飛鳥「ふいうち」 (29)

飛鳥「(完全に油断してたよ・・・彼女がそういう人物であったことを・・・)」

飛鳥「(最近大人しいと思ったんだよ。仕事には遅刻しない。ふらふらした放浪癖も治ったのかと・・・)」

飛鳥「(でもそうじゃなかった。これは完全な不意打ち、奇襲と言ってもいい)」

飛鳥「(今までの比較的真面目だった態度は全てブラフ・・・この為の伏線だったんだ)」

飛鳥「(あぁもう・・・)」









飛鳥(猫耳、尻尾装備)「一体どうすれば・・・」

志希「にゃはは~、似合ってるよ~♪」

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飛鳥「(そもそもレッスン後で喉が渇いていたとはいえ志希の持ってきたドリンクを飲むんじゃなかった)」

飛鳥「(完全に油断してた!しかもこれ生えてるみたいで取れないし自分で動かせるし・・・)」

志希「おー!フサフサ~!」

サワッ

飛鳥「(ビクンッ)」

志希「おぉ!びっくり!」

飛鳥「びっくりしたのはボクの方だよ!あまり触らないでくれないか!というより早く治してくれないか?」

志希「えぇ~・・・折角生やしたのに?」

飛鳥「まず何で生やす必要があるんだい!?」

志希「それはね~・・・」






志希「面白そうだから♪」

飛鳥「とっとと戻せ」

白猫「にゃーん」

飛鳥「ほら見ろ!ボクを仲間だと思ってどっかから野良猫がやって来たじゃないか」

志希「野良猫?」

白猫「にゃぁん」(ジタバタ)

