【まほいく安価】吉岡「これはひどい」【魔法少女育成計画QUEENS】 (357)


前スレ
【まほいく安価】プク「皆と仲良くなりたいな!」【魔法少女育成計画ACES & QUEENS】
【まほいく安価】プク「皆と仲良くなりたいな!」【魔法少女育成計画ACES & QUEENS】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1485788894/)
の続き

・魔法少女育成計画QUEENSが舞台
・これから原作読もうと思っている人はバリバリのネタバレ注意

・頑張って生き残ってほしいぽん


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1486565159


主人公その1

魔法少女「キノ」

本名:木野 結衣(きの ゆい)

魔法:【魔法の銃で撃ったものを強くしたり弱くしたりするよ】(発動条件:精製した弾を銃弾程度の速度で当てる)

容姿:黒い短髪に大きな瞳。白いシャツの上に黒のジャケット、茶色いコートを羽織って銃を持っている

性格:アグレッシブ

口調:普通の女の子


身体能力……71 ★★★★
精神力……78  ★★★★
知力……36   ★★
幸運……78   ★★★★
自己主張…… ★★★★★
野望・欲望…… ★★★
魔法のポテンシャル…… ★★★★★

スキル「幸運」
スキル「射撃」
スキル「逃げ足」

持ち物
「ラピッドスワロー」
「四次元袋」
「カラミティ・メアリ特製武器」


監査部門に所属するベテラン魔法少女
リップルとコンビを組んでおり、しばらく前にグリムハートを捕まえた魔法少女として有名になった

主人公その2

魔法少女「美しい妖精のシャナ」のステータス

本名:龍崎紗南(りゅうざき さな)

魔法:【いつでも消えることができるよ】(発動条件:自分の素肌を相手に見せる)

容姿:紅い長髪に紅い瞳を持ち、地に着きそうなほど丈の長い黒コートの下は下着のみ

性格:引っ込み思案(現在は治ってきてる)

口調:乱暴


身体能力……95 ★★★★★
知力……59   ★★★
精神力……97  ★★★★★
幸運……96   ★★★★★
自己主張……  ★
野望・欲望…… ★★★
魔法のポテンシャル……★★★

スキル「豪運」
スキル「剣道」
スキル「殺人剣」
スキル「ペチニー」

持ち物
「太刀」


ペチカ派に所属する反体制派
ペチカ第一主義であり、ペチカに反するすべての存在の敵


主人公その3

魔法少女「メルティ☆セルティ」のステータス

本名:本郷麻由(ほんごう まゆ)

魔法:【影を自在に操ることができるよ】(発動条件:対象の影に触る)

容姿:随所に装飾が施された真っ黒なドレス。なんかお前透けてね?

性格:竹を割ったような人(現在は荒んでいる)

口調:異様に穏やか


身体能力……50 ★★★
知力……76   ★★★★
精神力……67  ★★★★
幸運……18   ★
自己主張……  ★★
野望・欲望…… ★★★★
魔法のポテンシャル……★★★★

スキル「悲運」
スキル「快楽的凶行」

持ち物
「四次元ポシェット」
「殺した魔法少女の私物」


人事部門に所属しながら革命軍にも所属する魔法少女
憧れのダークキューティーに会えてご満悦
時にプフレ、時にフレデリカの手駒として暗躍し、自分の中の「悪」を貫かんとする屑。世界中の正しい人間をヤクに溺れさせてやりてぇんだ……

主人公その4

魔法少女「オティヌス」のステータス

本名:音桐 菫(おとぎり すみれ)

魔法:【様々な欲求を失わさせるよ】(発動条件:右目を相手の目と合わせる)

容姿:右目を眼帯で覆い、地に着く青い髪の上に三角帽子を被っている。マントを羽織りその下は胸と股間のみを布で隠した姿であり、そよ風が周囲に発生している

性格:純真無垢で天真爛漫

口調:偉そうに気遣う中に冷たさを秘める


身体能力……28 ★★
知力……94   ★★★★★
精神力……21  ★★
幸運……1   ★
自己主張……  ★★
野望・欲望…… ★
魔法のポテンシャル……★★★

スキル「悲運」
スキル「深謀遠慮」

持ち物
「槍」


野良の魔法少女
行方不明のプリズムチェリーを探すべく、プフレを訪ねて事件に巻き込まれた幸薄少女


主人公その5?

最強にして伝説の魔法少女「キノ」

本名:木野 結衣(きの ゆい)

魔法:【魔法の銃で撃ったものを強くしたり弱くしたりするよ】(発動条件:精製した弾を銃弾程度の速度で当てる)

容姿:黒い短髪に大きな瞳。白いシャツの上に黒のジャケット、茶色いコートを羽織って銃を持っている

性格:アグレッシブ、傲慢、尊大

口調:普通の女の子


身体能力……95 ★★★★★
精神力……00(カンスト)★★★★★
知力……45   ★★★
幸運……78   ★★★★
自己主張…… ★★★★★
野望・欲望…… ★★★★★
魔法のポテンシャル…… ★★★★★

スキル「最強伝説マシンガン」
スキル「最強伝説大射撃」
スキル「キノグランドクロス」
スキル「ゴッドブレス」


持ち物
「ラピッドスワロー」
「四次元袋」
「カラミティ・メアリ特製武器」
「プキンの剣」


プキンの暗示によって誕生した最強にして伝説の魔法少女(自称)
慈愛の心を持ち、リップルくらいなら2秒で手籠めにできる
その身体能力は神の如く、その精神力は唯一無二、その知力はチンパンジー


シャナの太刀がプクの首を飛ばした


シャナ「…………」ニィ

キノ「貴様……!」

シャナ「いいかお前ら!! プク・プックはペチカ派が討ち取った!!」

キノ「……監査部門として、殺しの現行犯は見逃さない」

シャナ「おーおー今更警察顔かよ。ちょうどいい、テメェも殺してやろうか?」

キノ「お前は本当に……初めて見た時から気に食わなかったんだよ!」

シャナ「こっちのセリフだゴラァ!!」

キノ「このバカ! 馬鹿野郎! マヌケ!」

シャナ「バカだと!? バカはどっちだ!」


リップル「キノ、キノ!」

キノ「師匠か……」

リップル「…………元に戻ってる?」

キノ「ええ。元の最強にして伝説の魔法少女キノに戻った」

リップル「……?????」


リップルは混乱した。ついでに戦場も大混乱だ。この場を収める者がいない


プフレ「皆、よく聞いてほしい!!」


と思ったらいた


プフレ「遺跡の装置は破壊した! プク・プックも今や亡き者だ」

「プク・プックが殺された?」「チッ、私の手でやりたかった」

プフレ「どちらもペチカ派の手によるものである!」

「ペチカ派?」「ああ、乱入してきて飯食わせてた……」

プフレ「我々ペチカ派はここに、この戦いの集結を言い渡す!」

シャナ「我々?」

キノ「…………気に入らない」

プフレ「レーテもペチカ派の前に膝を折った。君達のトップはどちらもペチカ派にやられたのだ!」

キノ「ちょっと待て! レーテは私が……!」

プフレ「殲滅を言い渡さないだけありがたいと思ってくれないかな」

シャナ「というか、お前いつペチカ派に入ったんだよ。カスパはどうした」

プフレ「細かいことは気にするなよ。今はこの混乱を収拾するのが先だろう」


プフレ「ここに、我々は魔法の国に『ペチカ様ここにあり』と宣言させてもらおうか!」

シャナ「そうだ! お前らペチカ様に降れ! 悪いようにはしない!」

プフレ「もし納得がいかないというのなら、すぐそこに待機している魔王塾をはじめとしたペチカ派の精鋭達と戦ってもらおうか。彼女達はこの戦いで戦力を消耗していない」

「うっ……!」「で、でもいきなりそんな……」

プフレ「ペチカ派は人事部門が全面的にバックアップしよう。魔王塾がいるということは、外交部門もついている。立場は保証される」


プフレの宣言に、次々と戦意を失っていく魔法少女達。プクは死に、レーテも無力化された今、プク派と連合軍の戦力はほぼズタボロだ

アクシズ状態になったペチカ派の台頭は目前だろう


 キノは……>>16
 
 1.プフレに銃口を向ける
 2.そのまま立ち去る

1


キノ「……」

プフレ「どういう真似かな?」

キノ「ペチカ派は悪だ」

プフレ「酷いことを言う。今更善悪の問答をするのかい?」

キノ「私は魔法の国の秩序のもと、監査部門としてつとめてきた。お前達は秩序を破壊する悪だ」

プフレ「現在の魔法の国が良いものなら、君の言い分は合っているだろう。だが、今の魔法の国はこんな戦争を起こしてしまうほどに弱体化している。1度全部壊す必要があるのだよ」

キノ「壊される犠牲はどうなる?」

プフレ「産みの苦しみさ」

キノ「………………そうか」

シャナ「なんだよ、逃げるのか?」

キノ「最強にして伝説の魔法少女キノであろうと、この数には勝てない」

プフレ「逃がすと思うのかい?」

キノ「勝てなくとも、邪魔されないくらいはできる。この子を使ってね」


キノは四次元袋からオティヌスを引っ張り出してきた。どこにいたかと思えば、捕まっていたか


プフレ「私達に敵対するということは、かつての仲間を敵に回すということだよ?」

キノ「手あたり次第殺して回る奴など、仲間ではない。オティヌス」


キノに言われるまま、とにかく助かりたければ止めようとする魔法少女の「逃がしたくない欲求」を消せと脅され眼帯を外す

シャナとプフレは止めなかった


キノ「……」

リップル「キノ、あの……」

キノ「行きましょう、師匠」


恐らく、ペチカ派に降ってかつての仲間達と共に魔法の国にクーデターを起こすのは簡単だろう。その方がキノとしても皆としても幸せだ

だが、起こされた側はどうなる。混乱が起こり、多くの魔法少女が死ぬ


キノ「…………」

リップル「なんで泣いてるの?」

キノ「………………知らない……」


遺跡から出ると、眠る白雪姫を抱えるアリスがいた。キノはリップルとオティヌス、スノーホワイトとアリスを連れ、この場を後にした

ペチカ派との敵対は明確なものだった


・・・・・・


吉岡「正義とは、悪とはなんでしょうという禅問答は陳腐なものです」

プリズムチェリー「私には、マスターが正義です」

吉岡「ええ。故にペチカ派も、ペチカが正義なのでしょう。ですが、事を早く進め過ぎてまた別の正義が生まれてしまった」

プリズムチェリー「マスターは、どの正義なんですか?」

吉岡「……そうですね、利害が一致すると言えばペチカ派でしょうが、スノーホワイトがいるのはペチカとはまた別のところ……そして、スノーホワイトは人を殺してしまった」

プリズムチェリー「……結局のところどちらなんですか?」

吉岡「さぁ?」クスッ

吉岡「唯一言えるのは、魔法少女キノの正義は、今台頭しようとするペチカ派とはまた違ったものだというところでしょうか」

プリズムチェリー「……ペチカ派は間違っているんですか?」

吉岡「間違っているとも言えますし、間違っていないとも言えます」


吉岡「スノーホワイトもきっと、ペチカ派とはまた違った正義……キノと同じ道を選ぶでしょうね。彼女がまだ選べたらの話ですが」


今の魔法の国は確かに良いものとは言えない。ペチカ派はそれを正すだろう。それは正義だ。大衆的な正義だ


吉岡「キノの意地、でしょうか」

プリズムチェリー「意地?」

吉岡「キノは今まで監査部門として、正義のもと断罪をしてきました。キノの正義は、既に決まっているんですよ」

プリズムチェリー「意地が正義なんですか?」

吉岡「正義を変えたくないというわがままですよ」

プリズムチェリー「キノは悪い子なんですか?」

吉岡「キノはただ、自分の信念を貫くだけです」

プリズムチェリー「……結局わがままな悪い子ですね」

吉岡「ええ。悪い子です。ですがそれが魔法少女なんですよ」


吉岡「さ、帰りましょうか。このままだと難しい話をし過ぎて頭から煙が上がってしまいます」

プリズムチェリー「はい、マスター」

吉岡「そういえばオティヌスもキノと行動を共にしているんですね」

プリズムチェリー「誰ですか?」

吉岡「さぁ、誰でしょうね」


吉岡はピティ・フレデリカに変身すると、プリズムチェリーと共にその場を後にした。遺跡では魔法少女達が続々とペチカ派に降っている。ペチカ派の台頭は時間の問題だ



 誰のエピローグから見ますか?
 
 1.キノ
 2.シャナ
 3.セルティ
 4.オティヌス
 
 >>直下


・・・・・・


オティヌスはなし崩し的にキノと行動を共にすることになった

プリズムチェリーを探すのを手伝ってやると言われ、渋々であるが仲間になったのだ


オティヌス「…………これ、幸運っていえるのかな……」


この事件に巻き込まれたのは確実に不幸と言える。だが、プリズムチェリーを探してくれる仲間が出来たのは幸いだ

不幸中の幸い。という言葉を使うことにした


オティヌス「はぁ……桜、待っててね…………時間かかりそうだけど」


プフレも知らないなら手がかりは無し。だが、きっとまた会える

きっと――


・・・・・・


ブルーベル「ちーっす師匠。オスク派のテントで記憶を返してもらって以来だね」

「ああ、あなたですか」

ブルーベル「言われた通りデリュージ連れてきたけど」

「よくやってくれましたね」

ブルーベル「にしてもこんな人造魔法少女なんてまだ使えるの? もう技術は流出しちゃってるんだし、価値無いと思うんだけど」

「価値ならありますよ。ふふふ」

ブルーベル「ふぅん、そっかぁ。ま、先輩にも会えたしいっか」

「ブルーコメットですか? あの子も成長していたでしょう」

ブルーベル「成長というか、全然変わってなかったっぽいんだけど」

「あの子は優秀な生徒でしたから、これからも期待ができますよ」

ブルーベル「ふぅん……ま、3代目ラピス・ラズリーヌの名前はもう襲名しちゃったんだし、いつかちゃんと名前を貰わないとね」


 誰のエピローグを見ますか?

