【艦これ】一航戦の現代旅行 (1000)

注意事項
・色々フワフワ
・知識もアヤフヤ
・偏ってるかも
・時々地の文あり
・「空から日本を見てみよう」的な何か
・ご都合主義
・キャッキャウフフはないです

SS投稿スレでちょっと褒められたので、調子に乗って始めてみます。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1390225760

ゴウンゴウンゴウン…

??「ん…」

ふと気付くと輸送機?のシートに座っていた。どうやら寝ていたようだ。

向かいのシートには初老の男性と、弓道着とミニスカートのようないでたちの二十歳ぐらいの女性が二人座っていた。

男性「おう、起きたか。君に頼みがある。」

口を開くより前に男は話を続けた。

男性「そうだな、この二人に君の時代を見せてやってくれないか。何、君なら大丈夫だ。良い物を見せてやってくれ、”提督”。」

提督「あなたは一体…」

男性「俺か?俺は南雲忠一…」

そこまで聞いた瞬間、視界が暗転した。



『ピンポン↓パン↑ポーン↑♪XXX航空XXX便XX行きは搭乗の最終段階をご案内しています…』

目を開くとそこは日の当たる空港の展望デッキだった。また、眠っていたようだ。

先ほどの二人は…いた。フェンス前で何やら盛り上がっている。

それにしても二人の姿に、誰も注意を払わないのはなぜだろうか。

??「あれぐらいの大きさだったら載せられるんじゃないかしら?」

??「わ、わ、頭上げ早い!落ちる!落ち…おおー!」

黒髪ロングの方が私に気付いた。

??「あ、起きましたか。私、航空母艦、赤城です!」

??「同じく航空母艦、加賀です。あなたが私の提督なの?それなりに期待はしているわ。」

加賀「ところで、ここはどこで今はいつですか?」

提督「変な質問だな…。今は2014年。ここは羽田空港の展望ロビーだ。」

赤城「羽田って…砂川の間違いではないんですか?」

加賀「あら、あそこには民間航空用の飛行場があったじゃない。それに潮の香りがしますから砂川と言うことはないでしょう。それよりも2014年って…あれから72年ですか。あの人は何を考えているんでしょう。」

赤城「まあまあ加賀さん、いいじゃないですか。南雲さんが変なのは昔からじゃないですか。」

南雲中将もここまで言われるとは形無しだな。

提督「えーと…、君たちは一体何なんだ?」

赤城「ん?一航戦の赤城です。航空母艦です。」

加賀「同じく、一航戦の加賀です。」

提督「」(訳が分からん。この事を考えるのはやめよう…。)

提督「で、南雲中将は一体何を期待して君たちを預けたんだ?」

加賀「この時代を見せてください。」

提督(うわぁ、サラッと何か凄いことを言い切ったよ、この子…)

赤城「はいはいはい!あれ飛行機ですよね!いつの間にあんなになったんですか?」

提督「君は元気だね。あんな…?」

加賀「プロペラがないんです。それに翼も後ろにさがっているし。」

赤城「あ!また!!頭上げが急なのに何で失速しないんですか?」

提督「どこから説明したものやら…。」

提督「そうだな、まず飛行機のエンジン、発動機が違う。君たちの搭載していた零戦や九九式艦爆はガソリンを発動機の中で間欠的に爆発させて…

赤城「ガソリン…爆発…(ガクブル)」

提督「?!」

なぜか赤城は涙目になって震えている。

加賀「赤城さん、落ち着いて。大丈夫だから。提督、続けてください。」

赤城「」コクン

提督「続けて良いかな?ガソリンを間欠的に爆発させて、ピストンの往復動を回転に変えて取り出し、プロペラを回す。これがレシプロ飛行機。」

赤城「プロペラがまわって空気を後ろに押し出すから飛行機は飛ぶんですよね?」ドヤァ

提督「まぁ…そうだね。」

さっきまで涙目になっていたと思ったら今度はドヤ顔か。表情がコロコロと変わって見ていて飽きない娘だ。

提督「現代の飛行機エンジンは燃料を連続的に燃やすんだ。空気圧縮機を回して、吸い込んだ空気を圧縮する。圧縮した空気に燃料を吹き付けて燃やすと高温高圧の排気ガスが得られる。高温高圧の排気ガスをタービンにぶつけて回す。使い終わったガスの勢いで機体を前に押し出す。排気ガスタービンと圧縮機は同じ軸で繋がっているから、外からは燃料だけ供給すれば回り続けることになる。これがジェットエンジン。」

提督「実際にはもっと複雑なんだけど、大まかにはこんな感じかな。」

加賀「タービン…。私たちに搭載されているのと同じような物ですか?」

提督「蒸気と燃焼ガスで違うけれども、同じような物だね。」

赤城「同じって聞くと親近感が湧きますね!」

提督「それから、零戦とかの巡航速度はせいぜい時速600kmでそこの飛行機は音速に近い時速900km以上。だから翼の形状も変わっている。後退翼といって音速に近い速度に対応した形になっている。翼の断面形状も当時最先端だった層流翼はあれらの飛行機では使われていない。だからという訳では無いけれど、頭上げの角度が急でも失速しないんだ。」

加賀「なるほど…同じ飛行機と言っても、もはや別物なんですね。」

表情の変化は乏しいがなんとか理解はしてくれていたらしい。

赤城「ここにいる子達はずいぶん大きいですねぇ。どこの子ですか?」

提督「どこの子って…メーカーのことで良いのか?」

赤城「はい」

提督「あの翼の端がシュッと後ろに下がっているのがボーイングの最新型B787で頭でっかちなのがベストセラーのB747、世界を縮めたジャンボジェットと言われている。あっちの総二階建てでぶっといのがエアバスA380。翼の後ろあたりにエンジンがあるのがボンバルディア。翼の付け根付近にエンジンがぶら下がっている小型機がエンブラエル。」

加賀「ボーイング…F4B複葉機とかB-17爆撃機作ってた所ですね。」

赤城「エアバス?ボンバルディア?知らない子ですね。三菱とか中島の子はどこですか?」

提督「…あー。三菱も中島飛行機も一度解体されたんだ…。」

赤城・加賀「「え?」

提督「戦後、航空機の製造・開発が禁じられてどちらの会社も解体されたんだよ。」

赤城・加賀「」(゜Д゜)ポカーン

提督「三菱は軍需産業以外もやっていたからそこまで細かく分割されなかったんだが、中島は軍需産業だけだったから工場単位で細かく分割されたらしい。どちらも戦後間もなくは作る物がなくて残った航空機材料のアルミで鍋や釜を作ったりしていたらしい。」

加賀「私たちが負けてしまったばっかりに…」ウルッ

表情の乏しい子だと思ったが、目を潤ませ声を詰まらせている。こみ上げる思いがあるのだろう。

赤城「…」

グー

提督「当時の航空技術者は自動車産業や重工業に転進して今日の産業に貢献していったと聞いたな。あれらの飛行機の重要な部品も三菱や中島の後継が作っているんだけどな。」

提督「あそこを走っているトラックの荷台は明和の後継が作った物だな。」

加賀「アレがトラックですか…。会社はなくなっても技術は続いたんですね。」

ググー

赤城「あのぅ…」

提督「どうした?」

赤城「おなかすきました…」

提督「君は自由だねぇ…とりあえず何か飲もうか。」

たしかロビー出入口脇に自販機があったはずだ。天気も良いからここで飲んでも良いだろう。

加賀「提督?どこへ行かれるのですか?」

売店に行くと思ったらしい加賀が声を掛けてきた。ふとイタズラ心が首をもたげてきた。
何も言わずに手招きで二人を呼び、自販機の前に立たせた。

自販機「イラッシャイマセ!キョウモオアイデキテウレシイデス!」

赤城・加賀「「キェェェェェェアァァァァァァシャァベッタァァァァァァァ!!!」」

予想以上の反応だ。
加賀は自販機の前で凍り付いている。赤城は半分腰が抜けたのか、顔を真っ赤にして私の腕をつかんで離さない。

赤城「なんですか!なんなんですかこれは!!」

提督「自動販売機。無人の売店みたいな物だな。」

加賀「」

提督「済まない。何が飲みたい?コーヒー?お茶?コーラか?」

加賀「コーラ?それはコカコオラですか?でしたらそれを。」

あ、復活した。

赤城「あ、わたしサイダーが良いです。」

書き溜めもなくなったので、とりあえずここまで。

需要があるようなら続きは週末にでも。

ありがとうございます!

評価していただけるのは嬉しいですね
慣れないので書くのはそれなりに大変ですが

よみにくかったり説明が冗長で…精進します
他の作者さんって凄えなー

自販機にここまで食いつきがいいなんて…

土日が忙しくなってしまったので、投下します。

推敲が足りない気がする。
仕事でもチェックが甘いって良く言われるんだよね…

二人は飲みながらも、商品をしげしげと眺めている。

赤城「サイダーは味、ほとんど同じですね。」

加賀「コーラでも瓶ではないのですね…缶ですか。」

赤城「これは…ガラスではないですよね?何ですか?」

提督「ペットボトルと言う樹脂の瓶だ。ガラス瓶よりも遙かに軽くて割れにくいから流通に便利、ということでよく使われているな。最初に使われたのは1970年代末の醤油の容器だったらしいぞ。それで量り売り自体が廃れていったらしい。」

赤城「へー。酒屋で醤油の量り売りってしていないんですか。」

提督「醤油や味噌の量り売りは、特別なところでしか見たことがないな。」

その時、加賀が驚いた様子で赤城に声を掛けた。

加賀「赤城さん、アルミニウムが!こんな使い捨ての容器なのにアルミニウムが高純度です!!」

赤城・提督「「え?!」」

加賀は急いで飲み干して小さくかわいらしいゲップをし、コーラの空き缶を赤城に差し出した。
なんで純度まで分かるんだろう。そっちの方が驚きだ。

提督「なんでアルミの純度が分かるんだ?」

加賀「なぜ、と言われても説明しにくいのですが、玄米と7分搗き、白米の違いが分かるのと同様でしょうか…。」

赤城「これはこれは。なかなかの純度のアルミニウムで…。」

赤城の手の中には半分ぐらいになったかじった跡のあるアルミ缶があった。

加賀「あら赤城さん、私にもください。」

赤城「はい。」

その光景に思わず赤城の手を握った。普通の女の子の手と何ら変わりの無い、温かく柔らかい手だった。

提督「君たちは…人間じゃないのか?」

赤城「そういえば申していませんでしたね。私たちは”艦娘”です。」

誇らしげな、そのくせどこか寂しそうな表情で続ける。

赤城「私たちは大東亜戦争、今では第2次世界大戦とか太平洋戦争って言うんでしたっけ、の正規空母、赤城と加賀でした。船魂のようなものだったのかもしれません。ミッドウェーで沈んだ後私たちがどこに居たのか分かりませんが、南雲さんに再び声を掛けられ提督と出会いました。それでこの世界に顕現したみたいです。」

加賀は赤城の話を聞きながらアルミ缶を食べていた。それはまるで最中でもたべているかのようだった。

加賀「顕現した先が見知らぬ時代の空港の展望ロビーで、提督がベンチで居眠りをしているという驚きの状況でしたが。」

アルミ缶を食べ終わった加賀が少しいたずらっぽい声で続けた。

赤城「私たち放置されちゃったんじゃないかって少し焦ったんですよ?」

提督「そうか…。すまなかったな。」

加賀「そんなことよりお腹が空きました。何か食べさせてください。」

提督「えっ?!」

加賀「ボーキサイトや燃料も必要ですが、普通の食料も必要なんです。」

提督「はぁ。」

赤城「ですから、ゴハン食べましょう!」

提督「」

提督「とりあえず下に降りるか。ここは国際線ターミナルだから下のフロアにレストラン街みたいなのがあったな…」

赤城・加賀「「レストラン?!」」

もの凄い食いつきにビックリしてしまう。

提督「何だ?!」

加賀「いえ、レストランの響きに気分が高揚しまして。」

加賀が目をそらしながら言い訳をする。

とりあえず4Fのレストラン街にエスカレーターで降りることにした。

そういえば二人はエスカレーターを知っているのか?それ以前に、自動ドアには驚かないのか?

振り向くと二人は食べたいものについて話が弾んでいた。

提督「自動販売機には驚いたのに自動ドアとエスカレータには驚かないのか?」

赤城「自動ドアは私たちの格納庫でも使われていたんですよ。列車にも使っていましたし。」

加賀「エスカレータは大正博覧会で展示されていましたし、百貨店にも設置されていましたから。」

提督「…なんかすまんな。」

~4Fフードコート~

加賀「うわぁ…」

赤城「ここは江戸風情ですね。」

提督「うん。日本らしさを世界にアピールすることもあって、あえて江戸情緒溢れる作りになっているらしい。」

加賀「私たちの時はまだ、西洋へ倣えという風潮がありましたね。」

提督「今もまだその憧れのようなものはあるけれども、日本の独自性を大事にするようになってきているね。」

赤城「日本の…独自性…」

提督「それはともかく、何が食べたい?ここなら和洋中、一通りあるから。」

赤城「はい!洋食が食べたいです!」

赤城が勢いよく手を挙げて即答する。

提督「とりあえずぐるっと回ってみるか。」

加賀「良い匂いがしますが、あのお店は何ですか?」

提督「ん?ラーメン屋だね。ラーメン自体は戦前からあったんじゃないか?」

赤城「えぇ、ありましたよ。ありましたけど、なんというかその…香りが全く違う気がします。」

提督「元々の中華料理や支那蕎麦から進化して、日本独自の料理とも言っても良いぐらい発展しているらしいね。台湾だと日式拉麺って言ったりするぐらい中華からはかけ離れているみたいだ。」

赤城「それはそれは気になりますね…」

赤城がゴクリと喉を鳴らす。

提督「ラーメンにするか?」

赤城「いえ、全部見てから考えます。」

提督(両方とか言わないだろうな…)

それぞれの店の前でメニューにかじりつく勢いで見ている。

十数分後、一周して戻ってきたところで赤城がベンチに座り頭を抱えた。

赤城「ううー。どれも捨てがたいですー。」

加賀「赤城さん…」

赤城「ラーメンの香りに食欲もそそられるんですが奥の中華もオムライスも美味しそうで…うーん…」

加賀を見るとどうも同じ事を考えているようだ。目をそらすな。

提督「よし、二人でジャンケンしろ。赤城が勝ったら洋食、加賀が勝ったらラーメンだ。」

赤城・加賀「「じゃーんけーん!ぽん!!」」

赤城「上々ね!」

近くにあった洋食屋に入り、3人分のオムライスを注文した。

加賀「こういった本格的な洋食はいいですね。」

どうやって食べていたの?!

それはともかく、この二人は本当に幸せそうに食べるから見ていてほほえましくなる。

食べ終わった頃、赤城がふと請求書の数字に目を留め顔面蒼白になった。

赤城「か、加賀さん…これ、とんでもないお値段です…」

赤城が小声でレシートを指さす。

加賀「どうしたの…ひっ…」

そうか、戦前の1円と今の1円の価値は大分違うんだったな。3人で6000円だから、当時の6000円だと今の2千万円ぐらいになるのか。

提督「大丈夫、たぶん君たちの金額だと2円ぐらいってところだ。」

赤城「そうですか…」

加賀「消化に悪いです…」

グー

加賀「その…安心したら…またお腹がすきました…」

提督「わかった。もうわかったよ…ラーメンも食べよう…。」

赤城・加賀「「はい!」」

マイドアリガトウゴザイマシター
ラッシャイマッセー

赤城「全部入りで!」

加賀「あ、私も」

提督「…オレンジジュースください」

赤城「はー、美味しかったです!和食とも中華料理とも違うって意味が分かりました。」

加賀「そうね。中華がベースでも出汁や調理方法が和食から導入されているんですね。」

提督「Q○o…?」

二人とも一口毎に大はしゃぎ。

ズルズル

~~

赤城「魚介と醤油のうまみが!」

加賀「焼豚もしっかりとした味わいがありますね!」

万事がこの調子。

~~

提督「さて、どこへ行こうか。」

赤城「飛行機を見せていただいたので、今度は船を見せていただけますか?」

赤城が即答する。

提督「船か。竹芝桟橋が近いかな。」

加賀「いえ、横須賀へ行きたいです。」

赤城「是非お願い致します。」

今回はここまでです。

長期間海外に行っていると、帰国して最初に食べたくなるのは和食よりもラーメンのような気がします
現地のラーメン屋も悪くないのですが、やっぱり日本のラーメンです

次回は来週末ぐらいに、かな?

こんにちは>>1です。
続きは今晩投下します。

はじめます。

乱暴な説明や間違えて説明している可能性が非常に高いので、怪しいと思ったら参考書籍やGoogle先生をご参照ください。

なぜか二人とも横須賀を強く押してくる。おそらく海上自衛隊か米軍横須賀基地が見たいのだろう。そんな推測をしてみる。

横須賀なら日の高い内に到着できるだろう。京急同士だから乗り換えれば行けるんじゃないかな。そんなことを考えながら地下階へ降りる。

券売機で切符を購入し、渡す。

加賀「あら、ずいぶん柔らかい切符ですね。」

赤城「裏が黒いんですね。」

光にかざしたりしながら二人とも弄っている。

提督「無人の自動改札を通すために裏に磁石が塗ってあるんだ。磁石の並び方でどこから何円の切符でか、有効期限はいつかが分かるようになっているらしい。」

提督「向きは気にせず、このスリットに差し込めばいい。」

言いながらやってみせる。

赤城・加賀「おおー!」

加賀「先ほどの自販機と言い、このような機械に勘定を任せて大丈夫なのでしょうか?」

提督「間違えた、というのはほとんど聞かないかな。料金体系変更の時に間違えて設定してしまって過払いや過少請求してしまうなどの事例はたまに聞くけれども。」

加賀「機械に様々なことを任せられるというのがこの時代なんでしょうか。」

なかなか難しいことを言うものだ。確かにコンピュータに様々な物事を依存してしまっているのは事実だ。

間もなく品川行きの列車が入ってきた。

赤城がドア上部にある行き先表示板に気付いた。

赤城「ずいぶん鮮やかな表示案内でしたね。ネオン管ですか?」

提督「発光ダイオード、LEDというんだ。ダイオード自体は君たちの時代にもあったはずなんだけど。」

話しながら乗り込む。車内は国内線ターミナルから乗ってきた乗客が数名いるだけだった。

赤城「はい、真空管や水銀整流器の代わりに使われ始めてましたが、あれ不安定だって技師の方が言ってましたよ?」

赤城が続ける。よく知ってるな。

提督「そのダイオードの一種で、電球やネオン管と同じように光を放つ物があるんだ。構造がシンプルでフィラメントを持たないから振動にも強い。更に熱に変換したり放電しないで光らせるから効率も良い。今までは赤と緑しか発光出来なかったんだが、ここ10年ぐらいで青も光らせることが出来るようになったから、光の三原色でいろいろな色が作れるようになって様々に使われるようになったんだ。」

赤城「へー。何となく涼しげな色ですね。」

提督「そうだな。白熱電球色とかもあるんだけど、やっぱり電球が好きと言う人も居るからな。」

そんなことを言っている内に列車が走り出した。

加賀「駅と車内はその発光ダイオード、ではなく蛍光灯なのですね。」

提督「蛍光灯…申し訳ない、君たちの時代にもあったのか。」

加賀「1939年、皇紀2600年の法隆寺金堂壁画模写事業で試作品が使われたと聞きました。」

提督「なるほど…」

突然赤城がもたれかかってきた。

提督「どうした?」

赤城「いえ、その、なかなかの加速っぷりで…」

なんだ、バランスを崩しただけか。

アナウンス『次は天空橋、天空橋です…』

減速が始まると今度は加賀がもたれかかってきた。

加賀は吊り広告を眺め、赤城はウトウトと居眠りをはじめた。

どこで降りるのが良いかもう一度確認しておこうと思い、スマホを取り出した。

加賀「何ですか、それ。同じような物を持っている方が結構いるのですが、」

提督「これまた難しい質問だなぁ。」

提督「コレは携帯電話…」

赤城「携帯」

加賀「電話」

オウム返しに二人が口を開く。

赤城「子供の科学とか少年倶楽部に載っていた…ような…なかったような…」

加賀「そんな蒲鉾板みたいなものが…。でも皆さん話をしていませんね。」

提督「うん…。説明は難しいんだけど、電話だけじゃなくていろんな事が出来るんだ。」

そういいながらカメラを起動させ、二人を撮る。

<カシャ!>

加賀「シャッター音が聞こえましたが、もしかして…」

そのまま撮った写真を見せた。二人ともあっけにとられている。

提督「動画も撮れるぞ。」

反対側のホームに入ってきた電車を動画で撮って見せる。

赤城・加賀「「」」(゜Д゜)ポカーン

提督「本だって読める。」

言いながら電子書籍リーダーを起動させ、青空文庫を開いてみせる。

加賀「皆さんこれで本を読んでいるんですか?」

提督「いや、おそらくインターネット…あー…何て言ったら良いんだろう。コンピュータ…うー…」

どう説明するか、うなっている内に電車がやってきた。

提督「とりあえず乗ろうか。」

運良く、車両端のボックスシートが空いていた。赤城と加賀が並んで座り、向かいに私が座った。

アナウンス『♪We will soon arrive at keikyu Kawasaki.』

赤城「外人さんの車掌も乗っているんですか?」

提督「いや、これは録音だね。」

赤城「レコードですか?」

提督「これもさっき話をしたコンピュータのおかげだよ。」

提督「レコードは溝が音の振動に合わせてウネウネしているんだ。あとでレコードを拡大してみるといいよ。レコードのように音の大小や高低を連続した溝で記録する方法をアナログ録音って言うんだ。音の大小や高低をごくごく短い時間毎に区切って、その時の音の大きさや音の高低を数字で表すのをデジタル録音って言うんだ。」

赤城「ごくごく短い時間ってどれぐらいですか?」

提督「一般的に普及しているCD…レコードを置き換えちゃった記録媒体があるんだけど、それが1秒間を4万4千百に分割して、それぞれの瞬間を2の16乗…えーと65536段階に分割しているんだ。しかも、レコードのように接触しないから、録音や再生を繰り返しても音の劣化が少ないんだ。」

赤城「1/44100秒ですか…想像も出来ませんね…」

提督「うん。これもまたコンピュータ無しでは実現できなかった話だね。」

列車は新子安付近でJRと併走する。

赤城「あら、あの列車はアルミニウムのようですよ?」

加賀「おいしいかしら。」

京浜東北線を見ながら何やら物騒なことを話している。

横浜を過ぎ、川沿いに並ぶ自動車を見て赤城が聞いてきた。

赤城「川沿いに並んでいるのは車ですか?」

提督「あれかな?そうだね。自動車が一番君たちの時代から社会も含めて変わったのかも知れない。」

赤城「そんなに変わったんですか?」

提督「色々あるけれど、戦前・戦中は日本製乗用車なんてほとんどなかったし実験的な物だったと思うんだ。」

赤城「タクリー号とかオートモ号、量産したと言えるのは三菱、トヨダですね。あとはトラックだったかしら。」

加賀「走っていたのもほとんどが輸入車か国内組み立てのフォードやGMでした。」

提督「それが今では国内だけで9社、トラック専業で3社もあるんだ。世界的に有力な自動車メーカーがこんなに一国に存在するのは他に類を見ないんだ。しかも国内だけじゃなくて世界中に輸出しているし、世界中に工場を作って現地で生産しているんだ。日本車は経済的で壊れない、って事で世界中で人気なんだよ。世界の自動車市場占有率は国別で見るとアメリカやドイツを抜いて世界一なんだ。トヨダを作っていたトヨタ自動車は何年か前に世界一の生産台数を記録しているね。」

加賀「私達の時代からみたら、嘘のような話ですね。」

赤城「経済的で壊れないって、どうしてそんなに人気なんでしょうか。私たちの時は生糸や織物ばかりで、日本の機械は二流品扱いだったんですよ?あと、女工さんの作った部品は品質が悪いって聞いたことがあります。」

赤城は少し悔しそうに二流品と言った。

加賀「そういえば艦載機や機関の整備は職人さんがつきっきりで整備していましたが、アメリカでは整備がほとんど要らないとか、誰でも簡単に整備が出来ると聞きます。」

提督「元々日本の職人さんは腕が良かったのは間違いないんだ。だから職人技が発揮できるような一品物を作ることや部品同士のすりあわせっていうのは元々得意だったんだ。ただ、そこから先の大量生産ってなると職人さんが一つ一つ面倒を見ることが出来ないから全体で見るとイマイチだったみたいだね。」

提督「戦後になって製品が良くなったことの原因はいくつもあるんだけど、大きな所では加工機械と測定器の測定精度が良くなったことじゃないかな。きちんと作れるようになったことと、正しく作られているか確認出来るようになったというのは大きいと思うんだ。本来だったら職人さんが感覚ではじいていたダメな部品も慣れない女工さんがあまり精度の良くない測定器で測っていたから品質が悪かったのかも知れない。」

提督「以前、零戦の図面を見たことがあるんだけど、寸法公差…許される寸法の誤差範囲は至って普通だったと思ったな。ただ、それが正しく作られていたかはわからないんだけど、もしかしたら本当だったらダメな部品も出荷されていたのかも知れない。」

赤城「オイルの漏れが止まらないとか、規定量の燃料が噴けていないって整備の職人さんがぼやいて色々手直ししていました。」

加賀「格納庫の床はいつも油染みていましたね。」

二人の格納庫について聞いたら南雲中将に誅殺されかねないな、などとボンヤリ浮かんだ不埒な想像を、頭を振って追い出した。

提督「他にも品質に対する考え方が変わったと言うのもあるね。」

加賀「品質は良ければ良いのではないのですか?」

提督「品質は良いに越したことはないし、今では品質は良くて当然って思われているけれど、そのために値段が10倍100倍になってしまったら買えなくなってしまうよね。」

赤城「さすがにいくら美味しくてもオムライスが…えーっと2000万円って言われたら食べられないですよね。」

相当美味しかったようで、反芻するかのようにちょっと目がトロンとしている。

提督「いろいろな先生によって異なるんだけど、品質には”設計品質”と”適合品質”っていうのがあるんだ。設計品質は設計者が決めるもので、部品の精度や部品同士のクリアランス…スキマだったりする。適合品質って言うのは生産現場で組み立てた時に必ず組めて、要求の性能を満たせるようにすることなんだ。具体的には部品毎のバラツキを小さくしたり、偏りが無いようにすることだね。」

提督「その品質を実現するためにカイゼン活動やTQMなんていうのもあるんだよ。自動車産業なんかは特に盛んだね。カイゼンは海外でも通用する言葉になっているみたいだね。」

赤城「はー。色々あるんですねぇ…。」

提督「この辺の話は書店に行くと山ほど参考書があるね。流派じゃないけれど、先生によって考え方や計算方法が少し違ったりするんだ。」

加賀「アメリカは戦前からそれが出来ていたのですか?」

提督「逆説的な話なんだけれど、細かい作業できる人が少なかったたから部品同士の互換性を確保することや、簡単に修理できるようにするって言うことは意識していたらしいね。整備解説書も誰でも理解できるようにカラーでマンガが入っていたりしたらしい。」

話をしているうちに電車は上大岡を出ていた。

丘陵を埋め尽くす住宅街に二人の目が注がれている。

加賀「このあたり、何もない田園風景でしたのに…」

提督「都心まで電車で1時間程度だから、ベッドタウン…郊外の住宅地として人気らしいね。」

赤城「郊外の住宅地と言えば世田谷や練馬でしたのに…。」

提督「さっき高架の頃に通っていった世田谷って今だと高級住宅街だよ?!」

三人「「「ええー?!」」」

認識の違いに改めて時代の流れを感じた。

アナウンス『次は~金沢八景~金沢八景に停車致します~普通 浦賀行きはこちらでお乗り換えです』

赤城「電車のアナウンスってもっと独特じゃなかったですか?ダァ!! シエリイェッス!!みたいな。」

加賀が赤城の似てない物真似に吹き出した。

加賀「赤城さん、ヤメテください…プ…」

提督「あれは放送の音があまり良くなかったから、らしいね。数年前まではどこの鉄道会社もそんなしゃべり方をしていたけど、放送の音がよくなったからか、その独特のしゃべり方は無くなったみたいだね。さ、乗り換えだ。」

向かいのホームにいる少し古い列車に乗り換えた。ほのかに黄みがかった蛍光灯の光が、傾きだした日の光と相まって時間の流れが穏やかに流れていた。

赤城「こんな静かな時間もいいわね。」

加賀「そう、そうね。」

赤城も同じような事を考えていたのかも知れない。

列車アナウンス『プーン…ドアを閉めます…』

駅アナウンス『ダァシェリアケヤッシャラッセィシャッシエヤスオラィッオライッ』
\プシュガッコズタンガガッタンズシュー/
♪ピンポピンピピンポピンポーン♪

赤城・加賀「「?!」」

電車も古ければ、駅員も古かったか。

加賀「提督、話が違います。」

提督「…なんかゴメン。」

今回はとりあえずこの辺で。

コンピュータの説明って本当に難しいですね
何度書き直しても冗長になったり肝心の所が抜けたり…そもそもどこを抑えたら良いのやら…
冗長すぎてグッタリしてきました。

現代旅行と言うより産業史とか社会科見学の方がよかったかもしれませんね。

次回、横須賀散策します。

戦時中の加工精度低下はベルト旋盤のせいだね~一台だけならいいけどモーターの力が無いから何十台も繋いだから回転数が守られない


読み返すと「この提督は電脳空間に繋がっているんじゃないか」という疑惑が湧くぐらい博識ですね。やりすぎたか。
工作精度の話など>>61でおっしゃるように他の要因も色々ありますね。
携帯とコンピュータは、電探と射撃管制装置あたりに話を持って行きたかったんですがうまくできませんでした。

次回も土曜日ぐらいに投下できればと考えています。

土曜日に投下すると言ったな、アレはウソだ。
風邪で時間が出来たので、少し早いですが投下します。

電車は汐入駅に到着した。

提督「さあ降りよう。」

二人を促して降りる。

加賀「小さい駅なのに賑やかですね。」

赤城「あ!あの人形なんですか!かもめの水兵さんがカレー持ってる!」

駅前の広場を見渡して二人ががはしゃぐ。

加賀「先ほど電車内からも見えていましたが海辺なのですね。」

提督「横須賀軍港巡りの船があるらしいからそれに乗ろうか。」

先ほど横須賀市のサイトで調べたところ、ダイエーの脇に受付があるらしい。予約制なのだが、飛び入りでもある程度受け入れてくれるそうだ。ダメならまた考えよう。

二人を連れて駅前ロータリーを抜け国道16号を渡る。

赤城「ここ…ですね。」

加賀「ここですか…。」

ダイエーの前に二人佇み何かを確認している。

ダイエーの脇を抜け、階段を降りたところにあるショップに入る。ショップの右端が観光の受付らしい。二人は左側のお土産コーナーに張り付いている。

提督「すみません、予約していないのですが大人三名乗船できますか?」

店員「はい、大人3名ですねー。大丈夫ですよー。3600円ですー。半券で猿島航路の割引ー、ネイビーバーガー加盟店でサービスが受けられますー。乗船開始は出航時間の5分前ですー。遅れないようにしてくださいねー。」

チケットを受け取り二人の方へ行く。海軍カレーを眺めて話が弾んでいる。

赤城「比叡さんのカレーだけは避けたいですね。」

加賀「比叡さんのは激辛なだけですから大丈夫です。あの方のカレーよりはマトモですよ。」

赤城「鈴谷さんはカレー大好きでしたよね。」

加賀「カレーの事になると奇声を発するのは何とかしていただきたい物です。」 ※二次創作の二次創作です

赤城「木曾さんはまるゆちゃんに秘密のカレーレシピ教えてあげたって言ってましたっけ。」

加賀「木曾さんは男勝りに見えて細やかな方ですからね。…天龍さんもそうですね。」

何やらカレー談義に花が咲いている。幸せそうだな。

電車は汐入駅に到着した。

提督「さあ降りよう。」

二人を促して降りる。

加賀「小さい駅なのに賑やかですね。」

赤城「あ!あの人形なんですか!かもめの水兵さんがカレー持ってる!」

駅前の広場を見渡して二人ががはしゃぐ。

加賀「先ほど電車内からも見えていましたが海辺なのですね。」

提督「横須賀軍港巡りの船があるらしいからそれに乗ろうか。」

先ほど横須賀市のサイトで調べたところ、ダイエーの脇に受付があるらしい。予約制なのだが、飛び入りでもある程度受け入れてくれるそうだ。ダメならまた考えよう。

二人を連れて駅前ロータリーを抜け国道16号を渡る。

赤城「ここ…ですね。」

加賀「ここですか…。」

ダイエーの前に二人佇み何かを確認している。

ダイエーの脇を抜け、階段を降りたところにあるショップに入る。ショップの右端が観光の受付らしい。二人は左側のお土産コーナーに張り付いている。

提督「すみません、予約していないのですが大人三名乗船できますか?」

店員「はい、大人3名ですねー。大丈夫ですよー。3600円ですー。半券で猿島航路の割引ー、ネイビーバーガー加盟店でサービスが受けられますー。乗船開始は出航時間の5分前ですー。遅れないようにしてくださいねー。」

チケットを受け取り二人の方へ行く。海軍カレーを眺めて話が弾んでいる。

赤城「比叡さんのカレーだけは避けたいですね。」

加賀「比叡さんのは激辛なだけですから大丈夫です。あの方のカレーよりはマトモですよ。」

赤城「鈴谷さんはカレー大好きでしたよね。」

加賀「カレーの事になると奇声を発するのは何とかしていただきたい物です。」 ※二次創作の二次創作です

赤城「木曾さんはまるゆちゃんに秘密のカレーレシピ教えてあげたって言ってましたっけ。」

加賀「木曾さんは男勝りに見えて細やかな方ですからね。…天龍さんもそうですね。」

何やらカレー談義に花が咲いている。幸せそうだな。

提督「さて、そろそろ行こうか。」

まだ15分ぐらい時間はあるが、乗船場に向かう。トンネル状になっている通路の下をくぐり、乗船列に並ぶ。人数は30人ぐらいいるだろうか。

提督「船内と2階、どっちがいい?」

加賀「2階が良いです。赤城さんはどうですか?」

赤城「…はい。」

なにやら急に、妙に大人しく、というか神妙になっている。カレー話から何があったんだろうか。

提督「双眼鏡のレンタルできるけど、借りるかい?」

加賀「私と赤城さんは大丈夫です。提督は借りてください。お願いします。」

提督「不思議なことを言うな。わかった。一つ借りてみよう。」

100円で双眼鏡を借り、小柄なフレンド5号の2階に上がる。

赤城「…あの、米軍基地側が見えるのはどちらになりますか?」

提督「右舷かな。」

赤城は何も言わず、加賀と共に右舷側ベンチに座った。

加賀「提督、双眼鏡を貸してください。」

加賀が左手を差し出してくる。何をするのか分からないが、人に借りさせておいて自分で使うのか?…などと思いつつも差し出す。

受け取った加賀はそのまま双眼鏡に右手をかざした。

ポワァ…

加賀の右手が青白く燐光のように光り、双眼鏡に光が吸い込まれていった。

加賀「提督、この双眼鏡に勅令を下しました。これからこの双眼鏡だけで見える物は他の乗客には見えない物です。決して口外しないでください。何が見えても。お願いします。」

加賀の真剣なまなざしに飲まれ、無言で頷き双眼鏡を受け取る。赤城は顔を伏せていて表情は分からない。

ガイド「それでは出港しまーす!」

船が方向転換をした後、船員服のような姿をしたガイドの船員が楽しげな声を上げる。軍港巡りの船は3回汽笛を鳴らし、桟橋から後退していく。

その時、赤城と加賀がダイエーの方を向き二人とも姿勢を正し、静かに手を合わせた。

誰かの冥福を祈っている…のだろうか。時間にすればおそらく1分も経たない程度、二人は手を合わせて黙祷を捧げていた。

ガイド「右手側が米軍第7艦隊の基地ですので、万が一、万が一ですよ、沈没したり船から転落してしまった際には左側に向かって泳いでくださいねー。右側に泳いじゃうと密入国で捕まるかも知れませんよー」

