提督「鎮守府に温泉が湧いた」  (再編) (807)


注意


※艦隊これくしょんの二次SSになります
※ご都合主義的なことがかなり出てきます
※キャラが違う、また崩壊しているキャラもでると思います
※口調が原作と違うキャラ(特にアイオワ)がいます。具体的には口調が英語表記ではなくカタカナ表記になっています

これらが苦手な方はご注意ください
それでも大丈夫な方は、駄文ですがどうかお付き合いください



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1468333505


※注意と謝罪

このスレは、以前1が投下して結果エターになった提督「鎮守府に温泉が湧いた」の内容を再編したものになっています
なので、途中までは内容がだぶる場面が多々あるかと思います
そして、以前のスレを見てくださった方がいたらこの場を借りて謝罪を、更新が途絶えてしまい申し訳ございませんでした

今回はそのようなことがないように努力しますので、よろしければご覧ください



~鎮守府内 提督執務室~



提督「うーん…ここも、おっ、ここなんて良さそうだな」バサッ

提督「ふむ、ここは景色も良さそうだしいい感じだが…」パラパラ

コンコン

加賀「失礼します。提督、今日も秘書官としどうぞよろしく…提督?」

提督「おお、悪い悪い。今ちょっと片付けるから少し待っててくれ」ガサガサ

加賀「それは別に構いませんがその大量の資料は一体なんです?」

提督「いや、まあ資料って言うかなんていうか…これだよ」バサッ

加賀「何々…全国絶景温泉マップ?」

提督「ああ、加賀は温泉は知ってるか」

加賀「情報だけは知ってはいますが実際に見たことはないですね。何でも入渠場に近いものだとか」

提督「まあ大体そんなもんだ。もっとも癒すのは傷だけじゃなくて心や体の疲れも取ってくれるがな」

加賀「成程、なかなか興味深いですね」


提督「…まあ、戦況が油断できない以上本物の温泉を見に行くのは難しいか」

加賀「それで、この資料というか本を見て一体どうしたんです」

提督「いや、なんというかイメージで楽しんでたんだよ」

加賀「イメージ?」

提督「そう、俺もこんな状況だから温泉なんかに行けるわけないからせめてこういうのを見て気分だけでもーって感じでな」

加賀「そうでしたか。しかし私たちならいざ知らず提督一人だけなら大本営に休暇届なりだせば数日ぐらいの時間は作れるのでは?数日ぐらいなら私たちだけでも何とかなりますし」

提督「おいおい、お前達が必死で戦ってる最中に俺一人だけでのんびりとできるわけないだろ。それに俺が空けてるうちにここに万が一の事があったらお前たちに合わす顔がないわ」

提督「もっとも、お前達も全員連れて行けるというなら話は別なんだが…」

加賀「それこそ無理な話です。ここの防衛に穴を開けるというだけでも論外な話しですし、それ以前にここまでの大人数ですと行動するだけでも一苦労ですよ」

提督「だよなー。まっ、分かってはいるんだがな…」

加賀「流石にこればかりは私たちの力ではどうしようもないです」


提督「まあ、無理なことを言っていても仕方ないか。まずは目の前の仕事を…」ドタドタドタドタ!!

加賀「なんでしょうか?」バンバン!!

提督「随分慌てているようだが…どうぞ」バンバンバンバン!!


バターーーーン!!!!!


吹雪「し、し、し、司令官!!大変、大変なんです!?」

白雪「吹雪ちゃん落ち着いて、えーと、その」

吹雪「そうそう、えーっと、何から説明すればいいのか、そのー」

加賀「貴方達、慌てているのはわかるけどもう少し落ち着きなさい」

白雪「しっ、失礼しました」

提督「いや、俺は構わないんだが…で、どうした。そこまで慌てて入って来るところを見るとただごとじゃあなさそうだが」

吹雪「まあ、確かにただ事じゃないんですけど」


提督「しかし二人が慌てて入ってきたところを見ると急を要するわけだろ?」

吹雪「まあ、急いでいるのは事実なんですが」

加賀「まさか…敵の強襲!!」ガタッ

提督「馬鹿な!!警備部隊からそんな報告はなかったぞ」ガタッ

白雪「違います!その危険はないですので安心してください」

加賀「…では、一体何があったというの?」

吹雪「そのー、信じてもらえるか分からないですが」

提督「???」

白雪「鎮守府の裏でなんですが、長門さん達が言うにはですね…」

吹雪「お、温泉?が、わ、湧いたみたいなんです!!」

提督「     」

加賀「     」

二人「「はぁぁぁぁぁぁぁl!!!!???」」



~ 数時間前 鎮守府敷地内 空き地 ~



トテトテトテトテ

雪風「ふーむ、この辺からは反応はありませんか…では、今度はこちらを…」トテトテ

初風「雪風ー、もうそろそろこんなことやめない?何回やっても無駄よ無駄」

雪風「そんなことはありません!!諦めなければきっと結果は付いてくるはずです!!」トテトテトテトテ

陽炎「結果…ねぇ」

初風「全く、あの頑固なところは一体誰に似たのかしら」チラッ

不知火「なんですか初風?不知火に何か」

初風「気のせいよ、気のせい」

黒潮「まーまー二人とも、そんなピリピリせんと雪風も頑張ってるんやからウチラは優しく見守っていよーや」

陽炎「そうは言っても流石にこれはどうかと思うわよ。いくら雪風が幸運艦だからって」

不知火「しかしもし本当に何かあったとしたら…あら?」

吹雪「あれっ、陽炎ちゃんたちこんな朝早くからどうしたの」

白雪「雪風さんがあちこち動き回っているように見えますが」


黒潮「おはよーさん!二人は朝の散歩かいな」

白雪「ええ、ちょっと時間もあったので…それでいったい何をしているんですか?」

陽炎「あー、吹雪ちゃんに白雪ちゃん。いやー、ちょっと雪風の思いつきでね」

不知火「やっているというか何というか…しいて言うなら探索、ですかね」

吹雪「探索?」

黒潮「いやー、なんていうかウチの鎮守府って万年資材不足やん。それに加えて海外艦のみんなが来てくれたりしてどんどん大所帯になっていってるやん?」

初風「で、そんな中で私たちでも何かできることはないかって昨日陽炎型のみんなで話し合ったわけ」

不知火「もっとも出た案としては浜風あたりの同人誌を出して利益を出すとかダンス教室をひらくとかそれならいっそ料理教室をやりたいとか最終的にはグダグダになって終わってしまいましたが」

吹雪「へぇ~」

陽炎「…で、今朝になって雪風が名案がありますって言って寝ていたところをいきなりたたき起こされたわけよ」

初風「ちなみにほかのみんなは何かを察したのかドアにしっかりカギをかけてブロックしていたから被害?を免れたわ」

不知火「…まあ、この件についてはほかの皆にはあとできつく言っておくつもりですが」ギロッ


白雪「成程、それでその雪風さんの思いついた名案というのは?」

吹雪「なにか棒みたいなものを持ってあちこち歩き回っているみたいだけど…」

陽炎「あー、あれね。ところで二人は『ダウジング』って知ってる?」

白雪「『だうじんぐ』ですか?」

吹雪「んーごめん、ちょっと聞いたことはないかな」

初風「私もそこまで詳しくは知らないのだけど、簡単に言えば雪風の持っているあの棒が反応すると地下になにかがある…らしいの」

不知火「言い方を変えるとソナーみたいなものでしょうか」

白雪「だから雪風ちゃんがあちこち歩き回っているわけですね」

陽炎「とはいっても反応するかどうかも分からないしそもそも反応しても地下に本当に何かがあるかっていう確証はないのよね」

黒潮「正直バクチみたいなもんやな。まあ雪風は『これで地下から石油やボーキサイトが発掘されれば鎮守府もきっと豊かになるはずです!!』とはいっとるけどなぁ」


初風「私は無駄だと思うのだけどね。っていうかあんな棒二本で簡単に石油が出てきたら苦労してないわよ」

吹雪「た、確かにそういわれてみると…」

黒潮「けど万が一ってこともあるやん?」

吹雪「まあ雪風ちゃんは幸運艦だからなにかが感覚でわかるのかも」

不知火「そうですね。案外私たちが本当に驚くものを見つけてくれるかもしれませんよ。たとえば不発弾とか」

陽炎「ちょっと不知火!本当に起こりそうだから冗談にもならないようなことをいわないでよ!」

白雪「けど雪風さんがあんなに一生懸命やってるのですから何でもいいですから出てきてほしいですね」

初風「そりゃあ、私だって雪風の苦労は報われてほしいとは思うけど…」

陽炎「流石にこんな途方もない作業だとねぇ…」


雪風「むむむ、このあたりは駄目ですか。では今度はあっちの方を…」トテトテ

ピクッ


雪風「むむっ!?これは」トテッ


ミョーーーン!!!


雪風「や、やりましたーーー!!ここからすごい反応がするのですーー!!」

陽炎「嘘ぉ!?」

雪風「嘘じゃありません、ほら!この反応を見てください」ミョーーーン!!!

吹雪「ほ、本当だ…すっごく反応してる」

黒潮「いやー、何でもやってみるもんなんやな~」

初風「…雪風、一応確認しておきたいんだけどこれあなたが自分でやってるわけじゃないのよね」

雪風「当たり前じゃないですか!!雪風はそんなズルはしません!!」

白雪「まぁ、確かにそうですね。それにしてもかなり大きく反応していますが」

陽炎「問題は何があるかってことよね。…さっきの冗談が本当にならなければいいけど」

雪風「???」

不知火「ああ、こちらの話なので雪風は気にしないでください」

とりあえずsaga入れたら?


雪風「まあよく分かりませんが時間も惜しいですし早速掘っていきましょう!!」

不知火「掘るんですか?穴を開けるのならいっそ砲弾を撃ち込んだほうが早い気がしますが」

雪風「そんな事したら駄目ですよ!大切な石油なんですからしっかり掘らないと大変なことになっちゃいます」

吹雪「というより埋まってるのは石油確定なの?」

雪風「はいっ!!雪風の直感を信じてください」

初風「……ありえないとは思うけど、雪風が言うとなんか本当に出てきそうなのよね」

不知火「少なくとも外れはなさそうですね」

白雪「というより掘るといっても一体どうやって…」

雪風「はいっ、ここにスコップがありますからみんなで掘りましょう!!」スッ!

吹雪「………」

白雪「………」

吹雪「……えっ、わ、私たちも?」

>>16 すいません、久しぶりの投下で忘れてました


雪風「本当は他のみんなが来てくれれば良かったんですが吹雪ちゃん達がここに来てくれたのもkきっと何かの縁だと思うんです」

白雪「いえ、私たちは本当に偶然通りがかっただけで」

雪風「大丈夫です!スコップは人数分はありますしみんなでやれば結果は早く出ます!!」

吹雪「えーっと、あ、そうだ。ちょっと私たちこの後演習の予定g」ガシッ!

陽炎「大丈夫よ!!演習なら私達が後で付き合ってあげるから」ニコニコ

黒潮「そうそう、そんな遠慮せんでもええって、なっ」ニコニコ

白雪「遠慮してるなんてそんな…邪魔するのもどうかとおもいますし」

初風「というよりここまで来て私達が逃がすと思う?」

不知火「…二人とも、ここまできたら一蓮托生ですよ」

雪風「さぁ、みんなで一緒に頑張りましょう!!」

白雪「これはもう、無理みたいですね」

吹雪「トホホ…」


  ~ しばらく後 ~


ガキッ!ガキッ!

黒潮「うーん、なんやこっから地盤が固くなってるみたいやな」ガキッ!

白雪「これはちょっと私たちでの力では掘れそうにないですね」

雪風「えー!こんなに早くですか!?」

吹雪「い、いや…雪風ちゃん。私たちだけでも結構掘ったと思うよ?」

初風「大きさもそうだけどもう私たちの身長以上も掘ってるものね…」

不知火「というより万が一このまま何も出なかったとしたらこの穴をどうしましょうか?」

陽炎「…私たちで埋めるしかないんじゃないの?」ハァッ

不知火「まあ、そうなりますか」

雪風「う~、ここで諦めるなんていやです~」

白雪「まあ、力のある戦艦クラスの方がここに来てくれればこの後も掘れそうですが…」

黒潮「問題は誰に頼むってことかやな」

初風「それ以前にこんな酔狂なことに誰が付き合ってくれるかってことよ」

吹雪「やってる事がやってることだしねぇ…」


???「…ふぅ、たまには違うコースを走りこんでみるというのもいいものだな」タッタッタッ

???「ああ、いい気分転換になる。それに普段来ないところの景色もまた…ん?」タッタッタッ

???「…どうした?何かあったのか」

???「いや、あんなところに土の山ができていたから気になって。それになにやら穴?みたいな物もあるし……」

???「ふむ、どうやら誰かいるみたいだな…ちょっと寄ってみるか」

???「ああ、それにこんなところでなにをやっているのかも気になるしな」



吹雪「じゃあ寮に行ってだれかを呼んでくる?」

陽炎「内容が内容だから迷惑じゃないかしら、朝から穴掘りというのもねぇ」

雪風「むぅ、誰かがここを通りかかってくれればいいのですが」

初風「こんな朝早くにこんなところを通りかかる人はいないでしょ、流石にそんなに上手くはいかないわよ」


雪風「いえ、あきらめてはいけません!!きっとこんな時だからこそだれかがここに…!!」

長門「なんだお前達。こんなところでこんな大きい穴なんて掘って。塹壕訓練の練習でもしてたのか」

武蔵「いや、塹壕にしては深すぎるだろ。というより円形の塹壕なんて聞いたことないぞ」

雪風「長門さんに武蔵さん!!良かったです!!実はお二人にお願いしたい事があるんです」

武蔵「私たち二人にか?まあ、私たちにできることなら別に構わんが」

長門「見る限りこの穴と何か関係があることなのか」

雪風「はいっ、実はですね」

白雪「……これも、幸運艦の効果、なんでしょうか?」

陽炎「なのかしらねぇ、偶然にしてはできすぎてるし」

初風「ここまで来ると幸運以上に何か怖いものを感じるけど」

吹雪「…ま、まあ雪風ちゃんも喜んでるしいいんじゃない、かな?」


長門「……成程、かくかくしかじかで」

武蔵「これこれうまうまという訳だな」

雪風「はいっ」

黒潮「それにしても雪風もえらい分かりやすくまとめたなー」

吹雪「それをりかいしてくれる長門さんたちもすごいと思うけど」

白雪「ええ、それでなんですが…」

長門「何、それぐらいの事なら簡単なことだ」

武蔵「私たち二人なら容易いしな。任せてもらおうか」

吹雪「本当ですか!?ありがとうございます!!!」

長門「なに、これもトレーニングの一環だと思えば問題ないぞ」

武蔵「それにお前達の頼みも聞けないようでは戦艦の名が泣くしな」


陽炎「それはありがたいんですが…けどこんなどうなるか分からないことに付き合ってもらうのは流石に」

武蔵「まあ、たまにはこんなお遊びみたいなこともあってもいいだろう。なぁ長門」

長門「ああ、もっとも、やるからには全力でやらせてもらうがな」

武蔵「そうだな、それでは」ニヤッ

長門「ああ、ちょっと」ニヤッ

二人「「全力でいかせてもらおうかぁぁぁぁ!!!」」ズガガガガガガガ!!!!

不知火「……流石、としかいえませんね」

黒潮「流石ウチの鎮守府の主力の方々や!!」

長門「ハハハ、褒めても何もでないぞ」

武蔵「まあ、悪い気持ちはしないがな」

白雪「……というよりどちらかというとスコップの強度のほうが心配かも」

吹雪「しーっ!!」


ガキッ、ガキッ

長門「…成程、確かに固い地盤だ。お前達が諦めるのも無理はない」ガキッ

初風「えっ、じゃあやっぱり掘るのは…」

武蔵「お前達ならな。ただ私たちならこれぐらい…」ガッ

武蔵「造作もないことよ!!」グォォォ!!

長門「ああっ、これで…どうだっ!!」ドガァァツ!

不知火「やりましたか?」

武蔵「……ああ、どうやらさっきまでの固い地盤はここで終わったみたいだ」

雪風「すごいすごい!!流石です!!」

長門「ふむ、ここからはまたやわらかい地盤が続くようだ…ん?」ジワッ

武蔵「どうした長門。急に下なんか見て…、えっ?」モワァッ

吹雪「?お二人とも、どうかしたんですか」


長門「いや、なんだか分からないが下から何かが湧き出してきたみたいなんだ」ジワッ

武蔵「地盤が変わったからか?それになんだか不自然な音がするんだg」ズゴゴゴゴ

黒潮「えっ」ゴゴゴゴゴ

吹雪「あれ、なにこのおt」ゴゴゴォォォォ



ドバァァァァァァァァッツ!!!!



長門「    」

武蔵「    」




雪風「な、長門さん、武蔵さーーーん!!」

陽炎「な、なにこれ!!なんなのこの湯気は。マジで石油でも掘り当てたりしたの!?」

不知火「いえ、もし石油だとしたら特有の匂いがするはずですしそれ以前にこんな蒸気が出るとは思えません」

白雪「そうですね、それに石油だとしたら色ももっと黒ずんでるはずですし」


黒潮「いやいや二人ともそんな冷静に分析せんと二人の安否を確かめんと」

初風「そうよ、と言ってもこの蒸気でよく見えないけど…あたっ」コツッ!

吹雪「初風ちゃん、どうしたの?」

初風「いや、何かが飛んできて頭に当たって…ってこれ」

黒潮「武蔵さんの眼鏡やないか!!」

陽炎「ま、まさか二人ともこの蒸気に巻き込まれて…?」

雪風「そんな!!な、長門さん、武蔵さん!返事をしてくださーーーい!!!」


オーイ、ブジダゾー!アンシンシロー!!


白雪「二人の声です!!どうやら無事だったみたいですね」

初風「はぁ~良かった。万が一何かあったらどうしようかと思ったわよ」

吹雪「それにしても、石油じゃないとしたらこれって一体…?」


長門「…やれやれ、偉い目にあった」ケホッ

武蔵「ああ、おかげで私の眼鏡がどこかへいってしまったしな」

初風「あっ、武蔵さん。眼鏡ならここに」スッ

武蔵「おお良かった。そうか、さっきの衝撃でここまで飛ばされていたか」スチャッ

初風「って二人ともびしょ濡れじゃないですか!!」

雪風「ゴメンなさい。雪風が…雪風がこんなことを頼まなければ…!」グスッ

武蔵「何、私たちの事は気にするな。それよりもこれはとんでもないものを見つけたものだな」

長門「ああ、私も実物を見るのは初めてだが」

陽炎「えっ、お二人はこれがなんなのか分かるんですか?」

武蔵「ああ、さっき噴き出してきたことといいこの蒸気といい温度といい…恐らく温泉というやつだ」


吹雪「温泉?」

長門「そうだな、天然の入渠場とでも思えばいい」

武蔵『ものによっては入渠以上の効果も期待できるらしいぞ、それにしても…」


ドバァァァァァァ!!!


長門「なかなか湯の勢いが止まらないな」

武蔵「恐らく今まであの地盤に押さえられていた反動だろうな。さて、どうしたものか」

黒潮「とりあえず提督に報告しておいた方がいいと思うで?」

初風「だいぶ大事になっちゃったしねぇ」

吹雪「あ、では私が司令官に報告してきます」

白雪「じゃあ私も吹雪ちゃんについていきます」

武蔵「分かった。まあ説明するものややこしい状況だがたのんだぞ」

二人「「は、はいっ!!」」

今日はここまでです
以前のとは微妙に細部を変えていますがいかがでしょうか?
それにしても前回のスレを覚えている方がこんなにいるとは感無量です
あの後再開するかどうしようかと思っているうちに時間だけが経ってしまいまして…まあ、言い訳にしかなりませんが

それでは、また


 ~ 現在に戻る ~


提督「てな訳で、本当かどうか実際に見に来たわけだが…」モワァ

加賀「…本当だったみたいですね。周り中すごい湯気です」モワモワ

提督「ああ。まあ、それは置いといてだが」チラッ


鬼怒「おおっ!?なんだかわからないけどマジパナイねこれ!!」

阿武隈「うーん、ちょっとだけでも入ってみたいかも」

那珂「はっ、これは那珂ちゃんが突入レポートをやる流れ!?」

神通「那珂ちゃん、お願いですからおとなしくしていてください」

アイオワ「ワァーオ、こんなことがあるなんて流石ジャパニーズ」

グラーフ「つくづくジャパンという国は謎が多いものだな」

金剛「いやいや、こんなこといくら日本でも滅多にないデース…」


長波「いやー、こいつは朝から驚いたわー」

沖波「め、メガネが…曇ります」

巻雲「うぇーん、私もですぅー」

風雲「ちょっと、二人とも大丈夫?」

夕雲「湯気がすごいですからね。ほら巻雲さん、沖波さん、こっちですよ」

朝霜「二人とも足元には気をつけろよー」

青葉「『仰天!?鎮守府裏の謎に迫る!!』うーん、なんだかいい記事になりそうですねー」パシャパシャ

衣笠「青葉ー、あんまり近づきすぎると落ちちゃうわよー」

陸奥「はいはい、見学はいいけどあまり近づかないようにね」

大和「まだ安全かどうかわからないですから気を付けてくださいね」


加賀「野次馬が溢れかえっていますね」

提督「まあこれだけの大きさだとなぁ」


長門「おお提督か、待っていたぞ」

武蔵「状況は…まあ語らなくてもいいか。吹雪たちが説明してくれたろうし」

提督「あとはまぁ…見たまんまってことだな」

陸奥「といってもまだ安全かどうかわからなかったから私たちが監視してるけどね」

大和「あと駆逐艦たちの子が入らないように周りをロープで囲わせてもらいました」

提督「ああ、それにしても悪かったな。ずいぶんな手間を取らせたみたいだが」

陸奥「いいわよ別に。それにこんなこと初めてだから楽しんでやれたしね」

武蔵「もっとも、こんな事そうそうあってたまるかとは思うが」

大和「まあ、温泉が噴き出すなんてことは全体未聞ですしね」

提督「そうそう、結構な勢いでお湯がかなり噴き出したとも聞いていたが今は落ち着いているのか?」

陽炎「一応噴き出したのはあの時だけみたいです。ただまあ今はずーっとお湯が沸いてきてるような感じで」

不知火「収まった…と言いたいところですが経験がないためなんとも言えません」

加賀「今は何事もないことを祈るだけ、ですかね」

提督「だな」


加賀「ところで提督。事務的な話になるんですがこの温泉?はうちの所有物ということでいいのでしょうか?」

提督「うーん、詳しいことはわからんが確かここは対地戦訓練用の演習地だからたぶんうちのものでいい…はずだ」

吹雪「…一つ聞きたいんですが私たちが対地戦をすることってまずないですよね」

長門「念のための備えというものだろう。戦況がどう転ぶかなんて誰にもわからないものだ」

陸奥「まぁ基地攻撃はあったりするけど…本格的な対地戦は、ねぇ」

大和「もっとも、そうなったら私たちは役には立たないですけど」

武蔵「海の上にない艦娘などせいぜい砲塔替わりぐらいか?」

吹雪「艦娘としての利点をほとんど潰すようなものですしね」

提督「とりあえず後で大淀に聞いてみよう。そういうことには詳しいはずだしな」

加賀「それが賢明ですね」


提督「ところで…さっきから雪風が見当たらないんだが?一応この件の主役だろ」キョロキョロ

白雪「あっ、雪風ちゃんなら今黒潮さんと初風さんが慰めてます」

提督「???なんでまた」

白雪「ちょっと待っててください。今呼んできます」

提督「あ、ああ。頼む」


ユキカゼチャン、テイトクガキタカライカナイト、ホラ


提督「…いったい何があったってんだ?」

黒潮「おー、指令はん。お待たせー」

初風「ほら、雪風もいい加減泣き止みなさいよ」

雪風「うっ、うぅぅぅ…」

提督「おいおい、どうした雪風?」

雪風「ご、ごめんなさい…しれぇ」グスッ

雪風「雪風は、や、役に立てませんでしたぁぁぁ…」ビェェェェェン!!

提督「…へ?」


黒潮「あー、ちょっとウチたちが説明させてもらうわ」

黒潮「雪風はな、提督のため、というより鎮守府のみんなのために資源を掘り出そうとしていたわけや」

初風「それで結果は何もなし。というより長門さんたちまで巻き込んでこんなに大事にしてしまったのを後悔してるわけ」

黒潮「いやー、ウチたちがそんなことないって言っても自分が悪いって自分を責めるばっかりでな」

初風「まあ実際大事にはなったけどは事実だけど」

初風「けど、雪風一人で背負い込むことはないのに…」

提督「………」

雪風「ごめんなさい。ごめんなさい…ごめんなさい…」

提督「…雪風」ナデナデ

雪風「ふぇっ?」


提督「雪風、俺はな、雪風がみんなのことを思ってやってくれたことを責めるほど愚かじゃないぞ」ナデナデ

提督「結果的には雪風が思っていたようなことにならなかったにしてもだ」ナデナデ

雪風「し、しれぇ…」

提督「それにすごいじゃないか。過程はどうあれ温泉なんて掘り当てたんだ。もっと自慢してもいいんだぞ」

提督「だからな雪風。もう泣かなくていいんだ…な?」

雪風「し、し、しれぇぇぇぇぇぇ!!!!」ギューッ

提督「よしよし、よく頑張ったぞ。雪風」

長門「…まるで親子みたいだな」

陸奥「そうね。ちょっと過保護かもしれないけど」

加賀「…さすがですね提督」

提督「なに、頑張ったのは事実だろ。俺はそこをちゃんと褒めただけだよ」

加賀「…ええ、確かにそうです」


加賀「確かにそうなんですが…」チラッ

提督「…えっ?」クルッ


陽炎s「「「「「「………」」」」」」ジトーッ


加賀「それを言うならあの子たちも頑張ったのでは?」

提督「…あっ」

吹雪「ええ、確かに雪風ちゃんが一番の功労者だと思いますよ。ええ」

白雪「けど私たちも頑張りましたよね。穴掘りは本当に重労働ですしたし」

初風「えこひいき、とまでは言わないけどひどい話よね」

陽炎「あー、このままだと筋肉痛でこれからの出撃に影響しそうだわー、どうしよー」

黒潮「そうやなー、そうそう疲れには甘いものがええって話やでー」

不知火「ほう、それは耳よりな話ですね。まあ今の状況ではそのようなことは望めないでしょうが」

加賀「…とのことですが」


提督「わ、悪い、みんなのことを忘れてたわけじゃないんだ。いや本当にだぞ」

初風「本当に~?」

提督「ほ、本当だぞ!!よーし、お祝いもかねて今から間宮にいってみんなでアイスでも食べようか!!もちろん俺のおごりだぞ」

陽炎「とか言ってごまかそうとしてない?」

提督「そ、そんなわけないだろ。よ、よし、それなら特別におかわりも好きなだけ許可しよう」

黒潮「ほんまかいな!!」

提督「あ、あぁ…好きなだけ堪能してくれ」

陽炎s「「「「「「「やったーーーー!!」」」」」」」

提督「ふぅ、やれやれ……ん?」ガシッ

長門「…提督、確かに雪風が発見した。そして陽炎たちが掘った。ここまではいい」ジトー

武蔵「しかし結果的に掘り当てたのは私たちだ。そうだろう。なら…な?」ジトー

提督「お前たちもアイスが欲しいんか」

長門「甘いものは好物だ」

武蔵「アイスとならば尚更な」

提督「わかったわかった。長門たちの分も用意するさ」

大和「あ、なら私もご相伴にあずかりたいのですが」

陸奥「あっ、ならあたしもー」

提督「って大和たちもかいっ!!」

今日はここまでです

それでは、また

  ~   ~   ~

提督「はぁ…アイスとはいえあの人数分をおごると出費が痛いな」ハァッ

加賀「まあ結果的にみんなが喜ぶ結果になったのですからよかったのでは?」

提督「…そういえばどさくさ紛れに加賀もアイスを食べてたよな?しかも支払いは俺持ちで」ギロッ

加賀「………のワの?」

提督「ベタなごまかし方をするな!!」

加賀「あの状況は仕方ありません。みんなが美味しそうにアイスを食べてるのに私だけ食べれないなんて拷問ではないですか」

提督「だったら自分で買えばいいだろうが」

加賀「いや、ノリ的に提督に支払いをお願いしても何とかなると思いまして」

提督「……まぁいい。もう終わったことだ」

加賀「では改めてご馳走様でした、提督」ペコリ

提督「いっとくけど次はないからな」


提督「しかし、問題はあれをどうするかだな」

加賀「?どうするって、安全性が確認できたらそのまま入浴できるようにすればいいのでは」

提督「もちろんそうするつもりだ。けどあのままじゃただの掘り出したままの泥風呂になるぞ」

提督「それに野晒しのまま入るっていうのも加賀達だっていやだろ?」

加賀「…確かに」

提督「一番いいのが専門の職人さんでも呼んで改装してもらうのがいいんだろうがさすがにそんなことはできないしな」

提督「いくら鎮守府内の敷地で掘り出したものとはいえ、そんな娯楽まがいのことを上が承認するとも思えないし」

提督「とはいえこればっかりは素人の俺ではどうにもならないのがなぁ…」

加賀「一応聞いておきたいのですが提督は建築等の経験は?」

提督「子供が作る積み木細工ぐらいしかできん」

加賀「ですよね……さて、困りましたね」


???「ふふふ、お困りですね。提督さん」スッ

加賀「!!誰っ!?」

???「誰とはこれまた失礼な。いつも一緒にいるじゃないですか」

???「しかし提督。建築、建造というのに私たちの事をお忘れでは?」

提督「あ、あなた達は…!!」

???「そう、この鎮守府にその妖精ありと言われている!!」

妖精s「「「われら、工廠妖精におまかせあれ!!!」」」ババーーン!!

加賀「た、確かに装備を一瞬で用意したり建造を数時間で行ってくれてはいますが…」

提督「いや、疑ってるわけではないんですが温泉なんて畑違いもいいところでは?」

妖精A「提督さん、うちらをなめてもらっては困るでー?」

妖精B「確かに畑違いなのは認めます。ただ、だからと言ってできないなんてことはないんですのよ」

妖精C「むしろ難解だとしたらこちらから望むところ…狂気の沙汰ほど面白い…!!」

提督「なんで一人だけ福本口調なんですか」


加賀「まあそれは置いといて、確かに建築というのなら間違いなく信頼はできますね」

提督「…むぅ、確かにな」

妖精B「まあ、提督さんたちが間違いなく満足できるものを用意できる自信はありますよ?」

提督「うーん、では申し訳ないのですが一つお願いできないでしょうか」

妖精A「毎度ー!!…っていいたいところなんやけど」

提督「ん?どうかしましたか」

妖精A「いやー、先立つものっていうかな、建造前に対価をいただきたいんや」

提督「対価?」

妖精B「まあ平たく言えば設備作成用の資材、及び私たちの給料ですね」

妖精C「仕事には対価が伴う…それはつまり仕事に対して責任を負うということ…!!これが私たちの出す条件…!!」

加賀「さっきは置いときましたが本当にあなたの口調は何を目指しているんですか」


提督「…まあ、こっちもただ働きしてもらうのも悪いと思うし別にそのあたりは構わないですが、実際どのぐらい必要なのですか?」

妖精B「えーっとですね、こちらに資料が用意してありますのでこれを見てお選びください」バサッ

加賀「えらく用意がいいですね」

妖精C「用意しておいた…こんなことがあろうかと!!」

提督「えーっと、何々…」



~作成費用に対する温泉の完成図~

○資材各1000      ドラム缶1缶
○資材各5000      ドラム缶6缶+簡易テント 
○資材各10000     普通の温泉
○資材各30000     ちょっと大きめの温泉
○資材各50000     入渠場くらいの温泉
○資材各100000    ちょっとした旅館の温泉



○資材各200000      ???(オマケつき!!!)

※支払いは一括でお願いします 工廠妖精一同



提督「…なんですかこれ?」


妖精A「まあ見てもらったまんまやな。その資材に対して用意できるプランやで」

提督「まあいろいろと言いたいことはあるんですが…まずなんですかこのドラム缶っていうのは」

妖精C「名前の通りドラム缶風呂…!!缶に湯を張り入浴するだけ…実にシンプル…」

提督「もうそれ温泉でもなんでもないですよね」

妖精C「予算には予算に見合ったもの…所詮低予算プラン、甘えを捨てろ…!!」

提督「…で、流石にドラム缶を超えるとまともなものになっていくと。それなりに資材はかかりますが」

妖精B「といっても過度な期待はしないでくださいね。大体名前の通りですから」

提督「それにしても、最後のはなんなんですか?説明もないですし資材は法外ですし」

妖精B「失礼ですが法外ではないですよ。それに見合うものを、間違いなく、用意させていただきます。サプライズ的なものもあるのでですので詳しい内容は書きませんでしたが」

提督「しかしこんな膨大な資材、うちではとてもなぁ…」


妖精C「提督…嘘はいけない…」ニヤッ

妖精C「貴方は用意できるはず…しかも一括で!!」

提督「!?」

加賀「ああ、確かに今の資材量ならぎりぎり用意できますね」

提督「いや、あくまでそれは次の大規模作戦に備えてだな…流石にそれを使うわけにはな」

妖精A「じゃあその資材いつ使うの?」

妖精s「「「今でしょ!!」」」

提督「何言ってんですか!!」

加賀「もうこのネタも古いですね」

妖精C「いずれにせよ、最終的に決めるのは提督自信…こちらはそれに応えて、用意するだけ…!!」


 ~ その時 提督室の外では  ~


???「むむむ、どうやらあれをどうするかについて何か話してるみたいね」

???「贅沢かもしれないけどできればいいお風呂ができるといいのです」

???「けど最終的に決めるのは提督だ、私たちにできることは流石にないよ」

???「それでもドラム缶とかは絶対にイヤよ!!レディが入るお風呂じゃないもの」

???「ドラム缶とレディの関係性がわからないけど確かにそうだね」

???「…!!そうだ!!こうこうこうしない?」ゴニョゴニョ

???「!!名案なのです」

???「成程、悪くないわ」

???「じゃあ私はちょっと他の子たちを呼んでくるわねー」

???「ああ、気を付けて」

 
   ~  ~  ~ 


妖精A「というわけで提督はん。どれにするー?」

提督「うーん、ちょっと待ってくれ…」

妖精B「ええ、どうぞ」

提督『まずは最後のだが…まずないな。内容はともかく資源がすっからかんになったらこれからの攻略に支障がでるかもしれない』

提督『とはいえドラム缶は論外。というよりドラム缶なんか用意した日には艦娘総出でストでも起こされかねんしな』

提督『となると大体絞られるわけだが、まあうちには入渠場もあることだしそこまで大きいのはいらないだろ』

妖精B「提督さん、お決まりになりましたか?」

提督「ああ、それじゃあこの真ん中の普通の温泉d」ガタッ!

提督「?がたっ???」チラッ



~参考BGM http://www.nicovideo.jp/watch/nm8517016?ref=search_key_video ~

ジーッ


雷 電 響 暁 「「「「」」」」ジーッ


提督「!!!」 ビクッ!!

加賀「…?どうしたんですか、何か動揺していますが」

提督「!!ちょ、ちょっとタンマ!!」

妖精A「はいはーい、考えなおすのも自由やでー」

提督『なんだ、あの何かを訴えかけるような目線は!?』

提督『あれか、もう少し高いのがいいってか!!しかし、うちの財政ではこれ以上は…』

提督「う、うぅぅん…」

提督『し、仕方ない。ワンランク上げて入渠場サイズにしよう』

提督『上手くいけば入渠代わりにも使えるかもしれないしな…うん、そうしよう』


提督「失礼、じゃあ資材50000の入渠場サイズで…」

~ 参考BGM 略 ~

ジーッ

提督『また視線を感じる…しかし、もう次はごまかされんぞ、たとえ第六駆逐隊がいたとしても…』クルッ


暁型 初春型 白露型「「「」」」ジトーッ


提督「ぐふぉっ!?」

加賀「てっ、提督!?さっきからなにか動きがおかしいですが大丈夫ですか」

妖精C「ククク…なにかに踊らされてる…見えざる手に…!!」

提督『なっ、なっ、なっ…』

提督『なんか増えてるーーー!!!』

提督「すいません、ストップ、ストップで!!」

提督『なんで、なんで増えてるんねん!!っていうか話し広まるの早くね!?』

提督『というより物量で押すのは卑怯やろ!あんな視線を浴びせられて俺にどないしろっていうんや!』

提督『…ランクアップの要望だよな、絶対に…あの視線は』

提督『分かった。飲むさ。だから頼む、これで満足してくれ…!!』


提督「……で、では二番目の大きめの温泉場で…」

~ 参考BGM って言うかこれお父さん犬の先駆けだよね ~


ジーッ

提督『……』

提督『…ああ、理解してたさ。たぶんこんな展開になるだろってね』

提督『けど、まさか全員とかそんな訳の分からない展開はないだろう…だよな』クルッ



駆逐艦全員「「「「「「「」」」」」」」ジトーッ



提督「     」チーン

加賀「提督…ああ、今ようやく理解できました」チラッ

提督「………」

妖精C「さあ、ここが正念場…この視線を浴びてもなお鬼となるか、はたまた聖人となるか…!?」

妖精B「こっちとしてはそろそろ決めてほしいんですけどー」

妖精A「さあさあ提督はん、どないします?」ニヤニヤ


提督「………」プッチーン

提督「い、一番…」

妖精B「一番?」

提督「一番高いプランで頼むわこんちくしょーーーー!!!」

妖精s「「「毎度ありー!!」」」


駆逐艦全員「「「「「「「バンザーイ!バンザーイ!!!」」」」」」」キャキャ!


加賀「提督…」

提督「ハハハ、あんなに純粋で無邪気な視線の暴力には勝てなかったよ…」

妖精B「それでは倉庫から資材を回収し終わったらすぐに作業に取り掛かりますね」

妖精C「しかし、これだけは言っておく…私たち嘘はつかない。資源に見合う価値のあるものを作り上げると…!!」

妖精A「ほな、ウチラは作業があるんでこれで失礼するでー」

妖精B「それでは、私たちも頑張りましょうか」

妖精s「「「おーっ!!」」」


大淀「あら、なにやら大変なことになったみたいですね」ガチャッ

提督「大淀さんですか…ええ、大変なことになりましたよ。主に資源が」

大淀「まあまあ、またいいことがありますって。ところで提督。一つお願いがあるのですが」

提督「なんですか?資材以外でしたら大丈夫ですよ」

大淀「いえ、施設の建造に辺り大本営に報告書を提出しなくてはいけないのでいくつかの書類に記入をお願いできないでしょうか」

提督「あー、やっぱりそういうのって必要なんですか」

大淀「はい、流石に勝手に建築すると後で何を言われるか分からないので」

提督「となると妖精さんに行って建造のほうは止めてもらったほうがいいですかね、いつ許可がおりるか分からないですし」

大淀「大丈夫ですよ、その辺りは私が調整しておきますから」

提督「分かりました。では申し訳ないのですがその辺りはお願いいたします」


提督「それとこれは私が言っても効果があるかわからないですが、できればうちの鎮守部のみで使いたいのでそのあたりを調整してくれとありがたいのですが」

加賀「またずいぶん限定的にするんですね」

提督「いや、万が一だがお偉いさんが集まるようになったらそっちを優先しないといけないだろ?」

提督「いずれはそれでもいいと思うが、せめてこの戦闘の間ぐらいはみんな専用にしてやりたくてな」

大淀「ふふっ、優しいんですね。提督も」

提督「本当は率先してご機嫌取りにでも使えばいいんでしょうが、私にはそんな気がないものでして」

大淀「了解しました。まあできるだけ提督の希望に添えるよう伝えておきます」

提督「ええ、よろしくお願いいたします」

加賀「とりあえず現状できることはこれぐらいでしょうか」

提督「そうだな。はぁ…しかしどうなることやら」

加賀「そうですね。とりあえずは資源集めから始めましょうか」

提督「だな」

今日はここまでです
しかし連日の深夜更新は堪えますね
実際もっと早い時間から投下できれば楽なんですがなかなか時間的に難しいものでして…まあ愚痴にしかなりませんが
それでは、また


~ 数日後 ~


カーンカーンカーン! ハイ、ドイタドイター!


加賀「今日も早くから妖精さんたちが工事作業をしてますね」

提督「あの後すぐに足場を組んだりしてあっという間に作業場が完成したからな。流石というかなんというか」

加賀「そのせいで工廠がしばらくの間使用不可になるとは思いもしませんでしたが」

提督「なんでも工廠妖精さん総出で作業するかららしいが、幸いこっちは今のところ装備に不足はないからそこまで問題はないがな」

加賀「それ以前に装備を開発する資材がありませんけど」

提督「それを言うな」

加賀「しかし、あれだけ駆逐艦の子たちの視線をあびれば提督の決断も無理もないかと思いますよ」

提督「…いや、あれは反則だよなぁ…」

加賀「ですね」


加賀「もっとも、今回の一件一番災難を被ったのは潜水艦の皆さんかもしれませんが」

提督「いや、遠征以外に失った資源を戻すのにはあの一帯での哨戒クルージングは一番効率のいい方法だしそれは加賀もわかるだろ?」

加賀「もちろん分かりますよ。潜水艦による敵補給艦の撃滅及び資源回収。効率面から考えてもこれは燃費のかさむ私たちにはできないことです」

提督「だろ?だからまあ」

加賀「とはいえ普段の倍以上のクルージングは流石に酷だと思いますが」

提督「…あとでお詫びじゃないけど間宮券を配りに行こうと思ってるんだが許してくれるかな?」

加賀「まあ今の事情を知らないわけではないでしょうから許してくれると思いますよ」

提督「一応遠征部隊の皆にも普段以上の輸送任務をお願いしてるけど、まだまだ目標は遠いなぁ…」ハァ

加賀「いっそ資材も湧いてくる温泉だったらよかったですね」

提督「それはそれで怖そうだがな」


加賀「そういえば提督、昨日鳥海さんと霧島さんに何かを依頼していましたが何かあったんですか?」

提督「ああ、雪風が掘り当てた温泉の調査をしてもらおうと思って」

加賀「調査ですか?」

提督「そうそう、調査といっても源泉の温度とか効能とかその辺だけど」

提督「まぁ長門達が浴びても問題なかったみたいだから大丈夫だとは思うが念には念を入れとこうと思って」

加賀「それであの二人ですか」

提督「あの二人ならある程度正確なデータを用意してくれそうだろ。実際頭脳面では二人とも優秀だしな」

加賀「戦闘に関しては完全な肉弾戦派ですけどね」

提督「計算したら殴ったほうが早いって結論になったんだろ、たぶん」


提督「一応妖精さんにも事情を説明して二人が来たら協力してやってほしいって頼んだから今日中にはデータができるとおもうぞ」

加賀「いや、いくら何でも流石にそれは…」

提督「いや、俺もそう思ったんだが妖精さんが『できらぁ!!』って言ってたからなぁ…」

加賀「…何者なんですかね、妖精さんって」

提督「知らん」コンコン

提督「…っと、まさか噂をすればってやつか、どうぞ」ガチャッ

大淀「失礼します、提督」

加賀「よかった、大淀さんでしたか」

大淀「?何かあったんですか」

提督「いや、こっちの話です」

大淀「???まあ提督がそういうのならそれでいいですが。それで提督。一つお知らせすることがありまして」


提督「お知らせ?あー、あの上に提出する書類の件ですか」

加賀「あの後上に出す用の書類を結構な数を書きましたからもしかしたらそれの不備ですか?」

提督「もしくはその次に出す書類の作成か?まったく役所仕事というかなんというか…」

加賀「まあこういうものは時間がかかるものですし」

提督「まっ、まだまだ工事は続きそうだしそこまで急がなくてもいいか」

大淀「あー、いや、そうではなくてですね」

提督「ん?」

大淀「書類による手続き、及び大本営からの許可。すべていただきました。オールオッケーです」

加賀「………」

提督「………はいっ?」


大淀「それで最終確認として提督に確認してもらおうと思いまして…で、それがこちらになります」バサッ

加賀「失礼…これは、本当、みたいですね」パラパラ

提督「…マジだ。全部チェックが入ってるわ」パラパラ

大淀「はい、これで建築に関する問題は大体なくなったと思いますが」

加賀「いや、確かにそうですけどまだ提出する書類を書いてから数日しか経ってませんよね」

提督「というか普通書類とかだけじゃなく色々と申請なり調査なりがあるんじゃないんですか?なんでこんなに早く」

大淀「そうですね…まああえて言うなら向こうの皆さんが 熱 心 に 仕事をしてくれたおかげでしょうか?」ニコッ

提督「      」

加賀「      」


提督「お、大淀…さん、何か、なさったんでしょうか?」

大淀「いえ、私は特に何も?」

大淀「ただこちらとしては こ の 鎮 守 府 の 重 要 性 を少し説明したら皆さん熱心に仕事をしてくださっただけですよ」

加賀「えっと、それって脅しってことでは」

大淀「脅しだなんてそんな、まあもしかしたら向こうは私たちが 反 乱で も す る の かと思ったのかもしれませんね」ニコニコ

大淀「私がしたことと言ったら少しだけ 何 か あ っ た 場 合 の 危 険 性 を  オ ー バ ー に説明した…それだけです」ニコニコ

大淀「そうそう、提督が心配したように完成した施設を全体の療養所にする等の 勝 手 な こ と を 言ってきましたのでそのようなことがないように少しだけ お 願 い してきました」ニコニコ

大淀「なので提督の懸念していた事態もないと思います、これで一安心ですね」ニコニコ

提督「………」

加賀「………」

提督「……なあ加賀」

加賀「はい」

提督「今ほど大淀さんが味方でよかったと思ったことはないわ」

加賀「奇遇ですね。私もです」

今日はここまでです
大淀さんは裏表のない素敵な人です
それでは、また


 ;    ._..__Λ_..__ ・ ;
  ;  /;    ::::\; :
 ;:/  :: 。・ ::  :;;;;ヽ : ・
  / ::    。  ・ ::: |  ;
 ; ⌒⌒⌒⌒||⌒⌒⌒⌒ ;
 ;  ___ ||
   ヽ==@==|| ∧___∧

 ;・ (´・ω・ ||(´・ω・`)  なにやらひどい差別があると聞いてきましたが
;   (  .つO(つ■∪  少しお時間よろしいでしょうか?
 :   u-u´ .`u-u


…すいません、話の流れ的になんとなくやってみたくなりました
今日もまた深夜投稿予定です


大淀「あら、提督も大袈裟ですね」

提督「いや、決して大袈裟じゃないんですが…」コンコン

鳥海「失礼します提督」ガチャッ

霧島「先日頼まれた温泉の調査の件で報告に上がりました…あら」

鳥海「なんだかすごい空気ですが何かあったんですか?」

提督「あ、えーと。なんでもないよ」

加賀「そうですね、ちょっと身の危険を感じたぐらいで」

霧島「…まあ提督がそういうのなら」

大淀「私のほうも提督に報告することは終わりましたのでどうぞ」

加賀「それにしても早かったですね」

霧島「ええ、妖精さんがだいぶ資料をまとめていてくれてたので調査自体はスムーズに進みました」

鳥海「多少想定外なこともありましたが、それは後で報告することにします」


提督「想定外?」

大淀「お二人がそういうとは珍しいですね」

霧島「いえ、本当に私たちも本当に驚いたので…まあ置いておきましょう」

鳥海「えーと、では改めまして温泉の内容ですが」

霧島「源泉の温度は60℃とやや高めですが有害成分の混入など入浴の妨げになりそうなものはほぼ見られません」

霧島「また湯量のほうにつきましても妖精さんの話だと安定して湧き出ているため源泉がそう尽きることはないだろうとのことです」

鳥海「むしろなんでこんな源泉が今まで見つからなかったのかと不思議がっていましたが」

提督「やっぱ雪風の力か?」

鳥海「流石に私たちでもそこまではわかりませんが…どうですかね」

加賀「しかしこれで温泉に関する心配事は解消されたのですから喜んでいいのでは」


霧島「あー、申し訳ありません。心配事について一つだけお伝えしたことがありまして」

提督「うん?」

大淀「まだ何かあるのですか」

鳥海「いえ、先ほどお伝えしなかった温泉の効能についてなんですが」

提督「あー、肩こりリウマチに効くとかそういうやつか」

大淀「私としても肩こりに効くかどうかは知りたいですね。事務仕事が多いのでどうしても疲れますし」

加賀「疲労を和らげる効果があるのならその分鍛錬も有効にできますね」

霧島「えっとですね、その効能なんですが…」

鳥海「………測定、不能でした」

提督「……はい?」


加賀「いや、測定不能とはわけがわからないのですが」

霧島「正確には様々な有効成分がこれでもかと含まれていまして、大体なんにでも効いてしまうため何に効くのかがわからない状態です」

鳥海「高速修復材とまでいってしまいますと少し大げさですが、それに近いものはあると思います」

提督「…それって、人が入っても大丈夫なのか?」

霧島「ええ、その辺は確認しましたので大丈夫です。大丈夫ですが…なんなんでしょうね、これ」

鳥海「なんていいますか…こんな温泉前代未聞です」

大淀「そこまで言い切ってしまいますか」

霧島「はい。これに関しては妖精さんたちもお手上げでした」

加賀「妖精さんたちがお手上げってどれだけすごいのですか?」

鳥海「…私たちもそう思いまして、とりあえずどれだけすごいのかを確認してもらうために潜水部隊の皆さんに協力してもらったのですが」


   ~  ~  ~  

ゴーヤ「…はぁ!?ゴーヤたちにそのドラム缶風呂に入れと?」ギロッ!!

