提督「グラコロスパゲッティ」 (102)

グラーフ「アトミラルからウォースパイトを任されたのだが、一体どうすれば」

スパ子「グラーフ! あそこにお城があるわ! 歴史的建造物に違いないわ!」

グラーフ「……休憩90分に5000円ほどかかるようだが」

スパ子「そうね。確かにチープさがあるわ。ノイシュバンシュタイン城みたいな感じだわ」

グラーフ「……確かにあれは一部からはハリボテ城呼ばわりされているが外装は立派だろ。頼むからビスマルクとかには言うなよ」

スパ子「お金ならあるし、せっかくだから休憩していきましょうか」

グラーフ「……ほんとどうすれば」

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大和「……」

グラーフ「……」

スパ子「大和! 大和じゃない! どうしてここに!?」

大和「……アルバイトです」

グラーフ「えぇ……」

スパ子「わぁ! とても素晴らしいことだわ! 日本を代表する戦艦が歴史的建造物で働く、とても文化的なことだわ!」

大和「……どうも。それでグラーフさんとウォースパイトさん、お二人ですか?」

スパ子「ええ!」

大和「あの、お二人はそういったご関係だったので……?」

スパ子「?……まさに!」

グラーフ「ウォースパイト。意味が分からないなら答えなくて良いんだぞ」

大和「そうですか。ところで当ホテルは只今キャンペーン中でして、お泊まりが大変お安くなっておりまして」

グラーフ「おい。どうして営業モードに入った? 説明をしてくれ?」

スパ子「まあ! ご親切に! ではそれで」

グラーフ「お姫様落ち着いてくれ。いくら安くなるとは言え、どう考えても依然として休憩の方が安いぞ」

大和「あとオプションでオモチャ各種やコスチュームの用意もできます」

スパ子「楽しそう!」

グラーフ「楽しくないが」

見切り発車なので展開は何も考えてない
大幅に方向転換するかも知れないけど、細々続ける予定、予定

その頃の朝潮

提督「朝は朝潮、昼は潮、夜は親潮、そんな朝潮はなーんだ?」

朝潮「……」

提督「正解は! 朝潮ちゃん! だ! ほぉおおおおお!!!!! 朝潮ちゃん! 朝潮ちゃぁああああああん!!!!!!」

朝潮「……」

提督「なんだね」

朝潮「……あの」

提督「イエス! イエス!! イエェェァス!!!!  あ! さ! し! お! 朝潮ちゃん!!!!」

朝潮「……」

グラーフ「……私は一体何をしているんだ」

スパ子「観光でしょう?」

グラーフ「言っては悪いが実はここは観光名所ではないんだ」

スパ子「なるほど? 観光名所ではない? ……隠陰動所?」

グラーフ「……少なくとも女性同士が来るべき場所ではないな」

スパ子「では、今度はあどまいらると一緒にこようかしら?」

グラーフ「やめたまえ」

スパ子「どうして?」

グラーフ「やめたまえ」

スパ子「あ、もしかしてグラーフが提督と一緒にきーーーー」」

グラーフ「やめたまえ」

スパ子「ねぇ、グラーフ! こんなもの見つけたわ! 何に使うのかしら?」ブブブブブ……

グラーフ「全く分からないな」

スパ子「これは?」ウィンウィンウィンン……

グラーフ「全く分からないな」

スパ子「薄いゴムがあるわ! 何に使うのかしら?」

グラーフ「全く分からないな」

スパ子「ベッドが回るわ! どういう意図があるのかしら!?」グルグル

グラーフ「全く分からないな」グルグル

その頃の朝潮

セキレイ、ピョコピョコ

朝潮「わぁ」

セキレイ、朝潮の頭に乗る

ピコピコ

朝潮「かわいい」

神風「あ!? ああああああ!!!! 朝潮さんの頭に! 朝潮さんの頭にセキレイがああああああ!!!??」

朝潮「……」

神風「私は古事記を学んだから分かる!! セキレイは神々にセックスを教えた性教育の神話的教師!!!」

朝潮「……」

