チノ「鏡の世界…?」 (591)

色々な作品のSSに触発されて建てました
キャラ崩壊注意です。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1485259666


ココア「ねぇチノちゃん!!水彩画のセットって持ってたりしない!?」

チノ「水彩画ですか…?また何でそんな…」

ココア「いやぁ~テレビでやってたから私もちょっと始めて見たくなって」

チノ「…ちょっと待ってて下さい。昔母に買ってもらったものが残ってるかもしれないので……」

ココア「ありがと~♪」



チノ「…大分昔のやつなので残ってるかどうか分かりませんけど…あるとしたらこの物置ですね」

チノ「全くココアさんてばまた思いつきで…ココアさんの事ですから長続きしないでしょう…」ゴソゴソ


☆<キラーン

チノ「…?これは……鏡?」スッ

チノ「こんな高級そうな鏡がどうしてこんな所に?もしかしておじいちゃんのでしょうか…」チラッ



〇<ピカー――――ッ




チノ「…えっ……!?」カッ!!



コトンッ……



―――――――――

―――――――

――――  



チノ「……んん……」

チノ「……一体何が……ってここ私の部屋……?」

チノ(さっきまで物置にいたハズなのに……でもベットって事は私はさっきまで寝て……)



<コンコンッ



チノ「……?ど、どうぞ」



<ガチャッ



ココア『…失礼します。』



チノ「…ココアさん?」


ココア「起きたんですね?全く…あんな所で寝てちゃ風邪ひきますよ?」ストッ

チノ「…えっ……?」


ココア「そもそも風邪と言うものは体温調節機能の低下によって発症するので決して病原菌が体内に入ることだけが原因ではなく……」タンタン


チノ「へ???」


チノ(えっ…え?だ、誰ですかこのお姉さんは!?私の目……いや耳もおかしくなったのですか!??)


チノ(…もしかして…ドッキリ?まさか…でもココアさんならやりかねませんし……)



ココア「…大丈夫ですか?さっきから一言も喋ってませんけど……ま、まさか本当に体調が……」オロオロ


チノ「…あっあのぅ……」スッ

ココア『ッ!!』ババッ

チノ「えっ……何で身構えたんですか?」


ココア『…い、いや…いつもみたいにまた抱き着いてくるのかと思いまして……』

チノ「そんなココアさんじゃあるまいし……」


ココチノ「『………』」




ココチノ「『んん??』」


ココア『チノさんさっきから何で敬語なんですか?』

チノ「いやココアさんこそ何で私に対してそんな口調…」


ココア『…私の真似…ドッキリですか?それなら今すぐネタばらしして下さい。もう遅いんですから…』

チノ「こっちのセリフですよ!?どうしちゃったんですかココアさん!!?」


ココア『私はいつも通りです。どうかしたのはチノさんの方です。』

チノ「ココアさんの方がおかしいですよ!」

ココア『チノさんの方がおかしいです!!』



ココア『…このままじゃ埒があきません……』ガラガラ…バンッ!

チノ「…これは…?」

ココア『この前行ったチノさん提案のラビットハウス撮影会で撮った写真一覧です。』

チノ「そんなもの提案した覚えないんですが……」ペラッ


チノ「!!?」

チノ「えっ……な…何ですかこれは!!?」ペラッペラッ

チノ(どの写真も満面の笑顔、もしくはドヤ顔でポーズを決めてる私がっ…)パラララr

チノ(しかも全て半ば強引かつ積極的に写りに来てる感じ……これじゃあまるでココアさんみたいじゃないですか!!?)


ココア『……これで今の状況でどっちがおかしいか分かったでしょう』


チノ「ど…どうしてこんな写真を……いつ……///」


ココア『…一応確認しますがそれは本当にふざけている訳では無いのですよね?』

チノ「ふざけてませんっ!!」キッパリ




ココア『…そうなると……チノさんが寝る前に何かあったとか…例えば頭を強く打ったとか……』

チノ(そもそも寝ていた事すらわからないんでですが…)

チノ「あの…私この部屋に来る前に物置きで変な鏡を見つけたんですけど……」

ココア『鏡…?それって…』ゴソゴソ


ココア『物置の近くに落ちてたこれの事ですか?』スッ

チノ「そっ……それです!覗いたら急に光りだして気付いたら……」

ココア『光……もしかして……』


ココア『鏡の世界のチノさん同士が入れ替わってしまった……とか』



チノ「鏡の世界…?」





ココア『あっ…あくまで予想ですよ?あまりに非現実的ですが見る限りだと貴女は私の知っているチノさんとは
    容姿は瓜二つですが性格が全く正反対です…貴女も私に激しい違和感を感じている様ですし』

チノ「性格が反転……言われてみれば確かに……」


ココア『…信じがたいですがそう考えるのが一番かと…』

チノ「じゃ、じゃあまたその鏡を覗けば元の世界にっ…」バッ


シ~ン……


チノ「………」

ココア『………』


チノ「何でっ…どうしてですかっ!?さっきはあんなに簡単に光ったのに…角度?角度が悪いのですかっ!!?」グルンッグルンッ

ココア『おお落ち着いて下さいっ!こうして入れ替わって来れたって事は何か他に条件があったハズです。』

チノ「っ……そ、そうですよね……すみません、取り乱しました…」

ココア『いえ……』


チノ「………」チラッ


ココア『………』チラッ




ココチノ⦅(何か調子狂う……)⦆




ココア『…あの…チノさん、今日はひとまず寝ませんか?明日も学校ありますし……』

チノ「…確かに今は何も出来ませんし……って学校……」

ココア『あっ……が、学校行けますか?無理そうだったら休んだ方が…』

チノ「い、いえ!幸い性格以外は私たちの世界とあまり差はないので何とかなりそうです。
   …お気遣いありがとうございます。」


ココア『………』

チノ「…あの…どうかしましたか?」


ココア『いえ…ただ私の知っているチノさんとあまりにかけ離れているので今更ながら困惑していると言いますか…』

チノ「…こちらの世界の私はどんな感じでしょうか?」


ココア「えぇ~っと…すぐ抱き着いてきたリ色々と抜けてたり…多分そちらの世界の私と同じ様な性格だと思いますね」



チノ「やっぱりそうなんですか…全然想像できないです……」

ココア『それは私も同じです。向こうのチノさんみたいな私…』



ココチノ「『あっ…』」


チノ(……入れ替わったって事は……)

ココア⦅…こっちのチノさんが向こうに……向こうの私と……⦆



ココチノ(⦅…………⦆)


ココア『……とりあえず私は戻ります。……朝起きて戻ってたら良いですね』

チノ「あっはい、色々とありがとうございました」

ココア『それでは……おやすみなさい』スッ

チノ「おやすみなさいココアさん…」


ガチャンッ


チノ「……鏡の世界……」


チノ(私みたいなココアさん…何て頼りになるんでしょうかっ…!あのココアさんならお姉ちゃんでも…)

チノ(…ハッ!い、今はそんなこと考えてる場合じゃないですっ!!
   他にココアさん以外の人たちも気になりますが一刻でも早くもどらないとっ…)



チノ(元の世界での私のイメージが……)ワナワナ


―――――――――

―――――――

――――  


<パチッ


チノ『……んん……あれぇ?私いつの間に寝ちゃったんだろう……』グィーッ

チノ⦅え~っと……確か水彩画セット探してたら変な鏡見つけて覗いたら光りだしてその後は…⦆


チノ『う~ん……まあいっか!!』

チノ『そんなことより水彩画セットはぁ…っと……』ゴソゴソ

チノ『あっ……あった!これだっ!!』ガシッ


チノ『懐かしいなぁ~……そうだっココアちゃんも誘ってみよ!!』



ダダダダダダダダッッッ……




<バタンッッ!!


ココア「あっチノちゃん!水彩画セット見つけたんだっ……」


チノ『ココアちゃ~んっ!!一緒に絵描こ~っ!!』バーンッ

ココア「ヴェェッ!?チ、チノちゃんっ!!?」

チノ『…ん?チノ【ちゃん】??』


ココア「ど…どどどうしたの!?ココア【ちゃん】なんて!!もしかしてまた酔っぱらってる!!?」ガシィッ


チノ『!!?』ビクッ



チノ⦅あ…あのココアちゃんがものすごいテンション高くなってる!?何で!!どうして!!?⦆

チノ⦅…ハッ…これはまさか夢っ……もしくは私への神様の贈り物だったり!?⦆



ココア(チノちゃんが酔っぱらってるって事は…今しかチャンスないよねっ!)ギュゥッ!

チノ『うえぇっ!??』


ポンッポンッ…


ココア「大丈夫…お姉ちゃんにう~んと甘えて良いんだよ……」ナデナデ

チノ『………え……』



チノ『おっ……お姉ちゃん……』ジワ…



ココア「……えっ!!あ、あぁぁゴ、ゴメンね!!?強く抱きすぎて痛かった!??」バッ


チノ『やっと……やっと私を妹って認めてくれたんだね……』プルプル


ココア「えっ?」




チノ『ココアお姉ちゃあああぁぁぁんっっっ!!!』ガバァッ

ココア「へえぇっっ!!?!?」ドサッ



チノ『えへへへ…//…お姉ちゃん分ほきゅ~~♪』スリスリ

ココア「チ、チノちゃあん!!本当にどうしちゃったのおおぉぉぉ!!?」


―――――――――

―――――――

―――― 

よくじつ

チュン……チュン……


<ジリrrrrrrッ!ジリrrrrrrッ!!


チノ「ん……」カチッ

チノ「朝…一応戻ってるかどうか確かめてみましょう……」スッ…⊂写真


<ペラッペラッ


チノ「っ!…や…やっぱり…戻ってない……//」カァッ


チノ「ハァ……」



プチッ…プチッ…

チノ「…制服も普通に違和感なく着れた……」クルンッ

チノ「本当にここにあるもの全部元の世界と全く同じなんですね…」


チノ「不思議な感じ…本当にここが異世界って言うのが信じられないです」


コンコンッ ガチャッ


ココア『チノさん、そろそろ起き……あっ』

チノ「…ココアさん?どうしたんですか?」


ココア『…すみませんいつもの癖でつい……向こうの世界のチノさんは自分で起きてますよね』

チノ「えっ…?こっちの私いつもココアさんに起こされてるんですか!?」


ココア『そうですね…起きてるのが珍しい位です。』


チノ(何してるんですかこっちの私はっ…立場までも完全に逆転してるじゃないですか!)



ココア『今日はタカヒロさんが朝食を作ったらしいです。』

チノ「…父は一体どんな性格でしょうか……」


ココア『え?っと…その……き、聞くよりも見る方が早いかもしれません…』

チノ「…そうですか…」


チノ「あの…やっぱり父にもこの事を話した方が良いですか…?
   心配かけさせたくは無いのですがこっちの私を演じきれる自信全くないので…」

ココア『…多分その必要はないと思います。…とりあえず呼んでいる行きましょう』


チノ「…??」

〈〈26 訂正です。ココア『 ~ ……とりあえず呼んでいる行きましょう』→『とりあえず呼んでいるので行きましょう』



タンッタンッタンッ…



ココア『おはようございます。』

チノ「えっと…お、おはよー……?//」



タカヒロ『オッスお前ら!!おぉ今日はチノ珍しく早いな!!』


タカヒロ『実は昨日間違ってアスパラガスを大量購入しちまっていつもみたいなサラダは今日で最後だ!』


タカヒロ『明日からアスパラ…ってな!ガッハッハッハッ!!』





チノ「」




ココア『ご馳走様でした…あっ洗います。』

タカヒロ『お、そうか!?いやぁいつも悪いなぁ!!』

ココア『いえ…下宿させてもらっている身ですのでこれ位は…』



チノ「」


チノ「…ハッ!」


チノ(父のあまりの変貌っぷりに軽く意識が飛んでしまいました…)

チノ(今ならココアさんの言った事が分かる気が……確かにあの性格なら私がいつもと違う事なんて気にしなさそうです)


チノ(……それよりも……)



ココア『では行ってきます。』ペコリ

タカヒロ『おうっ!車にひかれないよう気をつけろよっ!!?』


タカヒロ『カナダ行ったりスイス行ったり…ってそれは飛行機か!!コイツァ一本取られたなぁ!!』ガッハッハ!



チノ「……」フイッ


チノ「私はこんな父の姿見たくなかったです!!」ダッ


タカヒロ『チノ!?おいチノッ!??…って行っちまった…』


タカヒロ『ウム……反抗期か……』

今日はここ等辺で寝ます。
明日も多分同じくらいの時間に来れると思うのでそれまでに書き留めしておきます。
支援ありがとうございます。

<<1です。再開します。


チノ「ハァ……学校へ行くことが今更不安になって来ました…」

ココア『…本当に無理しなくても良いんですよ?体調が悪いとか何か理由付けて今日一日だけでも休んだ方が…』

チノ「いえ…いつ戻れるか分かりませんし…今日中に慣れておきたいので」

ココア『そうですか…』

チノ「ハイ…」


ココア『………』

チノ「………」


ココチノ⦅(気まずいっ……)⦆


チノ(…そう言えばこういう時っていつもココアさんの方から話題振ってきていたんでした…)

チノ(それは恐らく向こうも同じ…この空気を壊すため私から何か話さなければっ……)



ココチノ『「あのっ…」』




ココチノ『「……………」』



ココア『…あっ…そこの曲がり角で別れますね…』

チノ「えっ……あぁもうそこまで来ていたんですね」


ココア『私からは何も出来ませんがその……学校頑張って下さい』

チノ「…ありがとうございますココアさん…では」

ココア『…また後で』スッ



チノ「………」



チノ(…一人になってから余計に不安になってきました……学校へ行ってどうしましょう…)

チノ(全員に事情を話す?いやこんなことを話した所で本気で信じてくれる方が果たして何人いるか…
  そもそもクラス全員っていうのが私には無理な話です。)

チノ(かと言って話さないのもどうかと…私の異変について何か言われる可能性は極めて高いですしその時なんて言い訳をすれば…)

チノ(…となると私がこの世界の私に成りきるしか…確実は確実ですがまず私の精神が持ちませんっ!!)


チノ(ど……どうすれば…)



〈……デサー……

〈……ソウ……



チノ(あっ……あそこで歩いている二人はもしかして……)




チノ(やはりっ…マヤさんとメグさんっ!!)


チノ(そうだっ…あの二人に話せば色々と協力してくれるかもしれませんっ!)

チノ(二人に迷惑掛けることになるので心が痛みますが…もうそれしか……)トテトテ


チノ「…メグさんっ!マヤさんっっ!!ちょっと……」




メグ『んん?おぁチノっちか』クルッ


マヤ『……おはよう………』




チノ「………」


チノ「ゑぇえぇええっっ!!?!?」



チノ(忘れてた…そうでしたっ!この二人も正確が逆になっているんでしたっ!!)


メグ『?何か雰囲気が違うなー…何だ?』

マヤ『……テンション……?』



チノ「おっ……あぁ……ふぇ???」パクパク


メグ『どしたー?いつもの掛け声今日はやらないのか?ホラ『チマメ隊ファイヤーッッ!!』って』ケラケラ

マヤ『…いいよソレはもう……恥ずかしい……//』

メグ『もう恒例行事みたいなもんだろー?いい加減慣れようなー』

マヤ『っ…慣れたくないっ……//』


<<47 訂正です。最初の()正確→性格


チノ(か……寡黙なマヤさんとえ~っと……何かちょっとおチャラけた感じのメグさん!?慣れる気がしませんっ!??)


メグ『…本当にどした?…おーい、固まってるぞー?』ツンッツンッ


チノ「…あのっっ!!!」バンッ


マヤ『っ…!!』ビクゥッ!

メグ『おぉ』


チノ「…え~と……とりあえず私の話を聞いてもらえませんでしょうか……?」


メグ『話?』


マヤ『……?』



―――――――――

―――――――

――――

 


メグ『…ほぉ……鏡の世界とな……』

マヤ『……不思議……』


チノ「…自分でも無理を言ってる事は分かりますが…信じて頂けませんか…?」


メグ『ありえなーっっwwwwww!!!』ドッ


チノ「!?」


メグ『…って言いたい所だケド、こんな淡々と話すチノっち見ちゃなー……』

マヤ『……私は信じるよ……嘘ならいつかボロ出るし……』


チノ「ほっ……本当ですか!?」


メグ『ま、面白い事も分かったし…へぇーチノっちの性格反対にするとココ姉みたいになるのかー』ケラケラ

マヤ『な……慣れない……』



チノ「私からすれば今二人に物凄い違和感を感じているのですが……」


メグ『あっそだ、そっちの世界の私ってどんな感じなんだー?』ワクワク


チノ「えっと……天然で素直な…おっとり系?ですかね……」

メグ『私がおっとり系?ありえなーっっwwwwww!!!』ゲラゲラ


マヤ『……天然で素直て……』プフッ

メグ『ムッ……じゃじゃあさ、マヤヤはどんな感じだ!?』


チノ「(マヤヤって…)…いつも元気いっぱいでムードメーカー的存在です。」


メグ『だよなーっwwww!!』


マヤ『……それどういう意味……』ムッ



チノ(…やっぱりこの二人だけはどうしても慣れそうにありませんっ…!)


メグ『…で?』

チノ「?」


メグ『私たちに話したってことは今から行く学校で色々フォローして欲しい、つまり…』

メグ『…協力してほしいってことでOK?』


チノ「…ハイ…自分勝手なお願いだとは百も承知ですが一人ではどうにもなりそうにありません……」


チノ「…お願いします…」ペコリ


メグ『良いぞー?』

マヤ『………』コクンッ


チノ「えっ…」




チノ「そ…そんなあっさりと…?」

メグ『全く…水臭いぞー?別世界のチノっちでも同じチノっちだろー?私たちに遠慮する必要なんてないのにさー』

マヤ『……一番大変なのは…チノだし……』


チノ「っ……」


チノ「…そうでしたね……すみません……」

チノ(…性格が反対になっても二人は全く変わらないんですね……何だか本気で悩んでいたのが馬鹿みたいですっ…)


メグ『…ただし!一つだけ条件があるっ!』ビシィッ


チノ「…条件…ですか…?」



――――――――

―――――



チノ「み……みんなぁ~…い、行くよぉ~……?///」ワナワナワナ


チノ「チ……チ、チ、チマメたぁ~…い……///」



「『『ファイヤーッ!!』』」


チノ「あぅ……こ……これで…良いですか……?////」カァ-ッッ


メグ『んー…やっぱまだちょっと足りないかもな~』ニヤニヤ


チノ「えぇっっ…!!?」

マヤ『……勘弁してよ……//』


メグ『冗談冗談♪じゃ行こか』ギュッ

チノ「うぅ……ハイ……」




―――――――――

―――――――

――――



タカヒロ「………」


タカヒロ「…………」チラッ

タカヒロ「…二人はまだ降りてこないのか…?いくら何でも遅すぎる……」


ティッピー「…ココアならまだしもチノまで来ないのは確かに可笑しいのう…」


タカヒロ「…親父…ちょっと様子見に行ってくれないか?」


ティッピー「言われなくてもそのつもりじゃわい」ポヨンッ ポヨンッ







チノの部屋

<ガチャッ

ティッピー「チノォォォォ!!何があったのじゃああぁぁぁ!!」ポヨンポヨンポヨン


カラッ


ティッピー「…っていないっ……じゃと……」


ティッピー「……一体どこへ行ったのじゃ…?まだ降りてないって事は2階にいるはず……」



ティッピー「…まさかっ……」



ココアの部屋


ティッピー「……行くか……」


<ガチャッ


ココア「Zzz……」スヤァ


チノ『Zzz……』スゥー


ティッピー「いたっ……」ダッ


ポヨンポヨンポヨンッ…


ティッピー「…フゥ…フゥ…やっとベットの上に辿り着いたわい…」

ティッピー「しかし何故チノがココアの部屋…しかも同じベッドで寝ているのじゃ…?」バサァッ



ティッピー「なぁっっ…!!?!?」ワナワナワナ



ティッピー「なんで抱き着き合いながら寝てるのじゃあああぁぁぁ!!?!?」


ティッピー(本当に一体何が…まさか遂にチノがココアに染まってしまったと言うのか…?)

ティッピー(…いやあのチノじゃ、昨日の今日でなる訳はない!これはそうきっと…ね、寝相じゃ!!)


ティッピー「…ハッ…そんな事を考えてる暇ないっ!チノよっ今すぐ起きないと本当に学校に遅刻するぞ!!」ピョインッ



カチッ


<ジリrrrrrrッ!ジリrrrrrrッ!!



ココア「う…うん……」スクッ

チノ『ん……朝…?』ゴシゴシ



ティッピー「は、早く着替えるんじゃチノ!!悠長に休んでいる時間なぞないぞ!!?」ポヨンッ ポヨンッ




チノ『……またまたおじいちゃんったらぁ~…まだそんな急かす様な時間じゃ……』チラッ

チノ『!!?』



ココア「…チノちゃあん……?どうしたのぉ……?」スクッ


チノ『ど、どどどうしよう!もうこんな時間っ……ココアお姉ちゃん何で起こしてくれなかったのぉ!!?』グイィッ


ココア「こ…こんな時間って……」チラッ


ココア「!!?」



ティッピー「急げ!!息子が既に朝飯を作っておる!とにかく急ぐんじゃああぁぁ!!」


チノ『うえぇぇっっ!!!?』バタバタ

ココア「チ…チノちゃあああぁぁぁんっっ!!待ってえぇぇぇ!!?」



<バタンッッ!!


ティッピー「フゥ…フゥ…何とか間に合いそうじゃな……」ペタンッ


ティッピー「…?何かが可笑しかったような……」



チノ『ご馳走様ぁっ!!』バッ

タカヒロ「お…おぉ…?」


チノ『ココアお姉ちゃんはっ…早くぅ!!』


ココア「ちょ、ちょっと待ってチノちゃん!!あともう少しだからっ!!」ガツッガツッ


ココア『ご馳走様でしたっ!!』コトンッ


タカヒロ「あっ…あぁ…んん??」



チノ『お姉ちゃん遅いぃっ!!遅刻しちゃうぅぅ!!』


ココア「すみませんタカヒロさん!!私もう行きますっ!!」ヒョイッ


タカヒロ「そ…そうか……気をつけなさ……」


ココア「チノちゃあぁぁん!!置いてかないでえぇぇぇ!!」ダッ



<バタンッッ!!



タカヒロ「………」ポカーン




ポインッ ポインッ ポインッ


<スタッ


ティッピー「…二人は無事家を出たな?」ホッ

タカヒロ「………」

ティッピー「…ところで息子よ、今日のチノはどこか可笑しくなかったりしたか?」

タカヒロ「……親父……」

ティッピー「ん?」

タカヒロ「…俺……疲れているのかもしれないな……」

ティッピー「なんじゃ唐突に」


タカヒロ「…ちょっと仮眠取ってくる……後は任せた……」フラフラ


<ゴンッ


ティッピー「……本当になんじゃ…アイツは……」



―――――――――

―――――――

――――




チノ『…ふぃ~…急いだから何とか余裕持って学校行けそうだよ~…』

チノ『…そう言えば…ココアちゃん朝も昨日と同じ感じだったな~…もしかして本当に…神様から私への素敵な贈り物なのかもっ』


チノ『クールでちょっと恥ずかしがり屋さんなお姉ちゃんも良いけどやっぱり元気いっぱいなお姉ちゃんも良いなぁ~♪』


チノ『ありがとうございます!神様!!』


<…ソレデサッ,バーンッッテ!!

