【ガルパン】ダージリン「これが私の料理道!!」 (662)

書き溜めないのでゆっくり

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ダージリン「ふんふんふーん、ふっふっふーん」ガサガサ ギュウギュウ

オレンジペコ「ダージリン様何をされているんですか?」

ダージリン「ペコですか、私はこれから料理修行の旅に出ようと思いますの」フンス

オレンジペコ「そうですか、がんばってください」ペラッ ペラッ

ダージリン「ペコ・・・そのなんと言うか・・・もうちょっと興味を持ってくれてもいいではなくて?」

オレンジペコ「はぁ・・・めんどくさいですね、どうしたんですか?ダージリン様」

ダージリン「ペコ、実はこの前の大会で実感したんです。私にはまだまだ料理が極めれていないと」

オレンジペコ「それで料理修行ですか・・・」

ダージリン「そうですの!では、早速行きますわよ」グイグイ

オレンジペコ「私も行くんですか?」ズルズルズル

ダージリン「当たり前です!一人では寂しいでしょ」

オレンジペコ「はじめから付いてきてくださいと言ってくれればいいのに・・・」ハァ

オレンジペコ「それでまずは何処に行くんですか?」

ダージリン「まずは黒森峰よ!将を射んと欲すれば先ず馬を射よと言うでしょ、みほさんのハートを射止めるためにもまずはドイツ料理を極めますわ」

ダージリン「と言うことでよろしくお願いします」ペコッ

まほ「いきなり来て料理を教えろというかと思えば、そういうことだったのか」

オレンジペコ「すいません急に来てしまって」ペコッ

まほ「なに、気にすることはない。エリカ、もうすぐ昼食の準備が始まる、一緒に行って指導してやってくれ」

エリカ「私が行くんですか!?」

まほ「ああ、こんなことはエリカにしか頼めないからな、よろしく頼む」ポンポン

エリカ「は、はい!!畏まりました」ビシッ

ゴゴゴゴゴゴオオオオ

エリカ「ここが黒森峰のソーセージ工房です」

オレンジペコ「大きな肉挽き機ですね」テクテク

エリカ「本当は豚の解体からやっていきたいんですが今日はそういうわけには行きませんからね、ここから見ていきましょう」

ダージリン「お肉がいっぱいありますわね、全部黒森峰で作られてますの?」

エリカ「そうですね、ソーセージには新鮮な豚肉が必要不可欠ですから、黒森峰では良質な豚を育てています」

オレンジペコ「本当に綺麗なピンク色ですね、脂肪も白くて申し分ないですね」

エリカ「次にこの肉挽き機で肉をミンチにしていきます」 

ゴロゴロゴロ ポイポイ

ダージリン「あの白い塊はなんですの?」

エリカ「あれはドライアイスですね、肉を挽くときの熱で肉の旨味が損なわれるのを防ぐためにああして肉を冷やしているんです」

オレンジペコ「ドライアイスなら昇華して二酸化炭素になるだけで水っぽくはなりませんからね」

ダージリン「なるほど・・・よく考えられてますわね。ところで、黒森峰では各家庭にこんな肉挽き機が有りますの?」

エリカ「え!?ないですよ、何言っているんですか?」

ダージリン「じゃあこんなところを見てもしょうがないではないですか、私は料理を習いに来たんです」

エリカ「・・・チッ!工場見学で凌ごうと思ったけどだめみたいね」

ダージリン「なにか言いまして?」

エリカ「いえなんでもないです、じゃあキッチンへ行きましょう」

オレンジペコ「みほさんを狙っていることがバレているんではないですか?」ヒソヒソ

ダージリン「それでも構いませんは、恋と戦争には手段は選びません」ヒソヒソ

~キッチン~
エリカ「今日はソーセージを作ってみましょう」コトッ

ダージリン「ではみほさんの好みの好きなソーセージの作り方を教えて下さい」

エリカ「・・・今日はオーソドックスな生ソーセージにしましょう」

ダージリン「ちょっと!!」プンプン

エリカ「これが家庭用の肉挽き器です」ガチャン

オレンジペコ「先程のと比べると可愛らしいサイズですね」

エリカ「これを冷蔵庫に入れて冷やしておいてください」

ダージリン「なるほど、熱が掛からないように挽き器ごと冷やしておくのね」フムフム

エリカ「ではこれで肉を弾いていきます、部位はもも肉やロース、バラ肉などを混ぜて使います」

エリカ「硬くプリっとした食感にしたければもも肉を多めに、ジューシーに仕上げたければバラ肉を多くしてください」

ダージリン「なるほど、硬くしたければ・・・・」カキカキ

オレンジペコ「ダージリン様、随分熱心ですね」

ダージリン「ソーセージはみほさんの好物ですからね、しっかりと覚えて食べてもらいますの」

エリカ「今日は肉を200g用意しました。ケーシングの太さにもよりますが今日は一般的な羊の腸を用意しました。ケーシング1mで200g程度の肉を使います」

ダージリン「これが羊の腸ですの、随分硬いですね」ツンツン

オレンジペコ「ダージリン様、これはまだ塩漬けの状態です、これを水で戻して使います」ヒソヒソ

エリカ「これを水につけて優しく洗います、一旦水を捨ててまた水に漬けておいてください」

エリカ「では早速肉を挽いていきましょう、このハンドルを回してください」

ダージリン「こうですね」グルグルグル

エリカ「では肉を入れていってください」

オレンジペコ「行くますよ、ダージリン様」ポイポイポイ

ダージリン「結構力がいりますのね」グイグイグイ

エリカ「できるだけ一定の力加減で弾いてくださいね、肉の粗さに差ができちゃいますから」

ダージリン「ぐるぐるぐる、これ面白いですわね」ニコニコ

エリカ「次は味付けですね、水40gに肉の1%の塩と砂糖を入れてください、味は好みもありますから何度か作って自分にあった味を探してください」

オレンジペコ「一度水に溶くことで味が回りやすくなるんですね」

エリカ「はい。それからこの後、胡椒も入れますからだまになりやすいですからね」

ダージリン「1%というと2gですわね、こんなものかしら?」パラパラパラ

エリカ「ちょ、ちょっと何で量らないのよ!?」

ダージリン「え!? 2gならこのぐらいですわよ?」

エリカ「大体なんてだめよ!きっちり量ってください」

ダージリン「ずいぶん細かいんですね」キリキリ

オレンジペコ「ドイツ人は几帳面ですからね、世界最古の食品法もドイツのビール純粋令と言われてますからね」

ダージリン「なんですのそれは?」

オレンジペコ「ビールの原材料を麦芽、ホップ、水、酵母のみとする事を定めた法律です、これに反するものはビールとはいえなかったんです」

ダージリン「そんなものがあったのね、それにしても細かすぎるんではなくて?これくらい加減でいいじゃない」

エリカ「ダメなものはダメです。キッチリしてください。料理というのは材料と調味料の化学反応です、分量もしっかり守ることが大切です」

ダージリン「そうですのね、はい!これで2gです」

オレンジペコ「料理下手な人に限って分量を量らずに作りたがりますからね」

ダージリン「なにか言いましたかペコ?」

オレンジペコ「いいえなんでもないです」

エリカ「次は胡椒ですね、今日は粗挽き胡椒を0.5%です。これをハーブやスパイスに変えても面白い味にできますよ」

ダージリン「1gですわね。 パラパラ そうだ、せっかくなのでこのハーブも入れてみましょう」

オレンジペコ「ダージリン様、それはチリパウダーですよ、辛くて食べられなくなっちゃいます」トリアゲ

ダージリン「ああ、もう酷い取り上げなくてもいいじゃないペコ・・・」ムー

オレンジペコ「まったく、何で一度も作ったことがないのにアレンジしたがるんでしょう」ハァ

ダージリン「なにか言いましてペコ?」

オレンジペコ「いえ、なんでもないです・・・」

エリカ「ではそれを混ぜあわせてよく練ってください、ひっくり返しても落ちてこないくらいですよ」

ダージリン「こうですね、グイグイグイっと」


エリカ「次はタネ空気を抜きます、団子状にしてボールに叩きつける感じで空気を抜いてください」

オレンジペコ「空気を抜かないと温めた時爆ぜる原因にもなりますからね」

ダージリン「よいしょ、よいしょ」ペチーン ペチーン

エリカ「ではこの絞り袋に入れてください」

ダージリン「ソーセージと言うと専用の器械がいると思っていましたが、普通の絞り袋でもできるんですのね」

オレンジペコ「専用の口金がいりますけどね、これなら300円程度で売ってますからね」

エリカ「その口金にさっきの羊の腸を被せてはめていきます」

ダージリン「なんだかあれみたいですわね/////」

オレンジペコ「ダージリン様、はしたないですよ」

エリカ「では絞っていきましょう。まずは少し絞り出した肉を捨てます」

ダージリン「なんだかもったいないですわね」ポイッ

エリカ「じゃあ、腸の先っちょを結びましょう」

ダージリン「よいしょっと」グルングイイイ

エリカ「ゆっくり絞り出してくださいね、勢い良くやると爆ぜますよ」

ダージリン「ぐぐぐぐぐ」グニュウウウウン

ダージリン「ペコ!!ペコ!!見てみなさいソーセージですよ」

オレンジペコ「本当ですね、よく見るソーセージです」

エリカ「初めてでは結び目を作るのは難しいので、一気に絞り出しちゃってください」

ダージリン「むむむむ」グニュグニュグニュウウウウウン

エリカ「絞り終わったら最後をもう一度縛ってください、後は好みの長さで2、3度捻じれば完成ですよ」

ダージリン「こんなものかしら?」グルグル

オレンジペコ「ちょっと長いんじゃないですか?」

エリカ「最後にねじったところをハサミで切れば完成です」

チョキン チョキン
ダージリン「見て見てペコ!!ソーセージが出来ましたわ」ワイワイ

エリカ「これを燻製にしても良いんですが今日は肉の新鮮さを味わうためにグリルとボイルにしましょう」

エリカ「焼く時はフライパンよりも魚用のグリルがいいですよ。茹でる時は沸騰させ過ぎに気をつけてくださいね」

オレンジペコ「生のソーセージはフライパンにこびりついて皮が破れちゃいますからね」

エリカ「片面ずつひっくり返しながら15分も焼けば完成です」

ダージリン「出来ましたわ、ペコどうです、私もソーセージが作れましたわ」

オレンジペコ「美味しそうな焼き目ですね」ジュウウウウ

エリカ「隊長、完成しました」

まほ「エリカか!?よし全員降車、大休止とする」

ワー ワー ワー

まほ「随分いい香りをさせているな」クンクン

ダージリン「私達でソーセージを作りましたの、まほさんも召し上がってください」

まほ「ああ頂くとしよう、エリカ全員に”あれ”を配ってくれ」

エリカ「はい!了解です隊長」タッタッタッ

エリカ「お待たせしました」ガチャン

ダージリン「随分真っ黒ですわね、なんですのこれは?」

まほ「黒森峰特製のシュヴァルツビールだ、ソーセージに合うぞ」グビッ

オレンジペコ「ドイツの黒ビールですね、ロースとモルト特有のキレとコク、鼻を抜けるフルティーな香りが特徴のビールですね」

エリカ「肉料理との相性は抜群よ、マスタードを付けてかぶりついてみなさい」

ダージリン「ではいただきましょう」カプッ ブリュン ジュワワワアアア

ダージリン「んん~美味しいですね!パリッとした皮と中からあふれる肉汁がたまりませんわ」パクパク

まほ「そこにこの黒ビールを流し込むんだ」グビグビグビ

ダージリン「グビグビグビ  プフゥ~すっきりとしていて飲みやすいですわね、これなら幾らでも食べられますわね」パクパク

オレンジペコ「このボイルしたソーセージも美味しいですよダージリン様、プリッっとしていてとってもジューシーです」

ダージリン「ふふふ、これでソーセージ作りをマスターしてしまいましたわ。これでみほさんに一歩近づきました」

エリカ「何言ってるの!こんなんじゃまだまだ足りないわよ。ドイツには1500種類を超えるソーセージがあるのよ、これだけ覚えただけじゃみほを満足なんてさせられないわよ」

ダージリン「せ・・1500・・・そんなにあったんですの」

オレンジペコ「地方ごとに独特のソーセージがありますからね、ダージリン様どうされますか?覚えて帰りますか?」

ダージリン「ちょっと目眩がしますわ・・・もう少し腕を上げてからにしましょう・・・」クラクラ

まほ「ダージリンもうよかったのか?」

ダージリン「ええ、今日はありがとうございました」ペコ

まほ「ふふ、頑張ってみほのために料理を覚えてくれ」

ダージリン「あら?エリカさんのお味方では無かったんですの?」

まほ「みほを慕ってくれる者は多いほうが良いからな」クス

ダージリン「それではごきげんよう ペコッ またお会いしましょ」

まほ「ああ、また会おう」

ダージリン「エリカさんもごきげんよう、今日は助かりましたわ」

エリカ「ええ、でもみほは譲らないわよ」

オレンジペコ「ありがとうございました」フリフリ

オレンジペコ「これで料理修行も終わりですね」フゥ~

ダージリン「何言ってますの?まだ旅は始まったばかりですよ」

オレンジペコ「ええ!?まだ他にも行くんですか?」

ダージリン「当たり前よ、みほさんのハートを射止めれるような料理を作れるまで続けます」

オレンジペコ「それって終わらないんじゃ・・・」

ダージリン「ペコ?なにか言いましたか?」

オレンジペコ「いいえ、ところで次は何処へ行くんですか?」

ダージリン「そうですね・・・・次はもう少し難易度の低い所にしましょう」

オレンジペコ「・・・疲れたんですか?」

ダージリン「いきなりソーセージはハードルが高かったみたいです・・・」

今日はここまで次は何処に行こうか未定

オレンジペコ「ダージリン様きょうはどちらに向かわれるんですか?」

ダージリン「今日はサンダースに行こうと思いますの、あそこならうちと大してレベルも変わらないから簡単なはずよ」

オレンジペコ「最初の意気込みはどうしたんですかまったく・・・」ハァ

ダージリン「料理があそこまで大変なんて思ってなかったのよ、その点サンダースならきっと簡単なはずですわ」

オレンジペコ「そんな低い志ではみほさんのハートを射止めるのは無理そうですね」

ダージリン「少しずつよ、少しずつレベルを上げていくだけですわ・・・」

オレンジペコ「では、早速行きましょうか」

ケイ「それでうちに来たってわけね」

アリサ「なんだか随分馬鹿にされていますね」

ダージリン「と言うわけでよろしくねケイ」ペコッ

オレンジペコ「「すいませんよろしくお願いします」

ケイ「OK!でも料理ねえ、何を作ろうかしら?」ムフムフ

オレンジペコ「できるだけ簡単な物にしてあげてください」

ダージリン「ペコッ!」プンプン

ケイ「ハハハッじゃあサンダースの感謝祭に欠かせないローストターキーを作りましょ」

ダージリン「七面鳥の丸焼きですね、それなら私もクリスマスに食べたことがありますわ」

オレンジペコ「イギリスではクリスマスに欠かせませんからね」

ケイ「アメリカでもそうよ、でもなんといっても11月の感謝祭ね、サンダースもこの日は祝日なのよ、七面鳥を焼いてみんなでお祝いするの」

オレンジペコ「アメリカでは感謝祭の日に屠殺される七面鳥を大統領が恩赦で開放してあげるそうですよ」

ケイ「サンダースでは代わりに生徒会長がしてるわね、じゃあ早速作りましょうか」

ダージリン「そうですね!これでいつ、みほさんとクリスマスを過ごすことになっても大丈夫ですわね」ニコニコ

ケイ「じゃあ早速作るわよ、まずは七面鳥の下ごしらえね」

ダージリン「あらそのまま焼くのではないんですの?」ハテッ

ケイ「ダメよそれじゃあ!ちゃんとブライニングしてしっとりジューシーな七面鳥にしなくちゃ」

オレンジペコ「肉の下味の付け方一種ですね、こい塩水に肉を漬け込んで味をつけるんです」

ダージリン「へ~そんな風にしてたんですね」フムフム

ケイ「じゃあまずはブランニング液を作るわよ、まずは水を1ガロン用意するわ」

ダージリン「1ガロンですね」ドボドボドボ

ケイ「ちょっと、これじゃあ多すぎるわよ?」

ダージリン「えっ!? 確かに1ガロン入れましたわよ」

オレンジペコ「ダージリン様、アメリカの1ガロンは3.8㍑ですよ」

ダージリン「そうでしたの?まったく何で合わせないのかしら」プンプン

オレンジペコ「面倒なので、ここはリットル単位に合わせましょう」

ケイ「まったく面倒くさい国ね」ハァ

ダージリン「まったく面倒な国ですこと」ハァ

オレンジペコ「はいお水3.8㍑です」ゴト

ケイ「じゃあそれに塩と砂糖を入れるわね、3/4カップってところね」サササー

ダージリン「量らなくても良いんですの?」

ケイ「良いのよ、料理は芸術なんだから感性の赴くまま入れればいいのよ」

オレンジペコ「この間の学園とはだいぶ違うようですね」

ケイ「あとはスパイスね、今日は黒胡椒にローリエとローズマリー、パセリを入れるわ」

オレンジペコ「どのくらい入れるんですか?」

ケイ「胡椒はスプーン2杯くらいね、ローリエは2,3枚、ローズマリーとパセリは1本ずついれればいいわ」

ダージリン「これに七面鳥を漬けるんですのね」ツンツン

ケイ「そうよ、七面鳥はしっかり解凍しておいてね。水気をしっかり拭きとってブライニング液に漬け込んでね」

オレンジペコ「どのくらい漬け込むんですか?」

ケイ「今日の七面鳥は9kgだから一晩くらいね、小さい若鶏で作るなら5時間位、鶏もも肉なら2時間ってところね」

オレンジペコ「今日は時間の関係でもう漬け込んだものを用意しました」ガタッ

ダージリン「誰に向かって言ってますのペコ?」

オレンジペコ「なんでもないですダージリン様」

ケイ「次は中に詰めるスタフィンを作るわよ」

ダージリン「スタフィー?」

オレンジペコ「スタフィンですダージリン様」

ケイ「今日はベーコン1パック(5枚程度)に玉ねぎ1個、人参にセロリを1本ずつそれからバケットを半分よ」

ダージリン「バケットってフランスパンですわよね?」

オレンジペコ「そうですね、70~80cmのものをバケットといいますね」

ケイ「じゃあ材料を切っていくわよ、全部5mm角に切ってね」

ダージリン「ずいぶん細かいんですのね」トントントン

ケイ「じゃあスタフィンを作っていくわよ、まずは温めたフライパンにオイルを敷いてベーコンから炒めていくのよ」

ダージリン「わかりましたわ」ジュージュー

ケイ「次は野菜よ、最後にバケットを入れて塩コショウで味を整えてね」

ダージリン「随分しっとりしてきましたね」

ケイ「もう良いわよ!バットに移してしっかり冷ましてね」

ケイ「じゃあ七面鳥に詰めていくわよ、奥までしっかり詰め込んです」

ダージリン「よいしょ、よいしょ」グイグイ

オレンジペコ「パンパンになりましたね」

ケイ「最後におしりをタコ糸で縫い付けるのよ」

オレンジペコ「料理用の縫い針がなければ爪楊枝で留めるだけでも良いですよ」

ケイ「OK!いい出来ね。次は表面に溶かしバターを塗るのよ」

ダージリン「溶かしバターね。そう言えば昔、世界の料理ショーって番組がありましたね」ヌリヌリ

ケイ「カナダの番組ね、主演のグラハム・カーがもこみちさんのオリーブオイル並にバターを使ってたわね」

オレンジペコ「追いオリーブオイルならぬ追い溶かしバターなんてよくやってましたね」

ケイ「じゃあ焼いていくわよ、鉄板にたまねぎの輪切りを敷き詰めてその上に七面鳥を置くのよ」ドシーン

ケイ「じゃあオーブンで焼いていくわよ」

ダージリン「温度は何度くらいですの?」

ケイ「そうね170℃てところかしら、焼き時間は3時間から4時間よ」

ダージリン「随分焼くんですのね?」

ケイ「焦げやすいから焦げる前にアルミホイルを巻いてあげてね。そうしたらオーブンでじっくり焼くのよ」

ダージリン「後は焼くだけですのね、ふぅ~疲れましたわ、これで少し休めますわね」

ケイ「何言ってるの、この後30分おきに下に落ちた肉汁をかけながら焼いていくのよ」

ダージリン「まだありましたの!?」

ケイ「そうよ、美味しいものを作ろうと思ったら手間を惜しんじゃダメなのよ」

~3時間後~
ケイ「そろそろね、焼き加減を見てみましょ」

ダージリン「焼き加減はどうやって測りますの?」

ケイ「いつもは温度計で測るわね80℃になったら完成よ!温度計がない時は金串や竹串を刺すのよ」

ダージリン「こうね」ブスウウ

ケイ「中から透明な肉汁が出て来ればOKよ、生焼けだと血が混じって赤くなるから追加で焼いてあげてね」

ダージリン「これは透明だから大丈夫ね」

ケイ「さあ完成よ、お皿に盛り付けるわよ。茹で野菜やパセリなんかで飾り付けしてあげてね」

ダージリン「ふうう、出来ましたは!どうですペコこれでクリスマスも完璧ですわ」

オレンジペコ「これは美味しそうですね、皮もパリパリでいい匂いです」クンクン

ケイ「早速食べましょ、切り分けるわよ」カチャカチャ

アリサ「隊長、ワインも持ってきました」トクトクトク

ケイ「やっぱり感謝祭には七面鳥と赤ワインね」

ダージリン「ではいただきましょう!」カチャカチャ パクリ

ダージリン「ん~皮はパリッとしていてお肉はしっとりジューシー、今まで食べていたローストターキーとは比べ物になりませんわ」

オレンジペコ「ブライニングの効果ですね、パサパサになりやすい七面鳥がしっとりとしていて本当に美味しいです」パクパク

ダージリン「七面鳥ってこんなに美味しかったんですのね、ハーブの香りと肉の旨みがたまりませんね」

ケイ「どう?これがサンダースの力よ!!このクランベリーソースや焼けた煮汁を煮詰めたグレイビーソースをつけるともっと美味しいわよ」

オレンジペコ「ローストターキーといったらグレイビーソースですね。イギリスでもおなじみですね。肉汁の旨味がたまりません」パクパク

ダージリン「私はクランベリーソースが好みですね・・・・ってこの立体的なものはなんですの?」

ケイ「なにってクランベリーソースよ?」

ダージリン「なんですのペコこの円柱は ヒソヒソ」ツンツン プルルーン

オレンジペコ「恐らく缶詰のクランベリーソースですね、缶から開けてそのまま出したんでしょう」ヒソヒソ

ダージリン「だからってあんなふうに固まりますの?」ヒソヒソ

オレンジペコ「アメリカのクランベリーソースには砂糖がたっぷり入ってますからね。ジャムのようになっているんでしょう」

ダージリン「そういうこのですか・・・パクッ んん!!?食べてみるといけますね」

ケイ「どう?これが感謝祭の晩餐よ」

ダージリン「ええとっても美味しかったわ、これでまた一つみほさんに近づきましたわね」ウンウン

オレンジペコ「まだ肉料理を2つ覚えただけですけどね」

ダージリン「でもこれで肉料理は完璧ですね!!」

ケイ「肉料理が完璧??」ピクッ

ダージリン「ええ、もうサンダースの肉料理はマスターしました、後は魚料理でも勉強しに行きましょうかね」

ケイ「ダージリンは肉料理をこの程度でマスターしたつもりなの??」ドドドド

ダージリン「ええ、どうしたのケイそんなに怖い顔をして?」

ケイ「アリサ、オペレーションB.B.Q発令よ、ダージリンに肉料理の真髄というモノを教えてあげるわ」

アリサ「YESMAM!!」

ダージリン「どうしましたのケイ?」

ケイ「せっかくサンダースに来たんだから特製のバーベキューを食べていってね」ニコ

ダージリン「ケイ??」

ケイ「まずはバーベキュープルドポークよスパイスを摺りこんだ豚肉を低温のチャコールを使ったオーブンで8時間焼くのよ、途中で何度もバーベキューソースを塗るからね」

ダージリン「は・・・8時間・・・・」アワワワワ

ケイ「途中で温度が高くなり過ぎないようにオーブンにはつきっきりよ、さあ楽しくなってきたわね、みんな準備はいい?」

サンダース生「yeahaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!!!!!」

オレンジペコ「ダージリン様、私は先に帰ってますね」コソコソコソ

ダージリン「ちょっとペコ・・・まってちょっとペコオオオオオオオオオ」グイグイグイ

ケイ「楽しい時間はこれからよダージリン」ズリズリズリ

ケイ「部位ごとに美味しい焼き方を教えてあげるからね、豚が終わったら次は牛よ」ズリズリズリ 

ダージリン「いやあああああああああああ」 ズリズリ ギイイイイイイイ バタンッ!!

今日はここまでもしかしたら夜にまた書くかも

ダージリン「うううう~ターキがターキが襲って・・・」ウーンウーン

オレンジペコ「大丈夫ですかダージリン様」フキフキ

ダージリン「・・・お肉が・・・もう許して下さい・・・」ウーンウーン

ダージリン「バーベキューはもう嫌あああああ」ガバアア  ハァハァ

オレンジペコ「だ、大丈夫ですか!?!?」

ダージリン「ハァハァ、ひどい目に合いましたわ・・・」ポタポタ

オレンジペコ「一体何があったんですか?」

ダージリン「・・・三日三晩延々とバーベキューをしていましたわ・・・終わっても終わっても次々お肉が出てきて・・・」

オレンジペコ「そ、それは凄いですね」ハハァ・・・

ダージリン「あの方たちときたら最後にはバーベキューの肉が焼ける間に肉を焼こうなんて言い出しますのよ」

ダージリン「厚底ブーツみたいな分厚いステーキを何枚も・・・」ガタガタ

オレンジペコ「低温で煙で燻すように焼くバーベキューとグリルで焼き上げるバーベキューは別腹ということですね」

オレンジペコ「でも美味しくはなかったんですか?」

ダージリン「美味しかったですわ、特にじっくりと時間を掛けて焼かれた豚は触っただけでもホロホロと崩れるような柔らかさでした・・・」

ダージリン「それを特製のバーベキューソースと一緒にバンズに挟んだサンドイッチは本当に美味しかったです。柔らかくほぐされてお肉と燻したことでもたらされたスモーキーな香り、コクのあるソースが絡まり豚肉の旨味を最大限に引き出していました・・・」

オレンジペコ「じゃあ良かったじゃないですか。今日は何処に行きますか?」

ダージリン「・・・・牛肉とスパイスの組み合わせも・・・酸味のきいたパイナップルが・・・」ブツブツブツ

オレンジペコ「本当に大丈夫ですかダージリン様」ペシペシ

ダージリン「・・・・ハッ!! ええ大丈夫ですわ、今日の修行先でしたわね」

オレンジペコ「はい、何処に行きましょうか」

ダージリン「今日は知波単学園に行こうと思います」

オレンジペコ「・・・・お肉」ボソッ

ダージリン「ひぃぃぃぃぃぃぃ」ガクブル

~知波単学園~
オレンジペコ「というわけで今日はよろしくお願いします」ペコ

絹代「はい!!こちらこそよろしくお願いします」ペコ

ダージリン「・・・・お肉はもう嫌・・・・」ブツブツブツ

絹代「だ、ダージリン殿は大丈夫ですか?」

オレンジペコ「ダージリン様、ダージリン様。知波単学園につきましたよ」ペシペシ

ダージリン「・・・これは失礼、今日はよろしくお願い致しますわ」ペコ

絹代「はい、ではこちらへどうぞ」

絹代「それでは料理指導ということでしたがどんなものがよろしかったですか?」

ダージリン「そうですわね・・・さっぱりとしたものがいいですわね。あと、きゅうりを使った料理も教えていただけますか」

絹代「さっぱりとしたものにきゅうりですね・・・・ふーむ」ムムム

絹代「では冷汁と素麺ではいかがでしょうか」

ダージリン「分かりました。では、その二品でおねがいしますわ」

オレンジペコ「冷汁というとあの宮崎県の郷土料理ですか?」

絹代「今日はそちらではなく江戸時代の夏の名物料理です」

絹代「白瓜で作ったりもするんですが、今日はきゅうりで作りましょう」

ダージリン「ではお願いしますわ」

絹代「ではまず、出汁を取りましょう。昆布を濡れ布巾で拭いてから水に付けます」

ダージリン「どうして拭くんですの?」

絹代「昆布の表面についている粉がありますよね、これも実は旨味成分なんです」

オレンジペコ「マンニトール、糖アルコールの一種ですね」

絹代「はい!なのでこれを取り過ぎないように布巾でホコリや砂を拭き取るんです」

絹代「一晩水に漬けた昆布を鍋ごと火にかけます」

ダージリン「ふむふむ」カチッ

絹代「この時、絶対に沸騰させないでください」

ダージリン「沸騰させないように・・・」カキカキ

オレンジペコ「ダージリン様、今日は一段と集中されてますね」

ダージリン「なんといっても和食ですからね、みほさんも食べ慣れた味でしょう。しっかり勉強しておかないといけませんからね」

絹代「もう少しで湧いてきますね、では昆布を取り出してください」

ダージリン「つるつる滑りますわね」ツルンツルン

絹代「沸騰したら次は鰹節を入れます、これを全部入れてください」ワサワサ

ダージリン「随分多いんですわね、こんなに入れるものなんですか」

絹代「今日は一番だしを作るので1リットルに対して50グラムは入れてください」

ダージリン「一番だし?」

オレンジペコ「吸い物や茶碗蒸しなんかに使われる出汁ですね、大量の鰹節を短時間で抽出することでカツオの旨味だけを引き出して、苦味や臭みを抑えた出汁のことです」

ダージリン「美味しいアイスティーを作る時みたいですわね」フムフム

絹代「鰹節を入れたらもう火は切ってください、鰹節が沈んだらサラシで漉して完成です」

ダージリン「カツオのいい香りがしますわね」クンクン

絹代「今日はダージリン殿がいらっしゃるとお聞きしたので本枯節の3年ものの雌節を用意しました。削るのは3年ものともなると固たすぎて危ないのでうちの福田にさせておきました」