ろー「で、でっち、怒ってるて!!」

ゴーヤ「ふん、別に怒ってないでち」

霧島「申し訳ありません。しかし温泉の効能がどれぐらい効果があるのかを確かめたいものでして」

イムヤ「まあ、協力自体は別に構わないんだけど」

イク「正直その少しの時間でも休憩が欲しいの」

ハチ「普段の二倍以上のスケジュールでの働きで本を読む時間すらないし…」

シオイ「できれば他の人にお願いしたいんですが」

鳥海「いえ、温泉の効能としても疲労回復にもかなりの効果があるらしいので皆さんの疲労も癒されるかと思いますよ」

ゴーヤ「ふん、そんなのガマの油並みに信用できないでち」

ろー「???がま、アブラ???」

ハチ「ろーちゃん。日本のたとえだよ」

イク「それにしてもゴーヤも変な例えをするのね」


イムヤ「けどものは試しに入ってみる?最悪のぼせたらさらに休憩できそうだし」

シオイ「そうだね、いっそのぼせるようにいっそもぐっちゃおうかな?」

ハチ「ドラム缶の中でもぐったら間違いなく頭をぶつけるからやめたほうがいいよ」

イク「そもそもいくら調査といってもドラム缶風呂はどうかと思うの」

鳥海「申し訳ございません、なにぶん時間がなかったものですので」

シオイ「まあこういうのもたまにはいいんじゃないの?ちょっとキャンプっぽくってさ」

ろー「うん、ろーちゃんもやってみたいですって!!」

霧島「すいません、ご協力感謝します」

ろー「ねっ、でっちも入ろ?ねっ!!」

ゴーヤ「でっちじゃないでち…はぁ、仕方ないでちねぇ」ブツブツ
 


参考BGM http://www.nicovideo.jp/watch/sm22929175?playlist_type=deflist&mylist_sort=1&ref=my_deflist_s1_p1_n101


シオイ「ふぁー!!いいお湯だったーーー!!!」ザバーン!!

霧島「協力ありがとうございました。それで、体調のほうはどうですか?」

イク「びっくりするぐらいバッチリなの!!」キラキラ

イムヤ「いや、こんな短時間で効果があるかと思ったけどこれはすごいわ」キラキラ

ハチ「体が軽い…こんな気持ちになったの初めて」キラキラ

イク「いくら体が軽くなったかと言って余計なフラグは立てなくてもいいの」

シオイ「けど本当にこのお湯すごいですよ!晴嵐さんもこんなに喜んでるし」キララ

イムヤ「それはそれで本当に大丈夫なの?」

鳥海「では皆さん体調のほうの回復はかなりされたということで」

ろー「はいっ!!ろーちゃん達もばっちり回復しました!!ね、でっち」キラキラ

ゴーヤ「………」キラキラ


ろー「…?で、でっち?」

霧島「ゴーヤさん!?何か具合でも悪くなt」

ゴーヤ「でちぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」グォォォォォォ!!!

鳥海「!!!」

ゴーヤ「んーっ!!馴染む、実に馴染むでち!」

イムヤ「何がそんなに馴染んだのよ」

シオイ「と、とりあえず気分が悪くなったってことではなさそうだね」

ゴーヤ「気分が悪い?否っ!!否でち!!」

ゴーヤ「そう、この気持ち!!最高にハイってやつでちぃぃぃぃ!!!」

ハチ「なんかジョジョっぽいことを言い出したけど…」

ろー「で、でっち、落ち着いてって!!」


ゴーヤ「落ち着いていられないでち!!この勢いならオリョール海を単独完全攻略も可能!!」

ゴーヤ「待ってろ深海棲艦!!ゴーヤが正義の鉄槌を下してやるでちぃぃぃぃぃぃ!!!」ドドドドドドド

霧島「………」ポカーン

鳥海「………」ポカーン

イムヤ「…ねぇ、ゴーヤに何があったかわかる?」

シオイ「た、たぶん一番疲れていたから一番温泉での疲労回復が多くて、それであんなテンションになったんだと思うよ」

ハチ「刃牙でいうところの毒手から回復した後に砂糖水をがぶ飲みして体力を回復させたような感じかな」

イク「まぁイクたちも体調が回復したから気持ちもわからないこともないけど」

ロー「で、でっち…別人みたい」

イク「まあ気のすむまで回ってくれば頭も冷えると思うの」


 ~ ~ ~ 

霧島「…とまあこんな感じになりまして」

鳥海「その後本当に単騎でオリョール海を周回。敵補給基地を何回か制圧した後もとの状態に戻りました」

大淀「ああ、それであんなよくわからない報告が来ていたのですか」

提督「報告って?」

大淀「いえ、あの辺りに関する任務が瞬く間に達成されたとの報告がきていたので疑問には思っていたのですが…」

霧島「たぶんそれ全部ゴーヤさんがやってくれたのだと思います」

鳥海「私たちが言っていた想定外とはそのことです」

加賀「…提督、私はよく知らないのですが温泉というのはすべてこんなものなのですか?」

提督「違う、少なくとも俺の知ってる温泉にはない」

大淀「どことなくMOTHER2の温泉を彷彿させますね」


霧島「それでは提督。私たちの報告はこれで終わりますが、最後に少しいいでしょうか?」

提督「どうした。そんなに改まって」

鳥海「いえ、今回建造している施設なんですが…」

霧島「確かにほかの人からも提督が駆逐艦の皆にねだられて資材を全投入したという話は聞いていました」

提督「ねだられてというか無言の圧力だったがな」

鳥海「それで、先ほど温泉の調査の関係で妖精さんたちの現場に入らせてもらうことができたのですが…」

霧島「明らかに資材量を超えるような巨大施設が作られていたのですけど」

提督「…はい?」


鳥海「作業自体は途中という感じでしたが、それでもかなりの大きさの鉄骨の基礎が張り巡らされていました」

霧島「まだ何とも言えませんが、もしかしたらこの鎮守府よりも大きな建物ができるのかもしれません」

提督「………」

加賀「………」

大淀「………」

鳥海「その反応を見ますと、提督さんたちも知らなかったみたいですね」

霧島「…どうします?」

提督「いや、どうしますって言われてもなぁ」

大淀「ま、まあ許可自体は取ってあるので問題はないと思いますが」

加賀「…なるようになりますよ。提督」ハァッ

今日はここまでです
ところで温泉の効能についてなんですが…胸の発育に効果のある温泉てないもんですね。いや深い意味はありませんが

それでは、また


   ~ さらに数日後  ~


シーン…



加賀「…あら、今日は工事の音がしませんね」

提督「連日の仕事だったから妖精さんたちも休みなんだろう。月月火水木金金てわけではないだろうしな」

加賀「それにしても妖精さんたちも毎日毎日カンカンと本当によく頑張ってくれてますね」

提督「ああ、資材の件はともかくとしてこちらが無理な注文をしたというのにありがたいことだよ」

提督「けど妖精さんたちが休みとなると直接妖精さんたちのところにもっていったほうがいいかなぁ」

加賀「提督、妖精さんたちに何か用事でも?」

提督「んー用事っていうかちょっと」コンコン

大淀「失礼します提督。頼まれていたものをお持ちしました」ガチャ


提督「ああ、ありがとうございます大淀さん」

大淀「いえいえ、これぐらいお安い御用ですよ」

加賀「提督、いったい何を頼んだのですか?」

提督「いや、これだよこれ」ファサッ

加賀「これは…羊羹ですか」?

提督「それも間宮さん特製のな。ほら、頑張ってくれている妖精さんへの差し入れにしようと思ってね」

加賀「成程、そういうことでしたか」

提督「確か間宮さんの羊羹は妖精さんたちの大好物だっただろ」

加賀「というか妖精さんたちは甘いものは基本的に好きですね」

提督「だから間宮さんにお願いして用意してもらったんだ、で俺が直接取りに行きたかったんだけどちょっと手が離せなくて」

大淀「それで私が代わりに間宮さんのところに取りに行ってたんです」


提督「妖精さんが休みだとは思ってなかったが、ちょうど休みならこれを食べてもらって十分休養を取ってもらおうか」

加賀「いいですね。きっと喜んでくれると思いますよ」

大淀「なんていっても間宮さんの羊羹は絶品ですしね」

加賀「ところで提督。差し入れにしてはずいぶん量が多いように見えますが」

提督「そりゃまあ妖精さんたち全員分ともなればこれぐらい必要だろ?それにいっぺんに食べなくてもお茶のたびに食べてもらってもいいし」

加賀「………」ジーッ

提督「悪いがやらんぞ」

加賀「失礼な、私がいつ欲しがりましたか?」

大淀「いえ、失礼ながら視線がものすごく欲しがっていましたよ」

提督「目は口程に物を言うってな」


加賀「むぅ…とはいえ妖精さんたちの差し入れですし我慢しますか」コンコン

妖精C「失礼…提督」ガチャ

妖精A「ちょっちお邪魔するでー」

提督「おお、妖精さんたち。ちょうどよかったです」

妖精B「あら、丁度良かったとは?」

提督「いや、いまから妖精さんたちのところに伺おうと思っていたところでして」

妖精A「えっ、うちらになんか用事でもあったんかいな?」

提督「はい、せっかくの休みみたいなのでこれを食べてもらってゆっくり休んでもらおうと思いまして」

妖精C「これは……ま、まさかの間宮羊羹…!!」

妖精B「しかもこんなにたくさん、本当によろしいんですか!?」

提督「構いませんよ。これからも作業は続くでしょうしたくさん食べてください」

妖精C「何という慈悲。感謝…圧倒的感謝…!!」


妖精A「いやー、ホンマにありがとうなー…って言いたいんやけどな」

提督「あれ、羊羹はお嫌いでしたか?」

妖精A「いや大好物や!!ってそうじゃなくってウチたちがここに来た理由なんやけど」

加賀「はい?」

妖精B「えっとですね、温泉施設の建築。すべて完了しました」

大淀「………えっ」

妖精A「まあまだ周りの覆いは外してへんけどこの後確認作業が終わったらすぐに外すから安心してーや」

加賀「       」

大淀「       」

提督「いやいやいや、何言ってるんですか!!まだ建築始めてから一週間もたってないですよね」

妖精C「ククク…そのために抜いておいた…素早い作業を可能にする手抜きのために何本か支柱を」

加賀「それ完全に駄目じゃないですか」


妖精B「とまあ冗談は置いておきまして」

大淀「いや、むしろ冗談なんですかそれ」

提督「この速さだと手抜き工事と言われても納得しますけど」

妖精B「むー、失礼ですね。手抜き工事なんて私たちがするわけないじゃないですか」

妖精A「まあ工法その他についてはトップシークレットっつーことで一つお願いしたいんやけど」

妖精C「しかし、品質は保証する…妖精一同が自信をもって!!」

提督「…いや、正直工法がわかったところで真似できる気がしません」

加賀「いろいろと常識を覆してますからね」

大淀「また一つ妖精さんの謎が増えてしまいましたか」


大淀「ところで確認作業とは?」

妖精A「そうそう、それなんやけどちょっとこの後時間大丈夫かいな?」

提督「時間ですが?仕事もとりあえず一区切り付きましたので大丈夫ですが」

妖精B「では加賀さんと大淀さんにもお願いしたいのですが施設の案内をしたいので一緒に来ていただけないでしょうか」

加賀「施設の案内ですが?」

妖精A「そうそう、というか案内もかねて内装や設備とかのチェックをしてもらいたいんやけど」

妖精C「我々でも確認はした。しかし、第三者との再確認は大事…見落としはあってはならない…」

加賀「はぁ…私は別に構いませんが」

大淀「施設の案内とは失礼ですがちょっと大げさすぎではないでしょうか?」


妖精B「いえ、失礼ですが決して大げさではないですよ」

加賀「とはいえ温泉を見るだけとなると…」

提督「まあまあ、妖精さんたちが案内してくれるんだからここは一緒に行ってみようじゃないか」

提督「それに妖精さんたちの自慢の設備なんだからきっとびっくりすることがあるかもしれないぞ」

大淀「…そうですね。失礼しました。つい勝手なことを言ってしまって」

妖精C「我々は別に構わない。構わないが…びっくり、ねぇ…」ニヤニヤ

妖精A「果たして本当にビックリですむんかいなー?」ニヤニヤ

加賀「???」

大淀「???ずいぶん意味深ですね」

妖精B「まあまあ、あとは着いてみてのお楽しみというやつですよ」ニヤニヤ

提督「…なんか、とんでもないことになってるんじゃないだろうが」


 ~  ~  ~

ゴゴゴゴゴ…

大淀「       」( ゚д゚)ポカーン

加賀「       」( ゚д゚)

提督「       」( ゚д゚ ) ナニコレ

妖精C「ククク、予想通り…予想通りの反応!!」

妖精A「つーわけで、これが提督の依頼で完成させた温泉施設、いや、スパリゾートといったほうがええかな?」

妖精B「まああくまで私たちのつけた名称ですけど…」



妖精s「「「スパリゾート カンコレです!!」」」 ババーン!!


※大体鎮守府と同じぐらいの大きさです



提督「いやいやいや、なにこれ?ホテルやん!っていうか温泉ちゃうやん!?こんなんウチ依頼してへんって!?」

加賀「て、提督。理解不能すぎて口調が滅茶苦茶ですよ、まずは落ち着きましょう」

大淀「そ、そうですよ、こういう時は素数です。素数をどうかして落ち着きましょう。えーっと…」

加賀「大淀さんも落ち着いてください」


提督「す、すまない…ちょっと取り乱してしまった」

大淀「すいません。お恥ずかしいところをお見せしてしまいまして」

妖精C「ククク…これが見たかった…愉悦、圧倒的愉悦!!」

加賀「いや、霧島さんたちの話からとんでもないことになっているとは思っていましたが本当にとんでもないことになってましたね」

提督「こんなことを聞くのもどうかと思うんですが…これ、本当に依頼した温泉ですか?」

妖精B「あら、だから言ったじゃないですか。予算に見合ったものを作ると」

妖精A「まあウチラもいろいろと頑張ったとけどなー」

大淀「あのー、明らかに予算オーバーしてる気がするんですが」

妖精A「まーまー細かいことは気にしない気にしない!!それよりも外側だけで驚いていたらこれから先が持たんでー?」

提督「これ以上驚かされる何かがあるんですか」


妖精B「もちろんです!むしろこんなものは序の口ですよ」

加賀「…まあ、外側がこれだけ大きい以上そうなりますか」

妖精C「むしろ、これからが本番…本当のサプライズはこれから…!!」

妖精A「それにまだ肝心の温泉すら見てへんやん」

提督「ああ、そういえばそうでしたね」

妖精「さぁ、それでは改めて建物の中を案内していきますね」

大淀「…なんでしょう、だんだん怖くなってきたんですが」

提督「俺もだ。なんでだろ、こういうのって普通ワクワクするもんなのになぁ…」

加賀「自分の想像を遥かに超えたものを出させられると恐怖を感じるものなのですね」

今日はここまでです
加賀さんが落ち着いてるように見えるかもしれませんが、驚きが一周して逆に冷静になった感じです
それでは、また


~ 1F エントラスホール ~


妖精A「まずは玄関やね。皆が集合しても大丈夫なように大きめに作っておいたで、あ、靴はそっちでスリッパに履き替えてなー」

提督「はい早速おかしいですね。なんですかここは」

加賀「玄関…というかホールですねこれ」

妖精B「?まあ呼び方的にはエントランスホールなので違いないですがなにか問題がありましたか?」

大淀「いえ、普通ホテルとかじゃないとこんなのはないのに何故ここにこんなのがあるのかという事に驚いているんです」

妖精A「そりゃー、狭い玄関やとみんなでいっぺんに来た時に難儀するからやけど」

妖精C「昔の人は言いました…大きいことはいいことだ…!!」

提督「流石にここまで立派だと逆にかしこまるんですが」


妖精B「さて、それではメインとなる温泉に案内しますので正面の階段から二階に上がっていただけますか?」

提督「え、温泉なのに2階あるんですか?」

大淀「というより2階があることが前提なんですね。いえ、想定はしていましたけど」

妖精A「あー、そのあたりはちょっち事情があって」

加賀「というより1階にもこのホール以外の設備がありますよね。あれについては?」

大淀「それにこのどこからか聞こえてくる懐かしい音楽はいったい…?」

妖精「ククク…それは後のお楽しみ。全部いっぺんに紹介したらそれこそ風情がない…!!」

提督「まあいっぺんに紹介されても理解に苦しみそうなんで構いませんが」

大淀「ここまでくると一つ一つ心を落ち着かせながら見ていったほうがいいですね」


~  2F ロッカールーム ~


加賀「うわぁ…」

妖精B「どうですか、この大きさなら全員が着替えをしても大丈夫ですよね」

妖精A「ちなみに収容人数は300人までや」

加賀「もう人数の上限がおかしいですよね。全員合わせてもそんな人数いないですよ」

大淀「いや、そもそもここの広さだけで鎮守府の入渠場ぐらいの大きさがあるんですが」

提督「しかも、これだけの広さでロッカールームっていうのがな…」

妖精C「こればかりは仕方ない…色々な設備を取り付けたらこれぐらいの広さになってしまったのだから…」

妖精B「ただし、お手洗いに洗面台。髪の長い艦娘さんのための業務用ドライヤーやちょっとした支度を整えるための化粧台を設置してありますのでみなさんに不自由をかけることはないですよ」

加賀「ここまでいたせりつくせりで不満を感じたら罰が当たります」

大淀「ですね」


提督「…というかですね、あの自動販売機は何なんですか?」チラッ

妖精A「あー、あれはミルクスタンドや」

大淀「ミルクスタンド?」

妖精C「風呂上りの一杯…これに勝るものはない…!!そのためだけに設置した……t」

大淀「まあ、確かにお風呂上がりの牛乳は美味しいですけどそのためだけにとは…」

妖精B「といっても補充の関係もあって内容は普通の牛乳とコーヒー牛乳、それにフルーツ牛乳しか用意できませんたが」

提督「いやいや十分ですよ。むしろそれ以外に何かあるんですか?」

妖精A「イチゴ牛乳…これが置ければどれだけ良かったか…!!」

加賀「そのイチゴ牛乳にかける情熱はいったい何なんですか」

妖精A「とまあ冗談は置いといていよいよメインの紹介やでー」


~ 2F 大浴場 ~


妖精B「はい、それではここがメインスペースの浴場になります、あ、まだ説明中なので入浴は控えてくださいね」

提督「いや、っていうより…浴場って一つじゃないのか?」

妖精C「冗談を…私達がそんな芸のないことをするわけがない…作ったさ、それこそ膨大な数を…!!」

妖精A「えーっと、メインの大浴場に、古代ローマをイメージしたテルマエ風お風呂。泡風呂打たせ湯水風呂露天風呂。それに和風に決めた檜風呂にえーっと」

加賀「いえ、もうけっこうです。膨大な数のお風呂があることはわかりましたので」

妖精A「ちなみに全部の湯が源泉かけ流しやから回復効果もばっちりやで」

大淀「となるとあの時のようなゴーヤさんみたいになる可能性も?」

妖精B「いえ、あの時は状況が状況でしたから流石にああなることはないかと…たぶん」

提督「妖精さんでも断言はできないんですか…」


妖精A「そうそう、いう必要もないかもしれんけどサウナルームも完備しとったわ」

提督「なんでそんなサウナがあるのが当たり前みたいになってるんですが」

妖精C「冷えた牛乳を飲むためには外せない…これは必須ともいえる…!!」

加賀「本当に牛乳にこだわってますね」

大淀「…とりあえずお風呂については大体わかりました。それで一つ質問なんですが」

妖精A「ん、なんや?」

大淀「先ほどからちらっと見えてはいたんですけど、ここの下、要は1階部分に何かありますよね。あれはいったい…」

妖精「ああ、あれはプールですよ」

提督「そっか、プールか。道理で1階部分がふさがってるわけだー」

加賀「成程、それなら納得ですね」

大淀「そうですかーいえこれで疑問は解けました。ありがとうございます」


三人「「「………」」」ポクポクポク…


三人「「「プールぅぅぅぅぅぅ!!!!???」」」チーン!!


~ 1F プールエリア ~


提督「マジだ。マジでプールがあるわ…」

大淀「これだけの大きさなら、確かに1階部分からは入れませんね」

妖精B「温泉だけだと駆逐艦の子たちが飽きちゃうと思ってつい作っちゃいました」

加賀「なんでそんな思い付きみたいな感覚で作っちゃうんですか」

妖精C「ククク…悪ノリ、圧倒的悪ノリ……!!」

提督「悪ノリの方向がとんでもない方向に間違ってますよ!!」

妖精A「えー、せっかく作ったんに嬉しくないんかいな?」

提督「いえ、嬉しいですけどまさかここまでとは…」

大淀「もう温泉ってレベルを超えてますよねこれ」

妖精B「プールの温水には源泉を使用してますのでこれも一応温泉ですよ」

加賀「いえ、そういう問題ではないんですけど…」


妖精A「ちなみにこっちも上の浴場に負けずに種類は豊富やで。流れるプールにウォータースライダー、波の出るプールに純粋な水泳のための専用プール。それこそ遊び方は様々や」

妖精B「それからこちらでは浮き輪やボール。それにちょっとしたボートの貸し出しもしてます。もっともそのあたりはセルフサービスですが」

妖精A「なので片づけるのだけは自分たちでしてもらうで」

大淀「いえいえ、それぐらい問題ないです。むしろやらせてください」

妖精C「その中でもおすすめはこれ…DASH村村長型アヒルさんゴムボート(鳴き声付き)……!!」ガァガァ

提督「なんでこんなものまで作っちゃったんですか」ガァ?

妖精C「この造形…鳴き声…可愛いかったから仕方ない……!!」ガァガァガァ

提督「本当に自由にやってますね」ガァ゙!!

加賀「………けど、ちょっと乗ってみたいですねこれ」ボソッ

大淀「……ええ」ボソッ

提督「えっ?」

今日はここまでです
前のスレでも思ったんですがこの温泉施設。彼岸島の大きさぐらい巨大になってる気がするんですよね…まあ面白そうならそれでいいんですが
それでは、また


妖精B「さて、以上で温泉及びプール施設の紹介は終わりますが何か足りないものとかありましたか?」

提督「いや、もうほんとおなかいっぱいです」

大淀「温泉で癒されるというより遊びすぎて逆に疲れそうですね」

加賀「ええ、まあ間違いなくみんな喜ぶとは思いますが」

妖精「ん、今疲れるかもしれないって言うた?」

大淀「あ、いえ別にそれが悪いというわけじゃなくてですね」

妖精C「ククク…なら簡単な事。疲れたならば癒せばいい……!!」

提督「はい?」

妖精B「そんな人はこちらをどうぞ!!」


~ 2F リラクゼーションルーム ~


提督「…なんですかここは?」

妖精A「要はリラックスできるものが欲しいんやろ?そういう時はここを利用して頂戴な」

妖精C「静かな空間と、ゆったりとしたマッサージチェアの極上のひと時を貴方に……」

加賀「なんですかその宣伝文句みたいなのは」

妖精B「まあ平たく言えばただの休憩室みたいなものですね」

大淀「ただの休憩室に普通マッサージチェアなんてないと思うのですが」

妖精C「有名な言葉がある…常識に囚われてはいけないと……!!」

提督「それたぶんどこかの世界限定だと思いますよ?」


加賀「まあこの際マッサージチェアはいいでしょう。しかし、この周りにある本はいったい…」

妖精A「ああ、なんか面白そうな漫画を詰め込んでみたんや」

妖精B「漫画だけではなくちょっとした小説もありますよ、リラックスには読書もいいですし」

大淀「それにしてもまたずいぶんありますね。まるで漫画喫茶みたいです」

提督「うわ、こち亀が横一列に収納されてるわ」

加賀「こちらはパタリロが」

妖精C「ちなみにここでは飲食自体は自由…しかし、本を汚すのはご法度……!!」

妖精B「みんなで使う施設はみんなで綺麗に使いましょうね」

提督「…ここ、初雪とか望月を放り込んだら絶対出てこなくなるな」

妖精A「さあさあまだまだ施設案内は続くでー、お次はこちらや!!」


~ ジム ~


妖精B「はい、こちらは見たまんまですがジムになっております」

加賀「これは説明されなくてもわかりますね。さも当たり前のようにあるのはこの際置いといて」

妖精A「ロードランナー等いろんなマシンを置いといたから軽く鍛えるのには最適やで」

妖精C「その気になればここで鍛え、温泉に入り疲労を取りまた鍛えという永久機関も可能……!!」

提督「いや、いくらできたとしてもそんなことする奴は…ああ、長良あたりがやりそうだな」

大淀「長門さんや武蔵さんもでしょうか」

加賀「後は能代さん辺りが阿賀野さんを鍛えるために連れて来るかもしれませんね」

妖精B「はい、それでは次行きますよー」


~ 2F アミューズメントパーク ~


参考BGM http://www.nicovideo.jp/watch/nm4443899


大淀「…ああ、さっきから聞こえていたのはこの音楽でしたか」

妖精B「はい、温泉といえばやっぱりゲームセンターですよね」

加賀「そういうものなのですか?」

提督「いや、違うと思う。まああったとしても温泉のゲームセンターというとあまり大きいイメージはないが」

妖精C「そのひなびたイメージをぶち壊す……!!それが目標…!!」

妖精A「もちろん昔懐かしのアーケードゲームもあるし最新の筐体やプリクラクレーンゲームもなんでもござれや」

大淀「ちなみに料金は?」

妖精A「景品が絡むもの以外は基本無料やね」

提督「もう普通の温泉どころがゲームセンターまで超えてますよこれ」


妖精B「そうそう、大人向けのゲームももちろん取り揃えていますよ」

妖精C「全自動麻雀卓…ダーツ…スマートボール、ポーカー台やビリヤード台…これをこなせることこそレディの嗜み……!!」

提督「それ言うと暁が絶対に誤解しますので本人の前で言わないでくださいね」

妖精A「あとは定番の卓球台やボーリング場。子供向けのトランポリン付きボールプールやマニア向けのミニ四駆コースと歌好きのためのカラオケルームも完備してるで」

妖精B「静かに映画を見たい人のためにシアタールームもあります」

大淀「いえ、もう多すぎて何が何だか…」

加賀「まるでラ○ンドワンですね」

提督「それにしてもこんな大量の遊具…といっていいかわからないですが一体誰が作ったんですか?」

家具妖精職人「わ た し で す」ドン!!

提督「貴方ですか!!」

家具妖精職人「いやー、最近はあまり家具も作る機会もなくてヒマでヒマで、で、ちょっと暇つぶしのために作ってみたらこれがまたはまっちゃいまして」キラキラ

大淀「それで職人魂に火が付いたと」

家具妖精職人「いやー、久しぶりに楽しませてもらいましたわ」キラキラ

提督「それより筐体とか家具で片づけていいのでしょうか…?」


~ 1F 大宴会場 ~


妖精A「温泉でゆっくりして、思い思いに寝たり遊んだりした後はやっぱり宴会でしょ!!」

妖精B「というわけで1階は大広間の宴会場にしちゃいました」

提督「これはまた…大きい、ですね」

加賀「ま、まあ人数も多いですからこれぐらいでちょうどいいのでしょうか?」

大淀「……そ、そうですね。というよりそういうことにしておきましょう」

妖精B「ちなみにテーブルや布団なんかも別のところにしまってありますのでもし宴会等で使うようでしたら自由に使ってください」

提督「テーブルはともかく何故布団まで?」

妖精C「勿論…酔いつぶれた時のため……」

提督「もういっそここで旅館でもやったほうがいいのでは?」

加賀「間違いなくお客さん呼べますね」

大淀「いえ、一応軍施設なので旅館はちょっと…」


妖精B「さて、これだけ広い宴会場だと食事を作るのも運ぶのも大変ですよね」

大淀「まあ、確かに鎮守部の厨房から運んでくるとなると重労働ですね」

妖精B「しかしご安心ください!!ここの隣に大規模な厨房を用意させていただきました!!」

妖精A「間宮さんや伊良湖さんの意見を取り入れた厨房やから使い勝手も折り紙つきやで」

妖精C「調理器具にしても様々なもの用意している…つまり、存分に腕が振るえる環境だという事……!!」

妖精A「といっても肝心の材料は用意してへんけど」

妖精B「そのあたりは各自でご用意のほうお願いしますね」

提督「いえ、もう本当に充分ですから」

加賀「これで材料まで用意されていたら恐怖でしかないです」

大淀「そもそも普通の人がここ使いこなせるんですね?」


 ~ ~ ~ 

妖精B「さて、これで全施設の紹介が終わりましたがいかがでしたでしょうか?」ニヤニヤ

提督「正直妖精さんたちを舐めていました。本当に申し訳ございません」orz

加賀「私も反省しております」orz

大淀「大変失礼いたしました」orz

妖精C「ククク…これが私たちの実力…舐めてもらっては困る……!!」

提督「いえ、本当になんてお礼を言っていいのやら」

妖精A「まあうちらも楽しくやらせてもらったし別にええって。それにちゃーんと対価はもらったしね」

妖精C「むしろ、これらを最大限に使って欲しい……!それこそ本望……!!」

提督「妖精さん……」


大淀「…あっ、そういえば今気づいたんですが」

提督「ん、どうした?」

大淀「いえ、そういえば提督専用になるとは思うんですが男湯がなかったような気がしまして」

加賀「そう言われてみれば…」

提督「いや、さすがに妖精さんたちが忘れるなんてことは…」

妖精s「「「………」」」

妖精s「「「あっ」」」

提督「ってマジで忘れてたんですか!?」

妖精A「いやー、うちらとしたことがうっかりしてたわ」

妖精B「ま、まあ提督なら水着を着て入れば問題ないと思いますよ…たぶん」

妖精C「むしろそこからTOLOVEる的な展開が……!!」

提督「あるわけないでしょーが」


加賀「まあ、作ってしまったものは仕方ないですし妖精さんの言う通り水着を着て入浴すればいいのでは?」

提督「お前なぁ…一応男なんだが気にしないのか?」

加賀「別に、提督ですし」

大淀「そうですね。提督なら問題ないです」

提督「頼むから少しは気にしてくれよ…」

加賀「まあ一部の子たちは驚くかもしれませんけど」

大淀「驚いた衝撃で爆撃される可能性もありますね」

提督「まったく笑えないわな」

加賀「後はみんなと入る時間をずらすぐらいでしょうか?」

提督「……はぁ、そうするしかないか」

今日はここまでです
…前のスレ以上にアミューズメントパークのほうがえらいことになりましたね
ちなみにミニ四駆のコースは思い付きで入れました。面白そうなので後悔はしていませんが
それでは、また


大淀「しかし、これだけの大きな施設となりますと維持が大変ではないですか?流石に細かなメンテナンスは私達ではできませんし」

提督「そうだな。仮にできたとしても夕張や明石、何とか頑張ってもらって秋津洲ぐらいか」

妖精A「何やそんな心配かいな?それなら問題あらへんよ」

妖精B「機材等のメンテナンスや点検清掃等については私たちがアフターサービスとして行いますので安心してください」

提督「いやいや、いくら何でも妖精さんたちにそこまでさせてしまうわけにはいきませんよ」

妖精C「問題ない。それにその分の経費はちゃんといただく…具体的には開発の失敗や大型k」モガッ!

妖精B「しーっ!!」

加賀「今ものすごく不穏なことが聞こえた気がしたんですが」

大淀「もしかして、あれって意図的に…?」

妖精A「い、いやーさて何のことやらアハハハハ」

提督「…まぁ、聞かなかったことにしておきましょう。仮にそうだとしても内容的には魅力的ですし」


加賀「ところでこの施設の電力等はどうしているのですか?外側から確認した限りでは鎮守府から電力を引いているようには見えませんでしたが」

提督「いや、地中にケーブルでも埋めて引いているんだろ。いくらなんでも妖精さんたちだって電力を作り出すことができるわけが」

妖精B「え、できますけど」

大淀「…できちゃうんですか」

妖精「いや、さすがに電力を無から用意することなんてできへんよ。ただ温泉の熱やら太陽光やら波力発電やらを組み合わせて発電する方法をとらしてもらってるけど」

妖精B「さらに水道の水も地下から汲みあげていたりします」

提督「まるでドラ○もんの世界みたいですね」

妖精C「最悪鎮守府が襲撃されたとしても、ここだけは自力で活動することも可能……!!」

提督「だったらもういっそここを鎮守府にしないか?」

大淀「流石に無理です。気持ちはわかりますが」

加賀「鎮守府よりも住み心地よさそうですしね」


妖精A「さてさて、説明のほうも大体終わったしウチラは表の足場を片づけてくるんで後は好きに使ってーな」

提督「ええ、本当に丁寧な説明を最後までありがとうございました」

妖精B「いえいえ、こちらこそあんなにたくさんの羊羹、本当にありがとうございます」

妖精A「これが終わったらみんなで仲良く分けて食べさててもらうでー」

妖精C「作業終了後の熱い番茶…そして羊羹……、至福!まさに至福の時……!!」

妖精B「それじゃあ失礼しますねー」トテテテテテー

大淀「……行ってしまいましたね」

加賀「本当にサプライズの連続でしたね。提督」

提督「………ブツブツ」

大淀「提督、どうかしましたか?」


提督「いや、ちょっとな…なあ大淀、加賀。ちょっと相談したいことがあるんだが」

大淀「相談したいことですか?」

加賀「別に構いませんが」

提督「ああ、実はだな…」ゴニョゴニョ

大淀「………!!へっ、い、いえ、確かに任務自体は終了してますので可能といえば可能ですが」

加賀「遠征部隊の皆さんもそろそろ帰還する頃合いですのでできないことはないですけど…しかし提督。本当によろしいのですか?」

提督「勿論だ。最も、この後間宮さんのところに聞きにいかないといけないからそれ次第だがな」

大淀「け、けどそこまで提督がすることではないのでは」

提督「まあ俺が好きでやることだ。気にしなくていいさ」


加賀「……わかりました。では私達はどうすればいいですか」

提督「そうだな。俺は間宮さんのところに行ってちょっとできるかどうか聞いてくるからその間に二人は鹿島と香取を呼んで事情を説明してくれないか?」

大淀「お二人をですか?」

提督「駆逐艦のみんなの誘導係をお願いしたいんだ。いくら広いといっても混み合うことは確実だからな」

加賀「不必要な混乱を避けるためですか。了解です。それではちょっとお二人のところに行ってきます」

大淀「ふふっ、なんでしょうか。こうしているとまるでお祭りの準備みたいですね」

加賀「あまりこういう機会もなかったですからね」

提督「さて、それじゃあ俺も間宮さんのところに行ってくるよ」


 ~ ~ ~ 

提督「…というわけでして、急な話で申し訳ないのですがお願いできないでしょうか」

間宮「わかりました。私達でよければ精一杯頑張らせていただきます」

伊良湖「それで作業のほうは向こうの厨房を使わせてもらってもいいんですね」

提督「はい、素人目で見てもかなり立派な設備でしたので快適な調理ができるかと思います」

伊良湖「そういえば少し前に厨房に関する意見を妖精さんたちが聞きに来ていましたがそのためだったんですか」

間宮「それにしても…本当に予算のほうは提督さんが出す形でよろしいのですか?失礼ながら提督さんが自腹を切らなくても」

提督「いえ、今でも皆には遠征等でかなりの苦労をかけていますのでその罪滅ぼしのようなものですよ」

提督「自虐に聞こえるかもしれませんが、自分にできることはこれぐらいしかありませんので」


伊良湖「提督さん……」

間宮「………わかりました。間宮、いえ、給付艦一同全力を尽くさせていただきます!!」

伊良湖「あっと驚かせるようなメニューにしますのでどうか期待していてくださいね!!」

提督「ええ、こちらこそお願いいたします」

間宮「さて、そうなると材料がまるで足りないわ、ちょっと買い出しに行ってこないと」

伊良湖「あっ、私が買い出しに行ってきますので間宮さんはメニューを考えていていただけませんか」

間宮「あら、じゃあ伊良湖ちゃんお願い。材料は後で連絡するから」

伊良湖「はいっ、了解です!!」



提督「さて…これで準備は万全だな」

今日はここまでです
内容紹介のほうは終わりましたので次回より、いよいよスパリゾートカンコレ編始動です
それでは、また


  ~ ~ ~ 

提督「戻ったぞ。間宮さんたちはオッケーだそうだ」ガチャッ

鹿島「あ、提督さん。お疲れ様です」

提督「おお、香取に鹿島。急に呼び出して悪かったな」

香取「いえ、別に構いませんよ」

加賀「これからの事については提督が出かけてる間に二人には説明しておきました」

大淀「二人ともその程度なら問題ないとのことです」

鹿島「はい、そういう事でしたら私たちも慣れていますので」

提督「ありがとう。さて、これで問題はないな」

香取「しかし提督。本当にいいのですか?皆さん頑張ってくれていますがまだまだ資源のほうは回復しきっていませんが」

提督「いいさ。それにせっかくの記念日なんだ。今日ぐらいはそんなこと忘れたっていいだろ」

大淀「まあここまで準備した以上今更変えるのも難しいですけどね」

提督「そうだな、さて…やるか」


  ~ そのころ鎮守府では ~

天龍「おーい、遠征部隊帰投したぞー」

龍田「天龍さん達もお疲れさま~。まあ私たちもついさっき帰投したところだけど」

文月「うーん、今回も頑張ったよ~」

長月「資源のほうはすでに搬入済みだ」

卯月「ふふん、うーちゃんたちにかかればこんなの楽勝なんだぴょん!」

弥生「…さっきまでもう疲れた~ってずっと泣き言言ってなかった…?」

卯月「うっ!?」

菊月「まあまあ、それは忘れてやろうじゃないか」

皐月「そうそう、それにこっちのほうが卯月らしいしね~」

卯月「うぅ~みんなしてうーちゃんの事をいじめるんだぴょん」シクシク

如月「ふふっ、よしよし」ナデナデ


初春「ほら、泣いてないでお茶が入ったから飲んだらどうじゃ?」スッ

卯月「あっ、それならいただくぴょん!!」

初霜「みなさんもどうぞ。少しでも休んで疲れを癒してください」

如月「あら、ご馳走様です」ゴクゴク

子日「いいっていいって、こういう時はお互い様だよ~」

若葉「それに疲労回復も大事な任務だ」

初霜「もうっ、またそんな言い方をして」

若葉「えっ、そ、そう言われても…」

初春「まったく、若葉も変わらんのう」


望月「ふぃ~じゃあ次の引継ぎよろしく~」

睦月「睦月たちはちょっと休憩するの」

綾波「はい、了解しました」

吹雪「さて、次は私たちの番だね」

白雪「そうですね、ほら、初雪ちゃんも起きて」ツンツン

初雪「むぅ…もう少し休ませて」

叢雲「何言ってんのよ、ほら、起きなさいって」グイグイ

敷波「む、叢雲ちゃんちょっと強すぎるよ」

深雪「まあじゃんけんで負けたのを恨むんだね、その代わり深雪さまはゆっくりさせてもらうわ」

漣「同じくドロンさせてもらいますよー」

叢雲「まったく…じゃんけんで勝った子が一回休みなんて誰が決めたんだか」

曙「とりあえずあの態度を見てると漣をはったおしたくなるわ」


敷波「それにしても休みがあるとはいえこの遠征の連続はきついね」

潮「け、けど元をただせば私たちが原因みたいなものだし仕方がないと思うよ」

漣「すべてはあの妖精さんたちの資源の要求が悪いんや。あんなに資源を奪うような真似をするから…」

綾波「まあ後押しをしたのは全部私達ですけど」

曙「それもこれも全部スパッと決めないあの糞提督が悪いのよ。いやならいやってはっきり言えばいいのに」

敷波「じゃあ曙だったら私たち全員に見つめられてあんなふうに決断迫られてもスパと自分の意思を通せる?」

曙「うぐっ、そ、それは…」

朧「それに私たちは恵まれてるほうだと思うよ」

潮「私たちはほかの皆と協力して回せるけど潜水艦の人たちは代わりの人がいないから…」

朧「疲れていてもずーっとあのまんまだしね」

那珂「はいはーい、次のみんなもそろそろ準備してー」

神通「次の遠征も油断せず行きましょうね」

駆逐艦s「「「「「「はーい」」」」」」

あ、すいません変換ミスってました…とりあえず天龍さんじゃなくて天龍ちゃんという事でお願いします


ゴーヤ「まーいにちーまーいにーちーゴーヤはオリョールのー、うーみーで彷徨い、嫌になっちゃうよー」

イムヤ「ちょっとその歌はやめてよ、聞いてるだけで気が滅入ってきちゃうじゃないの」

イク「そうなの、たとえ辛くても今は体を休めることが重要なの」

ゴーヤ「分かってるでち、けど歌ってないと正直やってられないんでち」

ろー「でっち、すごい疲れてる?」

ゴーヤ「むしろろーがなんでそこまで疲れてないのかが不思議でち」

ろー「???だって、みんなとの任務が楽しいから?」

ゴーヤ「ああ、そういう事…」

イムヤ「まあろーちゃんらしいんじゃないの?とはいえ任務のためとはいえ私たちって頑張りすぎてるよね」

シオイ「あー、この前みたいにあの温泉にまた入りたいなー」

ハチ「そうだね、けどまだ施設自体が工事中だからしばらくは無理だと思うよ」

シオイ「あー、温泉にドボーンってしたいよーーー!!!」ジタバタジタバタ

イムヤ「はいはい、シオイもわがまま言わない」ピンポンパンポーン

ハチ「あら…放送なの?」


大淀『あー、マイクテスマイクテス…今から提督より大事な報告があります。みなさん、よく聞いてください』

摩耶「んだ…提督からの放送?こんな平時にまた珍しいな」

古鷹「もしかして大本営から何か報告でもあったのかな?新しい深海棲艦拠点が見つかったとか」

加古「えー、それはないと思いたいなー。出撃すると疲れるし眠いし」

衣笠「あんたが眠いのはいつもの事じゃないの」

青葉「それにしても古鷹さんのいう事があってたとしても提督がこんな風に放送で皆に伝えますかね」

高雄「そうですね。それにもしそうだとしたらもう少し大淀さんたちも慌てていてもおかしくないですけどそんな動きはなかったですし」

愛宕「そうねー、となるとなにかしらね」

妙高「しかし、仮に出撃命令だとしたら資源の少ない現状私達でも全力が出せずにジリ貧で終わるかもしれませんし違うことを祈りたいですね」

羽黒「けど、そうするとこんな風にわざわざ報告することなんてないんじゃないでしょうか?」

足柄「なんかこうパーッと明るくなる話題だったらいいわね。こうパーッと」

ポーラ「そうですね~おまけにお酒もついて来ればなおいいです」

那智「足柄はただ騒ぎたいだけだろうが」

ザラ「ポーラもただ飲みたいだけでしょ」


鈴谷「んー、あっ、もしかしてこの前出たあの温泉のことだったりして!?」

最上「いやいや流石に違うでしょ。確かにあれには驚いたけどまさか提督がそんなことでこんな風に報告するなんて…」

提督『あー、急な話で申し訳ない。今回鎮守府で発見された温泉の事で皆に報告がある』

熊野「…そのまさかでしたわね」

三隈「それにしてもわざわざそんなことでこんな放送するなんて一体どうしたのでしょうか」

筑摩「そうですね。緊急というわけでもないと思いますし」

利根「それにしてもわざわざ鎮守府の皆にこんな風に報告したいとは提督もお子ちゃまじゃのう?筑摩」

筑摩「…ええ、そうですね。姉さん」

鈴谷「……ごめん熊野、今ってつっこむところだよね」

熊野「鈴谷。それは絶対にやめたほうがいいですわ」


提督『えーっと、にわかには信じられない話だと思うが…妖精さんに頼んだ施設のほうが今日、完成した』

矢矧「…えっ、確か温泉が見つかったのってまだ一週間経ってないわよね」

能代「そうね。で、そのあとなんやかんやあって提督が妖精さんたちに依頼したのは知っているけど」

夕張「施設の建造時間…一体どうなってるのよ」

阿賀野「たぶん妖精さんたちの力でカンカン作ったんだよきっと」

酒匂「そうそう、妖精さんたちって色々とすごいもんねー」

球磨「それにしてもそれだけのために報告するなんて提督も大袈裟だクマ」

多摩「そうだにゃ。それにそれだけの事なら紙にでも書いて掲示板にでも貼り付けておけばいいにゃ」

木曾「ね、姉さんたち結構辛辣だな」

球磨「まあよほど大型の施設が完成したのなら話は別だけど時間的に考えて全員入れるわけがないクマ」

多摩「せいぜい何人かが一緒に入れれば上等ぐらいの大きさだにゃ」

大井「わ、私は狭くても北上さんと入れれば別に…むしろ狭いほうがグットというk」

北上「はいはい、まだ報告があるみたいだから大井っちもおとなしく聞こうねー」


提督『さて、温泉施設についてだが…これについては説明できない』

アイオワ「watt?もしかしてベリーデンジャラスだったりするの?」

ローマ「いや、たかが温泉でそれはないでしょ…たぶん」

リットリオ「あら、ローマが言いよどむなんて珍しいですね」

ローマ「正直ここの妖精たちならやりかねないと思ったのよ」

ビスマルク「そうなると提督がこう言いよどむのが不自然ね」

プリンツ「そうですねー、もしかして説明できないぐらいの内容なのかも」

グラーフ「説明できないぐらいの内容の温泉っていったい何があるというのだろうか…」

ビスマルク「きっとちょっとしたリゾートみたいになってるのよ」

プリンツ「わぁっ、それは素敵ですね!!」

アイオワ「オウっ!!それはナイスデース!!」

ローマ「まだ何も言っていないのになんでここまで盛り上がれるのかしら?」


提督『えーっと、説明できない理由についてだが…妖精さんたちが頑張ってくれたおかげで種類があまりにも多いからだ』

提督『施設についても同様だが、全員が同時に入っても問題ない。それぐらいの大きさはある』

大和「全員って…私達だけでも結構な人数になると思うんですが」

武蔵「しかし提督が嘘をつくとは思えない、それにこんな放送をするぐらいだから真実なのだろう」

霧島「…やはり私たちの予想していた通りになりましたか、いえ、提督の反応を考えるとそれ以上なのかしら」

榛名「けどそんなに大きなお風呂に入れるなんてとっても楽しみです!!」

金剛「うんうん、、榛名の言うとおりネー!」

比叡「それぐらい大きいお風呂なら思いっきり泳いでも怒られませんね、姉さま!!」

金剛「そ、それはさすがにもうしないヨ…」

大和「さりげなく古傷をえぐられてますね」

武蔵「一度入渠上で思い切り泳いで注意されてたからな。まあ比叡にはまったく悪気はないのだろうが」

とりあえず今日はここまでです
誤変換多いですね…なんとも申し訳ない
というかアイオワが想像以上に難しいです。英語交じりなんで特に
それでは、また


扶桑「フフフ…けど知ってるのよ。きっと私たちが入ろうとすると何かあるのよ」

山城「お湯が急に冷たくなったり逆に熱くなったりしてまるでダ○ョウ倶楽部のようなリアクションを取らされたりするんですね分かります」

伊勢「いやいや、さすがにそれは考えすぎでしょ」

日向「それに妖精さんが建造した施設だ。山城達が作ったのならいざ知らずその心配はないだろうさ」

山城「……なんだろう。納得はできるけど何故か釈然としないこの気持ちは」

陸奥「それにしてもすごいじゃない。長門たちが頑張った甲斐があったわね」

長門「なに、私たちは最後の仕上げをしたにすぎないさ」

陸奥「あら、謙遜?」

長門「事実を言っているだけだ。それに一番褒められるべきはあれを発見して途中までとはいえ一生懸命掘ってくれた雪風たちだ。そうだろう?」

陸奥「ふふっ、そうね」


提督「さらに付け足すようになってしまうが、温泉の他にもかなりの規模を誇るプールが併設されている。こちらも温泉同様みんなで自由に使ってほしい」

大潮「わぁお!!プールまであるんですか!!」

満潮「もう本当に中は一体どうなってんのよ?」

霰「……たぶん、カオスなことになってると思う」

朝潮「カオス…ですか、というと?」

荒潮「きっとサメでも出てくるんじゃないかしら~?」

山雲「渦潮もあるかもしれないわ~」

朝雲「あなたたちのそういう発想はどこから出てくるのよ」

霞「冗談もほどほどにしときなさい。ただでさえ朝潮は真に受けやすいっていうのに」

朝潮「サメ…となると艤装は装備していかなくては、それに渦潮対策に電探の調達も…」ブツブツ

満潮「はいはい、朝潮も真剣に受けとめないの!!」


響「良かったね暁。温泉だけじゃなくてプールもあるんだったら退屈しないね」

暁「ちょ、な、なんでそれを暁にいうのよ!!暁はそんなプールぐらいで喜ぶようなお子様じゃないわ!!」

電「けど、プールの内容がとっても楽しみなのです」

雷「そうね、妖精さんの事だからボートとかウォータースライダーとかも用意してるかも知れないわね」

暁「!!!」ピクッ

響「どうしたんだい?そんなのじゃ喜ばなかったんじゃ?」

暁「べ、別にちょっと気になっただけよ」

響「そう、まあ私は楽しみだけどね。プールで遊ぶことなんてなかったしさ」

暁「ちょ、なんで今それを言うのよーーー!!」ウガー!!