<…スゴイハクリョクダネー🎵


チノ『おっ…あそこにいるのはぁ~…』タッタッタッタッ




チノ『メグちゃんっ!マヤちゃんッ!おっはよー!!』ダキッ


マヤ「へぇえっ!??」ビクッ

メグ「チ……チチチノちゃんっ!!?」ビクゥッ


チノ『…あれぇ?二人も何か違う様な……』


マヤ「どっ……どうしたんだチノ!?変な物でも食ったか!??」

チノ『わぁすごい!マヤちゃんがすごい元気だっ!!』


メグ「チ…チノちゃん…?だよね……??」オドオド


チノ『メグちゃんがオドオドしてるっ!?えぇっ!?』



マヤ「ま…まさか……一緒に暮らし過ぎて遂にココア色に染まりきってしまったのか…!?」

チノ『?ココアお姉ちゃんは良いお姉ちゃんだよ?』

メグ「ココア【お姉ちゃん】!?」

チノ『うんっ!!』ニカッ


マヤ「…一体どういう事なんだ…?」

メグ「でもこう言うチノちゃんも結構新鮮で良いな~♪」


チノ『そう言えば二人とも今日はどうしたの?』


メグ「ふぇっ!?」

マヤ「どうしたのって…私たちは別にいつも通りだぞ!?……多分!」

チノ『えぇっ?だってマヤちゃんいつも以上に元気だし…メグちゃんも何か…おっとりしてるし!!』


メグ「お…おっとり?」

マヤ「…私っていつもそんな元気ないのか…?」


チノ『えっでも…??』


メグ「???」

マヤ「???」


チノ『…あれぇ??』




マヤ「………」


マヤ「!」ピーンッ


マヤ「さてはお前……別の世界から来たチノだろ!!」ビシィッ!

メグ「え…ええぇっっ!!?」

チノ『別の世界!?…って何のこと!?』


マヤ「だってこのチノは私達の知ってるようなチノじゃないし演技だとしてもここまでは出来ない!」


マヤ「でも姿形は全部同じだし…私たちの事も最初から知っている様だった」


マヤ「となるとここの世界とソックリな別の世界から来たって事が一番考えられる!!」バーンッ

メグ「…あぁ確かにそうかも!チノちゃんも私たちがいつもと違うって言ってたし…」


チノ『うっ…嘘ぉ!?』

今日はここまでで寝ます。
中途半端な所ですみません。次には全員出せると思いますので…
明日も同じ時間で来れれば来ます。

<<1です。遅くなりましたが再開します。



マヤ「うむ、我ながら名推理……」ドヤッ


チノ『じゃ…じゃあココアちゃんがいつもと違かったのも……でもいつから??』


メグ「う~ん……昨日別れるまではいつものチノちゃんだったよねぇ…?」

マヤ「何かこう…心当たりとかないのか?」


チノ『心当たり……確か昨日は…』



~~~~~~~~

~~~~~~



マヤ「うむ、我ながら名推理……」ドヤッ


チノ『じゃ…じゃあココアちゃんがいつもと違かったのも……でもいつから??』


メグ「う~ん……昨日別れるまではいつものチノちゃんだったよねぇ…?」

マヤ「何かこう…心当たりとかないのか?」


チノ『心当たり……確か昨日は…』



~~~~~~~~

~~~~~~


マヤ「うむ、我ながら名推理……」ドヤッ


チノ『じゃ…じゃあココアちゃんがいつもと違かったのも……でもいつから??』


メグ「う~ん……昨日別れるまではいつものチノちゃんだったよねぇ…?」

マヤ「何かこう…心当たりとかないのか?」


チノ『心当たり……確か昨日は…』



~~~~~~~~

~~~~~~



TV<『この絵はこう絵の具を滲ませ広げるように描くんですよ』

   『ほぉ~…これが水彩画ってやつですか…』
   
   『えぇ、こうして描かれた絵はボヤけ、まるで霧がかった様な神秘的に見えますよね?
    これが水彩画ならではの魅力と言いますか……』>


チノ『わぁ……』キラキラキラ


<ガラガラ


ココア『チノさん、先お風呂上がりましたよ』

チノ『…あ、うんっ、私もすぐ入るよっ!!』


~~~~~~

チノ⦅確かお風呂入る前まではいつも通りのココアちゃんだったよね……その後は…⦆




チノ『水彩画のセットなら昔お母さんに買ってもらった様な気がした様な……』ゴソゴソ


☆<キラーン


チノ『ん?何だろうコレ…鏡?』スッ



〇<ピカー――――ッ



チノ「え?わ、わぁっ!!」カッ!!



~~~~~~~~

~~~~~~


チノ⦅…でその後ココアちゃんの部屋に行ったら……⦆



チノ『あっ』



マヤ「お?何か分かった!?」


チノ『そうだっ…鏡だよっ!!鏡っ!!』

マヤ「…ん?」

メグ「か…鏡?」


チノ『昨日の夜に変な鏡見つけたんだけど…ちょっと覗こうとしたら突然光りだして……』


マメ「「それだーっ!!!」」


チノ『うえぇっ!?』ビクッ


マヤ「絶対それだよっ!!何でそんな分かりやすいの気付かなかったのさ!!?」

メグ「その時にこっちの世界に飛ばされちゃったんだねぇ~」


チノ『えっ?ほ、本当にここ違う世界なの!?』


マヤ「……ん?じゃあこっちのチノは何処に……?」


メグ「う~ん…もしかしたら入れ替わっちゃったのかも…」

マヤ「マジかっ!良いなぁ私も別の世界行ってみてぇーっ!!!」


チノ『…そっか……』


チノ『何かワクワクしてきたかもっっ!!』キラキラキラ


マヤ「うおぅ!?何かすごい楽しみそうだっ!!」


チノ『うんっ!だって異世界だよ!?他のみんなはどうなってるのかなぁ~っ?』ワクワク

メグ「あははっチノちゃん本当にココアちゃんみたい~♪」



チノ『…そうだっ……ねぇ二人とも!アレやろうよっ!!』


メグ「アレ??」

マヤ「アレってなんだっ!?」



チノ『あっそっか…え~っと…3人で手を重ねて、私の掛け声に続いてみんなで『ファイヤーッ!!』って言いながら手を挙げるんだっ!!』


マヤ「なんだそれっ!?どっかのアニメみてーっ!!」ゲラゲラ

メグ「面白そうだね~やろうやろうっ♪」


チノ『じゃあ行くよっ!!』スッ



チノ『チマメたぁ~い……』


「「『ファイヤーッッ!!』」」バッ


―――――――――

―――――――

――――


ほうかご

<…ナンカキョウノチノシズカジャナカッタ?

<クールダヨネー🎵



メグ『んー…やっぱり完全に隠すのは流石に無理だったかー…』

マヤ『……ゴメン……』


チノ「い、いえいえ!むしろこの程度で済んだのは二人のおかげですよ!?」

メグ『そうかー?チノっちの役に立てたならそれでいっか』


チノ「…ありがとうございました。」ペコリ

メグ『良いって良いって!もう、固いなー向こうのチノっち』

マヤ『……また……』バイバイ



チノ(…二人が休み時間や体育の時間などなるべく3人でいる時間を多めに取れる様仕向けてくれなければ
   今頃私はどうなっていたでしょうか…)

チノ(…想像もしたくないです。)


<ガチャンッ…ガラガラ……


チノ「ただいま…」スッ


ティッピー『おぉチノか、おかえり』ポヨンッポヨンッ



チノ「おじいちゃん…あっ今日はラビットハウスの掃除してたんですね?ありがとうございます。」


ティッピー『へぇっ!!?』カランッ




ティッピー『チ…チチチチノ……か…??』

チノ「あっ…その……実はカクカクシカジカ」


ティッピー『な…なんとっ……』ワナワナワナ


チノ「…すみません…今は何も言わず信じて下さい。」

ティッピー『んな馬鹿げた話が……いやでもあのチノが演技でもここまで出来るとはいささか考えづらいが……』



チノ「…おじいちゃんは変わらないんですね……」ホッ…



ティッピー『…ん?何か言ったか?』

チノ「いえ…こっちの話です。」



チノ「………」ウズウズ


ティッピー『どうした?えーっと……』

チノ「チノで良いです。あの……」


チノ「頭に乗せても良いですか?」


ティッピー『ひぃ!!?』ビクンッ



チノ「!?」ビクッ


ティッピー『……あ…あぁっ!!そ…そうじゃな……』ブルブルブル


ティッピー『あ、ああああっちの世界のワシはそそそれが日常なのだなっ……!??』ガタガタガタ


チノ「……あ、あの…??」



ティッピー『スゥ~……ハァ~………よしっ』

ティッピー『い…良いぞ?』ドッシリ


チノ「ほ、本当に良いのですか…?」


ティッピー『あ…あぁ…さぁ来いっ……』


チノ「…では…」スッ


ストンッ


チノ(…やはりこれが落ち着きますね)フゥ

ティッピー(おっ落ち着けない……が…可愛い孫娘の為ならっ……)ガタガタガタ


<ガチャッ ガラガラ…

ココア『ただいま戻りました…ってチノさん?先着いてたんですね』


チノ「あっおかえりですココアさん…」


ココア『…ティッピーが…』

チノ「…恥ずかしながら私ティッピーが頭に乗ってないと仕事に集中できないんです」


ココア『あっそ、そうなんですね』


チノ「…でも異様に怖がってる様子でした。何故でしょうか…」


ティッピー「……」ガタガタブルブル


ココア『…あぁ……』



ココア⦅言えない…チノさんがティッピーを頭に乗せた状態でバランス崩し、階段から落としてしまい大怪我を負わせたなんて…⦆




ココア『それでは早速仕事始めましょう…チノさんはどうしますか?』

チノ「やりますっ…その前に一つだけお聞きしても良いですか?」


ココア『?何でしょうか?』


チノ「あの……リ、リゼさんは一体どんな……?」


ココア『…そうですね……一言で言いますとハチャメチャ?な感じです。』


チノ「ハ…ハチャメチャ…?ですか……」   ドッドッドッ……


ココア『…噂をすれば……』 ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ッッッ!!




<ドバタンッッ!!




リゼ『皆さぁ~んっっ!!!ご機嫌麗しゅう~っっ!!!』バンッ



チノ「」



リゼ『あらぁ?ティッピーがチノさんの頭の上に乗ってますわねぇ!?珍百景ですわあぁ!!』

チノ「あわ……あわわわ………」パクパク


ココア『……こんにちはリゼさん……』


リゼ『ココアさんご機嫌麗しゅう~っっ!!!』


リゼ『…あっそうでしたっ!!実はお二人に差し入れで…』ゴソゴソッ

リゼ『クッキーを焼いてきましたのぉ~っっ!!』バーンッ!


リゼ『いかが?いかが??』ズイッ ズイッ


ココア『わっ…分かりましたっ!頂きますっ…!』スッ



リゼ『さぁ!』ズイッ


チノ「わ…私もですか???」



ココア『…では…一つだけ…』パクッ

チノ「い、頂きます…」パクッ



リゼ『♪♪♪』ワクワク



ココア『ブホォッ!!?』ブッ


チノ「!!?」ビクゥッ


リゼ『ココアさんにかかりましたねぇっ!!ワサビ入りクッキーですわあぁぁぁ!!』ゲラゲラ


ココア『ウゲェッ!…ゲホッ!…ゲホッッ!!』ゴフッ ガフッ


チノ「コ…ココアさん??大丈夫ですか!!?」



ココア『グフッ…ゴフッ…リ、リゼさんっ!!』ジワァ


リゼ『ごめんあそばせえぇえぇ!!』ヒュンッ



チノ「…まるで台風の様な……ココアさん!?しっかりして下さい!!」バッ


ココア『ケホッ……ま…まさか連続で同じネタを使うのは…予想外でした……ゲホッ!』

チノ「れ…連続!?こっちのリゼさんいつもそんな事してるんですか!?」


コロコロコロ…コツンッ


チノ「?これは……ペットボトルの水?一体どこから…」クルッ


リゼ『っ!』サッ


チノ「…??」



ココア『…リゼさんはただイタズラをした後の私たちの反応だけが目的でイタズラ自体は目的じゃないんです…』ヒョイッ

チノ「えっ?そ、そうなんですか…?」


ココア『ハイ…なのでイタズラが終わった後は謝罪の意味をこめた物をこうやっていつもさり気なくくれるんです…』キュイッキュイッ

チノ「…そんなの最初からイタズラしなければ良い話じゃないですか…」

ココア『…まぁそれはそうなんですけど…』ゴクッ



ココア『ブッホォッ!!?』ブフッ


チノ「!!?」ビクッ



リゼ『今回は2段構造っ!!塩水ですわぁぁ!!』ゲラゲラ




ココア『ゲホッ…ケホッ……リ…リゼさんっ!今回ばかりは本当にっ…』ワナワナ

リゼ『申し訳ございませんでしたあぁぁ!!!』ヒュンッ



ココア『……もう……』フキフキ

チノ「…あのっ!ほ、本当にあの人を信用していいんですかっ!?」


ココア『…まぁいつもこんな事をやっている訳ではないですし…根はとても良い人なので……』


チノ「……」


チノ(…こっちのココアさんが苦労人すぎますっ……)



今日はここまでです。…今回で全員出せなくてすみません
リゼの性格は一番迷いましたがなんとか

明日も来れれば来ます。支援ありがとうございました。

婚后さんとかシルフィンに近いお嬢様だなw

«1です。

>>103 正直TSFさんは大分意識して書きました。

ロゼさんも思い付いてはいましたがギャップ的に弱いと言いますか…簡単に脳内再生出来てしまったので

今日は6時頃と10時頃に更新したいと思います。

半角の>これ2つに半角数字で安価なるんやで?
こんな感じに>>1

リゼが珈琲飲んだウザカワイイシャロみたいなテンションに



―――――――――

―――――――

――――


リゼ『キリマンジャロお待たせしましたあぁっっ!!』コトンッ

客『あっ…ありがとう…?』



リゼ『ブラック!』カタンッ!


リゼ『微糖っ!!』コトンッ!!



リゼ『ブルーマウンテンですわあぁぁぁ!!!』シュババババッ




チノ「あっ……お……えぇ??」ポカーン



ココア『リゼさんあぁ見えて仕事は物凄いテキパキとこなしてくれるんです。』

チノ「たっ…確かに意外ですね…」


ココア『えぇ、非常に助かってはいるのですが逆に私の仕事がほとんどなくなってしまっていて…』

ココア『いつも結局大半の仕事がチノさん関連になってしまうんです。』


チノ「…私関連…?」

ココア『…こっちのチノさんはしょっちゅうコーヒー豆を間違えたりカップを割ったり煎りすぎてとんでもない事になったり…
    とにかく色々とやらかしてしまうので』


チノ「そんな所まで…どこまでもこっちのココアさんにそっくりです…」



ココア『…なので今日のしっかりしたチノさんだと本当に私の仕事がなくなってしまいますね。』フフッ

チノ「…何か…すみません…?」


ココア『い、いえ!それは良い事ですし…では私ちょっと買い出しに行ってきますね』

チノ「あっハイ、行ってらっしゃい…」



リゼ『オーッホッホッホォッッ!!』シュババババッ!!



――――――――――


――――――



リゼ『カプチーノですわあぁぁっ!!』コトンッ


凛『おっ?毎度どうも~』

青山『…………』カリカリカリカリ


チノ(あっ……あの二人は確か……)



凛『青山せんせぇ~煮詰めすぎですよぉ~?ゲームしません?最近出たやつがそりゃ面白くって…』

青山『……駄目よ……』カリカリカリカリ


凛『えぇ~?だって原稿締め切りまであと一か月近くあるんですよ?少しは肩の力抜きましょうよぉ~?』




青山『その一時の気の緩みが全体の遅れに繋がるのっ!!小説家たるもの一時の休息の時間なんてないわっ!!』


凛『…一か月もあるのに?』


青山『…ハァ…貴女はちょっと仕事を甘く見過ぎ、大体ね締め切りって言うのはその日までに提出すれば良いという問題じゃなくて……』ガミガミ

凛『……Zzz…』カクンッ



青山『聞いてるのっ!!?』バァンッ



凛『ひゃいっ!!』ビクンッ



凛『き…聞いてますよぉ~……?』

青山『……じゃあさっき私が言ったことを要約してみなさい』


凛『あっ、え~っと…そ、それはですね~……』ダラダラ



凛『……カプチーノ美味しいですよねっ♪』テヘペロ


青山『コラアァァァッッ!!!!』バアァンッ!




チノ(な…何と言う違和感……)



チノ「ふぅ…大分人が落ち着いてきましたね……」

ココア『そうですね、しばらくは何もしなくても良さそうです。』


チノ「リゼさんも奥で休憩してますし…」



<……ヤッパイイッ!!

<…ココマデキトイテナニイッテンノ…



チノ「?」


チノ(…店の前で揉めているあの二人は……)



<ガチャンッ ガラガラ…



シャロ『…あっ、お~っすチノちゃん、ココア』

千夜『…あ………っ///』カァッ


チノ「シャロさんっ!?千夜さんっっ!!?えぇぇ???」



シャロ『…?まぁ良いや、ココア~ちょっと良い?』



ココア『あっハイ…なんでしょうか?』トテトテ

千夜『っっ!!///』ビクーンッ




シャロ『いやぁ……ね?千夜がちょっと渡したいものがあるらしくて…ホレ』ポンッ

千夜『~~~っっ!!?//』ビクッ


ココア『…千夜さんが…?何でしょう…』

千夜『あっ……うぅっ……!』ドックンドックン



千夜『コ…コレッ!!!//』バッ



ココア『…これは……私のハンカチ?』


シャロ『ん~何か落としたらしいの千夜が拾ってさ、届けに来たんだ』



ココア『そ…そうなんですか?わざわざここまでありがとうございま…』



千夜『か、勘違いしないでよねっ!!?』

ココア『えっ……?』



千夜『わ……わわわ私はただっ……失くしたら困るだろうな~って思っただけだからっ!!//』

千夜『ここここまで来るのもけ、け、決してココアちゃんが好きな訳じゃないしっっ!!』バァーン



シャロ『…あれ~?誰も好きだなんて一言も言ってないんだけどなぁ~?』

千夜『なぁっ…!!?///』カアァッ


シャロ『んん~?どうしたのかなぁ~??』ニヤニヤ


千夜『あ、ああ揚げ足とるなぁ!!シャロのアホぉっ!とんちんかんっっ!!!』ポカッ ポカッ



シャロ『はいはい、ドー…ドー……』ポンポン

千夜『…んな動物をなだめるみたいにやめろぉ……//』ワナワナ


ココア『……?』

チノ「しゃ……ろさん?ちゃ……さん???」コンラン



シャロ『……んで』


シャロ『今日のチノちゃんどうしたん?いつもと様子が違うようだけど…双子とかかな?』

千夜『……あっ……そう言えば……』



ココア『えぇっと…そ、その事なんですけど……』



――――――――――


――――――




シャロ『へぇ~そうなんだ』アッサリ


チノ「軽いっ!?」

シャロ『…いやぁ~…世の中にはまだ不思議なことがたくさんあるんだなぁ~って……ね?』チラッ



ティッピー『……?』


ココア『たくさん…?』




千夜『チノちゃんがココアちゃん……ココアちゃんがふ…二人っ…フフ…///』ブツブツ


シャロ『…ふぅん…なんだぁ千夜うれしそうじゃんか』

千夜『っっべ、べべべ別に嬉しくなんかっ……/////』カアァッ


シャロ『ははっそうかい、そうかい♪』ニヤニヤ

千夜『な…何だよその顔はああぁっっ……!!//』キィーッ



チノ(千夜さんとシャロさん…立場まで逆転してますっ……!)




<ガチャンッ


リゼ『…ふぅ~…あらぁ!?』

リゼ『千夜さんと…シャロさぁんっ!!いらしてたのねえぇえっ!!?』シュダッ


千夜『っっ!!?』ビクンッ


シャロ『ゲッ……天々座先輩…』ジリ



リゼ『ゲッてなんですのぉっ!!?もうっ…私とシャロさんの仲じゃあありませんかあぁ~♪』スリスリ



シャロ『クッ………そ……そう言うのもうっ……』ギリギリ

シャロ『良いですからっっ!!』ベリィッ


リゼ『いやぁん♪いけずぅ~ですわあぁぁ~~っ♪』シュンッ



シャロ『ハァ…ハァ……やっぱあの人苦手だわぁ……』


千夜『………』ガタガタガタ



チノ(なっ……なんとカオスな光景でしょうかっ……)



シャロ『……それで話を戻すけど…』

シャロ『チノちゃん、元の世界に戻る算段はもうついてるん?』


チノ「い、いえ…今の所は何も…」


シャロ『…そっか……まぁうちらも協力すっからさ、何か困った事やどんな些細なことでも連絡ちょうだいな』


チノ「ほっ…本当に良いんですかっ…!?」


シャロ『もちろんっ♪』


千夜『…何で私までっ……』

シャロ『  空  気  読もうな~~』ゴゴゴゴゴゴ


千夜『ひっ…!?』ゾワッ


千夜『わ…分かってるわよぉっ……』ジワァ

シャロ『…だってさ、まぁ頼りない先輩で悪いけど…勘弁してね?』


チノ「そんな事ないですっ…!とても心強いですよっ……」


シャロ『お世辞でもそう言って貰えると嬉しいね…じゃあうちらは戻るよ、ほら行くよ千夜』グイィッ


千夜『あ、あぁちょっとまだっ……』ダッ


<バタンッ!



チノ「……あれがこの世界のシャロさんと千夜さん……」

チノ(やはり皆さん優しいですっ…ほぼ赤の他人同然の私をこんなにも暖かく受け入れて下さるなんてっ…)


ココア『……あの……チノさん……』

チノ「…はい?何でしょうか」

ココア『…千夜さんは…学校でも私に対してあんな感じなんです…』

チノ「え、えぇ?そうなんですね…?」



ココア『やはり私は…千夜さんに嫌われてるんでしょうか……』シュン



チノ「…………」


チノ「えっ?」



―――――――――

―――――――

――――



<ガチャンッ ガラガラ…


リゼ「すまないっ!教師の手伝いをしていて少し遅れたっ!!」バンッ


ティッピー「リ…リゼか!!頼むっ…助けてくれぇ!!このままでは店が潰れてしまうぅ!!」ポインッ ポインッ


リゼ「!?なっ…なんだっ!?何処からともなく渋い声がっ…」キョロキョロ


リゼ「しかもみ…店がつぶれるって何だっ!!?まさかっ…ご、ごごご強盗かぁっ!!?」スチャ

リゼ「わ…わわわ私だって一応軍の端切れだっ!!強盗の一人や二人位ここ怖くもなんとも……」ガタガタガタ



ココア「まっ…間違えましたぁ!!すみませんっ!!すぐ違うのを持って……あっ」スルッ

ココア「ヴェアッッ!!?」ドンガラガッシャーン


チノ『コ…ココアちゃぁん!?大丈夫……』サッ


<ブクブクブクブク……


\ブワァッッ!!/



チノ『うわあぁっ!!ば、焙煎機がぁっ!?ど、どどどどどうしようっ…』ガッ



<パリーンッ!!



チノ『あああぁぁ~!!!カップがあぁぁぁ!!?』オロオロ





リゼ「」



リゼ(…落ち着け…落ち着け私!!一体何だこの惨状は…よ~く冷静になって考えろぉ!!)ドッドッドッ

リゼ(まず私は朝起きて歯を磨いて学校行って授業受けて帰りのHRも終えて教師の手伝いもして…)



ココア「あぁっ…リ、リゼちゃあぁん!へ…ヘルプミーッッ!!?」


チノ『えっリゼちゃん!?リゼちゃああぁぁん!!』バッ

リゼ「おぉおおおぉおお!??」グルグルグルグル



<スチャッ



チノ『へえぇっっ!!?』バッ


リゼ「き、貴様は誰だぁっ!!チノに成りすましたスパイめぇっ!!名を名乗れぇ!!?さもないと撃つぞおぉ!!!」コンラン


チノ『リ…リゼちゃん!?どうしちゃったのおぉ!!?』

ココア「リゼちゃああぁぁん!!落ち着いてええぇぇ!?」


リゼ『動くなぁっ!!さもなければお前も撃つぞぉ!!』グルグル


ココア「うえぇぇっっ!!?」バッ


リゼ『さてはお前もスパイだな!!?正体を現せええぇぇ!!!!』ピヨピヨ



<ワーワーギャーギャー


―――――――――

―――――――



リゼ(フゥ……フゥ……何とか冷静さを取り戻したぞ……)

リゼ「…だが私一人じゃどうにもならなそうだったから助っ人を呼んだ」



<ガチャンッ ガラガラ…



千夜「リゼちゃん?今日はどうしたの?」

シャロ「先輩の方からお呼び頂けるなんてっ…光栄ですっ!!」キラキラ



リゼ「…あぁ、お前らを呼んだのは他でもない……」スッ


チノ『あっ千夜ちゃんとシャロちゃんだっ!!』ダキッ



シャ千「「!!?」」



千夜「え?えぇぇえ??チ、チチチノちゃんがココアちゃんみたいに…???」オロオロ

シャロ「ど、ど、どうなってんのよぉ!?…ハッまさかココア!アンタまた洋酒入りのお菓子をっ…」オロオロ



ココア「ふっふっふっ……実はね、このチノちゃんはぁ…異世界のチノちゃんなんだよっっ!!」バーンッ


リ千シャ「「「………」」」



\ええぇぇえぇぇっっーー!!?!?/




ココア「…そうだよね?」


チノ『うんっ!!』ニカッ



リゼ「わっ…私は夢でも見ているのかっ!?」

チノ『うわぁ…この世界のリゼちゃんと千夜ちゃんとシャロちゃんってこんな感じなんだぁ~!』キラキラキラ


シャロ「なっ…ななななんなのよおぉっ!?異世界とかこの世界とか訳分かんないんだけどぉ!!?」ワタワタ



千夜「…ハッ」ピーンッ


千夜「シャロちゃん!これでも飲んで落ち着くのよっ!!」コトンッ

シャロ「そ…そそそうね!?ありがと千夜…」ズズズズ…



シャロ「…ってこれコーヒー……っ!?」



―――――――――


ココア「ピンクッ!保登心愛!!」


チノ『ブルーッ!香風智乃!!』


千夜「グリーンッ!宇治松千夜っ!!」


シャロ「イエロォ~…桐間紗路おぉっっ!!」イェイ!


ココア「4人合わせて…」



コチ千しゃ「『「「ラビット4姉妹、爆☆誕!!!」」』」ドォーンッ




リゼ「増やすなあぁぁぁ!!!」




リゼ「…ハァ……ツッコミ疲れた……」ハァ

シャロ「…本当にすみませんっ…何か私までっ……//」カァッ



ココア「さっきのポーズやっぱりこうとか良かったかなっ!!」バッ

チノ『違うよお姉ちゃん!こうだよっ!!』ビシィッ


千夜「二人とも…甘いわっ!!もっとキレをつけて…」スイィ


千夜「…こうよっ!!」ドーンッ!!


ココチノ「『おおぉ~~っ』」パチパチパチ




リゼ「……何か悪化してないか…?」

シャロ「…すみません…すぐ連れて帰りますのでっ……//」



シャロ「千夜!!帰るわよっ!!」ガシィッ


千夜「まぁまぁ♪とりあえずシャロちゃんもこのクッキーいかがかしら??」スッ

シャロ「もうっ…い、一枚だけよっ……」ヒョイパクッ


リゼ「おいっ!それカフェイン入りのっ……」



―――――――――――



シャロ「イェ~イッ!!皆見てる~っ!!?」キラッ☆

ココア「すごいっ…流石シャロちゃんだよっ!!」」パシャッ パシャッ


チノ『ねぇねぇ!この服もお願いっ!!』サッ


シャロ「バッチこいよ~っ!!」ホワァ

千夜「バ、バニーガールコスなんてっ…チノちゃんなかなかレベル高いわね!グッジョブよ!!」ビシィッb




リゼ「なんでそんな衣装持ってんだあぁああぁぁっっ!!?!?」



―――――――――

―――――――



リゼ「…ハァ……ハァ……」グッタリ


ティッピー「…まぁ何と言うか……災難じゃったなぁ……」ポヨンッ ポヨンッ


リゼ「…また天の声か……」


リゼ「…なぁ…チノあの様子じゃ戻る方法とか分かってないんだろ…?」

ティッピー「…まぁそうじゃな…」


リゼ「こっ…これからもチノが戻るまで毎日あんなのが続くのかっ………」ガタガタブルブル



ティッピー「……ご愁傷様じゃ………」



―――――――――

―――――――

――――


少し早いですがキリが良いので今日はここで終了です。
明日は来れないので次は恐らく日曜日になると思います。

今更ながら>>105 ありがとうございました。

>>1です。夜に向けて少しだけ更新します。


よる

ココア『手がかりがない以上仕方ありません、元の世界に戻る方法を色々と試してみましょう』


チノ「…すみません…私の為に…」

ココア『良いんですよ。…ただ覗くことが原因でないとすれば場所も絡んでくるかもしれませんね…』スクッ


ココア『チノさん、この鏡は物置きで見つけたと言っていましたよね?』

チノ「…はい、確か上の方のここ等辺に挟んでありました。」


ココア『ここですね?』ストンッ



ココア『…これで昨夜と同じ様に持って覗いてみてください。』


チノ「はいっ…えぇ~っと……」スッ… チラッ


シ~ン……



チノ「…………」

ココア『…これも駄目ですか……』ハァ



ココア『…もしかしたら鏡の状態も起因している可能性が…』



チノ「…そう言えば確かにもっと埃がかっていた様な…」

ココア『一応やってみましょう』



<バサァッ パタパタ



ココア『ふぅ…これ位で大丈夫でしょうか……ではチノさん』

チノ「はいっ…」スッ



シ~ン……



ココア『………』


チノ「………」


ココア『…となるとあと思いつくのは時間……昨日のチノさん達が入れ替わった時と同じ時間に試してみるしか…』


チノ「…あの……少し良いですか?」

ココア『…はい?』


チノ「も…もしかしたら何ですけど…もっと前の行動にも影響しているのかもしれません。」

ココア『…もっと前の行動…ですか?』


チノ「…お願いしますココアさん、少し協力して頂けますか?」


ココア『…?』


―――――――

チノ「…………」カチッ カチッ ←知恵の輪


<ガ…チャリ…


ココア『チっ……チノさ、ちゃ~ん……?///』カァッ


チノ「…えぇっと……」

チノ「ココアさんはもっと勢いよく扉を開けていました…」


ココア『っ…そ、そうですよね…?も、もう一回やらせて下さい……』クルッ


―――――――


ダッダッダッダッダッ……

<バタンッ!!


ココア『チっ…チノちゃあんっ…!!///』

チノ「…ココアさん、何でしょうか?」


ココア『ねっ……ねぇチノs…ちゃんっ!!す、すす水彩画のセットって持ってたりしないっ……!?///』

チノ「水彩画ですか…?また何でそんな…」


ココア『い、いや~…テレビでやっていたから私もちょっと始めてみたくなっ…て……っ//』プルプルプル

チノ「…ちょっと待ってて下さい。昔母に買ってもらったものが残ってるかもしれないので……」


ココア『あっ……ああありがとぉ~……』ハグ




ココア『~っ!!!//////』ボフンッ




ココア『あ……うぅっ……な…何か………ち、違うような気がしますっっ……!////』カアァッ!!

チノ「……すみません…私もついさっき同じことを考えていました……」

ココア『でっ……ですよね……っ////』ワナワナワナ




ココア『あっ…ああぁあぁっっ…!!//////』シュウゥゥ…



チノ「…本当にすみません………」



短いですが以上です。次は夜に更新予定なのでよろしくお願いします。

あと今更ですが家具や文字などは他ssと違い反転していないと言う設定です。



ココア『…入れ替わったって事は…もしかしたらこの世界のチノさんもチノさん同じタイミングで鏡を見たかもしれません…
    昨夜テレビを食い入るように見てたので…』

チノ「えっ…じゃ、じゃあ…」


ココア『…元に戻るには向こうもこっちと同じことを同じタイミングでする必要がある、…その可能性が高そうです』


チノ「そ…そんな……そんなの運以外どうしようも……」



ココア『…いえ、案外そうでも無いかもしれません』

チノ「…?」


ココア『確かにお互いが偶然同じ時間、場所で偶然あの鏡を見る…それを何も無しに揃えられる確率は限りなく低いです。』

ココア『…しかし、向こうもこちらと同じく元に戻る方法を模索しているとなると必然的に鏡を見る機会は多くなる…
    更に場所も時間も限られて来るので実は確率的にはそんなに低くはないのではありませんか?』


チノ「!なっ…なる程っ…!」


ココア『はい、なので数を打てば当たる…何回か続ければいつかは向こうと自然に一致するかもしれませんね…』

チノ「…ハッ…で、でもあの二人ですよ…!?」


チノ「こっちの世界の私と元の世界のココアさん…その二人が真剣に元の世界に戻る方法なんて考えているでしょうか…?」


ココア『…あっ……』タラァ


チノ「……ココア…さん…?」


ココア『…そ、それでも信じましょう!……その前提でないと何も出来なくなってしますのでっ…』

チノ「……そうですね…確かめようが無いですし…」


ココア『と、とりあえずこれもあくまで予想ですのでっ……明日も色々試してみましょう』


チノ「…何から何まで本当にありがとうございます…やはりこちらのココアさんとても頼りになります…」



〇<――――ザザッ――――



チノ「……?」ピクッ




〇<……………ャンッ………ト………


ココア『…?チノさん、どうしましたか?』


〇<……チ…………モォ………ザッ――――――――


チノ「いっ…今っ鏡の方から何か聞こえませんでしたかっ…?」


ココア『…鏡の方から……?』ジッ


〇シーン………



チノ「…す、すみませんっ…もしかしたら気のせいだったかもしれません……」フゥ…


ココア『…?そ…そうですか……』



―――――――――

―――――――

――――



――――………デ…………カラ………ザザッ――――


チノ『…あれ?何かどこかから声みたいなのがした様な……』キョロキョロ


ココア「ん?どうしたのチノちゃん?」

チノ『あっ…ううん!何でもないっ!!』

ココア「?そう…?」


ココア「…そうだっ…見てみてチノちゃん!!ついに完成したんだっ!!」バァーンッ


チノ『わぁ~っ!!ココアちゃんウサギうまいよっ!!可愛いなぁ~♪』


ココア「そ…そうかなぁ~♪//」テレ

チノ『待ってて!私ももう少しで描き終わるからっ……』サラサラ


チノ『じゃあ~ん!!できたっ!!』バッ


ココア「おぉ~…!?そっちのチノちゃんの絵も個性的だねっ!!」

チノ『えへへっ…それ程でも~っ//』テレ



―――――――――

―――――――

――――



よくじつ


<ジリrrrrrrッ!ジリrrrrrrッ!!


チノ「……ん……」カチッ


チノ「………」スッ ⊃写真


チノ「…やはり……戻ってませんか……」スクッ



チノ「…とりあえず着替えましょう…」プチッ プチッ



<タンッ タンッ タンッ……


ココア『おはようございます。チノさん、タカヒロさん』

チノ「あっ…おはようございます…」


タカヒロ『おっす!!お前ら今日はアスパラ祭りだぁっ!!』

タカヒロ『今日の味噌汁は残すと怖いぞ~?今日、麩の味噌汁……恐怖の味噌汁…ってなぁ!?』


タカヒロ『ガーハッハッhッ……ンゲホォッ!ゲホォッ!!』ゴフッ ガフッ