神風「それが今朝潮さんの頭上にあるっ!!  つまり朝潮さんの脳内がピンク色に!?」

朝潮「……あの」

神風「キャアアアアア!? 朝潮さんの脳髄が孕まされるぅううううう!!!!!」

朝潮「……」

スパ子「テリーをつけましょう!」

グラーフ「やめろ」

スパ子「いいえ! つけます! えい!」ポチッ

アンアンアン……

スパ子「グラーフ、これは!」

グラーフ「全く分からないな」

スパ子「あなたって意外に無知なのね! これはセックスというものよ!! 全くこれだからドイツ艦娘は!」フンス

グラーフ「…」

その頃の朝潮

曙「聞いたわよ! 朝潮!! 提督の子供を
孕んだってね!!!」

朝潮「えぇ……」

曙「何も言わないで!! 分かっているわ!! 悪いのは全部私だってことぐらい!!!」

朝潮「……」

曙「私も提督が好きだった!! でも意地ばっかり張って……」

曙「アイツが誰かと結ばれてから自分の思いに気づくなんて、本当に馬鹿ね私……」

朝潮「……あの」

曙「あんたに不満は無いわ、でもちょっと位泣かせて結局思いも告げられなかったのだし」

朝潮「……」

曙「ーーーー悪いわね見苦しいとこ見せて、でもスッキリしたわ!」

朝潮「……いえ」

曙「本当は譲ってほしいぐらいだけど、それは言わないでおくわ! クソ提督と幸せにね! そうじゃないと許さないわよ!? じゃあね!」タッタッタ

朝潮「ゆずりたい」

ほのぼの日常系って難しい
普段書かないジャンルだから話が思い浮かばない
誰かネタくれ

グラーフ「おい帰るぞ」グググ

スパ子「イタタタっ痛い! ちょっと引っ張らないでくれるかしら!」バタバタ

グラーフ「お前といると疲れる! もっと落ち着ける所行くぞ!」

スパ子「落ち着ける場所ってここじゃない!? ここで休憩していけばよろしい!」

グラーフ「ならない! 変に時間を掛けすぎると大和の奴が無いこと無いこと言いふらす!」

大和「えっ!? もうお帰りですか!?」

グラーフ「文句でもあるのか?」

大和「いえ、でも……ふーん、グラーフさんは意外と……」

グラーフ「おい何を考えている大和ホテル? 正直に言ってみろ?」

スパ子「そうよ! グラーフったら酷いの無理やり私をここまで連れてきたんだから!」

大和「ええ!? そうだったんですか!? それで事を済ますと用済みとばかりチェックアウトを……? 鬼畜! グラーフさんは鬼畜です!」

グラーフ「重大な誤解があるな。だが、もう説明も面倒だからお前らを一発ずつ殴る。よろしいな」

大和スパ子「「ひえー」」

執務室

スパ子「痛い。何も本当に叩くことないじゃない」タンコブ

グラーフ「……全くお前は本当に英国淑女なのか?」

スパ子「む。それは聞き捨てならないわね」

グラーフ「だったらもう少しらしくしろ」

スパ子「分かったわ!  見せてあげるわ! 英国淑女というものを!!」

グラーフ「そうか。分かってくれたか」

スパ子「まずはペットね!」

グラーフ「は?」

スパ子「英国人は何よりペット好きの民族! 犬や猫は勿論、蛇や鶏やインド人! この世界の生物全てをペットとして愛玩する! 博愛の民族!」

グラーフ「いや無理に英国面を押し出す必要は……」

スパ子「という訳でペットを探してくる! ここで待ってなさいグラーフ!」ダッ

グラーフ「おい! どこへ行く!? おい! おーい!」

イ級ピチピチ

グラーフ「」

スパ子「どうかしら?」ファサァ

グラーフ「何一仕事終えた気でいる!? どうして深海棲艦を捕まえてきた!?」

スパ子「近くの海に浮かんでいたからよ」

グラーフ「おま、お前! だからって執務室に持ち込む奴があるか!? 大問題だぞ!」

スパ子「私が許します! それが全て!」

グラーフ「……」

スパ子「いふぁいいふぁい! ちょっと無言でつねらないでくれる?」

イ級「ピチピチ」

グラーフ「……というか、ピチピチ言っているが、本当にイ級か? これ?」

グラーフ「別に深海棲艦がピチピチ言っているのっておかしくないわ! 例えば」

イ級『ピチピチ』

足柄『ピチピチ』

スパ子「ね? 艦娘も言うのだからイ級が言ってもおかしくないでしょ? ね?」

足柄「……」ピキピキ

グラーフ「ね? じゃないが。後、まさに今、後ろにピチピチしてない奴がいるぞ、ウォースパイト」

スパ子「うう……痛い」ダブルタンコブ

グラーフ「これに懲りたらもう大人しくしていろ」

スパ子「ねえ! グラーフ! 見て見て! 出来たたんこぶの上に王冠を載せて、ほら! 扶桑姉妹ごっこ!」

扶桑「少し高さが足りないようですね?」

グラーフ「あ……」

その頃の朝潮

朝潮の部屋

龍驤「なんやねん」

朝潮「……あの」

龍驤「おう! なんやねん! うちがルームメイトなのは気に食わんか!? おおん!?」

朝潮「……」

龍驤「なんやねん!」

朝潮「……」

龍驤「なんやねん!!!!」

スパ子「いたたた……なんでここはこんなに艦娘がくるのかしら?」

グラーフ「それはここが執務室だからな。今はいないようだが、アトミラルを訪ねに色んな艦娘がくるのだろう」

スパ子「ここはイスラム教のメッカですか? 時間になるとここの方角に向かって土下座でもするのかしら? でも残念その羅針盤は壊れてますから!」

グラーフ「それでどうするのだ?」

スパ子「何を?」

グラーフ「このイ級」

スパ子「とりあえず執務室に偶然あった水槽に入れておきましょう」

グラーフ「しかし、流石にアトミラルの許可をとらないと」

ガチャ

提督「ああああああ、あ、あ、あ、さ、あさ、あさ、し、あさし……? あさしお……? 朝潮! 朝潮!! 朝潮ちゃん!!! 朝潮ちゃぁああああああん!!!!!! 朝潮ちゃぁああああああん!!!!!!」

スパ子「あら? 丁度良いところにあどまいらる。これを見て!」

イ級「ピチピチ」

提督「朝潮ちゃぁああああああん!!!!!!」

グラーフ「全ての駆逐艦を朝潮とみなす短慮やめろ」

スパ子「まあまあ、あどまいらるもこう言ってるのだし、ペットOK何じゃないかしら?」

グラーフ「あらゆる言葉を都合良く解釈する短慮もやめろ」

スパ子「じゃあ、どうするの?」

提督「朝潮ちゃぁああああああん!!!!!!」

グラーフ「……とりあえずこれが朝潮ではなく、イ級だと伝えろ」

スパ子「困ったわね。ねえ、グラーフ、イ級って何て鳴くのかしら?」

グラーフ「なんだ突然」

スパ子「ほら! 朝潮はあさあさと鳴くでしょ? 鳴き声で区別がつくんじゃないかしら?」

グラーフ「はあ? ……イキューでもう良いんじゃないか?」

スパ子「ぷっくくく、あっはっはっははー! グラーフが『イキュー!』って! もう一度お願い! ほら! もう一度『イキュー』って鳴いてみなさいよ!」

グラーフ「どうやら死にたいらしいな」

スパ子「え? ちょっとどうして砲門を開いたの? ここ執務室よ? 出来っこないわよね……?」

グラーフ「ほら鳴いてみろ」ニコ

スパ子「イキュウウウウウウウ!!!」

提督「朝潮ちゃぁああああああん!!!!!!」

イ級「ピチピチ」

その頃の朝潮

五月雨「ああ!!?」スッテン

バシャ

朝潮「……」ビショビショ

五月雨「すみません! すみません! すぐに拭くもの持ってきます! ああん!?」 スッテン

パリン

五月雨「ああ!? 今度はお皿を割ってしまいました!?」

朝潮「……」水浸しのチャンピニョーネス・ア・ラ・プランチャもぐもぐ

間宮「五月雨ちゃん、気持ちは嬉しいのだけど、そのあなたも忙しいでしょ? ありがとうもう十分ですよ。これがお給金ね?」

五月雨「いえ! 私はいつもお世話になっている間宮さんのお手伝いをしたいだけです! これは受け取れません!! それに私はまだまだ大丈夫です!! もう秘書艦の仕事もどうせ回ってきませんし!!」

