ﾋｭｰ､ﾄﾞｻｯ

ボルト「ぐはっ！」

女「ふんっ！！」ﾊﾞﾀﾝｯ

ボルト「いてて、なんだよ・・・意味わかんねぇ」

「あらあら、僕、大丈夫？」

ボルト「んっ・・・？」

クシナ「あらら・・・膝擦り剥いちゃってる」

ボルト「べ、別にこれぐらいなんでもねぇよ・・・」

クシナ「強がらないの、うち来なさい、手当てしてあげるから」ｸﾞｲｯ

ボルト「えっ！？い、いいよ別に！」

クシナ「子供が遠慮なんかしないの、そこからばい菌が入っちゃ嫌でしょ？」

ボルト「遠慮なんかしてねぇよ！わざわざおばちゃんの家に行くのが面倒なだけだよ！」

クシナ「おばっ・・・ふっ、もう・・・んっ」

ボルト「？」

クシナ「おんぶ・・・してあげるから乗りなさい」

ボルト「い、いらねぇよ！それこそ遠慮もんだってばさ！」

クシナ「・・・！だってばさ・・・？」

ボルト「それに[ピザ]におんぶなんかしてもらいたくねぇ！」

クシナ「」ﾌﾞﾁｯ

ﾄﾞｽｯ

ボルト「あ痛てぇぇー！！」

クシナ「私は[ピザ]なんかじゃなくて、妊婦なんだってばね・・・！！」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

ボルト「ごめんなさいごめんなさい！！」

ﾌｯ

クシナ「分かればよろしい！」

ボルト「・・・チェ」

ボルト「・・・妊婦がおんぶなんてしていいのかよ」

クシナ「気にしないの、私はそんじゃそこらの妊婦さんとは違うんだから」

ボルト「・・・凶暴性とか？」

クシナ「落とされたいの？」

ボルト「じょ、冗談だってばさ・・・」

クシナ「・・・君、名前は？」

ボルト「ボルトだ」

クシナ「見かけない顔だけど、額当てもしてるし・・・木の葉のどの辺に住んでるの」

ボルト「さっきのところだけど、違う人が住んでたな」

クシナ「・・・」

クシナ「お父さんやお母さんの知り合いって可能性は？」

ボルト「私の家って言ってたんだぜ、んなわけねぇ・・・まぁ母ちゃんはともかく、父ちゃんが家にいねぇのはいつもの事だけど」

クシナ「・・・お父さんはなんの仕事を？」

ボルト「火影だ」

クシナ「・・・え？」

ボルト「えっ・・・て・・・だから七代目火影だ」

クシナ「七代目火影・・・？」

ボルト「あぁ、知らないのか？嫌でも目に入るだろ」

クシナ「えっと、ごめんね、ガッカリさせちゃ悪いんだけど」

ボルト「うん」

クシナ「今火影は四代目なんだってばね」

ボルト「え？」

ボルト「いやそんな訳・・・今は父ちゃんが」

クシナ「ほら、あそこ見てみなよ、顔岩」

ボルト「えっ…」ｸﾙｯ

ボルト「一つ、二つ、三つ、四つ・・・マジじゃん・・・」

クシナ「ね？」

ボルト「じゃあここは・・・どこだってばさ・・・」

クシナ「七代目火影ねぇ・・・」