承太郎「八十稲羽高校か…」 (192)

承太郎『野郎…DIO…!!』

承太郎『やれやれ、間に合ったぜ…』

承太郎『成長したな…徐倫』

承太郎『ナイフがッ!落下途中………!!』

承太郎『うおおおおおおおおおおおお!
!!』

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1465101201

━━━━━━━━

承太郎「………ッ!」バッ

ガタンガタン…

承太郎「……また…あの時の…」

承太郎「…花京院…アヴドゥル…イギー…」



承太郎「………徐倫」

教師『えー、皆知っていると思うが、空条が転校することになった』

ザワ…ザワ…

教師『まだ話は終わってないぞ、なんでもお母さんが倒れて━━』





承太郎「…八十稲葉…か」

━━━━━━━━━

奇怪な顔の男『ほう…これはまた、変わった定めをお持ちの方がいらしたようだ…フフ』

イゴール『私の名はイゴール。…お初にお目にかかります』

イゴール『ここは夢と現実、精神と物質の狭間にある場所…』

イゴール『本来は何かの形で"契約"を果たされた方のみが訪れる部屋…』

イゴール『貴方には、近くそうした未来が待ち受けているのやもしれませんな』


イゴール『フフ…そんな顔をなさらず。貴方の心配していることは起きていませんよ…』





イゴール『そう…スタンド攻撃などではね』

イゴール『フフ…失礼ながら、貴方の記憶は、この部屋に訪れたときに拝見させていただきました』

イゴール『ジョースター家…DIOとの因縁…
スタンド…まさしく奇妙な人生を歩まれてきた』

イゴール『そして一度死んだはずの貴方が、なぜか再び生を受け、今は高校生として生活している』

イゴール『…失礼。気分を害された様ですな』

イゴール『ですが、貴方がこうしてここに居るということは、先ほど申し上げた通り、お客人は近く"契約"を果たされる』

イゴール『それはつまり、何らかの"運命"
に巻き込まれるということでもあります』

ポウッ…

イゴール『"占い"は、信用されますかな?』

イゴール『常に同じカードを操っておるはずが、まみえる結果は、そのつど変わる…

イゴール『フフ、まさに人生のようでございますな』

ペラッ…

イゴール『ほう…近い未来を示しますのは"塔"の正位置。どうやら大きな"災難"を被られるようだ』

イゴール『そして、その先の未来を示しますのは…』

ペラッ…

イゴール『"月"の正位置』

イゴール『"迷い"そして"謎"を示すカード…実に興味深い』

イゴール『貴方は、これから向かう地にてにて災いを被り、大きな"謎"を解く事を課せられるようだ』

イゴール『貴方が近く"契約"を果たされた時、再びこちらへおいでになる事でしょう』

イゴール『今年、"運命"は節目の年にあり、それは貴方が謎を解かねば、未来は未来は永遠に閉ざされることを意味しております』

イゴール『私の役目は、お客人がそうならぬよう、手助けをさせて頂く事でございます』

イゴール『…おっと、ご紹介が遅れましたな。こちらはマーガレット。同じくここの住人でございます』

マーガレット『お客様の旅のお供を務めて参ります。マーガレットと申します』

イゴール『詳しくは追々に致しましょう』

イゴール『ではその時まで、ごきげんよう…』

とりあえずここまで
更新ペースはなるべく早くしたいと思います

初レスされて泣けてきた…
ほんと感謝だわ
ただ、承太郎×ペルソナ4Gって言ったほうがいいかもしれない
なんで、ジョジョのキャラは回想程度の予定

書き留めたんで投下します

━━━━━━━━

ザッ…ザッ…

ポトッ…

承太郎「…?おい、女、何か落としたぜ…櫛のようだが」

愛想の無い少女「…あれ?これ、あたしの?」

承太郎「"あたしの"も何も、すれ違ったときにお前が落としたんだ」

愛想の無い少女「ふーん…そうなんだ…」

承太郎(何だ…まさか自分のだと分かってねぇのか?)

愛想の無い少女「………」

ザッ…ザッ…

承太郎「…何だったんだ」




男の声「おーい、こっちだ」

堂島「おう、写真より男前だな。しかも俺よりでけぇな…」

承太郎「アンタが堂島さんか。親父の兄貴だったか」

堂島「ああそうだ、ようこそ稲羽市へ。ホリィさんの様態が良くなるまでお前を預かる、堂島遼太郎だ。」

承太郎「これからよろしく頼む、空条承太郎だ」

堂島「はは、他人行儀になっちまったな」

堂島「ほんとなら弟がいれば良かったんだがな…もう10年か…っと、すまん」

堂島「こっちは娘の菜々子だ。ほれ、挨拶しろ」

菜々子「…にちは」

堂島「はは、こいつ、照れてんのか?」

バシッ!

堂島「いてっ、はは」

承太郎「フッ…よろしくな、菜々子」

ポンポン…

菜々子「///」

堂島「はは…さぁて、じゃあ行くか。車、こっちだ」

ブロロロ…

堂島「都会から見たら何にも無いとこだろ?退屈になるだろうが我慢してくれよ」

承太郎「いや、こういう場所は嫌いじゃねぇ。むしろ、あっちのギラギラ加減にはウンザリしてたとこだ」

堂島「そうか?なら良かった、お気に召されたかな?」

菜々子「 でもジュネスはあるよ。それにすごく楽しいの!」

承太郎「ほう…こんな田舎にもあるんだな…スピードワゴン財団並みかもな…」

堂島「ん?スピードワゴン…?何だそりゃ、聞かねぇ名前だな」

承太郎「…いや、こっちの話だ」

俺はあの時、確かにプッチ神父に殺された。

徐倫を庇い、ナイフをなぎはらい、一撃だけでもとヤツに攻撃した。

だが、それはいともたやすく避けられ、メイド・イン・ヘブンの手刀をくらったところで意識は途切れた。

…はずだった。

俺は今ここにいる。

なぜ記憶があるのかは分からねぇ。

一つだけ。一つだけ言えるとしたら━━





俺は……徐倫を"守れなかった"。

ヤツのメイド・イン・ヘブンは、天国の到達を目的としたスタンド。

時の加速が、最終的には「世界の一巡」を迎えることで、その天国に到達するという。

死んだはずの俺になぜ記憶があるのか…という疑問はある。

だが、"前の世界"とよく似た"この世界"で俺は生きている。生きているのだ。

それはつまり、プッチ神父を倒すことができなかったということだろう。

徐倫は、ヤツを倒せず、そのまま……。

"この世界"は"前の世界"とよく似ていた。

日本という国はあったし、言語が変わったわけでもねぇ。食文化も、歴史も、たいして変わってなかった。

だが、決定的に違う点があった。それは━━━




スピードワゴン財団の存在、そして、ジョースター家の証である首の星のアザがなかった。

この2つのことは、DIOとの因縁が無かったことであり、"スタンド"の存在さえも無いことを意味していた。

実際、「星の白銀」は発現しなかったし、ジジイに聞いても、病気にでもかかったんじゃあないかという顔をされた。

…そのジジイは2,3年前に病死したがな。

そして俺の親父は10年前に死に、母親であるホリィが女手一つで育ててきた。あのアマの子離れのしなさは健在だったな。

今度はアマが倒れ、治るまでは堂島さんのとこで世話になることとなった。

とりあえずここまで
書き留めたらまた投下します

追記

導入部分を忘れてました

━━━━━━━━

この物語は━━━黄金の精神を失った俺が、本当の意味で歩き出すまでの話だ━━

やっぱり文化祭で女装させたほうが良いのかな…
正直かなり迷ってます

今から書き留めた分を投下しますがかまいませんね!!

━━MOEL石油━━

店員「らっしゃーせー」

キキッ…

菜々子「トイレ行ってくるね」

店員「どこかお出かけで?」

堂島「いや、こいつを迎えに来ただけだ。都会から、今日越してきてな」

堂島「ついでに、満タン頼む。あ、レギュラーでな」

店員「はい、ありがとうございまーす」

堂島「一服してくるか…」

店員「えっと…都会から来たんだよね?何も無いとこでビックリっしょ?」

承太郎「いや、こういうところは嫌いじゃねぇ」

店員「そう?でも、退屈すると思うよ〜、高校の頃つったら、バイトぐらいなもんだから」

承太郎(…デジャヴを感じるな)

店員「ああ、後、友達ん家に行くとかね」

承太郎(………!)

店員「でさ、ウチ今、バイト募集してんだ、考えといてよ。学生でも大丈夫だから」スッ

承太郎「…一応、考えておく」ガッ

店員「おっと、仕事しないと」

承太郎(………)

グラッ…

承太郎「ウッ…!」

菜々子「だいじょうぶ?車よい?」

堂島「どうした、大丈夫か?」

承太郎「…大したことはない、ちょいとフラついてな」

堂島「長旅だったからな。無理もない」

堂島「散歩がてら歩いてきたらどうだ?戻ったら声かけてくれりゃいい」

承太郎「…なぁ、ジュネスはどこにあるんだ?」

━━堂島家━━

堂島「悪ィな、本当は寿司でも買おうかと思ったんだがな…」

承太郎「これからしばらく世話になるんだ。手料理の一つでも振る舞わせてくれ」

堂島「はは…じゃ、お言葉に甘えて、歓迎の一杯といくか」

プシュッ… カン…

堂島「しっかし、大変だったな…ホリィさんの命に別状は無いが、いきなり倒れたんだろ?」

承太郎「ああ、治療には一、二年かかるらしい。…無理させたんだろうな」

堂島「おいおい、そう言うな。何もお前のせいじゃない。気に病むなよ」

堂島「それに、ウチは俺と菜々子の二人だからな、お前みたいのがいると助かる…と、フォローになってねぇな…」

承太郎「堂島さんも気にしてるんじゃあないか。それこそ"気に病むな"と言ったところだ」

堂島「まぁな…。おっと、せっかくの料理が冷めちまうな。こんなにうまそうなんだから、さっさと食わねぇと…」

pipipi…

堂島「ったく…誰だこんな時間に…」

ピッ…

堂島「堂島だ。………。分かった、すぐ行く」

ピッ…

堂島「仕事で出てくる。飯は二人で食ってくれ」

承太郎「何かあったのか?」

堂島「ちょっとな… 帰りは分からん。菜々子、後は頼むぞ」

菜々子「…うん」

承太郎(…菜々子の目…まるで…)

お天気アナ『…では、明日のお天気、時間帯ごとの変化です。…』

堂島「今日明日と雨か…じゃ、行ってくる」

ガラララ…ピシャッ…

承太郎「…やっぱり寂しいか?父親がいないってのは…」

菜々子「…だいじょうぶ。もうなれてるから…」

菜々子「じけんのソウサでいそがしいっていうから」

承太郎(事件?堂島さん、刑事だったのか…)

承太郎(にしても、"慣れている"か…耳が痛いな)

承太郎(TVでは政治家と女性アナの不倫のニュースが流れている…)

菜々子「テレビ、つまんないね」

ピッ…

ジュネスのCM『ジュネスは毎日がお客様感謝デー。見て、来て、触れてください』

ジュネスのCM『エヴリディ・ヤングライフ・ジュネス!』

菜々子「!」

菜々子「えびでぃやんらいふじゅねす!」

承太郎(!よっぽど好きなんだな…そういえばさっきの買い物の時も…)

菜々子「…たべていい?」

承太郎「あ、ああ、そうだな、しばらくたったしな…頂きます」

菜々子「いただきます」

モグモグ…

菜々子「おいしい!おいしいねこのハンバーグ!」

承太郎「フッ…それは良かった」

承太郎(昔一人暮らししてたときの経験が生きたな…)

今日はここまで

女装についての意見を頂ければありがたい

また楽しみなSSが増えた

お久しぶりです
このssですが、自分としては日常パート多めにしたいと思ってます
そのため、進行はgdgdです、ご注意を

>>43 ありがとうございます!今の私に最高の褒め言葉です!

書き留めたんで投下します

━━━自室━━━

承太郎「ここが俺の部屋か…何もねぇな」

承太郎「荷物の整理は終わらせたし、もう寝るか」

承太郎「にしても、明日からの高校生活…ここでも、何もなければいいが…」

イゴール『貴方は、これから向かう地にて
災いを被り、大きな"謎"を解くことを課せられるようだ』

承太郎「夢の中で会ったあの男の言葉…妙に引っかかる」

承太郎「本人はスタンド攻撃じゃないと言っていたが、本当のところは分からん…警戒はしておくか」

承太郎「だが、今の俺に何が出来る?スタンドも何もない俺に…」

承太郎「…これ以上考えても仕方ねぇ。今日はもう寝よう…」

━━━━━━━━

━━━真実を知りたいか?━━━

承太郎(…何だ…アイツは…)

━━━なら、捕まえてごらん━━━

承太郎(いまの…は…)

━━翌朝━━

承太郎「…菜々子、おはよう」

菜々子「あ、おはよ」

承太郎(堂島さんはいないな…帰ってこれなかったか)

承太郎「これは菜々子が作ったのか?」

菜々子「うん。朝はパンをやいて…あと、メダマやき」

菜々子「夜は、かってくるの。お父さん、つくれないから」

承太郎「…俺が作るか?」

菜々子「え?」

承太郎「夜ご飯だ。買うよりかはマシなはずだ」

菜々子「ほんと?またハンバーグつくってくれる?」

承太郎「フッ…たまにな」

菜々子「やったー!!」

承太郎(本当に嬉しそうだな…学校の帰りにジュネスにでも行くか)

━━通学路━━

自転車の男子生徒「よっ…とっ…とっとぉ…」

承太郎(オイオイ、アイツ大丈夫か?嫌な予感が…)

ガシャァン!

承太郎(…的中した)

バケツの男子生徒「ちょっ…誰か…」

承太郎(バケツに頭から…どんなコケ方してんだ…助けるか)

━━━━━

男子生徒「いやー、ホント助かったぜ!ありがとな」

承太郎「傘差して運転するからだ…危なっかしいヤツだな」

男子生徒「おっしゃる通りで…と、見たこと無い顔だな…」

男子生徒「あ、分かった。今日から来る転校生だろ!名前なんてんだ?」

承太郎「もう噂になってるんだな…空条承太郎だ。よろしく」

花村「こちらこそ。オレ、花村陽介っつーんだ」

花村「どうせだから、一緒に行こうぜ。こうして会えたのも何かの縁だろ」

承太郎「そうだな。バケツに突っ込んだのも何かの縁だな」

花村「うっ…出来れば言わないでほしかった…」

━━━八十稲高校━━━

黒髪の女子生徒「そういえば、このクラスに転校生来るんだよね?男子とは聞いてたけど…」

髪の短い女子生徒「あー、そういえばそうだっけ。どんなやつかな」

花村「おっ、その話、意外と気になってたりする?」

髪の短い女子生徒「まぁちょっとはね…って、花村、アンタ知ってんの?」

花村「ああ、朝ちょうど会ってな。それが、コワモテなのにかなりイケメンでさ、身長も俺より高かったぞ。190はあったな…」

髪の短い女子生徒「へえ。そんな長身の人ホントにいるんだ」

花村「あ、やっぱりそっちなんすね…」

ガララ… ピシャッ

諸岡「静かにしろー!今日から貴様らの担任になる諸岡だ!」

諸岡「いいか、春だからって恋愛だ、異性交遊だと…」

髪の短い女子生徒「げっ…そういえば諸岡が担任だっけ…」

花村「いきなりツイてないな…」

諸岡「あー、それからね。不本意ながら転校生を紹介する」

諸岡「ただれた都会から、へんぴな地方都市に飛ばされてきた、いわば落ち武者だ、わかるな?女子は色目など使わんように!」

髪の短い女子生徒「うわー、いきなりいびられてるよ…」

諸岡「では、空条承太郎。簡単に自己紹介しなさい」

承太郎「…空条承太郎だ。好きなものは相撲。特に土俵際の攻防は手に汗握るくい好きだ」

花村「へえ、意外だな。会話じゃそんな雰囲気なかったけど…」

髪の短い女子生徒「でも、実際イケメンだね。花村が他の男をほめたから、どうしたのかと思ったけど…」

花村「なぁ、俺ってどんな評価受けてんの?」






承太郎「…嫌いものはキャーキャーうるせぇ女と、無駄に態度のデケェ教師だ」

ザワ…ザワ…

諸岡「なっ…!ふざけたことを…!」

諸岡「ちっ…貴様は腐った"ミカン帳に"刻んでおくからな…」

承太郎「フン、腐ってんのは誰の脳ミソだろうな…」

諸岡「き、貴様!今なんと言った!ワシに喧嘩を売ってるのか!?」

承太郎「あ?何も言ってねぇよ。耳まで腐ってんのか…?」

諸岡「な、な…!」

髪の短い女子生徒「せ、センセー!転校生の席、ここでいいですか!」

諸岡「む…そうだ…」

諸岡「空条承太郎…貴様、後で職員室に来い…!!」

承太郎「フン…」ストッ

花村「うわー…お前、ホントスゲェな…朝はそんな感じ全然しなかったのに…」

承太郎「花村か…なに、俺はああいうのが一番嫌いなんだ。口だけの奴は特にな…」

花村「いやー、でも、第一印象最悪じゃあないか?転校早々、教師にケンカ売るなんて…」

男子生徒の声「ア…アイツまじかよ…あの諸岡に…敬意を表するぜ…」

ぼやく女子生徒「なんか、ちょっとスッキリしたよね!?あの諸岡にだよ!?」

見とれる女子生徒「ていうか、スッゴくカッコよくない!?顔もだし、いい声だし…!」

花村「…あれ、かなり高評価?」

髪の短い女子生徒「ねぇ、アンタ大丈夫なの?諸岡に目付けられたら、停学とか普通に食らうけど…」

承太郎「構わねぇよ。その時はその時だ」

髪の短い女子生徒「あ、そうですか…でも、確かにスッとしたかも…」

諸岡「静かにしろ、貴様ら!出席を取るから折り目正しく返事しろ!」

花村(平穏は訪れないな…)

とりあえずここまで

『ssを書く』『勉強もする』「両方」やらなくっちゃあならないってのが「受験生」のつらいところだな…

初代ペルソナが発売された時、アトラスのスタッフがわざわざ荒木の所に行って
「ペルソナはスタンドとは違うんですよ、だからパクリじゃありません」って断り入れに行ったらしいな

>>59 ええ…マジで…
荒木偉大すぎるやんけ…

投下します

━━放課後━━

諸岡「では、今日はこれまで。明日からは通常授業だからな、空条!」

ガララ…ピシャッ

髪の短い女子生徒「アンタ、モロキンに何言われたの?ずっと睨まれてたけど…」

承太郎「ちょっとな…」

取り巻く女子生徒1「ね、ねぇねぇ、承太郎君、今日一緒に帰らない?よければ案内するけど…」

取り巻く女子生徒2「ダメよ!ね、あたしと帰りましょうよ、承太郎君!」

取り巻く女子生徒3「それを言ったらアタシだって!」

アタシモ…アタシモ…

承太郎「やかましいッ!うっとおしいぞッ!!」

女子生徒たち「…ハーァイ・」

イマノアタシニ…アタシヨ…

髪の短い女子生徒「…うわー、なんか、あれだね…モテるね…」

承太郎「ハァ…うるせぇだけだと思うんだがな」

黒髪の女子生徒「やっぱり?男の人って、女子嫌いなの?」

髪の短い女子生徒「え、何故そうなる?」

承太郎「俺が嫌いなのはああいうのだけだがな。お前らみたいのは嫌いじゃあねぇ」

髪の短い女子生徒(…あれ、さらっととんでもないこと言わなかった?)

里中「っと、自己紹介まだだよね。あたし、里中千枝。こっちは友達の天城雪子」

天城「よろしく」

承太郎「ああ、よろしく」

校内放送『全校生徒にお知らせします。学区内で事件が発生しました。通学路に警察官が動員されています』

校内放送『警察官の邪魔をせず、落ち着いて、速やかに下校してください。繰り返します…』

里中「うわ、事件だって。物騒だね」

天城「何だろう、事件って」

花村「あのー、里中…さん…これ、スゲー面白かったです。技の繰り出しが流石の本場っつーか…」

花村「…申し訳ない!事故なんだ!バイト代入るまで待って!じゃ!」

里中「待てコラ!貸したDVDに何した?」

ドスッ!

花村「どわっ!」

パカッ…

里中「何で!?ヒビ入ってんじゃん!あたしの聖龍伝説がぁ!」

天城「だ、大丈夫?」

里中「いいよ、こんな男!もう行こう!」

スタスタ…

承太郎「…やれやれだぜ」

スタスタ…

━━帰り道━━

承太郎(…そういえば、いつの間にか一緒に帰ってるな…)

里中「そっか、お母さんが倒れて…なんか、悪いこと聞いちゃったね」

承太郎「いや、いい。気にするな」

里中「そう?…にしても、ここ、なーんも無いでしょ?そこがいいトコでもあるんだけど余所の人に言えるようなモンは全然…」

承太郎「フッ、よく言われる」

里中「やっぱり?でも、仕方無いと思うよ?こんなとこじゃ…」

里中「あ、雪子ん家の"天城屋旅館"は普通に名所!知ってる?」

里中「で、雪子はそこの次期女将!雪子ん家目当ての観光客も来るし、この町それで保ってるよね、実際」

承太郎「そうなのか?妙に大人びてると思ったぜ…」

天城「そ、そんなことないよ…それに、古いだけだし…」

承太郎「いや、女将修行ってのは大変じゃないのか?それを続けてきたんなら誇っていいだろう」

天城「う、うん…」

承太郎(目がどこか虚ろだ…まずかったか?)

ザワザワ…

里中「あれ、なんだろ。野次馬かな?」

買い物途中の主婦「でね、その高校生の子、ちょうど早退したんですって」

野次馬の主婦「まさか、アンテナにひっかかってるなんて思わないわよねえ」

買い物途中の主婦「恐いわねえ。こんな近くで、死体だなんて…」

三人「「「 !?」」」

里中「え…今なんて?死体!?」

天城「しかも、アンテナって…」

堂島「おい、ここで何してる」

承太郎「!堂島さん…殺人か?」

堂島「おい、余計な詮索はするもんじゃないぞ。興味本位でする話じゃない」

承太郎(この反応…本当に人が死んだらしいな…)

里中「…知り合い?」

堂島「ん?ああ、こいつを預かってる堂島だ。あー…まあその、仲良くしてやってくれ」

堂島「とにかく三人とも、ウロウロしてないでさっさと帰れ」

タッタッ…

若い刑事「うっ…うええぇぇぇ…」

堂島「足立!おめえはいつまで新米気分だ!あぁ!?」

若い刑事「す…すいませ…うっぷ」

堂島「たぁく…顔洗ってこい。すぐ地取り出るぞ!」

スタスタ…

里中「さっきの校内放送ってこれの事…?」

天城「アンテナに引っ掛かってたって…どういうことなんだろう…」

承太郎(あの家か…やれやれ、これが"ただの"殺人ではなく、"スタンド"によるものだったら…)

里中「ねえ…ジュネスに寄るの、また今度にしよっか。なんか恐くなってきた…」

天城「うん…あたしもそうする。承太郎君は…あれ?空条君?考え事?」

承太郎「ん、ああ、すまねぇ。…俺は行くぞ。メシの買い出しをしとかねぇとな…」

里中「え、ウソ。料理なんてするの?」

天城「全然見えない…」

承太郎「よく言われる。まぁ、菜々子と…妹と約束したからな」

承太郎(それに、この辺りで不審なヤツがいねえかもチェックしたいしな…)

里中「そっか、分かった。アタシたちこっちだからさ。明日から頑張ろ、お隣さん!」

承太郎「ああ、じゃあな」

━━堂島家━━

承太郎(買い出しを終わらせて帰ってきたが…不審なヤツは見当たらなかったな。警察はあちこちにいたがな)

承太郎(今、TVではさっきの事件のニュースが流れている)

承太郎(死亡したのは、最近の不倫騒動の中心人物、山野真由美。遺体はテレビアンテナに引っ掛かかったような状態で見つかったらしい)

承太郎(そして、一番気になったのが、"死因は不明"という点だ。スタンド攻撃なら、死因が解らないのも無理はないだろう。やれやれ、とんでもないことになったな…)

菜々子「なんか、こわいね…」

承太郎「そうだな…菜々子、何もなかったら、早く帰って来いよ。襲われてしまったら話にならんからな」

菜々子「うん…」

ジュネスのCM『ジュネスは毎日がお客様感謝デー。見て、来て、触れてください』

菜々子「あ、ジュネスだ!」

ジュネスのCM『エブリディ・ヤングライフ・ジュネス!』

菜々子「えびでぃやんらいふじゅねす!」

承太郎(フッ…子供らしいな…)

今日はここまで

ああ…日常パート書くの楽しいなぁ…
ああ…話進まねぇな…

日常が無いと仲間とのコミュが進まないしゆっくりでいいと思うよ~
能力がワイルドかどうか分からんけど…

>>71 そう、コミュなんすよ…
ゲームの形式で書きたいけど、それだと話が長くなりすぎるし、アニメだとどこか足りない気がしなくもない…
うまくまとめられるかな…

お久しぶりです

P4Gのopとジョジョ4部のopってどこか同じ雰囲気がしますよね…しません?

投下します

━━翌日 放課後━━

花村「どうよ承太郎、この町もう慣れた?」

承太郎「いや、まだだ。ここに来てまだ2、3日だからな」

花村「ま、だよな。俺も転校してきたばっかのときは、全然だったし」

承太郎「ん?花村も転校生だったのか?」

花村「ああ、言ってなかったっけ。実は俺、ジュネスの店長の息子でさ、そこでバイトしてんだよ。で、最近ジュネスが出来た時に、家族で越してきたわけ」

承太郎「そうだったのか。ジュネスが出来たのは最近か…」

承太郎(そういえば…菜々子がはしゃいでいたのはそのためか。確かに、他にデケェ店なんてないみたいだしな)