福田「頑張りましたであります」フンス

ダージリン「本枯とか雌節とか3年ものってどういう意味ですの」ヒソヒソ

オレンジペコ「本枯節は焙乾を行った後カビ付けを行って水分を極端まで少なくした鰹節のことです」

ダージリン「カビが生えた鰹節なんですの!?」

オレンジペコ「カビが生える際にカビが水分を消費するんです、そのカビを落として何度も繰り返すんです。最後にはカビすら生えないほど水分量が減るんです」

ダージリン「なるほど、そういうからくりだったんですの・・・でも・・・」

オレンジペコ「大丈夫ですよダージリン様、カビが生えただけで直接食べるわけではないですからね。それに、使われるカビも麹カビの一種で安全です。その本枯を3年熟成させたものということでしょう」

ダージリン「雌節と言うのは?」

オレンジペコ「カツオの身の腹側で作った鰹節のことです。雄節と雌節に別れるんです。小さいカツオで作った亀節なんてのもありますよ」

ダージリン「それはなにか違いがあるんですの?」

オレンジペコ「腹がわの雌節は脂肪が多いのでコクがあると言われてますね、その逆に雄節は脂肪が少なく筋肉が多いのですっきりとしていますがアミノ酸が多く強い旨味がありますね」

絹代「よくご存知ですね流石はオレンジペコ殿、今日は冷汁にするので冷たい分コクを強くしようと雌節を用意しました」

オレンジペコ「紅茶で言うとF.T.G.F.O.P.の茶葉を用意していただいたという意味です」

ダージリン「まぁ~そうでしたの、それはありがとうございますわ、なんとお礼を言ったらいいのか・・・」ポロポロ

絹代「ああの・・・ええっと・・そのふぃななんちゃらぺこーと言うのは?」

オレンジペコ「紅茶の等級のことですフィナー・ティピー・ゴールデン・フラワリー・オレンジ・ペコー」

ダージリン「特に品質の良くゴールデン・ティップスを多く含んだ最上級品という意味ですわ」

オレンジペコ「ゴールデンティップスとは茶の木の表面に生えている新芽のことです」

絹代「なるほど、手摘み新茶のようなものですね、勉強になりました」ペコッ

ダージリン「いえいえ、こちらこそこんないいものを用意していただいてありがとうございますわ」

絹代「ということはオレンジペコ殿も成長するに連れて名前が変わっていくということですね!!」フンス

ダージリン「一番劣るのがペコー、その上がブロークン・オレンジ・ペコー、オレンジペコーとなっていますね。あなたはまだまだ変身が残っているそうですよ」クスクスクス

福田「激しい怒りで伝説のグロリアーナ生、ゴールデン・フラワリー・オレンジ・ペコになるんですね」

ダージリン「そうですわ」クスクス

オレンジペコ「嘘を教えないでくださいダージリン様」プンプン

絹代「ではこの出汁で味噌汁を作っていきます」

ダージリン「冷汁とは味噌汁のことでしたのね」

絹代「途中までは一緒ですね、冷まして飲むのですこい薄めにしておいてください」

オレンジペコ「汁物は冷めると辛くなりますからね」

ダージリン「味噌を溶くんですね、シャカシャカ こんなものかしら」

絹代「少し失礼 スー、ゴクン、そうですねもう少し濃くてもいいですね」

ダージリン「汁物は味を見ながら味付けできるので良いですわね」

絹代「何度も作っていればあたりを何回も見ずにさっと付けれる様になりますよ」

絹代「ではこれを冷蔵庫で冷やします。江戸の頃は井戸水で冷やしていたそうですよ」

ダージリン「では冷やしますね」バタンッ

絹代「じゃあ次は胡瓜ですね、縦に半分に割ってタネを取ります」

ダージリン「ここは捨ててしまうんですね」タンッ スススウウ

絹代「どうしても水っぽくなりますからね、それを斜め薄切りにしてください」

ダージリン「なかなか難しいですわね」トス トス

絹代「む!? ダージリン殿もっと薄く、それでは分厚すぎます」

ダージリン「え!? こ、こうですか?」スト スト

絹代「これなら良いですよ、残りも全部同じ薄さに切ってください」

ダージリン「全部ですね・・・・・」ストストスト

オレンジペコ「気をつけてくださいねダージリン様」

ダージリン「話しかけないですださい、集中できません」プルプル ストスト 

絹代「次はみょうがとしょうがを千切りにします」

ダージリン「しょうがはジンジャーよね、みょうがは?」

オレンジペコ「ジャパニーズジンジャーですダージリン様」

ダージリン「では、どっちもジンジャーなんですね」

絹代「しょうがは薄くカツラにするか、繊維にそって薄切りにしてください。それを重ねて細切りにすれば針生姜になります。みょうがは縦半分に切って根本をV字に切り取ってから千切りにします」

ダージリン「なかなか難しいですわ」ソロソロソロ

絹代「まだ太いです、水に晒した時に華が咲くように広がるまで細くです」

ダージリン「ひいいいいいいい」ストスト

絹代「まだまだ太い、このぐらいは細くしてください」スススススススト フワァァァァァン

ダージリン「凄いですわ・・・・・」ポケッー
オレンジペコ「流石ですね・・・・」ポケェー

絹代「いやいやそんなことは」テレテレ

絹代「次は胡瓜をさっと茹で氷水に落として水気を切ります、茹でるのはさっと、色が出る程度でいいですよ」

ダージリン「しゃぶしゃぶしゃぶこんな感じですわね」パチャ

オレンジペコ「火の入った胡瓜も綺麗な色ですね」

絹代「最後に先ほど冷やした味噌汁をキッチンペーパーで漉します」

ダージリン「味噌汁を漉すんですの?」

絹代「味噌風味のすまし汁なんです、何度か濾して濁りがなくなるまで漉します、最後に碗に盛って薬味を入れたら完成です」

ダージリン「随分シンプルですわね」

絹代「この料理の時は汁物ですが陶磁器の碗を使ってくださいね、木の椀では冷やせませんからね」

ダージリン「わんわん?何がないやらわかりませんわね」

オレンジペコ「恐らく木偏の椀と石偏の碗ですね、きょうの料理は冷やして食べるので陶器の器で冷たく食べようということでしょう」

絹代「茶漬け茶碗でもいいですしガラスの器でも涼しげがあっていいですよ」

絹代「次は素麺ですね、実は素麺は日本で一番古くからある麺料理なんですよ」

ダージリン「あらそうなんですの、てっきりうどんかそばかと思っていましたわ」

オレンジペコ「素麺は平安時代の文献にも登場しているそうですよ。江戸の頃には今のように七夕に素麺を食べる風習があったそうです」

絹代「今日は豆腐麪を作ろうと思います」

ダージリン「豆腐でできた素麺ですの?」

絹代「それもありますが今回も江戸時代の料理です、豆腐百珍という本をご存知ですか?」

ダージリン「聞いたことがありませんわね」

オレンジペコ「天明2年に刊行された江戸の豆腐料理を網羅した料理本ですね」

絹代「はい、今日はその豆腐麪を作ります」

ダージリン「豆腐料理だけで100品もあるんですか・・・・」

オレンジペコ「その後あまりの人気に続編や鯛料理百珍や大根などでも刊行されたようですよ」

絹代「今日は夏らしい素麺と豆腐を使った料理がありますのでそれを作りたいと思います」

絹代「材料は素麺と木綿豆腐、青菜、今日は小松菜を用意しました材料は以上です」

オレンジペコ「こちらも随分とシンプルですね」

絹代「まずは素麺を茹でます、少し芯が残るように仕上げてください」

ダージリン「パスタみたいですわね」パラパラ

絹代「では中華鍋を温めごま油を敷いて温め、水気を切ったもめん豆腐を手でちぎりながら入れて炒めてください」

ダージリン「こうですね」チギチギチギ ジュウウウウウウ

絹代「ではそこに青菜を入れてさっと混ぜあわせます」

ダージリン「ホッホッよっと」ジュウワアアア

絹代「そこに醤油を回し入れてください、最後に茹でた麺を入れて混ぜあわせれば完成です」

ダージリン「ほっほっほっ ジュウウウウウ」

絹代「味をみて足りなければ醤油を足してください」

オレンジペコ「随分簡単な料理でしたね」

絹代「ささ、席を用意してありますから、そちらへ行きましょう」

ダージリン「わ~見てみなさいペコ、川の上にベランダができていますわ」ワイワイワイ

オレンジペコ「納涼床ですね、これは風情がありますね」

絹代「どうですか知波単名物の納涼床は」

ダージリン「素敵ですわね、最近蒸し暑くなってきましたしこの浴衣も気持ちいいです」クルクル

オレンジペコ「よくお似合いですよダージリン様」

絹代「夏はこれに限りますよ、さあさあ食事にしましょう」パタパタ

絹代「ではまずは冷汁をどうぞ」コト

ダージリン「胡瓜の冷汁ですね、いただきますわ」コクコク

ダージリン「ふぅ~体の熱気がすべて出て行くようですね」スッキリ

オレンジペコ「冷たい味噌風味のすまし汁ですね、最高級の出汁の旨味と味噌のコクがありながら、味噌汁独特のざらつき感がなくてすっと入ってきますね」

ダージリン「それにこの薬味が良いわね、熱い日なのに生姜とみょうがで体の熱が取れるようね」

絹代「どうですか、夏バテにはこれが一番ですよ」

オレンジペコ「これはいいですね、井戸水で冷やすことでキンキンではなく体に入りやすい温度になってるのがいいですね、胡瓜のシャキシャキとした食感も食欲を増しますね」

絹代「次は豆腐麪ですどうぞ」コト

ダージリン「つるつる・・・ん~これも美味しいですわ、ごま油で炒めた豆腐の適度なボリューム感と青菜のシャキシャキとした食感、それを細く淡白な素麺が繊細な食感を包み込んでますわ」

オレンジペコ「この素麺がいいですねごま油の香ばしさと青菜の清涼感、醤油の味をうまく吸っていますね、食べれば食べるほど食欲が湧いてくる感じです」

絹代「喜んでいただけたようでよかったであります」ふぅ~

ダージリン「こちらこそありがとうございました、こんな素敵な夜が過ごせて最高でしたわ」

オレンジペコ「ダージリン様も食が戻ってよかったですね」

ダージリン「そうですわね、先ほどの料理を食べていたらもっと食べたい気分になってきましたわ」

絹代「そう言われると思って準備させておきました、福田~」パチパチ

福田「お待たせしました、鰹の刺身とカツオの筒切りキジ焼き風です、ごはんも炊いてきましたであります」

絹代「初鰹でまとめてみました。ささ、ダージリン殿も一献、夜はまだまだ長いですよ」

ダージリン「これは美味しいわね、カツオの香りと日本酒の相性はいいわ」

絹代「生元(きもと)作りの純米酒です、生元作りは日本酒製法の中で最も伝統的なものです、今日の江戸づくしには合うかと思いまして用意しました」

ダージリン「キメの細かい味わいですわね、まったりとした吟味がありながらすっと消えていくようにお腹の中に落ちていきますね、温かい肴にも冷たい肴にも相性抜群ですね」

絹代「そう言っていただけるとは感謝感激ですね、ささもう一献」トトト

ダージリン「よーし、今日は徹底的に飲むわよー」

(高校生だったよな…?いや…数年後の話なのか…?)

チュンチュン チュンチュン
ダージリン「ううう~頭が痛いですわ・・・・」

オレンジペコ「ダージリン様起きてください、もう朝ですよ」パンパン

ダージリン「もうダメですわ死んでしまいます・・・・」バタッ

オレンジペコ「馬鹿なことをしてないで西さんは訓練があるともう行ってしまいましたよ」

オレンジペコ「西さんが朝ごはんを作ってくれましたからいただきましょ」

ダージリン「うう~まともに食べられそうもないですわ・・・」

オレンジペコ「そうおっしゃられると西さんがおかゆを用意してくれました」

ダージリン「おかゆ??」

オレンジペコ「朝粥といって祇園で夜遊びした今日の旦那衆のために作られたのが始まりらしいですよ。京都の老舗の味を再現してくれたそうです」

ダージリン「あむあむ・・・おいしいですわ、このトロッとした餡がたまりませんね」

オレンジペコ「こういった細かい気配りを今回は覚えて帰りましょ」

ダージリン「そうですわね・・・ふぅ~染み渡りますわ」

今日はここまで ありがとうございました
>>75あくまでもお米のジュース、サンダースで飲んでいるのは発酵ぶどうジュース、ドイツでは麦ジュースです
そのへんは前作の続き的な位置取りです

次回の訪問先は未定 何か希望があればやるかも

秋山優花里の紅茶講座

優花里「どうも不肖秋山優花里です、本日は司会をさせていただきます」

ダージリン「解説のダージリンです皆様よろしく」

優花里「今回は紅茶の解説ということですが、ダージリン殿はどんな紅茶がお好きですか?」

ダージリン「私はやはり・・・・ダージリンですね。マスカットを思わせるフルティーな香りと、極上の爽快さを感じさせる渋み。そしてなんといっても深みのあるコク。紅茶のシャンパンともいわれる所以ですわね、特に私はダージリンの中でもセカンドフラッシュが好みですわね、美しい琥珀色は最高級の紅茶の名に恥じない輝きですわ」

優花里「わわわわ、いきなり飛ばし過ぎであります、ダージリン殿」

ダージリン「これは失礼しました」フフフ

優花里「そもそもダージリンとはどういった紅茶なんですか?」

ダージリン「ダージリンとはそもそもインドの地名ですの、西ベンガル州の最北に位置するインド有数の避暑地でネパールやブータンに挟まれた交易の街ですの」

ダージリン「街の中心でも標高が2300mにもなる高地で日中と朝夕の寒暖差が激しく一日に何度も霧がかかりますの、この霧をヒマラヤの冷たい風が晴らすことでダージリン独特の風味が生まれますの」

優花里「なるほど・・・そういった土地だからこそ生まれる味わいだったんですね」

ダージリン「それからダージリンはインドでは唯一、中国種の茶樹で作られる紅茶ですの」

優花里「お茶の木にも種類があるんでありますか?」

ダージリン「もちろんです、インドで主に育てられているインド種は葉が大きく繊維も粗く寒い地域では育ちませんの、中国種は色が濃くツルリとした葉っぱが特徴ですね、日本の茶葉もこちらになりますの」

優花里「茶葉にも種類があるんですね、ところで先ほどおっしゃていたセカンドフラッシュとはなんでありますか?」

ダージリン「セカンドフラッシュとは紅茶のクオリティーシーズンの一つです。言うなれば紅茶の旬と言ったところでしょうか、ダージリンの茶葉は一年を通して3回収穫しますの。3~4月にファーストフラッシュが、5~6月にセカンドフラッシュ、10~11月にオータムナルが収穫されますわ」

ダージリン「アッサムなんかは一年を通して収穫できますの。クオリティーシーズンではその時期ごとに特徴や味わいが違いますのよ」

優花里「それぞれどんな違いがあるんですか?」

ダージリン「そうですね・・・ファーストフラッシュですと一年目の最初の収穫ということでゴールデンチップを多く含んでいて希少性の高い茶葉ですね。発酵期間が他の2つに比べて短いため日本茶や中国茶のように緑色をしているのも特徴ですね」

ダージリン「飲み口も新茶独特の爽やかさがありますね紅茶というより烏龍茶や中国茶といったところですね。ただ、あまり飲み慣れない人には紅茶っぽさが少なく水色も独特の緑がかった白茶の様な色をしているので好みが分かれるお茶ですね」

優花里「ゴールデンチップは茶葉の先端のくるりと丸まった状態の芽のことですね、芯芽ともいわれたりしますね。まだ開いていない丸まった状態の茶葉でうぶ毛が生えているのが特徴ですね」

ダージリン「ゴールデンチップが多いということはそれだけ茶葉が若いということですわ」





ダージリン「セカンドフラッシュは味、香り、水色ともにファーストフラッシュよりも強くなりますね。最高級のダージリンの多くがこのセカンドフラッシュから生まれますわ」

ダージリン「ダージリン特有のマスカットフレーバーも楽しむことが出来ますわ」

優花里「そして最後が秋摘みのオータムナルでありますね」

ダージリン「深い渋みと赤い水色が特徴ですね、ストレートというよりもミルクティーなどに用いられることが多いですね」

優花里「なるほど・・・それぞれで違った美味しさが楽しめるんですね」

ダージリン「ダージリンはブレンドをせずに農園ごとの違いを楽しむのも面白いですわよ」

優花里「ダージリン殿のおすすめは何処の農場なんでありますか?」

ダージリン「私はやはりキャッスルトン茶園ですわね、ダージリンでも最も有名な茶園の一つで。だれもが美味しいと思える香りと味のバランスを持っていますわ」

ダージリン「特にムーンライトと呼ばれる朝摘み茶が一番好きですわね、まだ日の出ないうちに摘まれた茶葉は得も言われない味わいですわよ」(この辺は私の趣味です)

優花里「日本茶でも朝詰みが美味しいと言われていますね、ではダージリン殿にその紅茶を入れていただきましょう」ガラガラ


優花里「今日はダージリンのセカンドフラッシュを用意しました」

ダージリン「まずはティーポットの選び方ですね、今はジャンピングが起こしやすい丸型が主流になっていますね」

優花里「今日は2人用の陶磁器のポットを用意しました」

ダージリン「2人用といっても5杯分は入れれる大きさですので注意してくださいね700cc程度の容量が2人前のポットです」

ダージリン「次にお水ですが、無理にミネラルウォーターなどを用意しなくても十分ですわ、それよりも大切なのは空気を含んでいることと、1.5㍑以上のたっぷりの水で沸かすことですね」

優花里「それもジャンピングのためでありますか?」

ダージリン「そうですわ、ペットボトルの水でしたら一度かるく振ったり、高い位置から注いで空気を含ませてあげてください、水道水の場合は勢い良く水を出してあげてください」

ダージリン「次はポットをお湯で温めて茶葉を入れますわ、この時の分量は2人前ならティースプーンで2杯とポットのために1杯です、日本の軟水は味を引き出しやすいので少し少なめでもいいですわ」

優花里「ポットのために一杯というのがイギリスらしくていいでありますね」

ダージリン「そしてお湯をポットに注ぎます、よく高い位置から入れることをジャンピングだと思っている方がいらっしゃいますがこれは正しくありません」

優花里「そうだったんでありますか?てっきりあれがジャンピングだと思っていました」

ダージリン「高い位置から入れているのはあくまでも空気を含ませるためですの、ジャンピングはポットの中で起きている現象のことです」

ダージリン「まず、勢い良くお湯を注ぎます。そうしたら蓋をしてティーコジーという保温ようのカバーをします、後は待つだけですわ」

優花里「これでジャンピングが起こるんでありますか?」

ダージリン「そうですわ、わかりやすいようにガラスのポットで入れてみましょう。ポットにお湯を注ぎますそうすると茶葉の周りに気泡がくっつき茶葉が表面に浮き上がります」

優花里「本当ですね茶葉が全部上に浮かんでいます」ワクワク

ダージリン「水面に浮かんだ茶葉が次第に水分を吸って重くなって雪のように沈んでいきますの」

優花里「本当ですね、雪がふるようにパラパラと沈み始めました」パラパラ

ダージリン「よく見ていてくださいね、そうして下に溜まった茶葉が今度はポットの熱の対流で上に茶葉が舞い上がりますの、この茶葉の動きをジャンピングといいますのよ」

優花里「本当であります、茶葉がポットの中でクルクル回っているであります」

ダージリン「そうして最後には茶葉が全部沈みますの、これで茶葉の一つ一つからしっかりと香りや味が引き出されるんですのよ」

優花里「なるほど・・・所で蒸らし時間はどのぐらいが良いんでありますか?」

ダージリン「今日の茶葉なら5分ほどですね、茶葉によって抽出時間が変わりますから注意書きを参考に自分で調節してみると楽しいですわよ」

ダージリン「ではカップに注ぎますわ、ストレーナーをカップの上に置いてゆっくり揺らすように注ぎます」トポポポ

優花里「いい香りでありますね、まるで部屋中が花畑になったようです」クンクン

ダージリン「今日はストレートでいただきましょう、二杯目はミルクティーでも美味しいですわよ」

優花里「そう言えば昔、英国王立化学協会が紅茶にミルクを入れる時は先にミルクを注ぐほうが美味しいという研究結果を発表していましたね」

ダージリン「紅茶論争ですわね、アンドリュー・スティープリー博士が発表した研究です。常温のミルクを先にカップに注ぎ、そこに温かい紅茶を少しずつ加える事でカゼインの変性が抑えられておいしく飲めるんですのよ」

