男「もしもし、警察ですか！」

男「今ぼくのすぐ横をハイエースが通りすぎていったんです！」

男「えぇっと、ナンバーはですね……」

―警察署―



警部「たった今、○○市内でハイエースを見かけたという通報があった！」

警部「大至急、非常線を張って対応せよ！」

部下Ａ「はいっ！」

部下Ｂ「はいっ！」

警部「誘拐された人たちを絶対無傷で取り戻すのだ！」

―○○市内の道路―



ウゥー…！　ウゥー…！

部下Ａ「警部、あそこにハイエースが！　ナンバーも通報と一致しています！」

警部「よし、全パトカーに告ぐ！　あのハイエースを包囲せよ！」

部下Ａ「ハイエースが停車したもようです！」

警部「よし！　集まっている全警官で一斉にハイエースに突入せよ！」

部下Ｂ「場合によっては、発砲してもかまいませんか？」

警部「相手はハイエースを運転する凶悪犯だ……かまわん！」

運転手「いででで……！　なんだよいきなり！？」

部下Ａ「大人しくしろ！　警部、誘拐犯を確保しました！」ｸﾞｲｯ


女「なに？　なんなの？」

少年「うえぇ～ん……！」

幼女「怖いよぉ～！」

部下Ｂ「女性一名と男児女児各一名、無事保護しました！」


警部「よくやった！」

運転手「なんだよ……オレたちが何したってんだよ！？」

警部「見苦しいぞ、誘拐犯！」

警部「貴様を誘拐の現行犯で逮捕する！」ｶﾞﾁｬｯ



――

――

――