花村「そうだ、この町の名物、何か知ってるか?ビフテキだぜ、ビフテキ。野暮ったい響きだろ」

承太郎「ビフテキ…懐かしいな。もう何年前の言葉だか…」

花村「だろ?良かったらおごるぜ、安いとこだけどな」

里中「あたしには、お詫びとかそーゆーの
ないわけ?"成龍伝説"」

花村「う…メシの話になると来るなお前…」

里中「雪子もどう?一緒にオゴッてもらお」

天城「いいよ、太っちゃうし。それに、家の手伝いもあるから」

花村「天城って、女将修行とかもうやってんの?」

天城「そんな、修行なんて。忙しいときに、ちょっと手伝ってるだけだよ。それじゃ、行くね」

スタスタ…

承太郎(やはり、表情が曇ったように見えたな…気のせいではないと思うが)

里中「仕方ない、あたしたちで行こっか」

花村「あれ、マジにおごる流れ?」

━━ジュネス━━

里中「ちょっと、ここビフテキなんかないじゃんよ。つか、わざわざ自分んち連れてくる事無いでしょーが」

花村「別に俺んちじゃねーって。つか、お前にもおごんなら、あっちのステーキハウスは無理だっつの」

花村「ま、こんな形にはなったけど、一応歓迎の印ってことで。里中のもおごりな」

里中「うん、知ってる」

トン…

承太郎「わざわざすまねぇな、礼を言うぜ」

花村「気にすんなって、やりたくてやってるわけだしさ」

里中「そういえばここって、出来て半年ぐらいだよね。でも、商店街とか行かなくなっちゃったなー」

里中「店とかどんどん潰れ…あっ」

花村「…別に、ここのせいだけじゃないだろ?……」

承太郎(……。気にしている様だな…)

花村「あ…小西先輩じゃん。わり、ちょっと」

タッタッ…

承太郎「ん?あれは誰だ?」

里中「あの人?えと、小西早紀先輩。家は商店街の酒屋さん。けど、ここでバイトしてたっけ…」

センパーイ… オース…

承太郎「酒屋…家の手伝いとかはしてねーのか?」

里中「うーん、どうだろ。ほら、手伝いじゃバイト代出ないからーとか、そういうのじゃない?」

承太郎「なるほど…」

承太郎(にしても…)

ハハッ…ソウイウノモ…

承太郎(フッ…そういうことか)

小西「あ、キミが転校生?私の事は聞いてる?」

小西「花ちゃんお節介でイイヤツだけど、ウザかったらウザイっていいなよ?」

花村「ちょ、先輩。冗談キツいな…」

承太郎「そんなことはない。まあ、少しだけ声がデケェがな」

花村「おーい、承太郎。さらっとウザイって言ってるのに気づいてる?」

小西「あははッ、でしょ?でも、友達少ないからさ、仲良くしてやってよ」

承太郎「ああ、もちろんだ」

花村「じょ、承太郎~…お前~…」

小西「さーて、休憩終わり。そろそろ戻んないと。じゃね」

花村「先輩!前の話っすけど…」

小西「あー、あれね。いいよ、今度暇なとき誘うよ」

花村「まじで!?ヨッシャー!」

スタスタ…

里中「何の話?」

花村「いやー、これですよ、これ」ピラッ

里中「映画のチケット?あー、そーゆーこと。青春だねぇ」

花村「何か、ジジ臭くね?」

里中「んだとコラ!」バキッ

花村「だっ!」

承太郎(この光景、昨日も見たな…)

里中「ったく…あ、この話で思い出したんだけどさ…」







里中「"マヨナカテレビ"って知ってる?」

とりあえずここまで

明日…は投下できるか分かりませんがなるべく早めにします

こんばんは

もう少しで書き終わりそうなんで投下予告です

承太郎・花村「「"マヨナカテレビ"?」」

里中「そ。雨の夜の午前0時に、消えてるテレビを一人で見るの」

里中「で、画面に移る自分の顔を見てると、そこにはなんと、運命の相手が…ってヤツ」

承太郎(………)

花村「なんだそりゃ…お前、そういう幼稚なネタでよく盛り上がれるな」

里中「な、幼稚って言った!?信じてないでしょ!?」

花村「当たり前だろ!そんなただの都市伝説、信じる方がおかしいっての!」

里中「だったらさ、今晩ちょうど雨だし、みんなでやってみようよ!」

花村「やってみようって…自分で試したことねーのかよ!久しぶりにアホくさい話を聞いたぞ…」

承太郎「…今晩だな、その雨の日ってのは」

花村「って、承太郎!?」

里中「お、信じてくれた!?てなわけで、花村、絶対だかんね!」

花村「マ、マジかよ…」

花村(そういうの信じるタイプかよ?いろいろ意外過ぎんだろ…)

花村「まぁいいけどさ…そういや、昨日のアレ、やっぱり"殺人"なのかね?」

花村「実は犯人がその辺に…なんて。ひひひ」

里中「そういうの面白がんなっての。どっちが幼稚だよ…」

里中「とにかく、今晩だかんね」

花村「へーへー…」

花村(…あれ?何で難しそうな顔してんだ、承太郎のやつ)

━━夜 堂島家━━

アナウンサー『山野さんは生前、歌手の柊みすずさんの夫で、議員秘書の生田目太郎氏と愛人関係にあった事が分かっています』

アナウンサー『警察では、背後関係を調べるとともに…』

承太郎(……)

菜々子「…どうしたの?顔、こわいよ?」

承太郎「ああ、すまねぇ。ちょっとな…」

承太郎(不倫関係か…何か裏があるか?)

アナウンサー『番組では、遺体発見者となった地元の学生に、独自にインタビューを行いました』

承太郎(ん?この女…どこかで…)

現場リポーター『最近このあたりで不審な人とか、見たりしなかった?』

女子学生『や…私はなにも…』

承太郎(…そうだ、思い出したぜ。ジュネスで会った小西早紀だ。第一発見者だったのか…)

堂島「…zzz」

菜々子「…お父さん、きのうもてつやだったんだって。しかたないよね、"おしごと"だから…」

承太郎「菜々子…」

承太郎(堂島さん…アンタ…)

━━自室━━

ザァァァ…

承太郎「そろそろ12時…雨も降っている…噂が本当なら、テレビに運命の相手が移るらしいが…」

承太郎「柄にもなく、手が震えている…"恐怖"しているのか…?」

カチ…カチ…

承太郎「何も…何も起こらないでくれ…」

カチ…カチ…

………


ウィィーン…

承太郎「!! ま、まさか!!」

承太郎「TVの電源は間違いなく消した!なのに、独りでに画面が!一体何が映っている!?」

承太郎「女か…?映像は砂嵐がかかったように不鮮明だが…八十稲葉の制服を着ている?」

承太郎「もう少しだけ…ハッキリ見えれば…!」

プツッ…

承太郎「…消えた」

承太郎「くっ…ただの噂だったら、どんなに良かったか…!これは…間違いなく…」

━━我は汝━━

承太郎「ぐっ!?なんだ…これは!?」

━━汝は我━━

━━汝━扉を開く者なり━━

承太郎「この声は…一体…!?」ヨロ…

ズッ…!

