まゆ「モバPさんの家にお泊り」 (25)

~モバPのアパート~

モバP「あれ、家の前に誰か座ってる……まゆ?」

まゆ「あ、モバPさんおかえりなさい」

モバP「ここで何してるんだ?」

まゆ「モバPさん、最近外食ばかりだって言ってましたよね?
   だからまゆの手料理をご馳走しようかなぁって」

モバP「いつからいたんだ?」

まゆ「そうですねぇ……18時位と思います」

モバP「今21時過ぎだぞ。ずっと待ってたのか?」

まゆ「はい。いつ帰ってくるかなぁって、楽しみに待っていました」

モバP「……とにかくここで話すのもなんだから、部屋に入って」

まゆ「お邪魔します」

モバP「寒くなかったか? 今お茶いれるから」

まゆ「まゆがしますよぉ」

モバP「一応お客さんなんだから、部屋で待ってて」

まゆ「はい(モバPさんのお部屋……)」///

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~モバPの部屋~

モバP「……で、手料理を作るって?
    気持ちは嬉しいけど事前に相談とかしてくれよ」

モバP「もしかしたら今日帰ってこなかったかもしれないんだぞ」

まゆ「モバPさんを驚かせようと思って……」

モバP「確かに驚いたけどさ」

まゆ「その、まゆとしてはもう少し早く帰ってくるかなぁ……と。
   それで一緒に食材を買いに行ったりする予定だったんです」

モバP「ずっと一人で待ってるなんて、何かあってからじゃ遅いだろ?」

まゆ「はい、ごめんなさい……ご迷惑でしたか?」

モバP「そんなことないけど」

まゆ「……」

モバP「……」

まゆ「あの、もしかして、もう夕食は食べちゃいました?」

モバP「あーうん、帰りに食べてきた」

まゆ「じゃあ今日はしかたないですねぇ。
   まゆは女子寮に戻ります」

モバP「送っていく……ってちょっと待て、寮母さんに連絡は?」

まゆ「一応、友達の家に泊まるかも、とは伝えてます」

モバP(そういうところは気が回るのになぁ……)

モバP「……なら、泊まっていくか?」

まゆ「えっ?」

モバP「俺がもっと早く帰ってくればこんなに待たせなかったわけだし、
    なんだかこのまま帰すのはかわいそうな気がしてさ」

モバP「それで、良かったら明日の朝か昼を作ってもらったり……
    あ、いや、こんな狭い家に泊まりたいわけないよな」

まゆ「いえっ、泊まります、泊まらせてください!」

モバP(目がキラキラしている。もし犬だったら全力で尻尾振ってそうだな。
    犬耳コスプレ似合うかも……)

まゆ「モバPさん? 今なにかお仕事のこと考えてませんでした?」

モバP「き、気のせいだって」

まゆ「じゃあ、いいですけど。
   お泊りとっても嬉しいです! 待ってて良かったぁ~」グゥ~

まゆ「あ……」

モバP「まゆは今夜まだ食べてないんだよな。弁当でも買いに行くか」

まゆ「は、はい……」///

~食事を済ませて、まゆ入浴中~

なんとなくお泊まりの流れになってしまったが……
冷静に考えるとプロデューサーとしてマズイことをしているのでは?

うーん……

でもあんなに喜んでいたのにいまさら帰れなんて言えないし。

ところでまゆに住所教えたことあったっけ?
……ちひろさんに聞いたんだろう、たぶん、きっと、そうに違いない。

まゆ「~~♪(鼻歌)」

俺の家に女子がお泊りなんて生まれて初めてだな。
うわ、やばい、意識したら興奮してきた……。

壁を隔てた向こうではまゆが入浴中――いや、イカン。
すぐ近くに裸のまゆが――だからダメだって。

今この瞬間だけ浴槽になりたい――脳が勝手に妄想してしまうッ!

そりゃあ、アイドルのプロデューサーだし、
可愛い女の子といつも接してるし、

中にはスキンシップの過激な子もいるし、
家に遊びに来たアイドルだって、まゆだけではないし……

でも大抵の場合、他に誰か居るわけで、
二人きりの状況なんて初めてなわけで……

何か気を紛らわせることをしなければ……
そうだ、他の子が出演した番組でまだ見ていない録画があるはず!