雷「まったく、素直に楽しみだって言って意地を張らなければいいのに」

電「お姉さんとしての意地だと思うのですよ」


提督『…というわけでだ。今日は温泉施設完成記念としてこの後の任務、及び遠征予定は全部キャンセルという事にする』

長良「えっ、じゃあこの後全部オフ!?」

五十鈴「…という事になるのかしら。それにしても提督もずいぶん思い切ったわね」

名取「け、けどそうするとこの後私達はどうしたらいいのでしょう?」

鬼怒「うーん、流れ的に考えると温泉に行けってことかな?」

由良「そうなるわね。で、ゆっくり疲れをとってほしいという事なのかしら」

阿武隈「うーん、温泉かぁ~一体どんな感じなんだろうね」

長良「どうせなら筋肉痛に効くといいなー。そうすれば筋トレも捗るのに」

五十鈴「効くんじゃないの?というより少し筋トレの事は忘れなさいよ」


提督『そうだ、伝え忘れてしまったが、温泉施設の中にはゲームコーナやリラクゼーションルームがある…こちらも使用制限等はないので好きに使ってほしい』

江風「マジでっ!?」ガタッ

涼風「おおっ、ずいぶん太っ腹じゃん!!」ガタッ

海風「ゲームコーナーですか…パック○ンとかのイメージですけど」

春風「イ○ベーダーとかありますかね?」

五月雨「あ、○リオブラザーズとかやってみたいですね」

村雨「なんで三人ともそんなにセレクトが古いのよ」

夕立「よーし、夕立いっぱい遊びつくしちゃうっぽい!!」

白露「あっ、私だって負けないよー!?」

時雨「……ゲームコーナーか…1943がないといいな」

村雨「それは絶対にないから安心しなさい」


※時雨の言っていた1943について http://www.nicovideo.jp/watch/sm168613?ref=search_tag_video

色々とあかん(FC版では名称が違うらしいです)


嵐「それにしても司令が忘れるぐらいってことは何かほかにもありそうだな」

舞風「そうだね。ちょっと探検してみるのも面白いかも」

萩風「けど、探検する余地のある施設っていったい何なんでしょうね?」

野分「えーと、私に聞かれても…」

望月「まあなんでもいいからあたしは休めるスペースがあればそれでいいや」

初雪「同じく…」

三日月「もうっ、二人ともそればっかりなんだから」

叢雲「まあこの二人の場合こっちのほうがらしいって言えるのかしらね」


陽炎「それにしてもまさか雪風の思い付きでやったあれがこんな事態になるなんてね」

不知火「流石に私達でもここまでは想定できませんでした」

黒潮「いやーそれもこれも全部雪風のおかげやね」

時津風「うんうん、えらいえらい」ナデナデ

浦風「そうじゃね、雪風はよくやってくれたのぅ」ナデナデ

雪風「えへへ、雪風はそんな…///」

初風「というか雪風のほうがお姉さんなのになんでああいう構図が似合うのかしら?」

時津風「まあ雪風なんだからいいんじゃないの?」

親潮「そうですね。たぶん私がやっても違和感しかないでしょうし」

陽炎「なになに、だったらあたしがなでてあげようか~?」

初風「はいはい、わかったからあっちでおとなしくしてなさいって」


磯風「しかしこの後の遠征の予定がなくなったのは素直にうれしいな」

浜風「この後は私たちの当番でしたしね」

谷風「いやー、こいつはラッキーだったね」

秋雲「これも普段からの行いがいいからかなー?」

磯風「いや、それはないな」キッパリ

秋雲「うえっ!?即否定はひどくない?」

浜風「それを今度巻雲さんの前で行ってみたらどうですか?ものすごく恨めしい目で見られると思いますよ」

磯風「毎度のごとく手伝わせてるしな」

谷風「あー、秋雲はそうかもねー」

秋雲「誰も否定してくれないこの状況…ひどい」シクシク


提督『さて、それで今夜は温泉施設内の宴会場で完成記念もかねて大宴会を行う』

隼鷹「宴会!?」ガバッ

千歳「宴会!宴会って言ったよね今!?」ガタッ!

千代田「お姉、いきなりテンション上がりすぎだよ~」

飛鷹「隼鷹も少しは落ち着きなさいって…まあ無理だろうけど」

龍驤「しっかし大宴会なんてまた思い切ったことするなー提督も」

祥鳳「それ以前に宴会ができるほど広い宴会場があるというのが気になるのですが…」

瑞鳳「そうだね、どれだけ広いのかな?」

鳳翔「あら、そうなると私も手伝いに伺ったほうが」

龍鳳「あっ、それでしたら私も」

大鳳「いえ、お二方は普段から色々とやってくれてますから今日ぐらいはまかせっきりでも大丈夫かと思いますよ」


提督『宴会料理は今回は間宮さんたちに依頼してある。期待してくれ、というか俺も期待している』

赤城「間宮さん!!料理!!」ガバッ

飛龍「あー、爆弾発言飛び出したねこれ。こりゃ今日の宴会は荒れるぞー」

蒼龍「リミッターを外したみたいにひたすら食べ続けるからね」

翔鶴「わ、私たちで止められるかしら…?」

瑞鶴「やめといたほうがいいよ、それに赤城さんに加えて今はいないけど加賀さんも入って来るんだよ。私たちじゃどうにも出来ないって」

雲龍「宴会料理…いったい、何が出るのかしら…」

葛城「というか食べきれるかな?いや、間違いなく美味しいんだろうけど」

天城「食が細いというのもこういう時は少し残念ですね」

赤城「あっ、もし残すようでしたらこちらに回していただければ全部処理しますのでご安心ください」

飛龍「いや、そういう問題じゃないと思うんだけど…まあいいか」


あきつ丸「むぅ、しかし、これではまるで…」

瑞穂「あきつ丸さん、どうかしたんですか?」

あきつ丸「いえ、自分はここに来たのは海軍と共に深海棲艦を打倒するために派遣されてきたのであります」

あきつ丸「それなのに温泉で羽を伸ばした後に宴会とは…これでは将校殿に申し訳ないと思った次第でありまして…」

瑞穂「ああ、確かにそれは悩みますね」

まるゆ「けどあきつ丸さん。今日はせっかく提督さんが用意してくれたんですから楽しみましょうよ」

瑞穂「そうですね。私が言うのも失礼かもしれませんが将校さんもあきつ丸さんにそこまで張り詰めていて欲しくないと思いますよ?」

あきつ丸「む、むぅ…」

秋津洲「もー、だからあきつんはかたっ苦しいって思われるのかも!!こういう時はパーッと過ごせばいいの」

あきつ丸「誰があきつんでありますか!?」

瑞穂「あ、アハハ…まあ秋津洲さんらしいというかなんというか…」



提督『それと万が一の事態に備え…まぁ、考えたくはないが温泉に入る際は皆には水着を着用して入浴してほしい』

初月「成程。最悪襲撃があったとしてもそのまま出撃体制ができるようにという事か」

島風「えー、だったらこのままでもいいのにー」

初月「いや、さすがにそれは駄目だろう」

照月「けど水着ですか、あの時買っておいたのが役に立ちますね、秋月姉」

秋月「ええ、シーズンオフで80%offになったのを待って皆の分をまとめて買った甲斐がありました!!」

初月「まさか僕の分も買っておいてくれたなんてね…まあ嬉しいけど」

リットリオ「私たちは向こうから持ってきたのでいいかなー」

レーベ「向こうだと水着で入浴は当たり前になってるところもあるしね」

マックス「それにサイズは変わってないし問題はないわ…素直に喜べないけど」

島風「えー?変わってないほうが良くない?体に馴染んでるん訳だし」

マックス「体はそれでいいかもしれないけど、せめて、ね…」クッ

島風「???」


神風「み、水着…?」

レーベ「えっ、神風さん水着がないんですか?」

神風「いえ、正直こんな事なかったから準備していなかったというか」

秋月「あっ、それでしたら私たちのを一着貸しましょうか?」

神風「いえ、最悪入らずに見学というのも悪くないしそれで…」

春風「神風お姉様。ご安心ください。こんなこともあろうかと水着でしたら神風お姉様の分も用意してありますので」

神風「あ、ありがとう?というかよくサイズがわかったわね」

春風「これも妹の務め、ですよ」ニコッ

リットリオ「ふぇ~そこまで準備してるなんて立派だね」

マックス「いえ、あれはそれ以上のものを感じるのだけれど…」


提督『それでは最後に皆準備が出来次第温泉に向かって欲しい…のだが、人数が多い駆逐の皆は鹿島と香取の誘導に従ってほしい。俺からは以上だ』

夕雲「あら、まあ人数を考えたら仕方ないですかね」

巻雲「そうですね夕雲姉さん」

長波「まっ、バラバラで行ったら間違いなく騒ぎを起こしそうなのもいるしな」チラッ

朝霜「ん?今あたい達の事を見なかったか?」

清霜「ひどーい!!絶対そんなことしないのにー」

風雲「といいつつ絶対あちこち走り回るでしょう?問題はそこよ」

清霜「うぐっ!?」

朝霜「しゃーねーじゃん。気になるものは気になるんだしさ」

沖波「まあ集団行動では致命的ですね」

早霜「まさにトラブルメーカー…」ボソッ

朝霜「んだと!?」

夕雲「はいはい、喧嘩はそこまでにして自分たちの部屋に戻って水着を用意しましょうね」


提督『それでは最後に、みんな怪我をしないように楽しんでくれ。では』プツッ

シオイ「やったー!!思いっきりどぼーんできる!!」

イムヤ「久々の休暇ねー、よーし、私たちも思いっきり楽しみましょうか」

ハチ「私達は水着はこのままでいいのかな?」

イク「指定はなかったから着慣れたこの水着でいいと思うの」

シオイ「というより私達これ以外持ってないけどね」

ろー「だって、でっちも楽しもう、ねっ!!」

ゴーヤ「……アハハハハ」

ろー「で、でっち…?」


ゴーヤ「そう、オリョールやバジーカレーとか回ってきたけど今度はヤスミ海域でちかいやぁ世界は広いでち」

ろー「しっかりしてでっち!!そんな海域はないって!!」

ゴーヤ「ああ、そうでちね、エンカイ沖だったかQカ海域だったか。いやぁ、今度はあまり対潜要員がいない海域だと嬉しいでちねぇ…」

ハチ「いけない、急に休みって言われて脳が追い付いてないみたい」

イク「こういう時は荒治療が一番なの。というわけでろーちゃん。一発かましてやるのね」

ろー「は、はいっ!!」ゴスッ

ゴーヤ「ごふぅっ!!」バタッ!!

イク「うん、あとは目を覚ませば元通りになるはずなの」

イムヤ「なんというか、ゴーヤも哀れね…」


~     ~    ~


提督「…ふぅ、いや放送するだけでもそれなりに疲れるな」

加賀「お疲れ様です提督」

提督「さて、それでは香取と鹿島。駆逐艦のみんなの誘導のほうを頼むぞ」

香取「ええ、お任せください」

提督「そうそう誘導は入る時だけでいいぞ。それが終わったら二人も温泉を満喫してきてくれていいからな」

鹿島「えっ、よろしいんですか?」

提督「せっかくの休暇だってのに二人だけ仕事ってわけにもいかないだろ。それに誘導にしたって入るときにあの人数が思い思いでいくと確実に混み合うってだけだからさ」

提督「それにさ、みんなが楽しんでるのにお前たちだけ楽しまないのも不公平だろ?」

鹿島「提督さん…」

香取「…そこまで気を使っていただいて本当にありがとうございます」ペコリ

提督「いいって事よ。それに仕事をしてもらうことに変わりはないんだから、なっ」


香取「では、駆逐艦のみんなも待ってると思うので私たちはこれで失礼します」

鹿島「提督さん、それではまた後で」ガチャッ

提督「おう」バタッ

提督「さて、と。二人も行ってきていいぞ」

加賀「私たちもですか?」

大淀「けど、加賀さんはともかく私はまだ書類仕事が残ってますので」

提督「俺がやっておく」 

加賀「……!!」

大淀「い、いえ、しかし提督一人に任せるなんて流石にそういうわけには…」

提督「なに、いつもやってる仕事がちょっと増えるぐらいだろ。それぐらいなら問題ないさ」

提督「それに香取たちにああいった手前二人を無視するわけにはいかないだろ」


加賀「提督…本当によろしいのですか」

提督「ああ、ほら、赤城や明石辺りが待ってるかもしれないだろ。早く行ってあげてろって」

大淀「…なにからなにまで本当に申し訳ございません。この音はいずれ別の形で」

提督「そんなに気にしないでくれ。まあ、これからもお互いに苦労をかけあうわけだしさ」

提督「少なくとも、深海棲艦との戦いが終わるまではな…」

加賀「……」コンコン

明石「失礼します。こちらに大淀は…あっ」ガチャ

赤城「すいません、ちょっと加賀さんを探していまして」

提督「良かった。ちょうど迎えが来たみたいだな」

大淀「……提督。ありがとうございます。けど決して無理はしないでくださいね」

加賀「それでは、提督」

提督「ああ、せっかく休みにしたんだ。ゆっくりしてきな」


 ~ ~ ~


提督「ふぅ、これでよしっと」

提督「まあ、さすがに言えないよなぁ…」

提督「俺も仕事をブン投げていきたいけどみんなの中に混じる勇気はないってことはさ」

提督「絶対に目のやり場に困る、というか色々とやばくなるわ」ハァッ

提督「まあ、俺はみんなが楽しんでるうちにこっちのほうを片づけますか」

提督「……しかし、大淀にはああいったイいいが夕食までにおわるかな、これ…」

今日はここまでです
なんとか区切りのいいところまで投下しようとしたら長々となってしまいました。見てくれた方がいましたらお疲れ様です
それでは、また


※今回,,一部キャラが弄られます(ネタ的に)
 そういうのが苦手な方はご注意ください
 


長門「しかし水着着用か…ううむ」

陸奥「あら、長門は確かいいのを持っていたでしょ?あの白いやつ」

長門「いや、あれは悪くはなかったのだがやはり胸元がスースーするのが、その…どうも落ち着かなくてな」

陸奥「贅沢な悩みねぇ、じゃああれでいいんじゃないの?競泳用のやつで」

長門「ああ、そういえばあれがあったな。よし、あれにするか」

陸奥「けど私は長門にはあの白いのが似合ってると思うんだけど~」

長門「う、うるさい!!」

大和「あらあら、なにやら盛り上がってるみたいね」

武蔵「だな」

大和「ところで武蔵。私は前に着たあの白いビキニにするけど武蔵も前に着たのでいいかしら?」

武蔵「あの黒いビキニか。私は別に構わんぞ」


扶桑「ふふふ…選べる水着があるなんて贅沢な悩みよね…」ヌッ

山城「ですね…姉さま」ヌッ

武蔵「うぉっ!!急に出てくるな。びっくりしたじゃないか」

扶桑「あら、失礼しました…」

大和「…えーっと、もしかしてお二方は水着を持っていないとかですか?」

扶桑「いえ、持っていますよ…とても可愛らしいのを」

山城「そうですね、私たちには似つかわしくないかもしれませんけど」

武蔵「なんでそこでネガティブになるんだ」

大和「けど水着を持っていたのならそこまで暗くならなくても」

扶桑「…持ってはいたんですけど、なにせ今の今まで着る機会がなかったものでして…」

大和「…えっ?」


扶桑「去年でしたか。何故か私達が海水浴に出かけようとした日には雨が降り台風が来たりで」

山城「で、時間が取れたと思ったら今度は大規模攻略作戦が発動されて」

武蔵「おおぅ…」

扶桑「気づいてみたら空は秋模様、海にはクラゲが浮いている始末」

山城「なので私たち二人は今日初めてこの水着を着るんです。幸いサイズは変わってなかったので問題ないのですが」

扶桑「だからあんな風に水着で悩めるのが羨ましくて」

大和「だ、だったらまた今年も買えばよかったのでは」

山城「…着ない水着が増えていくって、虚しくなりませんか?」

武蔵「……何も言えないな」


龍驤「それにしても水着っちゅーと色々と種類があるけどこういうところは胸の小さいのも有利やな」

大鳳「そうですね。サイズが小さいほうが可愛いのも多いですしサイズが大きいのはどうしてもデザインが地味めになってしまいますし」

瑞鳳「それに自分にあったサイズで気に入ったのを見つけやすいのも大きいよねー」

龍驤「アハハ、そうそう。いやー、ホント楽でええわなー」

三人「「「アハハハハー!!!」」」

三人「「「………」」」チラッ

蒼龍「うーん、まだこれでも大丈夫だと思うんだけどなー」ボイーン!

飛龍「なに悩んでんのさ、最悪合わなかったら脱いじゃえば?」

蒼龍「そんな恥ずかしいことできるわけないでしょ!!飛龍のばかー!!」

飛龍「アハハ、冗談だってばー」


雲龍「……まぁ、これで大丈夫でしょ」ヒョイ

天城「いやいや、いくらなんでも葛城ちゃんの水着は無理ですって!!」

雲龍「えー……?」

天城「ほらっ、雲龍姉様もちゃんと自分のを探してください」

雲龍「……面倒」ボソッ

天城「もうっ、だからと言って目の前にあるのを取るのは駄目ですからね」

葛城「あのー、さりげなく私をいじるのはやめてもらえませんか?最悪泣きますよ」

雲龍「…えっ」

天城「えっ?」

葛城「いやいやその反応はおかしいでしょ!!」

天城「いえ、私たちはそんなつもりは…」

雲龍「ただ目の前に水着があったからこれでいいかと思って…」

葛城「うぅ…姉さま達が天然すぎて辛いです…」シクシク


千歳「……千代田、ちょっと太ったでしょ」ジトー

千代田「そ、そんなことないよ!!多分胸のほうが大きくなっただけだって」

千歳「いや、さすがにこのおなか周りは否定できないわよ」プニプニ

千代田「うぐっ!?」

千歳「………おやつの食べ過ぎね」

隼鷹「なー飛鷹、こんなんでどうかなー?」バイーン

飛鷹「いいんじゃないの?それにしても相変わらずいいプロポーションしてるわね」

隼鷹「へっへー、まあ努力のたまものってやつかね」

飛鷹「あんだけ飲んだりしてるのにどこで努力しているのよ」

隼鷹「まああれよ。能ある鷹は爪を隠すってやつよ」

飛鷹「まったく、そういうところだけ調子がいいんだから…」ハァッ


三人「「「………」」」

龍驤「分かってるんや…確かに水着は可愛いのが多いけど、それでも埋められへん差があるってのを…」シクシク

大鳳「私が今の葛城さんの立場にいたらもっと泣いてますね…」シクシク

瑞鳳「大鳳さんは葛城さんの他にも瑞鶴さんがいるからまだいいじゃないですか。私たちは軽空母なのに二人だけなんですよ…」シクシク

龍驤「まあ悲しんでも始まらんし、これ以上悲しみに包まれる前にさっさと行こうか…」

大鳳「……そうですね」

瑞鳳「うん、どうせなら精一杯楽しいんで忘れよう…」



鳳翔「…あの、三人を慰めに行ったほうがいいでしょうか?」

龍鳳「…いえ、多分私たちが慰めに行ってもさらに悪化するかとおもいます」


鈴谷「ねー熊野ー早く行こうよー」

熊野「ちょっとお待ちください…ねえ鈴谷。これとこれ、どっちが良いと思います?」

鈴谷「いや、どっちも可愛いと思うけどそんなことを悩んでたの」

熊野「そんなこととは失礼ですわ!!レディたるものたとえどんな時でも妥協はできないものですの」

鈴谷「いや、ほかに人がいるのならともかく今日は身内だけでしょ」

熊野「だからこそですわ。身内の前だからといってだらけていたらその油断がいずれどこかで失敗に繋がるんですのよ!!」

鈴谷「考えすぎだと思うけどなー…んー、じゃあそっちでいいんじゃない?」

熊野「もうっ!!そんな簡単に決めないでもう少しちゃんと考えてくださいまし!!」

鈴谷「えー…いや、マジでどうすればいいのさ……?」


三隈「ふふっ、あれでも妥協をしないところはさすが熊野ですね」

最上「そ、そうだね…ところで三隈?」

三隈「?そんなに顔をこわばらせてどうしたんですか?」

最上「いや、さっきちょっと見たけど三隈はその水着で行くのかなーって思って」

三隈「ああ、このビキニですか?もうっ、モガミンったらそんなにしっかりと見るなんてエッチなんですから」

最上「いや、そのー、じっくり見てたとかじゃなくて、そういうのじゃなくてあれはちょっと…」

三隈「ちょっと?」

最上「そう、ちょっと、早すぎるんじゃない、いや、あっていない…じゃなくて、その…」

三隈「???」キョトン


最上「あーっと、なんて説明したらいいか…つまり、僕が言いたいのはその、ね…」

三隈「………ああ、そうでしたか」ポン!

最上「分かってくれたの!!いやー良かったよ、ちょっとあれは流石n」

三隈「もうっ、モガミンも着たかったのならそういってくださればいいのに」ゴソゴソ

最上「そうそう、僕も着てみたかったと………えっ?」

三隈「はい、こんなこともあろうかと同じのを用意しておいた甲斐がありましたわ」

最上「え、いや、僕が着たいんじゃなくてね、その」

三隈「ふふっ、それにしてもモガミンと水着のペアルックなんてなんだか恥ずかしいですわ///」

最上「         」チーン


ビスマルク「まったく、いくら何でも有り得ないわ。全員で休暇なんて…」ブツブツ

アイオワ「まあせっかくアドミラールが決めてくれたんだから私たちはエンジョイするべきよ」

プリンツ「そうですよお姉様。それともお姉様は嬉しくないんですか?」

ビスマルク「いい、私たちはあくまで深海棲艦と戦うために祖国を離れてここにきてるのよ。それなのに緊張感をなくして遊ぶなんて本来有り得ないの」

ビスマルク「嬉しくないかと言われれば私だって嬉しいわよ。けど私たちはそんな状況でもいつ攻めてこられてもいいように一定の緊張感を持つべきなの?わかる、プリンツ?」

プリンツ「そ、それはわかりますが…」

アイオワ「ノー、ビスマルクは本当にお堅いネー」

ビスマルク「なんとでも言いなさい。とにかく、あまり浮かれすぎては駄目よ」

プリンツ「は、はいっ!!」

アイオワ「はぁっ、まったく素直じゃないヨー」


ビスマルク「まったく、こういう所から規律の乱れは始まるのにアドミラールは…♪」ブツブツ


グラーフ「……と言っているけど、あの態度を見てるとな」

リットリオ「あんなふうに言いながらも軽いスキップをしてますね」

ローマ「というよりものすごくウキウキしているように見えるのは気のせいかしら?」

グラーフ「いや、多分気のせいではないな。間違いなくウキウキしてる」

ザラ「なんとういうか…器用、ですね」

ポーラ「言動と行動がバラバラだとあんな風になるんですね~違和感バリバリです」

ザラ「それ絶対に本人の前で言っちゃだめよ」

リットリオ「それでも態度にあらわさないプリンツさんは流石ですね」

ローマ「そうね。あんな状況に立たされたら私なら間違いなく笑うわ」

今日はここまでです
ちょっと水着ネタを入れてみました。三隈については、その…あ、ありなんですかね?
それと更新が遅れてしまい申し訳ありません。ちょっと月末が忙しかったもので手が回りませんでした。
できれば毎日更新したいのですが最悪週一になるかもしれません。まあ、状況次第ですが
それでは、また


~ カンコレ エントランスホール ~


香取「はい皆さん、靴はそこで脱いでください」

鹿島「脱いだ靴はそちらの下駄箱にしまってくださいね」

谷風「なっ、なっ、なんじゃこりゃぁぁぁ!!!?」

浜風「谷風、落ち着いてください。とはいえこれは…」

浦風「いやぁ、えらくでかいのぉ。というよりこれが玄関とはのぉ」

磯風「本当にホテルみたいだな。成程、確かに提督の言う通りだったわけか」

漣「にしし!ご主人様に無理に頼み込んだ甲斐がありましたなー」

朧「いや、あれは脅迫に近かったと思うよ」


潮「で、ですけどこれだけの施設。本当に私達だけで使っていいのでしょうか?」

綾波「いいんじゃないでしょうか?司令官もそれを望んでいるんですし」

敷波「まあ司令官もここまでのものとは想像してなかったんだろうけど」

曙「ま、まあ私たちの日頃の働きを考えたら当然よね。そ、それにあくまで妖精さんがすごいのであってクソ提督は関係ないわよ」

漣「おや~?じゃあなんでそんなに動揺してるんでしょうか~?もしかして嬉しすぎてうまく表現ができないとかじゃないんですか~?」ニヤニヤ

曙「う、うるさい!!」

荒潮「あらあら、二人の事を言われてるわよ~?」

満潮「わ、私たちは関係ないでしょ!!」

霞「そ、そうよ!!べ、別に嬉しくなんてないんだから」

霰「………ツンデレ?」

二人「「ツンデレじゃない!!」」


白露「そういえばみんな忘れ物はないよねー、特に水着とか」

夕立「大丈夫っぽい!!」

時雨「僕たちは前に着たやつがあったからね」

涼風「あ、そういえば五月雨は大丈夫なのかい?水着と間違えて下着を持ってきたとかは」

五月雨「だ、大丈夫です!村雨姉さんに確認していただきました」

春雨「ああ、それなら大丈夫ですね」

江風「いやー、流石に姉貴でもそこまでおっちょこちょいじゃなかったか」

五月雨「もうっ、みんなしてひどいです」シクシク

村雨「はいはい、みんなそれ以上五月雨ちゃんをからかわないの」

村雨「……大丈夫。はじめ間違えそうになったのは誰にも言わないからね」ゴニョゴニョ

五月雨「…ありがとうございます///」ゴニョゴニョ


秋雲「いやぁ、こんな機会多分もうないから楽しみだわ~」

嵐「って秋雲、なんでそんなスケッチブックなんてもってきてるんだ?」

秋雲「いやぁ~デッサンの参考にしようと思って」

萩風「デッサン…ですか?」

秋雲「そうそう、だって水着でしょ?それにみんなスタイルは多種多様だからデッサンの参考になるんだよねー、それに資料作りに」

野分「資料作りって…まさかあれの?」

秋雲「へへへ、まあそんなところかな?」

萩風「あ、あのえっちい本の参考にするの?」

秋雲「いやいや、そんなにえっちくないから大丈夫だよ。それにあれでも立派な作品だしね」


舞風「まあ趣味の参考になる分にはいいんじゃないの?」

野分「いや、確かにそうだけど」

萩風「姉さんはもし自分が描かれたとしても恥ずかしくないんですか?」

舞風「んー、まあ平気かな。あくまで秋雲の作品なわけだし」

秋雲「いやぁ、話が分かってくれてたすかるn」

舞風「ただし、もしも、もしもだけどあまりにも内容がひどかったり誰かを傷つける内容だとしたら…」

舞風「ちょーっと き つ い、お 仕 置 き をしちゃうから気をつけてね」ゴゴゴゴゴ

秋雲「は、はいっ」ビクッ!

野分「……ま、舞風、笑ってるのに目が笑ってない」

嵐「ああ、今の姉貴マジでこえぇわ」

萩風「普段怒らない分威圧感がすごいですね」


鹿島「皆さん準備のほうは大丈夫ですか?大丈夫でしたら二階に上がりましようね」

香取「二階にお風呂の入口と脱衣場があるらしいのでそこで着替えてください」

初春「それにしても風呂の入り口が二階とはなんとも不思議なものよのぉ」

子日「そうだね、じゃあ下はどうなってるのかな~?」

初春「そうじゃのう…提督の話からするとぷーる?でもあるのかの」

若葉「まあ何があるにせよ今以上に驚かされそうだな」

初霜「そうですね。それにお風呂のほかにも色々とあるみたいですし」

子日「そういえば提督は何があるって言ってたっけ~?」

初霜「えーっと、確か……」



初雪「………」フラッ


吹雪「…って初雪ちゃん。どこに行こうとしているの?」

初雪「……なにか、何かが私を呼んでいる…」フラフラ

白雪「何かって…あっちですか?」

叢雲「なになに…『リラクゼーションルーム』?」

磯波「提督がいっていた設備の一つですね。流石に外側からだと何があるかまでは分かりませんが」

初雪「あそこには私が求めているものがある…って、何かが囁いてる」

深雪「何かって初雪には一体なにが聞こえるのさ?」

叢雲「はいはい、とりあえずそっちは後にしてまずはお風呂を先にしなさい。あんた多分その感じだとあそこに入ったらテコでも出てこなくなるでしょ」ガシッ

初雪「むー横暴だー」ズルズル

磯波「な、なんていうか…初雪さんらしいですね」

深雪「だなー、って向こうも同じ風な事になってるな」


長月「こら望月!いい加減におとなしくしないか!!」ガシッ

望月「はーなーせー」

菊月「まったく、いきなり何かが呼んでいるなんていったかと思ったらあんな風になるとはな」

睦月「とりあえず長月が抑えててくれてるから安心だけど油断するとすぐにあっちにいきそうだね」

如月「それにしても、確かにこのかすかに聞こえる音とかで楽しそうな何かがあるのはわかるけど…」

文月「もっちーをこんな風にするなんて一体向こうには何があるんだろうね~?」

卯月「よし!!じゃあここはうーちゃんが偵察にいってくるp」ガシッ

弥生「卯月…お願いだからこれ以上面倒ごとを増やさないで」ゴゴゴコゴ

卯月「うぐぐ…わ、わかったぴょん」


望月「がるるるるー、はーなーせー!!」

長月「おい、ついに言動がおかしくなってきたぞ」

三日月「まったくもっちーは仕方ないですね…長月、ちょっと緩めてあげてもらえませんか?」

長月「は?い、いや別に構わないが」

望月「!!隙あり!!」ダッ

菊月「あっ、こいつ」

三日月「ていっ」コスッ

望月「がっ!?」ガクッ

皐月「お、おーい、望月やーい」

望月「………」シーン


三日月「ふぅ、これで大人しくなりましたね」

菊月「お、おとなしくなったというか堕ちたというか…だ、大丈夫なのか?」

三日月「ええ、軽めにしましたのでたぶんすぐに目を覚ましますよ。それじゃあわたしはもっちーを引っ張っていきますので誰か荷物をお願いできますか?」

皐月「あ、じ、じゃあ僕が持つよ」

三日月「ありがとうございます、じゃあお願いしますね」

如月「け、けどいったいどうやって望月ちゃんをあんなにおとなしくしたのかしら?」

睦月「むぅ…首筋に手刀を軽く入れて気絶させたみたいだよ」

如月「え、けど手刀なんて見えなかったけど」

睦月「うん、恐ろしく速い手刀だったから。睦月もじっと見てなくちゃ見逃してたかも」

睦月「というより妹の戦闘力が思った以上に高くて正直驚いてるんだけど」ブルッ

如月「そのうち深海棲艦と素手で闘うことが出来たりしてね」

今日はここまでです
今回は正直ネタ詰め込みすぎた感があります
それでは、また

おつおつ
嵐と萩風から見たら舞風が18番艦だから妹になるはずだと思うんだけど、その辺りは1の設定です?


 ~ 2F  脱衣所  ~


ワイワイ がやがや………


長波「う、うわぁ…」

朝霜「なっ、なんじゃこりゃーーー!!」

清霜「すごーい!!本当にすっごーい!!あっ、あれって何かな?自動販売機?」キョロキョロ

夕雲「2人とも静かにしてください。周りの人に迷惑ですよ」

風雲「アハハ、まあ2人の気持ちはわかるけどね」

早霜「まさか脱衣所だけでもがこんなに広いなんて…」

沖波「皆さんが着替えてもこれなら余裕がありますね」

長波「いや、これを見るとむしろ鎮守府の入渠場が狭すぎたような」

高波「ほ、本当ですね。こっちと比べるとちょっと狭かったかも」

巻雲「いえいえ二人とも、感覚がマヒしてますけどサイズ的にはこっちのほうがおかしいんですよ」


香取「はいはい、それではここで誘導のほうは終了しますので皆さんも水着に着替えて入浴してください」

鹿島「いいですか、くれぐれもマナーを守って周りの人に迷惑にならないようにしましょうね?」

駆逐艦s「「「「「「はーい!!」」」」」」



香取「さて、それじゃあ私たちも着替えましょうか」

鹿島「そうですね。そういえば姉さんは眼鏡はどうするんですか?確かそれ度が入ってますよね」

香取「私なら妖精さん特製の曇らない眼鏡があるのでそちらをかけるわ。これなら湯気で曇っても安心なの」

鹿島「何気にそれすごい便利じゃないですか?」

香取「そうね、お鍋を食べるときとかは重宝するわね」

鹿島「それにしてもそれをさらっと開発する妖精さんって…」

香取「そこを着にしたら駄目よ。現にこんな施設まで作ったのだから」

鹿島「……ですね」


大和「ふぅ…これでよしっと」キュッ!

武蔵「着替え終わったか?」

大和「ええ、どう。似合ってる?」クルッ

武蔵「いや、それを姉妹艦の私に聞くか?そりゃあ似合ってるけどさ」

大和「良かった。いえ、本当なら提督に感想を聞きたかったのだけれど///」

武蔵「なんだ、それなら今からその格好で提督のもとに突撃してきたらどうだ?感想はもらえると思うぞ。その前にものすごく驚かれるだろうが」

大和「もうっ!そんなはしたないことできるわけないじゃないの!!」

武蔵「分かってるって、怒るな怒るな」

武蔵「ところで気になってはいたんだがその胸は自前だったんd」ガシッ!

大和「武蔵、流石に冗談だとしてもそれ以上言ううと私でもちょっと怒っちゃうわよ」ニコニコ

武蔵「じょ、冗談だ、冗談」


アイオワ「オーゥ!!二人ともベリーグッドネーーー!!」

武蔵「ほら、アイオワもそうおも…うわっ」

アイオワ「???ミーの水着がどうかしましたカ?」

大和「いえ、別に変というわけじゃないんですけど、その模様が、その…」

アイオワ「オウ!ミーのステイツのフラッグです!!」ドヤァ

武蔵「星条旗模様の水着か…いや、確かに漫画とかで見たことはあるがまさかここで見るとはな…」

大和「す、すごく似合ってますよ。ブロンドの髪に合わさってこれこそアメリカ文化という感じで」

アイオワ「2人ともセンキューでーす!!」


リットリオ「………」ジーッ

ローマ「どうしたの姉さん、そんなに私を見て」

リットリオ「いえ、もしかしたらローマも国旗模様の水着を着ているのかと思って」

ローマ「そんな訳ないでしょ、普通の水着よ」

リットリオ「あら、残念です」

ローマ「いや、そこは期待しないでほしいんだけど」

リットリオ「はぁ、けどあんなに堂々と着れるなんてアイオワさんが羨ましいですね」

ローマ「あれは国民気質みたいなものでしょ」


金剛「んー、それにしても榛名は妹ながら着痩せするタイプなんですね。特に胸元が」ジーッ

榛名「なっ、何を言っているんですか姉さま!!」

比叡「そうですね、榛名の場合水着を着るとそれがよくわかりますね」

霧島「いえ、私たちもそれなりにはあるかと思いますよ。ただ榛名姉さまが一番それが顕著に表れているというか」

榛名「もうっ、霧島まで」

比叡「いやぁ、榛名も知らないうちにしっかりと成長してると思うと…」

霧島「妹としてもうれしい限りです」

榛名「お願いですから三人でからわないでくださーい!!」

金剛「おうっ、真っ赤になっちゃって本当に榛名は可愛いネー」


伊勢「いやー、いいねえ、こう普段見れないような光景ってさ」ニヤニヤ

日向「伊勢、その発言悪いがまんまおじさんだぞ」

伊勢「ひどっ!!」


日向「ほらほら、そんなことよりさっさと着替えて入浴しに行くぞ」

伊勢「ふぁーい……あれ、日向、その水着は?」

日向「自前のに決まってるだろ」

伊勢「えー、せっかく私が日向の分まで用意してあげたのにー」

日向「やはりあれは伊勢の仕業か。あんな花柄フリフリの水着なんて着られるわけないだろ」

伊勢「なんでさ、試しにきてみてもいいじゃん」

日向「……あれを着るぐらいなら、単騎でサーモン海戦に放り出されたほうがましだ」

伊勢「そこまでいう!?」

日向「あんな姿を最上達に見せるぐらいなら安いもんだ」

伊勢「いや、多分大うけすると思うよ。そのあとのことは知らないけど」


扶桑「フフフ…あそこまで言われるような花柄の水着を着ている私達って何なのかしらね」

山城「いえ姉様、私たちの場合はパレオの部分だけが花柄ですから日向達のいうのには該当しませんから安心してください」

扶桑「…そうね、それに私達には替えの水着もなかったわね」

陸奥「あら、私たちから見ると二人ともとっても似合ってるように見えるわよ」

扶桑「いいわよ。お世辞なんてそんな…」

長門「いや別に世辞ではないぞ、ただ気になったのは…」

山城「やっぱり何かあるわけ?」

長門「いや、その、なんだ…山城がずいぶん大胆な水着を着ているなと思っただけだ」

山城「なっ///!!」


陸奥「そうね、イメージ的にそんな細いビキニを着るとは思わなかったわね。もうちょっとシックな水着かと思ったけど」

山城「えっと、これは単に姉さまとおそろいに近いものを選んだらこうなっただけで深い意味は」

ビスマルク「いいじゃないの、自分が可愛いとおもったのならそれに自信を持たないと。それにそのデザインもとってもキュートだと思うわよ」

山城「ビスマルクさん!?」

ビスマルク「それに普段見せない素肌をこう大胆に見せることで今までになかった魅力も引き出てるわよ」

プリンツ「本当ですねー、こう、山城さんの白い肌に映える感じで素敵だと思います!!」

長門「…だそうだ、よかったな二人とも」

扶桑「え、えぇ…」

山城「はい…けど、確かに嬉しいけどなんだか晒し者にさられた気分だわ…」シクシク


瑞鶴「………」ズーン

葛城「………先輩、気持ちは痛いほどわかりますよ」ズーン

瑞鶴「…ありがと。けど、やっぱりこれは辛いわね…」チラッ

飛龍「へー、グラーフさんも結構胸が大きいんだね」

グラーフ「ああ、ただ正直戦闘では邪魔でしかないんだが」

蒼龍「うんうん、わかるよその気持ち。急な攻撃の時とかは特に困っちゃうよね」

赤城「あら、それでは私たちみたいな胸当てを作りませんか?」

加賀「……いえ、駄目ね。今度は胸当てが浮き上がって邪魔になると思うわよ」

翔鶴「なかなか上手くいかないものですね」

天城「でしたら私達みたいに式神のように飛ばすのは…いえ、そっちのほうが無理がありますか」

雲龍「多分習得するだけでもつらいと思うわ。グラーフさんだと特に」

グラーフ「まあ体の事に愚痴を言っても仕方がないがな」


瑞鶴「……なにこの会話、まったく会話の輪に入れないじゃないの」シクシク

葛城「さっきも大鳳さんたちが同じようなことで嘆いてましたよ」シクシク

瑞鶴「ああ、やっぱり…どこも辛いのね」

翔鶴「瑞鶴。着替えは終わったの?」

天城「葛城もそんなところで何をしているんですか?」

瑞鶴「ふぇっ!?、お、終わったけど翔鶴姉たちは先に行ってて」

葛城「う、うん。私たちは後からいくからさ」

赤城「そんなこと言わないで一緒にいきませんか?」

雲龍「大丈夫よ。二人の水着の事を誰も何も言わないから」

葛城「そ、そういうことじゃなくてですね、その…」


加賀「まったく、何を気にしているか知らないけど…」ガシッ

葛城「きゃっ」

瑞鶴「ちょっ!」

加賀「はいはい、二人とも無駄な抵抗はしないでさっさと行くわよ」ズルズル

瑞鶴「ちょっ、強引に引っ張らないでよー!!」

グラーフ「…ふむ、二人はなんであんなに嫌がっているのだろうか?」

飛龍「うーん、単純に比べられるのが嫌だからじゃないの?何がとはいわないけどさ」

蒼龍「私は二人とも素敵だと思うけどなー」

グラーフ「私もだ。あの細身の体は素晴らしいが」

飛龍「んー、需要と供給って難しいね」


龍驤「……」ジトー

瑞鳳「……」ジトー

大鳳「……」ジトー

龍鳳「み、皆さんどうしたんですか?」

龍驤「いや、その水着は反則やろ…」

瑞鳳「とてもかわいいです。本当に…けど」

大鳳「そんなに胸元をアピールされたら私たちの立場がないじゃないですか…」

龍鳳「アピールだなんて、そんな」

祥鳳「自然にこうなったのだと思うけど」

瑞鳳「祥鳳は普段から胸を出してるからわからないんだよ」

祥鳳「いや私も好きで胸を出してるわけじゃないからね。そんな露出狂みたいに言わないで」


秋津洲「ねぇねぇ瑞穂ちゃん。この水着どーう?」

瑞穂「とてもよく似合ってると…って、その水着の柄ってもしかして」

秋津洲「ふふっ、これこそこんな時のために特注した大艇ちゃん模様の水着なのっ!」

瑞穂「どんな時かは分かりませんがとてもお似合いですよ」

秋津洲「ありがとー。まあ本当なら大艇ちゃんもつれてきたかったんだけど…」

秋津洲「なんだかみんなのおもちゃにされそうだから今回はやめたの」

瑞穂「流石に自重したんですか」

秋津洲「だからせめて大艇ちゃんといっしょにいられるようにってことでこの水着なの!!」

あきつ丸「まったく…本当にお気楽なもんでありますな」ハァッ


瑞穂「あきつ丸さん…」

あきつ丸「百歩譲って休暇は良しとしましょう。それにしても皆浮かれすぎであります。少しは緊張感を持ったほうが」

秋津洲「だーかーらーあきつんはもうちょっと柔らかく考えたほうがいいかも」

あきつ丸「だからだれがあきつんでありますか」

秋津洲「だって名前が被るからややこしいんだもん」

あきつ丸「だからと言って意味不明なあだ名ははた迷惑だといっているではないですか!」

秋津洲「えー」

瑞穂「ふふっ、あきつ丸さんは秋津洲さんと話してるときが一番リラックスしてる感じですね」

あきつ丸「だ、誰がこんなのと」

秋津洲「こんなんじゃなくてちゃんと秋津洲っていう名前があるかも、あきつん!!」

あきつ丸「だったら自分の事をちゃんと呼べであります!!」


飛鷹「はい、隼鷹。ちょっといいかしら?」

千代田「お姉もねー」

隼鷹「なんだよー、ちゃんと水着は着てるだろ?」

千歳「流石に裸で入るなんてことはしないわよ」

飛鷹「いや、そうじゃなくてね」ギロッ

千代田「2人とも、さっきよりも胸が膨らんでない?」ギロッ

2人「「ギクッ!?」」

飛鷹「はい、古典的な反応ありがとうね、それじゃあ」ガバッ

隼鷹「ちょ、せ、セクハラ反対ー!!」ガサガサ

千代田「ごめんねお姉、何もなければすぐ終わるから」

千歳「千代田もやめなさいって、くすぐったいじゃないの!!」ガサガサ


千代田「うーん…!!あった!!」スポッ

飛鷹「こっちも!!」スポーン!!