 1.キノ
 2.シャナ
 3.セルティ

 >>34

3


・・・・・・


フレデリカ「お帰りなさい。どうでした?」

セルティ「あまり殺せなかったので、私としては消化不良でしょうか」

フレデリカ「あんなに門で殺しまくってたのに?」

セルティ「オティヌスを殺せていません……」

フレデリカ「オティヌスは今キノと共に行動をしていますよ」

セルティ「キノと……? ああ、あのうざかった」

フレデリカ「今はダークキューティーも彼女と一緒に居ます」

セルティ「えっ!!?」

フレデリカ「何かがダークキューティーの琴線に触れたのでしょう。キノにつきまとっていますよ」

セルティ「私、キノに仲間の申請出してきますね!」ダッ


ダークキューティー「…………」ジー


ダークキューティーはキノを陰から見ていた

そんなダークキューティーを文字通り影からセルティが見つめる


ダークキューティー「………………何の用だ」

セルティ「あ、あの……何をしているのかな、と……」

ダークキューティー「主人公を見ている」

セルティ「主人公を?」

ダークキューティー「大軍に1人ケンカを売った魔法少女……主人公だ」

セルティ「はぁ……?」

ダークキューティー「お前は主人公か? 悪役か?」

セルティ「私は悪役ですとも!」

ダークキューティー「……そうか」


・・・・・・


庚江「そうか、君が私の記憶をどこかへやったと言うんだね。護」

護「…………」

庚江「どうしてそんなことを?」

護「…………お嬢が、これ以上……悪いことをしないために」

庚江「なるほど、君なりに出した答えというわけか」

護「はい……」

庚江「……………………ふむ、して、その記憶はどこに?」

護「監査部門の……>>40


 1.キノに……
 2.スノーホワイトに……

2


護「スノーホワイトに……」

庚江「……なるほど、スノーホワイトか。厄介だね」

護「…………」

庚江「はぁ……本当に感情というのは嫌なものだね」

護「……」

庚江「(冷静に考えれば切り捨てるか暇を出したいくらいだが、私自身が護から離れたくないという悲しい性を持ってしまっている)」

庚江「(本当に、感情というのは嫌なものだね……のっこちゃん)」


庚江はこれ以上咎めず、護との不思議な確執を持ったまま人事部門長としてペチカ派の魔法少女達のポストを考えていた


・・・・・・


シャナはテプセケメイと共にイギリスへとやって来ていた。観光ではない


テプセケメイ「…………」

シャナ「……イギリスのどこの出身か知らねぇから、とりあえずここでいいか」


海の見える岬とか、山の頂上とかそんな情緒あふれたものではない。ただの墓地だ。申請すれば誰でも使える

墓石にはただ「プキン」だけ掘らせた


シャナ「剣はあの野郎が持って行っちまったから、もうコイツに残されたのは小刀しかないが……一緒に眠らせてやれ」

テプセケメイ「……うん」

シャナ「…………お前のせいで、面倒な敵が生まれちまった。この野郎、責任とれよ…………じゃあな、主」

テプセケメイ「じゃあね、プキン様」


すぐさま日本へと帰る。観光している暇などない。ペチカ派は革命軍とプク派の残党、オスク派の大部分を取り込み一大勢力となった

やるべきことはまだまだあるのだ。シャナは別れを告げると、テプセケメイと共に帰路についた


・・・・・・


その日、ペチカは初めて人に命令した。その事実がペチカをもう後戻りできないものだと知らしめる


ペチカ「………………もう、立ち止まっていられない……」


決意する

クランテイル、那子、リオネッタ……彼女達のことは忘れていない。犠牲だ

その犠牲を無駄にしない方法をシャナは教えてくれた。そしてペチカには今、それをやるだけの力がある

建原智香はただのその辺にいる少女だ。だがペチカは違う

その日から智香は、日常生活にペチカを使うことは無くなった


ペチカ「……じゃあね、二宮君……」


最後に、もう1度だけ、お弁当を届けに行った


 キノは……>>49

 1.暗示を解いた
 2.暗示はかけたまま

1


・・・・・・


監査部門からの召喚に応じる。マナが待っていた


キノ「お呼びですか」

マナ「ああ……我々監査部門からもペチカ派に所属するという奴は大勢いる」

キノ「あなたもですか?」

マナ「いや…………だが、羽菜がペチカ派にいる」

キノ「表立って動けないと」

マナ「ああ。魔法の国はてんやわんやだ。ペチカ派を認めようという声も上がっている」

キノ「私は認めませんよ」

マナ「無論だ。クーデターを起こす組織など、我々監査部門としては見逃せない。今日はそのために呼んだんだ」

キノ「はい」


・・・・・・


キノは家に戻り、1度だけリップルを手籠めにしてから暗示を解いた。最強にして伝説の魔法少女キノもこれで終わりだ

この剣はプキン以外も使えるが、プキンほど高度の洗脳ができない。だが、それでも利用価値はある

血を出さずにペチカ派を黙らせる。そのためにこの剣は必要だ


華乃「結衣、本当によかったの?」

結衣「……華乃ちゃん、私達って一応魔法の国の名誉住人なんだよね」

華乃「ああ、そういえば」

結衣「住人として、私はペチカ派を認めない。華乃ちゃんは?」

華乃「私は、結衣についていくよ」

結衣「……ありがとう」

華乃「そろそろ行かなきゃ。お葬式……」

結衣「…………うん」


その日は岸辺颯太の葬式があった

結衣や華乃、亜子も友人として参列した

スノーホワイト――姫河小雪の姿はそこには無かった


結衣「亜子ちゃん、スノーホワイトは?」

亜子「…………」

結衣「……そっか」

華乃「まだ、なんだ……」

亜子「部屋にこもりきりで……」

結衣「お見舞いにも行けない……よね。そりゃ」


アリスの口からその事実を告げられた時、キノは泣いた。リップルは知っていたようだ

プクの洗脳が解けた今、スノーホワイトに残されたものがなにか、察するにあまりある


菫「……」


オティヌスに変身し、なんてことはない一軒家に2階の窓から侵入する

キノに頼まれたことを遂行しなければいけない

そこには手首を切ろうとする少女の姿があった


オティヌス「死んではいけません」


少女の「死にたい」という欲求を消す。これで9時間は大丈夫だ。

自分の魔法が人のために使われるのは魔法少女としては嬉しい。だが、この少女を見る度にいたたまれない気持ちになる

どうやら涙は枯れている少女は剃刀を机に置くと、無表情でまたなんですかと非難を浴びせてきた


結衣「オティヌスがいてくれてよかったよ」

菫「……いえ」

結衣「それじゃあ私は仕事だから、華乃ちゃんあとはお願いね」

華乃「うん。行ってらっしゃい」

菫「……あの人、日曜なのに仕事なんですか?」

華乃「木野ユイって知らない?」

菫「……いえ」

華乃「……まだまだ人気への道は遠いのかな」

菫「芸能人なんですか?」

華乃「似たようなもの。それで、あそこのストーカーはなんなの?」

菫「……あれは、ダークキューティー?」

華乃「バレバレのストーキングなんだけど……結衣は気付いてないし」

ダークキューティー「見破るとは流石だ」


プク・プックによる事件から1週間が経つ

スノーホワイトの回復には時間がかかるだろう。下手をしたら数年かかるだろうが、長い目で待つことにした

それが亜子との、皆の決まり事だった

それまでキノは動けない。ペチカ派は勢いをつける

魔法の国は現身を失ったプク派の代わりとして、ペチカ派の正当性を一部だけ認めた。人事部門と外交部門を敵にした監査部門の力では、全面的に認めさせなかっただけ御の字だ


結衣「それじゃあ、お疲れ様でしたー!」


結衣は収録を終え、スタジオを後にした。これから帰って華乃のご飯を食べて寝る。魔法少女キノでない木野結衣の日常はまだ変わっていない

変わったとすれば、キノの周りだろう


「こんばんは。少し、お話いいでしょうか?」

結衣「…………あなたは……」


ピティ・フレデリカが接触してきたこともまた、キノの運命を大きく左右するものだと、結衣はなんとなく察していた



  魔法少女育成計画ACES & QUEENS 完



多分合っているであろう主人公達の年表(経過年数などは原作準拠)


20XX年

魔法少女美しい妖精のシャナ誕生。選抜試験を経て記憶を封印され外交部門に所属
魔法少女メルティ☆セルティ誕生

2012年

魔法少女キノ誕生
森の音楽家クラムベリーによる試験
キノ、リップルが監査部門に所属
ピティ・フレデリカ逮捕。スノーホワイトが監査部門に所属

2013年

魔法少女キークによる再試験
美しい妖精のシャナが記憶を取り戻し、引き続き外交部門の仕事に従事
プフレが人事部門に所属
キノとリップルの同居開始
そうちゃんの性癖がスノーホワイトにバレる

~~~~
プフレが人事部門長に昇進
~~~~

2014年

美しい妖精のシャナが革命軍に所属
B市の事件発生。監査部門の擁する暗殺者の存在が革命軍により告発される
外交部門が暴走し大量破壊兵器でB市を消滅させる
美しい妖精のシャナが行方不明に
メルティ☆セルティが人事部門に所属
人事部門の発言力が強大に

~~~~
魔法少女オティヌス誕生
~~~~

2015年
S市の事件発生。オスク派の現身グリムハートが逮捕され”事故死”する
多くの魔法少女が行方不明となる
ペチカ派発足
プク・プックによる蜂起。オスク派、カスパ派との全面戦争に発展
ペチカ派が戦場に乱入。装置を破壊しプク・プックを討伐
カスパ派がペチカ派を容認。オスク派の大半がペチカ派に降る
キノがペチカ派との敵対を表明
スノーホワイトが魔法少女活動困難に
オティヌスが監査部門に所属


オスク派:プク派との戦いにより戦力の殆どを失い影響力減
プク派:消滅
カスパ派:ペチカ派をバックアップ
ペチカ派:プク派とオスク派を取り込み、戦力影響力共に増大
人事部門:カスパ派と共にペチカ派をバックアップ
外交部門:魔王塾をはじめペチカ派をバックアップ
監査部門:水面下でペチカ派と敵対


お疲れ様でした。続きはいつかまた最新刊が出て気が向いたら
安価協力・読んでいただき誠にありがとうございます
あと少し、in dreamlandにてご協力お願いします

前スレでも言ったように、とりあえずこのスレで進めます


同じく気が向いたら、また別の世界線で無印でも

in dreamland登場人物安価
なるべくこのシリーズによって影響を受けた魔法少女から選んでください
必ずしも主人公を出す必要はありません
スノーホワイトは必ず出ます

↓4まで登場人物をどうぞ

キノ⇔リップル
プフレ⇔シャドウゲール
オティヌス⇔プリズムチェリー

なので

あと1人を直下で


ペチカの相棒は暫定シャナということで……

登場人物

キノ
リップル
シャナ
ペチカ
プフレ
シャドウゲール
オティヌス
プリズムチェリー

となりました


次に、どの時間軸から呼び出されたかです

〇〇の××形式です

〇〇はサブタイトル
××には時間が

時間の例は「始まる前」「途中」「終わった後」


例「無印の始まる前」「restartの途中」「QUEENSの終わった後」など


キノとリップルの時間軸は……>>直下


シャナとペチカの時間軸は……>>直下


無印の始まる前……ということはrestartの始まる前という認識でいきます

プフレとシャドウゲールの時間軸は……>>直下


オティヌスとプリズムチェリーの時間軸は……>>直下


スノーホワイトの時間軸は原作通り「JOKERSの後」にします


  魔法少女育成計画 in dreamland あらすじ

  
  
魔法少女ねむりんは夢の世界を管理する魔法少女


夢の世界で作り出した「綺麗なカラミティ・メアリ」と共に色んな夢に入ったり誰かに助言したりとお仕事に勤しんでいた

だがねむりんは怠け者。ねむりんアンテナという夢の世界に影響を与えるアンテナのメンテナンスを怠り、つい風邪を引いた時に「希望のアンテナ」が逃げ出してしまった

そして何者かが、ねむりんの管理する夢の世界を侵略しようとしている

ソイツは魔法少女を養分として取り込むため、過去と未来のあらゆる時間軸から様々な魔法少女を召喚した

風邪で寝込むねむりんと綺麗なメアリだけでは夢の世界の平和を元に戻すことはできない

呼び出された魔法少女達は、呼び出された夢の世界でここがどこかも分からず、「理想の相棒」を相手にしていた……


・・・・・・


ねむりん「けほっけほっ」

メアリ「大丈夫? はい、おじや作って来たから」

ねむりん「ありがとぉ……綺麗なメアリ」

メアリ「まったく、夢の中でも病気になるのね」

ねむりん「みたいだねぇ……希望のねむりんアンテナも逃げ出しちゃって、まずいよ……夢の世界マジピンチだよ」

スノーホワイト「っ、ねむりん!?」


病気で寝込むねむりんとメアリのもとにやってきたのは、ねむりんの困った声を聞いて駆け付けたスノーホワイトだった

S市の研究所の事件を終えたスノーホワイトは、いつも一緒にいるラ・ピュセルとアリスがいないことに疑問を抱き、とにかく一番強く困っている声のもとに行こうと思いここにやってきたらしい


スノーホワイト「っ、カラミティ・メアリ……!」

メアリ「そんな怖い顔しちゃやーよ。可愛い顔が台無しじゃない」

ねむりん「来てくれたんだね……誰か知らないけど、ありがとう……」

スノーホワイト「…………ねむりんは、あれからずっとこの世界に?」

ねむりん「あれから……? ごめん、最近記憶が曖昧で、夢の中で好き勝手やれる能力もかなり弱くなっちゃって……あなたのことを覚えてないの」

スノーホワイト「っ……そっか、私はスノーホワイト。ねむりんとは、同期の魔法少女だったんだ」


 誰の視点を見ますか?