まゆ「お風呂あがりましたよぉ」

モバP「……」(録画番組視聴中)

まゆ「モバPさん?」

モバP「……」ア ウケテル ヨシヨシ

まゆ「モバPさんってば!」

ホッペタ グイッ
モバP「イテテ!」

まゆ「すぐそばにまゆがいるのに、他の子の番組見てるなんてヒドイですよぉ」

モバP(ほてった頬がえろい)ゴクリ

モバP「ご、ごめん。でもこれにはいろいろと事情が……」

まゆ「どんな事情ですかぁ?」

モバP「それは、その……」

モバP(まゆを意識するとムラムラするなんて言えない)

モバP「あっ、お風呂入ってくる!」

まゆ「むぅ~っ!」

…………
……

モバP「狭くないか?」

まゆ「ダ、ダイジョウブデス」

モバP「寒くない?」

まゆ「(緊張で)アツイクライ デス」

まゆ(モバPさんと一緒のベッドで寝るなんて、嬉しいけど死ぬほど恥ずかしい……っ)

モバP「やっぱり俺、床で寝るから――」

まゆ「ダメです、夜は冷えます、モバPさんが風邪引いたら申し訳ないですっ」

モバP(気を遣ってくれるのは嬉しいんだけど……
    距離が近すぎて、興奮して眠れないんだよ…………)

~翌日~

モバP「あー……結局熟睡できなかった気がする。
    まゆは……」

まゆ「すぅ……すぅ……」

モバP「まだ寝てる……かわいい。
    なんだ、ただの天使か」

まゆ「んん……モバP、さん?」

モバP「おはよう」

まゆ「…………あッ!」ガバッ

モバP(跳ね起きるって、こういうのを言うんだな)

まゆ「み、見ました?」


モバP「なにを?」

まゆ「その、ね、寝顔……とか」

モバP「見たけど」

まゆ「忘れてくださいッ!」(>_<)

モバP「可愛かったよ」

まゆ「可愛いとか可愛くないとか、そういう問題じゃないです!
   無防備なところを見られるのが恥ずかしいんですっ」

モバP「一番純粋な表情だと――」

まゆ「とにかく忘れてください~っ!」ポカポカ

モバP「分かった、分かったから」

まゆ「はぁ……今朝は早起きして、朝食の準備をして待っていようと思ってたのに」
   (緊張と恥ずかしさでなかなか寝付けなかったんですねぇ……)

まゆ「こうなったら昼食ですねっ。
   まゆ、絶対美味しいお料理作りますから!」

まゆ「……ところで今何時ですか?」

モバP「えっと、もうすぐ12時――
    ヤバイ! 13時からまゆの写真撮影だ! 早く出かける準備!」

まゆ「ええっ、まゆの手料理は!?」

モバP「今日は無理だ!」

まゆ「そんなぁ~!」

~駅~

ダァ シェァリァス
モバP「乗りまーーす!!」ダダダダダ

プシュー
モバP「はあっ……はあっ……
    なんとか、間に合いそうだな……はあっ……」

まゆ「そう、ですね……はあっ……」

モバP「はあっ……ふぅー……
    まゆ、掴まるところないだろ? 俺の身体掴んでていいからな」

まゆ「はいっ」ギュー

モバP「料理は残念だったな。
    また今度、楽しみにしてるから」

モバP「それと今度は事前に教えてくれれば必要なもの用意しておくからさ」

まゆ「食材はそれでもいいですけど
   良かったらエプロン一緒に買いに行きませんか?」

モバP「エプロンか……そうだな、どんなのが似合うかな」

モバP(フリフリの可愛いのよりも、
    意外とシンプルな家庭的なもののほうが似合う気がする)

モバP(……そうだ、まゆの出演できそうな料理番組探してみよう。
    ついでに寝起きドッキリも良いリアクションしそうだなぁ)

まゆ「モバPさん? エプロン姿は、まだいいですけど
   寝顔は誰にも見せたくないんですからね?」

モバP「まゆ……心を読んだ!?」

まゆ「お仕事のこと考えてるときのモバPさんは、すぐ分かります」

~写真撮影後~

モバP「良かったよ、まゆ。
    カメラマンさん、大人っぽくなったって褒めてたな」

まゆ「きっと……モバPさんと一夜を共にしたからですねぇ」

モバP「誤解を招く言い方しないで!」





モバP「……というのがきっかけですかねぇ。
   あ、これ結婚式の招待状です」

ちひろ「もげろ(絶対行きますね)」

以上で投下終了です
声のついたままゆが可愛くて辛抱たまらんかったので書いてみました

ヤンデレ好きな人には申し訳ないですが、
ままゆはヤンデレじゃなくて他の子より一途なだけ、と思います

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