隼鷹「ああっ!」

飛鷹「思った通り…こんなものを隠してたのね」

千代田「おーねーぇー?これは何~?」

千歳「こ、これはそのね、ほら、入浴時の水分補給用の飲み物で決して隠してたわけじゃ」

飛鷹「成程。二人とも水分補給のために日本酒をこんなのに詰めていると」ペロッ

隼鷹「ほ、ほら、日本酒は度数的にスピリタスに比べれば水みたいなものだし」

千歳「そうそう、ロシアだとウォッカは水代わりに飲まれてるけどそれに比べたら全然安全だから」

千代田「ここは日本だよお姉」


飛鷹「はぁっ…とりあえず没収ね」

隼鷹「なっ、それだけは勘弁してよ!!」

飛鷹「だーめ、下手したら酔った勢いで溺れるかもしれないでしょ」

千歳「だ、大丈夫よ。ほら、私達カンはいいから、ねっ」

千代田「何言ってもダーメ。それにこれは後でちゃんと返すから」

隼鷹「そ、そんなぁ~」

千歳「うぅ、温泉での一杯が最高なのに…」

飛鷹「2人ともしょっちゅう飲んでるのだからこんな時ぐらいは我慢しなさい」

隼鷹「ふぁ~い…はぁっ」

千歳「あぁ…辛いわぁ」


ポーラ「いやぁ、お酒好きとしては二人の気持ちは痛いほど分かります~」

ザラ「そうね、ところでポーラ」

ポーラ「なんですか~あ、もしかしたらザラ姉もポーラを疑ってるんですか」

ポーラ「けど大丈夫ですよー。この通りポーラは何も隠していませんよ~ほらっ」ドヤァ

ザラ「ええ、それは見ればわかるわよ、ただね」

ザラ「…温泉に入るのに酸素ボンベはいらないと思うのよ」ギロッ

ポーラ「ギクッ!?」

ザラ「というかそれ酸素ボンベっていうよりは何かのお酒のサーバーよね」

ポーラ「あ、アハハハハ、ザラ姉も面白い事言いますね~それじゃあお先n」ガシッ

ザラ「待ちなさい」

ポーラ「…はい」


ザラ「…で、改めて聞くけどこれは何なのかしら?」

ポーラ「こ、これはですねぇ。万が一ポーラがおぼれた時のための命綱というかその」

ザラ「お酒ね」

ポーラ「お、おおおさけなんんてそんなななな」アセアセ

ザラ「置いていきなさい」

ポーラ「……駄目、ですか?」ウルウル

ザラ「駄目に決まってるでしょ」

ポーラ「うー、ザラ姉さまのいけずぅ」

ザラ「…というよりこんな物ばれるに決まってるでしょ」

ポーラ「下手に隠さずに堂々として入ればばれないと思ったんです~」

ザラ「それができるのはマジシャンぐらいよ…はぁ、まったく…」

今日はここまでです
改めて…アイオワの口調がムズイです
ルー語というわけでもないしとはいえ標準語でもない。いやぁ、どうしたもんだか…
それと>>264様。指摘された所についてですが…単純に1のミスです。申し訳ありません
それでは、また


青葉「ねぇ衣笠~いい加減返してくださいよ~」

衣笠「ダーメ」

青葉「えぇ~せっかくのシャッターチャンスなのに~」

衣笠「着替えてるところを撮影していいわけないでしょ!せめて着替えた後にしなさいっての!」

青葉「いえいえこう皆さんの成長記録を残すのも青葉の使命ですから」

衣笠「それを盗撮っていうのよ」

青葉「いや、大胆に撮ってればそれは盗撮ではなくて立派な撮影になりますので問題ないです」キリッ

加古「なんだその理屈」

古鷹「えっと、さすがに着替え中はどんな状況でも盗撮になると思うよ?」


加古「ってか青葉もいい加減諦めろよ。青葉だって自分が着替えられてるところを取られたら嫌だろ」

青葉「い、いやぁ~青葉の貧相な体を撮影しても面白味もないですし」

衣笠「え、私は興味があるけど」

古鷹「わ、私も…」

青葉「………えっ?」

加古「あー、じゃあ決まりだな。それじゃああたしがカメラやるから青葉はそこで着替えちゃって」

青葉「いや、私は撮影が基本ですからそのー」

衣笠「はいカメラ」ポスッ

加古「サンキュー、ほら青葉ー、記録するからさっさと脱いでー」

青葉「いやいや、冗談にしてもさすがにこれはひどいような」

古鷹「で、DVD!DVD……だったっけ?」パン!パン!

加古「あー、そんなのもあったなー。じゃあ私たちも」パン!パン!

青葉「ごめんなさいごめんなさいもうそんなこと言いませんから許してくださーい!!」


愛宕「あらあら、向こうはなんだか盛り上がってるわね~」

高雄「盛り上がっているというかさらしあげているというか疑問には残りますが…」

鳥海「すいません姉さん。ちょっとお願いがあるのですが」

愛宕「あらあら、どうしたのかしら~?」

鳥海「いえ、摩耶姉さんが頑なに体に巻いてるタオルを取ろうとしないのでちょっととてもらえるようにお願いできないでしょうか?」

高雄「タオルを?またどうしたのよ」

鳥海「えーっと、なんていうか…自分で選んだ水着が思ったより可愛かったみたいで恥ずかしくなっちゃったみたいでして」

摩耶「んなことねーから!!ただアタシはこうタオルを巻いたまま入りたくなっただけだっつーの!!」ウガー!

鳥海「………まあ、こんな感じですね」ハァッ


摩耶「姉貴たちもアタシに構わなくてもいいから先に行って楽しんできてくれよ!アタシも後からいくからさ」

高雄「…成程、重症ですね」

鳥海「さっきからこの問答の繰り返しなので、さすがに疲れちゃいまして…」

愛宕「あらあら、それじゃあ摩耶ちゃんがタオルを取ってくれるように私がアメノウズメごっこをしてあげようかしら~?」

摩耶「アメノウズメごっこ?なんだそりゃ」

鳥海「早い話が姉さんのタオルを取るために愛宕姉さんが水着を抜いで裸に近い恰好で姉さんの周りを踊ろうという感じですかね」

摩耶「なっ、さ、さすがにんなことしなくてもいいかr」

高雄「!!!隙あり!!」バサァッ

摩耶「なっ、うわぁっ!!」

鳥海「……まあ、フェイクですけどね」キラッ


鳥海「……成程、これなら姉さんの気持ちも分かりますね」

摩耶「~~~///!!!」カァァァァ!

愛宕「     」

高雄「あらあら、これは…」

摩耶「……んだよ、笑いたければ笑えよ。どうせ似合ってないd」

愛宕「かっ、かっ可愛いーーー!!!」ギュー!!

摩耶「んおっ!?」

愛宕「全然変じゃないじゃない。むしろ普段とのギャップがあってものすごく可愛いわよ。流石私の妹ねーーーー!!!」ムギューーー!!!

摩耶「わ、わぁったから、こ、こきゅgggg」モガモガ

鳥海「…どうやら愛宕姐さんにはクリティカルヒットしたみたいですね」

高雄「そうね。ただそろそろ離してあげないと摩耶が呼吸困難を起こすから…ちょっと鳥海も手伝ってくれる?」

鳥海「jはい、了解しました」


足柄「~♪」ルンルン

妙高「あらあら、ずいぶんご機嫌ですね」

那智「ご機嫌というか私達に何かを言わせたいような感じというか」

足柄「あら、分かっちゃった?」

那智「分かったというかもう態度でバレバレだぞ」

足柄「ふふっ、だったらどうかしら、この最新のニューモデルの水着をきた私の美貌は!?」ドヤァ!

那智「…ふむ、水着はいい。色も足柄にあってるな」

足柄「でしょでしょ、さすが私y」

那智「ただ、何というか…肝心の中身がなぁ」

足柄「なっ!?なによ!!私が悪いっていうの!?」


羽黒「いえ、姉さんはとっても素敵ですよ」

足柄「ほら、羽黒だってこういっているのに那智は何がそんなに気に入らないのよ」

那智「いや、私も足柄は素敵だとは思うぞ。ただ、その体から出る狼…というよりはハイエナのオーラが全部を台無しにしてる」

足柄「んなっ!?」

那智「結果としては水着がただの狩猟道具にしか見えなくなるわけだ」

妙高「そうですね。もう少し振る舞いを変えれば周りからも素敵に映ると思いますよ」

足柄「うぐぐ…」

羽黒「ね、姉さんは元が美人なんですからそこまで張り切らなくても大丈夫、です…多分」

那智「羽黒…苦労かけるな」

羽黒「いえ、苦労だなんてそんな」

足柄「くぅぅ、妹にまで気を使わせるなんて…」ガックリ

妙高「まあ、皆さん。自然体でいきましょうか」


三隈「ふんっ!!」

最上「三隈~いい加減期限を直してよ~?」

利根「ん?何じゃ、あの二人には珍しいが喧嘩でもしたのか?」

鈴谷「いやー、喧嘩じゃなくてね、三隈が進めた水着を最上がすっごく嫌がっちゃって、なんやかんやあって最上の選んだ水着を着ることなったんだけど…」

熊野「その一連の流れで三隈が怒ってしまってあのようにヘソを曲げたという感じですわ」

利根「なんじゃ、そんなくだらない事で喧嘩しておるのか」

熊野「いえ、わたくしもあの水着を見ましたが拒否する気持ちも分からなくはないですわ…」

利根「まったく。水着ぐらい減るものでではないから着てやればいいのに、のう筑摩」

筑摩「ええ、そうですね姉さん」


鈴谷「…っていうより、その利根さんが着ている水着ってもしかして」

利根「うむ、筑摩に吾輩に一番似合いそうなのを選んでもらったのじゃ。悪くないじゃろ?」

筑摩「はい、利根姉さんに一番合いそうなのを選ばせていただきました」

利根「ぃやぁ、忙しい吾輩に代わって買っておいたという事じゃが流石筑摩じゃな!」

筑摩「いえ、これも姉さんのためですから」

熊野「す、素晴らしい姉妹愛ですわね」

鈴谷「う、うん…似合ってると思う…けど」

熊野「鈴谷、利根さんの着ている水着ってどこかで見たと思ったんですが…」ボソボソ

鈴谷「うん、あれって確か子供用のやつだったような…ってかよくサイズがあったね」ボソボソ

熊野「あの様子だと利根さんはその事は…?」ボソボソ

鈴谷「多分…知らないんじゃないかなぁ、けどここで言っても」ボソボソ

利根「?」


筑摩「2人とも、どうかいたしましたか?」

鈴谷「うわぁっ!?」

熊野「ひっ!?い、いえ、なんでもありませんわ!!」

筑摩「そうですか。ところでお二人はこんなことわざを知っていますか?」

鈴谷「こ、ことわざ…ですか?」

筑摩「はい、『 知 ら ぬ が 仏 』『言 わ ぬ が 花』『触 ら ぬ 神 に 祟 り な し』 と」ゴゴゴゴゴ…

鈴谷「    」

熊野「    」

筑摩「まあ、つまりはそういう事です」

利根「筑摩ー、どうかしたのかー?」

筑摩「いえ、なんでもないですよ。姉さん」ニコッ


最上「ねえ三隈、さっきは本当に悪かったって」

三隈「ツーンです!!」プイッ

最上「もうっ、そろそろ機嫌直してよ~、あとでラムネおごってあげるからさぁ」

三隈「…確かに私ももがみんの選んだ水着は素敵だとは思いますわ」

三隈「けど私の選んだ水着をああも酷評されるとさすがのくまりんこでも傷ついてしまうんです…」

最上「いや、酷評というか素直な感想を言ったというか」

三隈「それがあれですか。まるでくまりんこが破廉恥であるかのような」

最上「いや、まあちょっとひどくいったかもしれないけど…」

三隈「……いいんです、どうせくまりんこはあんな破廉恥な水着を選んでしまうような穢れた女なんですからもがみんもこんなわたくしに構わず遊んできてください…」シクシク

最上「ねぇ~本当に悪かったからさぁ、あとでなんでもいう事聞くから、ねっ」

三隈「……な ん で も、ですか」ピクッ


最上「い、いやまぁ常識的な範囲でね。流石にあまり無理な要望は応えられないよ」

三隈「……では、今度の時でいいので2人だけの時にもがみんがあの水着を着てくれませんか?」

最上「えっ!?」

三隈「…駄目ですよね。ごめんなさい。こんな穢れた女の願いなんて流石に…」シクシク

最上「~!!わかった。分かったよ。けど誰もいない時だよ」

三隈「本当ですか!!もがみん、私の我儘を聞いてくれてありがとうございます!!」パァァッ

最上「うわっ、ま、まぁ三隈が機嫌を直しれくれたのならいい、かなぁ」ハァ

三隈「フフフ、ごめんなさい。わがまま言って」

最上「…まあいいか。二人だけならそこまで恥ずかしくはないだろうし」

三隈「ふふっ………」

三隈『………』

三隈『 計 画 通 り ! !』ニヤッ

今日はここまでです
さて、いよいよ夏イベが始まりましたが、攻略状況はいかがでしょうか?
なんでもドロップ限定のイタリア空母がえらい入手が困難らしいですね。嵐堀よりも簡単ならいいのですが…連合艦隊ですし資材の問題もありますし
なお、今回の新艦娘はこれには出ませんのでご了承ください。というか出したら収取が付かなくなりそうなので
それでは、また

すいません、ただいまE-3で苦戦している最中です
クリアできたら再開したいと思っていますので、申し訳ありませんがもう少しお待ちください
……イタリア空母、確保は無理そうです


天龍「はぁ…憂鬱だな」

龍田「あら天龍ちゃんどうしたの~せっかくのお休みなのに?」

天龍「いや、どうせチビどもがはしゃぎすぎて何かしらしでかすような気がしてな」

龍田「ああ、有り得るわね~特に睦月型の子たちはワンパクな子たちが多いから」

天龍「もし何かあると後々の遠征とかが大変だからな。俺がちゃんと見張ってないと危なっかしいだろ?」

龍田「だからそんなに憂鬱になってたのね~」ニコニコ

天龍「んだよ。何がおかしいんだよ龍田」

龍田「別に~。ただ天龍ちゃんが母さんみたいに見えただけだから~」ニコニコ

天龍「んなっ、だ、誰が母さんだっての!?」


龍田「だって、駆逐艦たちの子たちにそこまで気をかけるなんてまるでお母さんみたいなんだもの~」

天龍「おっ、俺はだな、ただ純粋に後の遠征の計画も考えてだな!!」

龍田「はいはい、分かってるわよ~そういうことにしておきましょうね~」ニコニコ

天龍「おまっ、ぜってーに分かってねーだろ!!」

龍田「うふふ~どうかしらね~」

天龍「ったく、余計な心配するんじゃなかったぜ…」

龍田「けどね~天龍ちゃん」

天龍「ああ、まだ何かあるのかよ」

龍田「いえ、天龍ちゃんも苦労してるけど、もっと苦労してる人もいるわよ~って教えてあげたくてね」チョイチョイ

天龍「ん?」クルッ


那珂「ねえねえ、いきなりプールサイドで那珂ちゃんオンステージをゲリラ開催したらみんな注目してくれるかな?」

神通「注目するでしょうけどそれは今日ここでやらなくてもいいですよね」

那珂「いや、だからこそ意外性があっていいと思うんだけど」

神通「せっかく今日は休日になったんですから今日ぐらいはアイドルの事は忘れましょう、ねっ」

那珂「えー、せっかくアイドルのプールではおなじみのポロリ演出も用意してたのにー」

神通「そんなことやらなくていいですから、いえ本当に」

川内「そうそう、神通の言う通りだぞ」

那珂「むー、わかりましたー」


川内「全く、那珂のアイドル好きにも困ったもんだな」ガチャガチャ

神通「って姉さんも何を持ち込もうとしてるんですか」ガシッ

川内「これ?水蜘蛛。ハッ○リくんとかであったのを真似して作ってみたんだ」

神通「……一応聞きますが、なんでこれを持ち込もうと?」

川内「いや、ただ本当に艤装を着けなくてもこんなんで水面を移動できるかなーっていう好奇心から」

神通「駆逐艦の皆さんが殺到して大惨事になりかねませんから浮き輪で我慢してください」

川内「えー」

神通「えー、じゃないです。まったく、なんで二人ともおとなしくできないんでしょうか…」ハァッ


龍田「……ね」

天龍「…あ、ああ。マジで苦労してんな…」


能代「………」ジーッ

矢矧「………」ジーッ

阿賀野「もーっ、なんで2人とも阿賀野の水着をじーっと見てるの?あっ、もしかしてそんなに素敵だったりする?」

能代「……まあ、水着は素敵ね」

阿賀野「えー、阿賀野はー?」

矢矧「素敵、よ。ただ、ただ私たちが言いたいのは…」

2人「「阿賀野姉、また太った?」」ギロッ

阿賀野「ぐはぁ!?」

酒匂「え~、そんなに太ったかな~?」

阿賀野「ほ、ほらっ、酒匂もこう言ってるし二人の思い違いだよ~、ねっ!!」


矢矧「…いい酒匂。一つ覚えていたほうがいいわ」

酒匂「???」キョトン

能代「お肉っていうのはね、たとえそんなに見た目は変わってなくても…!!」グイッ

阿賀野「きゃっ!?」

矢矧「こうやってつまんでみるとね、よーくわかるのよ」プニプニ

阿賀野「ちょっ、ちょっと、二人でお腹のお肉をつまむのはやめてよ~!!アハハハハ」

酒匂「ぴゃ~、けど二人とも見ただけでわかるってすごいな~」

能代「…やっぱり、これ確実に前より増えてるわ」プニプニ

矢矧「丁度いいから阿賀野姉に水泳の特訓でもしてもらう。ダイエットもかねて」プニプニ

能代「いいわね。じゃあ長良ちゃんにコーチをお願いする?」

酒匂「そうしましょうか」


阿賀野「ちょ、ちょっと今日ぐらいはのんびりさせてよー!!」

酒匂「………」ショボーン

能代「?どうしたの?」

酒匂「……確かにお肉が増えるのはよくないのかもしれないけど、私は阿賀野ちゃんみたいに胸が大きくなるのなら太るのも悪くないと思って、それで…」ウルウル

矢矧「!!さ、酒匂はまだ成長期だからこれから大きくなるわよ」

能代「そ、そうそう。だからそんなに落ち込まないで、ねっ」

阿賀野「あーあ、二人がいじめたんだー、ひどいんだー、妹いじめって私信じられないなー」ニヤニヤ

能代「……」

矢矧「……」

能代「矢矧、最初からスパルタで行きましょうか」

矢矧「OK」

阿賀野「ちょ、じ、冗談だってばーーー!!!」


長良「ねーねー五十鈴ーその前の布きれ邪魔じゃない?」

五十鈴「あのねぇ、これは布じゃなくてパレオって名前があるの!」

長良「けど泳ぐときは邪魔だよね。今のうちに取っちゃったら?」

五十鈴「これはそういうデザインなの」

名取「というより姉さんはどれだけ泳ぎたいんですか」

長良「んー、体力が尽きるまでひたすら?」

名取「ひたすらって…」

鬼怒「まあ長良姉さんの運動好きは今に始まったことじゃないけどね」

名取「それでも限度があると思うんですが…」

長良「何言ってるの?ぎりぎりまで肉体を追い詰めたほうが成長するんだよ」

鬼怒「いや、そこまでするのは姉さんぐらいしかいないからね。後は長門さんとかか」


阿武隈「んーどうしようかなぁ~」

鬼怒「って阿武隈はなにやってんの?」

阿武隈「うーん、髪形をどうしようかと思ってたの」

鬼怒「髪形?」

阿武隈「うん、艤装を着けてれば水でぬれても平気なんだけどこの状態だとペッちゃんこになっちゃうからいっそ束ねちゃおうかなーって」

鬼怒「ああ、そういう事」

五十鈴「それなら私のリボンを貸すわよ。これで後ろにまとめたらどう?」

阿武隈「あっ、ありがとー!」

長良「んー、そんなに大変なら私や名取みたいに短く切っちゃえばいいのに」

阿武隈「そ、それだけは無理なんですー!」

名取「姉さん。それは阿武隈ちゃんにとっては酷すぎたと思います」

鬼怒「まあ阿武隈からあの髪形を取ったら誰?って感じになっちゃうからね」


由良「………」

夕張「ふっふっふっ、見よこの夕張の自慢のボディーを!!」ババーン!!

由良「普通ね」

夕張「えー、感想それだけー」

由良「いや、似合ってはいると思うけど流石にそれ以上の感想はないわよ」

夕張「なーんだ。もっとスケベなことを言ってくると思ったのに」

由良「あんたの中で私はどれだけおっさんなのよ」

夕張「まあそれは置いといて」

由良「どこに?」

夕張「由良って泳ぐときでもそのリボンは変えないんだね」

由良「これ?そうね、結構毛の量が多いからね」

夕張「といいつつ、実は何かが封印されてるとか…」

由良「んなわけあるか」ポカッ

夕張「あたっ!」


由良「まったく、纏めるときとか苦労してるのよ」

夕張「ねえねえ、苦労してるなら私が改装してあげようか?具体的には髪の部分だけアタッチメント方式にしたりとか」

由良「そういうことはまずはあんたの髪で実験してからいいなさい」

夕張「えっ、もう試してるけど」グイッ

由良「はぁ!?」

夕張「ほら、このリボンのところをこうすると…」ガチャガチャ

由良「ちょ、じ、冗談よね1?」

夕張「冗談でーす」

由良「………」

夕張「アハハ、由良ってば騙されやすいんだー」クスクス

由良「………」グリグリグリグリ

夕張「ごめん、ごめん、私が悪かったから無言でぐりぐりするのはやめてー」


大井「さあ、北上さん。どの水着がいいですか!!私としてはこの大胆の中に清楚な雰囲気が漂う純白の紐水着をおすすめs」

北上「普通の」

大井「え、えっとこっちのはどうですか?ちょっと色が薄いですが水に濡れるとそこが透けて非常によい、じゃなくて魅力を引き出してk」

北上「普通のがいい」

大井「……じゃあ、これなんてどうですか」ハァッ

北上「うんうん、いいじゃんこれ。サンキュー大井っち」

大井「北上さんのためならこれぐらい…はぁ」

大井「まあ分かってはいたけど『北上さんに大胆な水着を着せて鑑賞会計画』は無理だったわね…」

木曾「姉さんは本当にぶれないな」


大井「ああ、木曾ね…どう、サイズは合うかどうかわからないけど良かったら着る?」

木曾「遠慮しとく、というかこんなきわどいデザインのをよく集めたな。しかもサイズ全部測って」

大井「もしかしたら、奇跡が起こるかもしれない!!…って思ったのよ」

木曾「だったら姉さんが着て誘惑したらどう?いや、たぶん効かないとは思うが」

大井「何言ってるの!?こんな破廉恥な水着を着て北上さんの前に出れるわけないじゃないの!!」

木曾「ああ、自分では嫌なんだ」

大井「当たり前じゃない、何を言ってるのよ」

木曾「あー、うん…何でもないよ」


北上「まったく、大井っちの気持ちもうれしいけど流石にあれはないよねー」

球磨「全くだクマ。しかし、どうして大井は本当にいい子なのになんであんな方向に進んでしまったんだクマ」

多摩「全部長女の教育が悪いにゃ」

球磨「そのセリフそっくりそのまま返してやるクマ」

球磨多摩「「ぐぬぬぬぬ…」」

北上「いやー、あれは教育云々が悪かったとかじゃないと思うよ」

北上「なんていうか、先天的な何か?かな。そうなった原因は私にもわからないけどね」

球磨多摩「「………」」

球磨「……まあ、本当は分かってるんだクマ」ハァッ

多摩「ただそれを認めると色々と悲しくなるんだにゃ…」ハァッ

北上「……まあ、そう、そうだねー」ハァッ

とりあえずここまでです
途中飛んでるのは寝落ちしたためです

…とまあ、いろいろありましたが何とか今回のイベントを攻略することが出来ました
色々ありましたがあえて言えば…


  ( ゚д゚)  丙でヲ級フラグシップ→ダイソン2体→ボス→コモン艦ドロップ
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
  \/     /
     ̄ ̄ ̄

  ( ゚д゚ ) 誰だよE-3難易度調整したやつ
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
  \/     /
     ̄ ̄ ̄

…いや、あれはないですわ。あくまで個人的な意見ですがイタリア空母はE-4で掘ったほうが精神的に楽です
それでは、また


神風「……ちょ、ちょっと春風///」モジモジ

春風「どうしましたか?神風姉さま」

神風「いや、あなたの選んでくれたこの水着なんだけど…露出部分が多すぎでしょ」

春風「そうですか?神風姉さまにピッタリかと思ったのですが。それにとてもよく似合っていますよ」

神風「いや、似合っているかはともかくとても恥ずかしいんだけど…///」

春風「そうですか、うーん、困りましたね」

マックス「大丈夫よ、着ていれば慣れるわよ」

神風「マックスさん…って!!なんですかその破廉恥な水着は!!」

マックス「えっ、そう?」


神風「そ、そうですよ!!そ、そんな紐みたいな水着で…!!」

マックス「と、言われてもねぇ…」

レーベ「僕たちはこれが普通なんだけど」

神風「れ、レーベさんまで」

リットリオ「だいじょーぶだって。ほらほら、神風も恥ずかしがらないでいこー」グイグイ

神風「わ、分かりましたから引っ張らないでください!!」

春風「ふふふ、姉さまが楽しそうで何よりです」

マックス「…で、あれは狙ってやったの?」

春風「ご想像にお任せします」ニコッ

レーベ「あ、はい」


吹雪「うぅー、失敗したなぁ」

深雪「ん、どうしたのさそんなにしょんぼりとして」

吹雪「いや、こんなことなら白露ちゃんたちや漣ちゃん達みたいに水着を買っておけばよかったなーって思って」

白雪「私達が用意できたのはいつものスクール水着ですからね」

深雪「いいじゃねーか。こっちのほうが色々と楽だぜー」

初雪「…うん、同感」

磯波「け、けどちょっとは違う水着を着てみたかったです」

深雪「えー、マジで?」


吹雪「スクール水着も悪くはないけど、ちょっとはお洒落をしてみたいよね」

白雪「流石にレーベさんたちのような水着を着る勇気はないですが…///」

深雪「ふーん、変わってるなー」

叢雲「まったく、あんたたちはお洒落とか考えないわけ」

初雪「お洒落より実質を取りたい」キッパリ

深雪「あるもんで間に合うんならそれで十分じゃねーの?」キッパリ

叢雲「…はぁ、あんたたちに聞いた私がばかだったわ」

白雪「アハハ…」

磯波「ま、まあ悔やんでも仕方ないですし着替えちゃいましょうか」

吹雪「そうだね」


朝潮「さあみんな、準備はいいですか!!」

大潮「こっちはオッケーです」

霰「……」コクッ

山雲「こっちも大丈夫よ~、ねっ、朝雲姉~」

朝雲「まあ、大丈夫だけどね…」

満潮「ってなんでそんなに張り切ってるのよ。別に出撃するわけじゃないんだし」

霞「せっかくの休暇なんだから肩の力を抜いたらいいんじゃないの?」

朝潮「はい、ですから司令官がくださったせっかくの休暇を全力で楽しむためにこうして気持ちを引き締めてるのです」

満潮「ジュ○ミアじゃないんだから…」

霞「っていうかなんで満潮もそんなキャラを知ってるのよ」


大潮「まあまあ、朝潮姉さんが生真面目なのは今に始まったことじゃないですからいいじゃないですか」

朝雲「それにしてもあれじゃ逆に疲れちゃうんじゃないの?」

霰「……大丈夫。今行ったから」

霞「…?今行ったって」

朝潮「…?皆さん、どうかしましたk」

荒潮「ふぅっ!」

朝潮「ひゃぁっ!!」ビクtッ!

荒潮「はいはい、ずっとそんなん調子だと疲れちゃうからリラックスしましょうね~」

朝潮「あ、荒潮!!耳にいきなり息を吹きかけるのはやめなさい!!」

荒潮「はいはい、じゃあ肩の力が抜けたところで出発ね~」

山雲「ふふふ~朝潮姉さんをああやってできるのは荒潮姉さんだけね~」

朝雲「できるというかなんというか…まあ荒潮姉さんぐらいしかできない芸当というのは確かね」


黒潮「うんうん、よくにあっとるで親潮」ニコニコ

親潮「あ、ありがとうございます。それにしても私のために水着を用意してくれていたなんて」

黒潮「いやー、ほら、親潮のセクシーな水着姿を見せればウチの提督さんへの評価も上がると思ってーな」ニコニコ

親潮「え…えええ!!!」

初風「はいはい、黒潮もからかわないの」

不知火「黒潮も黒潮です、『喜んでくれればええなー』とあんなにウキウキとしていたじゃないですか」

黒潮「ちょ、それは言わん約束やんか!!」

不知火「あっ、失礼しました。ついうっかりと」

黒潮「いーや今のは絶対わざとやろ」


陽炎「いやー、うちの姉妹は仲が良くて何よりね」ニヤニヤ

初風「あんた絶対楽しんでるでしょ」

陽炎「そ、そんなことないって!!ひどいわねー」

時津風「ねーねー、それより早く止めに行ってきたほうがいいんじゃないのー?」

浦風「そうじゃな。つかみ合いの喧嘩になる前に何とかするべきじゃな」

陽炎「わ、わかってるわよ。ほら、二人ともストーップ」

磯風「まあ、姉さんが注意すればさすがの二人でも止まるだろうさ」

谷風「なんだかんだ言ってあの二人も陽炎姉さんのいう事は聞くからねー」

浜風「流石陽炎型の長女、といったところですかね」

またやらかしました…リットリオじゃなくてリペッチオという事でお願いします…


潮「う、ううっ…」ググッ

曙「ん?どうしたの潮?」

潮「あ、曙ちゃん、ちょっと、その…」

漣「あー、成程、そういうわけですか」

朧「潮、またバストサイズは上がったの」

曙「ちょ、また増えた訳!?アンタ本当にどうなってるのよ」

潮「わ、私だって好きで大きくなったわけじゃないんだけど…」

漣「あー、これは神が付いていますわ。主に巨乳の神が」

朧「ならちょっと揉んでみたらご利益あるかな」モニュ!

潮「ちょ、も、揉まないでくださーい!!」


漣「グヘヘヘ、よいではないかよいではないか。おおぅ、これはやはりなかなか…」モミッ

潮「ちょっと、本当に、やめt」

曙「………」モミモミモミモミ

潮「曙ちゃんも無言で揉まないでー!!」

綾波「………」ジーッ

敷波「止めとこう。流石に私たちが行ったらまずいって」

綾波「そう、ですね…はぁ」

敷波「なんて言うかさ、アタシたちのほうがお姉さんなのに妹のほうが胸が大きいとこう…虚しくなるね」

綾波「…ですね」


望月「…あ、ありのままに今起きたことを話すぞ。あたしはさっきまでなにやら気になる所にいこうと歩いていたら、気づいたら何故かこの場所にいた」

望月「そしてこれまた何故か水着に着替えさせられていた…なんだろ、これ、スタンド攻撃か何かか?」

ゴーヤ「奇遇でちね…さっきもゴーヤも同じような体験をしたんでち」

ゴーヤ「もっとも、ゴーヤの場合はその他になぜか後頭部に衝撃を感じたような記憶があるんでちが…」

望月「そういえば、あたしも首筋に何かが当たったような…」

三日月「はいはい、着替え終わったのならここでじっとしてないで向こうへ行きましょうね」グイッ

ろー「でっちも行くのー」グイーッ

望月「あ、あいよー」

ゴーヤ「わ、分かったでち…それにしても謎が残るでちねぇ」


長月「な、なぁ、あとで望月に説明してあげたほうがいいか?」

菊月「説明してあげてもいいだろうが、今度は三日月を見たらおびえるようになるぞ」

菊月「何しろ気絶させてここに運んできたあと無駄なくちゃっちゃと着替えさせたんだからな」

長月「…じゃあ」

菊月「黙ってたほうが賢明だろうな」

イムヤ「とりあえずゴーヤが元の状態に戻ったからいい…のかしら?」

イク「まあ後は十分リラックスすれば自然と忘れると思うの」

ハチ「流石に物理攻撃で止めたなんてのは言えないしね…」

今日はここまでです
そして一つお詫びがあります。本来は駆逐艦全員分の話をやろうとしたんですが。人数的に無理でした。
というより仮にやったとするとかなり伸びてしまう気がしたのでこの後は温泉プール編に切り替えていきます。ご了承ください。
一応この後は全艦娘が出せるようになる…予定です

それでは、また


  ~   入浴場   ~


文月「うわぁ~すっごーい!!」

皐月「これ全部お風呂なの!?ふぇ~」

卯月「むむっ、あっちからプールのほうに行けるみたいだぴょん!!」

弥生「卯月…流石目ざとい」

卯月「弥生、もう少しいい言い方がなかったのかぴょん?」

睦月「よーし、それじゃあ突撃だぁー!!」

如月「睦月ちゃん。そんなに焦ったらころんじゃうわよ」

睦月「大丈夫だって、いくら睦月だってそんなにおっちょこちょいじゃ、ってうわぁっ!?」ツルッ!

如月「ほら、言ってるそばから」ガシッ

睦月「えへへ…ありがとう如月ちゃん」


白露「よーし、白露がプールに一番乗りだぁ!!」ダダダッ

子日「むぅ、子日も負けないよぉ~!!」ダダダッ

初春「二人とも、焦って走るんじゃないと…まったく」

村雨「あらあら、あの元気なところが白露ちゃんらしいけどね」

若葉「なんにせよ、元気なのはいいことだ」

初霜「ですね。ところで若葉は楽しみじゃないの?」

若葉「いや、十分楽しみだがどうかしたか」

初霜「だって表情がいつもと変わらないからどうなのかなって思って」

若葉「…悪かったな。表情が固くて」ムスッ

初霜「あっ、別に悪いわけじゃないからそんなに怒らないで」

若葉「怒ってないぞ」

初霜「怒ってる!!」

初春「これ、二人も喧嘩するでない。まっ、ぷーるで遊んででいれば自然と表情もほぐれるじゃろ」


五月雨「み、みんなおいていかないで~」

春雨「大丈夫。そんなにあせらなくてもいいからゆっくりきて」

涼風「そうそう、特に五月雨はただでさえ転びやすいんだから慎重にいかないとな」

江風「さっきもあっちで睦月が転びそうになってたから気を付けたほうがいいぜー」

海風「大丈夫ですよ。プールは逃げませんから」

五月雨「わ、分かってます!!」

時雨「ふふっ、まるでどっちがお姉さんかわからないね」

夕立「けどなんであっちのほうがしっくりくるっぽい?」

時雨「うーん、五月雨から出る守りたくなるオーラ…かな」

夕立「けどあれだけ心配されてちょっとうらやましいっぽい」

時雨「本人は辛そうだけどね」


朝霜「ってかマジでどんだけでかいんだよ。ここ」

風雲「実際目にしてみるとなにこれって感じね」

清霜「まぁまぁ細かいことは気にしないで遊んだもの勝ちだよ!!」

長波「だな。じゃあ夕雲姉行こうぜ」

夕雲「そうですね。そうそう、巻雲さんに沖波さん。メガネはちゃんと耐水性のに変えましたか?」

巻雲「OKです夕雲姉さん!」

沖波「わ、私も大丈夫です」

朝霜「にしていちいち取り替えたりで面倒だな。コンタクトか何かにできないのかい?」

巻雲「こ、コンタクトはちょっと」

沖波「目に直接触れるのが嫌で」

高波「確かに薄くても目にものを入れるのは勇気がいりますね」


長波「けどあんなの目にちゃちゃっと入れた後は特に何もしなくてもいいんだろ?」

巻雲「そうは言いますけどやっぱり眼鏡のほうが楽なんです」

沖波「最悪戦闘中に砲弾が当たっても取り替えるだけで済みますし、万が一コンタクトが戦闘中の衝撃で目の中で割れたとしたr」

高波「ひゃぁぁ!!い、痛い話はやめてください!」

沖波「ご、ごめんなさい。そんなつもりじゃなかったのですが」

長波「まあ一長一短あるってことか」

早霜「……けど、目元が軽くなるのはメリットよね」

朝霜「いや、早霜は目元を軽くしないのならその前髪をどうにかしろって」

早霜「ふふふ…それは無理な相談ね」

夕雲「はいはい、たとえメリットがあったとしても嫌なものを人に無理強いしてはいけませんよ」

清霜「ねーねー、話はいいから早く行こうよーーー」パタパタ

風雲「清霜もそんなに急かさないの」


秋月「……この設備、普通に入浴しようとしたらいくらぐらいかかるでしょうか?」

初月「とりあえず野口さん一枚じゃ絶対足りないと思う」

秋月「……、で、ですよね」ガタガタ

照月「だ、大丈夫だよ秋月姉!!ここは私たちのために提督が建ててくれたものだからそんなことを気にしなくても」

初月「そうだよ。それに使うのは僕たちだけじゃないんだからさ」

秋月「…し、しかしそうなると提督にどれだけお礼を言えばいいか…」

初月「提督はそんなことを気にする人ではないとは思うけど」

秋月「…ねえ照月。特売品だけど私が着たこの水着をお礼として提督に渡したら喜んでくれると思う?」

照月「ごめんちょっと言ってる意味がわからないよ秋月姉」

初月「間違いなく提督が混乱するだけだからやめたほうがいいよ」


島風「へっへーん、泳ぎでもなんでも島風は一番なんだからねー」ダダダダダーーー!!

天龍「あっこらっ!!さっきから走るなって言ってるだろーが!!」

長門「…ふぅ、と口で言っても止まらないか」

陸奥「やっぱり注意して見てたほうがいいみたいね」

長門「だな。それにしてもすまないな天龍。こんなことにつき合わせて」

天龍「い、いえ、ほら、あいつらに後で何かあると後の遠征予定が狂いますしそれn」

龍田「要するに『あの子たちが心配なんです~』ってことなので大丈夫ですよ~」

陸奥「あらあら、そうなのね~」

天龍「なっ、こ、こら龍田。勝手に捏造するんじゃねー!!」

龍田「ごめんなさい。これ、本心だったわね~」

天龍「だだからな~!!」

長門「はっはっはっ、まあなんにしてもありがたいことだ」

龍田「ですって。よかったわね~天龍ちゃん」

天龍「ぜっ、全然よくねーよっ!!」


利根「いやぁ、元気があるというのはいいことじゃのぅ」

筑摩「そうですね。ところで姉さん。姉さんはどうしますか?」

利根「んー、そうじゃな。プールの方も気になるんじゃがせっかくじゃし今日はゆっくりと湯船に浸からせてもらおうとするかの」

筑摩「そうですか。それでは私もお供しますね」

利根「いや、筑摩は好きな所を回ってきていいぞ。無理に吾輩に付き合わなくとも」

筑摩「いえ、別に無理はしていませんので安心してください。それに姉さんと温泉にゆっくり入るというのも素敵ですし」

利根「まあ筑摩がそういうのなら吾輩もいいが、筑摩も変わっておるな~」

筑摩「そうですか?私は自分のしたいようにさせてもらっていますが」

利根「それが変わっているとういうのじゃ」

筑摩「まあ私は変わり者でも構いません」

筑摩「私はただ、利根姉さんと一緒にいられればそれで…」ボソッ

利根「ん?何か言ったか筑摩よ」

筑摩「何でもありませんよ。それでは行きましょう」

短いですが今日はここまでです
それにしても駆逐艦だけで80隻以上もいたんですね…↑を見て初めて知りました
最後に、温泉プール編では基本的には全艦種を出していく予定ですが、もしリクエストがあればどうぞ

それでは、また

かき氷や軽食食えたりすんのかな?

>>399
赤城「!!」ガタッ
加賀「!!」ガタッ


~  大浴場 ~


武蔵「ふぅ~、いい湯だな」チャポン

大和「そうね、湯加減もちょうどいいし、ゆったり浸かれるし申し分ないわね」

武蔵「ああ、本当に素敵な湯だ…本当に」ウルッ

大和「ちょっ、なんで涙ぐんでるの!?何か嫌な事でもあったの」

武蔵「いや、ほら、私が普通の風呂に浸かると溢れかえってしまっていただろ」

武蔵「だからせめて皆の迷惑にならないように終い湯に浸かるようにしていたのだが、今こうして足を延ばしてゆったりと疲れる幸せを噛みしめると、ついな」

大和「武蔵…苦労していたのね」

武蔵「まあ、それなりにはな」

扶桑「あら、それでも浸かれたのならいいじゃないの」ヌッ

山城「そうですね」ヌッ


大和「きゃっ!?」

武蔵「うわっ!?お前たち急に出てくるな」

扶桑「あら失礼、けどわざとじゃないのよ」

山城「何故かこうなってしまうんです」

大和「ま、まあそれは置いておいて、お2人は何かあったのですか」

扶桑「フフフ…お風呂に浸かろうと思ったらお風呂の栓が抜けていた経験はありますか?」

山城「またはガスの調子が悪くて氷水のような水風呂だった経験は?」

武蔵「……いや、流石にそれは」

扶桑「体を温めようと思った矢先に緊急出撃の命が下った経験は?」

山城「その他にもえーと」

大和「い、いえ、もう十分、十分ですから」


山城「まあ私たちはこんな経験をしていまして…いや、したくてしたんじゃないんですよ。本当に」

武蔵「ああ、二人のほうが壮絶な経験をしていたことは分かった。悪かった」

扶桑「いえ、そんな謝らなくても」

山城「ただお二人はなんだかんだあったとしても恵まれていることを伝えたかっただけですから」

大和「ま、まあ今日はお2人も何事もなくこうやって入浴できてるのですからいいじゃないですか」

扶桑「…正直何がないか不安で仕方ないんですが」

山城「今のうちに謝っておきますね。何かあったらごめんなさい」ペコリ

武蔵「いやそんなフラグは立てなくていいから、な」


伊勢「いやぁ~それにしてもこうしてると日頃の疲れが癒されるねぇ~」カポーン

日向「伊勢はそんなに疲れてないだろうが」

伊勢「ひどっ!?あたしだって色々とあるんだよ」

日向「まあ、演習や訓練で伊勢が頑張ってるのは知ってるさ」

伊勢「ほらー、だったらもうちょっと私をいたわっても」

日向「…が、その分自由時間はだらだらしてるがな」

伊勢「うぐっ、だ、だけどそれは生活リズムにメリハリをつける手段だから問題ないt」

日向「そのメリハリの中に部屋の掃除は入れられないのか?」

伊勢「      」


日向「…まあ、共有の部屋である以上私もとやかくは言えないんだが」

日向「物が散乱している中でゴロゴロしているのは流石にどうかと思うぞ」

伊勢「い、いや、あれはあれで便利なんだよ。欲しいものがすぐ手元に届くしぱっと思いついたものがすぐに取れるし」

日向「…で、いざ探し物をするとなるとどこに行ったか分からず手当たり次第探してその結果さらに散乱すると」

伊勢「……おっしゃる通りでございます」

日向「…はぁ、今度手伝ってやるからきちんと掃除するぞ」

伊勢「ふぁ~い。トホホ、せっかくの温泉での休みなのにお説教を食らうなんて…」

日向「普段からきちんとしてればこんなこと言わないさ」ハァッ


~ 露天風呂 ~


アイオワ「ワァーオ!!ベリービューティフル!!」

霧島「いやはや、本当にいい眺めですね」

榛名「温泉に浸かりながらこんな風に海を見れるなんて…感激です!!」

リットリオ「それにこの木の温もり、とっても素敵ですね」

ローマ「確かこれって『檜風呂』っていったかしら?」

比叡「その通りです。それにしてもローマさん詳しいですねー」

ローマ「日本に来る際に日本文化の勉強として色々と調べたのよ。最もこうして入浴できるとは思ってもいなかったけど」

金剛「へー、ローマは勉強熱心なんデスねー」

リットリオ「まあ、単にローマが無類のお風呂好きというのもありますけど」

ローマ「ちょっ!?」


榛名「えっ、ローマさんってそんなにお風呂が好きなんですか」

リットリオ「イタリアも日本とはだいぶ違いますが温泉が多いですからね。その影響でローマも温泉好きなんです」

比叡「へぇ、これは意外な情報ですね」

ローマ「意外って何よ。ま、まぁせっかく日本に来たのなら日本の温泉の事を調べたくなるものでしょ、だ、だからついでよついで」

金剛「ローマ、傍から見ても無理してるのがバレバレデース…」

アイオワ「オウッ、これが『ツンデレ』デスね!!」

霧島「アイオワさんはどっからそんな言葉を覚えてくるんですか」

アイオワ「アキグモさんとサザナミからジャパンカルチャーとして教わりましたー」

霧島「あの2人め…」ギリギリ


リットリオ「そういえば向こうにローマ風のお風呂がありましたね、後で行ってみませんか」

アイオワ「あのゴージャスなスカルプチャーのあったお風呂デスネ!!」

比叡「いいですねー、それにしてもあんな凝ったお風呂もあったりでいったい何種類ぐらいあるんですかね?」

ローマ「とりあえず全部回ったらふやけるぐらいはありそうね」

榛名「まあ今日一日で全部入らないでまた今度にとっておきませんか?そっちの方がまた楽しめると思いますし」

金剛「榛名の言う通りデース、それに無理に全部入って後で茹でダコになったら笑い話にもなりませんしネー」

リットリオ「そうですね、けどもうちょっとこのお風呂に浸かりませんか、この木の香り、とても素敵ですし…」

アイオワ「そうそう、そういえばこのほかにもジャパンには変わったスパがあるって聞いたのだけど」


霧島「変わったお風呂ですか?五右衛門風呂とかそういう類でしょうか」

アイオワ「ノーノー。確か『トルコスパ』とかいう名前だったy」

金剛「はいストーーーップ!!!」

アイオワ「WHAT?」

霧島「あ、アイオワさん。それは知らなくていいです。いや、むしろ忘れてください」

アイオワ「え、え、え?」

ローマ「……ああ、確かあれの事ね。まああまり口外しない方がいいわね」

リットリオ「…///」

比叡「そうだ、トルコスパで思い出したんですが日本にはトルコライスというのがありましてなかなか面白い食べ物なのですがよろしければ今度作りまs」

榛名「それは止めてください」

アイオワ「???」


~ ジェットバス ~


ブワァァァァァッ

赤城「こ、これは…不思議な感覚ですね」

加賀「全身が泡に包まれて、これは癖になります」

蒼龍「た、確かに気持ちいいけど…お腹がちょっと刺激が受けるというか」

飛龍「あー、ぷにぷにだから揺れてるわけか」

蒼龍「ぷにぷにじゃないもん!!ただちょっと気になるだけだもん!!」

赤城「確かになんて言いますか、こう揉まれてるような感じはありますね」

加賀「となるとマッサージ効果もあるのかしら」

飛龍「んー、あるんじゃないですか。ちょっと引き締まったような感じもしますし」

蒼龍「!!!」ピコーン


赤城「……?」

蒼龍「…んしょ、よいしょ」グイグイ

加賀「…蒼龍。何でそんな不思議な体制をとっているの?」

蒼龍「こ、これはそのー、あのですね」

飛龍「…蒼龍、まさかこの水流をお腹にあててお肉を引き締めようとしてるとかじゃ…」

蒼龍「そ、そんなわけないじゃない!!こ、これはその、ストレッチだから」

赤城「まあその体制はストレッチの体制に見えないこともないですが…」

飛龍「…蒼龍、そんなところでお笑いを取らなくてもいいから、ねっ」

蒼龍「お笑いじゃないもん!真剣だもん!!」

飛龍「いや、どう見ても今の蒼龍の恰好は笑えるから」

加賀「…そうね、流石にその格好はいろいろと見てられないわ」

赤城「だ、大丈夫ですよ蒼龍さんはそこまで太ってるようには見えませんから」

蒼龍「え~ん!真面目にやろうとしていただけなのに~」


雲龍「………」ジーッ

天城「ね、姉様。何をそんなに水面をじっと見ているんですか?」

雲龍「……ちょっと、水面の泡の数を数えていただけ」ジーッ

天城「いや、なんでそんなことをしてるんですか」

雲龍「…泡の数を数えてると、なんだか水面に飲み込まれるような不思議な感覚になってそれが面白くて」

天城「すごく危ない発言に聞こえるんですけどのぼせたりしてませんよね」

雲龍「…大丈夫。たぶん」ボーッ

天城「姉さま、お願いですからしっかりしてください!!」

翔鶴「う、雲龍さん大丈夫かしら?」

葛城「大丈夫だと思いますよ。たぶん天然なだけですから…」ドヨーン

瑞鶴「まあ本当に危なくなったら助けに行くから…」ドヨーン


翔鶴「え、2人ともどうしたの?なんだが表情がものすごく暗いけど」

葛城「…暗い理由ですか」

瑞鶴「……まあ、あれを見れば、ね」チラッ

雲龍「……大丈夫、大丈夫って言ってるうちは平気だって誰かが言ってたから」プヨプヨ

天城「誰かって誰ですか!?」プヨプヨ

翔鶴「…?と、特に変わった様子はないけど」ポヨーン

瑞鶴「…ジェットバスの勢いに乗ってあれだけ揺れてるのを見せられればねぇ」

葛城「悪意のないのが余計クるんですよねぇ…」

翔鶴「ふ、2人とも元気出して。ほら、この温泉ならもしかしたら胸の成長も期待できる…かも」

瑞鶴「翔鶴姉、儚い希望は時に人を傷つけるんだよ?」

葛城「気持ちはありがたいんですが…なんか、申し訳ありません」

今日はここまでです
ちなみにトルコ風呂についてですが、ググると簡単に出てきたりします
まぁ…人に簡単に聞けるものではないですね
それでは、また

すいません、ちょっと色々と立て込んでいるため更新ができない状態です
週明けにはなんとかなるので月曜には投下できるかと思います
申し訳ありませんがもう少しお待ちください

 
   ~  電気風呂  ~ 


利根「おおっ、これは…!!」ピリッ

筑摩「大丈夫ですか姉さん!!何かあればすぐに筑摩に言っていただければ」ガバァ!