朝潮「あの、ピニャコラーダを一つ」

間宮「五月雨ちゃん、その気持ちだけで私は嬉しいわ!! 明日から無理にここで働く必要ないわ」

五月雨「それって実質的な解雇ってことですか?」

朝潮「……あの」

間宮「それもある一面ね」

五月雨「待って下さい! 法治国家の現代でそんな横暴が通じるはずありません! 私の労基法が火をふいてもいいんですか!!?」

間宮「たかが兵器に人権があると自惚れるなよ」

五月雨「……そうですか、お力になれず申し訳ありません。死ね。それでは失礼します。死ね」ペッ

間宮「また必要になったらお仕事頼むかも知れないわ。その時はよろしくね? あと聞こえてますよ」

朝潮「……」

榛名「なるほど!」

グラーフ「ちゃんと頭を冷やせたか?」

スパ子「イキュ」

提督「朝潮ちゃん」

イ級「ピチピチ」

グラーフ「よし!」

ガチャリ

榛名「失礼します」

スパ子「あら? 榛名じゃない! どうしたの?」

榛名キョロキョロ

榛名「!」タッタッタ

榛名「おら!」ズッドンガラガラ

グラーフ「!?」

榛名「ああ!? 榛名、間違えて提督が大切にしていた瑞雲をぶっ壊してしまいました!!!」

榛名「げっ、あなたたち今の見てましたか!?」

グラーフ「見てたも何もあるか」

榛名「くっ! でも今のは不慮の事故なんです! 間違って提督の大切なものをぶっ壊してしまっただけなんです!!」

グラーフ「間違えているのはお前の頭か?」

スパ子「そうよ!! その瑞雲はあどまいらるのものじゃないわ!! さっき扶桑から叩かれた時に腹いせにスッた瑞雲よ!!!」

グラーフ「お前いつ盗った!? 狭いからおかしいと思ってたんだ! というか普通に犯罪だぞ!!」

スパ子「大丈夫よ!! 私が扶桑から瑞雲をパクった過去の時間は切り取られ存在しないのだから!! 私が罪を犯した事実は存在しないのよ!! 潔白!! 潔白です!!」

グラーフ「そんな訳あるか!!」

スパ子「ええ!? グラーフさんもしかしてあなた時間も切り取らないで艦娘やってきたのですかぁ!? ひえー」

榛名「これは……提督のもの、じゃない……!?」

グラーフ「で、お前はお前で勝手にショック受けているのか」

榛名「提督の大切なものを間違って破壊しなきゃ……!」

グラーフ「おい、どうしてベットのしたを覗き込んでる?」

榛名「私の予想が正しければ……あった!! エロ同人誌!!」

提督「朝潮ちゃん」

榛名「なんですかこれ!! 浜風陵辱ものしかない!! 榛名ものの一冊もない!!? 信じられない!! あり得るの!?  こんなこと!」

提督「? 朝潮ちゃん?」

スパ子「ああ、それ私が入れたものです。最初からあった朝潮ものはちゃんと朝潮に返却しました。偉いでしょう?」

榛名「!?」

提督「!?」

その頃の朝潮

朝潮の部屋

龍驤「なんやねん!」

朝潮同人誌「……」

龍驤「朝潮さんが見栄はっとる!」

朝潮同人誌「……」

龍驤「こんなん駆逐艦ちゃう!! 浜風や! 浜風!!」

朝潮同人誌「……」

龍驤「……」

龍驤「うちは駆逐艦ですらないんか……」

朝潮「……」

榛名「ああああ……早く提督が大切にしてるものを壊したいです……らららら」

グラーフ「ろくでもないな」

提督「朝潮ちゃん」

榛名「早く提督に人生を狂わすような喪失感を感じて欲しいですぅぅぅぅぅ」

提督「朝潮ちゃん」

榛名「提督、あなたの大切なものはなんですかぁ!? 教えてくださいぃぃい!」

提督「朝潮ちゃん」

榛名「なるほど黙秘ですか……」

グラーフ「赤裸々に語ってるぞ」

スパ子「待ってちょうだい! あどまいらるの大切なもの分かるわ!」

榛名「本当ですか!?」

スパ子「単純な推理でした。ホームズと呼ばれた私にはね」

グラーフ「また適当なことを」

スパ子「ワトソン君、少し静かにしたまえ?」

グラーフ「はっ倒すぞ」

榛名「それで一体何なのですか? 提督の大切なものとは?」

スパ子「実のところ、答えは既に出ていたのです」

榛名「何ですって!?」

スパ子「トリックの鍵となるのは、私達の先入見です」

榛名「先入見?」

スパ子「普通都合の悪いことは誤魔化すなり隠しだてすると私たちは考えています」

榛名「はい。当然です。宝を狙う盗人にだれがその場所を教えると言うのですか?」

スパ子「そうその常識をあどまいらるは逆手に取ったのです!」

