猫「人よ、いずれ我らは死ぬ」 (28)

猫「そう急かさなくて良い」

猫「時ならぬのにうろつき回るな」

犬「我らは何処に向かうのでしょうか?」

猫「知らない」

犬「貴方は無知なのですね」

猫「犬よ、知るべきことを知れ」

猫「汚れた心で汚れた言葉を吐いたり汚れた行動を起こすな」

猿「そんな生き方損するだけ」

猫「猿よ、そのようなことをするなら、苦しみがその人に付き従う―――牛の足跡に車輪がついていくように」

猿「そんなの来ない」

猫「猿よ、水が1滴ずつ滴り落ちれば亀さえも満たすのだよ」

犬「(なんか楽しいにおいするなあ)」ぱたぱた

うさぎ「……」ヒクヒク

猫「私は死の恐怖を乗り越えた、不死の境地を楽しんでいる」

雑猫「私は清らかな行いをして安楽へ向かう、私はこの行いが楽しい」

鳩「彼は私の子、私はあなたを喜ぶ」

犬「欲望を満たすのは楽しい」

猫「欲望を満たすのは苦しい、適宜に無欲であるなら楽しい」

犬「(いつもの小さい白い犬だ!犬だ!犬犬犬犬犬犬!)」

犬「他の犬から避難されるのはもう嫌だ」

猫「犬よ、過去、未来、そして現在において多弁であっても無口であっても非難されない人はいない」

犬「…」

猫「…」

猫「痛みに堪え忍ぶように諸々の欲望を断ち切れ」

犬「誰か助けて」

猫「犬よ、自分を助けてくれるのは自分しかいないのです」

猿「欲しいものは何でも取りに行く」

猫「猿よ、欲しいものが得られたなら汝は狂喜して喜び、そして得られなかったなら頭を抱えて苦しむ」

猿「何度でも挑戦すればいい」

猫「猿よ、人生はとても短い」

白い犬「(やつだ!)」
茶色い犬「(検針員!)」
黒い犬「大変だ!検針員が来たぞ!」
斑の犬「やい検針員め!狼藉は許さぬぞ!」
大きな犬「我が家に立ち居ること罷りならぬぞ!」
小さい犬「あああああああ入るな!入るな!出ていけ!出ていけ!」

キツツキ「私は不殺生を楽しむ」

キツツキ「私は不窃盗を楽しむ」

キツツキ「私は他人を傷つけない」

猫「同感です、キツツキに果報あれ」

くま「がおー」

馬「私の走りはどうですか?曲芸もできますよ?」

猫「興味は無い」

馬「…そうですか」シュン

猫「馬よ、サイのように幸せを目指し走れ」

雑猫「何によって苦しみは起こるのですか?」

猫「雑猫よ、執着によって苦しみは起こる、菜にかに執着をしてそれが思うようにならないと私達は心を乱す」

猫「20年という時間は長かった」

猫「私は全てに打ち勝った」

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