利根「落ち着け筑摩。なに、この風呂の刺激にちょっと驚いただけじゃ」

筑摩「そうでしたか、失礼いたしました」

利根「全く。筑摩はそそっかしいのぅ。それにしてもこの刺激、慣れると心地いいの~」ピリピリ

筑摩「そうですね。この刺激が肩こりや腰痛などの疲れを緩和してくれるそうですよ」ピリッ

利根「成程、それにこの温泉の効能も合わさってこうか倍増というわけじゃな!!」

筑摩「そうなりますかね」

利根「それにしても、肩こり…のぅ」ハァッ

筑摩「…姉さん?」


利根「いや、吾輩自体はそこまで気にしてるわけじゃないのじゃがやはり胸が大きいと肩こりが起きやすいのじゃろ?」

筑摩「!!!」

利根「自分で言って悲しくはなるが、こんなお子様体形じゃなくて筑摩のような体つきならよかったのうと思ってn」

筑摩「何をいっているんですか姉さん!!」ザバァッ!

利根「!!!」

筑摩「いいですか。今の利根姉さんの姿こそ私にとっての姉さんとして完成された姿なんです」

利根「ち、筑m」

筑摩「それを否定するなんてとんでもない。いえ、私が許しません」

利根「ち、ちk」

筑摩「確かに私のような体つきは姉さんにとって魅力的かもしれません。しかし、それ以上の魅力を姉さんはもっているのです。お願いですから姉さんもそれを自覚してください」

利根「    」

筑摩「大丈夫です。たとえ誰もが姉さんの魅力を認めなくても、私は認めますから…絶対に」

利根「ち、筑摩…気持ちは嬉しいんじゃが…正直怖いぞ」グスッ


愛宕「あら~、あっちはなんだか楽しそうね~」

高翌雄「た、楽しそう…かしら???」

摩耶「なんつーか、利根がすげー涙目になってるのが気になるんだけど」

愛宕「気になるからって邪魔しちゃだめよ~、姉妹水入らずなんだから」

鳥海「むしろ水を差した方が利根さんにとってはいいような気もするんですが」

摩耶「といっても近寄るなオーラも出てるがな」

鳥海「主に筑摩さんから、ですが」

高翌雄「まあそれはそれとして…こういう刺激のあるお風呂というのも新鮮ね」

摩耶「だなー、こう、ガーッと元気になる気がするぜ!!」

鳥海「摩耶はいつもそんな感じじゃないですか」


高翌雄「そうね、そういう点だと摩耶ってなんていうかこう…体育系みたいな感じよね」

摩耶「まっ、それがこの摩耶様の美点だしな。細かい事は気にせずガンガン進む、これが一番だぜ」

鳥海「……まあ、脳筋と言えなくもないけど」ボソッ

摩耶「ん?鳥海なんか言ったか」

鳥海「い、いえ何も」

愛宕「後は口調を直してお姉ちゃん子になってくれれば完璧なんだけど~」

摩耶「あー、まあ…無理、だな。性格的に」

愛宕「もうっ、少しぐらい努力したっていいと思うわよ」

高翌雄「といってもおしとやかになった摩耶とかって想像できる?」ヒソヒソ

鳥海「多分摩耶に似た何かになるのは間違いないかと」ヒソヒソ

摩耶「おい、2人とも聞こえてんぞ!!」


  ~ 寝湯  ~


足柄「あぁぁ~最高だわ。これ~」グデー

妙高「足柄、あまりそんなおじさんのような唸り声をあげるのは駄目ですよ」

足柄「おじさんだなんてひどいわぁ~。けど無理~」

那智「まぁ、こんな体勢で湯に浸かれば足柄の気持ちも分からなくなないがな」

羽黒「寝ながら温泉に浸かると、まるで何かに包まれているような気分になれますね」

那智「ああ、そのおかげでリラックスできるわけだが…」チラッ

足柄「あぁ~これ私を間違いなく駄目にするわ、というか駄目になる自信があるわ」

妙高「何を得意気にいってるんですか」

那智「あそこまで堕落するのも考え物だがな」

羽黒「あっ、アハハ…」


那智「しかし足柄、あまり長い間入っていると体がふやけて大変な事になるぞ」

足柄「大丈夫よ。ほら、あっちに水風呂があるじゃない」

那智「まああることはあるが…それがどうした」

足柄「分からない?たとえ浸かりすぎてもあっちに入って肌を引き締めれば元通り…いえ、温泉の効能もプラスしてピチピチの肌になるわけよ」

妙高「まあ、確かに水風呂には肌を引き締める効果があったりはしますが…」

羽黒「そう上手くいくでしょうか?」

足柄「フフフ、見てなさい。私の肌がピチピチになっていくのを皆に見せてあげるんだから!!」

妙高「いえ、正直私達に見せられても反応に困るんですけど」

羽黒「それに足柄姉さんの肌は元々綺麗ですし…」


那智「…まあ、言いたいことは2人が大体言ってくれたから私からはあまり言うことはないが」

足柄「あら、といいつつ何かあるわけね」

那智「今足柄が言った入浴法は科学的根拠もある立派な入浴法だ」

羽黒「そうなんですか?」

那智「ああ、血行をよくしたりする割とメジャーな入浴法だ」

足柄「ふふっ、つまりそんなことを知らないうちに実践しようとした私がすごいって事を那智は言いたいのね」

那智「いや、まあそれもあったりはするが…

妙高「するが…?」

那智「その行動パターン、おじさん通り越しておじいちゃんみたいだぞ」

足柄「ぐ は  っ !!」

妙高「……今のは流石に堪えましたか」

羽黒「あ、だけど確かに言われてみればそんな感じがしますね」

妙高「羽黒、これ以上言うのは止めましょう。無理に傷口をえぐることのないわ」

すいません、またsaga忘れてました
文字化け起こしてますけど高雄という事でお願いします


青葉「ふぅ…」チャポーン

衣笠「おんやー青葉、なーにそんなに疲れ切った顔してんのさ」ニヤニヤ

青葉「原因が何をいっているんですが!!目の前であんな大合唱されたら疲れるに決まってるでしょうが!!」

加古「いや、あれは自業自得みたいなもんだろ」

青葉「そ、それはそうかもしれませんが…」

古鷹「け、けど最後は青葉もやってくれたよね」

青葉「……トホホ、まさか本当に皆の前で脱ぐことになるとはこの青葉でも想像できませんでしたよ」

衣笠「いやー、けど撮影できなかったのは素直に残念ね」

加古「あそこで青葉が涙目で止めなければできたんだけど」

青葉「当たり前です!!万が一にでもあんなの撮影されでもしたら黒歴史もいいところです!!」


衣笠「いいじゃないのよ。ほら、ひと夏の過ちみたいな感じでさ」

加古「青葉そういうゴシップ記事みたいなの好きだろ?」

青葉「2人とも青葉の事をなんだと思っているんですか」

古鷹「………」

加古「ん、どうしたの古鷹。さっきから黙ってるけど」

古鷹「えっ、ううん。ちょっと…」

青葉「ほう、古鷹さんがそんな反応をするなんて珍しいですねー。何か隠し事でもあるんですかー」ニヤニヤ

衣笠「あー、またいつもの青葉に戻っちゃったか」

古鷹「隠し事なんて…ただ、ちょっと」

青葉「ちょっと?」

古鷹「…さっきの青葉の映像。私が撮っていたって言ったら青葉が驚くかな…って思って」

青葉「……へ?」

衣笠「マジで!?」


古鷹「…う、うん。この目の所なんだけど実は特殊なコンタクトになっていてそれで撮影を」スッ

青葉「ちょ、聞いてませんよそんなこと!!ってそうじゃなくて古鷹さん。お願いですから処分してください!!今すぐに!最悪青葉自決しますよ!」

衣笠「いや、青葉もちょっとは落ち着きなさいよ」

加古「へー、にしてもそんなもんがあったなんて初耳だなー」

古鷹「うん、だって冗談だもの」

青葉「……はぁ!?」

古鷹「青葉の慌てる姿が見たくなっちゃって、それで、ね」ニコッ

青葉「…はぁぁぁぁ~、お願いですからもうこれ以上青葉を虐めないでくださいよ~」ウェーン

衣笠「アハハ。それにしても古鷹も演技上手くなったね。まるで本当の事みたいだったわ」

青葉「フフフ…まあ、ね」

加古「………」

加古『あ、あれ話が嘘じゃなくてマジな時の古鷹の眼だわ』


 ~  サウナ というかサウナ前にて ~


速吸「あのー、みなさーん。お願いですから無理はしないでくださーい」

飛鷹「速吸ちゃん。もう放っておいていいわよ。あの3人が絶対速吸ちゃんの言う事聞くわけないし」

ザラ「なんというか、こんな心配かけて本当に申し訳ございません」ペコペコ

速吸「いえ、別に私は大丈夫なのですが、もし何かあってからだと大変ですし」

千代田「…まあ、私も心配なんだけど一度決めたらお姉も頑固だしなぁ」

祥鳳「あら、みなさんサウナの前でどうしたんですか?」

速吸「祥鳳さん、いえ、私たちが何かあるわけではないんですが」

飛鷹「まあ説明するのも馬鹿らしい話なんだけどね…」


  ~  少し前  ~


隼鷹「よし、ここは発想を逆転させよう」

千歳「発想の逆転?」

隼鷹「そう、私たちはさっき飛鷹たちの手によって生命の源でもあるお酒を取り上げられてしまったわけだ」

ポーラ「う~、今でも悔やまれます~」

千歳「いや、さすがにポーラのあの持ち込み方は私でもどうかと思ったけど」

隼鷹「そこでだ、風呂に入りながら飲むのではなくて風呂から上がった後に飲む方向にシフトしようという訳だ」

千歳「お風呂上り…そして飲むお酒…となると!!」

隼鷹「そう、おビール様だ!!!!」

ポーラ「ビール!!」ガタッ!


隼鷹「さらに、そのおビール様を美味しく飲めるようにする設備がここにある」

ポーラ「設備…、サウナですか」

千歳「…成程、サウナでたっぷり汗を流した後にキンキンに冷えたビールを飲むと」

隼鷹「想像してみろ、カラカラに乾いた喉を潤すビール特有のあの風味、あののどこし…」

ポーラ「……」ゴクッ

千歳「最高ね」ゴクッ

隼鷹「だろ?それじゃあ、ビールのためにいざ突g」

速吸「あ、皆さんサウナに入るんですか」

千歳「あら速吸ちゃん。ええ、そのつもりだけど」

速吸「あの、でしたらこのスポーツドリンクをどうぞ!汗をかいた分の水分補給は大事ですから」スッ!


ポーラ「ありがとうございます~けど、今回は遠慮しておきますね」

速吸「えっ?どうしてですか」

隼鷹「……速吸ちゃん。確かに補給は大事だ。けどあたしたちはそれ以上に大事な感動を手に入れたいんだ」

速吸「感動…ですか」

ポーラ「そうなんです。けど、そのためにはそれは飲むわけにはいかないんでして」

千歳「ごめんね。速吸ちゃんの事を蔑ろにしてるわけじゃないんだけど…けど、今の私達には不要なものなのよ」

速吸「???」

隼鷹「まあ、そんなわけでちょっと入ってくるわ」ガチャッ

ポーラ「ポーラ達は大丈夫ですから速吸さんも温泉を楽しんで下さい~」

千歳「さて、…行きますか!!」

速吸「あのっ、本当に大丈夫なんですか~!?」


 ~ ~ ~


速吸「…という事がありまして、はじめは私も他の所に行ったりしてたんですが、あれから30分以上経っても皆さんが出てこなかったのでどうしても気になって、それで…」

祥鳳「成程、それは確かに気になりますね」

千代田「普通30分もサウナなんかに入ってたら出てくると思うんだけど」

ザラ「まったく、お酒が絡むと底力を出すんだから」

祥鳳「…で、結果的に大丈夫だったんですか?」

ザラ「まあ声をかけてみたら3人とも反応したから大丈夫だとは思うけど…」

千代田「無理矢理だすと今度はヘソを曲げちゃうかもしれないから大変なのよ」

飛鷹「さっきのお酒取り上げだけでもぶーぶー言ってたしね」

飛鷹「まっ、何しても何かしら言われそうだし放っとくのが一番かもね」


飛鷹「まっ、何しても何かしら言われそうだし放っとくのが一番かもね」

ザラ「ですね。それじゃあ速吸さん、私達と一緒にあっちのお風呂に行きませんか?」

速吸「えっ、けど隼鷹さんたちは…」

千代田「大丈夫ですよ。流石にお姉たちでも身の危険を感じたら出てきますし」

祥鳳「そうそう、確かあちらにはローマを模したお風呂があったみたいですがそちらなんてどうですか?」

飛鷹「いいわね。じゃあ行きましょうか」

速吸「………はいっ!!」





隼鷹「あー、千歳ー、いつから分身できるようになったんだー?」グデーッ

千歳「何言ってんのー、それにしても不思議ねー。飲んでもいないのにくるくる回ってるわー」グデー

ポーラ「お酒…お酒ぇ…」バタンキュー


~ 打たせ湯 ~


大淀「………ふぅ」ダァァァァァァ

明石「おーよどさぁーんー!!」ギュッ!!

大淀「きゃっ!?って明石!?」

明石「えー、なにその反応?せっかく声をかけたのにー」

大淀「打たせ湯でリラックスしてるときにいきなり飛びつかれればそんな反応にもなりますって」

明石「もう、硬いなー。せっかくの休みなんだからもっとリラックスしなきゃ」

大淀「明石が砕けすぎてるんですよ」

明石「まあまあ細かいことは気にしないの。それより今回の件は本当にありがとねー」

大淀「今回の件?何のことですか」

明石「大本営への報告の件、簡単にやったように言ってたみたいだけどさ、実際のところだいぶ無理な交渉したんでしょ」


大淀「…どこからその情報を」

明石「まあ色々とね。それを差し引いてもあれだけの短時間でまとめ上げるのは流石だわ」

大淀「…まあ、みんなのためですから」

大淀「それにせっかくの提督の好意がこんな下らない事で消されてしまってはたまったもんじゃありませんからね」

明石「もー、縁の下の力だねー大淀は」

大淀「別にそんなつもりじゃ…ってどこ触ってるんですか!?」ムニッ!

明石「えーっと、感謝の気持ちも込めて明石特別マッサージをとしてあげようかなーって思って」ワキワキ

大淀「間に合ってます!間に合ってますから!!」

明石「まあまあ、そんな遠慮なさらずにっと」 グイッ

大淀「いや、遠慮じゃなくって、本当に…きゃぁぁ!!」ムニィッ!

明石「ありゃ、こりゃ随分体中のあちこちがこってるねー、これは本格的にやらなくちゃ」ゴキゴキッ!!

大淀「いや、本当にいいって…ってはぁぁぁ~」グニャァァァ

明石「はーい、らくーにしていていいからねー」グキグキ


あきつ丸「………」ダァァァァァァ

瑞穂「あきつ丸さん、頭から打たせ湯を浴びていったいどうしたんですか?確か打たせ湯は患部にあてるもののはずですが」

あきつ丸「瑞穂殿ですか。いえ、これは効能うんぬんよりは自分への戒めを込めてやっているのであります」

瑞穂「戒め…ですか?」

あきつ丸「ええ、いまだ将校殿との約束も果たせず、流されるまま提督殿の行為に甘えるような形になってしまった自分の未熟な精神を戒めているのであります」

あきつ丸「本来であれば真水であればありがたかったのですが、流石になかったのでこのような形で妥協する形になってしまいましたが…」

秋津洲「だったらあきつんもはじめっからそんなことしなければいいかも」ヒョコッ

あきつ丸「だから誰があきつんでありますか!!」

秋津洲「???あきつんはあきつんでしょ?」


あきつ丸「まったくもう…と、いけないいけない。という事で自分はここにしばらくこうしてますので瑞穂殿も気にしないでほしいのであります。それとできればそれをどっかにつれて行ってくれるとありがたいのですが」

秋津洲「むー、それ扱いはさすがにひどいかも!!」

瑞穂「あ、秋津洲さん。あきつ丸さんにもあきつ丸さんの考えがあるんですからここは静かにしておきましょう」

秋津洲「むー、戒めねー」

秋津洲「………!!」ピコーン

瑞穂「???」

秋津洲「フフフ、秋津洲、とってもいい事おもいついちゃったかも!」

瑞穂「…なんでしょう。すごく嫌な予感がするんですが」ブルッ


あきつ丸『………』チョッ、マズイデスヨ!

あきつ丸『………集中。集中するのですあきつ丸』コレグライダイジョーブカモ

あきつ丸『…雑音も多少しますが、そんなものは気にしてはいけない』イエ、トイウカソンナコトシタラサスガニ

あきつ丸『思い出せ。自分に課せられた使命を。そして、それを必ず叶えるという将校殿や提督殿に誓ったあの思いを…』ダイジョウブ、アキツシモスマイルデドウニカナルカモ!

あきつ丸『…そう、自分は皆のため、そして何より自分自身のために…!!』サーテ、ソレデハ…

秋津洲「それ、どーん!!」ザバァァァァ!!!

あきつ丸「うぎゃfdmksjふぃさjでおいじぇふぁじゃdそfjsdf---!!」

瑞穂「あぁ…」

秋津洲「ふふっ、秋津洲のどっきり冷水バケツチャレンジ大成功かも!!」

瑞穂「秋津洲さん、さすがにやりすぎですよ!!」

秋津洲「大丈夫だって。あきつんは戒め中なんだからこれぐらいの刺激で動揺しているようならまだまだかも」


あきつ丸「………」

秋津洲「あっ、どうだった?びっくりしたあきつん」

あきつ丸「…………」フルフルフルフル


ぷっつん!!


秋津洲「ぷっつん?」

瑞穂「      」

あきつ丸「…………」スッ

秋津洲「あ、あきつん…ど、どこから出したのそのハリセンは」

あきつ丸「ああ、これでありますか。これはですね。流石に帯刀は危険だからと提督殿に渡されたものであります」

あきつ丸「まあ提督殿なりのジョークだったかもしれませんが、まさかこのような形で役に立つとは思ってもいませんでした」ニヤァ

秋津洲「そ、そうなんだ…」ビクッ


推奨BGM 好きな方をどうぞ

http://www.nicovideo.jp/watch/sm17611035

http://www.nicovideo.jp/watch/sm15338644


あきつ丸「さて、それではそこになおっていただけますかな。秋 津 洲 殿 」ユラァ

秋津洲「あ、あきつ丸さんも冗談がきついかもー。なんて」ニコッ

あきつ丸「秋 津 洲 」ギロッ

秋津洲「あ、あ、あ、そのー…」

あきつ丸「つべこべ言わずそこになおれぇぇぇぇぇ!!!」

秋津洲「!!逃げるよ!瑞穂ちゃん」ガシッ

瑞穂「えっ!?」グイッ

あきつ丸「またんぁぁぁぁあい!!!」ダッ

瑞穂「なんで私までぇぇぇ!?」ズドドドドーー!!!

秋津洲「水母仲間として一蓮托生かもぉぉぉ!!」ズドドドドーー!!!

 

今日はここまでです
いやぁ、saga忘れが多いですね,前の時もやらかしましたがどうも忘れてしまいます

それでは、また


~ プールエリア 流れるプール ~


ゴーヤ「はぁ~癒される~癒されるんでち~」グテー

ろー「でっちー、向こうのほうに行ってみようよ~」ユサユサ

ゴーヤ「うるさいでち、ゴーヤは今日はこのゴムボートにひたすら揺られる感覚を楽しんでるから放っておいてほしいでち」
 
ろー「もうっ、でっちったらー!!」

ゴーヤ「だからでっちじゃないと言っているのに」

イムヤ「はぁ、ゴーヤったら復活したら復活したらでだらけちゃって」

イク「まあ復活しただけましだと思うの。もしも当たり所が悪かったら…」

ハチ「そんな恐ろしいことは考えない方がいいと思うよ」


シオイ「けどゴーヤの気持ちも分かるけどね。普段みたいに泳がなくてもこうして流れに身を任せられるのもいいもんだよねー」

ろー「けどそれとこれとは話は別ですって!!」

イムヤ「それにしても本当にろーちゃんはゴーヤが好きなんだね」

ろー「だってでっちがいたほうが楽しいんです!」

ゴーヤ「だからでっちじゃないと…っていい加減この突っ込みも疲れたでち」

龍鳳「ふふっ、けどこうしてゴーヤさんたちを見ているとなんだかお父さんに休日のお出かけをせがむ娘さんを見ているみたいですね」

イク「言われてみれば確かにそう見えるの」

ゴーヤ「ゴーヤはそんなに年を取ってないでち」

イムヤ「いや、あくまで例えでしょ」


ろー「ふんっ、でっちなんてもう知らないんです!!そのまま渦潮にでも巻き込まれちゃえばいいんです」プンプン!

ハチ「ろーちゃんもなにとんでもないことを言っているの!?」

シオイ「ありゃ、こりゃ相当お怒りだね」

ゴーヤ「はいはい、そういうのならいずれオリョール海で聞いてあげるから今日ぐらいは静かにさせてくだち」

ろー「ふん!!でっちのわからz…でっち、渦潮!!」

イムヤ「いやいや、こんな流れるプールで渦潮なんてそんなオカルトあるわけないd」

シオイ「…えっ、嘘」

龍鳳「ゴーヤさん、退避してください!!」

ゴーヤ「はぁ、みんなしてゴーヤを担ごうなんてそんなことがあるわけないd」クルッ


ゴゴゴゴゴ……


ゴーヤ「ってなんで本当に渦潮があるんでちぃぃぃぃぃ!!!!」ゴォォォォォ!!!


ろー「大変!でっちが渦潮に!!」

イムヤ「いやいや、本当になんでこんなもんがあるのよ」

ハチ「みんな、あの看板!?」

イク「看板?えーっと、何々…」


『うずしおゾーン展開中!燃料弾薬の消失のない安全な渦潮をお確かめください』


イク「なんだ、ただのアトラクションみたいなものだったの。これなら安心なのね」

シオイ「いや今ボートごとゴーヤが飲み込まれたんだけど」

ハチ「もしかしたら調整にミスがあったのかな」

龍鳳「いや、皆さんそんな冷静に議論してる場合ではないですよ」

ろー「でっちーーー!!!」

ゴーヤ「なんでいつもゴーヤだけこんな目に合うんでちかぁぁぁぁぁ!!!」グルグルグルグルー


子日「よーし、いっくよーーー!!」ピョーン!!

ドッボーン!!

子日「うわぁ~クルクル楽しぃ~」クルクルー

初春「全く。本当に子日は元気じゃのう」 

若葉「…だな」

初霜「けどあえて渦潮に飛び込んで遊ぶなんて子日ちゃんらしいですね」

初春「まあ、安全ならそこまで心配することもないが」

子日「ねぇねぇ、みんな早く入ろうよー」

若葉「ああ、分かった」ザバッ

初霜「じゃあ私もっ」ザバッ

初春「…ま、確かに楽しいもんじゃな」ザバァッ


子日「うーん、クルクルクルクル~!!」クルクルー

初霜「っと、ちょっと気を抜くと渦潮に体を持ってかれそうです」クルクルー

初春「お、おおぅ、皆は大丈夫か」クルクルー

子日「大丈夫だよ~」

初霜「私も大丈夫です」

若葉「………」

初春「ん、若葉?」

初霜「どうしたの!まさか足がつったとか」

若葉「いや、そんなことはない。ただ」

初霜「ただ?」

若葉「………目が回ってちょっと動きが不安定なだけだ」ウプッ


初春「いや、それは十分問題あるじゃろ!!」

初霜「というより気分が悪いならなんですぐに言わないの!!」

若葉「…いや、この目の回る感覚も意外に悪くないというか…」

若葉「なんだか慣れればこれもありじゃないかと思ってな」ドヤァ

初春「馬鹿なことをいっておるんじゃない!!子日、若葉を引き上げるのを手伝ってくれんか」

子日「はーい」

若葉「…いや、まだ大丈夫だ、問題ない」キリッ

初霜「なわけないでしょ!!」

初春「むしろ問題しかないわ!」


~ 大プール ~


リベッチオ「センダイさーん、こっちは準備OKでーす!!」

川内「ありがとー、ふふっ、それじゃあいっちょやりますか」

神通「姉さん。くれぐれも誤解を生まないようにしてくださいね」

川内「分かってるって。それにこれは海外艦のみんなからお願いされたんだからやって上げないとかわいそうでしょ」

神通「…はぁ、まあ、そうですけど」

那珂「大丈夫だって。それに万が一失敗した時の空気を和ませるために那珂ちゃんのステージ準備もオッケーだよ」

神通「いや、那珂ちゃんはただおとなしくしててくれればそれで結構ですから」

那珂「えー、ファンサービスはー?」

神通「後にしてください」


グラーフ「……さて、ビスマルクがどうしてもというからお願いしてみたわけだが」

ビスマルク「ちょっと、私だけじゃなくてもみんなも気になってたでしょ!?」

レーベ「まぁ、そうだけど」

マックス「けど、実際にあんなニンジャみたいな芸当ってできるのかしら?」

リベッチオ「どうだろうねー、なにせ足場が水面に浮かべたビート板だけだし」

グラーフ「どう考えても普通は沈むわね」

プリンツ「けどセンダイさんは走り抜けられるとは言ってましたけど」

マックス「私達の無茶なお願いに付き合ってくれただけじゃないの?」

レーベ「けどセンダイさんってどことなくニンジャっぽい面もあるけど…」

グラーフ「雰囲気だけでできれば苦労しないわよ」


ビスマルク「もうっ、せっかくセンダイがやってくれるっていうんだからそんなつまらないこと言うのは止めましょうよ!!」

マックス「…それもそうね」

川内「……よしっ」

那珂「準備はいいね。それじゃぁ…よーい、スタート!」

海外艦s「!!!」

川内「…!おりゃりゃりゃりゃりゃりゃー!!!」

プリンツ「ふぇぇ!」

レーベ「ほ、本当に走ってる…」

グラーフ「アイエエエエ!センダイ!センダイナンデ!?」

リベッチオ「なんかグラーフさんが壊れちゃったよ!?」

マックス「多分あまりの驚きで精神が耐えられなかったのね」


川内「おりゃりゃりゃりゃりゃ、よしっ、ゴーーール!!!」シュタッ

ビスマルク「Wunderbar!!」

グラーフ「Wunderbar!!いやぁ、本当に二ホンにはニンジャというのは実在したんだな」

川内「いやぁ、これはニンジャじゃなくてもだれでもできるよ」

プリンツ「本当ですか!!」

川内「本当本当」

リベッチオ「けど普通あんな足場に足を乗っけたら沈んじゃうよね」

川内「そこ、そこがポイントだよ」

リベッチオ「???」

川内「いい、逆に考えればいいんだよ。足が沈むなら足が沈む前に次の足を出せばいいやって」

マックス「…いや、その理屈はおかしくないかしら?」


川内「慣れだよ慣れ。で足が沈まなくなったら次はバランスを保つようにこう体の重心をこうくいtt」ガシッ

神通「姉さん。これ以上皆さんに嘘知識を教え込むのは止めましょうか」グイーッ

川内「イタタ、別に嘘知識じゃないけど」

神通「あの芸当ができるのは姉さんぐらいです」

ビスマルク「やっぱりセンダイはニンジャなのね!?」

神通「ほら、やっぱりこんな風に誤解を生むでしょう」

グラーフ「いや、誤解というかセンダイしかできないのならもうニンジャとして認めてもいいのでは?」

神通「…忍者は夜戦であそこまではしゃぎませんよ」ハァッ

リベッチオ「あー、確かにそーかも」


那珂「よーしっ、じゃあ次は那珂ちゃんがいくねー」

レーベ「えっ、ナカさんもあれができるんですか」

川内「いや、私も初耳だけど」

グラーフ「えっ」

那珂「ふふふっ、そーれっ」ピョイーン

プリンツ「あれっ、センダイさんと違って飛び跳ねて」

那珂「ふふっ、那珂ちゃんだってこれぐらいぃぃぃぃぃ!!!」ドボーン!!

マックス「…沈んだわね」

神通「…とまぁ、普通はああなりますので真似しないでくださいね」

リベッチオ「はーい」

ビスマルク「成程、あれが話に聞く『オヤクソクゲイニン』というものね」

神通「お願いですからそれは本人の前では言わないであげてください。たぶん泣いちゃいますので」

今日はここまでです
それでは、また


~ 競泳用プール ~


まるゆ「ふぅっ…ふぅっ…!!」バシャバシャ

木曾「よーし、その調子だぞまるゆ。もう少しだ!!」

まるゆ「……ふぅ…ふぅ…ふぅっ!!」ガシッ!!

木曾「すごいぞまるゆ。今回は一人で泳ぎ切れたじゃないか」ナデナデ

まるゆ「木曾さん、私、一度も沈まないで頑張りれました!!」

木曾「うんうん、本当によくやった。さて、疲れただろうから休憩をはさんでもう一回やってみるぞ。もし辛いようなら変更してもいいが…」

まるゆ「大丈夫です木曾さん。まるゆだってやればできることを見せてやるんですから」

木曾「ふっ、言ったなまるゆ。自分の口からそう言ったのなら俺も妥協はさせないぞ。それでもいいんだな」ニヤッ

まるゆ「はいっ!」


 ~     ~

球磨「…とまあ、パッと見だとまるで二人ですごい距離に挑戦しているように見えるけど」

多摩「あれ、距離にすると25mぐらいなんだにゃ」

球磨「いや、実際艤装を装備していないでの特訓だからそれなりの効果はあるのかもしれないクマが」

多摩「正直過保護にしか見えないにゃ」

球磨「まったく、本当に木曾はまるゆには甘々なんだクマ」

多摩「まあ多摩たちも散々木曾を甘やかしたからある意味ああなるのは仕方なかいのかもしれないにゃ」

球磨「はぁ、もう少し厳しく躾けておけば良かったクマ?」

多摩「いや、多分末っ子という点でああなっていたと思うにゃ。たぶん下に誰かいなかったからまるゆが妹みたいに見えてるんだと思うにゃ」

球磨「…まあ、元気に育ってくれただけ良かったと思うクマ」ハァッ


多摩「…まあ、確かに元気に育つのも大事だけどあっちを見ているとそれ以外にも大切なものがあったかもしれないって思うにゃ」

球磨「あっち?」クルッ

大井「はぁ…いいですね。北上さん。あの二人のような関係性って」ウットリ

北上「んー、そうだね。まあちょっと木曾が甘すぎるようにも見えるけど」

大井「!!そうだ、北上さん。実は私も泳ぐのが得意じゃないんですがもしよろしければ北上さんに手取り足取り教えていただけn」

北上「はい浮き輪」ボスッ

大井「………」

北上「んー、これを使って練習すれば大丈夫でしょ」

大井「え、ええ、確かに大丈夫なんですができれば北上さんに手取り足取りというか肌で触れ合いながらのワンツーマンのトレーニングをおs」

北上「じゃあ浮き輪追加でー」ボスボスボスッ

大井「      」ウキワタワー


球磨「……あっち、か、クマ…」

多摩「実際問題姉妹艦での恋愛自体は多摩は否定しないにゃ。うん、否定はしないんだけど…」

多摩「正直大井の場合は重症すぎて見てられないんだにゃ」

球磨「…多摩、何か今からでもできることはあるかクマ?」

多摩「あれをどうにかしろと?たぶんやったところで無駄な努力で終わるにゃ」

球磨「…ああ、球磨もそう思うクマ」

多摩「はぁっ、なんていうか…上手くいかないもんだにゃ」


北上「…と姉さん達は言ってるけど。私達から見たら姉さんたちも十分変わってると思うけどねー」

大井「すいません北上さん、浮き輪が邪魔してうまく聞こえないんですが」ウキワタワー

北上「あー、ごめんごめん。じゃあ聞き流しといていいや」

大井「      」


名取「ふぅ…ふぅっ!!」バシャバシャ

長良「はっ…はっ…とぉっ!!」バシャっ!

五十鈴「ゴール!!タイムは…27秒5よ」

長良「やったぁ!!ベストタイム切ったー!!」カチッ

名取「おめでとうございます!!」パチパチ

五十鈴「いやぁ、しかしここに来てまでタイム測定なんて本当によくやるものね」

長良「えー、だって自分がどんだけ成長したとか気にならない?」

五十鈴「ないわよ。それにしても名取もお疲れさま。悪いわね姉さんにつき合わせちゃって」

名取「いえ、私は別に泳ぐことは嫌いじゃないですから」

五十鈴「うんうん、偉いわねぇ。名取は」


長良「というか五十鈴は泳がないの?なんだったら今度は私がタイムを計るけど」

五十鈴「私はあまり泳ぐのが得意じゃないから別にいいわ」

長良「へー、変わってるね」

五十鈴「いや、長良姉さんに言われたくはないわよ」

名取「あれ、そういえば由良ちゃんとかはどこへ?」キョロキョロ

五十鈴「あー、あっちでアホに付き合わされてるわよ」

名取「?」

五十鈴「どこから用意したか知らないけどあっちで夕張特製のゴムボートの実験台…もとい道連れに連れていかれたわ」

名取「えっと、言い方があまり変わってないような気がするんだけど」

五十鈴「大丈夫よ、似たようなものだしね」

長良「へー、けど特製のゴムボートなんてなんだか楽しそうじゃない?」

五十鈴「…まあ、普通のプールなら楽しいかもしれないけどあそこだとどうかしらね…」ハァッ


 ~ ウォータースライダー ~


由良「絶対に碌なことにならないわ」

夕張「大丈夫だって。安全性はチェック済みだから…たぶん、うん」

由良「いや、そんな自信ないならあっちにある普通のゴムボートを使ったらいいじゃないの。なんでわざわざスライダーにエンジン付きのボートを使おうとするのよ」

夕張「由良には分からないかな~加速+加速の興奮が」

由良「そんなもん分かりたくもないわよ」

夕張「まーまー、とりあえず乗った乗った」

由良「……夕立ちゃん。何かあったらよろしくね」ボソッ


夕張「なーに言ってんのさ、それじゃあ行くよー、それ」

由良「はぁ…うん!!」ガコッ

夕張「あれ、加速が想像以上d」グォッ!

由良「きゃぁぁぁぁぁ!!!」グォォォォン!!



鬼怒「うぉー!!」シュイーン

阿武隈「きゃっ!?」バッシャーン!!

鬼怒「ふぅ~、いや~いざやってみると楽しいねこれ」

阿武隈「ちょっと怖かったけど面白かったね、うん!!」

鬼怒「さーて、あの二人が来ないうちにさっさとどいて置かないと。万が一何かあったら大変だしね」

阿武隈「夕張ちゃんは大丈夫って言ってたけど本当に平気なのかな~?」

鬼怒「まぁ、最悪何かあったとしてもあの二人なら大丈夫でしょ」


阿武隈「うーん…うん?」キャァァァァァ!!

鬼怒「ん、何かどこからか悲鳴g」チョ、ド、ドウニカシナサイヨーーー!!

由良「な、、何でもいいから早くエンジンを止めてぇぇぇぇ!!」ゴゴゴゴ

夕張「ごめぇぇぇん、制御ができないぃぃぃ!!」ゴゴゴゴ

由良「だからあれだけいったのにぃぃぃぃぃ!!」ゴォォォォォ!!

鬼怒「ちょ、まtt」

阿武隈「き、k」


バッツシャーーーン!!!


夕張「…や、やっと止まった…」ヨロッ

鬼怒「…こ、こっちは巻き込まれて大惨事なんだけど…」ヨロヨロ

夕張「おっかしいなぁ、実験の時は大丈夫だったのに」

由良「ゆ~う~ば~り~!!」ゴゴゴゴゴ…

夕張「あ、ゆ、由良。大丈夫だったんだ、そりゃあよかった」

由良「いいわけないでしょぉぉぉぉ!!」ウガァァ!!

夕張「ご、ごめんなさーい!!」

鬼怒「ってそうだ、阿武隈~、大丈夫かぁ~」キョロキョロ

阿武隈「………うぅ」ムクッ

鬼怒「良かった。大丈夫だった…てうわっ」

阿武隈「えーん、まともに波を被っちゃって髪型が台無しなんですけど~」アフロヘアー

鬼怒「あらら、ま、まぁ…無事で良かった。かな?」

阿武隈「全然良くない!!」


  ~     ~

敷波「な、なんていうか…なかなか面白い物が見れたね」

綾波「夕張さんと由良さん、大丈夫でしょうか?」

朧「まあ大丈夫じゃないの?プール自体から飛び出してはいなかったわけだし」

潮「こ、声も聞こえてきましたし…主に夕張さんの悲鳴でしたが」

漣「まあよく言うじゃないですか。『ギャグ補正中は轟沈することはない』と」

曙「アンタは一体何を言ってるの」

朧「いや、あれはギャグ補正じゃなくて単に轟沈したとしても不思議な力で生き返るだけだから」

曙「って朧もなに真面目に答えてるのよ」


漣「さて、それじゃあネタ会話も済んだことだし気を取り直して私たちも滑ってみますか」

綾波「では先に私たち三人で行きますね」

敷波「いいかー、くれぐれも時間を置いて滑ってこいよー。向こうでぶつかったなんて洒落にならないからな」

漣「大丈夫!!漣にお任せあれ」

朧「どうしよう。すごく安心できないんだけど」

潮「だ、大丈夫だよ。一応これでも漣ちゃんでも常識はわきまえてるから」

曙「そうそう、常識知らずに見えるけどこういう所はちゃんとしてるからね」

漣「ん、今すごくディスられた気がするんですけど?」

綾波「気のせいですよ」

敷波「というより気にしないのが花だな」


ウワーッ、キャー!!ユ、ユレルーーー!!

漣「……さーて、向こうから出てくるのも見えたことですし漣たちも行くとしますか」バッシャーン

曙「………」

潮「……?曙ちゃん、どうしたの」

曙「べ、別にどうもしないわよ!!」ブルッ

漣「おやぁ~本当ですか~?」ニヤニヤ

潮「もしかして曙ちゃん…こういうの怖かったりする」

曙「そ、そんなわけないでしょ!!こ、こんなん全然平気よ」

漣「そうですかー、それじゃあ曙さん。先頭お願いしますね~」

曙「なっ」

漣「いやぁ~こう見えて実は漣は怖がりでして~、ここは平気そうな曙さんにお願いしようかと思いましてねぇ」ニヤニヤ


曙「うっ、うぅぅ……」ウルッ

漣「おやぁ~どうしましたか~?さっきまでの威勢がないような気がするんですけど~???」

潮「さ、漣ちゃん。流石にちょっとそれはつらいと思うよ。ほら、曙ちゃんが涙目になっちゃったし」

曙「な、涙目なんかになってないわよ!!」

漣「アハハ、冗談ですよ冗談。それじゃあ真ん中ならいいでしょ。そうすれば挟まれる感じになって怖さも薄れるだろうし」

曙「…!!そ、そうね。まぁそういうならそれでいいわ。うん」

漣「とまあこんなところまで無駄にツンデレになる曙なのであった」

潮「そんなナレーション風に言わなくても」

曙「だから誰がツンデレだってのよ!!」

漣「つ鏡」

曙「あー、もうっ!!」



バッシャーン!!!


敷波「おっ、三人も戻ってきたか」

綾波「皆さん、どうでしたか~」

漣「………///」カァァァァッ!!

曙「だ、だから悪かったって。本当に…ごめん」

朧「えーっと、聞くのも野暮かもしれないんだけど…何があったのさ」

潮「えっと、その…ボートに乗ってるときに体を安定させるために横の所に取っ手があるよね」

敷波「あー、確かにあるな。で、それとこれと何の関係が」

潮「その、あまりに動きが速くて途中で曙ちゃんがそれを放しちゃったらしくて、それで取っ手の代わりに、その、漣ちゃんの胸を…///」

綾波「あら、それでこんなことになったのですね」

漣「うぅ、まさかこんなところで大事なものを失うとは流石の漣でも予想してませんでしたよ」シクシク

曙「だ、だからその…本当にゴメン」

潮「こ、こういう時ってどうしたらいいんでしょうか?」

敷波「…ほっといてあげるのが一番いいんじゃない?」

朧「うん、下手に触れると逆に傷になりそうだし」 

今日はここまでです
それで提督についてなんですが…正直に言いますと前半は仕事という名目上ほぼ出てきません
その代わり後半は提督の出番が増えますのでご了承ください
といってもこの流れだといつになるやら…なるべく早く仕上げる予定ではあるのですが
それでは、また


~ アスレチックプール ~


春風「…みなさん、準備はいいですね」


「「「「「「「「「「「……………」」」」」」」」」」」シーン


春風「それでは今から睦月型対白露型(+神風お姉さま)の水鉄砲対決を始めます。それでは………スタート!!」パンッ!!

睦月「てぇい!!先手必勝なのね!!」ピュッ!!

五月雨「きゃあっ!!」ピシャッ

睦月「よーし、先手もらtt」

白露「ならこっちも一番乗りだよっ」ピシャッ!!

睦月「きゃぁぁぁ、やーらーれーた」バタッ

白露「へへっ、白露を差し置いて一番乗りなんて許さないんだからねっ」


長月「くそっ、さっそく睦月がやられたか」

菊月「まあ一人で突撃していけばああもなるか」

長月「全く、だから集団で行動した方がいいといったのに」

菊月「とにかく私たちも気を付けないと、集団で行動してる分目立つしな」

皐月「僕たちの場合髪の色でも目立つけどね」

長月「それを言うな。私達だって好きでこの色になったわけじゃないんだから」

菊月「おい、いくら遊びとはいえ向こうチームにバレるぞ。少しは隠れる努力をしないと…」

皐月「…いや、その必要はないみたいだよ」

長月「はぁ、なんでそんなことが」クルッ



涼風「まあつまりこういう事さね」ガチャッ


長月「…成程な、確かにこれじゃあ用心しても無駄か」

菊月「それにしてもなんで先に撃たなかったんだ?」

涼風「いやー、皐月ちゃんにはばれてたし、それに」

江風「集団には集団で、だろ」

海風「流石に皆さん相手だと涼風さん一人だと荷が重いと思いますし」

皐月「なるほどー、みんなが来るのを待ってたわけね」

江風「くらえっ、五月雨姉貴の敵!!」バシュッ

海風「これも勝負ですのでお覚悟を」バシュー!!

長月「ふん、ただでくたばってたまるか!!」ヒョイッ

皐月「へへっ、どうせやられるならみんな巻き込んでやるんだから」ガチャッ

菊月「菊月…参る!!」バババッ!!


望月「いやぁ~なんだか向こうは白熱してますなぁ」

三日月「何をのんびりしてるの!そんなんだといい的になっちゃいますよ」

神風「…!!見つけました、とぉっ!!」ピューッ!!

三日月「ほら、見つかっちゃった!」

望月「大丈夫だよ~結局のところ当たらなきゃいいんだし」ヒョーイ

神風「外した!?ならもう一度」ガチャッ

望月「それにさ」

如月「神風さん。ちょっといいですか」トントン

神風「!?」グルッ

如月「隙あり、です」ピュッ

神風「くっ!?ふ、不覚」ビチャッ!!

望月「勝負事にはおとりの役目も必要だと思うよー」


三日月「全く。作戦ならそうと先に言ってください!!」

望月「あー、ごめんごめん。でごめんついでにいう事があるんだけど」

三日月「ん、まだ何か?」

望月「いやー、もう少し粘れると思ったんだけどさ」

三日月「?つまりどういう事n」

如月「きゃあっ」ビチャッ

春雨「も、もらいました!!」

村雨「ふふ、悪いけど同じ作戦は二度は通用しないわよ」ガチャッ

望月「………とまあ、いつの間にか囲まれちゃったって事かな」

三日月「       」


夕立「そこっ!?」ピュッ!!

文月「ぶっぶ~はっずれぇ~」ヒョーイ

夕立「もうっ、ちょこまかと動きすぎっぽい!!」

時雨「援護するよ、夕立」ピュピュッ

夕立「お願い!!」ピューッ!!

文月「踏み込みが足りん!!なんてね~」ヒョイヒョイッ

時雨「参ったね…僕たちの連携をああも簡単に抜けられるなんて」

文月「あはは、鬼さんこちらぁ~それっ」ピュッ!

時雨「おっと!?」ヒョコッ!

夕立「もう、一体全体どうなってるの!!」

時雨「よけるし隙があればこっちを狙ってくるし、いや、すごいね文月ちゃん」

文月「褒めてくれるの?ありがと~」

夕立「もうこうなったら夕立も本気出しちゃうんだからね!!」ゴォォッ!!

時雨「ああっ、仕方ないなぁもう」ゴォッ!!