チノ(あぁ……私の中の父の像が壊れてゆきますっ……)




チノ「…ハァ……昨日よりは気持ち楽ですがやはり学校は不安です…」


メグ『よぉ~っす、チノっちおっは♪』パンッ

マヤ『……おはようチノ……』


チノ「あっ…メグさん、マヤさん、おはようございます。」

メグ『おぉ?…その様子じゃ昨日戻れなかったんだなー?』

チノ「…すみません……色々と試したのですが効果が全くなくて……」


マヤ『……全く……?』


チノ「…はい」


メグ『あちゃー…そりゃ心折れるなー…』



チノ「…すみません……今日も二人に手間をかけさせることに……」


メグ『だから気にすんなよー、一日も二日も変わらないって』ポンッ

メグ『それに今日さえ乗り切れば明日から土日で休めるしなー…』


チノ「あっ…そ、そう言えば今日金曜日でしたね」


メグ『何だ?忘れてたのかー?』ケラケラ

チノ「…すみません…ここの所色々ありすぎて……」



マヤ『……謝るの…禁止……』


チノ「…えっ?」


メグ『そうだー!いくらなんでもチノっち謝り過ぎだぞー!?』

チノ「えぇっ…そ、そんなにですか…?」


メグ『次謝ったら敬語も禁止な♪』

マヤ『……』コクンッ


チノ「なっ…そ、それは無理ですっ…!!?」


メグ『んじゃあ決まりってことで、OK?』


チノ「うぅ……は…はい…」


メグ『よし、じゃあ早速学校へGO!』ダッ



―――――――

――――

書き溜め終わったので続きは明日に…
本当にすみません。

遅くなりました。再開します。



チノ『みんなおはよ~っ!!』


クラスメイトA「おっ…おはよう?チノ今日もハイテンションだねぇ…」

チノ『あっ…Aちゃんもおはよ~っ!!』ダキッ


クラスメイトA「えぇっ!?ええぇぇえぇっ!?///」カァッ


クラスメイトB「アグレッシブチノちゃん…イイッ!」ビシィッb


クラスメイトC「ね、ねぇ!それ私にも良いっ!?」

チノ『良いよ~♪』ダキッ


クラスメイトC「キャーッ♪//」


ワイワイ ガヤガヤ…



メグ「チノちゃん大人気だねぇ~」


マヤ「ココアと化したチノ…恐るべしっ!!」



<キーンコーンカーンコーン

チノ『二人とも!また明日~!!』


メグ「…あれ?また明日…?」

マヤ「何言ってんだーチノ!明日から休みだぞっ!!」


チノ『あっ…そうか!!』


マヤ「ほぉんとそっちのチノは抜けてんな~っ」

メグ「本当にココアちゃんそっくり!」


チノ『…じゃ、じゃあ日曜日遊ばない!?丁度ラビットハウスも休みだしっ!!』


マヤ「マジでっ!!?」

メグ「…でも…チノちゃん日曜日までここに……?」


チノ『あっ……』


マヤ「そうか…このチノもいつか元の世界に帰らなくちゃいけないんだよな…」

メグ「だ…大丈夫かなぁ…?」


チノ『に…日曜日位までなら大丈夫だよ!!多分そんな気がするっ!』

マヤ「…ははっ!何だそれ!?また適当だな~」

メグ「そっちのチノちゃんらしいね~」


チノ『えへへ…っ//』テレ


マヤ「…じゃあまた明後日!!…で良いのかっ!?」


チノ『うんっ!!…あっメグちゃんは!?』

メグ「私も大丈夫だよ~♪」


マヤ「じゃあなーチノー!」

メグ「明後日チノちゃんの世界の事聞かせてくれると嬉しいなぁ~」


チノ『じゃあね~っ!!』



チノ『……そっか……』

チノ『行き来できるかもって思ってたけど……もし戻ったらもうここに来れなくなるかもしれないんだ…』


チノ『………』





チノ『…ううんっ…駄目だよね!元の世界のココアちゃんやみんなも待ってるしっ…!』

チノ『……でも…』



<ガチャンッ


ココア「あっ……チノちゃんおかえり~っ!!」

チノ『たっ…ただいま…』


ココア「えっ…!?ど、どどどうしたのチノちゃん!?元気ないけどっ……」


チノ『…ハッ!コ、ココアちゃん!!?』ビクッ




ココア「チノちゃん…?」

チノ『な、なな何でもないよっ!?ちょっとボーッとしてたんだぁ!!』


ココア「なぁんだ…そうだったんだぁ~」ホッ


チノ『さぁ、今日もお仕事頑張ろぉ~っ!』


ココチノ「『おぉ~っ!!』」



―――――――――

―――――――



<バリーンッ!!


ココア「うあぁまたやっちゃったああぁ!!?」アタフタ


チノ『えぇ~っと…い、1番テーブルと7番テーブルにカプチーノ…あれ!?11番だっけ…?』アセアセ


<ガッ…  ガシャンッ!!


チノ『あっ…』サァーッ


リゼ「うおぉおおお前らちょっとこっち来いぃっ!!!?」



リゼ「お前らは本当にラビットハウスをつぶす気なのかぁっ!?」


ココア「うぅっ」

チノ『ご…ごめんなさいっ』シュン


リゼ「ったく…もう良いっ!今日は私がコーヒーを作る、二人は私の指示をよく聞いて【落ち着いて】動いてくれ!」

ココア「えっ…?リ、リゼちゃんコーヒー作れるのっ!?」


リゼ「…まぁ一応万が一にと前チノに教えてもらった事もある…細かい所は見よう見真似になるがな……」




リゼ「…そう言えばチノが元に戻る方法とか何か分かったのか?」


チノ『で…でも昨日もう一回あの鏡を見ても何も起きなかったし』

ココア「もしかしたら待っていれば自然に戻るんじゃないかなぁ~…って」


リゼ「なっ…なんて能天気な奴らだっ……」ワナワナ

リゼ「と、とりあえずお前らは自分の割った食器を掃除してこいっ!!【慌てずに】なっ!!」ビシィッ


ココチノ「『イ…イエッサー!!』」ダッ




リゼ「…はぁ……調子狂う……」ジャリジャリ


青山「お困りの様ですね~」ヒョコッ

リゼ「…そりゃまぁ……」



リゼ「ってうおおぉっ!!い、いつの間に!!?」ビクゥッ

青山「事情はよく分かりませんが……私で良ければ何かお手伝いしましょうか~?」


リゼ「ほっ…本当かっ!?今回ばかりは本当に助かるっ!!」


青山「えぇ♪丁度息抜きをしたいと思っていたところですし…」



<バタンッ!


リゼ「!?」ビクッ


凛「ハァ…ハァ…見つけましたよ青山先生っ!!」

青山「り…凛ちゃんっ?」


凛「やっぱりここにいましたか……本当にもう…早く仕事に戻りますよ」グイィッ


青山「ま…待って凛ちゃんっ!そんなに仕事ばかりだと息が詰まってしまいますっ
   たまにはこうして息抜きを…」


凛「…息抜き…?」ピクッ


凛「明後日締め切りなのにまだ一枚も完成してないじゃないですかあぁ!!?」バッ マッシロ


青山「あっえぇ~っと……それは……」


凛「…行きますよ青山先生っ……今日は缶詰です」ズルズル


青山「そっ…そんなぁ~」


<バタンッ!


リゼ「…………」


リゼ「…結局……一人か……」ガクッ



―――――――――

―――――――

――――


チノ(…今日も何とか無事学校を乗り切れました。)

リゼ「今日もはりきっていきますわあぁあ!!!」シュンッ シュンッ


チノ(そしてつい先程ココアさんから少し遅れるという連絡も頂きました。)


リゼ「チノさぁんっ!一緒に頑張りますわよおぉっ!!」


チノ「h…う、うんっ…そそそうでs…だねっ…!//」


チノ(…私…ピンチですっ!)



チノ(…と思ったのですが…)

リゼ『チノさぁん!!キリマンジャロ2つ!!ラビットハウスオリジナルブレンド1つお願いしますわあぁ!!』シュババッ


チノ「は…はい!!」


チノ(あの仕事熱心なリゼさん…仕事中はどうやらあまり関わらなそうですね)ホッ


チノ(…とりあえず一安心です…)テキパキ


ティッピー『……ふむ……』

チノ「…?おじいちゃんどうかしましたか?」


ティッピー『…その手際の良さ…落ち着いた佇まい…』

ティッピー『…見れば見る程ワシの知っているチノとは別人じゃと考えさせられてな……』


チノ「………」


ティッピー『…あぁいや!別に攻めている訳じゃないぞっ!?…ただ一つだけ気になる事があってな…』

チノ「…?何でしょうか?」


ティッピー『ま…まぁそう大した事じゃないんじゃがな……//』モジモジ

ティッピー『そ…そっちのワシはど、どんな感じなのじゃろうか…?///』



チノ「えっ…」


ティッピー『あぁいや別に気になっているとかそう言うのではなくてだな!?
      ただそっちのチノが住む世界のワシはどんな者か知っておくべきかと思い…』

チノ「………」


チノ(…どうしましょう……正直に言うべきでしょうか…)

チノ(でもそしたら…おじいちゃんが何の特徴もないと言っている様なものですので
   傷つけてしまうかもしれません…)

チノ(もしかしたらおじいちゃんだけが偶然反転してなかった可能性もありますが…
   …どちらにせよ期待外れの事でガッカリさせてしまうのは避けられません)


チノ「…えぇっと……」


ティッピー『……ゴクリ…』ワクワク


チノ「…お…」

ティッピー『お…?』ドキドキ



チノ「おじいちゃんは…どこでもおじいちゃんですよ、いつでも私の事を大切に考えてくれていてとても優しい…」

チノ「…私はそんなおじいちゃんが大好きです。…本当に尊敬をしてます。」



ティッピー『チ…チノォッ…そんなワシの事をぉっ…』ウルウル


チノ(…嘘は言ってません…が、何とか誤魔化せたでしょうか……?)




チノ(…大分人もいなくなってきました…それにしてもココアさん遅いですね…)

チノ(…何かあったのでしょうか…)   ソォーッ…


<パアァンッ!!


チノ「ひゃあぁっっ!!?」ビビクンッ



リゼ『ふっふっふっ…クラッカーですわあぁああぁっっ!!』ゲラゲラ


チノ「あ……へ……???」ペタンッ

リゼ『お疲れさまですわああぁぁ!!!』ヒュンッ



チノ(こっ…これがっ…リゼさんのっっ……!!)ドッドッドッ

チノ(!?…腕に力が入らないっ…?もしかして腰が抜けてっ……!?)ドキドキドキ


<ウィーン… キュイィッ!キュイィッッ!!


チノ(……?アレは…ラジコンカー…?何でこんな所に…)


<キキィーッ!ポロッ


チノ(??何かが落ち……)


チノ「えっ!?」


チノ(これは…ミニチュアのウサギ人形!?でもこの継ぎ接ぎ目はっ…)

チノ(ま…まさかリゼさんが…私に作っ…?)


チノ「…これが…先程のイタズラの謝罪という事…ですか…」ヒョイッ

チノ「かっ……可愛いですっ……!」キラキラ



<ブーッ…ブーッ…ブーッ



チノ「…?…携帯が…こんな時間に一体…」スッ

チノ「…シャロさん?」ピッ

今日はここまでです。続きはまた明日で

…思った以上に長くなりそうで怖いっ…


チノ「…もしもし…」

[シャロ『もしもし?チノちゃん?』]


チノ「はい、そうですけど……」


[シャロ『ちょっと聞きたいことがあって…あっゴメン、今って忙しかったりしたかな?』]


チノ「い、いえ!今は人もいないので全然大丈夫です。」

[シャロ『そっか、そりゃあ良かった…丁度私もバイトの空き時間だったから』]


[シャロ『それでね、今日電話したのは…単純に元の世界に戻る方法として昨日で分かった事が知りたくて…』]



チノ「っ………」

チノ「…すみません…入れ替わった日の事を再現してみたり色々やってみたのですが……何も起きませんでした…」


[シャロ『な…何も起きなかった…?』]


チノ「…はい……なので昨日の時点ではまだ何も……」


[シャロ『………』]


[シャロ『…本当に何も起きなかったかな…』]


チノ「えっ…」



[シャロ『どんな些細なことでも良いんだ、一昨日と何かが違う感じとか…』]


チノ(…一昨日と違うところ…鏡……あっ)


――〇《……………ャンッ………ト……… ――


チノ「…あ、あの……実は昨日鏡から声のようなものが聴こえた様な気がしたんです…」

[シャロ『…声?』]


チノ「…でもココアさんには聴こえていなかった様ですし…私もその後確認してみたのですがその時には何も聞こえませんでした
   もしかしたら私の気のせいかもしれないんですけど…」


[シャロ『………』]


[シャロ『…分かった、ありがとうチノちゃん』]


チノ「えっ?」




[シャロ『…一つだけ私からお願いしても良いかな?』]


チノ「は…はいっ…何でしょうか…?」


[シャロ『…今日は昨日チノちゃんが声を聴いたとのと同じ時間…鏡の様子をもっと注意深く見てみて』]


[シャロ『もしそこで変化や分かった事とかがあったらすぐ私にメールで伝えて欲しいんだ』]


チノ「…?…わ、分かりました…?」


[シャロ『うんそれだけ…じゃあ私はもう切るね、そろそろ店長きそうだし…』]


チノ「…シャロさん…私たちの事…真剣に考えて下さりありがとうございますっ……」


[シャロ『良いよ、気にしないで?じゃあまた……』]プツッ




チノ「……」スッ


チノ(昨日私が声を聴いたのと同じ時間…一体何が…?)

チノ(もしかしてっ…もうシャロさんは何か勘づいているのでしょうかっ!?)


チノ(…だとしたら…す、すごいっ……私は二日でも何も分からなかったのにっ…)キラキラ



<ガチャンッ


ココア『す…すみませんっ!予想以上に遅くなってしまいましてっ…』ハァ ハァ


チノ「コ、ココアさんっ!何があったんですかこんな時間までっ!?」



ココア『あっ……そ、その………』

ココア『…恥ずかしながら……この前のテストで社会系の科目で酷い点数を取ってしまって……』


ココア『ほ……補修や追試でっ……///』

チノ「えっ…」



チノ「えぇぇっ!?コ……ココココアさんがですかっ!?」


ココア『そ、そんなに驚くことでしょうかっ…!?//』






チノ「…あっ…つい……こ、こちらのココアさんは頭が良いとばかり勝手に想像してしまっていました……」

ココア『…その様子ですと向こうの私も……そうなんですね……ハァ…』


チノ「…えぇっと……すみません……」


チノ(……学力などは反転しないんですね……)


チノ(本当に……意外です…)


―――――――――

―――――――

――――


よる

ココア『……なる程…シャロさんがそう言っていたんですね……』

チノ「…はい、何か勘づいている様子でした。」


ココア『…やはりシャロさんは頼りになりますね…私はまだ何も分かってなかったのに……』


チノ「…私が鏡からの声に気付いたのは9時半頃でしたよね?」

ココア『はい…確かにそれ位の時間だったと思います…私は何も聞こえなかったので何とも言えませんが…』

ココア『…まさか……それは入れ替わったチノさんにしか聴こえない……』


チノ「…あの時はココアさん鏡から少し離れていましたよね?もしかしたらただ単に距離があって
   聞こえなかったからかもしれません…私でも気のせいかと思う程小音でしたので…」



ココア『…本当に昨晩と同じ時間で大丈夫でしょうか…』

チノ「…シャロさんは確信を持って指定していました。シャロさんを信じましょうっ」


ココア『…そうですね。』


\ピーッ! オフロガワキマシタ♪/


ココア『あっ…今日はどちらが先に入りましょうか?』

チノ「……あのっ…」



チノ「今日は一緒に入りませんか…?//」


ココア『…えっ…!?』



――――


短いですが今日はここまでで…
一切書き留めなしで挑んだら予想以上に時間がかかり更新量が…

…それと今週は毎日来る予定ですがこの様に数レスしか更新できない状態が続くと思います。
本当にすみません、何とか450レス位までには完結させたいっ…

ありがとうございます…少しですが更新します。



<ジャー-ッ… カタンッ



チノ「すみません……何となく一人で入れる様な気分じゃなくて……」ジャーッ



チノ「…わ……私は元の世界でよくココアさんに誘われていたのでっ……」

ココア『…そうですね…私も結構チノさんに誘われていました』



ココア『なので今のチノさんからその提案を聞いた時、驚いたと同時少し……嬉しかったと言いますか……//』


チノ「………」


ココア『…あっ、い、いえ!?ほ、本当に少し…ですけどっ…』


チノ「…分かります……恐らく私も同じ感じですので…」



ココア『で…では……隣失礼しますっ…』チャポンッ

チノ「…はい、どうぞ……」



ココア『…………』

チノ「…………」


チノ「…あの……何かっ…改めるてみるとっ……//」ドキドキ

ココア『……な、慣れているはずなのに…恥ずかしいですねっ…//』ドキドキ



<ツー…ポタンッ シーン……



チノココ『「っ……///」』カアァッ





チノ「あ…ああああのっ…///」



チノ「すみませんっ!…さ…先に上がりますっ…!!//」ザポンッ

ココア『あっ…は、はいっ…//』



<ガラララッ…ピシャンッ!



チノ(…つい羞恥心に耐えきれず出て行ってしまいました……//)ドキドキドキ…

チノ(…ココアさんとは何回も一緒に入ったはずなのにっ…何で……//)

――

ココア⦅…性格の違い……チノさんは子供っぽい印象でそういった意識は持った事ありませんでしたが……/⦆

ココア⦅……やはり…これはっ…//⦆



―――――――

――――



ココア『……そろそろ時間ですね…』

チノ「…やっぱりまた鏡から何か発せられるのでしょうか……」


ココア『…もし昨日と同じなら次は慎重に聞いてその音の意味を考えましょうか…』

チノ「そうですね、シャロさんも分かった事を伝えて欲しいと言ってましたので…」


ココア『…とりあえず聞きやすい様部屋の真ん中のテーブルに置きましょうか…』スッ 



〇シーン……








ココア『…………』

チノ「………」ジッ



〇……………



……………―――――――――



<ザザッ―――――――――



ココチノ『「っ……!!」』





チノ「い、今っ…確かにハッキリとノイズ音がっ……」

ココア『待ってくださいっ!……まだ何か……』バッ



〇<……デアッテル…ネッ……!?


〇<…ウヨッオネ……ャンッ!!……デ……



チノココ「『………??』」



チノ(……何でしょう……)


ココア⦅…この声…どこかで聞いた事のある様な………?⦆




〇<……ソ……ナノォッ…!?……デm…………

〇<……ンダァ…!……ケッ…ョクs………



〇<ザザッ―――――――――



ココチノ『「っっ……!!!」』


チノ(これは…ま…間違いありませんっ……)

ココア⦅今の元気な声……この感じはやっぱりっ……⦆


ココチノ『チノさん』「ココアさん」「『の声っ……!!?』」



ココチノ『「…えっ!?」』バッ




ココア『えっ…えぇっ?も、もしかしてチノさんの他にもう一人のっ…』

チノ「あの元気いっぱいな女の子の声ってまさかっ……」


ココチノ『「わ、私なんですかっ!!?」』


ココア『ほ…ほほほ本当に私の声でしたか…?きき聞き間違えとかではなく…』

チノ「ココココアさんこそっ…私って…!?し…信じられませんっ!?」


ココア『…という事はい、今の声は……』

チノ「…鏡の向こうの世界にいる……」


ココチノ『「私たちの…声っ…!!!」』




チノ「ま、まさか本当に…向こうの世界の私たちの声が…??」

ココア『…これが本当なら…元の世界に戻るための大きな前進かもしれませんっ…』


チノ「大きな…前進…」

ココア『この鏡が向こうの世界との通信の役割を持っているとするならば…連絡を取り合って
    場所や時間を指定できますっ!』


チノ「!!つまりっ…お互いの動きを任意に合わせる事が出来るんですねっ!!」

ココア『はいっ!運任せにならなくなるのでより確実になりますねっ…!』


チノ「……私、ちゃんと元の世界に帰れるんですねっ……ココアさん本当にありがとうございますっ…!」


チノ「…ハッ…早速この事をシャロさんに伝えなくてはっ…!!」パカッ ピピピピッ



ピロンッ♪

チノ「送信しました…」

ココア『どんな文で送ったんですか?』


チノ「えぇっと…<シャロさんが指定した時間に鏡から声が聴こえました。
   ココアさんとも確認をとったのですがその声は向こうの世界での私たちの声の様でした>…と」


<~~~♪♪


チノ「あっ…返信来ました!」パカッ


<from:シャロちゃん

件名:RE.鏡についてのご報告です!

内容:なる程…じゃあもう一つだけ確認するね?
   その声の音質や音量はどんな感じだった?>


ココア『音の感じ…?そこから何が……』


チノ「…<音質はあまり良くはなく、音も小さい感じはしましたが、
   昨夜のものと比べると確かにハッキリと聞こえました>…これで大丈夫ですかね…?」

ココア『そ、そうですね…とりあえず送りましょう』


チノ「はいっ…」ピロンッ🎵



ココア『………』

チノ「…………」ゴクッ



<~~~♪♪



チノ「!!」バッ



<from:シャロちゃん

件名:RE.鏡についてのご報告です!



内容:…元の世界に戻る為の条件が分かった。>
   



ココチノ『「っ……!!!」』



  <これについてはちょっと長くなるかもしれないから
   明日ラビットハウスの開店前に行っても良いかな?>





チノ「あっ…も…<勿論ですっ!是非お願いします!>っ……」ピピピピッ

ピロンッ🎵


ココア『ほ…本当にっ…あんな少ない情報だけでっ……!!』


チノ「…シャロさん…何てすごい方なんでしょうかっ……」キラキラ

ココア『…本当にすごいです…シャロさんには感謝してもしきれませんね…』


チノ「はいっ…!!」キラキラ




<~~~♪♪


チノ「…あっ…シャロさん朝8時に来るとっ…」


ココア『8時ですね?分かりましたっ』


ココア『…元の世界に戻れる条件…簡単なものだと良いですね…』

チノ「あっ…そ、そうですよね…簡単だとは限りませんよね……」


ココア『…きっと大丈夫ですよ…そう信じましょう』

チノ「…はいっ…!」


チノ(元の世界に戻れる条件…ただ向こうと動きを一致させる事だけじゃないとするなら…)

チノ(一体何なんでしょうか…)




―――――――――

―――――――

――――


キリが良いので今日は以上です。本当に少なくてすみません
…それと明日は都合で来れないので次の更新は土曜日になると思います

遅れてすみませんでした。今日も少しだけ投下します。


よくじつ


ココア『………』


チノ「………」ドキドキ



<ガチャンッ ガラガラ…


シャロ『二人ともおはよ』

千夜『………//』モジモジ



チノ「シャロさん!…とち、千夜さん…??」



シャロ『…あぁ、私がラビットハウス行くって言ったら千夜も『私も行く!』ってね…』

シャロ『よほどココア達に会いたかったんだろうねぇ~』


千夜『て、ててて適当なこと言うなぁ!!///』カアァッ


千夜『わ…わわ私はただ……鏡のこと色々気になってたから私も知りたいと思っただけだしっ…』フイッ


シャロ『それだけだったら帰った後いくらでも話してあげるよ?』


千夜『ち、違っ…それだけじゃ駄目なのよっ!!』

シャロ『何が駄目なのかな?理由を言ってくれないとねぇ~…?』ニヤニヤ



千夜『くうぅっ……///』ギリギリ


千夜『いっ…良いからさっさと話せぇ!!待たせてるだろぉっ!!!』バンッ

シャロ『あっ…そうだった…ゴメンね?』


ココア『い、いえ…?わざわざここまで来てくれるだけでもありがたいですので…』


シャロ『…ありがと』

千夜『……//』フイッ


チノ(…落ち着きはらったシャロさんとツンツンした感じの千夜さん……
   やはりもの凄い違和感です…)



シャロ『…えぇ~っと……じゃあまず結論から言うと…』


シャロ『あと数日は元の世界に戻れない…って言うのが私の見解かな』


チノ「えっ……」

ココア『す…数日……じゃあそれを過ぎれば戻れるって事ですか…?』


シャロ『…そうだね、今は戻る事ができないってだけだから』


シャロ『私が最初にチノちゃんが謎の鏡の光でこっちの世界に飛ばされたって聞いた時に一番最初に疑問に思ったのが
    人一人を別の世界へ飛ばせるほどの膨大なエネルギー…』


シャロ『そのエネルギーは一体どこから来たのか?』



ココア『なっ…なるほどっ…!』

チノ「…考えたことも無かったです…」


シャロ『…まぁ膨大って言うのも私がイメージ的に大きそうだなぁって決めつけただけなんだけど…
    今はその前提で話すよ』

シャロ『その膨大なエネルギーはチノちゃんがこっちの世界に飛ばされた時に完全に消費された…
    恐らくチノちゃんがその鏡を覗くまでは完全にエネルギーが溜まっていただろうね』

シャロ『…私はその消費されたエネルギーが一朝一夕で完全に溜まるとはどうも思えなかったんだ』


チノ「…では最初の方色々やっても何も反応が無かったのは…」


シャロ『…まだエネルギーが空…ただの鏡の状態だったから…』



シャロ『エネルギーの源は分からない、けど何らかの方法で再び溜める事ができるかもしれない』

シャロ『真っ先に思い付いたのは何もしなくても自然に溜まる事、そうだとすれば溜まるまでの過程で鏡に何か変化が起こるかも…』

シャロ『…その期待を込めその変化を聞くために昨日はチノちゃんに電話したんだ』


シャロ『安心したよ…これで本当に全く変化が無かったらまた別の方法を一から考えなくちゃいけなかったからねぇ…』



ココア『シャロさん…そこまで考えてくれていたなんて…』

チノ『あっ…シャロさん、ずっと聞きたかったのですが声だけで何が分かったんですか…?』


シャロ『…その声は向こうの世界でのチノさんの声かそれともおとぎ話とかで出てくる鏡自体の声か…
    どちらにせよエネルギーの溜まり具合によって声の性質が上がるんじゃないかなぁ…と』

シャロ『あの指示をしたのは確かめたかっただけなんだ。自分の予想通り音質や音量が向上したっぽくてほんとに良かった…』ホッ


千夜『な…なるほど………ま、まぁあり得なくはない話ねっ!』カンシン


ココア『あの…シャロさん…何故同じ時間にまたくるって分かってたんですか?』

チノ「あっ…そう言えば…」


シャロ『思い出してみて?最初に声が聞こえたって言う時間とこっちの世界に来た時間って…』


シャロ『…多分同じじゃないかな?』



ココチノ『「!!!」』


今日は以上です。…10日頃まではまた数レスしか更新できない状態が続きます

説明パートがなかなか上手くまとめられない…


シャロ『…やっぱり…その3つの現象の時間が一致したのは多分偶然じゃない』

シャロ『流石に理論までは分からないけど…その時間に何らかの意味があると思うんだ』


ココア『…じゃあもしかして今夜もっ…』


シャロ『恐らくは…それもエネルギーがさらに溜まっているから昨日よりも音声の質が高まって時間も伸びるはず
    もしかしたらいずれかは音声だけじゃなく映像も通信できるようになるかもね…』

チノ「……え、映像も!?」


シャロ『う~ん…どうも音声だけっていうのに違和感があって…ね
    今はエネルギーが少ないから音声しか送れないだけかもしれなくて…ホラ、映像って音声より遥かに容量食うでしょ?』


チノ「…なるほどっ…!」



シャロ『…私が分かった事はそれ位かな…ゴメンね?大きく言っておいてあんま大した情報じゃなくて…』


チノ「全然っ…ぜんっぜん大した情報なんかじゃないですよっ…!!」

チノ「本当に…ありがとうございましたっ……やっぱりシャロさんは素晴らしい方ですっ…!」

シャロ『そ、そうかな…?//』テレ


千夜『!!』


ココア『…シャロさんありがとうございます…こうやって確定できる情報があるだけで本当にっ…』


シャロ『…私の情報が役に立てそうなら光栄だよ』


シャロ『っと…丁度ラビットハウスも開店する時間だよね?じゃあ私たちはもう帰るよ…』

チノ「あ、あの!」


シャロ『…?』


チノ「…その…最後にコーヒーご馳走しますっ…」


シャロ『…コーヒー…?』ピクッ


チノ「はいっ!ささやかですが今日のお礼として…何も無しだと私の気が収まらないので…」


シャロ『………』



シャロ『…ゴメン…コーヒーだけはちょっと……』


チノ「えっ…?」


シャロ『…あれ?そっちの世界の私は大丈夫なのかな?コーヒー…飲めなくはないんだけど…』

シャロ『…私…カフェインとると……ちょっとあれで…うん』


チノ「まさかカ…カフェイン酔いですかっ…!?」


シャロ『……だから本当にゴメン…気持ちだけ受け取っておくよ』スクッ


チノ「そ…そうですか…すみません…」


シャロ『…じゃあまた、今後も何か変化があったら遠慮せずメールとかで連絡してね』

千夜『わ…わわ私にもっ…』


チノ「は、はいっ!」


<ガチャンッ 


チノ「あのココアさん…こっちのシャロさんはコーヒーを飲むと一体…」   

ココア『…すみません…飲んでいる所見たことが無くて……』  ドッドッドッ……


チノ「そ…そうなんですか…」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ッッッ!!



<ドバタンッッ!!


リゼ『皆さぁ~んっっ!!!ご機嫌麗しゅう~っっ!!!』バンッ





リゼ『…ハッ…この店何故かシャロさんの匂いがしますわああぁぁぁ!!!』スンスン

チノ「!?」ビクゥッ


リゼ『ふんふん……多分気のせいですわねっ!』


チノ「……」ホッ

チノ(…って私は何で安心を…??)



ココア『リゼさん、今日もお仕事頑張りましょう』


リゼ『合点承知ですわああぁぁあぁぁ!!!!』シュンッ



―――――――――

―――――――

――――



ラビットハウス帰り道にて


シャロ『…いやぁ~…やっぱりあのココア風チノちゃんもなかなか良いなぁ…』

千夜『……て…照れてたわねっ!!』


シャロ『…ん?何の話』


千夜『とととぼけても無駄よぉ!!チノちゃんに褒められてた時顔真っ赤にしてたじゃないっ!!』

