破壊神の体を真一文字に切り裂く


「グアァァァアアアアアアア!!!!!!!」


女勇者「…」グサッ、ズシャッ、ザシュッ、ザクザク


「ま、待て、ぐはっ、何だこれっ、ぐっ、わ、せ、せめて名乗らせ!」


女勇者「…」グッサグッサザシュザシュ

「やめろっ。無言で斬り刻むな!我もう手足無いから!」

「くそっ、魔王何ボーっとしておる。我こそh―


女勇者「黙ってろ♪」グシャッ

「っっっっっ!!!!!」


魔王(く、首を貫いた…)

―――――
―――

女勇者「ふう、作業終了。木こりは疲れるね」

魔王「…作業、そうか。もはや戦いですらないのか…」


魔王の目の前でその何か(何なのかは絶対に考えたくない)はゆっくりと黒い霧になって消えていった


魔王(魔族の未来、大丈夫だろうか…)


女勇者「まおー、お腹空いたよー」

魔王「ん?あ、ああ。そろそろそんな時間か」

今日はここまで

「な、何だあの一方的な戦いは!!!」

「まだ女神の奴は見つからないのか!!」

「くそっ、もうどうしようもないのか!」


「まだ、まだ希望は残っている!」

「な、何が残っているというのだ!?」


「新勇者。彼しかいない」

~悪魔の灯台~

「オホホホホ、よくここまで来ましたねぇ人間」

戦士「お前がこの灯台を悪用して船を沈没させてる魔物だな」

「ここら一帯を管理する魔物。アラクゥタとぉ申します」

勇者「戦士、いい?」

戦士「ああ、あれは倒していいやつだ」

勇者「分かった」

アラクゥタ「オホホホホ、そんな簡単に言えるかしらねぇ」


勇者「死ね」


スバァ


アラクゥタ「……あ、ら…?」


何が起こったかすら気づかないままその場に倒れるアラクゥタ

グサッ、ザシュッ、バキッ、ザシュゥ、グサグサ、バキンッ

アラクゥタ「」バラバラ


勇者「戦士、二度と動かないようにバラバラにした」

戦士「よし、よくやったぞ」ナデナデ

勇者「えへへ」


シュンッ

グサッ

戦士「な…」


油断した。どこに隠れていたのか魔物に槍で自分の腹を貫かれた


勇者「戦士!!!!!!」


耳を劈く悲鳴のような声を上げる勇者


「イッヒッヒ、これでオイラも手柄を立てて昇格だい」

「さぁてあと一人…ひぃっ」


勇者「殺す」


「っっっ」ガクガクブルブル


戦士「ゆ、う…しゃ…おさぇ…」


勇者の怒りを表すように邪神の剣が怪物的な変化を起こす

赤黒く脈打つ模様

光をも吸い込む刃


そしておぞましいほどの邪気を放っている


勇者「殺す」

~死屍累々~

勇者「戦士、戦士ぃ…」

戦士「は、は…心配、するな、よ…薬草、持って、るさ」

勇者「だって、だってぇぇ…」


目を腫らして全身の水分を絞るように泣き続ける勇者を見て戦士は思った


戦士(俺が守らなきゃ、いけないのに…俺がいなきゃ、こいつはダメなんだ…)


勇者(もっと、強くならなきゃ)


勇者(もっと、もっと、もっと…もっともっともっともっともっともっともっと)

