ゴン「キルア、殺し合いをしよう」 (52)

念・オーラに関して独自の解釈が入っています。

ゴンさんの後遺症が回復した後の話。あと、短いです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1487173210

キルア「あ?何言ってんだオメーはよ」

ゴン「キルアは俺と本気で戦ってみたくないの?」

「無理だね お前に友達なんて出来っこないよ。お前は人というものを殺せるか殺せないかでしか判断できない」

「彼の側にいればいつかお前は彼を殺したくなるよ。殺せるか殺せないか試したくなる。なぜならお前は根っからの人殺しだから」

キルア「・・・バ、バカ!そんな事思った事ねーよ!」

ゴン「・・・そうなんだ。俺は今キルアと凄く殺し合いがしたい」

キルア(コイツ、マジだ・・・)ぞっ・・・

キルア「ふざけんじゃねーぞ!!俺達友達だろ!?何で殺し合いなんてしなきゃなんねーんだよ!」

ゴン「キルアってさ頭良いし、強いし、いっつも俺助けられてて。でも、念を覚えて俺も強くなって今ならキルアを越えられるかもって」

ゴン「そう思ったらもう止まらなくて。今ならヒソカの気持ちが凄く分かるんだ」

キルア「組み手じゃダメなのかよ!」

ゴン「それじゃ意味が無い。念能力者としての本気のキルアを倒さないと」

キルア「念能力者同士の戦いだぞ!?ちょっと怪我したじゃ済まないんだぞ!」

ゴン「だから殺し合いって言ってるだろ」

キルア「お前、まさか誰かに操作されてるのか・・・?」

ゴン「これは自分の意志だ。凝をすれば分かるだろ。いつも俺のそばにいてるキルアなら俺が念能力によって操作されていた場合、別の誰かのオーラで違和感を覚えるはずだ」

キルア「・・・凝」 ずっ・・・

キルア「・・・確かにいつものお前のオーラだ」

ゴン「三日後。ここから東の荒地で俺は待つ。最低な俺のわがままを聞いて欲しい。じゃあ・・・」シュン

キルア「行っちまったか・・・」

キルア「・・・」

ビスケ「で、アタシの所に来たわけね」

キルア「・・・ああ」

ビスケ「あの子がそんな事をねぇ。よっぽどアンタに劣等感を抱いていたんだろうね」

キルア「あのバカ野郎・・・!!」

ビスケ「ゴンの気が済むまで戦ってあげて半殺し・・・ってのは無理そうね。明らかな格下なら適当に相手して負かすことが出来るけど」

ビスケ「実力が同じ相手じゃそんな余裕ないものね」

ビスケ「で、アンタから見てゴンの実力はどうなのさ」

キルア「基本的な身体能力、全体的なオーラの扱いは俺がかなり上。だけどオーラの総量はゴンの方が圧倒的に多い」

ビスケ「妥当な分析ね。知ってると思うけどオーラの総量で負けてるってのがかなりマズい事なのよ」

ビスケ「攻撃翌力、防御力は勿論、強化系のオーラで強化されたゴンの肉体はアンタの身体能力を遥かに凌駕する。体外に出せるオーラがアンタより多ければの話だけどね」

ビスケ「それに錬の持続時間、念能力の発動回数などでも相手に劣ってしまう。まぁこれは能力によってバラつきがあるわね」

ビスケ「オーラを使った行為には必ず代償としてオーラを消費する」

キルア「長期戦になったら俺がヤバいって事だな」

ビスケ「そういう事。アンタの戦闘スタイルは短期決戦型だからゴンのペースになるとマズイわね」

ビスケ「まぁそういう話は置いといてアンタ、ゴンと闘いたいの?」

キルア「・・・闘いたくない」

ビスケ「ゴンと友達じゃ無くなっても?」

キルア「ああ。俺達が本気で戦えば必ずどちらかが死ぬ。そんなの嫌だ」

ビスケ「そりゃそうよねぇ・・・ わかった!」

キルア「ん?」

ビスケ「二人が闘っても死ななない様に出来る能力者を探してあげるわさ!」

キルア「いるのかよそんな奴!」

ビスケ「アタシもそこそこ顔が広いし、何とかしてあげるわよ」

キルア「でも、どんな能力でそんな事を・・・」

ビスケ「そうねぇ・・・ 致命傷の怪我を治せる強化系、または特質系能力者。魂だけを念空間に飛ばして戦わせる具現化系能力者」

ビスケ「最悪、ゴンにキルアと戦ったと錯覚させる催眠を使える操作系能力者。思いつくだけでも結構いるでしょ」

キルア「たしかに・・・ それなら何とかなるかも・・・!」

ビスケ「もし見つからなかったら逃げなさい。今回は単なるゴンの過激なわがまま。戦いに姿を現さなかった事で壊れる友情だったらその程度だったという事よ」

ビスケ「その時は残念だけど新しい友達を探しなさい。それじゃあアタシは行くわ」

キルア「ビスケ・・・ 色々ありがと」

ビスケ「アタシの可愛い弟子だからね。世話も焼きたくなるわさ」

ビスケ「三日後の朝、アタシが能力者を見つけて尚且つアンタがゴンと戦う気でいてここに姿を見せたら決戦に行くわよ」

キルア「わかった・・・」

ビスケ「修行、忘れるんじゃないよ」

キルア「押忍!!」

三日後

ゴン「・・・」ごぉぉぉぉぉ!!

ゴン「・・・来てくれたんだね」

キルア「ああ、凄いオーラを感じると思ったらやっぱゴンだったんだな」

キルア(なんて練なんだ・・・)

ゴン「俺、あの時詳しい場所言い忘れてたからこうでもしないと会えないかなって」

キルア「だな」

ゴン「・・・ところでビスケは知ってるとしてそこの人は?」

ビスケ「アンタのわがままを叶えるためにアタシが大枚叩いて呼んだんだわさ」

ビスケ(4000万・・・ね)

