小関麗奈「ずいぶんと調子良さそうねぇ……騙されたとも知らずに」 (62)

・レイナサマのSSです
・スレタイの元ネタはもちろんあの人です
・書きたきゃその手で書く、それがSS書きってもんだろ

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--女子寮


モバP(今俺は担当アイドルである小関麗奈の家の前にいる)

モバP(何故かと言うと呼び出されたからだ。こんな感じのメールで)

「1人で寂しい休日を過ごしてるアンタにいいお知らせよ、喜びなさい!」

モバP(要約すると『どうせその時間をレイナサマのために役立てなさい』的な文面だった)

モバP(ぶっちゃけると休みを利用して積みプラの山を崩してる最中だったから暇ではなかったんだが…)

モバP(積みプラの山を崩すのは今日じゃなくてもできる)

モバP(てな訳で他には特に午後からの予定のなかった俺は麗奈からの呼び出しに応じることにした)

モバP(状況確認終了)

モバP(さて…では早速だが家にしてもらう事にしよう。早く冷房の効いた部屋で涼みたい)

モバP(しかし、まずはインターフォンを押して来たことを知らせるべきだろう)

ピンポーン ガチャッ

「遅いッ!」

モバP(案の定遅いと言われた。えらく早い反応速度で)

モバP(いやー、まるでインターフォンの前で俺が来るのを今か今かと待っていたみたいだなー)

「このレイナサマが来いと言ったらすぐに来なさいッ!それが手下であるアンタのツトメよッ!」

モバP「はいはーい」

「返事は一回ッ!チッ、まあいいわ。早く入りなさい」

モバP「それがですね、レイナサマー」

「…何よ?」

モバP「今俺荷物で両手がふさがっててドアが開けられないんだ。具体的に言うとシュークリームが入った袋で両手がふさがってて」

「…!シュークリーム…?!」

モバP(シュークリームと聞いて明らかにテンションが上る「ワルイコ」ェ…)

モバP「レイナサマを訪ねるにあたって手ぶらってはアレかと思って。それなりにいいの買ってきた」

「へぇ、なかなか分かっているじゃない!さすがはアタシの手下第1号ね!」

モバP「とゆーワケでドア開けてくれない?」

「アーハッハッハッゲホッゲホッ…そ、そう言うことなら仕方がないわね!少し待ってなさい!」

モバP「はいはーい」

ドタドタドタドタ…!

モバP(走らんでもシュークリームは逃げんのに)

カチッ ガチャッ!

麗奈「ほら、開けてあげ…」グワァァァン!

金盥「よっす」

モバP「おー、やっぱり」

麗奈「~~~っ…!し、しまった……」

モバP「今回はドアを開けたら金盥が降ってくるパターンだったかー」

麗奈「あ、アンタ…まさか…!」

モバP「いやいや、レイナサマ直々にトラップを解除してもらおうだなんて微塵も考えてなかったよ。全くもって偶然、偶然。ほい、シュークリーム」スッ

--悪の本拠地(またの名を麗奈の部屋)


麗奈「まあまあね」モグモグ

モバP「そっかー」モグモグ

麗奈「悪くはないけど…」モグモグ

モバP「じゃあ残りのシュークリームは俺が食べるか」モグモグ

麗奈「えっ?!」

モバP「残念だなー。レイナサマのお口
にはこのシュークリームは合わなかったかー」モグモグ

麗奈「ちょ、ちょっと待ちなさいッ!」

モバP「1人2個ずつと思ってたから…これも入れてあと3個食べなきゃいけないのかー」モグモグ

麗奈「待ちなさいってばッ!」

モバP「ま、美味しいから大丈夫だな」
モグモグ

麗奈「コラ、無視すんなッ!」

モバP「?」モグモグ

麗奈「どうしてそうなるのよッ!」

モバP「だってまあまあって言ったから。いずれ世界を征服するレイナサマにまあまあのものを食べさせるワケにはいかないなー、と思って」モグモグ

麗奈「た、食べたくないとは一言も…!」

モバP「無理しなくていいぞ。まあまあのものを無理して食べる必要はないからな」モグモグ

麗奈「無理なんかッ…!」

モバP「ゴメンなー、まあまあのシュークリームなんか食べさせたりして」モグモグ

麗奈「ぐ……」

モバP「次からは気を付けるよ」モグモグ

麗奈「ぐぬぬ……」

モバP「まあまあのシュークリームは俺が責任を持って食べるからなー」モグモグ

麗奈「………」

モバP「………」モグモグ チラッ

麗奈「………ぐすっ…」

モバP(…このぐらいにしとくか)