笑いが起きたが、赤城と加賀はニコリともしない。

体育館のような建物の右手に、大きめのプレハブ小屋のような物が見えた。DRY DOCKSと壁面に書かれており、3 2 と左右に書かれている。

ガイド「右側にあるのはドックでーす。ここで船の整備をしていますー。タダですねー、空母は大きすぎて入れないんですー。空母は別の所に専用のドックがありまーす。」

ガイド「右手に潜水艦が見えまーす。この潜水艦の上にテントが張ってありますね、あれは出入り口の厚さを見せないようにしているんでーす。ちょっと詳しい人ならどこまで潜れるかとか計算できてしまいますからねー」

あれはテントだったのか。臨時トイレかと思ってたわ。

ガイド「右の潜水艦の少し先に見えるxxとxxと書かれた2隻は米軍のイージス艦でーす。艦橋の上の方にある8角形のものがフェイズドアレイレーダーというもので、イージス艦をイージス艦たらしめている高性能なレーダーでーす。イージス艦というのはイージスシステムを搭載した軍艦のことを言いますー。イージス艦というのは、八角形のパネル、フェーズドアレイレーダーを備え、コンピュータによって高度な情報処理と射撃の管制システムによって、迫ってくるミサイルや弾頭を追尾して危険な順を判断しますー。その危険度に応じて、一度に10個以上の目標を打ち落とすことが出来る高度な船のことを指しまーす。」

ガイド「左側をごらんくださーい、こちらは海上自衛隊の基地となります。129、152、153の3隻が止まっています。こちらは護衛艦でーす」

加賀「提督、先ほどの双眼鏡であの船達を見てあげてください。」

加賀に促され、双眼鏡で船を見る。

提督「なんだこれは…」

そこには船の姿はなく、小学校高学年から中学生ぐらいの、セーラー服に身を包み謎の武装…を携えた少女達が佇んでいた。

赤城「あら、やまぎりちゃん、夕霧ちゃん、あとは…誰かしら。みんな元気そ…誰?!」

加賀「赤城さん、ミッドウェーに一緒に行った夕霧ちゃんじゃないわ。この時代のゆうぎりちゃんよ。」

ガイド「153と書かれたゆうぎりは先日大湊から横須賀にやってきまして…」
※129:やまゆき 152:やまぎり 153:ゆうぎり

ガイド「少し左奥にあります、こちらも先ほどの8角形のパネルがみえますね、174と書かれた船がイージス艦の、護衛艦きりしまでーす。日本に6隻しかない貴重な船ですー。1隻1500億円ぐらいしまーす。お買い求めは消費税増税前をオススメいたしまーす。」

双眼鏡で覗くと、ボブヘアーに眼鏡、巫女服のような服を纏ったの女性が雲を眺めていた。

加賀「ずいぶん小柄になってしまわれましたが、相変わらずの頭脳派のようですね。」

赤城「武装もずいぶん小さくなってしまいましたね…。今なら殴り合いで勝てるかも!」

加賀「無理ですよ。やめておきなさい。イージス艦って言ってましたから以前よりも更にスゴイみたいですよ。赤城さんがいくら艦載機を繰り出しても片端から墜とされてしまいますよ。」

赤城「元戦艦ボディの体当たりなら!」

加賀「ミサイルで蜂の巣にされますよ!」

君たち一体何を言っているんだ。

ガイド「真っ正面に見えてきました大きな船、前方の数字は隠れていて見えませんが、こちらはひゅうが型護衛艦の1番館、ひゅうがですー。ヘリコプター10機を搭載していますー。東日本大震災の際にいち早く駆けつけ、現場での活動拠点となりましたー。東京オリンピック誘致の際にも全通甲板で人文字を作りましたー。空母のように見えますが、飛行機の離発着は出来ませんー。ヘリコプター搭載護衛艦でーす。いいですか、空母でもヘリコプター空母でもなく、ヘリコプター搭載護衛艦でーす。」

先ほどの双眼鏡で覗くとそこには凛とした雰囲気の、掛水干をまとった木訥な武人然とした女性が佇んでいた。

こちらに気がついたのか軽く笑みを浮かべ、手を振っていた。

赤城「本当に航空火力艦の時代になっちゃったのかしら…。三段甲板は要らないですが、火力も必要でしょうか?」

加賀「ヘリコプター10機ですか。負けられません。」

何やら妙なライバル意識が芽生えたらしい。艦首の181の数字が見えてきた。

提督「そういえばDDH-181ひゅうがの姉妹艦はいせ、だったな。」

赤城「あら、姉妹が逆転しちゃったんですね。」

ガイド「進路を右手に取りまして、左手側をご覧下さーい。101と書かれた船がいますねーこちらの…」

赤城「村雨…ちゃん?」

双眼鏡で覗くと淡い栗色の髪をした、襟の白い紺色のセーラー服に身を包んだ中学生ぐらいの女の子がいた。

村雨『はいはーい!むらさめ型護衛艦”むらさめ”だよ!』

…なんか聞こえた気がする。

ガイド「こちらのむらさめは先日までソマリア沖に出向し、タンカーや貨物船の護衛を務めて参りましたー。」

赤城「もうあの子はいない、あの子とは違う子だってわかっていても魂を受け継いだからあの子達の姿を見てしまうんですね。」

加賀「赤城さん…。それでもこの時代に生まれ変わったあの子達は頑張っていますよ。」

赤城「そうね、加賀さん。帰ったら種子島少佐にも教えてあげましょう。きっと新聞記事にしたがるわ。」

船は大きく右に舵を切った。


ガイド「右手に見えますドックが空母用の大型ドックになっていまーす。停泊しているのはアメリカ国外の基地を事実上の母港として配備される唯一の空母であり、日本に配備された初の原子力推進空母である世界最大級のジョージ・ワシントンですー。戦闘機が離陸する際には最高速度で航行していないとできないので、横須賀に帰ってくる時には事前に厚木に艦載機を降ろしてくるんですねー。そして出港の際には洋上で艦載機を搭載しますー」

加賀「…頭にきました。」

赤城「あのカウガールめ…」

何やら二人とも怒っている。

双眼鏡をのぞき込んでみると金髪爆乳のカウガールが2丁拳銃を構えてこっちを挑発している。ご丁寧にブラは牛柄だ。おそらく拳銃に弾丸は入っていないのだろう。二丁拳銃なのはアングルドデッキだからなんだろうか。

二人が激怒するのも分からなくはない。…が…Nice boobs。

加賀「良からぬ事を考えていませんか?提督。」

いえ、別に。すみません。

加賀「それにしても…人の身となったからこそ思うのですが、大きいですね…。」

ガイド「ジョージ・ワシントンは全長333m、だいたい東京タワーの高さとおなじぐらいですねー。高さは21階建てのビルぐらいの高さはありまーす。5000~7000名が乗り組みますー。長期間の出向になりますので、父親が家に残した子供に読み聞かせのビデオを送れるように絵本も大量に積み込んでありまーす。このへんもアメリカらしいと言えばアメリカらしいですねー。戦闘機は80機乗せることが出来ますー。」

赤城・加賀「「くっ…」」

ガイド「東日本大震災の際にはトモダチ作戦の旗艦として出航し被災地域への物資輸送のベースともなりましたー。」

赤城・加賀「「…」」

双眼鏡で見ると、カウガールが二人に手を振っていた。

G.W.に悪意はないのだろうが、二人ともふくれっ面だ。

ガイド「前方に見えてきましたのは住友重機のドックでーす。小さく見えますが、門型のクレーンに書かれている”よこすか”の文字を入れるだけで1000万円以上かかったと聞いていまーす。それぐらい大きなクレーンでーす。あのクレーンは元々ダイエーの所にあった横須賀海軍工廠の造船所で使われていたそうでーす。国会議事堂の骨組みや横浜ベイブリッジを作ったのもこちらの工場になりますー。」

ガイド「その左側にあるのは海洋研究開発機構、JAMSTECでーす。しんかい6500や地球研究船みらいなどを運用していますー。もうじきしんかい12000という新型潜水艦も運用予定でーす」

ガイド「その左側に見えますのは日産自動車追浜工場でーす。こちらは完全受注の車を作っている工場ですのであちらに並んでいる車には全てお客が付いているわけでーす」

おっぱ○…

赤城「提督?不細工な顔してどうしたのですか?」

いえなんでもありません。

提督「ん?今なんて?」

ガイド「次に見えます工業団地は予科練訓練場跡です。映画”永遠の0”で舞台となりました場所ですー」

加賀「永遠の0,私知ってます。赤城さんの乗組員さんが主人公でしたね。」

提督「うん、実に赤城は格好良かったな!」

赤城「いやあ、それほどでも…あります…えへへ」

耳まで真っ赤になって赤城は照れに照れている。

ん?加賀は何で永遠の0を知っているんだ?

ガイド「その左側に見えます平たい船、今重機がのっていますねー。これこそが私の考える横須賀らしい船だと思いまーす。これは米軍の台船なのですが、新春の花火はこの船が沖合から打ち上げるのですねー。全ての船が満艦飾の飾り付けで、新年を迎えると同時に一斉に汽笛を鳴らし、実に美しく幻想的なのですが、出来るだけ早い内にお越し下さいー。あっちもこっちも税金で光らせているわけですので年々ショボくなってきておりまーす。」

赤城「観艦式の私たちもすごかったんですよ!」

加賀「滝のように煙突から流れ落ちる海水がもの凄い迫力だったとか、海鷲だとか言われました。」

彼女たち自身が誇るとは、さぞや勇壮な姿だったのだろう。確かに栄光の一航戦、世界初の空母機動部隊だものな。

加賀「ナメクジ煙突とか海鷲のヤキトリ製造器なんてありがたくないあだ名も初期にはありましたが。」

赤城「私なんて殺人長屋ですよ?わたしのせいだけど私のせいじゃないのに!」

ガイド「えー、次に右手前方に見えてきました5105は海洋観測艦”にちなん”お隣の5106も同じく海洋観測艦”しょうなん”です。これは海底や潮の流れの状況などを調べて海図をつくったりしていますー。」

ガイド「その先にまた2隻並んでおりますのは463が”うらが”464が”ぶんご”の姉妹艦でーす。海外派遣されるのは妹の”ぶんご”の方なんですー。理由は至って簡単、艦の前方をご覧下さい、ぶんごには大砲がついているからでーす。ちなみにこの2隻、全長は約140mとなっておりまーす。」

姉妹艦、と言う言葉に二人がピクリと、わずかな反応を見せたが、特に何も言わず、話に聞き入っている。

ガイド「次に見えます潜水艦には番号がありませんー。これは引退した艦でしてー、番号と名前を返還したためでーす。今は海鳥のマンション、価格的には億ションとなっておりまーす。(’13/3引退のわかしお)」

ガイド「次に3隻連なって見えて参りました船は301、302、303の3隻でーす。船の真ん中あたりに線が見えますねー。あれは木製の船、掃海艇という物でーす。海に投棄された機雷の除去のため、磁気を帯びないように木で出来ていますー。ですが、最近ではそういった職人さんも少なくなってきたため、プラスチックで掃海艇を作るようになってきましたー。それが604”えのしま”と605”ちちじま”でーす。」

加賀「海上封鎖をするために、アメリカ軍は日本近海に大量に機雷をばらまいたと聞いています。あの子達はそういった機雷を清掃してくれていたんですね。」

ガイド「戦後70年以上経った今日でも、軍港のあった周辺や昔のシーレーンには時々機雷や魚雷が見つかることがありますー。先日も○○沖で見つかって彼女たちが出動しましたー。有名なところでは、湾岸戦争後ですねー、掃海艇の彼女たちが派遣され、ペルシャ湾の安全に一役買って参りましたー。」

提督「本当だ。君たちの後輩は地味でも素晴らしいね。」

ふとそんなことを言ってから双眼鏡で301-303をのぞき込む。ツナギを着た3人の女の子達が舌を出してこちらを見て「あっかんべー」をしている。地味とか言ってゴメン。


ガイド「船はこれから新井堀割水路を通過いたしまーす。ここは元々半島で繋がっていたのですが、こちら船越地区と横須賀本港をつなぐために明治時代に掘削した水路です。そのため、半島だったところが島になってしまいました。この左手にあります元半島の島を吾妻島、といいます。島にしてしまったついでに中をくりぬいて石油や火薬の備蓄基地にしてしまったそうです。この島の石油や火薬をよりどころにして、第2次世界大戦に突入していったと聞いています。」

赤城と加賀はうんうん、と頷いている。

提督「本当に?」

赤城「はい。あと、ここには魚雷の調整所もあったんですよ。」

ガイド「今はこの島は日米共同管轄で、何を行っているのか私たちにもしらされておりませんー。とにかく立ち入り禁止の危険な場所でーす。」

加賀が何かに気付いて言った。

加賀「あぁ、たぶんここは…********」

その時突風が吹き、彼女が何を言ったのか聞き取れなかった。

提督「何があるって?」

加賀「いえ、まぁ…。燃料はありますね。」

右手の横須賀市街側に止まっている船についてガイドが再び説明を始める。

ガイド「船に書かれている番号は艦番号と言いまして、3桁は武装した護衛艦、4桁は後方支援の為の船、と定義されております。ここで、唯一の2桁の船をご紹介致します!91の特務艇”はしだて”です。この船はセレモニーやパーティ専用の船となっています。そのため、カラーリングも他とはちょっと異なりまーす。」

加賀「間宮さん…」

赤城「洋風ですが間宮さんを彷彿とさせますね!」

なんだか二人の顔がキラキラしている。気になって双眼鏡を覗くと…カクテルドレスの女性が気品をたたえてにこやかに微笑んでいた。

給糧艦間宮とは立場が違えど、特別な存在という点では彼女たちにとって同じなのかも知れない。

ガイド「その右隣は水中処分母船、YDT-03でーす。」

赤城「処分…」ガタガタ

ガイド「これは機雷や不発弾、水中にある爆発物処理など、危険な潜水作業を行うダイバーさんたちのための母船でーす。船を沈める物ではー有りませんー」

赤城は心底ホッとした表情をしている。

ガイド「次に見えてきましたのは171の”はたかぜ”です。マストの上の方をご注目くださーい。四角い板のような物がのっていますねー。あれは、3次元レーダーでーす。イージス艦の次ぐらいの精度を持っていますー。数年前、隣国がロケットという名の事実上のミサイルを発射した際には日米のイージス艦と共に監視にあたりましたー。」

加賀「隣国?そんなならず者国家はソ連かしら?」

提督「いや、北朝鮮…朝鮮民主主義人民共和国だよ。君たちの頃は存在しなかった朝鮮半島北側の、一応の国家だね。事実上の独裁制だったりして、君たちの時代のソ連以上によく分からない国だよ。ソ連は1991年のクリスマスの日に分裂してしまったんだよ。」

加賀「はぁ。そんなよく分からない場所がこの時代にもあるんですね。」

ガイド「その隣にある船も番号が有りませんー。これも引退した船です。先ほどの潜水艦と同じように名前と艦番号を返してしまいましたー。(元はDD-125さわゆき)」

ガイド「そのお隣は423の”ときわ”ですー。インド洋にも派遣された補給艦で海のガソリンスタンドとも言われていますー。この船も東日本大震災の際には洋上のプラットフォームとして駆けつけましたー。えー、この船や先ほどのひゅうが、トモダチ作戦で知られた空母ジョージ・ワシントンだけでなく、横須賀にいた自衛隊の船、在日米軍の船のほとんどが震災発生直後から出航し、様々な救援活動に従事したことを覚えていて下さいー。」

加賀「そういえば関東大震災の時には長門さんが東京湾に駆けつけましたね。戦艦だから出来ることは限られていたけれど励ますことはできたはずだ、と仰ってましたっけ。」

船が出発した桟橋に近づいてきた。ふと、西日を浴びている方角を見ると、ひゅうがの艦橋に夕日がかかって強烈なシルエットとなっていた。

船は出発した桟橋に戻ってきた。

陸に上がって、二人は二人の後輩達に向かって大きく手を振った。赤城の表情に出発前の影はもうなかった。

ふと、気になっていたことを聞いてみた。

提督「そういえば、出発してすぐに手を合わせていたのは何でだ?」

赤城「横須賀の海軍工廠ドックは私の…姉が亡くなった場所なんです。場所としてはこの大きな店の所です。」

赤城「提督はご存じかも知れませんが、私は本来、八八艦隊計画の天城型巡洋戦艦の4人姉妹の2番艦として生まれるはずでした。金剛さんたちの妹分、ですね。そして加賀さんは八八艦隊の戦艦の3番艦、加賀型戦艦の1番艦となるはずでした。加賀さんは長門さん、陸奥さんの妹分になるはずでした。私は呉の海軍工廠で建造され、姉の天城はここ横須賀海軍工廠で建造されていました。加賀さんの妹の土佐さんや、一応完成したことになっていた陸奥さんも含めると別々の場所で同じ時期に7隻も同時に建造されていたんです。」

赤城「ですが、ワシントン海軍軍縮条約の影響で私たち4人揃って巡洋戦艦として生まれることは叶わなくなりました。内2人は空母に改装することで生き延びることが出来、残り2人は…標的艦あるいは解体という事でした。そのため、八八艦隊の1番艦2番艦である天城と私が空母に改装されることとなり、妹の高雄と愛宕…名前が一緒なだけ重巡ではないです、は天城と私の空母改装の材料になりました。」

赤城「戦艦は長門さん・陸奥さんがいるため、もう戦艦の枠が一杯になってしまうから加賀さんは解体、土佐さんは一旦進水させた上で標的艦とすることに決まりました。」

加賀「順番…からいってそれが妥当でしょうし、仕方の無いことと思っていました。」

赤城「ですが1923年9月1日の関東大震災で、ここ横須賀の二号ドックで建造中だった姉の天城が造船台から転落してしまいました。修理も考えられたのですが、キール…竜骨が折れるなどしてしまったため回復不能と判断されました。そのため、解体される予定だった加賀さんに再度白羽の矢が立ち、加賀さんが空母に改装されたのです。」

加賀「それで二人が本来は姉妹艦ではなかったのですが姉妹のように一航戦として育てられたのです。」

加賀「過去に空母として横須賀に来たことはあったのですが、一緒に二号ドックを見たことはなかったので、人の姿となった今回改めてお参りしようと思ったのです。」

赤城「ちなみにですね、戦艦としては長門さん姉妹、加賀さん姉妹の次に予定されていたのはSF小説や空想戦記でおなじみの紀伊型4隻の野艇でした。いやー残念でしたねー。ワシントン海軍軍縮条約がなければ超大和型!とか戦艦の私たちも見られたかもしれないんですよ?」

赤城のその明るさに胸を打たれ、思わず二人を抱きしめて言った。

提督「そうだったのか…。辛い過去を話してくれてありがとう。」

赤城「ちょ、ちょっと提督、やめてください!子供も犬も見てますよ!!加賀さんも赤くなってないで何か言ってください!」

加賀は「いえ、その…」と呟いて真っ赤になっている。

提督「あぁ、すまない。感極まって申し訳ないことをした。もうしわけない。」

赤城「じゃあ、すまないついでにおやつ食べましょう!さっきチケットの半券でネービーバーガーがどうとか言ってましたよね?」

赤城が屈託のない笑顔を向けてくる。なんだ、しっかり聞こえていたのか。

今回はここまでです。

勝手にオリジナル(?)艦娘を出したりしてます。
私のスキルではジョージ・ワシントンは流石に男の娘とか艦息にはできなかったよ。
二丁拳銃の金髪爆乳カウガールが精一杯です。
そんなの違う、と言う方はどんなイメージだったか教えていただければ幸いです。気になります。

うっかり他のスレに誤爆したり、二重投稿したり、もう何が何だかorz
週末にも上げられたら良いけどダメなら来週ぐらいに続きを投下します。
ノシ

コメありがとうございます。

GWとはいえ流石におっさんという発想はなかったなー

赤城さんを無理に明るくさせた結果がこの結果だよ!
完全に手抜かりです、ごめんなさい。
ある程度は知っているということでお願いしますorz

こんにちは
今週末は投稿できません
来週末に間に合うようにします

こにちわ
明日夜投稿します。

こんにちは
待ってる、の書き込みがこんなにうれしいなんて、SS書くまで知らなかったよ…

提督「うん。貰ったパンフレットによると飲み物がオマケになるらしい。ドブ板通りと言うところが繁華街らしいから行ってみようか。」

赤城・加賀「「はい!」」

ダイエーの前から国道16号線をわたり、左の小道に入る。ここがドブ板通りらしい。ミリタリーショップや刺繍の店を覗きながら歩く。

加賀「ここまで米軍が浸透しているというのは私たちの時代からすればとても不思議です。鬼畜米英なんて言っていたのが日米友好ですから。」

赤城「うわー、あやしい日本語のシャツだー!噂には聞いていましたがこれは恥ずかしいですね!”怖い”ってどういうつもりなんでしょう?あら加賀さん、コレなんてどう?」

赤城は払い下げとおぼしきフライトジャケットを加賀に着せようとしている。体格も姿勢も良いから予想外によく似合っている。

加賀「少し…恥ずかしいですね。赤城さんはこれなんてどうですか?」

言いながら白いモコモコの帽子を取った。赤城のつややかな黒髪によく映えている。

赤城「赤い星とか鎌のワッペン付けたら響ちゃんによく似合うんじゃないかしら。」

通りの反対側にある刺繍店に目をやりながら赤城が言う。一旦棚に戻し、向かいの刺繍店を覗きに行く。

提督「すみません、共産圏の赤い星と鎌って刺繍できますか?あ、できる。いくらぐらいですか?はぁ。いや、モコモコの帽子につけていただきたくてですね…モコモコ…アクリルの毛?…あー、メーテルの帽子みたいな。」

話を聞いて戻ってきたら、帽子がない。店員に聞いてみたところ、棚に戻した直後に別の客が買って行ってしまったらしい。

提督「残念だったな。楽しんでないで先に買ってしまえば良かったね。済まない。」

加賀「お土産なんてそんな物です。また縁があれば同様な物が買えますよ。気にしないでください。」

赤城「そうですよ!そんなことよりネイビーバーガーです!」

観光案内所の前に置かれたパンフレットを取り、中を開く。

赤城「チーズケーキ!いいですねぇ」

加賀「海軍カレーも気になりますね。」

歩きながら目に付いた店に入った。間口の狭い店だが、筆頭に上がるぐらい有名らしい。

メニューを見てまた二人は盛り上がる。

赤城「カレー…バーガー…うー。」

また迷うのか。

加賀「チーズケーキは譲れません。」

提督「じゃあカレーとネイビーバーガーを一つづつ頼んで、3人で分けよう。チーズケーキも頼もうか。」

正直、そこまで腹は空いていないが、つきあうことにした。

オーダーしたのはジョージ・ワシントンバーガー、海軍カレー、チーズケーキ2つ、乗船券の半券サービスでコーヒー3つ。時間が中途半端なので15分ほどかかるらしい。

二人が水を飲んだりメニューを眺めているうちに、隣の席にもジョージ・ワシントンバーガーが届いた。

隣客A「写真よりジャンボじゃね?」

隣客B「どこぞのハンバーガーとは逆だなw」

何とはなしに聞いていたらしい赤城が聞いてきた。

赤城「そういえばジャンボって何ですか?さっきも飛行機でジャンボジェットって言ってましたが。」

提督「うん?ジャンボって言うのはスワヒリ語で”こんにちは”って言う意味らしい。19世紀の有名な象の名前がジャンボ、だったんだ。さっきの飛行機、ボーイング747が当時とても大きな飛行機だったから、有名な象の名前を愛称として使ったんだ。そのジャンボ・ジェットのジャンボって言う言葉が一人歩きして、巨大って意味に使われているね。ほとんど世界中で通じるよ。」

赤城「さっきのジョージ・ワシントンもジャンボですか?」

提督「そうだね、ジャンボ空母…とはいわないだろうけど、ジャンボサイズとは言うね。」

加賀「長門さん達はビッグ・7と言いますが、今ならジャンボ7でしょうか。」

提督「…なんだか宝くじの愛称みたいな響きだね。ビッグ7も、だけど。」

加賀は少し呆れたような顔をした。

店員「はーいお待たせ致しましたー、ジョージ・ワシントンバーガーと横須賀海軍カレーです。ハンバーガーはテーブルのケチャップとマスタードを付けてお召し上がりください。」

高さは20cmはあるだろうか。直径も某チェーンの物の1.5倍ぐらいはありそうだ。

今までのハンバーガーの概念を覆すような圧倒的な存在感を放っている。その存在感の源はもはや肉塊と言っても過言ではないサイズのパテにある。パンフレットによれば500g、だそうな。肉塊の他、チーズにベーコン、野菜もどっさり。星条旗の爪楊枝が刺さっている。

カレーにはチャツネが添えられている。パンフレットによるとサラダと牛乳が付いてきた。サラダと牛乳が海軍カレーの特徴らしい。

赤城はハンバーガーを、加賀はカレーを食べ始めた。積み上がったハンバーガーを赤城は器用に、上下からかじっていく。

加賀「提督、コーヒーだけで宜しいのですか?カレー、いかがですか?美味しいですよ。」

カレーをスプーンに盛って差し出してくる。このままでは”あーん”となってしまう。迷ったが、そのまま頂く。

提督「美味いな。」

加賀は少し頬を赤らめている。

赤城「提督!ハンバーガーも美味しいですよ。ぜひどうぞ!」

ほっぺたにケチャップを付けた赤城が、肉塊のようなハンバーガーを突きつけてくる。

提督「スゴイ肉だな。」

そういって一口貰う。…もっとも、囓り取れたのはほとんど野菜だったが。

二人はお互いに食べさせあっている。ほほえましい。

赤城「カレーも美味しいですね。」

加賀「ハンバーガー、肉が香ばしくてプリプリしていますね。」

そんなこんなで二人とも食べ終わった。

二人が幸せそうに食べているのを見ているうちに、チーズケーキが出て来た。

赤城「わー。サクランボのジャムだー。」

加賀「結構大きいですね。クリームも美味しそうです。」

提督「さあ、食べようか。」

赤城・加賀「「はい!」」

シンプルでしっかりしたNYスタイルのチーズケーキだ。二人とも美味しそうに食べている。

加賀「間宮さんのアイスも美味しいですがこれもまた良い物ですね。」

赤城「こんな美味しい物が食べられるなんて、良い時代ですねぇ。」

満面の笑みを浮かべて赤城が言う。

食べ終わった頃、加賀が口を開いた。

加賀「何でサクランボのジャムがかかっているんですか?」

提督「パンフレットによると、そこの在日米軍が提供した本物のニューヨークスタイルチーズケーキdレシピらしい。日米友好により誕生したチーズケーキには、日本の象徴『桜=cherry』がトッピングされ…」

赤城「何だか複雑な気持ちですね。食べられちゃうんだもの。」

加賀「そうね…。」

提督「まぁそこまで深くは考えていないんだろうけれどね。」

赤城「そうですか。まぁ美味しかったからいいですけど。」

相変わらず君は自由な感じだねぇ…

提督「この後、記念艦三笠を見に行こうか。今後どうしたらいいか何か聞いている?」

加賀「えぇ。南雲さんから聞いていますからご心配なく。」

提督「じゃあ支払いを済ませて行こうか。」

赤城・加賀「「はい!」」

三笠の名を出した瞬間二人の背筋がピンと伸びた気がした。

支払いを終えて店を出る。二人とも幸せそうな顔をしている。満腹は無条件にみんなを幸せにしてくれると思っている。

提督「さて、行こうか。そんなに遠くはないみたいだ。」

二人はどぶ板通りの店を眺めたりしながら歩いて行く。土産物屋と言うよりはほとんどは普通の店だな。

10分足らずでどふ板通りの終わりまで来た。16号を渡り、立体交差にさしかかったとき、加賀が何かに気付いたようだ。

加賀「提督、これ何ですか?」

加賀が指さしているのは「ここは標高約2.6m」と書かれた道路標識だ。

提督「これは津波や高潮の際の目安にするためのものだね。戦後何度か大津波があったし、最近の東日本大震災では東北地方が大津波に襲われたからね…。」

加賀「そうですか…。」

やはり二人とも何か思うことがあるようだ。

国道16号を渡り、1ブロック歩く。

赤城「提督提督!このお店は何ですか?」

提督「ん?コンビニエンスストアだね。通称コンビニ。そうだねぇ、調理済みの食品や日用品、雑誌とかを取り扱っているお店だよ。」

赤城「中!中を見ていきましょう!」

♪ファミファミファミーマファミファミマー♪ ※セブン-イレブンです
\イラッシャイマセー/

赤城・加賀「「うわぁ…」」

加賀「明るいというより、眩しいぐらいですね。」

提督「うん。それでも3年前より照明の数が減っているんだ。棚の中の商品が見えるように光が回り込むように、床もピカピカに磨き上げるらしい。」

加賀「へぇ…。このお店は工夫を凝らしているんですね。」

提督「いや、チェーン店とかフランチャイズ店…。全国に同じ看板の店があるんだ。看板代を店主が本社に支払って店を経営するのがフランチャイズ、本社が11店舗以上経営するのをチェーン店、って言うんだ。」

赤城「チェーン…繋がっているって事ですか。」

提督「そうだね。それで、それぞれの店には本社から事細かに、アレはこうしなさい、コレはこうやりなさい、というマニュアル…手順書が配られるんだ。だから商品の並べ方も取り扱い製品も、店の様子とかもほとんど差が無いんだ。」

加賀「どこでも同じサービスを受けられるのは、ハズレを引かないって言うのは悪くないですね。」

赤城「でも、その土地の特徴とか、そこにしかない物とかが無いって言うのも寂しいですね。」

提督「うん。最近はそういうことを考える様になって、ご当地モノや地方限定品に力を入れていたりもするんだ。…付け焼き刃かも知れないけれどね。」

赤城「あ!これもご当地モノですね?」

赤城は雑誌棚の前で立ち止まり、神奈川ラーメンガイドのようなものを指さした。

提督「ふふ、そうとも言えるね。」

加賀「これも…でしょうか?」

加賀が手に取ったのはレトルトの横須賀海軍カレーだ。

提督「それはおそらく観光客向けのお土産じゃないかな。」

加賀「やっぱり…。」

加賀「日用品もあるのですね。よろず屋と似ていますね」

提督「うん。現代のよろず屋かもしれないね。24時間営業しているから深夜に何かあっても買えるからね。」

加賀「え?24時間…深夜も営業しているのですか?」

赤城「そんなにみなさん艦隊勤務なんですか?」

提督「いや…そういうわけじゃないんだけど…。物流や製造、インフラ…社会基盤を支える人たちの他、単純に夜更かしする人も多いんだ。」

赤城「早寝早起き早飯は大事ですよ!」フンス!

提督「まぁ…いろいろ各人に理由はあるからね。そんなわけで深夜でも客はいるし、客がいるから深夜も営業する、のかな。」

店の奥まで来た。飲料が並んでいるのを見て二人が唖然としている。

加賀「こんなに種類があるんですか…」

提督「うん。これでもまだごく一部なんだ。一説によると日本には1万種類ぐらいの商品があるらしい。」

赤城「そんなにあるんですか?!」

提督「毎年2000種類ぐらい新しい商品が登場するんだけど、市場に定着できるのはごくごく一部だけだし、定番だったモノも駆逐されていくんだ。」

加賀「少し、寂しいですね。」

提督「登場して2週間ぐらいで、売れ行きが悪いとこの棚から追い出されてしまうんだ。コンビニの棚は本当に激戦区なんだよ。」

赤城・加賀「たった二週間…」( ゚д゚)ポカーン

今度は日配品のショーケースだ。

提督「ナマモノ…といっていいのかな、サンドウィッチやオニギリなどの食品は地域毎の工場で作って配送しているんだ。その点ではさっきの話ではないけれど、地方の特色が有るといってもいいかもな。」

赤城は神奈川限定と書かれたオニギリを手に取って眺めていたが、脇に貼ってある恵方巻の広告に気付いた。

赤城「恵方巻って大阪の風習ですよね?関東でもやるようになったんですか?」

提督「うーん。口の悪い人が言うにはコンビニの売り上げ戦略だ、とか地方の特色を薄めたとか言っているね。まぁ、そんなことが出来るようになったのも安定した電力供給と冷凍技術の発展のおかげ、とも言えるけどね。」

赤城「冷凍技術ですか。大和さんと武蔵さんや満州鉄道の亜細亜号には冷凍機械があって館内に冷房やアイス製造器があるそうですね。この時代は冷凍機械が普及しているんですか?」

提督「うん。君たちの時代に開発されたフロンを効率よく扱えるようになったんだ。」

赤城「フロン、聞いたことがあります。夢の化学物質ですよね!」

提督「安定しているし無害だし、たしかに夢の物質だったんだけど、地球環境に良くないっていうことが分かって今では別の種類のフロンや二酸化炭素、炭化水素に切り替わっているんだ。効率や安全性からするとR12は良い冷媒なんだけどね。」

加賀「代替するからにはそれなりの代償があるんですね。」

提督「そうだね。最初から使えるなら使っているはずだよね。」

赤城「扉がないのにこんなに冷えるなんて…冷気は無駄にならないんですか?」

提督「エアカーテンといって、吹き出した冷たい空気を上手く使って、中の商品が暖まりにくい構造になっているんだ。」

提督「出来るだけ外に冷気が漏れないようにショーケースメーカーは色々工夫しているみたいだね。そこのアイスのショーケースもフタが無いけど、アイスが溶けることはまず無いらしいね。」

加賀「アイスですか!」

加賀はアイスと聞いて目を輝かせ、赤城はアイスのショーケースに手を入れて驚いている。

赤城「本当!ここから下だけ冷たい!」

加賀「…あら、赤城乳業ですって!」

赤城は目を輝かせてこっちを見ている。わかったわかった。

また店内を見て回る。

赤城「あんぱんはあるんですね!」

提督「うん、定番だね。」

加賀「お洒落なパンもありますね。」

今度は内側の通路を通る。

酒にスナック、文房具などもある。

加賀「これ、高級なウヰスキーだったのに…」

赤城「目の覚めるような鮮やかなペンですねー。」

二人ともいろいろなモノを手に取り、楽しんでいる。

提督「じゃあ、アイスを買って行こうか。」

ガリガリ君を3つ取り、レジに並ぶ。

赤城「提督、カウンターに並んでいるガラスのあれ、なんですか?」

提督「うん?ファストフード、だね。最近コンビニはフランクフルトや唐揚げの販売に力を入れているね。ちょっとした販売機会を逃がさないことと、ハンバーガーチェーン店が24時間営業するようになったからその対応っていうことらしい。」

加賀「そこの機械はコーヒーですか?」

提督「そう。一杯ずつ豆を挽いてコーヒーを淹れているんだ。値段の割には缶コーヒーやさっきの冷たい棚の乳飲料より本当のコーヒーだ、っていうことで人気なんだよ。」

赤城「へぇ…。あ、コーヒーはいいです。」

てっきり飲みたがるかと思ったのに。

レジにて。

\ピッ/\ピッ/\ピッ/

加賀「あれは何をしているんですか?」

提督「商品に付いているバーコード…このシマシマだね、ここに数字が埋め込まれているんだ。これをコンピュータに読み込ませて、会計をさせているんだ。」

加賀「ここも機械に任せるんですね。」

提督「うん。計算間違いや入力間違いが少なくなるし、かざすだけで済むから早いんだ。」

提督「あと、どんな人が何時に何を買ったと言うのが記録されていて全国の店舗の売れ筋や流行とかが分析できるようになっているんだ。」

加賀「え?そんなことまで調べるのですか?」

提督「うん。そうやって蓄積することで天候や周辺の行事によって商品の過不足が発生しないようにしているんだ。今までは店長や発注担当がカンで決めていたところが、根拠を持って決められるようになったんだ。とにかく、販売機会を増やすことに主眼を置いているんだね。」

加賀「何とも凄まじい執念ですね…」

\オセワニナリマース/

赤城「あの方は一体…?」

提督「商品の配達だね。一日に何回か配送所から配達してくるんだ。この補充がさっき説明していた売れ行きの情報によって決まるんだ。」

赤城「梱包の箱が無いですね?」

提督「うん。始まりは通常の商店と同じように箱単位で納品していたんだけれども、売れ行きにバラツキが有るから商品の過不足が発生する。一箱だけ持ってきてください、と言うのは通常の問屋では受け付けてくれなかったんだ。それにこれだけの種類の商品を揃えようとしたら何十箱もきて大きな倉庫が必要になるんだ。」

