モバP「来たれ長崎県民」 (48)

P「よし、集まったな」

岡崎泰葉「……?」

木場真奈美「この三人というと……」

有浦柑奈「皆さん長崎県出身ですね!!!」

P「声デカいわ」

泰葉「それで、どういったご用で……?」

P「あー……諸君に集まってもらったのは他でもない。アイドルによる地元PRの企画が立ち上がった」

P「せっかく全47都道府県から集まってるんだ。出身地をもっと活かしていかないと、ということでな」

P「それで、とりあえずアピールポイントを募集してみることになった。さあガシガシ挙げてくれ!」

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泰葉「……」

真奈美「……」

柑奈「……」


P「ウソやん」

泰葉「すいません、私幼い内から地元を出たので……」

真奈美「経歴上、あちらこちらに故郷があるものでね」

柑奈「結構田舎の方なので……」

P「いやいやいやいや……えぇ……」

P「柑奈、せめてお前はだな……」

柑奈「ううん……海やら山やらに阻まれてるから長崎って言っても町によって全然違うというか……」

泰葉「平野とはまるで環境が異なりますからね」

P「そんなカルチャーギャップが待ち受けていようとは」

真奈美「あー、待ってくれ……いくらか思い出してみるよ……」

P「いや、ホラ……結構ハッキリしてるものもあるだろ? ハウステンボスとかさあ……」

柑奈「……あれオランダじゃないですか?」

P「えぇ……。それ言われるともうさ……中華街とかどうなるんだよ」

P「あ、そうだ! 中華街! 長崎にも中華街があったろ確か!」

柑奈「あそこって何があるんです?」

泰葉「……中華料理屋?」

真奈美「……中華料理屋だな。あとは豚まんか」

P「いや、ほら……他に何か」

真奈美「……」

P「マジかよ」

真奈美「まあ中華街は神奈川組に任せて然るべきだろう。あまり行くこともなかったしな」

柑奈「行くならランタンフェスティバルの時くらいですかね!」

P「お、なんだそりゃ。なんか面白そうなのあるじゃねえの。その祭りには何があるんだ?」

真奈美「ランタン」

泰葉「真っ赤なランタン」

柑奈「大きいランタンです!!」

P「まんまかい」

P「じゃあグルメとかどうよ? 海も山も広がってるんだから色々あるだろ?」

真奈美「あー……魚は美味いな。たしかに」

柑奈「クロとかヒラスとかおめでたい時よく食べてました!!」

泰葉「そういえば回転寿司でも結構違うんですよね」

P「クロ? ヒラス? 聞いたこと無いな……標準語か?」

柑奈「……?」

P「そうか……分からないときたか……」

真奈美「あー……クロはメジナのことだな、確か」

P「メジナか……こっちじゃ見かけないな」

柑奈「美味しいですよ! 刺身でも煮付でも塩焼きでも!」

P「そんなに万能なのか」

真奈美「白身魚だからな。環境によって質が変わるからどうとも言えない」

P「で、ヒラスってのは?」

柑奈「……?」

泰葉「……?」

真奈美「ブリに似ているがブリとは違う……。さあ? あれはヒラスとしか……」

P「迷宮入りかい」

泰葉「お爺ちゃんの家で鯛やサザエを食べさせてもらいましたが……」

柑奈「ああ、よく食べてましたね! 炊き込みご飯とか!!」

P「お、いいねえ。魚介の話は広がるな」

真奈美「私の親戚が島の人間でね。泳げないがその代わりに素潜りでサザエを獲ることが出来る」

P「急な面白情報」

P「それは泳げる内には入らないんです?」

真奈美「潜ることしか出来ないんだ」

P「ううむ……。あ、っていうか長崎ってどんな魚が捕れるんだ? ほら、漁獲量とか」

泰葉「アジでしたっけ?」

真奈美「全国1位だな」

柑奈「ブリです!」

P「青いのばっかだな」

P「山の幸はどうよ? ……ビワくらいしか知らないが」

真奈美「ジャガイモだな。北海道に次いで生産量2位だ」