承太郎「何!?ば、馬鹿な!!腕が!腕がTVの中に!!」

承太郎「ぐおっ…!引っ張られる!まずい!このっ…!」スポッ!

ドスン!

承太郎「ヌウッ!ぬ、抜け出した…!」

ドドドドド…!

承太郎「クソッ…最も恐れていたことが起きた…!やはりこれは…!!」







承太郎「スタンド攻撃!!」

今日はここまで

今度はもうちょっと多く書き留めます

お久しぶりです
約2ヶ月ぶり…お待たせしました
投下します

━━翌日 放課後━━

承太郎(ハァ…こんな気分になるのは久しぶりだぜ…)

承太郎(昨日のマヨナカテレビ…あれはスタンド攻撃に間違いないだろう。だが、夢で見たあの長鼻の男の言っていたことが引っかかる…)

イゴール『そう…スタンド攻撃などではね』

承太郎(あの空間…マヨナカテレビと何らかのつながりはあるはず…だが、本人はスタンドではないと言った。ハッタリの可能性が高いが、やはり気になるが…)

承太郎(…これ以上考えてもラチが明かねぇ。調査した方が早いな…)

花村「なぁ…承太郎」

承太郎「花村か。どうした?」

花村「い、いや…その…昨日なんだけど…」

承太郎「…見たのか?」

花村「! ああ、そうだ!お前も?」

承太郎「…まぁな。それで、何か映ったか?」

花村「いや、それでなんだけど…その…」

花村「…やっぱ、今はいいや。あはは…」

承太郎「…?どうした?何かあるなら…」

里中「花村ー、昨日ちゃんと見た?マヨナカテレビ」

花村「うっ…里中か」

里中「"うっ"て何だ"うっ"て。そうだ、空条君は?」

承太郎「ちょうど話していたところだ。…何か映ったか?」

里中「聞いてよ!それがさ…」

天城「ごめん、千枝。先、帰るね…」

里中「っと、分かった。手伝い、頑張ってね」

天城「それじゃ…」

スタスタ…

花村「天城、なんか今日、とっくべつテンション低くね?」

里中「やっぱり、家の方が忙しいらしくてさ…」

里中「っと、それで、ホントに映ったんだよ!それも女の子」

里中「でも、運命の相手が女ってどういうこと?」

承太郎「特徴はあったか?」

里中「えっと、誰かまでは分かんなかったけど、明らかに女の子でさ…髪がね、フワッとしてて肩ぐらい。で、ウチの制服で…」

花村「それ…もしかしたら、俺が見たのとおんなじかも。俺にはもっとぼんやりとしか見えなかったけど…」

承太郎「ハァ…おそらく、俺も同じものを見た」

里中「ホント!?三人同じ映像を見るなんて…」

里中「あれ?ってことは、運命の相手がみんな同じ?どういうこと?」

承太郎「…それ以外に、何もなかったか?」

花村「ん?それ以外?って言うと?」

承太郎「そうだな…声が聞こえてきたりしなかったか?」

里中「声?そんなの、しなかったけど?」

花村「おいおい、承太郎、夢落ちでもしたか?」

承太郎「…ならいい」

承太郎(どういうことだ?同じ映像が映り、それを認識している…なのに、声が聞こえたのは俺だけ?そして、テレビに腕を突っ込んだ現象は…)

承太郎(もしや、特定の人間に対して攻撃するのか?だか、昨日だけピンポイントで俺のことを狙うことがあるか?)

承太郎(無差別に襲っている?だとしても、俺が"偶然"襲われたとは考えにくい…)

承太郎(また謎が増えたな…クソ…)

里中「そうそう、テレビで思い出したんだけど、あたしン家、新しいテレビ買おうと思ってるんだよね」

花村「へぇ、最近買い替えスゲー多いからな。なんなら、帰りにウチの店見てくか?
今なら品揃え強化月間中だし」

里中「見てく見てく!早く大画面でカンフー映画見たいし!聖龍伝説!」

花村「ハハ…」

承太郎「…俺もついていっていいか?少し見てみたい」

花村「お、そうか?なら、今からでも行くか」

━━ジュネス 家電売り場━━

承太郎「…デカいな」

里中「うわー…こんなの誰が買うの…」

花村「さあ、金持ちとかじゃねーの?」

花村「ただ、ウチでテレビ買うお客とか少なくてさ、店員とか置かれてないんだよな…」

里中「なんか…寂しい売り場だねー」

花村「言うなよ…気にしてんだから…」

花村「ともかく、安いのだったらあっちのほうにあるぜ。見とけよ」

里中「っと、どれどれ…」スタスタ…

承太郎「…行ったか」

承太郎(俺がここに来たのは他でもない、昨日の現象を調べるためだ)

承太郎(部屋のテレビは小さくて、なんとか抜けだせた…だが逆に、それはテレビの中に手出しできないということでもある)

承太郎(危険だということは分かっていも、やるしかない。スタンド絡んでくる以上、俺がやる…!)

承太郎「フゥ…よし、やるぞ…」スゥ…

ズッ…!

承太郎「!! やはり、昨日の現象は夢ではなかった!」

承太郎(俺はこの瞬間に対する心の準備はしてきたッ!だがやはりドス黒い気分になるぜ!)

承太郎(汗が吹き出す!こんなにも恐怖を覚えるとは!)

承太郎「…行くぞ…!」

花村「おーい、承太郎、そっちでなにやっ…て、ええ!?」

里中「ん?どしたのー…うわっ!?」

承太郎「なっ!?しまっ…!?」グイッ!

承太郎「グアッ!?」ズボッ!

花村・里中「ええー!?」

花村「里中ー!そっち側!」

里中「ええ!?あ、うん!」

ガシッ!

花村「うぉぉ…重い…!引っ張られる…!」

里中「ていうか…!上半身突っ込んでるんですけど…!」

花村「ヤ…ヤバイ…!手が…足が…!」ツルッ

花村「」

里中「え、ちょっ」グイッ

里中「」

ウワアアアア…

今日はここまで
生存報告を兼ねた投稿だったんで、中途半端でしたかね
続きは明日投下します

それと、会話文中の「……」の数が多すぎたりしないですかね?
意見あればお願いします

ワムウ「…(スレ立てせずにそのまま)話を続けろ」

ワムウ「続けろ!と言っているのだッ!」

すみません、お言葉に甘えさせてもらいます
ここまでのミスは脳内補完でお願いします

意識を逸らして認識させない能力…メモリー・オブ・ジェットかな?(すっとぼけ)
投下します

━━━━━━━━

承太郎「ウッ!」ドサッ!