「というか誰だあんな女神一人に"勇者"の選定権を与えたやつ!!!」

「」ビクッ


「あいつだ!」

「お前か!」

「ふざけんな!」

「ちょ、ちょっと待て!私は!」

「うるせー!」

「問答無用だ!」

「罪には罰を!」

「あ、あの女神があんな本性を隠しているなんて知らなかったんだ!」

「監督責任だ!」

「監督責任だ!」

「天界追放の刑だ!」

「神の力と知識を奪って地上に落としてやる!」



「えっ、ちょっ、まっ、あっー!!!!」

女神「はぁはぁ…やっぱあの二人たまらないわぁ」

女神「無自覚なBLっていいわよねぇ。互いに気づかない内に惹かれあい、互いに依存する」

女神「素敵よねぇ。最高よねぇ。肉欲なんて無くても美しい愛に変わりはないわ」


「あの、女神様、いいんですか…?」

女神「大丈夫よ、女神は片方だけに肩入れしないわ」

女神「女勇者と魔王カップルも大好きよ。種族も運命も超えた愛、素晴らしいじゃない。最高じゃない」

「いえ、そうではなく…他の神々からお怒りの言葉と招集命令が来ているのですが。大量に」

女神「誰が行くかっての。私に一任したあいつらが悪いのよ。あっはっは」

「えぇ…」

「元凶は堕としたとしてこれからどうするんだよ」

「もうこの第6世界は捨てるか?」

「それは許されない。例え世界が魔族だけになったとしても我々は見守る義務がある」

「…魔族だけになった地上とか見守りたくねぇ…」

「それに他の世界の神々に馬鹿にされたくねえしなあ」

「だったら知恵を絞るしかねえだろ!我ら全知全能の存在だろ!」

「全知全能なんか人間が勝手に言ってるだけじゃねえか!」

「本当に全知全能ならこんなことにはなってねえんだよぉぉおお!!!」

とある町

戦士「お金はいくらでも払うから誰も人が来なくて一晩泊まれる場所無いかな?」

町長「?普通に宿屋ではダメなのでしょうか?」

戦士「ちょっと訳ありでな。寝ている間に人が近くにいるとやばいんだ」


勇者は周りの人間を狂気に掻き立てる

何故か耐性のある戦士以外は勇者の近くに少しの間いるだけで狂い、自殺、または他人を殺そうとする

以前人の多い宿屋に泊まった時阿鼻叫喚の地獄絵図になってしまった


テントで野宿した時は偶然近寄ってきた山賊が狂気に奔った

偶然近くで休んだギルドのキャラバンが内乱を起こして殺し合いしてたこともあった


勇者「…」

そしてその度に勇者は嫌な思いをしているだろう

だから出来るだけそんなことは避けたい


町長「そうは言われましても…」

戦士「あー、俺たちこういうものでさ」

町長「そ、それは"勇者の証"。こ、これはこれは失礼いたしました」

町長「分かりました。村はずれの空き家をお貸しいたします。掃除しますので数時間お待ちください」

戦士「ああ、すまないな」

勇者「…」

夜、空き家

戦士「ここなら大丈夫そうだな」

勇者「…」

戦士「どうした?」

勇者「…眠い」ゴシゴシ


眠そうに細めた目を擦る勇者


戦士「そうだな、寝るか」


布団を敷く
二つ敷いてもどうせ自分の布団に潜り込んでくるので最初から大きいのを一つ

―――――
―――

「おい、この空き家か?」

「ああ、何か貴族が泊ってるっぽいぜ」

「本当かよ」

「町長が恭しく頭を下げていたから結構地位あるやつだろ」

「適当だなぁ」

「違っていても金目の物を奪うだけよ、変わりはねえ」

「間違っても殺したりするなよ。面倒ごとは起こさないように行こうぜ」

「了解だぜ兄貴」

「こちらスネーク、潜入完了」

「誰がスネークだよ」

「いいとこミミズだよな」

「うるせえよ。気づかれたらどうすんだ。お前"殺し"なんかできるか?」

「いやぁ、殺しは勘弁だなあ」

「だったら黙れ。せっかく顔を見られないように真夜中に来たんだから起こして電気でも付けられたら全部台無しだ」


「ギャッ」


「え?あ?お、おいトリルどうした?何があった」


「ギャッ」

「グエッ」


続いて短い悲鳴が二つ聞こえる


「…え?」


暗闇の中、仲間が一人、また一人、短い悲鳴を残して……倒れる気配がする

「何だよ…何なんだよ!」

「た、助けてくれぇ!もう盗みなんてしないy―あがっ」


また一人、仲間が倒れる/盗賊団と言ってもいいぐらいの人数がもう何人も立っていないだろう


「て、撤退!!!」


ここはもう逃げるしかない

いくら何でも町長の客人だ(多分)きっと気絶させられただけだ。死にはしないだろう


「逃がさない」


少年の声がする。若い、いや幼いようにすら聞こえるその声の主が仲間をやったとでもいうのか


「勇者!止めろ!」

パチッ

部屋の電気をつける

鼻を覆う血生臭い匂いと気配で察していたが酷い惨状だった

あるものは首が飛び、あるものは腹が開いて中身を放り出し、あるものは四肢と首がどこにもない


そしてその真ん中で禍々しい剣から血を滴らせ、夜の闇より深く暗い目をした勇者が戦士を見つめて立ち尽くしている


勇者「せ、ん…し…」


パチッ


戦士「いい、何も見るな。お前は悪い夢を見ただけだ。何も無い。無いんだ」ギュゥ


咄嗟に電気を消して抱きしめる


勇者「だって…だって………」

戦士「大丈夫、何も考えるな。俺を信じろ」

勇者「うん…分か、た…」


戦士(明日、朝1で出ていく必要があるな)

多分勇者は寝て起きれば死体を死体と認識しなくなる。臭いがしないように消臭魔法をふりまいておけばいい

―――――
―――

「くそっ、何なんだあそこの奴は」


あれ程いた仲間たちはもはやたったの3人になってしまった


「おい、どうすんだよ!」

「どうしようもこうしようもねえだろ!もうあそこに関わっちゃいけねえ!」

「じゃああいつらは見殺しか!?」

「そ、それは…殺されてるとは、限らねえし…」

「あの血の匂いを嗅いでねえのかよ!」

「…」

「ふざけんな!俺は殺されるなんて嫌だぞ!」

「お、落ち着けよ。俺たちの顔は見られてないんだ」

「嫌だ、嫌だ嫌だぁぁぁぁぁあああ!!!!」


グサッ


「かはっ」

「なっ…俺を…何故…」

「ここで全員死んだように見せれば敵は追うのをやめるかもしれない」

「だからって…お前…」

「ふっ、ふざけるな!だったら俺が生き残ってやる!」


「あぁぁあああああ!」

「がぁああああああ!」

~朝~

戦士「起きろ、行くぞ」

勇者「?まだ太陽も寝てる…早いよ?」

戦士「いいから!早く!」

勇者「…分かったぁ」


眠い目を擦る勇者の手を引っ張って歩く

戦士は死体を避けて歩いているが勇者はそのまま踏んだり、邪魔なものをどかすように足で軽く横に蹴って歩く

やはり、もう人だったものとは認識していない。もしくは生き物だった物だとも認識していないかもしれない


戦士「うっ…」


外、少し歩いたところに三人の男が倒れていた。もちろん事切れている


勇者「どうしたの?」

戦士「いや、何でも無い」

勇者「?」


3人の男は凄惨な殺し合いを演じたのであろう

一人は腹に大きな穴を開け、その中身は空っぽであった

一人は口から血の滴る生肉や内臓と思わしき物を垂らし、その両手は血塗れになっている

残りの一人は唯一ナイフを持っているが三人の中で一番傷だらけである。ナイフを持っている右腕以外の全身が切り傷だらけになっている


戦士(どうあっても勇者の体質は狂気を呼び起こすのか…)

勇者「戦士ぃ…?」


戦士(魔王を倒した後…どっかの山奥に住むか…そういう道しかないのか…)

戦士「なあ勇者、少し寄り道してもいいか?」

勇者「戦士と一緒なら」

戦士「そうか、ありがとう」ナデナデ

勇者「ん…///」

戦士「これから行くのはここから南東の深淵の森って場所でな」

勇者「?」

戦士「まあ、分からねえよな。とりあえず森だ」

勇者「うん、分かった」

昨日、戦士の夢にて


「我は神だ」

戦士「え?」

「単刀直入に言う。力が欲しいか?」

戦士「っ、もちろんだ!」

戦士「あいつを守れる力を!どうしても!」

「よくぞ言った!では深淵の森へ行くといい。これは試練だ!」

戦士「はいっ!」

☆天界☆

「試練を超えた褒美としてなら我等が直接力を与えても問題無いからな」

「その代わり力に見合った試練を与えることになるが」

「あの二人なら大丈夫だろう。勇者は邪神の剣を持っているし戦士もあれでそれなりに強い」

「後はあの二人を上手く引き離して覚悟を高めさせるんだ」

「ついでにとっとと魔王&元勇者を倒せって脅すか」


「絶対に上手くいくぞ!」

「これは勝利への一手だ!」

―――――
―――

~深淵の森~

戦士「くっ、モンスターが多すぎる!」ズバッ、ズバッ

勇者「多い…全部、殺して、いい?」

戦士「ああ、どうせここに人間は来ないんだ。俺たち以外全員殺していいぞ!」


勇者「分かった、よ」

勇者≪ボクの血を捧げる≫


勇者の持つ邪神の剣がおぞましい怪物変化を起こす

血管のような、術式のような、赤く脈打つ線が剣全体に走る


勇者「」ニィィ


普段のボーっとした勇者からは考えられない俊敏さで駆け、跳び、剣を振るう


その顔はとても邪悪な笑みに満たされていた

―――――
―――

勇者「ねえ戦士、全部殺したよ!」


勇者「…戦士?戦士…?」


ふと気づくと戦士がいない


勇者「戦士?」


どこにもいない

どこかに隠れてもいない

バラバラにした「さっきまで動いていた物」の中にも戦士は混ざってない


勇者「…やだ」


勇者「やだ!!!!」


何よりも恐ろしい考えが浮かんで膨らんで大きくなる

全身が震える

玉のような汗が流れる

全身が寒い


先ほどまで色彩豊かに彩られていた世界が重い灰色に包まれる


吐きそう


戦士がいないとボクは生きられないんだ

今、はっきりと自覚した

戦士はボクの全てだったんだ


戦士…戦士…戦士…戦士…


勇者「全て、殺していいよね」

勇者「この世界」

勇者「黒い空に黒点がまだら模様に広がり世界に巻き付いてる蛇が吐いたドクダミ色の霧が大洋の底から吹き上がり」ブツブツ


「よくぞこの森の最奥部にたどり着いた」


勇者「光が闇に飲まれ炎が闇を焦がす世界に滅びを齎す災厄が脅かし」ブツブツ


「ねえ、聞いてる?」


勇者「」ピタ

「そうそう。我を見るがいい。我こそは試練をもたらす神である」


世界の全てが悪く見えている勇者の前に神が現れたとて良い存在と認識できるはずがない


「さあ、力を願うがいい」


目の前の存在の言葉なぞ耳に入るわけもない

今の勇者の頭にはたった一つ


「俺たち以外は全部殺していい」

という戦士の言葉だけが道標になっている


勇者「…殺して、いい」

「は?」

ザシュッ

「かはっ…な、何故…神である我の体が…」

(し、しまった…元勇者の聖なる剣に対抗するべく与えた邪神の剣…あれのせいか…)