飛鳥「こ、こら!よじ登ろうとするんじゃない!エクステは遊び道具じゃない!」

志希「にゃははは♪いや~面白い事なったよね~」








志希「みくちゃんも」

飛鳥「 ち ょ っ と 待 と う か 」

みく(白猫)「にゃ~ん?」

飛鳥「これはみくなのか!?」

志希「そだよ~。キミの知ってる前川みくだよ」

飛鳥「どうしてこうなった・・・」

志希「ん~・・・初めに飛鳥ちゃんに試そうと思ったお薬なんだけどね。思ったより効き目が強すぎたみたい♪」

飛鳥「・・・一歩間違えばボクが猫になってた・・・と?」

志希「そゆこと~♪あ、大丈夫だよ。かなり効能は薄めてあるから」

飛鳥「既にこの姿が大丈夫じゃないんだが!?」

飛鳥「もういいさ・・・早く治してくれ。他の誰かに見られる前に」

志希「ん~、それなんだけど~」

飛鳥「?」

志希「解毒剤はあるんだけど」

飛鳥「(もう解”毒”剤って言ったな・・・)」

志希「ここに一人分あります」

飛鳥「じゃあそれで・・・」

志希「でも一人分なんだよ?」

飛鳥「何を言って・・・あっ」






みく「にゃぁお・・・」

飛鳥「・・・予備は?」

志希「ない よ」

飛鳥「はぁ・・・もういいからみくにやってくれ・・・」

志希「じゃあおいで~みくちゃ~ん」

みく「フカーッ!!」

飛鳥「相当怒ってるね」

志希「まぁまぁ落ち着いて飲めば治るから・・・」








志希「2日後くらいに」

飛鳥「効き目が遅すぎないかい!?」

みく「(ペロペロ)」

飛鳥「はぁ・・・ボクも誰かに見られる前に帽子でm」

カシャッ

飛鳥「ん?」

ちひろ「・・・」

飛鳥「・・・」

カシャッカシャッカシャッカシャッ

飛鳥「ちょ!撮るな!撮らないでくれ!!」

ちひろ「うん♪良い絵が撮れました♪」

飛鳥「・・・何に使う気だい?」

ちひろ「良い値段で売れそうです」

飛鳥「あぁ・・・知ってたよ。頼むから止めてくれないか?」

ちひろ「えぇ~・・・じゃあ・・・」






ちひろ「このカメラにいくら出しますか♪」

飛鳥「悪魔め・・・」

飛鳥「5000マニーで・・・」

ちひろ「折角可愛いのでネットにも乗せちゃいましょう♪」

飛鳥「7000マニー!」

ちひろ「社のホームページにも飛鳥ちゃんの姿をデカデカと♪」

飛鳥「10000マニーで!!」

ちひろ「お買い上げありがとうございます♪」

飛鳥「(はぁ・・・手痛い出費だがこれで面子を守れたと思えば・・・ん?)」









ちひろ「じゃあカメラと別売りのこっちの写真の入ったデータ入りのSDカードはいくらで買いますか♪」

飛鳥「鬼かキミは!!」

志希「さっきから尻尾ブンブン揺れてるね~」

※猫の尻尾がバタバタと揺れてる時は猫がイラついている証拠です

飛鳥「(はぁ・・・今日は散々だ・・・)」

志希「あ、尻尾下がった」

※猫の尻尾がダランと下がったら落ち込んでいる時です

志希「表情だけじゃなくて尻尾からも分かると・・・ふむふむ」

飛鳥「観察してないでボクの解毒剤を用意してくれないか?このまま学校とかに通うなんてボクは御免被るよ」

志希「はいは~い。じゃああたし解毒剤作ってくるからね~♪」

タッタッタッタ・・・

飛鳥「はぁ・・・どうしようか・・・」

モバP「何が?」

飛鳥「何がって・・・・・・・・・・・・・・」

モバP「?」

飛鳥「・・・いつから居たんだい?」

モバP「さっき来たばっかしだな」

飛鳥「あの・・・これは・・・その・・・」

モバP「似合ってて可愛いじゃないか」

飛鳥「うぅ・・・」

モバP「クールな面が多いけど飛鳥もこういう可愛い方面でやるのも良いな」

飛鳥「本当に・・・似合ってるかい?」

モバP「あぁ!可愛いな」

飛鳥「・・・キミの趣向が少し理解った気がするよ」

ピーン!

モバP「(尻尾がめっちゃ立ってる)」

※猫の尻尾が立ってる時は機嫌が良い時や甘えてる時だ

モバP「ところで飛鳥よ」

飛鳥「なんだい?」

モバP「さっきからスリスリと擦り付けてくるのは何でだ?」

飛鳥「え?(スリスリ)」

モバP「まさか・・・無意識?」

飛鳥「(カリカリカリカリ)」

モバP「痛ぇ!爪で引っ掻くな!」

飛鳥「こ、これは・・・」

モバP「いわゆる爪とぎだな・・・行動がどんどん猫化していってる」

モバP「(こういう時猫は確か・・・首を・・・)」

キュッ

飛鳥「む・・・収まった」

※猫は首を優しくつまむと大人しくなるぞ

モバP「何とかなったか・・・こりゃ見た目よりも厄介かもな」

飛鳥「・・・構わないけどいつまで首を持ってる気だい?」

モバP「おっと悪い」

飛鳥「全く・・・」

ピクピクッ





モバP「(・・・さっきから尻尾ばっかり気にしてたけど耳の方はどうなってるんだ?気になる)」

飛鳥「とりあえず帽子で隠そうか」

モバP「尻尾は?」

飛鳥「少し長めのスカートで何とか・・・」

モバP「じゃあそれっぽいの用意してくるから少し待ってろ」

モバP「で、用意したんだが・・・」

飛鳥「・・・完全にドレスじゃないかこれは」

モバP「こんなのしかなかったんだよ!贅沢言うな!」

飛鳥「はぁ・・・これじゃあ家には帰れないなぁ。親に何て言えばいいか・・・」

モバP「親御さんには俺が連絡しておくから問題n」

飛鳥「帰れないなー」

モバP「・・・どこかホテルでm」

飛鳥「キミの家がいいなー!!」

モバP「・・・」






モバP「うち来る?」

飛鳥「キミがそう言うのなら仕方ないね」

ピーン!