スパ子「誤魔化しの言葉と思われるものに本当のことを言って注意を反らしたのです!」

榛名「えええ!?」

スパ子「本当のことを嘘らしく言う! それがあどまいらるの策略だったのです! つまり、あどまいらるの大切なもの、それは!」

提督「朝潮ちゃん」

榛名「それは!?」

スパ子「朝潮!」

提督「朝潮!? 朝潮!!! 朝潮ちゃぁああああああん!!!!!! 朝潮ちゃぁああああああん…………ちゃぁああああああん!!!!!!」

榛名「何ですってえええええ!!??」

榛名「危うく提督のミスリードに引っかかる所でした……!」

グラーフ「逆にどうしたら引っかかるんだ」

スパ子「ふっ、最初から分かってたフリなんて格好悪いわよ、グラーフ?」

グラーフ「……そうだな、ホームズ卿」

スパ子「ふふん! 分かればよろしい」

グラーフ「ところで、私もバリツを少し学んだのであなたに技を受けて貰いたいのだが、よろしいか? ホームズ卿?」

スパ子「やめて」

榛名「でも、提督の大切なものは朝潮さんですか……ふーん……そうですか……」

グラーフ「……おい、落ち着け。何を考えている」

榛名「ちょっと朝潮さんを意図せずつい破壊してしまいに行ってきます」

がちゃ

提督「朝潮ちゃぁああああああん!?」

ガチャ

スパ子「わぁ! 演習ね! 日本の艦娘は真面目だと聞き及んでいたけれど、本当ね!」

グラーフ「……まぁ、アトミラルも行ったし放っておくか。これ以上関わるのも煩わしい」

その頃の朝潮ちゃん

榛名「……」

朝潮「……」

榛名「ああ!? 榛名ったらドジにもこけてしまい偶然手にしていた熱湯を朝潮さんの方に投げてしまいましたあ!?」ビュン

朝潮「……」ヒョイ

キラン。湯呑みはどこか彼方へ。

榛名「……」

朝潮「……」

榛名「ああ!? 何故か自ずと46cm砲が朝潮さんに慈悲の一撃を!?」ドンッ

朝潮「……」ペシ

コロン。地面に転がる砲弾。

榛名「……」

朝潮「……」

榛名「ああああああ!!!! 提督の大切なものが破壊出来ません! 早く破壊して提督を廃人にしたいです!!!」

朝潮「……あの」

提督の大切なものを差し出す。

榛名「これは提督の大切なもの!? これを私に!?」

朝潮「……」

榛名「朝潮さんってお優しいのですね! 榛名感激です!!!」

提督「朝潮ちゃぁああああああん!!!!!!」ダダダダ

榛名「丁度良いところに来ましたね! あなたの目の前で大切なものを破壊してしまいます!」パリンコ

提督「あ、あ、あ、あ、あ、あさしお、朝潮ちゃぁああああああん!!!???」

榛名「なった!! 提督が廃人に!! ついになった!! 榛名、ついにうっかり成し遂げてしまいました!!!」

提督「朝潮ちゃぁああああああん!!!」

朝潮「……」

大本営

憲兵「かねてより今の戦況に不満な点がある」

元帥「言ってみろ」

憲兵「兵隊の脱衣に関してだ」

元帥「……ふむ。確かに年頃の娘が肌を晒すというのは、一般的に余りよろしくないのかもしれないな」

憲兵「……」

元帥「だが、あれは戦闘中に負った傷であり、いわゆる名誉の負傷、名誉の脱衣なのだ。仕方のないことなのだ。分かってくれ」

憲兵「それは分かっているつもりだ」

元帥「なら一体何が不満なのだ」

憲兵「私は艦娘たちが戦いの中はだけていくのを見ると、野球拳や脱衣麻雀を思いだす」

元帥「……」

憲兵「勝負は公平でなければならない。深海棲艦側も脱衣のリスクを負うべきだと思わないか?」

元帥「!!」

大統領「非常に興味深い論点だね」

元帥「大統領!!」

憲兵「大統領!!」

大統領「ああ、よろしいそのまま席に座っていたまえ」

大統領「確かに脱衣に関して我々と相手とでは不平等であるね。相手にもある程度脱衣のリスクを負うように交渉してみよう」

元帥「大統領!!」

憲兵「大統領!!」

大統領「ふふ、我々は可愛い娘達を戦線に投入しているんだ。彼女たちの戦場を整えてやるのが我々の使命だろ?」ウィンク

元帥「大統領おおお!!!」

憲兵「大統領おおお!!!」


この後、交渉は順調に進み、深海棲艦側は脱衣を約束した。
その代わり深海棲艦側は彼らの拠点を持つことが許された。

この交換条件が後の近い内に人類側を苦しめる羽目になるとは誰も想像さえ出来ないことであった。想像さえ出来ないことであった!

