男「軽音楽をやるんだ!」 (65)

安価有り
オリジナル
苦手な人はごめんなさい

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「ここが……軽音楽部か!」

俺の名前は男!どこかぱっとしない大学一年生だ!

「軽音楽……ふふふ……これで今までのぼっち人生から解放される!」

寂しい学生生活とはおさらばだ!
なんてったって、上京して髪型も変えて服もかっこいいやつにしたからな!

「さぁ!薔薇色の扉を今!」

俺は、期待に胸を踊らせながら、扉を開いた。

「誰もいねぇぇぇぇ!!何もねぇえ!!?」

部室の中は空っぽだった。

部員どころか楽器すら存在しない。

「えっ、えっ?今日は活動日だよね?」

戸惑いを隠せずに少しの間うろつく。

「ひ、日にちを間違えたかな!」

俺は自分にそう言い聞かせ、部屋をでた。

「あ、こんにちは!」

すると、なかなかのイケメンに出会った。

「こ、ここ、こんにちは」

俺の馬鹿!化けの皮がはがれてしまうじゃないか!

「軽音楽部の方ですか?」

「い、いえ、新入生です」

「なんだ、タメなのか。おいらは友、よろしく」

イケメンが手を伸ばす。なにをする気なんだ……

「……?握手は嫌かい?」

握手か!そいつは予想外だ!

「よ、よろしく!俺は男ってんだ!」

ギュッと握手、あぁ……友達ってこうやって作るのか……

「さて、おいらは軽音楽部に入る予定でね。君もだろ?」

「あ、あぁ」

「一緒にいこうじゃないか!」

だ、だめだ!まって!

阻止しようとする俺の手は虚しく空を切り、友は部屋へと入っていった。

「なんてこったい……」

体育座りの男が2人。

なんてむなしい空間なんだ。

「……2人で軽音やろう?」

「……そうだね」

「「ははは……」」

空気が重い!重すぎるぞ!

「せめてあと1人ぐらいは欲しいよね」

「そ、そうだなぁ」

ガチャッ

「「!」」

俺と友は急いで立ち上がった。だって先輩かもしれないから。

「こ、こんにちは~……」

現れたのは前髪がぱっつんな若干地味目な子だった。

「新入生かい?」

「は、はい~……」

そして2人は座った。

「はぁ……」

「廃部ってわけじゃないんだよね?」

「そうみたいですよ~?」

「そういえば名前は?」

「名前は「地味」です~」

「じゃあ、今日から君はジミーだ」

「い、いきなりあだなが~……!」

「なんともほんわかする空間だな」

「そうだね」

「ですね~」

体育座りが三人、軽音とはなんだったのか。

何故まだここにいるかって?それは……

ガチャッ

「ボクが軽音楽を作ってやるのさ!」

「こんにちは!私の名前は「筋肉」!さぁ君も名乗って!」

「ボクは「ボクっ娘」だ!」

ほら、また2人迷い込んで来たよ。

体育座りが4人。腹筋が1人。

ここで一度整理しようか。

俺は男。
髪は黒のワンブロック。

「5人か……」

こいつは友。
青の無造作ヘアーってやつだな。

「はわ~」

こののんびりしてるのがジミー。
黒のぱっつんだ。なんて名前の髪型かはわからん。
顔は少しかわいい。

「ボクの計画が……」

これがボクっ娘。
茶色のセミロング。結構かわいい。

「マッスル!マッスル!」

最後にこの筋肉が筋肉。
坊主。

誰と話す?

下1

男「ね、ねぇ、ジミー」

地「はい~?どうしました~?」

男「ジミーはどのパートをやるんだ?」

地「そうですね……ギターとベースは弾けますよ~」

経験者だったか……
初心者の俺とは大違いだ。

地「どちらかといえばギターの方がいいな~」

なんてほんわかする娘だ……

あともう一人くらい話かけよう

下1

男「友は凄いな」

友「なにが?」

男「誰とでも仲良くなって、顔も良くて」

友「そうかなぁ……おいらは男の顔も嫌いじゃないよ?」

男「えっ」ドキッ

ドキッってなんだよドキッって。

俺ホモじゃねえから!違うから!

