大井「どういう風の吹き回し?」
木曾「提督が不在のこの状況だ、やるしかないだろ」
阿賀野「あなたは適任なの?」
多摩(さりげなく罵倒してるにゃ)
五十鈴「まあ確かに、木曾が提督に最も相応しいとは思わないわね」
木曾「まあそれは俺も同感だ」
大井「じゃあなんで貴女なのよ……」
木曾「この鎮守府で錬度が1番だからさ」
川内「私も同率だけど?」
多摩「いやお前だけはダメにゃ」
川内「えっ」
北上「アタシは木曾でもいいと思うけど」
大井「北上さん……」
阿武隈「わ、私は反対です!」
北上「なんだかんだ言って、木曾ってしっかりしてるしね」
阿武隈(スルー!?)
北上「木曾ならこの鎮守府をしっかりまとめられるよ」
大井「北上さん……」
木曾「……まるで俺の姉みたいだな」
北上「えっ、姉と思われてない?ショックなんだけど」
多摩「きっと照れてるだけにゃ」
天龍「じゃ、仕事は木曾に任せるとするか」
長良「頑張ってよ、木曾提督?」
木曾「ああ!」
大井「北上さんが言うなら……まあ……別にいいけど」
名取「と、ところで提督はどちらへ行かれたのでしょうか……」
龍田「そうねえ……」
木曾「誰もわからない、行方不明だ」
北上「得に変わった様子もなかったし」
天龍「まあ、深海との戦いから逃げ出した臆病者ってわけじゃあないだろうな」
大井「木曾、あなたまで行方を眩ませるんじゃないわよ……?」
木曾「心配するなよ、そんなことねえ。今日様に誓える」
阿賀野「ふふっ、なにそれ」
球磨「じゃあ話はこの辺で終わり、解散クマー」
木曾(さて、提督代理になったわけだが)
木曾(俺は秘書艦だったわけでもないし、提督の仕事ぶりは見ていない)
木曾(……先ずは任務からこなしていくとするか)
大淀「どうされました?」
木曾「おっ、良いところに来たな」
大淀「任務の事ですか……」
木曾「察しが良くて助かる。任務一覧の資料を見せてくれ」
大淀「了解致しました」
~工廠~
木曾(燃料二五〇、鋼材二〇〇……)
木曾(そして弾薬とボーキサイトを三〇ずつ投入して……)
阿武隈「あ、建造……」
木曾「阿武隈か。ちょっと見ていくか?」
阿武隈「あ、はい……建造の様子を見るのは初めてね」
木曾「じゃあここに資材を入れて、と」
木曾「建造開始!」
阿武隈「どうなるかな……」
1:15:00
木曾「……」
阿武隈「……」
鬼怒「きたきたぁ!軽巡鬼怒、いよいよ着任しました!」
木曾「そっちか」
阿武隈「ほっ……」
鬼怒「ん?どったの?」
木曾「いや、なんでもない」
鬼怒「ならいっか……ところで提督は?」
阿武隈「行方不明」
木曾「斯々然々だ」
鬼怒「エェーッ!?行方を眩ましたのかい!?」
木曾「まあ、そうなるな」
阿武隈「ホント何処に行っちゃったんでしょうか」
木曾「何も手掛かりがないんだよなぁ……」
鬼怒「じゃあ今深海が攻めて来でもしたら……」
阿武隈「今は木曾さんが提督代理になってます」
木曾「指揮は俺が取る。最高の勝利を手に入れてやろう」
鬼怒(なんかこの子痛い……)
北上「あ、木曾!工厰にいたんだ、探したよ」
木曾「ん、どうかしたのか?」
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