 >>直下


・・・・・・


魔法少女キノはここがどこか分からない

地平線が見え、現実味がない風景が広がっている。確か自分はプク派と連合軍の戦いが終わった後、リップル達と共に家に帰って、プキンの暗示を惜しみながらも解いて…………


キノ「……思い出せない」

キノ「また、あのゲームなの?」


こういう経験はある。突如どこかに呼び出されるという摩訶不思議体験……数年前、魔法少女キークによって作られたゲームの中に呼び出された時だ

あの時は記憶を失っていたが、今は違う。自分の記憶は大丈夫だ

だがそれでもゲームだと思ってしまうのは、魔法の国でもたまに使われる「悪魔」が目の前に現れたからだった


キノ「くそっ、今度はガイコツじゃないか!」


自分に筋力の強化を撃つ。長年監査部門の修羅場をくぐって来た身だ。こういう事態にもすかさず対応するのが生き残る秘訣だった


 理想のリップルの汚染度……>>直下コンマ二桁

 コンマ数が大きいほど、現実の相棒とはかけ離れたものになります
 どうかけ離れるかはこちらの独断になります
 目安として、20までは現実とそう変わりません。50を超えたあたりからおかしいです


「キノ、危ない!!」

キノ「えっ?」


どこからか飛んできた手裏剣が悪魔を貫いた。覚えがある。長年連れ添った相棒だ


理想のリップル「大丈夫?」

キノ「あ、師匠……?」

理想のリップル「よかった……まだ来るよ。キノ、いつものお願い」

キノ「っ、はい!」


目の前に現れた相棒に筋力と魔法の強化を撃ち、悪魔には防御力の弱化を撃った。こちらの仕事はここまでだ。あとは黙ってても相手は殲滅される


・・・・・・


リップル「はぁっ!」


なにがなんだか分からない間に悪魔と戦わされていた。自分は確か家に帰ってから最強にして伝説の魔法少女キノに色々されたあと、元に戻るのを見届けたはずだ

それが何でこんなことになっているのか……だが問うている時間も相手もいない

手裏剣を投げ、忍者刀で倒している間に悪魔は殲滅されていた


リップル「これだけならいいんだけど……キノはどこに?」


 理想のキノの汚染度……>>直下コンマ二桁
 


理想のキノ「師匠ー!」タッタッタ

リップル「っ、キノ……よかった。悪魔とは会わなかった?」

理想のキノ「いえ……大丈夫…………っ……」

リップル「っ、どうしたの!?」

理想のキノ「体がっ……疼いて…………っ、う……」

リップル「ええっ!?」

リップル「(誰かの魔法を受けた? 確かファルは今も私が持っているはずだけど……いない)」

理想のキノ「はぁっ、んっ……ぁ……」

リップル「(キノ、こんなに頬を紅潮させて、汗まみれで……いいにおい……)」

理想のキノ「ママ……」

リップル「っ」プツン

リップル「キノオオオオオオオオオオ!!!!」ガバッ


 誰に切り替えますか?

 1.シャナ⇔ペチカ
 2.プフレ⇔シャドウゲール
 3.オティヌス⇔プリズムチェリー

 >>直下


・・・・・・


オティヌス「っ、来ないで! このっ!」


いつもと変わらず、S市で魔法少女として活動していたオティヌスは突如としてやってきた世界でなんか分からない化け物と戦っていた

化け物は強く、「この魔法少女オティヌスにやられるには丁度いい相手だ」と襲い掛かったオティヌスを見事に返り討ちにしていた


オティヌス「なんでっ、こんなにっ、強いのよ! 普通逆でしょ!?」


化け物は爪やらなんやらを使ってオティヌスを追い詰める

ついに槍が弾かれて追い詰められた


オティヌス「(やられる……っ!)」


 理想のプリズムチェリーの汚染度……>>直下コンマ二桁


「オティヌスー!!」

オティヌス「っ、誰!?」


突如として飛来したレーザーに悪魔が消し飛んだ

誰かが助けてくれた。でもいったい誰が?


理想のプリズムチェリー「大丈夫? 菫ちゃん」

オティヌス「桜!?」

理想のプリズムチェリー「よかった……オティヌスが無事で」

オティヌス「え、で、でも……今のは……プリズムチェリーの魔法?」

理想のプリズムチェリー「これは中国拳法」

オティヌス「中国拳法」

プリズムチェリー「あの……私、普通じゃなくなるにはどうなるかなっていつも思ってたの。でもやっと、私……特別な何かを見つけたんだ!」

オティヌス「はぁ」

 >>112訂正
 ×→プリズムチェリー「あの……私、普通じゃなくなるにはどうなるかなっていつも思ってたの。でもやっと、私……特別な何かを見つけたんだ!」
 〇→理想のプリズムチェリー「あの……私、普通じゃなくなるにはどうなるかなっていつも思ってたの。でもやっと、私……特別な何かを見つけたんだ!」


理想のプリズムチェリー「っ、まだいる……オティヌス、ここは、私に任せて!」

オティヌス「えぇ」

理想のプリズムチェリー「スーパーチェリーキック!」

理想のプリズムチェリー「ウルトラチェリーパンチ!」

理想のプリズムチェリー「チェリーマイクロブラックホール!!」


昨日ぶりに見た友人はなんと中国拳法の使い手になっていた

一瞬偽物かと思ったが、あの性格は間違いなくプリズムチェリー――引いては桜だ

オティヌスはとりあえず悪魔を任せてここはどこかと思案することにした


今日はここまで
このシリーズじゃすぐに死んでしまいましたが、ポスタリィは滅ぼしてはならないと思うんです。中国拳法的な意味で


オティヌス「(まず、この風景はおかしい……どこか現実味がない。そもそも、ここは本当に現実?)」

オティヌス「(そしてプリズムチェリー……なによ中国拳法って。なんでビームとレーザーと小さいブラックホール出してるの? 中国って魔界なの?)」

オティヌス「(昨日の今日であんなことになるわけない。精神と時の部屋的なところを知っているわけでもない)」

オティヌス「(……でも、こうしてプリズムチェリーは私をこの黒い奴らから助けてくれた……彼女は本物……幻想の類ではない)」

オティヌス「(………………思い出して。私は何をしていた? 私はここに来るまで……)」

オティヌス「(魔法少女活動を終えて、桜と別れて……世界で唯一の私のサンクチュアリである自室に戻ってクラシックをかけながらリラックスして……)」

オティヌス「(寝落ちしたっけ?)」


 オティヌスの知力(92)ロール……>>直下コンマ二桁
 (JOKERS以前なので初期値)

 成功→ここは夢の世界だ
 失敗→分からない


 91……成功!

 
 
理想のプリズムチェリー「ふぅ、全部やっつけたよ! まぁこんな連中、中国拳法の前には塵も同然だけどね」


オティヌス「……」

理想のプリズムチェリー「これでオティヌスの平穏も無事だよ!」
 
オティヌス「平穏……? っ、そうだ、これは夢だ!」

理想のプリズムチェリー「夢?」

オティヌス「私の知ってるプリズムチェリーは中国拳法なんて使わないし、私が平穏を求めていることも、あなたには言っていないじゃない!」

理想のプリズムチェリー「…………あっちゃー、バレちゃったか」

オティヌス「おかしいと思ったのよ……」

理想のプリズムチェリー「いかにも私は夢の世界の、あなたの理想のプリズムチェリー」

オティヌス「私の、理想……?」

理想のプリズムチェリー「ええ。あなたは平穏を守ってくれる存在が欲しいんでしょう?」

オティヌス「………………なるほど。私の平穏を脅かす奴を倒してくれる魔法少女……確かに、理想だわ」


オティヌス「で、本当のプリズムチェリーはどこ? この世界にいるの?」

理想のプリズムチェリー「うん。どこかにいるはずだよ」

オティヌス「そっか………………ん? 待って。私にとって理想のプリズムチェリーがいるということは、本物のプリズムチェリーにとって理想の私もいるってこと?」

理想のプリズムチェリー「流石菫ちゃん。頭いいね」

オティヌス「じゃあ、本物のプリズムチェリーのところに連れていって。早くこんなところから出て自分の部屋に帰らなきゃ」

理想のプリズムチェリー「……うん。分かったよ」

オティヌス「なに?」

理想のプリズムチェリー「ううん! なんでもないの。それじゃ、こっちだよ」


 理想のオティヌスの汚染度……>>直下コンマ二桁
 


・・・・・・


プリズムチェリー「はぁ……あ、ありがとうオティヌス。強いんだね」

理想のオティヌス「なんてことはないわ。立てる?」」

プリズムチェリー「うん……にしてもここどこなんだろう?」

理想のオティヌス「分からない……けど、あなたなら大丈夫。何故ならあなたは唯一無二の魔法少女なのだから」

プリズムチェリー「私が?」

理想のオティヌス「ええ。あなたのその魔法、使い方によっては大きな力になるし、なにより……普通であることは何よりにも代えがたい魔法少女としての長所なのよ」

プリズムチェリー「私、普通はやだよ……」

理想のオティヌス「普通じゃなくなろうとするのは簡単だけど、普通になろうとするのは難しいのよ。胸を張って。それに、あなたは特別でもあるの」

プリズムチェリー「私が特別? なんの?」

理想のオティヌス「……私のよ」ダキッ

プリズムチェリー「ひゃっ!? ちょ、ちょっとオティヌス、なにを!?」

理想のオティヌス「私にとってあなたは特別なの。あなたがいないと、私はどうにかなってしまいそう」


理想のオティヌス「……っと、ごめんなさい。いきなり抱き着いたりして」

プリズムチェリー「はわわわわわ……!!?」

理想のオティヌス「孔明のモノマネ?」

プリズムチェリー「い、いきなり何をするの菫ちゃん!?」

理想のオティヌス「この場合、言葉を弄するよりも分かりやすいと思ってね。驚かせちゃったわね……とにかく、あなたは私にとって特別な相棒だってことよ。プリズムチェリー」

プリズムチェリー「な、なぁんだ……そうだったんだ。ビックリしちゃったよ」

理想のオティヌス「…………やはりオリジナルを準拠にしてるからこういう行動なのかしら」ブツブツ

プリズムチェリー「オティヌス?」

理想のオティヌス「あ、ううん。なんでもないの。それじゃあ行きましょうプリズムチェリー。あなたが並の魔法少女でないところを一緒に探してあげるわ」

プリズムチェリー「ありがとう……オティヌス」


 誰に切り替えますか?

 シャナ⇔ペチカ
 プフレ⇔メガギガンティックハイブリットエクスペクテンションゲール

安価指定ミス
このレスの直下


・・・・・・


プフレ「……ふむ」


どうやら今回はいつもの荒野ではないらしい。というかまだ3日経っていないはずだ

最近プフレは突如魔法の端末に送られて来た謎のメールによって相棒のシャドウゲール共々とあるゲームの世界へと入っていた

そこでは総勢18人の魔法少女による生き残りをかけたなんちゃらがあって、プフレはシャドウゲールやキノとパーティーを組んでいた。あのゲームでは確かチェルナー・マウスが脱落したところでログアウトした。そして3日間を過ごそうとして……だめだ、思い出せない


プフレ「なんという風景だ。リアルが売りを謳っていたあのゲームとは違うみたいだね」

プフレ「さて、護でも探すか」


 メカゲールになる前のシャドウゲールの汚染度……>>直下コンマ二桁


プフレ「お、あのいつものようにシケた顔をしているのは間違いなく護だな」

理想のシャドウゲール「あ、お嬢ー!」タッタッタ

プフレ「無事だったか。よかったよ……マスクド・ワンダーの二の舞は御免だからね」

理想のシャドウゲール「ええ……でもここ、ゲームじゃないみたいですけど」

プフレ「君もそう感じているのかい? いつものどんくさい護とは大違いだ」

理想のシャドウゲール「なんですかそれ! 私だっていつもどんくさいわけじゃないんですよ! お嬢が頭よすぎてかわいらしいだけです」

プフレ「……………………ん?」

理想のシャドウゲール「どうしました?」

プフレ「あ、いや……幻聴かな。とりあえずキノも探そうか。彼女もまたパーティーだ。仮にここが仕様変更したゲームの中だった場合、キノも戸惑っていることだろう」

理想のシャドウゲール「分かりました…………あっ、お嬢危ない!」


プフレ「きゃっ」


理想のシャドウゲールに押し倒され、車椅子ごと転倒するプフレ。冷静に周りを見ると、そこにはモンスターらしきのがいた

荒野でないから白スケルトンでもない。どうやら相当特殊な仕様になっているらしい


理想のシャドウゲール「大丈夫ですか? お嬢」

プフレ「ああ。大丈夫だ………………ちょっと、力が強くないかい?」

理想のシャドウゲール「お嬢の身に何かあったら……」

プフレ「ありがとう。とりあえず撃退しようか。初期エリアの敵ならそう強くはないだろう」


車椅子を元の体勢に戻し、ビームを黒いモンスターに発射。スケルトン程度なら1発だが……

モンスターは少しだけダメージを受けた素振りをして平気そうにしていた


プフレ「なに……?」

理想のシャドウゲール「お嬢、逃げましょう! 大丈夫、たとえ世界で2人きりになろうと……お嬢は私が守ってみせる!」


理想のシャドウゲール「……ここまでくれば大丈夫ですね」

プフレ「助かったよ、護」

理想のシャドウゲール「いえ。当然のことですから……それよりさっき倒れた時のお嬢の声、可愛かったですよ」

プフレ「……護、随分言うようになったじゃないか」

理想のシャドウゲール「え? 私は思ったままを言っただけですよ」

プフレ「……………………」

理想のシャドウゲール「お嬢?」

プフレ「……なるほど、君は護じゃないね」

理想のシャドウゲール「えっ……!」

プフレ「私は常々、護に色々されてみたいという願望を持っていた。いつもする側だったからね。その願望の象徴が君だ。合っているだろう?」

理想のシャドウゲール「………………まさか、こんなに早くバレちゃうなんて」

プフレ「私を騙そうなど、たとえ私の理想の護であろうと不可能だよ。さて、ここがどこか教えてもらおうか? 護」


・・・・・・


シャドウゲール「うっ、美味しい……おいしいよぉ……」グスッ

理想のプフレ「ほら、今日はチャーハン食べ放題だよ」

シャドウゲール「本当ですか!?」

理想のプフレ「おかわりもあるよ」

シャドウゲール「わーい!」ムシャムシャ


シャドウゲールの理想のプフレは改心した綺麗な心の持ち主というなんともチープなものであった(プフレ談)


シャドウゲール「ほんっとうに……ほんっとうによかった……ゲームでお嬢、何かを感じたんですね……ううっ、改心してくれるなんてぇ……!」ガツガツ

理想のプフレ「すまなかった……頑張って生き残って魔王を倒そう」

シャドウゲール「はいっ! 一生ついていきます!」


・・・・・・


シャナ「……………………ここ、どこだ?」


シャナは魔法少女になりたての新米だ。普通に選抜試験をパスし、何故か外交部門の魔王パムとかいう奴に気に入られてて、美しい妖精とかいうよく分からない二つ名を貰って魔王塾とかいう暴力サークルに強制的に入れられて――

今日は『歓迎会』だった。無論、お菓子にジュースという平和的なものではない。暴力&暴力&暴力、暴力のサーカスだ

龍に襲われ、炎に焼かれ、隕石が落ちてきた時は死んだと思った

命からがら逃げのび、ようやく家に帰って来てから…………覚えてない


シャナ「…………なんなんだろう」


もしかして、魔王塾の誰かに変な空間に閉じ込められたとか?