赤城「それでどうしたんですか?」

提督「配送所で店毎に必要な数に詰め替え直すんだ。それをああやって店毎に持ってくるようにしたんだよ。これなら各店舗が持つ商品のストックは最小限で済むから、倉庫も小さくできるんだ。だからここみたいに小さな面積の店舗でも充分に営業が出来るんだ。」

赤城「へぇー。賢いですねぇ。」

提督「そうだねえ。」

加賀「そのような事を思いつくとは、ただ者ではありませんね。これもアメリカ人の発想ですか?」

提督「このブランド自体はアメリカ発祥なんだけれど、小分けの発送とかは日本で始めたんだ。配送も経路が最短になるように工夫されていたり、空車で走る距離を最低限にするとか効率は非常に高いらしい。」

赤城「効率って聞くと気合いとか根性とは逆に感じますが、気合い入れて効率化をしているんですね。」

提督「そうだね。20年ぐらい前にアメリカの本社が破綻したんだ。それで当時の日本の合弁会社が買い取って子会社化したんだ。」

加賀「なんだか不思議ですね。」

提督「同じような例は好景気に沸いた25年前ぐらいにもあったんだ。君たちの時代からあった有名な企業では、コロムビア映画、MCA、ロックフェラー・センタービル、ウェスチングハウス…。最近ではウィスキーのジム・ビームとか。」

赤城「そうそうたる企業ね!」

提督「アメリカにしてみればある意味日本に侵略されたと思ったんだろうね。その頃、ジャパンバッシング…日本叩きなんてのも起きたね。今度は経済の戦争、だったんだ。」

赤城「今度は…どうだったんでしょうか…。」

赤城は少し不安げな表情を見せながら言った。

提督「今度ぁ勝ったんじゃないかな。」

赤城「上々ね!」

提督「ただ、その後は日本がコケた、というかその好景気が実体を持たない側面があった事も重なって最近まで日本は低迷しちゃってたんだけどね。」

赤城「慢心しちゃだめじゃないですか!」

提督「そ…そうだね。」

会計を済まし、店を出た。二人にガリガリ君を手渡し、ベンチに座る。

赤城「アイスキャンディーですね。美味しいです。」シャリシャリ

加賀「乳業なのに…美味しいから良いですけど。」カリカリ

提督「ここの工場を見た歌手が、そのあまりにも壮大な光景…天井から数え切れない程の数のガリガリ君がぶら下がっていたらしいんだけど、その光景に感動して「ガリガリ君」という曲を作った事があるんだ。」

加賀「赤城さんの歌ですか?」ナメナメ

提督「いや、全く関係なかったな。景品で貰ったことがあるんだ。」prpr

赤城「へぇ…聞いてみたいですね。」ゴックン

提督「本当は良くないけど探してみようか。」

【提督検索中…】

提督「あった。」

♪俺ガリガリ君 君何ガリ君…

赤城・加賀「」( ゚д゚)ポカーン

加賀「相変わらず凄いですね、その…携帯電話。いえ、それ以上にこの曲は…なんでもないです。」

我に返った加賀が呟く。

♪ガリガリミサイル発射ー

そりゃそうだよな、テクノとか想像も付かなかっただろう。

赤城「あ、はずれって書いてあります…」

加賀「私もです…」

提督「ふっふっふ。二人とも残念だったな。私は”あたり”だ。」

赤城「えー!いいなー…いいなー…。」

加賀「赤城さん…」

提督「もう一本食べるかい?」

赤城「いえ、当たりが羨ましかっただけです!」フンス

提督「じゃあもう一本貰ってこようかな。」

赤城・加賀「!!」

二人が何とも表現しがたい味わいのある表情をする。なんだ、やっぱり食べたかったんじゃないか。

再度2本購入し、3人で食べる。

赤城「はー。いいですね…。」

加賀「そう、そうね。」

提督「食べ終わったら行こうか。」

赤城・加賀「「はい!」」

良い返事だ。

今回はここまでです

相変わらず食べてばかりいます
カウンターのファストフード書き忘れたことに今さら気付いた

次回は三笠まで行きます。たぶん。
来週末ぐらいに投下します。ではまた。

こんにちは

セブンイレブンは聖ヨゼフ病院の方ではなく三笠ゲート付近の店です。ベンチはご都合主義で登場
汐入ファミマは凄かったみたいですね。>>1の近所のファミマはミクコラボとかもほとんどやらないので残念な感じです。

昼にオムライス(とラーメン)食べて羽田から移動して横須賀軍港巡りして、おやつにハンバーガーorカレーって時間としては可能だけど、季節的に初夏じゃないと無理です。恵方巻きネタ出しちゃったなー。それにしてもよく食べてます。提督はチーズケーキも分けて貰っただけ…のはず。書き忘れた。
実際に食べているんだけど上手く文章に落とし込めない残念な>>1がこちらになります。

食べさせあいっこは二次創作の絵と加賀さんの時報の影響ですね。赤城さんにも時報を…。

専門家とか実務者から見たら非常に底の浅い内容ですが、サワリ程度になっていれば幸いです。

乙、の言葉がこんなに嬉しいとはSS書くまで知らなかったよ。

ではまた。

一気読みして追い付いた

トモダチ作戦に参加したのってロナルドレーガンじゃなかったっけ
あと零戦の巡航速度は300km/hくらいしか出なかったと思う

>>123
ご指摘の通りです。間違えていました。
トモダチ作戦に参加したのはロナルド・レーガンです。メモを取り間違えたっぽい?
巡航速度と最高速度(形式にもよるけど)が間違えていました。最高速度600km/h弱です。

申し訳ないです。ゴメンナサイ。

おお、復活してる!

書き溜め?
いやだな、してないわけないじゃないですか
(何回分とは言わないけど)

水曜の深夜ぐらいに上げます

コニチワ。
再開しますよー。

コンビニを出て三笠ゲートの入り口へ向かう。

左手に錨が置かれている。

加賀「あら、どなたの錨かしら?」

赤城「伊20ちゃんの…みたいですね。真珠湾に一緒に行った子ですね。」

【提督検索中】

提督「伊20は1943年8月30日、ニューヘブライズ島への輸送任務の途上で消息不明になったらしい。なんで錨だけあるんだろうね?」

加賀「不思議ですね…。」

二人は小さく錨に手を振った。

加賀「ここから先は立ち入り禁止、ですか。横須賀鎮守府だったのに…。」

米軍基地ウォンブルゲートを見て、寂しそうな表情で加賀が言った。

赤城「教会の隣は学校ですか?子ども達の声がしますね。」

水路沿いの道を歩いていたところ、建物の雰囲気から赤城が気付いたようだ。

ガイドの地図によると私立の学校が並んでいるらしい。

提督「そうだね、大学、高校、中学、小学校と並んでいるらしいね。」

赤城「この小さな水路も涼しげでいいですね。子供には楽しいんじゃないでしょうか。」

しゃがみ込んで水に手を浸す。

加賀「このモニュメントも楽しげですね。帆船のマストみたいで。」

赤城「活気に満ちあふれていますね。」

加賀「この辺りは希望に溢れているような気がします。」

軽くカーブした道をたどり、三笠公園の入り口に来た。

赤城「あ!三笠さん!」

奥に見える三笠を見て赤城が声を弾ませる。

加賀「銅像は…東郷元帥ですね。お懐かしい。」

赤城「大和さんが見たら鼻血出しちゃうんじゃない?」ニコニコ

加賀「そんな…」クスクス

赤城「提督!早く行きましょう!!」

提督「チケットが必要みたいだね。チケット売り場は…あそこか。」

売店脇の券売機でチケットを購入する。大人…でいいんだよな。

加賀「大人一人500円、自衛官一人300円…。なかなか面白いですね。」

3枚購入し、三笠へ向かう。三笠の脇には大和型の主砲、白い91式徹甲弾が飾られている。

赤城「大きいですね。加賀さんもこれ積む予定でしたっけ?」

加賀「いえ、長門さんたちと同じ41サンチ砲ですよ。5基10門でしたが。」

赤城「私と一緒ね!」

入口の右脇にはバルチック艦隊の主砲弾と三笠の主砲砲身の一部が飾られていた。

入口の門柱に「記念艦三笠」の額がかかっている。

加賀「戦艦、ではないのですね。」

赤城「少し、寂しいですね。」

その時、艦の上から少女の声が聞こえてきた。

??「二人とも遅いヨー!」

見上げると千早を纏った少女が甲板から手を振っている。

赤城「三笠さん、すぐ行きます!」

タラップのような階段を登り、舷門でチケットにハンコを押して貰う。

目の前には後部主砲が聳えている。

その前に三笠が腰に手を当てて立っていた。少し西洋人風の風貌をした少女だ。

赤城と加賀はしっかりと三笠を見つめ御辞儀をした。挙手の敬礼、じゃないのか?

三笠「あなたが提督デスね?聞いてマス。私は英国ヴィッカース社で建造された敷島型戦艦4番艦の三笠デース!よろしくデース!」

三笠がこちらを向き、自己紹介をした。

提督「こちらこそ宜しくおねがいします。」(^_^)ゞ挙手の敬礼

三笠「…」ハァ…

三笠「提督、いいデスか?挙手の敬礼は基本的に軍人の敬礼デス。それに、帽子をかぶっていないではないデスか。日本では脱帽時の敬礼は相手の目をしっかりと見つめた上で10度の敬礼デス!」

三笠「それから、国歌を聴くときは姿勢を正す敬礼デス。海外では軍隊礼式を受けた文民は左胸に右手を当てることで答礼になりますケド。」

三笠「提督、もう一度やり直しデス!」

そんな決まりがあったのか。知らなかったな…。(ペコリ)

三笠「No!背中は伸ばすデス!」

鬼教官だ!振り返ると二人は直立不動の姿勢を取っている。

三笠「よそ見しちゃNo!なんだからネ!」ビシッ

提督「はい…」ペコリッ!

三笠「Well done!」ニコリ

赤城「金剛さんと同じですね…」

加賀「昔と変わりませんね」

二人が後ろでコソコソと話をしている。

三笠「二人とも、今日はどこへ行ったデスか?」

加賀「はい。羽田空港で飛行機を見てから食事をし、電車で横須賀まで来ました。軍港ツアーに参加して天城さんを偲びました。おやつを食べてからここに来ました。」

三笠「相変わらずよく食べるわネー」

たぶんオヤツがカレーやハンバーガーだったとは想像だにしていないだろう。

赤城「はい!長門さんも言っていますが、食べられるときに食べておかないと!」

加賀「補給は大事、です。」

三笠「この時代の日本で飢えることは少ないわヨ…。」アキレガオ

提督「そういえばここに来るのは初めてだな。教科書や資料集では見たことがあるけれど…。」

三笠「Oh,じゃあ案内してあげるネー!」

提督「よろしく頼むよ。」

三笠「それじゃー、三笠の歴史を紹介するネ!ほらココ!」

三笠は後部主砲の基部にある戦艦三笠の年表を指さした。案内してあげる、といった割には大雑把な子だ。

読み始めたところで三笠が声をかけてきた。

三笠「Hey,提督ぅ、全部見ても良いけど時間かかるから大事なところだけ教えてあげるヨー」

三笠「建造された場所は英国ヴィッカース社で起工されたのはバーロー・イン・ファーネス造船所ネ。1899年1月24日ヨ。」

19世紀か…。

三笠「それから進水したのが1900年11月8日、イロイロやって竣工したのが1902年の3月1日、横須賀に着いたのが5月18日ネー。」

三笠「1903年末の12月28日に2代目の連合艦隊旗艦に就任したヨ。イケイケな小娘だったネ。」

…小娘って。赤城と加賀より年下に見えるんだが…。艦の大きさと見た目の年齢は比例するのだろうか?

三笠「提督も知っての通り、日露戦争に参加してバルチック艦隊をボッコボコにしてやったネー。有名な絵とか残ってるデショ」フンス!

三笠「でもネ、日露戦争後に佐世保で爆発事故が起きて沈没しちゃったネ。…何が起きたか分からないケド。」

三笠「一年間ぐらい沈んでたんだけど引き揚げて貰ってまた旗艦になったネ。」

三笠「1920年の尼(に)港事件の時は助けに行ったんだケド、氷で助けに行けなかったネ…可哀想だったヨ…。」

尼港事件…たしか、アムール川河口のニコラエフスクで起きた赤軍パルチザンと抗日パルチザンによる住民虐殺事件だったな。何千人も殺されたらしいな。

三笠「帰り道で座礁しちゃって沈みかけたり、関東大震災で岸壁に衝突して着底しちゃったのヨ」

…案外この子はドジっ子なんだろうか?

三笠「その前にワシントン軍縮条約で廃艦は決まってたんだけどネ…」

ここでもワシントン海軍軍縮条約と震災か。加賀が数奇な運命を歩むきっかけになった条約と赤城が姉を喪った震災か。

三笠「解体される予定だったんだケド、みんなが保存運動をしてくれたカラ、現役復帰できないことを条件に保存されることになったのヨ。その時から私は海に浮いていないのヨ。」

提督「浮いていないってどうなっているんだ?」

三笠「今と同じヨ。外を砂で埋めて、下甲板にコンクリートを入れたのヨ。だから戦艦とか軍艦じゃなくて記念艦、なのヨ。」

少し寂しそうに見えたのは気のせいだろうか。

三笠「敗戦後はソ連に解体されそうになったり、娯楽設備作られたり水族館作られたりして大変だったのヨ。物不足でみーんな持って行かれちゃったシ。」

三笠「元々のワタシの船体は外殻ぐらいしか残って無いのヨ。主砲だってホラこの通り。」

そういって主砲の基部をノックする。…コンコン、と軽い音がする。せいぜい30mmといったところか。

三笠「まーそれデモ、復興に少しでも役立ったならいいんだけどネ。」

三笠「ボロボロになったワタシを見たジョン・ルービンさんが悲しんでくれて、JapanTimesに投書したのヨ。あと、アメリカのニミッツ提督が荒れ果ててダンスホールに使われている事に怒って歩哨を立ててくれたのヨ。それで荒廃は収まったノ。」

三笠「更にネ、昭和33年に”三笠と私”という記事を寄せて、その原稿料を東郷元帥記念保存基金に寄付してくれたノ。これがきっかけで三笠保存の機運上昇に繋がってくれたのヨ。公園にニミッツ提督の月桂樹が植えられているから後で見ると良いワ。」

日露戦争のことと、ここ横須賀に保存されている事しか知らなかったな。こんな波瀾万丈な人生…艦生を送ってきたなんて…。

提督「ん?そういえば赤城と加賀とは直接並んでいないのか?」

三笠「そうヨー!ワタシおばあちゃんだからネー」

自分をお婆ちゃん、と言ってケラケラと笑っている。

加賀「ですが、日本の船としての精神は叩き込まれました。」

どこで?!

赤城「こわかったんですよ~。」

赤城は大袈裟に怖がってワタシの後ろに隠れようとしている。

三笠「Shut up! それ以上言うとまたウメボシするヨ!」

ビクッと飛び上がる赤城。よほど怖かったんだろう。

三笠「じゃー行きまショー!」

スタスタと舳先の砲へ向かって歩き出した三笠を追っていく。艦橋の下で立ち止まり床を指さした。

三笠「そこの幅広い板ありますネ?あれはワタシのoriginalです。東郷さんもここ歩いたのヨ。」

横には電信室の展示がある。

三笠「ここで有名な”敵艦見ユ””敵艦隊二百三地点ニ見ユ 敵ハ東水道ニ向カウモノノ如シ”を受信したのヨ。」

艦に歴史あり、だな。

三笠「サー、次イクヨー!」

左手の舷側には補助砲が並んでいる。

提督「三笠、これは本物か?」

三笠「No, さっきも言ったケド、戦後のドタバタで持って行かれちゃったネ。これはレプリカ。よくできているでショー。」

向こうでは中学生ぐらいの男の子達が砲手ごっこをやっている。上部の説明板の最後に「これは模造砲です」と記述されていた。

壁に殉職者の名前が刻まれている。日露戦争時のものらしい。

甲板の船室でビデオ上映をしているらしい。残念ながらやっていない時間のようだ。

前部艦橋の脚部にZ旗についての説明板が掲げられている。

三笠が声をかけてきた。

三笠「Hey,提督ぅ、マストの上見てヨ。」

見上げるとマストのてっぺんにZ旗がはためいている。

三笠「あの日もこんな風にZ旗が掲げられていましタ。他にもいろいろな信号旗が流れていました…。」

遠い目で三笠が呟く。

赤城「Z旗っていつでも係っていたような気がします。」

加賀「そういえば…そうね。」

三笠「日本海海戦後から戦闘時にはいつもかけるようになったのヨ。言わなかったっけ?!」

赤城・加賀「「…」」

二人が忘れていたのか、三笠が説明を忘れていたのか…。

三笠「まあいいワ。次行きましょう!」

艦橋をくぐり、前部主砲に向かう。

三笠「この舳先はどこに向いているか分かる?」

赤城「はい!はい!!皇居です!」挙手ノシ

三笠「Exactly!舳先の菊の御紋が皇居を向くように設置したのヨ。」

加賀「人の身になって改めて実感しましたが錨も砲も大きいですね…」

赤城「ですね…」

二人は舳先から艦橋を見上げている。

三笠「ハイハイ、まだまだ見所たくさんあるわヨー!」

右舷側にまわり、艦橋への階段を上る。ここは主砲のほぼ真上か。右手に探照灯があり、艦の中心線上に司令塔がある。

三笠「ここで戦闘中は操舵したのヨ。外壁は35cmの鉄板でスキマから覗いて操舵してたのヨ。」

提督「司令塔ってもっと上の方にあるイメージだったけどな。案外低いところにあるんだね。」

三笠「そんなコト言われてもー。」

赤城「私たちは艦橋の少し下が指揮所でした。」

加賀「防空指揮所、ですね。飛行甲板から突き出る形になるから狙われるんですよ。」

三笠「ちなみにー、ココもimitationネ。」コンコン

隙間から覗くと閉塞された空間に操舵輪と羅針盤が見えた。スリットのような窓から外の光が差し込んでくる。

三笠「この上が操舵室と海図室、その上が最上艦橋ヨ。さー見に行くネ!」

再び階段を上る。目の前には二つの部屋が背中合わせに並んでいる。艦首側が操舵室、艦尾側が海図室だそうな。海図室には信号旗がしまわれている。

操舵室はひときわ操舵輪と羅針盤が目立つ。

赤城「キレイな作りですね。」

確かに、機能的、というよりも優雅さを感じる作りだ。

加賀「私たちの操舵室はもっと複雑で混み入っていましたし。」

三笠「デショー」

何だか嬉しそうだ。

三笠「この上がとても有名な場所ネ。さ、行くヨー」

また階段を上る。

三笠「ここで東郷さんたちが指揮を執ったネ。絵が残ってるデショ。」

そういえば見たことあるな。こんな狭い場所だったのか。もっと甲板の広いところだと思っていた。

三笠「結構いい眺めデショー!」

提督「あぁ、確かに。」

夕方の潮風が頬をなでる。

今回はここまでです。1時間程度で見て回れる戦艦三笠ですが、書くとけっこうヤッカイです。

三笠をどんな艦娘にするか迷ったあげくチョイロリ金剛にしてしまいました。なんだロリコン号って。
ミサカ(最終個体)にするかミカサ(マッチョ巨乳)にするか迷ったんですが、無難なところで。

昔作ったWLシリーズ(?)の赤城の記憶を頼りにちょっと書いてたりします。間違えてたらゴメンナサイ。

次回は来週中か来週末ぐらいを考えています。




多分頭に蘭ねーちゃんの突起物みたいなのついてる

シルフェニア 艦これ奮闘きをみてみろ

乙です


しかし……日本の軍艦って何で港に停泊してるだけで事故るんだ

今回の三笠といい、陸奥といい


蘭ねーちゃんの突起物は衝角だったのか…

ククク 艦娘たちにアメリカ第七艦隊による水上艦及び潜水艦にかんさいきによってたいかんミサイルを雨あられと浴びせてやりたいぜ

でなかったらキロトン級核兵器を打ち込んでなまじ頑丈だからすぐ[ピーーー]ない状況を演出してやらあ

昔は いろいろ粗悪品だったり練度が低かったり いろいろ問題があったのさ

妊産婦やお坊さんにも竹槍や、銃を持っての軍事訓練をさせてたりね

中国の軍艦に敗北 艦娘ならぬ艦息子に犯される

>>145
教えていただきありがとうございます。読んできました。面白いですね。
あちらほど政治経済に関してリソースがないので、科学技術寄りの”おにぎりあたためますか”みたいな所で勘弁して下さい
文章も上手いネー

>>146-149
あざーっす!励みになります。

>>150
動的安定性がーとか寝言を思いつきました

>>151
そうです。きっとそうです。

>>153
三笠の場合も下瀬火薬の変質だとか兵が信号用アルコール飲んで遊んでてーなんて話がありますね

>>152
>>154
某スレの”扶桑さんの内臓が見たい”のインパクトに比べれば可愛い物です

ではまた次回。

ここ見て東京から自転車で三笠見に行った馬鹿は俺だけでいい

>>1の住んでる場所が何と無くわかる
どうでもいいけど今の京急は滅多に歌わなくなっちゃったよね……

東京湾横断フェリー乗るん?

あら、酉が入ってない?

二人に新幹線やスパホの事教えたらどんなリアクションとるんだろう

こんばんは。
そろそろ投下します。

>>167
え。なんとまぁ。なんと言ったら良いのやら。ありがとうございます。

>>168
住んでいるのはずっと内陸です。

>>169
>>181-182
今後のことについては一応考えていますが、まだ何とも。
おたのしみに?


ヤケに未読が溜まっていると思ったら何だかとんでもないことになっていた…(汗

三笠「足下を見るネー」

足下には名前の書かれたプレートが埋め込まれている。

三笠「だいたいその位置で指揮をとってたネー」

ということは、東郷元帥のプレートの所に立つと、元帥の見ていた風景が見えるわけか。なるほど。

意図に気付いた赤城と加賀がそれぞれ秋山真行らのプレートの所に立ってくれた。

へぇ。こんな風に見えていたんだ…。感慨深いな。

三笠「まだまだイクヨー!Follow me!」

そう言って階段を降りていく。

海にばかり目が行っていたが、よく見ると公園も見える。D51を模した水タンクがかわいらしい。

その手前にあるのがさっき言っていたニミッツ提督の月桂樹だろうか。

甲板まで降りてきた。今度は右舷側に移動する。補助砲がたしかに時代を物語っている。手前にマントレットが説明板と共にかけられている。

赤城「扶桑さんたちのお腹の所はマントレットなのかしら?」

加賀「弾片除けの防弾マットではなくて?」

赤城「そういえば私たちも、戦闘中は艦橋グルグル巻きになってましたね。」

二人は想い出話に花を咲かせている。

甲板中央に記念撮影のパネルが立っている。東郷元帥の描かれた有名な絵だ。観光客が集合写真を撮っている。

赤城と加賀はそのパネルの向かいにある日露戦争時の当時の機械水雷をペタペタと触っている。

赤城「怖いですねぇ」

加賀「いくら何でも火薬は抜いてありますよ」

赤城「それはそうでしょうけど…」

さっきは気付かなかったが、機械水雷の左舷側には被弾したような雪見灯籠がおいてあった。

提督「三笠、こんな風流な物が君には装備されていたのか?」

三笠「んー? No,それは私のオリジナルの部品で作った物ネ。日清戦争で被弾した箇所がなんとなく風流だったから、呉で改修工事した時に雪見灯籠にシテ伊藤博文さんにpresentしたの。その後伊藤家からワタシに返されたのがコレ。」

確かに言われてみれば面白い破れ方をしている。破れた鉄板にまで風流に感じて灯籠を作ってしまう先人達の優雅さに感服をする。

赤城「触ってもいいですか?」ツンツン

言ってるソバからつついている。三笠はそれを見て笑いながら言った。

三笠「イイけどサー、返事ぐらい待とうヨ!」

後部艦橋の脇から中甲板へ降りていく。蛍光灯の光と壁の塗装が相まってなんとなく非日常的な空間に入ってしまったような気がした。

左手前方にガラスのショーケースがあり模型などが並んでいる。三大記念艦といわれるヴィクトリー、コンスティテューション、三笠の模型だ。

提督「よくできた模型だな。」

三笠「デショー!」フフン

提督「子供の頃、赤城の模型を作ったことがあったな。知識も技術も無かったから失敗したんだったかな。」

加賀「あら。お作りになったのは赤城さんだけですか?」

赤城はなぜか頬を赤らめてモジモジしている。確かに赤城だけれども…。

提督「大和も作ったな。」

赤城「なんだか恥ずかしいですね…」エヘヘ

そういって頭を掻いた。

それにしても、実に精細な模型だ。

模型の並びには東郷提督の肖像画も展示されている。

三笠「凛々しいわよネー。こっちの提督はどうかしら?」ジー

…余計なお世話だ。

三笠「こっちはWorld Historyネー」

当時の世界情勢が解説されたパネルがかなり詳細に当時の不安定な世相を説明してくれている。

展示している場所が左舷副砲のキャビン出有ることと相まって、圧迫感にも似た緊張感が伝わってくる気がした。

赤城と加賀は…真面目な顔でパネルを読みふけっている。

三笠「次は近代日本と日清戦争ネー。ワタシよりも前の話ヨ」

三笠「それから、ココは幕末からワタシに至るまでの歴史ネー」

三笠「ココがワタシの花形!日露戦争の解説ネ!」

一連の展示を見ていて、歴史という大河、などという少し仰々しい言葉をふと思い出した。

奥の部屋は15センチ副砲の展示だ。最上甲板の補助砲より一回り大きい砲の尻?が見えている。床に15センチ副砲の砲弾が置かれている。

触ってみるとヒンヤリとした冷たさが伝わってきた。

砲の脇にはハンモックが吊ってある。

艦首にも部屋があるようだ。のぞき込んでみると講堂のようだ。

三笠「ココはね、dining room、食堂だったネ。」

赤城・加賀「「!」」

顔を輝かせるんじゃない。

三笠「今は講堂になってるネー」

イベントの上映に使われているようだ。

提督「兵隊さんはどんな物を食べてたんだ?」

三笠「みんな貧しかったから玄米と味噌汁、漬け物ばっかりネ。金曜日はカレーよ?」

加賀「三笠さんもカレーでしたのね。」

三笠「本格的にカレー食べるようになったのは日露戦争の時からヨ。みんなカレーで育ったネ!」

三笠「農家出身の皆サンに栄養を手早く付けて、丈夫な体を作るのにカレーは向いていたのヨ」

提督「へぇー。意外な歴史を知ったな。」

赤城「食が進みますものね!」

君は…。

三笠「あとネ、艦長室が前にないでショー。帆船と同じで艦尾に艦長室があるのヨ。時代を感じるネー」

そういって三笠はケラケラと笑った。

三笠「まだまだあるヨー」

そう言いながら中央展示室に私の手を引いていく。

左舷側から時系列に並んでいるようだ。黄海海戦、蔚山沖(うるさんおき)の海戦、そして日本海海戦だ。奥には三笠の艦首飾りの菊の紋が飾られている。

意外にも日本海海戦に参加した船の事なんて知らなかったことに気付かされたし、こんなにも多くの船が参加していた事も知らなかった。

一国のほとんどの軍艦が参加していたンじゃないだろうか。

赤城「あれ、この子…知っているような知らないような…」

参戦した船を見ていた赤城が呟いた。

加賀「前型の子ですね。私たちと一緒に闘った子の…全型。」

提督「さっきの護衛艦と同じ?」

加賀「そうですね。私たちも同じ。名前を受け継いでいるだけではなく、魂も受け継ぐのです。」

三笠「ハーイ!湿っぽい話はあとにして、ワタシの活躍を説明するネー!」

パノラマ模型を前にして三笠が胸を張る。時間軸に応じてLEDが点滅し、艦隊の動きを説明してくれる。

~三笠熱弁中~

二人は…と見ると背筋を伸ばして三笠の話に聞き入っていた。

三笠「ハァハァ…Understand?!」

三笠の身振り手振りを交えた熱演が終わった。

結果論に過ぎないが、知略で勝っだけでなく運に助けられたところはあったんだな。敵前大回頭で上手く引っかかってくれたというか何というか。

歴史の教科書や参考書だと丁字になってボコボコあてたような説明だったが、実際には乱戦と言っても過言ではないような複雑な動きを互いにしていたようだ。

提督「三笠、お疲れ様。」敬礼

三笠「分かれば良いのヨ!」

きっと赤城と加賀の経験してきた戦いも大変な物だったのだろうな。あとで彼女たちの戦記も読んでみよう。

三笠「さ、次行くネー」

展示室の奥、中央には巻首飾りの菊の御紋が置かれている。巻首に存在したことは知っていたが、実際の大きさはこうして見ると大きな物だ。

時刻を告げた鐘など、縁の深い物が置かれている。

その並びには東郷提督と日露の将軍にまつわる物が置かれている。壁面中央には東城鉦太郎画伯の筆になる三笠艦橋の図がかけられている。

教科書などで見たのはこの絵だったか。

左側には戦後処理についてのコーナーだった。ポーツマス講和、秋山真之参謀などの遺筆が飾られている。

最終的には連合艦隊解散の辞が掲げられている。

三笠「短いようで長かったネー。東郷提督がこれを読み上げたときはほっとしたネー。」

加賀「勝ち戦っていいですよね」

赤城「そうね」

連合艦隊って常設の物ではなかったのか。初めて知った。

三笠「サ、次を見に行くネー」

三笠がある部屋を通り過ぎようとした。

提督「ん?この部屋はなんだ?」

三笠「!見ちゃNoなんだからね!」

なぜか(ノ∀`)アチャーという顔をしている。

赤城と加賀がヒョイっと入って行ったを慌てて追った。ビデオが上映されている。

内容はさっきまで三笠が力説していた話だった。

提督「子供展示室?」

どうやら子供向けの解説部屋のようだ。ビデオで先ほど三笠の熱弁していた内容が流れている。

提督「三笠…君の話のネタはコレか?」

三笠「だから見ちゃイヤって要ったのにぃ…」

何だか悪かったな…

右舷の展示室には自衛隊の艦艇や航空機の展示、日露戦争終結後、三笠復旧への歩みなどが掲げられていた。

パネルの間から副砲の尻が突き出ているのはなかなか面白い光景だ。

機関の模型も置かれている。ほう。3気筒3段レシプロ蒸気機関。ベルビール式石炭専焼円缶か。なるほど。

気付けばここは先ほど上甲板から降りてきたところだ。

三笠「ここから先も見所ネー」

舷側側には幕僚事務室などが並んでいる。ロココ調とでもいうのだろうか。機能的な作りながら重厚で優雅な装飾が施されている。

艦隊機関長公室

少し狭くなった通路…水密扉のようだ…を通る。右手側の円筒状の壁は後部主砲の砲塔基部のようだ。壁面に砲の図面が掲げられている。

他にも機関の写真、艦の立断面図も掲げられている。

提督「三笠、機関部は見られないのか?」

三笠「機関は戦後のドサクサで誰かに持って行かれてしまったネ…。下甲板は保存してもらう事と引き替えにコンクリートで埋められているヨ。」

赤城「戦後の物不足は深刻だったのですね…。私たちが敗れたばっかりに…。」クッ

加賀も悲しそうな表情を見せた。

三笠「Hey,look! ここが艦長公室ヨ!本物そっくりに直してもらったネ!」

赤カーペットがしかれ、あつらえの良さそうなテーブルやベンチが置かれている。

11代艦長の久保少将の遺品も飾られている。

三笠「平和なときはココでみんなお茶したりしてたネー」

三笠「このRoomの壁に神社のお守りがあるヨ!」

三笠は部屋の壁を指し示した。

そこには「筥崎宮(はこざきぐう)敵国降伏御守護」とある。元寇を退けたといわれる福岡の筥崎宮の祈願文だそうな。

提督「このお守りも造り直したのか?」

三笠「これはOriginalヨ。艤装解除されたときの八角中将が保管してくれてたネ。」

提督「そうか…。そう思うと有難みが増すな。」

また艦尾の方へ歩く。一枚壁を隔てたところには長官公室がある。今までの部屋よりも一層豪華だ。カーペットも分厚い。

提督「長官が乗っていないときはこの部屋はどうしていたんだろうか。」

三笠「dining roomネー」

そういってケラケラと笑っている。

長官公室の両脇には機関銃が据え付けられ、艦尾のスターンウォーク脇から付きだしている。

それにしても豪華な部屋だ。作り付けの家具の出来も今までの部屋より格上のようだ。

次の部屋は艦の最後尾、提督室だ。ロールアップデスクの他、明治天皇御真影も飾られている。今上天皇が皇太子だった頃の写真もある。

艦尾スターンウォークには出られないようだ。

左舷出口脇には東郷元帥の等身大の油絵が掲げられている。

三笠「いい造りしてるデショー!」フフン

赤城「私たちよりも優雅ですね!」

加賀も同意しているのか、頷いている。

右舷側に周り、キッチンや食器室、風呂を眺める。一瞬、イギリスの古民家のような錯覚を受けたのはイギリス生まれだからなのだろうか。

この並びの最後は士官室だ。今までの部屋に比べればずいぶんと質素な造りになっている。

提督「士官はこの部屋、長官はあっち。普通の兵卒はどうしてたんだ?」

三笠「Oh, さっき見た副砲展示室あったデショ?脇にハンモック吊ってあったネ?」

提督「うんうん」

三笠「担当している砲の脇がLiving roomネ」

提督「え?あれだけ?!」

赤城・加賀「「…」」

二人が大人しい。そういえば色々と悪名高かったんだったな。

ちょうどここで全てを見終わったことになった。1時間半ぐらい経っただろうか。

上甲板に出る。日は大分傾いていた。

後部甲板のベンチに座り辺りを見渡す。海風が涼しい。

三笠「提督ゥ、どうだったネ?」

提督「そうだね、ありきたりだけれども先人と君たちに感謝の念を抱いたよ。」

三笠「Oh, Thank you!」

三笠は嬉しそうにピョンピョンとあたりをはね、赤城と加賀も顔をほころばせている。

加賀「提督、今晩のご予定はありますか?」

艦を降りたところで唐突に加賀が聞いてきた。

提督「いや、特にないが…。君たちをどうしたら良いんだ?」

男一人暮らしの部屋に連れて行くというのも悪いし…。

赤城「なら、私たちと一緒に来て下さい。」

提督「え?どこへ?」

加賀「大和ホテルです。迎えが来ますから。明日の話もしたいそうです。」

赤城「着いたら食事にしましょう!大和さんのフレンチフルコースですよ!たぶん」

三笠「Wow! Wonderful!!」

三笠も行くのか。行って大丈夫なのか?ここを離れたら消えちゃうとか無いだろうな?

公園の出口にレトロな車が止まっている。オースチン・ヒーレーだろうか。

赤城は迷うことなく扉を開け、私を手招きした。加賀は助手席に乗り込み、後部座席に赤城と三笠と座る。

大和ホテル、一体どこにあるんだろうか。どこに泊まるんだろうか?そんなことを考え、道を覚えておこうかと外を見た。

車は海岸沿いに走り出した。

間もなく、意識は深く沈んでいった。

今回はここまでです。
なんかワンパターンなんだよなぁ…。

次回も週末ぐらいに上げられたらと思います。

おつおつ

「戦後の」物不足というか戦前から物不足だったのよね。戦い続ける力はなかった

「油の一滴は 血の一滴」ってスローガンもあったし。食料や物資も配給制(炭ですら)
金属も不足してきて 寺の鐘などを徴集し、硬貨も作れないから陶器で作った「陶貨」も作ったり

なおアメリカは 娯楽アニメ映画さえも作ってた模様・・・ww

乙でしたー

まさかの大和さん行きか

ダメだ三笠嬢に惚れそう



東京湾周辺にいる保存船ズ(明治丸・雲鷹丸・三笠・日本丸・氷川丸・宗谷・第一芝浦丸)
の中では保存までの経緯が結構不幸な三笠嬢

ほす

大和のラムネが飲みたい(意味深)

本物かな?