--


麗奈「………」ガチャガチャ

モバP「………」ジー

麗奈「………」ガチャガチャ

モバP「麗奈ー」

麗奈「………」ガチャガチャ

モバP「レイナサマー」

麗奈「………」ガチャガチャ

モバP「偉大なるレイナサマー」

麗奈「………」ガチャガチャ

モバP「ふぅむ……」

麗奈「………」ガチャガチャ

モバP「ジョージ真壁ー」

麗奈「誰が小物よッ?!」クワッ!

モバP「おっ、反応した」

麗奈「このレイナサマがどうしてジョージ真壁なのよッ!どう考えてもビルゴルディでしょうがッ!」

モバP「いや、魔王は【あの人】だろ」

麗奈「あっ……」

モバP「………」

麗奈「悔しいけど…確かに魔王はちひ……」

モバP「それ以上はいけない」

麗奈「……!」

モバP「いけない」

麗奈「……そ、そうねッ!」

麗奈「…で、何の用よ?」

モバP「イタズラグッズを作るならもっと適した場所があるんじゃね、と思って。例えば俺の膝の上以外とか」

麗奈「フンッ、アタシは誰からの指図も受けるつもりはないわ!」

モバP「どう見ても作業に苦労しているんですが」

麗奈「アンタの目にはそう見えるってだけの話よッ!」

モバP「たぶん誰が見てもそう見えると思うんですが」

麗奈「う、うっさいッ!」

麗奈「手下は手下らしく大人しくこのレイナサマのいう事を聞いていればいいのよッ!」

モバP「さいで」

麗奈「まったく……」カチャカチャ

モバP「………」

麗奈「………」カチャカチャ

モバP「…えい」ギュッ

麗奈「ひゃうっ?!」///

モバP「華奢だなー」ギュゥゥゥ…

麗奈「な、な、な、な、な……?!」///

モバP「もっと肉とか食べた方が…」

麗奈「な、何してんのよッ?!」///

モバP「あすなろ抱き」

麗奈「そ、そ、そ、そう言うことを聞いてるんじゃないわよ、バカッ!!え、えっとッ…とりあえず離しなさいッ!」///

モバP「えー、しゃーないな」スッ…

麗奈「はー…はー…はー…あ、アンタねぇッ…何考えてんのよッ?!」

モバP「そこに麗奈がいたから」

麗奈「そこに山があるからみたいに言うなッ!」

麗奈「こ、こんなことをしたらどうなるか分かってるのッ?!」

モバP「どうなるんだ?」

麗奈「え、えっと…それは……その………」

モバP「ん?」

麗奈「…あっ!…クックック…アッハッハ…アーハッハッハッゲホゲホッ…」

モバP「………」サスサス

麗奈「ゲホッ…ゲホッ……」

モバP「………」サスサス

麗奈「ふぅ……いいことを思い付いたわ!」

--


麗奈「………」ガチャガチャ

モバP「………」ジー

麗奈「………」ガチャガチャ

モバP「麗奈ー」

麗奈「………」ガチャガチャ

モバP「レイナサマー」

麗奈「………」ガチャガチャ

モバP「偉大なるレイナサマー」

麗奈「………」ガチャガチャ

モバP「ふぅむ……」

麗奈「………」ガチャガチャ

モバP「ランバージャックー」

麗奈「誰が捨て駒よッ!」クワッ!