ビスケ「名前はメーメール。具現化系能力者よ」

メーメール「・・・ウス」

ゴン「迷惑掛けてゴメンね。ビスケ、それにメーメールさん」

メーメール「ウス」

ゴン「それで俺のわがままを叶えるって・・・」

ビスケ「アンタ、キルアと本気の殺し合いがしたいらしいじゃない」

ゴン「うん。こんなのおかしいって自分でも分かってるんだけど止まらないんだ」

キルア「ゴン・・・」

ビスケ「メーメール」

メーメール「ウス」スッ

【招かざる夢(シシアイアイ】

当時、彼は自然が豊かなアオリル地方では珍しくない羊飼いの少年だった。しかし、雄大な自然に育まれたにも関わらず彼の心は暗く狭く固く、そして氷の様に冷たかった。

別に彼を大きく変える特別な事件があった訳では無い。彼には五人の兄弟がおり皆母親の平等な愛情を受けて育った。誰が悪い訳でも無くメーメールは勝手に腐ったのだ。

そんな彼の心中をヒツジは察し、何匹たりとも彼に近寄らず言う事を聞こうとしない。次第に愛想を尽かした家族からは使えない奴と罵られ食事を減らされる事が増えていった。

「何故、五人もいる兄弟の中で俺だけがこんなに歪んでいるのか。他の連中は真っすぐに育っているのに」

毎日、言う事を効かない羊の相手、家族からの罵り、なぜ自分はこうなったか分からないもどかしさ。そして、次第に彼は殺害に興味を持つ様になった。

だが、彼は虫も殺せない程の極度の小心者で臆病者。更には争いを好まない平和主義という矛盾。人を[ピーーー]など夢のまた夢。彼は殺しの願望を夢に託す事にした。

しばらくした日の夜、夢の中でメーメールはいつもの羊の群れの中にいた。普段の夢とは違い自由に手足を動かせる。そして手には肉切り包丁。

「夢なら殺しても大丈夫」 その瞬間、彼は弾けた。

包丁を振り上げ一心不乱に逃げ惑う羊を追いかけた。しかし、羊は素早く彼の魔の手に掛かる事は無かった。

絶望の中、黒い羊が彼に歩み寄る。再度包丁を振りかざした彼を見てもまるで死を享受しているかの様に黒い羊は逃げなかった。

「殺したい」その一心でその黒い羊の脳天に包丁を振り落とした。その羊が死んだのかは解らない、何故なら目覚めた時に彼の傍らにはその羊が居たのだから。

ゴン「動物を具現化・・・ 黒い羊・・・?」

ビスケ「彼が具現化した羊は触れた対象者を眠らせ魂を念空間へと誘う。そして術者も羊に触れれば同様に念空間へと飛ばされる」

ビスケ「念空間へ送られた魂は決闘を行わなければならない。一人が生き残るまでね」

ビスケ「そして決着が着いた時、残るのは術者の記憶のみ。後の者は何も覚えていない」

ビスケ「負けても魂は無事に元に戻るわ。戦った記憶は無くなるけどね」

ゴン「それだけ・・・?変わった能力だね」

ビスケ「ええ、聞いた話ではそれだけ。念能力はその個人の性格に大きく反映されるもの。彼の念能力は殺したい、でも殺したくない。っていう矛盾・葛藤が産んだものかもね」

ビスケ「彼、凄く優しいと思うわ。だって・・・」

メーメール「・・・」

