木曾「俺自身が提督になることだ」(9)

大井「どういう風の吹き回し?」

木曾「提督が不在のこの状況だ、やるしかないだろ」

阿賀野「あなたは適任なの?」

多摩(さりげなく罵倒してるにゃ)

五十鈴「まあ確かに、木曾が提督に最も相応しいとは思わないわね」

木曾「まあそれは俺も同感だ」

大井「じゃあなんで貴女なのよ……」

木曾「この鎮守府で錬度が1番だからさ」

川内「私も同率だけど?」

多摩「いやお前だけはダメにゃ」

川内「えっ」

北上「アタシは木曾でもいいと思うけど」

大井「北上さん……」

阿武隈「わ、私は反対です!」

北上「なんだかんだ言って、木曾ってしっかりしてるしね」

阿武隈(スルー!?)

北上「木曾ならこの鎮守府をしっかりまとめられるよ」

大井「北上さん……」

木曾「……まるで俺の姉みたいだな」

北上「えっ、姉と思われてない?ショックなんだけど」

多摩「きっと照れてるだけにゃ」

天龍「じゃ、仕事は木曾に任せるとするか」

長良「頑張ってよ、木曾提督?」

木曾「ああ!」

大井「北上さんが言うなら……まあ……別にいいけど」

名取「と、ところで提督はどちらへ行かれたのでしょうか……」

龍田「そうねえ……」

木曾「誰もわからない、行方不明だ」

北上「得に変わった様子もなかったし」

天龍「まあ、深海との戦いから逃げ出した臆病者ってわけじゃあないだろうな」

大井「木曾、あなたまで行方を眩ませるんじゃないわよ……?」

木曾「心配するなよ、そんなことねえ。今日様に誓える」

阿賀野「ふふっ、なにそれ」

球磨「じゃあ話はこの辺で終わり、解散クマー」

木曾(さて、提督代理になったわけだが)

木曾(俺は秘書艦だったわけでもないし、提督の仕事ぶりは見ていない)

木曾(……先ずは任務からこなしていくとするか)

大淀「どうされました?」

木曾「おっ、良いところに来たな」

大淀「任務の事ですか……」

木曾「察しが良くて助かる。任務一覧の資料を見せてくれ」

大淀「了解致しました」

~工廠~

木曾(燃料二五〇、鋼材二〇〇……)

木曾(そして弾薬とボーキサイトを三〇ずつ投入して……)

阿武隈「あ、建造……」

木曾「阿武隈か。ちょっと見ていくか?」

阿武隈「あ、はい……建造の様子を見るのは初めてね」

木曾「じゃあここに資材を入れて、と」

木曾「建造開始!」

阿武隈「どうなるかな……」



1:15:00



木曾「……」

阿武隈「……」

鬼怒「きたきたぁ!軽巡鬼怒、いよいよ着任しました!」

木曾「そっちか」

阿武隈「ほっ……」

鬼怒「ん?どったの?」

木曾「いや、なんでもない」

鬼怒「ならいっか……ところで提督は?」

阿武隈「行方不明」

木曾「斯々然々だ」

鬼怒「エェーッ!?行方を眩ましたのかい!?」

木曾「まあ、そうなるな」

阿武隈「ホント何処に行っちゃったんでしょうか」

木曾「何も手掛かりがないんだよなぁ……」

鬼怒「じゃあ今深海が攻めて来でもしたら……」

阿武隈「今は木曾さんが提督代理になってます」

木曾「指揮は俺が取る。最高の勝利を手に入れてやろう」

鬼怒(なんかこの子痛い……)

北上「あ、木曾!工厰にいたんだ、探したよ」

木曾「ん、どうかしたのか?」

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