千夜『⦅逆転のチャンス!⦆ふっふっふ…あれは一体どういう事なのかしらねっ…?』チラッ


シャロ『…あぁそれね…うん普通に照れてたよ』


千夜『……ほぇ??』



シャロ『いつもと違う感じの可愛さがあるチノちゃんがあんな風に言ってくれるんだよ?
    あれは照れるでしょ、何か可笑しいところでもある?』

千夜『え…えぇえぇぇ…??』


シャロ『それよりさ、千夜の方こそ私が話してる間ずぅっとココア達の事チラチラ見てたじゃん』

千夜『…は…はあぁぁ!!?みみみ見てないしっ!!///』ブンッ ブンッ


シャロ『私の話目的で来たはずだよね?千夜の方こそどういう事なのかなぁ~』


千夜『ぐうぅっ……//』カアァ


千夜『い、いい良い加減にしろおぉ!!私をからかってそんなに楽しいかぁっ…!!?///』

シャロ『うん楽しい』キッパリ


千夜『うわあぁぁあんっっ!!』ダッ


―――――――――

―――――――

――――

>>1です。すみません今日更新できそうにありませんでした…
明日こそは必ず…

この速度で投下してくれてるし面白いから大丈夫よ
ところで酉付けないのか?

>>1です。今日は22時ごろに再開したいと思います。

>>271やっぱりつけた方が良いですか…?何か今更な感じがして…


リゼ「お前ら今日は土曜日だぁ!!平日と違って人もたくさん来る上時間も長い!絶対にミスをしないよう心掛けろぉ!」

リゼ「万が一ミスをしてしまったとしてもそこで慌てるなよっ!二次災害になる前に一旦落ち着いて冷静に対処だっっ!良いなぁ!?」バーンッ


ココチノ「『はいぃっ!!』」ビシィッ


リゼ「よしっ…じゃあ二人はテーブル拭きと店内の掃除に取り掛かれぇ!!私の言った事忘れるなよっ!!?」ズバッ

ココチノ「『サーッ!!』」ダッ



リゼ「…ふぅ…あんだけ強く言えば流石に大丈夫だろ……」



ティッピー「お……鬼教官……」


リゼ「うるさいっ!!//」



――――


ココア「リゼちゃん教官っ!!」ババッ


チノ『店内の掃除終わりましたっ!!』


リゼ「そ、そうかっ…こっちも補充終わったし後は開店時間を待つだけだな…」



リゼ「……チノ、ちょっと…」チョイ


チノ『はいぃっ!!』ビシィッ


リゼ「それはもう良いっ!!//」




リゼ「まぁその……今日だけでもできるだけこっちのチノっぽく振舞ってくれないか?」

チノ『こっちの私っぽく?』


リゼ「あぁ、今日は恐らく常連客も多く来ると思う、そのお客さんを混乱させない様にと言うか…元のチノの為にと言うか…」



チノ『…なぁんだ、それ位任せてっ!!』フンスッ


リゼ(…不安しかないっ……)


ココア「リゼちゃんなんだって!?」


チノ『えっと…今日だけはこっちの私っぽく振舞って欲しいって』

ココア「あっそうか…今日チノちゃんのこと知っている人も来るかもしれないもんね…」


チノ『…えぇ~…コホンッ』


チノ『こんな感じで大丈夫でしょうかココアさん』キリッ


ココア「おぉっ…す、すごいっ!そっくりだよ!!」




チノ『ココアお姉ちゃん大好きです』キリッ

ココア「はわぁっ…!!」キュンッ


ココア「私もチノちゃんだぁ~っい好きっ!!」ギュウッ



<キャッキャッ ウフフ




リゼ「………っ」チラチラ




―――――――

――――


<340エンノオツリデス

<アリガトーゴザイマシターッ!!


リゼ(ふぅー…今日は何とか無事に終われそうだな~……)


リゼ「…なんだ、二人とも落ち着けば普通にできるじゃないか」

ココア「うへへ…そんなぁ//」


チノ『リゼちゃんのおかげだよっ!!』



リゼ「えっ?そ…そうか?//」テレ

チノ『うんっ!だって私たちの事考えて最初あんな風に言ってくれたんでしょ!?あれのお陰!!』



チノ『ありがとうリゼお姉ちゃんっ!!』ニパァッ



リゼ「っっ!!!」ズキューンッ!!




リゼ(こ……この破壊力はヤバイ…普段とのギャップも相まってヤバイっ…!!///)ドキドキ


リゼ(妹……落ち着け私っ……私はそんなキャラじゃないだろぉっ!!?///)バックンバックン



ココア「ねぇチノちゃん!今日この後何しよっか!!」

チノ『う~ん…あっそうだ!!ジクソーパズルとかどうかなぁ!?』


ココア「良いね!!やろうやろうっ♪」


<ジャアアシタハ-?

<アッゴメン…ニチヨウビはマヤチャンタチトヤクソクガ

<ホントウッ!?ワタシモイクヨッ!!




リゼ「………っっ///」ウズウズ



リゼ「な…なぁっ…!!///」モジモジ



チノ『?』

ココア「なぁにリゼちゃんっ!!」


リゼ「あっ…明日は丁度……ここも休みだしっ…」ワナワナ



リゼ「……今日ラビットハウス泊まって良いか…?///」


ココチノ『「えっっ!!?」』



リゼ「お…お前らだけだとチノが元の世界に戻る方法とか全く考えなさそうだからなっ!!!//」


リゼ「だ…だから私はここに泊まった方が本気で探しやすいしっっ!!?//」


チノ『もちろんっ!!』


ココア「リゼちゃんなら大歓迎だよ~」


リゼ「本当かっっ!!?」パアァッ



リゼ「……ハッ!」


リゼ「あ…あくまで私の目的は元の世界に戻る条件の解明の為だけだからなっ…それ以外の事は何もないっ!!//」



―――――――――

―――――――

――――



リゼ「…あぁ、今日は泊まる……分かった」プツ



リゼ「…親父にはちゃんと許可がとれた」


ココア「良かったねぇリゼちゃん」

リゼ「…か、勘違いするなよ!私は今日遊びに泊まる訳じゃなく…」



<バタンッ


チノ『こんなの見つけたよ~!!』バーンッ


ココア「ヴエェェッッ!!?ろ…4800ピースゥ!?」

リゼ「…な…なかなか多いな…」




<バサァッ


ココア「うわあぁ…すごい量…」

チノ『つい広げちゃったけどどこからやろっか…』


リゼ「…と、とりあえず一番外側のパーツや色が同じパーツとかを分けてからの方がやりやすくないか?」


ココア「リゼちゃんナイスアイディア!!」ササッ


チノ『あっ…角のパーツ見つけたっ!!』バーンッ


リゼ「…じゃあ私は緑色を集めてハメ合わせてみるよ」




チノ『…あっコレココアちゃんのと合いそうっ!!』

ココア「あっ本当だ!よぉしっ…がったあ~い!!」ガシンッ


チノ『ほらピッタリ!!』


リゼ「こっちも一通りできたがこれも合うかどうか試してっ……」ハッ




リゼ「って違あぁあぁぁうううぅっ!!」ドーンッ


ココチノ『「!!?」』ビクゥッ




リゼ「ハァ…危うく本来の目的を忘れそうになった…」

ココア「リ…リゼちゃん!?どどどうしたのっ!!?」


リゼ「…チノが元の世界に戻る方法だ…」

チノ『で、でも今日すぐじゃなくても良いんじゃないかなぁ…?』


リゼ「このまま何もしないとこっちのチノが戻ってこれなくなるかもしれないんだぞっ!?」


ココア「そ、それは駄目ぇ!!」


リゼ「だろ?だから色々試し条件だけでも見つけないとな…」




ココア「あっ…でもこっちのチノちゃんが戻ったらこのチノちゃんは向こうに帰っちゃうんだよね…?」

チノ『…ココアお姉ちゃん…』


リゼ「…言いたいことは分かる、だけどいつまでも留まらせて置くわけにはいかないだろ?」

リゼ「……チノは変な鏡を覗いた時にこっちに来たって言ってたよな?」


チノ『う、うんっ…あそこに置いてあるのがそうなんだけど…』


リゼ「これか…」スッ




リゼ「特に何の変哲もない鏡に見えるが……チノの事が本当ならやっぱりこれが原因だよなぁ…」


リゼ「…なぁ思ったんだが…鏡が原因で入れ替わったとするならこれがある限り行き来したり出来るんじゃないか?」


ココチノ「『!!!』」


チノ『じゃ…じゃあこっちの世界にいつでも遊びに来れるって事っ…!!?』キラキラ

ココア「そっ…そうだよっ!!リゼちゃんすごいっ!!」


リゼ「い、いや!流石にそこまで自由には無理かもしれないがっ…ただ覗くだけじゃ駄目だったんだろ?
   だったら他に何か条件があるはず…」


――――


リゼ「チノが鏡を見つけたって場所はこの物置きであってるんだな?」

チノ『確か……そうっ!ここの間に挟まってたよ!!』ピッ


リゼ「ここか…」コトンッ



リゼ「…じゃあその時と同じ様に取り出して覗いてみてくれ」


チノ『うんっ分かった!』ヒョイッ チラッ

ココア「……♪」ドキドキ



シ~ン……



リゼ「…何も反応なし…か」



リゼ「…待てよ、入れ替わったって事は…こっちのチノも偶然同じタイミングで鏡を見た…とか…?」

ココア「あっ…そうかも!水彩画セット探してくるって言ってたからもしかしてそこで…」


リゼ「やっぱり…となるともう一度入れ替わる為には向こうも同じタイミングで鏡を覗く…同じ方法しか…」


チノ『えぇっ!?ど…どうやってっ…』


リゼ「そこが問題だよなぁ…何かこの鏡に向こうの世界との通信機能とかついていれば良いんだけど…都合よすぎるか」


ココア「通信機能かぁ…でもそんなのあったら面白そうだねっ」

チノ『向こうにいる時もこっちのココアちゃん達と話ができるかもしれないんだよねっ!?あぁあったら良いなぁ~』




リゼ「…チノがこっちの世界に来た時間は具体的に何時くらいか思い出せるか?」


チノ『えぇっと…お風呂から出てすぐ探しに行ったから…』

ココア「チノちゃんが部屋に来たのって確か9時半位だったよねっ!!」


チノ『あぁうんっ!それ位の時間だったと思うっ!!』



リゼ「9時半か……結構遅いな」

チノ『ココアちゃんも誘って寝るまで水彩画で一緒にウサギの絵を描こうと思って…』


リゼ「…よし、その時間にまた色々やってみよう、もしかしたら何か変化があるかもしれない…」



ココア「じゃあその時間までジクソーパズルの続きやろうよっ!!」


リゼ「……ま、まぁそうだなっ…特に他にする事はないし作りかけのまま放置は気持ち悪いしなっ…」


チノ『あと2時間もあれば絶対完成するよっ!!』


リゼ「…こういう所本当お前らって似てるよなぁ…」


ココチノ「『えへへ…//』」テレッ



リゼ「褒めてないぞっ!!?//」



―――――――

――――

すみません昨日は通信障害で一日中インターネットに繋げませんでした…
なので今更新します。



リゼ「…ここはこれで…こう……」モクモク



リゼ「…ハッ!い、今何時だっ!?」バッ

ココア「うぇ!?え、えぇ~っと…9時20分!!」


リゼ「…ハァ良かった……夢中になりすぎてやり過ごすところだった…」ホッ


チノ『時間までに完成できなかったなぁ…』


リゼ「…ま、まぁ仕方がない、入れ替わった正確な時間が分からない以上近いうちに色々やっていれば
   どこか当たるかもしれないからな…これで駄目だったら本格的に不味くはなるが…」


リゼ「…それにしても高そうな鏡だよなぁ…なんでこんな物が物置きなんかに粗末に置いてあったんだ…」ヒョイッ グルグル



ジッ…


リゼ「……?」



〇<――――――ザザッ



リゼ「っ…!」



リゼ「うわああぁぁっ!!?」パッ



<ゴトンッ


ココア「リ、リゼちゃんっ!!?」

チノ『ど…どうしたのぉっ!?何かあった!!?』バッ


リゼ「いっ…今…たた確かに鏡からノイズ音みたいなのが聴こえてっ…画面も一瞬歪んだ様なっ……」ガタガタガタ



〇<――――――………マスカ…?



ココア「…あっ……ほ、本当に何か聴こえっ…」ソォーッ



〇[チノ「そっちのココアさん達聞こえますかっ!?聞こえたら返事くださいっっ!!」]



リココチ「「『っっ!!?!?』」」




ココア「いっ…今の声って……チ、チチチノちゃぁんっっ!!?」


チノ『えっうそぉっっ!!?も、もももしかしてこっちの私の声なのぉっ!!?』


〇[チノ「………良…った……私のこ…が……んと向こ……も聞こえ…様ですっ……」]

〇[ココア『…一方…きじゃな…て良かったで…ねっ…!!』]



チノ『…あっこの声…ココアちゃんっ!!?』

ココア「えっ」



ココリゼ「「ええぇぇえぇっっ!!?」」



リゼ「け…敬語のココア……だとっ……」ワナワナ

ココア「い……今のが私の……向こうの世界の私っ…!!?」


リゼ「…ともかくこれは一体……チ、チノかっ!?こっちの世界のっっ!!!」バッ



〇[チノ「……の声……リ、リゼさんですかっっ!!?な…でこの時…に……??」]


〇[ココア『えっ!?…まの……あのリゼさんなんですかっ!!?』]


リゼ「あっと…きょ、今日は訳あってラビットハウスに泊まる事にしたんだっ!!」



リゼ「それよりもこれはっ…何でそっちの世界の声が……??」


〇[チノ「……あのっ……時間もそんなに無いので簡潔に説明しますっ!!」]


〇[チノ「まずこの鏡世界との通信機能は今この時間にしか使えませんっ!!」]



ココチノ「『!!!』」



ココア「や…やっぱり通信機能なんだっ…!!」キラキラ

チノ『本当に…ついてたんだぁっ……!』キラキラ



リゼ「い、今この時間だけ…って…?」


〇[チノ「詳しい事はまた明日話しますっ!!なので明日また同じ時間にお願いしますっ!!」]


リゼ「あ…明日も同じ時間につながるのかっ!?」



〇[チノ「はいっ…それとあと一つだけっ……あと数日間は…と…ドr……………t………」]


〇<ザザッ―――――――――



リゼ「あっ…お、おいっ!!お~いっっ!!?」バッ



リゼ「…っ…き、切れたのかっ……?」スッ


〇シーン………


リゼ「………」




ココア「…でも良かったぁ~…こっちのチノちゃんも元気そうでっ…」ホッ

チノ『こっちの私ってあんな感じなんだねぇ……何かカッコいいっ!!』


ココア「うんうんっ♪あぁ見えて結構お茶目な部分もあってねっ!そんな所も可愛いんだっ!!」

チノ『へぇ~~…』キラキラ


ココア「…あっ!リゼちゃんは向こうの私どうだった!?」

リゼ「…ま、まぁあまりに普段と違い過ぎて言われなきゃ声だけじゃ誰か分からなかったな…だからどうとか言われても……」



リゼ「…ってのんき過ぎだろうっ!?」


リゼ「そんな事よりも最後チノが言っていたあと数日間は~……って言うのは……」

ココア「うぅ~ん…何だろう……」


チノ『大丈夫っ!また明日も話せるって言ってたから明日聞こうよっ!!』


ココア「あっそっかぁ!!」


リゼ(数日間は…とか通信機能は毎日この時間だけ…とか……向こうはもう色々と分かってるのか…?)

リゼ(だとしたらすごいな……向こうのココア達は今まで元の世界に帰る方法をずっと探していた訳か……)


リゼ(…それにしても数日間はっ……って言うのは一体何だ…?何か変化が起こっているのか……?)チラッ


ココア「よぅしっ!パズルの続きやろっと♪」

チノ『なんとか寝るまでには完成させたいっ!』


ココア「明日は休みだからいっぱい夜更かしできるねっ!!」



リゼ「お前らももっと真剣に考えろおぉぉ!!」



―――――――――

―――――――

――――


チノ「…あと数日間は元の世界に戻れませんっ!!それについてもまた明日話しますのでっ…!!」



〇シーン………



チノ「…えっ!?い、いつの間に切れっ……?」

ココア『最後のはどこまで向こうの私たちに伝えられたでしょうか…』


チノ「…ハァ…ハァ…と、とりあえずはこの通信機能の事だけは確実に伝えられたと思うので…一安心ですね…」ハァ


ココア『…お疲れ様です…チノさん』




チノ「…シャロさんの言っていた通り、昨夜よりも音がハッキリしていましたね」


ココア『…向こうのリゼさんってあんな感じなんですね…全く予想外でした…』

チノ「私もリゼさんがいるのは驚きました…訳ありで泊まる事になったと言っていましたが…」


ココア『もしかすると…今回無事に伝えられたのはあのリゼさんのおかげかもしれませんね』


ココア『その訳と言うのもチノさん達が元に戻る方法を探すため…わざわざラビットハウスに泊まってくれたのでは…?』

チノ「あっ…そ、そうかもしれません!!向こうのココアさん達があまりに戻る方法を探さないのを見かねた…感じで
   …それに私たちの事を真剣に考えてくれていた様子ですし…」


ココア『…もしそうなら頼もしいですね…』


チノ「はいっ…とても…」


ココア『…恐らくこれからはこの鏡で毎日向こうの私達と話せるようになります。…これでもう安心ですね』

チノ「………」


ココア『…どうかしましたか?』


チノ「あっその…一つだけ気になる事がありまして…」


チノ「向こうの世界とつながった時、ノイズ音と共に画面も一瞬だけ歪んだように見えたのですが…」


ココア『っ…も、もしかして…これもシャロさんが言っていた…』


ココア『映像の通信の前触れなのかもしれませんっ!!』


チノ「…っや、やっぱりそうですよねっ!!」



チノ「じゃあもう近い内に向こうの私たちの映像もっ…」


ココア『そうすればより正確に情報を伝えられますね…』


ココチノ『「………」』



チノ「……しかし…向こうの元気な自分の姿が動いているのを見るのは…//」

ココア『な…何か…見るの恥ずかしいですよね……//』


チノ「はい…な、何か想像すると……//」



ココア『…そう言えば明日は日曜日でラビットハウスも休みですし…何しましょうか?』

チノ「…あの…あ、明日は千夜さんとシャロさんのお店に行きたいのですが…」


ココア『えっ…甘兎庵と…フルールですか?』


チノ「あっその…こっちの世界の千夜さんとシャロさんが働いている姿が想像できなくてずっと気になっていたんです…」

チノ「すみませんっ私事ですが…一緒についてもらって頂いても良いですか…?」


ココア『…あぁそう言う事なんですね?分かりました。私も久しぶりですし…』


チノ「あ、ありがとうございますっ…!」



ココア『…そうなると…やはりお客が少ない朝のうちが良いですね』

チノ「そうですね…仕事の邪魔をしない様に…」


ココア『…しかし…私千夜さんに嫌われている様な感じがして…
    私が甘兎庵に行った所で千夜さんに更に嫌われたりしないでしょうか…』


チノ「………」

チノ(…これは…本当の事を言うのは野暮でしょうか……)




―――――――――

―――――――

――――


今回は以上です。続きはまた夜に…更新できればします

ここまでモカさん出番なし
一番気になってるのに


遅くなりましたが再開します。

>>321 すみません…モカさん出せそうにありません…
  完結後におまけとして…


つぎのひ


<ガチャンッ カランカラン…


千夜『いっ…いらっしゃいませぇ~…//』モジモジ


チノ「お…おはようございます千夜さん…」

ココア『…すみません…少しお邪魔します…』


千夜『うえぇっ!?コ、コココアちゃんっっ!!?///』ドキーンッ



千夜『なっ…なな何でココアちゃんがぁっ…??まだ何もっ…//』オロオロ


<ガッ


千夜『ぐふぅっっ!!』ビターンッ




チノ「ち…千夜さんっ!?」

ココア『だ…大丈夫ですかっ!?』バッ


千夜『~~~~っっっ!!!///』ジンジン


ココア『……派手に転んでましたが…頭とか打ちませんでしたかっ…!?』


千夜『っっ!!』ビクゥッ

千夜『あっ…ああぁぁあぁっ……///』カアァッ



<スクッ


千夜『…うぅ…つっ……///』パンパンッ

千夜『ふ、二人して…甘兎庵になな何しに来たのよぉっ!!//』



チノ「す、すみません仕事中に…こっちの甘兎庵で働く千夜さんが気になっていたのでっ…」

千夜『きっ…きき気になったっ……って………///』カアァッ


ココア『…千夜本当に大丈夫ですか…?顔が赤いですが…』


千夜『なぁっっ……////』ワナワナ


ココア『…ま、まさか先程の転倒で顔を打ってっ…!?』ズイィッ


千夜『~~~~~~っっ!!』グルグルグル



千夜『かっ…勘違いしないでよねっ!!』ドーンッ


ココア「えっ…」


千夜『か、顔が赤いのはた…ただ暖房が効きすぎて暑いだけだしっ……ココアちゃんに心配される程じゃないしっ…//』



千夜『いきなり来られてもただ迷惑なだけなんだからぁっっ!!』

ココア『っ……』ガーンッ



千夜『ココココアちゃんのせいで仕事に集中できなくなったらどうしてくれるのよおぉっ!!//』


チノ「!!!」



チノ「…」チラッ


ココア『…やはり……やはり私は……千夜さんに……』ズーンッ

チノ(あ…あぁ………)



ココア『…そうですよね……私はチノさんみたいな元気もなく暗いですし…頭も悪いですし…
    これじゃあ嫌われても当然……当たり前のこと……』ブツブツ


千夜『…えっ…何……ど、どうしたのよぉ…??』


チノ「ちっ…千夜さんっ!ちょっと……」チョイッ

千夜『……?』


チノ「あのっ……コ、ココアさんは恐らく千夜さんの言った事を全て真に受けてしまっているんですっ……
   な…なのでっ…先程千夜さんの言った言葉に対しても……そのままの意味で捕らえ、
   千夜さんに嫌われていると思いこんでしまっていて……」ヒソヒソ


千夜『……えっ……』サァー




千夜『そっ……そんな……私そんなつもりじゃっ………』オロオロ


チノ「分かってますっ…なのでここは素直に謝って正直になりましょうっきっとココアさんも分かってくれますよ……」

千夜『すっ……素直にっ……正直に…』




千夜『………』バックンバックン


千夜『スゥ~……ハァ~……よ、よしっ…』ドキドキ



千夜『コ…ココアちゃんっ!!//』


ココア『……?』



千夜『そっ…そのっ……さっきはごめんなさいっっ!!迷惑だなんて言ったの嘘っっ!!///』


ココア『ほ…本当ですかっ……』

千夜『え…えぇっ!ココアちゃんの事全然嫌いじゃないしっ…む…むしろ………』



千夜『すっ……すすすすすっっ……////』プルプルプル


ココア『…す…?』


千夜『…ハッ!って何言わせようとしてるのよおおぉぉ!!!////』ブゥンッ

ココア『いっ!??』<パチーンッ


チノ「!!?」



千夜『うわあぁ~んっ!!ココアちゃんの馬鹿あぁ~っ!!!』ダッ


ココア『……??』ヒリヒリ


チノ「コ…ココアさん…?頬大丈夫ですか…」


ココア『…私……本当に千夜さんに嫌われてないのでしょうか……』

チノ「…えぇ……た、多分……」



チノ「……」チラッ


[メニュー:桜餅 栗羊羹 白玉善哉 黒糖餡蜜……]


チノ(…こっちのメニュー名は普通なんですね…)


―――――――

――――


シャロ『…ご来店ありがとうございました~』


<ガチャンッ


シャロ『いらっしゃいませ~…ってあれ?チノちゃんと…ココア?珍しいね』


ココア『あっシャロさん…おはようございます』

チノ「すみません仕事中に…こっちの世界のシャロさん達が働いている様子が気になりまして…」


シャロ『…なぁんだそう言う事なんだ…全然良いよ、今はお客さんも少ないし』


チノ「ありがとうございます」ペコリ


チノ「…制服は変わらないんですね…」


シャロ『あぁこれ?可愛いよね、特に私の一番のお気に入りはやっぱりこのウサギモチーフのカチューシャかな…
    この動くたびにピョンピョンはねるこの感じがたまらなくて』


チノ(た…躊躇い一切なく…堂々とっ…!?)


シャロ『ハーブティー出すよ、ココアはこの前と同じで良い?』

ココア『あっハイっ…お願いします』


シャロ『チノちゃんは?』

チノ「えぇっと……ではカモミールを…」


シャロ『分かった、…じゃあ折角来てくれたんだし、ゆっくりしてってね』


――――


今日は以上です。続きは明日で…
…何とか今週中には完結させたいと思っているので最後までどうか…


昨夜来れなくてすみません…再開します。


シャロ『お待たせ、ハイどうぞ』コトンッ

ココア『あ、ありがとうございます。』


シャロ『…そう言えば昨日の夜どうだった?』


チノ「…あっ…き、昨日の夜は初めて向こうの私たちと言葉を交わすことが出来ましたっ!」


シャロ『おっ…それでそれで?』


チノ「その…数日間は元に戻れないって事は分かりませんが、通信機能の事は確実に伝えられましたっ…!」



チノ「…向こうは昨夜、リゼさんが泊まりに来てくれていたらしくて…」


シャロ『…天々座先輩…?』ピクッ

チノ「はいっ!恐らくリゼさんがいなかったらあそこまで明確には伝えられなかったかもしれませんっ…」


シャロ『………』


シャロ『…そっちの天々座先輩はどんな人かな…?』


チノ「えっ」



チノ「えぇ~っと……雄々しい感じで…いつもラビットハウスにモデルガンやコンバットナイフを持ち込んだりする
   ちょっと困った人…です。」


ココア『えっ…えぇっ!?モデルガンって銃ですよねっ!?…あ…危なくないんですかっ…?』

チノ「こっちのリゼさんもよくイタズラグッズ持ち込んでますよね…?多分そんな感じです。慣れたと言いますか…」


チノ「…でも今回の様にいざという時は非常に頼りになりますっ…結構照れ屋な一面もありますがとても真面目で優しい方です。」

シャロ『へぇ~…そうなんだ~……』



シャロ『………』



シャロ『ありがとう、ゴメンね?話遮っちゃったみたいで…』

チノ「えっ……あ、ハイ…」


チノ(…今の間は一体……)



ココア『ご馳走様でした。美味しかったです。』コトンッ


シャロ『そりゃ良かった♪仕事中でもいつでも良いからもし良ければココア一人でまたおいでよ』

ココア『…はい、是非…』


チノ「…すみません…仕事中に突然お邪魔してしまって…」


シャロ『ううんむしろ大歓迎だよ、今暇だし…話ができる相手がいた方が気持ちも落ち着くしね』


チノ「そ…そうですか…」


ココア『…では…お邪魔しました。』



シャロ『こちらこそじゃあまたいつか~…』


シャロ『…あっ…そうだっ』


ココチノ『「?」』


シャロ『忘れる所だった…最後に一つだけ、昨日またちょっと考えてみたんだ』


シャロ『…鏡の事なんだけどね………』


―――――――

――――


チノ「…………」

ココア『……どうしたんですか?チノさん』


チノ「…先程のシャロさんの話…それを聞いて元の世界に戻る事がより現実的に思えてきて……」


チノ「……そうなると…必然的にこの世界の皆さんとはお別れって事になるんだと考えたら……」


ココア『………』


ココア『きっと…大丈夫ですよ』

チノ「…えっ…」


ココア『あの鏡が原因でチノさんがここに来たのなら…あの鏡がある限り行き来は可能なのではないでしょうか…?』

チノ「……!!」


ココア『…でも流石にうまい話すぎですよね、そうでなくても私はこのままもう一生会えないって事が考えられなくて…』



ココア『…永遠のお別れなんて…あり得ません』


チノ「…っ…」



チノ「…すみません……私…ずっとネガティブな事ばかり考えていました……」



ココア『しかし…鏡で行き来できるとしたら…』


ココア『…向こうの世界に行っている時にもし不注意でその鏡を割ってしまったら…』

チノ「っっ…!!!」ゾワッ


ココア『…あっ…す、すみません!…縁起でもないことを……』


チノ「い、いえっ!…そ、そうですよねっ…その可能性もありますよねっ……」


ココア『と、とりあえず先の話はまだ置いておきましょうか…』

チノ「…そうですね」



<…オォ?アレッテモシカシテ…

<…タブン……


チノ「……この声は…?」


メグ『やっぱり!二人ともよぉ~っす♪』

マヤ『…おはよ……』


ココア『あっ……チノさんのお友達の……』


チノ「メグさんっ!マヤさんっ!?ど、どうしてここにっ…!?」


メグ『超グットタイミングッ!!今丁度チノッちの家行こうとしていた所だぞー!』


チノ「えっ…?わ、私の家ですか…?」


メグ『いやー実はさー…この前親戚に映画のチケットいっぱいもらっちゃって、これからチノッちも誘おうと思ってたんだー』ペラペラ

マヤ『…一緒に行く…?』


チノ「わっ…私ですか…本当にっ…!?」

メグ『当たり前だろー?んじゃその反応、チノッちは行くって事で…』


メグ『…ココ姉はどうするー?』


ココア『えぇっ!…私も良いんですかっ…!?』


メグ『おぉココ姉も同じ反応?これは全員行くっていうパターンだなーっ!!ラッキー♪』

メグ『じゃあ早速映画館へレッツGO♪GO♪♪』ビシィッ


マヤ『……強引すぎるよ……』ハァ



ココア『……』

チノ「……」


<クスッ


ココア『そうですね、今は細かいこと考えずめいっぱい楽しみましょうか』

チノ「はいっ!」



―――――――――

―――――――

――――



ココア「ねぇリゼちゃんっ!!これからチノちゃんと……」

チノ『マヤちゃん達と一緒に遊びに行くんだけどリゼちゃんはっ!!?』


リゼ「い、いや…私は良いっ!!この後も用事あるしなっ……」


ココア「そっかぁ…用事があるならしょうがないね……」


チノ『う~ん…残念……』



ココア「じゃあね~リゼちゃあ~んっ!!」

チノ『また明日~っ!!』


リゼ「あ…あぁ……またな……」


<キョウハチヤチャンノトコロカラサキイコッカー♪

<エッ!!コッチノアマウサアン!?タノシミー♪


リゼ「………っ///」ウズウズ


リゼ(お…抑えろ私いぃっっ!!流石にアイツらと一緒に遊ぶのはキツイだろおぉっ…!!)ワナワナ


リゼ「…くぅっ……//」ダッ



―――――――

――――



服や


リゼ「…正直あのチノはめちゃくちゃ可愛かった……」

リゼ「…私もキャラを変えれば少しはこのっ…お…雄々しさは無くせるだろうか…」


リゼ(例えばこの……普段穿かない様なスカートとかを……)


リゼ(…そしてココアやあのチノみたいに天然元気キャラに……)