しまった。出先だったから酉忘れてました。

ウチの艦これは大和型も長門型も潜水艦もぜまかしも雪風も実装されていないようです。アップデートはよ
大型建造は資材が2万超えていないので手が出せません。何となく。

??「…督… 提督…」

加賀「提督、到着しました。起きて下さい。赤城さんも三笠さんも起きて。」

肩を揺すられている。どうやらまた眠ってしまっていたようだ。ふと下を見ると三笠が膝枕で寝ている。左肩に赤城がもたれかかっている。

三笠も目が覚めたのかモゾモゾと起きてきた。

三笠「morning…」

顔を擦りながら起き上がった。

赤城「えへぇ…」

何だか幸せな顔をしている。まだ夢の中か。

加賀「…」ビシッ<デコピン!

赤城「はひゃぁ!爆撃?!」

加賀「ハァ…着きましたよ、降りて下さい。」

促されて車を降りる。今は何時ぐらいだろうか。どれぐらい時間が経ったのだろうか。

ふと腕時計を見るが、認識できない。文字盤は読める。読めているが、認識が出来ないのだ。

少し混乱し、車を見る。車はモーリス・オックスフォードだ。これは認識が出来る。

チラと運転手を見やる。どんな人が運転していたのだろうか。

運転手の姿はあるが、姿を認識できない。

どういうことだろうか…?

ホテルの建物を見る。安田講堂や大隈講堂のような堂々たる煉瓦張りのゴシック様式の重厚な建物だ。

空を見上げる。星も月も出ている。月の位置とカタチからおおよその時間は推測できるはずだ。

…だが、見えているが認識できない。頭が理解を放棄しているようだ。目で素通りしているように感じてしまう。

加賀「提督、こちらへ。会って戴きたい方もいます。」

三人が建物の入り口で待っている。

扉の向こうは吹き抜けになっており、シャンデリアがかかっている。

その奥はホテルのカウンターのようだ。ふんわりとした中に凛とした雰囲気の女性が座っている。

??「や…大和ホテルへようこそ…」

なぜか笑顔が引きつり頬がヒクヒクしている。

赤城「大和さん、お世話になりますねー」

大和、と呼ばれた女性は思いっきりため息をつく。

大和「突然呼ばれたと思ったら、”またホテルやってくれ”ですよ。あの時と同じじゃないですか。」

加賀「それだけ大和さんのことを頼りにしているんですよ…きっと。」

大和「まあ…居住性は他の娘とは段違いではあるのだけれど…」

大和「あ、申し遅れました。大和型戦艦、一番艦、大和です。」

提督「あぁ、よろしく。」

大和「お食事の用意が出来ています。ディナーはフルコースですよ? なんたって大和ホテルの…あっ…ち、違います!」

なんだか楽しい娘だ。

提督「世界最大の戦艦、大和、なのか。」

大和「えぇ。世界最大の主砲を圧倒的に小柄な艦体に収めたところが凄いんです!」フンス!

小柄と本人はいうが、赤城、加賀よりも長躯だ。

大和の案内でダイニングへ向かう。

提督「ここはどこで今は何時なんだ?」

大和「まぁ…それは…後で張本人から聞いてください。」

張本人?誰のことだろうか

白く明るく、天井の高い食堂は概ね200人ぐらいが入れそうだ。天井にはアールデコ調の彫刻が施されている。

それなりに大きな宴会場のような印象を受ける。

清潔感溢れる食堂の丸テーブルには4人分のカラトリーが用意され、中央には花が生けられていた。

大和が椅子を引き、席に着かせてくれた。

大和「はい、こちらが今日のワインリストです」

めくった瞬間2020年という年が目に飛び込んできた。

大和「あら。失礼しました。提督へのワインリストはこちらですね。」

スッと取り替えられてしまった。今のは一体…。何となく、ある仮説が一つの答を示しているような気がした。

大和「こちらが本日のメニューです」

折りたたまれた和紙を開くと、本日のメニューが書かれている。

前菜から始まり、魚、肉のメインディッシュ、デザートまできちんと揃っている。

ひときわ目を引いたのが葉山牛だった。ここはやはり三浦半島なんだろうか。

大和「提督?どうかされましたか?」

提督「ん?いや、葉山に近いのかな、と思ってね。」

大和「そうですねぇ。近いですね…今は。」

提督「そうか。ワインはオススメを頼むよ。」

大和「はい、任せてください。」

そういって大和は水をグラスに注いだ。炭酸水だ。

大和「大和謹製のソーダ水ですよー。」

三笠「Wow! 私にはなかったネー。」

赤城「お品書き見ているだけでワクワクしますね。」

加賀「あら、赤城さんはいつもじゃないですか。」ウフフ

そんな話をしているうちにまた別の女性がワインを持ってやってきた。

??「おっまたせー!商船改装空母、隼鷹でーすっ!ひゃっはぁー!」

何だコイツは…酔っ払いか?

隼鷹「の…飲んでなんかないよぉ?シラフだよぉ!」

よほど怪訝な顔をしていたのか、それを察して言い訳をする。

…コイツは明らかに飲んでいる。

隼鷹「はぁー。私がソムリエールだよー。」

言われてみれば、胸元にタートバンが輝いている。

ぜがましなら拾える(ドロップ海域ある)よ?
寧ろ私はまるゆが欲しいですはい

あれ、書き溜めこれだけだったっけ?

何か難産してた気がするんだけどこれだけ?

今回は少なくて申し訳ありません。次回食事編の続きの予定です。



今さっき伊168と阿武隈が建造されました。ヒャッハー!
駆逐艦ズ少し整理しないと残り2枠。

>>191 でオースチン・ヒーレー出してますが、モーリス・オックスフォードのつもりでした。オしかあってねぇ。

>>196
>>「戦後の」物不足というか戦前から物不足だったのよね
ですね。そもそもの発端が禁輸にあったりしたわけで。筆足らずで申し訳ありません

>>197
武蔵屋旅館でもよかったんですが、なんとなく

>>198
だがおっさん(の脳内から漏れてきたもの)だ

>>199
あー、たしかに不幸さんですね

>>200-204,210
ありがとうございます。

>>206
山本五十六あたりに「めっ」てされても関知致しません

>>208-209
すいませんでした

>>215
58がドロップするまでオリョールでグルグルしてます。3-2と4-3で足止め中ですし。

ちょうどTVでLeadersやってるけど自動車産業の話が少し触れたね

おっと送信しちゃった

168が出たのでこれから2-4か1-5巡回します

Topgearでボコられるのはモーリス・マリーナですね

BLになる前のモーリスは悪くない…はず

TG好きがここまでいるとは思わなかった

こんばんは

書き溜めていたパソコンが起動しなくなってしまいました
http://i.imgur.com/NTU0CyK.jpg
復旧するまで暫しお待ちください

必ず続けますのでよろしくお願いします

こんばんは

だいたい復旧しました
Time Machine万歳

最後の書き溜めは消えていたので再度書き直します
来週末には上げられるかな

お待たせいたしますが、よろしくお願いします

こんばんは。
23時ぐらいから投下します。

zzz…

は!寝てません!寝てませんってば!!

隼鷹「ま、そんなことよりぱぁーっと行こうぜ、ぱぁーっとな!」

そういってワインを見せる。

隼鷹「こいつぁ上物だぜー」

提督「そうか、じゃあそれで行ってみるか。」

ワインをグラスに注ぎ、テイスティングをする。うん。悪くない。

隼鷹に頷く。

隼鷹「まいどありぃー。」

ふと見ると3人が期待に満ちたまなざしでこちらを見つめている。

すぐに隼鷹が3人のグラスにも注いだ。

隼鷹「まだまだあるからさ、飲みたくなったら呼んでくれよー」

そう言って隼鷹は去ろうとした。

隼鷹「あ、提督、コレちょっともらっていい?」

ちょっとでは住まないんだろうが、まあ良いだろう。

提督「ああ、いいぞ」

隼鷹「いいねぇ~提督ぅ~」

そう言っていつの間にか用意していた自分のグラスに注いで立ち去った。

間もなく大和が前菜を持ってきた。何だかんだ言っていたが、運んでくる姿が板に付いている。

大和「前菜のオードブルです。」

小皿の載ったプレートを置いた。

野菜、肉、魚介が美しく飾られている。

提督「じゃあ、食べようか。」

加賀「提督、今日はありがとうございました。」

赤城「食事も美味しかったですし…。オムライスにラーメン、ハンバーガーと…」

三笠「What?! そんなに食べてたの?!」

赤城「はい、チーズケーキとアイスキャンディも食べましたよ?」

三笠「Oh, dear…」そう言ってかぶりを振った。

提督「今日はお疲れ様。」

そういってグラスを重ねた。澄んだグラスの音が心地よい。

赤城のことだから一瞬で食べ終わってしまうだろうと思い、目をやると予想に反してゆっくり味わいながら食べている。

赤城「彩りも綺麗で目にもおいしいですねぇ…」

予想外だ…赤城の意外な一面を見たような気がする。

加賀「提督、お代わりもらっても宜しいでしょうか?」

そういってグラスを指した。こっちも予想外だ。

コーヒーと共に最後のプチフールが出て来た。

大和「これでメニューは最後になります。」

三笠「どれもキレイねー」

菱餅のような色合いであったり、バラの模様などの装飾が施された小さなケーキやマカロンなどをウットリとした表情で眺めている。

加賀「食べてしまうのが勿体無いぐらいですね。」

そう言ってあちらこちらから眺めている。

赤城「でも食べないのはもっと勿体無いですよね?」

そう言いながら早速小さなケーキに手を伸ばしている。

前言撤回。

大和が再びやってきた。

大和「提督、後ほどお部屋に連絡を致しますので、くつろいで待っていて下さい。」

提督「ん?何かあるのか?」

大和「えぇ、南雲さんが後ほどお着きになりましたらバーに…。」

どうやら南雲中将から呼び出されているようだ。

提督「わかった。謹んで承ろう。」

あ、sageたままだった。

料理シーンは書いたけど大幅カットしてしまいました。私の文才では報告書にしかならない…orz

フランス料理、おいしかったです。

ではまた来週末ぐらいに

ノシ

こんばんは

今週は色々とありまして、今週末は難しくなってしまいました。
資料読んだりクソ上司がアレとか1-5が…、でまだ書き切れていません。
人物像がつかみ切れておりません。

お待ちしている方には大変申し訳ありません。
ホテル編が終わったらまた赤加賀をお出かけさせる予定です。

よろしくお願い致します。

こんにちは

今日の22時ぐらいから投下します


早くお出かけさせたいデスよ

提督「わかった。謹んで承ろう。」

食堂を出て大和から部屋の鍵を貰った。絵本に出て来るようなガッシリとした鍵、だ。

大和「提督、南雲さんがお見えになるまでしばらくお部屋でお待ち下さい」

大和「身の回りの物は全てご用意致しております。何かありましたらお呼び下さい。」

提督「わかった。」

そういって部屋へ向かう。カーペットはフカフカだ。

赤城と加賀と部屋へ向かう。二人は隣の部屋に入った。

部屋はスイートだった。ベッドの上にはバスローブが置かれている。タオル生地の厚いものだ。

シャワーでも浴びようか、そう思ったが呼ばれていることを思い出してソファに座る。

思えば今朝から不思議なことばかりだった。

気付けば輸送機のような所にいて、目が覚めたら羽田の展望台だ。

不思議な二人と食事をして…羽田から横須賀…

三笠と自称する女の子も加わってここまで来たなんて。あげくに大和と隼鷹だ。

わけがわからないな。

部屋の電話が鳴った。

大和「提督、バーで南雲さんがお待ちです。」

提督「ありがとう。今から向かうよ。」

階段を降り、バーの重厚な扉を押し開ける。

カウンターには男の後ろ姿があった。

??「いらっしゃいませ」

カウンターには先ほどの隼鷹とにた服装の、黒髪ロングの女性が立っている。

??「おう、早かったな。」

手招きされ、隣の席に座る。

南雲「今日は世話になったな。ありがとう。飛鷹、何か作ってやってくれ。」

飛鷹、と呼ばれた黒髪の女性がにこやかに微笑む。

飛鷹「提督は何が御宜しいですか?」

南雲中将はウヰスキーを飲んでいるようだ。

提督「中将はウイスキーですか?」

南雲「ああ。これにするか?」

提督「では、ご相伴に与ります。」

南雲「堅苦しいこと言うなよ。飛鷹、俺にも頼む。」

飛鷹「はい。シングルで宜しいですね?」

中将が頷くのを見て、手際よく水割りを造りはじめた。

あぁそうだ、聞きたいことがいくつもあるんだった。

提督「中将、質問が」

飛鷹「はい、お待たせ致しました。」

口を開きかけたところで飛鷹がウイスキーを持ってきた。

南雲「飲みながら話そう。飛鷹も飲むか?」

飛鷹「では、いただきます」

南雲「今日はご苦労だった。乾杯。」

グラスが小気味よい音を立てる。

ウイスキーを口にし中将が口を開く。

南雲「で、なんだい。聞きたいことがあるんだろう?まぁだいたい予想は付くけどな。」

提督「えぇ、率直に申します。なぜ、なぜ私があの二人の提督なのでしょうか?軍人…自衛隊員でもない自分がなぜ…」

南雲「だからだよ。一人の娘としてあの娘達と接してくれるであろう市井の人間。だから君を選んだのだよ。」

提督「…」

南雲「納得していない、という顔だな」

そういって苦笑した。

南雲「まあ飲め飲め。そうだな、君は今の時代、君の時代をどう思う?」

提督「どう…と…。」

言葉を探そうとしていると、

南雲「まぁ一言じゃあ言えねぇだろう。この国に限って言えば、表だって戦争とは無縁、概ね平和といったところか。」

提督「そう…ですね。それから、あの戦争の前から比べると圧倒的に豊かになりました。金銭的にも、物質的にも。精神的に豊かになったかはわかりませんが。」

南雲「精神は数字にしにくいからなあ。大和魂で戦力が倍増するなら苦労せんわな。」

南雲「こいつはこの時代でも変わらねぇな。」

グラスを呷った中将がポツリと呟いた。」

南雲「俺の時代はとにかく国が貧しかった。帝国主義も許されていた。だから国として独立しているためには植民地も必要だったし、資源を求めて出て行かざるを得なかったんだ。」

南雲「その結果がハル・ノートだ。一方的通告だとか何だとか色々あったけど、残念ながら結果が歴史になるんだよ。」

ツマミのナッツに手を伸ばす。

南雲「あぁ、何の話だったかな。そうだ、なぜ君か、だったな。すまんな、酔って話が脱線した。」

南雲「説明するのは難しいな。いや、簡単なのか…。君は君だからだよ。何かが優れているとか、何かが出来るとかじゃなくて、二人にイイモノを見せてくれそうな気がしたからだよ。」

同じような話に戻ってきてしまった。少しイラッともした。

南雲「まあそうだろうな。今はまだそれでいい。理解してくれ、とは言わんよ。」

不満そうな顔をしていたのだろうか。

南雲「君もそのうち何かを感じてくれれば良い。それまではデートとでも思って二人を案内してやってくれ。」

提督「はぁ。」

我ながら何とも気の抜けた声が出た。

南雲「よろしく、頼むよ。」

カウンターの向こうでは、二人のやりとりを見ていたらしい飛鷹が微笑んでいた。

提督「中将、もう一つ質問があります。」

南雲「なんだい」

提督「ここはどこで今はいつですか?」

今朝の赤城のセリフそのままだ。

提督「場所は三浦半島の周辺、2014年xx月xx日じゃないかと考えています。」

南雲「ほう…根拠はあるのかね?」

そういって楽しげに目を細めた

提督「はい。なぜなら葉山牛が先ほど提供されていました。日付は私の記憶の通りです。」

南雲「流石に鋭いな。見込んだだけのことはある。半分正解だ。」

南雲「正しくはどこでもあるし、どこでもない場所だ。」

南雲「またはぐらかしていると思ったかもしれないが、事実だ。」

南雲「私は死者だよ。」

提督「…」

改めて突きつけられた事実に言葉がつまる。

南雲「天国でも地獄でもない。現に生きている君が居るだろう。」

南雲「時間と場所を超越した場所、とでも言えば良いか。」

南雲「あの二人を君の時代に顕現させるためにこの時間と空間を作ったんだ。」

提督「」

酒を飲む手が止まった。どこまで非常識なんだ…


今回はここまでです。
なんだか南雲中将の人物像がブレブレ。なんかダメだ…。

次回もう少し酒飲んだら次に行きます。

南雲って連打してたら夕雲型にそんな名前の艦娘がいるような気がしてきた。だが南雲忠一中将だ。

飛鷹も出してあげてないな。
ではまた次回、来週末ぐらいに。

ノシ

こんばんは。
明日の22時ぐらいから上げていきます。
よろしくお願いします。

※春イベとかRaspberry piとか3Dプリンタに夢中になりすぎて余り進んでいませんが、大和ホテル編は明日までの予定です。
 鎮守府Lv.78だけど艦娘Lv.は赤加賀が54、航戦'sと金剛姉妹が53、その他が35ぐらいなのでE2突破が当面の目標かなぁ…

スパイダーマッ!に夢中になってたらこんな時間…ゴメンナサイ
今から投下します。

飛鷹「提督、手が止まってるわよ?」

衝撃を見透かしたかのように飛鷹が笑いかける。

提督「いや、その…」

南雲「驚いたか」

提督「驚いたと言うよりも…呆れました。」

南雲「ふふ、呆れたか」

そう言って豪快に笑う。



南雲「今日はどうだった?二人は楽しんでいたか?」

提督「えぇ、まぁ…よく食べていましたね。」

南雲「そうだろうな…。何を食べたんだね?」

提督「オムライスにラーメン、ハンバーガー、カレー…あとアイスキャンディですね。」

南雲「それは良く食った物だな」

中将は目を細めて笑っている。

そのまなざしは幼い子供の冒険譚を聞いている父親の目そのものだ。

南雲「大分出費させてしまったようだね。」

提督「いえ、そんなことは…」

南雲「明日も一緒に出かけてやって欲しい。」

提督「え?!」

南雲「ほらな、やっぱり大出費だろ」

南雲「お詫びと言うわけではないが、費用についてはこちらで補填する。気にせず二人を連れて行ってやってくれ。」

提督「はぁ。」

何とも情けない声が出た物だ。

提督「それで、明日はどこへ行けば良いのでしょうか。」

南雲「それは明朝、車を用意してある。あの子達も行き先は知っているだろうから直接聞いてくれ。」

南雲「少し距離はあるが、まあ君なら大丈夫だろう。」

提督「そうですか…。」

南雲「よろしく頼む。」

提督「はい。了解致しました。」

南雲「よし、それじゃあもう一度飲もうか。」

提督「喜んで。飛鷹さんも飲みますか?」

飛鷹「ええ。隼鷹も飲みたいみたいですよ?」

飛鷹が背後に目をやる。

振り向けば、扉を薄く開けて隼鷹がのぞき込んでいる。

隼鷹「へへへ。私だけじゃないんだなー」

扉を開けると大和と赤城、加賀、三笠もいた。

中将と顔を見合わせ、思わず笑い声を上げる。

南雲「全く、全員集合とは鼻がきく奴らだな。よし、そっちの席全部持って行こう。堅苦しい話は無しだ。」

飲みかけのボトルと氷、ツマミをつかんで異動する。

飛鷹「南雲さん、気をつけて下さいよ。グラス落としそうでしたよ。」

南雲「おお、すまんな。」

歴史上の人物と酒を飲んでいることや、軍艦の生まれ変わりと酒を飲むなんて、なんていう夢物語だ。

隼鷹と飛鷹が手際よくグラスにウイスキーを作っていく。

横からボリボリと何かを囓る音が聞こえた。アラレかせんべいか、と目をやると、褐色の物体の入ったバケツを赤城が抱えている。当然、口はモグモグと動いている。

提督「赤城、何を食べているんだ?」

赤城「ボーキサイトですよ。提督も食べます?」

そういってバケツを差し出してきた。

ボーキサイト…記憶が正しければこれを精錬してアルミナを取り出し、更に電解するとアルミになるんだったな。大丈夫なのか?

飛鷹「あー。見つけちゃったのね。隠してたのに…」

加賀「提督、食べてはいけません。ボーキサイト肺になってしまいます。」

赤城「そうでしたそうでした。南雲さんもダメですよ?」

そういってバケツを引っ込める。

ボーキサイト肺。塵肺ってやつだな。

南雲「くわねぇと言うか、くえねぇよ」

赤城「美味しいんですよ?コクがあって。」

そんなものなのか。

隼鷹「さ、出来たぜー。飲み直そうぜ!」

南雲「うむ。ご苦労さん。」

隼鷹「へへへ」

三笠「カンパーイ!」

グラスが重なる。

そこからは無礼講のようだった。

大和「提督、大和も連れて行ってほしゅうございます。」

提督「えぇ?中将、どうなんですか?」

南雲「ダメだぁ。大和はスタッフ!」

大和「そんなぁ…」

飛鷹「残念でしたー」

隼鷹「明日はどこ行くんだい?」

提督「さぁ?」

南雲「楽しみにしとけー」

赤城「飛鷹さん、オカワリ!」

加賀「私もお願いします」

飛鷹「ちょっとー!ボーキサイトはもうおわり!」

隼鷹「そんなこと言わないでさぁー」

飛鷹「ないものはないの!」

三笠「鉄もあったヨー!Oh!ワインもあるネー」

隼鷹「!」

南雲「ほどほどにしとけー」

~~~~~~~

宴は続く。酔いの回った南雲中将からは様々な逸話を聞くことも出来た。

正直、仰天物だ。

教科書や歴史書は人によって作られる。

当たり前の事を改めて感じさせられた。

~~~~~~~~

南雲「じゃあそろそろお開きにするか」

艦娘一同「はーい」

赤城「提督、明日もよろしくお願いしますね!」

加賀「あの、私、これでも心から感謝しているんです。」

三笠「Ah,残念ネー。明日は東郷提督とお出かけヨ。」

東郷提督って東郷平八郎か!なんでもありだなぁ…

大和「それでは皆様、お休みなさいませ。」

大和と飛鷹、隼鷹が並んで頭を下げた。

南雲「明日もよろしく頼む。」

提督「はい!了解致しました!」



部屋に戻り、シャワーを浴びる。

何とも不思議な体験だ…ベッドに横たわった所で間もなく眠りに落ちていった。

あれ、sageたままでしたね。申し訳ない。

先週末の横須賀は大賑わいだったようですね。行きたかったなー。
ガイドブックとしても秀逸とまで言われると流石に照れくさいですね。実際に歩いていますので、それなりには…。

次回、新しいところにお出かけさせる予定です。
よろしくお願い致します。

こんばんは。
飲み会から帰って来て余裕があれば更新します。ダメなら明日の日中かな?
期待しないでね。

やっと落ち着きました。
人様のスレに酉付けたまま書き込むわそのまま拾われるわ…orz

なんか一杯書いていたような気がしたけれど相変わらず短いです。

遠くでブザーの音が聞こえる。

…霞のかかった頭を持ち上げ、音の出所を探る。

電話、が鳴っている。

提督「…はい…。」

大和『おはようございます提督。朝食のご用意が出来ましたので、食堂へいらしてください。』

提督「わかった。着替えたら向かおう。」

大和『お待ちしておりますわ。』

そういえば着替えは…

そう思い、脱ぎ捨てた衣類を見やる。

戻ってくるのかどうか分からないが、とりあえず洗濯袋に入れておこう。

そういえば、シャワーを浴びた後何も考えずにおかれていた下着類を身につけていたな。

着替えはどうしたものだろうか。そう思い、クローゼットを開く。

そこはなぜか自宅のクローゼットに繋がっていた。

…あの人達の考えることは分からないな。

着慣れた服を選び、着替える。

身支度を調えたら階下の食堂へ向かおう。

~10分後、食堂

食堂では赤城、加賀と三笠が待っていた。

三笠「Morning, 提督。遅いネー!」

提督「おはよう三笠。遅くなって申し訳ない。」

赤城「提督、おはようございます。朝ご飯にしましょう!」

加賀「…。」ボー

提督「赤城は朝から食欲全開だな。加賀はどうした?」

加賀「あの…いえ、なんでもないわ。」ボー

赤城「加賀さんは、若干低血圧なんですよ」

提督「そうか。タイヘンだな。」

加賀「…。」ボー

南雲「おう、皆揃ってるな。」

提督「は。おはようございます。」

南雲「あー、かたくならんでいい。伝言を伝えに来ただけだからな。」

南雲「まず、三笠。東郷殿の到着は遅くなるから遊びに行って良いぞ。」

三笠「What?!」

南雲「何があったか知らんよ。三人と一緒にでかければ良い。」

三笠「Hummm. そうするネー。」

南雲「提督、中島飛行機の跡を見せてやってくれ。なに、昔のツテで工場見学だ。」

提督「中島飛行機…群馬の富士重工ですか。」

南雲「15時に着くようにしてくれ。詳細は二人が知っている筈だ。」

南雲「じゃ、俺は行く所があるからな。またな。あぁ、知久平にあったらよろしく言っといてくれ。」

提督「は!ありがとうございました!」

中将は後ろ手をヒラヒラと振り出て行った。

提督「で、だ。一体どういうことなんだ?」

赤城「ですから、群馬まで行くんですよ。中島の。」

加賀は静かに茶を啜っている。

自動車だったらすぐそこに日産の追浜工場があるし、どうせ遠出するならトヨタの豊田市だっていいはずだ。なんなら海軍と縁の深かった三菱の水島工場だって良いはずだろうに。なぜ群馬なんだ?

あぁ、さっき知久平って言ってたが、中島知久平が海軍出身か。昔のツテってもしかして…

加賀「そんなことよりゴハンです。」

茶を啜っているうちに元気になったようだ。

大和と隼鷹がが食事を運んできた。

大和「皆さんおはようございます。よく寝られましたか?」

提督「おはよう。ああ、実に快適だったよ。」

大和「洗濯物は後でクリーニングしておきますね。」

赤城「では、いただきましょう!」

そういった赤城の目の前には、丼に山盛りのゴハンがよそられていた。

朝食は和食だ。目玉焼きに塩紅鮭、漬け物…いわゆる旅館の朝食だ。

一同「いただきまーす」

加賀「美味しいですね。」

加賀は丼ではないものの、いつの間にかオカワリを繰り返している。

赤城「」モグモグ

三笠「」カリカリ

三笠も気付けばお代わりをしていた。さすがは元戦艦ということか。

赤城「提督は目玉焼きにソース派ですか」

目玉焼きにソースをかけようとしたところで赤城が声をかけてきた。

提督「ん?何となくな。」

三笠「ハイカラさんネー」

赤城と三笠は醤油、加賀は塩コショウのようだ。

加賀「ソースは邪道です。」

邪道って…。邪道だったのか…

そんな話をしているうちに食事も終わってしまった。

赤城「はー、美味しかったですね!」

加賀「そうね。さすがは連合艦隊旗艦ね。」

大和「おそまつさまでした。でも、私より妹の武蔵の方が少し上かしら。」

三笠「Oh,武蔵ネー。」

武蔵は三菱造船だったかな。呉の海軍工廠生まれの大和よりも内装が上質だったとか読んだことがあったな。

加賀「そろそろ出かけませんか?」

提督「そうだな。準備はいいか?」

赤城・加賀・三笠「はい!」

良い返事だ。

食堂を後にして、玄関へ向かった。

相変わらず短いですが、今回はここまでです。

飲酒書き込み、ダメ、ゼッタイ。
続きはまた来週末ぐらいに。


まあそう言う時もあるさ

乙&ドンマイ。であります!!


個人的には、両スレ共お気に入りなので、コラボされて嬉しかったです。

ソースなんて邪道で失望しました
那珂ちゃんのファンやり直します

あー飲み会帰りの人ってあなただったか

酉外してすまんぐらいは有った方が良かったかもね

乙です

こんばんは。
やっとE-3クリアしました。司令部Lv79www。ギリギリEasyModeで逃げ切りました。
嬉しくなって全レス。

>>299
そのIDはもしかして…

>>300
ありがとうございます。見かけたときは鼻水が噴き出しました。

>>301
リアルで小耳に挟んだ会話が面白かったので拾ってみました。

>>302
わたしです

>>303
気付いたときには大分進んでいて…タイミングを失しました。リアル生活共々o rz

>>304
ありがとうございます。

気付いたら300レス越えていました。
乙、やご指摘ありがとうございます。これからもう暫く続きますのでよろしくお願い致します。
E-4どうしようかなぁ…

春イベとGWの影響で、まだ書けていません…。すまぬ…。来週には必ず書きます…。ごめんなさい…。

E-4でどうしてもダメコン積んでいても大破進撃できず、結局E-4半ばで終了しました。
暫くは資源回復にいそしみます。

戦利艦娘:陸奥・鳳翔・明石・天津風・熊野・卯月 
余は満足じゃ…。

すまん、酉忘れてた。

こんばんは

投下始めていきます

ロビーで大和がにこやかに見送る。

大和「お気を付けて。帰りをお待ちしています。」

提督「ああ、ありがとう。行ってくるよ。」

大和「楽しんできてくださいね」

加賀「はい。」

三笠「Of courseネー!」

赤城「気合い!入れて!食べま

加賀「比叡さんのマネをしないでください」

赤城「はい…」

車止めに止まっていたのは、懐かしい車だった。

提督「あの車は…」

大和「はい。提督のお車です。」

提督「しかしあの車は事故で廃車に…」

加賀「南雲さんがどこかで探していました。」

止まっていたのは、かつて私が乗っていた、初めて購入した車だった。

再会させてくれたのか。

提督「ありがとう。それじゃあ出発するか。」

ふと後ろを振り返ると3人がジャンケンをしている。

加賀「ここは譲れません。」

なにやら小さくガッツポーズをしている所を見ると、加賀が勝ったようだ。ドコに座るんだろうか。

三笠「Boo,私提督の後ろー」

提督「さ、乗った乗った」

加賀は助手席に。赤城が助手席の後ろ側、三笠が私の後ろに座った。

提督「で、どこへ行けば良いんだ?」

加賀「ナビゲーションがセットされています。まずは”うみほたる”という所にむかってください。」

提督「了解。そこには何があるんだ?」

加賀「いえ、別に…」

別にって…。まあいいけど。

ハンドブレーキを弛め、ホテル前のロータリーを出る。

ああ、この車だ。

ミラー越しに大和が手を振っている。それに気付いた三笠が振り返って手を振る。

初めての道だし、ここがドコだかもわからないのにどこへ行けば良いのかは分かる。

すぐにインターチェンジが見えてきた。カーナビも高速道路に乗るように指示をしている。

ナビの音声に加賀がビクッと小さく反応する。

三笠「ヘー、便利ネー。」

提督「うん、確かに便利だね。これがあれば初めての場所でもだいたい迷わずに行けるよ。」

赤城が身を乗り出してきた。

赤城「コンパスですか?」

提督「そうだね。コンパスとGPS…人工衛星を使った三角測量だね。」

加賀「なんですか、それ。」

提督「少し前から話そうか。地面に平行に、物を投げれば飛んでいって落ちるね?」

加賀「ええ」

当たり前の事を言うな、と言う表情だ。

提督「更に速く投げたらどうなる?」

加賀「遠くに飛びます。」

提督「それをある速さ、第一宇宙速度と言うんだけど時速28400kmで投げると、ちょうど落ちる速度と、地球の重力を振り切って宇宙に飛んで行こうとする速度が釣り合って、落ちてこないし宇宙に飛んでいかない。」

提督「ちょうど月と同じように、衛星になってしまう。」

提督「だから、人工衛星。」

加賀「なるほど。そんな速く飛ばす物があるのですか?」

提督「原理的には花火の打ち上げと似ているね。元寇が使った火矢や、各地の龍勢祭りの、アレだ。」

加賀「なるほど。噴射の反動で飛ばすのですね。」

提督「うん。長くなってしまったが、その打ち上げる物をロケットという。そのロケットで打ち上げた複数の人工衛星の位置を三角測量することで、今の位置がわかるんだ。衛星測位システムとか衛星航法システムというんだよ。」

赤城「原理はわかってきました。そうですかそうですか。」


赤城「三角測量なのは分かりました。ところで、基準になるその人工衛星の位置はどうやって判断するんですか?」

提督「人工衛星の位置はゲンミツにはわからないよ。衛星からの電波には正確な時刻が分かる時計が入っていて、その時間を発信するんだ。」

提督「発信-受信の時刻差に電波の伝播速度をかけ算するとその衛星の距離、がわかるだろ?それが3つ有れば一点が数学的に決まるんだ。」

提督「言ってみれば宇宙の灯台だね。GPS、グローバルポジショニングシステムというんだけど、アメリカが軍事用に打ち上げた衛星なんだ。」

加賀「宇宙の灯台ですか。ふふ。よくわかりました。その衛星を打ち上げたのは…」

提督「うん。またアメリカだ。軍事用に打ち上げた衛星なんだ。この威力は絶大で、1990年に起きた湾岸戦争でアメリカ軍は何の目印もない砂漠で進軍を可能にしたんだ。」

加賀「またアの国ですか。」

提督「まあね。他にも同じ様な物はいくつかあって、ロシア…旧ソ連のグロナス、ヨーロッパ連合のガリレオ、中国のコンパスが準備中だね。」

赤城「中国がやっているんですか!我が国はどうですか?」

提督「準天頂衛星システムというのを構築中だよ。これはGPSの補完で、日本国内での精度を高めるための物だね。インドも同様なシステムを計画しているらしい。」

赤城「はぁー。夢物語みたいですねぇ。」

提督「今や飛行機も船もGPS頼りだね。コンパスと星だけじゃないんだよ。」

加賀「これがあれば…。いえ、でもアメリカはこんなシステムを無償公開して良いのでしょうか?」

提督「当初は敵軍に利用されないように信号にわざと誤差を乗せていたんだよ。だいたい精度は100mぐらいだったかな。2000年に軍事上の理由よりも、民生用に役立たせた方がいい、ということで解除したんだ。」

提督「おかげで今では単独で誤差10m、地上の基地局を使った方式で誤差数m、更に高度な方法では誤差数cmと言われているね。」

加賀「誤差数センチというのは凄いですね。自動着艦も出来るんじゃないでしょうか。」

提督「そういう研究をしている人たちも居るね。」

加賀「はぁ…。」

合流した先は首都高速だった。皇居にほど近い三宅坂だ。

どこでもない場所でどこにでもある場所、にしてはずいぶん内陸だな。昨日の場所が横須賀だったからてっきり東名道にでも出ると思ってたのに。

まあいい。

加賀「ずいぶんと車が多いのですね」

提督「これでも一時に比べれば減ったんだよ。以前は高速道路から高速道路への乗り換えがここの首都高速しかなかったんだ。」

提督「だから、例えば仙台から名古屋へ行く車や、新潟から水戸へ行く車はすべて都内、首都高速道路を抜けて行くしかなかったんだ。」

提督「そうすると通過するだけの車も全て都内に入ってきてしまうから大渋滞になってしまっていたんだ。」

加賀「では、今は入ってこなくても良くなったのですか?」

提督「そうだね。環状線を作って東京の外で乗り換えられるようにしているんだ。一つ目が群馬、栃木、茨城を結ぶ北関東自動車道。」

提督「二つ目が横浜、厚木、八王子、川越、つくば、成田、木更津を結ぶ圏央道。」

提督「三つ目が練馬から、埼玉と千葉を結ぶ東京外郭環状道路、これは今練馬から世田谷まで延伸工事中だね。」

提督「最後に、首都高速道路間での乗り換えをスムーズにするために中央環状線というのが作られているよ。」

赤城「へぇー。そんなに道作っているんですか…」

提督「うん。戦後の予定ではもっと早かったんだけど、道を作るより先に町が出来ちゃったり、道路整備よりも福祉を充実させるためにお金を使ったり、といろいろあってね。戦後70年たってやっと東京近郊の主要道路が整理できてきたってところだね。


そんなことを話しているうちに渋滞にはまってしまった。

三笠「Oh,動かなくなっちゃったネー」

提督「ここはどうしても渋滞するんだよね。2車線と2車線が合流して2車線になるから…」

赤城「なんで増やさなかったんですか?」

提督「首都高速が出来たのは昭和30年代なんだ。昨日も少し離したけれど、まだ車なんてそんなに走って無くてここまで車が増えるとは余り予想されていなかったんだ。」

提督「以前読んだ本によると、車が増えることも予想していなかったし、東京オリンピックにあわせて開通させるために、2車線で作ったらしいんだ。お金と工数の問題だね。」

提督「後で3車線にしようと思っていたらしいだけど、ご覧の有様だよ。」

そういって窓の外を指さす。

車窓のすぐ脇にはオフィスビルが密集して立ち並んでいる。

赤城「あ。いま目が合いましたよ!」

三笠「Ah,イイナー」

いいのか?!

赤城「これじゃ道増やせないですね。」

提督「うん。一部では多層構造にしたりしているんだ。」

三笠「大変ネー。お金もかかりそうネー」

提督「そうだね。これは個人的な考えなんだけど、2020年に東京オリンピックを開催するのに合わせて再開発をしたかったんじゃないかな、と思うんだ。

赤城「東京オリンピック!幻の!!」

加賀「戦後に開催したらしいわよ。」

提督「よく知ってるね。僕らには東京オリンピックと言えば1964年、昭和39年か、これから開催する2020年だけれど、1940年の大会も計画はあったんだってね。」

加賀「開催していれば有色人種国家初のオリンピックでした。」

提督「ん?1964年のもそうだよ?」

加賀「そう…。」


そんなことを話しているうちに江戸橋ジャンクションの渋滞を抜けた。

提督「1964年のオリンピックでは道路を作ることを優先させすぎて、今は日本橋が高速道路の下になっちゃっているんだ。他にも、建築から50年以上経って老朽化が激しいんだ。」

加賀「確かに古そうな橋が残っていますね。」

三笠「Ah,わかるような気がするネー。私たち造った時も思い立ったらいっぺんにやろうとするネー。八八艦隊トカ。」

提督「ここの左側は築地の魚市場だ。」

赤城「築地?知らない所ですね。日本橋ではないのですか?」

提督「人口が集中してきて日本橋で取り扱える量が限界を迎えたのと、地価の上昇、それから老朽化で、日本橋から築地に移動したんだ。今度は築地も一杯で豊洲に新市場を移そうとしているよ。」

赤城「魚市場っていいですよね~」

三笠「Oh,ヨダレ垂れてるネー!」

加賀「赤城さん…」

トンネルをくぐり、地上に上がる。

提督「左にあるのは浜離宮だよ。見えないかな…?」

三笠「壁が邪魔で見えないネー…あーチョット見えた」

赤城「浜離宮…?浜御殿ではないのですか?」

加賀「えぇ。ここは徳川家の別邸だったはずです。」

提督「そうか。じゃあ後で調べてみようか。」

三笠「フフン、それには及ばないネー!」

三笠「ここは鹿鳴館ができるまで「延遼館」として迎賓館として使われていたネー。」

三笠「宮内庁のものになってから離宮ってなったのヨ。戦後GHQの要求で宮内庁から東京都に下賜されて都立庭園になったネー。」

提督「おお、三笠が賢く見える!」

三笠「賢く見えるってどういうことネ-!そこの二人も笑ってるんじゃないヨ!」

三笠がプリプリ怒っている。

加賀「あら、吊り橋?」

前方に見えたレインボーブリッジを見て加賀が声を上げた。

ジャンクションを越えて、車はお台場に入った。

提督「そうだね。これから渡るよ。レインボーブリッジというんだ。」

そういえば、なんでレインボーブリッジというんだろうか?ふと疑問がよぎった。

赤城「あれは観覧車ですか?」

提督「うん。お台場パレットタウンの…」

ここでも英語か。三人を前にして何だか気恥ずかしくなってしまった。

提督「お台場は観光地だね。非常に人気の住宅地でもあるし、繁華街でもあるね。」

赤城「へぇ…。」

車はレインボーブリッジにさしかかった。

提督「ほら、レインボーブリッジを渡るよ。」

加賀「吊り橋はキレイですね。レインボーブリッジ。ふふ、虹の橋ですか。そうですかそうですか。」

何だか楽しそうだな。

提督「夜はライトアップされてとてもキレイなんだよ。」

加賀「それは見て見たいですね。」

赤城「…。」

赤城が後部座席から身を乗り出してきた。

提督「ん?どうした?」

赤城「いえ、何でもありません。」

何だ?

三笠「Hey,Look!なにあの高いの!」

提督「清掃工場…ゴミ焼却場の煙突だね。」

三笠「煙出ていないから今日はお休み?」

提督「いや、やっているんじゃないかな。ほら、上の方が少し揺らいでいる。」

三笠「でも煙出てないヨー?」

提督「ああ。今は燃やしたあと、そのまま排気しないんだよ。」

提督「燃やしたガスそのままだとススや色々な化学物質が入っているから有害なんだよ。それで、フィルターや水の中を通して排気ガスをキレイにしてから出しているんだ。」

赤城「なぜそんなことを?」

提督「木材や生ゴミ程度なら問題ないんだけれど、樹脂、プラスチックやビニールを燃やすと有害なガスが出る者があるんだ。それをそのまま出していると空気が汚れてしまうんだ。」

提督「如何せん、量が量だからね。今、東京都だけで人口は1300万人以上いるんだ。そのゴミたるや…。」

赤城「信じられない量なんですね…」

提督「最初は空気に混じってしまうから良くない物が混じってても大丈夫だろう、とみんな思っていたんだ。」

提督「ところが空気は無限じゃないし、出て行ったガスが消えてしまうわけでもない。土地の形状や空気の流れによってはそういったガスが溜まりやすい場所もある。」

提督「戦後の高度成長期、1950年代から70年代にかけて全国でぜんそくや光化学スモッグ…えーと、大気汚染の霧だね、他にも水のヨゴレ、水質汚染。そんなのが頻発したんだ。」

提督「それで対策を取るようになったんだよ。ほら、走っている車も黒い排気ガスを出していないだろ?」

加賀「そういえば…。私たちのように黒煙あげていませんね…。こんなだったら屈曲煙突とか煙突の延伸は不要だったのに…」

提督「まあそれでも高い煙突の方が早く拡散できるからあんなに高い煙突を立てているんだ。」

赤城「あ!観覧車!観覧車ですよ!」

カーブを曲がったところで赤城が声を弾ませる。

提督「嬉しそうだね。珍しいのか?」

赤城「いえ、あんなに大きな観覧車は見たことがないです!」

提督「そうなのか?」

赤城「ええ、私たちの知っている観覧車は15mぐらいですから。」

提督「へぇ。どこにあったの?」

三笠「日露戦争戦捷紀念博覧会ネー。大阪の天王寺公園ヨー。But,スグ取り壊しちゃったケド」

三笠「アトは上野の東京勧業博覧会ネー。」

提督「何メートルぐらいあったんだい?」

三笠「15mネ。」

提督「へぇー。意外に大きいな…」

赤城「このあたりはまだ干拓中なんですか?」

提督「干拓…じゃないな。土地はあったんだけど、手つかずだったところだね。」

話をしているうちにトンネルをくぐる。まだここは短い。

加賀「なんというか、トンネルを抜ける瞬間はハッとしますね。」

提督「そうか。その気持ちは分からなくもないな。」

三笠「今日も良い天気ネー!」

提督「眩しいぐらいだな。」

赤城「提督、右側に操車場が見えたようなんですが…」

提督「大井操車場かな?新幹線と貨物の操車場だね。」

赤城「新幹線?」

提督「弾丸列車計画、って覚えているかい?」

赤城「はい。東京から下関まで直通列車を走らせる計画でした。あ、それで新しい幹線で新幹線!」

提督「そうそう。戦後その計画を実現させたのが新幹線。その基地があるんだ。」

赤城「その新幹線はどれぐらい速いんですか?弾丸列車は…たしか時速200kmだったと思います。」

提督「最初が時速210km。今は最高時速300kmだったかな?」

赤城「さ…300?零戦と遜色ないじゃないですかー!」

加賀「お、おちついて、赤城さん。」

提督「最高速度だからね。巡航じゃないから。」

赤城「でもー…」

提督「試験運転だと時速500km出している。」

赤城・加賀「…」(絶句)

提督「試験だから、試験運転だから!」

加賀「はぁ…この時代は非常識な速さなのですね。」

加賀がかぶりを振った。

二人が絶句したりしているうちに、再びトンネルをくぐった。

赤城「ここは…空港ですか?」

赤城が窓から上空を伺っている。

提督「そう。昨日の羽田空港の真ん中だね。」

赤城「空港…オムライス…ラーメン…えへへ…」

三笠「Wait! 赤城ブサイクになってるヨ!」

赤城「ハッ!それにしても、急角度で離陸していきますねぇ。」

…取り繕ったな?

再びトンネルをくぐり地上に上がる。

ぐるっと回って…

加賀「…ピラミッド?」

提督「ピラミッドだねぇ。トンネルの護岸かな?」

加賀「ここは長そうですね。」

トンネル入り口の看板を見た加賀が言った。

提督「東京湾の2/3ぐらいを渡るからね。」

赤城・加賀・三笠「「「?!」」」

提督「?」

赤城「ここは…東京湾の底…ですか?」

提督「そうだよ?」

赤城「どのくらいあるんでしょうか…」

提督「今入ったところが川崎で、10kmぐらいまでのトンネルと5kmぐらいの橋だね。」

赤城「10kmの海底トンネルですか…。そういえば先ほどの弾丸列車の計画では下関から朝鮮半島まで、海底トンネルを造る予定でした。」

提督「申し訳ないが、当時の技術でそんなに掘れたのか?」

加賀「もし掘っていたとしたら、おそらく、掘れなくても掘り切ったと思います。」

提督「そうか…」

水銀灯に照らされた青白い加賀の横顔に凄惨なまでの使命感と意志の硬さを感じた。

前方に光が見えてきた。

提督「そろそろ着くぞ」

三笠「流石に疲れたネー」

車は光の中に飛び出した。

今日はここまでです。

ルート的には都心環状線→11号台場線→湾岸線で浮島まで行って、アクアラインに乗ったところです。

こんばんは。
今週末は投下なしです。
来週末には投下します。
申し訳ありません。

金曜夜に投下します。
今度はちゃんと。

あぶね、寝過ごした。

今から投下致します。

加賀「ん…」

トンネルから出たところで、加賀は光のまぶしさに目を細め、掌で影を作っている。

車を左に寄せて側道に入り、Uターンしてうみほたるに入る。

加賀「船みたいな建物ですね」

ゆるやかなスロープを登り駐車場へ入る。

三笠「Wow!車が一杯ネー」

提督「そうだね、ここは観光名所だからね。」

空いたスペースに車を止める。

提督「さ、着いたぞ。通る車に気をつけて。」

赤城「ここはトイレばかりですね?」

提督「駐車場のスグ近くだから、かな。それにここはまだ入り口だよ。」

赤城「立ち食い蕎麦がありますね!」

提督「なんだ、赤城は立ち食い蕎麦で良いのか?」

赤城「いえ、その…」

三笠「Hey,提督ー、あの看板は何ネー?」

提督「ん?あぁ。ここは千葉と川崎を結んでいるから両方の観光地が広告を出しているんだ。」

三笠「Just中間?」

提督「いや、木更津寄りだね。」

三笠「フーン」

提督「上に行こうか。」

加賀「あら、この階も駐車場なの?」

提督「3階まで駐車場だよ。」

加賀「この階も一杯ね。」

赤城「あ!なんか良い匂いがします。」

加賀「本当ね。」

提督「店を見て回ろうか。」

赤城・加賀「!」

赤城「どどどどっちですか!どっちからいきますか!!」

提督「君はまず落ち着こうね。」

4階は土産物屋、5階はレストラン街だ。

提督「食事を先にしようか、店を見て回ろうか。」

三笠「先に食事にするネー!」

提督「わかったわかった。じゃあ5階だな。」

三笠「Hooo!」

加賀「良い天気。」

赤城「どこまで見えるかしら?」

三人とも景色に見とれている。

まだ目の前にある屋台には気付いていないようだ。

赤城「ん?良い匂いがしますね。」

…早速気付いたか。

赤城「提督、あさりまんってなんですか!」

加賀「確認は大事。」

三笠「もー!食べたいだけでショー!」

赤城「エヘヘ…バレちゃいましたか」

提督「バレバレだよ!」

とりあえず3個買うか。

提督「三笠は一つ食べられるか?」

三笠「Let me see… 大きいネー。」

提督「じゃあ半分こしようか」

三笠「Yes!アリガトネー」

加賀「これが…これがあさりまん…」モグモグ

赤城「アサリだけじゃないんですね。肉まんの具にアサリが炊き込んでありますね。」モキュモキュ

三笠「潮の香りがするネー」

提督「けっこう美味いな。」

赤城「天気が良いからさらに美味しいですねー」モグモグ

加賀「そうね。美味しいわね。」ペロリ

あっという間に食べ終わってしまった。

三笠「Oh, telescope!」トテトテ-

三笠が望遠鏡に駆け寄った。

三笠「横須賀、見えるかしらー」

三笠「…真っ暗ネー」

どうやら100円入れないと行けないようだ。

加賀「…空母アイなら富士山まで見通せます。」

赤城「天気が良いからよく見えますねぇ~」

三笠「What’s?! ナニソレ欲しい!」

提督「そこの空母たち。適当なことを言わないの。」

三笠「騙したネー?!」

赤城「はい…すみません…」

加賀「すみません…」

提督「ちょっとまってね。」チャリン

提督「はい、これで見られるよ」

三笠「Thank you!」

三笠「…Hey,提督ー?横須賀どっちー?」

今頃気付いたが、三笠がのぞき込んでいるのは千葉側の望遠鏡だ。

提督「すまん。背中側だ。」

三笠「WHAT’S?!」

提督「すまん」

短めですが、本日の投稿はこの辺でご容赦ください。

海ほたるPAは天気の良いときに行くといいんですけどね。
渋滞が酷いけど。

ゴメンナサイ
今週末は更新するから…

こんばんは

ぼちぼち投下します

加賀「提督、そろそろ…食事にしませんか?」

提督「そうだな。でかけなくちゃいけないしな。」

提督「さて、何を食べようか。…赤城、やけに静かだな。」

赤城「し!お静かに!何を食べるか、精神を集中しているのです」

提督「そうか…赤城はともかくとして、二人は何が食べたい?とりあえず見て回ろうか。」

加賀「はい。」

三笠「Ye~s!」

提督「ここはフードコートか。ずいぶんと色々あるんだな。」

三笠「Oh!横須賀バーガー!」

赤城「それは昨日食べましたから…」

三笠「What?!」

赤城「あっ…エヘヘヘ…」

加賀「二人とも、佐世保バーガーです。」

三笠「提督も食べたノー?」

提督「少し貰っただけだよ。」

三笠「そー。」

加賀「アサリのメニューが多いですね。」

提督「そうだね。千葉側は潮干狩りできるところが多いからね。」

加賀「ちーば丼ですか。フフ、そうですかそうですか。」

提督「そんなに面白いか?」

加賀「いえ、別に…フフ。」

提督「?よくわからないな…」

ラーメンも丼も天麩羅も、イチオシはアサリだ。

提督「向かいにも店があるから行ってみようか。」

赤城・加賀・三笠「はい!」

フードコートの隣には回転寿司。

赤城「わっわっわ!」

加賀「提督!お寿司が回ってます!!」

三笠「Hooooooo!」

提督「待て、君たちちょっと落ち着きなさい。」

加賀「すみません。」

赤城「お見苦しいところを…」

三笠「Sorry…」

提督「回転寿司にしようか?」

赤城「いえ、全部見てから考えます。」

提督「そうか…」

三笠「ココは洋食Restaurant?」

提督「そうだね。」

赤城「ロコモコ…モコモコ…うふふ」

提督「楽しそうだね。」

赤城「そうですか?」

加賀「あら、ここもラーメンですか。担々麺?」

提督「アサリがいっぱい乗っているな。」

三笠「甘い匂いがするネー」

提督「そこで人形焼きを売っているみたいだね。」

三笠「んー。後にするネー」

赤城「ここが最後ですか。」

提督「そんな恐い顔しなくてもいいから。」

赤城「慢心してはいけません!」

加賀「残心は大事です。」

提督「そうか…。ここは海鮮料理の店だね。」

赤城「ここにします!」

提督「え?」

てっきりあそこまで回転寿司に食い付いていたから回転寿司かと思ったんだけどな。

店員「いらっしゃいませー4名様ですか-?」

提督「はい。」

店員「少々お待ちくださいーどうぞこちらへー」

案内されたのは窓辺の席だった。

少し下に通路があり人が歩いているのが見えるのはご愛敬だ。

3人はメニューとにらめっこをしている。

店を決めるのは早かったのにな。

赤城「丼もいいですね…」

加賀「鰺か鮪か…」

三笠「洋食も良いわネ…」

加賀「決めました。穴子の一本揚げウドン膳にします」

三笠「鰺の二色膳にするネー」

提督「刺身御膳にしようかな」

赤城はまだまよっているようではある。

赤城「海ほたる天丼うどんセットにします。」

店員を呼び、注文をする。

提督「赤城は何を迷っていたんだ?」

赤城「いえ、その…二色膳と二色丼の違いについて…モゴモゴ」

三笠「なのに天丼セット?」

加賀「赤城さん、量で決めましたね?」

赤城「そ、そんなことは…」

三笠「Oh, really?」

赤城「ハイ…」

間もなく料理が到着した。

三人とも顔を輝かせている。

4人「いただきます!」

流石に漁港が近いだけはある。パーキングエリアのレストランにしてはなかなかの刺身だ。

赤城「…」

加賀「…」

三笠「二人とも静かネ。どうしたノ?」

赤城「うどんが…その…」

加賀「美味しいのですが…ちょっと…」

三笠「二人とも贅沢ネー。ワタシたちの兵隊さんは麦飯に味噌汁、漬け物だったんだからー」

赤城「そうですね…。」

赤城は呉、加賀は神戸で竣工したから、と言うわけではないのか。

そうこうしているうちにうどんは食べ終わったらしい。

加賀「穴子が香ばしくて良いですね。」

赤城「ご飯とたれと天麩羅がよく合っていますねー」

提督「なんだなんだ、刺身を選んだのが正解だったのかな?」

三笠「Hummm, 二色丼も美味しいヨー。新鮮な鰺はイイネー。」

あっという間に食事が終わり、4人はお茶を啜る。

赤城「はー。美味しかったです。」

加賀「提督、その、下の階も見て良いでしょうか?」

提督「面白い物があるかな?落ち着いたら行ってみようか。」

3人「ハイ!」

少将短いですが今回はこの辺で。

まだ完結してなかったのか、と言われてしまいましたが、ノロノロとすすめて行きますのでよろしくお願いします

ではまた来週末に。

こんばんは

今から投下していきます
回線規制(?)で先週は投下できませんでした。ゴメンナサイ

加賀「そういえば、なんでお寿司が流れていたんですか?」

赤城「回転寿司ということだから店内を回転しているのはわかりましたが…」

提督「客の回転、って言葉とは関係ないとは思うんだけど、立ち食い寿司の経営者が多数の客の注文を低コストで効率的に裁くために考えたらしいね。ビール工場のベルトコンベアをヒントにしたらしいよ。」 またwikiか

三笠「hummm,賢いネー」

加賀「これも米国の…」

提督「いや、これは日本人の発明だよ。寿司のコンベアを生産しているのは石川県…加賀だな。」

加賀「私とは関係ありません。」

そう言いながら耳の先が少し赤くなった。

提督「そろそろ行こうか。」

三人「はい!」

フロアを下り、4階へ。

提督「こっちから行こうか。」

そういって右側に入る。インフォメーションにあった海ほたるのパンフレットを取る。

赤城「順番!順番に見ていきましょう!」

そう言いながらも目は目の前のカフェに釘付けだ。

加賀「何のお店ですか?」

提督「所謂シアトル系コーヒー、だね。アメリカ西海岸の。エスプレッソコーヒーを基にしていろいろ加えているんだよ。」

赤城「そうですかそうですか。」

目が輝いている。

提督「何か頼むか?」

赤城「いえ、見終わってから考えます。」キッパリ

赤城「ところで、そこのついたては何ですか?」

提督「ん?ATMかな?」

三笠「エーティーエム?何ソレ?」

提督「現金自動預け払い機、automated teller machineだね。イギリス英語だとcash machineかな」

提督「簡単に言えば、銀行の窓口の自販機だね。預金を下ろしたり送金したりといったことができるんだ。」

加賀「銀行員や警備員が居なくて大丈夫なのでしょうか?」

提督「うん。ほら、上を見てご覧。天井にカメラが着いているだろう?あれで犯行現場を押さえられるようになっているんだ。」

提督「それにこれだけの人が居るところで、壊したりは出来ないだろ?」

三笠「人の目ってヤツネー」

提督「仮にこじ開けた場合、特殊なインクがかかってこじ開けて取り出したお金だって分かるようになっているんだ。」

提督「それでも年に何台かは強盗などの被害に遭っているんだ。」

加賀「これは日本ならでは、なのでしょうか?」

提督「いや、それがそうでもないんだ。ああいったカタチではなくて、銀行の建物の壁に埋め込まれていたりするんだけど、世界中にあるんだよ。」

提督「日本のATMは破壊に対して弱いという問題があったんだけれども、今は強くなっているらしいね。」

赤城「何かあったんですか?」

提督「2002年のサッカー、ワールドカップが契機だったかな?海外の銀行とも繋がるようになって、防犯性を高めるように言われたらしいんだ。それで今までよりも頑丈になったんだ。」

加賀「それまでの機械は弱かったんですか?」

提督「普通に考えればそんなこともなかったんだけど、世界標準からみたら弱かったらしいね。なにしろ、海外だと銀行の建物に埋め込んで居るぐらいだからね。」

赤城「へー。そうだったんですか。提督、次行きましょう!」

赤城「加賀さん!あれ!」

加賀「甘い匂いがします。提督、あれはなんですか?」

提督「ん?ソフトクリームだね。…食べる?」

三笠「Soft cream? 柔らかいクリーム?What’s that?」

赤城「そのクリームはどっちのクリームですか?って!食べる方ですか!」

提督「…食べる?」

加賀「いえ、他にあるかも知れないのであとにします。あとにしますから。」

大事なことだから2度言ったのか?もはや挙動不審の部類だ。

赤城「で-、あれは一体なんですか?」

提督「アイスクリームの一種だよ。柔らかいアイスクリームだからソフトクリーム、って事だよ。」

提督「ほら、奥で回っている機械があるだろ?あれで攪拌しながら冷凍させるんだよ。」

三笠「Hummm, アイスクリームも攪拌するよネ?」

提督「うん。実はね、アイスクリームとソフトクリームって基本的には同じ物なんだ。」

加賀「違いは何なんですか?」

提督「工程の呼び名なんだよ。ソフトクリームを充填したのがアイスクリームになるんだ。言ってみれば、できたてのアイスクリームがソフトクリームなんだよ。」

提督「他にも食べる時の温度がアイスクリームより高めとか、色々あるけれどね。」

赤城「これ、私たちは知らないですよ?」

提督「これも戦後、1951年7月3日、昭和26年だね。当時の進駐軍…まあアメリカ軍がアメリカ独立記念日を祝って店を始めたのが日本で最初らしいね。」

赤城・加賀「…」

二人とも何とも言えない表情をしている。

提督「…食べるかい?」

赤城・加賀・三笠「食べます(ネー)!」

4つ注文し、3人に手渡す。

加賀「このスタンドもよくできていますね。」

赤城「これならいっぺんに給仕できますね。」

提督「これはバニラだけど、地方の特産物を練り込んだりするのもよく見かけるね。この近くだと、ビワとか、醤油…」

赤城「醤油?!」

提督「うん、香ばしくて美味しかったよ?」

加賀「それは…」

三笠「他には何があるネ?」

提督「定番だとチョコレート、抹茶、コーヒーかな。」

三笠「紅茶はナイのー?」

提督「あるよー。果実系だとメロンとかブルーベリー、苺が基本的なところかな。梅とかバナナもあるね。」

赤城「バナナ!病気になったときしか食べられないアレですか!」

提督「あー…バナナ…。実はこの時代だと安いんだ…。」

三笠「What?!」

提督「その話は後にしようか、溶ける前に食べちゃおうか。」

三人「はい!」

三笠「Oh!頭にきたネー!」

加賀「急ぎすぎですよ、三笠さん」

三笠「まだ頭がキーンとしてるネ…」

提督「食べ終わったところで次へ行こうか。」

三笠「いっぱいあるネー。ここはお土産屋?」

提督「そうみたいだね。」

三笠「Oh!サザエ!でも韓国産?ナンデ?」

加賀「提督、練り物揚げたてらしいです!」

赤城「何ですか海賊焼きって!あああ!揚げてますよ!揚げてます!」

提督「まて、君たち落ち着きなさい。走るんじゃありません!あっ小走りもダメ!」

いつのまにか3人は店の中ほどで棚をのぞき込んでいる。地元の物産コーナーか。

赤城「これかわいいですね!」

加賀「三笠さん、これどうですか?」

三笠「イイネー」

彼女たちは船、と言ってもやっぱり女の子だな。

カワイイ物を好み、美味しい物を嬉しそうに食べる。この時代にいるのだから楽しい思い出を作ってあげたい。

ふとそんな気恥ずかしいことを思った。

それはともかく、暫く離れたところから眺めていよう。

赤城がふと何かに気付いて動き出した。

行き先は…壁際の…壁際の…

冷蔵ショーケースだ。

塩辛を食べ始めた。

ん、今度は加賀もやってきた。

海苔の佃煮か…。

三笠は…乳製品か?

ほっといたら全部試食するんじゃないか?

これはちょっと止めた方が良いかな…あぁ、周りの人も気付きだした…。

提督「三人とも、そろそろ次に行こうか…」

赤城「ムグ。ング。」

加賀「米飯が欲しくなりますね」

提督「それは食べすぎって言うんだよ…」

三笠「どれもmildネー」

提督「隣の店に行こうか。」

三笠「ここはsnack?」

提督「そうだね。軽食だね。へぇ、たこ焼きじゃなくてアサリ焼か。海ほたる焼は人形焼きかな?」

赤城「ん!人形焼きよりはもみじ饅頭派ですよ私は!」

加賀「私はどちらでも良いのだけれど。」

三笠「海ほたる焼はカスタードクリームとかあるみたいヨー?」

提督「今川焼きとかの仲間かな?」

赤城「あちゃー。早まっちゃったかも知れませんねー」

加賀「あら」

提督「どうした?…ああ。隣はジェラートとフローズンヨーグルトか。」

三笠「Frozen yogurt?凍ってるヨーグルト?」

提督「ヨーグルトのアイスクリームだね。ジェラートはイタリアのアイスクリーム。」

三笠「Oh…早まったカモー」

加賀「いえ、先ほどのは牧場の物らしいので私は満足しています。」

そういいながら看板をガン見しているのは誰だ。

赤城は…すでに向かいの店をチェックしている。

メロンパンに釘付けだ。

赤城「提督、あれはサンライズじゃないんですか?」

提督「ん?サンライズ?」

加賀「そういえばメロンパンは紡錘形で白あんが入って…」

赤城「え?カスタードクリームじゃないんですか?」

赤城・加賀「「え?」」

メロンパンには地方色があるからな。仲の良い二人だけれど出身が違うからな。面白い。

提督「一つ買ってみるかい?」

赤城・加賀「はい!」

三笠「私にモー!」

提督「はいはい。」

二人で一つにしておこう。

提督「外で食べようか。」

3人「はーい!(Yes-!)」

3人を促し、展望デッキへ出る。向こうに鐘が見える。

赤城「これはなんとも…カリモフですね。」

三笠「メロン味ドコー?」

加賀「小麦とバターの風味がいいですね。」

\カーン!/

赤城「む?何の音ですか?」

提督「曰くは知らないけれど、幸せの鐘っていうらしいよ?」

三笠「Let’s go~!」

加賀「行きましょう」

お?なんだ?

鐘をならしていたのは子連れの若い家族連れだ。この子達に幸せが続く事を祈ったのだろうか。

赤城「私たちも行きましょう!」

\カーン/\カーン/\カーン/

三人が何を思って鐘を鳴らしたのか分からないが、3人はとても楽しそうだ。

三笠「私の音が一番大きかったネー」

赤城「待ってください。大きいから幸せになるとは限りません。」

加賀「…」

4階を半分回ったところで、今日はここまでです

次回で海ほたる編は終わる…かな?

終戦時に橘花があった木更津飛行場は出るかね?

GPSについてのお話

GPS衛星が発振しているのは軌道要素とGPS自身の時間情報。
これを受信して演算してますが、当初のGPSユニットの精度と誤差信号が改訂と言うか
ほぼ誤差なしになったのは実は日本企業のせいだとか…。
なんでも、誤差を逆算してアジャスト何て言う日本らしき変態技を咬まして
慌てたアメリカが「そんなん輸出されるぐらいなら」
と言うことで誤差信号を取っ払ったとか言う…。

なにやってるんだ日本のナビメーカー…。

こんばんは。
ぼちぼち上げていきます。


>>402
少し通るだけの予定です。

>>403
ありがとうございます。
陸の人間なので無人誘導というとGPSでトラクターとか自動車の無人運転の方に意識が言ってしまいがちです。

加賀「風が出て来ましたね。」

提督「残りを見てから出ようか」

4人は再び海ほたるの中に戻った。

赤城「足湯?」

提督「うん、足湯とマッサージ、だね。遠方から来た人のためらしいよ。まあ足湯は温泉が出るところならあるか。」

赤城「そうですね。」

三笠「?ここはspa出るノ?海の上ヨ?海底オンセン?」

提督「それはわからないけど…真水を湧かしているだけかも知れないね。」

三笠「フーン?」

角を曲がったところで再び3人の目が輝く。

加賀「あら、こっちも土産物?」

赤城「先ほどの店よりも砕けた雰囲気ですね!」

三笠「Wow! Peanuts!」

確かに先ほどのウミナカプラザがオシャレな雰囲気を醸していたのと比べると、どことなくスーパーマーケットっぽいな。

3人とも、冷蔵庫はチラリと見ただけで素通りしてしまった。

提督「塩辛とかは良いのか?」

赤城「そうですね。先ほどのと同じなので…これだけにしておきます。」

加賀「私はアサリのクリームコロッケが気になります。」

三笠「伊勢エビポテトチップス?ピーナッツ王子?私そんなPrince知らないネー!」

商品名を見てケラケラを笑う三笠と揚げている所に釘付けになる加賀。

赤城「提督!海鮮串ですよ!鰺のさんが揚げってなんですか!」

提督「なんだろうね?聞いてみようか?」

赤城「あ、いえ、そこまでしていただかなくても…(モジモジ」

提督「いいの?」

赤城「いえ、その…」

提督「あー、すいません、さんが揚げってなんですか?」

店員「えーえー、さんが揚げはですね、なめろうをさつまあげ風に揚げた物ですよ」

提督「へー。」

店員「元々さんがってのはですね、なめろうを焼いた物を言うんですが、焼いた上に揚げちゃったらたいへんですからね。彼女さんと一緒にどうですー?ウフフ」

赤城「か、か彼女ってわたしですか!」

提督「だってさ。」

真っ赤になってうろたえている。なんだ?

赤城「と、ところでなめろうって何でしたっけ?」

提督「魚を味噌と薬味を加えて包丁で叩いたやつだよね?」

加賀「それは美味しそうですね。」

どこから現れた。

赤城「それは食べたいです。」

三笠「私も食べるネー!」

艦娘補給中…

赤城「味噌風味の薩摩揚げですね…」

加賀「鰺の香りはありますが…薩摩揚げですね。」

三笠「ソウネー」

提督「次に行こうか。」

加賀「赤城さん、ウワサの醤油アイスクリームですよ!」

赤城「まあ!」

店員「醤油ソフトクリーム、ご試食どうぞー」

三笠「いただくネー」

赤城・加賀「いただきます」

三笠「Wow! Aromatic!」

赤城「香ばしいですね。しょっぱくないし…」

加賀「どことなく黒糖っぽいですね」

提督「八丁味噌ソフトクリームもこんなかんじだったな」

加賀「八丁味噌というと、名古屋の味噌の、ですか?」

提督「うん。さっきも言ったけどご当地の味だね」

赤城「ご当地と言えば隣ではビワソフトクリームだそうですよ…」

加賀「そちらも気にはなりますね…」

ビワが乗っているのは食べたことがあるが、こっちは練り込んでいるタイプか。

ピーナッツとびわ、更にはアサリと醤油だ。ほとんどここは千葉が主力のようだ。

気にはなるが、満足しているようでがっついては行かない。

三笠「さっき食べたアサリまんもあるネー」

加賀「缶詰…これはなじみがあります。」

提督「そうだね。基本的には発明されたときから保存食として変わっては居ないんだけれど、最近ではご当地物を手軽にという意味合いもあるね。」

加賀「これは鯖でこっちは鰯ですか。なるほど…」

加賀「提督、何ですかあれは」

店の外側を見ている加賀の視線を追うとゆるキャラの着ぐるみが2体立っている

提督「赤い犬は千葉県のマスコットキャラクター、チーバ君だね。タヌキみたいなのは…」

加賀「タスキにきさポンと有りますが…あぁ、木更津のマスコットですか。」

立て看板を読んだらしい。潮干狩りと海水浴のPRか。

赤城と三笠も背後で何やら盛り上がっている

赤城「無表情なんだかわからないですねー」

三笠「ヘンなBearネー」

赤城「こっちはずいぶん丸いパンダですね…」

加賀も気になったようだ。適当な物を手に取って見ている。

加賀「なんですかこの黄色いのは…ふなっしー?」

提督「ゆるキャラだね」

赤城・加賀・三笠「ゆるキャラ?」

提督「いかめしくない,硬くない、と言う意味のゆるい、とキャラクターを合わせてゆるキャラ。ご当地キャラという呼び方もあるよ。」

赤城「擬人化とは違うんですか?」

提督「人型に近くなっているけど人間じゃないからね。」

加賀「はぁ。その…なんというか…炭団のような目なのにかわいいですね」

提督「1980年代に各地で開催した博覧会のブームで作られたマスコットキャラクターが原点って聞いたことがあるね。」

三笠「炭団…クスクス…」

提督「あえて表情をはっきり出さないことでかわいさを出しているらしいよ。地方の特色を盛り込んだりしすぎて説明しないと分からないところとかもポイントらしいね。」

赤城「へぇ…じゃあ私たちも頑張れば…」

提督「うーん。どうだろうね…。」

三笠「この黒いクマは…くまモン?」

提督「圧倒的な人気のゆるキャラだね。熊本県のゆるキャラだよ。」

赤城「ぐるっととうきょうベイって言っているのに熊本ですか?」

提督「うーん。人気だから、かなぁ…」

加賀「この黄色いふなっしーとは?」

提督「船橋市の非公式ゆるキャラだね。」

赤城「え?非公式?」

提督「うん。これは個人が勝手に作ったゆるキャラなんだよ。船橋、フナナシ、フナ ナシで、フナと梨。」

加賀「船橋はフナと梨が名産?千葉で梨が採れるというのは聞いているるけど。」

提督「うん。元々梨は採れるんだけど、農協の扱いとしては船橋よりも隣の白井なんだ。だから梨を採り上げるのも不味かったらしい。」

提督「普通のゆるキャラは喋らないんだけど、このフナッシーは喋るわと飛び跳ねるわ…やりたい放題なキャラクターだね。そのへんも人気の原因らしいよ。」

加賀「そうですか…。」

赤城「この緑色のガチャピンっていうのはなんですか?」

提督「テレビ局のマスコットキャラクターだね。この中では一番歴史が古いんじゃないかな。元々はフジテレビのひらけ!ポンキッキという子供向けの教育番組の登場人物だったんだよ。」

提督「5歳の恐竜の子供、という設定らしいよ。」

三笠「そういえば40年前から見かけた気がするネー」

提督「うん、そうだね。もう一体、雪男の子供のムックって言う赤いのが…」

赤城「赤いのと言われたら私ですよ!これですね?」

加賀「赤城さん…」

提督「そうそう。これ。この2体がコンビだね。こういった子供向け番組のキャラクターもゆるキャラのご先祖様だね。」

赤城「ということは、他にも子供向け番組のキャラクターはあったんですか?」

提督「うん。あったよ。だいたいがNHKの教育テレビかな。何十体ぐらいあるんだろうねぇ。」

赤城「向こうは何ですか?」

提督「ゲームセンターかな?」

赤城「ゲームセンター?なんですかそれ?」

三笠「遊技場ネ?私の上に作ったりした…」

提督「ウーン、ちょっと違うかな。まあ行ってみようか。」

なるほど、ここはUFOキャッチャーだけなのか。

加賀「まぁ…ぬいぐるみがこんなに沢山…」

赤城「こっちはアイスが入っていますよ!」

三笠「Oh! Teddy bear!」

赤城「この機械は何ですか?」

加賀「赤城さん、あの方が何か始めましたよ!」

隣のカップルの状態をマジマジと見ている。

赤城「ほうほう。クレーンが降りてきてつかむんですね。」

加賀「あら、落としてしまいました。」

三笠「落とせたら出て来るネ?」

提督「やってみるかい?」

赤城・加賀・三笠「ハイ!」

赤城はミッキー、加賀はウサギ、三笠はムーミンか。

2階ほど失敗したところで、店員が置き直してアドヴァイスをしている。

どうやら3人とも捕れたようだ。満面の笑顔で戻ってきた。

加賀「提督、ありがとうございました。」

赤城「ありがとうございました。捕れました!」

三笠「見て見てー!カバ!」

提督「そうか、よかったね。じゃあそろそろ行こうか。」

赤城・加賀・三笠「はい!」

今日はここまでです。

海ほたる編はほぼ終了です。次回はうみめがねをちょこっと見て次へ行く予定です。

>>422
海賊や海をモチーフにしたパチスロメダルゲームはわりとある印象。代表例海物語とか
音ゲーに浮沈艦candyや伊号零型、それこそMotherShipなんて曲がある。

何かやらかしたかと思って冷や汗かきながら開いたら…(笑

長門は格ゲーとかやると思わせてUFOキャッチャー…榊さん?

>>423
母艦がボッカーンは空母・潜母が怯えるから…

こんばんは

赤城さんの追加ボイスに萌え狂っております

いいの、大食いキャラでも何でも!

寝オチしなければ23時ぐらいに上げていきます

寝てません!

寝てませんってば!

はじめます

エスカレーターを下りる。

提督「さて、出発しようか。トイレは行かなくても大丈夫か?」

三笠「私行ってくるネー」

赤城「じゃあ私も…」

加賀「せっかくですから」

提督「じゃあここで待っているよ」

<数分後>

赤城「提督、うみめがねって何ですか?」

提督「ん?戻ってきたのか。うみめがね?」

赤城「えぇ。案内看板に描かれていましたので…」

なかなかにめざといな。

提督「みんな戻ってきたら…あぁ、もう来たか。」

加賀「お待たせ致しました。」

三笠「Let’s goネー」

提督「うみめがねを見てから出ようか。」

加賀・三笠「うみめがね??」

提督「あぁ。この東京湾アクアラインの技術資料館だね。」

三笠「何があるノ?」

提督「ゴメン、行ったことがないから分からないや。行ってみようか?」

加賀「そうですね。是非見ておきましょう。」


三笠「薄暗いネー…」

赤城「海ほたると比べると人も少ないですね」

提督「博物館とかが好きな人にはたまらないんだろうけどね」

加賀「私は好きです」

提督「お眼鏡にかなうかな?」

加賀「海メガネだけにですか?」

提督「いや、そんなわけじゃなくて…」

加賀「分かってますよ、提督。大丈夫です。フフッ」

入り口にはこの場所の名前の由来になった海ほたるについての紹介から始まっている。

眺めていると赤城が話しかけてきた。

赤城「提督、うみほたるって航跡に驚いて光るんです。」

赤城「だから海ほたるが沢山居る海域では私たちの足下に光の帯が出来るんですよ。」

提督「光の帯…」

赤城「えぇ。それが激しい戦闘のあった海域だったりすると…」

提督「…」

いつの間にか加賀と三笠もやってきた。

加賀「この光は兵士たちの魂なんじゃないか、って思えるときがあります。」

加賀が赤城の後を続けた。

加賀「兵士たちの魂が、故郷へ帰ろうとして私たちに続いてきているのではないか、そんな風に思えるときがありました。」

加賀「ましてや大海原で波と風と私たちの機関の音しか聞こえない、そんな孤独な時には特に。」

提督「…」

赤城「暗くさせてしまいましたね。ごめんなさい。さ、中を見て続き、いきましょう!」

ポンポン、と手を打ち、雰囲気を戻そうとする赤城に少し救われた気がする。

説明は完成した状態のアクアラインについての説明から始まっている。

千葉寄りとは思っていたが、思った以上に千葉寄りだ。

加賀「あら。こうしてみると案外小さいのですね」

三笠「帆船らしいネー」

赤城「ここの位置から急に海が浅くなっているんですね。いやー知りませんでした。」

加賀「だから深いところをトンネルにして、浅い方を橋にして、船舶の通行を邪魔しないようにしているのね」

三笠「アクアブリッジって面白い名前と面白いカタチネー」

赤城「こうグッとなっているところが面白いですね」

加賀「チタンクラッド鋼板…その…チタンってどんな金属ですか?」

提督「ん?チタンは強くて軽くて寂びなくて熱に強い金属だよ。精錬、加工が難しくて大量に使われるようになったのは戦後だね。」

提督「夢の金属なんて言われているね。」

加賀「その、フロンのようなことは…」

提督「今の所ないみたいだね。生体との親和性が高いから骨折の治療に使われたりしているね。」

提督「なんと言っても航空機や潜水艦につかわれているって所がその素性の良さを物語っている気がするね。」

赤城「航空機にも使われているんですか?」

提督「うん。バーナーや排気タービン側には熱に負けちゃうから使われないんだけど、アルミニウムが熱に負けちゃうところで使われているね。あと、とにかく軽くしたいところ、だね。」

提督「自動車用のターボチャージャー程度ならそこまで暑くならないから、排気タービンにも使われているね。」

赤城「自動車用排気タービンですか!」

提督「うん。まあそれは後で説明するよ。」

今度はトンネルセクション部分の説明だ。

世界最大のシールドトンネルだったらしい。確かに道幅広かったな。

加賀「シールド工法は知っています。羽越本線で使われたのが最初だったと思います。」

提督「よく知っているね。」

加賀「えぇ。当時画期的だったそうですから。ですが、あまり上手くいかなかったと記憶しています。」

加賀「あとは関門鉄道トンネルですね。世界初の海底トンネルですから。大変な工事だったと聞きました。こんな方法で掘っていったのですね。」

提督「あれ?開通は改選前じゃ…」

加賀「いえ、片側だけは開戦前に開通していたのですが、その、私たちは本開通を見ていませんので…」

提督「そうか…。」

加賀「それでもあの時代の工法から着実に成長してきたというのは分かりました。」

提督「ドーバー海峡トンネルを掘ったのも日本のシールドマシンだ、って言ったら驚くかい?」

加賀「え?」

ここまで驚いた顔の加賀を見るのは初めてかも知れない。

提督「イギリスのフォークストンとフランスのカレーの間を通る鉄道トンネルだよ。」

提督「加賀、君の生まれた川崎重工のシールドマシンとコマツのシールドマシンが掘り抜いたんだよ。」

加賀「まぁ…!」

加賀の顔が上気しているように見える。なんというか新鮮だ。

赤城「加賀さん、すっごく喜んでいるわねー。私にはないんですか?」

提督「呉の海軍工廠だからIHIか…船がいっぱいありすぎるなぁ…」

赤城「なんですかそれー」

三笠「Hey,ミンナー、こっちも面白いヨー」

ふと見ると三笠は換気施設「風の塔」のモデルに食い付いている。

三笠「縞々ネ」

そんなこんなで大分アクアラインについて詳しくなったような気がする。

提督「じゃあ今度こそ、行こうか」

赤城・加賀・三笠「はい!」

加賀「あら、艦隊かしら?」

加賀の目線を追うとタンカーが一列に並んでいるのが見える。

三笠「あそこは航路ヨ」

赤城「どっちですか?」

提督「たぶん航路じゃないかな…」

加賀「私の記憶では多分航路ですね。フフッ」

提督「え…」

もしかして加賀なりの冗談だったんだろうか?

提督「そろそろ出発しても、いいかな?」

3人「はい!」

短いのはもはやデフォルト。ゴメンナサイ

エディタ上だとそれなりに長いような気がしたんだけどな…おっかしーなー?

とりあえずこれにて海ほたる編終了です

次回は移動です

こんばんは

ハリポタ終わったぐらいから投下します

寝落ちしてたら明日の夜、かな

最近は赤城さんのSSとか艦娘たちが出かけるSSが増えて嬉しいかぎりです

酉忘れてました

はじめます。

ハーマイオニーprpr?

車に乗り込み、出発する。

今度は助手席に赤城、後部座席に加賀と三笠が座った。

ターボ加給音の混じったエンジンのノイズが聞こえてくる。

赤城「それで、先ほどの続きですが自動車の排気タービンについて教えてください」

加賀「まさか排気タービンで走行しているわけでは…」

提督「いやいや、それも過去には検討されたんだけどね。」

提督「エンジンから聞こえてくる音に、ヒューンという少し甲高い音が聞こえるかい?」

赤城・加賀・三笠「…」

三笠「Ha!…聞こえるネ!」

赤城「聞こえました!」

加賀も頷いている。

提督「内燃機関の出力は、乱暴に言ってしまえば燃料と酸素を反応させてどれだけ燃やせるかって言うことになるんだ」

提督「燃料は燃料ポンプでドンドン供給してやれば良い。じゃあ酸素はどうする?」

赤城「えーと、空気を送る?あ!」

加賀「あら、二段過給と似ているわね。」

赤城「加賀さんヒドイ…言おうと思ったのに」

加賀「ごめんなさい、赤城さん」

提督「話を戻そうか。そのとおり、二段過給は軸出力の一部を取り出して空気を圧縮して送っているんだ。」

提督「エンジンから出て来るのは機械的に取り出される動力だけじゃなくて、排気、つまり燃焼ガスもあるよね。」

提督「昨日も話したけれど、燃焼ガスは高温高圧だから結構なエネルギなんだ。」

提督「そのエネルギを使って空気を送るのが排気タービンだよ。船舶やジェット機、発電は燃焼ガスから動力を取り出すけど、自動車や小型飛行機用のエンジンは回転エネルギーが主で、排気ガスの運動エネルギーも酸素をより供給する方法でつかってる、と言えるかな。」

赤城「なるほどー。なんとなくわかりました。私たちの航空機が二段過給を使っていたのは上空で酸素が薄くなるから、酸素を多くエンジンに取り込むためだったんですね。」

提督「そうそう。地面の上なら酸素濃度が十分あるから出力の低下を補うんじゃなくて、出力の増加に使っているんだよ。逆に言えば、少ない燃料で同じだけの出力を絞り出すことが出来るんだ。」

加賀「あの提督、私たちの航空機は二段過給を使っていましたがなぜ今は排気タービンを使っているんですか?」

提督「えーとね、これも昨日の飛行機の話と少し繋がるんだけど、当時の技術力…主に冶金技術だね、では遠心式過給器は作れても同じような形をしている排気タービンを使ったターボチャージャーは末期のアメリカしか実用化できなかったんだ。まあそれでもかなり乱暴な方法だったんだけどね。」

赤城「ターボチャージャー?知らない子ですね」

加賀「乱暴な方法?」

提督「順番に話そうか。」

提督「まず、二段過給は機械式過給器、って言って軸の動力から過給するためのエネルギを取り出して、遠心式圧縮機を回して吸気を圧縮する。一方で、ターボチャージャーはターボ式過給器で、さっきも説明したとおり燃焼ガスのエネルギを使って排気タービンを回すんだ。排気タービンと同軸で反対側に付いている圧縮機を回して吸気を圧縮するんだ。これがターボチャージャー。」

加賀「それで、アメリカでしか実用化出来なかったのは何でですか?」

提督「当時の冶金技術で作った金属では耐久時間が短かったから、数回の飛行でタービンの交換が必要だったんだ。なにせ、排気の温度は排気とは言っても800℃ぐらいあるからね。当時のアルミニウム合金だと溶けてしまうんだ。それで、アメリカではターボチャージャーを使い捨てにしていたんだ。数回飛行したら交換したらしいね。」

加賀「敵も然る物ですね。」

提督「うん。一説には日本は米国の物量に押しつぶされた、何て言われているぐらいだからね。」

提督「それはともかく、日本ではその発想で作るわけにはいかなかったからね、終戦近くになって日本本土を何度も空襲したB29はターボチャージャーを付けていたから高高度を飛行できたんだ。」

提督「一方で…日本はターボチャージャーが実用化出来なくて機械式過給だったから、そこまで過給できなくて、追いつくことが出来なかったんだ。」

赤城「空襲…されたんですか…」

提督「うん…。日本中が空襲されたんだけれど、最大の空襲は1945年、昭和20年3月10日未明に下町を中心に爆撃した東京大空襲、って言われているね。」

加賀「東京が空襲されたのですか…。ドーリットル空襲については知っていますが…」

提督「その時とは規模もスケールも違ったらしい。ドーリットル空襲は嫌がらせとアメリカの戦意高揚を目的としていたんだ。」

提督「それ以降の空襲は日本家屋の特性を把握して、焼き払うことに特化した焼夷弾を開発したらしい。もうこの頃になると日本の製造技術も失われていて防衛能力も失われていたから、やりたい放題やられたらしいね。」

加賀「そう…そうですか…」

赤城「…」

二人が俯いてしまった。

車内は少し重苦しい雰囲気に包まれてしまった。ここまで話すべきではなかったかな?

三笠「Hey,提督ぅ、このBridgeどこまで続くノ?」

三笠の声に少し救われた気がする。

提督「木更津の東まで繋がっているよ。」

加賀「木更津?木更津飛行場はまだありますか?」

提督「木更津飛行場?えーと、木更津駐屯地のことかな?」

加賀「木更津海軍航空隊が所在したところですから、おそらくそうだと思います。」

提督「入れないけどちょっと見に行ってみようか。」

加賀「海軍の船が入れないというのも…まあ戦後ということですね。」

提督「お、三笠、そろそろ橋が終わるよ。」

三笠「どれどれー?」

ちょうど木更津金田のインターチェンジが見えてきた。

提督「よし、じゃあ寄り道するよ。」

赤城は俯くのをやめたが、目の端には涙が見えたような気がする。

車はインターチェンジを降り、県道に入った。

比較的綺麗な、新しそうな道だが、両側に空き地が広がっている。

暫く走ると右手に煉瓦壁と緑色の建物…ハンガーが見えてきた。ナビによると陸上自衛隊木更津駐屯地と海上自衛隊航空補給所らしい。

提督「えー、右手に見えますのがー海上自衛隊航空補給所と陸上自衛隊木更津駐屯地でございまーす」

赤城「何ですかソレ。」グスグス

まだ少し涙声だ。

加賀「何かの節回しですか?」

三笠「Oh!知ってルー、Guideさんネー?」

後続車がい無いことを確認して速度を落とす。

が、スグに通り過ぎてしまう。

加賀「錨がありましたが誰のでしょうか…」

基地の脇にある保育園の道に入り、車を止める。

止めるな、とは書いていないが大丈夫だろうか?

提督「少し歩いてみようか。」


降りて幼稚園の前を通り、海岸側へ歩く。子ども達の遊ぶ声が聞こえる。

赤城と加賀は園庭に向かって手を振ったり、変顔をしている。

百メートルも行かないうちに自衛隊の敷地になってしまうため、これ以上は入ることは出来ない。

赤城「基地なのに静か…ですね。」

加賀「あら、でも何か音が聞こえますよ?」

確かに工場のような音は聞こえてこない。そういった点では静かだ。

加賀の言うとおり、何かが動いている音は聞こえている。

暫く、日の中で空を見上げていた。

三笠「良い天気ネ…」

提督「そうだね」

ヒュン…ヒュン…ヒュンヒュンバラバラバラバラダカダカダカダカダカダカ…!

急に音が大きくなってきた。どうやらヘリコプターが離陸するらしい。

加賀「何?」

赤城「何かしら?」

二人ともキョロキョロと上空を見回している。

三笠「Look!」

三笠が指さした先を見ると、CH-47チヌークが姿を見せている。

赤城「大きい!」

加賀「回転翼機?」

機体は上昇を続け、海の方へと去って行った。

加賀「提督、あれは一体…」

加賀「何ですかあの機体は…」

提督「CH-47チヌークだね。世界最大の輸送用ヘリコプターだよ。」

提督「もう50年以上生産されている機体なんだけれど、未だにあの後続機は出て来ていないんだ。」

赤城「カ号とは共通点が上向きのプロペラぐらいしかみあたりませんね」

加賀「そうね、あんな回転翼機があれば…」

提督「昨日横須賀で見た「ひゅうが」や「きりしま」にも載っているんだよ。」

赤城「まさに航空火力艦の時代ね!」

加賀「そう…そうね。」

加賀は自身の出自に思いを馳せているのだろうか。

今日はここまでです。

次回も移動です。

∑(゚Д゚)あっ!

しばらく前にネットニュースで見てたはずなのに…orz

最大「級」とか「西側」最大
と脳内変換をお願いいたしますo rz

そう言えば木更津駐屯地には展示館があるそうですね
行った時には気づいていませんでしたが言えば見られたのかな?

ごくごく短いですが、投下します。
そんでもって2週間ほど開きます。いつものことです。

一航戦をMI作戦で雪辱させたいのですが、たぶん繋がらないかなー

チヌークを見送り、車へ戻る。

幼稚園の園丁の前で今度はしゃがんだり伸び上がったり変顔したり…

赤城、そういうことをしなければスタイルの良い美人さんなんだけどな。

園児の笑い声が聞こえる。ウケているようだ。小さく手を振っている。

再び車に乗り込み、出発する。

町中の看板を見ていた赤城が声を上げた。

赤城「提督、アウトレットって何ですか?」

三笠「Outletは排出口ネー」

加賀「町中に流出口?どういうことかしら?」

提督「アウトレットモールのことかな?」

赤城「そうです。モール,と言うからには商店街ですか?」

提督「うん。アウトレットは三笠の言うとおり、排出口のことだよ。元々はアメリカの流通業で、型落ち品や半端物や訳あり品を処分するために工場や倉庫の一角でアウトレットストアというのを始めたのがきっかけだよ。」

提督「訳あり品とかだから安く買える、って言うメリットがあるんだ。」

道が混んできた。アウトレットモール渋滞だろうか。

赤城「そのアウトレットモールは倉庫が並んでいる物ですか?」

提督「いやいや。元々はそう訳あり品処分だったんだけど、意味が変わってきちゃってるんだ。」

提督「直販店舗が並んでいると思ったら良いかな。」

提督「アウトレットにも二つあって、メーカーが直接扱うファクトリー・アウトレットと、小売店が普通にメーカーから仕入れるリテール・アウトレットっていうのがあるんだ。」

提督「直販だから安く買える、工場から出て来たさっきのような訳あり品だから安く買える、という利点があるね。」

加賀「それでは、リテール・アウトレットの利点は何ですか?小売店がメーカーから仕入れるならそれほど安くは無いのでは無いのかしら?」

提督「普通に考えたらそうなるね。でも、場所と売れる数を考えたらどうなるかな。多分この渋滞はアウトレットに向かう車の渋滞だよ。」

加賀「調達量を増やして薄利多売というわけですか」

提督「そう。あとは、立地だね。アウトレットモールはだいたい郊外や観光地に立地しているんだ。郊外なら土地が安いから、安値販売も出来るんだよ。観光地だと人が集まるしね。」

提督「店舗の少ない地域にアウトレット店を置くことで人を広く集めることが出来るし、色々と話題性もある。だから多少安くても利益を出せるんだ。」

加賀「なるほど…すごいわね。」

提督「行ってみるか?」

赤城「いえ、約束のお時間に遅れては申し訳ありません。今回はお話だけで満足致します。」

提督「そうか…」

車は再び高速道路のインターチェンジに差し掛かった。

\ピッ/

加賀「何の音かしら?」

車はETCゲートに向かって進んでゆく。

赤城「あの、提督?通路が閉まっているような…わ、わ、わ、」

提督「大丈夫だよ」

\ポーン/シャッ!

ゲートが開き、再び加速する。

赤城「今のは一体…」

加賀「脇にいろいろありましたが…」

提督「あれ、さっき出発した時にも音はしていたと思うんだけど…気付かなかった?ETCだよ。でん…」

三笠「et cetera?エテ公?」

提督「エトセトラはともかく、エテ公って…」(苦笑)

提督「Electronic Toll Collection Systemの略だよ。電子料金授受システムって言うんだ。」

提督「電波で通過を確認して、横に色々あった機械で、自動車のナンバープレートの番号を見て、金銭の支払いをしているんだ」

加賀「それで、代金はどうやって支払われるのですか?」

提督「この…カード…ETCカードっていうんだけど、これはクレジットカードと紐付いているんだよ。」

提督「その前に、クレジットカードについて説明しようか」

赤城「はい。お願いします。」

提督「クレジットカードは与信に基づいて発行されるんだ。まあツケだよね。ツケが効く店、効かない店の違いは何だと思う?」

加賀「えっと…その人が信用できるかどうか、とか、顔見知り、とか…」

赤城「いいお客さんならサービスしてもらえたりもしますよね!」

提督「うん。そうだね、じゃあそれを全国でツケが使えるようにするにはどうしたら良いかな?」

赤城「全国で有名な人になる?」

提督「それは難しくないか?!」

赤城「デスヨネー」

加賀「客観的に信用してもらえるように…」

提督「そうだね。第3者に客観的に信用を評価してもらうんだ。それで収入や職業などが安定していれば、与信が受けられるわけ」

提督「その代わり、ツケは翌月にまとめて支払ったり、月賦払いにしたりできるんだ。」

加賀「確か借家の保証人で似たような制度が合ったような気がします」

提督「そうか…。まあ結局は保障している内容がお金の話になっているだけで変わりは無いからね。」

提督「それで、ETCだけれども、その与信を記したクレジットカードの機能を車載器に限定したようなカードと、登録されている車載器の情報、車種やナンバープレートの番号とか、そういったものをゲートを通過するときに電波で情報を受け渡しするんだ。」

提督「ゲートから誰ですか?と問われて、車載器はこの番号の車で、カードはコレですよ、と答える。」

加賀「まるで誰何(すいか)ですね。新兵さんがまごつくから、意地悪な上官がわざとやって殴ったりするんですよ。嫌な人は。」

加賀は苦虫を噛み潰したような表情をした。彼女の艦内で行われた蛮行を思い出したのかも知れない。

赤城「私は誰何よりも西瓜の方がいいです。」

三笠「ワタシもー!」

加賀「ふふ、私もです。」

三笠「By the way,提督、Suicaは誰何と関係あるノ?」

赤城「スイカだらけですね?」

提督「JRの電子マネーのことかな?JRは関係ないって言っているね。本当かどうかまでは関係者じゃないから判らないな」

三笠「Ah, so. 残念ネー」

提督「それはドイツ語じゃないか?」

賑やかなまま車は進む。

今回はココまでです
相変わらず短い。

加賀さんの追加ボイス?
そりゃもう、色々と捗ります。

こちらがB-29に搭載されていたターボチャージャーです
http://i.imgur.com/oQbeHJD.jpg?1

ただいまー

今も昔も、アメリカには局所戦でしか勝てねぇわ

と言うことを改めて確認して来ました

当然ながらイベントは未着手デス

こんばんは

夏イベなんてなかった…

金曜夜に投下します

こんばんは

投下していきます

赤城「海辺は工場が建ち並んでいましたが、この辺は山の中、ですね」

提督「そうだねぇ。まあ、すぐに海辺に出るんだけど…」

間もなく市川の市街地に差し掛かる。

加賀「確かに景色が一変しましたね」

提督「うん。千葉県は東京湾沿岸に特に力を入れすぎて整備しすぎた、何て言われているからね」

提督「最近は内陸側、外房側もだいぶ栄えてきたけど、20年前は都市部から一歩離れると一面の葦原みたいな雰囲気だったね」

赤城「そうですか。産めよふやせよ地に満ちよ、ですね。」

車は館山自動車道から京葉道路に変わる。

加賀「提督、あれは…製鉄所ですか?」

ナビを見るとJFEスチールの工場だ。

提督「そうだね。JFEスチール…川崎製鉄と日本鋼管が合併した製鉄会社の製鉄所だね。」

加賀「川鉄…川崎造船の製鉄部門ですか?フフフ」

提督「何だか嬉しそうだね」

加賀「いえ、そんなことは。」

提督「正しくは川崎車両の製鉄部門だったかな。川鉄と日本鋼管が合併して日本で2番目の製鉄会社になったんだよ。」

赤城「1位は日本製鐵ですか?」

提督「うん。八幡製鐵所から始まった日本製鉄は1950年の過度経済力集中排除法、いわゆる財閥解体で分割されたんだよ。」

赤城「なんで分割されたんですか?」

提督「簡単に言えば、財閥が軍国主義を支援したって考えたんだよ。」

提督「これは何度かに分けて行われたんだけど、第一陣は三菱や中島のような軍需産業と4大財閥。」

提督「それから、次に分割されたのが浅野や古河、理研といった中規模や新興の財閥。このとき川崎も分割されたんだよ。」

加賀「そうですか…」

提督「まあ、1950年までに当時の大企業のほとんどが分割させられたりしているんだよ。」

提督「えーと、それで日本製鉄だ。八幡製鉄、富士製鐵とかに分割されて、またくっつくんだよ。それが新日本製鐵。更に最近住友金属と合併して新日鉄住金という会社になったんだ。」

三笠「訳が分からないネ」

提督「まあ、分割された会社が何だかんだでくっついて更に大きくなってきたんだよ。一時期は新日鉄が世界最大の粗鋼生産量を誇ったこともあったんだから。」

赤城「過去形…ですか?」

提督「うん。残念ながら、単純な粗鋼の生産量ではインドとルクセンブルグのアルセロールミッタル、中国の河北鋼鉄や韓国のポスコ、といった新興国の製鉄会社に負けちゃっていたんだ。」

提督「さっきの新日鉄住金になったことで2位になったんじゃなかったかな。」

赤城「へぇ…」

提督「日本の製鉄会社は一社一社が大きいから、1位と4位の合併でももの凄い量になるんだよ。それで、単純な鉄じゃなくて高機能な鉄、と言う点では日本の製鉄は世界の最先端にいるんだよ。それこそ、追いつけないぐらい圧倒的に。」

加賀「圧倒的、ですか。」

三笠「慢心はダメヨ?」

赤城「あ、三笠さん、それワタシのセリフ!」

加賀「ところで、高機能な鉄、ってどういうことですか?」

提督「例えば、とても強い鉄…超高張力鋼板とか、電磁鋼板とか…」

赤城「祝詞ですか?」

提督「いや、そうじゃなくて…」

赤城「ふふ、わかってますよ」

加賀「超高張力鋼板は何となく分かります。鉄板の強さは張力で表しますから。それで、電磁鋼板とは何ですか?」

提督「電気と磁気が密接な関係にあることは知ってるよね?」

加賀「はい。合わせて電磁気学などとも言いますし。」

提督「…そうだね。」

案外自分よりよく知っているんじゃないだろうか?

提督「そうだね。その、電気と磁気の変換効率の高い鉄板が電磁鋼って言うんだ。」

赤城「変換効率が高いと何が良いんでしょうか?」

提督「電気と磁気を使っている物と言えば何だろうね?」

赤城「電動機や発電機ですね?」

提督「そうそう。ましてや現代社会は電動、だから効率の良いモーターや発電機が必要なんだよ」

加賀「でも、成分が分かってしまえばマネできてしまうんじゃなくて?」

提督「それだけじゃないんだ。作り方と言うのも大事なんだよ。その作り方の部分が秘中の秘というわけで、工場見学でも絶対に見せないし、関係部署でも見たことがある人は実は少なかったりするんだよ。」

三笠「Know-howネ」

提督「意外なことに、その開発はとてもアナログだと聞いたことはあるけど」

赤城「アナログ?」

提督「あー。それはちょっと後にして、まあ職人技ぐらいに思っててよ。」

提督「数年前、新日鉄のその秘中の秘の技術が韓国ポスコに漏れたことがあってね。」

赤城「漏れちゃったんですか?」

提督「うん。人員整理された元開発の担当者が引き抜かれて行ってしまったんだよ。」

加賀「なんという…いえ、あの言葉は使いません。」

提督「まぁ、人員を大事にしなかった方にも落ち度はあるのかも知れないんだけれどね…」

加賀「そう…。いつの時代も…変わらないのね。私たちの時代にもそういった輩は居たから」

赤城「ですねぇ。まぁそれでも薩摩弁なら漏れても分からないと思ったって言う暗号担当もどうかと思いますけど。」

提督「それは…」

毎度毎度短いですがココまでです。

夏休みはアメリカ西海岸を旅してきました。その後2週間はあったけど仕事が忙しくてイベントどころではありませんでした。

シアトルの北、エバレットから、サンフランシスコ南東のサンノゼまで、ボーイング、インテルを経由してアップルまで。

>>478で上げた写真はシアトルの航空博物館に展示されているものです。隼が展示されています。あと、鹵獲した際の乗組員のパイロットスーツも。

局所的に負けても、それは無視してUSA!USA!!というのがアメリカという国のようです。

スパコンでNECに追い詰められた事なんて無かったことになってますし、ましてやハワイを空襲されたことや零戦にコテンパンにやられたことも無かったことになっていました。


それはともかく、うちの赤城さんと加賀さんはMI作戦にもAL作戦にも従事していないので無事です。装備、主に砲が足りないのはわかりました。

追加ボイスでも赤城さんは本当に真面目なお姉さんですね。私は大食艦の赤城さん・加賀さんでも一向に構わんです。

ではまた。

こんばんは

更新を予定していましたが、不出来なのと書き直す時間がないので、来週待つまでお待ちください。

おかしいな、自称社内ニートだったのになんでこんなに働いているんだ…

少しだけ投下します。

本当に少しで申し訳ない。


道はいつしか海沿いを離れ内陸に入っていたが、宮野木ジャンクションを経て、再び海沿いに戻る。湾岸線だ。

赤城「なんだか賑やかな海岸ですね。私たちの頃は養殖の筏とかが並んでいましたから…。こんなに巨大な建物が立ち並んでいるのは面白いです。」

加賀「そうね。ところで、上を通るのは何かしら?」

提督「京葉線と武蔵野線だね。」

三笠「ケイヨーセン?ムサシノ?」

提督「京葉線は東京の京と千葉の葉で京葉。武蔵野線は…」

三笠「ムサシノぐらいは分かるネー」

三笠がふくれる。

提督「ごめんごめん。」

赤城「それで、何ですかその路線は。」

提督「ええとね、聞きかじりなんだけど、武蔵野線は元々戦前に計画された貨物路線なんだよ。

提督「山手貨物線は知っている?」

赤城「えーと、東京の貨物線だったかしら」

加賀「突然話が変わったわね」

提督「いやぁ、武蔵野線は山手貨物線と密接な関わりがあるんだよ」

加賀「そう。それで、どんな関わりがあるのかしら」

提督「山手線が成立して、旅客数が急増したのが大正時代なんだ。その旅客を捌くために電車線が複線から複々線になったときに出来たのが山の手貨物線なんだ。」

提督「これは東北線や東海道線で入ってくる貨物が通り抜けるだけでも都心を通らざるを得なくて…」

赤城「あら、先ほどの高速道路と同じですね?」

提督「そうだね。一極集中するとそこに色々な物が流れ込むからね。」

加賀「わかりました。都心に入ってくる貨物を捌くために外周に作ったのが武蔵野線、と言うわけですか」

提督「…うん。察しが良いね…」

加賀はドヤ顔をしている。

提督「まぁ、概ねその通りなんだ。元々は山手貨物線の大体で計画された東京外環貨物線だったんだよ。」

加賀「東京外環貨物線は戦前に計画はされていましたから。」

提督「なんだ、知っていたのか…」

加賀「いえ、話だけは噂で聞いただけです。」

提督「そうか。その東京外環貨物線は戦後になって実現するんだ。1964年に大都市交通線…当初は文字通りの貨物線として。」

提督「その後、1973年に旅客営業が始まるんだ。首都圏の住人が急増していったのと、周辺住民への見返りで旅客も扱うようになったんだ。それが武蔵野線。武蔵野…関東平野を通る路線、って事だね。」

赤城「へー、そうだったんですか。それで、どこを通っているんですか?」

提督「府中から国分寺、所沢、浦和、越谷を通って三郷、松戸、市川で船橋。そこで二手に分かれて浦安、東京と、習志野、幕張へ行けるよ。浦安、東京の路線が京葉線の一部だよ。」

加賀「それで、京葉線は?」

提督「さっきの武蔵野線の一部、東京から新木場を通って東京湾沿いに浦安、船橋、習志野、幕張を通って蘇我までの路線だよ。首都圏のJR…旧国鉄で一番新しい路線だよ。」

赤城「旧国鉄?国鉄はどうなったんですか?」

提督「1987年に日本国有鉄道は地域会社6社と貨物の7つと関連会社に分割されたんだよ。」

加賀「それも米国の…?」

提督「いやそれは陰謀論ではあるけれど、簡単にいってしまえば赤字の清算だね。」

加賀「国鉄が赤字?またご冗談を。」

提督「いやいや、自動車の普及…モータリゼーションっていうんだけど、それで地方の国鉄離れが進んだことが一点。」

提督「それから、賃上げできなかった反面で国民生活が豊かになって国鉄勤務者のコストが膨大になったとか、だね。」

提督「それからあれだね。新幹線や採算の取れない地方路線の建設と相次ぐストライキや労働闘争。」

加賀「労働闘争?そんなことをしている余裕が?」

提督「まあ、行きすぎた労働闘争で一種の暴動だね。色々と凄かったらしいよ。」

加賀「たとえば?」

提督「ストライキだけじゃなくて遵法闘争…」

加賀「遵法なら悪くは無いんじゃ無くて?」

提督「法令や規則を過剰に解釈して行うサボリの一種だよ。ルールは守っているからストライキじゃない、って言うことだよ。」

加賀「もっと悪いわね。」

提督「そんなわけで、国鉄は赤字で身動きが取れなくなってしまったんだ。」

赤城「それで、分割すると赤字が消えるんですか?」

提督「いや、赤字自体は消えないけれど赤字の原因は消すことが目的だったんだよ」

赤城「赤字の原因?」

提督「一つは問題のある労働組合の解体と問題の労働者の解雇。…まあこの方法には少々問題があるんだけど。二つ目は市場原理の導入。」

赤城「市場原理って何ですか?」

加賀「日本語なので何となく意味は分かります。ですが…」

提督「そうだねぇ…。簡単に言えば、売り手としては需要のあるところや寡占しているところは多少高く、競争があるところは負けないように安く、ってことだね」

提督「あとは、こっちが買い手の場合には最も安い値段で売るところから買う、ってことだね。」

加賀「それは至極当然と言えるような気がしますが。」

提督「うん。買い手、としては一般入札とかもあったからそうなんだけど、従来の経緯とかもあって指名入札に近いところや過去の経緯からここからしか買わないとか買えない、と言うこともあったんだよ。これも労組との取り決めの一部だったりもしたんだ。」

赤城「それじゃあ本当に安くは買えないんじゃないですか?」

提督「そのとおりだね。互換性や交換の容易さという言う名目で過去に導入した物と同じ物を要求する、というのは保守点検の立場からは至極もっともなんだけれど、技術は進歩するんだよ。より軽く薄く、短く小さく、というのが技術の進歩なんだ。軽薄短小なんて言われたりもする。」

三笠「軽薄…短小…」

何故か三笠は赤面している。

提督「それで、国鉄の時代には列車も設備機器もなかなか新しい物が導入されなかったんだ。かといって、新しい物が導入されないから量産効果で安くなったかと言えばそうでもなくて、競争がなかったから同じ物をいつまでも同じ工法で作り続けたりしていたんだ。」