いやいやいや、まさかあの集団でも家に凸してくるわけ…………ないともいえない


 理想のペチカの汚染度……>>直下コンマ二桁


シャナ「…………」

「きゃああぁぁぁ!!」

シャナ「っ、誰!?」


悲鳴のもとへと駆けつけた。誰かが黒い何かに襲われている

助けなくちゃ……魔法少女としての本能が体を動かした


 シャナの身体能力(60)ロール……>>直下コンマ二桁
 (restart前なので初期値+かつての勘を失っていない+6)
 
 成功→黒い奴らを追い払う
 失敗→黒い奴らが強く追い詰められる


 00……ファンブル

 
 
襲われているのは可愛らしい子だった。もしかしたら魔法少女かもしれないが、非力な部類かもしれない


自分だって魔法少女だ。試験を通った正式な

困っている人を見過ごせるわけがない

太刀を抜き、その子と黒い何かの間に立ちふさがった


シャナ「危ない、君は逃げて!」

理想のペチカ「は、はい……!」

シャナ「…………はぁっ!」


かつての剣道の動きを思い出す。基礎は祖母に叩き込まれた。いけるはずだ


黒い何かはバカ強かった。魔王塾の連中の攻撃を避けながら少しは自分も強くなったかと思ったら、まったくの勘違いだった

攻撃は弾かれ、敵の攻撃は当たり、徐々にダメージが蓄積されていく


シャナ「ぅ……!」


ついに太刀を弾かれた。黒い何かの丸太ほどの腕がシャナに叩きつけられる


シャナ「が、はっ……!」


ダメダメだ。せめてあの子を逃がせたのは幸いだろう。魔法少女としてせめてもの面子が立つ

黒い何かはシャナにトドメを刺すべく、腕を振りかぶり……


 シャナの幸運(96)ロール……直下コンマ二桁
 (初期値)
 
 成功→ドロリとしたイチゴジャムが顔に変わった
 失敗→振り下ろした


固形だった腕がドロリとしたものに代わり、シャナの頭にかかった


シャナ「えっ……?」


舐める。甘くて美味しい。イチゴジャムだ。それもかなり高級な部類の…………下手したらこんなに美味しいイチゴジャム食べたことないかもしれない。感動すら覚えるほど美味しい

だけどなんでイチゴジャム?


理想のペチカ「…………」

シャナ「ぁ…………」


さっき助けた女の子だ。逃げなかったのか

その目は暗く、冷たい。底冷えする感覚がシャナを襲う


理想のペチカ「あーあ……せっかくあなたに魔法少女らしいことさせてあげようと思ったのに、なんでそんなに弱いの?」

シャナ「ぇ……ぁ、ごめんなさい……」

理想のペチカ「私が誰か分かる?」

シャナ「いえ……」

理想のペチカ「私はあなたの過去と未来という時間軸の中で最もあなたにとって理想の魔法少女となる存在」

シャナ「え、どういう意味ですか?」

理想のペチカ「頭悪いのね、あなた」

シャナ「すみません……」

理想のペチカ「私の名前はペチカ。私を知らないということは、あなたはこれからの未来のどこかで私に会い、私に影響を与えられることになる」

シャナ「未来で……あなたに……?」

理想のペチカ「そう。あなた、清く正しく美しい魔法少女になりたいんでしょう?」

シャナ「っ、なんでそれを……」

理想のペチカ「だって私こそが、あなたの思い描く魔法少女像だから」


シャナ「あの、ペチカ……さん? なんであなたはここに?」

理想のペチカ「私がここにいる理由を考える前に、あなたがここにいる理由を考えたら?」

シャナ「私がここにいる理由……」

理想のペチカ「ここはどこ? この風景はなに? ここは本当に現実?」

シャナ「…………考えてみたら……でも、魔王塾の奴らが私に何かしたとか……」

理想のペチカ「はぁ……ここは夢の世界よ」

シャナ「夢の世界……? じゃあ、あいつらの誰かが私を夢の世界に閉じ込められる魔法を――」

理想のペチカ「早とちりしないの。はぁ……あなたがさっき格好良く悪魔を退治してくれたら、自分の存在意義をまっとうしようと思ったけど……あなたが情けなさすぎて嫌になってきたわ」

シャナ「あなたの存在意義って?」

理想のペチカ「あなたをここに留めること。私は夢の世界によって生み出されたあなたにとっての理想の魔法少女。何故理想になったと思う?」


 シャナの知力(52)ロール……>>直下コンマ二桁
 (初期値)
 
 成功→正解を答える
 失敗→ハズレ


 14……成功!

 
 
シャナ「……私の理想の魔法少女がいれば、その人とずっと一緒にいたくなるから?」


理想のペチカ「正解。オツムは大丈夫なようね」

シャナ「ど、どうも……」

理想のペチカ「ご褒美にこれをあげるわ」

シャナ「これは……おにぎり?」

理想のペチカ「私の魔法は『美味しい料理を作る』魔法よ。材料はなんでもいい。5分間触っていればなんでも料理にできる」

シャナ「じゃあこれは……」

理想のペチカ「さっきあなたを倒そうとした悪魔はイチゴジャムに変えたし、このおにぎりはその辺の石よ」

シャナ「え、じゃああの黒いのに5分もへばりついてたんですか!?」

理想のペチカ「簡単よ。ずっと触ってればいいんだもの」

シャナ「(アイツ動き回ってたよな……? それに私自身アイツと戦ってる最中彼女を見てない……)」


理想のペチカ「ほら、食べなさい」

シャナ「……………………おいしい……」ポロポロ

理想のペチカ「食べ終わったら体を洗いなさい。あなた、そうとうドロドロのベタベタよ」

シャナ「あ」

理想のペチカ「はぁ……ホントどんくさい」

シャナ「ごめんなさい……」

理想のペチカ「……でも、ありがとうね。助けてくれて」

シャナ「え? あ、いえ」

理想のペチカ「惨敗したけど」

シャナ「……」


 理想のシャナの汚染度……>>直下コンマ二桁


・・・・・・


理想のシャナ「はぁぁっ!!」ズバッ

ペチカ「ひっ……」プルプル

理想のシャナ「大丈夫か?」

ペチカ「は、はい…………あの、助けていただき、ありがとうございます……」

理想のシャナ「なんてことはない。魔法少女なら当然さ」

ペチカ「魔法少女……あなたも魔法少女なんですか?」

理想のシャナ「ああ。私は美しい妖精のシャナ。あなたを守るために生まれてきた」

ペチカ「えっ、私を?」

理想のシャナ「もう安心だ。怖い思いをさせたね」ナデナデ

ペチカ「いえ……私、あの、ここがどこか分からなくて……今日は、その……えっと、学校が終わって野球の応援に行って、その……」

理想のシャナ「ここがどこか知りたいのか?」

ペチカ「はい……」

理想のシャナ「…………ふむ。ここがどこか知られた場合……私は私の存在理由を保てるのだろうか」


理想のシャナ「……まずは自己紹介をしよう」

ペチカ「さっきしましたよね?」

理想のシャナ「私はこう見えて引っ込み思案で……なんというか、今話してても噛まないかどうか不安なんだ」

ペチカ「はぁ」

理想のシャナ「…………あの、私が誰かをまず教えよう。ペチカの理想の魔法少女として私が生まれたということは、私はペチカから見て魔法少女らしいかな?」

ペチカ「今凄い事暴露しましたよね?」

理想のシャナ「……………………ああ、ここは夢の世界だ」

ペチカ「ごまかしきれませんでしたよね!?」

理想のシャナ「私は君がいつか出会う魔法少女の姿を借りてここにいる。だが中身は少し違うようだ」

ペチカ「違うって?」

理想のシャナ「ペチカの理想である私が、本物の私そのままだと思うか?」

ペチカ「さぁ……理想ならその人そのものが理想なんじゃないですか?」

理想のシャナ「……うーん…………そうとも言うんだけど……説明が難しい」


・・・・・・


ねむりん「――というわけで、なんとかしないとこの世界は闇に包まれちゃう。でもここには召喚された魔法少女達がいるから、彼女達に協力してもらって、元凶をやっつけてほしいんだ」

スノーホワイト「分かった。探してみるね」

メアリ「私も探すよ。ねむりん、1人にしちゃうけど大丈夫?」

ねむりん「うん、大丈夫……頑張って探してきてね」

スノーホワイト「すぐに戻るから、待っててね」

メアリ「私はこっちに行くから、スノーホワイトはあっちをお願いね」

スノーホワイト「はい。あ、あの……」

メアリ「なに?」

スノーホワイト「…………いえ、なんでも」

スノーホワイト「(私はカラミティ・メアリをあまり知らないけど……なんかなぁ)」


 スノーホワイトは……>>直下コンマ二桁

 01~30→キノ達を見つけた
 31~60→オティヌス達を見つけた
 61~90→シャナ達を見つけた
 91~00→プフレ達を見つけた


スノーホワイトは遠くから聞こえる心の声を聞いて走って来た

特に困ってはいないが、この空間で何かを考えればスノーホワイトに届き、そして何かを考えるのはこの世界において魔法少女しかいない


スノーホワイト「こっちのはず……」

理想のリップル「誰だ!」シュバッ

スノーホワイト「っ!?」


飛んできた手裏剣をルーラでなんとか弾いた。この魔法は知っている。長年見てきた魔法だ


理想のリップル「……スノーホワイト」

キノ「スノーホワイト!?」

スノーホワイト「キノ……あなたも来てたんだ」


仲間の不運を嘆くべきか、この状況で気心の知れた仲間がいてくれたことを幸運に思うべきか。両方だろう

キノは驚いた表情でこちらを見ている。同時に心の声が聞こえてきた


スノーホワイト「えっ……!?」

キノ「(なんでスノーホワイトがここに……部屋に引きこもってると思ってたのに)」

スノーホワイト「キノ、どういうこと?」

キノ「こっちのセリフだよ! だってスノーホワイトは……」

スノーホワイト「……っ、ぁ、いや……!」

キノ「スノーホワイト?」

スノーホワイト「い、いや……聞かせないで……うそ、嘘だ、嘘だ嘘だ! いやぁぁぁぁっ!!」

理想のリップル「キノ、下がって」

キノ「え、だって、なんでスノーホワイトが……だって、師匠!」

理想のリップル「彼女は私達の時間軸のスノーホワイトではないんだ」

キノ「どういうことですか!?」


理想のリップル「私達はあの戦いから家に帰り、スノーホワイトはどうなっていた?」

キノ「目を覚まして、皆で取り押さえて……落ち着かせて…………それから、アリスに任せて……でも、アリスからは部屋に籠ってって」

理想のリップル「彼女はその時間軸のスノーホワイトじゃない。それよりも少し前……私達がS市でグリムハートを捕まえた時のスノーホワイトだ」

スノーホワイト「いやああぁぁぁぁぁ!!」


ルーラが乱雑に振り回される。スノーホワイトは理解したくない事実を理解していた

自分がラ・ピュセルを殺す? 嘘だ。でも、ねむりんは言っていた。ここには過去と未来あらゆる時間軸から召喚されると

そして自分が知らない事実を知っているキノは……つまり、未来から――


理想のリップル「……キノ、なにか彼女を止める方法はない?」


 キノの知力(36)ロール……>>直下コンマ二桁
 
 成功→スノーホワイトを落ち着かせる
 失敗→あたしぽんこつまほうしょうじょ


 22……成功!

 
 
キノ「と、とりあえず……なんの弱化……筋力を……」バァン



スノーホワイトが崩れ落ちる。ルーラも音を立てて落ちた

次に、心の動きの弱化。これはかつてプフレに教えてもらったものだ。誰かが取り乱したらそれを撃てと。今まで使うことは無かったが、思い出せてよかった


スノーホワイト「……………………」

理想のリップル「落ち着いた?」

スノーホワイト「……ぁ……そう、ちゃん…………」

キノ「っ……」

理想のリップル「まだ足りない。キノ、もっと」

キノ「……はい…………」


戻ったらまたこの弾をスノーホワイトに撃とう。そう思った


スノーホワイト「………………」

理想のリップル「落ち着いた?」

スノーホワイト「………………うん」

キノ「……ごめん、考えるべきじゃなかった」

スノーホワイト「キノのせいじゃないよ。私はそうちゃんを殺すんだね」

キノ「うん……私も、止められれば……よかった……」

スノーホワイト「いいよ。別の場所にいたんでしょ」


事実を受け入れて動揺していない。まるで心が死んでしまったみたいだが、これはあくまで魔法の力だ。そうでも思わないとキノが押し潰される


スノーホワイト「私が、私達がここにいる理由を教えるね」


今日はここまで
絶望する女の子はいいぞ

【魔法少女育成計画】ラ・ピュセルは魔法少年ママでトロ顔カリスマ可愛い10ポルチオ出産
颯太ママ


ttp://imgur.com/L2dRhOm.jpg
【魔法少女育成計画】ラ・ピュセルは魔法少年ママでトロ顔カリスマ可愛い10ポルチオ出産
9: 名無しさん@お腹いっぱい。(スププ Sd1a-nR4E)
2017/02/08(水) 11:48:08.75
ID:kOGgWum5d.net

おめでとうございます
ttp://imgur.com/L2dRhOm.jpg
593: イラストに騙された名無しさん@\(^o^)/ (ワッチョイ 3e1b-z8KL)
2017/02/09(木) 00:31:07.47
ID:BYc3Xzeq0.net

ttp://imgur.com/L2dRhOm.jpg
いや、お前らも少し祝福わけてやろうよ
こんな幸せそうで安堵な表情は原作でも中々見れないもんだぜ
599: イラストに騙された名無しさん@\(^o^)/ (ワッチョイ f217-Kx9n)
2017/02/09(木) 00:44:29.92
ID:Pzb0EUdR0.net