「か、"神様バリア"」


上級魔術師でも足元に及ばない程の神的魔力で以てバリアを張る

だが勇者の剣が切っ先で触れた瞬間にバリアは弾け飛ぶ


「や、やめっ、やめろっ、神殺しなんてそんなだいそr―


神は最後まで喋ることなく消滅した


勇者は気にも留めなかったが神の残骸は勇者の持つ剣に吸い込まれて消えたのだ

―――――
―――

戦士「勇者!?勇者!」

「戦士よ、よくぞここまで来た」

戦士「あ、あなたは夢の神様」

「よくぞここまで来た」

戦士「そんなことより勇者を探さなきゃいけねえんだ!」

「そ、そんなことより…」


「い、いや。最終試練をだな」

戦士「後でな!」

「今じゃ今!」

戦士「早まるなよ勇者、すぐに行くからな」

「だから待てと言うてるに!!」


結界を張る神


戦士「何だよ!早く行かなきゃやばいんだよ!」

「落ち着け。それも試練だ」

戦士「はぁ!?」

「孤独と不安に耐えながら試練を超えて見せよ」

戦士「だったらいるか、んなもん!」

「いやいやいや、必要だから。あーもう問答無用だ!」


戦士の目の前に巨大な狼が現れる


「試練は単純だ。打倒して見せよ」

戦士「ちっ」


剣を構える


「そうだ。戦え、戦え」

「これは試練だがいつか本当に別れ、一生そのままになるかもしれない」

「魔物との戦いとはそういうことだ」

「それが嫌ならばとっとと魔王を倒さなければならない」


戦士「そんなこと分かってんだよ」

「あ、あれ?もう倒してる」

「…あれ?もしかして君結構強い?」

戦士「あいつにはちっとも及ばねえよ…だからもっと力が必要なんだ」

「良かろう。人智を超えた力を授けよう」

戦士「それより、それよりだ…」

「うん?」

戦士「あいつは…勇者は、あの体質から逃れることから出来るのか?」

「…」

戦士「教えてくれよ!神様!」

「…それは人の問題だ。我の管轄外だ」

戦士「は!?」

「では力を授けよう!」

戦士「追いコラ待て!」
―――――
―――

戦士「はっ、勇者!」


既に役立たず神の結界は無い

そんなことより早く勇者を探さないといけない

頼む、間に合ってくれ

そう願いながら走る

大地に毒が流れている

草花は枯れ、小動物が死に、足で踏むと気分が悪くなる


戦士は直感した。これは勇者のだ

そう思い、毒の流れを追って走る


戦士(勇者、勇者…)

勇者「終わらない冬はやがて闇色の雪を降らし全ての生命を終わらせ永劫の氷河期に命の灯は掻き消え大いなる古代の依り代に―」ブツブツブツブツ


いた。ゾンビのようにフラフラと歩きながらブツブツと呪いを振りまくような言葉を紡いでいる勇者を見つけた


戦士「勇者!」

勇者「」ピタ


勇者「せ、ん…し…?」

戦士「ああ、俺だ。もう大丈夫だ」

勇者「戦士、戦士戦士ぃぃぃいい!!!」ギュゥゥ


戦士に抱き着いてわんわん泣く勇者


戦士「大丈夫、もう大丈夫だからな」ナデナデ

勇者「うん…うん…」グスッ

☆天界☆

「嘘だろ!?ウッソだろ!?!?」

「あんなあっさりと神がやられるなんて!!!」

「戦士は勇者のストッパーだったんだ!」

「誰だよ分断しようとか言ったやつ!」


「…」ソー


「あいつだ!」

「逃げようとしてんじゃねえ!」

「ふざけんな!」

「逃がすか!」

「罪には罰を!」

「天界追放だ!」


「いや、ちょ、待てお前らだって賛同したじゃないか!!」


「知るか!」

「言い出したお前が悪い!」

「罪には罰を!」

「天界追放だ!」


「あっ、ちょっ、ぎゃぁぁああああ」

女神「やっぱあの二人いいわねえ。ああ、最高」

女神「でも一瞬ヒヤリとしたわよ。あのまま世界滅ぶかと思ったわ」

女神「まあそうなったら女勇者が止めに来るだろうけど」


女神「それにしてもあの神々馬鹿なのかしら」

勇者・戦士パート終わったので数日間続いた連続更新はここで終わり
また数日置きのまったり更新になります


次回予告


女勇者「ハロウィンしよ!ハロウィン!いぇー!」

魔王「ハロウィン、人間のお祭りか。これならグロいことは起こらずのんびりと楽しめそうだな…」

女勇者「最近負けている気がするんだよねえ」

魔王「何がだ?この間神を一方的に負かしていたじゃないか」

女勇者「いやあ、強さは互角なんだけどさ…ヤンデレ度で負けているような気がしてならないかなあと」

魔王「え、何それ、なんの話だ」

女勇者「勇者くんだよ。僕の後の新勇者」


魔王「勇者ってそんなのばっかか!!!」

魔王(女勇者以上とか一緒にいる奴が可哀想だ…)

魔王(というかこの世界よく保ってるわ)


女勇者「というわけでヤンデらせて」

魔王「そんな言葉初耳なんだが。というかやるもんでもないだろ」

女勇者「前みたいに女騎士が乗り込んでこないかなぁ」

魔王「あんなことそうそうあってたまるか」

~後日~


女勇者「ハロウィンだよ!ハロウィン!!」

魔王「何だ?その呪文は」

女勇者「やだなぁ、祭りだよ?祭り」

魔王「祭り?」

女勇者「そう!死者と戯れ!死者を祀り!死者を飾り付ける。子供たちはおばけや魔女の仮装をして家々を回り、お菓子をねだる。そういうお祭りなの!」

魔王「…側近」

側近「ええ。女勇者さんのことはどこも間違っていませんね。誤魔化しも詭弁も無いその通りの祭りですよ」


魔王「そう、とても楽しそうではないか!今まで戦死した同属や過去の先祖の分を楽しんでやろうか!」

女勇者「おーっ!」


側近(嫌な予感がするのは私だけでしょうか…いえ、私にとってはいい事が起きそうではありますが)ウズウズ

魔法開発部

女勇者「これこれこういう魔法作ってね♪」

「お任せください魔王…魔王妃さま」

女勇者「えへへ、魔王妃だなんて、そんなこと言われたら嬉しくて照れちゃうよぉ///」


「砂糖化魔法を応用すれば行けるでしょう」ニヤリ

次の日

「完成です!」

女勇者「さっすがー!」


魔王「どうした?まさか…」


女勇者「うん、ハロウィンの準備だよ!」

「ひぇっひぇ、そういうことです」


魔王「そうかそうか。楽しい祭りになりそうだな」

女勇者「そうだね!」

「そうですねえ」

側近「すっごい楽しみです!!」


魔王(皆祭りを楽しみにしておるな。良い事だ)