加賀「それは誰も得をしていないのではないのかしら?」

提督「そうだね。しいて言うなら国鉄で従来から運行を担っていた運転手と従来から整備していた整備士が楽を出来た、だけかも知れないね。」

赤城「そうですか…。私たちの飛行士や整備士は積極的に新しい物に取り組もうとしていたように思います。」

提督「そうなの?よく知らないんだけど…」

加賀「正確には、私たちは知りません。ただ、五航戦の子たちや陸の子たちの話を聞くと水メタノール噴射や誉エンジンについてとても苦労していたようです。」

提督「そうか…」

今回はこの辺で勘弁してください…

こんにちは

不出来ですが今夜投下していきます

こんばんは

少しですが投下していきます

三笠「Hey,何か来たヨー?」

三笠が後ろ側を見ている。

提督「んー?」

生返事をしているうちに真っ赤な車が甲高い排気音と共に駆け抜けていった。

提督「フェラーリかな?」

三笠「ふぇらーり?」

提督「イタリアの高級スポーツカーだよ。」

赤城「イタリアですか?防共協定から三国同盟の?」

加賀「正直、同盟相手のドイツの同盟仲間という程度であまり関係は…」

提督「言われてみればそうだね。ドイツとは?」

赤城「まぁ、イギリスと並んで近代日本のセンセイですよね。」

加賀「医学に科学、技術はドイツ、でしたね。」

提督「あぁ、いまも日本には一種のドイツ信仰のようなものはあるね」

加賀「日本がこんななら、さぞやドイツは凄いことでしょうね。」

赤城「みんな空飛んでいたり海底に住んでいたりするのですね?」

提督「え…」

提督「いや、経済活動の指標や特許件数とかの数字だけで見れば遙かに日本の方が上、なんだよ」

車は葛西ジャンクションに差し掛かる。車が詰まってきている。

提督「1970年代…いつだったかな…高度経済成長期に日本がドイツを上回っているんだよ。ここ40年ぐらいは世界のGDPはアメリカ、日本、ドイツ、という順位だったんだよ。」

提督「最近では中国が日本を追い抜いた、と言っているけれど、まあ計算が怪しい国だから…。」

加賀「日本がドイツを…信じられませんね。」

提督「それでも、クラフトマンシップ…職人気質と言ったら良いのかな。そういった所で日本はドイツが好きだね」

提督「一緒に仕事してみると案外いい加減だったり日本の方が良い仕事していたりコストも安かったりするんだけどね」

提督「赤城と私の座っているシートもドイツ製だよ」

赤城は背を浮かせてシートを確認している。

赤城「れーかーろ?」

提督「そう。日本国内にも同じようなシートを作っているメーカーは何社もあるんだけど、気のせいかも知れないけれどやっぱり良いんだよ。」

加賀「ブランドに惑わされているのでは?」

提督「そうかもしれないね。ただ、続いているブランドは信用そのもの、だからね。」

提督「このハンドルはイタリア…」

加賀「エム…モモ、かしら?こんなところでも三国同盟ね」

提督「うん。革製品を作り続けてきた国だけのことはあると思っているよ。」

左車線から右車線へ移る。

提督「自動車の与太話で、自動車業界では枢軸国が勝った、なんていう話もあるよ。」

提督「世界を席巻したのは安くて丈夫な日本車、信頼のドイツ車、情熱的な走りとデザインのイタリア車、なんてね。」

提督「ほら、前にいるのはドイツ車だね。左がフォルクスワーゲン、前にいるのがベンツだよ。」

赤城「Volks-Wagen?大衆車ですか?ベンツはわかりますよ。」

加賀「あら、赤城さん歓喜力行団の車のことじゃないかしら?」

赤城「あぁ!」

提督「かんきりっこうだん?」

加賀「Kraft durch Freude.喜びを通じて力を。ナチスの進めた国民の福利厚生政策のような物ね。」

非常に流ちょうなドイツ語が加賀の口から出て来た事に驚いた。

赤城「コンサートや日帰り旅行、リゾート地やクルーズ船での保養など、労働者には手が届かなかったようなレジャーを広く国民全体に提供したそうです。」

提督「へぇ…。」

加賀「毎週5マルク貯蓄すると自家用車が手に入る、っていう謳い文句でした。」

提督「あぁ、それは聞いたことがあるな。戦後、積立金を支払った人々のためにフォルクスワーゲンが納車した、とか」

加賀「そう…報われたのね。良かったわ。」

小菅ジャンクションを越えて東北自動車方面へ向かう。

うわぁ、本当に少しだった…orz

次回はもう少し書きます…

ご無沙汰いたしております

近く、必ず再起動します

さっきのは>>1です

途中省略して書き直していました。

またしても短いんだけど、これ以上の放置はキケンなので投稿させてください。

渋滞もなく、車は首都高速から東北自動車道へ進む。

後部座席から静かな寝息が聞こえる。

ミラー越しに後部座席見ると赤城と三笠が寄り添って居眠りをしているようだ。

加賀が小声で「寝てしまいましたね。朝早くから嬉しそうでしたから」と教えてくれた。

提督「本当は東郷元帥と出かけるはずだったのにねぇ」

加賀「でも嬉しかったみたいですよ。三笠さん、海ほたるのトイレからの帰りは小躍りしていましたから」

三笠「ん…」

グシグシと目を擦り伸びをする。

加賀「あら、起きてしまいましたね…ふふっ」

三笠「Ah…寝ちゃったネ」

赤城はまだ船をこいでいる。

蓮田SAの手前で加賀が口を開いた。

加賀「この辺りは関東平野そのもの、といった感じですね。」

提督「そうだねぇ。」

赤城「…むにゃ」

提督「?!」

赤城「っ!!」

三笠「自分の寝言に驚いて起きたノ?」

赤城「ちが!ちがい…ません…」

そろそろガソリンを入れようか。

提督「ちょっと寄るよ」

左車線に移り減速する。右を10tトラックが走っていく。

赤城がトラックを見上げている。

減速して蓮田SAに入る。

提督「ガソリン入れる前に休憩しようか。」

車を降りてサービスエリアの建物に向かう。

三笠「Creamネ。」

赤城は通路に面した店を片端から覗いていくが、そのたびに加賀につつかれる。

加賀「赤城さん、気になるのは分かりますが…そこまでのぞき込まなくても…」

赤城「いえ、その…お腹空いているわけじゃ無いんですよ?」

提督「じゃあトイレに行ってくるからここで待ち合わせよう。」

「了解しました。」「はい。」「Sure!」

用を足して戻る。まだ3人は戻ってきていない。

提督「…良い天気だな…」

空を見上げて、ふと思い出したように呟く。

赤城「提督?」

提督「んあ、あぁ、おかえり。あれ?二人は?」

赤城「もうじき戻ってくると思うんですが」

言っている間に二人の姿が見えた。赤城が伸びをして大きく手を振った

三笠はピョンピョン跳ねながら手を振り返す。

加賀「お待たせしました。」

提督「うん、じゃあ中見てから行こうか。」

加賀「急がなくて大丈夫ですか?」

提督「時間的には大丈夫だよ」

提督「喉は渇いていないかい?」

三笠「寝てたから喉渇いたネー」

提督「よし、何にしようか?」

サービスエリア内を見て回る。

昔ながらのサービスエリア、だ。なぜこういった売店に置いてある加工肉は美味そうに見えるんだろう?

赤城「あ、昨日の自販機ですね?もう驚きませんよ?」

提督「この自販機はコーヒー豆を挽くところからはじめるんだよ。その様子がここから見える…」

加賀「え?それは普通なのでは無いの?」

提督「…そうか。確かに普通のことだよね。あとで覚えてたら説明するよ。」

提督「それで、呑みたい者は何かあった?」

三笠「Milk!」

赤城「紅茶にします。」

加賀「これはレモネードかしら?」

提督「よし。ちょっと待ってね。」

レジに並び、IDで支払いを済ます。

赤城「提督、また何か不思議なことをしましたね?朝のETCと同じですか?」

提督「そうだね。今度はカードじゃ無くて携帯電話の支払に紐付けしてある方法だね。」

提督「このシステムを使うことで、支払う方は小銭を出し入れしなくて済むという利便性があるし、システムを提供する方はお店から手数料を貰うことが出来る。お店は金銭処理が簡単になる…と、一応それぞれがそれぞれにメリットはあるんだよ。」

赤城「もうなにがなにやら…」

そういって赤城はかぶりを振る。

車に向かう。今度は助手席が三笠だ。シートベルトの高さを調節して座らせる。

提督「ガソリンを入れてから出発するよ。」

そう言いながら走り出す。

サービスエリアの端、ガソリンスタンドに入る。

店員(オライッオライッ)「いらっしゃいませー。」

提督「ハイオク満タンで。支払いはこれでー」

カードを渡してタンクリッドを開ける。

指が引っかかり、いきおいあまってトランクも開く。

ガコン

赤城・加賀「?!」

三笠「Wow!後ろも開いちゃった!」

提督「あああ」

店員「閉めておきますねー。あ、カードお返しします。コレ、中拭いてください。ミラーは拭いてもいいですか?」

提督「お願いします」

赤城「提督、ハイオクって言いました?」

提督「うん?言ったよ?」

加賀「噂に聞くハイオクタン燃料というやつですか?」

提督「うん。そうだね。どうしてまた?」

赤城「高品質なハイオクタン燃料は航空機の命とも言えますので…。」

提督「ああ…。」

提督「日本だとオクタン価100オクタン、レギュラーのオクタン価は90オクタン。ヨーロッパだと95オクタンがレギュラーだったかな?」

提督「ところで、オクタン価が高いと何が良いのか分かる?」

赤城「えぇと…」

すみません。続きは年内にあげられるようにします…

ではまた。ノシ

>>551
車種によってはボンネットが開く場合もw

…よくやりますよね~orz

豆知識
燃料計にあるシンボルの側にある矢印(三角形のやつ)の向きは給油口のある方を指している。

>>558
90年代前半ぐらいの新車から付くようになりましたね。
95年ぐらいからはほぼ100%だったかな。道交法の一部改正と関係あるのかなー
http://i.imgur.com/mJfVtc7.jpg

こんにちは。

アニメの赤加賀が可愛かったので満足です。


赤城「ええと…」

赤城「…なんかええと?」

突然博多弁っぽく加賀に振る

加賀「えぇ?!」

振られた加賀は面食らっている。

提督「簡単に言ってしまえば勝手に燃えにくいガソリンってことなんだよ」

提督「エンジンはガソリンと空気のを混ぜて爆発させているよね?」

赤城「はい」

提督「このとき、いくつかの原因…たとえば、点火プラグじゃ無いところから火がついてしまったり、燃料が薄すぎたりすると異常な爆発になってしまうんだ。」

加賀「…ノッキングというのでしたっけ」

提督「そうそう。それを防ぐためには勝手に燃えにくいガソリンを使うのも一つの手段なんだ」

提督「それがハイオクガソリン。商品名としてはプレミアムガソリンなんて言ったりもするんだよ」

そう言って給油機を指さす。

三笠「Oh, Premiumネ」

加賀「鉛が入っているの?」

提督「よく知っているね。今は鉛は入っていないんだ。君たちの時代から今からだいたい40年ぐらい前までは鉛…正確にはアルキル鉛を入れてオクタン価を向上させていたんだけど、有毒で大気汚染の原因になるから、使われなくなったんだよ。」

加賀「ではシゴキとかで飲ませたりという事をしても安全なのね」

提督「?!」

提督「ガソリン自体が飲んだら有害だよ!」

加賀「…あの人たちは…!」

加賀の表情が冷たい怒りに染まる。かつての自分の乗組員達の悪行を思い出したのかも知れない。

提督「ま、まぁそのことは置いておいて、話を続けようか…。朝も話したけれど、高度成長期に大気汚染が発生したって言ったよね?」

赤城「えーと、ゴミの話とかでしたね。車も増えたから排気ガスが増えたってことですね?」

提督「そうそう。当時はガソリンに鉛が含まれていたから、ガソリンに含まれていた鉛は排気ガスにも含まれてそのまま大気に放出されてしまう…。今のように排気ガスをキレイにしないで出していたからね。」

提督「これが幹線道路沿いの住人のぜんそくの原因になったり、鉛中毒になる人が出たりで問題になったんだ。それで、1975年ぐらいから規制されて今では特定用途の特別なガソリン以外には鉛を含まないようになったんだよ」

加賀「そうだったの…」

店員『ハイオクーマンタンッ』オライッ

提督「お、給油終わったみたいだね。」

店員「給油終わりましたー。サインお願いします−。」

支払いを終える。

提督「よし、行こうか。」

距離計をゼロにしてからエンジンを掛け走り出す。

走り出して暫くして、三笠が聞いてきた。

三笠「Hey,提督ぅ。SAとPAって何ネ?」

提督「ん?看板に書いてあった?」

三笠「Yes!さっきは蓮田SAだったけど次は羽生PAネ。何が違うノ?」

提督「うん。じゃあ羽生にも行ってみようか。」

三笠「羽生、羽生〜♪」

何だか楽しそうだ。

三笠「Wow!何か行ったヨー!」

赤城「あれが弾丸列車…新幹線かしら?」

加賀「速いわね…」

新幹線が頭上を走り抜けていった。

毎回短いのでもう少し頻度を増やしていきたいです。

アニメの赤城さんが食事をしていないことに違和感を抱いてましたよ。
あのクオリティで完走できるのか、一抹の不安があります。ガンバレ。

鉛にはノッキング改善以外にバルブのシール性を高めたり潤滑を良くする理由もありました。
今のエンジンはシール性が十分あるのです。あと、ハイオク(プレミアム)ガソリンには洗浄効果や潤滑効果(主にタービンの)が付与してあるそうです。

もう1年過ぎてましたね。
一向に進みませんが、土日のどこかで続きをあげます。

また短いですが投稿していきます。

ややあって羽生PA。

加賀「黒いわね…」

赤城「長屋風とでも言いますか」

三笠「Pasar?何語ネ?」

提督「さて、違いはなんでしょうか。」

暫く三人はキョロキョロと見渡す。

加賀「大きさかしら?」

赤城「給油所?」

三笠「parserとmistake?」

提督「正解はガソリンスタンドの有無、だよ。」

提督「SAはサービスエリアの略で、PAはパーキングエリア。」

三笠「Oh, 点検のServiceネ!」

提督「そうそう。だから赤城が正解」

赤城は小さくガッツポーズしている。

提督「以前は車の信頼性も低かったからね。点検を受けられる場所、サービスエリアを用意したんだよ。」

提督「今ではパーキングエリアとサービスエリアの差はあんまり無いんだけどね。昔ながらのパーキングエリアだとトイレと自動販売機ぐらいしか無いところもあるんだよ。」

加賀「ではここはなかなか栄えているパーキングエリアなのね。」

提督「そうだね。最近だとここと同じようにテーマに基づいたサービスエリアやパーキングエリアが有るんだよ」

赤城「ここはどんなテーマなんですか?」

加賀「長屋がテーマかしら?」

提督「まぁ、中を見てみようか。」

そう言って三人を中に促す。

加賀「ここも和風ね。」

赤城「昨日の空港…みたいですね。」

提督「鬼平犯科帳がテーマらしいよ。上り線の方が本格的な江戸の町を再現しているらしいんだけど…これも悪くないね。」

加賀「鬼平?誰ですか?」

提督「あ、戦後の文学作品…時代小説だよ。舞台は深川だったかな。火付盗賊改の長谷川平蔵が主人公の小説だよ。」

赤城「長谷川平蔵は聞いたことがある気がします。」

赤城「ところで、深川が舞台の時代小説がテーマなのに、なんで埼玉に?」

提督「何でだろうね?聞いてみようか?」

三笠「あ!赤城、殺人長屋って呼ばれてたネ!」

赤城「うぐっ…!ソレは言わないで下さい…」

長屋で連想したのかもしれない。

加賀は聞こえなかったふりをしている。自分に飛び火するのを避けたいのかもしれない。

三笠「And, 加賀は海わ…」

加賀「それ以上言わないでください」

三笠「So…Sorry…」

なんだか恐い物を見てしまったような気がする。

提督「ま、まあ、まずは江戸情緒の理由を聞いてみようか。」

赤城「あの、提督?これ…」

そういっておずおずと差し出してきたのは「うさぎまんじゅう」と「うさぎあんぱん」だった。

提督「加賀と三笠は?」

三笠 つ[カスタードプリン]

加賀 つ[ずんだ白玉パフェ]

加賀、妙にキラキラしていないか?

支払いを済ませて

提督「えーと、なんで羽生で鬼平犯科帳なんですか?」

インフォメーション「「温故知新」をコンセプトに、現代人が忘れかけている心の故郷ともいうべき江戸の世界観に触れていただきたい、というのが発想の原点でした。」

インフォ嬢「そこで浮かんだのが、人情味あふれる江戸の人々が描かれた池波正太郎先生の『鬼平犯科帳』だったんです。」

インフォ嬢「また羽生の近くにある栗橋という町は、江戸時代に関所があり「江戸の入り口」といわれた場所。そこで、現代の日光街道・奥州街道というべき東北自動車道を通るお客さまに、江戸に入る手前でお立ち寄りいただき江戸を感じていただこう、と。そんな思いから、羽生にこのプロジェクトを立ち上げたというわけです」

立て板に水というか、毎回質問されているだろう、実に洗練された回答が帰ってきた。

提督「ありがとうございました」

提督「…だってさ。」

振り返り、3人に向かって声を掛ける。

加賀「これは…気分が高揚しますね。」

赤城「焼き印がまたかわいくて食べるのが惜しくてでも食べないと…」

三笠「確かな満足ネー」

…聞いてなかったな?

提督「じゃあ食べたら出発しようか」

ややあって東北自動車道本線。

赤城「ここは随分真っ直ぐですね。非常時には滑走路になるのでしょうか?」

提督「どうだろう?聞いたことが無いなぁ。」

加賀「確かに壁がジャマですね。上り線下り線、両方使わないと飛行機入らないですね。」

提督「車線が2.5mぐらいとして、片側3車線で7.5mか。君たちのとばしていた零戦は全幅12mぐらいだったね。」

加賀「えぇ。九九式艦爆は15mぐらいあるわ。…入らないわね。」

赤城「噂に聞くドイツのアウトバーンは片側4車線ぐらいあるのかしら?」

三笠「Aircraftが離発着できるって本当?」

提督「本当だよ。舗装の厚みが倍ぐらい有るんじゃ無かったかな。でも4車線もないよ。大体片側2車線か3車線だし。日本と同じように中央分離帯はもあるし。」

加賀「あら、じゃあ飛行機が飛ぶというのは言い過ぎだったのかしら?」

提督「いや、中央分離帯がコンクリートブロックで、構造物じゃないから撤去できるんだよ。更に側壁がほとんど無いからね。流石に旅客機のサイズまでは無理だと思うんだけど。」

赤城「へー。よくできてますねぇ。この壁は何のためにあるんですか?無いところもありますけど。」

提督「家が近くにあるところで騒音を軽減するための防音壁だよ。上側が内側に巻き込む形になっているだろ?」

提督「それから、パネルの断面がシンプルな平板じゃ無くて、凹凸と溝を組み合わせた音を吸い込む形になっているんだよ。」

加賀「確かに外が見える場所は田畑ですね。…色々と工夫しているのね。」

三笠「AutobahnにもParking areaあるノ?」

提督「あるよ。ガソリンスタンド、売店、トイレあと稀にファストフードの店があるぐらいだけど。あとね、あまりキレイじゃ無い。」

三笠「What? どういう意味ネ?」

提督「うーん。店は掃除してあったりしてキレイなんだけど、駐車場にゴミや落ち葉が落ちてたりするし、トイレもあまりキレイじゃ無かったなぁ。清潔感という点では日本の方が遙かに上だね。30年ぐらい前のPAの感じだったよ。」

提督「ハズレの所に行ったのかもしれないけれどね。」

三笠「フーン。そう言えばワタシのトイレも昔はあまりキレイに使ってくれ無かったネ。」

赤城「ドイツでそんな道路がスゴイならアメリカはもっと凄そうですね」

加賀「あの物量…考えただけで恐ろしくなります」

提督「うーん。それがね、あまりすごくなかった。」

提督「国土が広いからかもしれないんだけれど、逆にあまり手入れされていないみたいだったな。」

加賀「あら。意外ね。」

提督「西海岸のシアトル…Boeingの本拠地のあたりとサンフランシスコ郊外を運転したんだけど、路面が滑らかじゃ無いんだよ。だから車内にタイヤの音が響くし、細かい振動がずーっと入ってくる。」

提督「アメリカの車がおおらかでフワフワした造りになっているのはそういった理由があるのかもしれないね。」

提督「小さい空港がポツポツとあるし、ドイツのように隣国から攻撃受ける可能性も少ないから滑走路化は考えていないんだろうね。」

赤城「へー。意外ですね。」

提督「インフラのきめ細やかさは日本の方がよくできているように思ったよ。」

加賀「それで、アメリカにもサービスエリアってあるんですか?」

提督「あったよ。日本やドイツが高速道路上の設備という位置づけなのに対して、アメリカだと高速道路を降りた周辺にファストフード店とガソリンスタンドがあるだけだったよ。」

赤城「流石に土地があるところは違うんでしょうか?」

提督「そうかもしれないね。」

提督「ドイツのアウトバーンもアメリカのフリーウェイも無料だからね。日本のようにそこまでサービスを期待するのは期待しすぎなのかもしれないね。」

車は利根川にさしかかる。

今回はここまで。

こんばんは

少なくとも3月中に更新します

つーか、移動が長すぎてネタが無くなる!

大分希薄な話になってしまいました。

こんばんは

まだ3月中ですね。なんとかなりました。

利根川に架かる鉄橋を渡っていく。

窓から外を見ていた赤城がナニカに気付いたのか、声を上げる。

赤城「あら、利根さんかしら?」

つられて加賀も赤城の脇の窓から覗く。

加賀「どこかしら?」

赤城「あそこ、河原で魚釣ってる子たち…」

同じ艦娘の利根もここで受肉しているのだろうか

加賀「地元の子たちじゃないかしら?」

赤城「そうかもしれないわね」

案外アッサリと認めた。

次第に山が迫ってくる。

加賀「千葉もそうでしたが、急に山が始まるのね。」

三笠「西日本も同じネ」

赤城「瀬戸内は山と海に近いですね」

いつの間にか山と海の話に移っている。

赤城「ところで提督、どこまで行かれるのですか?」

提督「ん?群馬だよ。出る時に言われたでしょ、約束してあるって」

加賀「まぁ、楽しみではあるわね。」

橋を越えるといよいよ山の風情を帯びてきた。前方に佐野サービスエリアの看板が見える。

三笠「宿泊ってどういうことネ?ここでしか寝られないノ?」

提督「いや、車中泊なら別に海ほたるでも蓮田サービスエリアでも、羽生PAでもしていいんだよ。ここは確かサービスエリア内に宿泊所があるんだよ。」

赤城「車中泊?車の中で寝るんですか?」

提督「うん。この車だと狭いけれど…ああいった車(ミニバン)とかならそれなりに広いからね。シート倒して寝られるよ。」

提督「そこの車(キャンピングカー)は車中泊をするため、と言っても過言ではないし、そっちの車(軽ワンボックス)だとちょっと狭いけれど大人二人と子供二人ぐらいなら工夫すればある程度快適に過ごせるよ。」

提督「キャンピングカー…さっきのそこの車ね、なら車内で調理も出来るし、トイレもあったりするんだよ。」

赤城「えっ!車の中で調理できるんですか!」

提督「うん。簡単なものだけどね。カセットコンロとか電子レンジ、ちょっとした水道ぐらいかな。あとトイレもあったりするよ。」

加賀「車の中で生活できますね。」

提督「アメリカだとキャンピングカーもずっと大きいトラックやバスみたいなもので、定年後の夫婦が大陸を旅しながら過ごす、なんていう暮らし方もあるよ」

三笠「提督詳しいネー」

提督「以前知り合った人がキャンピングカーを持っていてね。一度連れて行って貰ったことがあるんだ。」

加賀「そのキャンピングカーは先ほどの中だとどれですか?」

提督「最初の、だね。小型トラックを改造した車だったよ。」

赤城「改造、ですか。私たちと同じですね」

提督「…そう、か」

赤城「台所付きですかー。いいですねぇ」

提督「」(絶句)

岩舟ジャンクションで東北自動車道から北関東自動車道へ乗り換える。

トンネルをいくつか抜けると赤城山が大分大きく見えてきた。

提督「赤城山が見えるね」

赤城「えっ!どこですか?」

提督「右手側の…裾野が広いあの山…おっと。」

ハンドルを少し取られてしまった。

加賀「赤城さんの山ですね。あかぎやま…あかぎさん…ふふっ」

提督「それで、真っ正面のデコボコした山が妙義山、奥で煙を上げているのが浅間山。妙義の横にあるのが榛名山…」

三笠「Oh! 榛名?!」

提督「ん?榛名って、金剛型戦艦の?」

三笠「Yes!金剛の妹もイイコネー」

提督「さて、そろそろ高速道路を降りるよ。」

カーナビの指示に従い、太田桐生インターで高速道路を降りる。

加賀「これが普通の道?ずいぶん広いわね。」

赤城「さっきまでの高速道路とあまりかわらないような…」

提督「ここは国道のバイパスだからね。それなりに道も広くて高規格だよ。」

加賀「私たちの時は国道でも土でした。」

提督「うん。これも自動車ありきだろうね。今は土の道を探す方が難しいかもしれないよ。」

そんなことを言いながら道を曲がる。

赤城「あら、急に狭くなりましたね」

提督「そうだね。普通の道はこんなもんだよ。」

三笠「畑があるネ」

提督「このあたりだと近郊農業も盛んだからね。鮮度を保ったまま運べるようにはなったけど、傷みやすい葉物とかを消費地に近いところで作っているんだよ」

提督「遠方で作って持ってきても良いのだけれど、輸送にかかる費用と鮮度を保つためのエネルギーが馬鹿にならないから、最近では地産地消、って言う言葉もあるからね。作ったり採った所の近くで消費しよう、と言う話。」

加賀「当たり前のような気がするのだけど…」

赤城「採れたては美味しいですよね!」

三笠「Hey, look!右側のwallに絵が描いてあるネ!」

提督「あぁ、目的地の近くまで来たね。ここが元・中島飛行機の本社と工場だよ。ちょっと前だけ通ってみようか。」

車は交差点を左折し、工場の正門前で減速する。

赤城「スバル町?」

提督「そう。中島飛行機の後身の一つが富士重工業で、その自動車ブランドがスバルなんだよ。スバルの本社工場のある場所だからスバル町って名前を変えたらしいよ。」

赤城「あら、何だか懐かしいような建物!」

加賀「本当ね。あの一角だけ時間が止まっているようね。」

加賀「ところで、会社の名前にちなんで町の名前を変えて大丈夫なの?」

提督「一応町の名前も市区町村が決めていい事になっているらしいよ。全国規模で見るとそういう場所は幾つもあるんだよ。」

提督「有名なところではトヨタ自動車…G1型トラックとかトヨダAA型とかの…本拠地は挙母市だったけど豊田市に名前を変えたし、大阪発動機、今はダイハツって言うんだけど、その本社住所は大阪府池田市ダイハツ町、川崎重工業のオートバイ部門のある場所は兵庫県明石市川崎町…」

提督「地名から企業名を取る例の方が圧倒的に多いんだけど、たまにはこういった逆の例もあるんだよ」

赤城「へぇ…」

再度元の道に戻り町中を抜けていく。

赤城「わー。賑やかな通りですねー」

加賀「鮮やかね…」

三笠「Castle?!」

幹線道路から更に右折して進む。右手に工場らしき建物が見えてきた。

赤城「提督!飛行機!飛行機です!」

加賀「これは…どこかで会ったような…飛行機ね」

生け垣越しに見える飛行機に二人が盛り上がる。

ゲートをくぐり、駐車場に車を止める。

提督「さて、ここが目的地だ。待ちあわせているらしいんだけど…?」

相変わらず進みは遅いし話は飛ぶし時間が巻き戻ったりでアレですが、その、ご容赦ください。

やっと群馬まで来ました。実際に走ったルートなので間違えていないはず。

多少海外に行ったことがあるヒラサラリーマンに過ぎないので持ち上げられても何も出ませんし、話が間違えていたり甘かったりしますので、気になったことがあったらグーグル先生にでも聞いてみてください。

HTVのあの番組は、「おい、パイくわねぇか」が初めて見せられた内容でした。あれを見たときの衝撃は圧倒的でした

ああいった面白い話が出来ればいいんですけどね

次回は工場見学しますよ。たぶん。

こんにちは

五月中に必ず続き書きます


イベント?なにそれおいしいの?
それどころかログインすらほとんど出来ていません。

こんにちは

内容的に偏っていますがご容赦を。

車を降りて周囲を見渡す。

あそこが入り口か。三人を見やると、建物沿いに並んでいる飛行機に食い付いている。

加賀「みんな素直な子ですね。」

赤城「この子達なら載るかしら?」

加賀「載るけど…降りてこられないわよ」

三笠「脚がカワイイネー」

提督「ほら、そろそろ行くよ」

ゾロゾロと入り口へ向かう。入り口のテレビには本日の見学者が書かれている。我々だけか。

二重のガラス戸をくぐる。この風切り室はからっかぜ対策なんだろうか。

天井の高い、明るくクリーンな空間だ。

扉の正面に受付と売店のような物があり、右手側にモニュメントと車の駆動系が飾られている。

受付前にガタイの良い、作業着の中年男性が立っている。

提督「あの…」

??「待っていたぞ、提督。…おら赤城!」

唐突な怒号にビクッとする。ふと横を見ると赤城がお土産のコーナーに張り付いている。

赤城「ファい!」

その両手にサブレが握られていた。

??「さっそくお土産たぁいい度胸じゃねえか」

赤城「」(モゴモゴ

無言で敬礼しているが、口が動いている。

??「中島だ。いきなり悪かったな。」

加賀「お久しぶりです。中島機関大尉…いえ、大臣。」

三笠「久しぶりネー!ナカジマー!!」

赤城「」(モゴモゴ

中島「恥ずかしいからその呼び方はやめてくれや。三笠の嬢ちゃんも元気そうじゃねぇか。」

そういって苦笑した。

中島「はじめまして、”提督”。」

提督「は、はじめまして!中島さん」

中島「中島さんか、いいなあ。」

豪快に笑い握手を求めてきた。力強い手だ。

中島「またおめえ、懐かしい車に乗ってきたなぁ」

提督「いや、実は…」

中島「まあ分かってるさね。あの人達が持ってきてくれたんだろう。まったく…ククク」

中島「さぁ、こっちへおいで」

4人がゾロゾロと後をついていく。

扉の奥は大きな会議室か研修室のような部屋だった。まえにはスクリーンが下がっている。

中島「さ、そこ座りなさい。改めて、良く来てくれたね。」

茶とクリアファイルの置かれている席を指し示す。

4人が席に座ると部屋が暗くなった。

中島「ここが何なのかを知るのにはいいだろう」

ビデオが始まった。

三笠「口パクパクしてるネ!」(ヒソヒソ

赤城「あれ、口だったんですか。」(ヒソヒソ

加賀「便宜的な物ではないのかしら?」(ヒソヒソ

中島飛行機からの歴史、そして自動車の出来るまでのビデオだ。

暫くしてビデオが終わった。対象は遠足の小学生だろうか?

赤城「良い映画でした…」

中島「本当かぁー?!」

加賀「面白かったですよ?ええ。」

中島「じゃあ次行くぞ」

更に奥の扉を開けると、そこは展示スペースだった。

三笠「Look!さっきの子!」

赤城「随分小さいんですねぇ…」

提督「そうはいっても大学卒の初年度年俸よりも高かったんだよ。」

加賀「えっ!失礼ですが、こんなオモチャみたいな車が…。」

中島「さっきのビデオの中でもあっただろ、焼け野原だったと。」

赤城「…そうですね…。」

加賀「ええ…。」

提督「まあ、戦後はアメリカであっても大分疲弊していたし、来途中に見たドイツ車、イタリア車も似たような物だったんだよ。」

中島「かろうじてドイツがKdFを元にフォルクスワーゲン・ビートルを売り出していたぐらいで、イタリアも戦前のフィアットか戦後のオモチャみたいなチンクエチェント(500)とかセイチェント(600)作ってたしな。フランスは何つったかな、こうもり傘みたいな…」

提督「2CVですか?」

中島「あーそうそう。それだそれ。とにかく、世界中が貧乏だったし自動車みたいな複雑で多岐の業界にわたる工業製品を量産する、と言う事もまだ始まったばかりだよ。量産できてたのはアメリカさんぐらいじゃないかな」

加賀「はぁ…。」

赤城「でも丸っこくてカワイイですね。」

提督「さっきのビデオには無かったけど、この車は半ば飛行機のような車だよ。最小の材料で軽く丈夫に、って考えると飛行機になるんだ。」

中島「この車の設計をとりまとめたのは彩雲の開発者だよ。」

赤城「彩雲!」

ん?彩雲はほとんど陸上離陸だし、開発時期を考えると赤城達には載っていないはずだよな?何で知っているんだ?