ビスケ「ごめんなさい。少し喋り過ぎたみたいね」

今日はここまで

ビスケ「さ、戦う気があるならこの子に触んなさいな」

黒い羊「・・・」

メーメール「・・・戦いは俺が見届ける。お前達が望むのなら勝敗の結果を教えよう」

ビスケ「術者は眠らなくても念空間の様子を把握できるみたいね」

メーメール「・・・ウス」

ゴン「キルア、今更なんだけど俺と戦うのが嫌だったら戦わなくて良い。じゃあ・・・ 俺は先に待ってるから」スッ

ゴン「眠気が・・・」zzz

キルア「お前はいつだってそうだ!自分勝手で何でもやると決めたら真っすぐに・・・!」

キルア「だから、もう覚悟は出来てんだよ。これが終わったらまた遊ぼうな・・・」スッ

キルア「・・・」zzz

ビスケ「この能力、一人だけで眠ったらどうなるの?」

メーメール「・・・普通に眠る」

ビスケ「そうなの。で、アンタ今までに何人夢で殺したのさ」

メーメール「・・・」

ビスケ「ま、良いか」

ビスケ(本当に殺した事があるのかしら・・・)

ゴン「・・・ありがとう、キルア」

キルア「楽しい戦いをしようとか思うなよ。一瞬でケリを着けてやる」

キルア(夢の中だとはいえ胸糞悪い事には変わりないからな)

「メルメルメェ~!」

ゴン&キルア「!?」

「僕、モコル!この夢の案内人みたいな感じかな。ご主人様に変わってこの夢の説明をするよ!」

モコル「ご主人様は無口だから説明が下手でね、僕がいないと訳も分からないまま殺されて可哀そうでしょ?」

キルア「さっきの黒い羊か」

ゴン「結構お喋りなんだね」

モコル「ここではズバリ!二人に決闘をしてもらうよ!どちらかが死ぬまで終わらない。あ、期限は3日以内ね」

モコル「そうじゃ無いと現実世界で眠ってる肉体が色々と危ないでしょ?変だよねぇ、こんな物騒な能力を考えたくせに結局相手の事を気遣ってるんだよ」

キルア「勝敗の決め方なんだけど参ったとかはダメなの?」

モコル「ダメェ~!どちらかが死なないとダメ!!」

ゴン「勝っても負けてもメーメールさん以外の人はここで戦った記憶が無くなるんだよね?」

モコル「ご主人様がちゃんと説明するなんて珍しい!これは夢!?あ、夢か。アハハッハハハ!!」

キルア「おい」

モコル「ゴメン、ゴメン。でも何で君たちだけでご主人様がいないのかは謎だね。こんなの一度も無かったよ」

モコル「君たちが決闘を望んでそれにご主人様が応えたって感じだね。どういう風の吹きまわしやら」

キルア「早くしろ!」

モコル「分かったよ。せっかちだなぁ・・・ 場所はどこが良い?海?山?町?自宅?思い出の場所?」

モコル「ここは夢の中だからね。どんな場所、武器だって用意してあげるよ!」

ゴン「ここで良いし、武器は要らない」

キルア「だってよ」

モコル「分かった。まぁ、気軽にやりなよ。勝っても負けてもどうせ覚えてないんだからさ」

モコル「じゃあね~」トコトコ・・・

テスト

ゴン「・・・」

キルア「・・・」

ゴン「・・・はぁっ!!」ごおおおおおお!!