人間の村近く


魔王「……ワクワクする皆に連れてこられたはいいが、何故人間の村なのだ…」

女勇者「かぼちゃの調達だよ!!!」

魔王「そ、そうか。そういえばハロウィンにはかぼちゃが必要だったな。魔界には無いものな。うむ」


女勇者「じゃあいっくよー」

女勇者≪は~ろ~うぃ~ん≫


ボンッ


歩く人々の頭が全てカボチャに変わる


魔王「は…?」


女勇者「じゃあ行くよ皆ー」


女勇者「カボチャ狩りじゃ~!!!!」


「おっー!!!!!!」


魔王「」

魔王「え、いや、カボチャ狩りっておま」


『トリック!』

『オア!』

『トリートォ!』


そう叫んだ女勇者と魔物たちが村に飛び込む



女勇者「カーボチャッ!」

「ギィヤァァアアアアアア!!!!」


首を切り落とす

既に目と口は「ハロウィンのカボチャ」といって想像がつくあの形になっている

その中に剣を付き立て、中身をくりぬく

もしくは首の付け根。切り口から刳り貫いてもいい


次はその中に灯(ひ)を灯(とも)す

もちろん痛覚は続いている。肉を抉り出される痛みも、内側を燃やされる痛みもそのままだ


そして悲鳴も続いている


側近「ああ、ついて着てよかった♡」ゾクゾクゥ


魔王「」


女勇者「カボチャだけじゃないからねー!体の中身も外に出すとお菓子に変化するからねー!」


『トリック!』

『オア!』

『トリートォ!』


女勇者「そうそう、掛け声は大事」

「いぎぁぁああああ!!!」

女勇者「すごいすごい。頭取って体痛めつけると頭が悲鳴上げるよ!痛みリンクしてるんだね!すごーい!」


腸を引きずり出す。引きちぎって体から完全に離すと紐のように長いグミになった

血は固まってチョコレートになり、内臓は様々なお菓子に変化する




魔王「はっ、我は気絶などしてないぞ。魔王は堂々と部下の活躍を見下ろすのだ」

側近「残念ながらかなり多くの人が魔王様の気絶した姿を見ていますよ」


魔王「」


側近「ああ、いいですねえ。この痛みであげられる悲鳴の数々…ゾクゾクします///」

―――――
―――

女勇者「ねえねえ魔王、いっぱい採れたよ」

「イタイ」「ヤメテ」「カエシテ」「クルシイ」「オネガイ」「イタイイタイイタイイタイ」

魔王「なあ、その声だけでも止めてくれないか?」

女勇者「ハロウィンを盛り上げるためだよ?」

魔王「そんな盛り上がりいらんわ」

女勇者「皆はほしいよね?」


『ほしい!』『トリックオアトリート!』『もっとヒャハらせろ!』『トリックオアトリート!』『トリックオアトリート!』


『トリックオアトリート!』『トリックオアトリート!』『トリックオアトリート!』『トリックオアトリート!』


魔王「こ、こいつらは…」


側近「トリックオアトリート!トリックオアトリート!」

魔王「貴様もか!!!」


女勇者「じゃあ皆も物足りないみたいだし近くの村も行っちゃおうかー!」


『トリック!』

『オア!』

『トリートォ!』


魔王「なあ、我もう帰っていい?」

とある町


僕は今日もやりがいのある仕事を終えて幸せな家庭に帰る

きっと妻はそろそろ夕食の支度をしているのだろう。もしかしたら子供たちも手伝っているかもしれない


「ふふ」


おもちゃ屋で買ったゲームを見て微笑む

久しぶりに早めに帰って遊んであげよう

このゲームはちょっとしたサプライズとして渡そう


息子の喜ぶ顔とそれを見て微笑む妻の顔を想像して笑みが零れる


さあ、早く帰ろう。年甲斐もなく足取りが軽くなる




<トリック!オア!トリート!

そうか、そろそろハロウィンの時期か

そういえばハロウィンなんてしたことなかったな

帰ったらそういう飾りつけをしてみるのもいいかな


「ん?」


空からキラキラしたものが降ってきた

なんとなくオレンジ色に見える


その不思議な空の贈り物を見ようと家々の窓が開き、人々が顔を出す

「え」

「うわっ、何だこれ」

「何が起こってんだ!」

「あはは、お前カボチャ頭だぞ!」

「お前もじゃないか!」


自分の頭にも手を当てる。自分の頭じゃない。近くのショーウィンドウのガラスを見ると…


「ひっ」


カボチャ頭の人間が映っていた


(何が…起こっているんだ…)


『トリック!』

『オア!』

『トリートォ!』

女勇者「刈り取れ―!」

『ヒャッハー!』

女勇者「トリック?」

『トリートォ!』

女勇者「殺せー!」

『おぉぉぉおおお!!!』


魔王「この町は広いなー(棒)」


「イタイ、イタイヨ…イタイヨ…」「おねがい、やめて」「ぎゃぁぁぁぁ」「子供は、子供だけは」「せめて、最後に妻と息子たちに…」


側近「あぁ…あぁぁ///」ウットリ

女勇者「収穫はどうかなー?」

「ばっちり!」

女勇者「よーし、次の街行くよー」


魔王「待った待った!!!」

女勇者「何ー?」

魔王「もう充分だろ?」

女勇者「充分?」

「まだまだー!」『トリックオアトリート!』

魔王「充分だ充分!」

女勇者「魔王がそう言うならしょうがないね。皆、帰るよー」

「はーい」「もっとやりたかったな」「そう言うなら仕方ねえなあ…」



魔王「おかしいな、我の命令というより女勇者の命令に従ったように見えるのだが」

女勇者「気のせいじゃない?」

側近「気のせいですよ」

~魔王城~

女勇者「じゃあ飾りつけを始めるよー」

魔王「あいつらはいないのか」

女勇者「僕たちが主宰なんだよ?飾りつけは僕たちがやらなきゃ」

魔王「一理あるな。王として」

女勇者「そういや僕たちの結婚式はいつやるの?」

魔王「その話はまた今度な」


女勇者「…へぇ、後回しにするんだ…」

魔王「ちがっ、違う!そうじゃない!その目をやめろ!無理矢理ヤンデレ要素出す必要ないから!」

女勇者「じゃあ、何?」

魔王「はぁ、我らでいう収穫祭。人間でいうクリスマスに考えていたんだがな…」

女勇者「え、そ、それ…は///」

魔王「これ以降はまた今度でいいな?」

女勇者「うん!僕やってみたい結婚式のプランがあるんだ!」

魔王「却下!」
女勇者「うふふ、この話はまた今度、でしょ?」

魔王(嫌な予感しかしない…)

女勇者「大丈夫、魔王のと魔王妃の式に相応しいプランだよ」

魔王(猶更嫌な予感がする…)