ボクっ娘「……ねぇ、あんた達は楽器できるの?」

男「え」

友「まぁいちおう……」

ボクっ娘「じゃあバンド組もうよ!やれるでしょ!」

ボクっ娘「せっかく軽音楽部があるんだから!」

友「……そうだね、やろう」

男「えっ、ちょ」

地「楽しみだな~、えへへ」

筋肉「構わないぞ!」

男「……え」

友「男はどうする?」

男「え、その、俺」

友「楽器できないんでしょ?」

男「う、うん」

友「これから練習していくか、ボーカルをやるか」

友「それとも参加しないか。どれがいい?」

男「れ、練習する!ボーカルでもいい!」

千載一遇のチャンスがこんな時にくるなんて……

友「よし」

ボクっ娘「5人いれば十分ね」

ボクっ娘「じゃ、担当パートを紙に書いて」

紙?あぁ、見やすく纏めるのかな。


ボーカル・そのほかは様子見



ギター・ボーカル・サックス


地味
ギター・ベース・ヴァイオリン・ピアノ


ボクっ娘
ドラム・ベース


筋肉
ピアノ・ドラム・三味線

男「濃いっ!?」

友「どうした男?恋だなんて……」

男「違う!色物パートが多いわ!」

友「これぐらい普通だよね」

地「はい~」コクン

筋肉「マッスル」コクン

ボクっ娘「え、えぇ、そうだね」コクン

男「マッスルを返事で使うんじゃない!」

友「そういえば……楽器はどうしようか」

確かに、最重要だな。

ボクっ娘「ギターやベースは自分達の楽器とアンプを使えばいいけど……ドラムはねぇ」

筋肉「私はボイパならできマッスル!」

男「ボイパじゃダメに決まってるだろ!」

男「あとお前はなんでそんなことできんだよ!」

男「あと語尾にマッスルをつけてキャラ付けしようとするんじゃないよ!」

ツッコミに回るつもりはないのに……
キャラが濃すぎる……

地「それなら~みんなで割り勘とか~」

男「やっぱりそれが妥当かねぇ」

友「そもそもなんで楽器が無いんだろう」

ボクっ娘「棚とか漁れば出てくるんじゃないかな?」ゴソゴソ

男「容赦なく漁るな……」

ヒラッ

ボクっ娘「お?紙が出てきたよ」

楽器は全て卒業ライブの時に壊れちゃったので捨てました
頑張って!新入生達!