オレンジペコ「ダージリン様、サンドイッチとスコーンの準備も出来ましたよ」カチャカチャ

優花里「アフタヌーンティーですね、胡瓜のサンドイッチが美味しそうですね」

ダージリン「新鮮な胡瓜を食べられるのが上流階級のステータスの一つでしたのよ」

オレンジペコ「お茶が冷めてしまいますよ、早くいただきましょう」

ダージリン「そうですわね、ではいただきましょう」


優花里「変わったカップですね、ソーサーが深くて把手がないであります、絵柄もなんだか茶碗みたいですね」

ダージリン「今日は18世紀の茶器を用意してみましたの、当時はまだ中国からお茶が伝わったばかりでこうした把手のない茶器もあったんですわよ」

オレンジペコ「当時は把手付きはカジュアル、把手のないものはフォーマルというような使い分けもされていたようですよ」

ダージリン「当時のイギリスは白色粘土が手に入りにくかったので中国や日本製の陶磁器が流行していましたのよ」

優花里「ドイツのザクセ選帝アウグスト2世が日本磁器に傾倒するあまり日本宮という収集館を造ってしまったほどでしたからね」

ダージリン「そこで牛骨を使ったボーンチャイナが生まれウェッジウッドやロイヤルドルトンなどの茶器メーカーが生まれたんですの」

優花里「茶器にもいろいろな歴史があるんですね」

ダージリン「ふふふ面白いでしょ。さあ冷めてしまいますわ、いただきましょ」コクッ

優花里「美味しいでありますね、それに本当にマスカットのような匂いがするであります」

ダージリン「この香りがダージリンの特徴ですわ、それにしっかりとジャンピングが成功しないと、この香りは出ないんですよ」

優花里「甘くてフルティーな香りと力強い味わいがたまりませんね、クッキーやサンドイッチにも負けない美味しさがあります」

ダージリン「ふふふ、楽しんでくれているようでよかったですわ」

優花里「秋山優花里とダージリン殿でお送りした紅茶講座もそろそろ終了の時間でありますね」

ダージリン「今日いれたダージリンは2015年のものでしたけどもう少しすると今年のセカンドフラッシュが楽しめますわ」

優花里「新茶のダージリンもまた違った味わい何でしょうね」

ダージリン「その季節ごと農園ごとのお茶を楽しむのもまた一興ですのよ」

優花里「それでは秋山優花里の紅茶講座、司会は秋山優花里と」

ダージリン「解説のダージリンでお送りしました」

優花里「またいつかお会いしましょう、さようなら」フリフリ

ダージリン「さようなら」フリフリ

明日使えそうな紅茶の豆知識をまとめてみました
本編は夜にでも書きたいと思います

オレンジペコ「ダージリン様、今日はどちらに向かわれるんですか?」

ダージリン「今日は大洗に行こうと思います」

オレンジペコ「ついにみほさんに料理を振る舞うんですね」

ダージリン「違いますわ、まだまだみほさんに料理を出せる腕ではないですからね」

オレンジペコ「ではなぜ大洗に?」

ダージリン「最近色々と回って疲れましたからね、あそこに行けば一回で色々な料理を学べます」

オレンジペコ「何処に行かれる気なんですか?」

ダージリン「というわけでよろしくお願いしますわ」

カエサル「というわけでと突然言われてもな」

おりょう「せめて事前に伝えて欲しかったぜよ」

左衛門佐「まったくだな」

エルヴィン「まーまーこれも西住隊長のためだ手を貸してやろう」

左衛門佐「飯もろくに作れぬ者を嫁に送り出すわけにはいかんからな」

ダージリン「はい、よろしくおねがいしますわ」

オレンジペコ「ここの事だったんですね」

おりょう「所で誰から教えるんぜよ?」

エルヴィン「そうだな・・・では私から行くとするかな」

オレンジペコ「何を作るんですか?」

エルヴィン「そうだな・・・やはりここは戦闘糧食ではどうだろう、西住隊長の嫁になるなら戦闘食はついて回るからな、ここはしっかりと戦闘食の作り方を教えよう」

オレンジペコ「うちのレーションはおいしくないですからね、これはグロリアーナのためにもなりますね」

ダージリン「ではよろしくお願いします、何を作るんですの?」

エルヴィン「ではまず主食のコミスブロートだな」

おりょう「こみす?なんぜよそれ?」

エルヴィン「ドイツのライ麦パンだな。コミスってのは軍隊のことだ」

ダージリン「パンなら私も作れますわ」

オレンジペコ「ドイツのライ麦パンは難しいですよ、特に軍隊用の固いパンは」

左衛門佐「そうなのか?」

エルヴィン「ライ麦は小麦粉と違ってグルテンができにくいからな、特に今回作るロッゲンブロートはライ麦の割合が多いから特にな」

オレンジペコ「ロッゲンブロートはライ麦割合が90%以上のパンのことですね」

エルヴィン「じゃあ早速作るか」

エルヴィン「材料はこんな感じだな」
・サワードウ・・・・80g
・ぬるま湯・・・・・120cc
・ライ麦粉・・・・・・90g
 
・ぬるま湯・・・・・70cc
・塩・・・・・・・・8g
・ライ麦粉・・・・・200g

オレンジペコ「材料の書き方が変わりましたね」

エルヴィン「読み返したら読み辛かったからな」

カエサル「何でぬるま湯が2つあるんだ?」

ダージリン「そうですね、それにサワードウってなんですの?」

エルヴィン「まてまて、順番に説明するから」

エルヴィン「サワードウってのはこれだ」ドンッ

おりょう「なんぜよこの匂いは・・・」

左衛門佐「なんだか酸っぱい臭いだな」スンスン

エルヴィン「サワードウってのは天然酵母だ、この酵母が乳酸なんかを作ることでライ麦パン独特の風味と保存性を生むんだ」

オレンジペコ「サワードウ、サワー種とも言ったりしますね、最近は百貨店でも取り扱っていたりしますね」

エルヴィン「まずこの種にぬるま湯とライ麦粉を入れてよく混ぜてラップをする。このまま温かいところにおいて発酵させるんだ」

ダージリン「随分シャビシャビですのね」カチャカチャ

エルヴィン「これはまだイーストを作っているようなものだからな、まだパン生地じゃないんだ、このまま3時間くらい置くぞ」

ダージリン「3時間も置くんですの!?」

オレンジペコ「天然酵母は発酵に時間がかかりますからね、今回も出来上がった物を用意しました」

エルヴィン「そうしたら残りの材料を入れて切るように混ぜ合わせるんだ」

ダージリン「こうですわね」クリュクリュ

エルヴィン「そのまま良く手で練るんだ、そうしたらまた発酵だな。今度は1時間くらいだ、倍近く膨らむぞ」

オレンジペコ「今時期はまだ寒い日っもありますからオーブンの発酵モードを使うといいですね」

エルヴィン「良し、よく膨らんでいるな。次はガス抜きと成型だ、そっと潰すようにまな板に広げてたら、外から丸めて円柱状にするんだ」

ダージリン「こうですね、それにしても硬いパン生地ですね」グイグイ クルクル

エルヴィン「そうしたら食パン型に入れてまた発酵だ。今度も1時間だ」

ダージリン「随分時間のかかるパンですわね」フゥー

エルヴィン「じゃあ焼き上げるぞ、230℃で20分 その後向きを変えてもう10分、最後に温度を下げて210℃で10分焼いたら完成だ」

おりょう「いい匂いがしてきたぜよ」クンクン

ダージリン「だいぶ膨らんできましたね」

エルヴィン「これでコミスブロートの完成だ!!」

ダージリン「随分重たいパンですね」ズシイイン

カエサル「それにカチカチだな」ツンツン

エルヴィン「長持ちさせるためのパンだからな、味もしょっぱいし密度も高いんだ」

ダージリン「では食べてみますか」ギコギコ

ありょう「包丁がギコギコ言ってるぜよ」

左衛門佐「本当にこれはパンなのか?」

ダージリン「ハムハム、酸味が効いていて美味しいですわね」モグモグ

オレンジペコ「ライ麦の風味もいいですね」ムグムグ

エルヴィン「この風味はサワードウを使わないと出ないんだ」パクパク

おりょう「それにしても硬いぜよ、口の中がパサパサになってきたぜよ」

エルヴィン「本来はバターを塗ったりスープでふやかしながら食べるからな」ハハハッ

左衛門佐「ならそっちを作れい」パコンッ

エルヴィン「悪い悪い、まあこれでも飲んで落ち着け」コト

左衛門佐「なんだこれ」

おりょう「真っ黒ぜよ」

エルヴィン「これはコーヒーだ」「代用の・・」ボソ

カエサル「今なにか言ったか?」

エルヴィン「なんでもない、さあ飲んでくれ」

ダージリン「コーヒーですの?紅茶が良かったですわ」クイッ

おりょう「なんだか不思議な味ぜよ」

オレンジペコ「これは本当にコーヒーなんですか?」

エルヴィン「それはたんぽぽコーヒーだ、ドイツでは大戦中コーヒーが不足してしまってな、その代用で作られたのがこれなんだ」

カエサル「悪くはないな」ズズズ

おりょう「でもどうせならちゃんとしたコーヒーが良かったぜよ」

エルヴィン「ドイツ兵にはコーヒーが必須だからな」ハハハッ

ダージリン「紅茶が切れたらイギリス兵も困りますからね」

おりょう「代用品ばっかりぜよ」

エルヴィン「ならこれはどうだ」ポイッ

おりょう「なんぜよこの小袋?」

左衛門佐「胃薬か?」

エルヴィン「それはファンタだ」

ダージリン「ファンタというとあの炭酸飲料ですの?」

エルヴィン「そうだ、ファンタも大戦中にコーラ原液の供給が止まってしまったから作られたんだぞ」

オレンジペコ「その後ビタミンなどを添加されて粉末にしてドイツのレーションにも入れられたんですよね」

エルヴィン「ついでに言うとスプライトもドイツ生まれだ、もともとはファンタレモンだったんだぞ」

ダージリン「なんだか代用品ばかり食べさせられた気がしますわ」

オレンジペコ「黒パンも今ではベーキングパウダーが発明されてので大量に柔らかいパンが作れるようになると廃れていきましたからね」

ダージリン「なにかこう、ごちそう的なものが作りたいですわ」

カエサル「では私にまかせてもらおうか」

左衛門佐「次はカエサルか」

カエサル「さて何を作るか・・・エルヴィンに習って古代ローマのパン、パニスでも作るか?」

おりょう「もうパンはいいぜよ、ほかにはなにかないのか?」

カエサル「そうだな、エスカルゴのフライなんてどうだ、香ばしくて美味しいぞ」

左衛門佐「エスカルゴってかたつむりのことだよな」

カエサル「そうだな、むき身にしたエスカルゴを軽くボイルして、刻みパセリとバターを混ぜたものをと一緒に詰めてあげるんだ美味しいぞ」

ダージリン「かたつむりはちょっと・・・」


カエサル「ん~でもご馳走か・・・フラミンゴの舌にヤツメウナギの白子、孔雀なんてのもあるぞ」

ダージリン「もう少し食べやすいものは・・・」

カエサル「ん~そうだ、ヒメジだ、ヒメジを唐揚げにしよう」ウンウン

左衛門佐「姫路?黒田勢か」

カエサル「ヒメジはローマの高級魚だ赤と白の斑で鯉みたいに2本のひげが生えているんだ、古代ローマでは生簀で買っていたり飼っていたんだぞ」

ダージリン「ではそれにいたしましょう、どうやって調理しましょうか」

カエサル「すぐ用意するから待っていてくれ」

カエサル「これがヒメジだ」バン

ダージリン「本当に鯉みたいですわね」

オレンジペコ「スズキ目の魚なんですけどね」

カエサル「まずはこいつを三枚におろすんだ」

ダージリン「魚はどうも得意になれませんわ」ビビビビ

オレンジペコ「だいぶ骨に身が残っていますねダージリン様」ツンツン

ダージリン「黙っていなさペコ」プンプン

カエサル「そうしたら一口大にそぎ切りだな」

ダージリン「すいすいっと」ストスト

カエサル「そうしたら塩コショウてガルムで味付けだ」

おりょう「ガルムってなんぜよ?」

カエサル「古代ローマの魚醤だ、日本で言うしょっつるみたいなものだな」

左衛門佐「ローマにも魚醤があったのか」

カエサル「刺し身に似た料理もあったんだ」

ダージリン「味付けが終わりましたは」

カエサル「じゃあ衣を作るか、全粒粉に泡立てた卵を入れてさっくりと混ぜるんだ、それを衣にオリーブオイルで揚げてフリッターにするんだ」

ジュワワアワワアワ
おりょう「うまそうな匂いぜよ」クンクン

左衛門佐「竜田揚げみたいな匂いだな」

ダージリン「さあ完成ですわ!!」ジュウウ

ダージリン「ではいただきますか サクッ 外はさっくり中はふっくらで美味しいですわ」

オレンジペコ「ガルムの香りもいいですね、本当に竜田揚げみたいです」

エルヴィン「このヒメジも旨い魚だな、身はふわふわだがすごいな」

カエサル「こっちも食べてくれ、ウニとオリーブの身、ブドウだ。それからウニを食べる時はガルムを少し垂らすんだ」

左衛門佐「うまそうなウニだな」ワシ  ガバッ

カエサル「こうやって横になって料理と酒を楽しみながら語り合うのがローマ貴族ってものだ」

ダージリン「このトーガという服もリラックス出来ていいですわね」

オレンジペコ「ローマの貴族のようですよダージリン様お似合いです」

ダージリン「そうですか?じゃあペコ葡萄が食べたいですは あ~ん」

オレンジペコ「そんなんでは反乱に合いますよダージリン様」グイグイグイ

ダージリン「んん!?フガ、フガフガフガ!!」プンプン

ダージリン「とても美味しかったですけど、このスタイルで毎回食事というわけには行きませんね」

オレンジペコ「そうですね、でもさすがはローマ料理に掛ける情熱は半端では無かったですね」

左衛門佐「では次は私の出番だな、私の好物でもある真田こねつけ餅を作るぞ」

ダージリン「真田というとあの真田幸村ですの」

オレンジペコ「兄の信之が弟の幸村に送ったお餅ですね」

左衛門佐「黙れ小童!!」

オレンジペコ「!?!?!?」ビクッ

左衛門佐「この料理はそんな生半可なものではないのだ」ダンッ

左衛門佐「時は慶長20年大阪夏の陣が日一刻と迫るある日、徳川方に味方して戦に備える真田信之公の元を密かに訪ねた武将がいたのだ。真田信之の弟、真田左衛門佐信繁だったんだ」

左衛門佐「徳川方につく兄信之に豊臣方につく信繁は今生の別れを告げに来たのだ。別れの杯を酌み交わす二人であったが来客が深夜出会ったために、満足なもてなしも出来なかったんだ。深夜に米を炊くわけにもいかず仕方なく残っていた冷や飯を丸めて味噌を塗って餅にし信繁の土産として持たせたのだ」

左衛門佐「戦国の世に敵、味方に分かれた兄が弟を想う精一杯のもてなしだったのだろう。真田こねつけ餅には、そんな兄弟のせつない物語があったといわれているだ」ウウウウ

おりょう「何も泣くことないぜよ」

左衛門佐「じゃあ早速作っていくか。まずは冷や飯を用意する、固くなりすぎていればお湯をかけてほぐしておくんだ」

ダージリン「洗うとパラパラになるんですのね」パラパラ

左衛門佐「そうしたら小麦粉を入れる、量は冷や飯が茶碗一杯なら100g程度だな、水も適量入れて練るんだ」

ダージリン「ネトネトですわね」コネコネ

左衛門佐「今日は甘味噌にしよう、当時は砂糖は貴重品だったから使っては無かったと思うがな」

左衛門佐「味噌と砂糖は同量だ、好みでネギ味噌やニラ味噌にしてもいいぞ。そうしたらさっきの生地で包み込んで丸く平べったくするんだ」

ダージリン「これは楽しいですね」ペタペタ

左衛門佐「最後は油を引いたフライパンでこんがり両面を焼けば完成だ」

ダージリン「もう十分でしょうか?」

左衛門佐「火を弱火にして中までしっかり火を通すんだ」ジジジジイイ

ダージリン「さあ出来ましたわ、召し上がってみてください」

おりょう「ふむふむ、おやきみたいだな」

左衛門佐「そうだなおやきも信州の料理だからな」

オレンジペコ「上田の里は山間部で水田が作り辛かったですからね、その代わりにそばやうどんが発展したそうですよ」

ダージリン「香ばしいお餅と甘味噌が合いますわね」モグモグ

左衛門佐「こっちはくるみ味噌、こっちは肉味噌にしてみたぞ」ジャーン

エルヴィン「くるみの香ばしさが良いな」モグモグ

カエサル「肉味噌も腹持ちが良さそうだ」モグモグ

おりょう「でもこれも陣中食みたいぜよ」モグモグ

ダージリン「なにか違うんですよ・・・こう、仕事から帰ってきた夫を迎えるようなそんな料理が教えていただきたいんです」

おりょう「まあここは私に任せるぜよ」

エルヴィン「頼りにしてるぞおりょう!」

おりょう「私はこいつを使うぜよ」ドーン

ダージリン「鶏ですの?それにしては大きいですね」ハテ

オレンジペコ「あれは軍鶏ですね、闘鶏ように育てられた鶏です」

おりょう「幕末の慶応3年11月15日近江屋事件の当日に龍馬が軍鶏鍋を注文するも料理屋から届く前に暗殺されてしまうぜよ」

おりょう「この軍鶏を使って最高の軍鶏鍋を食べさせてやるぜよ」

オレンジペコ「それって司馬遼太郎の龍馬がゆくでの話ですよね・・・」

おりょう「まずは割り下をつくるぜよ、しょうゆ:2 味醂:1 酒:1 水:6の割合で混ぜて一度沸騰させておくぜよ、甘めの味が好きなら砂糖を少し加えると良いぜよ」

ダージリン「すき焼き風ですのね、すき焼きといえば家族団らんの味、こういうのを待ってたんですの」カキカキ

おりょう「肉はそぎ切りにするぜよ、少し厚いくらいのほうが肉の味がして旨いぜよ」

左衛門佐「出汁やなんかは入れないのか?」

おりょう「軍鶏からいい出汁が出るからいらないんぜよ。次はネギぜよ、斜め薄切りにすると火がすぐ通る。材料はこれで全部ぜよ」

ダージリン「随分シンプルですのね」

おりょう「軍鶏の前には余計な具はいらないぜよ。次は鍋だな、専用の薄い柳川用の鍋があると良いんだが今日はすき焼き鍋でやるぜよ」

エルヴィン「みんな準備出来たぞ」

カエサル「早くしてくれ」

左衛門佐「腹が減ったぞ」

おりょう「じゃあまずは鍋に割り下を入れて沸騰させるぜよ。そこにネギを入れて、軍鶏を入れていく」

ダージリン「グツグツ言ってますね」

おりょう「ここに軍鶏をくぐらせるぜよ、火の通し過ぎは厳禁ぜよ」

ダージリン「なんだかしゃぶしゃぶみたいですね」グツグツ

おりょう「そんなもんぜよ、では召し上がれ」

ダージリン「はふはふ、ガフ」ジュワアアアア

ダージリン「はふはふ、噛めば噛むほど肉汁が出てきて・・・ものすごい鳥の旨味ですわ」

左衛門佐「軍鶏の脂がうまいな」ガツガツ

カエサル「この何とも言えない歯ごたえが良いな、軍鶏が歯を押し返してくるようだ」ガブガブ

おりょう「どうぜよ軍鶏の味は?もう次のもいけるぜよ」

ダージリン「軍鶏ってこんなに美味しかったんですのね、鶏の旨味を何十倍にも強くしたようで、この甘辛いタレともバッチリです」

おりょう「そうぜよそうぜよ、それが軍鶏の特徴ぜよ。薬味に山椒をパラリと振ると一層味が引き立つぜよ」

エルヴィン「うん!!さっきよりもキリッとした旨味だな、おりょう、もっとじゃんじゃん肉を入れろ」

カエサル「この肉の色が変わっていくのを見ているのもたまらんな、それにこの軍鶏の旨味を吸ったネギ、薄切りだから幾らでも食べられそうだな」パクパク

左衛門佐「よし、せっかくだ今日はとびきりの米ジュースを出そう」

おりょう「いいぜよ、早速飲むぜよ」トクトクトク

オレンジペコ「団欒の料理というより維新志士の会合みたいになってきましたね・・・・」

ダージリン「ええ、ここに来たのは間違いだったような気がしてきました」

左衛門佐「二人も飲んでくれ」ホイホイ

ピンポーン
おりょう「なんぜよこんな時間に・・・」

エルヴィン「どちら様ですか?」ガラガラ

そど子「風紀委員です、盗難事件が発生したため調査にご協力ください」

カエサル「随分物騒だな」

左衛門佐「して獲物は?」

そど子「まず何者かによって学園長の花壇が荒らされていたそうです、そこに植わっていたたんぽぽだけが何故か抜き取られていたんです」

エルヴィン「・・・・恐ろしい事件だな」ダラダラ

そど子「それから学園長の観賞用の水槽からヒメジが水産部のプラントからウニや貝類が盗難にあっています」

カエサル「・・・・しらないなあ」ダラダラ

そど子「それから購買部の食堂からごはんや味噌なども盗られましたね」

左衛門佐「・・・・・悪いやつも居るもんだな」ドキドキ

そど子「それから飼育されていた軍鶏が何者かによって拉致されました」

おりょう「・・・・酷い奴らぜよ」ドキドキ

そど子「何かご存知だったら連絡をください」

エルヴィン「いや~提供できそうな情報はないかな~」ハハハッ・・・

カエサル「そうだな~いや残念だ」

左衛門佐「心当たりを我々もあたってみるか」

おりょう「見かけたらすぐ連絡するぜよ」

そど子「じゃあよろしくお願いします、ところで随分美味しそうな匂いをさせているわね」クンクン

エルヴィン「いや~たまには贅沢もしようかと・・・」

オレンジペコ「ダージリン様何やら雲行きが怪しくなってきましたね」

ダージリン「そうですわね、ここは一旦退散しますわよ」
ガチャン ササササササアアア

そど子「一体あなた達何を隠しているの」ズカズカ

おりょう「何も隠してないぜよ」ワタワタ

左衛門佐「そうだそうだ、軍鶏なんてこの先にはいないぞ」

エルヴィン「おい門左」

左衛門佐「しまった・・・・」

そど子「軍鶏ってどういうことなのちょっといいから見せなさい」

カエサル「なにもないよ~」ワタワタ

そど子「良いから見せなさい「バタン

《ぎゃああああああああああああああああああああああああ》

そど子「あなた達これは一体どういうことか説明しなさい!!」

今日はここまで
また希望があったら小ネタやるかも

>>113 そのパン、この中でアヒルの水兵さんが食ってる奴ではないでしょうか
https://m.youtube.com/watch?v=kzH1iaKVsBM

>>138
感じとしては食べているとあんな感じになりますでも色が違いますね、もっと濃い茶色っぽい黒をしています
恐らくパンとわかりやすいように色を変えたんだと思われます

~プラウダ~
カチューシャ「アハハハハ、それでダージリンたら大洗から逃げ帰ってきたの」

ダージリン「危険に敏感だと言ってください」

ノンナ「紅茶のお代わりはいかがですか?」

ダージリン「ありがとノンナ」

カチューシャ「でも逃げたことには違いないじゃない」ハハハッ

ダージリン「・・・そう言えばカチューシャは料理の方はどうですの?ノンナと練習しているんでしょ」

カチューシャ「・・もう完璧よ、どんな料理だって作れちゃうんだから」

ノンナ「カチューシャときたら初めは真剣でしたがすぐ投げ出してしまったんです」

カチューシャ「ノンナ!!」プンプン

ダージリン「フフフ、カチューシャも逃げ出しているじゃないの」

ノンナ「ではダージリンさんもカチューシャと一緒に料理の勉強をいたしますか?」

ダージリン「良いですわね、よろしくお願いします」

ノンナ「では今日はブリヌイとオクローシュカを作りましょう」

ダージリン「ブリヌイはロシアのパンケーキでしたわね、でもオクローシュカってなんですの?」

オレンジペコ「オクローシュカはロシアの冷製スープですね、ダージリン様の好きな胡瓜も入ってますよ」

カチューシャ「ブリヌイは朝食には欠かせないわね、中身を変えればお昼にもパーティーにも使えるんだから」

ノンナ「では材料です、今日はシンプルに強力粉で作りますが、えん麦やそば粉、ライ麦粉などでも作れますよ」
・強力粉・・・250g
・砂糖・・・・大さじ1
・塩・・・・・小さじ1/2
・ドライイースト・・3g
・卵・・・・・1個
・ヨーグルト・大さじ2
・牛乳・・・・600ml

ダージリン「パンケーキを作る時は薄力粉を使うんじゃないんですの?」

オレンジペコ「ロシアの乾燥地帯では小麦は強力粉しか出来ないんです」

ノンナ「プラウダでは通常売られている小麦が強力粉、ケーキ用小麦として薄力粉が売られています」

ダージリン「小麦粉にも色々ありますのね」フムフム

ノンナ「まず牛乳を人肌に温めます。カチューシャ、火傷しないように気をつけてくださいね」

カチューシャ「わかってるわよ」カチッ ボウ

ノンナ「次は強力粉、砂糖、塩をふるいにかけてボールに入れます、真ん中を凹ませてドライイーストを入れてください」

ダージリン「サラサラになりますのね」パサパサパサ

ノンナ「温めた牛乳に卵とヨーグルトを入れてよく混ぜます、それを泡立て器で混ぜながら少しずつ粉に入れるんです」

カチューシャ「グラグラする・・・」ガチャガチャ

ノンナ「カチューシャこぼれてますよ」

ノンナ「最後にシノワで漉し、ラップを掛けて発酵させます。これで生地のできあがりです」

ダージリン「シノワってなんですの?」ヒソヒソ

オレンジペコ「漉し器のことですダージリン様」ヒソヒソ

ノンナ「温かい所に30分ほど置いて2倍くらいに膨らんでいれば大丈夫です」

カチューシャ「さて焼いていくわよ」

ノンナ「温めたフライパンにバターかサラダ油を敷いて生地を流し込みます」ジュウウウウウウ

ノンナ「できるだけ薄くしてくださいね、綺麗な焼色が付いてきたらひっくり返します」

カチューシャ「アチチ、熱くて持てないわ・・」グスンッ

ノンナ「反対側は十分、火が通っているので焼色が付く程度で十分ですわ」ペロン

オレンジペコ「綺麗な焼色がつきましたね」

ノンナ「焼けたブリヌイはお皿に移して冷めないように蓋か乾いた布巾を被せて保温しておいてください」

ダージリン「今日の生地でどのくらい焼けますの?」

ノンナ「今日の分量で18枚くらいですね、4人前といったところです」

カチューシャ「綺麗に焼けたわノンナ」

ノンナ「上手ですよカチューシャ、残りも焼いてしまいましょ」ナデナデ

カチューシャ「は~い!」トコトコ

ノンナ「次はオクローシュカですね、これも簡単ですよ」
・クワス・・・1㍑
・ハム・・・・2枚
・玉ねぎ・・・1/4個
・トマト・・・1/4個
・胡瓜・・・・1本
・ゆでたまご・1個
・ラディッシュ3個
・サワークリーム、パセリ適量

ダージリン「クワス?」

オレンジペコ「ロシアの微炭酸飲料ですね、黒パンから作られる飲みものです」

ダージリン「こんな飲み物があったんですのね」スンスン

オレンジペコ「アルコールも含まれるので気をつけてくださいね」

カチューシャ「何言ってるの?クワスなんてジュースじゃない」

オレンジペコ「ロシアでは自販機で売られてますからね子供でも買えるらしいですよ」

ノンナ「ロシアの夏の風物詩ですね、黄色いタンクで蛇口をひねればクワスが出てくるんです」

ノンナ「各家庭で造ったりもしてますね」

ダージリン「でもグロリアーナでは売っているところを見かけませんね」グビグビ

オレンジペコ「気の抜けた酸味の強いビールと言うか、すっぱい麦茶の様な味ですね」コクコク

ノンナ「家でも手軽に作れますよ」
・黒パン・・・・・1/2斤
・りんご・・・・・1/2個
・レモン・・・・・1/2個
・レーズン・・・・30g
・はちみつ・・・・大さじ3
・ドライイースト・3g
・水・・・・・・・2㍑

ノンナ「材料はこういう感じですね、各家庭でレシピは違うのでいろいろな味がありますよ」

ダージリン「本当にパンで出来ているんですのね・・」

ノンナ「パンを薄切りにしてオーブンで焼きます、焦がさないように注意してくださいね」

ノンナ「りんごは皮を向いて角切りに、レモンも皮を向いて乱切りに、レーズンもお湯で軽く洗います」

ダージリン「何でパンを焼きますの?」

ノンナ「雑菌が繁殖しないように殺菌の意味がありますね、水も一度沸騰させて40℃位に冷ましてください」

ノンナ「後は材料を混ぜ合わせて果実酒用のびんに入れて発酵させれば完成です。気をつけないと爆発するので気をつけてくださいね」

ダージリン「爆発するんですの?」

オレンジペコ「炭酸ガスが発生してますからね、時々フタを開けるかガス抜き用の弁があるものだと便利ですね」

ノンナ「このまま2~3日発酵させれば完成です。最後に瓶の中身を漉してください、完成したら冷蔵庫で保存してくださいね」

オレンジペコ「でもこれは完全に密造酒ですね、アルコール度数が1%を超えていますね」

ダージリン「まあ自己責任ということですね」

オレンジペコ「それにとても癖が強い飲み物なのであまりおすすめもしないですね」

ノンナ「さて、話がずれてしまいましたね。オクローシュカを作りましょう」

ノンナ「材料をすべてみじん切りにしてください、卵も茹でて刻んでくださいね」

ダージリン「カチューシャにはまだ危ないかしら」クスクス

カチューシャ「なにいってるの!偉大なるカチューシャ様に出来ないことなんてないわ」フン

カチューシャ「ええっと、手を猫の手にして、トントンと・・・」プルプル

ノンナ「フフフ、気をつけてくださいね」

カチューシャ「ほら、出来たわよ」

ダージリン「随分乱暴なみじん切りですね」クスクス

カチューシャ「これくらいのほうが食べごたえがあって美味しいのよ」

ノンナ「ここにクワスを加えて混ぜあわせて塩コショウで味を整えれば完成です」

カチューシャ「またカチューシャのレシピが増えちゃったわ」フン!

ノンナ「盛り付けはよく冷やしてスープ皿に盛り付けてサワークリームとパセリのみじん切りを添えてくださいね」

ダージリン「出来ましたね」

オレンジペコ「では早速いただきましょう」

ノンナ「今日はデザートブリヌイ用にサワークリームと各種ジャム、はちみつを用意しました。食事系用にチョールナヤ・イクラーとスモークサーモンとクリームチーズです」

ダージリン「いくら?」

オレンジペコ「イクラはロシア語で魚卵のことです。チョールナヤ・イクラー、黒い魚卵という意味ですね、キャビアのことです」

カチューシャ「さあ食べましょ、冷えたブリヌイなんて許さないんだから」

ダージリン「ではまずはブリヌイを頂きますね。ジャムとサワークリームを巻いていただきましょうか」モグモグ

ダージリン「うん、これはいけますわね。濃厚なクリームとジャムの酸味と甘さがいいですね。クレープよりも皮がしっかりしていて食べごたえがありますね」モグモグ

オレンジペコ「甘すぎないのもいいですね、バターの香りもいいです、紅茶が欲しくなりますね」モグモグ

カチューシャ「やっぱり熱々のブリヌイにはジャムとクリームね」モグモグ

ノンナ「カチューシャ、ほっぺたにジャムが付いてますよ」フキフキ

ダージリン「次はキャビアをいただきますか」モグ

ダージリン「こちらもいいですね、甘めの皮とキャビアの塩気がちょうどいいですね」

オレンジペコ「スモークサーモンもいいですね、チーズともよく合いますよ」

カチューシャ「ノンナ、クラーラが持ってきたスミルノフが有ったでしょ、あれを開けましょ」

ダージリン「??」ハテッ 

オレンジペコ「ウォッカのことですダージリン様」

ノンナ「カチューシャにはまだ早いですよ、クワスで我慢してください」

ダージリン「次はこのスープですね」

オレンジペコ「スープというより飲むサラダ的な位置づけらしいですよ」

ダージリン「なんだか不思議な味ですね、酸っぱくて塩気があって苦くてシュワシュワするスープなんて初めてですわ」

カチューシャ「慣れるとこれが良いのよ」パクパク

ノンナ「少しは助けになれましたか?」

ダージリン「ええ、特にこのブリヌイはみほさんに食べさせてあげたいですね、おやつにもいいですし、朝食にもお酒の当てにも良さそうです」

カチューシャ「その時はミホーシャによろしくね」

ダージリン「ええ、よろしく伝えておきますわ」

オレンジペコ「あれ、ダージリン様このブリヌイ少し焦げてますよ」

ダージリン「それは最初に焼いたやつですね、少し失敗してしまいましたの」

オレンジペコ「ダージリン様もまだまだですね」フフ

ダージリン「ペコ、こんな言葉を知っている? ”ブリーンも最初の一枚は失敗する”最初は誰でも失敗するものなんですよ」

オレンジペコ「でもダージリン様、その下もその下も焦げてますよ」ツンツン

ダージリン「しょうが無いじゃない、ストーブで料理なんて初めてでしたのよ」

ノンナ「ロシアでは暖房器具兼調理器具のストーブが多いですからね」

カチューシャ「まあ、このカチューシャを見習って精進することね」

ノンナ「カチューシャも少し焦げたますよ」


プラウダ編完 ありがとうございました
次の高校は未定、料理も特に決めてないので 小ネタでも受け付けますよ

さおりんに凄く一般的な家庭料理を教えてもらおう

凄く地味になりそうだけど

イギリス料理を美味しくしよう
ウナギゼリーとかスパムとか

>>165 大洗はエンディング用なのでそのうち
>>166 自分にもできることと出来ないことがあります、あれは無理です

優花里「西殿~いらっしゃいますか~」ピンポーン

ガラガラ
絹代「これは秋山さんどうしたんですか急に?」

優花里「実は知り合いから粒うにを頂いたんですが、どう料理すれば良いのかわからないんであります、よかったら教えていただけないでありますか?」

絹代「粒うにですか、いいですよ早速作りましょう」

優花里「今日は何を作るんでありますか?」

絹代「今日は以前ダージリン殿にお教えした豆腐百珍の中から海胆豆腐と海鮮茶漬けを作りましょう」

優花里「雲丹田楽でありますか?」

絹代「雲丹田楽は豆腐百珍の中の佳品のひとつです」

優花里「かひんって何でありますか?」

絹代「百珍は天明2年に発行された、身近な豆腐を使って100通りの料理の作り方をまとめるという企画物の本です、遊び心あふれる内容に江戸で百珍ブームが起こったんです」

絹代「佳品とは味や風味がよく、見た目の形の綺麗な料理のことです」

絹代「では早速作っていきましょう、材料はこんな感じです」
・木綿豆腐
・醤油
・瓶雲丹
・酒
・卵黄
・塩

絹代「まずは豆腐の水抜きです、豆腐に重しをして一晩置きます。面倒でしたらキッチンペーパーにくるんでレンジでチンでもいいですよ」

優花里「十分抜けましたね」ツンツン

絹代「水の抜け過ぎも美味しくなくなるので注意してくださいね。高さが2/3位になれば十分です」

絹代「次は田楽に使う味噌ですね、粒うにに卵黄と酒、塩を混ぜ合わせてよく練ります」

優花里「量はどの程度ですか?」

絹代「粒うにの塩気にもよりますからなんとも言えませんね、酒はもったりとした粘り気が出る程度にしてください」

絹代「酒の肴に辛めのほうが良ければ塩を少し入れてください。酒と卵黄で粒うにの嫌な匂いを防ぎます」

優花里「なるほど、こんなもんでありますかね」ペロペロ

絹代「このくらいでいいですね、次は豆腐を焼いていきましょう。本来は焼台で作りますが今日はオーブントースターで作りましょう」

優花里「田楽といえば串ですね、関西では2つ割れの関西串、関東串は一本なんですよね」

絹代「そうよくご存知ですね」

優花里「えへへ、田楽って美味しいですよね家でもよく食べるんであります」

絹代「アルミホイルで包んだレンガをガスコンロに置いて隙間を作って焼いても美味しく出来ますよ」

絹代「ではまずは下焼きですね、いきなり雲丹を塗ろうとしても流れてしまうので一度軽く焦げ目を着けるんです」

ジュウウウウウウ
優花里「綺麗な焼き目が付いてきましたね」ジイイイ

絹代「では下味に醤油を刷毛で塗ります、塗っては焼いて乾かしてを2回ぐらいしてください」

優花里「こうでありますね」ペタペタ

絹代「次は本焼きですね、雲丹たれを塗って同じ要領で乾かしてください」

優花里「本当でありますね、一度焼き膨れを作ってあるので塗りやすいであります」ペタペタ

絹代「最後にまたたっぷりと雲丹を乗せます、今度は軽く焦げるまで焼いたら完成です」

優花里「雲丹の焼ける匂いって本当にいい匂いなんですね」クンクン

絹代「今回は豆腐ですが、これをイカの切り身なんかで作っても美味しいですよ」

優花里「それなら見たことがあります、おせちに入っているやつでありますね」

絹代「そうです、鹿の子に飾り切りを入れてウニ焼きにしたものをおせちに入れますね」

優花里「では、いただきますね」パクリ

優花里「ウニの味が濃厚になっていて美味しいでありますね」

優花里「酒も振って焼くことで嫌な匂いも飛んでいますね、しょっぱ目の味で日本酒に肴にも出来るであります」クイッ

絹代「今回は串を付けましたが、トースターで作るならなくてもいいですよ、ただ崩れないように気をつけてくださいね」

優花里「このこってりとしたウニと豆腐の柔らかさが絶妙ですね」グビッ

絹代「こうすると古くなったウニを再利ゲフンゲフン、美味しく食べれるようにできるんですよ」

優花里「おもわずお米のジュースを飲み過ぎてしまったであります」ヒック!

絹代「そう思って海鮮茶漬けも作っておきましたよ」

優花里「流石は西殿、グットタイミングであります」

絹代「これはさっきの余ったウニダレで作れますよ、まずはおにぎりを握ってウニダレを塗って焼きおにぎりにするんです」

優花里「いい匂いですね、このままでも十分美味しそうであります」

絹代「今日はこれにイクラと海苔、アラレ、わさびをトッピングしました」

優花里「豪華なお茶漬けですね」

絹代「最後に熱々のお茶をかければ完成です。今日は粉茶を使いましたが煎茶やほうじ茶、だし汁に粉末緑茶を混ぜたものでも美味しいですよ」

ズルルルル
優花里「濃厚なウニとお茶の旨いが最高でありますね、プチプチとイクラが口の中で弾けた時もたまらないであります」 プチプチ ジュワアア

絹代「イクラの醤油の味があるので少し味を薄めにしておくといいかもしれませんね」

優花里「わさびの風味もいいですね、アラレのカリカリ感と焼きおにぎりの少し焦げた感じもたまりません」ガツガツ

絹代「喜んでいただいてよかったです」

優花里「おいしかったであります、今日はありがとうございました」

絹代「いえいえ、何時でも来てくださいね」

優花里「小ネタ、終わりであります」

絹代「さようなら~」フリフリ

1よ うえをかいておいてなんだが美味しいチ―ズについて解説してもらいたい チ―ズが好きなんだ 日本人的には癖があったりするが、外国用品を扱う小売店で外国産チ―ズもかったりする

>>184
チーズは自分も好物なのでいけます、日本で手に入りやすいものでまとめていきたいと思います

優花里「さあ始まりました、世界のチーズショーのお時間です、本日の司会進行の秋山優花里です」

オレンジペコ「解説のオレンジペコです」ペコッ

愛里寿「審査員の島田愛里寿です、どうして私がここに・・・」

優花里「なんでもチーズ嫌いと聞いた各校の選手がチーズの美味しさを知ってほしいと駆けつけたそうですよ」

愛里寿「でも嫌いなものは嫌いなんだもん」ボコ人形ギュウウ

オレンジペコ「そこで親しみやすいチーズから通好みのチーズを取り揃えてみした」

優花里「ではまずそもそもチーズとはなにかでありますね、島田殿チーズとは何だと思いますか?」

愛里寿「腐った牛乳・・・」

優花里「むかーしむかし、砂漠を旅する商人が、羊の胃袋で作った水筒に山羊のミルクを入れて旅をしていました。商人が乾いた喉を潤そうと水筒に口をつけると、あら不思議、水筒の中にはミルクは入っていなかったんであります。不思議に思った商人が中を覗いてみると、中からは黄色っぽい水と白い塊が出てきたのであります。恐る恐る商人が口にするとあまりの美味しさに驚いたのであります。偶然が産んだ神様からの贈り物それがチーズなんであります」

愛里寿「長い・・・でもあの匂いが無理」ギュウウウ

アスパラガス「そこでこのチーズの出番ざます、フランスのフレッシュシェーブルざます」

オレンジペコ「フランス産のシェーブルタイプのチーズですね」

優花里「タイプといことは何種類かに分類されるんですね」

オレンジペコ「はい、まずはナチュラルチーズとプロセスチーズの2つに分類されます」

優花里「ナチュラルはそのままということですね、プロセスとは?」

オレンジペコ「ナチュラルチーズを加熱して溶かした後もう一度乳化させて固めたチーズです、この作業が入るのでプロセスチーズというわけです」

オレンジペコ「そのナチュラルチーズも硬さによって分類されます、軟質チーズ、半硬質チーズ、硬質チーズ、超硬質チーズですね」

優花里「チーズの硬さによる分類ですか」

オレンジペコ「チーズに含まれる水分量による分類ですね、今回のシェーブルは水分量48%以上の軟質チーズのシェーブルタイプのチーズということです」

オレンジペコ「後は原材料による分類もありますね。代表的なものは牛乳、水牛、羊乳などですね。今回のシェーブルは山羊乳を使っています」
 
優花里「なるほどいろいろな種類の乳を使うんですね、島田殿がおっしゃっていた腐った牛乳と言うのはすでに破綻しましたね」クスクス


愛里寿「でも臭いことには違いないもん」プンプン

アスパラガス「そこでこのシェーブルなんざます。さあ召し上がれ、今日は食べやすいナチュラルタイプを用意したザマス」

優花里「可愛らしい山羊の絵が書いてありますね」

オレンジペコ「シェーブルとはそもそもフランス語で山羊を表す言葉です。なので山羊乳を使ったものをシェーブルタイプと言うんですね」

優花里「ナチュラルとはどういうことでありますか?」

オレンジペコ「シェーブルには胡椒をまぶしたものやハーブをまぶしたもの、特に有名なのが灰をまぶしたアッシュタイプというのがあるんですが、今回は何もまぶしていないプレーンということですね」

優花里「では島田殿に実食してもらいましょう」

愛里寿「んん~でもチーズの匂いが・・・」クンクン

愛里寿「あれ?臭くない」

アスパラガス「付け合せのジャムとはちみつざます、お好みでつけて召し上がれ」カチャ

ゴクリッ
愛里寿「じゃあ食べるわ・・・・ツンツン・・本当にこれチーズなの?」

優花里「ささ、怖がらずにパクリと、まずははちみつを付けて食べてみてください」

愛里寿「・・・・パクッ・・・!?!?!?!? これ本当にチーズ?硬いヨーグルトみたい、おいしいわ」パクパク

アスパラガス「これはフレッシュシェーブル、つまりカビ付けなどを行わず熟成作業を行わないチーズ。いわば固まった山羊乳その物、臭さなんて微塵もないんざます」

愛里寿「うんおいしい、山羊乳のさっぱりとした味わいにはちみつがよく合うわ。とびきり濃厚なヨーグルトを食べているみたい」パクパク

優花里「これは高評価のようですね」

オレンジペコ「恐らく最も初心者向けのチーズの一つだと思いますね、熟成もしていないので新鮮な山羊乳の旨味をシンプルに味わえるチーズですからね」

アスパラガス「まだまだこれからざますよ、これからチーズというものをもっと詳しく骨の髄まで教えてあげるざます」

アスパラガス「次はこの”シャブルー”ざます」

優花里「今回のにも可愛らしい山羊の絵が書いてありますね。ただ形が台形ですね」

オレンジペコ「今回は先程のフレッシュなものを3~4日熟成させたものですね」

愛里寿「いただきます」パクッ

優花里「今回のも違和感なく食べていらっしゃいますね」

オレンジペコ「熟成期間も短いからですね、でも熟成したということは大きな意味を持ちますよ」

愛里寿「なにこれ・・・さっきのよりもっと味が濃く感じる・・・酸味も強くなってるけどほのかな酸味で味がまろやかになってる」

オレンジペコ「これこそチーズの良さですね、熟成させることによって旨味とコクが増すんです。このふたつを食べ比べさせるとチーズ嫌いの人には好評ですよ」

アスパラガス「そして最後はこれだ”ラフィネシャブルー”ざます」

優花里「ラフィネ」って何でありますか?」

オレンジペコ「フランス語で洗練されたという意味ですね。シャブルーに白カビを付けて1ヶ月ほど熟成させたものです」

愛里寿「クンクン クンクン」

優花里「島田殿しきりに匂いを嗅いでいますね」

オレンジペコ「白カビがついたことで先ほどとはまた違った熟成をしていますからね」

愛里寿「じゃ、じゃあいただくわ」パクリ

モグモグ モグモグ

優花里「大丈夫でありますか?島田殿」

愛里寿「・・・おいしいわ・・匂いは確かにあるけど、それを上回るコクと旨味があるの、酸味も効いていて山羊の甘みもしっかり感じる。ジャムをつけるとチーズの味がよりはっきりと分かるわ」

オレンジペコ「カビ付けをすることで水分が抜けて脂肪含有量の割合が増えるんです。なので今までのシェーブルの旨味や甘みなどの特徴がよりはっきり分かるようになるんです」

オレンジペコ「それにアスパラガスさんのチーズの管理も申し分ないですね。チーズの旬をよく理解しています」

優花里「チーズの旬ですか?それはやっぱり春とか秋が美味しいみたいな感じですか?」

オレンジペコ「熟成具合のことです、白カビチーズの様なチーズは熟成が若いと中心部分がチョークのような粒が入ってポロポロしているんです、それが熟成が進むにつれてまったりととろけるような食感になるんです」

オレンジペコ「アスパラガスさんはその熟成具合を見極めて完熟したチーズを出したんです、香りの強い外側を外しているのも良かったですね、あれならチーズ嫌いの人でもチーズの旨味をしっかり味わえると思います」

優花里「アスパラガス選手大絶賛です」

アスパラガス「これはお見上げざますじっくり熟成させて家で食べてください”クロタンド・シャビニオルA.O.C”です、ゆっくり楽しんでください」

優花里「なんですかねあのチーズは」

オレンジペコ「あれはクロタン・ド・シャビニオル、シャヴィニョルともいったりしますね。シェーブルタイプの中でも特に熟成期間が長いものですね」

オレンジペコ「あそこまで熟成したものですと山羊乳特有の発酵臭がしてきます、3~4ヶ月熟成するものもありますね」

優花里「A.O.Cというのは?」

オレンジペコ「フランスの農業製品における認証ですねA.O.Cと付いていることは厳しいAOC規定を満たしたチーズということです」

優花里「そんなに厳しいんですか?」

オレンジペコ「チーズの規定では原材料の産地から生産地域、時期や工程、保存方法など厳しい項目があります」

オレンジペコ「クロタンというのが名前でシャビニオルと言うのは生産地である小さな村の名前です、この村で作られているものだけが、クロタン・ド・シャビニオルの名を冠する事ができるんです」

アスパラガス「このチーズは焼くことによって山羊乳の臭みを抜く事ができるざます、トーストに乗せて一緒に焼くと最高ざまスよ」

オレンジペコ「チーズトーストをサラダにのせたクロタンサラダがパリで流行したことがあるそうですよ」

アスパラガス「このチーズは癖も強く愛里寿さんにはまだ早いかもしれませんが、今日からゆっくりチーズの美味しさを学んでくださいざます」

アスパラガス「そうすればそのチーズが熟成し切る頃にはこのチーズの本当の美味しさがわかると思うザマス」

優花里「以上アスパラガス殿の発表でした」

オレンジペコ「初心者向けのチーズから入って少しずつ癖の強いものに変えていくのが良かったですね」

オレンジペコ「ただどうしてもチーズ料理ではなく単体でも食べることが多いフランスらしい発表でしたね」

優花里「フランスのコースなんかを食べに行って給仕さんがいきなりチーズを進めて来た時はびっくりしました」

オレンジペコ「正式なフランス料理のコースではメイン料理の後がチーズですからね、大体は食べ放題のチーズをつまみながらワインを楽しむ事が多いですね」

優花里「料理に使う場合はどんな調理をするんですか?」

オレンジペコ「シェーブルタイプはどうしてもさっぱりしていますからね、果物やジャムなどと合わせるのが一般的ですね、あまり火を入れるよりも様のまま食べることをおすすめします。サラダにそのまま入れたり、ライ麦パンのようなどっしりとしたパンに合わせてサンドイッチにするのもいいですよ」

優花里「クリームチーズの様な使い方ということでありますね」

優花里「と言うことで、アスパラガス選手の発表でした」

オレンジペコ「今回はこれくらいにしておきましょう、チーズは奥が深いですからね、種類も多いので何回かに分けたいと思います」

優花里「それでは司会の秋山優花里と」

オレンジペコ「解説のオレンジペコでした」

優花里「次回もまたよろしくお願いしますであります」

オレンジペコ「よろしくお願いします」フリフリ

今日はここまでありがとうございました

次回は何処かの高校にダー様を向かわせたいと思います
でも小ネタを書くのも面白いので聞きたいことがあったら書いてください小ネタに出来そうなら書きます

優花里「西殿、いらっしゃいますか~」トントン

絹代「いらっしゃいませ秋山殿、それに島田殿ではないですか今日はどのような御用で?」

優花里「実は島田殿の好き嫌いの克服にご助力していただけないかと思いまして」

愛里寿「茄子がどうにも苦手で困っている、どうか助けて欲しい」

絹代「それは良いのですが一体どうしてまた?」

愛里寿「この時期にになるとお母様が味噌汁にナスを入れたり煮物の茄子を出したりしてきて・・・あのドロドロの触感と水っぽくて変な匂いがどうしてもダメなんだ」

優花里「茄子はピーマンを抜いて嫌いな野菜ワーストワンになったこともありますからね、美味しいんでありますけどね」

絹代「分かりました、微力ながら協力させていただきます」

愛里寿「ありがとう、助かる」

優花里「それでは何を作りましょうか」

絹代「まずはあの触感ですね焼き茄子などはどうなのですか?」

愛里寿「あのぶにょっとしてて中からつぶつぶが出てくるのが気持ち悪い」

絹代「そうですか、匂いもダメとなると、まずは茄子のオランダ煮を作りましょう」

優花里「オランダ煮? オランダの料理ですか?」

絹代「洋風という意味でオランダとついているだけで和食ですよ、早速作りましょうか」

絹代「材料は茄子と濃口醤油、味醂、砂糖、だし汁です」

愛里寿「洋風とは思えない」

優花里「そうでありますね、ただの茄子の煮物であります」

絹代「まずは茄子を縦半分に切って味が染み込みやすいよう切り込みを背中に入れます」スススッ

優花里「綺麗な格子模様ですね」

絹代「そうしたら茄子を乱切りにして水に晒します」

愛里寿「茄子も水に晒すんですか?」

絹代「茄子はこう見えてもアクの強い野菜なんです、色も変わってしまうので水にさらしてアクを抜くんです」

優花里「あの食べた時の舌が乾く感じはアクのせいだったんですね」

絹代「5分位水に晒したらざるに空けてよく水気を切ってください」

優花里「水が紫色になっているでありますんね、これがアクなんでありますね」

絹代「次は茄子を油であげます、170℃の油で表面に色が付く程度にさっと揚げます、1分くらいですね」

優花里「いい色でありますね」

絹代「揚げあがったら熱湯にさっと潜らせて油抜きをします」

絹代「次は煮汁の準備ですね、出汁4、醤油、砂糖、味醂を1の割合で混ぜて沸かしてください」

優花里「かなり濃い目の味付けなんですね」

絹代「それは煮込まないからですよ、揚げた茄子を水気を切って煮汁に入れます、一度火を入れてさっと煮たらすぐ火を切ってください」

優花里「もう良いんでありますか?10秒も煮てないでありますよ」

絹代「このまま冷ましながら味を含めたら完成です」

優花里「これで島田殿でも食べられるんですか?」

絹代「では召し上がったください」コトッ

愛里寿「・・・・・」ツンツン

優花里「食べてみてください」

パクッ
愛里寿「柔らかいけど、ドロドロしてない・・・変な匂いもなくなってる」

絹代「煮込み過ぎないことでドロドロになるのを防ぐんです、アク抜きをして油で揚げることで嫌なエグミや食感も良くなるんです」

愛里寿「味もちゃんと染みてる、濃い目の味でご飯も進む」パクパク

優花里「本当でありますね、甘辛い味と茄子の風味それに油でこってりしていて美味しいでありますね」

絹代「油と茄子は相性がいいですからね、もう一品同じような調理法があるので作っておきました」

絹代「どうぞ、茄子の翡翠煮です」

優花里「翡翠でありますか?」

愛里寿「本当だ、翡翠みたいな綺麗な薄緑色をしている、これも本当に茄子なの?」

絹代「翡翠煮は冬瓜やそら豆などを緑色を残したまま綺麗に煮る調理法ですね」

優花里「どうやって作るんでありますか?」

絹代「これも油で揚げて味を含めるんですが、皮を剥いてから揚げるんです」

優花里「なるほどだから緑色なんですね」

絹代「皮を剥いた茄子を今回は縦に半分にします、そして今度は食べやすいように横に半分に」

優花里「結構大きく切るんですね」

絹代「この後の揚げ方はさっきと同じですね、今度は煮汁を作ります、今回は白しょうゆを使った八方だしに浸します」

優花里「八方だしですかそれに白しょうゆというのもあまり聞き慣れませんね?」

絹代「だし汁:味醂:しょうゆを8:1:1で混ぜた煮物用の出汁ですね、これを使えば大抵の野菜は美味しい煮物に出来ますよ」

絹代「甘めが好きな人は砂糖を落としたり、濃い目が好きな人は醤油を増やしてください」

愛里寿「白しょうゆっていうのは?」

絹代「三河地方で作られる小麦割合の多い醤油ですね、色が透明な琥珀色なので食材の色を損なわずに煮ることができるんです」

絹代「最近は白だしというのが商店でも売ってますが、これは白しょうゆに出汁などを添加したものですね。これを薄めてあげれば八方だしになりますよ」

優花里「いろいろな醤油があるんでありますね」

絹代「それから今回は茄子は煮ません。煮立てた、だし汁を冷ましておいてください」

愛里寿「煮物なのに煮ないの?」

絹代「油抜きをしてしっかりと水気を切った茄子をタッパーに並べて冷やした出汁を注ぎます。そうしたらキッチンペーパーに包んだ鰹節を一緒に入れて冷蔵庫で一晩寝かせます」

優花里「冷たい煮物なんですね」

絹代「はい、暑い夏にピッタリですよ、それでは盛りつけましょう。今日は江戸切子の小鉢に盛りましょう」

優花里「青い色がとても涼しげですね」

愛里寿「綺麗なお皿」ナデナデ

絹代「小鉢に盛り付けて汁を張ります、最後に糸がきとしょうがを盛りつけて完成です」

優花里「これは綺麗な料理ですね、夏の夜にピッタリですね」

絹代「では召し上がり下し」

愛里寿「パクッ・・・これも茄子じゃないみたい、とろっとしててカツオの香りがいい」

優花里「皮がないぶん更に食べやすいですね、あの皮だけ口に残ったりする感じがなくていいでありますね」

愛里寿「あの皮がビローンって出てくる感じが嫌いだったけど、これなら食べれる」パクパク

絹代「こんな食べ方も出来ますよ、茄子を薄切りにして翡翠煮を作るんです。それを寿司の要領で握ってしょうがと糸がきを盛り付けます」

優花里「茄子のお寿司でありますか美味しそうでありますね」パクッ

優花里「んん~とろっと茄子が口の中で溶けたであります」

愛里寿「美味しい、茄子じゃないみたい」

優花里「本当でありますね、まるでエンガワを食べているみたいであります」

絹代「鰹節を効かせた出汁で漬けるので魚の風味がするんです」

愛里寿「美味しい、これなら茄子も食べられる」

絹代「喜んでいただけて何よりです」

愛里寿「知波単は料理も美味しいから、知波単に転校しようかな」モグモグ

絹代「そうしていただけると私も嬉しいであります」

・・・・「「待ったぁ~」」

優花里「誰ですかね?」

アンチョビ「愛里寿を料理で誘惑しようなんて、そうはいかないぞ。ナス料理ならこのアンチョビを忘れないでくれ」

愛里寿「あっこの前の臭い人だ」

優花里「アンチョビ殿どうしたんでありますか?」

アンチョビ「愛里寿を料理で籠絡しようなんてそうはいかないぞ」スリスリ

アンチョビ「このアンチョビも参戦させてもらう」

優花里「そんな勝負をしていたわけではないんでありますが・・・」

アンチョビ「まずはこれだ、茄子のグリルバルサミコソース掛け」

優花里「薄切りの茄子をグリルで焼いたんですね。格子状の焼き目が美味しそうであります」

絹代「この香りはにんにくとローズマリーですね。いい香りです」クンクン

愛里寿「にんにく臭い・・・」

アンチョビ「ま~ま~まずは食べてくれ」

愛里寿「パクッ」

優花里「美味しいですねこの茄子、柔らかくてふわふわです」

愛里寿「美味しい、全然臭くないしドロドロじゃない」

絹代「それにこのソースがいいですね、バルサミコ酢の酸味が焼き茄子の甘みを引き締めていて美味しいです」

アンチョビ「そうだろ~そうだろ~これは南フランスの伝統的なアンティパストなんだ」

絹代「このソースはどうやって作るんですか?」

アンチョビ「オリーブオイルとバルサミコ酢を同量で混ぜ合わせるんだ、そこににんにくと唐辛子、ローズマリーをお好みで混ぜて焼いた茄子と絡めるだけだ」

優花里「簡単なんですね」モグモグ

アンチョビ「焼いたパプリカやかぼちゃでも美味しいんだぞ」

優花里「それにしても美味しいくて大きな茄子ですね。ふわふわな食感で美味しいであります。これは米なすでありますか?」

アンチョビ「本当はゼブラナスが使いたかったんだが、愛里寿は茄子が嫌いだって聞いたからな。今日は天狗ナスを使ってみたぞ」

優花里「聞いたことのない茄子でありますな」

絹代「愛知県で作られている茄子ですね、ふわふわな食感と薄い皮、たっぷりの水分が特徴で茄子の大トロといったところですね」

アンチョビ「白しょうゆなんて愛知の特産品を使われたらこっちも黙ってられないからな」

優花里「愛知出身のアンチョビ殿らしいですね、でも何で天狗なんですか?」

絹代「天狗の鼻のようなの奇形果が出来やすいからだそうですよ」

アンチョビ「ほらほら!この、ぴょこっと飛び出したとこが天狗の顔みたいだろ」ツンツン

愛里寿「本当だ、茄子から天狗の鼻みたいなのが出てる」

アンチョビ「次は普通の茄子を使って料理してやろう」

優花里「何を作るんですか?」

アンチョビ「夏野菜のフリットだ」

絹代「フリットってなんですか?」

アンチョビ「イタリア風の天ぷらみたいなとこかな、カリカリふわふわの茄子は美味しいぞ」

アンチョビ「じゃあ野菜の下ごしらえだな、今日はズッキーニとパプリカ、茄子、かぼちゃを用意したぞ。材料はなんでも良いからな、エビとかいかとか海鮮類でも美味しいぞ」

絹代「本当にてんぷらみたいですね」

アンチョ「問題は衣だ材料はこんな感じだ」
・サモリナ粉・・・・100g
・ビール・・・・・・200cc
・塩・・・・・・・・小さじ1/2
・こしょう・・・・・適量

アンチョビ「後は揚げ油と味付けの塩、レモンとイタリアンパセリだ」

絹代「サモリナ粉ってなんですか?」

優花里「パスタに使うデュラム小麦の粉ですね。全粒粉で香り高い小麦粉です」

アンチョビ「無かったら薄力粉でも良いぞ。まずは材料をさっくりと混ぜる」

アンチョビ「野菜はくし切りがいいな、茄子とズッキーニは種のところの水っぽいところを切っておくと良いぞ」

絹代「ズッキーニって胡瓜みたいですね」

優花里「ズッキーニは胡瓜じゃなくてかぼちゃの仲間ですよ」

ピキーン
ダージリン「・・・誰かに呼ばれたような気がしましたわ」

アンチョビ「じゃあ揚げていくぞ、野菜に小麦粉で打ち粉をして衣を付けて揚げるんだ。油の温度は170℃位だな」ジュワアアアアアアアア

優花里「揚がってきましたね」ワクワク

アンチョビ「もう良いかな、揚げあがったら熱々のうちに塩を振るんだ。揚げ物は熱々のうちが華だからな、好みでレモンも振ってくれ」

優花里「ではいただきましょうか」カリッ

愛里寿「外はパリってしてるのに中は柔らかくてトロトロで美味しいわ」パクパク

絹代「洋風の天ぷらもいけますね」カリカリ

優花里「こしょうがスパイシーで美味しいですね、ビールの苦味もいいであります」パウパク

愛里寿「茄子もズッキーニも甘くて美味しい」

優花里「揚げることで野菜が甘くなっているでありますね」

アンチョビ「ワインもいいけどビールも合うぞ」

絹代「揚げ物にはビールですね、イタリアの麦ジュースもいけますね」グビグビ

優花里「島田殿どうでありますか?茄子もなかなか美味しいでありましょ?」

アンチョビ「アンツィオに来てくれれば毎日でも美味しいものが食べられるぞ」スリスリ

絹代「いえぜひ知波単学園においでください」

愛里寿「・・・・・・すうううう」スヤスヤ

優花里「ありゃ寝てしまっているでありますよ?」

アンチョビ「ああ、ここに置いておいたビールがなくなってる!!!」

絹代「間違えて飲んでしまったんですね」

優花里「でも良い寝顔でありますね、そっとしておいてあげるであります」

アンチョビ「そうだな、また今度誘いに来るとしよう」

絹代「では我々は食事を続けますか」

優花里「そうでありますね、アンチョビ殿もっと揚げてくださいであります」

アンチョビ「よーし、今度はカタクチイワシのフリットを作ってやろう」ジュワアアアアアアアア

ワイワイ ワイワイワイ

優花里「島田殿の茄子克服編終わりであります」ペコ

絹代「ありがとうございますた」ペコ

アンチョビ「アリーヴェデルチ!!」フリフリ

愛里寿「またね~」ムニャムニャ

茄子編終わりです ありがとうございますた

ココナッツは夜にでも書きたいと思います、アウンさんに解説してもらおうかな

典子「バレー部ファイトー!!いっち!に いっち!に」

「「はいキャプテン!! いっち!に いっち!に」」

妙子「流石に砂浜のランニングはきついですね」ハァハァ

あけび「これで良いブロックできそうです」ハァハァ

忍「アタックもレベルアップしますね」ハァハァ

典子「最後ダッシュ行くよ~それ!」ダダダダダ

「「はい!!キャプテン!!」」

典子「もっと足上げろ~根性だ! ギャアッ!!」ズデエエエン

妙子「大丈夫ですかキャプテン?」サスサス

典子「いてててて、なにか埋まっていたぞ」

あけび「見てくださいキャプテン椰子の実ですよ」

忍「これに足を取られたんですね」

典子「これが椰子の実か、本物って初めて見たな」フリフリ パチャパチャ

あけび「水の音がしますね、ココナッツジュースが入ってますよ」

妙子「飲んでみましょうよキャプテン」

典子「そうだな!でも、どうやって割るんだ?」

あけび「まずは皮を剥くんじゃなかったでしたか?」

典子「でもすごく硬いぞこれ」グググググ

忍「石で切れ目を入れてみましょう」ガンガン ギリギリ

典子「おお!切れ目が入ったぞ、ここから剥いて行けばいいんだな、根性!!」グイイイミシミシミシ

あけび「わああ剥けましたよキャプテン」

忍「でも毛むくじゃらの玉になっただけですね」

妙子「やっぱり割らないとダメですね」

典子「じゃあ、あの石壁にぶつけてみるか」ソーレ ガシン バカ

あけび「ああ、割れたけど全部こぼれちゃいました・・・」

典子「くそおお!!なんだか是が非でも飲みたくなってきたぞ」

アウンさん「あれ?大洗のアヒルさんチームではないですか?」

あけび「あ!!竪琴高校のアウンさん、どうしてこんな所に?」

アウンさん「ここは実家の近くなんです、皆さんこそどうしたんですか?」

典子「バレー部で強化合宿をしてたんですけど、椰子の実を見つけたんですけど、なかなか飲めなくて・・・」

アウンさん「ふふふ、ココナッツは鉈かマチェーテがないと難しいですよ。あっちにお店があるので一緒に飲みに行きましょう」

典子「そうですね、よーしここで一回休憩にしよう」

あけび「私ココナッツジュース初めてです」ウキウキ

アウンさん「こうやってすっぱりと上を切り取るんです。後はストローを刺してどうぞ」

典子「ちゅううう・・・なんだか不思議な味ですね、甘いんだけど青臭いというか」

妙子「甘いことは甘いんですけど、想像していたほど甘く無いですね」

忍「もっとトロピカルな味を想像してましたね」

アウンさん「でもミネラルがとっても豊富でスポーツドリンク並なんですよ」

典子「そう言えばそんな味だな、試合用に薄めた奴の味がする」ズズズ

アウンさん「でも、ココナッツはジュースだけじゃないんですよ、その白い果肉のところも食べれるんですよ」

典子「そうだったんですか!? カリカリ ・・・・油っぽいような・・・青臭いというか」

妙子「硬たくて甘いアボカドみたいですね」サクサク

アウンさん「わさび醤油を付けて食べたりする人もいるようですよ」

忍「でもなんだか期待していた味じゃななかったですね・・・」ションボリ

アウンさん「じゃあ今から家に来てください、ココナッツの美味しい食べ方を教えます」

典子「ええ~!?いいんですか?」

アウンさん「はい、折角ですのでココナッツの美味しさを知ってもらいたいですから」

アウンさん「ではまず、この白い果肉を剥がして水と一緒にミキサーに掛けます」

ガアアアアアアアア
典子「真っ白になってきましたね」

アウンさん「本当は摺り下ろすんですけど、大変ですからね、これを鍋で弱火で煮込んでいきます」

あけび「クンクン どこかで嗅いだことのある匂いですね」

アウンさん「これをガーゼで濾せばココナッツミルクの完成です」

忍「そうか、ココナッツミルクの匂いだったんだ」クンクン

アウンさん「これを焼いて食べたりもしますけど今日は料理とデザートを作りましょう」

アウンさん「では、ミャンマーの代表的な料理”オンノカウスエ”を作りましょう、オンノというのがココナッツのことです」

アウンさん「まずは鶏がらスープで鶏肉を煮込みます、この汁が大切なのでとっておいてくださいね」

あけび「アヒルなのににわとりを食べちゃうんですね」クスクス

アウンさん「次はひよこ豆です、ミャンマーではよく食べる豆ですね、乾燥しているものは水に一晩付けて大豆のように柔らかく煮てください。水煮になったものでも良いですよ」

妙子「ひよこまで食べちゃうそうですよキャプテン」クスクス

アウンさん「ひよこ豆をフードプロセッサーですり潰します、竪琴高校では石臼を使って叩いて潰したりしますね」

アウンさん「次は鶏肉をほぐしておいてください。後はにんにくのみじん切りと生姜のすりおろし、玉ねぎのみじん切りを用意すれば準備完了です」

典子「なんだか全然完成形が想像できないですね」

アウンさん「オンノカウスエは麺料理です、今日は米粉の麺を使います。米粉麺以外にも小麦粉の麺もありますよ」

あけび「ココナッツと麺なんて想像できない味付けですね」

アウンさん「鍋で香辛料を炒めます、今日は唐辛子を少なめにしておきますね」ファサアア

忍「・・・十分多くないですか?」

アウンさん「じゃあ材料を炒めていきますね、この油っけが大事です」

典子「ラーメンも油が大切だからですね」

アウンさん「炒めれたらここに鶏がらスープとココナッツミルクを入れてナンプラーと塩で味をつけます」

あけび「本当にココナッツミルクが入っているんですね」

アウンさん「ひと煮立ちしたらスープは完成です。後は麺をゆでましょう。付け合せにライムとパクチーを用意しました」

アウンさん「茹でた麺にスープをかければ完成です」

典子「よーしみんな席につくぞ」

「「はーい!!」」

アウンさん「さあどうぞオンノカウスエです」コト

「「いっただきまーす」」ズルルル

典子「んんん~美味しいですね!! 甘いかと思ったらピリ辛で美味しいです」

あけび「ものすごく辛いんですけど、ココナッツが辛味を抑えてくれてるんですね」ツルツル

忍「鶏がらだしとにんにくの風味が聴いたラーメンみたいですね、米粉麺もつるつるしていてスルスル入っていきますね」

妙子「ひよこ豆のコクがいいですね、パクチーとライムを絞ると味が引き締まって面白いですね」ツルツル

典子「ツルツル、モチモチの麺とほぐした鶏肉を一緒に食べるのも良いな、ほんのり甘いくてまろやかなスープが絡まって美味しい」ズルズル

忍「試合の帰りに良さそうですねキャプテン」

あけび「いくらでも食べられちゃいそうですね、たっぷりのパクチーもさわやかで女の子ウケしそうな味ですね」

アウンさん「あまり食べ慣れない味ですけど、魚醤とお米、豆、塩、鶏の組み合わせなんですんなり食べれると思いますよ」

典子「ふ~美味しかったです」

アウンさん「デザートも作っておきました、竪琴高校特製のタピオカ入りココナッツミルクです」

あけび「わ~美味しそうですね」

アウンさん「中華では椰汁西米露と言ったりしますね。タピオカの原料のキャッサバはミャンマーでも作られてるんです」

アウンさん「材料はこんな感じです、ココナッツミルクは缶でも売っていますし、ココナッツパウダーを水に溶かしても作ることが出来ますよ」
・ココナッツミルク・・・200g
・牛乳・・・・・・・・・200cc
・生クリーム・・・・・・100cc
・砂糖・・・・・・・・・50g
・タピオカ(乾燥)・・・80g
・彩りに好きなフルーツ・適量

アウンさん「まずは材料をよくまぜ合わせて火にかけます、缶の時はよく缶を振ってくださいね、沸騰させすぎないようにゆっくり火を入れて煮立ったら冷ましてください」

アウンさん「ボールに氷を入れてそこにまたボールを置きます、ミルクを入れて混ぜながら冷ますとココナッツミルクが分離しないでうまくいきますよ」

アウンさん「次はタピオカですねたっぷりのお湯で煮ないとくっ付くので気をつけてください、ざるにあけて水で冷やしながら冷ましてください」

アウンさん「後は2つを混ぜ合わせてフルーツをトッピングしたら完成です。混ぜてから冷やしてしまうとタピオカが水気を全部吸ってしまうので注意してくださいね」

典子「綺麗ですね~いっただきま~す」パクパク

典子「甘くて美味しい!! タピオカもプルプルツルツルで面白い」

あけび「美味しいですねキャプテン!!」パクパク

アウンさん「今日はいちごとキウイにしてしたけどフルーツはなんでも良いですよ、メロンやマンゴー、スイカなんかでも面白いですよ」

妙子「甘いモノは別腹ですね、おいひいです」パクパク

忍「自家製のココナッツミルクも保存料の変な味がしなくて美味しいです、幾らでもいけちゃいますね」

典子「うまい、もういっぱい」グビグビ

あけび「キャプテン、急いで食べ過ぎですよ」クスクス

アウンさん「まだまだあるのでたくさん召し上がってくださいね」

「「おかわり~!!」」ズイ

妙子「おいしかったですね」

典子「ココナッツって色々な食べ方があったんだな」

アウンさん「後はタイカレーには欠かせないですね、クッキーにしたりケーキにしたりもしますよ」

忍「そう言えば白くて細長いトッピング用のココナッツもありましたね」

アウンさん「あれは白い果肉の部分を乾燥させたものですよ。後はナタデココにも使いますね」

典子「ナタデココのココってココナッツのことだったんですか?」

アウンさん「そうですよ、ココナッツを発酵させて作るんです」

妙子「そうだったんですね、知りませんでした。ナタデココも美味しいですよね」ウズウズ

典子「カレーも食べたいな」

アウンさん「はい!!また何時でも来てください、ごちそうしますよ」ンフフ

あけび「そう言えばキャプテン、バレーボールどうしたんですか?」

典子「あああ!!海辺においてきちゃった、急いで取りに行かないと」ピュウウウウン

あけび「ないですねキャプテン・・・・」

妙子「流されちゃったんですかね?」

忍「ああああ!!キャプテン見てくださいあそこ」

ザザァーーーン  ザザァアアアン 

典子「ああ、波にさらわれてあんな沖に・・・・・」バチャバチャ

あけび「だめですよキャプテンまだまだ寒くて風邪引いちゃいますよ」グイグイ

典子「根性出せばなんとかなる」バシャバシャ

妙子「駄目ですキャプテン、あんなに遠くまで行っちゃたら無理ですよ」グイイイイ

典子「ウィルソオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!」ワーワー

典子「いかないでえええ、ウィルソオオオオオオオオオン!!!!」ウウウウウ・・・・

あけび「おーい、ウィルソン・・・大洗へ帰ろう!!!!」グスン

忍「仰~げば~尊し~」グスグス

妙子「うちのボールはウィルソン製じゃありません」モー

ココナッツ編~完~

読んでいただきありがとうございました
海岸に落ちているココナッツは高確率で腐っているので飲まないようにしましょう
割るとものすごく臭いです

ココナッツはそのまま食べてもいいですし、サラダにも合いますよ、細かく千切りにしてサラダにすると甘くて面白いです

チーズの続きです
アンチョビ「まだまだだな、アスパラガス。大切なことを忘れているぞ」

アスパラガス「アンチョビ!!どういうことザマス」

アンチョビ「確かにチーズはそのままでも美味しいかもしれない、しかしチーズの真価を知るなら料理しなくてわな」

アンチョビ「次はこのドゥーチェアンチョビが相手ださあ食べてくれ、モッツァレラブファラのカプレーゼだ」ダンッ

優花里「次はアンチョビ殿のようですね」

愛里寿「アンツィオのにんにく臭い人だ・・・」

オレンジペコ「カプレーゼですねイタリアのトマトとチーズを使った前菜ですね」

優花里「明日あたりトニオさんが作ってくれるやつですね」

アンツィオ「さあ食べてくれ」

愛里寿「トマトもチーズもきらい・・・」

アンチョビ「まあまあ、そう言わずに食べてみてくれ」

愛里寿「うん・・・パクッ」モニュモニュ

愛里寿「凄いサッパリしてる・・けどムッチリしてて不思議な触感、チーズの嫌な臭みもない」パクパク

優花里「好評のようですね、ところでブファラとはどういうことですか?」

オレンジペコ「伝統的な水牛乳を使って作ったモッツァレラということですね。本来モッツァレラは水牛を使って作られるんですよ」

優花里「そうだったんですか!!でもこのモッチリとしているのに、焼くとあんなに伸びるのは意外ですよね」

オレンジペコ「これはモッツァレラ独特の製法のお陰ですね、モッツァレラは熱湯を入れて練りあげて作るんです」

優花里「熱湯でありますか?そんなふうに作られていたんでありますか」

オレンジペコ「乳にレンネットと呼ばれる酵素を入れて凝固したものがカード。それをさらに水分を抜いてチーズにするんですが、モッツァレラはカードに熱湯を入れて練りあげるんです。そうすることであのムチッっとした食感が生まれるんです」

アンチョビ「つきたての餅のようになるんだぞ、それを引きちぎって丸めるからモッツァレラと言うんだ」

オレンジペコ「モッツァレラとはちぎるという意味ですからね」

アンチョビ「どうだ愛里寿美味しいだろ」スリスリ

愛里寿「このチーズは全然臭くない、このソースもとっても美味しいしトマトもこれなら食べれる」パクッパクッ

アンチョビ「イタリアで昔から愛されている料理だから、次はメインだパルミジャーノリゾットだ」

オレンジペコ「次はチーズの王様、パルミジャーノ・レッジャーノのようですね」

アンチョビ「P-40を買うために銀行に預けていたのを返してもらったんだ、とっておきのリゾットを作ってやるぞ」


優花里「どういうことですか?」

オレンジペコ「イタリアではパルミジャーノを担保にお金を借りて次のチーズ作りの資金を借りられる銀行があるんです」

優花里「チーズが担保になるんでありますか!?」

オレンジペコ「高級なチーズで一日に作ることの出来る数にも限りが有るんです、そのため熟成を終えたチーズは高価で取引されるんです」

アンチョビ「今日はパルミジャーノをたっぷり使ってリゾットを作ったぞ!!さて仕上げだ」マゼマゼ

優花里「パルミジャーノを半分に切って出来た器でリゾットも混ぜ合わせるんですね、とっても美味しそうです」クンクン

愛里寿「凄ーい!!キャキャ 美味しそう!!」

優花里「島田殿も目の前で作られるリゾットに興味津々のようですね」

アンチョビ「最後に黒胡椒をさっとかけたら完成だ!!」コト

優花里「これは美味しそうですね」

パクッ!!
愛里寿「ん~とっても美味しい、とろっと!こってりしてて美味しい」

優花里「このまったりとした味わいと口に広がる旨味がなんとも言えないですね」

オレンジペコ「加熱することで香りが変化しますからね、チーズの香りが苦手な方は火を通して召し上がるといいですね」

愛里寿「こうするとチーズも美味しいのね」パクパク

アンチョビ「最後はドルチェだ今日はカンノーロを用意したぞ」

優花里「カンノーロ? カンノーリではないんですか?」

オレンジペコ「カンノーリは複数形ですね、日本では映画ゴッドファーザーでカンノーリの名で広まったと言われてますね」

アンチョビ「特製のリコッタチーズで作ったクリームにドライフルーツを混ぜたぞ、さあ愛里寿どうぞ」

オレンジペコ「リコッタチーズは再加熱したチーズと言う意味ですね。チーズ作りで出たホエーを再加熱して固めたチーズですね」

パリッ
愛里寿「甘くて美味しい!! 本当にこれチーズなの?」

アンチョビ「そうだぞ、愛里寿のために朝からリコッタチーズを作ったんだ、こっちはカスタードクリームを混ぜたのもあるぞ」

優花里「この油で揚げたパリパリの生地とリコッタチーズのさっぱりとした優しい甘みとドライフルーツがいいですね」

オレンジペコ「こっちのカスタードクリームのも美味しいですね、出来立てのカンノーロは皮がパリパリで美味しいですね」

愛里寿「こんなチーズなら幾らでも食べられちゃう」パクパク

アンチョビ「ハハハッ喜んでくれてよかった、じゃあ私からもお土産だ」ガサッ

愛里寿「なにこれ?」

アンチョビ「ちょっと癖の強いやつかな、愛里寿がチーズが好きになったら食べてくれ」

アンチョビ「まずはロビオラフィア、いちじくの葉っぱに包んで熟成させたチーズだ。山羊乳のコクといちじくの香りと甘みが面白いぞ」

アンチョビ「これはカチョカヴァッロ、ひょうたんみたいな形で面白いだろ。ミルキーでやさいし味が特徴だな。軽く焼いてやるとプリンッ!として美味しいぞ」

アンチョビ「最後はペコリーノロマーノだ、イタリアで最も古いチーズの一つだ。ぴりっとした味と塩気が面白いぞ。ローマの遠征軍が携帯食に持っていたんだ」

優花里「どれも美味しそうですね」

愛里寿「ありがとう、きっと食べれるようになるわ」

アンチョビ「アンツィオに転校してきてくれても良いんだぞ」スリスリ

優花里「イタリアもチーズが豊富ですね」

オレンジペコ「どれも美味しそうなチーズでしたね」

チーズ編2終わり ありがとうございました

最近ダー様がそぼっているので次はダージリン様を書きます

オレンジペコ「ダージリン様、今日はどちらに向かわれるんですか?」

ダージリン「今日はあまり気が進みませんが、BC自由学園に向かいますわ」

オレンジペコ「フランス料理の勉強ですね」

ダージリン「本当に、本当に気が進みませんが、これもみほさんのためです」

~BC自由学園艦~
ダージリン「というわけでよろしくお願いしますわ」

アスパラガス「絶対にいやザマス、何で私があなたに協力なんてしなくてはいけないんザマス」

ダージリン「私ではなくみほさんのためですわ」

アスパラガス「それでも嫌ザマス」

ダージリン「そうね、どうせ此処に美味しい料理なんてなかったわね、失礼しました」

ピクッ!
アスパラガス「なんですって!?」

アスパラガス「良いザマス。フランス料理の真髄というものをその脳細胞の1片まで教えこんであげるザマス」

オレンジペコ「うまくいきましたね」ヒソヒソ

ダージリン「扱いやすくて助かりますわ」

ダージリン「それでは何を教えてくれるのかしら?」

アスパラガス「その前に約束して欲しいザマス。一つは私達も忙しい身ですので、かかりっきりというわけにはいきませんザマス」

ダージリン「わかりましたわ、それぐらい構いませんよ」

アスパラガス「もう一つは途中で逃げなさないことザマス、一度始めたらこの厨房を出ることは出来ないザマスよ」

ダージリン「構いませんわ、さあ始めましょ」

アスパラガス「・・・・・フフ」ニヤァ

アスパラガス「今日はラング・ド・ブフ・ブルギニョンを作るザマス」

ダージリン「ら、らんぐど・・・」

オレンジペコ「ラング・ド・ブフ・ブルギニョン。牛タンの赤ワイン煮込みですね。ラングが舌、ブフが牛、ブルギニョンはブルゴーニュ風ということです」

アスパラガス「ブルゴーニュはなんといってもフランス随意一のワイン産地ザマス、赤ワインで煮込んだ牛タンは最高ざまスよ」

ダージリン「牛タンと言うと焼き肉ぐらいしか食べたことないですね」

アスパラガス「では早速作っていくザマス、まずはフォンドヴォーを作ります」

ダージリン「牛の出汁ですね、それくらいなら知っていますわ」

オレンジペコ「正確には仔牛のフォンですね」

アスパラガス「さあまずは野菜を切るザマス、今日は5㍑ほど作るザマスよ」ドスン

ダージリン「な、何ですのこの野菜の量は・・・・・」ボーゼン

アスパラガス「フォンドボーの材料はこんな感じザマス、これは1㍑用ザマスけど」
・仔牛の骨・・・・・・・2kg
・牛すじ肉・・・・・・・1kg
・人参・・・・・・・・・2本
・玉ねぎ・・・・・・・・2個
・セロリ・・・・・・・・1本
・にんにく・・・・・・・半分
・トマトペースト・・・・1缶
・パセリの茎・・・・・・1束分
・水・・・・・・・・・・4㍑

ダージリン「こんなに多いんですの?」

アスパラガス「たくさん煮込んだほうが美味しいザマス、さあ早く野菜を乱切りにするザマス」

ダージリン「とんでもない量ですね・・・」トントン

ダージリン「手首がつかれましたわ」ハァハァ

アスパラガス「次は肉の処理ザマス、仔牛の骨をオーブンで焼くザマス。170℃で30分ほどじっくりと焦がすんじゃないザマスよ」

ダージリン「10キロの骨なんて・・・・」ググググ

オレンジペコ「がんばってくださいね」

アスパラガス「次はすじ肉を炒めるザマス、これも焦がしたら初めからやり直しザマスよ」

ダージリン「お、おもい・・」ジュウウウウウウ

アスパラガス「焼き上がったら肉だけこの鍋に入れるザマス、油は捨てるザマスよ」

ダージリン「大きい鍋ですわね」

オレンジペコ「ダージリン様が入れそうな鍋ですね」

アスパラガス「こびりついた汚れは旨味ザマス、水を掛けてヘラでこそぎ落として鍋に入れなさい」

ダージリン「このままでも美味しそうね」

オレンジペコ「つまみ食いはダメですよ」

アスパラガス「野菜も炒めて鍋に入れるザマス、にんにくは炒めないでそのまま半分に切って鍋に入れるザマスよ」

アスパラガス「焼けた骨も鍋に入れるザマス、天板にこびりついたものも水を掛けて刮ぐざます」

ダージリン「随分油が出ますのね」ピチャピチャ

アスパラガス「じっくり焼いて余計な油と水分を出して旨味を凝縮するザマス、後は水を入れて沸騰させるザマスよ」

ズドドドドドド
オレンジペコ「まるでお風呂ですね」

アスパラガス「沸いてきたらアクをとって火を弱めて12時間ほど煮込むザマス」

ダージリン「凄い灰汁と脂ですね・・・」カチャカチャ

アスパラガス「脂も不要なのでしっかり取るザマスよ、火は絶対に沸騰させてはいけないザマス。90℃~95℃を保つために鍋に付きっきりザマスよ」

ダージリン「これを12時間も・・・・ささっペコ、出来上がったものを出してちょうだい」

オレンジペコ「そんなもの無いですよ?」

アスパラガス「しっかり煮こむんザマスよ、沸騰させたらただじゃおかないザマス。私たちは練習があるので失礼するザマス」ガチャン

ダージリン「はっ??」ボーゼン

オレンジペコ「ダージリン様?」ペシペシ

~12時間後~
フラフラ カチャカチャ
ダージリン「・・・・灰汁はもうないわね・・・火も大丈夫・・」フラフラ

ガチャン
アスパラガス「ちゃんとやっているザマスね」ハハハッ

ダージリン「アスパラガス・・・・」ギリギリ

アスパラガス「んん、いい出来ざますね」ペロ

ダージリン「当たり前よ、しっかり火の番をしていたんだから・・・・」フラフラ

アスパラガス「ではこれを漉して中身と汁に分けるザマス」

ザパァアアアアアア
オレンジペコ「良い香りですね」クンクン

アスパラガス「さてでは1番フォンが出来たので、次は2番フォンザマス」

ダージリン「は??」ボーーーーー

アスパラガス「今度は今、越した中身と野菜を先ほどの半分ほど足してまた同じ要領で12時間煮込むザマス」

ダージリン「は??」

アスパラガス「さっきとった1番フォンはしっかり冷やして冷蔵庫にしまっておくザマスよ。私たちはまた練習をしてくるザマス、しっかりやっておくザマスよ」ギイイイ 

ダージリン「は??」

ギイイイ ガチャアン!!!

ダージリン「は??」

オレンジペコ「ダージリン様しっかりしてください」ペシペシ

ダージリン「どどど、どういうことですの?しっかりフォンは取ったじゃないですか?」ユサユサ

オレンジペコ「痛いです止めてくださいダージリン様、今とったのは1番フォン、これから2番フォンを取るんです」

ダージリン「だからどーいうことですの」フサフサ

オレンジペコ「1番フォンでは煮込みが足りなくて旨味がすべて出し切れてないんです。ですがこれ以上はフォンが濃すぎて味が出ないので、もう一度香味野菜を足して水から煮込むんです」

ダージリン「・・・・また・・・12時間・・・・」ガクッ

~12時間後~
フラフラ フラフラ カチャカチャ
ダージリン「・・・・・・・・・・・・」カチャカチャ

ギイイイ
アスパラガス「やってるザマスか?」

ダージリン「・・・・・・」ボーーーーー

アスパラガス「だいぶやつれたザマスね」クスクス

アスパラガス「フォンはちゃんとできているようザマスね」ペロッ

アスパラガス「ではこれをまたコシなさい、先ほどの1番フォンと合わせるザマス」

ダージリン「・・・・」ガクガクガク

アスパラガス「混ぜあわせたらもう一度強火に掛けて灰汁を取ったら完成ザマス」

ダージリン「やったああああああああ」ワアアアア

ダージリン「今度は3番フォンなどと言い出すのかとヒヤヒヤしましたわ」

オレンジペコ「喜ばれている所申し訳ないですが、まだフォンを作っただけですよ」

アスパラガス「そうざます、料理はこれからザマスよ」

ダージリン「・・・・・・・」ガクッ

アスパラガス「牛タンの赤ワイン煮の材料ザマス」
・牛タン・・・・・1本
・玉ねぎ・・・・・1個
・人参・・・・・・1/2本
・セロリ・・・・・1/2本
・赤ワイン・・・・1本
・トマトソース・・30cc
・フォンドヴォー・適量

アスパラガス「たっぷり作ったほうが美味しいザマス、今日はこの倍は作りましょう。まずは牛タンの下処理ザマス。表面の薄皮を剥いぐザマスよ」

ダージリン「難しいわね・・・」ビッ ビッ

アスパラガス「お肉屋さんでは皮がすでに剥いてあるのもあるザマスからそっちを買うと良いザマスよ」クスクス

ダージリン「じゃあそっちを買って来なさいよ」ウガーーー

アスパラガス「野菜はまた乱切りザマス、肉と野菜をバットに入れて赤ワインで一晩マリネするザマス」

ダージリン「やっと休める・・・・」ハァ

アスパラガス「何言ってるザマス?今からトマトソースを作るザマスよ、フォンドボーの下処理もまだ終わってないザマス」

ダージリン「は????????」

アスパラガス「ホールトマト缶と玉ねぎを煮込むザマス、さあ鍋はこっちザマスよ」ガチャ

ダージリン「ウゥゥゥゥゥゥゥ」ガク

~翌朝~
アスパラガス「では続きをやっていくザマスよ」

ダージリン「ボーーーーーーーー」フラフラ

アスパラガス「マリネを肉と野菜、ワインに分けるザマス、このワインも後で使うからちゃんととっておくザマスよ」

アスパラガス「肉に塩コショウをして小麦粉を振って表面を焼くザマス、焦がすんじゃないザマスよ」

ダージリン「この作業をもう一度なんて絶対嫌よ」ジュウウウウウウウ

アスパラガス「次は野菜を炒めるザマス、ワインが染みていて焦げやすいから気をつけるザマスよ」

ジュウウウウウウウウ
アスパラガス「そうしたら、トマトソースを入れるザマス、しっかり炒めて酸味を飛ばすザマス」

ダージリン「あんなにたっぷりあったトマトソースがこんなちょっぴりになってしまうなんて・・・・・」

アスパラガス「次は赤ワインを入れてまた煮こむザマス、ココでもしっかり煮込まないと酸っぱくなるザマスよ」

ダージリン「どのくらい煮込むんですの?」

アスパラガス「半分ぐらいの量になるまでザマス、焦がすちゃダメザマスよ、ちゃんと底をこすってあげるザマス」

グツグツ グツグツ
アスパラガス「いい感じザマスね、じゃあ肉を入れるザマス」

ダージリン「この硬い舌が柔らかくなるのかしら?」

アスパラガス「するんザマス。フォンドボーをヒタヒタに注いだら、軽く沸かして弱火で8時間煮込むザマス」

ダージリン「は、8時間」ブクブクブク

アスパラガス「それが終わったら肉を一晩休ませるザンス。その間は休んでいいザマスよ」

アスパラガス「では私たちは練習があるので失礼するザマス」ギイイイイ

オレンジペコ「私も失礼しますね」コソコソ

ダージリン「ペぇぇぇぇぇぇぇぇコぉぉぉぉぉぉぉぉ」ガシッ!!!

オレンジペコ「ヒィィィィィィィ」ガッシリ!!

ウトウト
オレンジペコ「・・・・ハッ!!寝てしまうとこでした」ゴシゴシ

ダージリン「ムニャムニャ!!・・・もうフォンは十分ですわ・・・・」スヤスヤ

オレンジペコ「・・・・・・・・」ギュウウウウウ
ツネッ

ダージリン「うううううううう鍋がこびりついてしまいます・・・・・・・」ウーウー

~翌朝~
アスパラガス「いい感じに味が染み込んだザマスね」

ダージリン「ちゃんと火の番をしてましたからね」ツヤツヤ

オレンジペコ「・・・・・・・・・・クッ」

ダージリン「ペコ?」

オレンジペコ「なんでもないですダージリン様」ニコニコ

アスパラガス「では肉を引き上げるザマス」

ザパアアア
ダージリン「柔らかいですわね」ツンツン

アスパラガス「煮込みたては崩れやすいから注意するザマスよ」

アスパラガス「次は煮汁を漉して煮詰めるザマス、トロッっとするまで煮詰めるザマスよ、今回は牛タンザマスがこれを牛肉で作ればデミグラスソースになるザマス」

ダージリン「へー、これがあのソースだったのね」

アスパラガス「デミグラスのようになるまでしっかり煮詰めるザマスよ、くれぐれも沸かして手を抜いてわいけないザマス」ギイイイ ガチャン

ダージリン「どういうことですか?」

オレンジペコ「デミグラスのデミは半分、グラスは煮詰めることを意味しています。半分になってトロトロになるまで煮詰めろということです」

ダージリン「また煮こむんですの・・・・・」ガクッ

オレンジペコ「焦げやすいですから注意してくださいね」コソソソソソ

ダージリン「どこに行く気ですかペコ?」ニコ

オレンジペコ「ヒィィィィィィィィ」ガクガク

アスパラガス「いい感じですわね、最近は小麦粉でとろみを付ける時もありますけどやはりこうしてしっかり煮詰めなくてはいけないザマスね」ウンウン

グデエエエエエン
ダージリン「ハァハァ、次はどうしますの?」

アスパラガス「次は料理に使うワインを煮詰めるザマス、酸味が飛んでトロっとするまで煮詰めるザマスよ」

ダージリン「一緒にやればよかったではなかったですか」ギャアアアア

アスパラガス「まだまだ素人と聞いたので、同時には出来ないと思いまして」クスクス

アスパラガス「さあ仕上げをするザマスよ。まずは付け合せを作るザマス。このじゃがいもを切っておくザマス」

ダージリン「このじゃがいもね、どうやって切りましょうか?」

オレンジペコ「シチューなどではシャトーに切った、じゃがいもや人参を付け合わせにしますね」

ダージリン「ではそれにしましょう。どうやってやるんですか?」

オレンジペコ「こうやって長細い卵のようなツルッとした感じに切るんですよ」

スイスイ
ダージリン「こうですわね・・・難しいですね」グググ

はぁはぁ
ダージリン「で、出来ましたは・・・・」ゼエゼエ

アスパラガス「なんザマスこのじゃがいもは?」

ダージリン「付け合せのじゃがいもよ、シャトーにしてみたの綺麗でしょ?」

アスパラガス「何でシャトーなんかにしてるんザマス!!今日のじゃがいもは採れたてで水分が多いザマス、するならジュリエンヌざます」ガシャン

ダージリン「ヒイイイイイ」

アスパラガス「早くするザマス」

ダージリン「ジュリエンヌってなんですの?」

オレンジペコ「千切りのことです、千切りのじゃがいもを油で揚げたジュリエンヌフライにするんではないでしょうか?」

ダージリン「せ・・千切り・・・・このじゃがいも全部ですの・・・・」ハァァァァァ

ダダダダダダ ダダダダダダ
ダージリン「はぁはぁ、やっと終わったわ・・・・・」

アスパラガス「出来たザマスか?」

ダージリン「ええ、やっと終わりましたわ」ハァハァ

アスパラガス「まだまだ太さがまばらですが、まあいいザマス。早速茹でるザマス」

ダージリン「へっ!?揚げるんではないんですの?」

アスパラガス「何言ってるザマス?赤ワイン煮の付け合せと言ったらマッシュポテトに決っているザマス」

ダージリン「で、でもジュリエンヌって言ったじゃない」

アスパラガス「あれはするならジュリエンヌと言う意味ザマス、今日は茹ででピューレにするザマス」

ダージリン「このこのこの!!」ジタバタ

オレンジペコ「ダージリン様止めてください、危ないですよ」グイイイ

アスパラガス「ささ、仕上げをするザマス、まずは牛タンをスライスするザマス、3cmといったところザマスね」

ダージリン「柔らかいですわ・・・」ストン

アスパラガス「これを鍋に入れるザマス」

オレンジペコ「可愛い小さな鍋ですね」

アスパラガス「ここに先ほど作ったソースを入れるザマス、50ccくらいザマス」

ダージリン「これっぽっちですの?」

アスパラガス「そうザマス、スプーン一掬いのソースに全力を注ぐ。これがフランス料理の真髄ザマス!!!」

ダージリン「あの苦労が・・・私の4日間が・・・・」ガクガク

アスパラガス「さあ仕上げザマスよ、ここからが本番ザマス、全神経を集中させるザマスよ」

アスパラガス「まずは塩と胡椒で味付けザマス。酸味がまだ残っているようなら砂糖、風味よくしたいなら先ほど煮詰めた赤ワインで調節するザマス」

ダージリン「難しいんですのね」ペロペロ

アスパラガス「あまり舐めすぎると味がわからなくなるザマスよ、行き詰まったら水を入れてみると良いザマス、ソースが濃すぎるという時もあるザマス」

ダージリン「良い感じになりましたわ」ペロ

アスパラガス「最後にバターを入れてソースと乳化させるザマス。これをバターモンテと言うザマスよ」

アスパラガス「お皿に熱々のマッシュポテトを盛りつけて、牛タンとソースを盛るザマス。最後にクレソンを添えたら完成ザマス」

ダージリン「やっと出来ましたわ、さあ食べましょう」

オレンジペコ「いい匂いです、早く食べましょう」グウウウウウ

ダージリン「いただきますわ」パクリ

ダージリン「柔らかいですわ、こんな柔らかいお肉があったなんて」ポワァァァァァン

オレンジペコ「凄い柔らかいですね、それにこのソースこんな美味しいソースははじめてです」パクパク

ダージリン「ソースがこんなに美味しかったなんて、このソースとポテトだけでもごちそうですわ」パクパク

アスパラガス「これがフランス料理の真髄というものザマス」フフン

ダージリン「ほんとうに美味しいですわ、ありがとうアスパラガス」

アスパラガス「構いませんザマス、こちらも助かりましたから」クスクス

ダージリン「??クイッ それにしてもフランス人は凄いですわね、料理一つにいつもこんなに力を掛けるなんて」パクパク

アスパラガス「そんなわけないザマス、フォンドボーも時間があるときに他の作業と一緒にやりながら作って冷蔵庫で取っておくんザマス」

アスパラガス「デミグラスソースも冷凍して保存するんザマスよ」

ダージリン「今日の残りはどうしたの?」

アスパラガス「もちろんしっかり保存してあるザマス、牛タンもスライスして冷凍しておけば何時でも美味しい赤ワイン煮が食べられるんザマス・・・・あっ」

ダージリン「いいのよアスパラガス、こちらも料理を教わったんですもの、お相子ですわ」クスクス

アスパラガス「そうザマスね」ハハハッ・・・・ダラダラ

ダージリン「それにしても美味しい料理ですね、よろしかったらワインを開けてもいいかしら?この料理にとっても合いそうですね」ニコ

アスパラガス「良いザマスよ、赤ワイン煮にはその土地で取れた同じ地方のワインを合わせるのが最高ザマス、セラーから取ってくるザマス」

ダージリン「いいですわ、自分で行きますから。アスパラガスあなたも飲みますか?」

アスパラガス「いや・・この後、練習がまだ残っているから・・・しまった時間が、練習に行ってくるザマス、ゆっくりしていってくれザマス」ダダダダダダ

ダージリン「ええ、そうさせてまらうわ」ニッコリ

ダージリン「今日は本当にありがとうございました、とってもおいしかったですわ」ニコ

アスパラガス「喜んでもらえてよかった良かったザマス、また何時でも相談してくれザマス」

ダージリン「ええ、ではごきげんよう」フリフリ

オレンジペコ「ありがとうございました」ニコニコ

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アスパラガス「ふ~無事終わったザマス、暴れだすんじゃないかとヒヤヒヤしたザマス」フー

ボルドー「アスパラガス様、大変です・・・ワインが・・・セラーのワインがなくなっています」ダダダ

アスパラガス「ああ、それならダージリン達にやったんだ」

ボルドー「ち、違うんです。アスパラガス様の専用のセラーが・・・・」

アスパラガス「な、なんすって!?」

ボルドー「秘蔵のジュヴレ・シャンベルタンが・・・白のモンラッシュも何本も・・・」ガタガタ

アスパラガス「どういうことザマス、あいつらなんてものを開けてくれたんザマス」アワアワ

クンクン ペロッ
アスパラガス「・・・これは・・・・・私の楽しみにしていたジュヴレ・シャンベルタン・・・・なんてことザマス」ガックシ

オレンジペコ「ふふふ、美味しかったですねダージリン様」ルンルン

ダージリン「ええ、お土産ももらいましたし、来たかいがありましたね」ンフフフフフ

アスパラガス「ああああああああなんてことザマス!!!!!!!!」ギャアアアアアア

BC自由学園編~完~

優花里「ジュヴレ・シャンベルタンはブルゴーニュの王、王者のワインと言われるワインであります。あのナポレオンも愛して遠征先にも必ず持って行ったほどなんですよ」

アッサム「大戦中にドイツの傀儡政権だったBC政府もワインだけは必死に守りましたからね」

優花里「友軍だったイギリス軍に奪われたワインの配送ルートを知らせたりしてましたからね」

アッサム「秘匿していた情報が漏れたのが仇になりましたね」クスクス

読んでいただきありがとうございますた 
次の行き先は未定、希望があれば小ネタでも 
チーズもまた書きたいです

家でラーメン作れますか?