~~~~~~~~~~~~~~

<バタンッ!!


[リゼ「みんな~っ!!おはよ~っっ!!」キラーンッ]


[リゼ「私もチノちゃんココアちゃんだ~いすきっっ!!」ダキィッ]


<パァンッ!!


[リゼ「あぁ~っ!!!安全装置かけるの忘れてたああぁ!!」オロオロ]


~~~~~~~~~~~~~~


リゼ「っ//////」ボフンッ


リゼ「あ、あああんな真似できるかぁっっ!!////」

リゼ(……そうだじゃあ逆に……女性らしくお淑やかな感じはどうだ…)


~~~~~~~~~~~~~~

<カランカランッ

[リゼ「あら皆様、ご機嫌麗しゅう♪」]


[リゼ「花も恥じらう乙女ですわ♪」]



~~~~~~~~~~~~~~


リゼ「何か見た事あるぞっ!!?」


リゼ(これも駄目だ…となるといっその事その二つ混ぜてみるのは……)


~~~~~~~~~~~~~~


┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ッッッ!!


<ドバタンッッ!!


[リゼ「皆さぁ~んっっ!!!ご機嫌麗しゅう~っっ!!!」バンッ]


~~~~~~~~~~~~~~


リゼ「何考えてるんだ私はあぁぁ!!迷走しすぎだろおぉぉ!!!//」ガァーッ



シャロ「リ…リゼ先輩……?」オソルオソル

リゼ「うおぉおっっ!?」ビクゥッ


リゼ「シャ……シャロかっ!?ど…どうしてここにっ…//」ドックンドックンッ


シャロ「あっ…す、すみませんっ!!…バイトの買い出しに行ってたらたまたま先輩を見つけてっ…」

リゼ「そっ…そうかっ……//」


シャロ「リゼ先輩は服屋で一体どんな服を買おうとしていたんですか?」

リゼ「…ちょ…ちょっとイメチェンでスカートを買おうかどうか迷っててな……」


シャロ「ス…ススススカートですかっ!?リゼ先輩がっ!!」

リゼ「…あぁ……」



シャロ(リゼ先輩のスカートっ…見てみたいけどそれじゃ私の中の先輩のイメージが…どうすればぁっっ……)


シャロ「あ、あああのリゼ先輩っ!!」

リゼ「なっ…何だっ!?」


シャロ「せ、せせせ先輩はイメチェンする必要なんてないですよぉっっ!!」


リゼ「…ほ、本当か…?」


シャロ「だ…だってリゼ先輩今のままでも十分…充分……」


リゼ「充分……?」ドキドキ



シャロ「充分カッコいいですからぁっっ!!///」

リゼ「」ガーンッ



リゼ「…ハハッ…そうか……私は何処まで行っても“カッコいい”…なんだな……」ズゥーンッ


シャロ「…えぇっ?リ…リゼ先輩っ…??//」

リゼ「……ありがとう…目が覚めたよシャロ……私は可愛くなれない……」ブツブツ



シャロ「せ…先輩ぃっ!?ど、どうしたんですかあぁぁ!!?」オロオロ



―――――――

――――


シャロ「か…可愛くですかっ!?」


リゼ「…正直に言うとな……あのココアみたいな性格になったチノがその…可愛くて…
   自分もその…キャラを変えたら…と…」

シャロ「そ…そうだったんですか…ってチノちゃんまだ戻ってないんですかっ!?」


リゼ「…アイツらは元に戻る戻らない以前にその選択すら眼中にない…と言うか全く考えてないんだ……」

リゼ「本当ポジティブと言うか能天気と言うか…」チラッ

シャロ「…?」



リゼ「…キャラが変わるのをカフェインのせいに出来るシャロが正直羨ましいっ…!」


シャロ「え…えぇ~っと……すみません…」




リゼ「…ココア達は千夜の甘兎庵に行くって言ってた…もしかしたらシャロのいるここにも来るかもしれない」

リゼ「その時は頼むっ…シャロからもココア達にガツンと言ってやってくれっ…もうお前だけが頼りなんだっ…」


シャロ(せ…先輩に頼られたっ……!!///)

シャロ「任せて下さいっ…!先輩の手をここまで煩わすあの二人に思いっきり言いますっ!!」キラキラ


リゼ「本当かっ!助かるっ…!」


シャロ(リゼ先輩にここまで言われたらもうとことんやるしかないっ…)

シャロ(ココア!チノちゃん!覚悟してなさいっ!!)



―――――――――

―――――――

――――


今日は以上です。やっと話も終盤の方に…
明日こそは必ず更新します。

…完全に寝落ちしてました…今更ですが少しだけ更新します。



<カランカラン…


ココア「千夜ちゃんおはよーっ!!」


メグ「おっ…おはようございますっ!!」

マヤ「遊びに来たぜー!!」


千夜「あら?ココアちゃんと確かチノちゃんのお友達の…」


チノ『千夜ちゃんやっほーっ!!』バーンッ


千夜「えっ…えぇっ!?チ、チノちゃんまだ戻ってないのっ!?」

ココア「いやぁ~実は~…そうなんだっ」



千夜「だ…大丈夫…?本当に戻れる…??」オロオロ


チノ『大丈夫っ!!えぇ~っと…』

チノ『そうだっ!む、向こうのココアちゃん達と昨日話が出来たんだっ!!』


千マメ「「「ええぇっ!!?」」」


ココア「うんっ!やっぱり話が出来る位だから多分簡単に戻れると思うんだ~っ♪」


マヤ「マ…マジかぁっ……」キラキラ

メグ「すごいっ…違う世界でも話ができるんだ~…」キラキラ


千夜「か…鏡の世界のココアちゃん達…かぁ…」



千夜「…ハっ…そうだわ!この前聞きそびれちゃったけど…そっちの世界の私達ってどんな感じなのかしらっ!?」


マヤ「あぁそれ私たちも気になってた!!」

メグ「どんな感じなんだろ~♪」


チノ『えぇっとね…ココアちゃんがこっちの世界の私みたいで~…』

千夜「チノちゃんみたいなココアちゃんっ!?……そ…想像できないわ……」


チノ『マヤちゃんがクールで…メグちゃんは積極的で男っぽい感じかなぁ~』


マヤ「お…男っぽいメグ!?」

メグ「クールなマヤちゃんかぁ~…見てみたいなぁ~♪」


ココア「…う~ん…何かそれって…」


ココア「まるでみんなの性格が反対になったみたいだねっ♪」


チ千マメ「「「『あっ!!!!』」」」


ココア「…??」


マヤ「…えっ!?も、もしかして鏡の世界って…そう言うことなのかっ!?」

メグ「鏡だから…性格が反転した世界なのかなぁ…」



千夜「性格が…反対……」


千夜「!」ピーンッ


千夜「ねぇチノちゃんっ!そ、そっちの世界の私はどうかしら!!」ワクワク


チノ『う~ん…とっても恥ずかしがり屋さんっ!!』

千夜「恥ずかしがり屋…他にはっ!?」


チノ『あとは…怖がりな部分やちょっとドジな所も可愛いっ!!』


チノ『シャロちゃんともすごく仲いいよっ!…あっシャロちゃんは何でも知ってていつも冷静でカッコいいんだぁ!』

千夜「良かったわ…そっちの世界でもシャロちゃんと仲良しなのね♪」


ココア「私はっ!!私はっ!?」

チノ『ちょっと照れ屋だけどいつも優しい大好きな私のお姉ちゃん!!』


ココア「ありがとおぉぉ!!」ダキィッ



マヤ「…やっぱり…みんな反転してる!」

メグ「せ…世界中の人たちみんな逆になってるのかな…」


マヤ「う~む…聞きたいことはまだ山積み状態だな…」


千夜「…まあとりあえず今は折角来てくれたんだし…何か食べていく?すぐ用意するわ!」

チノ『うんっ食べる!!』


千夜『はいっ、じゃあこれがメニュー表よ♪」スッ


チノ『どれにしようかな~…』ペラッ



チノ『!!?』

どうしてもここに来れる頻度が…
大変遅くなりましたが更新します。


チノ『ち…千夜ちゃん?こ、これって本当にメニュー表…?』

千夜「?そうよ?」


マヤ「相変わらずすごいメニュー名だなー…」

メグ「えぇ~っと…じゃあこれにしよっかな~」


ココア「じゃあ私はこの[漆黒の闇に沈みし白君]で!!」


千夜「了解したわ~♪」


チノ「えっ…えぇっ!??」キョロキョロ



チノ『その…し…漆黒の…って言うのは…??』


千夜「白玉善哉っ」


チノ『じゃ…じゃあこの[広大な草原に咲く一輪の野花]って言うのはっ…!?』

千夜「抹茶ケーキよ♪」


チノ『…んんん???』グルグル


マヤ「おぉ!?チノが困惑してるぞっ!!」

メグ「向こうの甘兎庵のメニュー名と違うのかなぁ?」



千夜「そ、そうだったの!?私てっきり…」


チノ『こ、こっちの甘兎庵はすごく個性的で良いと思うよっ!』

チノ『来るまでどんなメニューなのか分からないところも面白そうっ!!どれにしようかな~…』


千夜「…ゴメンねチノちゃん、指南書があるの…」スッ

チノ『えっ!?そ…そうなのぉ!!?』


チノ『…じゃ…じゃあ何で……わざわざこのメニュー表を…??』



千夜「そ…それは……こだわりよっ!!」ドーンッ



チノ『なんだぁそうだったんだ~』

マヤ「納得した!?」


――――

『「「「ごちそう様でした~!!」」」』


チノ『こっちの甘兎庵のお菓子もやっぱりすっごく甘くて美味しかった!!』

千夜「本当!!光栄だわ♪」


ココア「やっぱり妹達と食べるお菓子はいつもより美味しく感じるよ~っ!!」



マヤ「…」

マヤ「!!」ピーンッ


マヤ「チノ!メグ!ちょっとこっちに……」チョイッ



チメ「「?」」トテトテ




ココア「あれ?どうしたんだろう…」


チノ『ココアお姉ちゃんっ!!』ダキッ

ココア「ええぇっっ!!…チ…チノちゃんっ!?どどどどうしたのぉ!!?//」


チノ『じ…実は今日マヤちゃんが…』チラッ


マヤ「やっべー!財布家に置いてきちゃったー(棒)」

メグ「ほ…本当にー?それは大変だよー(棒)」


チノ『だからお願いココアお姉ちゃんっ!!何とかマヤちゃんの分だけでもっ…』


メグ「お願いしますココアお姉ちゃんっ!!」ズイッ

マヤ「ココア姉貴っ…!!」クゥーン



ココア『はうわぁっ…!!』ズキューン



ココア「妹たちの分は全部私が払うよっっ!!!」バシッ

メグ「えぇっ!!ほ…本当に良いの…?」

ココア「大丈夫っ!!お姉ちゃんに任せてっ!!」


千夜「サービスするわ~♪」



マヤ「やりぃっ!」パァンッ

チノ『イエイッ!!』パァンッ


―――――――

――――



シャロ(ココア達が来たら何て言おうかしら…)


シャロ(自然な流れで…[…ねえそろそろ元の世界に戻る方法を真剣に考えた方が良いんじゃない…?]とか…)

シャロ(いや駄目よっ!!リゼ先輩にガツンと言えって言われてるしこんな優しい言い方じゃっ…)

シャロ(じゃあ[あんた達いい加減に本気で考えなさいよぉ!!一生戻れないとか言う事態になったらどうすんのよぉっ!!]か…)


シャロ(あぁでもこれ言い方キツすぎるかしらっ!?ココアはともかくこの言葉でチノちゃんが傷つく事態になったら私はっ…)

シャロ(うぅ…ガツンと言う事がこんなに難しいとは…)



<カランカラン…


シャロ「…ハッ!……い、いらっしゃいませー!!」


ココア「やっほ~シャロちゃんっ!!」

チノ『おはよ~!』


シャロ「なっ…コ、ココアとチノちゃん!?」


シャロ(どうしよう…早すぎるっ!ま、まだ言う事まとまってないのにっ…)


千夜「お邪魔するわ~♪」


シャロ「何で千夜までいるのよおぉぉっっ!!?」


千夜「実は最近うちの新作のお菓子が完成してついでにちょっと試食してもらいたくて…」

シャロ「な…なんで今なのよ…」


千夜「ココアちゃん達が次はフルール行くって言ってたから丁度良いと思って付いてきたのよ」


シャロ「また今度で良いじゃない…」


<バタンッ


メグ「遅れてゴメンね~っ!」

マヤ「家から財布取ってきた!!(フリ)」



シャロ「えぇ!?」


シャロ(えっ…えぇっ!!?こんな大人数になるなんて…聞いてないっ!?)



千夜「すぐ戻らないといけないから早速試食を…」ゴソゴソ

シャロ「ねぇ…何か嫌な予感しかしないんだけど…」


マヤ「おっ!そのお菓子シャロにもあげるのかっ!?」

ココア「抹茶のショコラだよね!私あれ好きだな~♪」


シャロ(…抹茶のお菓子?)

千夜「えぇ…ハイこれ♪」スッ


シャロ「あ…ありがとう……」


シャロ(本当に抹茶なら…大丈夫よねっ…)パクッ



――――



シャロ「きゃっほ~いっっ!!もうどうでも良いわ~っっ!!!」ホワァ


チノ『えぇ!?シャ…シャロちゃんがまたっ…??』

千夜「実は茶菓子にはカフェイン含まれているものも多くあるのよ♪」


メグ「へぇ~~そうなんだぁ~」

マヤ「初めて知った!」


シャロ「さぁ皆ぁ~!!割引するからじゃんじゃん注文しちゃってぇ~!!」


ココア「じゃあラズベリーフティー一つ!!」

シャロ「毎度ありぃっ!!」イエイッ☆


―――――――

――――



シャロ「…なんか頭がボォーッとする……」


シャロ(何かしらコレ…まるで酔った時のような…いやでもそんな物食べた記憶は…)

シャロ「…ハッそれよりもココア!アンタ達もっと真面目に元の世界に戻る方法考えなさいよぉ!
    アンタ達が調べないとこっちも何もできないしっ…何よりリゼ先輩の手を煩わせているのよっ!!」バッ


コツゼン


シャロ「……あれ…誰もいない……?」



―――――――――

―――――――

――――


今日は以上です。最後の方は既に書き留めてあるので後はそこまでを繋ぐだけ

…450レスまでには終わらすと言いましたが500スレ近くまで掛かりそうです…


>>390許して下さいしんでしまいます
文字順を逆にしただけでこうも意味が変わってしまうとは…

…また変な時間になりましたが再開します…


ココア『………』ジッ

チノ「………」ゴクリ



〇<――――――ザザッ


ココチノ『「!!」』ズイッ




〇[チノ『…えっ?』]

〇[ココア「こ…この音って…!?」]



チノ「…き…聞こえますかっ!チノですっ!!」


〇[ココア「チ、チノちゃん!?…って事は…]

〇[チノ『ほ…本当に繋がった……』キラキラ]


ココア『良かった…ちゃんと出てくれましたね…』


チノ『あっ…ココアちゃんもいるんだね!!やっほー♪』


ココア『…チノさんは相変わらずですね』ホッ

チノ『えへへ…』



〇――――~~~~ <グニャァ



ココア『!!!』 チノ「!!?」




〇――~っジジッ……――~ッ…



ココア「…あれぇ?何か鏡が……」



〇~==―ザッ……~―ジジジッ―――~~ッ……~



チノ「こ……これはまさかっ……」



〇―~=―ジッ……~―~~……


〇フッ…――――――――――――



チノ『あっ…き…消えちゃった……』

ココア『…も…元の鏡に……』




チノ「………っ」

チノ「あ、あのっ……!」


ココア「チノちゃん今のはっ…!?」


チノ「…恐らくですけど…この鏡はいずれか映像も通信できるようになるかもしれないんです!!」


ココア「…えっ」



ココア「ええぇぇえぇっっ!!?」

チノ『嘘おぉぉおぉ!!?』



チノ「…どうやら今はエネルギーの関係で音声しか送れない状態らしく…今のはその前触れみたいなものかもしれなくて…」



ココア「…へぇ~…そっかぁ~映像かぁ~…!」キラキラ

チノ『向こうの私たちの姿も見れるなんてっ…ワクワクするっ!!』キラキラ



チノ「…聞いてますか?」


ココア「あっ…あぁうんっ!!も、もももちろん聞いてるよ!!」アセアセ


チノ「………」ハァ



ココア「そうだっ!!昨日から聞きたかったんだけど…」

ココア「最後チノちゃんが言ってた数日間は…って言うのは…?」


チノ「あっ…はいその…」

チノ「私たちはあと数日間は元の世界に戻れないという事を伝えたくて…」


チノ『えぇ!!そ、そうなのぉ!?』


チノ「…説明すると長くなりますが…結論的に確かです。」


ココア「そっか~あと数日間かぁ~っ!!」


チノ『ね、ねぇそっちの私っ!!それってだいたいあと何日位か分かるかなっ!?』

チノ「ぐ…具体的には分かりません!」


チノ「実は…今までの事は全部こっちのシャロさんが考えてくれたものでして…」


チノ『シャロちゃんが!?』

ココア「シャロちゃんやっぱりすごいなぁ~…」カンシン


チノ「そ、それでですね!今日もシャロさんが私たちにこう話してくれたんです……」



~~~~~~~~~~~~~~


チノ「…前兆…ですか?」


シャロ『うん、何が起こるのかは分からないけどね…元の世界に戻る様になる前日、
    鏡に何かしらの変化が必ず起こる…それも細かいものじゃなく分かりやすい位の変化で』