女勇者「じゃあとりあえずハロウィンだよね」

魔王「そ、そう、だな…」

女勇者「じゃあ」ズズズズ


女勇者が黒い異空間への門を開き、大きなホールに収穫した沢山のカボチャを出す


「イタイ」「クルシイ」「イヤ」「ヤメテ」「カエリタイ」「ママ…パパ…」


魔王「頼むから声を消してくれ」

女勇者「ダメだよ。精神の鍛練になるじゃん」

魔王「我には不要だ」

女勇者「逃げたいだけでしょ?」

魔王「…」ズォォオオ


魔物体になる魔王


女勇者「あ、ズルい!」

魔王「どっちも同じ"我"だろう?」ナデナデ

女勇者「…卑怯者///」

魔王「ふはははは、聞こえぬわ」

女勇者「いや、今回ばかりは逃げさせないよ!」

魔王「ほう?ならばどうするというのだ?」


女勇者≪変身解除!≫


▽効果は無い様だ


女勇者≪バフ解除!≫


▽効果は無い様だ


女勇者≪魔法解除!≫


▽効果は無い様だ


魔王「フハハハハ、これこそが本来の姿よ。変身解除もバフ解除も意味などなさぬわ」

女勇者「…ねえ、魔王。この間、僕が"何"を"取り込んだ"のか、忘れた?」

魔王「…え」


女勇者「時間と空間の神の欠片だよ?」


女勇者≪刻の支配者"クロノ・ルーラー"≫

魔王「な、何だこれは」

女勇者「ふふ、魔王の体だけの時間を巻き戻して固定した。もう魔物体になれないよ?」ニッシッシ

魔王「…マジで変身出来ない。そんな馬鹿な…」

女勇者「さあ、一緒に精神鍛練しようか」ニッコリ

魔王「貴様は既にカンストしてるだろうが」

女勇者「そんなまっさかー」

魔王「貴様でも精神ダメージを受けることがあるのか?そんなまさか」


女勇者「そりゃもちろん、魔王に振られたり嫌われたりなんかしたら…」ズォッォオオオオオオオ


女勇者の周りにおぞましいほどの魔力が渦を巻く


魔王「悪い、我が悪かった。それ以上は考えるな」

女勇者「魔王、その泣きじゃくってるカボチャ取って」

魔王「うむ…」

女勇者「魔王、そのカボチャ体が歪だから割っちゃっていいよ。多分収穫したときに落としたんだね」

魔王「あぁ…」

女勇者「目が死んでるけど大丈夫?」

魔王「大丈夫、大丈夫、精神鍛練」

女勇者「それなら良かった。魔王にメンタルさえ足りてれば最高の魔王になれるからね」


魔王「…」

女勇者「さて、カボチャはこんなもんでいいね」

今日はここまで

女勇者「さあ次は体を飾るよー!」

魔王「」ダッ

女勇者「逃げちゃダメ♪」ガシッ


魔王「~っっ」


女勇者「精 神 鍛 錬」

魔王「…はい」

女勇者「よろしい」

女勇者「お腹んなかをかっさばいてー」

魔王「…」ブシャァ

女勇者「その内臓はお菓子にせずに飾りに使おうか!」

魔王「飾り…」

女勇者「いいよいいよー、祭りらしい飾りつけになったね!」

魔王「……」


魔王(祭りというか地獄の饗宴だ)

側近(魔王城というからにはこれくらいがちょうどいいですねえ)

女勇者「よし、こんなもんだね!」

魔王「」チーン

女勇者「側近、魔王の目が白いんだけどどうしたんだろ?」

側近「ななめ45度の角度で叩けば治るんじゃないでしょうか」

女勇者「なるほどね」




ズガァァァアアン

~…回復魔法かけたし大丈夫でしょ」

「いや、その…今の何ですか…」

「手刀」

「えっ」

「手刀」



魔王「はっ!?い、いったい何が!」

女勇者「ほら起きた」

魔王「…う、うむ?我は何を…」

側近「そ、そんなことよりですね」

女勇者「そうだよ魔王!パーティー始めるよー!」


魔王「パー…ティ…」



女勇者「じゃあみんな!ハッピーハロウィーン!!!!」



『ハッピーハロウィィィイイインン!!!!』



魔物たちの嬌声、人間たちの悲鳴、吹き出す血の噴水と臓物のシャワー

吹き出した人の"中身"は空中でお菓子となって更に降り注いだ


魔王(寝ても覚めても地獄絵図なのはどういうことだ…)

~ある日~

魔王「何か今日女勇者を見ないんだが。側近、何か知らないか?」

側近「女勇者さんですか?今朝方出掛けていきましたよ。何も聞いていないんですか?」

魔王「な、何も…」

側近「それは不思議ですねえ。てっきり魔王様には言っているものかと」

魔王「…お、女勇者…」アタフタ

側近「…まさか魔王様、女勇者さんに依存しはじめてません?ちょっと外出しただけでそれですか」

魔王「そ、そんなわけなかろう!我は魔王だぞ!」

観客席

魔王(虐殺好きのあやつが1対1のバトル大会?……息抜きかおやつ感覚といったところか?)


人間姿でポップコーンを頬張る魔王


魔王(ま、完全に魔物の気配を消しているしこの人間の多さの中だ。我も一観客として楽しませてもらおう)


≪ではルールを説明する!≫


魔王(人間のルールありならそうそうグロくはならないだろうしな。最初からルール破るつもりならもう暴れてr


≪ルールはたった一つ!ルール無用で殺し合え!≫


魔王「」


≪降参はありだが相手が認めるかどうかは別問題だ!法律何ざこの場に限っては気にすんな!ド派手でグロい戦闘を期待してるぜ!!!!≫


ウヲォォォオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!


女勇者「いえーい!」


魔王(帰ろう。今すぐ)

魔王(かっ、体が動かん!?)

魔王(…あ、ポップコーンは食える…いや、体は動かせるが帰ろうと思うと動かせなくなる………)


魔王(……………ばれてる…だと…)



女勇者の口が「勝手についてきた方が悪いよ♪」と言っているように動いたように見えた


魔王「」

―――――
―――

「≪上級閃光魔法!≫」

「≪中級魔法防御≫」

「なんのー」

「うわー」

「くっ、この俺様をここまで追い詰めるなんて!」

「ふはははー、よくここまで俺の攻撃に耐えた!それももうおしまいよ!」



魔王(…ああ、人間同士の戦いは平和だなあ。低レベル同士は見てて楽しいなあ)


魔王(…次は女勇者の番か………)


「こ、降参する!」

「ふ、お前は強かった。いつか俺を超えられるさ」


魔王(誰かいっそぶっ壊してくれこの大会)

≪さあ次の対戦カードはぁぁああ!!!!≫


≪なぁんとさっそく登場!前回優勝者の筋肉モリモリマッチョマン、ガッド=グランバルドだ!≫

≪その巨人のような極太い腕で数多くの人間を砕き、折り、粉砕してきた凶悪凶暴極まりない大男!今回も迫力ある怪力を見せつけてくれるのか!?≫

≪対するは!なななんと、可憐でか弱い女の子!≫


女勇者「」ニッコニッコ


魔王(うっわ、すごいいい笑顔)


≪始まる前から結果が見えている戦いに観客のリョナラーどもが興奮しているぞ!これはグロ耐性無い人は帰った方が身のためだぜえ?無論入場料は返さないけどな!≫


魔王(本当帰りたい)