モバP「おっ、反応した。とゆーか色々詳しいのな」

麗奈「アイツらに付き合わされてるば嫌でも詳しくなるわよ。で、今度は何?」

モバP「そのイタズラグッズの名前、何だっけ?」

麗奈「ハイパーレイナサマバズーカよ」

モバP「俺はそれが完成するまで付き合わなきゃならないんだよな?」

麗奈「そうよ」

モバP「となると…俺はそれが完成するまでは帰れない、と」

麗奈「だからそう言ってるでしょうが!」

モバP「俺が何をしたって言うんだ?」

麗奈「このレイナサマにセクハラしたでしょうがッ!あんなことをしておいてこの程度で済むことに感謝しなさいッ!」

モバP(抱きつかれたことには怒るけど膝の上からはどかないのな)

麗奈「返事!」

モバP「ありがとうございます、レイナサマー」

麗奈「………フンッ」

麗奈「………」ガチャガチャ

モバP「………」ジー

麗奈「………」ガチャガチャ

モバP「…完成まであとどれぐらいかかりそうなんだ?」

麗奈「…未定よ」ガチャガチャ

モバP「そっか」

麗奈「……」ガチャガチャ

モバP「………」

--


モバP「お腹空いてきたなー」

麗奈「アタシは別に……」グー

モバP「別に…何だって?」

麗奈「ぐ……」///

モバP「今は…午後6時か。なぁ、ちょっとだけ退いてくれないか?」

麗奈「どうして?」

モバP「夕飯作るから」

麗奈「ハァ?アンタ人の家で夕食まで食べてくつもり?」

モバP「まーな。常識的に考えたらそろそろ帰った方がいいんだろうが…」チラッ

麗奈「……っ…」

モバP「帰れない以上は他にどうしろって言うんだ?」

麗奈「…!」

モバP(分かりやすいなぁ…)

モバP「構いませんか、レイナサマ?」

麗奈「……フンッ!しょうがないわねッ…!」

モバP「ありがとーございます」

麗奈「マズイものなんか作ったら承知しないわよッ!」

モバP「ははー」

麗奈「じゃあ退いてあげるからさっさと支度しなさい!」スクッ

モバP「任せとけー」スクッ

麗奈「…足が痺れたりとかしてないの?」

モバP「俺がどれだけ子どもの頃から正座させられてきたと思ってんだよ」

麗奈「あー、そうだったわね」

モバP「何事も慣れって話。じゃ」

麗奈「アタシをあまり待たせるんじゃないわよッ!」

モバP「あいあいさー」
スタスタスタスタ…

麗奈「…………」

--


モバP「本日の夕食のメニューは白米、茄子の味噌汁、アジのフライ、里芋の煮ころがしに「だし」でございまーす」ズラッ

麗奈「相変わらず無駄に料理が上手いわね」

モバP「好きこそものの上手なれ、俺ってば料理系男子だから。さ、召し上がれ、と」

麗奈「…いただきます」

モバP(この「ワルイコ」はちゃんと「いただきます」が言えるんだよなぁ…)

麗奈「何ニヤニヤしてんのよ」

モバP「べっつにー。それより早く冷めないうちに食べてくれよ」

麗奈「……そうね。まずはこのアジフライから食べてあげるわ!」スッ ヒョイ サクッ

麗奈「…!」

モバP「フフーフ、美味いだろう?」

麗奈「ふ、フンッ…!そ、そこそこ…ってところねッ!」サクッ サクッ

モバP(そこそこと言いつつ箸を進めるレイナサマ)

麗奈「………」サクッ サクッ

モバP「………」ニヨニヨ

麗奈「アタシの顔に何かついてるのッ?」

モバP「いやいや。それより他の料理も食べてくれよ」

麗奈「じゃあ…里芋の煮ころがしを…」
パクッ

麗奈「……!」

モバP「フハハハハ、美味かろう!」

麗奈「ふ、フンッ…!か、辛うじて合格ってところねッ…!」パクパクパクパク

モバP「味噌汁はどうだ?」

麗奈「味噌汁?味噌汁は…」ズズ…

麗奈「……!」

モバP「昆布と干し椎茸と鰹節で出汁を取ったんだが?」

麗奈「ふ…フンッ…!認めてあげないこともない…ってぐらいねッ…!」
ズズズズズズ…


モバP「「だし」は?」

麗奈「「だし」は…」ヒョイ

モバP「ご飯となー」

麗奈「知ってるわよ、そのぐらいッ…」パクッ

モバP「……」ジー

麗奈「……」モグモグ

モバP「……」ジー

麗奈「………」コトッ

麗奈「ふぅ……」

モバP「どう?」

麗奈「味が浅いわ」

モバP「だよなー」

麗奈「でも…アタシはこれはこれで…その……」

モバP「その…?」

麗奈「……き、嫌いじゃないわ…」

モバP「おっ」

麗奈「…そこそこはやるじゃない」

モバP「お褒めにあずかり光栄でございます」

麗奈「お母…あっ…!」

モバP「おか?」

麗奈「お、おか……」ガシッ!
ガツガツガツガツ ドンッ!

麗奈「お代わりッ!お代わりって言ったのよッ!早くご飯のお代わりをつぎなさいッ!」

モバP「はいはい、かしこまりましたー」

麗奈「………」

モバP(…ま、そーゆー時ぐらいあるよな)

--

モバP「食器は洗って乾燥機に入れといたからな」

麗奈「さすがはアタシの手下ね、褒めてあげるわ!」

モバP「どーいたしまして。で、レイナサマ、これからのご予定は?」

麗奈「予定?え、えっと……」

モバP「引き続きハイパーレイナサマバズーカとやらの製作を手伝えばいいのか?」

麗奈「それは…」

モバP「それとも一休みしてゲームでもするか?」

麗奈「…!」

モバP「根を詰めすぎるのもアレだし……どうだ?」

麗奈「…あ、アンタがどうしてもって言うなら…?」チラッ

モバP「どーしてもやりたい」

麗奈「そう…なら仕方がないわね!一緒にゲームをしてあげるから準備をしなさい!」

モバP「ははー」

麗奈「準備が出来たら教えなさいッ!」

モバP「お任せをー」

--


麗奈「このッ!このッ!」カチャカチャ

モバP「焦るとミスるぞー」カチャカチャ

麗奈「分かってるわよッ!このッ!このッ!」カチャカチャ

モバP「冷静に冷静に」カチャカチャ

麗奈「分かってるって言ってるでしょうがッ!コイツやたらとザコを召喚して…うっとうしいッ!」カチャカチャ

モバP「そーゆーボスだからなー」
カチャカチャ

麗奈「やり口が汚いのよッ!もっと正々堂々と勝負しなさいッ!」カチャカチャ

モバP「だからそーゆーボスなんだっての」カチャカチャ

麗奈「ぐぬぬ…そうだ!P、ザコの相手はアンタがしなさいッ!」カチャカチャ

モバP「その間に麗奈がボス本体に攻撃する、と」カチャカチャ

麗奈「クックック、完璧な作戦でしょ?決まりねッ!行くわよッ…」
カチャカチャ

モバP「あー、レイナサマー、一つ言い忘れてたことが…」カチャカチャ




麗奈「食らいなさいッ!スーパーレイナサマ…!」

ビシュゥゥゥン!チュドォォォン!

麗奈「……は?」

モバP「ソイツ近づくとビーム撃ってくるから」カチャカチャ

麗奈「それを先に言いなさいよッ!」
カチャカチャ

モバP「誰も、聞かなかったからだ」
カチャカチャ

麗奈「どこのチェイスよッ?!」
カチャカチャ

麗奈「じょ、冗談じゃ……」

ビシュゥゥゥン!チュドォォォン!

麗奈「こんなはずじゃ……ちょっと!早く加勢しなさいッ!」
カチャカチャ

モバP「助けるつもりなどもとよりない」
カチャカチャ

麗奈「なっ?!」

ビシュゥゥゥン!チュドォォォン!

麗奈「あべしっ!」

モバP「よし、ビーム3発来たから……」カチャカチャカチャカチャ…!

モバP「随分と派手に暴れてくれたな、っと!」カチャカチャカチャカチャ…!

ガッ…!ガガガガガガガガ…!