乙です
ホキ切身の美味しい食べ方知りたい

海苔のつまみ編
カエサル「ふ~やっと開放されたな」

エルヴィン「門佐が口を滑らせたからだぞ」

左衛門佐「すまんすまん、でも罪の重さで言えば他の者のほうが重いぞ」

ありょう「まあまあ、喧嘩はやめるぜえよ」

左衛門佐「しかし、少し腹が空いたな」

エルヴィン「半日近く軟禁されて叱責を受けていたからなあ」

おりょう「仕方ない、軽く作ってやるぜよ」

左衛門佐「流石はおりょう、頼りになる」

おりょう「それにしても何もない冷蔵庫ぜよ」ガサゴソ

カエサル「そう言えばお中元でノリを貰ったな、あれは使えないか?」

おりょう「よし、ちょっと待ってるぜよ」

おりょう「さて、まずは佃煮を作るぜよ。醤油、砂糖、味醂を3:1:1で混ぜてっと、焼き海苔はちぎってふやかしながら煮こむぜよ」

おりょう「あとは調味料を入れて煮詰めれば完成だな」クツクツ

ありょう「さて次はっと、おお、ほうれん草ぜよそれにえのきも、これで磯和えにするぜよ」

おりょう「まずはほうれん草とえのきを切ってさっと茹でる。水に落としてよく絞ってっと」ギュウウウウ

おりょう「めんつゆでも良いけど切らしているから醤油と砂糖でいくぜよ、だしの素をちょっと入れて味を見ながらさっくり混ぜる。こんなもんぜよ、後はもみ海苔をたっぷりと入れて混ぜれば磯和えぜよ」

おりょう「後はそうぜよねえ、おお、こんな立派な長芋が磯辺焼きにするぜよ」

おりょう「長芋をすりおろしてっと、今日は片栗粉を入れて粘りを強くするぜよ、なければ小麦粉でも大丈夫ぜよ」

おりょう「よーく練ったら海苔で挟んで、フライパンに油を引いて焼くぜよ」ジュウウウウウウウ

おりょう「味付けは醤油でいくか、醤油と砂糖を2:1ここにごま油をひとたらし照りを出すために味醂もちょっと、こいつを流し込んで絡めながら焼きば完成ぜよ」

おりょう「佃煮もいい感じぜよ、半分は茶漬けに、半分は冷奴にするぜよ、叩いた梅と鰹節をたっぷり入れて練るぜよ、後は豆腐に乗せれば。海苔奴ぜよ、好みでネギを掛けるぜよ」パラパラ

おりょう「もう一品ぐらいいくか、あいつら肉か魚を出さないといつも怒るからなあ、よしこの冷凍のまぐろのたたきを使うぜよ」

おりょう「凍ったまま四角柱に切るぜよ、これにのりを巻いて、天麩羅の衣をくぐらせてさっと表面がカリッとするだけ揚げるぜよ」

おりょう「みんな~出来たぜよ~」

左衛門佐「待ちかねたぞおりょう」ドズン

エルヴィン「うまそうな匂いだな」

カエサル「おお海苔づくしだな」

おりょう「まずこれが磯会えぜよ、ほうれん草とえのきのお浸しにのりが入ったものぜよ」

パクパクパク
左衛門佐「おお、この海苔のお浸しと海苔がお浸しの汁を吸ってヘニャっとなった所が良いな」

カエサル「海苔の香りが本当に磯の香りのようだな」モグモグ

左衛門佐「おりょう、まだ開けてないお米ジュースがあっただろう、あれを出そう」

エルヴィン「いいな、ライスワインは私も好きだぞ」ガヤガヤ

カエサル「今日は少し冷えるから、燗でいくか」ワイワイ

おりょう「燗を作るのは面倒くさいんだぞまったく、そう言えば錫のタンポがあったはずぜよ、あれなら早いし、楽ぜよ」

エルヴィン「なんだタンポって?」

左衛門佐「取手のついた燗器だな、口が広いから酒も入れやすいし、錫だから熱伝導も良い、味も良くなるそうだぞ」

おりょう「燗もできたぜよ」トクトクトク

左衛門佐「お米のジュースと磯会えがなんとも言えんな」カーーー

エルヴィン「魚介なんて入ってないのに海を感じるな」パクパク

おりょう「次は海苔奴ぜよ、味は付いているからそのまま食べるぜよ」

カエサル「醤油の代わりに佃煮が乗っているのか パクッ く~この酸味は梅だな、さっぱりしていて豆腐と合うな」

エルヴィン「後から鼻を抜ける海苔とカツオの磯の香りも良いな」パク

左衛門佐「その香りが抜けないうちにこいつをやると」グビ

左衛門佐「んん~たまらんな。おりょうは食べんのか?」

おりょう「こいつが出来たらいくぜよ、叩いたマグロの天ぷらぜよ」

エルヴィン「叩きを海苔で巻いたのか、パクリ んん~中がまだ生の叩きだ」パクパク

左衛門佐「面白いな、表面はパリパリの海苔の天ぷらで中はとろっとしたマグロのミンチなのか」

カエサル「これもお米のジュースが進むな、天つゆもいいが、やはりここは塩だな」パラパラ パクリ

おりょう「どうぜよ少しは満足したか?」

左衛門佐「ああ、旨い肴に酒文句無しだな」

エルヴィン「んん~だが小腹がすいているな、なにか〆的なものがほしいな」

おりょう「そう言うと思って、茶漬けを用意しておいたぞ、海苔の佃煮茶漬けぜよ」

左衛門佐「なんとも言えない照りだな、紫のような黒のような綺麗な光沢だ」

おりょう「ささ、お茶を掛けるぜよ」

ズズズ ズズ
エルヴィン「ふう~やっぱり〆はこれだな」

カエサル「海苔の佃煮も旨いな」

おりょう「まだ残りが瓶に入れてあるぜよ、また今度食べると良いぜよ」

エルヴィン「トーストにも合うらしいぞ」

おりょう「んん~それは遠慮したいぜよ」

左衛門佐「さて喰った食った、風呂にでも入って寝るとするか」ガタ

カエサル「私はもう少しローマ史を研究しようかな」

エルヴィン「そうか、じゃあ私もドイツ陸軍の防御ドクトリンの変遷を追ってみるかな」

おりょう「まったく・・・少しは片付けも手伝うぜよ、そんなんじゃもう作ってやらんぜよ?」

左衛門佐「お皿は私が洗うぞ」テキペキ

カエサル「ここのお皿は整理して持っていく、その後はすすぎと吹上だな」テキパキ

エルヴィン「お疲れでしたおりょうさん、ささ、肩をおモミしますよ」モミモミ

おりょう「ふふふ、たまにはこういうのも悪くないぜよ」コキコキ

今日はここまでありがとうございました
>>324 ラーメンは難しいです、説明させるキャラがいないのと、自分が中華麺打ったことないのとあまりラーメンが好きではないので
>>325 毎年好きでポークジャーキーを大量に仕込んでますが作るのは冬場がいいですね、梅雨時期は少し怖いかな
あとは手持ちの装備によって作り方が変わってくるので今回はやめておきます、すいません

書ける小ネタにはどんどん書きたいですね、小ネタ書くくらいがちょうどいい

カサカサカサ
オレンジペコ「ダージリン様、距離50mほどですね、もう少し近づかれますか?」ヒソヒソ

ダージリン「もう少し近づきますわ、有効射程距離までもう少しです。幸い、向こうもまだ気づいていませんわ」ソソソソ

ダージリン「いきますわよ」カチャ
スゥゥゥゥゥゥ カチリ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
パーーーーーーーン

バサバサバサ
オレンジペコ「命中ですねダージリン様」

ダージリン「ええ、上手くいきましたわ。ローズヒップ、ゴー!!」

ローズヒップ「了解ですわダージリン様」ダダダダ

絹代「それがこの鹿というわけですか」

ダージリン「ええ、鹿撃ちはイギリス紳士の嗜みですわ」

福田「それで本日はそのような出で立ちなのでありますね」

ダージリン「ええ、イギリスの伝統的なハンティングスタイルですのよ」

絹代「ウールのジャケットにニッカーズとアーガイルチェックのハイソックスがよくお似合いですよ」

ダージリン「ありがとうございますわ」

福田「この帽子はホームズが被っているやつでありますね」

オレンジペコ「それは鹿撃ち帽です、銃を使わない時はそうして横の耳あてをリボンで縛って上にあげておくんです」

絹代「ところでそうしてまたうちに?」

ダージリン「いつもお世話になっていますから、そのお返しにと思いまして鹿のお裾分けに来たんですの」

絹代「いやあ、それは気を使っていただいてありがとうございます」ペコ

ダージリン「気になさらないで、いつもお世話になっているのはこちらなんですから」

絹代「ありがとうございました、またお返しに伺います」

ダージリン「楽しみにしていますわ、ではごきげんよう」

福田「隊長殿、この肉はどの部分なのでありますか?」

絹代「これは前足、肩肉の部分だな。いつも動く部位だから美味しいぞ」

福田「なるほど、肩肉でありますか、ですが肩肉だと筋が複雑に入っているので煮込み料理しかないでありますか?」

絹代「そんなことはないぞ福田。よし、今日は鹿料理を作ろう」

福田「やったであります」

絹代「まずは鹿のローストを作ろう」

福田「ローストというと焼くのでありますか?」

絹代「ああ、ローストベニソンと言って欧州では伝統的な食べ方だそうだ、普通はもも肉でやるが肩でも十分美味しいぞ」

福田「それは楽しみであります」

絹代「まずは下ごしらえだな、今日は肩肉だから筋切りをしよう。ミートソフターがあると簡単だが、ないなら竹串でも出来るぞ」

福田「刃がたくさん付いているでありますね」

絹代「これで筋が切れて柔らかくなるんだ、次は味付けだな、今日はシンプルに塩コショウで行こう」

絹代「しっかりと振って揉み込んだら、塊のまま表面をフライパンで焼くぞ」ジュウウウウウウウウ

福田「美味しそうであります」

絹代「こんなものだな、後はこれをジップロックに入れてオリーブオイルとワインを少し、後は匂い消しにしゅうがを入れて空気を抜くんだ」

福田「もう良いんでありますか?全然火が通ってないでありますよ?」

絹代「今日は低温調理で仕上げるぞ、このまま袋ごと茹でるんだ75~80℃で20分煮るぞ」

福田「そんな調理法があったんでありますか?驚きであります」

絹代「柔らかく鹿独特の香りを楽しむ調理法だそうだ、赤い肉は赤く、白い肉は白くというのが欧州の考え方だそうだ」

福田「鹿肉は赤いので赤身を残して調理するでありますね」

絹代「そうだ、でも野生の鹿は病気が怖いからな、オーブンだと生焼けになることもあるが、その点低温調理なら中までしっかり火が通るからな」

絹代「鹿肉が68℃になるのがベストだな、火加減や時間は大きさによっても変わるから注意するんだぞ」

絹代「よし今日はもう一品作ろう、今度は竜田揚げだ」

福田「鹿の竜田揚げでありますか?」

絹代「ああ、揚げることで臭みも抜けるし、柔らかくなるからな」

絹代「今日はこれを使って肉を柔らかくするぞ」

福田「何でありますかこれは?」

絹代「これは塩麹だ!!一口大に肉を切ったらこれを肉に刷り込んで1時間ほど休ませるんだ」

福田「これで肉が柔らかくなるんでありますね」

絹代「下味は醤油と酒、じょうがだな。よく揉み込んでっと」

福田「揚げ油の準備も出来たであります」

絹代「じゃあ、片栗粉をまぶして揚げていくぞ」ジュウウウウ パチパチパチ

福田「この醤油が揚がる香りがたまらないであります」クンクン

絹代「よし完成だな、福田みんなを連れて来い」

福田「了解であります!!」ダダダダ

玉田「おお、今日は肉の叩きでありますか、豪勢ですな」

細見「こっちは竜田揚げですな、いい香りでありますな」クンクン

福田「ダージリン殿から鹿肉を頂いたのだります。今日はローストベニエと言う料理であります」

玉田「らうすとべにえか美味そうだな」

絹代「本来はバルサミコソースやホースラディッシュで食べるんだがな、やはり我々にはこのわさび醤油だろ」

細見「赤い肉にわさびを乗せて醤油で食べる、最高ですな」パクパク

玉田「肉なのに柔らかいんだな」モグモグ

福田「しっかり筋切りをして低温調理で仕上げたからであります」エッヘン

細見「作ったのは西隊長だろ」コツン

福田「痛いであります」グス

絹代「まーまー。ささ、竜田揚げも美味しいぞ、冷めないうちに食べた食べた」サスサス ナデナデ

「ダンジョンズ&プリンセス」は、2015年12月28日(月) 15:00をもちまして、全てのサービスを終了させていただきました。

ご利用いただいていた皆様には、これまでのご愛顧に厚く御礼申し上げます。
今後ともDMM GAMESをよろしくお願いいたします。
「ひつじ×クロニクル」は、2016年3月31日(木) 14:00をもちまして、全てのサービスを終了させていただきました。

ご利用いただいていた皆様には、これまでのご愛顧に厚く御礼申し上げます。
今後ともDMM GAMESをよろしくお願いいたします。
「ハーレムカンパニー」は、2015年10月30日(金) 12:00をもちまして、全てのサービスを終了させていただきました。

ご利用いただいていた皆様には、これまでのご愛顧に厚く御礼申し上げます。
今後ともDMM GAMESをよろしくお願いいたします。

サービス終了のお知らせ



「ラビリンスバインド」は、2016年3月31日(木) 17:00をもちまして、全てのサービスを終了させていただきました。

ご利用いただいていた皆様には、これまでのご愛顧に厚く御礼申し上げます。
今後ともDMM GAMESをよろしくお願いいたします。
BOKU西條拓巳bat要るじゃないか千有余橘純一悪じい

玉田「こっちも柔らかいな、醤油の香りも芳ばしくていいな」

細見「だがこの味はなんだろう・・・ふくよかでいて馴染み深いような・・・・」

絹代「それは塩麹の香りだな、肉を柔らかくするために入れたんだ」

細見「なるほど、麹の香りでしたか、旨いでありますな、ごはんにも酒の肴にもピッタリですね」

絹代「ダージリン殿からお土産にとイギリスのビヰルも頂いたぞ、みんなで飲もう」

玉田「竜田揚げの脂とビヰルも絶妙でありますな」グビグビ

絹代「ローストベニエにも合うな、いいものを貰ってしまったな、また何かお返しせねば」コク

細見「うん旨いなこれは。 グビグビ よし福田、何か芸をやれ」ハハハッ

福田「えええ!?自分がでありますか?」

鹿肉編~完~
鹿肉は近年見直されつつある食材ですね。ドイツやフランスでは高級ジビエとして有名ですが、日本ではなかなか食べないですからね
ジビエとしてもウサギや猪に押されている感じですが、癖も少ないさっぱりとしていて食べやすいのでお試しください
たまに猟師さんの手当が下手で臭いものもありますがそれも一期一会です

新茶の時期なのでお茶編も面白そうですね、ただ西隊長が活躍し過ぎで本編からずれてきてしまっている
コーヒーも好物なので多少書けると思いまう

受精してよ京ちゃん

REBERU50パーセントパックね100%提督キミキス分課金ね

オリュークN2333333億回はっ!?

ダージリン「妊娠する事見つけたり須我」

冷子「華鳳は寝て待て」

ダージリン「これが私の料理道!!」

冷子「ちょっこいネェ前立腺子宮姦って知ってる」

田尻さんオリョウリノ間違えですよね

数えきれない芋武器と睦月と夕立の吸収されるシーンは【カット】ですか?

チーズ道続き
優花里「いや~皆さん素晴らしいチーズばかりでしたね」

オレンジペコ「どのチーズもとても美味しそうでした」

愛里寿「うん、チーズが好きになれそう」

優花里「これでチーズ大会も終わりでありますね」

まほ「「まったぁぁぁぁ」」

優花里「西住殿のお姉さんであります」

まほ「黒森峰もこの戦い参加させてもらう」

エリカ「王者のチーズというものを見せてあげるわ」

優花里「いえ、チーズの王様はイタリアのパルミジャーノであります」

エリカ「良いのよそんなこと!!黒森峰のチーズだって凄いんだから」

まほ「まずはこれだ、ドイツのモッツァレラチーズ、ステッペンだ」

優花里「ドイツにもモッツァレラチーズがあったんですね」

オレンジペコ「バイエルンで作られるチーズですね。ドイツは他国のチーズを改良するのが得意なんです」

まほ「今日はステッペンをライ麦パンに載せてトーストしてみた、食べてくれ」カチャ

愛里寿「これ本当にモッツァレラなの?なんだか見た目が全然違うけど?」

優花里「とりあえず食べてみましょう」ハム

パク ビニョオオオオオン
愛里寿「んん、すごい伸びる」

アンチョビ「あの伸び方はまさに焼いたモッツァレラだな。ピザみたいだ」

優花里「美味しいでありますね、このチーズとても滑らかです」

愛里寿「うん、でも、アンチョビの食べさせてくれたのよりちょっぴりしょっぱくて美味しい」

まほ「ステッペンは牛乳で作ったモッツァレラを熟成させたものだ、弾力のあるフレッシュなイタリアのモッツァレラと違って塩気の効いたセミハードチーズだ」

優花里「本当でありますね、焼いてないこちらはカチカチであります」コンコン

オレンジペコ「熟成させたことによる旨味とフレッシュチーズの良いとこどりのようなチーズですね、これを料理に使うだけで一段階上の美味しさになりますよ」

愛里寿「美味しい、酸味のきいたどっしりしたライ麦パンに塩気とコクがすごくあってる」パクパク

エリカ「次はこれよ、ちょっぴり大人な味だから気をつけなさい」コト

まほ「ボニファッツだ今日はグリーンペッパー味を用意した」

パクリ
優花里「本当でありますね、ピリリとして美味しいであります」

オレンジペコ「グリーンペッパーが練りこまれたチーズですね、ドイツの伝統あるチーズメーカーの商品でガーリック味なんかもありますよ」

愛里寿「胡椒でぴりっとしてるけど、チーズはすごくクリーミーで美味しい」パクパク

優花里「チーズに練り込むなんてすごい発想でありますね。白カビで熟成されたカマンベールのクリーミでコクのある味がたまらないであります」

エリカ「どう?これが黒森峰の実力よ」フンッ

まほ「最後はこれだ、これも少し癖があるから気をつけろ。ババリアブルーだ」コト

優花里「おおこれはブルーチーズでありますね」

愛里寿「臭い・・・」クシクシ

エリカ「ババリアブルーは青カビチーズだけどそれだけじゃないのよ」

優花里「ああ、本当であります!!外側は白カビチーズであります」

オレンジペコ「ババリアブルーはドイツのチーズで青カビ系と白カビ系を合わせたチーズなんですよ」

まほ「青カビチーズはどうしてもきつい酸味や匂いが気になるが、このチーズは白カビの力で青カビの刺激を抑えた入門用のブルーチーズだ」

パク
愛里寿「すごい滑らか、ちょっとピリっとするけど食べやすい」モグモグ

優花里「本当でありますね、青カビ独特の癖がありつつクリーミーで食べやすいであります」

まほ「ババリアブルーを作るときに牛乳に生クリームを加えて作るんだ、だから脂肪分も多くクリーミーな味わいなんだ」

愛里寿「青カビチーズってもっときついと思ったけど、これなら食べられる」モグモグ

まほ「こうした入門用チーズから始めればチーズの美味しさも楽しめるようになっていく、これからも楽しんでくれ」

愛里寿「うん、今日はありがとう」

まほ「ふふ、エリカあれを出してくれ」

エリカ「はい隊長!! これは私達からのお土産です」

まほ「ほかの学校がチーズを土産にしていたからな。我々からはチーズに合うデザートワインだ」

愛里寿「デザートワイン?」

オレンジペコ「食前酒などに出される甘めのワインですね」

まほ「今日は黒森峰特製のアイスヴァインとトロッケンベーレンアウスレーゼを用意した」

優花里「アイスヴァインは葡萄が成ったまま凍結してしまって出来たワインですね」

オレンジペコ「そうですね、氷点下の中凍ったまま葡萄の果肉を絞ることで糖度が高いことで凍結しない果汁のみが絞り出され、極上の甘さを持ったワインが出来上がるんです」

優花里「トロッケンベーレンアウスレーゼと言うのは?」

オレンジペコ「貴腐ワインのことですね、トロッケンは乾燥、ベーレンはぶどうの身、アウスが選ぶ、レーゼが収穫という意味です」

オレンジペコ「葡萄の身を樹になったままにして完熟させて干しぶどうのようにってから収穫するんです。糖度がとても高く特徴的な貴腐香という香りがする高級ワインですね」

エリカ「ワインの王にして王のワインと言われるワインよ!!まさに黒森峰の様なワインね」

まほ「クリーミーなフレッシュチーズには甘口のワインが合うからな、これで楽しんでくれ」

優花里「羨ましいでありますね」タラーーーー

愛里寿「ありがとう、大切に頂くわ」 ギュ

まほ「ああ、楽しんでくれ」 ギュ

優花里「これにて島田殿のチーズ克服大会も閉幕であります」

オレンジペコ「美味しそうなチーズばかりでしたね、私も食べたくなりました」

優花里「では司会進行の秋山優花里と」

オレンジペコ「解説のオレンジペコでした」

優花里「さようなら~」フリフリ

オレンジペコ「さようなら」フリフリ

~後日~
愛里寿「家出してきた、匿って欲しい」

優花里「どうしたんでありますか一体」

愛里寿「お母様と喧嘩した、もう家には帰りたくない」ボコ ギュウウウ

優花里「一体何があったんでありますか??」

愛里寿「お母様たら私のチーズとワインを全部食べちゃったの・・・・」

優花里「ええ!?あのチーズとワインを全部でありますか?」

愛里寿「大切にとっておいたのに、美味しい美味しいって内緒で食べちゃったの」

~島田家~
千代「愛里寿~ごめんなさい、出てきてちょうだい、お母さん悪かったわ~」オーーーーイ

チーズ道~完~

今日はここまでありがとうございました

個人的におすすめのチーズ
スチルトン:世界三大ブルーチーズの一つ他のブルーチーズにはない独特の甘みが特徴
パヴェダフィノア:フランスの石畳と言われるチーズ、完熟すると加熱していないのにチーズフォンデュのようなクリーミーな状態になる、初心者におすすめ
ミモレット:オレンジ色のチーズ熟成するに連れて固くなり風味も増していく、2年ものともなればからすみのような味わいになる

チーズ好きな人が増えると良いなと思います。日本にも面白いチーズが沢山有るので探してみてください

以前書いた、洗車道がR板に移転されることになっていた、一体何がいけなかったんだろうか? 洗車していただけなのに

前の料理道の奴に書いてあった奴だとこんなの書いてるみたいだよ
とんでもない知識量と誤字脱字が特徴みたい、謎な人だなwww

【ガルパン】 みほ「宇宙戦艦道です」
ex14.vip2ch.com

【ガルパン】ミホとエリカ
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頭がおかしかった時に書いたやつだと
【美味しんぼ】山岡「1ヶ月1万円生活だって!?」
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療養中に書いたのがこれ
ジン「おい、よく聞けよウォッカ」ウォッカ「へ、へい、兄貴!」
ex14.vip2ch.com
これは後何個かシリーズでかいた

小ネタ~これが私の煎茶道~

パカラパカラパカラ ヒヒィィィン バカッピョーン パカラパカラ
オレンジペコ「お見事ですダージリン様」パチパチ

ダージリン「まずまずですわね、次はローズヒップあなたの番よ」ドオドオ

ローズヒップ「いきますわよ、それそれそれ」ビシィビシィ ヒヒィィィン バカラバカラバカラ

ローズヒップ「とうっ!!」ピョオオーーーン  カコン ボテ

オレンジペコ「引っかかってしまいましたね」

ダージリン「ローズヒップ、スピードばかり出すことを考えていてはダメですよ」 

ローズヒップ「すいませんでございます。なかなかダージリン様のようにはいきませんわ」

絹代「いや~それにしても見事な手綱さばきですね」

ダージリン「あら?西さんどうしてこちらに?」

絹代「アッサム殿からダージリン殿はこちらと伺いまして、先日のお礼にこのようなものをお持ちしました」ガチャ

ダージリン「可愛らしいバックですわね、竹で出来ているのかしら?」

絹代「今日は知波単で新茶が取れましたので、煎茶でもご馳走しようとお持ちしました」

ダージリン「お茶ですか良いですわね。ペコ早速支度をしてください」

絹代「いえいえ、せっかくの陽気ですから今日は野点でもいたしましょう、そう思って用意もしてきました」

ローズヒップ「のだてってなんでございますか?」

オレンジペコ「日本のガーデンティーパーティーですね、そこでお茶とお菓子を頂くんです」

ダージリン「良いですわね、ちょうど乗馬で喉も乾いていたところですの、よろしくおねがいしますわ」

絹代「では準備をさせていただきます。今日は煎茶を用意しました」

ローズヒップ「煎茶とはどういう区別でございますの?」

ダージリン「煎茶は日本茶の一つですわ、所謂緑茶ですね。新芽を摘みとってすぐに熱処理をしますの、そうすることで茶葉の酵素が失活して発酵が止まりますの。ですからみずみずしい茶葉のすっきりとした味わいと旨味を味わえますのよ」

