マヤ「チノってココアのことが好きなの?」 (29)

チノ「!」

マヤ「だって、チノっていつもココアと一緒にいるじゃん」

チノ「それはココアさんがドジですから私がカバーしてあげないと」

メグ「そういえば、ココアちゃんのそばにいるといつも嬉しそうな顔をしているよね~」

マヤ「顔にもよく出ているしな」

マヤメグ「もしかしてココア(ちゃん)のことが好きなの?」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1400616269

チノ「べ、べ、別に…」

チノ「別にココアさんは好きじゃないです」

チノ「ココアさんはお店の同僚であって、家に一緒に泊まっていますが、好きではありません」

マヤ「でも、チノ、顔が赤いよ」

メグ「最近のチノちゃん、よく顔に出ているわよ」

チノ「!」////

ラビットハウス


チノ「確かに一緒にいる時間は長いですけど」

チノ「別にココアさんは好きではありません」

ティッピー「(そう言って本当はココアの事が好きなんじゃろ)」

ティッピー「(ココアと一緒にいる時の顔を見ればすぐに分かるぞ)」

チノ「あれ、ココアさんは?」

ティッピー「今日は1日中出かけると言ってなかったか?」

チノ「えっ!」

少し経って


リゼ「チノ、どうした?いつもより元気が無いぞ」

チノ「私はいつもと同じです」

リゼ「(どう見てもいつもと同じに見えないが)」

千夜「チノちゃん、大丈夫?」

チノ「私はどこもおかしくないです」

千夜「だってチノちゃん、いつもより元気が無いわよ」

チノ「気のせいです。私はいつも通り元気です」

千夜「ココアちゃんがそばにいないから元気が無いのね」

チノ「ココアさんがいなくても私は元気です。大丈夫です」

千夜「そう…」

マヤ「遊びに来たよ!」

チノ「…」

メグ「チノちゃん…」

マヤ「チノ、我慢しないでいいんだよ」

チノ「私は我慢していないですよ」

マヤ「(ココアがいないだけでこんなになるなんて…)」

マヤ「チノ、辛かったら私たちを抱いていいんだよ」

メグ「ココアちゃんの代わりにならないかもしれないけど、少しは気持ちが良くなるよ」

チノ「…」

チノ「ありがとう…」ギュッ

夜になって


チノ「お父さんとおじいちゃんはバーに行き」

チノ「リゼさんとマヤさんとメグさんは帰りました」


シーン


チノ「…」

チノ「寂しい… 寂しいです…」

チノ「ひとりは寂しいです…」ウルッ

チノ「ココアさん、早く帰って来て…」ウルッ


ガチャッ


ココア「ただいま~」

チノ「!」


ギュッ


ココア「ち、チノちゃん…」

チノ「遅い… 遅いですよ… ココアさん」ポロッ

ココア「ご、ごめんね」

チノ「ココアさんがいなくて寂しかったです…」ポロポロ

ココア「な、何泣いているの?」

チノ「ココアさんのせいですよ。私が泣いているのは」

ココア「私のせい?」

ココア「もしかして帰りが遅くなった事に…」

チノ「違いますよ」ポロポロ





「私、ココアさんの事が好きになってしまったんですよ」


チノ「いつも私に接してくれるから好きになってしまったのですよ」ポロポロ

チノ「お姉ちゃんの事が好きになってしまったのですよ」ポロポロ

ココア「(お、お姉ちゃんって…)」

ココア「チノちゃん…」


ギュッ


チノ「!」

ココア「お姉ちゃんもチノちゃんの事が凄い大好きだよ」

ココア「だってチノちゃんは」



「私にとって一番の妹だから」

ココア「マヤちゃんもメグちゃんも私の妹だけど、チノちゃんが妹の中で一番大好きだよ」

チノ「マヤさんとメグさんを勝手に妹にしないでください」

チノ「でも嬉しいです」



「一番大好きと言ってもらえたから」

ココアの部屋



ココア「眠くなって来たからそろそろ寝よう」

ココア「今日は色々あったな」

ココア「チノちゃんに告白したり、告白されたり」


ガチャッ


チノ「お姉ちゃん…」

ココア「チノちゃん、どうしたの?」

チノ「お、お、」


「お姉ちゃんと一緒に寝たいです」

チノ「何か今日はいい夢を見られそうです」

ココア「私もいい夢が見られそうだよ」

ココア「夢の中でもチノちゃんと一緒にいたいね」

チノ「私も夢の中でもココアさんの妹でいたいです」

チノ「夢の中でも…」

ココア「…zzz」

チノ「寝るのが早過ぎます」

チノ「でも、これで気にせずにこれが出来そうです」

チノ「…」ドキドキ

チノ「お、お姉ちゃん…」


「おやすみなさい」チュッ

翌朝


リゼ「親父から「戦友から見せたい物がある」と言われて早起きしてやって来たけど」

ココア「…zzz」

チノ「…zzz」

リゼ「まさかココアとチノの寝顔だったとはな」

リゼ「でも、チノの顔色を見る限り、あの後、元気になったみたいだな」

リゼ「ココアもいい顔して寝ているな」

リゼ「こうして見てみると本当の姉妹みたいだな」

ココア「…zzz」

チノ「…zzz」

リゼ「そろそろ起きそうだから店の方に出よう」

リゼ「じゃあ、また後な」

ココア「…zzz」

チノ「…zzz」

少し経って


ココア「チノちゃん、おはよう」

チノ「お姉ちゃん、おはようございます」

チノ「今日から新しい朝ですね」

ココア「うん」

ココア「じゃあ、その新しい朝を記念してやろう」

チノ「はいっ」

「チノちゃん、大好きっ」チュッ

「お姉ちゃん、大好きっ」チュッ



ティッピー「やれやれ、最近の若い娘のやる事は分からないのう」

チノ父「そう言って親父、嬉しそうだな」

ティッピー「わ、わ、わしはチノが幸せになったから嬉しいだけだぞ!」

チノ父「私もチノが幸せになってくれて本当に嬉しい」

チノ父「ココア君、これからもチノの事をよろしく」



おしまい

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom