佐久間まゆ 「紅いリボンに導かれ」 (19)

モバマスSSですよ!モバマスSS!

ほぼ地の文な短編です

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1469901211

「お疲れ様です」

カメラマンさんにそう言ってまゆはスタジオの外に出ます。

3月も終わりに近いのに空は灰色に曇っていて気温も低い日が続いています。

まゆの心もこの空のように曇って灰色のでしょうか。

近況に不満があるわけではないんです。

両親とも仲良くやれていますし、友人も少なくありません。

特に仲の良い友達に勧められて始めた読者モデルも、ロリータファッションをする人の多くが知っているくらいには有名になりました。

それでも何もまゆの心を動かしません。

どんなに褒められても、人気が出てもそれはまゆに力をくれません。

まゆはたくさんの人に囲まれながら、世界でただ一人ぼっちです。

その日は読モのお仕事がお昼で終わりだったので、少し遠くの大きなショッピングセンターへ向かっていました。

次の撮影に使うリボンを買うためです。

リボン……、何色が合うだろう。

そんなたわいもないことを考えながら電車に乗り込みます。

車窓から見えるのは、この地方では最大の水族館。

「しばらく、行ってませんね」

小さく呟きながら思いを馳せます。

まゆは小さいときあの水族館がとっても好きでした。

なぜそんなに好きだったのか今となっては思い出せませんけど……。

きっと、自由に泳ぐ人気者のお魚たちにあこがれていたのでしょう。

小さい頃は、そんなに自由にしたいことはできないですからね。

どうして行かなくなってしまったんだっけ。

自由になった今はそれ自体が何も与えてくれはしないことをまゆが知ってしまったからでしょうか。

これが大人になるという事なのか。

まゆにはまだわかりません。

そんなことを考えていると、駅につきました。

下らない過去を払いのけて、ショッピングセンターに向かいます

読モのお仕事がまゆに何も与えてくれないのは分かっていますが、それでもお仕事には真剣に取り組みます。

次の服にはどのリボンが合うか。

色は?

形は?

そんなことを考えながら1つのリボンを選びました。

紅い……、真っ紅なリボンです。

不思議なことに、まゆの心は久しぶりにわくわくしていました。

原因は全く分かりません。

予感……、世の中にはそういうものもあるのかもしれないですね。

久々に来た水族館は以前と変わったところは無いようで記憶のままの姿でした。

目当てのステージにはまだ時間はあったので、館内を見て回ることにしました。

サメ、熱帯魚、クラゲ。

様々な海の生物が所狭しと展示されて、どのお魚も悠々と泳いでいます。

与えられたエサだけで生きる彼らはシアワセなのでしょうか。

かつてまゆが自由だと思っていたものはよく見ると縛られた自由なのかもしれません。

荒らしその1「ターキーは鶏肉の丸焼きじゃなくて七面鳥の肉なんだが・・・・」 
↓ 
信者(荒らしその2)「じゃあターキーは鳥じゃ無いのか? 
ターキーは鳥なんだから鶏肉でいいんだよ 
いちいちターキー肉って言うのか? 
鳥なんだから鶏肉だろ?自分が世界共通のルールだとかでも勘違いしてんのかよ」 
↓ 
鶏肉(とりにく、けいにく)とは、キジ科のニワトリの食肉のこと。 
Wikipedia「鶏肉」より一部抜粋 
↓ 
信者「 慌ててウィキペディア先生に頼る知的障害者ちゃんマジワンパターンw 
んな明確な区別はねえよご苦労様。 
とりあえず鏡見てから自分の書き込み声に出して読んでみな、それでも自分の言動の異常性と矛盾が分からないならママに聞いて来いよw」 
↓ 
>>1「 ターキー話についてはただ一言 
どーーでもいいよ」 
※このスレは料理上手なキャラが料理の解説をしながら作った料理を美味しくみんなで食べるssです 
こんなバ可愛い信者と>>1が見れるのはこのスレだけ! 
ハート「チェイス、そこの鰹節をとってくれ」
ハート「チェイス、そこの鰹節をとってくれ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1469662754/)


余談
7 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします sage 2016/07/28(木) 09:06:48.44 ID:10oBco2yO
ターキー肉チーッスwwwwww
まーたs速に迷惑かけに来たかwwwwwwwww

9 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします sage 2016/07/28(木) 09:12:33.84 ID:LxY8QrPAO
>>7
はいNG設定


この速さである
相変わらずターキー肉くん=>>1という事を隠す気も無い模様

31 ◆xmciGR96ca4q sage saga 2016/07/28(木) 12:50:19.79 ID:g6WSU+sH0
昨夜寝ぼけてスレ立てミスったんで憂さ晴らしも兼ねて久々のロイミュ飯でした。書き溜め半分残り即興なんで色々アレかもしれませんがアレがアレなんでアレしてください何でもシマリス(熱中症

建てたら荒れると判ってるスレを憂さ晴らしに建てる
つまり>>1は自分の憂さ晴らしにs速を荒らして楽しんでる

うーん、いつも通りのクズ>>1で安心するわー

考えながら歩いているとふと持っていたリボンがないことに気づきました。

どこに置いてきてしまったのでしょう。

探しに行かなくてはいけません。

そう思ったとき後ろから声をかけられました。

「おーい、そこのお嬢さーん」

「はい、なんでしょう」

振り向きます。

そこにはやさしそうな男の人が立っていました。

「リボン落としましたよ」

そういってにこやかに笑いながらリボンを差し出してくれました。

まゆはそれを受取ろうと手を伸ばします。

彼の手と、まゆの手が触れた瞬間それは電撃のようにまゆの手を、体を、脳を駆け巡りました。

不安感も孤独さもある種の無気力も、一瞬ですべてを吹き飛ばしていくような、刺激的で甘くでも優しい感覚。

きっと人はそれを一目惚れというのでしょう。

まゆの心に理由のない影を落とす雲の切れ間から、太陽の光が差し込みその影を消し去っていくきます。

「あ、あの、ありがとうございます。」

たったそれだけしかいえませんでした。

今まで初対面の人とでもうまく話せなかったことなんてないのに。

「プロデューサー、そろそろ行かないと」

奥の水槽のほうから女性の声が聞こえます。

「はーい、わかりました楓さん今行きます」

そう男の人は答えると

「じゃあね」

そういって足早に立ち去ってしまいました。

まゆはその場からかうごくこともできません。

プロ……デューサー?

しばらくして冷静になった後、女性の声がそう言っていたことを思い出しました。

時間を見るともう4時40分。

ステージを見に行くにはちょうどいい時間でした。

駐車場に設置された特設ステージへ行くとすでに20人以上のの観客がそこにいました。

ステージが照らされて新人アイドルが出てきました。

「みなさーん今日は集まっていただきありがとうございます、新人アイドルの高垣楓です」

その声はまさにさっきの女性でした。

「それでは早速、1曲歌わせていただきます」

まゆはその顔をじっと見ます。

その顔には見覚えがありました。

高垣楓という名義を使ってはいませんでしたが、彼女は特徴的な目を持ってると一部で有名なモデルで、まゆも雑誌で何度か見かけたことがありました。

読モの事務所のカメラマンさんが彼女と仕事をしたことがあるらしく昔その話をしてくれたことがありましたが、彼女は、氷のように冷たく月のように静かに輝き淡々と仕事をこなす、そのようなことを言っていた気がします。

しかし目の前の彼女は全くそのような雰囲気ではありません。

とてもにこやかに、心の底から楽しそうに歌って踊っています。

彼女がモデルを引退したという話はうわさで聞きました。

彼女に何があったのでしょうか。

まゆの考えはさっきのあの男の人にしか行きつきません。

彼女がプロデューサーと言っていたということは彼はアイドルのプロデューサーなのでしょう。

アイドルと最も近く最も親交が深まる間柄……。

きっと彼は太陽なのです。

彼女の、高垣楓の氷の心を溶かし、まゆの心の雲を晴らす。

そんな存在。

日も落ち暗くなった駐車場でまゆは一人彼のことを考えていました。

もし……、もしまゆがアイドルになったなら彼と一緒にいることはできるのでしょうか。

持っていたスマートフォンで彼女、高垣楓について調べます。

事務所、所在地は東京。

「東京……、ですか」

仙台から遠く離れた地、東京。

彼はもうそこに向かって出てしまっているでしょう。

彼とのつながりは、もうこの紅のリボンだけ。

それ以外にはなにもありません。

投稿の順番間違えました…
明日以降もう一度透過するのでここは落とします

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