ピトー「何でも! 何でも言うことを聞くから!」 (56)

ピトー「だから待ってくれ。ボクはどうしてもこの人間を助けなくちゃいけないんだ!」

ゴン「……ナンデモ……? ナンデモ……何?」

キルア「何でも? お前の言う何でもって」

ゴン「キルア。オレが聞いてるんだ」

キルア「……」

ゴン「ナンデモイウコトヲキク……って、何?」

返答次第ではコムギの命が消える。極限まで張りつめた空気の中でピトーが選択した答は――

ピトー「この人間はボクの大切な方が大切にしている人間です」

偽らないことであった。だが、

ゴン「そんなことを聞いてるんじゃない……!」

ゴンの求めている答は他にある。

ピトー「……っ!」

ゴン「ナンデモ? ナンデモイウコトヲキク?」

ピトー「何でもする!」

ゴン「ナンデモイウコトヲキクって、オレの言ったことなら何でもするってこと?」

俺「だから待ってくれ。ボクはどうしてもこの人間を助けなくちゃいけないんだ!」

俺「……ナンデモ……? ナンデモ……何?」

俺「何でも? お前の言う何でもって」

俺「俺。オレが聞いてるんだ」

お「……」

俺「ナンデモイウコトヲキク……って、何?」

返答次第では俺の命が消える。極限まで張りつめた空気の中で俺が選択した答は――

俺「この人間は俺の大切な方が大切にしている人間です」

偽らないことであった。だが、

俺「そんなことを聞いてるんじゃない……!」

俺の求めている答は他にある。

俺「……っ!」

俺「ナンデモ? ナンデモイウコトヲキク?」

俺「何でもする!」

俺「ナンデモイウコトヲキクって、オレの言ったことなら何でもするってこと?」

ゴンは懸命に闘っていた。

ゴン「はぁ……はっ。魅力的な条件、出しやがって……!」

ピトーの身体に好き放題したい、自分自身の性欲と……。

ゴン「畜生、誰が……っ。誰が、お前の、お前らの言うとおりになんか……っ」

キルア「ゴン! ちょっと待て!」

ゴン「……」

キルア「その娘を傷つけたのは……恐らくオレ達の方だ。ジッちゃんの龍星群」

ゴン「……それで?」

キルア「ピトーがその娘を治療してるっていうのも、たぶん本当だ」

ゴン「……だから?」

キルア「……待とう。治療が終わるまで」

ゴン「恐らく? たぶん? 恐らくたぶんで待つって!?」

ゴンが激昂する最中、ピトーは自分の意思を体現するため、左腕をへし折ろうと考えた。
だが、同時にその行為への抵抗もあった。
もしゴンがピトーの説得を聞き入れ、コムギの治療が無事に完了したとして、その後が気がかりである。
ピトーがゴンを制するために提示した『何でも言うことを聞く』という条件を、果たして自分は達成できるのか。
もしその条件を達成できなかった場合、十中八九、戦闘へ発展するだろう。
その時、左腕を欠いたピトーの不利は明らかである。ふたりを相手に、玩具修理者を使う余裕があるかも分からない。
万が一にも敗北し、王への脅威を排せず――そんな結果は避けたい。