モバP「終わりだ!」

ガガガガ…!ドンドンドンドンドーン!

モバP「ふぃー…」

<ステージクリア!!

モバP「よし」

麗奈「よし…じゃないわよッ!」

モバP「?」

麗奈「アタシがやられたじゃないッ!」

モバP「麗奈は犠牲になったのだ…ボス攻略…その犠牲にな。さっきのヤツはビーム3発撃った後はしばらく無防備になるんだよ」

麗奈「どうしてそれを先に言わなかったのよッ!」

モバP「誰も、聞かなかったからだ」

麗奈「二回目ッ!」

モバP「いいじゃないか、ステージはクリア出来たんだから」

麗奈「よくないわよッ!」

モバP「文句の多いヤツだなぁ…」

麗奈「アンタねぇ…!」

モバP「あっ、次のステージ始まった」

麗奈「えっ、ちょっ…?!」

モバP「ほれほれ、死にたくなければプレイに集中しろ」カチャカチャ

麗奈「くっ…覚えてなさいッ!」
カチャカチャ

モバP「よっ、ほっ」カチャカチャ

麗奈「このッ、食らえッ!」
カチャカチャ

--


モバP「ふぅ……」グデーン

麗奈「………」ガチャガチャ

モバP「うぼぁ……」グデーン

麗奈「…アンタ」ガチャガチャ

モバP「ん?」

麗奈「何してんのよ」ガチャガチャ

モバP「食後の休憩のゲーム後の休憩」

麗奈「そう言うことを聞いてるんじゃないわよ!」ゴトッ

モバP「あぁ、アメコミ読んでる」

麗奈「だからそう言うことを聞いてるんじゃないってのッ!」

モバP「やっぱデッドショットはこうだよなー。あれはあれで悪くなかったがちっとばかしウィル・スミスすぎた」ペラッ

麗奈「話を聞けッ!と言うか人の家でくつろぎすぎでしょうがッ!」

モバP「俺は人の家で家主よりくつろぐ天才だからな」

麗奈「威張るなッ!」

モバP「あー、もー何?」

麗奈「決まってるでしょ!ハイパーレイナサマバズーカの製作を手伝いなさいッ!」

モバP「……手伝ってもいいのか?」

麗奈「ど、どう言う意味よッ…?」

モバP「俺が本気を出して手伝ったらそのハイパーレイナサマバズーカとやらが完成しちまうぞ?」

麗奈「の、の、望むとこ…!」

モバP「俺が帰っちまうぞ?」

麗奈「…!!」

モバP「………はぁ…」

モバP「お前、ぶっちゃけそのハイパーレイナバズーカとやらを少なくとも今日中に完成させる気はないだろ」

麗奈「な、な、何を根拠に…?」

モバP「プロデューサー舐めんな。自分の担当アイドルのことぐらい手に取るようにわかるわ。なぁ、お互い短くない付き合いなんだ、腹を割って話そうぜ」

麗奈「………」

モバP「手段が目的だったんだろ?」

麗奈「ち、ちが……」

モバP「麗奈」

麗奈「………っ…」

モバP「ハイパーレイナサマバズーカが完成したところで帰りゃしないから」

麗奈「……!」

モバP「俺に帰って欲しくなくなったんだろう、違うか?」

麗奈「…………」

モバP「………」

麗奈「………ちがわ…ない…」

モバP「だよな。よっこいせっと」
スクッ

モバP「分かるよ、その気持ちは。俺だってそーゆー気分になる時があるから」

麗奈「大人なのに…?」

モバP「俺の中身は悪ガキのまんまだってことは麗奈はよく知ってるだろーが」

麗奈「……そうね…」

モバP「棚の上に段ボールが置いてあるけど…あれって故郷からの荷物だろ?」

麗奈「…家族から。…今朝届いた」

モバP「故郷を思い出しちゃうよな、そーゆーのが届くと」

麗奈「………っ……」

モバP「俺もこの前実家からつけ揚げ届いた時は帰郷したくなったもん。あ、つけ揚げってのはさつま揚げのことな」

麗奈「…………」

モバP「確か…光たちは今地方に行ってていないんだったよな」

麗奈「…………」

モバP「…誰かと居たくなったんだろ?」

麗奈「………だったら…?」