春雨「ゆ、夕立姉さんが苦戦してる!?」

村雨「あー、あのトリッキーな立ち回りなら無理もないわよ」

白露「それにしても遊びとはいえあの二人を本気にさせるなんて文月ちゃんすごいね」

卯月「いや、あれは正直卯月たちもおどろいてるぴょん」

弥生「……うん」

村雨「まああの三人は置いといて、残ってるのは私達だけみたいよ」カチャッ

春雨「そっちは二人、こっちは三人。そして卯月さんたちを囲んでいる状況です」

弥生「…まあ、私達はただ逃げ回ってただけだし」

卯月「それは言わなくてもいいぴょん」


村雨「さぁさぁ、どうする。降参する?」

卯月「降参?いや、うーちゃんたちはこの状況から逆転してみせるぴょん!!」

春雨「この囲まれてる状況でですか?」

卯月「ふふふ、こういう時のための秘策があるんだぴょん」

村雨「秘策?」

弥生「…え、弥生、それ聞いてないけど」

卯月「秘策とはピンチの時に初めて教えるもんなんだぴょん」

白露「秘策ねぇ、まあ、どんなもんか知らないけど」ガチャッ

白露「だったらそれを使われる前に倒しちゃうんだから」ピューッ!!

春雨「は、はいっ、私も」ピューッ!!

村雨「ま、用心に越したことはないからね」ピュッ!!


卯月「!!ここだぴょん!!必殺」

弥生「えっ!?」ガシッ

卯月「弥生バリアー!!!」

白露「なっ、そんなんあり!?」

弥生「      」ビチャビチャビチャー

春雨「や、弥生さん!!」

卯月「ふっ、隙ありだぴょん」ピュピュピューッ

白露「きゃっ!!」ビシャッ

春雨「ふえっ!!」ビチャッ!

村雨「ああっ!!」ビチャッ!!



春雨「そこまでです!勝者、睦月型チーム!!」


文月「うーん、楽しかったね~」

夕立「うぅぅ、悔しいよぉ~」

時雨「まさか最後はこっちに突撃しながら撃ってくるとは思わなかったよ」

文月「けど夕立ちゃんのが当たったからおあいこだね~」

時雨「いや、文月ちゃんに当たったと同時に文月ちゃんが撃ったのが僕たち二人に当たったんだけど」

文月「え~、偶然だよ~」

春雨「偶然…なんでしょうか」

村雨「さぁ、どうかしらね?」

睦月「それにしても驚いたね。まさか最後に卯月が残るなんて」

如月「…まあ、確かに驚いたけど、それ以上に」

卯月「…ふぅ、戦いの後はいつも虚しいもんだぴょん」トントン

卯月「ん、弥生どうしたんだp」クルッ


http://www.nicovideo.jp/watch/sm11111052



弥生「……… 卯 月 ?」 



卯月「             」


卯月「…あ、も、もしかして怒ってる、ぴょん?」

弥生「……ねぇ、なんで事前に伝えてくれなかったの?」

卯月「い、いやほら伝えちゃうと、そのー、驚きもなくなるしバレちゃうかもと思って」

弥生「…そう」

卯月「ま、まぁ弥生のおかげで勝てたようなものだしできれば許してほしいなー、なんて」ニコッ

弥生「…… で、 何 か い う 事 は ? 」ゴゴゴゴゴ…

卯月「ご、ご、ごめんなさーい!!」ドゲザー!

望月「あーあ、ありゃ大変だ」

江風「なぁ、表情からだとあんまよくわかんないけどあれどれぐらい怒ってるんだ?」

長月「例えるなら神通さんのマジ切れの一段下ぐらいかな?」

五月雨「それってとっても危なくないですか!?」

皐月「ま、まあ大丈夫だと思うよ…たぶん」


神風「…うぅ、まさか後ろを取られるなんて…」

春風「お疲れ様です神風お姉さま」

神風「春風、ありがとう。けど、ね…」

春風「はい、とても面白い試合でしたね。特にお姉様が後ろを取られて驚いているところとかは特に」

神風「ぐふぉっ!?」

春風「まあ油断はだれにでもあることですし次に生かしましょうか」

神風「はぁ、そうね」

春風「それにしても、普段見ることができない姿が見れて春風とっても面白かったです」

神風「あ、貴方ねぇ…」

春風「ふふっ、冗談です。とても素敵でしたよ」

神風「…こ、今度はあんな不覚はとらないんだから!!」

今日はここまでです
それと修正箇所が一つ、前回のウォータースライダー部分なんですが、正しくはボートスライダーです
ウォータースライダーはまた後日やります
それでは、また


朝潮「さて、それでは次は私たちの番ですか」

夕雲「ええ、お互い頑張りましょうか」

朝潮「はい、私たちも全力で行かせていただきます!!」

夕雲「ふふふ、こちらも負けませんよ」ニコッ

満潮「全く、朝潮ったらこんなゲームなんかになに本気になってるのよ」

霞「ま、朝潮らしいといえばらしいけど」

荒潮「そこが可愛いのよね~ふふふっ」

大潮「けどさ、さっきの勝負結構見ごたえあったよね」

霰「…うん、すごく面白かった」


朝雲「そうね、水鉄砲だったけどみんな真剣にやってると面白いものね」

山雲「そうですね~最後の卯月ちゃんのあれはとても勉強になりました~」

朝雲「いや、だからと言って同じことを私でやらないでよ」

山雲「大丈夫です~むしろやるとしたら山雲に盾になりますので~」

朝雲「ちょっとやめてよそんな宣言」

霰「……だけど、勝つためには何でもやる、というのも勝負では大切…」

満潮「はぁ、全くみんな浮かれちゃってるんだから」

朝霜「そうそう、どうせ実力の上じゃアタシ達に勝ち目ないんだからそこまで真剣にやることはねーよなぁ」

霞「……はぁ!?」ピクッ


霞「ちょっと、今言ったこと訂正しなさいよ」

早霜「…別に、ただ正直な感想を言っただけよ…」

満潮「へぇ~、それはそれはずいぶん聞き捨てならないことを言ってくれるじゃないの」

清霜「大丈夫!勝つのはこっちだからね」

霞「……上等じゃない」

満潮「その自信、絶対にへし折ってやるわ!!!」

朝霜「おーおー、怖い怖い」

巻雲「もうっ、あそこまでいう事ないのにー!!」

風雲「いや、確かにちょっと本気にしてくるとは言ったけど、あれは言い過ぎじゃない?」


高波「ど、どうしましょう。このままだと喧嘩になっちゃう…かも!?」

長波「いや、そこんとこは大丈夫だろ。ほら、ほかの皆を見てみろよ」

高波「他のみなさん、ですか?」チラッ

他の朝潮型「「「「…………」」」」ニコニコニコニコ

沖波「わ、笑って…ますね」

長波「まー、みんなあれが本気じゃないってことがわかってんだろ。そりゃあ多少はカチンときてるかもしれないけどさ」

風雲「…で、あの挑発をまともに受けたのがあの二人、と」

沖波「根が純粋という事でしょうか」

巻雲「とうより単純b」

夕雲「はい巻雲さん。いくら何でもそれ以上言っては駄目ですよ」

巻雲「ご、ごめんなさい!夕雲姉さん」

長波「まあなんにせよ、対戦自体は楽しくなりそうだなー」


シズミナサイ!!
オット、アブナイアブナイ…ッテェェ!!
バカネ、ソノサキニアルノハジゴクy
ハイハイ、アタマヲヒヤサナサイット
キャァッ!!チョ、フイウチハヒキョウジャナイノ!!
イヤー、コレモセンリャクヨ



陽炎「いや~みんな思いっきりたのしんでますねぇ~」

不知火「何を年寄りくさいことを言っているんですか」

親潮「しかし、なんというか、白熱した試合ですね…」

初風「白熱してるというよりはなんか鬼気迫るものを感じるんだけど。特に霞たちあたりから」


親潮「そう言われてみれば確かにそうですね…何かあったんでしょうか?」

黒潮「まぁ、あの二人の表情を見れば大体わかるけどなぁ」

陽炎「おおかた誰かしらに煽られて頭に血が上ってるんでしょ。まったく単純なんだから」

不知火「それ、向こうも陽炎には言われたくないっていうでしょうね」

陽炎「ちょっと、それじゃまるで私が単純みたいじゃないの!」

不知火「はて、違いましたか?」

陽炎「あんたねぇ」

初風「そういう所が単純って言われるのよ」

黒潮「まあまぁ2人とも、そうや、なんやったら今から睦月ちゃん辺りに対戦でも申し込んでこようか?」

陽炎「…いやぁ、私はこうして波打ち際でパシャパシャしてるだけで満足よ」

初風「それに他のみんなも思い思いいに楽しんでるみたいだしね」


 ~ ビーチバレー ~



秋月「それでは行きますね…それっ!!」ポーン!

舞風「よっと」パシッ

野分「嵐、お願い」トース

嵐「あいよっ、とぉぉぉっ!!」アターック!!

初月「甘いっ」ブローック!!

萩風「ああっ!!」

秋雲「へへっ、トスなら任せろー」ポーン

照月「それじゃあ…これでっ」アターック!!

嵐「野分!!レシーブ」

野分「この距離から無理言わないでって!!」パシーン!!

秋雲「いえーい!お見事」


秋月「見事に決めましたね、照月」

照月「いえ、あそこで初月がとめてくれたおかげです」

初月「なに、僕はただできることをやっただけさ」

秋雲「いやー流石イケメン枠。いう事が違いますなぁ」

初月「ん、なんだそのイケメン枠とは」

嵐「秋雲、あまり混乱させるようなことを言わない方がいいぞ」

萩風「ところでみなさん、丁度区切りがいいですし少し休憩を挟みませんか?」

舞風「さんせーい」

秋月「そうですね。それでむこうで休憩しますか」

照月「それにしてもまさかビーチバレーのコートまであるとは予想外でしたね」

野分「ええ、というよりなんでプールにこんなのがあるのか本当に疑問なんだけど」


萩風「温泉だけじゃなくてプールにコートまで…嬉しいことは嬉しいですが確かに謎ですね」

嵐「まっ、俺たちが気にしても仕方ねー事だろ」

舞風「そーそー、まああるなら遠慮なく使わせてもらおうよ」

秋月「それにしても秋雲さん申し訳ありません。人数の足りない関係でこっちに入ってもらってしまって」

秋雲「んー?あーいいのいいの。スケッチもあらかた終わったところだし、それに…」チラッ

萩風「それに」

秋雲「まあなんていうか、近くで実物の資料を観察するのも大事だしねー」ニヤニヤ

秋月「???」バイーン

照月「???」バイーン

初月「………言いたいことはよく分からないが邪念を感じるのは確かだな」ポイーン

野分「それ、多分当たってるわよ」


阿賀野「さぁーて、十分休憩したしまた遊びにいこーか」

矢矧「お、お願い、もう少し休憩させてください…?」ハァッ

能代「あ、アタシも賛成…流石に疲れたわ」ゼェゼェ

阿賀野「えー、二人ともだらしがないな~?ねっ、酒匂」

酒匂「阿賀野姉のいう通りだよー」

能代「な、姉さんはともかく何で酒匂までそんな元気なの…?」

酒匂「?楽しいから?」

阿賀野「だよねー」

矢矧「こ、これが天然の底力…なのかしら」

能代「そのどこから出てくるか分からないエネルギーと体力、本当にうらやましいわ…」 ハァッ


阿賀野「失礼しちゃうなー。ただちょっとプールを楽しんだだけなのにこんな風に言われうなんてさー」

酒匂「まったくなのです!」

矢矧「…着いた早々プールにダイビングして競争を始めたと思ったら今度はウォータースライダーに突撃」

能代「一回やったらもう一回と最終的には五回も繰り返してさらに全員で強制的にボートスライダーを三回も…あれは酔ったわ」

阿賀野「うんうん、楽しかったよね!」

酒匂「ボートのやつはくるくる回って楽しかったよねー!!」

矢矧「うっ!?あの回るのを思い出したら吐き気が…」フラッ

能代「しっかりして矢矧!矢矧がここで倒れたら私一人じゃ二人を制御できないから!」

阿賀野「さーて、じゃあ話してるうちに休憩できただろうからそろそろ行こー」

酒匂「おーーー!」

能代「いや、全然休憩出来てないんですけど!?」

矢矧「「……あぁ、休みなのに休めないって皮肉なものね」

能代「今なら子供に振り回されるお父さんの気持ちがわかる気がするわ」ハァッ

今日はここまでです
次回、温泉(プール編)最終回です
まあその後着替え関連でちょっとやりますが
それでは、また


   ~波の出るプール~


島風「もおー、天龍おっそーい!!もっと早く漕げないのー!!!」バンバンバンバン

天龍「うるせー、これでも必死なんだよ!!」ギコギコ

天津風「ちょっと島風、無理なこと言わないの」

時津風「そーそー、それにあんまり無理いっちゃうと船が転覆しちゃうよー」

雪風「大丈夫です!!そんなことは雪風が絶対にさせません!!」

天津風「いや、雪風の意思でどうこうできる問題じゃないからね」

天龍「ったく、監視、じゃなかった。のんびりしてたと思ったらまさかボートを漕げなんて頼まれるなんてなぁ」ハァッ

天津風「いえ、本当に無理なこと言って申し訳ございません」ペコリ

天龍「…まっ、退屈してたのは事実だし別に構わねーけどよ」


龍田「天龍ちゃ~ん、そっちはどう~?」ギコギコ

雪風「あっ、龍田さんだちです」

浦風「いやぁ、プールでボートに揺られるとは不思議な気持ちじゃのぅ」

磯風」「しかし普通に泳ぐのとは違いこれはこれで面白いな」

谷風「だねー、そんでこの時々来る波がまたスリルがあっていいわ」ユラッ

浜風「それにしても龍田さん。本当にありがとうございます」

龍田「ふふふ、別にいいわよ~。みんなが楽しんでくれればそれで」

谷風「よー、島風、そっちの具合はどうでぃ?」

島風「楽しいけど遅いのが残念なのー」

浦風「いや、手漕ぎのゴムボートにそこまで求めるのも酷な話じゃろうて」

天龍「ったく、文句だけしっかりと言うんだからな」


ザワッ…

雪風「あっ、天龍さん大変です!!」

天龍「ん、どしたー?」

雪風「大きな波がこっちに向かってきてます!!避けないと危ないですよ」

天龍「大げさだな、まあそりゃあ波の出るプールなら多少大波ぐらいくるだr」クルッ


ザバァァァァァァアアアアア!!!


天龍「      」

天津風「なっ、何あれ!?」

島風「うわー、おっきぃー」

時津風「本当だ、あれぐらいの波だと波乗りとかもできるかなー?」

天津風「ってなんであんたたちそんなのんきな反応してんのよ!!」


龍田「あら、大変ね~、どうしようかしら?」

磯風「まあ焦っても仕方ないな」

谷風「ってなに落ち着いてるのさ!!早く避難しないと」

浜風「落ち着いて下さい。谷風。冷静に状況を考えましょう」

浦風「そうそう、どういう原理でできたか知らんがあの大波を今から避けるのは無理な話じゃ」

谷風「そ、それじゃあどうするのさ」

磯風「なに、こういう時のために水泳の授業があったんだろ」

谷風「……え、それってまさか」

龍田「はい、それじゃあみんな、波に呑まれても溺れないように気を付けてね~」

3人「「「はーい」」」

谷風「って転覆するの前提かーい!!」


ザッバァァァァァァン!!!



天龍「………」プカプカ

天津風「………」プカプカ

天龍「………えーと、悪い、今、いったい何があったんだ、誰かわかるか?」

時津風「えーっと、確か大波が来た時になにかこう…不思議な力で波の上にボートが乗り上げてそのまま流されたような感じ…かなぁ」

雪風「まあなんにしても転覆しなくて良かったですね!!」

天龍「いや、おかしいだろ!普通あんな大波が来たら飲み込まれるようなもんだろうが」

天津風「なんていうか…不思議な力が起こったのとしか言えないですね」

島風「けどあのグイーって引っ張られるような感覚が楽しかったねー」

雪風「はいっ、できるならもう一度やってみたいです」

天龍「あんなんもうお断りだ!!」


龍田「…ふぅ、みんな~大丈夫?」ザバァッ

谷風「は、ハハハ、ひどい目にあったぜぇ」

磯風「いや、まさかこんな形で水泳を試すとは思ってもいなかったな」

浦風「そうじゃねぇ~、ん、浜風はどうしたんじゃ?」

谷風「おっ、あっちにいるぞ、おーい!!」

浜風「!!…///」プイッ

浦風「ん、なんじゃ?こっちを向かんとそっぽ向こうでうずくまっておるが」

龍田「…あっ、もしかして水着がはだけたのかしら~?」

谷風「ん、これって…」ムンズ

磯風「それ、浜風の水着だな」


谷風「にしてもこれサイズ大きいな、なにカップぐらいあるんだか」ビローン

磯風「さあな、あとで浜風に直接聞いたらどうだ?」

谷風「いや、それはそれでなんだかダメージを受けそうなんで、ちょっと」

浦風「こらこら、谷風もそんな見てないで早く浜風に渡してきてあげんと」

浜風「!!そ、それ、こっちに返してくださいっ!!」ダダッ

浦風「あかん!浜風焦って胸元もろだしじゃぞ!!」

浜風「!!きゃっ///!」ガバッ

龍田「浜風ちゃん、今届けに行くからそこで待っててね~」

谷風「しかし、波が着て水着が取れるなんてまるで漫画のお約束みたいだな」


~  ジャグジー  ~


鈴谷「いやぁ~遊んだあとはこういうリラックスできるのが本当にありがたいねぇ~」ゴボボボ

熊野「言動がおじさん臭いですよ、鈴谷」

鈴谷「いや、だってさあっちこっち試したくなるもんじゃん。ねぇ」

最上「そうだねー、しっかし、駆逐艦のみんなも元気だね」

三隈「そうですね、まあ、今の状況を考えればはしゃぐ気持ちも分からなくはないですが」

熊野「…ですわね。現状、戦況が好転する目途は今だ経っていませんし」

最上「今この時にも深海棲艦の襲撃が来てもおかしくないもんね」

三隈「…いつの日か本当に何も憂いなく楽しめる時間が来ればいいんですけどね」

鈴谷「はいはい、三人とも暗ーい話題はそれまで!!そんな話をしてたって全然楽しくないから、ねっ?」


最上「うーん、まさか鈴谷にこんな風に諭されるなんて思いもしなかったかな」

三隈「ただここは鈴谷の言う通りですね」

熊野「そうですわね、確かに私たちが少し考えすぎていましたか」

鈴谷「ちょっと、それじゃあまるで鈴谷が何にも考えていないみたいじゃんか!!」

熊野「みたい、じゃなくてそうなのでは」

鈴谷「んなわけないでしょ!!」

三隈「まぁ、鈴谷のその前向きなところは私たちも見習わないといけませんね」

鈴谷「むー、褒められてるのかもしれないけどちっともうれしくなーい」

最上「まぁまぁ、鈴谷も機嫌直してよ、ねっ?」


龍驤「いやー、しっかし下にもこんなんがあって助かったわ」ゴボボボボ

大鳳「そうですね。いえ、上のお風呂も気になるんですけど」

瑞鳳「……正直、あの集団の中で入れる気がしないよね」ハァッ

龍驤「…はぁ、せめてもう少しサイズがあったらなぁ」

鳳翔「みなさん気にしすぎですよ。他の皆さんがその…サイズを比べることなんてありませんって」

瑞鳳「鳳翔さん、それは分かってるんですよ」

鳳翔「でしたら何故?」

大鳳「……まあ、行ってしまえば私たちのエゴみたいなもんですね」

龍驤「どーしてもあの胸に囲まれて入る勇気がないっていうウチラの思い込みなんや。分かってるんやけどなぁ」

瑞鳳「悲しいよね。本当に」グスッ

鳳翔「そ、そんな泣かなくても」


龍驤「…あぁ、すまんなぁ鳳翔さん、せっかくの休みにウチラの愚痴に付き合わせてもうて」

鳳翔「いえ、私は別に構いませんよ」クォラァァァァァ!!

大鳳「……?あの声は…あきつ丸さん?」ヒィィィィッ!!

瑞鳳「と瑞穂さんたち?」

瑞穂「あ、秋津洲さん、そろそろ諦めましょうよ…」ハァハァ

秋津洲「駄目!!諦めたらそこで試合終了かも!!」

あきつ丸「くぉらぁぁぁぁ!!いい加減に止まらんかぁぁぁぁ!!」ドドドドドド!!

秋津洲「そのハリセンを下げてくれたら止まるかもぉぉぉ!!」

あきつ丸「だったら諦めてそこになおれぇぇぇぇぇ!!」

秋津洲「うぅぅ、あきつんしつこすぎぃぃぃぃ!?」



龍驤「……なにやってるんやあいつら?」

鳳翔「…さ、さぁ」


瑞穂「あ、秋津洲さん、わ、私もう…」グラッ

秋津洲「!!だめかも!!それじゃああきつんの餌食になっちゃうかも!!」

瑞穂「…ご、ごめんなさい」バタッ!

秋津洲「瑞穂ちゃぁぁぁぁん!!!」

秋津洲「うぅぅ、瑞穂ちゃん…その犠牲は忘れないかm」

あきつ丸「だからまたんかぁぁぁぁ!!」ドドドドドド!!!

秋津洲「えぇぇぇぇ、瑞穂ちゃんが生贄になったのになんでまだ追っかけてくるのぉぉぉぉ」

あきつ丸「元々狙いはお前だけじゃぁぁぁぁぁぁ!!」

秋津洲「そんなぁぁぁぁぁぁ!!!??」


瑞穂「ハァ、も、もう無理…」

鳳翔「み、瑞穂さん、しっかりしてください!!」

瑞穂「ほ、鳳翔さん…ありがとうございます」

瑞鳳「はいお水!!これ飲んで少し落ち着いて」

瑞穂「す、すいません…何から何まで…ふぅっ」ゴクゴク

大鳳「まだ無理はしない方がいいですよ、あれだけ全力で走ってたわけですから」

龍驤「にしてもあきつ丸、めっちゃ顔を真っ赤にして秋津洲を追っかけてったな。一体何があったんや?」

瑞穂「じ、実は…かくかくしかじかでして」

瑞鳳「これこれうまうまという訳なんだ」

龍驤「ってあいつら子供かいな!!」

大鳳「…まああきつ丸さんの性格を考えるとあそこまで血相を変えて怒る理由も分かりますね」

鳳翔「けど、それでしたら急いであの二人を止めたほうがいいのでは」

大鳳「大丈夫じゃないですか、向こうは行き止まりみたいなもんですから自然と止まると思いますよ」

瑞鳳「ああ、確かにそうだね。あっちにあるのは…」


~ ウォータースライダー ~


深雪「い、いいか。絶対にアタシが滑り終わるまで近づくなよ!!」ウガーッ!!

雷「大丈夫よ、ちゃーんと見張っててあげるから」

電「むぅ、それにしてもあそこまで言われるとなんだか頭にくるのです」

叢雲「いや、あんたたちの場合は因縁がありすぎるからでしょ」

吹雪「まぁタイミングが重なっちゃったのが悪かったのかな」

白雪「ですかね…それで、あちらで固まってる暁さんはどうしたんですか?」

響「ああ、元はといえばあっちのグルグル回る上級スライダーの方にに暁が挑戦してみたいっていう訳でここに来たんだけど」

暁「……………」ゴクッ

響「思った以上に怖そうで委縮してるみたいなんだ」


暁「べ、別に怖がってないわよ!!ただ…そう、今は気持ちを落ち着かせてるの!!」

雷「と言いつつかれこれ三分以上経ってるけどね」

響「気持ちを落ち着かせるのにはちょっと長すぎないかい?」

暁「し、仕方ないでしょ!気持ちが落ち着かないんだから!」

初雪「……まぁ、私は気にしないけどね。のんびりするのも好きだし」

磯波「とはいえこのまま私たちがここで待機してるだけなのも他の方に迷惑が掛かりますよね」

叢雲「そうね、じゃあとっとと滑っちゃいましょうか」

吹雪「だね…うん?」



秋津洲「あ、あわわわわ…」

あきつ丸「ふふふ、袋小路とは、いよいよ年貢の納め時というやつでありますなぁ」ニヤァ


磯波「あきつ丸さんと秋津洲さん、いったいどうしたんですか」

秋津洲「あ、磯波ちゃん!!お願いだから秋津洲を助けてほしいかも!!」

白雪「…というより状況が飲みこめないんですけど一体何があったんですか?」

秋津洲「えーと、話せば長くなるんだけd」

あきつ丸「隙ありぃぃぃいい!!!」ブォォン!!

秋津洲「うわっと!?」ヒョイッ

初雪「うわぁ…とりあえず面倒そうなのは確実みたいだね」

吹雪「あ、あきつ丸さん、とりあえず落ち着いてください」

あきつ丸「いえいえ、自分はとぉっても落ち着いていますよ。そう、やぁっと獲物を前にしたんですから…」ニコニコ

叢雲「全然落ち着いてないじゃないの!!」


秋津洲「あ、あきつん、謝るからどうか暴れないでほしいかも、ねっ?」

あきつ丸「もう遅いわぁぁぁ!!」ブォォォォオン!!

秋津洲「なんとぉぉぉぉぉ!!」ヒラッ!!

秋津洲「秋津洲流回避術、舐めないでほしいかも…あれっ」グラッ

磯波「きゃっ!?」ドンッ

叢雲「ちょ、こっちに倒れられてm」グラッ

吹雪「うわぁっ!!」ドシーン!!

雷「ちょ、こっちに来たら…ああっ」グイッ

深雪「よーし、それじゃあちょっとすべr」

電「ど、どいてくださーいぃぃぃ!!」グォォォォォ!!

深雪「…ってなんで電がこっちに倒れてくるんだぁぁぁぁぁ!!!???」

電「不可抗力なのですうぅぅぅぅぅぅ!!」ドッシィィィィン!!


暁「ちょ、い、いったい何があったの!?」

響「…なんというか、秋津洲さんが避けた影響で将棋倒しみたいになって結果的に深雪と電が同じスライダーで滑る羽目になった…って感じかな?」

暁「なんなのよそれ!?」

響「いや、私に聞かれても正直何が何やら」

暁「と、とにかく皆を助けないと」

響「そうだね、とりあえず磯波さんたちを起こしt」

秋津洲「こうなったら最後の手段!?」

響「えっ?」ガシッ

暁「ちょ」ガシッ

あきつ丸「むむっ!!まさか!!!」

秋津洲「あばよぉ~あきつん~かもぉぉぉぉ~」ズザァァァァッ!!

暁「ってなんで私たちも巻き込まれるのぉぉぉぉ!!???」

響「…あえていうなら、通り道にいたから、かな」

暁「そんな冷静な判断はいらないのぉぉぉぉ!!!」ウワァァァン!!


あきつ丸「不覚!!まさか袋小路かと思ったら滑って逃げるという奇策を使うとは、しかも人質を取るとは何たる外道!!」

あきつ丸「しかし、自分は諦めないであります!こうなったらこれを通って秋津洲の所に向かって…」トントン

あきつ丸「ん?誰でありますか?悪いですが自分はこれからあやつを追いかける任務があるので邪魔をしないでほしいでありm」クルッ

香取「………ええ、邪魔はしませんよ」ゴゴゴゴゴ

鹿島「…ただ、この状況を無視してどこかへ行くというのは、ちょっと感心しませんねぇ」ゴゴゴゴゴ

あきつ丸「か、香取殿…に、鹿島殿。いえ、これは不可抗力といいますかその…」

香取「ええ、言いたいことは後で聞きます、ですから」ニコッ

鹿島「とりあえず、今は落ち着いて今自分が何をすべきか考えましょうか…」ニコッ

あきつ丸「       」チーン


 ~   ~    ~


あきつ丸「……………」セイザー

秋津洲「………」セイザー

長門「お互いに悪い」キッパリ

あきつ丸「いや、しかしもとはといえば秋津洲殿が」

陸奥「そうね、原因としては秋津洲ちゃんがやった悪戯が大本の原因ね。で、そこは反省してる?」

秋津洲「も、もちろん反省してるかも」

長門「…とまあ、全面的に秋津洲が悪かったのは事実だが、その後が問題だ」

長門「いくら頭に血がのぼったからと言って周りに迷惑をかける行動は感心しないぞ、あきつ丸」

あきつ丸「くっ、そ、その通りであります…」


長門「まぁ不幸中の幸いというか、吹雪たちには特に目立った怪我はなくてよかったといえばよかったが…」チラッ

香取「大丈夫ですよ深雪さん、怪我も何もありませんからしっかりしてください」

深雪「うーん、電がぁ、電がぁ……」グデーッ

電「電はここにいるのです」

磯波「い、電さん。多分電さんを呼んでるわけじゃないと思いますよ」

叢雲「というよりその呼びかけだと逆効果になりそうね」

暁「うーん、グルグル、ぐるぐるぅ…」グテーッ

鹿島「……ふぅ、まあ意識自体はしっかりしてますししばらくそっとしてあげましょうか」

響「ああ、それにしてもまさか滑り終わった後泡を吹いて倒れるなんて思ってもいなかったよ」

吹雪「暁ちゃんよっぽど苦手だったんだね」

白雪「まあ勇気を出そうとしていたところに秋津洲さんに一緒に強引に滑らされればこうもなりますかね」

陸奥「……色々ダメージを受けたみたいだから、あの二人には後でしっかりと謝っといた方がいいわよ」

秋津洲「はぁーい」

あきつ丸「…了解したのであります」


吹雪「ま、まああきつ丸さんたちも反省してくれたみたいだし、大事にならなくて良かった…のかなぁ?」

叢雲「深雪と暁は結構なダメージを受けたけどね」

白雪「とりあえずある程度は回れましたし深雪ちゃんが回復したら一度プールから上がりますか?」

磯波「そうですね、他の施設も見てみたいですし」

初雪「賛成!!」ガバッ!!

叢雲「あんたいきなり元気になったわね」

白雪「そういえば初雪ちゃん、どこかから引き寄せられるものがあったんだっけ?」

初雪「うん、というより多分そこで引きこもるから後よろしく」

磯波「いえ、よろしくと言われましても…」

吹雪「まあ、とりあえずは深雪ちゃんの回復を待ってかないとね」


ブゥゥゥゥン…


吹雪「………あれっ」

白雪「?どうしたの吹雪ちゃん」

吹雪「いや、私の気のせいかもしれないんだけど今何か飛んでなかったかな?」

叢雲「…別に何も感じないけど」キョロキョロ

初雪「水しぶきか何かじゃないの?」

吹雪「うーん、そうなの、かなぁ…」

深雪「…うーん………はっ!?」ガバッ!

叢雲「あっ、ようやく正気を取り戻したみたいね」

深雪「あ、アタシは一体どうなったのさ!?無事、無事なのか」

吹雪「大丈夫だよ深雪ちゃん。電ちゃんとはぶつかったけど何事もなかったから、ねっ」

磯波「ふぅ、深雪さんも意識がはっきりしたみたいですしこれで一安心ですかね」

初雪「うん、だからすぐに移動しようそうしよう」

叢雲「アンタは少しぐらいは深雪を労わってあげなさい!」


~  ??? ~


ヲ級「………ヲッ」

ル級「…以上ガ偵察機ニヨルヲ級カラノ報告ニナリマス。姫様」

戦艦棲姫「……成程、随分タノシソウナコトヲシテイルナ」ニヤッ

チ級「ソレデ、ドウイタシマスカ」

戦艦棲姫「緊急招集ダ、全部隊、ココ二集結スルヨウニ伝エロ、姫級モ全部ダ!!」

ヲ級「ヲッ!!」ダッ

ル級「ハッ!!」ダッ

チ級「ショウチシマシタ!!」ダダッ

チ級『全部隊ノ集結、コレハタダ事デハナイ…遂二決着ヲツケルカ』

戦艦棲姫「フフフ…楽シミニシテオレヨ…」

とりあえずここまでになります
久々の投下だったためちょっと長めになってしまいました。というより感覚が空きすぎて申し訳ございません
それでは、また


 ~ 脱衣所 ~


利根「ふぁぁぁぁ、いい湯じゃったぁ~」キラキラ

筑摩「そうですね、それにしてもお湯に浸かってるだけでここまで疲れだけでなく気分が高翌揚するというのが驚きです」キラキラ

利根「そうじゃな?言われてみれば不思議なものじゃな」

伊勢「あー、それについてはここの温泉になんだったか忘れたけどなんやかんや…とにかく色々な有効成分が含まれてるからだってさ」

筑摩「なんやかんやって、そんなに覚えられないぐらい多いのですか?」

伊勢「うん、なにせそれを試した時にちょっとした事件が起こったぐらいだし」

日向「ゴーヤが暴走した件だな、いや、暴走というか覚醒したみたいな感じだったか」

利根「……いまさらじゃが、この湯、本当に大丈夫なのかのう?」

伊勢「ま、まあ妖精さんたちがそのあたりは上手い事調整したって言ってたし大丈夫…なんじゃないの?」

日向「まあ副作用があったとしてもゴーヤみたいにちょっとタミフル状態にになるだけだから問題ないだろう」

筑摩「いえ、それはだいぶ問題だと思いますが」


神通「………」ムスッ

那珂「ねーねー神通ちゃん、さっきは那珂ちゃんたちもはしゃぎすぎたのは謝るからさー」

川内「そうそう、そんな難しい顔にならないでよ、ねっ」

神通「………」ムスーッ

那珂「もうっ、神通ちゃんってばー」

黒潮「あれ、お2人ともどないしたんですか?」

不知火「なにやら神通さんがだいぶ悩んでいるようですが」

那珂「あっ、ねぇねぇみんなからも何か言ってあげて!神通ちゃんさっきからずーっとこの調子で困ってるの」

川内「いやー、まああたし達がはしゃぎ過ぎて神通に迷惑をかけたのは分かってんだけどね」

陽炎「と、私たちに言われましても…ねぇ」チラッ

初風「まあいつも私たちが何かしら言われてる立場だから」

親潮「私達が何か言うなんて恐れ多いといいますか、その…」

川内「あー、ゴメンね。無理いっちゃって」


不知火「…!!」ゾクッ

黒潮「ん、どうしたんや不知火?」

不知火「い、いえ、今何か悪寒がしまして」

初風「悪寒?」

神通「………ふぅ」

那珂「あっ、やっと神通ちゃんが反応してくれたー」

神通「えっ…あっ、失礼しました。つい考え事をしていたら周りを見えなくなってしまいまして」

川内「いや、それにしても深く考えすぎでしょ!結構わたしたちも声かけたのにさ」

神通「いえ、本当に失礼しました」ペコリ


親潮「それにしても神通さんがそこまで深く考え込むなんて何か気になる点でもあったんですか?」

神通「いえ、今後の訓練メニューの見直しを考えていまして」

初風「………えっ」

神通「この温泉の疲労削減の効果を考えれば今以上に体力を使う訓練をおこなえるはずです。まあ入浴時間はありますがそれを差し引いても問題ないでしょう」

陽炎「えーと、それはつまり今以上に訓練が厳しくなる…と?」

神通「厳しくはないですね。ただ、より充実した訓練になるとは思いますよ?」ニコッ

陽炎s「      」チーン

那珂「うわぁ~、陽炎ちゃんたちが一気に死線を潜り抜けてきたみたいな表情になっちゃったよ」

川内「…神通。いくらこれがあるからとはいえそんなに無理をさせるな…なっ」ポンッ

神通「???」


天城「それにしても、お風呂の種類が本当に豊富で一日で巡るのはやはり無理ですね」

葛城「いや、そりゃそうでしょ、全部に入ってたらゆでだこになっちゃうわよ」

雲龍「……私は、今そんな気分よ///」ボーッ

葛城「って雲龍姉のぼせてるの!?」

雲龍「ちょっと温まりすぎたみたいね…けど、まだ大丈夫よ///」ボーッ

天城「いえ、万が一という事もありますしあちらで風に当たってください」

葛城「ちょっとお水持ってくるね」トテテ

雲龍「ありがとう…天城、葛城///」

葛城「それにしても雲龍姉ものぼせたならのぼせたって言ってよね」ワーワー

天城「まぁ、気持ち良すぎてついつい浸かりすぎたのかもしれませんし…あら、あちらがなにやら騒がしいですね??」ギャーギャー!


飛鷹「アンタたちは本当にもうっ」ズルズル

ザラ「全くー!!」ズルズル

千代田「手間をかけさせないでよねーーー!!!」ズルズル


隼鷹「あはは~ごめんごめん」グテー

ポーラ「うー、せかいがぐるぐるまわってみえますー」グテー

千歳「あぁー、すずしー」バタンキュー


龍驤「なんやなんや、これは一体何の騒ぎや?」

瑞鳳「って隼鷹さんたち全身真っ赤だけどなにしたらこうなるの!?」

祥鳳「あっ、瑞鳳。いえ、実は…かくかくしかじかで」

大鳳「……えーっと、つまりまとめるとあまりにも三人がサウナ室から出てこないから見に行ってみたら三人ともこんな風になっていたと」

龍驤「…で、そうなった大本の原因は酒をうまく飲みたかったからと…しょーもなっ!!」


ポーラ「しょーもなくないですよー、おさけをおいしくのむのはぎむですー」

千歳「そーよそーよ」

隼鷹「うんうん、いいこといったぞーポーラ」

瑞鳳「ってお酒って言葉に反応した!!」

祥鳳「もう、なんなんですかね。この三人のお酒にかける執念は」

ザラ「はい、お水を持ってきてあげたからこれを飲んで少しは頭を冷やしなさい」

ポーラ「ありがとうザラねえさまー、けどポーラはもうちょっとアルコールのきいたのがほしいですー」

隼鷹「そうだねー、どうせならすいぶんをとるのもかねてビールなんかさいこうだねー」

千歳「さんせーい!」

飛鷹「アンタたちはぁねぇ…」


鳳翔「……みなさん」ゴゴゴゴゴ

隼鷹「!!!」ビクッ

鳳翔「これだけ私たちに心配をかけて、さらに私達を困らせることを言うようなら………」

鳳翔「… … … 怒 り ま す よ ?」ニコリ

三人「「「は、はいっ!!」」」ビシィッ!!

千代田「鳳翔さん、ありがとうございます」ペコッ

鳳翔「いえいえ、困った子がいたらちゃんと注意しないといけませんから」

龍驤「さ、さすが鳳翔さんや。あの三人を一発で黙らせるなんて…」

大鳳「まあ間違いなく鎮守府で一番怒らせてはいけない人ですからね」


妖精A「はーい、みんな注目してやー、今からちょっと連絡があるでー」

吹雪「あれ、妖精さんたち。どうかしたんですか?」

妖精B「いえ、渡したちの方で浴衣の方を用意させていただいたのでよろしければ着ていただけますでしょうか?」

深雪「浴衣ぁ!?」

妖精C「そう、浴衣…温泉とくれば浴衣。これはまさに定番中の定番…否定はさせない…!!」

叢雲「いや、まあ定番かもしれないけど」

妖精A「ちなみに今まで着てた制服はこっちで洗濯して後で届けるからその辺は心配戦でも大丈夫やで」

白雪「いえ、浴衣自体はありがたいのですがそこまでしてされるとなんだか申し訳ないですね」

妖精C「『気にするな!!』…と、どこかの大王も言っていたから大丈夫だ…問題ない…!!」

叢雲「ってだれよ大王って」

初雪「たぶんジュラ○星人じゃないの?」

妖精C「正解…っ! Congratulations…!」パチパチ

初雪「やった」

叢雲「いや、なんであんたはそんなくだらないクイズを即答できるのよ」


磯波「それにしてもこの浴衣、浴衣自体も立派ですし数もありますが一体どこで頼んだんでしょうか」

妖精B「え、私たちが作りましたが」

深雪「…はい?」

妖精A「んー、まああれやな。なんか作ろうと思ってぱぱぱってやってみたらできたみたいな感じや」

磯波「ぱぱぱってやった…ですか」

白雪「簡単に言ってますけどかなりとんでもない事やってますよね」

妖精A「まーまー、固いことは言いっこなしやで」

吹雪「え、えーと、まあ気にしてても仕方ないしさっさと着替えちゃおうか」

白雪「そ、そうですね」


扶桑「ふぅ、どうかしら山城?」ファサッ

山城「ね、姉さま…とてもよく似合ってます///」

長門「ほぅ、さすがに扶桑たちは着るのが早いな」

陸奥「普段の服が浴衣に近いというか、和服っぽいから慣れてるのねー」

長門「…で、こっちは」チラッ

大和「む、武蔵!!それでは胸元がはだけ過ぎよ!!もう少ししっかり着なさい!!」

武蔵「いいじゃないか。多少胸が見えていても普段と大差ないだろ?」

大和「普段は普段!だけどこれは浴衣なんですからちゃんと着て!!」

武蔵「むぅ、仕方ないな…」ガサガサ

長門「…私が言うのもなんだが、さすがにあれはないだろ…」

陸奥「確かにあっちの方が武蔵さんらしいんだけど、さすがにねぇ」


飛龍「せーの、よーーーっと!」ギュー!

蒼龍「ちょっ、飛龍締めすぎだって、ここまできつく締めなくても大丈夫だってー」

飛龍「いや、蒼龍の場合は少し動いただけでもそれがはみ出る可能性があるからね、ちゃーんと縛っておかないとさ」キュッ

蒼龍「それにしても締めすぎよ、コレものすごく窮屈なんだけど」

飛龍「うーん、もう少し締めたいんだけどなー」

蒼龍「これ以上やったら今度は形が崩れるわよ!」

飛龍「じゃあこんなもんでいいかー、うーむ」


瑞鶴「むむむ、なんて贅沢な…」 ギギギ

翔鶴「ほ、ほら。浴衣とか和服とかはその、スレンダーな方が似合うっていうでしょ。だから浴衣だったら瑞鶴の方が似合ってるわよ」

瑞鶴「…ゴメン、翔鶴姉。それ全然慰めになってないわ」ズーン

翔鶴「あ、あぁ…ゴメンね、瑞鶴」

夕雲「はいっ、高波さん。これで大丈夫ですよ」キュッ

高波「夕雲姉さん、ありがとうございます!!」

長波「いやぁ、さっすが夕雲姉。着付けから何やら完璧だわ」

清霜「本当だね。おかげで私達もばっちり着られたし」

早霜「…ただ、ちょっと、あれはねぇ」チラッ

朝霜「あー、まぁなんていうか。夕雲姉さんもあれがなければなぁ」チラ

巻雲「あのー、夕雲姉さ~ん」

夕雲「あら、どうかしましたか巻雲さん?」

巻雲「いえ、ほかの皆はちゃんとしてるのにどうして巻雲だけ袖がダラーんとしてるんでしょうか~?」ダラーン

夕雲「可愛いからです」キッパリ


巻雲「……えっと」

夕雲「可愛いからです」

夕雲「失礼、他の皆さんも可愛らしいですが巻雲さんはその中でも特にその姿が可愛いからそうさせてもらいました」

夕雲「というよりしっかりした服装の巻雲さんなんてそれはもはや巻雲さんではありません」

巻雲「いえ、巻雲は巻雲ですけd」

夕雲「いえ、違います」クワッ!

夕雲「なので不便だとは思いますが巻雲さんはそのままでいてください、いいですね」

巻雲「…は、はい…」

沖波「な、なんで巻雲姉さんが絡むとあんな風になっちゃうんでしょうか?」

風雲「…ほんと、なんでかしら」

長波「まああれか、完璧な人なんて存在しないってことなのかね」


秋津洲「はいっ、これで完成かも!!」キュキュッ

あきつ丸「むぅ…流石正月に着物を着こなしていただけはありますな。しっかりと結べているであります」

秋津洲「それにしても意外かも、浴衣の着方がわからなかったなんて」

あきつ丸「向こうにいたときはそんな余裕などありませんでしたからな」

秋津洲「そっか。ねぇ、あきつ丸…さん」

あきつ丸「ん?」

秋津洲「その、さっきは…調子に乗りすぎて本当にゴメン…なさい」

あきつ丸「……」

秋津洲「ただちょっと、あきつ丸…さんと遊びたくて、それで、その…悪気はなかったといえば嘘だけど、だけど私h」

あきつ丸「いいでありますよ」


秋津洲「…へっ?」

あきつ丸「確かに自分も大人げない面もありましたしお互いに反省することにしましょう。それと…」

あきつ丸「……秋津洲殿の口からさん付けされると何やら不気味な気分になりますので、その…あきつん、呼びでいいであります」

秋津洲「ホント!!」

あきつ丸「と、とはいえどちゃんと節度を持っての対応をですn」

秋津洲「やったー、だからあきつん大好きかもー!!」ギューッ!!

あきつ丸「ちょ、いきなり飛びかかるなっ、というか少しは礼節をもって接っしろー!!」

瑞穂「…うん、とりあえずあの二人の仲直りは成功、ですかね?」

大淀「そうですね。もっとも、また秋津洲さんが何かをやらかさなければ、という前提はありますが」

明石「うんうん、正に雨降って地固まるってね」

今日はここまでです
しかしながら更新間隔がだんだんと遅くなって申し訳ありません
なんとか今年中には完結…できるよう頑張ります
それでは、また


由良「…うーん、なにかしらこれ?」

夕張「ん、そんなに悩んでどしたの?」

由良「いや、髪を乾かそうと思ってドライヤーがないかと探しにきたらこんなのがあって」 ズイッ

夕張「こんなの?んー、見た感じヘルメットかな?」

由良「確かにヘルメットっぽいけどちょっと違う気がするのよ。一応洗面台にあるわけだし」

妖精B「それについては私が説明しましょう」 ササッ

由良「妖精さん?」

妖精B「これは私たちがノリで作ったヘルメット型ドライヤーになります」

由良「ドライヤーですか?」

夕張「っていうかノリって言いましたよね今」

妖精B「そこはまあ気にしない方向で」

夕張「いや、すごく不安になるんですけど」

妖精B「さて、由良さんもそうですが髪の長い方が多いですから髪を乾かすのにはどうしても時間がかかりますよね」

由良「そうですね、確かに普通のドライヤーで髪を乾かすとなると長い時間がかかりますし、それでも均一に乾かなくて苦労したり…」

妖精B「そこで、そんな悩みを解決するために私たちが開発したのがこのヘルメット型ドライヤーなのです!!」

夕張「うーん、なんだか深夜の通販番組みたいなノリになってきたぞ」


由良「といっても見た感じはヘルメットですけど中はどうなってるのですか」

妖精B「えーと、内部の説明はその…禁則事項でして」

夕張「なんですかその未来技術みたいなのは」

妖精B「と、とにかく!皆さんが驚くことは間違いないです!!」

夕張「強引にまとめましたね」

妖精B「まあ、百聞は一見に如かずと言いますしまずは…あっ、吹雪さーん」

吹雪「ふぇっ?どうかしましたか」

妖精B「いえ、ちょっとこっちに来ていただいていいですか」チョイチョイ

吹雪「???はい」トテトテ

夕張「って、ちょっとまさか」

吹雪「どうかしましたか?それにこのヘルメットみたいなのh」カポッ

由良「あっ」

妖精B「というわけで実験d…じゃなかった、実演者として吹雪さんに体験してもらおうと思います」

吹雪「ちょっと!いきなりなんなんですか実演者って!っていうより今実験台って言おうとしましたよね!!」

妖精B「のワの?」

吹雪「なに誤魔化そうとしてるんですか!!」

妖精B「というわけで実演を始めたいと思いマース」

吹雪「お願いですから私を無視して話しを進めないでくださーい!!」


吹雪「な、なんだか良く分からないですけどかぶり心地はそんなに悪くはないですね」

妖精B「はい、どんな長い髪の方でも対応できるような構造になっていますので」

吹雪「えっと、つまりこれはドライヤー、でいいんですよね?」

夕張「うん…たぶん、ね」

吹雪「な、なんでそんなに不安になるような事を言うんですか」

妖精B「さーて、それでは早速スイッチオン!!」カチッ

夕張「おおっ、ドライヤーの音だ」 ブーン

由良「へぇ~ヘルメットの中で均一的に乾かしていくのね」

吹雪「けどこれだとちょっと時間がかかりそうな気がするんですが」ブォーン

妖精2「安心してください、そろそろ始まりますので」 ゴゴゴゴゴ

吹雪「…始まる?」サッ、ワールド!