三笠「これカッコイイネー」

加賀「こちらもかっこいいですよ?」

三笠が見ているのは競技車両、加賀が見ているのはコンセプトカーだ。

中島「三笠の嬢ちゃんが見ているのは、我々が世界を制覇した証かもな。」

三笠「What?」

中島「自動車競技の一つで公道を走るラリーってのがあるんだよ。その世界選手権で年間チャンピオンを取ったんだよ。」

中島「まあ、技術とパイロットの腕、あとは勝利の女神の前髪を掴めたって事だな。知ってるか?勝利の女神は後頭部ハゲなんだぞ。」

提督「ええ…」

どういったものやら…



中島「さ、上に行こうか」

促されて階段を上る。登りながら赤城が振り返り、さっきの小さな車に手を振っている。

車の上に人型の小さな影を見た気がした。この子達と居るとそんなこともあるだろうという気がする。

上はリサイクルや機構の説明だ。

三笠「Recycleもタイヘンネー。」

中島「ほら、こんな風に分かれるんだぞ。97艦攻とか零戦とかにはない発想だろ?」バリバリ

加賀「飛行中に分かれられたり被弾したら分かれるようでは困ります。」

中島「相変わらず手厳しいな。」

加賀の発言はワンショットライターと言われた過去を踏まえての物なのだろうか。

部屋を抜けるとエンジンとレリーフが並んでいた。

中島「こいつがさっきの車の開発をとりまとめた奴だよ。まあ名物男だな。」

赤城「え、この発動機がこんな馬力?こんな小さい…2リッターで300馬力ですって!3つ有れば零戦が飛ばせますよ!」

加賀「じゃあ今のレシプロ機のエンジンはこれの3倍ぐらいの大きさと言うこと?」

提督「いや、そこはやっぱり大きいんだよ。馬力ってトルク…ねじる力、と回転数の積なんだよ。だから、その馬力を出すためには高い回転数が必要なんだ。」

提督「高い回転数と言うことはピストンの往復動が激しいわけで、消耗もするし機械としての信頼性が問題になるんだ。」

提督「飛行機のエンジンは飛行中ずっと回り続けていなくてはいけない。」

提督「飛行機はエンジンが止まったら飛べないから、エンジンの信頼性は非常に大事な問題なんだよ。自動車のように止まったり動いたり、加減速はそこまで求められていないから、ゆっくり回っていて馬力が必要となると…」

加賀「トルクを増すわけですね。」

提督「そう。トルクを増すには簡単に言えば爆発力を大きくすれば良い。つまり、大排気量で低回転ってなるんだ。」

提督「だから今でもレシプロ機のエンジンはそれなりに大きいよ。6リッター200馬力とか。まあ、レシプロエンジンを積んだ飛行機は小さな飛行機なんだけど。」

赤城「小さな体で力を絞り出しているのですね。」

そう言って優しくエンジンを撫でている。

中島「赤城、触るなと書いてあるだろう?ケガするぞ。」

赤城「はっ!すみませんでした!」

中島「さ、工場の見学に行こうか」

加賀「あら、中も見せて戴けるんですか?」

中島「特別だぞ?」

そういいながら階段を降りる。

赤城「中島さん、このモニュメントは?」

中島「俺たちのルーツ、翼、だよ。」

玄関脇の軽1Boxに乗り込む。あれ?乗車定員って。

中島「…すまん。人数間違えた。あっちに乗るぞ。」

隣のミニバンに乗り換える。

中島「今度こそ出発するからな?」

今回はここまで。

大分内容が偏っていますが、次回は工場見学します。

ではまたノシ

こんにちは

脳味噌がマルチコアだったら良かったのにと思う今日この頃。近く再開いたします

よろしくお願いします

おはようございます。

今日の夜に更新します。

車はすぐ北の建物で停まった。

中島「乗る必要も無かっただろうが、降りてくれ。」

ゾロゾロと車から降りる。

中島「ここが…まあ鉄板から車体を作る工場だな。裏側も見せてやるから安全のために帽子を被ってくれ。」

そういってヒョイヒョイと作業帽を皆にかぶせていく。

中島「加賀、そのサイドポニーはちょっとジャマだな。」

加賀「そうね。」そういってスルリと髪留めを解いた。

髪を解いた加賀もいいな。

加賀「何かしら、提督?」

提督「いや、別に。」

中島「さて行くぞ。」そう言って大きな建物の裏手に回る。

中島「これが車体の鉄板、とアルミ板だ。高張力鋼板というやつでな。戦前から始まった調質鋼の発展したものだよ。」

赤城「随分薄いですね。…巻いてありますね。」ゴクリ

中島「そうだー。…喰うなよ?」

中島「さあ、この鉄板を追ってみようか。」

提督「クレーンで持って行くんですか?」

中島「一部フォークリフトかな。」

建物の梁に組み込まれているホイストクレーンが鋼板のロールを釣り上げていく。

皆で鋼板ロールの後を付いていく。

中島「さ、気をつけてな」

周囲は大型のプレス機のノイズで満ちている。

赤城がキョロキョロと周りを見渡している。

加賀と三笠もキョロキョロとしている。

提督「3人とも、どうかしたかい?」

加賀「いえ、人が…」

赤城「人、少ないですね?」

赤城が声を張り上げる。

提督「プレス作業は危険が多いから自動化が進んでいるんだよ。機械で出来るところは人にやらせないんだ。」

加賀「確かに昔はプレス職人は指を落としたりする人が多かったわね」

提督「最近だと、加工中に物の侵入を検知するとブレーキがかかったり動作できないようになっているから、安全性はほんの10年単位で大きく向上してきているんだよ」

赤城「それにしても薄いですねぇ。まだ車の形には見えませんね。モナカの皮みたい」

提督「そうだね。外板は0.6mmとかだからね。その代わり高張力鋼板だからプレスのトン数が小さいと全然変形しないんだよ」

中島「モナカの皮とは上手いこと言うな。君もよく知ってるじゃないか。」

提督「ほら、こっちの板を掴んだ装置にあの板がぴったりくっついて形になってきたでしょう?」

中島「こうやってつくった最中の皮みたいなものが組み合わさって箱になるんだよ。次行こうか」

そう言って狭い通路通路を進む。

中島「ここが溶接工程。さっきの最中の皮がここで車の形になるんだよ」

通路からは多くの自動溶接ロボットが動いている様子が見える。

三笠「Wow…!」

加賀「あれは何が動いているんですか?」

提督「溶接ロボットだね。あれは指示されたとおりに同じ動作を繰り返すんだよ」

三笠「Robot?チャペックの?」

提督「そうだよ。カレル・チャペックの戯曲R.U.R.に出て来るロボットが語源だよ。」

三笠「あんなコワイのがアレ?」

三笠がシャツの裾を掴む。

提督「まあ、戯曲とは違って金属で出来ているし、反乱は起こさないから大丈夫だよ」

三笠はまだ疑いのまなざしで見ている。

提督「産業用ロボットと言うんだけれど、基本的には教え込んだ事だけをひたすら繰り返すだけなんだよ。」

提督「コンピュータで時間ごとにそれぞれの軸の角度と異動速度などを指示すると、その指示に従ってモータが動くんだよ。そのモータの集まりが、あのロボット達だよ」

三笠「Humm, じゃあBrainはナイのね」

提督「コンピュータが脳だけど、まだまだ指示されたことしか出来ないから大丈夫だよ」

加賀「またコンピュータですか…難しいですね。」

中島「おー、コンピュータは難しいなぁ」

赤城「見慣れない火花なんですが、電気溶接では無いのですか?」

提督「どれ?あぁ、電気溶接の一種でスポット溶接という奴だね。」

提督「電気溶接にも色々あるんだけど、薄板同士を溶接するのに使いやすいんだよ。」

加賀「私たちに使っていたのは?」

提督「たぶん金属アーク溶接、じゃないかな?他にもTIG溶接、MIG溶接もあるけど…。」

加賀「溶接は航空機にも使うようになったんですか?」

中島「いや、ごくごく一部にしか使ってないぞ。ほら、ジュラルミンって覚えてるか?A2000番台の」

加賀「はい。」

中島「あれはアルミに色々混ぜた合金で、熱処理入れてるから、溶接はしにくいんだよ。」

中島「あと、リベットなら大量に穴開けているから、どこかでヒビが入ってもリベット穴の所で劈開が止まるから、溶接よりも信頼できるって事なんだよ。」

赤城「そうだったんですかー」

中島「まあ最近じゃ小型機以外みんな複合材の機体になっちゃったからな。溶接の出番は限られているな。」

そうこうするうちに車体は組み上がり、車の形になっている。

三笠「Wow! It’s a car!」

加賀「あら、いつの間に」

中島「な?面白いだろ?骨組みが無くても骨が出来てるんだ。飛行機由来のモノコックとは言え、よく考えたもんだよ」

提督「最近は衝突規制などもあるからね。ただ硬く丈夫に、だけじゃないんだよ。周りは柔らかくぶつかったときの衝撃を吸収。機能部品はしっかりと保持して、中の居住空間はガッチリ護らなくちゃいけない。」

赤城「相反する問題を同時に克服する。自動車も難しいのですね。」

中島「そうだよ。まあ私に言わせれば航空機の比では無いような気もするがね」

中島飛行機を立ち上げ、世界屈指の航空機メーカーに育て上げた自負だろうか。誇らしげな顔をしている。

確かに、重量の制限や強度、安全率についての要求事項など、航空機に対する要求は自動車以上の物はある。

提督「とはいえ、費用まで考えた要求では…」

中島「その点のシビアさでは自動車の方が厳しいな。いくら良くても値段が高いと使えないからな。」

三笠「良ければ使えるわけじゃ無いノ?」

提督「QCDって言ったりするんだけど、量産品は品質…Qualityとコスト、Delivery…納期のバランスが取れていないとrつかえないんだよ」

赤城「納期?関係あるのですか?」

提督「製造する方としては、欲しいときに欲しいだけ納品して欲しいんだ。でも、納品二時間がかかるとそれを見越して在庫を持っていないと、注文してから部品が入るまでの時間が必要になってしまう。だから、納期も大事なんだよ。」

中島「あと、市場の様子を見て開発して上市するまでの時間、という意味の納期もあるな。」

工場から出る。

中島「塗装工程も見せてやりたいんだがな。ホコリがついたりすると製造の連中に怒られちゃうからな。ここは紙芝居で勘弁してくれ。」

そういって工場入り口に置いてある紙芝居のような概略図を見せる。

中島「さっきつくった車の形状で、洗浄、脱脂、下処理、塗装、クリア塗装、仕上げ、といくんだよ。その後、ドアなどを取り外して組み立て工程になるんだよ。」

加賀「外すのは組み立てのジャマになりそう、というのは分かるのですが、別れた相手は絶対に一緒なんですか?」

中島「そこはうまいことやっているんだよ。ちゃんと一緒に塗装した奴と会えるようになっているんだ」

加賀「ここは人手なんでしょうか?」

中島「仕上げ、だけだな」

そういって紙芝居をめくる。

中島「洗浄などの前処理はプールにジャブ付けするんだよ」

中島「その後、下処理のプールに漬けて揺すぶったりしてスキマにもしっかり下地の塗装が入るようにする」

赤城「入念なんですね…」

中島「そうだ。日本の気候は高温多湿だからな。油断しているとサビがあっという間に出るぞ」

提督「日本の高温多湿は世界的に見ても厳しいからね。世界中の自動車メーカーは夏の東京で評価試験をしたりしてるらしいよ。特に夏の東京の渋滞はエアコン関係に厳しいらしいよ。」

中島「世界有数の大手自動車メーカーであっても日本に持ってきたらあっという間に錆びて穴が空いた、何て言うことも昔は良く聞いたな」

赤城「他に厳しい所ってどんなところがあるんですか?」

提督「有名なところではカリフォルニアにあるデスバレーの高温環境とか、北欧の雪道だね」

中島「高速性能ではヨーロッパ、ドイツのアウトバーンやニュルブルクリンクサーキットという古いサーキットを使ったりするな」

中島「おっと。それでだ、下地の塗料が終わった後はロボットがスプレーで塗装するんだよ。」

加賀「スプレ-?刷毛では無いのですか?」

中島「刷毛と来たか。刷毛だと厚みが均一にならないし、刷毛の跡が残るからね」

加賀「でも、スプレーだと梨地になってしまいませんか?」

中島「うん。だからその跡クリア塗装をするんだ。戦前はエナメル塗料だったから馴染んで乾燥すればそれだけで光沢が出たんだけど、硬化するまで数ヶ月かかる。ただ、黒だけは早く硬化するからT型フォードは黒一色だったんだ。」

中島「その後、ラッカー塗装になって色々な色が使えるようになったんだ。」

赤城「ハイ!私たちの艦載機の色は…?」

提督「カーキ色はちょっと特殊で、アルミ…ジュラルミンの防錆処理した色だったりするんだよ。外側は多分視認性かな?」

中島「そうだな。飛行機内部の色は防錆だが、外は戦地に応じていろ代えていたんだ。基本海軍機は銀色。その後…まあミッドウェー後だな。陸地に追いやられてくると地面…ジャングルの色と近い緑色に塗るようになってくる」

赤城「そうだったんですか…」

提督「それでね、話を戻すけれど、ラッカーは硬化すると光沢が褪せるんでクリア塗装をするんだ。今はウレタン塗料になってより簡単に塗装できるようになったけど、ヤッパリ光沢が無いのでクリア塗装が必要なんだ。

加賀「へぇ。色々あるのね。」

中島「それでだな、塗装して乾燥したら検査する。ここで色の交じりがないか、光沢は充分に出来ているかを検査する。ここは人手だな。カメラやなにかでやるよりもずっと確実で早いんだ。」

赤城「人って凄いんですね。」

中島「まあそんなわけで塗装が終わったら扉を外して組み立て工程に至るわけだ。じゃあ、次の組み立てライン行くぞ」

駆け足の工場編前半まで終了しました。次回、工場編終了させます。

もう少し細やかに描きたかったかな…。

あと、カーキ色じゃなくてオリーブ色です。素で間違えた。

ではまたノシ

こんばんは。
週間が隔週刊になり月刊ペースがすっかり定着したあげく、うっかりすると隔月になりかねない>>1です。

24DDHがDDH-184かがと決まり、赤加賀提督の>>1としては嬉しい限りです。ケッコン/ジュウコンカッコカリはまだまだ先ですが。
欲を言えば、「あかぎ」と「かが」が一緒だったら尚良かったんですけどね。

記念に番外編を書きましたので、よろしくお願い致します。

【番外編】一航戦の進水式

2015年8月27日

ジャパンマリンユナイテッド磯子工場

護衛艦進水式

赤城「思ったよりも混んでいますね…」

加賀「そうね。てっきり皆興味ない物だとばかり思っていたわ。」

赤城「この平和な時代、私たちの後輩にこんなに興味を持っている人が居るなんて思いませんでした」

加賀「ええ、まったく。もっと日陰者扱いされて関係者だけでひっそりとやるのかと思っていました」

赤城「それにしてもこの子、加賀さんに似ていません?」

加賀「…ええ。同じぐらいの大きさかしら。排水量は小さいみたいだけど。」

赤城「いずもさんの妹ね。私たちの時だと…出雲さん…磐手さんね」

加賀「この子はどうやって進水するのかしら?」

赤城「武蔵さんの時はドボーンってやって周囲の潮位が跳ね上がったって言ってましたっけ」

加賀「ボトルをゴツンかしら?」

赤城「水門開けるだけみたいですね。地味で私嫌いです」

加賀「水没するよりはマシよ」

客「24DDHはDDH-184かー。艦名はイワシとかww」

客「名前の候補はなんだっけ?」

客「んんwwwかがはあり得ないですぞwwwwww」

加賀「…」

赤城「(あ、怒ってる)」

客「最近西日本の名称ばかりだからなーそろそろ東日本にも来て欲しいな」

客「出雲と来たら信濃かな。出雲大社と諏訪大社、タケミカズチとタケミナカタで釣り合うっしょ」

客「んんwww信濃はあり得ないですぞwwwwww縁起が悪すぎるwww」

客「日向、伊勢、出雲と国産み・神産みで繋がってるから…」

客「せやかて諏訪は皇室にとっての逆賊やで?そこは山城の国やろ」

客「宮司は石清水八幡宮らしいな。これはやましろ一択だな」

加賀「…」

赤城「(聞き耳立てて落胆してる…)」

客「いせの時は伊勢神宮の宮司さんだっただろ?今回は石清水八幡宮だからやましろだろうな」

客「しかし今年ならではの名前、という前情報を信じると加賀か武蔵だろ」

客「北陸新幹線程度で加賀をつかうかねー?」

客「戦艦山城なら進水から100周年だべ」

客「武蔵の方がありえないっしょ」

客「んんwww加賀はあり得ないですぞwwwwww現政権はタカ派とみせかけてチキンですぞwww中国を刺激する旧空母の名前などあり得ないwwwwww」

加賀「…」

赤城「(あらあら。とうとう下向いちゃった…。あら?うっすらと見えるわね…あらー♪)」

客「大きさ的に3文字かな…これは常陸だな!西日本から東日本、これならいける!」

客「最近は命名規則が緩んでいるけぇの、上下前後もありえんのぉ」

客「備後とか丹後って付けて米軍をわらわそうぜ!」

赤城「3文字ぐらいだそうですよ!あかぎ、ワンチャンありますね!」

加賀「…」

赤城「(あっ…雰囲気を変えようと思ったのに…まさかの涙目?!)」

赤城「加賀さん、あの…(…いや、これは黙っていた方が面白いですね)」

客「やっぱ武蔵だろー。この艦の形で空母を彷彿とさせる名前は使わないだろー」

客「武蔵じゃ名前が重いよ」

客「現首相の出身を考えると長門もあるな」

客「そこはDDGにとっておこうぜ」

客「んんwww橿原でありますぞwwwwww出雲丸、橿原丸はセットであるべきですぞwwwwww」

偉い人のスピーチ「~であるからして~ここに~…」

赤城「あ!加賀さん、除幕ですよ!いよいよですよ!!」

加賀「…グス…」

赤城「(本当に見えてないのね…)」

\ファーファーファファー!/\ファーファーファファファッファファー/\ジャーン!/

紅白幕「スルスルスル」

\ぱちぱちぱちぱち…/

赤城「か」

赤城「が」

\軍艦マーチ!/\おおー/\ドンドンバンバン/

赤城「加賀さん、やりまし…?!?!?!?!」

加賀「やりました」

そこには加賀とつきあいの長い赤城でも、今まで見たことが無いほどニヤケた加賀がいた。

加賀「あら…護衛艦かが、ね。あの子が戦場で活躍する事無く、無事退役の日を迎えることを願うわ」

赤城「そうね。武運長久よりも…」

二人のみあげる先には、舳先で誇らしげに立つ少女の姿があった。

赤城「あの子、やっぱり加賀さんに似てるわよ」

加賀「護衛艦の子なんかと一緒にしないでちょうだい」

赤城「またまたー。顔、凄いことになっていますよ?」

加賀「これは…その…あの子の幸せを願ってですね…」

赤城「なーんて嘘ぴょーん。いつもの加賀さんですよ。凄いことになっている自覚はあったんですね?そこの所一言…」

加賀「…」カァッ

加賀「」

加賀「あなたという人は…」

赤城「いた!痛い!ちょ、やめ、痛いから!ごめ、ごめんなさい、ごめんなひゃいっては!」

赤城「あう?」

加賀「どこを見ているんですか。ほっぺた抓られてどこ見ているんですか」

赤城「(アッチ)」

山城「…不幸だわ…」

扶桑「山城、気を落とさないで。27DDGでは可能性有るわよ」

山城「…姉様…」

扶桑「私は国の名前背負っているから難しいわね。アセアセ」

山城「姉様を差し置いて私の名前が使われるわけにはまいりません!」

扶桑「そうよ、その意気よ、山城」

山城「…ということは私の名前は…」ドヨンド

扶桑「アセアセ」

山城「…不幸だわ…」

赤城・加賀「「…」」

赤城「ここは見つかる前に逃げましょう!」

加賀「そうね…」

<艦!>

本編はまだもうちょっと続きますので、気長にお待ちください。

夏イベはアクセスすらできていません。
遠征に行かせた天龍幼稚園ご一行様、龍田組、TeamNaksすら帰港させていません。ゴメン。

ではまた。

こんにちは。
期末も乗り切ったついでに放心してました。
近くまた書き始めます。
今月中に上げられるように善処します。

わー!11がつじゃん!

今週末を目処にアップします

こんばんは

遅くなりましたが上げていきます

よろしくお願いします

建屋に入り、入り組んだ通路を渡っていく。

中島が立ち止まり、通路の外を差す。

中島「さっきの車体が塗装から渡ってくるところだ。このドンガラに艤装していくんだ」

赤城「やっぱりスカスカなんですね」

三笠「スカスカ…ヨコスカ…Hehehe」

何か面白かったらしい。

中島「この状態の車体をホワイトボディというんだ」

三笠「白くなくても?」

中島「そうだー。ほら、中は灰色だろ?あれは下地の色のままなんだ。今は見える所だけスプレーしているんだ。」

提督「軽さにも関連は?」

中島「ない、とは言わない。」

赤城「まーたこのおじさんは…」

加賀「本当に食えない方ですね」

中島「なんだとー」笑いながら答える

中島「ほら、溶接の所を見て見ろ。スポット溶接の打点以外は肉が少なくなっているだろう?」

提督「あー、こう、なってますね。」

指で空中にー⌒ー⌒ー⌒ーのように線を描く。

中島「そう。こういった肉盗みとかも航空機の発想に近いなぁ、と俺は思う訳よ」

中島「あのピラーの構造なんかも薄板が重なっていく内にいつの間にか箱になっているんだ。よく考えたもんだよ」

赤城「へぇー」

トリム課と書かれた工場に入っていく。

中島「ここが艤装(ぎそう)をするところだな。」

決して広くない工場をコンベアが縦横無尽に走り回る。エンジンが上から降りてきたり、タイヤの束が流れてきたり…

作業者が忙しそうに働く脇を抜けていく。

加賀「ここはにぎやかですね」

作業者の工具の音、装置の動作音、各種装置のアラートなどが鳴り、さっきまでのほとんど無人の工場とは大違いの様子を見せる。

中島「ここで1台1台、生産計画に合わせて仕様の通りに組み立てる。しかも同時に3車種6ボディだ」ドヤァ

加賀「?」

赤城「?」

三笠「?」

なぜか艦娘3人は首をかしげている。

加賀「中島…さん、なんで同時に別の物を作るんですか?」

赤城「そんなに仕様っていろいろあるんですか?」

三笠「ナンデー?」

提督「?」

中島「?」

皆の頭上にクエスチョンマークが浮かんでいる。

提督「ええと…。赤城と加賀が不思議に思っているのは、同じ物をまとめて作るんじゃ無いのか、って事かな?」

赤城「えぇ。97艦攻も零戦も千何百機ってまとめて作ってたじゃ無いですか。」

加賀「」ウンウン

三笠「mistakeしないノ?」

中島「おお、おお!」

中島はようやく合点がいったようだ。

中島「簡単に言えば、軍用機なら軍が何台買うか分かっているから、期間の間にまとめて作ってしまえば良いのだ」

中島「そしてその仕様に違いは無い。むしろ違いがあったら困るだろ。こいつは光発動機でこっちは栄発動機なんてなってたら編隊飛行できないだろう。整備も大変だ。」

赤城「あー。なるほどー」

三笠「デモ最後の方はメチャクチャだったネ」

中島「一方こっちは顧客が千差万別だ。気に入らなきゃ余所のを買う。大きさ…車種とボディだな。色、エンジン、オーディオ…。ま、お客さんは軍でも何でもわがんまだからな!」

そういって快活に笑う。

中島「乱暴に言えば、欲しい人の要望にできるだけ応えるって事だな」

提督「極端な例はオーダーメイドだよ。限られた選択肢の中から選ぶけれどね」

中島「まあ、儲からない組み合わせは作らないがな」

赤城「…またいい事言ったすぐあとにこれですよ、加賀さん」

加賀「ほんと人をくったような人ですね、赤城さん」

中島「それが民間の厳しさってもんよー。会社潰すわけにはいかないだろー」

提督「ええと…整理しよう」

提督「かつては仕様の決まった物を大量に作れば良かった。しかし、今は顧客の要望に沿うために複数の車種、多数の仕様で造っている」

中島はウンウンと頷く。

提督「まとめて作るのが一番良いけれども、車種毎、仕様ごとに工場をわけるわけにもいかないから、一つの工場で混ぜて生産をしている、と」

赤城「あー。そういうことですかー。」

加賀「わかりました。」

三笠「Hummm……間違えないノ?」

中島「ほら、ボンネットの所、紙が貼ってあるだろ?あれは暗号じゃなくて仕様が書いてあるんだよ。」

加賀「読めるんですか?」

中島「担当は全部読めなくてもいい。自分の担当の所だけ分かれば良い。まあ、その脇にある模様あんだろ?」

提督「バーコードとQRコードですね」

三笠「Bar code? QR code?」

提督「文字や数字を一定の規則で符号に置き換えた物だよ。人間には読みにくいけど、シロクロはっきりしているから機械にはとって読みやすいんだよ。」

提督「例えば、一定の幅で左から順番に見ていったときに、このパターンは数字のコレ、という対照表を作っておけば、数字を書かなくても模様だけで判断が出来るんだ。これがバーコード。シロクロしているから分かりやすいだろう?」

赤城「なるほどー。で、キュー…なんでしたっけ?」

提督「QR codeだね。ちょっと話が変わるけれど、空間に3個点を決めると一つの面が決まる、って言うのは知っているね?」

加賀「はい」

提督「角にある3個の特徴有るマークを基準に、一つの面を決める。それから、その中にあるもう一個の特徴あるマークで読み取る位置を決める。で、縦横二方向からの模様の組み合わせで、数字や文字を読み取るんだ。」

中島「ま、そんなわけで、読み取った内容に合わせて電球を光らせたり、棚のシャッターを開閉させたりするんだな」

三笠「このSoundは?」

中島「ん?あぁ、動作するぞー、と言う警告音だね。ビービーなるだけだと五月蠅いし、本当の危険を知らせる警告と混乱してしまうからな。適当な音楽を流しているんだ」

三笠「Oh,これ聞いたことあるネー」

\エリーゼのために/\静かな湖畔/\ロッキーのテーマ/\アルプス一万弱/

中島「まぁ、知らない人にしてみたら遅れを意識させるために流れているだとか、仕事しろとプレッシャーをかけるためだとかいうけどな。そんな大したもんじゃない。動くから気をつけろ、ってだけだな」

話をしているうちに流れる車は部品が次々と取りつけられていく

加賀「ネジ…使っていないですね?」

加賀の視線の先では、ダッシュボードを取り付けている作業者がいる。位置を合わせて、ポコン、ポコンと爪をはめ込んでいく。

中島「そうだなー。提督、車の内装外したことあるかい?」

提督「え?いえ、買ってから特には…」

中島「まあそういうこった。普通のユーザーは内装を外したりしねぇんだよ」

提督「ナビ取り付けも買った店でやりましたし…」

加賀「もう少し説明してください」

中島「ネジ留めは留めるだけじゃ無くて外すこともできる。だから、整備が必要な所は外せるようにしていた」

中島「ところが整備が必要ない…壊れなくなったりするわけだな、そうすると外す必要がなくなる」

中島「だったら閉じたままでいいや、ってなったわけだ」

中島「そうなりゃ、ネジを隠すための工夫も要らなくなるし、ネジを購入しなくてもいい。工具も不要になる。ある意味いい事ずくめだよ」

赤城「じゃあいざ、って言うときに開けるのはどうするんですか?」

中島「ほら、これ見てみ?」

中島が掴んでいるのはメーターフードの部品だ。数カ所に切り欠きのような物がある。

中島「この切り欠きの所に細くて薄い棒を刺す。そうすると爪が外れて、部品が取り外せる」

赤城「へぇー!よくできてますねぇ!」

提督「ネジ一箇所1円~4円なんて言ったりするからね。100箇所使わなければそれだけで100円から400円の利益になるんだよ」

提督「それが1万台になれば100万円~400万円。そう考えるとネジ使いたくない、と言う理由も分かるね」

中島「だろー?」

作業者「ちょっと中島さん、部品返してください!」

中島「あーすまんすまん」

中島が部品を作業者に返しながら謝る。

車はルーフの内張、ダッシュボード、椅子などが次々と取り付けられていく。

最終工程に近づく。エンジンの咆吼が聞こえる。

赤城「あら、元気な音ね」

加賀「いい子になりそうね」

提督「検査工程ですか?」

中島「そうだー。ちゃんと回るか、メーターの数字とずれていないか、異音はしないか、電気部品はちゃんと動くか、そういった所を見ているんだ。」

車速を示すメーターは180km/hを示している。

提督「慣らし運転無しでいきなりこの速度ですか!凄いですね…」

加賀「離陸しそうね」

三笠「コレでFinish?」

提督「これで出荷ですか?」

中島「んぁー。このあと、水掛とかあるぞ。シャワーのように水描けて、水が入ってこないか確認するんだ」

中島「それから少し走って様子を確認する。こういった試験は人にやらせた方が早くて確実なんだ。」

赤城「そこは自動化じゃないんですね。」

中島「使い分けだぁな。さぁ、外出るぞ」

トリム課と書かれた扉から外へ出る。すぐ近くにさっきビデオを見ていたビジターセンターが見える。

中島「さ、これで工場見学はおしまいだ。どうだったね?」

赤城「はい!面白かったです!」

三笠が眉をひそめる

三笠「赤城…小学生じゃないんだからその発言はNoネ…!」

赤城「…ダメでした?」

加賀「ダメです。先ほどから頻繁にトラックが入ってきていますけど、あれは何を運んでいるんですか?」

ゲートの方を指さしながら、加賀が声を上げる。

中島「おーおー。部品だな。さっき組み立てに使っていた部品があるだろう?あれは1日に何便も持ってこさせているんだ」

提督「トヨタ生産方式ですか?」

中島「んー、まぁそんなもんだな。ウチはトヨタさんとは違うけどな。」

中島「さっき工場で見せていた部品あるだろ?で、うっかり俺が持っていて作業者に怒られた。その理由。」

中島「工場に在庫ってあまりないんだ。」

赤城・加賀「「えぇ!?」」

三笠「Factoryナノニ?」

中島「そう。在庫って金にならない物ってのはわかるか?」

提督「生産前の物ですし、購入した物ですから持っているだけでは価値が無い、場所を取ると言う事は場所代がかかると言う事ですか」

中島「ん、まあそうだ。さっき工場でも少し言ったQCDの話だな。」

中島「何時何分にこの工程でこの部品を使う、って分かっていたら、その時間に持ってきて貰えば一番少なくて済む。」

中島「それを全ての部品に対して行うのがトヨタ生産方式って言えば良いかな。もっと奥深いんだが」

中島「まあそんな感じで1日に何度か持ってこさせるようにしているんだよ。言い方は悪いが、道路、トラックも倉庫として考えているようなものだな。だからうっかり工場が止まるとトラックが付近の道に溢れてしまう」

赤城「色々と大変なんですねぇ……」

中島「そうだー。で、これからどうするか聞いているかい?」

工場編はここまでです。

色々と足りないですが、ご勘弁を。

このあと、また食べ歩かせます。

ではまた月末ぐらいにノシ

こんばんは。

赤加賀に群馬で食べさせたいものは色々あるんだけど中々書けません

他の作者様のSSも未読が貯まってます…

脳にLANケーブル刺さったり、電脳世界とかコトダマ空間にアクセスできねぇかなぁ。

来週更新します
がんばるー

こんばんは。
途中までですが、始めます。

提督「いえ、こちらへ伺うようにとだけ…」

中島「そうか。ご苦労だったな。じゃあ赤城神社行ってそれから榛名神社だな。」

中島「これをあげよう。見ていくといい。」

映画のチケットらしき物を懐から取り出す。

提督「はあ。」

赤城と加賀がのぞき込んでくる。

赤城「がーるず…パンツァー?」

加賀「なんですかこれ?」

中島「貰い物。映画でも観ていくといい」

提督「ありがとうございます。」

中島「じゃあな。みんな元気でな」

赤城・加賀・三笠「はい!」

提督「中島さんも、お元気で…」

中島「おう。またな」

ヒラヒラと手を振り、中島はビジターセンターの建物の中へと戻る。

一行は中島に礼をして駐車場へと向かう。

提督「じゃあ…行こうか。映画は…っと」

歩きながら裏面の上映館リストを見る。

エンジンを掛けながらカーナビをつつく。

提督「10分ぐらいかな?」

赤城「ところで…これはなんなんですか?本当に映画なんですか?」

提督「アニメ映画だね。」

三笠「Oh!ワタシ知ってるネー!」

加賀「あぁ、ディズニーとか……」

三笠「ノンノンノン…そんなもんじゃナイネー」

提督「ふふ、そうだね。まあその前に…驚くんじゃないかな?」

提督車走行中…

赤城「えぇと…ここは一体……」

イ○ンモールの駐車場に車を止める。あたりを見回して赤城が目をぱちくりさせる。
 
加賀「随分と広いところですね」

提督「まあ、言い方は悪いけれども地方の一大…娯楽施設かもね」

三笠「イ○ンって、Supermarketじゃないノ?」

提督「うん。元々はそうなんだけどね。地方だと…ま、百聞は一見にしかず。入ろうか」

三人を連れて店内に入る。

赤城「うわぁ…」

加賀「町ですね…」

三笠「Oh…」

三人が足を止め、周囲を見渡す。

提督「昨日のコンビニ、と同じで全国でほぼ同じサービスを受けられる、それがこういった大規模ショッピングセンターのメリットでもあり、デメリットでもあるんだ」

赤城「なるほど、わかってきましたよ。ここに町が出来ちゃったから元々の町が飲み込まれてしまうんですね?」

提督「そう。元々の町の客がこっちに流れてしまう。それで郊外の大規模店に客をとられて、元々の町が寂れてしまう。」

加賀「規模の暴力、ですね」

提督「うん。消費者としてはありがたいことかもしれないけれど、消費者も商売の成果で丘陵貰っていたり、自営業でも消費者、だからね。」

加賀「難しいわね」

キョロキョロとテナントとを覗きながら進む。

三笠「あれカワイイネー!」

エスカレーターを登りながら加賀が呟く

加賀「本当に…ここは日本なのかしら?」

目線の先は階下の家族連れに注がれている。

提督「多分、ブラジルからの人だね。太田は特にブラジルの人が多いんだ」

エスカレーターを降りながら説明をする。

提督「かつて、日本から海外へ移民が渡ったのは知っているね?」

赤城「えぇ。童謡の”赤い靴”などでも歌われていましたし」

加賀「確か行き先としてはブラジルも多かったはずね」

提督「そう。戦後になって日本が経済発展を遂げる。経済発展にはやっぱり人が必要だ」

提督「そこで、海外から労働者を集めたんだ。」

提督「過去に日本から渡っていった人たちの二世、三世、あるいはその現地の友人知人が縁を頼って集まってくる」

提督「それが太田市、大泉町の周辺にとても多く集まったんだよ」

赤城「海外に出来た日本人街、リトルトーキョーと同じような生まれ方ですね」

提督「そうだね。人を求めたのはさっき見てきた自動車工業とその周辺なんだよ。10万点とも言われる自動車部品を作る中小企業も人を求めていたんだ」

提督「自動化が進んでいると言われる自動車工場でも組み立ては結構人がやっていたでしょ?」

提督「それがもっと小さな町工場のレベルで作る部品になったら、もっと手作業になるんだよ」

加賀「なるほど、わかるような気がします」

提督「あまり良くない言い方かもしれないけれど、お金を出すところに人は集まるんだよ」

赤城「お金は要らないから食べてください!って言われたら何か裏があるのかしら?と疑っちゃいますね」

提督「補償であったり保険や賠償が最終的に金銭的解決するのも、お金が一種の公平なアイテムだからなんだろうね」

提督「さ、ついたよ。映画館だ」

加賀「え?ここが…ですか?」

提督「そう。映画館も独立した建物じゃないんだよ。最近はこういった映画館が多くなっているんだ」

映画館の中に入り、受付に引換券を渡す。

提督「どこがいい?」

三笠「Wow!席が選べるノ?!」

提督「そうだよ。ほら、のんびりしていると埋まっちゃうよ?」

窓口嬢の手元の端末に席が表示され、ポツポツと色が変わっている。

赤城「はー今ここ、だれかが取ったんですね?!」

加賀「では、ここがいいです」

そういって中央の4席を指す。

店員「はい、それではJの11から8ですね」

そういってチケットを発券する。

加賀「あら?赤城さんと三笠さんはどこかしら?」

キョロキョロと周りを見渡すと、赤城はスナックコーナーに張り付いて、三笠はグッズ売り場にいた。

赤城「提督!なんですかこれ!」

カウンターしたのポップコーンに張り付いている。

提督「ポップコーン…戦後に入ってきたんだったかな?」

赤城「少なくとも私は知りません!」

加賀「本で読んだことはあります。トウモロコシを煎るのでしたっけ…」

提督「そう。殻の固いトウモロコシを油で煎ると中の水分が蒸発して殻をはじけさせるんだ。それがポップ…爆ぜる、コーン…とうもろこし、だね」

赤城「そうですかぁ」

そういってキラキラした目をこっちに向ける。

提督「わかったよ、買おうか。映画館の定番だしね」

加賀「あの、私も…」

提督「二人分買うから安心しなさい。三笠は…チュロでいいか。飲み物は?」

赤城・加賀「「コオラで!」」

提督「はいはい」

二人分のポップコーン(塩バター)とチュロ2本、コーラを4つ購入する。

二人を連れて入り口の方へ向かう。その道すがら、グッズ売り場の三笠に声を掛ける。

3Dメガネを掛けた三笠が振り返る。

三笠「提督ゥ、これスゴイネー。提督も赤城も立体に見えるネー!」

赤城「え???私は立体ですよ!?」

提督(どうも3Dの意味を間違えているような気がするなぁ…)

加賀「さ、三笠さん、行きましょう。」

加賀が三笠を促し、入り口へと向かう。

赤城「たのしみですねぇ、映画!提督、知ってますか?私たちの甲板でも映画を上映したりしたんですよ!」

提督「へぇ。満天の夜空で見る映画なんて、経験したことないな」

加賀「狭い艦内暮らしですからね。娯楽は大事」

提督「念のため借りていこうか。すみません、クッション1つと毛布3枚お願いします」

店員「はい、どうぞー」

三笠「Hey,提督ゥ、ワタシ一人で見られるネ」

ジト目で文句を言う。

赤城「この映画ですか?随分とかわいらしいですね」

提督「うん…。さ、入ろう」

~ガルパンはいいぞ編~

今日はここまで


映画が面白かったので、ちょっと書いてみます。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年07月05日 (日) 10:46:43   ID: PzfPxsOn

更新まだかな…

2 :  SS好きの774さん   2015年10月08日 (木) 13:09:05   ID: BbmJNyc3

書く気ないなら、辞めちまえ!

3 :  SS好きの774さん   2015年10月29日 (木) 01:57:49   ID: UD9Dq5QI

まとめに批判書くのもおかしいし、ゆっくりでもエタらず書いてるから立派だろうに

4 :  SS好きの774さん   2015年12月16日 (水) 18:35:28   ID: _mrihjpy

最後がどうなるのか、非常に気になる
続き待ってるぜ

5 :  SS好きの774さん   2016年02月14日 (日) 13:03:24   ID: yBnkMfN1

荒らしのせいで埋められたか、悲しいなぁ

6 :  SS好きの774さん   2016年04月28日 (木) 19:55:51   ID: ShP5ATPA

な...荒らし...だと!

チクショーーーーー!

7 :  SS好きの774さん   2016年07月19日 (火) 19:03:34   ID: siVKhd9g

ざまぁ

8 :  SS好きの774さん   2017年08月27日 (日) 20:02:14   ID: EBM9L7fC

続きやんないの?

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