男「なんてやつらだ……」

友「ま、まぁ、理由もわかったし、よかった?」

ボクっ娘「よくないわ!」

こんな部員にだけはならないようにしないとな。

……一日目、終わり……




こんな感じでやっていきます

安価次第でエンディングかわります。

―二日目―

男「はぁー、楽器屋ってでかいんだな……」

友「場所によってまちまちだよ。まぁ、今回はドラムが目当てだからね」

男「そうだな……ドラムって何が必要なんだ?」

友「じゃあ順を追って探していこうか。説明もしながらね」

男「すまねぇ……」

友「まずは「スネア」かな」

男「スネア……小太鼓か!」

友「まぁそんな認識でいいかな」

友「ドラムの要みたいな物で、無いと締まらないね」

友「音は……「ッターン」みたいな感じかなぁ」

男「まぁなんとなくわかるよ」

友「次に「バス」」

男「随分とでかいな」

友「そうだね、これは足で奏でるんだ」

男「蹴るのか!」

友「直接じゃないよ?あそこにあり「ペダル」を使うんだ」

友「ペダルを取り付けて踏むと、なんやかんやあってバスを叩けるんだ」

男「曖昧すぎるだろ」

友「次は「タム」だ」

友「なんかみっつついてるやつだ」

友「一つはフロアタムっていう低音がなるんだ、すごいぞ」

男「説明適当になってないか」

友「気のせいさ」

友「次は「ハイハット」」

友「曲とか聞いてると「チッチッチッ」って音が聞こえるでしょ?」

男「聞こえるな」

友「それがハイハットさ」

友「左足でペダルを踏むと短く「チッ」」

友「踏まないと「シャカシャカ」音がなるよ」

男「左足まで使うのか……」

友「あとは「クラッシュ」と「ライド」だね」

友「「シャーン」みたいな音がするよ」

男「多分聞けばわかるんだろう」

友「そうだね、説明が意外と難しいんだ」

友「習うより慣れろ、だ!」

ボクっ娘「終わった?」

友「うん、何かいいものはあった?」

ボクっ娘「あったよあったよ!ほらこれ!」

ボクっ娘「ドラムが一式2500円」

友「やっす!?」

筋肉「その変わり、曰く付きらしいんだ!」

筋肉「まぁでも、音に支障は無い!これにします!」

店員「ぐへへ、まいど!」

男「相談せずに決めやがった!?」

筋肉「いい買い物をした!はっはっは!」

ボクっ娘「あれ?ジミーは?」

男「そういえば……あ」

男「食い入るようにギターをみてるぞ」

友「そして、手に取った」

男「悩んで……」

男・友「買った!」

ボクっ娘「決断早くない!?」

男「めっちゃにこにこしながらこっちに走ってきたぞ!」

地「えへへ~買っちゃった~!」

男「前からほしかったのか?」

地「うん!これはね~1990年代の………

男「長くなりそう!撤収!」

筋肉「了解だ!えっさ!ほいさ!」

友「なんで手持ちで持って帰るんだろうね!よいさ!」

男「知るか!」

……部室……

男「おぉ!いきなり軽音楽部らしくなったな!」

友「だねぇ……おいら、涙が出そうだよ……」

ボクっ娘「明日から練習できるね!」

筋肉「そうだな!はっはっは!」

地味「置いてかれた……置いてかれました……」グスン

男「すまん、長くなりそうだったから」

帰ってきたのは俺たちより30分遅れだったしな……

友「じゃ、帰ろっか」

ボクっ娘「そうだね」


折角だから誰かと交流を深めようかな
誰にする?

下1

誰かと交流を深めようかと思ったけど、やっぱりビルから飛び降りようかな。

男「じゃあみんなお疲れ様!」

俺は急いで近くのビルへ向かった。

………………

今俺は、ビルの屋上に立っている。

「……やっぱ高いな」

下に人が居ないことを確認する。
よし、いないな。

「いくぜよ!」

そして俺は、空へ飛んだ。

ッダーン!

「お、おぉ、いてて、足痺れた……」

「き、きみ、大丈夫かい?」

しまった、人がいたのか……

「だ、大丈夫ですよ」

俺は相手の顔も見ないようにして、立ち去った。

「……ふむ」

「今、あの高さから落ちてきたわけだ……」

「いい体をしてるのかもしれないな」

「ふふっ、君は興味深いやつだな」

「楽しみだよ」

筋肉「男君」




筋肉の好感度が上がった。

…夜(自室)…

男「暇だ……」

暇だし、誰かと連絡を取ろうかな。
誰にする?