花村「だっ!」ゴキッ!

里中「でっ!」ドサッ!

花村「イッテ…!首が…」

里中「もー、なんなの一体…」

承太郎「クッ…お前ら…」

花村「お、おい承太郎…なんだよさっきの…てか、ここどこだよ…」

承太郎(失敗した…もっと注意深く行動するべきだった…だがそれよりも…)

承太郎「お前ら…なぜここに…」

里中「なぜって…テレビに体突っ込んでたんだよ!?それで引っ張ろうとしたら、逆に引っ張られたんじゃん!」

承太郎(足を掴んでたのはこの二人か…しかし、厄介なことになったぜ…)

花村「いや、それよりも!さっきの現象は!?どこなんだよここ!?」

承太郎(当然の反応か…だが…)

承太郎「俺にもよく解らん。ちょっとテレビに触れたら、いきなり引きずり込まれた」

承太郎(無関係の人間に、スタンドの話はできない…)

花村「解らないって…なんだよ、それ…」

承太郎「ともかく、状況確認が先だ。信じられないことだが、どうやら俺たちはテレビの中にいるらしい」

承太郎「それと、スモークに覆われたこの空間…スタジオのように見えるが、お前たちはどこか見覚えはないのか?」

花村「いや、俺は無いな。里中は?」

里中「まさか。ていうか、こんなとこ、この町にないと思うけど…」

承太郎「そうか。なら、出口の確認をしよう。だが、俺たちは上から落ちてきた記憶がある」

承太郎「そして、この周辺に出口は見当たらない…しかし、何本か通路があるな…調べるしかないということらしい」

花村「…なんか、やけに冷静だな。慣れてるっつーか…」

承太郎「…ウダウダ言ってても仕方ないからな。とにかく、俺が調べてくるから、お前たちはここに残れ。なにかあっては話にならんからな…」

里中「い、いやいや、ちょっと待ってよ!あたしたちを置いてくっての!?」

承太郎「なにかあっては危険だと言ったんだ。むやみに動くより、ここにいたほうが安全だろう」

里中「そ、それはそうかもしんないけど…」

花村「いや、でも、お前一人より、俺ら三人のほうが良くないか?分かれて別行動するほうが、よっぽど危険だろ」

承太郎「ム…」

承太郎(確かにな…だが、連れて行って何かあったら…)チラ

花村「……」

里中「……」

承太郎「ハァ…分かった、一緒に行こう。だが、危険を感じたらすぐに逃げろ。お前らを守りきれるか分からんからな」

花村「お、おう!てか、自分の身は自分で守るっつの!」

里中「よかった…って花村、あたしのことは守ってくれないわけ?」

花村「いや、それこそお前は大じょ…ゴフッ!」ドカッ

里中「んだとコラ!そんなに蹴られたいわけ?」

花村「もう出てるから…みぞおち入ったから…ゲホッ」

承太郎「…やれやれだぜ」

━━━━━━━

承太郎「…だいぶ進んだな。霧は濃いままだがな…」

里中「なにここ…さっきと雰囲気違う…」

花村「建物の中って感じか…?かえって遠ざかってたりしてなけりゃいいんだけどよ…」

承太郎「進んでみるしか方法はないだろう。どれくらいかは分からんがな…」

━━とある部屋━━

花村「お?ここ、霧薄くね?」

承太郎「そうだな…だが、警戒は…!!」

里中「ちょっと二人とも、先に行きすぎだって…」

花村「ああ、ワリぃなっ…て!?」

里中「え、なに…え?」

承太郎「これは…大量のポスター?しかも顔だけ切り取られてやがる…だがそれ以上に…」

承太郎「この赤い液体は…まさか、血痕…!?」

里中「ちょっと、やめてよ!ただでさえ怖いのに…」

花村「でも、こんな場所じゃそんな気がするな…想像したくねーけど…」

花村「つか…承太郎…この椅子とロープ…」

承太郎「ああ…そっちも気になっていたところだ…」

承太郎「ロープにスカーフまで巻かれていやがる…そしてこの配置…」

承太郎「どう考えても…首を吊るように置かれている…」

里中「ねぇ…さすがに戻った方が良いよ…気分悪い…」

花村「なんか、俺も…」

承太郎「そうだな…戻るか…」

承太郎(こいつはショッキングすぎる空間だな…無理もないか…)

承太郎(チッ…俺まで気分が悪いぜ…霧の影響か、胸糞の悪いモン見ちまったせいか…)

花村「あれ…このポスター、どっかで…」

承太郎「ン? どうした?」

花村「いや、何でもない。行くか…」

今日はここまで
次は日曜…に間に合えばいいな(白目)

お久しぶりです
書き溜めたんで投下します

━━スタジオ━━

里中「ふぅ…やっと戻ってきた…」

花村「つ、疲れた…休憩しようぜ…」

承太郎(結局出口は見つからなかったか…その代わり、異様すぎる部屋を見つけちまったな…)

承太郎(あの部屋…もしや、あそこで殺人が…?だが、死因は不明なはず。なら、あの大量の血は一体…?)

里中「はぁ…って、何あれ…」

花村「なんか近づいてくる…!?」

承太郎「…!?あれは!?」

謎のクマ「キ、キミらは誰クマ!?」

里中「喋った…!?」

花村「なんだ、こいつ…クマ…の着ぐるみ?」

里中「な、何なのいった…っ!?」

承太郎「………」ドドドドド

謎のクマ「ヒイッ!?」

花村「じょ、承太郎!?」

謎のクマ「あ…ああ…」ダラダラ

承太郎「テメーがこの空間を作り出したのか…?」ドドドドド

謎のクマ「………」フルフル

承太郎「なら何故ここに居る?この空間は何だ?テメーは一体何モンだ?」

承太郎「洗いざらい吐きな。その気がねえってなら…」ドドドドド

花村「ま、待てって!!いくらなんでも、そこまで…」

承太郎「…消えな。話があるのはそいつだ。お呼びじゃあないぜ…」

花村「うっ…」

花村(何だよ、この怒気は…恐ろしすぎんだろ…!)

花村「でも、見てみろよ。さっきの気迫で…」

謎のクマ「」ブクブク

承太郎「…チッ。仕方ないか…」

花村「ハァ…良かった…」

花村(マジでヤバかった…一瞬チビりそうになったぜ…)

花村(にしても、承太郎…いきなりキレ出したよな…)

花村(激しい怒りと憎しみを持った目だった…一体何が…?)

