管理人「勇者にしか抜けない剣ですか?」(7)

部長「何でも俺らはこの遺跡の奥にある剣の間ッちゅートコを管理しなくちゃ
ならんのだが、そこには勇者しか抜けない剣があるらしいんだ」

管理人「はぁ...なんでそんな霊験あらたかな場所を自分らが...?」

部長「施設管理の下請け会社の使命だよ、これが」

管理人「はぁ...では、どう管理すればいいんですかね」

部長「いつものように見回り、剣の点検、清掃...剣の点検以外はいつもと同じ仕事だよ」

管理人「はぁ...まぁ分かりました、やりましょうか」

部長「剣の間に宿直室あっからそこで寝てくれ」

管理人「それほんとに剣の間ですか?」

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『剣の間』
シーーーーーーン...

管理人「所見なし...しかし剣の点検とはいかがすれば...」

管理人「しっかし静かだなぁココ...」

管理人「ぜってえ刺さってるとこ錆びてるってこれ...」

管理人(柄の部分は大げさな装飾だな...ルビーとか入ってんのかなコレ...)チャキン...

管理人「おっと...抜くとこだった...いや俺じゃ抜けないんだっけか、勇者にしか抜けない
てんだから」

管理人「....」

管理人「抜いてみてぇな...この剣...」

管理人「...どうせ抜けねえんだからやって見ても...エエカ」チャキン...

管理人「エアッ!!」キイイイイイイイイイイイイイ....

管理人「うおっ!眩しっ!!」

その頃...

勇者「ココが、勇気の神殿ですか」

老人「そうですじゃ...この神殿には貴公の勇気...覚悟を試す神殿、小娘にこの
神殿を攻略できるかのう...?」

勇者「余り見くびらないで頂きたい、では行ってきm...

キイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイン....

老人「な...何故じゃ?!剣の間が?!なぜ勇者の剣が...?!一体誰が...」

勇者「え?え?」

ウオオオオ...

勇者「?!悲鳴が!」ダダッ!!

管理人「うおおおおおおおおおお...目がぁぁぁ!」

勇者の剣『...ンん、騒がしいのう...?何奴じゃ?』

管理人「おううううううううう」

勇者の剣『...?』

勇者「大丈夫ですか?!」ッダダッダ!!

管理人「っそ、そこに誰かいるんですか?!ちょ、何があったんだコレ」

勇者の剣『エ?ちょっと大丈夫カ?』

管理人「あー目ェいてぇ...剣なんか抜くもんじゃねえなぁ...」

勇者「え?え?何?」

勇者の剣『そこの男、貴様ガ勇者か?』

管理人「バカ言わんで下さい、俺はココの管理人ですよ」

勇者「勇者の命を受けたのは私だ...」

勇者の剣『え?じゃあ何でお前抜いタの?』

管理人「いや...抜けるとは思わなくて...」

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