下1

今回は男以外の四人から選んでくださいね。

わざわざIDを変えてまでやってくるとは……

しょうがない、今回は諦めますね。

また今度出直します。

わかりづらい安価ですみません。
安価少なめでやっていきますね。

男「筋肉にメールでもしてみるか!」

男「暇ならメールしませんか……っと!送信!」

男「暇かなー忙しいかなー……」

ピリリリリ

男「うわっ!?電話きたぞ!?」

男「も、ももしもし!」

筋肉『男君か?筋肉だ』

男「は、はい。そうです」

筋肉『なに、敬語なんて使うんじゃないよ!はっはっは!』

筋肉『君と私は同級生だ!はっはっは!』

テンションがやたら高いな……

筋肉『それで、どうしてメールをしてきたんだい?』

男「暇でし……だったから」

筋肉『暇だから……か』

筋肉『はっはっは!いいじゃないか!友達との交流をはかることは素晴らしいことだ!』

男「ど、ども」

筋肉『暇つぶしということなら、そうだ!』

筋肉『今から私と筋トレでもするかい?』

男「勘弁してくれ」

男「なんでそんなにテンションが高いんだ……」

筋肉『それはだね……いや、秘密だ』

筋肉『はっはっは!また今度教えてあげるさ!』

筋肉『すまないが、そろそろお風呂に入らなくてはならなくてね!』

筋肉『失礼するよ!』

男「わ、わか……切れちゃった」

男「なんだろう……めちゃくちゃ気になるんですけど」

筋肉の好感度が上がった

…三日目…

男「こんちわー」

友「やぁ、こんにちは」

男「おぉ!ギターだ!」

友「ふふっ、いいでしょこれ」

男「Vみたいな形をしてるんだな!」

友「いかついでしょ?」

男「いかつい!」

地「……」スッ

男「これは……ギターより紐が少ないな。ベースってやつか」

地「紐じゃなくて弦だよ~」

男「黒くてかっこいいな!」

地「えへへ……ありがと~」テレテレ

ボクっ娘「よぉし!次はドラ

筋肉「キーボードを持ってきてみたよ!はっはっは!」

男「なんか弾いてみてくれ!」

筋肉「よしきた!」

ボクっ娘「ボクは無視か!?」

友「じゃあみんなであわせてみる?」

筋肉「いいぞ!やりたい曲とかはあるかい?」

ボクっ娘「みんなはどれくらい上手いのさ?」

地「」スッ

ボクっ娘「ミュージックプレイヤー?……なになに」

筋肉「その曲は……!」

友「……了解!」

ボクっ娘「……おっけい!よし、じゃあいこうか!」



男「……俺は?」

友「君は観客、座って聞いてくれるかい?」

男「お、おう」

友「それでは聞いてください。おいらたちの初セッション!」


「The Least 100 sec」

参考動画
http://m.youtube.com/watch?v=3JOgnKB8c3g&itct=CCwQpDAYBSITCPTu25PtwMICFYlvWAodNCoAa1IGMTAwc2Vj&hl=ja&gl=JP&client=mv-google

男「」ポカーン

なんだこれは……

なんだ、こいつらの演奏は……

観客なんて気にせず、自分たちが目一杯楽しんでるだけだ。

それなのに……


なんでこんなに心が逸るんだろう。

なんでこんなに惹かれるんだろう。

伝わってくる、音楽が。世界が。言葉が。

俺も混ざりたい。あの空間に。

~♪

友「ふぅ、おしまい」

友「どうだった?」

友「初めて合わせるとは思えないくらい親近感がわく演奏だったんだけど……通じた?」

男「あぁ、通じた。俺も混ざりたいぐらいだ」

友「じゃあ成功だね」

一人いたから折角だしキリが良いとこまでやろうかなって。

あと、言われなくてもわかってるんで書き込まなくていいですよ。

男「お前らってすごいんだな……この曲、相当難しいよな」

友「……おいらは、ずっと家で楽器弾いてたから」

地「そうなんですか……一緒ですね~」

ボクっ娘「……」

筋肉「はっはっは!」

なんだこの重たい空気は。

タブーだったのか……?

あと筋肉には空気をよんでもらいたい。

男「もしかして……お前らって、ぼっちだった?」

俺がそう問うと、四人がビクンと反応した。

1人は筋肉がビクビクしてるだけかもしれないが。

……ここにいるの、全員が大学デビューか。

通りで変な一体感が生まれるわけだ。

男「お、俺もだから、気にすんな!」

友「いや、それはわかっていたよ」

ボクっ娘「凄くわかりやすかったよ」


この後、一時間凹んだ。

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