ピトー「頼む!」

あわよくば無傷でこの状況を――。そう考えたピトーは言葉を繋げた。

ピトー「何でもするから!」

だが、その甘い考えが隙を生む。

ゴン「ならしゃぶれよ。オレのチンコをしゃぶれよ!!! 今すぐ!!!」

ピトー「……!」

キルア「おい、ゴン!」

ゴン「何でもするんだろ? しゃぶれよ!!!」

ピトーは『治療を終えた後』という前提で話を進めているつもりであったが、ゴンは違ったのだ。

ピトー「ま、待ってくれ」

ゴン「なんだ……? しゃぶれないのか? やっぱり!!! 嘘なのか!?」

これはおもしろい (´∀`∩)↑age↑

ピトー「う、嘘じゃない! 治療を終えた後、何でもするから!」

ゴン「オレは『今、ここで、オレのチンコを、しゃぶれ』って言ってるんだ……」

ゴン「それに応えられないなら、お前の言う『何でも』じゃないだろ……!」

相手は冷静ではない。そんな相手に、これ以上の譲歩を求めるのは危険である。
そう考えたピトーが、ゴンの条件を飲むのは必然であった。

ピトー「わ、わかった。しゃぶる」

ゴン「……」

キルア「お、おい……!」

ゴン「キルアは黙ってて」ゴソゴソ ボロン

ピトー「……こ、これをしゃぶればいいの?」

ゴン「そうだ……! 優しくだ……! もし、噛んだら……その娘の命は無い!」

ピトー「……はむっ」

ゴン「……」

ピトー「あむ……んちゅ、ちゅぱれろ、んあむぅ……ん」

ゴン「裏もしっかり舐めるんだ……!」

近年稀に見る良SS (´∀`∩)↑age↑

ゴンの性器を舐めながら、ピトーは上目づかいで表情を窺う。
その仕草は、ゴンの気持ちを高ぶらせた。

ゴン「服を脱げ」

ピトー「ふぇあ?」

ゴン「服を脱げって言ったんだ……!」

ピトー「んっく、……ん、わかった」

レアモノを基礎としているピトーの躯体は、若い女性のそれに近い。
戦闘に特化しているとはいえ、女性の特徴を残した肉付きは、愛撫して楽しむに足りるものであった。

ゴン「小さいな……」

ピトー「?」

ゴン「胸だ……! 小さい……! まな板だ……!」

人間の性癖を理解しているわけではなかったが、胸部の貧弱さを指摘し苛立ちを見せるゴンの様子に、
ピトーは察した。胸は、大きい方が良い。だが、自分の胸は、小さい。

ピトー「ボクの胸が小さいのは謝る……! でも、悪気あって小さくしているわけじゃないんだ!」

ピトー「これは生まれつきで……気に食わないなら……!」

ゴン「……これはこれでいい……」

ピトー「……?」

ゴン「……」モミモミ

ピトー「……」

ゴン「口はどうした……どうしてしゃぶるのを止めるんだ……!」

ピトー「ハッ……はむっ! んちゅるるるっ、ぺろれろ、はふっ」

ゴン「先っちょもしっかり舌で刺激しろ……!」

ピトー「チロチロ」

ゴン「……出そうだ」

ピトー「ん?」

ゴン「出そうだって言ってるんだ……! 耳にぶっかけたい……!」

ピトー「で、出るってなにが」

ドッピュ

ピトー「ニャ!!!」

耳にかけられたものの正体が人間の体液であると理解していたピトーであったが、
フェラチオと治療に全神経を集中させている身には、未知の物体に遭遇したような衝撃である。

猛烈に勃起 (´∀`∩)↑age↑

突然訪れた衝撃に思考を停止させたピトー。だが、ゴンの一言がピトーを現実に引き戻す。

ゴン「舐めろ」

ピトー「……! はむっ」

ゴン「っ! そうじゃない! 出したばかりで敏感なチンコを乱暴にしゃぶるなんて、どうかしてるんじゃないのか!?」

ピトー「ご、ごめん! でも、舐めろって……!」

ゴン「お前の耳にかかったオレの精液を舐めろって言ったんだ……!」

ピトー「…………ペロッ」

ゴン「味はどうだ……!」

ピトー「……苦い?」

ゴン「そうか……!」

この行為に何の意味があるのか。
理解はできない。が、ゴンが満足することでコムギの治療を妨害されることはない。
その状況さえ、守ることができれば――

ゴン「次はお前が感じる番だ……!」

ピトー「えっ……?」

ゴン「股を開け……!」

ピトー「……」スッ

ゴン「……付いてるな……」

女性の身体的特徴を受け継いでいるピトーにも、女性器に似たものはある。
だが、本来キメラアントは摂食交配を行う種族であり、それも王のみの特権であるため、護衛軍に性交の必要はない。
つまり、ピトーの股間についているのは、排泄のための穴と、性器を模した飾りとしての穴だけである。
性感は、無い――

ゴン「……」

ピトー「っ!?」

ふー (´∀`∩)↑age↑

ゴンがピトーの穴に指を近づけ、ヒダ状の盛り上がりを撫で始めても、張りつめた表情を崩さないのは当然。
偽りの性器を刺激され、感じるはずがない。
ピトーは困惑し、眉をひそめる。ゴンはそれが気に食わなかった。

ゴン「感じないのか……?」

ピトー「……? 感じる? なにを?」

ゴン「感じないのかって聞いてるんだ……!」

ピトー「……っ!」

ゴンの苛立ちを見て、ピトーは必死に考えを巡らせた。
この人間が刺激しているのは、股間部。だが、尿道ではない。
かつて、ペギーから人間の構造を聞かされた。たしかその時、この穴は女性の性器であると――
性器……! そうだ、この人間が刺激しているのは、性器……!