ガッド「おいおい、こんな可愛いお嬢ちゃんが俺の相手かあ?肩慣らしもならねえよ」

女勇者「あはは、そうだね」

ガッド「そんなへらへらしていていいのか?俺は相手が弱くても全力で殺す野蛮人だぜえ?」

女勇者「そりゃあ楽しみだ」

ガッド「あ?」


≪殺し合い開始ぃいいいいい!≫カァァァアアン


「グギヤァアアアアア」

ガッド「グギヤァアアアアア」


女勇者「あはっ、慣らす肩がなくなっちゃったね?」


一瞬の内にガッドの両肩が切り落とされる


ガッド「っってめぇぇえええ!!!」


両腕を失っても尚気力のみで向かってくるガッド

相手が相手ならその一撃で殺せる重い蹴りが女勇者の腹を狙う

だがしかしバランスを取る腕も無く、ましてや相手は女勇者


女勇者「意気込みだけは素晴らしいっねっ♪」


足払いのみで転ばされ、その上に女勇者が馬乗りになる


女勇者「はいチェックメイト♪」

ガッド「…く、降参だ」


女勇者「降参?」


女勇者「何 言 っ て い る の ?」ニタァ


ガッド「………は?」

女勇者「お楽しみはこっからじゃない!」グサァ

ガッド「ぐっがぁあ、あぁぁあ!」


女勇者「ほらほら、もっと鳴いてよ!!」グサァッ、グサッ、グサッ

ガッド「ぐっ、ぎぃっ、ぁっ、やっ、やめっ、もう、やめっ、てっ」


女勇者「降参は認めても認めなくてもいい殺し合い。それがルールでしょ?」ポイッ


鋼の剣を投げ捨て


グチャッ


ガッド「グギアァアアア!!!」

大きな傷口に腕を突っ込んで中をかき回す


女勇者「顔もぐちゃぐちゃにしちゃおうか!」

目をつぶし、下顎をもぎ取り、小刀で皮を丁寧に剥がしていく


女勇者「皆―見てるー?いえーい!」


「うおー!あの嬢ちゃんすげえぞー!」

「あのガッドがこんな簡単にやられるなんて!」

「可愛い子が凶悪だと興奮するぜ!」



魔王(何だこの観客共…というか何だこの国)

ミレイ「うふふ、可愛い御嬢ちゃんねえ。取って食っちゃいたい♡」

女勇者「僕も、君の臓物を全て引きずり出して芸術作品のように飾り立てて観客たちにさらけ出してあげたいよ」

ミレイ「言うじゃない、お子ちゃまの癖に」

女勇者「君こそ、死の匂いが纏わりついている割に覚悟が見てとれないよ?」

ミレイ「覚悟ぉ?弱い子を殺すのに覚悟なんていらないわよぉ。だって私にとっては日常だものぉ」クスクス

女勇者「あはは、何言ってるの?そんなの当たり前じゃん。僕が言っているのは」


女勇者「痛みでのた打ち回って死ぬ覚悟だよ」

≪殺し合いk―

ミレイ「」シュンッ


≪おっとミレイ選手ゴングを鳴らす前に動き出した―!もちろんルール無用なのでフライングも反則ではありませんがー!?≫


常人離れした素早さで女勇者の懐に入り込み、腕を女勇者の顔に向ける


女勇者「!?」


袖から二本の太く長い針が女勇者の両の瞳目がけて発射された

とっさに目を瞑って右腕で払う

魔法を使えば簡単に決着がついてしまう。かといってそれは手抜きに他ならず

全力ならば避けれたであろう針は深々と女勇者の手に突き刺さった


女勇者「っっっ!」

ミレイ「惜しい、でももうその腕は使えないわよぉ」


針には猛毒が縫ってあり、まるでボールのように丸々と腫れ上がっていた

燃え上がるような熱、針山が内側から外に浮かび上がってくるような断続的に響く鋭い痛み

様々な魔物、人間と戦った女勇者ですら味わったことのない彼女オリジナルの猛毒

彼女にとってはそれを打ち込んだ時点で勝ちは決まっているようなものだった

実際、女勇者でさえ意識は朦朧とし、熱と痛みの中で視界が渦を巻く


ただし、それは普通に人間が相手だった場合の話


ミレイ「なっ!?」


女勇者「」ニタァァ


女勇者はその腫れに腫れた右手でミレイの顔面を思いっきり殴りつけた

腫れた手はブチュッと小気味良い音とともに弾け、白い膿とドロッとした血がミレイの目、鼻、口にぶちまけられる

ミレイ「ぐはっ、がほっ、げほっげほっ、ごあぁっ!!!」


ミレイが地面を転がってのた打ち回る


女勇者「あははっ、油断しないで畳みかけたら良かったのにねっ!」ゲシッ

ミレイ「がほっ!!」ドガン


そのままミレイを蹴り上げ、壁に叩きつける


毒を多量に含んだ体液を浴び、直接体内に取り入れてしまったのだ、そうもなるだろう


女勇者「毒を使うなら解毒剤ぐらい持っているでしょ?早く使いなよ。それともこのまま死ぬ?」


ミレイ「ぐはっ、がっ、あぁ…あ…」


解毒剤を飲むも腫れあがった顔は視界をも圧迫してほとんど見えず、気管を圧迫しているために呼吸すら満足にできず

未だ全身は焼けるような熱を帯び、鋭い痛みは引くことが無い


ミレイ「こ…こう…ヒューぁ…」


「降参」そう言いたくても上手く言葉にならない

女勇者は何を言いたいか分かっているが


女勇者「何言っているのか分からないなあ♪」スラァ


そう言って初めて剣を引き抜いた

腫れが弾けて剥がれた皮がベロンと外側に剥け、肉と神経が外気に丸々さらされたその右手で


女勇者にとって戦いの中の痛みなど戦闘の興奮を盛り上げるためのスパイスでしかなく


女勇者(たまには戦いの痛みも感じておかないとね)ペロリ


たまには味わっておかないと物足りないとすら感じるものである

何人も殺してきた者の勘で分かる

ユミイ・シャルティ、自分より小さなこの女は自分を殺す気だと

降参して逃げ出したい

痛い思いはしたくない

今まで何人も殺し、何人もの命乞いを無視して踏みにじってきた

だが逆の立ち位置に立つと怖くて怖くて仕方ない


ミレイ「ひっ―


女勇者「だから言ったのに、出来てなかったの?痛みでのたうちまわって死ぬ覚悟」


背を向けて逃げ出す…寸前で女勇者に向き直る


女勇者「お?」

ミレイ「わた、私は…何十人も引き裂いてきた女殺人鬼…血塗れの悪魔と呼ばれたミレイなのよ」ガクガク


足を震わせ、無理やり声を引き絞り、女勇者に猛毒を塗った短剣を向ける


女勇者「君は他の雑魚とは違うね。素敵だよ」

ミレイ「ぁぁあああああ!!!!!」



腫れあがった顔を精一杯歪めて威嚇しながら女勇者に短剣を向けて突進する

女勇者はヒョイとそれをよけ、後ろに回って髪を掴んで思いっきり引っ張る


ミレイ「きゃっ」ドサッ

女勇者「さあお待ちかね!リョナるよー!」


『うぉぉおおお!!!!』


≪おぉーっと!?もう勝負は着いているというのに更にリョナるというのか!なんというドS!ただ痛めつけて拷問するだけならリョナと言えないので観客のリョナラーどもはその場でオナるといいぞ!≫