シャロ『今がエネルギーの蓄積期間であれば元に戻る当日はその数日分のエネルギーを世界間移動の為に一気に放出することになるよね?』

シャロ『…それ程大きな鏡の働きの変化…その二つの働きの切り替え時に何も無いのはちょっと不自然すぎないかな?』


ココア「言われてみれば…しかしその鏡の働きに…私たちの常識は通用するでしょうか…?」


シャロ『そうだね…でもエネルギーは特に異状なく無事に溜まっている様だし…』

シャロ『それが今後も順調に行くとしたらまずイレギュラーな事態は起こらないと思うんだ、
    出鱈目な力だけど多分物理法則は私たちの常識の範囲内で考えられるよ』


シャロ『…まぁでも万が一もあるしね…もし鏡に何か変化が見られたらすぐ私に電話してね、
    よほどの事が無い限り絶対に出るよ』

チノ「…本当に何から何までありがとうございますっ…いつもシャロさんに頼みっぱなしで…何度お礼を言ったらいいか…」


シャロ『いやいや~…私も好きでやってる部分もあるし…こういう不思議ってロマンがあって面白いよね~…』


シャロ『…あっそうだ…もしかしたら前兆で向こうの世界と一切繋がらなくなるかもしれない…
    この事は事前に向こうにも伝えて欲しいんだ』

チノ「はいっ…必ず伝えます!」



~~~~~~~~~~~~~~


チノ「…それでもし連絡が取れなくなってもその前兆に気付いたらそちらも準備して頂けませんでしょうか…?」


ココア「なる程…分かったよチノちゃん!!」

チノ『ラジャー!!』ビシィッ


チノ(…不安です)


〇[ココア「…あっ…そうだっ!私チノ…んに……た…………テッ……………」]



〇<ザザッ―――――――――


ココチノ「『っ……!』」



ココア『……時間みたいですね…』


チノ「…伝えたいことは全て伝えられました……これで…これで本当に元に戻れる日を待つだけですねっ……」


ココア『…そ、そうですね…』



ココア『…今回…話せる時間が昨夜よりも大幅に伸びましたよね…?比べ物にならないレベルで…』


チノ「……音声の方ももう…一切の劣化もなしに普通に聞こえる様にもなってました…」


ココア『映像の方も…途切れ途切れでしたが…はっきりと………』



チノ「………」

ココア『………』



ココア『…明日から…また学校ですね……』

チノ「………」


ココア『…チノさん…大変ですがまた明日も頑張って下さいね?』

チノ「…あっ…はいっ!!…コ、ココアさんも……」


ココア『…それではお休みなさいチノさん……』スッ


チノ「…おやすみなさい……ココアさん……」



<ガチャンッ


チノ「……」


チノ「……………」


チノ(…何でしょうか……)

チノ(…こっちの世界に飛ばされてから…ずっと元の世界に戻るつもりでずっといたのに……)


チノ(…この…スッキリしないモヤモヤは…)


チノ(………)



―――――――――

―――――――

――――


〇<ザザッ―――――――――


ココア「…あぁ!き、切れちゃった……」

チノ『ココアちゃん何聞こうとしてたの?』


ココア「あっえぇ~っと……チノちゃん向こうの生活はどんな感じなのかずぅ~っと気になっててねっ…!」

チノ『そっかぁ~…!』



ココア「………」



ココア「あ…あと……数日なんだよね……」


チノ『……』



―ギュウッ……


ココア「…うぇっ!?チ、チノちゃん!?//」


チノ『…大丈夫だよっココアお姉ちゃんっ!』

チノ『私っ…また今度こっち来るからっ…必ず来るから!!その時はまた…』



チノ『また…一緒に遊ぼうよ!!』ギュッ


ココア「チ…チノちゃんっ……!」ジーン


ココア「…うんっ絶対…絶対にね!!」


チノ『さぁて今日も寝るまで遊ぶぞ~…』

ココチノ『「おぉ~っっ!!」』バッ



―――――――――

―――――――

――――



<――――――………ノ……………



<…………チ…ッチ……―――――


―――――――

――――

――


メグ『チノっち!!?』

チノ「っ!!?」ビクゥッ



メグ「…本当どうしたんだー…ここんとこのチノっちは……調子でも悪いのかー…?」


マヤ『……大丈夫……?』



チノ「…す…すみませんっ……ちょっと考え事をしてて……」


メグ『!』キラ-ンッ☆

チノ「…えっ…?」


メグ『…今…謝ったなー?』

チノ「あっ…」

メグ『よっしゃー!今日一日敬語禁止の刑だーっ!!』


マヤ『…もしも破ったら……?』


メグ『あぁ~…じゃあ敬語で喋った時は無視なっ!!』


チノ「え…えぇえっ!!?」


メグ『んじゃ今からスタートッ!!』パンッ


チノ「ちょっと待って下さいっっ……!!」


メグ『……』

マヤ『……』


チノ「っ…!!」


チノ「…ちょ………ちょっと待ってよ……///」ワナワナ


メグ『お?どしたー?』



チノ「さ…さっきのはそ……その……」


チノ「ふ…不可抗力でっ……しょうがないというかっ……//」


メグ『ん~…でもルールはルールだしなー…ドンマイッ♪』

マヤ『……諦めて……』

チノ「そんなっ……」ガーンッ



メグ『…それよりもさ、最近なんかあったのか?何か元気ないってか上の空ってか…』

マヤ『……悩みがあるなら遠慮しないで……』


チノ「…そ、それは……」


メグ『…あぁいやっ!べ、別に無理して言わなくても良いんだぞー!?ただちょっと心配なだけでさ…』


チノ「っ…………」

メグ『じゃあ話したくなったらいつでも来いよー?ずっと待ってるからさ』


チノ「…あ…ありがとうございます……」


メグ『……』

チノ「…あ…りがとう…?//」


メグ『どーいたしましてっ♪んじゃまた後でなーっ!!』


<キーンコーンカーンコーン


マヤ『…あっ…鐘が……』


メグ『やっべ次移動教室じゃんっ!!?チノっちも急げーっ!!』ダッ


チノ「あっ…h…うんっ…//」


チノ(私は二人にまで心配かけさせて……最低ですっ…)トテトテ


チノ(………)


チノ(……あの二人は……私が元の世界にいつか戻ってしまう事をどう思っているのでしょうか…)

チノ(…もしかしたら何とも思っていないかもしれない、しかし戻った後も再びこっちの世界に来れるとは限らない…)


チノ(…元の世界に戻る日…私は永遠のお別れになるかもしれないこちらの皆さんに何を……)

チノ(………)





チノ(……私は……本当に元の世界に帰りたいのでしょうか……)





―――――――

――――

今回は以上です。…恐らくあと6,7回程の更新で終わります。
最後までどうかお付き合いお願いします。

…更新期間が空いてしまい本当にすみません…
最後まで話がようやくまとまりました。
今日の13時位に再開します。…今後は完結するまで毎日来る予定です。


チノ「…………」ジャリジャリ


ココア『チ…チノさん!?…この大量のコーヒーは一体……?』


チノ「えっ……あ、ああっ!!」ババッ

ココア『…えぇっと……どれがどのコーヒーでしょうか…』


チノ「ゴ、ゴメンココア…ちゃん、ちょっとボーッとしてて……」


ココア『…えっ…!?ちゃ…[ちゃん]…!?』


チノ「……あっ」



チノ「……ああぁあぁっ…!!?///」カアァッ


チノ「い…今のはっ…わ、わわわ忘れて下さいっっ!!///」

ココア『………?』


ココア『…それにしても珍しいですね、チノさんがミス?するなんて…』

チノ「…本当にすみません……」


ココア『もしかして…鏡の事について何か気がかりが…?』


チノ「……はい………」


チノ「…鏡の映像通信が…昨夜の段階でもうほぼ完全になってましたよね…?」

ココア『…そうですね…時間も音声と変わりないまでに伸びていましたし……』


~~~~~


〇[ココア「今日もつながったよ!!」]

〇[チノ『そっちの世界の私たち元気ーっ!?』ブンブンッ]


ココア『……っ//』

チノ「………//」


〇[ココア「あ、あれ?どうしたの!?顔赤いけどっ……」]


〇[ココア「…も、もしかして風邪っ……!?」オロオロ]


チノ「な…何でもないですっ!!//」


ココア『き、気にしないで下さい…//』


〇[ココア「そうだっ…ねぇ見てチノちゃん!今日はね……」ゴソゴソ]

〇[ココア「リゼちゃんがクッキー作ってきてくれたんだよ!!」バーンッ]


チノ「えっ…!?」

ココア『リ…リゼさんの…クッキー……!?』ビクビク


〇[チノ『それがすっごく甘くて美味しくて…まるでお店に売ってるクッキーみたいで!』]

ココア『…そうですよねっ…そちらの世界のリゼさんのですよねっ……』


〇[ココア「?」]

ココア『…何でもないです……//』


〇[チノ『リゼちゃん何でもできてすごいなぁ…このクッキーココアちゃんにもあげられたらなぁ~…』]

〇[ココア「う~ん…そうだっ!戻る時にポケットに入れてみたらどうかなっ!?」]


〇[チノ『おぉっそれだよ!!ココアちゃんすごいっっ!!』ダキッ]

〇[ココア「えへへ……そ、そうかなぁ~//」テレ]


ココチノ『「っっ……!!///」』ワナワナ



~~~~~~


チノ「……//」

ココア『………//』



チノ「そ、それでですねっ…!」

ココア『は、はいっ』


チノ「私は…こっちの世界に慣れ過ぎてしまって……元の世界に戻るって事が分からないんです…
   あと少しでこちらの世界を離れなければならないって事が考えられなくて……」

チノ「…こちらの世界に来れたのも…偶然鏡を覗いてしまっただけです…
   特に別の世界に行きたいなども今まで考えたこともありませんでした…」



チノ「…私は……この世界に来た意味はあるのでしょうか……」



ココア『………』


ココア『…私ではチノさんの思っている事完全には分かりません…』

ココア『ですがっ…チノさんがここに飛ばされてきた理由…何となく分かる様な気がします…』


チノ「…えっ…」


ココア『その…わ、私はそれのおかげで鏡の世界のチノさんとこうして出会えましたし、向こうの私たちの事も知る事が出来ました』

ココア『…こう言った機会がなければ…私は今のチノさんの存在すら知りえなかったと思います
    チノさんのおかげで毎日が新鮮でした…それだけで少なくとも私にとっては意味あります…』

ココア『もしかしたら…今回の入れ替わりは単なる偶然なんかではなく……』


ココア『かっ…神様が私たちを出合わせる様に仕向けた…運命的なもの…だったかもしれませんねっ…//』


チノ「う…運命……ですか……」


ココア『す、すみません!自惚れるようなこと言ってしまい……説得力ないですよねっ…//』


チノ「………」


チノ「…クスッ…ココアさんらしいですね」


ココア『え…えぇ?そうですか……??』

チノ「ありがとうございますココアさん、少しだけ楽になった気がします」

ココア『チ…チノさんがそう言ってくれるなら…私は何よりです』



ココア『…そう言えば…ずっと気になっていたのですが……』


ココア『あの…先程の…コ、ココア[ちゃん]と言うのは…』

チノ「っ////」ボフンッ



チノ「あ……あ、ああアレはっ…!!と…友達に罰ゲームとして今日一日敬語禁止されててっ…///」


チノ「そ…その…ずっと考え事してたのでついっ…///」ワナワナ

ココア『そ…、そうだったんですね……アレは少しビックリしました…』


チノ「と、ととととりあえずコーヒーは全部作り直しますのでっ……!
   ココアさんは少しそこで待って頂けませんかっ…//」


ココア『あっはい…』


―――――――

――――

――



〇………


〇<――――――ザザッ

〇<ブオンッ


〇[ココア「チノちゃんっやっほー!!」ピース]


チノ「こんばんは…ココアさん」


〇[チノ『ココアちゃんもこんばんはっ!』]


ココア『…こんばんは…もうこれも恒例になりましたね』

〇[ココア『そうだね~♪』]



〇[チノ『あっそうだ!!今日学校でね小テストがあったんだけど…』ゴソゴソ]


チノ「えっ…!?」

〇[チノ『見てみて!満点だったよ!!』バーンッ]


チノ「!!」

〇[ココア「ええぇっっ!!?チ、チノちゃんすごい!!」]

〇[チノ『えへへっ…//』]


ココア『…チノさんああ見えて成績は良いんですよね……ハァ…』

チノ「そ…そうなんですね…」ホッ


チノ(…わ…私も学力は変わらない……ですがこれはな…何故……??)



〇[ココア「よ~しっ…頑張ったチノちゃんにご褒美でお姉ちゃんが何でも言う事聞くよ!」]

〇[チノ『本当っ!!?じゃ…じゃあ…』]


〇[チノ『い…一回だけ私の事お…お姉ちゃんって呼んでもらいたいかもっ…//』]

〇[ココア「えっ…えぇええぇぇっっ!!?逆にいぃっっ!?」]


チノ「……」


チノ(…相変わらず…いつも通り…と言うかココアさん達は元の世界に戻る事になんの不安はないんですね…)

チノ(これじゃあ…一人で色々と考えていたのが馬鹿みたいじゃないですか…)


チノ(……)


チノ(…もはや当たり前の日常になっていた鏡の世界の私達と話が出来るのもあと少し…)

チノ(シャロさんの言ってた前兆が見えたら私は――)


〇[チノ『お願いっ!一回だけっ……』]


〇[ココア「う…うんっ…じゃあ本当に一回だけっ…」]

〇[ココア「チ…チノお姉ちゃんっ…///」ボソリ]


〇[チノ『っ!!』ドキーンッ]


〇[ココア「こ…これで良いかな…?//」ドキドキ]


〇[チノ『可愛い……』]


〇[ココア「えっ?」]


〇[チノ『ココアちゃん可愛いぃっ!!』ガバッ]

〇[ココア「ヴエェェ!!?チ、チノちゃああぁぁん!!?」]


ココチノ『「……っ///」』カアァッ


ココア『わ…私たちは一体…何を見させられてるのでしょうかっ……//』

チノ「…さ…流石にこれはもうっ…耐えられる気がしませんっ…///」



〇[チノ『あっごめんっ!…ココアちゃんが可愛くてついっ…』]

〇[ココア「…全然大丈夫だよっ!で、でも今は向こうの私達も見てたからっ…//」]


〇[チノ『あっ…あぁそうだったぁ!!//』]


〇[チノ『…ゴメンねそっちの世界の私達っ!…ほったらかしちゃって…』]


チノ「…い…いえっ……//大丈夫ですので……」


〇[ココア「…ハッ…わ、私はどっちのチノちゃんも同じくらい好きだから安心してねっ!!」]

チノ「べ…別に嫉妬してる訳じゃありませんっ…//」




〇[チノ『私もどっちのココアお姉ちゃんも大好きだよっ!!』]

ココア『…お姉ちゃんじゃないですっ……//」



〇[チノ『…あっそうだ…ココアちゃん!実は今日もリゼちゃんがクッキー作ってくれて―――――』]




〇<ブツンッ―――――――――


ココチノ『「え………!!?」』




ココア『えっ…い、今……突然映像が切れ……』スッ


〇シーン……


ココア『っ!……音声までもっ……』

チノ「そんな…前触れもなくっ……いつもならこんなに突然じゃなく徐々に消えていくはず……!」ハッ



―――シャロ『元の世界に戻る様になる前日、 鏡に何かしらの変化が必ず起こる…それも細かいものじゃなく分かりやすい位の変化で』―――



ココア「……まさかっ……」

チノ「こ…これが前兆……!?」



―――

[シャロ『…なる程…鏡の通信が突然切れた…ね……』]

チノ「…はいっ…まるで電池が切れたかの様にっ…しかも切れる時間も昨日より早くて…」


[シャロ『………』]


[シャロ『…うん…それは前兆で間違いないと思う』]


チノ「っ…!」


[シャロ『鏡が突然切れたのは多分スリープモード…いわゆるエネルギー放出の為の準備期間に入ったから…』]

[シャロ『通信に余計なエネルギーを消費するのを抑えるためかもしれない』]


チノ「で…では私は明日には元の世界に……」


[シャロ『…その可能性が高い…万が一にもうちょっと先になるかもしれないけど…』]

[シャロ『…準備はしといた方が良いね』]


チノ「…シャロさん…今までありがとうございました……シャロさんのお陰で私は……私はっ…!」


[シャロ『…明日ラビットハウスに行くよ…そこでちゃんとお別れしよ?』]


チノ「は、はい…!」


[シャロ『………』]


[シャロ『…今日はお休みチノちゃん…また明日元気な顔見せてくれたら嬉しいな』]

チノ「はいっ…おやすみなさいシャロさん…」


[シャロ『…じゃあね』]



<プツッ プーッ…プーッ


チノ「………」


ココア『…やはりアレは前兆だったんですね…』


チノ「………」


ココア『…明日……皆さんにお別れの事を話しましょうか…』


チノ「………」


ココア『……チノさん?』

チノ「えっ?…あ、は、はいっ!?何でしょうかココアさんっ…」


ココア『……いえ…』


ココア『…とりあえず…今日は寝ましょうか…』

チノ「…そうですね……明日に備えて………」


ココア『………』


<ポンッ…


チノ「……?」


ココア『…すみません…無理を言う様ですがっ…』

ココア『明日は…いつも以上に元気に過ごしましょうっ!
    チノさんがそんな感じだと私たちまで暗くなってしまいますっ…!』


チノ「………っ」


チノ「…そうですね…すみませんココアさん」




<バタンッ


チノ(………)


チノ(…この世界に来てから早10日……私は…遂に元の世界に帰れるのですね…)

チノ(……明日……ココアさんはああ言ってくれてはいたのですが…皆さんにどう言う顔で会えば良いのでしょうか…)


チノ(…帰った後…再びこちらの世界に来れるのはいつになるか分かりません…
   すぐかもしれませんし何年か先になるかもしれません……こんな事…誰にも知る術がないですし…)


チノ(…それに……)


――ココア『…神様が私たちを出合わせる様に仕向けた…運命的なもの…だったかもしれませんね…』―――


チノ(……私が今回こちらに来れたのが本当に運命的なものなら……私はもうこの世界には…)


―――――――

――――

――


今日は以上です。続きはまた明日に…何時になるか分かりませんが来ます


本当に申し訳ございませんでした…
毎日更新と言っていた次の日からこの体たらく…自分の発言の責任能力の低さにうんざりする…


翌日 土曜日

ココア『……』

チノ「……」


ココア『…今日で本当に……最後のラビットハウスですね…』

チノ「今思うと…長い様で短かったです……」


ココア『とりあえず今日はいつも以上に気合を入れて頑張りましょうっ!』


チノ「はいっ!!」  <ドッドッドッ……




<バタンッ!!


リゼ『おはようございますわあぁ!!今日も爽やかな陽気ですわねええぇっ!!』


ココア『あっおはようございますリゼさん』

リゼ『ココアさぁん!ご機嫌麗しゅう~っ!!』



チノ「………」



チノ「あ、あの……リゼさん……」

リゼ『はいっ!?何でしょうかチノさあぁんっ!!』ババッ



チノ「…そ…その……」

リゼ『?』

チノ「い…今までありがとうございましたっ…!それと申し訳ありません……実は私は……」


リゼ『……』



リゼ『……どうやら……今日でお別れなのですね……』


ココチノ『「えっ……!?」』


チノ「し…知ってたんですかっ……?」


リゼ『えぇ…最近のチノさんの様子やお二人の会話がたまに少しだけ聞こえたりで……何となくでしたけど…』


ココア『そ…そうだったんですね……』

チノ「…す、すみませんっ…今まで言い出せずにいて……」


リゼ『いえいえっ!!全然気にしてませんわああぁ!!チノさんなりに気遣って下さったんですわよねっ!!?』


<ギュッ


チノ「!!」


リゼ『次会った時たっくさんお話ししましょうっ!!私ずうぅっと待ってますわっ!!!』


チノ「……っ…」

チノ「はいっ…もちろんですっ…!」


リゼ『約束ですわああぁっ!!チノさんも今日頑張りましょうっっ!!』

リゼ『では私着替えて参りますわあぁぁ!!』シュンッ


チノ「あっ…!」


<バタンッ


チノ「………」



ココア『……リゼさん……気付かれていたんですね……』

チノ「…私…本当に……あんな感じで良かったのでしょうか…ちょっとあっさりと言うか…」


ココア『……恐らく別世界のチノさんの事を聞かなかったり普段通りに接してくれたのも…』

ココア『リゼさんなりの気遣いかもしれませんね』


チノ「………」

ココア『…では……私達もお店の準備しましょうか』



―――――――

――――



<ガチャンッ ガラガラ…


シャロ『…こんにちはチノちゃん、ココア、遅くなってごめんね』


チノ「シャロさんっ……!」



シャロ『…実は…あともう一人千夜も連れて来てるんだけど…』チラッ

シャロ『……』


ココア『千夜さんですかっ…?』


シャロ『…今すぐ引っ張り出してくる』スッ


――


-…ハナシテッ!

―…サイゴグライシッカリシテ…ナ?


<ガチャンッ ガラガラ…


千夜『…う……うぅっ……//』


チノ「千夜さんっ!」

シャロ『………』ポンポンッ



シャロ『…どう?少しは泣き止んで落ち着いた?』スッ

チノ「えっ…」


千夜『なっ…泣いてなんかいないわよぉっ!!//』ワナワナ


シャロ『…今朝チノちゃんが今日元の世界に戻るかもしれないって話をしてからさ…ずっと……』

千夜『だ…だから泣いてないって言ってるだろぉっ……!//』カァッ


チノ「…千…夜さん……?」


千夜『…ハッ!』


千夜『かか勘違いしないでよねっ!?な…泣いていたのはその…目にゴミが入っただけでっ!!』

千夜『べ…別に………チノちゃんが元の……元の世界に帰ることくらいっ…何でも……』


チノ「………」


<ペコリ


千夜『……えっ……?』



チノ「…千夜さん…今まで本当にありがとうございました…甘兎庵で食べたケーキ…とても美味しかったですっ」


千夜『っっ…!!』ブワァ


千夜『あ……あっ……/』ポロポロ


<ギュウゥッ


チノ「!!?」


千夜『絶対…絶対また来なさいよぉ!!』

千夜『もし…忘れたりなんかしたら……承知しないんだからぁっ……!//』ワナワナ


チノ「あ…あの……千夜さ…」



千夜『うわああぁぁん!!』ダッ


ココア「!!!」


<バタンッ!!


シャロ『ちょっ…千夜!!』


シャロ『……ゴメン、ツレが慌ただしくて…手痛かったでしょ』

チノ「い、いえ…そんなこと……」


シャロ『………』

シャロ『…私はね…?ずっと誰かに頼られるってことに憧れてたんだ』


チノ「…えっ…?」


シャロ『まぁよく千夜に勉強教えてとかはしょっちゅう泣きつかれたりはするんだけど…そう言うのとはまた別で…』

シャロ『…ほら、私ってこんな性格だからさ、目立ちたがりとかでも全然ないから今までそんなの全然なくて…』


シャロ『…正直…今回の件は初めてで正直本当に嬉しかったんだ、人の役に立てたってこともそうだけど
    何よりもチノちゃん達がこんな私でもここまで頼ってくれていたことがね…』


チノ「………」


シャロ『…チノちゃんがこっちに来たおかげで今までとは違う新鮮で刺激的な毎日を送ることができたよ』

シャロ『新しい事も得てこの10日間は本当に楽しかった……だから私もチノちゃんにお礼がしたい』


シャロ『…チノちゃん今までありがとね』ペコリ


チノ「っ…こ、こちらこそっ……」

チノ「私が今日まで安心して暮らせたのも…全てシャロさんのサポートがあったお陰ですっ…!」


チノ「シャロさんがいなかったら…今頃私はっ…!!」


ココア『……』


ココア『…シャロさんが出してくれた推理…私には考えられなかったことも色々ありました…
    きっと私達だけではここまで辿り着けなかったと思います』

ココア『私からも…ありがとうございます』

チノ「本当に…ありがとうございましたっ…」


シャロ『……うん…もしまた会えた時…今度はそっちの世界の話を聞かせてくれると嬉しいな…』


チノ「………っ」

チノ「はいっ……是非……」


シャロ『…ありがと』


シャロ『…私はもう行くよ、そろそろお客さんも来て忙しくなる時間帯だし、千夜も追わなきゃね…』スッ



チノ「……あのっ…!」

シャロ『?…なにか分からないことが……?』


チノ「いえ……すみません…何でもないです……」

シャロ『…そう?なら良いけど』


チノ「…シャロさん…今までお世話になりました……」ペコリ

シャロ『良いって!…本当に好きでやっていただけだしね……じゃあ……』



シャロ『またね』



<ガチャンッ



ココア『…皆さん…とても優しかったですね…』


チノ「……」


ココア『…これであとは…マヤさんとメグさんの二人でしょうか……』


チノ「………」


チノ「……」


ココア『………?』


チノ「あっ…す、すみませんっ……仕事の続きしましょうっ…!」

ココア『…はい…?』



―――――――

――――

――



――メグ『きょ…今日元の世界に戻るって本当なのかっ!?』――――


――マヤ『そんな……いきなり……』――――



チノ(………)



――メグ『…まぁちょっと寂しくはなるけど、別にもう会えないって訳じゃないんだろー?』――――


――マヤ『…また…そっちで元気でね……』――――


――メグ『そっちの世界の私達にも宜しくなー!!』――――



チノ(………)


チノ(……[また]……)



――リゼ『次会った時たっくさんお話ししましょうっ!!私ずうぅっと待ってますわっ!!!』――――


――千夜『絶対…絶対また来なさいよぉ!!』――――


―― シャロ『もしまた会えた時…今度はそっちの世界の話を聞かせてくれると嬉しいな…』 ――――


チノ([次]…[今度]……)


――――――シャロ『またね』――――――



チノ(っ…)


チノ(皆さん…私が再びこちらの世界に来ることを……よそ者の私をこんなにも……)


チノ(……私は……私はっ…!)



―――――――――――――――――――――――――――