里中「」ブルブル

花村「って里中!?大丈夫か!?」

━━━━━

謎のクマ「…ハッ!」

謎のクマ「あれ…クマは…何をして…」

花村「やっと起きたか。お前、大丈夫か?泡吹いて倒れてたけど…」

謎のクマ「あ…そうだったクマ…」

承太郎「…オイ」

謎のクマ「ヒッ!」ビクッ

花村「だから、そんな怖い顔すんなって…」

承太郎「ハァ…悪かったな、驚かせて」

謎のクマ「うう…」ガクガク

花村「驚かせたっつーより、怖がらせただろ…つか、お前は何サラッと俺の後ろに隠れてんだよ」

謎のクマ「だ、だって…」

花村「ともかく、お前はクマで良いんだよな?変な語尾も付いてたし」

クマ「そ、そうクマ。クマはクマクマ」

花村「クマねぇ…ま、この際は置いとくか」

花村「それで、結局お前は何者なんだ?この空間に最初から居たみたいだけど…」

クマ「何者って言われても、クマはクマとしか答えようがないクマ。それに、ここはクマが住んでる場所だクマ」

クマ「…あ!さては、最近ここに人を放り込んだのはキミらクマか!?」

花村「は…?」

里中「人を放り込んだ…?」

承太郎「! おいクマ、そいつはどういうことだ!」

クマ「ヒッ!いちいち怒鳴らないでよ…」ブルブル

承太郎「…いや、すまねぇな」

承太郎「だがその話、詳しく聞かせてくれ。詳しくな…」

クマ「エ?えーと、最近誰かが"あっち"から"こっち"に人を放り込んだみたいなんだクマ。そのせいで、"こっち"がちょっとおかしくなったんだクマ」

クマ「それで、キミらは"こっち"に来れるらしいから、もしかしたらと思って…」

承太郎「………」ギリ…

花村(…!まただ、承太郎からさっきの気迫が…)

承太郎「…その件については、俺もよく分からない。そもそもここに来たのだって、偶然だったんだからな」

クマ「そうなの?うーん、じゃあ一体誰が…」

クマ「っとと、そんなこと言ってる場合じゃないクマ。そろそろ霧が晴れて危ないから、早く帰ってくれクマ」

承太郎「なに…?霧が晴れる…?」

里中「あ、そうだった。いつの間にか忘れてたね…」

里中「…いやいや、違うから!帰れないからここにいるわけで…」

クマ「だから、出口は今から出すクマ」

花村「ん?今なんて…」

クマ「ムー…ほいっと」

ボン!

一同「!?」

花村「何だ…?テレビ…?」

里中「ど、どういうこと!?」

クマ「ささ、早く行くクマ!クマは忙しいクマだクマ!」グイッ

承太郎「ちょっと待て、まだ話は…!」

里中「む、無理無理!」

花村「おま、押すなって!」

━━━━━

里中「あれ、ここって…」

花村「戻ってきた…のか?」

承太郎「………」

ピンポンパンポン…

店内放送『ただいまより、一階お惣菜売り場にて、恒例のタイムサービムを行います。今夜のおかずにもう一品、ジュネスの…』

花村「ゲッ!もうそんな時間かよ!」

里中「そんな長く居たんだ…」

花村「ハァ…って、あのポスター…」

承太郎「? 柊みすずのポスター…っ!もしや、あの部屋で見たポスターと同じ物か!?」

里中「ホントだ、たしか顔が切り抜かれてたやつだっけ?」

里中「それに、最近ニュースになってなかった?旦那が死んだ山野アナと不倫してたって」

花村「オイ、じゃなにか?もしかしてさっきの部屋、その事件と関係が?ヤバイ輪っかとか、あの赤い液体とか…」

承太郎「…ともかく、今日は帰ろう。お前ら、だいぶ疲れたんじゃあないか?」

花村「そうするか…ってか、今日のことは忘れることにするわ、俺。いろいろヤバかったし…」

里中「あたしも…」

花村「じゃあな、二人とも」

里中「うん、バイバイ」

承太郎「ああ…」

━━夜 堂島家━━

ガララ…ピシャッ

堂島「おかえり。遅かったな」

承太郎「ただいま…ちょっとな」

堂島「あー…なあ承太郎。小西早紀って生徒のこと、何か聞いてないか?」

承太郎「小西早紀…たしか、遺体の第一発見者だったか。どうかしたのか?」

堂島「…実はな、行方が分からないらしいんだ。ウチの連中で探してるんだが、まだ見つからないみたいでな」

承太郎「何…?」

堂島「ハァ…仕事が増える一方でな…」

承太郎(行方不明…だと?)

アナウンサー『…次は霧の街に今も暗い影を落としている事件の速報です。稲羽市でアナウンサーの山野真由美さんが、変死体となって見つかった事件』

アナウンサー『被害に遭う直前の山野さんの行動ははっきりしていませんでしたが…』

アナウンサー『地元の名所として知られる"天城屋旅館"宿泊していたことが、警察の調べで分かりました』

承太郎(ム?天城屋旅館…たしか、同じクラスの天城の実家だったか…)

承太郎(…後はコメンテーターの話が続くだけだな…天城が跡を継げば"現役女子高生女将"だの…くだらん。下心がまる見えじゃあねえか…)

アナウンサー『…えー、では続いて、気象情報です』

アナウンサー『雨足は段々と弱まってきました。事件のあった稲羽市周辺などでは、これから朝にかけて、霧が出やすいでしょう。…』

承太郎(霧…か)

━━自室━━

承太郎「今日は雨が降っているな…マヨナカテレビ…確認しなければ…」

カチ…カチ…

承太郎「そろそろ12時…何が映る…?」

カチ…カチ…

………

ウィィーン…

承太郎「! この前よりも、鮮明に映っているだと!?そしてこの女は…っ!?」

承太郎「バカな!小西早紀だと!?」

承太郎「見間違いなんかじゃあねえ…映っているのは…小西早紀!!」

承太郎「! 何だ、何が起きている!?テレビの中で、何かに襲われているのか!?」

プツッ…

承太郎「な…!消えた…!」

承太郎「クッ…最悪だ…まさか、彼女まで犠牲に…!?クソ!」

今日はこれで終了です
なんかキャラがぶれてる気がする…見直します

六部までの物語を経た承太郎にしては未熟っぽいというかすぐ興奮したりうろたえたりしすぎ

>>154
自分としては、徐倫を失ったせいで臆病になってしまった承太郎を書きたかったんですが…
やっぱり違和感ありますよね、推敲します

>>155
6部承太郎の感じで良いと思うよ
どっしり構えてる方が俺は好き

あ…ありのまま今起こったことを話すぜ!
「見覚えの無いコメントが有ったと思ったら親父の端末から書き込まれていた」
な…何を言ってるかわからねー(ry

いや自分が一番納得できてない
親父名義で入った自分の端末で投稿してて、親父が親父の端末から投稿してIDが被ったらしい
なぜこうなった

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