>>593
俺が言うのも何だがこれは流石についてけないレベル


キノ「ねむりんが!? ねむりんが生きてるの!?」

スノーホワイト「分からない。あのねむりんが本当にねむりんなのか……なんとなくだけど、あれはねむりんじゃなくて、ねむりんの残った思念みたいなものみたいで……」

キノ「しねん? なにそれ」

スノーホワイト「……なんでもない」

理想のリップル「だとしたら、私達はまもなく養分としてこの世界に吸収されてしまうと?」

スノーホワイト「ええ。私とキノはそうでしょうね」

キノ「私達だけ? 師匠は?」

スノーホワイト「この人はリップルじゃないから」

キノ「え!?」


理想のリップル「酷いことを言うね。スノーホワイト」

スノーホワイト「ごめんなさい。あなたもリップルなんだけど、この世界が生み出した『キノにとって理想のリップル』だから……」

理想のリップル「ああ、そういえば心が読めるんだったね」

スノーホワイト「うん……」

キノ「え、師匠……師匠じゃないんですか?」

理想のリップル「厳密に言うとそうなるかな。本物の私はこの世界のどこかで、私にとっての理想のキノを相手にしているはず」

キノ「でも、なんで理想の師匠が? あ、夢の世界だからちょっと願い叶えてあげよう的な温情――」

スノーホワイト「理想の相棒が一緒なら、ずっとここにいたくなるから。本物の魔法少女達をこの世界に引き留め、知らず知らずの内に養分にさせるのが、今この世界を侵略してる奴の目的なんだって」

キノ「じゃあ敵!?」

理想のリップル「私はキノと敵対したくないよ……確かに本物の私は他にいるけど、私もリップルなんだよ?」

キノ「っ、師匠……!」

理想のリップル「キノ……」

スノーホワイト「…………リップル探しに行かないの?」


・・・・・・


リップルは草原の真ん中に不自然に設置されたベッドの上で寝ていた。隣には理想のキノがいる

それからリップルはなんとなく、今キノは自分の思うままに行動してくれるんじゃないかと思った。たまには特殊なことがしたい

そう思うとキノはその姿を変化させた。まったくの別物に変身したのではなく、一部分が変わっていったのだ。結衣のように胸の大きなキノもいいなと思うとキノの胸の大きさが変わった。生えてたらいいなと思うと生えた。ネコミミがついてたら可愛いのにと思うと耳が出来た

それから色々とハッスルし、リップルはかなり満足した。なんだこの空間は。最高か

そして理想のキノが最終的に行きついたのは――


スノーホワイト「…………あの、あっちの方にリップルがいるみたいなんだけど、あまり、行かない方がいいというか……」

キノ「なんでよ。師匠がいるんでしょ?」

理想のリップル「ああー……なんとなく分かったかも」

キノ「えっ、分かるんですか?」

理想のリップル「私のことだからね。分かっちゃうのが悲しいというか、なんというか……」

キノ「??? とにかく行こうよ」

スノーホワイト「う、うん」


スノーホワイト「あそこにリップルがいるよ」

キノ「あれは…………ベッド? の上に…………なにあれ?」

理想のリップル「あれは……人じゃない、よね」

スノーホワイト「触手だね」

キノ「触手!?」


ベッドの上には触手がいた


リップル「はぁっ……はぁっ……キノ、凄いね……いつのまにこんな……」

触手「師匠の為なら私、何にでもなれるようになったんですよ!」シュルシュル

リップル「『何にでも』の限度が無さすぎるよ……」

触手「もう1回します?」シュルシュル

キノ「師匠ーーーーー!!」

リップル「え?」


キノ「このっ、悪い触手め! 師匠から離れろ!!」バキッ

触手「ぐえっ!?」

スノーホワイト「あの、キノ……それ……」

理想のリップル「はぁ…………自分が自分で情けないよ」

リップル「え。え、え? え!?」

キノ「待っててください師匠! コイツをやっつけて……!」

理想のリップル「キノ、悪いんだけどそれ…………キノ自身だよ?」

キノ「え?」

スノーホワイト「その、本当だよ。心の声が聞こえる。キノだよそれ」

キノ「ええええぇぇぇぇぇぇ!!?」


触手「やぁやぁ私」シュルシュル

キノ「ひぃぃ!? こっちくんな!」

スノーホワイト「これがリップルが理想とするキノ?」

リップル「え、あ……ち、違うのキノ! これには深いわけがあって、この話には現実味のない部分も含まれるんだけど全部事実で!」

理想のリップル「苦しいよ」

リップル「って、お前は誰だ! 私の姿をして、キノに何する気だ!」

理想のリップル「ナニしてたのはお前だろ!!」

キノ「えぇぇ……これが私なの……?」

理想のリップル「よく見ると銃を持ってる」

キノ「持ってるとは言わないよ! 絡まってるんだよ!!」

触手「いきなり殴るのはひどいなぁ。私ってそんな暴力的なキャラじゃないでしょ」シュルシュル


キノはその場に崩れ落ちた。自分が触手になった姿を見せられれば誰でもこうなるだろう


キノ「あ、あはは……これ、やっぱ私なんだ……」

触手「その様子だと理想の私に気付いてるみたいだね。理想の師匠」シュルシュル

理想のリップル「スノーホワイトが全部説明しちゃってね。永遠にこの世界で2人きりってわけにはいかなくなった」

触手「残念。師匠、よかったですね。この世界から出られますよ」シュルシュル

リップル「え、え?」

触手「スノーホワイト、説明してあげて」シュルシュル

スノーホワイト「う、うん……あの、あんまり近寄らないで」


スノーホワイトによって説明を受けたリップルは神妙な顔をしていたが、しばらくしてその頬を真っ赤にした


リップル「はぁっ!!」ドカッ

触手「ぐえっ!?」

リップル「この! このっ! 悪い触手め! よくもキノの姿をして私をたぶらかしたな!!」ドカバキ

理想のリップル「ここのシステム的に、元々はキノだったのにあなたが望んで触手にしたってことだよね?」

スノーホワイト「しかもいまだに触手のまま……」

触手「酷いですよ師匠。姿形は違っていても、私はキノですよ?」シュルシュル

リップル「黙れ黙れ黙れぇぇぇ!!」

キノ「師匠……」

リップル「あ、き、キノ! 違うの! これは違うの!」

理想のリップル「浮気がバレた人も『違う』と連呼するって聞いたことがある」

スノーホワイト「今のリップルはどうにかして自分の欲望を言い訳できないと困るって考えてる」


理想のリップル「それで、これからどうする?」

スノーホワイト「ここにはまだ召喚された魔法少女が他にもいるみたいだから、まだ探さないと」

触手「魔法少女を探しているのはスノーホワイトだけ? ねむりんはこの世界で1人だったところにスノーホワイトが来たのかな?」シュルシュル

スノーホワイト「いや。ねむりんの傍にはもう1人いて……あの、近付かないで。それでそのもう1人ってのは……カラミティ・メアリで」

キノ「カラミティ・メアリ!?」

理想のリップル「随分懐かしい名前を……」

キノ「え、アイツがねむりんと一緒にいるの!? ねむりん、もしかしてアイツに脅されて……」

スノーホワイト「ううん。この世界のカラミティ・メアリは現実のメアリじゃなくて、ねむりんが夢の世界で作り出した『綺麗なメアリ』っていうらしいよ」

キノ「…………綺麗なメアリ? なにそれ」

スノーホワイト「とにかく悪人じゃないってこと」

触手「なるほど~じゃあ綺麗なメアリと協力して二手に別れて各地に散らばる魔法少女を集めていると」シュルシュル

スノーホワイト「そういうこと。あの、触らないで」

理想のリップル「(キノの頭が良くなってる……そういう意味でも理想、なのかな?)」


スノーホワイト「早く行こう」

リップル「………………」

理想のリップル「いつまでそうやってベッドの下に隠れてるつもり?」

リップル「……というか、なんでスノーホワイトが……彼女は今……」

理想のリップル「はぁ……またここから説明し直しか」

キノ「早く行きましょうよ。触手ともども置いてきますよ」

リップル「……」ズルズル

理想のリップル「私ならもっとどうどうとしろ!」

リップル「うわぁ引っ張るな!」


触手「魔法少女を探すなら魔力の集まっているところに行きましょう」シュルシュル

キノ「え、分かるの?」

触手「私には色んな触手があってね、これが体温を感知する触手、これが感情を見る触手、これが攻撃用、これが防御用、でもってこれが本番用――」シュルシュル

スノーホワイト「その中の1本が魔力センサーなんだって」

キノ「うん。大体分かった。ありがとうスノーホワイト」

触手「私にお礼は? ねぇ、私ってそんなに無礼だった?」シュルシュル

キノ「場所だけ教えて去ってくれない?」

触手「悪いけど『こっちに魔力が集まってるみたい』くらいしか分からないから、私も一緒にいないと探せないよ? 時間無いんでしょ? スノーホワイトの魔法だけじゃ探すのに時間かかるよ?」シュルシュル

理想のリップル「…………連れて行こう。これもキノなんだ」

キノ「こんなの私じゃない!!」


・・・・・・


オティヌス「ねぇ、随分歩いたけどまだプリズムチェリーのところには着かないの?」

理想のプリズムチェリー「中国拳法の奥義に『氣』っていうのがあるんだけどね、生命オーラはこっちから感じるんだ」

オティヌス「え、それじゃプリズムチェリーかどうか分からないじゃない!」

理想のプリズムチェリー「ごめんね……」

オティヌス「あ、いや……あなたが謝る事じゃないわ。あなたもプリズムチェリーだものね……」

理想のプリズムチェリー「いいの。私は、本物の私にこの立場を譲るから……」

オティヌス「…………」

理想のプリズムチェリー「きっと本物の私も中国拳法を習得して悪い奴らをバッタバッタとなぎ倒してくれるはず」

オティヌス「ねぇまだ着かないの?」


理想のプリズムチェリー「こっちだよ。あそこに強い生命オーラを感じる……きっと魔法少女だよ!」


 オティヌス達が出会ったのは……>>直下コンマ二桁
 
 01~30→プリズムヌス
 31~60→プフゲール
 61~90→メアリ
 91~00→触手


理想のプリズムチェリー「あっち!」

オティヌス「プリズムチェリー!」

プフレ「ん?」

オティヌス「あ……」

シャドウゲール「あ、どうも」

オティヌス「……誰?」

理想のプフレ「人に誰かを問う前に、自分から名乗るべきではないかな?」

メカゲール「ソノ通リ、デスネ」

オティヌス「…………すみません間違えました」

理想のプリズムチェリー「私は理想のプリズムチェリー、こっちはオティヌスと言います。2人で中国拳法の神髄を目指してるんです!」

オティヌス「違うから!」


プフレ「なるほど、君もこの世界に呼ばれた魔法少女か」

オティヌス「……あなた達もですか」

プフレ「おや、察しがいいね」

オティヌス「夢の世界には他にも魔法少女がいるとは聞いていましたから」

理想のプフレ「なるほど、君も自分でここは夢の世界だと気付いたのか」

オティヌス「ええ、まぁ」

シャドウゲール「凄いじゃないですか! 私なんて理想のお嬢が素晴らしすぎてここが夢なのかどうかも分からなかったくらいで」

プフレ「こういう敵の術中にまんまとハマったのもいる中、君はよくやった方だと言えよう」

メカゲール「コングラチュレーション、デスネ」


プフレ「私達は同じここに囚われている身だ。メカゲールのお茶で一息つこうじゃないか」

オティヌス「お誘いどうもありがとうございます。しかし私は探している人がいるので、これにて失礼します」

プフレ「待ちたまえよ」

オティヌス「なんですか?」

プフレ「君は理想の相棒にこの世界のことを聞いたのだろう? ならこのままだと私達はどうなってしまうかも聞いたね?」

オティヌス「ええ、まぁ道中色々と聞きましたけど」

プフレ「ならば私達がすることは、探し人の捜索よりも、元凶を断ち切って解放されることだと思うんだが」

オティヌス「…………」

プフレ「君は相当キレると見た。私の話が間違っていないことは分かるはずだ」

オティヌス「(……分かるけど、でも……)」

プフレ「それに君の本物の相棒にも、理想の君がついているはずだ。危険ではなかろう」


オティヌス「ええ。分かります。ですが……」

理想のプリズムチェリー「まぁまぁ2人とも、ここは相撲で決めようよ!」

オティヌス「ちょっと黙ってて」

プフレ「ふむ……いい案だ」

オティヌス「ええっ!?」

プフレ「ここはジャンケンで決めよう。私が勝てば君は私達と共に、我々をこの世界に呼び出した者のところに行く。君が勝てば……そうだな、我々も君の人探しに協力しよう」

オティヌス「っっ……! あ、それは……」

理想のプリズムチェリー「いいじゃない! オティヌス、頑張って!」

プフレ「案ずることは無い。このハイパーエレクトロニクスエンドオブゲールはワームホールを作って目的地まですぐにたどり着ける。今は君の探し人の居場所が分からないから使えないが、私が勝った場合、すぐさま張本人のもとへ行ける。つまり、それだけ元凶を知り、時間に余裕ができるということだ」

オティヌス「(余った時間で探せ……ってこと? くっ……よりにもよってジャンケンなんて……! 人生で1度も勝ったことの無い競技! 私が勝ち負けを見下すようになったのもそもそも幼稚園の頃ジャンケンで負けまくって……)」

メカゲール「デハ、最初ハグー。カライキマスヨ。ハイ、最初ハ」

プフレ「グー」

オティヌス「(くっ、いつの間にかジャンケンをする空気だ! コイツに乗せられる!)」


 オティヌスの幸運(01)ロール……>>直下コンマ二桁
 
 成功→プフレに勝つ
 失敗→負ける


 79……失敗

 
 