ちょっと中断させてください。
なんか上から足音とビニール音がする。

ふざけとる。
なんで二階建ての二階部屋の天井から生活音が聞こえてくんねん。最近こんなんばっかか。

続けます。

バレタカ

>>55
こんな過疎スレでそういう即レスやめて
一瞬マジでビビったから

熊野「ふんふふーん」

鈴谷「熊野、どしたの? えらくご機嫌じゃん?」

熊野「そう見えるかしら?」

鈴谷「どっからどうみても。鼻歌なんか歌っちゃってさー」

熊野「……いつものことですわ」

鈴谷「いやいや、それは苦しいっしょ。いつも私は熊野といるんだよ?」

熊野「……誰だって鼻歌ぐらい歌うこともありますわ」

鈴谷「ふーん……」

鈴谷「ところでさ、次の秘書艦って熊野なんだってね」

熊野「ゴホッゴホッ……! し、知っていらしたのね……」

鈴谷「私はてっきりそれが理由なんだと思ってたんだけどなー。違ったかー」

熊野「あ、当たり前ですわ! たかだか秘書艦ぐらいで。むしろ余計な仕事が増えて良い迷惑ですわ!」

鈴谷「へぇ、熊野にとって秘書艦は面倒なんだ……」ニヤ

熊野「……。……そうですわ」

鈴谷「じゃあさ、私とかわっーーーー」

熊野「それはダメですわ!」

鈴谷「……へえ」ニヤニヤ

熊野「……こほん。一度受けた役目をきゃんせるするなんて淑女の嗜みではありませんもの」

鈴谷「へえ」ニヤニヤ

熊野「……なんですの? 仰りたいことがおありなら、はっきり言ってくださる?」

鈴谷「いいの?」

熊野「……やっぱり結構ですわ」

鈴谷「ふーん」ニヨニヨ

鈴谷「あ、寝癖」

熊野「え! どこかしら?」クシクシ

鈴谷「ほら、ここ、ここ」ナデナデ

熊野「……ちょっと本当にありますの?」

鈴谷「いいから、いいから」

熊野「よくありませんわ。なんですの突然?」

鈴谷「たまには姉っぽいことしてみようかなって」

熊野「これのどこが姉らしい行動なんですの」

鈴谷「妹の恋を応援するのは姉っぽいでしょ」

熊野「だから、私は別に……もう良いですわ……」

鈴谷「意外に相手は手強いからねー」

熊野「……分かってますわ。ライバルの多いことぐらい」

鈴谷「……いや、どっちかというと、本人が一番の問題じゃない……?」

熊野「でも、私は後悔しない道を選びたいですわ。結果がどうであれ己が納得出来るのなら、それで良いのです」

鈴谷「……そっか」

熊野「もう十分ですわ。ありがとう、鈴谷」

鈴谷「お姉ちゃんって呼んでも良いよ?」

熊野「嫌ですわ」

鈴谷「ちぇっ」

熊野「ふふ、冗談ですわ。では、行ってきます、鈴谷姉さん」

鈴谷「あ、……うん。いってらっしゃい、熊野、妹?」

熊野「……なんですの、それ」

その頃の朝潮

暁「朝潮! 赤ちゃん出来たって聞いたわよ!!」

朝潮「……」

暁「レディっぽさで一歩先んじたと思っている所悪いけど」

朝潮「……」

暁「私も赤ちゃん出来たわ!」

朝潮「えぇ……」

暁「見ててね! 見ててね!」

暁「ばぶー」

朝潮「……」

暁「……」

朝潮「……」

暁「ばぶー」

時雨「この間、提督と外に出かけたんだ」

夕立「またデートっぽい?」
 
時雨「そうなるのかな?」

夕立「時雨ってば暇があれば、提督さんといつも一緒っぽい!」

時雨「まぁ、一応付き合っている訳だしね、多少はね」