女勇者「まずはその醜く膨れ上がった面だよね♪」プツ、プシャァァアアア


剣を顔に突き立てるとそのままグリグリと痛めつけるように動かしながら顔の皮を剥がしていく


ミレイ「いやっぁぁあああ!!!」

女勇者「あはは、悲鳴あげられんじゃん♪」

女勇者「喉は悲鳴のために残しておくとして」グサッ


腕を縦に引き裂き、筋肉を直接掴んでバリィッっと引っぺがす


ミレイ「痛いっ、イダイダイイダィィイイイ!!!!」

女勇者「次はここだよぉ、女の命♪」グシャッ


剣を股間に突き立て、ぐちゅぅっっと音を立ててズボンの上から体の中心へ一気に突き刺す


女勇者「そーれっっ!」バキィッ


ミレイ「あがっ、がぁぁあああ!!!」


骨盤を割って剣を外に出し、外から肉を引っぺがし


女勇者「欲しい人受け取れー!」


取り出した子宮を観客席に向けて投げる


女勇者「≪強制延命魔法≫」

ミレイ「ひっ」


飛びかけていた意識が無理やり現世に引き戻される


それと同時に自分のずたずたにされた体を見て命すら振り絞るような悲鳴を上げた


ミレイ「いやぁぁああああ!!!殺して!もう殺してぇぇえええ!!!!!」


女勇者「まだだめだよ、臓器はまだまだ残っているんだから」

女勇者「心臓と脳、どっち最後にしてほしい?最期の一個取り去るまで生かしてあげるよ」

観客席


魔王「        」



「うおー!」

「すげー!」

「興奮するぜー!」

「膵臓もーらい!」

「やったぜ胃をゲットだ!」



魔王「                  」

―――――
―――

≪さあ次はとうとう決勝戦だ!≫

魔王(よ、ようやく終わる…死ぬかと思った…精神的に…)


魔王「」ゾクゥッ


魔王(な、何だこの感覚は…女勇者と同等の力…さっきまでは一切感じなかった…いったい何が…?)

女勇者の目の前にいる対戦相手

それは自分より少し背の小さな少年

全身白いアルビノの少年

どこまでも純粋に白い魔力を持ちながら、その剣だけがどす黒いオーラを纏っている


女勇者「……こんなところで何やってるの?」


女勇者と同じく勇者の役目を与えられし半身


勇者「……………成り行き」

キノの旅のコロシアムみたいだな

>>334
意識はしてなかったけど好きな話だから影響はされたかもしれない

――――
―――

~回想~

勇者「戦士~戦士~」


戦士が消えた

人ごみの中で戦士だけがいなくなった

体が寒い、声が震え、涙が止まらない

ザワザワという音が耳触りでミミザワリでシカタナイ


勇者「全て…邪魔…」


スラリと剣を抜く


「あ、君も参加者だね」

勇者「え、あ」

「早く速く」


そう言って連れて行かれた

その後、勇者の狂気は戦いのエネルギーに変換されて一時的に引いていき、結果的に戦いを楽しんで勝ち上がっていったのであった


~回想終了~

―――
―――――

女勇者「さて、いずれ決着つけなきゃいけない二人がここで出会ったわけだけどどうする?」

勇者「…………早い」

女勇者「だよね。じゃあ手を抜く?」

勇者「やだ」


女勇者「じゃあ」

勇者「…全力、で」


女勇者「心行くまで」



勇者・女勇者『遊ぼうか!!!』




≪殺し合い、開始ー!!!!≫

ゴングと共に一直線に飛びかかる

一閃に斬りかかる女勇者の剣を剣で受け、金属音を立てて受け流す


ギャリィィ


女勇者「んっ、僕の剣を受け流せるのは君だけだろうね」ガキン

勇者「そう、でもない…」キィン

女勇者「あはは、謙遜だよ」カキン


金属音を立てて打ち合う

やがて


バキン!と音を立てて互いの剣が割れて破片が弾け飛ぶ

それが合図だったかのように両者は後方に飛んで魔力を練る


女勇者≪光より眩く星より熱く≫

勇者≪闇と永劫、静かな滅び≫

女勇者≪闇すら焼き尽くす滅びの天照を≫

勇者≪全部包む静寂の帷≫


女勇者「全てを焼き尽くせ!≪邪神の炎!≫」

勇者「≪飲み込んで≫」


女勇者の掌から眼が潰れてしまうんじゃないかと思うほど眩しく、観客席の客すら燃え落ちてしまうと錯覚したほどの炎が放たれては


一瞬で勇者の手の中の暗闇へ消え失せた

勇者の手の内の暗闇から黒い竜が飛び出し、空へと翔ける


女勇者「おぉ!」

勇者≪闇は空へと立ち昇り≫

勇者≪災厄の竜は黒を撒く≫


黒の竜はコロシアムの魔力結界を簡単にすり抜ける



魔王「なっ」


魔王は直感した


"死"を


「ぎゃぁぁあああああ」

「ぐぁぉおおおおお」

「ぐひっ、ぅげっぇえ」


観客たちが次々と"中身"をぶちまけながら倒れていく

上空では闇を振りまく竜

毒消し草を飲み込む観客も魔力防壁を張る観客も関係無い


魔王(何が…どうなっている)


あの少年は…いったい…

勇者「形は色々。何だっていい」


勇者の周りに闇が浮かび、それらが様々な武器となり、女勇者に襲い掛かる

だかそれらの造形はあまりにも稚拙。子供の落書きのように適当で単純、かつ輪郭が手書きのようにガタガタだった


女勇者「面白いじゃん!」


女勇者の魔力を練って次々と剣の模造品を作ってぶつける

勇者がその中の一つを手に女勇者に直接飛び掛かる


女勇者「あはっ♪」カキィィン

勇者「隙、多い」ザク


勇者の腰辺りで小刀が作られて女勇者のわき腹に突き刺さる


女勇者「残念でした♪」


空間がねじ曲がり、女勇者のわき腹に突き刺さったはずの小刀が勇者の目に刺さった


勇者「それ僕の」


勇者が作った刀は勇者にダメージを与えず再び闇となって消える

今日はここまで
安価↓

「安価↓」はミスです

勇者≪黒い太陽、赤い月≫


ズォォオオ


女勇者≪悪夢の水面(みなも)と魔に巣くう光を≫


闇を広げる空に黒い光が混ざり合い、どちらもどちらを侵食して食らい尽くそうとする


女勇者「やあっ!」

魔力で強化した蹴りを勇者に食らわせる

しかし勇者は素早く体制を変えてその脚をガシッと掴む


勇者≪弾けて≫


女勇者「!?」


女勇者の脚に魔力が無理やり送り込まれ

一気に内側から弾ける


女勇者「がっあっっ!」


骨も肉も、血すらも弾けると同時に硬い刃に変わり、勇者の全身に突き刺さる


勇者「あぐっぅぅ…」

女勇者「ふふ、仕返しだよ」


女勇者の"破片"が突き刺さった箇所が膨張し、破裂する


女勇者「ふふ、大怪我を伴う全力の戦いは楽しいなあ」

勇者「うん、楽しい…」


二人の"大怪我"は瞬時に回復する

観客席の人々が次々と倒れ、パニックになる


魔王も自分の魔力の大部分を使い、バリアを何重にも張る


魔王(我の知るどの毒でも無いな。これは何だ?まるで"死"そのものを振りまいているようなおぞましさ…)



町長「くそ、何でこんなことになっている!魔力結界は完璧じゃなかったのか!」

「どんな魔法も物理攻撃も通さないはずですが!」

町長「だったらあんなことになってないだろ!」

「いいから逃げましょう!」

町長「言われんでも!」


ガンッ!