ローズヒップ「流石はダージリン様でございますわ」キラキラ

ダージリン「蒸させた茶葉はその後揉みながら乾燥させるんですの、蒸す時間だ長いほど茶葉から渋みが抜けて色も味も濃くなるのよ」

ダージリン「反対に蒸す時間が短いほどすっきりとした味わいで渋みも濃く香り高いお茶になるんですのよ」

絹代「よくご存知ですね、流石はダージリン殿!!今日は新茶の香りを楽しめる浅蒸し茶を用意しました」

オレンジペコ「現在の煎茶の製法を開発したのがあの永谷園のご先祖様なんですよ」

絹代「なるほどそれは存じませんでした。流石がオレンジペコ殿」

オレンジペコ「ふふふ」ドヤ

ダージリン「・・・ペコ」ムス

オレンジペコ「すいません・・・・」

ローズヒップ「では玉露ですとか抹茶は何でございますの?」

ダージリン「あれはね、栽培法の違いなの。日本茶はね、ほうじ茶も番茶も粉茶も全部同じ茶の樹からできるのよ」

ローズヒップ「そうなんですのね、どう違うんですの?」

ダージリン「玉露と抹茶はほぼ同じ作り方ですわ、茶臼で挽いて粉にするかの違いですわね」

ダージリン「そもそもは蒸して乾燥させるだけでしたの、今では味を良くするために収穫前の20日間ほど茶の樹に黒いシートを被覆して育てたから収穫しますのよ」

ローズヒップ「どうしてそんなことをするんでございますの?」

ダージリン「被覆栽培することで美味しいお茶ができますの」

ローズヒップ「どうしてですの?」

ダージリン「ええっとそれは・・・・・」

オレンジペコ「お茶の旨味成分はアミノ酸のテアニンなんです。地中の窒素化合物を分解吸収してグルタミン酸とエチルアミンからテアニンに生合成し葉に蓄積するんです。これが光合成によってカテキンなどのポリフェノールに誘導されるんです」

オレンジペコ「このカテキンが苦味成分なんですが、カテキンの生合成は光によって促進されます。なので被覆栽培を行うことでテアニンが葉に蓄積しカテキンの少ない茶葉が出来るんです」

オレンジペコ「これによって独特の旨味を持った玉露や抹茶が・・・・」

ローズヒップ「・・・・・・・」ボケー

ダージリン「くぅぅぅぅぅぅ」ギリギリ

オレンジペコ「すいません・・・」ペコ

ダージリン「とりあえず、それで美味しいお茶が作れるんですの」

ローズヒップ「では抹茶と粉茶って違うものだったんですのね」

ダージリン「そうよ、粉茶は煎茶を作る際に出た砕けた茶葉ですの。ですから粉茶だから品質が悪いということではないんですのよ」

絹代「粉茶はお茶の色合いが濃く、味も濃いものが出るので寿司屋などでよく用いられますね」

ダージリン「次は番茶ですけど、これは番外の茶という意味ですわ。日本茶も紅茶のように何度も収穫しますの。初めの収穫のお茶が一番茶、その次が二番と続いてその後、茶の樹を伸ばしますの」

ローズヒップ「それを収穫したものということでございますね」

ダージリン「ええそうよ、察しが良いわね」ナデナデ

ダージリン「ですので番茶は他のお茶と違って秋に収穫するんですのよ」

ダージリン「ほうじ茶は漢字で書くと焙茶、つまり煎茶や番茶を炒って焙じたお茶ということです。独特の香ばしさがでて苦味も減るのでスッキリした味わいになりますわ」

ローズヒップ「では昆布茶や玄米茶はなんですの?」

ダージリン「あれは煎茶や番茶に玄米や昆布粉末を混ぜたものです」

ローズヒップ「なるほど流石はダージリン様」

ダージリン「ふふふ」ドヤーン

絹代「ささ、煎茶を楽しみましょう」

ローズヒップ「でも私、お茶の作法なんて知りませんことよ?」

絹代「良いんですよそんなこと、気軽にお茶を愉しめば良いんありますよ。よろしければ一緒に煎れませんか?」

ダージリン「良いですわね、ペコもローズヒップも習いましょ」

絹代「まずは道具ですね! 急須と茶碗があれば問題無いですよ、他にも煎茶道では様々な道具を使いますがお茶を楽しむならこれだけあれば十分です」

ダージリン「今日は随分器具が多いんですのね」

絹代「今日は野点ですからね、ポットでも良いんですがここは雰囲気を出すために涼炉とボーフラを用意しました」

オレンジペコ「涼炉は携帯用の湯沸し器ですね、細長い七輪みたいですね」

絹代「今日は炭を入れていますが、最近は電熱式のインテリアにも使えるものも出ているんですよ」

ローズヒップ「ボーフラって蚊の幼虫みたいな名前でございますわ」

絹代「ボーフラは把手のついた土瓶のことですね、流派によって保夫良などの字を当てたりしますね」

オレンジペコ「もともとはポルトガル語だそうですよ」

ダージリン「煎茶を入れる際は金属のやかんや鉄瓶などでは味が悪くなると避けられているのよ」

絹代「そこまで気にしなくても良いんですけどね、今日は急須も宝瓶という把手のないものを用意しました」

ダージリン「玉露などを煎れる際に使われるものですね、把手がなくて平たくて大きな蓋がとってもキュートですわ」

オレンジペコ「紅茶にはない形ですね」

絹代「この宝瓶なら茶こしを使わずにお茶を煎れることができるので野点には便利なんですよ」

オレンジペコ「中にも金属のフィルターがついていないのでお茶の味が損なわれないんですね」

絹代「では淹れていきましょう。まずは温度が大切ですね」

ローズヒップ「どういうことでございますの?」

ダージリン「紅茶では沸騰したお茶で淹れますが、煎茶は80℃程度が良いんですのよ、玉露などではもっと低めの70℃や60℃で淹れますの」

ローズヒップ「難しそうでございますわ」ウーン

絹代「そうでもないですよ、まずは人数分の茶碗を出してそこにお湯を注ぐんです。こうすると茶碗で湯冷ましになって80℃位になります」

オレンジペコ「同時に茶碗を温めるわけですね」

絹代「宝瓶や急須は温めません。ここに茶葉を入れます」ササッ

ダージリン「可愛らしい茶葉入れですわね」

絹代「これは茶壺と言います。抹茶の茶壺と比べて蓋が大きいのが特徴ですね。これは錫で出来たものに漆を塗って装飾したものです」

オレンジペコ「錫でできたものが密閉力もあり品質の変化が少ないんですよ」

ローズヒップ「可愛らしいですね、ピカピカでとっても綺麗でございますわ」

絹代「茶葉は一人匙1杯ですね、約5gです。ここに冷ましたお湯を入れて1分ほど蒸らします」

ローズヒップ「ずいぶん早いんですのね」

ダージリン「紅茶や中国茶と比べると随分早いですね」

絹代「そうですね、これも採れたての茶葉を発酵させないで淹れる日本茶の特徴ですね」

絹代「では、お茶を湯のみ入れます。少しずつ各茶碗に入れて周り味が同じになるようにします」

絹代「最後の一滴までしっかりお茶を出してくださいね。これができていないと2煎目の味が悪くなります」チョロチョロ

ダージリン「最後の一滴まで出しきるのは紅茶と同じですわね」

オレンジペコ「紅茶では最後の一滴をゴールデンドロップと言ったりしますね」

絹代「ささ、準備ができました。今日はお茶菓子も持ってきました。落雁と紫陽花です」

ローズヒップ「らくがん?紫陽花は花でございますか?」

絹代「落雁は米粉と砂糖を練り合わせて乾燥させたものです、紫陽花は和菓子の主菓子の一種ですよ」コト

ローズヒップ「わ~綺麗ですわ、本当に紫陽花みたいでございます」キラキラ

ダージリン「本当ですわね、透明な色とりどりの寒天が表面に付いているんですのね」

オレンジペコ「この落雁も可愛らしいですね、知波単とグロリアーナの校章になっているんですね」

絹代「落雁はこうして木枠で押し固めて作るんです、だからこうして好きな形が作れるんですよ、ささお試しください」

パクッ
ローズヒップ「ホロリと口の中で崩れてあっという間に溶けてなくなっていきますわ」ホワアアアン

ダージリン「和三盆のすっきりした甘さが良いですわね。ほろりと儚く溶けていきますわ」

オレンジペコ「口の中に残らずスーッと消えていくのでお茶にピッタリですね」

ローズヒップ「このお茶も最高でございますわ、日本茶も美味しいですわね」

ダージリン「すっきりとした味わいと甘みと渋みのバランスがいいですね」

オレンジペコ「この紫陽花もとっても美味しいですね、甘すぎずお茶を引き立てる甘さです」

絹代「では2煎目を淹れますね、次は沸騰した100℃のお湯でを淹れます」チョロチョロ

絹代「一度蒸らして茶葉が開いているので、直ぐに飲めますよ」チャチャ

コクンッ!
ダージリン「1煎目よりも味がはっきりして香りが強く出ていますね」

ローズヒップ「爽やかで美味しいでございますわ」ググウウウ

ダージリン「旨味成分のテアニンは淹れるたびに少なくなりますが、苦味成分はあまり変化がないのですからね。淹れるたびに変わる味わいも日本茶の特徴ですわ」

オレンジペコ「美味しいですね、新茶の苦味がお菓子と合いますね」

絹代「3煎くらい出せますが、やはり一番旨味があるのは1煎目ですね。2煎目は爽やかな香りとスッキリした味わいを、3煎目は苦味を楽しむことが出来ます」

ローズヒップ「日本茶も美味しいでございますね」

絹代「喜んでいただけて良かったです、次は是非、知波単の茶室で抹茶でもいかがですか?」

ダージリン「いいですわね、それでしたらグロリアーナのティーパーティーにも是非いらしてくださいね」

絹代「本当でありますか!!紅茶というのを飲んでみたかったんであります」

ダージリン「美味しい紅茶を淹れて差し上げますわ」フフッ

絹代「楽しみにしているであります」

オレンジペコ「これが私の煎茶道、今日はこの辺りで失礼します。次回もよろしくおねがいしますね」フリフリ

煎茶道~完~

ローズヒップ「お代わりおねがいしますわ~」

ダージリン「ローズヒップ、キチンとしなさい」フフ

読んでいただきありがとうございました、コーヒーはまたそのうち
次はダージリン様にアンツィオ高に行ってもらおうと思います

お茶の出涸らしでなんか手頃で美味しい料理おなしゃす

>>1


一番身近な外国産のチーズを扱っている店にいったが、全部の紹介みた訳じゃないからわからないがあげてるのなかった 手に入れるのなら、インターネットの方がいい?

その店のグリューエルやエダムというチーズが美味しいと感じる

グリューエルはスイス産

ブリーというフランス産チーズがあったが、これは美味しいんだっけ?

辛い料理が食べたい 激辛の

>>410
ブリーはフランスの白カビタイプのチーズです同じ白カビタイプで有名なカマンベールに比べて脂肪分が多いのが特徴です
柔らかく熟したチーズはとろけるようなクリーミーさでとても美味しいチーズです。フランスでも一般的なチーズですね
フランスの皇帝ルイ16世も愛してやまなかったそうです。

ただブリーは大きく平たいチーズなので少し値段が高いのと完熟したとろっとした状態が好きでも一気に食べないといけないのできついですね。
カットしてもらえるお店ならカットのブリーをないようでしたらプチブリーと言う商品もあります

パンなどと合わせてもいいですがリンゴなどの果物やカルヴァドスのようなりんご酒とも合いますよ

チーズのインターネット購入もいいですが熟成具合や食べごろを教えてもらえる専門店のほうが私はおすすめします
またインターネットの場合グラムで切り売りしてくれるところは少ないのでもし自分には合わないとなった時に大量のチーズを抱えることになります。少し遠出して百貨店に出向くのも楽しいですよ

>>409
出がらしのお茶は佃煮くらいしか知らないですねすいません
料理道の方で紹介したミャンマーのラペソーという食べるお茶がありますが、出がらしで挑戦した事があります
出がらしの茶葉この時は一番茶の浅蒸しを飲んだ出がらしでした、そうすると大きな葉っぱのが食べられます

この葉っぱをごま油でよく炒め、茹でた豆や干しエビ、この時はスプラウトとレタスの千切りなども入れました
味付けはライムの絞り汁と生の唐辛子、醤油、オリーブオイルであえました、親しい味でしたが独特の発酵による旨味がなかったのが残念でしたね、でも美味しかったです

>>411
ジメジメしてくると辛いものが食べたくなりますね、そのうち小ネタにしたいです

自衛隊の戦闘糧食は、さすがに無理だろう

自衛隊の出動までの時間稼ぎにタマタマ近くにいたのでゴジラにたいして出動させられるガルパン戦車チーム

>>416
自衛隊の戦闘糧食は詳しくないので無理ですね
自衛隊の中での食事なら実際に駐屯地で作ったことがあるので多少書けます、ただガルパン要素がなくなるかな

>>417

何者だ 採用試験受けたみか自衛隊の

補給科

本当に謎な人だな>>1は、もと寿司屋で世界中の料理と車と宇宙戦艦に詳しいガルパンおじさん
サスペンションが好きで謎の文才と自衛隊駐屯地に潜入できてニッチな映画やアニメネタを入れてくる

>>419
試験は受けていないです、そういったものとは別方向から研修にいきました

~アンツィオ~
アンチョビ「それがこのワインってことか」ツンツン

ペパロニ「美味そうですねアンチョビ姐さん」ダラダラ

ダージリン「ええ、アスパラガスが快く譲ってくれましたの、今日はこのワインに合うような魚料理を教えてもらえるかしら?もちろんこのワインも一緒に飲みましょ」

アンチョビ「そういうことならこの、アンチョビに任せておけ!!最高のイタリアンを教えてやろう」

ダージリン「よろしくお願いしますわ。今日は何を作りますの?」

アンチョビ「そうだな、シーフードのパスタを2種類とピッツァにしよう」

ペパロニ「アンチョビ姐さんのピッツァですか、楽しみっすね~」

アンチョビ「まずはペスカトーレを作るぞ、魚介とトマトを使ったパスタだ。ペスカトーレってのは漁師風って意味だ。魚介なら何でもいいが、今日は旬のスルメイカとあさり、エビを使って作るぞ」

ダージリン「あのトマトと貝のスパゲッティですね、楽しみです」

アンチョビ「パスタだパスタ!! 今日は確かにスパゲッティーニを使うが、スパゲッティは麺の種類、ペスカトーレにはどんなパスタを使っても美味しく出来るんだ」

ダージリン「どういうことですの?」

オレンジペコ「スパゲッティーニは麺の種類のことですよ。1.6mm程度の太さの麺のことです、麺の太さや形で名前が変わるんです」

アンチョビ「そうだ、パスタってのが麺料理全般を表す言葉だな。ラザニアなんかもパスタになるんだ」

ダージリン「なるほどそうでしたのね、では早速作りましょう」

アンチョビ「じゃあ材料だ、今日は2種類パスタを作るから2人前にしておこう。ペスカトーレってのは、日本で言えばアラ汁みたいなものだな、魚介類ならなんでも良いぞ」
・イカ・・・・・・・・1杯
・エビ・・・・・・・・100g
・あさり・・・・・・・200g
・トマト・・・・・・・1個
・にんにく・・・・・・1欠
・白ワイン・・・・・・50cc
・スパゲッティーニ・・180g

アンチョビ「今日はこんな感じだな、ムール貝なんかを入れたりすると豪華に見えるな」

ダージリン「随分簡単ですのね」

アンチョビ「あくまでもメインは新鮮な魚介類だからな、その魚介類から出た旨味とトマトお旨味ををパスタに絡めるんだ」

アンチョビ「まずはにんにくを包丁で芽を取って潰すぞ」バンッ

アンチョビ「イカは皮を剥いて輪切りに、トマトは皮を向いておくんだ」

アンチョビ「次にフライパンにオリーブオイルとにんにくを入れる。先に火をつけたらダメだぞ」

ダージリン「あらそうでしたの?」カチッ

アンチョビ「熱いオリーブオイルだと香りが出る前に焦げちゃうからな、じっくり炒めて香りと味を出すんだ」

ダージリン「いい香りがしてきましたわ」クンクン

アンチョビ「じゃあパスタを茹でるぞ、鍋にたっぷりのお湯を沸かして塩を入れる」ドサ

ダージリン「もう茹でますの?ずいぶん早いんですね」

アンチョビ「このパスタを茹でる間にソースを作るんだ、テキパキやらないと時間がなくなるぞ」パンパン

ダージリン「は、はいですわ」カチャカチャ

アンチョビ「にんにくに焦げ目がついてきたらもう出していいぞ、魚介を炒めていくんだ。汁気が出てきたらさっと白ワインを振って更に炒める」

ダージリン「味付けはしないんですの?」

アンチョビ「味付けはこのパスタの茹で汁でするんだ、だから最後に味をみて足りないようなら塩を入れればいい」

ダージリン「あさりが開いてきましたね」ジュウウウウ

アンチョビ「じゃあここにトマトだな、手でつぶしながら入れればいいぞ。しっかり切ってもいいぞ」

ダージリン「大胆ですわね」グニュウウウ

アンチョビ「軽く煮込んでスープにしっかり旨味を出すんだぞ」

ダージリン「パスタもそろそろ時間ですわ」

アンチョビ「じゃあ少しパスタの茹で汁も入れてスープを薄めるんだ、味をみて足りなそうなら塩を振る」

ダージリン「じゃあパスタを入れますね」ジュウウウ

アンチョビ「後は軽く鍋を振ってスープを絡めるぞ。皿に盛りつけてパセリを振ったら完成だ」

ダージリン「簡単ですのね、すぐ出来てしまいましたわ」

アンチョビ「簡単だがソースにはたっぷり旨味が出ているからな、次はカジキマグロを使ったパスタだ」

ダージリン「イタリアンでもマグロを食べるんですのね」

アンチョビ「ステーキにしたり色々な食べ方があるぞ。今日はシチリア風のオリーブとケイパーを使ったパスタだ」

ダージリン「ケイパー?ですか」

オレンジペコ「イタリア語ではカッペリにですね。ケイパーと言う花の蕾を酢漬けや塩漬けにしたものです」

アンチョビ「塩漬けのほうが塩抜きしたり面倒だが香りが良いんだ、酢漬けならそのまま使えるぞ」

ダージリン「あらこのパスタ穴が開いていますわね」ジイイ

アンチョビ「これはシチリア発祥のブカティーニだ。パスタの中まで味が染み込むからソースとの相性がいいんだ」

ダージリン「へ~色々な種類があるんですのね」フヨンフヨン

アンチョビ「じゃあ材料だ、今日はトマトをそのまま使うがトマトソースを使ったりもするな」
・カジキマグロ・・・・・・・2切れ
・トマト・・・・・・・・・・2個
・ケイパー・・・・・・・・・大さじ1
・にんにく・・・・・・・・・1欠
・オリーブの実・・・・・・・6個
・松の実・・・・・・・・・・大さじ1
・ブカティーニ・・・・・・・180g

ダージリン「これがオリーブですのね、黒いオリーブなんですね」

アンチョビ「黒いオリーブと言うより完熟したオリーブが黒いんだ。若いオリーブはまだ緑色なんだぞ」

ダージリン「そうでしたの、てっきり種類が違うんだと思っていましたわ」

アンチョビ「オリーブは種が入ってるから潰して種を出すんだ」プニュ

ダージリン「梅干しみたいですわ」プニュ

アンチョビ「まずはカジキを一口大に切って塩コショウをするんだ」

ダージリン「キメが細かくて美味しそうですわね」

アンチョビ「じゃあさっきの要領でにんにくを炒めるんだ。今度は煮詰めて濃いソースにするからパスタはまだいいぞ」

ダージリン「焦げ目がついて匂いが十分出ましたわ」

アンチョビ「じゃあ、にんにくを取り出してトマトを潰して淹れる、塩を少しして煮詰めてトマトソースにするんだ」

グツグツグツ
ダージリン「こんなものですの?」

アンチョビ「じゃあカジキを入れて炒め煮にするぞ、仕上げにケイパーと松の実を入れたらソースは完成だ」

ダージリン「これも簡単ですね、美味しそうな匂いですわ」

アンチョビ「じゃあパスタを茹でたら絡めていくぞ、煮詰まりすぎていたらここで茹で汁を入れるんだ、味をみたらパスタを入れて絡める」

ダージリン「よっ!よっ!よっ!」グルグル

アンチョビ「これにもパセリを振るぞ、これで完成だ」

ダージリン「美味しそうですね、さっきのよりもトロミがあって絡まっていますのね」

アンチョビ「トマトを煮詰めたからな、酸味が飛んで甘みがいけてくるぞ」

アンチョビ「じゃあ次はピッツァだな、ペパロニが準備してくれていつはずだ」

ペパロニ「姐さん生地と釜の準備出来てるっすよ」

オレンジペコ「ダージリン様、生地を作っておきました」

ダージリン「釜も石窯ですのね、大きいですわ」

アンチョビ「伝統的なナポリピッツァといえるのは釜で薪を燃料にして作るものだけだからな、うちではちゃんと釜で焼いて作るんだ」

オレンジペコ「イタリアには伝統的特産品保証という認定があってナポリピッツァ協会の規定にピザの大きさから焼き上がりの高さまで細かく指定されているんですよ」

ペパロニ「今日は家庭でもできるように材料を変えてるけどな」

ペパロニ「これがピッツァの皮の材料だ。今日は4枚分だぜ」

オレンジペコ「ナポリではピザは一人一枚ですからね、ナイフとフォークで食べるんです」

アンチョビ「テイクアウトのピッツァには認定がおりないからな、一人まるまる一枚提供の形が基本だ」
・強力粉・・・・・250g
・薄力粉・・・・・250g
・ドライイースト・大さじ1
・ぬるま湯・・・・300cc
・砂糖・・・・・・1つまみ
・塩・・・・・・・小さじ1
・オリーブオイル・大さじ1

ペパロニ「砂糖は発酵を助けるためだな、甘くするわけじゃないから指で1つまみ入れてくれ」

ペパロニ「まずは粉をふるいにかけておく、ボールにお湯と他の材料を入れてイーストを作っておく」

ペパロニ「後は。ふるいにかけた粉にイーストを混ぜあわせて菜箸でよく混ぜる」カチャカチャ

オレンジペコ「いきなり手でもいいですけど、手にへばりついて大変ですからね」

ペパロニ「まとまってきたら今度は手で捏ねる。打ち粉を振った台に移したら端の方から畳み込むようにこねていく」グイグイグイ

オレンジペコ「お上手ですね」

ペパロニ「次は二つ折りにしては押し出すように伸ばす。これを上手くやらないと上手く発酵しないぞ」グイグイグイ

ペパロニ「ボールに移して十字に表面に切り込みを淹れる。後は30分~1時間発酵させたら生地の完成だ」

ダージリン「これがピザ生地ですのね、つやつやのお餅みたいですね。パン生地みたいですわ」

アンチョビ「じゃあ伸ばしていくぞ、四等分にして残りは袋に入れておく。こうしておくと生地が乾かないぞ」

オレンジペコ「料理にかけては繊細なんですね」ボソッ

ダージリン「ペコ!!」

オレンジペコ「すいません」

ペパロニ「?? じゃあ伸ばせ、こうやって両手に移しながら叩いて伸ばす」パンッパンッ

ペパロニ「時々こうやって投げて遠心力で伸ばすんだ」ヒューン

ダージリン「おお、凄いですわ」

ペパロニ「へへへっ!!」ニコニコ

アンチョビ「こらペパロニ!! いきなり素人にそんなこと教えたら危ないだろ」

アンチョビ「こうやって台に乗せて指で伸ばすだけで良いからな」グイグイ

ダージリン「でもあれもやってみたいですわね」ジイイイイイ

オレンジペコ「ダメですよダージリン様、どうせ滑って落とすに決まっています」

アンチョビ「今日はマルゲリータにしよう。市販のピザソースでいいぞ」

ペパロニ「伸ばした生地にたっぷりソースを塗る。モッツァレラチーズはケチケチしな~い。バジルの葉を散らしたらオリーブオイルをまわしかける」

ダージリン「綺麗な彩りですね」

アンチョビ「イタリアの国旗を表して作られたからな。さてピッツァを焼くぞ、オーブンなら250℃くらいだ」

ペパロニ「釜で焼いたピッツァは旨いっすよ。生地はカリッとふわっとチーズはトロトロっすよ」

アンチョビ「じゃあ全部出来たな、早速食事にしよう」

ダージリン「まずはペスカトーレですわね」パクリ

ダージリン「んん~海の味がしますわ」

オレンジペコ「美味しいですね、トマトの酸味と魚介の旨味が溶け出したスープがパスタとよく絡んでますね」

アンチョビ「そうだろ~そうだろ~、トマトを使わせたらイタリアに敵うものはいないぞ」フフン

ペパロニ「このワイン旨いっすね~」グビグビ

アンチョビ「ああペパロニ、私も楽しみにしてたんだぞ、そんなに飲むな~」

ダージリン「シーフードの香りと白ワインも合いますね」クイ

オレンジペコ「次はカジキのパスタですね」

ダージリン「新鮮なカジキがふわっと柔らかで濃厚なトマトソースと合いますわね」パクパク

オレンジペコ「トマトとカジキってこんなに合うものなんですね」パクパク

アンチョビ「カジキはトマトソースとのステーキにしても美味しいぞ」パクパク

ペパロニ「いや~姐さんの作るパスタは最高っすね」ガツガツ

アンチョビ「こらペパロニ、そんなに独り占めするな」

ダージリン「このブカティーニでしたかしら?穴の空いたパスタにソースが良く絡まりますわね」パクパク

アンチョビ「形によって味わいが変わるだろ!!これがパスタの面白いところだな」

ペパロニ「姐さ~んピッツァも早くしないと冷めちゃいますよ」カブリ

ダージリン「ピザをナイフとフォークで食べるんですのね」カチャカチャ

アンチョビ「こうやって切って巻くと刺しやすくなるぞ」クルクル

オレンジペコ「モッツァレラがトロトロですね、見ただけで美味しそうです」

ダージリン「パリッとした皮が美味しいですわね」モグモグ

オレンジペコ「大きいですけどペロリといけちゃいますね」モグモグ

ペパロニ「いや~このチーズとサラミの組み合わせが最高っすね」モグモグ

アンチョビ「そうそうチーズとさら・・・・サラミ?? ああ、ペパロニ!お前自分だけかってにサラミを追加して焼いてるじゃないか」

ペパロニ「旨いっすよ姐さん、ワインともバッチリっす」グイ

アンチョビ「ああ、ワインもこんなに開けて、私だってまだちょっとしか飲んでないんだぞ~」

ペパロニ「いや~旨かったスよ姐さん」ニコニコ

ダージリン「気に入ってくれてようでよかったですわ。場所はわかっているのでアッサムに頼んで、また何時でも獲ってきてあげます」クイ

アンチョビ「獲ってきて??」ハテッ?

オレンジペコ「なんでもないです」ハハハッ・・・

アンチョビ「じゃあ最後はドルチェだ、今日はパンナコッタだぞ」

ペパロニ「これも旨いっすね最高っすよアンチョビ姐さん」パクパク

ダージリン「生クリームのコクとフルーツの酸味が良いですわね」パク

オレンジペコ「パンナコッタは生クリームを煮たと言う意味ですからね、プリンと違ってゼラチンで固めるんですよ」

ダージリン「プリンとは違ったこの食感とコクがいいですね」

アンチョビ「どうだこれがアンツィオの実力だ!! 今度はリゾットにするか?手打ちのパスタも教えてやるぞ」

ダージリン「良いですわね!!しばらくここに住み込もうかしら」ニコニコ

オレンジペコ「ダメですよダージリン様、作ってもらってばかりでは。みほさんのために料理を覚えるのではなかったんですか?

ダージリン「そうですわね、次はみほさんに私の手料理を食べてもらいましょう」

アンチョビ「おお!!それは良いな。頑張ってくれよ、応援してるからな」ギュ

ダージリン「ええ、ありがとうアンチョビ」ギュ

今日はここまで、ありがとうございました
次はコーヒーを書こうかな

小ネタ
みほ「ドリンク・ウォー」

~大学選抜戦作戦会議室~
みほ「皆さん、今日は援軍に来てくれて本当にありがとうございます」ペコ

桃「我が大洗学園にために助力いただき感謝に堪えない。私からも礼を言わせてくれ」ペコ

杏「ありがとね~」フリフリ

ダージリン「構いませんことよ」フフ

まほ「ああ、ここで大洗に廃校になられては我々のリベンジもできなくなるからな」

みほ「お姉ちゃん・・・ありがとう」グスン

ケイ「さあ、早速作戦を考えましょ」

アンチョビ「その前に何か飲まないか?急いできたから喉が渇いたぞ」

杏「いいね~まずはお茶でもしてゆっくり落ち着こうか」

桃「そうですね、では飲み物をお持ちします」

杏「なにが良いかねえ?」フリフリ

みほ「そうですね、皆さんなにが良いですか?」

まほ「コーヒー!」
ケイ「コーヒーをお願いね!」
カチューシャ「ここは紅茶ね」
ダージリン「紅茶でお願いしますわ」
アンチョビ「やっぱりコーヒーだろ」
ミカ「コーヒをお願いしようかな」ポロローン
絹代「水杯をお願いします」ビシッ!