泰葉「そういえば海岸線の長さも北海道の次でしたよね」

P「そんな北海道と張り合ってんの……?」

真奈美「ついでに言うと島では結構酪農もやってる」

P「結びつかねえなあ……」

柑奈「日本の端っこと端っこですもんね!!」

P「食い物で広げていくかあ……あ、カステラとか」

真奈美「私の家は匠寛堂だな」

柑奈「実家から送られてくるのは福砂屋ですね!」

P「文明堂は?」

泰葉「本場って美味しい店が沢山ありますからね」

P「ちゃんぽんとか……」

真奈美「各家庭によりけりだろう」

泰葉「それこそ、どこで食べてもなかなか……」

P「えぇ……マジ? 人に聞かれた時とかどうすんだよ」

柑奈「リンガーハット!!」

P「チェーン店」

柑奈「やっぱり本場って味が違うものですよ!」

P「そうは言っても」

P「そんなもんかあ……私だけのオススメ! みたいなの無いか?」

真奈美「佐世保バーガー」

P「木場さんがいうとガチの米軍的なヤツに聞こえますね」

真奈美「実際米軍基地由来だよ」

泰葉「三八ラーメンって聞いたことありますけど」

P「聞いたことあるだけかあ」

柑奈「好きですけどオススメかというと……」

P「まあちゃんぽん優先になるわな」

P「あ、オススメのスポットは無いか? 場所で広げていこう」

泰葉「ここは……」

真奈美「柑奈頼みになってしまうな」

柑奈「ええ!? えっと……」

柑奈「……」

柑奈「港?」

P「アバウト」

柑奈「大抵遊べるような場所は港の方に……」

真奈美「ああ、浜の町とか」

泰葉「老舗のデパートとかあって、まあ見て回る感じでしょうか」

柑奈「港にも大きいデパートありますよ! 聞いた話だと!」

P「伝聞かあ……」

柑奈「家の周りにはあまり……ねえ」

P「ぐおぉ……企画倒れかコレ……?」

真奈美「温泉や地酒もあるが、私以外の二人がな」

柑奈「そうですね! お酒も色々あるらしいんですが!」

泰葉「温泉って島原ですよね? 市内からあそこに行くなら……」

真奈美「下手をすると佐賀の方が近い」

P「複雑怪奇なり長崎県道……」

真奈美「……シカゴの面白スポットなら色々紹介するが?」

P「せめて日本で……」

P「参ったな……観光大使も狙えるってのに……」

泰葉「まあ福山○治さんがいますし……」

柑奈「美○明宏さんとか!」

真奈美「トップアイドルでも敵うかどうか」

P「ほら、こう……観光地なんだからもっと色々さあ……」

P「軍艦島……」

柑奈「行ったことないです!」

真奈美「観光客向けの価格設定なのでね」ハッハッハ

P「グラバー園……」

真奈美「道程が過酷だからな……」

柑奈「すっごく景色は良いですよ!」

P「郷土愛、もっと郷土愛をだな……」

柑奈「郷土愛はありますよ!!!!」

P「声デカいわ」

真奈美「結局はホームだからな。どこに居たって、そこが私の帰るべき場所なんだという感覚はある」

泰葉「あまり思い出はありませんけど……それでも自分の居場所なんだって。着いたら思うものですよ」

真奈美「つい体が九州を求めるんだ」

柑奈「そうそう! 東京にいると博多弁でもいいから聞くと落ち着いちゃうんですよね!」

P「おお……」

P「いいじゃねえの! その調子で思い出せるんじゃないか?」

P「たとえば休日はどこに遊びに行ったとか! な!?」






真奈美「福岡」

柑奈「バスで福岡に」

泰葉「休日……ですか……」

P「おおう……」



盆が近付くにつれ長崎に帰りたくて仕方なくなってきたんで書き殴った次第です。こんな内容ではありますが
そもそも頭の方でやった通りこの三人全く地元トークに向いてないっていうね


オワリ

×ひらの ○へいや です
たしかに平戸の誤りにも見えますかね……どうしたものか

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