町長「何だこれは!透明の壁!?」

女勇者「皆ここから逃げられないよ!皆死ぬまでここに閉じ込められたままだよ!」

女勇者「まったく危険が無いと思って安心して見ていたのに自分達が危険に曝された気分はどう!?」

女勇者「絶望した!?絶望してる!?あはははは!!!」


勇者「皆、五月蠅い…」

女勇者「いいじゃん。観客がいた方が盛り上がるよ?」

勇者「いらない。二人きりでいい。二人だけがいい」スラッ


勇者が"その剣"を抜いた


女勇者「いいよ。もう終わらせようか」スッ


勇者の邪神の剣

女勇者の女神の聖剣(悪堕ちver.)


その二つはまるで好敵手同士が出会ったかのように

女勇者と勇者のように

共鳴し合うかのように

黒い輝きを放ち合っていた

女勇者「ああ、楽しいね」

勇者「うん、剣も楽しそう」

女勇者「じゃあ全力で遊ばせてあげないとねっ!」タッ

勇者「」ダッ


邪神の剣と女神の聖剣がぶつかり合い、衝撃波が半径10数キロに渡って地面を薙ぐ


魔王「うおうっ!?」


勇者は無意識に戦士に遠隔バリアを張った

ガキンッ、キンッ


剣と剣がぶつかり合う度に衝撃波が散り散りに逃げた観客たちを粉砕する


勇者の後ろに女勇者の魔力で作られた剣が出現する

だがすぐに勇者が手を後ろに伸ばすとともにはじけ飛ぶ


剣で大きく薙ぎ払い、力で負けた勇者は宙に舞う


勇者「うわっ」


女勇者≪火の柱舞い、天高く地と空を結べ≫


ゴォッ


地面から勇者目掛けて緑色の火柱が立つ





勇者が邪神の剣を振るとそれは途中で折れ曲がって女勇者の身を焼いた


女勇者「あはっ、あははははは!」


緑色の炎に焼かれながらも女勇者は勇者に飛び掛かって女神の聖剣を突き立てる


勇者「ぐっっ、ふぅっ」

女勇者「はは、どう?どうう?」グリグリ

勇者「痛いっ…」

女勇者「ぐっ」


グサッ


女勇者の気づかない内に、いや、女勇者の意識が捻じ曲げられていた

腹に邪神の剣が深々と突き刺さっていた



これは…かつて魔王にやられたのと同じ、僕の未だ知らない魔法だ


女勇者「ふはっ、は…」

勇者「はは、ははは…」



パタッ


と、二人剣を突き刺しながら地面に倒れる



女勇者「満足…した?」


まったく、最高だよ君は


勇者「うん、楽しかった…」


血をだらだらと流しながら、笑いあう

女勇者「じゃあこれ返すね」

勇者「僕も」


互いの剣を引き抜いて投げる

すぐさま傷は塞がり、完治する


女勇者「じゃあ僕は残った人間を皆殺しにするから君たちは帰りなよ」

勇者「悪いこと?」

女勇者「良いことだよ。こんな殺し合いを見世物にする町の人は皆死んだ方が良いからね。これは良いことだ」クスクス

勇者「分かった。また会おう」

女勇者「うん、いつか君と本気で殺し合い出来る日を楽しみにしているよ」

―――――
―――

戦士「あ、勇者!お前今までどこに!」

勇者「早く、ここ離れる」

戦士「え、何でだよ!今町が大変なことに」

勇者「いいの、早く」

戦士「え?あ?ええ?」


勇者に手を引かれながら走る

力はあんまり強くない。でもいつもボォーっとしている勇者がはっきりと逃げると言っている事に対して驚き、それに疑義を挟むことができなかった


勇者なんだから人間を助けるべきなんじゃないかとも思う


だが、結局勇者はその体質上人間と一緒に過ごすことができない


戦士(なのに、助けることに意味があるのか)


そう思うところもあり、結局一緒に街を離れた

―――――
―――

女勇者「あはは、魔王、お待たせー」

魔王「」

魔王「…」

魔王「…………………」




魔王「あの人間…………いや、あのイキモノは何だ………………」




女勇者「あはは、やだなあ、あの子も人間だよ?」



魔王「そんな馬鹿な…」



女勇者「あ、紹介してなかったっけ?あの子が現勇者だよ」



魔王「そんな馬鹿な!!!!!!!!!!!!」



勇者とはこんな化け物ばっかりか!!!!!


女勇者「さあ、行こうよ。まだ楽しみは残ってるよ」

魔王「」

―――――
―――

町長「くそっ、何でこんなことに!何でこんなことに!!」


私だけは何とか逃げ切れたが町はもう火の海だ。魔物の軍勢が襲い掛かってきてもこうはならないだろう

それもこれもあの戦いの衝撃波、それだけが起こした出来事だなんて誰が信じられよう


それどころかあの黒い魔力の龍が死をまき散らし、死体の山さえ築いている

何故自分が生き残っているかも謎だ



「みーつけた」


町長「」ゾクゥッ


町長「ちっ、ちがっ、あの防壁は完璧なはずだった!」


女勇者「あはっ♪」

町長「お、お前は」

女勇者「人に殺し合いさせといて自分の命の危機にあったら逃げるなんてどーいうつもりかな?」


女勇者「せっかく最後まで命長引かせてあげたってのに。逃げないで楽しもうよ」


町長「お、おま…お前は…本当に人殺しが楽しいと…」

女勇者「じゃなきゃ出ないよ。こんな大会」

女勇者「あなたはそうじゃないの?そうじゃなきゃおかしいよねえ?それとも」


女勇者「見ているだけで安全な位置に立っているつもりだった?クズだねえ」


町長「ひっ」

ある日、ある国で


王様「異世界からの召喚は成功したか!」

「はっ、王様…我々はここに」

王様「して…できるものか?」

「ええ、いくら魔法があれど…我々の世界の最強の兵器があれば」ニヤリ

「魔王など、容易いものです」

王様「くっくっく、異世界の科学者集団…正攻法でいけないならどんな手でも尽くすのみ」

大臣「しかし、そんな危険な技術、大丈夫でしょうか」

王様「魔王にしか使わなければ良い話よ」

大臣「しかし…嫌な予感がします」

数日後

「出来ました。王様」

「我々の世界で核兵器と呼ばれていた最強の平気でございます」

「その名も核弾頭大陸弾道ミサイル」

「人間を構成する原子そのものに害をなす爆弾でございます」

「更に大地をも汚し生き物が住めなくなるでしょう」

「ここから魔王城を狙い撃ちできますぜ」

王様「そうか、そうか」クックックッ


王様「これで魔王はおしまいじゃぁぁぁぁあああ」


王様「あっはっはっはっは!!!!!!」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2017年04月16日 (日) 18:33:48   ID: _jjI6nc_

これ好き
もっと続けてほしい

2 :  SS好きの774さん   2018年01月22日 (月) 14:11:49   ID: PKMGLTiA

無理せず続いて

3 :  SS好きの774さん   2018年01月30日 (火) 13:38:57   ID: 1BT3IYK-

この作品好きです。
無理せず続けて、どうぞ。

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