キルア「はぁっ!!」ごおおお!

キルア(あらためてみると凄まじいオーラだ。俺を100だとしたらゴンは250位。敵にしたらこのオーラ量はかなりの脅威!)

キルア(だけど、流石にカンムルのスピードには今のゴンじゃ対応は不可能!一気に決めてやる!!)

キルア「カンムル!!」バチバチッ!!

キルア「楽に夢から覚まさせてやるよ!」シュッ!!

ガキン!!

キルア「なん・・・だと?」

ゴン「・・・確かに目では追えないけと、オーラを感じてそこを硬でガードすれば良い」

キルア(あの一瞬で俺の首への攻撃を見切って硬でガード!?あり得ない!どうやって!?)

キルア(はっ・・・!円! 円で俺の攻撃を感知し、即座に硬でガードすれば可能。しかし、あの不器用なゴンがどこでそんな高等技術を!?)

ゴン「キルアは円が苦手だったよね。俺は今5mなら安定して円を広げることが出来る」

ツェズゲラ「何?俺にオーラの高速移動を教えてくれだと?」

ゴン「うん。ツェズゲラさんはレイザーとの勝負の時、俺ならオーラの超高速移動が出来るって」

ツェズゲラ「確かに可能だ。しかし急に俺に会いに来て教えてくれとはどうしてだ?」

ゴン「実は・・・」

ツェズゲラ「ゴン!正気か!?キルアと戦うとは!お前達は親友じゃ無かったのか!?」

ゴン「だから戦いたいんだ。って言ってもキルアは応じてくれるか分からないけどね」

ツェズゲラ「当たり前だ。親友と殺し合いなんて俺だって御免だ」

ゴン「でも、もしキルアが応じてくれたら良い勝負が出来る様にしたいんだ」

ツェズゲラ「その為にオーラの高速移動の技術が必要と」

ゴン「うん。キルアは元々かなり素早い。それが電気のオーラを自分に浴びせてもっと速く動く」

ゴン「今の俺の力じゃ堅で全体をガードするのが精一杯。キルアに硬で攻撃されたら俺は死ぬ」

ツェズゲラ「しかし、お前の話を聞く限りキルアの攻撃してくる場所を予測してオーラの高速移動による硬をするのは困難だろう」

ツェズゲラ「そもそもキルアの初動が捉えなければ意味が無い」

ゴン「うん、分かってる。だからこれと組み合わせる」ずずっ

ツェズゲラ「円・・・!? ゴン、円が使えるのか!?」

ゴン「5mなら安定して広げれるよ。ツェズゲラさんは何mいけるの?」

ツェズゲラ「俺か?戦闘力は今ではお前に引けを取ってはいるがオーラの扱いに関しては得意だ。円は半径50mから55mはいける」

ゴン「凄い!カイトより広いなんて!」

ツェズゲラ「ほう、あのレベルのハンターより上とは光栄だ」

ツェズゲラ「それでゴン、さっき円と硬を組み合わせると言ったな」

ゴン「うん」

ツェズゲラ「そもそも円自体かなりの高等技術。お前がこうして5mも広げていること自体驚愕だ」

ツェズゲラ「円と硬を組み合わせる発想は素晴らしい。だがあまりにも難しい」

ツェズゲラ「まず円を張る。そしてキルアが円に入ったと同時に円で広げたオーラをキルアの接近と一緒に体に戻し、そこから攻撃場所を判断して硬でガードする」

ツェズゲラ「円で広げたオーラを高速で体に戻す技術。そしてそのオーラを防御個所に高速で集める硬。最後に攻撃に転じるために硬を解き高速で練の状態にする技術」

ツェズゲラ「この3ステップを一寸の狂いも無くこなせないとキルアに攻撃できない結論になる」

ゴン「高速って言葉がいっぱいで違う意味に聞こえてきた・・・」

ツェズゲラ「ゲシュタルト崩壊だな。・・・そ、そんな事はどうでも良い!お前にこれが出来るのか!?」

今日はここまで

ゴン「出来る」

ツェズゲラ(この目だ・・・! 良くも悪くも自分の決めた事を貫き通す強い意志! 俺は答えなければならない!この意志に!)

ツェズゲラ「良いだろう。ただし、キルアを殺さない事が条件だ」

ツェズゲラ「ハンターとして、大人としてそれは黙認出来ない」

ゴン「・・・分かったよ」

ゴン(キルアを殺しちゃったときは俺も・・・)

ツェズゲラ「時間が惜しい。早く始めるぞ」

ゴン「押忍!」

ツェズゲラ「今から俺はそこらの石を全力でお前に投げつける。お前は飛んで来る石に合わせて円で展開したオーラを体に戻しキャッチしろ」

ツェズゲラ「円で展開したオーラを体に戻し損ね体に当たると当然だが痛いぞ。円をしている間は本人は絶に近い状態だからな」

ツェズゲラ「もちろんこれは目を瞑って行う」

ゴン「避けちゃダメなの?」

ツェズゲラ「超高速の攻撃には体を大きく動かして避けるよりオーラでガードした方が遥かに速く済む。今はキャッチだが段階を踏んで最終的には体一つ動かさずに硬でガード出来るようにしてやる」

ツェズゲラ「しかし、物理攻撃に何らかの効果を付与している能力者も存在するからこの防御方法が一概に良いとは言えない」

ツェズゲラ「まぁ、キルアにそんな能力が無いという事はお前が一番知っているハズだからそこは深く考えなくて良いだろう」

ツェズゲラ「では、いくぞ!」

三日後

ツェズゲラ「何という事だ。たった三日で出来る様になるとは・・・」

ゴン「まだまだだよ。オーラの消費が凄いからツェズゲラさんみたいに何度も出来ないし」

ツェズゲラ「オーラ量では既にゴンの方が上だがオーラの節約技術はまだまだ俺の方が上みたいだな」

ゴン「本当にありがとうツェズゲラさん!」

ツェズゲラ「師匠なんて柄でもなかったが俺も良い刺激になった。危険を避けて安全な所からハントするのに慣れて極限まで己を鍛えるのを怠っていたからな」

ツェズゲラ「行ってこい。そしてその後二人で思いっきり遊ぶんだ」

ゴン「・・・」

キルア(堅い!俺の物理攻撃じゃ傷一つ付けられない。だったら二か所の攻撃で硬を出来なくしてやる!)シュッ!シュッ!

キン!キン!

ゴン「それにも対応できる・・・!」

キルア(数か所にも即座にオーラを集められるのか。硬よりは防御力は落ちるが俺も二か所の同時攻撃によってオーラが分散してるからイーブン)

キルア(いや、オーラ量が多いゴンの方が優位!コイツ、とんでもなく強くなってる・・・!)

ゴン「次はこっちからだ!」

キルア(やべえ!慣れない同時攻撃で体勢が!)

ゴン「たあっ!!」どごっ!!

キルア「ぐっ・・・」ぐらっ

ゴン「最初はグージャンケン」

キルア「ちっ!カンムル」シュン!

ゴン「チー!!」すかっ

キルア「はぁ、はぁ、危うく真っ二つになる所だったぜ」

キルア(チーを使うあたりやっぱり本気だな・・・)

ゴン「やっぱりキルアは速いね。でもそろそろ充電が切れるんじゃないの」

キルア「お前も慣れない事してオーラ、結構消費してるだろ」

ゴン「そ、そんな事ないもん!」

キルア(図星だな)

キルア「あ」

ゴン「え?」

キルア「雷掌!!」ビリリッ!!

ゴン「がっ・・・!しまっ・・・!」

キルア「はっ!!」どごっ!!

ゴン「うわっ!!」くらっ

キルア「もう一発!」

ゴン「たあっ!!」ぶん!

キルア「あぶ・・・っ!」すかっ

キルア(さすが強化系、オーラが障壁になって電撃の硬直がほとんどない。こんなにも俺は強化系と相性が悪かったのか・・・!?)

ゴン「よそ見した方が悪い。だろ?キルア」

キルア「だな。ちょっと大人げなかったかな?」

ゴン「子供のくせに」

キルア「るせー」

ゴン「・・・そろそろ決めるよ。堅!!」ごおおおおおおおおっ!!!

キルア(ゴンに合わせて堅をしたところで攻防力の差は埋らないし悪戯にオーラを消費するだけ)

キルア(だったら、攻撃を避けてゴンのオーラが少なくなったと同時に終わらせてやる!)