飛鳥「お邪魔するよ」

モバP「へいへい、少し散らかってるけどな」

ゴッチャリ・・・

飛鳥「(少し?)」

モバP「とりあえず座ってろ。コーヒーでも淹れてやるから」

飛鳥「今日は苦みを欲する日だ。ブラックを頼むよ」

モバP「はいはい(まぁ砂糖とミルクは別皿で出すか)」

飛鳥「(ふむ・・・)」

ユ~ラユ~ラ・・・

※猫の尻尾がゆっくり大きく揺れてる時は興味がある時だぞ

飛鳥「(モゾモゾ)」

モバP「ほれコーh・・・何やってんだ?」

飛鳥「いや・・・ここ何だか心が安らぐんだ」

モバP「だからって俺の布団に包まるんじゃねぇ!」

※猫は狩猟本能があるため狭くて暗いところに入りたがる

飛鳥「ふー・・・ふー・・・」

モバP「しかしどうしたものか・・・」

飛鳥「志希がふー・・・早く解毒剤を作るしかふー・・・無いだろうねふー・・・」

モバP「(猫舌か・・・)」

※猫は40℃以上の熱さは苦手だぞ

モバP「飯は蕎麦にするつもりだったがお前のはざるそばに変更だな」

飛鳥「仕方ないね」

飛鳥「(スリスリ)」

モバP「(俺の布団に包まったまま擦り寄ってくるとか何この可愛い生き物)」

飛鳥「(アムアム)」

モバP「(そうそう、こうやって人の耳甘噛みしたり・・・・じゃねぇ!!)」

モバP「お前今何した!?」

飛鳥「ふぇ?今ボク変な事したかい?」

モバP「(段々感覚が猫寄りになってるのか?)」

飛鳥「(ペロペロ)」

モバP「止めろ!!俺にグルーミングせんでいい!!」

※グルーミング:毛繕い、ノミや埃を舐めとる行為ペロペロ

モバP「油断も隙も無い・・・飯食ってる時は大人しいのに。何か本当に猫飼ってる気分だわ」

飛鳥「ふぁぁぁ・・・眠くなってきたよ」

モバP「おう、じゃあとっとと風呂入れ」

飛鳥「・・・」

モバP「・・・まさか」

飛鳥「大丈夫さ。一日くらい入らなくてm」

モバP「考え直せ!猫の本能に負けてるんじゃねぇよ!」

※猫は基本的に水を嫌がります

飛鳥「いーやーだー!!」

モバP「アイドル以前に女の子として致命的だ!はーいーれー!!」

飛鳥「フカーッ!!」

ザシュッ!

モバP「痛ぇ!引っ掻きやがった!」

飛鳥「あ、ごめん・・・(ペロペロ)」

モバP「傷口を舐めるな舐めるな。首捕まえてると大人しくなるからまだいいが・・・」

飛鳥「・・・なぁプロデューサー」

モバP「ん?」







飛鳥「ボクをその・・・お風呂に入れてくれないか?」

モバP「」

モバP「いやいや、駄目だろ」

飛鳥「首を掴んだままならお風呂も何とか我慢できそうだ・・・」

モバP「ダメです」

飛鳥「ボクだって女の子なんだ・・・その・・・恥ずかしいけど我慢するから」

モバP「・・・仕方ない他の誰かを」

飛鳥「他の人は嫌だ」

モバP「大丈夫、蘭子とかその辺を」

飛鳥「プロデューサーがいい」

モバP「・・・」

飛鳥「飼い主ならちゃんと責任を持って面倒を見るべきじゃあないかな?」

モバP「(え?俺いつの間に飛鳥の飼い主になったの!?)」

モバP「(とりあえず目隠してして飛鳥を風呂に入れることになったわけだが・・・)」

モバP「(落ち着け・・・心眼を会得するのだ・・・)」

飛鳥「んっ・・・」

モバP「(尻尾を洗うと艶めかしい声出すの止めて欲しい)」

モバP「とりあえず背中は(多分)洗えたから前は自分でやってくれ。首掴みながらじゃ洗えん」

飛鳥「そうさせてもらうよ・・・」

飛鳥「(あぁマズいなこれは・・・凄く・・・)」







飛鳥「(凄くムラムラする・・・)」

※メス猫の繁殖期は2月~4月上旬、6月~8月くらいである

モバP「zzz・・・」

飛鳥「ハーッ・・・ハーッ・・・!」

ゴソゴソ

モバP「・・・んあ?」

飛鳥「フーッ・・・フーッ・・・」

モバP「・・・」

モバP「へ?」

飛鳥「(ガバッ)」

モバP「おわっ!?止めろ飛鳥!寝間着を脱がそうとするんじゃねぇ!!」

飛鳥「ハァハァハァハァハァ!!」

モバP「おま!事情知らない奴が見たらただの変態じゃねぇか!止めろ!下を脱がすな!首筋に嚙みつこうとするんじゃねぇぇぇぇぇぇ!!」

チュンチュン・・・

飛鳥「スヤァ・・・」

モバP「・・・寝れなかった。もうげんか・・・い・・・zzz」

ピクッ

飛鳥「(ムクリ)」

※猫は聴覚に優れます

モバP「zzzz・・・・」

飛鳥「(ニヤリ)」

※野生では油断した瞬間にやられます。気を付けましょう

志希「やっと出来たから飛鳥ちゃんにも届けよ~っと♪みくちゃんにも多めに飲ませたしすぐ戻るでしょ!」

志希「ん~?(ハスハス)この匂いは~・・・」

志希「・・・2時間後くらいにまた来よ~っと♪」

飛鳥「やれやれ・・・やっと治ったよ」

モバP「志希、次は無いぞ」

志希「はいは~い♪」

モバP「ったく」

志希「でもキミ達も良い思い出来たんじゃないの?」

飛鳥 モバP「「!?」」

ちひろ「プロデューサーさんには他の子達や上への口止め料を後で請求させてもらいますね♪」

モバP「はい・・・このロリコンペド野郎に何なりとお申し付けくださいませ」

クイックイッ

モバP「ん?」

飛鳥「その・・・何だ・・・責任は取ってくれるんだろう?」

モバP「はぁ・・・どうしてこんなことに・・・」

飛鳥「嫌なのかい?」

モバP「嫌じゃないの嫌なんだよぉぉぉぉぉ!!」

みく「・・・」

みく(白猫)「にゃあぁぁぁぁぁ!(みくはいつまで猫ちゃんなのぉぉぉぉぉ!!)」

おわり


飛鳥ちゃん誕生日おめでとうございます
猫宮にゃすか可愛い

それでは読んでくださってありがとうございました

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