卯月「落花生」 (2)

鬱注意


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Chapter.1 Quietloud

「次の仕事ですが」そういっつもそうだ。

私が仕事を終えて、プロデューサーさんから送ってもらう時。

会話の始まりはいっつもこれだ。
日常会話を私は望んでいるのに。

卯月「はい、何でしょう?」

P「CDを出そうと思っているのですが、どうですか?」

卯月「ほ、本当ですか!?」

P「はい、ソロで企画中です」

卯月「ソ、ソロですか?」

もっと日常会話がしたいだなんて考えはすぐに吹き飛んだ。
またCDが出せる。
プロデューサーさんに抱き着きそうになる自分を抑えた。

卯月「曲は?どんな曲何ですか?」

P「そうですね・・・クワイエットラウドと言った所でしょうか」

卯月「クワイエットラウド?」

P「簡単に言えば最初は静かで段々と激しくなる曲調です」

卯月「ほぉ~。早く聞いてみたいです!」

P「明日、デモ音源を聴いて下さい。きっと気に入ると思います」

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