モバP「最初から素直にそう言えばいいものを」

麗奈「だって……カッコ悪いじゃない…」

モバP「カッコ悪いもんかよ。いいか人は1人じゃ生きられない、誰かを利用しなきゃ生きていけないんだ」

麗奈「…フツーそこは支え合わなきゃ、とかじゃないの?」

モバP「俺「イイコ」じゃないし。麗奈だって「イイコ」じゃないだろ?」

麗奈「……何それ」

モバP「俺理論」

麗奈「そう言うことを聞いてるんじゃ……ハァ……」

モバP「フッフッフッ、寂しいなら寂しいって言えバカヤロー。喜んで利用されてやるから」

麗奈「アンタってヤツは……」

モバP「いいか?世界征服ってのは簡単なことじゃない。世界征服の実現を目指す以上は何度も何度も何度も何度も…それこそ数え切れないぐらい困難にぶち当たるに決まってる」
スタスタスタスタ……スタ

モバP「だが…悪の組織ってのは最後の最後まで世界征服を諦めない。作戦が失敗する度にまた新しい作戦を練る」
ポン ナデナデ

麗奈「………」

モバP「子供泣かすのが主目的な組織は別として」

麗奈「デスターやテンタクルぐらいでしょ…そんな組織は…」

モバP「おっ、ちょっと元気が出てきたか?」

麗奈「…レイナサマを舐めるんじゃないわよ」スクッ

モバP「ふふっ…」

麗奈「モバP!」

モバP「何でございましょうか?」

麗奈「命令よ!あ、アタシがいいって言うまで…そ、側にいなさいッ!」

モバP「仰せのままに」

麗奈「……フンッ…」

モバP「………」ニヨニヨ

モバP「ところでレイナサマよ、一つ提案があるんだが」

麗奈「聞いてあげるわ、言ってみなさい!」

モバP「今夜は徹夜しないか?」

麗奈「…悪いことを考えてるでしょ?」

モバP「Exactly(その通りでございます)」ヒョイ

モバP「見てるうちにこのハイパーレイナサマバズーカの改良案を思い付いた」コンコン

麗奈「アイドルは徹夜禁止じゃないの?」

モバP「バレなきゃいいんだよ」

麗奈「プロデューサーにあるまじき発言ね」

モバP「褒めても何も出ないぞ?で、とーする?」

麗奈「乗った!徹夜でハイパーレイナサマバズーカ…いや、ニューハイパーレイナサマバズーカを作ろうじゃないッ!」

モバP「それを聞きたかった」

麗奈「寝るんじゃないわよ?寝たら顔に落書きしてやるんだからッ!」

モバP「そっちこそな。寝たらデコに落書きしてやるからなー」

麗奈「この際ターゲットもしっかり決めときましょう!」

モバP「いいねー、誰にする?」

麗奈「せっかくだから…耳を貸しなさい!」

モバP「よしきた」スッ

麗奈「………」ゴニョゴニョ

モバP「………」コクコク

麗奈「………」スッ

モバP「……」b

麗奈「……」b

麗奈「アンタも悪ねぇ」

モバP「いえいえ、レイナサマほどでは」

麗奈「クックック…明日が楽しみだわッ!クックック…アッハッハッハッハ…アーハッハッハッ…ゴホッ…ゴホッ……ゲホッ……」

モバP「………」サスサス

麗奈「ゴホッ…エホッ……せ、背中さすって……」

モバP「もーやってる」サスサス

--翌日 事務所



ちひろ「正座」

モバP・麗奈「は、はい……」

ちひろ「………」

モバP・麗奈「………」ダラダラダラダラ…






光「あの2人今度は何をやったんだ?」

紗南「【魔王】に早朝バズーカをしたんだよ…」


【了】

お目汚し失礼しました

心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく書きつくったらこうなりました

レイナサマかわいいよ、レイナサマ
(語彙力の根本的な欠如)

小関麗奈をよろしくお願いします

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