フレデリカ「秋の風物詩花火ごっこ」 (24)


これはモバマスssです
書き溜めはありませんが、本日中に完結させます


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フレデリカ「ふんふんふふーん、ファイアフラワー」


杏「花火やるにはもう時期外れじゃない?」


肇「そもそも、まだ売ってるんでしょうか?」


フレデリカ「時々無性に火が見たくなるときなーい?」


杏「杏はないかな」


肇「完全に放火魔の心理ですよね…もちろん私もありませんが」


フレデリカ「フレちゃんもないかなー」


杏「なんで言ったのさ」






文香「火、ですか…では、近場で火を見ながら食事の出来る」


杏「流石に週四で焼肉に行く気もないかなー」


肇「流石に出費が激しいので…」


フレデリカ「アタシもそんなに手持ちないなー」


文香「…そう、でしたか…」


杏「ちなみに、文香ちゃんはちゃんとお財布持ってきてるの?」


文香「失礼な…私を何だと思っているんですか…」


肇「貴女が何を言っているんだ、とは思いましたね」





フレデリカ「あ、じゃー宝クジ当てにいくー?」


杏「直ぐ賞金がもらえるスクラッチにしない?」


文香「良い案ですね…今日の焼肉代くらい、直ぐにでも用意出来そうです…」


肇「なんで皆さんは当たる前提で話しているんですか…」


フレデリカ「逆に肇ちゃんって当たらなかった時の事考えて宝クジ買うのー?」


文香「外れると思っていては、当たるものも当たりませんよ…」


肇「もしもし、朋さん。お暇でしたら私達の部屋で遊びませんか?」


杏「来ないに一票」


肇「…行ければ行く、だそうです…」


フレデリカ「来ないやつだねー」





文香「…仕方ありません、花火で我慢しますか…」


杏「だから花火無いんだって」


文香「これはやはり焼肉に…」


肇「行きませんからね?」


フレデリカ「肇ちゃん花火作れる?」


肇「花火作れるアイドルがいると思いますか?」


杏「実際いそーなもんだけどね」


フレデリカ「そーいえばどっかにしまってあった気がするんだよねー」





フレデリカ「あったよー」


杏「なんで天井裏にあるのさ」


文香「では、夜になったら屋上で…」


肇「大丈夫なんでしょうか?怒られません?」


フレデリカ「広いし大丈夫だよー多分」


文香「以前…バーベキューセットを運んでいた時も、何も言われなかったので…」


杏「驚いて何も言えなかっただけじゃない?」


フレデリカ「じゃーお肉買いに行こっか」


肇「花火ですからね?バーベキューではありませんから」





フレデリカ「はやく夜にならないかなー」


杏「今のうちにバケツ用意しておこっか」


文香「でしたら…私は、ライターを買って参ります」


フレデリカ「ちゃんとお金ある?」


文香「百円くらいでしたら…」


肇「流石にありましたか」


文香「…何方かに、借りられるでしょう」


杏「…はい、ちゃんと返すんだよ」


文香「ありすちゃんのタブレットにかえてでも、必ず返します…」


杏「それ杏とありすちゃんが損するだけだから」





フレデリカ「じゃーアタシは一応消火器も用意しとくねー」


肇「遊びが決まった途端、皆さんテキパキ動きますね」


フレデリカ「遊びは全力だよー」


杏「ちゃんと公私は分けないとね」


文香「スムーズに話が進みますね」


肇「仕事の方にその熱意向けません?」


フレデリカ「ちゃんと何時もマジメだよー?」


文香「全くもって心外です…」


肇「では、私は一応許可を取ってきますね」


フレデリカ「花火って風流だよねー」


肇「今秋なんですけど」


フレデリカ「風流ってFだよねー」


肇「寒くないといいんですが…」


杏「屋上で花火やって大丈夫だって?」


肇「はい。なんでも以前屋上でバーベキューをした人がいたらしく、難無く話は通りました」


杏「文香ちゃん…」





フレデリカ「キャンプファイヤーも出来るかなー?」


杏「キャンプじゃないからね?」