~~~~~~~~~~~~~~~~~~


すみません今回は以上です…次の更新で本編完結させます。

<<490 この先は全て書き留めしてあるのでできれば今夜には…
遅くても何とか明日までには更新…できるよう努めます。

ありがとうございます。今夜更新できそうです。
今日の9時半頃から最後まで行きます。宜しくお願いします


<カチッ カチッ カチッ…


ココア『…あともう少しで時間ですね…』


チノ「…はい…本当に…」


<カチッ カチッ カチッ……



ココア『………』

チノ「………」



ココア『…チノさん…短い間でしたが…色々とありがとうございました…私もチノさんのお陰で……』


チノ「コ…ココアさんっ……」

ココア『…はい?何でしょう…』



チノ「………」


チノ「…私……」








チノ「私っ…まだこちらの世界に居たいですっ……!」





ココア『……えっ………』



チノ「……私は最初ここに来た時…知らない世界で過ごすことがとても不安で…一刻でも早く元の世界に戻りたいと思っていましたっ…」

チノ「でもっ…実際に鏡の世界での皆さんに会ってみたらっ……性格は違くても私に対してとても優しくしてくれてっ……」


チノ「そんな…皆さんとこれから離ればなれになってしまうのが嫌でっ……」



ココア『…だ…大丈夫ですよっ…!また次来れる時……』




チノ「絶対なんてないじゃないですかっ!!!」


ココア『っ……!!』



チノ「…絶対に……絶対にまたこっちに来れるなんてっ……分からないじゃないですかっ……」


チノ「…わ……私はぁっ……!」



――ポロ……ポロ……




ココア『っ!!』



チノ「…ヒッグッ……エグッ………」ポロ…ポロ

ココア『チ…チノさんっ……!?』


チノ「ツッ……私っ…この世界がっ……大好きですっ…!!」


チノ「この世界の…マヤさんっ…メグさんっ…リゼさんっ…千夜さんっ…シャロさんっ……」


チノ「そしてココアさんもっ……皆大好きに…なってし…まいましたっ……」


チノ「…このままっ……このま…ま帰って……二度とこっちの世界に…来れなくなるかもしれないっ……て考えたらっ……」

チノ「こんな気持ちになる位なら…いっそのことっ…!!」



ココア『…………』



<フワァ…


チノ「……えっ……」


ココア『…私もですっ……私も……チノさんのこと…大好きですよ……』


ココア『なので……もしこのまま本当にお別れなんてことになったら……私も辛いですっ……』

ココア『…いえっ!私だけじゃありませんっ…そうなったらきっと皆さんも悲しいはずですっ…!』



ココア『……それと同様に……チノさんも……あちらの世界の私や皆さんが待っているのでしょう……?』



チノ「っ………」




ココア『…大丈夫ですっ……もし再びこっちの来れなくてもっ……私のチノさんと過ごした時間は無くなりませんっ……』

ココア『……再び……こっちに……』


チノ「……本当に…すみません……わがままを言ってしまって……」



―――ツーッ……ポタッ



チノ「…えっ…?」



ココア『あ………うっ………』ポロポロポロ…


チノ「コ…ココアさんっ……!?」


ココア『っ……!!//』ゴシゴシッ


ココア『私はっ……!!チノさんのこと…絶っ対に忘れませんっ!!』

ココア『また…またいつか遊びに来て下さいっ…いつでも大歓迎ですのでっ…!!//』


チノ「…ココアさんっ……」


チノ「本当に……今まで色々とありがとうございましたっ…!!」スッ…


ココア『グッ……こ…こちらこそっ…ありがとうございましたっ…!』

ココア『…あとっ…戻ったら…そちらの世界の私にも……私からありがとうって…伝えて頂けませんでしょうか……!?』


チノ「…はいっ…!」



――――

――



――シャロ『方法は恐らくこっちの世界に来た時と同じく同時に鏡を覗く事、やっぱりそれ以外考えられない』―――


――シャロ『…そうだね…巻き込まれる可能性もあるから念のためココアは部屋の外に出るなり離れたりした方が良いかも』――


チノ「………」チラッ



チノ「…約束の時間まであと一分……」


<ココア『チノさん?準備は出来ましたかっ?』

チノ「あっ…はいっ!!」

<ココア『…それでは一応、私はもっと離れますね……』スッ



チノ「………」


チノ(私……こっちの世界に来て本当に良かったです)

チノ(色々なことがありましたが…どの思い出も私の貴重な宝物になりました)


チノ(…本当に……楽しかった………)


<カチッ… カチッ… カチッ…


チノ(…あと10秒……)ドッ ドッ ドッ…


チノ(…5…4…3…2……)


チノ(1……)バッ



〇<ピカー――――ッ




チノ「っ……!!」カッ!!



コトンッ……



―――――――――

―――――――

――――  





~~~~~~~~


チノ「――………っ」


チノ「……こ…ここは……?」キョロキョロ


<――…アッ!?アレハ…ワタシッ!?


チノ「えっ……?」バッ


チノ『お~い私~っ!!』トテトテ



チノ「え…ええぇっ!!…わ、私っ!?」


チノ『やっぱり!そっちの世界の私なんだね!!やっほー♪』


チノ「…そっちの世界の私…」


チノ『…そう言えばココ何処なんだろうねぇ…?なんか変な感じ』キョロキョロ


チノ「…あの…」

チノ「ここは……もしかしたら鏡の世界同士の境界…の様な場所かもしれませんね…」


チノ『…あぁなるほどぉっ!!すごいねそっちの世界の私!!』


チノ「…本当に……同じ私とは思えません……」



チノ『…う~ん…何かそっちの私とかってややこしいよねぇ…』


チノ『…チノちゃん!!』ビシィッ

チノ「えっ…!?」


チノ『えへへ…自分の名前をちゃん付けで呼ぶのって何か恥ずかしいねっ…//』テレッ

チノ『まあいっか!!ねぇチノちゃん!!』


チノ「…は…はい…?」


チノ『私ねっ…チノちゃん達の世界大好きだよっ!!性格はちょっと違くてもみんなすっごく優しくて面白いしっ!!』


チノ「……っ…」

チノ「…それは私もですっ…そちらの世界も…素敵な世界ですね」


チノ『本当!ありがとうっ!!』ニカッ


チノ「―っ!!」


チノ「…本当そっちの私はすごいです……私にはそんな明るい表情出せませんし……」


チノ『えぇ~っそんな事ないよっ!!チノちゃんももっと笑った方が可愛いって!!』


チノ『…って自分に言うのもなんだけどねっ…//』


チノ「……」


チノ「こ…こうですか…?」グイーッ


チノ『あっはははっ!!変な顔~っ!!』ドッ


チノ「わっ…笑わないで下さいっ…!///」カアァッ


チノ『あっ…ゴ、ゴメン!つい…』



チノ『私っ…すっごく楽しかったんだぁ…チノちゃん達の世界に行けて本っっ当に良かったよ!!』

チノ「…私も…そちらの世界に来れて……良かったですっ……」


<ダキッ


チノ「ぅえっ…!?///」


チノ『…ありがとうねチノちゃんっ……』

チノ「っ……」


チノ「……また…いつか会えると良いですね……」


チノ「チ……チノさんっ……//」



<……ザッ………ザザザ――


<―――――ピカー――――――ッ



チノ「!!」


チノ『あぁ~!やっと私の名前呼んでくれたんだぁ!!嬉しいっ!!』ギュッ


チノ「ま…まぁ…そ、それよりもこれはもしかしてっ……」


チノ『…そっか…もう…』スゥーッ


チノ「!!」


チノ『…本当にじゃあね!あっ…ココアちゃん…ちにも……ろ………ォ……―――』スゥーッ


<パッ

チノ「あっ…!!」カッ!!



~~~~~~~~~~~~~~~~



――――

― ― ― ― ―

……………………………



チノ「……んん……」


チノ「…ここは…私の部屋……本当に戻れたのでしょうか…」ガラガラ… スッ⊃写真


チノ「……良かった……ちゃんと戻れてますっ…」ホッ


チノ「……」


チノ(…一時期はどうなることかと思いましたが…無事に帰る事ができるんですね…)

チノ(…そうっ……鏡!!鏡さえあればまた向こうの世界に行き来がっ…)チラッ



チノ「えっ………!!!?」サァーッ



―――


ダッダッダッダッ……


<バタンッ!!



ココア「チノちゃあぁん!!大丈夫だったぁ!!?」


チノ「…エグッ……アゥッ……」ポロポロ


ココア「えっ…えぇチ、チノちゃん!?な、何で泣いてっ…!?」


チノ「…かっ……鏡がぁっ……」


ココア「かっ…鏡が……?」チラッ



ココア「っ…!!」



  。  ⋄
 , ∴-  ◌
/ ▿ ●▭ 。 △
 ◬ ⊡ , ̻ ⋄
   ▻



ココア「………そっか……割れちゃったんだね……」

チノ「…これじゃっ……この状態じゃあもうっ……向こうには……もうっ…!」



ココア「…………」



<ギュウッ…

チノ「……コ…ココアさん……?」




ココア「……おかえりっ……チノちゃんっ……」ポンポンッ



チノ「っ…!!」ブワァ


チノ「ココアさんっ……ココアさぁんっっ!!」バッ



ココア「…うん……よしよし………」ナデナデ

チノ「うわあああぁあぁぁん!!!」ギュウゥッ



―――――――

――――

――



チノ「………//」トテトテ


チノ(昨夜は…気が動転していたとは言え……私はココアさんに何をっ…//)

チノ(確か昨日は…ココアさんに抱き着いて思いっきり泣きつき……その後は……)


チノ(…気付いたら朝に…それもココアさんも隣で寝ていた状態でっ…)

チノ(ハッ…まさかっ…昨日私はそのまま泣き疲れてそのままっ……)



チノ「っっ!!///」ボフンッ



チノ(あ…あぁ…昨日の夜をやり直したいっ…!!////)フシュー…



<ポンッ


チノ「ひゃあっ!?」ビクンッ


マヤ「お~すチノッ!!奇遇だなっ!!」

メグ「こんにちはチノちゃん♪」


チノ「…あっ……メグさん、マヤさん……こんにちは…」ドッ ドッ ドッ


マヤ「ぅおっ!?…って事はチノ……」

メグ「無事戻って来れたんだね!!良かったぁ~…」


チノ「……」


チノ「あの…今回の件で二人にも色々手伝って頂けたようで……ありがとうございます」


マヤ「ん?別になんもしてないけどっ!?」

チノ「えっ?」


メグ「あのチノちゃん学校でも大人気だったよ~♪」

マヤ「なかなか面白いやつだったなぁ~!!」


チノ「ちょ…ちょっと待って下さいっ!!…じゃ、じゃあ…あっちの私はそのままのキャラで…学校をっ…!?」


マメ「「そうだよーっ!!」」


チノ「」ガーンッ


チノ「そんな…私は明日からの学校生活をどうやって送れば……こんな豹変っぷりじゃ誰でも………」ブツブツ


マヤ「あっ…そうだ!なぁチノ!今度機会があったらその鏡使わせてくんねぇ!?」


チノ「…え……」

メグ「異世界ってどんな所なんだろ…ワクワクするなぁ~♪」


チノ「………」

チノ「…すみません……鏡はその……私が帰ってきた時に割れてしまって……」


マメ「「えっ…えぇっ!?」」


マヤ「わ…割れた…!?」

チノ「…はい……」


マヤ「………」

メグ「………」



マヤ「…まあ…あんま気を落とす必要は無いんじゃないか…?」


チノ「…?」


メグ「そ、そうだよっ!異世界につながる鏡はそれだけじゃないかもしれないしっ!!」

チノ「あ……!!」


マヤ「逆にそれしか無いなんてさ、不自然すぎね!?」

チノ「っ………」


チノ「…そ、そうですよね…すみません……一つしかないって決めつけて…一人で勝手に落ち込んでました…」


マヤ「…まぁ…でももう向こうの世界のチノに会えなくなるかもしれないって考えるとなぁ…」

メグ「うん……ちょっと寂しいよね……」


チノ「………」


チノ「あっ…あのっ!」

マメ「「…?」」


チノ「あの…み、皆さんでアレ…やりませんかっ…?///」


マメ「「アレ……?」」


マヤ「アレ……ってまさかっ!!」

メグ「アレって…アレの事!?でもこっちのチノちゃんが…!?」



チノ「…はいっ…それならもし向こうに行けなくても向こうの世界に行った気分になれるかもしれませんし……」


チノ「その…私も一回こっちの世界でやってみたいとも思いましてっ…///」


マヤ「……」

メグ「……」



チノ「…どうですか…///」ドキドキ


マヤ「…あははっ…良いなソレっ!!」

メグ「私も大賛成だよ~」


チノ「ほ…本当ですかっ!?」

マヤ「ただしっ!!提案したからにはチノも全力でやってくれよな~?」ニヤニヤ


チノ「うっ…は、はいっ…分かりましたっ……//」

メグ「じゃあ皆で手を重ねよっか~♪」



――――

――


チノ「さあっ…今日も元気に頑張ろうっ!!//」

マメ「「おぉ~っ!!」」

チノ「…チマメ隊~……」



<バッ





「「「ファイヤーーッッッ!!!」」」






  ~完~


…終わりです。建てた当初は10日程で完結させる予定だったのですが気付けば既に一か月弱…
予想を遥かに上回る文章量となってしまいました

これまで支援して下さった方、コメントして下さった方、とても励みになりました
本当にありがとうございます


今後はおまけとして鏡世界の「モカさん来訪」と「酔ったシャロ」の2本を書こうと思っているのですが
どちらの方を先に書いた方が良いですか…?ちなみにどちらもチノたちが入れ替わる前の話です。

遅くなりました。更新します。


おまけ1 「モカさん来訪」


ココア『……はい……えぇ、分かりました』

ココア『…では失礼します……』 ピッ


チノ『ココアちゃん誰と電話してたの~っ?』


ココア『え~っと…今週末に姉がこちらに来る様でして、その件について…』

チノ『えっ』



チノ『ええぇぇぇえぇっっ!?コ、コココアちゃんってお姉ちゃんいたのおおぉぉっ!!?』


ココア『あっ…すみません、そういえば言ってませんでしたっけ…』


チノ『びっくりしたよっ!その…ココアちゃんって何となくお姉ちゃんっぽいからっ…』

チノ『あぁ~ココアお姉ちゃんの更にお姉ちゃんかぁ…どんな人なんだろぉ~♪』ワクワク


ココア『………』


ココア『あ…あの…チノさん?姉の前では……できればその…私をお姉ちゃんと呼ぶのは控えて頂けないでしょうか…//』

チノ『えっ!?どうしてっ!?』


ココア『そ…その……は、恥ずかしくて……//』


ココア『それに……この事を姉に知られるのはちょっと……』


チノ『?』


ココア『…いや、何でもないです…と、とりあえずお願いしますねっ』

チノ『う~ん…分かった!』


チノ『その代わりココアちゃんのお姉ちゃん私も一緒に迎えに行きたいっ!!』


ココア『…それ位なら…』


チノ『やった~っ♪』


――――

――


当日


ドタバタ…


ココア『チ…チノさんっ!!早くして下さいっ…!』

チノ『ゴ、ゴメン!!…あぁっ…どの服着て行こうっ…これも良いしっ…』オロオロ

ココア『……も…もうっ……じゃあ私先に行ってますのでチノさんは後でっ…』


チノ『お願いっ!もうちょっとだけっ…!!』ウルウル


ココア『っっ……』


ココア『わ…分かりましたので…急いで下さいっ………/』



――――――

―――



<タッタッタッ……


ココア『ハァ…ハァ……ようやく予定の場所に着きました……』

チノ『……ゴメンねココアちゃん……』


ココア『……とりあえずこの近くの噴水広場で待ってると言う連絡を頂きましたが…』




モカ『………』



チノ『あっ…も、もしかしてあそこにいるお姉さんって…!?』ビシィッ

ココア『あ、そ…そうですっ……』トテトテ



チノ『…ハァ…ハァ……』

ココア『す…すみませんっ!!遅くなってしまって……』



モカ『………』



モカ『……遅い……』ギロッ


モカ『集合予定時刻30秒もオーバーしている…貴様どれだけ私を待たせれば気が済むんだぁ!!』バァンッ



チノ『!!?』ビクッ


モカ『だいたいな、集合時間っていうものは普通余裕持って来ないか?私なんてもう20分も待っていると言うのに…』



モカ『…私がいないからって呆けた生活を送ってるんじゃないだろうな…』ギロッ



ココア『い…いやそんな事はっ……』


モカ『じゃあ何で遅れた?納得のいく説明が出来るんだろうな』

ココア『そ……それはっ……』



チノ『コ……ココアちゃんの……お姉ちゃんっ……??』ガタガタガタ


モカ『…ん…?君は……』チラッ

チノ『!!?』ビクッ

チノ『はっ…ははは初めましてぇっっ!?かかか香風智乃と申しまぁすっっ!!?
   父がラビットハウスのオーナーやっていまあすっっ!!』ビシィッ


モカ『……そうか…君が[チノさん]か……』


チノ『へっ…わ…私の事知って……?』


モカ『君の話はココアからよく聞いてるよ、いつも明るく元気で一緒にいて楽しい方…ってな』

チノ『えっ…えぇええぇぇっっ!?コ、ココアちゃんがっっ!!?』


モカ『………』

チノ『…あっ…えぇ~っと……コ、ココアさんが……ですか……?』


モカ『…最初怖がらせてしまった様な私が言うのもなんだが…無理して敬語使う必要はないよ』


モカ『ココアから本当によく君の名前が出るからな…ついこの前なんて[チノさんは笑顔が素敵で見てるこっちまで笑顔になってしまいます…]なんて』

ココア『ちょっ……//』


チノ『えぇっ…!?/』



ココア『あ…あのっ…それはですね……こ、言葉の綾と言いますか……//』

チノ『コ…ココアちゃんっ…私の事そんな風に思ってくれていたなんてっ…!!』キラキラ


モカ『だからチノ、私は君と一度でも話をしてみたいとずっと思っていたんだ、君に会えて光栄だよ』

チノ『えへへっ…そっかぁ~…//』テレッ


モカ『よし…ココア、早速ラビットハウスまで案内してくれ、続きはまたそこでしよう』


ココア『は…はいっ…』



―――――

――


モカ『じゃあ改めて自己紹介する、私の名前は保登 モカ、ココアの姉だ』


モカ『突然だが…今日から3日間ここに泊まる事になっている』



ココチノ『『ええぇえぇぇっ!!?』』



ココア『そっ…そんなの聞いてませんっ!!』


モカ『当たり前だ、今言ったんだからな』

モカ『それとも何だ?私に見られたら不味いものでもあるのか?』


ココア『そ…そういうものではっ……』



モカ『もちろんチノの父にも話はつけている、…すまないな…今日から少しの間お世話になる』

チノ『ううんっ!私は全っっ然大歓迎だよっっ!!』


チノ『今日から宜しくね!!』ニカッ


モカ『っ…!』キュンッ

モカ『……成る程……これは確かにココアがああ言うのも分かる気が……』


チノ『?どうしたのぉ?』キョトン

モカ『い、いや!何でもないっ…//』




ココア『あの……何故泊まる事に…?』


モカ『そうだな…一つはココア、お前がこっちに来て弛んだ日々を送っていないか確認するため』

モカ『もう一つはまあその…純粋な好奇心だ』


ココア『好奇心?』


モカ『お前が今暮らしているこの街は一体どんな所なのか…他にも色々気になる所もあるしな』


ココア『………』



チノ『…じゃあ明日モカさんにこの街を案内しようよっ!!』

ココア『チノさん!明日は仕事がっ…』

チノ『あっ…そっかぁ……』


モカ『………』


モカ『明日は私もラビットハウスで働かさせてもらう』



ココチノ『『えっ』』


モカ『一時的とはいえここに住ませてもらうんだ、少しはこの店に貢献しないとな…』

モカ『それに客もたくさん来るだろう?街の雰囲気も知れる良い機会だと思って…』


ココア『そ…それはそうなんですけど…』


モカ『…それじゃあ明日…チノ、分からないことがあれば色々と頼んで良いか?』

チノ『もちろんだよっ!!私に任せてっ!!』ビシィッ



ココア『………』


ココア『………あぁ…………』


―――――――――

―――――

――


今日は以上です。この話はあと2回程の更新で終わらそうと思います。


期間が空いてしまい申し訳ありません…少しだけ更新します


モカ『おいっ!!このカップ欠けてるじゃないか!!こんなものを客に出すつもりか!!』


ココア『すっ…すぐ新調しますのでっ…』

モカ『早くしろ!!』

ココア『はいっ…!』ダッ


モカ『全く……』


チノ『モ…モカさんっ……!??』オソルオソル


モカ『そこぉ!隅の方まだ汚れてる!!』ズバッ

チノ『は…はいぃ!!』ビシィ



――



<ピカーッ☆


モカ『……』ツーッ


モカ『…よし…まあこれ位で良いだろう』



ココア『…良かった……』ホッ

チノ『はぁ…あぁああぁぁ』ブルブル



ココア『……姉は家の店の時準備の時も…いつもこんな感じなんですよ…』ボソッ


チノ『え!!?』



<ダダダダダダダッ……


モカ『…ん?何の音だ…』


ココア『あっ…恐らく……』 ダダダダダダッ



<ドバタンッ


リゼ『皆さあぁん!!ご機嫌麗しゅう~ですわ…っあらぁ!?
   なんか店内がすごく綺麗になっている気がしますわあぁああぁぁ!!!』



チノ『あっ!おはようリゼちゃん!』


モカ『リゼちゃん?…あぁなるほどこの子が……』


リゼ『??えぇ~っと…そちらの方は…』


モカ『初めまして、少しの間こちらで働かさせて頂くココアの姉の保登モカだ…宜しく』


リゼ『まあ!!ココアさんのお姉様でいらっしゃったのねぇ!!歓迎致しますわあぁぁ!!』

モカ『君の話もココアからよく聞いているよ、…妹がお世話になっている』ペコリ

リゼ『いえ!とんでもございませんっっ!!私もココアさんによく助けてもらってますしっっ!!』


リゼ『モカさんっ!!今日は宜しくお願いいたしますわあぁ!!』


モカ『…あ…あぁ……』

モカ『それでは私少し着替えて参りますわあぁっ!!』ヒュンッ



<バタンッ!!


モカ『………』


モカ『…聞いていた通り何か…色々と凄い子だな…』

チノ『リゼちゃんは何でもできて凄いんだ~!忍者みたいでかっこいい!!』


ココア『に…忍者って……』


モカ『…言い得て妙ではあるな…』



――


モカ『…さて…伝票はこれか……』カチッ スススススッ…

モカ『……ん?このボールペンインクが……』


リゼ『私新しいのもってますわああぁぁ!!』バッ


モカ『あぁ助かるよ、ありがと……』カチッ



――ビリリッ!!――

モカ『いっ!!!』ブンッ



ココチノ『『!!?』』


リゼ『あっ……』


<カランッ…カラン……コロコロコロ


モカ『…………』

モカ『…これは一体どういうつもりだ?』ギロッ


リゼ『あ…あぁああぁぁっっ……』ワナワナ



リゼ『申し訳ありませんんっっ!!本気で間違えましたああぁ!!!
  こちらが本物のボールペンですわあぁっ!!!』ドゲザッ!!

モカ『いや間違えたって……』


リゼ『本当にすみませんでしたああぁぁっっ!!』ヒュンッ

モカ『あぁおいっ!!』


モカ『…何なんだアイツは……』カチッ ススススッ…

ココア『…アレは悪気はないんですが……』


モカ『…間違えた?そもそも何であんなものをここに持ち込んでいる?』


ココア『…言ってませんでした…リゼさんはその……ちょっとイタズラが好きでして…』
    
モカ『何だと!?』ガタッ


ココア『で、でも仕掛けるのは実際私達だけなんで…恐らくさっきのは本気で間違えたのだと…』



チノ『きょ…今日のイタズラはビリビリペンだったんだ……』ブルブル

ココア『ハァ……今度は一体どんな手で……』



モカ『なっ…慣れ過ぎだろ……』



――――――

―――





…とりあえずおまけの方も完結だけはさせます。
次もいつになるか分かりませんが5日は空けない様心がけますのでどうか暖かい目で……

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2017年04月06日 (木) 17:25:21   ID: fS8toth3

又続き作って欲しいですわ

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom