【モバマス】頑張らなくてはならない理由 (26)

短め?

誤字脱字は許して、あと日本語不自由かも

ちょっとシリアス。シリアスですからね!!

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1484579430



―CG、シンデレラガール。

それは、トップアイドルに等しい立場。

私は、その5代目として君臨した

数あるアイドル達の中から唯一の上位、そこに私はいる

正直な感想としては、とても嬉しい

なぜ? それは昔からの夢だったから・・・



卯月「......」



―私はシンデレラガールになり、様々なことがあった。

もちろん、嬉しいことも沢山あったし、乗り越えられないものでもあった

だけど、一部のそれは私に多大な苦痛をももたらしていることも事実であった―




凛「...卯月?どうしたの?」

卯月「...え?」

凛「いや...なんかボーっとしてたからさ」

卯月「え、あ、大丈夫ですよ?特に悪いところはありませんし」

凛「そう...?ならいいけど」

卯月「心配症だなぁ凛ちゃんは、大丈夫ですよ、島村卯月、頑張ります!」



―そう、私、島村卯月は


 頑張らなくてはいけなくなった―




卯月「おはようございます!」

モバP「ん、おはよう卯月」

卯月「今日の予定はどんな感じですか?」

モバP「そうだな...朝はインタビューに出るし昼からはボーカルレッスン、その後にまた仕事だ」

卯月「そうですか...」

モバP「大丈夫か?かなりハードなスケジュールだぞ?」

卯月「大丈夫ですよ、シンデレラガールとして、立派な姿を見せないといけないですしね」

卯月「それはそうなんですがPさん」

モバP「ん?どうした卯月」

卯月「確か今週末は予定が空いていましたよね?」

モバP「そうだな、その日は卯月は休みのはずだ...それがどうかしたか?」

卯月「ええと...実は、これ...遊園地のチケットがあるんですけど...」

卯月「ママからもらって...Pさんと一緒に行きなさいって...それで、あの」

モバP「あー、そういうことか...ええと、ちょっと待ってくれな...」

モバP「...すまん、その日は埋まってるな」

卯月「そうですか...」

モバP「ごめん、でも大事な話だからな、卯月の次のステージの予定もあるんだ」

卯月「...はい」

モバP「...大丈夫か?少しくらい無理を言っても融通は聞くから大丈夫だぞ?」

卯月「...いえ!大丈夫ですよ!」



― そう、私のステージ

シンデレラガールになれば当然の事。仕事も増えます。

勿論仕事が増えることに嫌気なんて一切ない。むしろこんなに仕事があって嬉しいです

だけど、お仕事が増えれば増えるだけ、私は何かを失っている気がする

だけど...何を失っているのだろう...?

その答えはまだ見つかっていない ―



卯月「...!...!」ハッハッ

トレーナー「...?」

卯月「...っ!」

トレーナー「どうした島村!動きが鈍いぞ!今日は休むか!?」

卯月「いえ...!やらせてください...!」

凛「......」



― 無理を重ねて、頑張る。そんな日々が続いていった



モバP「最近無理してないか?卯月」

卯月「...?」

モバP「...確かにシンデレラガールになって忙しくもなったしな」

モバP「...でもあんまり緊張するなよ、卯月が倒れたりしたら俺はもう泣き叫ぶぞ」

卯月「ふふ、何ですかそれ」


とても安心する、この人と一緒にいると。

・・・なぜ?



  だけど、そんなものは長く続くわけがなかった ―


卯月「あうっ...」バタッ

凛「卯月!?」

未央「しまむー!?」



― ニュージェネでのレッスンの時に、私の疲労は限界が訪れた ―


卯月「えへへ...ちょっと無理しちゃったかな」

未央「しまむー...最近どうしちゃったのさ...」

凛「明らかに異常だよ卯月...無理をしてるよ」

卯月「いえ、大丈夫です、ちょっと無理をしちゃっただけで...」

凛「...もう見てらんないよ、未央、連れてくよ」

未央「あいあいさー!」

卯月「え、ちょっと、凛ちゃん?未央ちゃん?」


___

__

_



モバP「...で、連れてきたのか」

卯月「...ええと」

凛「後は頼んだよプロデューサー」

未央「そうだよプロデューサー!フォローよろしくね!」


バタン



モバP「...」

卯月「...」

モバP「卯月」

卯月「」ビクッ

卯月「...はい」

モバP「その...なんだ」

モバP「ごめん」

卯月「...え?」

モバP「お前がシンデレラガールとして立ったあの日から、卯月が無理をしているのは気付いていた」

モバP「勿論フォローはしていたつもりだった、心配だったからな...」

卯月「あ...」


モバP『最近無理をしてないか?卯月』


モバP「あの時に大丈夫だって言われても、普通なら納得しない」

モバP「俺も、きっと周りが見えてなかったんだろうな...あの時既に事の重大さに気付いて止めるべきだった」

卯月「いえ...そんな事は...」

モバP「昔は卯月や、凛や、未央...NGをよく見れたから」

モバP「...楽しかったよな、あの時は」



・・・そうだ

凛ちゃん、未央ちゃん、私がまだ駆け出しだった時・・・


モバP『よくやった皆!ライブバトルは圧勝だったじゃないか!』

凛『べつに...いつものようにやっただけだよ』

卯月『とっても楽しかったです!またやりたいですね♪』

未央『そうだねぇ、私たちなら余裕余裕♪』

モバP『お?未央、そんなに調子に乗って大丈夫か?トップの道はこんなもんじゃ無いぞ?』

未央『分かってる分かってる♪そんなことより、こーんなに頑張った私たちに慰労というものはないのかね??』

モバP『お?現金な奴め、仕方ないな、今日はおごりだ!』

未央『さっすがプロデューサー!わかってるね!二人とも、いこ!』

凛『ちょっと未央ったら...全くもう...』

卯月『あはは!行きましょう凛ちゃん!』

凛『そうだね...ふふ』



― あの時は楽しかった


  凛ちゃんがいて、未央ちゃんがいて、プロデューサーがいて


  でも、シンデレラガールになってから、個人の仕事が増えて、ニュージェネレーションの仕事が減ってて


  『だけど、お仕事が増えれば増えるだけ、私は何かを失っている気がする
 
   だけど...何を失っているのだろう...?』


   ...そっか

  
   何でこんなことに気付かなかったんだろう ―



卯月「...そうですね、あの時はとっても楽しかったです」

卯月「勿論今も楽しいです。美穂ちゃんや響子ちゃんとのPCSもとっても楽しいです」

卯月「まゆちゃん、智絵理ちゃんとも出会えました」



―  じゃあ、なんで? 何が不満なの? ―



卯月「わからないんです...満足できない自分が...」

卯月「でも、わたしの我儘でみんなに迷惑かけるわけにはいかなくて」


   だから、私は頑張らなくてはならなかった


   皆に迷惑をかけるわけにはいかなかった


   くだらない理由かもしれません、でも、私にとっては大事なことだと思ったんです 



モバP「...卯月」ギュッ

卯月「プロ...デューサー...さん?」

モバP「我儘なんて沢山言うんだ...俺にだって...言っていいんだ」

モバP「いつもの卯月なら...迷惑だって気にしてなかったぞ?

いいんだ、迷惑かけちまえ、そして笑え、俺たちなら許す

卯月が溜め込んで倒れるくらいなら、俺は死を選ぶまであるんだからな...」

卯月「......」グスッ

モバP「...まだダメか?だったらまずは俺に迷惑をかけるんだ。

その後は徐々に皆に慣れていくんだ、平気さ、卯月だってわかるだろ?皆優しいじゃないか」

卯月「は"い"...」

モバP「こんなになるまで放っておいてごめんな...」

卯月「ち"か"い"ま"す"...!!わ"た"し"か"...!」

モバP「...あ、そうだ...卯月、唐突なんだけど、あの遊園地のチケットはまだあるか?」

卯月「...」コクッ

モバP「期限っていつまでだったっけ?」

卯月「...グスッ...ら、来月までです...」

モバP「そっか、じゃあ来週なら俺も卯月も予定空けられるし、その時に行こうか」

卯月「......え?」

モバP「謝罪にもならないけどさ、卯月の慰労ってことでな、凛と未央も誘ったんだけど二人でいけってさ」

モバ「そうそう、前も言ったから嬉しさ半減なんだろうけど...改めて気持ちを切り替えるという意味で言うよ」



卯月、シンデレラガールおめでとう。そして、これからもよろしく



卯月「...っ」


卯月「...う"」

卯月「う"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"ん!!!」ポロポロ

モバ「...」ナデ

___

__

_



モバP「落ち着いたか?」

卯月「はい...」

モバP「珍しかったよ、卯月の泣き顔なんて」

卯月「え、あ、恥ずかしいから忘れてくださいいぃぃ...///」

モバP「ははは!忘れるもんか!あんなに可愛い卯月の泣き顔だぞ?」

卯月「う"ー...」

卯月「...」


― 私は、頑張らなければならない、そう思っていた ―


卯月「プロデューサーさん」


― 私はごく普通の女の子だった ―


モバP「ん?」


― でも、今、改めてシンデレラガールになった ―


卯月「さっき、俺には迷惑をかけていいって言いましたよね?」


― 頑張り過ぎずに、私らしいアイドルを、目指していこうと思います ―


モバP「そうだな、何かあるのか?」


― でも、今だけは ―


卯月「そうですね、今、ちょっといいですか...?」


『とても安心する、この人と一緒にいると。

 ・・・なぜ?』

 それは ・・・ もう言う必要もありませんね


モバP「え?ちょ、卯月?顔がちか...」


― 今だけは、少しだけ頑張っても許してくれるでしょうか? ―

終わりです
卯月最高やっほい可愛いぞその笑顔をもっと見せてくれー

ちょっと変な文になってしまいました。慣れない地の文で読みにくいかもしれないです

卯月はわかりにくいようで分かりやすい明確な好意をPに向けているのが良いですよね
卯月の魅力がちょっとでも伝わってくれれば良いですが

では!

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