今日はここまで
誰か読んでくれー

テスト

キルア「円!」ビリリッ!

ゴン「今度は逆だね。行くぞッ!!」だっ!!

キルア(速いっ!!だけど!)

ゴン「てやあっ!」すかっ

ゴン「当たれッ!!」すかっ!

キルア(俺のこの技で攻撃を喰らう訳にはいかないんだ!)

ゴン「くそ!」さっ!

キルア(退いた・・・!)

ゴン「最初はグージャンケンパー!」ボウッ!!

キルア(これも速い!でも不慣れな放出で威力は高くない!ゴンならこの後に必ず何かを仕掛けてくるハズ・・・!)

キルア(まずは避ける!)スッ!

ゴン「あいこで・・・」ごおおおおおお!!

キルア(やっぱりな!攻撃は近距離のグーかチー。これも避ければゴンのオーラは必ず尽きる!俺の勝ちだ!)

ガシッ!

キルア「だ、誰だ!?動けな・・・」

ゴン「ツー!!」どごっ!!

キルア「あ・・・ あぁ・・・」びちゃ

四肢が砕け意識が朦朧とした中、キルアは確かにゴンが二人存在しているのを見た。

キルア(具現化・・・ 俺を羽交い絞めにしたのはゴンの分身。そして、俺はグーで殴られた・・・)

ゴン「ジャジャン拳のツー。ジャンケンと言って2秒の間だけ自分から半径2mの範囲で自分の分身を具現化することが出来る」

ゴン「自分の体だからね。具現化するのは簡単だったよ」

ゴン「カストロさんのをヒントに・・・」

キルア「」

ゴン「・・・ありがとう。そして、ゴメン。キルア」

ゴン「俺もそっちに・・・」

メーメール「・・・」

ゴン「・・・ふわぁ。良く寝たぁ」

キルア「あー腰いてー。ビスケ、布団くらい敷いててくれよ」

ビスケ「おほほ、二人ともキュートな寝顔だったわさ」

キルア(聞いてねぇなこのおばさん)


メーメール「・・・勝敗は」

ゴン「うん。やっぱり聞きたくないや」

キルア「おま・・・!じゃあ何のために!!」

ゴン「念を覚えて、蟻と戦って、カイトが死んで・・・いろんな事があって俺焦ってどうかしてた」

キルア「やっと気づいたのかよ」

ゴン「本当にみんなごめんなさい!」

ビスケ「アタシはアンタたちの可愛い寝顔が見れたから許してあげる」

キルア「あーあー!ホントお前は自分勝手だよなー!」

ゴン「ゴメン・・・」シュン

キルア「今からゲーム買いに行くのに付き合ったら許してやるよ」

ゴン「うん!行くよ!」

キルア「じゃあそういう事で俺達は行くね。おっさん、ビスケ」

キルア「アイツのわがままに付き合ってくれてサンキューな」

ビスケ「あら、今日は素直ねえ」

メーメール「ウス」

ゴン「メーメールさん!ビスケ!ありがとー!!」

キルア「じゃ」

メーメール「ウス」

ビスケ「また何かあったら頼んなさいな!」

キルア「・・・うん。必ずそうする」

ゴン「キルアー!早く行こうよー!」

キルア「プレミアゲーだから100件くらいはしごするから覚悟しろよ!」

ゴン「えーっ!!」

ビスケ「可愛い弟子でしょ?」

メーメール「・・・あぁ。良い子供達だ。眩しい位に」

ビスケ「ねぇ、今晩飲みに行きましょうよ。いくら夢とはいえどっちが勝ったか気になるわさ」

メーメール「俺は夢の内容を話さない主義だ」

ビスケ「さっきゴンたちには話すつもりって言ってたじゃない」

メーメール「彼の強い気持ちに答えたかった。だが、子供は直ぐに気が変わるものだな」

ビスケ「ええ、そうね」

メーメール「金は返す。良い物を見させて貰った」

ビスケ「あら、性格もイケメンなのね」

メーメール「・・・俺も帰る」

ビスケ「ええ。気を付けてね」

メーメール「ウス」すたすた


ビスケ「アタシも暇だしゴンたちに混ぜて貰おうかしら」

おわり

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