夕立「多少どころかベッタリっぽい」

時雨「まぁ、そこで提督がサプライズプレゼントを用意してくれてたんだ。ほらこれ」

夕立「イルカのネックレス……あっ! これ知ってるっぽい! テレビの特集でやってた奴だよね!? 限定品って言われてたよね!?」

時雨「ふふ、提督にも困ったらものだよ。こんな高価なものを僕なんかにわざわざ準備するんだから」

夕立「それだけ時雨が愛されてるっぽい!」

その頃の朝潮ちゃん

提督「朝潮。この指輪を受け取れ」パカッ

朝潮「……」

提督「手を貸せ。はめてやろう」ギュ

朝潮「……」

提督「さあ、嵌めるぞ、嵌めるぞー!! えいやああああああっふん!!!」

バチン

朝潮(←Lv.1)「……」

提督「……」

朝潮(←Lv.1)「……」

提督「朝潮ちゃぁああああああん!!!!!!」

ネタが全然思い浮かばないので、一人遊びします

提督「そうだ! 艦娘に点数をつけよう!」

提督「そして、その評価をさりげなく執務室に置いておく」

提督「該当する艦娘が自分の評価を見てしまうというわけだ」

<提督うううう!

提督「あの声は金剛か」

提督「よし」

金剛の点数直下コンマ
ゾロ目はプライスレス

金剛「提督ー? いないのデスカー?」

金剛「? これは」

『艦娘評価表』

金剛「こんなもの書いてたんデスネ……」

金剛「……」キョロキョロ

金剛「……ちょっとだけ、ちょっとだけ覗くだけならノープロブレム、デスヨネ?」

金剛「……」ソー

金剛「……いやいやいや、流石に人のものを盗み見るのは……」ブンブン

金剛「……それに悪い点数だったら」ボソッ

金剛「ここは提督の信頼を裏切らないためにも待つデース」

金剛「……」

金剛「……」ソワソワ

金剛「……」ウズウズ

金剛「……やっぱり気になりマース!」

金剛「我慢の限界ネ!! 私は見る、見るのデース!!」ガバッ

金剛:96点『理想の女性』

金剛「提督うううううううう!!!!」

金剛「提督! アイトラストユー! 信じていました!」

金剛「提督と私はやっぱり運命で結ばれているのデース!!!」

金剛「それで詳細は!?」

金剛の良いところ↓1-3まで

眠いので寝ます

『頼りになる』

金剛「うう……嬉しいネー、提督がそんな風に思っていてくれるなんて」

『あ……』

金剛「……あ?」

金剛(は! これは『愛している』に違いないデース!! なんたって提督の理想の女性デスから!)ドキドキ

『朝潮ちゃぁああああああん』

金剛「」

『(良いところ)』

金剛「いやいやいや、なんですか!? この最後に取って付けた但し書きは!? しかも私に全く関係ないデス!」

『朝潮ちゃぁああああああん』

『朝潮ちゃあああああああああああああああああああああああああああん』

金剛「オー! シット!! ガッテム!!!」バシンダムダム

瑞鶴「……何してるの? 金剛さん……」

金剛「瑞鶴!! うわあああん! 提督提督がああああ!!」ダキッ

瑞鶴「ちょっと何突然!? 離ちょっと……れて」グイ

金剛「ううう……」

瑞鶴「どうしたのよ、ほんと……」

金剛「」スッ

瑞鶴「これは?」

『艦娘点数表』

瑞鶴(ははあん。なるほどね。これで金剛さん点数低くて落ち込んでるのね。可哀想に)