プフレ「じゃーんけーん――」


オティヌス「(ええい、ままよ!)」

オティヌス「ぽん!」

メカゲール「オ嬢、パー。オティヌス、グー。オ嬢ノ勝利デス」

オティヌス「うぅ……」ガクッ

理想のプリズムチェリー「安心してオティヌス、グーは何物をも貫き通す無双の拳、中国拳法的な意味でグーは最強だよ!」

オティヌス「ジャンケンに中国拳法もクソもあるかぁぁ!!」


こうしてオティヌスはプリズムチェリーを探せないまま、プフレと共にアンドロメダリリックレイテンシーゲールの作ったワームホールに放り込まれた


・・・・・・


シャナ「……あの」

理想のペチカ「なに?」

シャナ「いつまで私はあなたの料理を食べ続ければいいんですか?」

理想のペチカ「私の料理にケチつける気?」

シャナ「い、いえ! ペチカの作る料理はとんでもなく美味しいけど――」

理想のペチカ「ペチカ『様』、でしょ」

シャナ「は、はい……ペチカ様」

理想のペチカ「よろしい。それじゃ次はこれ、南瓜と海老の冷静スープよ」

シャナ「…………美味しい。カボチャの甘みと海老の風味がマッチして、冷製故の控えめな味が絶品だ!」

理想のペチカ「そうでしょうそうでしょう」


シャナ「…………あの、ペチカ様」

理想のペチカ「なに?」

シャナ「いつまでこうしてればいいんですか? そろそろ帰りたいんですが」

理想のペチカ「まぁ、あなたは血生臭い連中に喧嘩を吹っかけられるあの日々に戻りたいと? マゾなの?」

シャナ「いやそんなことは! …………そうだ、よく考えてみればあのクソみたいな連中と一緒にいなくていいっていうのは……なんて素晴らしいんだろう」

理想のペチカ「そうでしょうそうでしょう。ほら、次は和風キノコスパゲッティよ」

シャナ「ああああ……お母さんの作る奴より美味しい……」


 シャナと理想のペチカの前に現れたのは……>>直下コンマ二桁
 
 01~30→ペチシャナ
 31~60→触手
 61~90→メアリ
 91~00→プリズムヌス


理想のペチカ「ッ……シャナ」

シャナ「なんですか?」

理想のペチカ「いつまで食べているの! 早く私の後ろに!」

シャナ「ええっ、ペチカ様が食えって言ったんじゃ……あ、はい。下がります」

理想のペチカ「そこの者、姿を見せなさい!」


ガサゴソと茂みの中から現れたのは触手だった


触手「お、魔法少女みーっけ」シュルシュル

シャナ「んなっ……あれは、エロゲーで見たことのある奴!」

理想のペチカ「あなた、なんでその年でエロゲーしてるの?」

シャナ「え? あ、いやー童話の参考になるかなーって……」


触手「うっへっへ、ちょうど魔法少女分が切れていたところでねぇ……活きのいい魔法少女を見るとこう、なんというか、滾ってね」シュルシュル

理想のペチカ「ふん、あなたなんて美味しいビーフンにしてあげるわ。かかってきなさい!」

シャナ「いやペチカ様、これはまずいですよ! ここエロゲー空間です! ペチカ様犯されちゃいますよ!」

理想のペチカ「この私が下僕の前でそんな醜態は晒さないわ。触手になんか、絶対負けたりしない!」

シャナ「いやそれフラグってやつです! 5分後にピースしてるやつです! あなたは下がって、ここは私が!」

理想のペチカ「あなた弱っちいんだから戦うんじゃありません!」

シャナ「駄目です! ペチカ様をテンタクルアンドウィッチーズにはできません!」

理想のペチカ「あなた随分コアなゲームやってるのね……」

シャナ「え? あ、いやー…………童話の参考になるかなーって」

理想のペチカ「その言い訳数秒前に聞いたわ」

キノ「こら触手! 勝手にどこかに行ったら駄目って言ったろう!!」

理想のリップル「ったく……無茶して暴走するのはキノ譲りか…………ん? 魔法少女がいる」


キノ「本当だ……って、お前!」ギロッ

シャナ「ひっ、だ、誰……その殺気……魔王塾か!?」

キノ「お前、よく私の前にのこのこツラを出せたな……」

シャナ「ご、ごめんなさい! 歓迎会で刀抜いたのは謝ります!」

キノ「…………?」

スノーホワイト「キノ、そのシャナは私達の時間軸のシャナじゃない。もっと昔の……何年か前の」

キノ「じゃあ、ペチカ派とかいう訳の分からない集団を率いてたアイツじゃないと?」

触手「この魔法少女になってからどれだけ経ったか分かる触手で調べてみましょう」シュルシュル

シャナ「うわぁぁぁ触るな!」ズバッ

触手「ぎゃああああ!!? わ、私の可愛い触手があぁぁぁ!!」ジタバタ


キノ「……でもその顔を見てるとイライラしてくる。一発殴らせて」

シャナ「その血の気の多さ、間違いなく魔王塾だな! だがここにはペチカ様がいるんだ! ペチカ様、やっちゃってください!」

理想のペチカ「ええ。任せて」

キノ「ぺ、ペチカ? あなた、そんなキャラだったっけ?」

理想のリップル「ああそうか、ゲームの中で面識があったんだっけ」

スノーホワイト「あのペチカも、自分が変な宗教の旗印になるとは思ってもみていない……というか、1ヶ月で色々あったんだね」

キノ「ああうん、色々、ね……あ、ごめん」

スノーホワイト「いいの。キノの魔法のお陰で取り乱さずに済んでるから」

キノ「でも本当にあのゲームより前の2人なの? なんか様付けだし、今とそう変わらない気が……」

スノーホワイト「あの2人は初対面だけど、ペチカに圧倒されてるみたい」

触手「結局様付けになっちゃうあたり、因果ですね」シュルシュル


理想のペチカ「私の名を知っているようね。いかにも私は魔法少女ペチカ。美しい妖精のシャナの理想の魔法少女として顕現せし者よ」

キノ「あ、どうも。私はキノって言います。あなたとは近いうちにゲームの中で会うんですけど、その時の私は記憶を失くしてて」

理想のペチカ「口上はこれくらいでいいわね。かかってきなさい、シャナを虐める悪い奴!」

キノ「…………どちらかというと、私がソイツに虐められてるような……いや、そうでもないのか」

シャナ「ぺ、ペチカ様……」

理想のペチカ「安心して、シャナには指一本触れさせないわ」

触手「じゃあ私もキノなのでかかっちゃいますね」シュルシュル

理想のペチカ「ひぃぃぃ!!」

シャナ「ペチカ様ー!!」

キノ「お前はキノではない」ドゴッ

触手「うっ……! そ、そこは触手的にもお腹の部分……!」シュルシュル


理想のリップル「話が進まないから、お互い事情を話そうよ。私達の方がこの世界には詳しいわけだから。でしょ? 理想の魔法少女さん」

理想のペチカ「…………」

シャナ「……ペチカ様?」

理想のペチカ「ええ、なんとなく察していたわ。あなたと私は同じ存在だということもね」

触手「あれ、私は?」シュルシュル

理想のペチカ「触手は魔法少女にあらず」

触手「ひどくない? 私キノだよ? 魔法少女キノ。クラムベリー倒したんだよ?」シュルシュル

シャナ「誰だよそれ」

触手「はぁ!? テメェの試験官だろうが犯すぞ!?」シュルシュル

シャナ「ひぃぃぃ!! し、知らないし! 私の試験官は普通の魔法少女だったし!」

キノ「(あ、そうかこの頃は記憶が……)」


 その頃メアリは……>>直下コンマ一桁

 奇数→プリズムチェリーと出会っていた
 偶数→収穫ゼロ


触手「大体さぁ、本物の師匠の相棒として私が生まれたわけだから、師匠のことをどうこう言うつもりはないよ? でも私だって好きで触手になったわけじゃないんだよ!」シュルシュル

リップル「えっ」

触手「あ、すみません師匠……本当は好きでなりました」シュルシュル

リップル「ほっ」

キノ「いや安心してるんじゃないよ。アレ私じゃないんだよ。触手なんだよ」

リップル「……キノはキノだから」

キノ「キノは私だよ!! あれは触手! テンタクル!!」

理想のリップル「諦めなさいキノ、私の理想は触手なの」

キノ「ああああぁぁぁぁ!!!! いやだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

スノーホワイト「キノ、大丈夫。リップルは『本当に現実で触手になってほしいわけじゃないけど夢の中くらいいいじゃんキノのケチ』って思ってるから、キノのことが嫌いなわけじゃないよ」

キノ「余計に嫌だよ! なんで触手なんだよ、ええ!? 私が何したっていうんだよ! あ? 魔法少女センサー欲しいのか? ファルに頼めよ! 今お前持ってんだろ!!」

リップル「ご、ごめん……」

キノ「ゴメンで済んだら魔法少女も触手もいらないんだよ!!」


シャナ「……じゃあペチカ様は、私を養分にするために時間稼ぎを?」

理想のペチカ「ごめんなさい……それが私の存在理由だから…………でも、あなたとの時間は、嫌なものではなかったから……」

シャナ「そんな……私だって、楽しかった」

理想のペチカ「グスッ、ありがとう……」

理想のリップル「結構集まったね。メアリの分も考えるとこれで全部かな?」

キノ「でも本物のペチカがいないよ」

触手「考えてもみなよ。私達、今全員で9人いるんだよ? 魔法少女が9人もいりゃ万全でしょ」シュルシュル

スノーホワイト「あの、気配を消してお尻触ろうとしないで。心読めてるから」

触手「おっと失敬」シュルシュル

理想のリップル「キノ、どうする? 私はキノの相棒だから、キノに従うよ」

触手「私の相棒は……さっきからまったく会話に参加してないね」シュルシュル

スノーホワイト「心の中でどうやって触手をごまかそうか考えてる。あ、私もキノに従うよ」

キノ「そう? じゃあ……>>266


 1.もうちょっと探そう
 2.十分だ。ねむりんの所へ行こう


キノ「もうちょっと探してみよう。メアリも取りこぼしてる人がいるかもしれない」

シャナ「あの、ついていかなきゃダメ?」

キノ「お前強いんだから来いよ」

シャナ「いや、私あんまり強くないです……この太刀だってコスチュームの一環で、私剣道くらいしかやったことないです」

触手「戦闘力が分かる触手で調べてみましょう」シュルシュル

シャナ「ぎゃああぁぁぁぁ!! 痴漢ーー!!」ズバッ

触手「ぎゃああああああああ!! しょ、触手と引き換えに分かったのは……今のシャナはどうやら全盛期ほどの力は無いようです。というか普通くらいです」

キノ「え、じゃあシャナどうやって強くなったの?」

触手「耳から入って相手の脳にハックして記憶を読み取る細めの触手はここにあるけど、未来を見る触手は流石に……」シュルシュル

キノ「なんだよ役立たず」

触手「は? そんなこと言っていいの? 魔法少女見つけてやんないよ? 今はファルもいないんだよ? お前ら全員養分だよ? 分かってんの? 私の重要性」シュルシュル

キノ「…………」イラッ


触手「大体さ、私のクセになんでそんな頭回らないの? あ、そっか。オリジナルの私ってチンパン知能だったっけ。あーこれは失敬失敬。貧乏人に大金をせがむようなもんだねぇ」シュルシュル

キノ「…………」

触手「師匠は賢いよ。頭の足りない私に知能を授けてくれたんだから。おかげでほら、こうしてシャナと理想のペチカも発見できたしぃ? 私いなきゃ話進まないしぃ?」シュルシュル

キノ「…………」

触手「オラ何とか言ってみなよニワトリ頭。コケッコッコーコケッコー!」シュルシュル


 キノの精神力(78)ロール……>>直下コンマ二桁

 成功→触手の煽りを無視
 失敗→怒り狂って攻撃


 51……成功!

 
 
キノ「早く見つけよう。スノーホワイト、遠くから声は?」


スノーホワイト「あっちから……結構遠いみたいだけど」

キノ「じゃあ早く見つけよう。行くよ皆」

理想のリップル「うん」

理想のペチカ「仕方ないわね。行くわよシャナ」

シャナ「あ、はい」

キノ「師匠も!」

リップル「……いいの?」

キノ「言いたいことは山ほどあるけど、今は非常時ですから」

リップル「ありがと……」

触手「…………あれ、私は?」シュルシュル

キノ「さぁ行こう!」

触手「ああごめんなさい! これからは悪口言いませんから許して! お願い置いていかないでー!」シュルシュル


今日はここまで
元が男の魔法少女もロボの魔法少女も半分動物の魔法少女もいるんだから触手魔法少女とかいても良いと思うんですシュルシュル


・・・・・・


プリズムチェリー「夢の世界……このオティヌスも私が生み出した幻想だなんて……」

理想のオティヌス「そんな悲しいことを言わないで、プリズムチェリー。私はこの世界に実在する魔法少女なの」

プリズムチェリー「うん……そうだよね、オティヌスはオティヌスだものね!」

理想のオティヌス「ありがとう。その柔軟性もあなただけがもつ特別なものよ」

メアリ「気持ちの整理終わった? じゃあ早く行くわよ、まだ他にも魔法少女はいるはず」

プリズムチェリー「そういえばここにはオティヌスもいるんだよね?」

理想のオティヌス「そのはずよ」

プリズムチェリー「ということは理想の私も……オティヌスが想像する理想の私ってなんだろ~」

理想のオティヌス「……さぁ。私の理想はプリズムチェリーだけさ」


・・・・・・


ペチカ「うう……行けども行けども同じ風景」

理想のシャナ「確かにそうだな……よし、ここは楽しいことをしようか」

ペチカ「楽しいことですか?」

理想のシャナ「あのスタジアムで丁度野球の試合をやっているみたいだ。観に行こうか」

ペチカ「な、なんでこんな草原のど真ん中にスタジアムが!?」

理想のシャナ「もしかしたらペチカの気になる選手がいるかもしれないよ」


スタジアムにどう入ったか、どうやってこの観客席に来たのかはあやふやだが、周りは満員で、打者から次々と三振を奪うピッチャーへの完成は絶え間ない


ペチカ「うわぁ、野球って初めて見たけどすごいんですね」

理想のシャナ「見てごらん、あのピッチャー……良いスライダーを投げる」


理想のシャナには草原の中にスタジアムを作ることも、モブ観客を作ることも延々続く野球の試合を作り出すことも雑作もないことだ。夢の世界というのは、それだけ都合のいい世界

自分の存在意義、それはペチカをこの世界に長く留めることだった。ペチカの過去と未来においてもっとも理想とする魔法少女が自分である。自分はペチカの過去と未来から、彼女が近いうちにもっとも夢中になる娯楽を見つけた。それが野球観戦だ

何故ペチカがそれを好きなのかは分からない。だがただそれが情報としてあったのだから適当に構成して再現しただけだ


ペチカ「あっ、ホームラン!」

理想のシャナ「こっちにくるよ。キャッチしてみたら?」

ペチカ「できるかなぁ……えいっ! あ、とれたー!」

理想のシャナ「すごいすごい! でもあのピッチャーは悔しそうだ」

ペチカ「ピッチャーの人も頑張ってー!」


ピッチャーがはにかむ。あれも一応現実の誰かをモデルにしているが、理想のシャナに分かるのは「あのピッチャーは実在する」ということくらいだ


ペチカがこの世界に来てどれだけ経ったのかは分からない。1時間だったかもしれないし1分だったかもしれない。あるいは1日か。この世界は時間の感覚があやふやになる

攻守が交代した。これで何回だっけ。そろそろ試合も佳境かもしれないし、まだ始まったばかりだったかもしれない


ペチカ「あのピッチャー疲れてません?」

理想のシャナ「確かに……でも監督は彼を使い続けるようだ。彼からもまだ投げるぞという迫力がある」

「ビールいかがですか~」


 ペチカ達のところに来たのは……>>直下コンマ一桁
 
 奇数→メアリ
 偶数→触手


「美味しいですよ、ビール。野球にはビールですよ」

ペチカ「いや、私未成年なんで」

理想のシャナ「(ビール売りなんて再現した覚えは無いぞ?)」

「そうですか、ならこの触手汁をくらえ!」ブシャァ

ペチカ「きゃああぁぁぁぁ!!?」

理想のシャナ「ッ、何奴だ!」ズバッ

触手「おっとぉ、そう何回も斬られてたまるもんですかっての」シュルシュル

理想のシャナ「な……っ、しょ、触手!?」

ペチカ「しゃ、シャナさん……!」

触手「こんなスタジアムまで作っちゃって。私なんかベッドだけで引き留められてたよ」シュルシュル

理想のシャナ「……同類なのか?」

触手「そそ。私は魔法少女キノ、触手魔法少女」シュルシュル

キノ「どらぁぁぁぁ!!」

触手「ホグバッ!?」


キノ「コイツ……また勝手に行動して!」

理想のリップル「すごいねここ、野球のスタジアムなんてよくもまぁ作ったもんだ」

スノーホワイト「そんなにすごいの?」

理想のリップル「私達もやってやれないことは無いけど……これは理想のシャナのペチカに対する愛の大きさがなせる業かな」

シャナ「ペチカ様が2人いる……あっちは頼りなさそうだ」

理想のペチカ「そりゃそうよ。私の理想はあなただもの」

ペチカ「わ、私!? それにシャナさんが2人!」

理想のシャナ「……そうか、もう終わりか」

理想のリップル「残念ながらね。でもこのままいっても、彼女はこの世界の養分になるだけだよ」

理想のシャナ「…………仕方ない、か。ペチカ、本当のことを話すよ」

スノーホワイト「私から説明してもいいけど」

理想のシャナ「これは私の口から言いたいんだ。悪いけど、2人にしてくれ」


・・・・・・


ねむりん「うう……けっほけほっ…………っ……来る、誰かが……」


ねむりんの近くに大きな円盤が出現する。UFOと言った方がいいだろう

A級ジャンパーであるテンカワゲールは他の魔法少女ごと円盤をジャンプさせることができるのだ


メカゲール「到着シマシタ」

プフレ「ありがとう、ライジングヘキサゲール」

オティヌス「うっぷ…………」

シャドウゲール「あのワームホールの意味は一体……」

理想のプリズムチェリー「2人とも情けないなぁ、中国拳法を体得すれば酔うなんてことはないのに」


理想のプフレ「なぁ本物の私、なにかひとつ忘れてないかにゃん?」

プフレ「ああそうだったにゃん。本物の私は語尾ににゃんをつけるにゃん」

理想のプフレ「そうそう。護、私の作った特製酔い止めを飲みなさい」

オティヌス「私の分も……」

理想のプリズムチェリー「私が氣を送って体内循環と三半規管を通常に戻すよ! はぁっ!!」

オティヌス「ごふっ!? ………………あ、治った。ありがとう」

理想のプリズムチェリー「いえいえ」

ねむりん「来てくれたんだね……スノーホワイトとメアリの助けも無しによく来れたね」

プフレ「君が私達をこの世界に呼び出した張本人かな?」

ねむりん「ううん、正確には違うんだ。本当は――」


メアリ「ねむりん、連れてきたよー……私の収穫はこれだけ……って、随分増えてるわね」

ねむりん「あ、おかえりメアリー。この人達自力でここまで来たんだって」

オティヌス「来たくて来たわけじゃないんですけど……」

プフレ「おや、あそこにいるのは君の探している魔法少女じゃないかにゃん?」

オティヌス「えっ? あっ、桜!」

プリズムチェリー「オティヌス! 本当に2人いる……」

理想のオティヌス「本物の私か」

オティヌス「って、そうか……そりゃいるわよね、理想の私が」

プリズムチェリー「オティヌスもいたんだね。心配したよ~」

オティヌス「ありがとう……ああ、この普通な感じ、間違いなくプリズムチェリーだわ」

プリズムチェリー「…………」

オティヌス「え、なんで怒ってるの? あの、私なにか変な事言った? あのー……目くらい合わせてくれても……」


メアリ「スノーホワイトはまだ戻らないの?」

ねむりん「うん。どこにいるやら」

メアリ「彼女のことだから迷うなんて無いとは思うけど……」

メカゲール「皆サン、オ茶ノ準備ガ、整イマシタ」

プフレ「ありがとうにゃん、クティアラエルメソッドゲール」

理想のプフレ「うむ、今の状況を整理するために少し腰を休めようか」

プリズムチェリー「だ、誰?」

オティヌス「私にも誰か分からない」


・・・・・・


理想のシャナ「――というわけなんだ。だから、ペチカはここから脱出すべきだ」

ペチカ「や、やっぱり夢だったんですね……」

理想のシャナ「ああ。ちなみに本物の私も君のことは知らない」

ペチカ「でも未来で会うんですよね?」

理想のシャナ「らしいよ」

キノ「あのー、話終わりました? ただでさえむかつく顔が2つもあるんだからできるだけ早く帰りたいんだけど」

理想のリップル「キノ、イライラしてない?」

スノーホワイト「キノは私にそうちゃんのことを知られてしまったこと、理想の自分が触手になったこと、それを生み出したリップルのこと、シャナのこと、その他諸々で今すっごく気が短い」

キノ「そこ! うるさい!!」


キノ「これで大体集まった感じかな? すごくいっぱいいるし」

スノーホワイト「あ、魔法切れそう。今すっごく悲しい」

キノ「ああはいはい」バァン

リップル「キノ……」スリスリ

キノ「ああはいはい」ナデナデ

触手「私ぃ」シュルシュル

キノ「殺すぞ」

理想のリップル「キノ、急ごうか。スノーホワイト、ねむりんのところまで案内できる?」

スノーホワイト「うん。分かった」


・・・・・・


ねむりん「けっほけっほ、ああー……熱い紅茶が体にしみるねぇ……おいしい」

メカゲール「アリガトウ、ゴザイマス」

オティヌス「だから言ってるでしょ、プリズムチェリーは普通なのがいいの。あの中国拳法ホアチャは違うの」

理想のオティヌス「うむ、普通であることがプリズムチェリーの特別なところね」

理想のプリズムチェリー「でもオティヌスが私を生み出したんだよ? ほら、これみてよ。指一本で逆立ち」

プリズムチェリー「……すごい」

理想のプリズムチェリー「あなたも私なんだから、中国拳法を体得すればこんなの朝飯前だよ!」

プリズムチェリー「本当!?」

オティヌス「こらこら、プリズムチェリーを毒さないの、中華チェリー」

理想のプリズムチェリー「呼び方酷くない!?」

プフレ「それで、その夢の世界を脅かす輩を倒せば我々も解放されるというわけにゃん?」

ねむりん「うん。でもソイツがどこにいるのか……」


メアリ「おや、どうやらスノーホワイトが戻ってきたようね。随分引き連れて」

ねむりん「おぉぉぉ……! 魔法少女がたくさん……これで夢の世界に平和を取り戻せるよ!」

スノーホワイト「あれがねむりんだよ」

キノ「っ、ねむりんー!」ダッ

メアリ「走って来るのがいるね」

キノ「な……! カラミティ・メアリ……! 本当にいるんだ」

メアリ「あなたも私にそんな酷いイメージを持ってるの?」

キノ「当たり前だろう!」

リップル「ねむりん……」

ねむりん「あー……あなた達もねむりんのこと知ってるんだね……でも私としてははじめましてなわけで……」


理想のリップル「プフレにシャドウゲール……オティヌスもいるね」

触手「でもここにいるのはどれもこれも過去の魔法少女達ばかりですねぇ。我々が一番未来から来たということですか」シュルシュル

キノ「……じゃあ、プフレもオティヌスもこれから怒ることを知らないんだ」

オティヌス「……?」

スノーホワイト「私の事、知ってる?」

オティヌス「いえ、誰だか……」

スノーホワイト「……ということは、研究所のことも知らないよね」

オティヌス「研究所?」

スノーホワイト「ううん、なんでもない」

ねむりん「選ばれし戦士達が集結した……! これで、魔王を倒しに行くんだ!」

シャドウゲール「なんだやっぱりゲームの中じゃないですか。魔王いるしシャナもペチカもいるし」

シャナ「……誰?」

ペチカ「……」プルプル

シャドウゲール「あれっ?」

プフレ「どうやら私達と出会う前の2人みたいだね」


ねむりん「けっほけっほ」

触手「気分が悪いの? ねむりん」シュルシュル

ねむりん「うん、ちょっと病気患っちゃって」

触手「それはよくない! 生命力やらなんやらを活性化させる汁を出すこの触手を使ってあげるね」シュルシュル

ねむりん「い、いや遠慮するよ。風邪って薬使うより自力で治した方が後々いいって聞いたことあるし――」

触手「ファイア!」ブシャアァァ!

ねむりん「ぎゃあぁぁぁ!!」

リップル「ああっ、ねむりんが粘りんに!」

キノ「コイツ!」バキッ

触手「ぐえっ!? わ、私は友達を助けようと……」シュルシュル

スノーホワイト「キノ、その触手は善意だよ」


ねむりん「お、おお……!? なんだか元気が……」

触手「その汁は皮膚で吸収されるから即効性なんだ。ちなみにこっちが色々アレな汁が出る触手で」シュルシュル

スノーホワイト「あの、私に向けないで」

ねむりん「風邪が治っちゃったよ!」

メアリ「よかったわねねむりん。粘りんだったのも一瞬だけだったし」

ねむりん「これなら敵の位置も分かるかも!」

触手「あ、私も分かるよ。この触手センサーで」シュルシュル

キノ「ねむりん、案内して」

触手「は? おいお前、1回謝られたからって調子に乗りすぎじゃない?」シュルシュル

キノ「もうねむりんがいるからお前はいらないよ」

触手「ごめんなさいごめんなさい! もう調子に乗らないから許して!」シュルシュル


・・・・・・


ねむりん「こっちだよ!」

メアリ「あんなにアグレッシブなねむりんを見るのは初めてだわ」

プフレ「本当に元気が出る汁だったにゃん」

シャドウゲール「あの……かなりの大所帯ですよね私達」

プフレ「触手を含めれば全部で19人いるにゃん」

オティヌス「はぁ……こんなに魔法少女がいるならその敵とやらも簡単に倒せてしまいそうですね」

理想のオティヌス「……いや、どうやら油断できない相手みたいだ」

プリズムチェリー「え?」

理想のオティヌス「あれを見てごらん」

プリズムチェリー「…………あれは、大きな影?」


ねむりん「あれが元凶だよ。って、あれは……」

プフレ「あれは……チェルナー・マウスにゃん?」

シャドウゲール「確かに大きなものを見るとそれが思い浮かびますね……」

キノ「あれは…………なんか、フワフワしてて、でもなんか……邪悪な感じがちょっぴり……」

ねむりん「あれは、巨大化したねむりんアンテナ!!」

メアリ「あらまぁ」

アンテナ「にゅ~~~~><」

ねむりん「まさかねむりんアンテナが自我を持って、この世界を支配しようとしているなんて……」

キノ「え、あれ敵なの?」

ねむりん「私の体調が悪いのをいいことに、メンテナンスを怠ってたアンテナのひとつが逃げ出しちゃったんだ。それが力を付けたみたいで……」

リップル「それねむりんのせいじゃない?」

ねむりん「………………………………………………ねむりんアンテナ、ご主人様の私も分からないなんて……でも、ここには選ばれし戦士達がいるんだ! あなたを倒して、この夢の世界を救ってみせるよ!」

メアリ「選ばれし戦士というか、その辺にいた連中なんだけど」

スノーホワイト「しかも元を辿ればねむりんが原因だって空気になったら困ると思ってる」


アンテナ「この世界~~~~~~~~あたしのもの~~~~~~~~!><」ズシン

シャドウゲール「うわっ、これは……お嬢、十脚戦車の出番ですよ!」

プフレ「戦車を作るためのロボのパーツはどうしたにゃん?」

キノ「ああ、そんなのもあったなぁ……懐かしい」

ねむりん「行くんだ、戦士達~! この世界に平和を~!」

スノーホワイト「ねむりん、もういいよ。原因がねむりんでも、あのアンテナを倒せば全部丸く収まるんなら別に」

ねむりん「スノーホワイト……キツいや」


 誰から行く?
 
 >>302

触手


キノ「よし、触手。行け」

触手「私!? いや分かってるでしょ!? 私の魔法ってサポート用だよ!?」シュルシュル

キノ「さっき攻撃用とか防御用の触手もあるって言ってただろ! というかお前その状態で弾込められないだろ!」

触手「何を仰る。この細い触手を使えばリロードくらい1秒よ」シュルシュル

キノ「じゃあ早く行け」

リップル「キノ、頑張って!」

キノ「師匠それ私じゃなくてコイツに言いましたよね? コイツをキノって呼びました? ねぇ」

スノーホワイト「触手、早く行って。皆は触手が玉砕して消滅してくれないと困るって思ってるよ」

触手「扱い酷くない!?」シュルシュル

プフレ「鉄砲玉に触手はうってつけにゃん」

シャナ「早く行けよ。触手だろ」


キノ「理想の師匠、魔法で巨大アンテナに触手を投げつけてください」

理想のリップル「分かった」

オティヌス「なんだ、私達いりませんね」

理想のプリズムチェリー「せっかく中国拳法の神髄を見せつけてあげようと思ったのに」

理想のリップル「じゃあ行くよ、はぁっ!」

触手「ぎゃああああぁぁぁ!!」


 触手の数値……>>↓1コンマ二桁
 アンテナの数値……>>↓2コンマ二桁
  
 触手の数値が勝っていた場合……アンテナに有効打
 アンテナの数値が勝っていた場合……触手が踏み潰される


 触手の数値……68
 アンテナの数値……96

 
 
触手「ええい、こうなったら! このハイパーメガ触手で貫いてやる! 銃で触手の肩さと鋭さを強化!」バァン


理想のプフレ「器用に触手で銃を撃ったにゃん」

触手「貫けぇぇぇぇぇぇぇ!!」

アンテナ「うっきゃ~~~~~~~~!><」

触手「え、デカ――」


プチッという音と共に触手の叫び声が聞こえなくなった


リップル「キノおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」

キノ「やったー! ねむりんアンテナばんざーい!」


理想のリップル「さようなら……理想のキノ…………あなたのことは忘れない」

シャナ「あの触手カスほども使えねぇじゃん」

理想のペチカ「所詮は触手」

スノーホワイト「リップル以外が触手が死んでくれて嬉しいと思ってる」

リップル「酷いよ! 触手だってキノなんだよ!?」

キノ「は?」

リップル「あ、ごめん……」

キノ「お前本当に私と同じ高校出たのか?」

リップル「はい……多分……」

プフレ「で、触手の犠牲をどう活かすにゃん?」


理想のプリズムチェリー「ならここは中国拳法の出番だね!」

理想のペチカ「ふんっ、巨大パンケーキにしてあげるわ」

理想のプフレ「ついにこの拳を解き放つときか……」

メカゲール「戦闘準備、完了デス」

シャドウゲール「理想の人達がやる気だ!」

プフレ「いやー頼もしいにゃん。というか私は拳とか使うキャラじゃないにゃん」

オティヌス「……」


 オティヌスの知力(92)ロール……>>直下コンマ二桁
 
 成功→全員でかかりましょう
 失敗→理想組に任せましょう


 87……成功!

 
 
オティヌス「触手の犠牲を無駄にはできません。これは数で攻めましょう」


シャナ「えー……あれに攻めるの?」

ねむりん「あ、言い忘れてたけどねむりんが管理していないこの世界で死んじゃったら現実でも死んじゃうからね」

シャドウゲール「早く言ってくださいよ!! ああもうやっぱりこれはゲームの中なんだぁぁ!!」

プフレ「ますます負けられないにゃん。ここはオティヌスの考え通り、確実な勝利を目指すにゃん」

リップル「仇を討つ……!」

スノーホワイト「私も、早く帰りたい……!」

キノ「理想の師匠、皆の強化弾です」

理想のリップル「分かった。いくよ!」シュバッ


理想のリップル「手裏剣乱舞!!」

キノ「堅さの弱化!」

理想のシャナ「一刀両断!」

シャナ「て、てーい」チクチク

リップル「とーう」チクチク

理想のプリズムチェリー「デッドエンドチェリービッグバン! チェリーカタストロフバニッシュメント! オメガチェリーディスインティグレイト!!」

理想のプフレ「プフレストレート! プフレフック! プフレアッパー! プフレデンプシーロール!!」

メカゲール「シャドウゲールビーム、ファイア!」


ねむりん「すっげぇ」


魔法少女によるアンテナのフルボッコが始まる。ビームが飛び、空間が歪曲し、そこらで爆発が起こり、クレーターが多数出来た

アンテナはそんな魔法少女達の攻撃に耐えられずたじろぐ


アンテナ「にょわ~~~~~~~~~!><」

プリズムチェリー「ひゃっ!」

オティヌス「あぶない!」

シャドウゲール「あわわわ……破片がこっちにも……」

メアリ「行くわよ、マジカル燃料気化爆弾!」


 トドメは……>>317

シャナ


理想のペチカ「敵は弱っているわ、シャナ!」

シャナ「は、はい?」

理想のペチカ「あなたがトドメを刺すのよ! ズバンと一発!」

シャナ「ええぇえぇぇ!? む、無理です」

理想のシャナ「私も手伝うから、ほら、太刀はこう持って」

シャナ「自分に教わるってなんなの……」

ペチカ「が、頑張って……!」

シャナ「ううう……具体的にどうやれば」

理想のシャナ「相手の頭にガツンと叩き込めばいい」

理想のリップル「私が投げよう。頭だね?」

シャナ「え、いやいいです自分で登りま――うわあああぁぁぁ!!!!?」


シャナ「め、目の前にぃぃ!!」

理想のシャナ「面だ! 私なら分かるだろう!」

シャナ「う、うおおおお! メーン!!」


峰打ちの面はアンテナの頭に当たり――


アンテナ「きゅう~~~~~~~~~~~~……><」


アンテナは徐々にしぼんでいき、しばらくして元の形に戻ったのだった


シャナ「はぁっ……はぁっ……! し、死ぬかと思った……」

理想のペチカ「よくやったわ。流石私の下僕」

シャナ「どうも……」

ねむりん「皆、ありがとう……これで夢の世界は元通りだよ」

メアリ「アンテナがねむりんのもとに戻ったことで、これからは次第に夢の世界も元の形を取り戻すわ。私からもお礼を言わせて」

シャドウゲール「いやいや、お礼を言われるようなことはそんな」

プフレ「護は本当に何もしてないにゃん」

シャドウゲール「に、賑やかし担当です!」

プフレ「触手の方がよっぽど賑やかしだったにゃん」

シャドウゲール「あんな触手と一緒にしないでください!!」


オティヌス「それで、もう帰っていいんですか?」

ねむりん「うん。しばらくしたら夢も覚めるはずだよ」

オティヌス「安心したわ。さ、プリズムチェリー帰りましょ」

プリズムチェリー「うん……」

理想のオティヌス「そんなに悲しい顔しないで。あなたには本当の相棒がついているじゃない。本物のオティヌスも、あなたのことを大事に思っているわよ」

オティヌス「まぁ、相棒としてね」

理想のプリズムチェリー「本物の私、もし中国拳法を学びたかったらいつでも私のところに来てね!」シュッシュッ

プリズムチェリー「うんっ!」

オティヌス「えぇ……」


理想のペチカ「お別れね……」

シャナ「泣いてるんですか?」

理想のペチカ「グスッ、泣いてなんてないわよっ!」

理想のシャナ「さようなら、ペチカ。これからは私達はねむりんのサポートをするために夢の世界に残るよ」

ペチカ「あの……ありがとうございました。見ず知らずの私を助けてくれて……」

理想のシャナ「気にすることはない。私はあなたの理想の魔法少女……近いか遠いか、未来でまた会える」

ペチカ「未来で……また……」

シャナ「待て、つまり私がお前みたいになると?」

理想のシャナ「そういうことだ」

ペチカ「未来で私、こんな女王様になっちゃうんですか……?」

理想のペチカ「さぁ? それはあなた次第よ」


理想のプフレ「さて、ブライトエンドパニッシュゲール。私達もねむりんのサポートのために色々考えようか」

メカゲール「ハイ」

プフレ「この語尾ともお別れにゃん」

シャドウゲール「現実でも使えばいいじゃないですか。酷い行動とギャップがあって面白いですよ」

プフレ「おや、ゲームには既に@娘々がいるにゃん」

シャドウゲール「語感だけでしょ!」

プフレ「まぁ気が向いたらどこかでこの語尾を使いたいものだにゃん」

シャドウゲール「学校で使えば……いや、お嬢が使うはずないか……」


キノ「ほら師匠、帰りますよ」

リップル「……うん」

理想のリップル「お別れだね。たまにはこっちに来て相手してね?」

キノ「はい。理想の師匠も……また会いましょう」

理想のリップル「触手は……残念だった」

キノ「ええホントに存在が」

理想のリップル「いやそういう意味じゃなくて」

リップル「……」

スノーホワイト「リップルは帰ったらどうやってキノに言い訳しようって考えてる」

キノ「……まぁ、それは帰ってから色々と。ねぇ師匠?」

リップル「は、はい……」


オティヌス「それじゃ、短い間でしたが名も知らぬ皆さん、お疲れ様でした」

キノ「お疲れ様でしたー!」

オティヌス「は、はい」

キノ「あ、ごめんなさい……ついクセで」

プフレ「なにはともあれ、お疲れ。もし会うことがあれば現実でまた……あ、シャナとペチカとキノは3日後にだね」

キノ「ああー……まだゲームの中なんだ。今どの辺?」

シャドウゲール「チェルナー・マウスが脱落して……」

キノ「まだその辺か。あのね、魔王は本当は魔法少女の中にいて、実はのっこちゃんが魔王だから」

シャドウゲール「はぁぁぁぁぁ!!?」

プフレ「……それ、本当かにゃん?」

キノ「本当本当。だって私はあのゲームの数年後からこの空間に呼び出されたわけだし。あ、ゲームのマスターはキークっていう奴で」


ペチカ「何の話なんだろう? ゲームとか魔王とか」

シャナ「さぁ……」

キノ「オティヌスも、プリズムチェリーから目を離さないで。ピュア・エレメンツとかいう訳の分からない連中には気を付けて」

オティヌス「はぁ……どうも?」

スノーホワイト「……今言っても分からないでしょ」

キノ「あ、そっか。それじゃあ皆、また」


ひとり、またひとりと去り、ついにはねむりんとメアリ、スノーホワイトが残された


ねむりん「皆行っちゃったね~」

スノーホワイト「キノとリップルはねむりんに会えてとても嬉しかったって。勿論私も……もう会えないと思ってたから」

メアリ「なるほどね……」


ねむりん「あ、でも皆に言い忘れてたけど……この世界の記憶は現実には持っていけないんだよねぇ」

スノーホワイト「じゃあ……」

ねむりん「キノが色々言ってたけど、あれ全部忘れちゃうの」

スノーホワイト「そっか…………じゃあ、私がそうちゃんを殺すって知ったのも……」

ねむりん「そうちゃんって誰か知らないけど……うん、忘れちゃう」

スノーホワイト「………………ねぇ」

ねむりん「なに?」

スノーホワイト「今この世界はもうねむりんの管理下にあるから、ここで死んでも大丈夫なの?」

ねむりん「うん。死んでも何もなく現実に戻れるよ」

スノーホワイト「……………………なら」


 スノーホワイトは……>>直下コンマ一桁
 
 奇数→自分の胸をルーラで突き刺す
 偶数→止められる


スノーホワイト「夢の世界っていいね……そうちゃんを殺す私を殺せるんだもん」

ねむりん「っ、スノーホワイト!」

メアリ「なにしてるの!」

スノーホワイト「止めないで……もうキノの魔法は切れてる。私は、私が許せない!」


ルーラの切っ先がスノーホワイトの胸目がけ煌めく

だがそれは寸前で届くことは無かった


触手「駄目だよスノーホワイト、夢とはいえ、あなたは魔法少女なんだから、自殺なんてダメ」

スノーホワイト「触手!? 殺されたんじゃ……」

触手「残念だったね……トリックだよ」


触手がルーラを取り上げ、スノーホワイトの頭を安らぎを与える触手で撫でる

スノーホワイトは泣きながら崩れ落ちた


スノーホワイト「っ、だって! 私……」

触手「私はもっとも未来から来た師匠の理想として生まれたから、記憶もオリジナルと同じ……現実のあなたも、暴れて苦労したよ」シュルシュル

スノーホワイト「…………うう、うぅぅぅっ……!」

ねむりん「触手……」

触手「もうオリジナルはこの世界にいないんだから、そろそろキノって呼んでよ」シュルシュル

メアリ「無理でしょ」

触手「は? 皆にアンテナの打倒策を考え突かせたの私の犠牲あってのことだよ? ギャグ空間じゃなかったら私死んでたんだよ? ねぇ、なに? 私が死んだと思ったら皆で喜んでさ、傷つくよ? 流石に。死んで喜ばれるのはグリムハートだけで十分なんだよ!」シュルシュル


・・・・・・


何の音で目が覚めたのか、換気扇の音か、それともレンジの温め完了の音か……

木野結衣はまどろみから目を覚ました。なにか、長い夢を見ていた気がする


華乃「結衣、起きた?」

結衣「あれ……寝坊?」

華乃「ううん、ギリギリ」

結衣「よかったぁ……流石に遅刻できないや」

華乃「朝からご苦労様。ご飯、昨日の残りだけど……みそ汁は今作った」

結衣「ありがと、華乃ちゃん」


華乃「今日はどこまで?」

結衣「東京」

華乃「遠いね……お弁当いる?」

結衣「うーん……時間ないから向こうで済ませてくるね」

華乃「分かった。何時くらいに帰る?」

結衣「遅くなるかも……最悪泊まってくるよ」

華乃「りょうかい」


今日も仕事だ。プク・プックの起こした事件からまだ1日しか経っていないが、現実に魔法少女は関係ない

一度落ち着いて状況を整理したかったが、それはまた明日か明後日か……幸いオティヌスはそう遠くないところに住んでいるとのこと。スノーホワイトの事も気になるし、亜子とも色々話さなければならないだろう

だが、今は仕事をして色々忘れたい


・・・・・・


結衣「んー……やっぱ東京遠いなぁ……引っ越そうかな」

「あ、おはようございます」

結衣「おはようございます。あのー……台本まだ渡されてないんですけど」

「ごめんなさいね……台本だけ結構ギリギリになっちゃって……でもその分、画は完成してるからやりやすいと思いますよ」

「ユイちゃんおっはー!」

結衣「あっ、おっはー!」

「ユイちゃんも出るんだね。てっきり私だけだと思ってたからよかったよぉ」

結衣「あはは、それで、台本は……」

「ああこれこれ、どうぞ」

結衣「どうも……………………『魔法少女 vs 触手』……? これ、全年齢ですよね?」

「そうだよ?」



  魔法少女育成計画 in dreamland  完


お疲れ様でした
仮に最新刊が出て、このシリーズが復活することがあれば……スノーホワイトがとても楽しみです
そして主人公の内誰かには退場していただきます。次があればの話なのですが

最初は「アニメやってたし多少安価もつくはず……でもこの板で知ってる人いなかったら死ぬ」と思って始めたやつでしたが、沢山のご協力のもと進められてよかったです。というかぶっちゃけ無印で終わる予定でしたがこっちも楽しくなっちゃって
原作restart以降知らない方もちらほらいましたが、このシリーズはlimitedら辺から結構流れが逸脱し始めているので、絶望と面白さを求めるなら原作は買いです
また舌の根の乾かぬ内に、明日あたり無印の安価(1スレ目)みたいなのを同じようにやろうかと

ここまで安価協力・読んでいただきありがとうございました

まほいくSS増えてくれ……


新スレ?のお知らせ
【まほいく安価】クラムベリー「17人の魔法少女の試験です」【魔法少女育成計画】
【まほいく安価】クラムベリー「17人の魔法少女の試験です」【魔法少女育成計画】 - SSまとめ速報
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嫁日記の内容は推して知るべし

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