吹雪「!!!」オラオラオラオラオラオラオラオラ!!

吹雪「ちょっ!このなかで一体何が起こってるんですか!?」ムダムダムダムダムダムダムダァ!

妖精B「そのヘルメットのなかにはマイナスイオン発生装置やその他諸々が組み込まれていまして、そのおかげで短時間で髪を美しく乾かせるんです」キングクリムゾン!

吹雪「いやいや、これ絶対装置とかそういうのじゃないですよね!!明らかにスタンド的なものを感じるんですけど!!」カテイヲスットバシ、ケッカダケガノコル!

妖精B「気のせいですよ、それにスタンドなんて非科学的なものが存在するわけないじゃないですか」クラエ、メイドインヘブン!

吹雪「それ言ったら私たち全否定な気がするんですけど!!」トキハ、カソクスル !!

由良「な、なんていうか個性的な装置ね」

夕張「いやー、だけどこれ見てる分には楽しいわ、コレ」

吹雪「やられてる身としてはこの後の仕上がりがすごく心配なんですけどこれーーー!!!」バイツァ、ダスト!!


~ 三分後 ~

吹雪「………」ツヤツヤ

由良「か、髪の艶とかがすごく綺麗…それにとってもさらさらね」

夕張「それよりも乾かす時間とっても早いわこれ。。いや、ちょっとというかかなーり気になるところもあるけど」

妖精B「艦娘のみなさんは人数が多いですからね、『短時間で美しい髪を』を目指してみました」

吹雪「……ものすごく釈然としないんですけど、文句のつけようがないです。コレ」サラッサラ!

妖精B「気に入ってくれましたか、それは良かったです」

深雪「うわっ、吹雪髪さらさらじゃん!すっげー」

白雪「へぇ、あのドライヤーでこんなにさらさらになったんだー。…というより吹雪ちゃん大丈夫?なにかすごく疲れてる顔してるけど」

吹雪「だ、大丈夫だよ…多分。アハハ…」

磯波「そ、それじゃあ私もやってみます」カポッ!

叢雲「まっ、物は試しにやってみましょうかね」カポッ!

夕張「…由良もやってみる?」

由良「…少し落ち着いて、勇気が出たらやってみる、かな」


叢雲「ちょ、ちょっと何なのよこれー!!!」ドラララララァ!

磯波「あ、あわわわわ…」ゴールド、エクスペリエンスダ!!

如月「か、髪が痛む…というよりどうなっちょうのよこれ!?」ワァナァビィィィィィィ!!

睦月「だ、大丈夫だよ如月ちゃん。睦月がついてるからってうおおおー!!」ヤッタァァアバァァァァ!!

大淀「あーーーかーーーしーーー!!」アリアリアリアリアリアリィ

明石「これは私は関与してないってーーー!!!」アリーウ"ェ、デルチ!!



矢矧「………」

能代「………」

阿賀野「うわぁ~盛り上がってるぅ」

酒匂「なんだか楽しそうだね~」

矢矧「いや、髪を乾かすのに盛り上がるとか普通ないわよ」

能代「けど吹雪ちゃんの仕上がりを見ると…これもあり、なのかしら?」


ガシャン!!

長月「ふぅ、さて、と」スッ

皐月「お先にもーらいっと!!」パシッ!!

長月「あっ、こら皐月!それは私が選んだやつだぞ」

皐月「へっへ~、こういうのは早い者勝ちだよ!!」

長月「そんなことはどうでもいい!!とにかく返さないと私も怒るぞ!!」

菊月「なんだ長月、怒鳴るなんておまえらしくもない」

長月「いや、皐月のやつが私が狙っていたフルーツ牛乳を横取りしたんだ」

皐月「横取りなんてひどいなー、ただ自動販売機から出てきたところをさっと取っただけじゃないか」

長月「それを横取りというんだ!!」


菊月「全く…子供じゃあるまいしまた次を選べばいいだけだろうが」ハァッ

長月「…ま、まあ、それはそうだが」

菊月「そんなくだらない事で事で争っていたらいつか大けがをするぞ、長月」

長月「くっ、まさか菊月に諭されるとは…まあいい。確かに菊月のいう事にも一理あるし改めて並びなおしてフルーツ牛乳を手にいれt」

文月「あっ、ごめんね~私のでフルーツ牛乳終わっちゃったみたい」

長月「………」

菊月「………」

長月「…菊月、それは?」

菊月「…フルーツ牛乳だが」

長月「よし、それなら交換しy」

菊月「しないぞ」

長月「……つ なにをしても うばいとる」

菊月「あー、もうコーヒー牛乳で我慢しろっ!!」

長月「うるさい!!私は今はフルーツ牛乳の気分なんだー!!」ウガー!!


ギャーギャー、ワーワ!!


卯月「まったく、牛乳ぐらいで大喧嘩するなんてみーんなまだまだ子供だぴょん」ハァッ

弥生「…けど、卯月の持ってるの、フルーツ牛乳だよね。それをあの二人に渡せば喧嘩は収まるんじゃないの?」

卯月「え、えーと、喧嘩をすればそれもまた成長を助ける結果になるからうーちゃんはあえて心を鬼にしてこれを隠してるんd」サッ

弥生「長月、これ、卯月がこれあげるから喧嘩は止めなさいだって」パシッ

卯月「えっ、ちょっとまtt!!」

長月「えっ、けど…本当にいいのか?」

卯月「いやいや、うーちゃんはそんなのm」ムグッ

弥生「みんなで仲良くしてほしいから…だから喧嘩は止めて、だって…」

長月「…分かった。ありがとう。卯月」

卯月「ど、どういたしまして…だ、ぴょん…」

弥生「…うんうん、お姉さんらしいよ。卯月」ナデナデ

卯月「流石にあの状況になったらうーちゃんだって嘘ぴょんなんて言えないぴょん…それにしても弥生の意地悪…」シクシク

弥生「…さっき、盾にされたお返し…」ジトーッ

卯月「うぅ、まさか弥生にこんな形で意趣返しされるなんて…」


アイオワ「WOW!!これがあのシネマにも出てきたビン入りミルクね!!」

マックス「正確には日本の銭湯の特色品としてだけど」

リットリオ「あの映画は私たちが見ても新鮮で面白かったです。あそこまで濃い顔の人はイタリアにもあまりいませんけど」

ローマ「それにしても日本人はよくこんなものを思いつくものよね。この形状と言い中身といい」

レーベ「けどお風呂上りにはピッタリだと思うよ」

グラーフ「そうだな、えーと、飲むのにはまずキャップを外してと」キュポッ

ビスマルク「みんなちょっと待ちなさい!!」

リットリオ「どうしたんですかビスマルクさん?」

ビスマルク「いい、この瓶入りミルクには日本で常識となっている飲み方があるらしいのよ。それを教わってきたからみんなでその飲み方で飲みましょう!!」

マックス「…なにそれ、初耳よ」

プリンツ「嘘じゃないですよ!その証拠に駆逐艦の子たちはみんな同じ飲み方をしてました」

アイオワ「なるほど、日本のレーギサホウみたいなものなのね」


グラーフ「しかしミルク一つの飲み方にそんなのがあるのか。つくづく不思議な国だ」

レーベ「というよりそれ自体がどことなく嘘っぽい気もするんだけど気のせいかな?」

マックス「奇遇ね。私もそう思ったわ」

ローマ「…ちなみに、2人ともそれは誰から聞いたの?」

ビスマルク「漣よ!あと秋雲ね!」

グラーフ「…二人には悪いが、それ、完全にからかわれているぞ」

プリンツ「むー、そんなことありませんよ!!」

リットリオ「まぁまぁ、試すだけならいいじゃないですか。ここはビスマルクさんたちを信じてやってみましょうよ」

レーベ「…そうだね。それにあんまり否定しちゃうとすねちゃうし」

マックス「はぁ…誰が初めに言ったかは知らないけど大きい暁とはうまい事言ったものね」

ビスマルク「ん?今何か言ったかしら?」

マックス「何でもないわ。ただの独り言よ」


ビスマルク「いい、みんなキャップは外したわね」キュポッ!!

アイオワ「オッケーよ!!」

リットリオ「こっちも大丈夫です」

プリンツ「それではまずは腰に手を当ててください」ガシッ

ローマ「…こんな感じかしら?」ガシッ

ビスマルク「そうそう、そうしたらビンを持ってるほうの小指を立てる!」クイッ!

マックス「…小指を?」

レーベ「…た、立てたけど」クイッッ!

ビスマルク「そうしたら後はビンを口に近づけて一気に飲むだけよ!!」ゴクッ

プリンツ「はいっ!!」ゴクゴク


ゴクゴクゴクゴク…


リットリオ「ふぅ~お風呂上がりの冷えたミルクってこんなに美味しいんですね」

アイオワ「それにこの容器のおかげかしら?とてもデリシャスに感じるわ!!」

ビスマルク「どうっ、これが日本の正しいビン入り牛乳の飲み方なのよ」ドヤァッ

ローマ「…百歩譲って腰に手を当てるのは分かるわ。飲みやすいし」

グラーフ「しかし小指を立てるのはまったくわからないのだが」

プリンツ「えーと、確か赤い仮面の人がやっていたからとか秋雲さんたちは言っていましたけど」

マックス「誰よ赤い仮面の人って」


漣「赤い仮面の人が良く分からい人はトニーたけざきのガンダム漫画を見ましょう。ガルマ相手に暴走したシャアが見れますよー」

秋雲「ただし原作のシリアスは崩壊してるしある程度の下ネタに耐えられないと辛いかもよ~」

曙「アンタたちは間違った知識をビスマルクさんたちに教えるなっつーの!!」ポカッ!!

今日はここまでです
最後にものすごくマイナーなネタを放り込んで申し訳ございません。
けどあの小指を立ててジュースを飲むシャアの姿が印象に残りすぎてつい出してしましました。

それでは、また


青葉「さーて、古鷹さんたちのおかげで無事に浴衣への着替えも完了しましたし、早速行くとしますか」

加古「おー」

衣笠「ちょっと、二人だけでどこに行くつもりなの?」ガシッ

古鷹「なんだか嫌な予感がするのだけれど…」

青葉「ふっふっふっ、ずばり、今日の夕飯の独占取材です!!」

古鷹「夕飯の独占取材?」

青葉「そうです!!提督も言っていましたが今日の夕飯は間宮さんたちが腕によりをかけて作ってくれるそうじゃないですか」

衣笠「あー、まあそんなことを言ってたわね」

加古「となったらやっぱり内容が気になるのは人情でしょ、だから私たちがそのびっくりするようなちょっと取材しようかなーって思ってるわけよ」


衣笠「なるほど、あんたたちの言いたいことは分かるわ。けどね…」

古鷹「取材なら間宮さんたちも協力してくれるとは思うけど、それならなんでカメラを置いていくのかな?」

青葉「えーっと、それは…ほら、衣笠にさっき取り上げられたのもありますが」

加古「ぶっちゃけると素早く動くのに邪魔になるからかな」

古鷹「え、取材なら素早く動く必要はないよね」

青葉「い、いえ取材は常に迅速な行動こそが肝心でしてそれでですね」

衣笠「…分かったわ。あんたたち取材だとか言いつつ夕飯のつまみ食いに行くつもりね?」

青葉「ぎくっ!?」

加古「な、何故それに気づく!?」

衣笠「いやあんたたちのその不自然な行動を見てれば嫌でも気づくわよ」


古鷹「ねぇ、青葉。加古。つまみ食いなんて間宮さんたちに悪いからやめようよ。夕飯の楽しみにとっておこう。ねっ?」

青葉「くっ、さすが古鷹さん…はい、確かにそうだと思います。ですがっ!!」クルッ

加古「私たちにだって譲れないものがあるんだーーー!!」ダダダダダー!!

衣笠「あっ、こらーーー!!待ちなさーい!!」

青葉「一番に報告しますんでそれで勘弁してくださーい!!」

衣笠「…はぁ、あの二人は…こういう時だけ本当に素早いんだから」

古鷹「間宮さんたちを困らせないといいんだけど…」

衣笠「本当、そっちが心配よね」

赤城「すいません、今、つまみ食いという言葉が聞こえたのですが」ヌッ!


古鷹「うわっ、赤城さん!?」

赤城「教えてください、それは私の気のせいですか?いえ、気のせいであってほしいのですが」

衣笠「いえ…実は今加古と青葉の二人が間宮さんの所につまみ食いに向かっているところでして。情けない話ですが」

赤城「な、なんて事を…」

加賀「赤城さん、さっき聞こえた内容はまさか…!!」

衣笠「加賀さんも聞こえてたんですか!?」

赤城「…青葉さんと、加古さんが向かったと…」

加賀「今から止めに行くのは…無理、ですね」

赤城「…ええ。残念ですか」

古鷹「えっ、ど、どういうことなんです?」

赤城「……まあ、あとで本人たちに聞いてみるといいと思いますよ」

加賀「もっとも、正常に話せれば、ですが」


衣笠「そう言えば赤城さんたちが間宮さんたちのところにつまみ食いに行ったっていう話は聞かないですね?お2人なら習慣化していてもおかしくないのに」

加賀「それはどういう意味かしら」ギロッ

古鷹「あっ、すいません。つい普段のイメージから想像してしまったといいますかその」

衣笠「古鷹。それフォローになってないって」

赤城「…恥ずかしい話ですが、私達も過去一度だけやろうとしたことはあります」

古鷹「…やっぱりあるんですか」

加賀「ですが、もうあんな危険なことは二度としません」ブルッ

赤城「ええ、私たちが間違っていたんです」ブルッ

衣笠「お2人がそんなに怯えるって…そんなにヤバいんですか?」

赤城「ヤバいといいますか、まさにあそこは戦場です」ガタガタ

加賀「ええ、それも地獄のような…ですね」ガタガタ


~ 1F 厨房 ~


青葉「ふふふっ、さーて、それでは取材を開始しちゃいましょうか」

加古「まあ取材という名のつまみ食いが主な目的だけどな」

青葉「いいじゃないですか、実際に味わってみて伝えるのも記者としての使命です!!大先輩として彦○呂さんやヨネ○ケさんたちがいるじゃないですか」

加古「あの人たちは本業じゃないと思うんだけど」

青葉「もう、細かい事を気にしちゃだめですよ、とにかくレポートをですね…ん?」

加古「どうした青葉?何かあったか?」

青葉「うーん演説?ですかね、間宮さんの声だとは思うんですがこっちから聞こえるんですよ」

加古「料理前に演説?どういう事?」

青葉「ここからだとちょっと分からないですね、とりあえずもう少し近づいてみましょうか」サササッ


※警告

この後ですが、間宮さん及び伊良湖ちゃんのキャラが崩壊っていうレベルで済まされないぐらい壊れます
というより文も多少おかしい部分もあります。 ご注意ください



間宮「みなさん、私は料理が好きです」

間宮「みなさん、私は料理が好きです」

間宮「みなさん!私は、料理が大好きです」

間宮「和食が好きです、洋食が好きです、中華が好きです、フレンチが好きです、イタリアンが好きです、エスニック料理が好きです、麺料理が好きです、ジャンクフードが好きです、スイーツが好きです!!」

間宮「焼いて、煮て、煮詰めて、炙って、茹でて、蒸して、炒めて、煮込んで、生で、揚げて…」

間宮「この厨房で行われるありとあらゆる調理行動がだぁいすきです」

間宮「肉をカリカリになるまで焼いてその肉汁でソースを作るのが好きです」

間宮「ガチガチに筋張った肉をトロトロに煮込んだときなどは心が躍ります」

間宮「新鮮な魚を持ち味を損なわぬように捌くのが好きです」

間宮「魚を旨みをそのまま閉じ込めて蒸し焼きにして、うまくいったときなど胸がすくような気持ちになります」

間宮「たくさんの野菜をいっぺんに調理するのが好きです」

間宮「見たことのない野菜をありとあらゆる方法で調理し、それが上手く当てはまったときなどは絶頂すら覚えます」


間宮「みなさん、私は修羅場のような調理を望んでします」

間宮「みなさん!私に従ってくれる給付艦のみなさん!!」

間宮「あなた達はどんなどんな調理を望みますか?」

間宮「圧倒的な調理を望みますか?」

間宮「提督の期待に答えるような調理を望みますか?」

間宮「艦娘の全員を満足させられるような調理を望みますか?」

給付艦組一同「「「「「調理!、調理!調理!」」」」」

間宮「いいでしょう、ならば大調理です」

間宮「私たちは今まさに振り下ろされる包丁そのものです」

間宮「提督、そして艦娘の皆さん達を満足させるのに普段の料理ではもはや足りません!!」



間宮「大 調 理 を ! !」


間宮「一 心 不 乱 の 大 調 理 を !!」


間宮「しかし、今の状況は決していいものとは言えません」

間宮「何分急な話だったため材料の買い出し等に今の今までの時間がかかってしまいました」

間宮「私たちに残された時間は決して多くはないです」

間宮「…では質問します。時間がない分、私たちは品数を妥協すべきでしょうか?」

給付艦組一同「「「「「否っ!!」」」」」

間宮「では、手のかかる料理はやめにしますか?」

給付艦組一同「「「「「否っ!!」」」」」

間宮「その通りです。確かに時間は多くないですし、私たち自体人数は多くはないです、しかし皆さんは調理に関して言えば一騎当千の古強者だと私は信じています」

間宮「ならば、それならば不可能はないはずです!!!」

間宮「さあ、かつて彼女達を裏で支えた実力を今一度全員に知らしめてあげましょう」

間宮「調理を!!一心不乱の大調理を!!」

給付艦組一同「「「「「間宮殿!!給付艦間宮殿!!間宮総料理長殿!!」」」」」」ウォォォォォッ!!


間宮「さて、みなさんの覚悟を聞かせてもらったところで改めて担当を指定します」

間宮「料理全般の指揮は私が執ります。では、伊良湖…伊良湖さんはいますか?」

伊良湖「こちらに」スッ

間宮「伊良湖さん、あなたにはデザート全般の指揮をお任せします。あなたの実力を出し切ってください」

伊良湖「分かりました。しかし、質問なのですがどんな種類のものをどれだけ用意すれば満足してもらえるでしょうか?」

間宮「伊良湖さん。根本的に違っていますね」フルフル

伊良湖「…といいますと?」

間宮「満足してもらうのではなく、満足させるのです」

間宮「量についても同様です。彼女達の食欲は大変旺盛、並みの量では満足してもらえないと考えたほうがいいでしょう」

伊良湖「…しかし、そうなると一体私はどうすれば」

間宮「簡単なことです。あなたが思いつくものを思いつくだけ作りあげればいいのです」

間宮「量、種類について一切妥協はしなくていいです、なぜならここが私たちの戦場なのですから」

伊良湖「はっ!了解しました!!」


間宮「他のみなさんも肝に銘じて置いてください」

間宮「自分達は今修羅場にいると、自分の実力以上を出し切る覚悟で望むと!!いいですね」

給付艦組一同「「「「「はっ、間宮総料理長殿」」」」」

間宮「なに、難しく考えることはないですよ。手について物を刻み、目に付いたものを調理すればいいのです」

間宮「全てはこの機会を用意してくれた提督のため…」

間宮「そして、提督を慕う全ての艦娘のために」

間宮「総員、第一種戦闘配置!!」

給付艦組一同「「「「「はっ!!」」」」ザザッ!

間宮「さぁ、みなさん。『御馳走』を作りますよ」




青葉「      」

加古「      」


青葉「や、ヤバいです…これは」ガタガタガタガタ

加古「な、なんつーか、触れちゃいけないものに触れちゃった…な」ガタガタガタガタ

青葉「そ、そうですね、いえ、取材はやめましょうか」

加古「そ、そうだな。うん、衣笠たちも心配してたし帰ろうか」

間宮「さて、調理開始…といきたいところですが」

伊良湖「ええ、何やらネズミが紛れ込んでいるみたいですねぇ」

給付艦組一同「「「!!!」」」ギロッ!!

2人「「ひぃっ!に、逃げないt!」」

間宮「そこですねっ!!」シュッ!!

カカカッ!!

青葉「ひぃっ、フォーク!!?」

加古「な、なんでフォークが刺さるんだよぉぉ!!」


間宮「ああ、失礼しました。ネズミではなく青葉さんたちでしたか」

伊良湖「申し訳ございません。見ての通り気が立っているものでして」

加古「い、いえ、こ、こちらこそ…」

青葉「そ、それではこれd」

間宮「お詫びはします。しますが…青葉さんたちが何故ここにいたかを教えていただけないでしょうか?」

青葉「え、ええ、えええとその取材、取材でして」

間宮「成程、皆さんに今日の夕食について伝えたかったと…そういう事ですか」

加古「は、はい、イエス」

伊良湖「それにしても不思議ですねぇ。取材というのならカメラやメモなどもっていてもおかしくないはずですが」

伊良湖「…何故、お二方とも、何も持っていないのでしょうか?」


加古「あー、え、えっと、そのー、コレハ、ソノ」

伊良湖「というよりも取材でしたらもう少し堂々と入ってきていただければ私達も対応できたのですが」

伊良湖「…何故、隠れるようにいたんですか?」

青葉「いえ、それは、つまり、そのー」

間宮「…申し訳ございません。誤解かもしれないので先に謝っておきますね」

間宮「……貴方たち。もしかしたら、ええ、本当に仮の話ですが」

間宮「つ ま み 食 い を、しにきたとか…そんなことはありませんよね?」ニコッ

青葉「       」

加古「       」


間宮「…あくまで、これは個人的に思っていることではあるんですが」

間宮「私には、どうしても許せないものが2つあります」

間宮「一つは食べられることなく処分されていく料理を見ること。そしてもう一つが…」

間宮「せっかく作った料理を横から つ ま み 食 い さ れ る ことです」

間宮「もっとも、海軍にはギンバイという風習があったのでもしかしたらつまみ食いもその一環で行われてもおかしくはないでしょう」

間宮「しかし、他の誰もが許してもこの私は許しません!!」

間宮「私たちの戦場ともいえるこの調理場をいを無断で荒らすもの…そんな人たちはどうなるか、分かりますよね」

伊良湖「見敵必殺!!」

給付艦組一同「「「見敵必殺!見敵必殺!見敵必殺!」」」

間宮「…まあ、つまり、そういう事です」


青葉「       」チーン

加古「       」チーン


伊良湖「…あれ、もしかしたら」

間宮「どうしましたか、伊良湖さん?」

伊良湖「いえ、お2人は提督さんの所に差し入れを持っていきたかったのではないかと思いまして」

間宮「……成程」

伊良湖「提督さんも仕事中でしょうし、頑張ってる提督さんのために差し入れをもって行きたくもなりますよね」

間宮「確かにそうですね、では、そんな提督さんに渡せる何かいいものでもありますか?」

伊良湖「それぐらいならすぐ準備できます」ガサガサ

間宮「…さて、では今準備していますのでお2人で提督の元に届けていただけます?」

青葉「あ…ああ…は」

加古「は…はい」

伊良湖「間宮さん、準備できました」スッ

間宮「ではこちらをお願いします。…ああ、それと」

青葉「ひゃいっ!!」ビクッ!

間宮「……いえ、一応言っておきますが」



間宮「 次 は な い で す よ ?」ニコリ



青葉「       」

加古「       」


~ 提督執務室 ~


提督「…ふぅ、こっちの資料はこれでよしっと、で、こっちの報告書は…」カキカキ

コンコン

提督「ん、どうぞ」

青葉「失礼しますー」ガチャッ

加古「頑張ってる提督のために差し入れもってきたぜー」

提督「おお、すまないな2人とも」

青葉「いえいえ、これぐらいお安い御用ですよ。それにしても提督もさぼらず頑張っていますね」

加古「まったく、提督も真面目だねぇ。多少手を抜いてもわかりゃしないと思うんだけど」

提督「そういう事やってると後々めんどくさい事になるんだよ。もっとも、俺にできることと言ったらこれぐらいしかないからな」


青葉「またまた謙遜してー。みんな提督には感謝しているんですよ?」

加古「そうそう、こういう補給とかの細かい作業を提督がやってくれてるからこそみんな安心して戦えてるんだから」

提督「当たり前だろ。決戦の時に必要なものがなくて結果的に負けました、なんて自体は避けたいからな」

加古「当たり前ねぇ、まあ、そりゃそうなんだけどさ」

青葉「その当たり前が出来なかったんですよねぇ。いや、戦力の差もありましたけど」ハァッ

提督「あっ…悪い。嫌な事を思い出させたか」

加古「いや、まぁあれも仕方ないっちゃ仕方ないんだけど」

青葉「…物資切れの恐怖は前の時に散々味わいましたからね」

加古「正直もうあんなのは御免だわ」



提督「あっ、えーっと、それで、温泉はどうだった?楽しんでもらえたか?」

加古「いやぁ、なんていうかさぁ…なんだよあれ」

青葉「みんな楽しんでましたよ。ええ…ただ、あれは流石にやりすぎなんじゃないですか?」

提督「うん、俺もそう思った」

加古「はじめ入ったときはなんだこのホテルって思ったよ、いやマジで」

青葉「妖精さんたちどれだけ全力出したんですか?」

提督「知らん。むしろこっちが聞きたいぐらいだ」

加古「…で、中も中で回り切れないぐらい風呂はあるわプールまであるわ」

青葉「まだ私達も全部見てませんがまだまだ色々とあるんですよね」

提督「…ああ。俺も良く分かってないけど。まぁ、みんなが楽しんでくれてるようなら何よりだわ」


青葉「ところで司令官、まだお仕事の方は終わりそうにないんですか?」

提督「ようやく半分っていったところだな。夕食までには何とかなるさ」

加古「え、じゃあ提督風呂入んねーのか?せっかくあんのに」

提督「…あそこ、男湯がないんだ」

青葉「???それがどうかしましたか?」

提督「いやいや、そんなところにのこのこ入っていけるかっつーの!!」

青葉「みんな別に気にしないと思いますよ?水着も着てますし。ねー」

加古「まあ今更だよな」

提督「お前たちが気にしなくとも俺が気にするんだよ!!」

加古「ふーん、提督も変わってんな」

提督「いや、お前たちがオープン過ぎるだけだから。まぁ俺は食事の後にでもゆっくり入らせてもらうさ」

青葉「じゃあその姿を青葉が記念に」

提督「撮るんじゃないぞ」

青葉「ちぇー」


提督「いやぁ、それにしても甘いものの差し入れは嬉しいな。間宮さんたちに渡されたのか?」パクッ

青葉「     」ビクッ

加古「     」ビクッ

提督「…うん、美味い!!いやぁ、疲れが吹っ飛んでいくわ」モグモグ

青葉「     」

加古「     」

提督「さて、これを食べたらもうひと頑張りするか…ん、どうした二人とも」

青葉「…さい」ガタガタ

加古「…なさい」ガタガタ

提督「……青葉、加古?」

青葉「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」ハイライトオフ

加古「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」ハイライトオフ

提督「お、おい、2人とも、しっかりしろーーー!!!」

今日はここまでです

いやぁ、前回よりも間宮さんたちがヤバい事になっちゃいました
実際つまみ食いされたぐらいならここまで怒らないとは思います…たぶん

それでは、また


~ リラクゼーションルーム ~



ゴーヤ「あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”ぁぁぁ~」ゴウンゴウン

イク「ゴーヤ、いくら気持ちよかったとしてもその声はどうかと思うの」ゴウンゴウン

ゴーヤ「だっでごのまっざーじじぇあががらだにものすごくあっでぇ~」ゴゴゴ

イムヤ「これ疲れが取れる前にゴーヤが色々と壊れるんじゃないの?」

イク「否定はできないの」

シオイ「けど気持ちは分かるけよ。、このマッサージチェアに座ってると体のコリがどんどんほぐれていくもん。隠れている疲れまで消えちゃいそうだよ~」ゴウンゴウン

ろー「ねぇねぇでっち、それが終わったら他の所に行ってみようよ~」ユサユサ

ゴーヤ「だからでっち呼ぶなし。それにゴーヤは夕飯までここでずっと癒されてるからろーちゃんは一人で行ってくるといいの」


ろー「むー、ろーちゃんはでっちと一緒がいいのー!!」ジタバタ

ゴーヤ「ふん、何と言われようとゴーヤは夕飯までここにいるでち」

シオイ「もう、ゴーヤも強情だな~」

イムヤ「まあ普段散々疲れてるから気持ちは分からなくはないけどね」

ハチ「ふふっ、なんだか二人を見てると休日に出かけたい子供をなだめるお父さんを見てるみたい」

シオイ「ああ、確かにそんな感じに見えるね」

イク「正に頑固おやじなの」

ゴーヤ「勝手にゴーヤを子持ちみたいにしないでほしいんだけど」

ろー「もうっ、そんなに癒されたいのならこうするって!!」カチカチッ



マッサージ強度   弱   中   強    つ最強



ゴーヤ「ちょ、何をいじくってるでち!?」


シオイ「さ、最強?」

ゴーヤ「いや、なんでマッサージチェアにこんな項目が…ってぇぇぇぇえ」バキバキバキバキ

イムヤ「ちょ、骨の鳴ってる音がここまで聞こえてるんだけど!!」

ハチ「さ、さすが最強…」

ゴーヤ「いや、そんなこと納得してないでちょっと止めてぇぇぇぇぇぇ!!!」グニィィィィィィl!!

ろー「ふーんっ!」

ハチ「あら、ろーちゃんが完全に拗ねちゃったの」

イク「それにしてもこれ見てる分には面白いけれど本当に大丈夫なの?」

シオイ「ま、まぁドライヤーの例もあるし妖精さんの事だし大丈夫…じゃ、ないかな?」

イムヤ「最悪修復材もあるしね」

ゴーヤ「ちょ、聞くだけでも恐ろしい事言わないでぇぇぇぇ!!」ガガガガガガ


望月「ん~、初雪。それどこまで読んだ?」ペラペラ

初雪「…もう読み終わる」ペラッ

望月「おう、じゃあ次そっち貸してくれない?」

初雪「…ん」 バサッ

望月「いやー、それにしても直観通りここは極楽だわ。暑くもなく寒くもなくマッサージも出来て漫画も読み放題でオマケに飲み物もあると。まあ全部セルフサービスだけど」

初雪「…多少の不便は仕方ない」

望月「だよねー、あと残念なのはネット環境がないって事だけど、流石にそこまでを望むのは贅沢ってもんかな」

初雪「…それがあったら私ずっとここに引きこもれる自信がある」

望月「あー、アタシも自信あるわ。その前にたぶん長月あたりに連行されるだろうけど」

初雪「……だったら、こっちに引き込めばいい」キラッ

望月「引き込む?無理無理。他のみんなが黙ってないよ。っていうかそれはそっちも同じでしょ」

初雪「………」コクッ


三日月「全く、いきなり姿が見えなくなったと思ったらやっぱりここに来てたんですか」ハァッ

白雪「確かに2人がここを楽しみにしてたのは分かってましたがせめて一声かけてくれほしかったんですけど」

初雪「…そこは素直にゴメン。けど、気づいたら行動に移してた」

望月「それに下手したらここに来る前にどこかに連行される可能性もあったしなー」

三日月「そんなことしないですよ」

望月「んー、だったらさっきアタシが気を失った時の事を聞きたいんだけど」

三日月「まぁ2人ともここで大人しくしてる分には問題ないですかね」

望月「いや、だから気を失ってるときの事をさ」

白雪「そうですね。それではお2人とも食事の時にはちゃんと来てくださいね」

初雪「…大丈夫。食事の時間は絶対に守る」

三日月「もっちーもお願いしますよ」

望月「いや、私の質問は無視かよ」


望月「全く、あの二人も大概お節介だよな。そう思わないか?」

初雪「…うん。けどああやって気にかけてくれるのは嬉しいよ」

望月「初雪もか…まぁ、アタシもだけど。本当にお節介な奴らだと思うよ。そりゃあ姉妹艦だし当然なのかもしれないけどさ。だけど…」

初雪「……だけど?」

望月「こんな奴に気を使わなくてもいいのに…って思いたくもなるんだよ。アタシなんか放って置いてくれればいいのにってね。けど、その優しさが何だか本当に嬉しくて、その…申し訳なくてさ」

初雪「………」

望月「だからこそ、こんなアタシだけどみんなを守りたいとも思うし大事にしたいって思ったり…ってナシナシ!!こんなんアタシのキャラじゃなかったわ。ってことで初雪も今のは忘れて」アワアワ

初雪「………」

つスマホ

望月「ちょっと、なんだよそのスマホ。ってまさか今の!?」

初雪「……ぶいっ」 REC

望月「ちょっ!ま、マジで消してっ!!んなもん他のみんなに見られた日には」

初雪「…残念、もう送信した」ピッ!

望月「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!?」

初雪「…まぁ、怒られることはないと思うよ?」

望月「もっとタチが悪いっつーの!!」


隼鷹「んー、なんか騒がしーな?」

千歳「いいじゃないの。そこまでギャーギャー言い合ってるわけじゃないんだから」

ポーラ「きっと痴話喧嘩みたいなもんですよ~」

飛鷹「アンタたちは人の事よりも自分の体のことを心配してなさい」

千代田「そうそう」

隼鷹「ふぁ~い」

ザラ「それでは私たちはほかの場所を散策してきますから3人共安静にしててくださいね」

千代田「く、れ、ぐ、れ、も、お酒なんて飲まないように!!」

千歳「大丈夫よ。っていうよりどれだけ信用ないのよ私達」

ポーラ「そうですよ~私たちの事を少しは信用してください~」

飛鷹「こういう時に普段の行動が物を言うのよ」

千代田「というよりお酒のためにあんなゆでだこになった姿を見れば信用なんてできなくなるでしょ」

ポーラ「いや~あれはポーラ達にも想定外でした~」


隼鷹「いや~それにしても3人のおかげでだいぶ回復したわ」

千歳「本当、感謝してもしたりないわね」

飛鷹「だったら今度からはあんな無茶なことはしないでよ」

ザラ「流石に今度あんなことがあったら面倒見ませんからね!!」

ポーラ「了解で~す」

飛鷹「はぁ…まったく」

千代田「それじゃあ私達も行きましょうか」

ザラ「そうですね、それじゃあまた食事の時に」スタスタ

ポーラ「は~い、いってらっしゃ~い」


隼鷹「……さて、鬼、もとい飛鷹たちは行ったわけだが…用意してるか?」

千歳「ふふっ、私を舐めないでよね」ガサガサ

ポーラ「流石に大瓶を隠すのは無理でしたが、小瓶なら問題ありません~」ゴソゴソ

隼鷹「おっ、日本酒に…ポーラのは?」

ポーラ「ワインです~これとっても美味しいんですよ~」

千歳「で、隼鷹はないなんて事は…」

隼鷹「あると思うかい?」ササッ

ポーラ「おおっ、ウィスキーですか。いいですね~」

隼鷹「しっかし見事に種類がバラバラだな」

千歳「いいじゃないの。どうせ小瓶だし食前酒みたいなものよ」

ポーラ「そうですよ~それにあまり飲み過ぎるとザラ姉様たちにバレてしまいますし」

隼鷹「…だな。まっ、バレない程度にこそこそやるのもまた粋なものってね」

千歳「なーに言ってるのよ。まあ確かにそういうのも悪くないかもね」


ポーラ「それじゃあ、駆け付け3杯という事で~さっそく飲んでいきましょ~」

隼鷹「よーし、準備はオッケーか?」

千歳「大丈夫よ」

ポーラ「それじゃあ…そうですね、とりあえずこうしてゆでだこから回復して無事にお酒が飲めることに感謝して」




3人「「「かんぱーい!!」」」




「へぇ、乾杯、ねぇ…」

「あれだけ安静にしていてって言ったのに…」

「お~ね~ぇ~?」


隼鷹「ひ、飛鷹…で、出かけたんじゃ」

飛鷹「万が一の事もあるかなって思って見に来たのよ。…まぁ、正解だったみたいね」

ザラ「それにしてもこれ、本当にどこに隠していたのかしら…ねぇ、ポーラ?」

ポーラ「あ、あのこれはその胸の谷間に…って何言わせてるんですかぁ~ザラ姉s」

ザラ「そ う い う の い ら な い か ら」

ポーラ「あ、あ、あ…はい」

千代田「…まぁ、とりあえずこれは没収するとして」ササッ

千歳「そ、そんな!せめてこの一杯だけh」

千代田「お 姉 ?」ゴゴゴゴゴ

千歳「ひぃっ!!」


飛鷹「…まぁ、そうね。とりあえず」

ザラ「ええ。色々とありますが」

千代田「まずは平和的に」



3人「「「ちょっと、お話ししましょうか…?」」」ゴゴゴゴゴ



隼鷹「     」チーン

ポーラ「     」チーン

千歳「     」チーン


ギャァァァーーー!!!

今日はここまでです
途中、寝落ちしていたため時間が飛びました
ちなみに初雪の送信相手は睦月型全員だったりします

それでは、また


  ~ ~ ~


大和「…ねぇ武蔵、ちょっと気になったことがあるのだけど」

武蔵「何だ?といっても言いたいことは察せるが」

大和「こう、私も実際に行った事がないから適当な事はいえないけど、こういう所の遊び場的なものって、卓球台とか、よくてこじんまりしたゲームセンターみたいなものぐらいしかないと思っていたんだけど…」

武蔵「そうだな、少なくとも私もここに来るまでそう思っていた」

大和「そうよね、だけどコレって…」チラッ



~アミューズメントパーク カンコレ!!~なんでもあります、揃ってます!!

http://www.nicovideo.jp/watch/nm4443899?ref=search_tag_video&ss_pos=1&ss_id=5ba44408-b073-4dbd-8ebb-693853570e33



大和「どうみてもこじんまりとしてないわよね。これ」
 
武蔵「…商業施設か何かかここは?」

大和「提督は楽しめるだろうとは言ってたけど、内容も大きさも正直色々と私の想像を遥かに超えていたわ」


~ シアタールーム ~


山雲「わぁ~たくさん映画がありますね~」キョロキョロ

朝雲「本当、どこのTSU○AYAよ」

朝潮「成程、ここで選んであちらのシアタールームで鑑賞するという感じなのですね」

満潮「見た感じそんなところね。それにしてもアンタたちは映画なんかでいいの?向こうも色々とあるみたいだけど」

大潮「エヘヘ、実はさっきのゲームでちょっと疲れちゃいまして少し休みたいんです」

荒潮「誰かさんが張り切っちゃったからね~?誰かとは言わないけど」

霞「それもう言ってるようなもんでしょ!!どーせ私達のせいって事でしょ」

満潮「ちょっと、私まで巻き込まないでよ」

霞「なによ!!あんたが一番ムキになってたでしょ」

満潮「はぁ!?それはこっちのセリフよ!!」

2人「「グギギギギ…」」

霰「……どっちもどっち」ボソッ

荒潮「よねぇ~」


朝潮「2人とも、こんな所で争っていても仕方ないですよ。時間も限られていますし早く選んで鑑賞しましょうか」

満潮「ぐっ…わ、分かったわよ」

霰「…けど、何を見よう?」

朝雲「そうね、多分みんな見たいのもバラバラだろうし」

山雲「それじゃあみんなでひとつづつ選んでその中から決めましょうか~」

大潮「賛成です!!」

荒潮「じゃあ、決まったらここに集まりましょうか~」

霞「はぁ…まったく面倒ね」

満潮「…まぁ、どうせ朝潮とかが選んだのになるだろうし私は好きに選ばせてもらおうかしら」ガサガサ

霞「…そうね、まっ、どうせ見ないし…」ガサッ


 ~ しばらくして ~ 


霞「……そうね、この事態を想定してなかった私が悪かったわ」

満潮「おおかた荒潮辺りがホラー映画を放り込んでくるだろうとは思っていたけど」

霞「まさか荒潮だけじゃなくて…」



朝潮つ デビルマン(実写版)

荒潮つ 死霊の盆踊り

大潮つ ドラゴンボールエボリューション

朝雲つ トランスモーファー

山雲つ 恐怖!!キノコ男

霰つ  メタルマン



満潮「なんで全員でネタに走ってんのよーーー!!!」


霞「まず朝潮!!なにそれ!そんなものを上映して私達を悪夢に陥れたいの!?」

朝潮「いえ、荒潮になにかすごい映画がないかと聞いたらこれを渡してくれまして」

霞「そりゃあすごいでしょうね、ひどい意味でだけど!!」

荒潮「あらあら、けど私は嘘は言ってないわよ~」

満潮「まあそりゃあそうでしょうね。で、あんたのは…もういいわ」

荒潮「あら、反応が冷たいわね~」

満潮「元々アンタはネタを入れてくると思ってたからはじめから参考にするつもりはなかったわ」

大潮「はいっ!私のはいい映画ですよ!!なんせみんなが絶対に知ってるタイトルですから」

満潮「だったらなんでアニメ映画の方じゃなくてそっちを持ってきたのよ…」

大潮「見たことなかったからです!」

霞「一生見なくていいわよそんなもの」


満潮「…で、なんでまた朝雲はそんな映画を?」

朝雲「えっ、だってこれ話題になったじゃないの。ほら、声優にアニメの人を使ったとかで」

満潮「うん、それは別のほうね。というか比べるのもおこがましい別物だけど」

山雲「私は野菜繋がりです~。それにキノコは友達ですし~」

霞「そのタイトルに恐怖ってついているのは気にならなかったの?」

山雲「キノコにも怖い種類がありますよ~」

霞「で、ラストは霰だけど」

霰「…んちゃ、とうよりロボットつながりで…なんちゃって」

霞「アンタの場合はボケてるのか本気なのか分かりずらいんだけど」

満潮「全く…ロクな映画がないじゃないのよ」

霞「本当ね…はぁっ」


荒潮「あらあら~それにしてもおかしいわね~」ニヤニヤ

山雲「そうですね~まだ」ニコニコ

山雲「私たちは2人の映画を紹介してもらってませんよね~」

朝潮「ふむ、確かにそうですね」

満潮「!!!」

霞「あ、あんたたちまさかそれを狙ってわざと!!」

朝雲「…ゴメンね、2人とも」

荒潮「それじゃあ2人の選んだのから見るという事で~」

霞「い、いいわよ!!もうこうなったらドラゴンボールでも」

満潮「そ、そうね、デビルマンでも別に私はb」

大潮「はいはい、2人とも観念してくださーい」ヒョーイ


霞「ああっ!!」

満潮「ちょっ」

朝潮「何々、2人の選んだのは…」


満潮つ ワンニャン時空伝

霞つ  オールスターズDX


荒潮「あら、随分可愛らしいわね~」

霰「…なんだか意外」クスッ

満潮「…なによ、笑いたければ笑いなさいよ」

霞「…いいでしょう、私がこういうのを選んだって」

大潮「全然問題ないです!!むしろどっちも見てみたいです!!」

朝雲「まあ面白そうよね。少なくとも私たちの選んだのよりは」

山雲「それじゃあこの二つから多数決で選びましょうか~」


ソレジャーコッチガイイヒトー、テヲアゲテー


満潮「ううっ、なにこの羞恥プレイ…」

霞「皆が選んでるのを見るだけでもものすごく辛いんだけど…」


  ~  シアタールーム 別室  ~


鈴谷「いやぁ~それにしてもまさかこんなのがあるとはねぇ~」

三隈「あの話題作『君の名は』がここで見られるとは思いもしませんでしたわ」

最上「聞いたことはあったけど見たことはなかったんだよね。けど本当に面白いのかな?」

鈴谷「あんだけ話題になったんだしそりゃあ面白いっしょ!!私もよく内容は知らないけど」

熊野「まあ初めから内容が分かっていたら面白さも半減しますそれでいいのでは?」

鈴谷「そだねー、そういえばこの映画の監督って他の作品もあったんだね。知らなかったよ」

最上「えーっと、確か『秒速5センチメートル』とか『ほしのこえ』とかいろいろとあったよね。後で時間のある時にでも見てみようか」

熊野「そうしましょうか。けどタイトルからして内容はきっと素敵なラブロマンスみたいなものが想像できますわ」


三隈「秒速5センチメートル…確か桜の花びらの落ちる速度、でしたか」

最上「へぇ~三隈って物知りだね」

三隈「い、いえちょっとした雑学みたいなものですし。まぁ、私とモガミンみたいなラブストーリーならいいと思いますけど///」ボソッ

最上「ん?三隈なんか言った?」

三隈「な、なんでもありません!!」

鈴谷「なーにやってるんだか」

熊野「まあなんにせよ仲が良いのはいいことですわ」

鈴谷「これで内容がものすごおーく鬱になるようなないようだったら逆に笑えるんだけどね」

熊野「流石にそれはないでしょう。そんなタイトルで内容がそんなのだとしたらそれこそ誰得になってしまいますわ」

鈴谷「だよねー、んなわけないかアハハハハ」


あきつ丸「む、むぅ…」

瑞穂「あきつ丸さん。どうかしましたか」

あきつ丸「い、いえこういう映画、というか娯楽というものに慣れていないものでどうしていればいいか途方にくれているのでありまして」

瑞穂「大丈夫ですよ、気を楽にして見ればいいんですから」

あきつ丸「そ、そうですね…心配をおかけして申し訳ないのであります」ペコリ

瑞穂「いえ、だからそんなに謝らなくても」

秋津洲「みんなー、秋津洲がみんなのためにドリンクを持ってきたかも!!」ガチャッ

鈴谷「おっ、サンキュー!!」

三隈「秋津洲さん、ありがとうございます」

秋津洲「ふふっ、どういたしましてかも!!」


あきつ丸「あ、ありがとう…その、秋津洲殿」

秋津洲「おおっ、あきつんから素直なお礼ってもしかしたら初めて聞いたかも」

瑞穂「秋津洲さん、あまりからかわないであげてください」

秋津洲「じょーだん、じょーだんかも」

秋津洲「…で、これが鈴谷んたちのリクエストのコーラと」カチャッ

秋津洲「くまりんこたちのリクエストの紅茶。で瑞穂ちゃんリクエストのウーロン茶と」カチャカチャ

瑞穂「ありがとうございます。ってそれは…」

秋津洲「はいっ!!あきつん専用特製謎ジュースかも」


ゴゴゴゴゴ…


あきつ丸「…なんですか、このおぞましい色をした物は?」

秋津洲「あれ、あきつん知らないの?結構流行ってるんだよ謎ジュース」

あきつ丸「そ、そうなんでありますか鈴谷殿?」


鈴谷「あー謎ドリンクね。まぁドリンクバーとかではやったりはするかな。一度ぐらいは」

あきつ丸「そ、そうなんでありますか…」

秋津洲「ねー、嘘じゃないでしょ」

熊野「鈴谷、それは罰ゲームとかでやるものでは?」ヒソヒソ

鈴谷「いや、なんだか面白そうだし」ヒソヒソ

あきつ丸「ま、まぁそれならいただくのであります」ゴクッ

あきつ丸「って甘苦っ!?」ゲホッ!