ピトー「か、感じる……!」

咄嗟にそう呟いたピトーだったが、快楽を得た女のよがり声にはほど遠い。

ふぅ (´∀`∩)↑age↑

ゴン「嘘つけ……! 全然気持ちよさそうじゃない……!」

ピトー「そ、そんなこと……!」

ゴン「感じないならここまでだ……!」

ピトー「待って! 待ってくれ! 感じる! 感じるようにする……!」

今、コムギの命を握っている人間に逆らってはならない。それは、王に逆らうと同義。
なんとしても、この人間が満足する様を見せなければ、感じて見せなければ。
だが、どうすれば――

ピトー「……!!!」

性感の無い性器へ意識を集中させるピトーは、ギリギリに追い込まれたことで、
この困難な状況を打破すべく、新たな能力を生み出した……!

ピトー「んあっ///」

ゴン「っ!」

特質系のピトーは具現化系と操作系の能力を併せて得意とし、
玩具修理者による肉体修復はそのふたつの系統を色濃く反映している。
ピトーの新たな能力は、この応用と言えるだろう。

ピトー「……んっ、ふにぃ……///」

本来性感を持たないはずの自身の肉体を改造し、操作することで、感じて見せる――

"娼婦の演技(ベスト・アクトレス)"!!!

ピトー「うぁぁっ……あっ……っくぅ……///」

ゴン「そうだ……! それでいいんだ!」

ゴンが硬で強化した性器でピトーを突くたびに、辺りの空気が震える。
この一瞬は、両者が敵同士であるという認識が薄れ、戦場は性交の場となった。

ピトー「に、にゃ……ん……っ/// にゃー! そこはっ///」

ゴン「ここがどうした!」

ピトー「ふーっ! ふーっ! ふしゃー!」

ゴン「ここがいいんだろ! 正直に言えぇ!!!!」

ピトー「んあぁぁぁあぁぁぁぁ! っく……はぁ、はぁ、うにぃ……///」

ゴン「ふっ! ふっ! そろそろ! 出るぞ! ピトー! な、中で!」

ピトー「お、お願いだぁ……! 来てくれ! ボ、ボクの中にぃぃぃぃ///」

ゴン「最初はグー! じゃんけん……! グゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!!!」

ドッピュルルルルルルルルルルル

ピトー「ふにゃーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!1//////」

どれほどの時が経っただろうか。ふたりが絶頂を迎える叫びは、幾度となく宮殿を震わせた。

ゴン「はぁ……はぁ……」

ピトー「……にぃ……にぃ……」

キルア「お、おい。もう終わったか?」

ゴン「うん。ごめんキルア。10発出したら冷静になったよ……」

ゴン「……ピトー。一時間だけ待つ。それまでにその娘を治すんだ」

ピトー「わ、わかった……」

キルア「……あのさ。だいぶ前に、後ろのやつ(玩具修理者)が消えたんだけど、その娘大丈夫なのか?」

ピトー「!?」

玩具修理者は、全オーラを集中させなければならない。
ピトーが新たな能力――娼婦の演技――を生み出した瞬間、オーラが乱れ、玩具修理者が解除されたのだ。

ピトー「……! そんな……!」

コムギは、息絶えていた……!

ED http://www.youtube.com/watch?v=eKoD2CRr_KA


(´゚д゚`)エー

プフ「ああ!なんということでしょう!(計画通り)」
ピトー「さすがに人形にしては誤魔化せないかにゃぁ…」
ユピー「俺、コムギに変形(な)れるぜ?」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年03月09日 (日) 13:53:24   ID: TyuwTmH2

ピトーちゃん可愛いですよね。でも…ゴンとか狂ってるw

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