瑞鶴「もう! 提督さんったら困ったことね! 女の子に点数をつけるなんて!!」

瑞鶴「こんなの真に受けてたらダメよ」

瑞鶴「ほら、貸して。廃棄してしまいましょう」

瑞鶴(……別に提督の評価なんてどうでも良いけれど、そうね、どうして勝手に廃棄したのか聞かれたときのためにも中をちょっと確認しておく必要があるわよね!? ね!)パラパラ

瑞鶴(……まさか悪い点数なんてことはないはずよ。付き合いは長いものわかるわ)チラリ

瑞鶴の点数直下コンマ

ふみぃ

瑞鶴:90点『愛おしい存在』

瑞鶴「そうね。当然よね」ホッ

金剛「あの、瑞鶴もう読まないほうが……」

瑞鶴「どうして? ここまできたら最後まで読み進めるわよ」

瑞鶴(それに金剛さんはどうか知らないけど、私は提督にとって『愛おしい存在』……! きっとこれから私に対する愛が語られているはず……!)

瑞鶴(ふふふ、提督さんったら素直じゃないんだから)ペラリ

瑞鶴の良いところ
↓1-3まで

元ネタはグラノロスパゲッティ?

『朝潮ちゃん!!』

瑞鶴「は?」

『朝潮ちゃぁああああああん』

瑞鶴「ページ間違えたのかしら」ペラリ

『瑞鶴:90点』

瑞鶴「……うぇへへえ」ニヤニヤ

ペラリ

『朝潮ちゃぁああああああん』

瑞鶴「なんでよ!?」

金剛「ほ、ほらまだ傷は浅いですから……」

瑞鶴「そんなはずないわ! 提督さんがこんな」

『朝潮ちゃぁああああああん』

瑞鶴「こんな……!」

『朝潮ちゃぁああああああん』

『朝潮ちゃぁああああああん』

『朝潮ちゃぁああああああん』

瑞鶴「何か私に関すること書いてるはずよね!?」

『慎ましやかな胸』

瑞鶴「……ふーん、そっかあ」

金剛「あの瑞鶴、とりあえずいちどカームダウンネー……」アセアセ

瑞鶴「……提督さんったら本当に素直じゃないんだから……えへへー」

金剛「お前それでいいのか」

加賀「なに? 騒がしいわね」

>>90
スレタイは単純にグラーフとウォースパイトとリットリオの三人を中心にした日常ものを書こうとする作者の確固たる意気込みを表現しているだけです

金剛「加賀ー!! ヘゥプミー!!」

瑞鶴「うふふ、提督さんは私のことが好き、ふふ」

加賀「……どうやら面倒な時に帰ってきてしまったみたいね」

金剛「加賀にもう任せマース」

加賀「嫌よ」

金剛「ノー! どうしてデスカー! 加賀は瑞鶴と仲良しではありませんカー!」

加賀「別に仲良くないのだけど……」

瑞鶴「あ! 加賀さん良いところにこれよ! これ!」

『艦娘考課表』

加賀「これは?」

瑞鶴「提督さんの私達への評価が書いてあるわ!」

加賀(なるほど、それで点数が良かったからこんなはしゃいでいるのね)

瑞鶴(加賀さんはどうせ私より下だから、慰めてあげようっと)

加賀の点数直下

ふみぃ

加賀:72点『貧乳』

加賀「は?」

瑞鶴「は?」

加賀「私は別に貧乳扱いを受けるほど小さくはないはずだけど」チラリ

瑞鶴「なによ」

瑞鶴(落ち着け瑞鶴。提督さんは小ぶりな胸が好き。つまり、貧乳は好評価の言葉! でも)

加賀「どういうことかしら?」ポヨン

瑞鶴(わからない! 提督さんの考えていることが!)

金剛「き、きっとこれは提督が戯れに書いただけのものネー。そんな真に受ける必要は」

瑞鶴「次のページ」

加賀「なに?」

瑞鶴「次のページに詳細が記載されているはずよ」

加賀「そんな構成なのね」

加賀さんの良いところ
↓1-3まで

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