秋津洲「甘苦く、そしていて毒々しい色彩。これを飲み合うのがトレンドなのかも」

あきつ丸「と、トレンドなら仕方ないのでありますね…」

瑞穂「秋津洲さん、バレたらまた後で怒られますよ」ヒソヒソ

秋津洲「大丈夫、今のあきつんなら許してくれるかも…多分」ヒソヒソ

最上「はい、それじゃあそろそろ上映始めるよー」

全員「「「「「「はーい」!!」」」」」」


~ ビリヤード ~


金剛「オーウ!コレはまた懐かしいものがありマスネー」バンバン!

霧島「ビリヤード台ですか。そういえば英国ではビリヤードといえばかなりメジャーな遊戯でしだね」

金剛「そうデース!かの有名なシャーロックホームズも好んでいた由緒正しきスポーツなのデスヨ」

榛名「へぇー、ビリヤードってスポーツだったんですか」

金剛「イエス!!もっとも他のスポーツみたいにそこまで体は動かしていませんが。そうだ、ちょうどいいですしみんなでナインボールしませんか?」

比叡「ナインボール?というとあのロボットの?」

榛名「比叡姉様、多分そっちのイレギュラーとは関係ないかと思いますが」

霧島「えーと確かナインボールというと1から9まで順番にボールを落としていくゲーム…で良かったでしょうか?姉様」

金剛「そうデス。ビリヤードの中でもとってもポピュラーな遊び方なのですヨー」

榛名「興味はあるんですが…恥ずかしながら榛名はビリヤードの経験がないんです」

霧島「実は私も…知識としてはあるんですが」

比叡「うーん、ロボのほうなら得意なんだけどなー」


金剛「大丈夫デス!ルール自体は複雑なものでははないですし、打ち方とかが分からなくても私がその都度教えていきマース」

霧島「成程、それなら私たちでも安心ですね」

榛名「けどいいんですか?せっかくのゲームなのに金剛姉様に負担がかかってしまうのでは…?」

金剛「ノープログレムデース!!可愛い妹達に教えるんですからむしろ楽しいデスよ」

比叡「か、可愛いだなんて、そんな…姉様、みんなの前で大胆すぎです///」

霧島「大体想像つきますけど一人で盛り上がらないでください」

金剛「まあ日本には習うより慣れろというコトワザもありますし、さっそくやっていきまショー」

榛名「はいっ!よろしくお願いします。金剛姉様!!」

比叡「比叡も!気合!入れて!いきますよー!!」

霧島「それでは姉さま、不慣れで申し訳ありませんがよろしくお願いします」

金剛「ハーイ!それじゃあレッツ、スタートデース!!」


~ 数ゲーム後 ~


榛名「…てぇ!!」コーン!ガコッ!!

金剛「オーゥ!榛名、ナイスデース!!」パチパチ

霧島「お見事です。姉様」

榛名「そ、そんな…たまたまですよ」

金剛「ノーノー、榛名もですけどみんなとっても上手くなってマスヨー!」

霧島「ひとえに金剛姉さまの指導が上手だったおかげですよ」

金剛「いえ、私の力なんて微力ですしやっぱりみんなが優秀だからデース。そんな優秀な妹たちがいて私としてはとっても嬉しいデース!」

霧島「褒め過ぎです。やはり金剛姉さまの始動の賜物ですよ」

榛名「そうです!!やはり金剛姉さまの力があってこそです!ですよね比叡姉様」クルッ



比叡「ぐぬぬ…」 パルパルパルパル


霧島「あっ」

榛名「…比叡姉さま?」

比叡「…はっ、ええ、全部金剛お姉さまのおかげですよ!はいっ」アセアセ

金剛「えへへ、ちょっと恥ずかしいのデース///」


比叡『ぐぬぬ、榛名ばかり褒められてなんだかとっても悔しいです』 シンコキュー

比叡『っていけないいけない。こんな嫉妬していては金剛姉さまに嫌われてしまうわ』 シンコキュー

比叡『ここはやっぱり私も金剛姉さまを驚かせるようなショットをしてみせて、それで…』シンコキュー

 ~ ~ ~


比叡『とぉっ!』コーン!ガコガコガコッ!!

金剛『ワァーオ!!こんな華麗で美しいショット、私いままで見たことがないデス!比叡、とっても凄いですヨー!?』

比叡『いえ、これも全部姉さまのおかげです。私はただ、金剛姉さまを思いながら打っただけですので…』

金剛『比叡…私はようやく今、とても大事なことに気づきまシタ』

金剛『こんな華麗なショットを打てる大切な妹の気持ちに…』

比叡『姉さま…』

http://www.nicovideo.jp/watch/nm17170805?ref=search_tag_video&ss_pos=30&ss_id=98e83aaa-8897-4ba1-bae2-b7e95cb5aee6

 ~ ~ ~

比叡「…で、その後二人は幸せなキスをして、そして…キャー!?」 バタバタ

金剛「比叡ー、次は比叡の番ですヨー?」

比叡「ひゃい!?し、失礼しましたー!?」

榛名「比叡姉さま…大丈夫でしょうか、なにか考え事をしていたみたいですが」

霧島「大丈夫です。姉様からしたらある意味平常運転ですので」


比叡「それでは、比叡…行きます!」

比叡『落ち着いて…落ち着いて打つのよ私。そう、さっきのイメージみたいに』スゥー

比叡『イメージするのは、そう…主砲を発射するときみたに!!』キッ!!

比叡「…てぇぇぇぇい!!」バコォッ!

比叡「…ばこっ?」ヒューン

金剛「ごふぉっ!?」ゴスッ!!

比叡「ね、姉さまーーー!?」 ガコッ

榛名「な、なんていう事でしょう」

榛名「比叡姉様が打ったボールが宙に舞い上がり、と思ったら金剛姉様を直撃したと思ったらそのボールがちゃんと次のボールに当たって穴に入っていったと…」

榛名「これは…一体…?」


霧島「…ジャンプショット」

榛名「えっ知っているのですか霧島!?」

霧島「はい、ショットのとき、間に邪魔なボールがある際にあえて打球を浮かせてボールを避けるテクニックです」

霧島「とはいえテクニックの難易度的に言えばかなり高度ですし今回みたいに人に当ててそのボールを当てて入れるなんてことはまず有り得ません」

霧島「言い方を変えれば神業と言っても差し支えないかもしれません」

榛名「そんなショットを身につけていたなんて、流石比叡姉さまです!!」

霧島「まぁ、これを狙ってやったとしたら相当だと思いますけど…」チラッ

比叡「姉様、金剛姉様ーーー!!!」

霧島「…あの反応を見るに完全に不幸な偶然だと思います。まあ狙ってとしたらそれはそれで大問題ですけど」


榛名「ってそれよりも金剛姉さまは大丈夫なんでしょうか!?」

金剛「わ、私は大丈夫デース…俗にいう、が、顔面セーフということで…」フラッ

霧島「それ全然セーフじゃないですよね!?」

比叡「しっかりしてください姉さま!!」 ユサユサ

金剛「ひ、比叡…さっきのショットは、と、とても素晴らしかったですが…」

金剛「ただ、今度は、肩の力を抜いて、も、もうすこしリラックスして打てば…いい、と」ガクッ

比叡「ね、姉さまーーー!!!」

霧島「…気絶しただけですね。それでも安静にしていた方がいいですが」

榛名「け、けど元気そうで安心しました」

霧島「…まあビリヤードのボールが顔面に当たってこの程度で済んだのは幸い…といえますかね?」

比叡「あーん!どうして私っていつもこうなるのーーー!!」ウワーン!!


 ~ ~ ~

明石「…よしっ、これでおわりっと!!」コーン!ガコッ!!

大淀「ナイスショット!」 パチパチ

明石「いやぁ~正直始めるまではこれって面白いのかな?とは思ったけどやっていくとなかなかに楽しいわ」

大淀「単純なようでゲーム性もなかなか奥が深いですからね」

明石「しかし意外だねー、大淀がビリヤードが得意だったなんて」

大淀「あら、そんなに意外ですか?」

明石「うーん、まぁ大淀ってあまり遊びに行くとかしてるようなイメージがなかったから。どっちかっていうと仕事優先みたいな感じで」

大淀「まあ確かにそうですね。ですがビリヤードとかも仕事に使えるんですよ?」

明石「使えるって…一体どこでさ?」

大淀「大本営のみなさんとの付き合いでですよ」

明石「あっ、そっちか。成程」


大淀「向こうはこちらと違いかなり厳格ですからそれなりに娯楽も限られてるみたいなので、ビリヤードとかは数少ない娯楽なんです」

大淀「だから私も付き合う上でできるようになった…という感じですかね。勿論麻雀やダーツもですが」

明石「へぇー、知らなかったわ。道理で得意なわけだ」

大淀「そういう所はあまりこちらでは関係ない話ですから知らなくても無理もないですが」

明石「あっ、そうだ。じゃあ質問なんだけど」

大淀「はい、なんでしょうか?」

明石「ほら、そういうのって付き合いとはいえど賭けが絡んでくるときってあるじゃん。そういうのはどうなの?」

大淀「賭けですか…あまりそういう人はいませんね」

明石「へぇ~、ってあまりって事は?」

大淀「勿論そういう人もいますよ。もっとも、賭ける内容はここの機密情報や私自身、駆逐艦の引き渡し等人によって色々ですけど」

明石「…マジで?ってそれかなりやばいんじゃないの!?さすがにそういう勝負は」

大淀「全部受けてますが何か?」

明石「なっ、なにやってんのさーーー!!」


大淀「?そこまで驚くことですか」

明石「そりゃ驚くよ!!ってまさかもう既にそういう情報を流したりとかもしかしたら大淀自身も…!!」

大淀「してませんよ。だって私、負けませんし」

明石「いや、負けないってそんな簡単に…」

大淀「…そうですね、それではこのナインボールを例にしますと」スッ

大淀「ブレイクショットをしてから、もしくは相手のミスでこっちの番が回ってきたら」バコーン!

大淀「一度もミスをせずにこんな風にボールを全部入れていけば…」ガコガコガコガコガコガコガコ!!

大淀「ほらっ、全然問題ないです」ガコッ

明石「        」

大淀「こんな感じで大体5~6回ぐらい相手をすればたいていそこで相手の心が折れますから。あっ、賭けの際に相手に破格の条件を飲ませますから結果的にはプラスになったりしますね」

大淀「麻雀やダーツもそうですね。要は負ける前に相手を叩き潰せばいい…それだけですよ」ニコッ

明石「……大淀って凄いね。色々と」

大淀「そうでもないですよ。そうだ、明石がよければ今度一緒に大本営に行きますか?多分賭けに乗ってくれる人はいますけど」

明石「丁重にお断りさせていただきます」ペコリ

今日はここまでです

今回のネタの謎ジュースは出典は咲日和だったりします
要はドリンクバーのジュースを適当にミックスしたという感じです。勿論美味しくないです
後は映画のネタはニコニコのゆっくりクソ映画レビューを参考にさせていただきました。気になった方は後悔しない程度に見てみてください

それではまた


~ ミニ四駆広場~


日向「おおっ…こんな素敵なものがあるとは!!」キラキラ

伊勢「あぁ~懐かしいねこれ。見たことだけはあったよこういうコース」

日向「ミニ四駆を走らせるのにはこういうコースは必須だからな。最も、最近ではあまり見なくなってしまったがな」

伊勢「まぁブームだからね。で、どうするのさ日向。向こうに色々とあるみたいだけど」

日向「もちろん組み立てて走らせるさ。さて、いったい何があるのだろうか…」ガサガサ

伊勢「ふふっ、本当に日向ってこういうのが好きだよね~」

島風「あれ、2人ともなにやってるの?」ヒョコッ

時津風「なんかレーン?みたいなのがたくさんあるけど…なにこれ?」

雪風「流しそうめんの機械か何かでしょうか?」

天津風「何言ってんよ、普通こんな所で流しそうめんなんてしないでしょ」

初風「いや、もうちょっと突っ込む所があると思うんだけど」


伊勢「ああこれはね、ミニ四駆っていうおもちゃ?のコースなのよ」

島風「みによんく?」

時津風「なにそれ?」

伊勢「あちゃ~、みんなは知らないのか。いや、時の流れは怖いわ」

雪風「それで、そのみによんくというのは何なのですか?」

伊勢「んー、といっても私もそこまで詳しくないんだけど」

日向「なら私が説明しよう」ヌッ

島風「おうっ!?」

初風「ひっ!?」

伊勢「ちょっ、いきなり出てこないでよ日向。みんなびっくりしちゃったじゃん」



日向「それはすまない。しかしどうやらミニ四駆の歴史を知りたがっていたみたいだからついいてもたってもいられなくなってな」

天津風「いえ、私たちはそこまで詳しく知りたいわけじゃ」

日向「なに、そんなに遠慮することはない。皆のためにゆっくりと説明していこうじゃないか」

時津風「あれ、日向さんってこんなキャラだったっけ?」

初風「いや、私が知るわけないでしょ」

日向「まず初めにミニ四駆の歴史自体はかなり古く田宮模型のクイックレーサーという模型から始まっていて、それが後に子供でも安心して作れるようパーツを極力簡略化したレーサーミニ四駆として販売されることになったが、これにはある問題点があってそれは…」ペラペラペラペラペラ

島風「うぅ~説明がながーい!!」

日向「何をいうか。基本から学ぶことが勉学にとっては一番重要なことだぞ島風」

天津風「いや、そもそもミニ四駆って勉学なんですか」

日向「?当たり前だろう?」

時津風「言いきっちゃったよ」


初風「はぁっ…この流れだとこれはもう最後まで聞くしかないのかしら」

天津風「かもしれないわね」

日向「…まあいい、それでだが」

伊勢「まあ、要はこういう事よ」シャーッ!!

島風「うわーっ。はっやーい!!」

時津風「へぇ~こういう感じのおもちゃなんだ」

日向「おい伊勢。何故話の腰を折るような事をするんだ」

伊勢「いや、みんな日向の説明に完全に参ってたからね。それに実物を見せて説明してあげるのが一番でしょ」

日向「む、むぅ…」

天津風「ところで伊勢さん。今走らせているこれ?はどうしたんですか?」

伊勢「あーこれ?向こうに置いてあったからちょっと持ってきたのよ。まあこれは完成品だけど本来は自分で組み立てるんだけどね」


雪風「えっ、これって自分で作れるんですか!?」

伊勢「まあだいたいは形になってできてるんだけど、そこから自分で少しずつ手を加えていって自分の好みに仕上げていくのよ」

初風「へぇ~、全部が子供向けってわけでもないのね」

伊勢「そうそう!…で、こだわりすぎちゃった見本がこれね」つ日向

初風「…ああ」

天津風「成程、良く分かりました」

日向「??まあ何にせよミニ四駆の事を少しでも理解してくれたのならならそれでいいが」

島風「ねぇねぇ、それなら早速作ってみたいんだけどー」

伊勢「そうだね、それじゃあみんなで試しに作って走らせてみようか!」

「「「「「「わーい!!」」」」」」

伊勢「…ってなんで日向も一緒になって喜んでるのさ」

日向「悪いか?」

伊勢「いや、まあその…いいや、もう」

 
 ~   組み立て中   ~


伊勢「という訳で第一回鎮守府温泉記念杯開幕ー!!」

日向「まぁ要は試し走行だがな」

伊勢「いいじゃん、こういう方が面白いし」

初風「それにしても本当に簡単にできたわね」

時津風「パーツも色々とあるから楽しいね~」

天津風「…にしても、これだけのパーツやらキット、いったいどこから集めたのかしら…」

雪風「きっと妖精さんの力です!!」

島風「ふふっ、なんにしても競争なら負けないんだからねっ!!」 

雪風「雪風だって負けませんよ!!」

日向「私だって負けるものか」

伊勢「いや、日向は自重しなさいよ」


伊勢「さて、それじゃあ改めてルール説明…と言っても単純だけど一般的な0型レーンで先に三周した人が優勝ねー」

伊勢「で、審判は私で出場者の機体は以下の通りね」

1島風 連装砲ちゃん四号(プロトセイバーJB)
2初風 とにかく丈夫そうなの(ブロッケンギガント)
3時津風 まるっこ(シャイニングスコーピオン)
4天津風 連装法くん四号(プロトセイバーエボリューション)
5雪風 くまさん号(ミニ四駆くまモンバージョン)
6日向 瑞雲零式(ゴッドバーニングサン)

伊勢「なんというか…まぁ、みんな個性的なの選んだね」

日向「なに、こういう所に個性が出てくるのがミニ四駆の醍醐味というやつだ」

時津風「けどこうやって名前をつけてあげるととなんだか愛着がわくねぇ」

雪風「本当に相棒って感じがします」

初風「私はとりあえず無事に走ってくれればいいわ。ぶつからずに吹っ飛ばなければそれで…」

天津風「ちゃんとコースがあるから衝突とかはしないでしょ…たぶん」


伊勢「さぁ、それじゃあそろそろ行くよー、セットしてぇー」ウ"ゥーッ

伊勢「それじゃあ…レディー、ゴー!!」シャァァァァ---

天津風「ちょっ、何よあの速さは」

伊勢「おおっ、早い、一気に抜けたのが島風の連装砲ちゃんだー」

島風「ふっふーん、なんか速そうなモーターとか電池とか取り付けたから早いのは当たり前だよ!!」

雪風「ああ、あの稲妻とか竜巻とかついていたやつですか」

天津風「ああ、さすがに非公式とか書いてあったから使わなかったけど…あんなに早くなるものなのね」

島風「ふふっ、これで島風の独走だーーー!!」

日向「…甘いな」ガコッ

時津風「あっ」バシーン!!

伊勢「おおっ、島風の連装砲ちゃんがあまりの速さでコーナーを曲がり切れずにコースアウトしたー!!」

島風「れ、連装砲ちゃーん!!!」


初風「成程、あまりに早すぎるとあんな感じ吹っ飛んでにコースアウトしてしまう訳ね」

天津風「大丈夫なの?あれ」

島風「…良かったー、損傷なしだ」

伊勢「まあよほど無理な改造をしてなければ壊れないよ、ミニ四駆って割と丈夫だしね」

初風「ってレースの方は…あっ」

伊勢「おーっと、なんと日向の瑞雲零式と雪風のクマさん号が並んだー!?」

初風「いやおかしいでしょ。私の機体は重いからだし時津風と天津風のはほとんどいじってなかったから遅いのは分かるけどなんで日向さんの機体があんなに早いのよ」

日向「単純な事。お前たちとは経験が違うからな」

時津風「えー、まさかあの時間で色々とやったの?確か日向さん皆に色々と教えてたよねー」

日向「…まあな。ちなみに雪風の機体をいじらせてもらったのも私だ」

天津風「…なんていうか、すごいですね」


日向「しかし、雪風の機体がああも調子がいいとはな…まぁ、最後に勝つのはこの私だが…ん?」シュウゥゥゥ

伊勢「おや、日向の機体の調子が何やら…」ゥゥゥ…ピタッ!!

日向「!!!」

伊勢「と、止まったーーー!?そ、そしてその間に雪風の機体が今、ゴール!!!」

雪風「わぁーい!!」

伊勢「そして時津風、天津風、初風の順番でゴールイン。それにてもこれは予想外の展開だー」

日向「馬鹿な!!私の調整は完璧だったはず…」

時津風「あれっ、何かレーンに散らばってるけどなんだろこれ?」

天津風「細かいけど何かの破片みたいね」

日向「!!まっ、まさか…!!」

日向「やはり…ギアがイカれた…か」ガクッ

初風「なにこの幸運展開」

天津風「いや、これは幸運とかじゃないでしょ」


時津風「うーん、けどやっぱり一度走るのを見るのと自分で作ったのを走らせるのとだと違うもんだねー、やっぱりこっちのほうが面白いねっ!!」

雪風「うんっ、それにまだまだ早くなりそうでそこも楽しみです!!」

島風「むーっ。今回は失敗しちゃったけど今度は負けないよ!!」

日向「ああ。それでは整備した後また一回走らせようか」

時津風「望むところだー!!」

初風「はぁっ、皆コロッとはまっちゃって…」

天津風「といいつつ初風も楽しいんじゃないの?」

初風「…何か悪い?」

伊勢「アハハ、まっ、勝負もいいけどこうしてワイワイやれるのもミニ四駆の楽しみ方だね」

日向「うむ、講義をした甲斐もあったというものだ」

伊勢「いや、あれはむしろ逆効果だから」


~ 麻雀卓 ~


那智「……」パシッ

足柄「…くっ。最後もハイテイ狙いダメなんてっ!」パシッ

羽黒「じ、じゃぁコレで」パシッ

妙高「さすがに最後は現物ですね」パシッ

那智「同じくだ。ふぅ、残念だったな足柄。これで二回連続か?」

足柄「ええそうよ!!全く、リーチをかけておいて流局なんてサイテーよっ!!」

那智「まあいいじゃないか。ちなみに手の方はノーテンだ」パタッ

妙高「同じくノーテン」パタッ

羽黒「て、テンパイです」パタッ

足柄「あーっ!!リーチ棒がまた無駄になったーー!」パタッ

那智「いいじゃないか、テンパイ分でプラスになるんだから」

足柄「あのね、麻雀ってのはね、あがれなきゃ全く嬉しくないの!!」ウガー!

那智「ははっ、違いない」


妙高「とはいってもその捨て牌からのリーチでは何狙いかはバレバレですよ」

足柄「えー、そんな…って妙高姉さんバッチリ私の上がり牌固めてるじゃないの!!」

妙高「たぶんこのあたりだと思ってましたが…途中であがりを放棄した甲斐がありましたね」

那智「ふむ、やはりそっち狙いだったか。私も出来る限り止めていたがな」

足柄「どーりで出てこないわけね!そんな姑息な手を使わないで正々堂々勝負しなさいよ!」

妙高「足柄、なにもやみくもに攻めるだけが戦闘じゃありませんよ」

妙高「確かに攻めも大切ですが、自分が不利な状況に置かれてると分かったらすぐに撤退する勇気もまた戦略です」

那智「特に相手に手が割れているのに無理に攻めるというのはそれはもはや愚策と言わざるを得ない」

足柄「うぐっ」

那智「幾多の戦場を経験してきたお前なら分かるだろ」

足柄「うがー、分かっているけど納得いかなーーーい!!」

羽黒「ね、姉さん。どうか落ち着いてください」

那智「…というか羽黒、あまり気にしていなかったがお前の方が足柄よりもよっぽど危険じゃないか」


足柄「えー、そんなに…ってぇぇぇぇ!!!」

妙高「ロンで跳満、ツモとドラ次第で倍満でしたか。さすがにコレは考慮できてませんでしたね」

羽黒「こ、コレは最後の方にたまたま揃っただけで、最初から狙っていたわけじゃ…」

那智「確かにそうだな。捨て牌からは全く読み取れないぞ」

妙高「私もさすがにこれは…」

足柄「ちょ、ちょっと待って。じゃあ、下手してたらこの局で…」

那智「下手したら誰かしらぶっ飛んでいたかもな。良かったな足柄。首が繋がって」

足柄「羽黒…恐ろしい子っ!!」 ブルッ

羽黒「わ、私はそんな。そこまですごいわけでは…」

妙高「いえ、そんな謙遜せずに自分に自信を持つのも大事ですよ」

那智「そうだ、少なくとも今回は私たちでも見抜けなかったんだからな」

羽黒「は…はいっ!!」

那智「もっとも、あちらの卓から比べれば可愛いものなのかもしれないがな」チラ

足柄「まぁ…色々と次元が違うからね」


~ 別卓 ~


???「………」パシッ

???「………」パシッ

???「………」パシッ

???「………」パシッ!

???「…ロン」

???「!!」ガタッ

赤城「タンヤオ、イーペーコー、ドラ3。満貫です」パタtッ

???「………!」

不知火「…ご無礼、頭ハネです」パタッ

???「?!?!?」

不知火「白のみ、千点」

赤城「ククク、なかなか楽しませてくれますね。不知火さん」

不知火「いえ、赤城さんと比べたらまだまだですよ」


赤城「フフ…その捨て牌で、ですか?」

不知火「……」

赤城「少し前、不知火さんの捨て牌からなにやら不思議なノイズが見えましたが、それを見て合点しましたよ」

赤城「不合理…今のあなたの打ち筋は麻雀としては不合理の極み!!」

赤城「しかし…なかなかどうしてその不合理が武器となる…この麻雀においては」

不知火「偶然ですよ、偶然」

赤城「……っ、ククク…」

赤城「楽しいっ!今、私はとても楽しいです!!」

赤城「…始めは何故あなたが私に勝負を挑んできたかと思いましたが…今はっきりと分かりました」

赤城「好敵手…今のあなたはそう呼ぶにふさわしい…!!」ゴゴゴゴゴ…

不知火「…感謝の極み」ゴゴゴゴゴ…

赤城「…クッ、ククク…いいでしょう。どちらが強いか…勝負です!!」ジャラッ

不知火「…ええ。では、参りましょう」ジャラッ


※ナレーション  古○徹 

この局、何故赤城はこのような事を不知火に言ったのか。それは不知火の捨て牌にあった
実は不知火、頭ハネをする直前までホンイツ白中の絶好の手で待っていた
しかし不知火は赤城の妙な”気”を感じ、そしてためらいなく中を落としていったのだ
さらに不知火は瞬く間にテンパイに戻し、結果的に赤城の満貫手を阻止した形になった
しかし、テンパイ手をすぐに引き直すそのヒキもさることながら自分の直観を信じ、それを実行に移した不知火の行動は傍から見れば不合理そのものである
そう、不合理を極めたような不知火の麻雀はまるで…

”人鬼”…まさにそのものであった



 ~ ~ ~

飛龍「し、信じられない…あの赤城のあがりを頭ハネで流すなんて」

蒼龍「い、今マジモードだよね。たまーにスイッチが入って私達でも手がつけられなくなる」

飛龍「うん、あの景色がグニャーって見えそうになるあのモードだよ。赤城」

飛龍「赤城があの状態になったらあがることはおろかまるで捨て牌すら赤城に操られるような感覚になるのに、その赤城からあがりを奪うだけじゃなく更にあの余裕なんて」

蒼龍「…単純な疑問なんだけど、不知火ちゃんて駆逐艦だよね?」

飛龍「そこは間違いないよ。けど、今あの子から出てるオーラは…まるで駆逐艦とは思えない」

飛龍「例えるなら、そう…戦艦棲姫のような」

蒼龍「いや、あんなに禍々しくはないけど、いや、それよりももっと怖い、そう…」

二人「「 … … 人 鬼 … ! ! ! 」」ゴクッ

黒潮「まー、初見の人が今の不知火を見ればそういいたくなるのも無理はないわな」

親潮「ですね。実際あの時の姉さんは本当にすごいですし」

飛龍「えっ、二人は何か知ってるの?」

黒潮「まー、話せば長くなるんやけど」


飛龍「多重人格?」

黒潮「そうそう、今の不知火の状態。元は雪風と対等に勝負するために作り上げた擬似的な人格なんですよ」

黒潮「ほら、雪風って幸運艦ですやん?それもあってか知らんけど普段からもゲームとかになるとめっちゃ強いんですわ」

蒼龍「…確かに賭け事とかで雪風ちゃんの負けるイメージってないわね。というか勝てる気がしないわ」

黒潮「まあ強いって事に越したことはないんやろうけど、そのせいで雪風が寂しがってしもーて。何ていうか…強者の孤独っちゅーやつかな?」

親潮「それで、なんとか雪風と対等な勝負が出来るようにと、不知火姉さんが必死の練習の上で作り上げた擬似的な人格…それがあれです」

飛龍「…成程ね」

親潮「ちなみにその時読んでいた『むこうぶち』という漫画に影響を受けたとか聞いたことがあります」

蒼龍「なんでまたそんなとんでもないものに手を出したんだか」

黒潮「その成果は分からないんですが、麻雀限定だったりとか言葉遣いが変になったりとか色々制約がある見たいなんですよ。ただ、まさか赤城さんと勝負するなんて思ってもいなかったですが」

飛龍「赤城も麻雀が強いしもしかしたら強者同士が惹かれあったしたのかな?」

親潮「案外そうかもしれませんね」


黒潮「まあ、楽しそうだからええんじゃないですが?」

飛龍「まぁ確かに二人は楽しそうだけど…」


赤城「ククク………」ゴゴゴゴゴ

不知火「…ふふっ」ゴゴゴゴゴ





加賀「 」チーン

陽炎「 」チーン




蒼龍「あの2人みたいに巻き込まれたくはないわね」

親潮「ですね」

飛龍「うーん、もしかしたらニセアカギも今の2人みたいな気分だったのかな?」

黒潮「まぁまともにあがれませんしプレッシャーも半端ないですしそんなもんかもしれませんね。おお怖い怖い」

今日はここまでです
色々とあって更新が遅れてしまいました…もう呆れられてる方もいるとは思います
ただ、なんとかエターだけはならないようにはします

それでは、また

色々と遅くなってすいません。
ここ最近時間が思ったように取れずまた更新の方が遅くなりそうです。
なんとか一月からは再会できるようにします。


~ カラオケルーム ~


参考BGM http://www.nicovideo.jp/watch/sm7965992


涼風「~♪」

夕立「うん、涼風すっごく上手っぽい」

白露「だね、このコブシが聞いてる声がなんとも心地いいわ」

江風「ああ、確かにすごいけど…なんでこんなに涼風って演歌が上手いんだ?」

海風「うーん、やっぱり江戸っ子だから、かな?」

春雨「あれ、だけど涼風って確か横須賀の浦賀生まれだったんっじゃあ」

時雨「ついでにいうなら所属場所は佐世保だね」

春雨「…だとしたら、涼風って一体」

村雨「はいはい、春雨ちゃんもそういう細かい事は言わないの」



涼風「そうそう、要は心がそこにあればいいのよ!気持ちの問題ってわけよ」

白露「あっ、お疲れ様」

涼風「おうっ、さてさて、採点結果の方は…っと」 
 

               87点!!デデン


涼風「ありゃ~嬉しいけどまた微妙な点だなこりゃ」

五月雨「そうかな?さっきの私が歌ったのより高いけど」

時雨「いや、あれは初めマイクがハウリングして歌えてなかったところがあったからあの点数になったのだと思うよ」

江風「いやぁ、あれには驚かされたわ。五月雨の姉貴が歌いだそうとしたらあのキーン音だもんな」

海風「まぁ五月雨姉さんらしいハプニングでしたね」

夕立「まるでマイクに五月雨が乗り移ったっぽかったの」

五月雨「もうっ、皆で茶化さないでください!!」


時雨「それにしても本当に高得点って出ないもんなんだね。今まで歌った中で一番高かったのって村雨の90点ぐらいじゃないかな」

村雨「そうね。後はだいたい80点後半が多いかしら」

夕立「この機械、もしかしたら故障してる?」コンコン

白露「いや、流石にそれはないでしょ」

春雨「採点自体がゲーム感覚のようなものですしそこまで高得点が出ないようになってるんじゃないですかね」

涼風「それにしても難しいのは分かってるけど一度ぐらいは100点とか拝んでみたいよなぁ~」

白露「よーし、それなら私もとっておきの曲を出しちゃうよ!!」

江風「あれっ、白露の姉貴、なにか秘蔵の曲でもあんの」

白露「うーん、秘蔵の曲というかなんだかキャラ的に歌いやすい曲なんだ」


海風「キャラ的に歌いやすい曲…ですか?」

白露「うん、まぁけい○んの『ごはん○おかず』って曲なんだけど」

時雨「それ完全に見た目の問題じゃない!?」

江風「ああ、そういえば姉貴ってどことなく平沢○に似てるというか」

村雨「はい、そのあたりで止めておきましょうね」

江風「なんでさ、もしかしたら進かもしれないじゃんか」

時雨「いや、それはそれで嫌だなぁ」

春雨「あっ、じゃあ私はスマイルプリ○ュアのキャラソングでも歌いましょうか。声が似てるから多分高得点になるかと思いますが」

五月雨「あ、それがありなら私も私も色々とありますよ、えーっと」

時雨「うん、そろそろ収拾がつかなくなるから止めておかないかな」

夕立「そうそう、みんなで楽しんで歌うのが一番いいっぽい!!」

 
~ ~ ~ 

参考BGM http://www.nicovideo.jp/watch/sm22017384?ref=search_key_video&ss_pos=8&ss_id=6a5189c9-d311-4780-b0d6-cec1790777de

那珂「…ふぅ、どうだったみんなー」

神通「素晴らしい歌でしたよ」パチパチ

野分「はいっ!那珂さんの歌、とっても素敵でした!!」パチパチパチパチ

嵐「うん、なんていうか聞いてて安心する歌声だよな」

舞風「うんうん、それに歌声で元気になるよねー」

萩風「ええ、さすが艦隊のアイドルですね」

那珂「えへへ~そんなに褒められると照れちゃうな~」テレテレ

川内「…まっ、艦隊のアイドル(自称)だけどね」

神通「姉さん!!」

川内「ジョーダンだって、まあ那珂の歌が上手いのは事実だし」



川内「…まぁ、歌が上手いのはいいんだけどさぁ…」

那珂「???」

川内「連続で10曲ぶっ続けで歌うのはどうかと思うよ」

那珂「……あれっ?」

川内「あれって気づいてなかったんかい!?」

那珂「いやー、そういえば那珂ちゃんばっかりが歌っているような気はしてたけどそんなに歌ってたんだ」

嵐「えっ、俺はてっきり気づいてるもんだと思ってたんだけど」

神通「那珂ちゃんはたまにうっかりしてる時がありますからね」

那珂「えーっ、じゃあ那珂ちゃんちょっと休憩するからみんなもジャンジャン入れていって、はいっ!?」

野分「…えっ」


萩風「と言われましても…神通さんどうぞ」

神通「いえ私は披露するほど歌もうまくないですし…姉さんはいかがですか」

川内「いや、私は忍者ソングなら歌えるけどそれを披露するわけにはねぇ…じゃあ舞風」

舞風「えーっと、舞風はどちらかと言いますと踊る専門ですし…という訳でのわっち」

野分「いやいやいや!!那珂さんの前で歌うなんてそんな恐れ多い事…あ、嵐は?」

嵐「んな無茶ぶりすんなって」

那珂「もーっ!!みんな恥ずかしがらないで歌って!!カラオケはそういうものなんだからね!!」

那珂「という訳で那珂ちゃんからの命令です。今からみんなでじゃんけんをして負けたら歌う事!!」

川内「いや、なんでそんな罰ゲーム風になってんだよ」

那珂「だってこうでもしないとみんな譲り合うというか押し付け合って進まないでしょ。だから那珂ちゃんなりの荒治療みたいなもなの!!」


神通「…まぁ、那珂ちゃんのいう事ももっともですね。ではみなさん、始めましょうか」

那珂「はい、それじゃあ…だーさなきゃ負けよー。じゃんけんポン!!」


野分「なっ」

嵐「あがっ!」


舞風「ありゃりゃ、のわっちと嵐が負けだー」

神通「では、今度は2人のうちどっちが歌うかを…」

萩風「ちょっと待ってください。どうせなら二人でデュエット曲を歌ってもらうのはどうでしょうか」

野分「なっ!?」

川内「デュエット?いいんじゃないのそういうのも」

嵐「お、おい萩風、なに勝手な事言ってんだよ」

萩風「いいじゃないですか、それに確か前に二人で歌った事ありましたよね」

舞風「あー、あの2人の歓迎会の時のあれね。あったあった」


野分「い、いやだけどあれを那珂さん達の前で披露するのは流石に…」

那珂「えー、何々、那珂ちゃん聞きたいなー」

神通「…と那珂ちゃんが言っていますが」

嵐「…逃げ道は塞がれたってか」

舞風「みたいだね。で、どうするの」

野分「~!!!歌います。歌いますけど期待しないでくださいね」

嵐「まぁ、なるようになるか」ハァッ

萩風「ふふっ、嵐達の歌声、楽しみですね」

舞風「うん、のわっち達のあの声、素敵だかね」

川内「で、二人はいったい何を歌うのよ」

野分「……これです」ピッ!


参考BGM  http://www.nicovideo.jp/watch/sm9054932

~ 2人熱唱中 ~

野分「……ふぅ」

嵐「なんとかやり切ったな」

神通「………」

川内「………」

舞風「………」

萩風「………」





那珂「      」




嵐「ってなにこの反応、やっぱり駄々滑りだったか?」

萩風「いえ、駄々滑りだなんてそんな…というより聞き惚れてました」

舞風「…うん、この2人の織り成すハーモニーが、こう、恰好良すぎて…」

神通「何と言いますか…とにかく素敵でした」

川内「…あ、うん。あくまでも仮の話だけどこれ恋人の前で歌ったら間違いなく惚れなおすわ。そんだけの力がある」

嵐「そんな大げさな…ですよね、那珂さん」

那珂「………」

野分「…那珂さん?」

那珂「………」シュルシュルシュル

なか「………」バサッ!!


嵐「なぁっ!?」

野分「ってなんで頭のお団子をほどいたんですか!那珂さん!?」

なか「…いや、なんというか、自分が井の中の蛙だったというか上には上がいるという事を知るべきだったというか…なんかもう、ただ申し訳なかったと思いまして」

嵐「いやいやいや、そんなことないですって。というより口調もおかしくなってますけど!?」

なか「いえそんなことないですよ。ただ、これから那珂は驕り高ぶらないように謙虚な態度で歌に対して努めていく事をここに誓います」

野分「誓わなくていいですから!!お願いですからいつも通りの那珂さんでいてください!!」

神通「那珂ちゃん。また一ついい経験をしましたね」

川内「姉としては落ち込む妹の姿は悲しいけど、けどこれを機に立派になってくれればそれは良いよね」

萩風「那珂さん…頑張ってください」

舞風「私達も応援してますから!!」

嵐「ちょ、だ、だれかこの状況をどうにかしてくれーーー!!!」


 ~ ~ ~ 

参考BGM http://www.nicovideo.jp/watch/sm10214201


衣笠「……っと、どうだったかな?」

青葉「いやー衣笠、お見事!!」

古鷹「うん、とっても上手だったよ衣笠ちゃん」

加古「やっぱり衣笠って歌うまいよなー、何かコツでもあるのか」

青葉「いえ、これは多分コツというより声帯の妖精さんのおかげと言いますか」

衣笠「危ない発言をするんじゃない!!」ポカッ

青葉「あたっ、ひどいですよ衣笠。青葉のほうがお姉さんなんですよ」

衣笠「それはそれ、これはこれ!!」

青葉「ぶーぶー、横暴ですー」



古鷹「はいはい、青葉も拗ねないの」

加古「よーし、それじゃあ次は私が歌っちゃうぞー」

衣笠「うーん、加古が歌うとなるとスイミン不足あたり?」

青葉「いや、それだとまんまじゃないですか」

古鷹「確かに…となると何か子守歌的な何かかな?」

加古「おいおい、なんでそんなに私=睡眠に結び付けるのさ」

衣笠「えっ、違うの」

加古「違うっつーの、まったく…アタシが入れたのはこれだっつーの」ピッ

 
参考BGM http://www.nicovideo.jp/watch/sm27309608

三人「「「( ゚д゚)ポカーン」」」

加古「ふっふーん、どうよ、私の歌は」

衣笠「いやなんというか…アンタのイメージと明らかに違うわね」

青葉「なんですかねこの声は合ってるのに内容が壊滅的にあっていないという謎の感覚は…」

加古「ひっでー言われ様だな。まっ、もともと古鷹が歌ってたのを覚えたやつだからそれも無理もないか」

青葉「ああ、それなら納得しました」

衣笠「まっ、そうじゃなきゃあんたがこんな歌を歌えるわけないか」

古鷹「けどすごいね加古も。私が歌ってたのを聞いただけで覚えるなんて」

加古「いや、なんとか思い出しながら歌ってはみたから結構あやふやだぞ?」

衣笠「それでも十分すごいわよ、というよりあんたがこんな曲を歌うのに素で驚いたわ」


加古「さーてと、それじゃあ今度は青葉が歌ってみようか」

青葉「ええっ、あ、青葉ですか!?」

衣笠「そーそー、さっきは古鷹も歌ったし今度は順番的に言ってアンタの番よ」

青葉「ううっ、あまり歌は得意ではないのですが…」

衣笠「だーいじょうーぶだって!!ねっ、古鷹」

古鷹「うん…青葉の歌、聞いてみたいな」キラキラ

青葉「ううっ…し、仕方ないですね」

加古「全く、青葉も古鷹にはかなわないってか」

青葉「うるさいですよ、加古!!」



衣笠「アハハ…だけど、何とか2人とも持ち直したみたいね」

古鷹「うん、元気になってくれたみたいで安心したかな」


衣笠「…っていうか、本当にさっき提督に呼ばれたときは驚いたわ」

古鷹「だね。まさか2人が執務室で目の焦点が合わないまま誰かに向かって謝り続けたなんてね…」

衣笠「にしても提督もひどいわ。そんな状態のこの二人をどうにかしてくれてって言われてもこっちも困るってのに」

古鷹「けど提督が一番困ったと思うよ。話してたらいきなりあんな状態になったんだから」

衣笠「…考えてみれば一種のホラーよね、それ」

古鷹「で、その後ここに連れてきて私達2人でで加古たちのために癒されそうな歌を歌ってなんとか2人とも回復したけど…」

衣笠「2人がなんでああなったか、という理由はまだ聞かない方がいいわね」

古鷹「そうだね。もしかしたら2人ともまたあの状態になっちゃうかもしれないし」

衣笠「いくら自業自得とはいってもねぇ…流石に2人には同情するわ」

加古「おーい、なーに二人で内緒話をしてんだよ」

青葉「もうっ、せっかく歌うんですから2人とも聞いていてくださいよー」

衣笠「はいはい、分かってるわよ」

古鷹「ゴメンね、ちょっと相談事してただけだから」


 ~ ~ ~ 

https://www.youtube.com/watch?v=ur4BkAkR71w

矢矧「お、おそまつさまでした…///」 ペコッ

阿賀野「すごいすごーい!!矢矧ちゃん上手ー!!!」ワーッ!!

酒匂「矢矧ちゃん、とっても歌が上手いんだね」パチパチパチパチーーー!!

矢矧「ど、どうも…むぅ、聞いてくれてるのは姉妹とはいえどやっぱり恥ずかしいわ」

能代「それにしてもどこで覚えたのよ?有名といえば有名な曲だけど」

矢矧「えっと、大和さんが好きな曲だっていうから聴いていたら覚えたのだけど…変だったかしら」

能代「ううん。ただまあ、やっぱり大和さんの影響は大きいのね」

阿賀野「確かにこの歌を大和さんが歌ったらものすごく映えそうかもねぇ」

酒匂「桜つながりでとっても似合いそうかも!!」

阿賀野「ついでに周りに神風ちゃんとかがいたら完璧だね。服装的に」

矢矧「まぁ、確かに…ああ、確かに合うわね」

能代「確かにこういう和風?の曲とか似合いそうね。まあ大和さんがアニメソング好きって言うのも意外だけど」




阿賀野「さーて、次は誰の番かなー?」

酒匂「えーっと…あっ、次は酒匂の番だー!!」

能代「あら、さっきはポップな曲だったけど次は何を入れたの?」

酒匂「えっとね、酒匂がものすごく気に入ってる曲だよ!!」

矢矧「気に入ってる曲?最近の曲とか?」

酒匂「えっとね、曲自体はあまり有名じゃないし、そんなに明るい曲じゃないんだけどね、こう心に染み渡ってくるような曲なの」

酒匂「だけど聞いてるととってもあったかくなれるような曲なの。たぶんみんなも気に入ると思うよ」

能代「へぇー、って事はバラード系かしら?」

阿賀野「まあまあ、聞いてみればすぐに分かるんじゃないの?」

矢矧「一体どんな曲なのかしら、楽しみね」

酒匂「あっ、始まったよ~♪」


~ I believe ~海の底から ~



https://www.youtube.com/watch?v=F1cLL2ndPCs



阿賀野「         」

能代「         」

矢矧「         」


 ~♪ 酒匂熱唱中 ♪~ 


酒匂「ねぇねぇどうだった、酒匂上手に歌えてたかな?」

阿賀野「い、いい曲だったよ、とっても…」グスッ

酒匂「だよねー、気に入ってくれたら酒匂とっても嬉しいんだけd」

矢矧「酒匂ーーー!!!」ギュゥゥゥゥゥゥゥ!!!!

酒匂「ぴやぁぁぁぁぁぁ!!ど、どうしたの矢矧ちゃん!?」

矢矧「ゴメンなさい、貴方一人だけ置いてきてしまって…!?」ギュゥゥゥゥ!!!

酒匂「えっ!?あっ、あの作戦の事?けどみんな迎えに来てくれたし酒匂はそんなにきにしてないけy」

能代「痛かったよね…あんな事をされたら、それなのに私たちは…!!」ムギュッ!

阿賀野「今度は、今度はずっと一緒にいるからね!!」ムギューーー!!!

酒匂「えっ!?えっ!?えっ!?」

阿賀野「阿賀野型は、例え何があってもこれからはずっと一緒だよっ!!」

酒匂「?????」


※三人には歌の歌詞が意味深に聞こえたみたいです

今日はここまでです
さて、永い間放置していましたが、ようやく時間が取れるようになったので再開していきたいと思います。
まだまだ長くなるかもしれませんが、お付き合いいただければ幸いです
それでは、また

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年07月30日 (土) 16:50:50   ID: 5h_TAjyg

ヒャッハー!リメイクだー!

2 :  SS好きの774さん   2016年07月30日 (土) 22:54:10   ID: 1No16e2m

たしか深海棲艦が経営していると噂のレストランが…

3 :  SS好きの774さん   2016年07月31日 (日) 00:27:59   ID: 4FSJvqTo

前スレもかなり面白かったので期待!!

4 :  SS好きの774さん   2016年07月31日 (日) 14:40:54   ID: kZ-NwoV_

待ってた!

5 :  SS好きの774さん   2016年08月07日 (日) 16:44:54   ID: bjh5MU0D

期待している…!この作者なら…!やってくれるはず…!

6 :  SS好きの774さん   2016年08月15日 (月) 17:51:23   ID: BS5b2Z-R

なんて腹黒いんだくまりんこ……

7 :  SS好きの774さん   2016年09月18日 (日) 23:15:12   ID: 6aTTR3nt

題材はともかく、ネタがいちいち寒すぎるのが残念だな

8 :  SS好きの774さん   2016年10月03日 (月) 08:16:47   ID: tygYvssW

ネタが品切れで惰性でやってる感じだなぁ

9 :  SS好きの774さん   2016年10月08日 (土) 20:08:56   ID: APh9Vv01

私は好きだけどね キャラ全部登場させようとしてるから
冗長になってるのはあるだろうけどね

10 :  SS好きの774さん   2016年10月19日 (水) 22:18:20   ID: 4D4Jcn8n

調理!!調理!!調理!!

11 :  SS好きの774さん   2016年12月05日 (月) 03:04:54   ID: 0FBZsqXN

いい!

12 :  SS好きの774さん   2016年12月19日 (月) 08:01:54   ID: 0JWy7BLE

またエタらしそうだな

13 :  SS好きの774さん   2017年02月01日 (水) 16:10:09   ID: rjQfYuR0

更新キタコレ

気がかりなのは着地点が見えないとこだ

14 :  SS好きの774さん   2017年03月13日 (月) 19:38:27   ID: KaXk52HW

これ、結局完結?
というか打ち切り?

続き見たいんだけどなぁ…

15 :  SS好きの774さん   2017年05月06日 (土) 22:57:24   ID: L9ISqDop

結局エタってんじゃん

16 :  SS好きの774さん   2019年09月08日 (日) 21:30:06   ID: 6l3of9RZ

二度もエタるぐらいなら書くな

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