フレデリカ「じゃーキャンプしよっか!」


肇「明日朝から仕事ですよ?」


杏「それ以前に、キャンプファイヤーはアウトでしょ」


肇「いえ、以前枯れ葉を集めて焼き芋をやった方が居たそうなので…」


杏「なかなかデンジャラスな人だね」


肇「バーベキューをやっていた方と同一人物だそうです…」


杏「文香ちゃん…」




文香「そう言えば…雲行きが、若干怪しくなってきましたね…」


杏「夜雨降らないといいけどね」


フレデリカ「じゃーもう花火はじめちゃう?」


肇「風流とは…」


杏「まーもし雨降ったら明日でいいんじゃない?」


文香「でしたら、その代わりに…」


肇「行きません」


フレデリカ「早めに夕方になったら始めよっか」





フレデリカ「事務所が砂漠にあれば雨降らないのにねー」


杏「エジプト系アイドル?」


文香「砂漠でも、雨は一応降るそうですよ…死因が溺死と言うのもあるそうで」


フレデリカ「ふんふんふふーん、ファラオ~」


肇「ファラオはFではありませんよ?」


フレデリカ「ふ、ふふーん、知ってるよー」


杏「とりあえず、雨が降らないように祈るしかないね」


肇「てるてる坊主でも作りますか?」


杏「あ、それよりも幸運な人連れてきた方がはやいかもよ」






肇「花火をやると誘ってくる方でしょうか?」


杏「来てくれるんじゃない?楽しい事は好きだろうしね」


肇「…もう小さくはなりたくないんですが…」


杏「多分ワカクナーレはもう全部使い切ったし大丈夫じゃない?」


フレデリカ「誰か電話番号わかるー?」


杏「あ、そう言えば連絡先聞いてないや…」


肇「ここへ来てそんな事が…」


文香「…あ、私は彼女とライン交換してますが」


杏「まじか」




文香「もしもし…鷺沢、文香です…」


杏「文香ちゃんがスマホ使って電話してるなんて凄いレアな気がする」


文香「…今は買い物中でしたか…すみません…」


肇「向こうに用事がある可能性、完全に頭から抜けてましたね…」


文香「…商店街の福引き…焼肉優待券…!」


フレデリカ「あ、これ花火出来なくなるやつだねー」


杏「まーいっか、もう雨降りそうだし」


文香「…了解しました、直ぐに向かいます…」ピッ


肇「文香さんが…通話を終了できた…」


杏「流石にそれくらいは出来るでしょ」



文香「…では、私は用事が出来たのでこれで…」


杏「おい」


文香「ふふっ、冗談です…六人分の優待券が手に入ったそうですので」


肇「あ、では朋さんも誘いましょうか」


フレデリカ「結局クジと焼肉なんだねー」


杏「アイドルの食生活じゃないけどね」


肇「…ふぅ、朋さんも来るそうですので少し待ちましょうか」


文香「…まだでしょうか?」


杏「まだ一秒も待ってないんだよなー」




フレデリカ「…あれ?文香ちゃんカバンに何詰めてるの?」


文香「…ペットボトルですが…」


フレデリカ「中身はー?」


文香「…スポーツドリンクです…」


杏「ねぇ、よくよく考えると焼肉タダでご馳走して貰えるのかな」


肇「…文香さん。そのペットボトルの中身、飲んで貰えますか?」


ガチャ


朋「ごめん待たせちゃったかしら?」


文香「…!お疲れ様です朋さん…よろしければ、スポーツドリンクをどうぞ」




朋「え、ありがと。遠慮なく貰うわね」


杏「ねー朋ちゃん、その飲み物なんだけど」


文香「一人で大丈夫だそうです」


杏「かなり美味しいから杏的にオススメだよ」


フレデリカ「杏ちゃん…」


肇「…トロッコ問題みたいですね…」


杏「うん、合流しちゃったら多分全員になりそうだからね…」


文香「…では、向かいましょうか」





朋「ごちそうさま。あれ?肇ちゃん何してるの?」


肇「確か、この辺りに先日の子供服が入った紙袋が…」


フレデリカ「ベビーカーも用意したよー」


杏「胸が苦しいなー…」


朋「…あっ!」







Pharaoh
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