「「・・・・・・・・・・」」

まほ「会議にはなんといってもコーヒーだろ!」
ケイ「そうねカフェインを摂らなきゃ良い作戦は思いつかないわよ」
カチューシャ「なに言ってるのよ、紅茶って言ったら紅茶よ」
ダージリン「そうですわね、やはりここは紅茶にいたしましょう」
アンチョビ「なにを言っている、ここはコーヒーだろ?」
ミカ「この言い争いに意味があるとは思えない、けどやっぱりコーヒーが良いんじゃないかな?」ポロローン
絹代「私、様々な状況を考えましたところ、やはりここは水杯しかないと思われます」

みほ「ハハハッ・・・・・」タラタラ

杏「みんなバラバラだね~」フリフリ

桃「西住なんとかしろ隊長だろ、戦う前からこんなにバラバラでどうするんだ」ギリギリ

みほ「そんな・・・お姉ちゃんはコーヒーがいいんだよね?」

まほ「ああ、なんと言ってもコーヒーだな。これがなければ始まらない」

ケイ「よくわかってるわね、なんといっても会議にはコーヒーよ」

アンジョビ「そうだぞ!アンツィオでもコーヒーがないと始まらないからな」

ミカ「初めて合う人も多いからね、ここはコーヒーで仲を深めるのが良いんじゃないかな」ポロローン

みほ「みんなコーヒー何だね」

まほ「ああ、深煎の濃いブラックを」
ケイ「ええ、アメリカンコーヒーを」
アンチョビ「ああ、エスプレッソを」
ミカ「浅煎りの酸味の強いのが良いんじゃないかな」ポロローン

「「・・・・・・・・・・・・・・」」

まほ「ブラックだ!!」
ケイ「アメリカンよ、アイスコーヒもいいわね」
アンチョビ「なに言ってるんだ、コーヒーと言ったらエスプレッソだぞ」
ミカ「・・・・・・・・」ポロローン ポローローン

杏「コーヒでもバラバラだね~」

ダージリン「全く、わかっていませんはね。こういう時は紅茶を飲むものなのよ」

カチューシャ「そうよ、紅茶よ全く。こういう時はね・・・」

ダージリン「ミルクティーよ」
カチューシャ「ロシアンティーに決まってるじゃない」

「「・・・・・・・・」」

ダージリン「なにを言っているのカチューシャ!紅茶と言ったらミルクティーでしょ」

カチューシャ「ダージリンこそ、ロシアンティーに決まってるじゃない」

「「「ギャーギャー ワーワー」」」

桃「いいかげんにしろ!! 大体知波単、お前の水杯はどういうつもりだ、特攻隊でもやるつもりか」ギリギリ

絹代「我々栄誉ある知波単学園、西住隊長のため最後の一兵になろうと玉砕覚悟で戦う所存であります」ビシッ

みほ「に、西さん・・・戦車道は戦争じゃありません、勝つことも大切ですが、それ以上に怪我をしないようにしてください」

絹代「西住隊長・・・そのお言葉だけで我々は最後まで戦えます」ウルウル

杏「どうしようか西住ちゃん?」

桃「会長はなにがよろしいですか?」

杏「私もコーヒーかな~」

みほ「じゃあこうしましょう、皆さんに各飲み物をプレゼンしてもらいます、一番おいしそうだったものを飲みましょう」

エリカ「なによそれ?そんな時間のかかること、もうコーヒーで良いじゃない」

まほ「わかった、では私からはじめよう」ガタッ

エリカ「た、隊長??」アセアセ

まほ「黒森峰では伝統的にコーヒーが飲まれているな、フィルター式のドリップコーヒーが多い。今日は我々が飲んでいる豆を幾つか持ってきている。エリカ、準備してくれ」

エリカ「はい!こちらになります」

まほ「まずはこの南米地域で作られる豆だな、ブラジルサントスやエメラルドマウンテンだ。酸味と苦味のバランスがよく飲みやすいな」

エリカ「特にコロンビアのエメラルドマウンテンはすっきりとした味わいと甘い花のような香りが特徴の最高品質のものなのよ」

まほ「次は中米・カリブ海地域のコーヒだジャマイカのブルーマウンテンやキューバのクリスタルマウンテンなどが有名だな」

みほ「山の名前がつくのが多いんだね」

まほ「コーヒーの樹の栽培に適しているのは熱帯地方の中でも一年を通して温度変化の少ない20℃前後の場所だ。水はけもよく肥沃な火山灰質の土壌が好まれる、通気性がよく昼夜の温暖差があると味も引き締まるんだ。だから自然と赤道付近の高い山での栽培が多くなる」

みほ「そうだったんだ、さすがお姉ちゃん」

まほ「次はアフリカ・中近東地域だな。有名なものではタンザニアのキリマンジャロ、エチオピアのモカなどだな。エチオピアはコーヒーの母国とも言われているぞ」

エリカ「エチオピアは今でも野生のコーヒーの木が生えているのよ」

まほ「最後はアジア・太平洋地域だな。ハワイのハワイコナや、ベトナムのロブスタが有名だな」

エリカ「ベトナムは苦味の強いロブスタ種を煮だして練乳を入れて飲んだりするのよ」

桃「コーヒーも色いろあるんだな」

みほ「お姉ちゃんは何が好きなの?」

まほ「やはりブルーマウンテンだな。ブルーマウンテンミストと呼ばれる霧が発生して昼夜の温暖差が極端に大きい香り、味、コクと最高のコーヒーが採れる場所の一つだな、今日はみほのためにブルーマウンテン№1を持ってきたぞ」

みほ「あれ?この豆なんだか白いよ?」ヒョイ

まほ「今日は生のコーヒー豆を焙煎して挽いて淹れよう」

ダージリン「コーヒーの焙煎しているところは見たことが無いですね、自分でできるものですの?」

まほ「最近は生のコーヒー豆も手に入るようになったからな。コーヒーが一番美味しいのはなんといっても、煎りたて挽きたて淹れたてだからな」

まほ「専用のロースターを使ってもいい、フライパンでも出来るぞ。今日は手網ロースターを使うぞ、直接火で炙るから加減もしやすく中も見えるから初心者向けだ」

カチューシャ「なんだかザルみたいね、こんなんで本当に焙煎できるの」クルクル

まほ「まずはハンドピックだ。カビたり割れたりした欠点豆を取り除くぞ」

エリカ「欠点豆が少ないほど良いコーヒーとも言えるわ。ブルーマウンテン№1は2%以下という基準があるのよ」

絹代「米の等級みたいなものでありますね」

まほ「まずは生の豆を手網に入れてフタをする。そうしたらガスコンロの中火で炒っていくぞ、火から大体15cm~20cm上のあたりだ」ジャラジャラ

エリカ「急いで強火で直火で炒めちゃダメよ」

まほ「こうして振りながら遠火で炒る。しばらくすると生豆の薄皮が焼けて剥がれてくる」パラパラ

エリカ「これをチャフっていうのよ。このチャフが全部で終わった状態で止めればライトロースト、コーヒーの試飲なんかで使われる極浅煎りよ」

まほ「今度はパチパチと音を立て始める、これがハゼだこの辺りがシナモンロースト。アメリカン・コーヒー用だな」

ケイ「ちょっと取っておいてね。後で私が使うわ」

まほ「このハゼが終わって音がしなくなればミディアム・ロースト。この辺りから酸味が薄らぎ苦味が出てくる」

みほ「本当だ、良い香りがする」クンクン

まほ「ここからが難しいぞ、どんどん色が濃くなってくる。焦がさないように注意しろ」ザッザッ

カチューシャ「本当ね、どんどん茶色が濃くなってくるわ」

まほ「ここで火を止めるとハイ・ロースト今から淹れるフィルター式にはここが合うな」

まほ「このまま更に炒っていく。表面がチョコレートのような深い茶色になってまたハゼが起こってくる」

まほ「さらに炭化が進んで黒くなってくる、ハゼが終わればイタリアン・ローストの出来上がりだ」

まほ「出来上がったら素早く冷やして完成だ」

アンチョビ「ここまでするとエスプレッソ向けの焙煎だな」

まほ「次は豆を挽くぞ。粗挽きから極細挽きまであるがフィルターに向いているのは中挽きだ」

桃「会長のお部屋にもミルがありましたね」

杏「そうだよね~好みの引き方ができるし微粉が出にくいからね」

みほ「微粉ってどういうことですか?」

修正
まほ「さらに炭化が進んで黒くなってくる、ハゼが終わればイタリアン・ローストの出来上がりだ」

まほ「出来上がったら素早く冷やして完成だ」

アンチョビ「ここまでするとエスプレッソ向けの焙煎だな」

まほ「次は豆を挽くぞ。粗挽きから極細挽きまであるがフィルターに向いているのは中挽きだ」

桃「会長のお部屋にもミルがありましたね」

杏「そうだよね~好みの引き方が出来るんだけど、微粉が出やすいんだよね」

みほ「微粉ってどういうことですか?」

まほ「微粉は細かすぎて均一に挽けないということだ。だが摩擦熱がでるから味が損なわれるんだ」

エリカ「次がプロペラ式のカッティングミルよ、これはフードプロセッサーみたいなものね、量を沢山作れるわ」

まほ「後は固定刃と回転刃の間に豆をまさ見ながら粉砕するカッティングミルもあるぞ。これはコーヒーショップなんかにおいておる赤いミルだな、粒子も均一になる。ただ微粉がこれも多いんだ」

まほ「好みに合わせて使い分ければいい」

まほ「さて、コーヒーを淹れるぞ私はペーパーフィルターを使う、この紙のやつだな」

ダージリン「これなら見たことがありますわ」

まほ「これにも穴の違いでカリタ式やメリタ式。円錐状のハリオ式などがあるぞ」

ダージリン「どう違うんですの?」

まほ「カリタ式は穴が3個開いている。目詰りしにくく簡単に入れられる」

エリカ「メリタ式は穴が1つよ、お湯が抜けにくいから蒸らしがしっかりできるわ。それになんといってもメリタ式を開発したメリタ夫人はドイツ人よ」

まほ「ハリオ式は2つとは違って円錐形だ、ゆっくり湯が抜けるから味を抽出しやすい。ただ粉を入れる量によって湯を入れる速度が変わるから難しいな」

カチューシャ「色いろあるのね、難しそう」

まほ「オーソドックスなカリタ式で淹れてみよう」

まほ「まずはフィルターをセットしてとサーバーを温めるんだ、お湯は捨てておく」チョロロロ

まほ「次は粉だな、一人10g、お湯の量は150cc位だなメジャーカップ1杯だ」

まほ「真ん中にくぼみを少し着ける。お湯を注いで下から出始めたら注ぐのをやめて少し蒸らすぞ30秒といったところだ」

まほ「新鮮なコーヒー豆を使うとこの時、粉が膨らんでくる」モコモコモコ

みほ「本当だ、もこもこしてきた」

まほ「この泡が大切だぞ、中心から少しずつ円を書くようにお湯を注ぐ。ゆっくりと淹れるんだぞ、泡が溢れそうになるから一度お湯を止める、泡がフィルターにつかないよう注意しろ」

エリカ「土手の粉がフィルターの代わりになって灰汁を吸ってくれるのよ、これが壁についちゃうと雑味が下に流れるから注意しなさい」

まほ「泡が治まってきたらまたお湯を注ぐ。今度はお湯が抽出量に達したらフィルターをサーバーから外す」ササッ

ダージリン「まだ入っているのによろしいんですの?」

まほ「ああ、灰汁が残っているからな、最後まで出しきらないのが大切だ」

ダージリン「紅茶とは随分違いますのね」フムフム

エリカ「最後にサーバーに残った泡をスプーンで取る。ここも灰汁があるからしっかり取るのよ」

まほ「これで完成だな! どうだ綺麗な黒だろ、深いコクと苦味と酸味のバランス、芳醇な香りとすっきりとした甘みとなめらかな舌触り。これこそ王者のコーヒーだな」

みほ「本当さ、いい香り今日はコーヒーにしようかな」クンクン

まほ「そうだろ?さあ、みんなコーヒーを飲もう」

ケイ「待ってちょうだい、コーヒーはHOTだけじゃないのよ!! 今度は私がDeliciousなアイスコーヒーを淹れてあげるわ」

ケイ「今日は水出しコーヒーでアイスコーヒーを作るわ」

みほ「水でコーヒーを淹れるんですか?」

ケイ「フィルターに入れた豆に一滴一滴時間を掛けて水を垂らして抽出するのよ、加熱しないからカフェインも少なくてすっきりとした味わいになるのよ」

桃「そんな淹れ方があったのか」フムフム

ケイ「豆は深煎の細挽きが良いわ、水と粉をセットしたらこのまま朝まで待つのよ」

ダージリン「向こうのチームは朝まで待ってくれませんことよ」

ケイ「Oops!! そうだったは作戦会議の途中だったわね、じゃあアメリカンにしましょう」

カチューシャ「アメリカンなんて水で薄めたコーヒーでしょ?嫌よそんな貧乏っぽいもの」

ケイ「アメリカンは焙煎の浅いコーヒーよ、確かにそうやって作る喫茶店もあるけどちゃんとしたアメリカンは豆の量もしっかり使うわ」

ケイ「コーヒー豆のフレッシュな酸味が味わえてとっても美味しいんだから」

アンチョビ「まーまー、ここはこのアンチョビに任せておけ!!本当のコーヒーという物を見せてやろう」

アンチョビ「私はこいつでエスプレッソを入れるぞ」

ダージリン「可愛らしいポットですわね」

アンチョビ「これはマキネッタ、直火式のエスプレッソマシーンだな。家庭でも簡単に淹れれるし、キャンプなんかの野外でも使えて便利なんだ」

カチューシャ「へ~エスプレッソってあのドロッとした濃いコーヒーでしょ?こんなので淹れれるの?」

アンチョビ「まあ見ていろ、まずは下のフラスコに水を入れる。バスケットって言う漏斗みたいなフィルターを入れるぞ」

アンチョビ「ここに粉を入れるんだ、しっかり焙煎したイタリアンローストの極細挽きだ。馴らしてポットをセットしたら火にかける」ガチャン

みほ「このままコンロに置くんですね」

アンチョビ「そうだぞ、コンロでもいいしアルコールランプでもいい。野外の時は網を置いて火にかければいいんだ」

カチューシャ「本当にエスプレッソが出来るの?」

アンチョビ「まーまー見ててくれ、お湯が沸騰してきたぞ。こうやって沸騰してくるとフラスコの中のお湯が蒸気圧で押し上げられてバスケットを通過して上のポットに移動する。スチームの音がしなくなったら火を止める。これでエスプレッソの完成だ」チョロロロ

カチューシャ「本当だわ、コーヒーが出てきた」

アンチョビ「これが家庭で味わうエスプレッソだ独特の苦味と香りが口の中に広がるぞ、アンツィオの朝はこれがないと始まらないからな」

カチューシャ「でもカチューシャこんな苦そうなの飲めない・・・・」

アンチョビ「ハハハッ心配しなくてもエスプレッソてのは砂糖をたっぷり入れて飲むものだ。もしそれでも苦いならカチューシャには特別にカプチーノを作ってやろう」

カチューシャ「カプチーノ?」

アンチョビ「ほらこうやってスキームミルクって言う泡だった牛乳を注ぐんだ。砂層もたっぷり入れてあるぞ」コトッ

カチューシャ「見てみてノンナ、コーヒーにハートマークがいっぱい出来てるわ」キャキャ

ノンナ「本当ですねカチューシャ、これはラテアートですね」

アンチョビ「そうだぞ、こうやって熊を書いたりうさぎを書いたりも出来るぞ」カキカキ

みほ「わ~ボコだ!! アンチョビさん凄いです」キラキラ

ミカ「じゃあ最後は私だね。私は旅をすることが多いから旅先でも入れやすいパーコレーターを使って淹れようかな」

みほ「パーコレーターですか?」

ケイ「あれは西部開拓時代の循環式の抽出装置ね。構造も簡単で直火にかけて作るからキャンプでも美味しいコーヒーが淹れれるのよ」

ミカ「こうやってバスケットに粉を入れるんだよ、浅煎りの極細挽きがいいね」カチャカチャ

ミカ「後は火にかけるだけ、簡単だろ?」ガチャ

アンチョビ「マキネッタみたいだな」

ケイ「そうね、でもマキネッタは一方通行で一度上がったらお終いだけどパーコレーターは何度もお湯が行き来するのよ」

ゴポゴポ
みほ「沸いてきましたね、蓋のところがガラスで見えるんですね」

ミカ「このまま弱火で3分くらいかな」ポロローン

ケイ「沸騰したお湯が噴水みたいに上がってコーヒーの粉にかかってまた落ちるの。何度も循環するからしっかり味を抽出、出来るのよ」

ミカ「これで完成だよ、浅煎りコーヒーの酸味がしっかり出ていて味も濃いコーヒーが出来るの。やっぱりコーヒーはこういう強いコーヒーに限るね」コクコク

カチューシャ「じゃあ次はカチューシャの番ね、ノンナ用意して」

ノンナ「はいカチューシャ、準備出来ましたよ」

みほ「なんですかこの大きなポットみたいなのは?」

カチューシャ「これはサモワールよ伝統的なロシアの湯沸し器よここの蛇口を捻るとお湯が出るのよ」

ケイ「上にティーポットが置いてあるのね」

カチューシャ「そうよ、ここには濃い紅茶が入っているの、サモワールが熱くなるから紅茶の保温も出来るのよ」

ノンナ「このこい紅茶をカップに注いでお湯で薄めて飲むんです」

カチューシャ「何度も紅茶をお代わり出来て便利なのよ」フフン

ノンナ「それから紅茶にはジャムが添えられますね」コト

みほ「これを入れて飲むんですね」

ダージリン「フフフッ、みほさん!これはねジャムを食べながら紅茶を飲むんですよ」ドヤーーーン

カチューシャ「それはこの前、私が教えてあげたことでしょ!!」ガタンッ!

みほ「そうだったんですか、私知らなかったです」ニコ

ダージリン「じゃあ最後は私ですわね、とっておきの紅茶を用意して差し上げますわ」

オレンジペコ「ダージリン様何を作りますか?」

ダージリン「そうですわね、今日は少し蒸し暑いですのでアイスティーなんてどうかしら?」

まほ「珍しいな、ダージリンがアイスティーを飲むなんて」

ケイ「そうね、それにアイスティーは邪道じゃなかったの?」

ダージリン「たまにはアイスティーもいいものよ」

オレンジペコ「暑いから冷たいものが飲みたいんですね」

ダージリン「ペコ!!」

オレンジペコ「ささ、準備出来ましたよ」

ダージリン「淹れ方はいつものやり方と同じですわ、ただ茶葉の量をいつもよりスプーン1杯多くしてください」

ダージリン「後はいつもどおり、新鮮な水を使ってしっかりジャンピングもさせてくださいね」

オレンジペコ「これは以前説明した紅茶のゴールデン・ルールなので省略しますね」

ダージリン「次に別の容器に氷をたっぷり用意しますの、ガラスのポットだとおしゃれですよ」カチャ

ダージリン「この氷をたっぷり入れたポットに出来た紅茶を注ぎますの」ジョロロロロロロ

オレンジペコ「こうやって冷やせば、紅茶が濁ったり香りが飛んだりしないんですよ」

ダージリン「これでアイスティーの完成ですわ。今日はアールグレイを使いましたわ、香りが強いのでアイスティーにも向いていますわ」

みほ「綺麗な色ですね」

ダージリン「今日はこのアイスティーを使ってノンアルコールカクテルを作りますわ」

まほ「紅茶でカクテルを?」

ダージリン「ええ、色々あるんですよ。グラスに氷とオレンジシュースを1/3ほど注ぎます」カラカラ

ダージリン「そこにゆっくりと混ざらないようにアイスティーを注ぎますの、あとは薄切りにしたオレンジを添えれば完成です」

みほ「すごく綺麗ですね、紅茶の赤色とオレンジシュースのオレンジが分かれてるんですね」

ダージリン「濃度が違うから混ざりませんのよ、カシスオレンジみたいでキュートでしょ?」

カチューシャ「本当ね、カシスオレンジを逆さまにしたみたい」

ダージリン「ミントを入れたりハーブを入れたり、紅茶もアレンジが出来るんですよ」

杏「おもしろいね~!!で、西住ちゃんどれにするの?」

みほ「ええっと・・・その・・・」オロオロ

桃「早くしろ西住、後がつかえてるんだぞ」ダンッ

みほ「・・・・ええっと、みんなで好きなモノを飲めば良いんじゃないですか?」アハハ・・・

杏「それもそうだね~じゃあ、河嶋~、私はエメマンよろしくね」

桃「はい会長!!すぐに用意します」

ダージリン「みほさん、アイスティーですわ、召し上がってください」カチャ

アンチョビ「いやいや、ここはエスプレッソだろ」

まほ「みほは飲み慣れたドリップが良いに決まっている」ダンッ

ケイ「アメリカンよ」

ギャーギャー ワーワー

アキ「ねえミカ?参加しなくていいの?」

ミカ「好みを相手に押し付けてもしょうがないからね、自分の飲みたいものを飲めば良いのさ」クイ

アキ「そうだね!! でもそのコーヒーってブルマンだよね」

ミカ「こんなコーヒー滅多に飲めないからね、アキも飲むかい?」


愛里寿「あの~まだ時間かかりそうですか?」

蝶野「そろそろ試合を始めたいんだけど?」

ドリンク・ウォー ~完~

今日はここまで ありがとうございました

小ネタ
みほ「ゲキカラ・ウォー」

西さんはコーヒーは飲み慣れていると思います、日本にコーヒーが入ってきたのは江戸時代後期の長崎です当時はあまり受け入れられなかったみたいですね
明治になって西洋文化が広まると日本にも喫茶店ができててきました。ハイカラさんみたいな袴姿に白いフリルのエプロンをした西さんは可愛いと思います

みほ「ゲキカラ・ウォー」


桃「よし今日の訓練はこれで終了とする」

「「お疲れ様でした~」」

麻子「暑い、だるい、疲れた・・・・」グデエエエン

華「最近、本当に蒸し暑いですね、戦車の中だと特に厳しいです」ハァハァ

柚子「みんな夏バテ気味ですね」

桃「西住、このままだと士気にも影響するぞ」

杏「そうだね~何かいっちょレクリエーショでもしようか」モグモグ

柚子「たまには良いかもしれませんね、でも何をしましょうか?」

みほ「じゃあ暑気払いに辛いものをみんなで作りませんか?」

杏「辛いものかいいね~」

桃「どうせならチームごとに競いますか」

杏「じゃあ一位のチームには豪華賞品も付けちゃおう」イエーイ

桃「では今、聞いた通りだ各チーム料理を用意しろ。明日料理大会を行うぞ」

「「料理大会だって   何作ろうっか~  どうしましょうキャプテン?」」

柚子「上位チームには商品も出ますからがんばってください」

「「よ~しやったるぞ~    あいあいあい   我々の出番ぜよ」」

桃「それではこれより各チームによる料理勝負を行う」

杏「優勝したいか~」

「「おお~~」」


柚子「まずは風紀委員、カモさんチームです」

そど子「私たちはこの胡瓜と豚肉のピリ辛炒めよ」コト

麻子「胡瓜なんて炒めて大丈夫なのかそど子?」

そど子「そど子って呼ばないで。胡瓜は中華料理なんかだとよく炒め物にするのよ、今日は相性もいい豚肉を使ったわ」

ゴモヨ「まずは胡瓜の皮をピーラーで剥いて飾りを入れます」シュウウ

そど子「こうやって縞模様を入れると味が染み込みやすくなるのよ、次は豚肉と一緒に油でさっと炒めるの」ジュウワアアアア

華「中華鍋で作るんですね」

そど子「じゃあ炒めていくわよ、鍋ににんにくとしょうがと唐辛子を入れて香りを出す」ジュウウウウウ

桂利奈「いい匂~い」クンクン

そど子「豆板醤に甜麺醤、豆鼓で香りと辛味を、胡瓜をと肉をを戻してさっと炒めて完成よ」ザッザツ

優花里「回鍋肉みたいな味付けなんですね」

みほ「そうだね、唐辛子の辛味が油に溶け出してとっても辛そう」

そど子「さあ食べてちょうだい」コトッ

華「おいひいですね」ハフハフ

みほ「とっても辛いけど、胡瓜のみずみずしさと肉の甘みがいいですね」

桃「生徒会もやりますね」

杏「おいしいね~」モグモグ

そど子「どうなの冷泉さんおいしいでしょ?」

麻子「そど子にしてはやるな、うまい」モグモグ

柚子「次は自動車部、レオポンさんチームです」

ナカジマ「私達の番だね」

スズキ「今日はキーマカレーだよ~」

華「何ですかキーマカレーって」

ホシノ「キーマってのはひき肉の事だよ、ひき肉カレーってことかな」

ツチヤ「じゃあ作るよ~」

ナカジマ「まずは玉ねぎにんにくをみじん切りにするよ~」ダダダダダダ

ホシノ「これをバターでじっくり炒めるからね」ジュウウ

ナカジマ「次はひき肉だよ、今日は牛肉だけど、豚や羊なんかも使うからね」

ツチヤ「カレー粉も仕込んでおいたよ~」

華「本格的ですね」

ナカジマ「カレー粉はインドにはないからね、各家庭や料理人ごとに配合が違うんだよ」

スズキ「自動車部特製の配合だからね」

ナカジマ「肉がポロポロになったら塩コショウとカレー粉を入れて炒める」

優花里「カレーのいい香りがしてきましたね」

ナカジマ「今日は簡単にコクを出すためにケチャップも入れちゃう」ブチュウウウ

ナカジマ「後は洋風だしを入れて煮込んだら完成だよ」

ホシノ「汁気がなくなるまでしっかり煮詰めてね」

ツチヤ「今日はサフランライスを用意したからね」

ナカジマ「サフランライスにカレーを盛り付けて、半熟卵をトッピング、好みでアチャールも付けてね」

沙織「なにアチャールって?」

麻子「インドのピクルスだな、人参や生姜、カブなんかを漬物にするんだ」

優花里「コリコリした食感が加わって美味しいですよ」

ナカジマ「じゃあキーマカレーだよ召し上がれ」コト

あゆみ「わ~美味しそう」カチャカチャ

桂利奈「いっただきま~す」ガブガブ

梓「そんなに掻きこむと喉に引っかかるよ」サスサス

カエサル「流石インドカレー、辛いな」ヒリヒリ

エルヴィン「ああ、でもこのヒリヒリがたまらないな、癖になる味だ」パクパク

パゾ味「このアチャールも美味しいわね」ポリポリ

そど子「辛味に酸味が加わると味が、はっきりするわね」モグモグ

柚子「次はアリクイさんチームです」

ねこにゃー「僕たちはこれを作るよ」コト

ぴよたん「ベヤングの激辛だよ」

ねこにゃー「ベヤングはねよく食べるから」

ももがー「今日はオムソバにするぞな」

ぴよたん「薄焼き卵を焼くずら」

ねこにゃー「後は出来上がったベヤングを包んでね、ケチャップとマヨネーズをかけるんだ」シュシュシュ

沙織「見た目は綺麗だけど・・・・」

麻子「いいのかこれは?」

桃「言い訳あるか、ちゃんと料理しろ」

華「でも美味しいですよ」ズルズル

優花里「か、辛いであります」ヒリヒリ

優希「から~い」ヒリヒリ

左衛門佐「この玉子とマヨネーズが良いな」

おりょう「これがなかったら辛くて食えんぜよ」ズルズル

柚子「次は1年生チーム、ウサギさんチームです」

沙織「手を切ったりしないかな?心配だよ~」オロオロ

梓「私たちは水煮魚を作ります」

カエサル「シュイジューユウ?」

優花里「四川料理ですね、水煮と付いてますが油っぽい煮物のような感じであります」

梓「今日は紗季が獲ってきたナマズを使います、肉でも鶏でもタラなんかでも作れますよ」

あゆみ「まずは鍋でスープ作りね、たっぷりの油に唐辛子、花山椒。豆板醤、ニンニク、生姜を入れてよく炒めます」ジュウウウウ

麻子「凄い煙だな」ケホケホ

優希「目がいた~い」グスグス

あや「メガネかけててよかった」

梓「しっかり辛味を引き出したら中華スープを注ぎます」ジュウウウウウウウ

優花里「スープが真っ赤っ赤でありますね」ヒイイイイイ

梓「次はナマズをそぎ切りにして塩コショウと片栗粉をまぶして茹でてザーレンに空けます」サパアア

梓「煮立ったスープにナマズを入れてニラと唐辛子粉、花山椒をまたたっぷり振ります」サササー

ありょう「あんなに入れて大丈夫なんぜよ?」

梓「お皿に盛って、桂利奈ちゃん準備出来た?」

桂利奈「あいあいあ~い」ジュウウウ

梓「煙が出るまで温めたネギ油を上から回しかけます」

ジュワワワワワア
あけび「凄い香りですね」

忍「目が痛いな」

梓「水煮魚の完成です」

スズキ「水煮なんて想像できない見た目だな」

ホシノ「ラー油まみれの魚だな」

華「いただきますわ」パク

柚子「辛いですね」ひぃひぃ

桃「食べただけで汗が吹き出すな」タラタラ

典子「根性で食べるぞ~」パクパク

そど子「汗まみれになっちゃうわね」

エルヴィン「辛いがその奥に魚のふっくらした柔らかさと旨味があるな」フーフー

おりょう「ヒイヒイ言いながら食べるのも乙なもんぜよ」パクパク

桃「なかなか旨いな、どれこのスープは」ズズ

梓「ああそれはダメです!!?」

桃「んがああああああああ!!!か、辛い」ギャアアアアア

梓「この料理は汁気を切りながら食べないといけないんです」

杏「ハハハッ大丈夫か~河嶋~」


柚子「次はバレー部、アヒルさんチームです」

典子「私たちは排骨飯を作るぞ」

優希「パイクゥファン?」

桂利奈「ほら、ドラゴンボールに出てたやつだよ」

優花里「排骨飯、香港の豚のから揚げ丼ですね。排骨とはあばら肉のことであります」

麻子「バレー部だから排なのか」

あけび「今日は作りやすいようにバラ肉ではなくてロースですけどね。薄いロースの唐揚げでパリパリして美味しいですよ」

典子「今日はスパイシーに仕上げます。まずは豚肉に五香粉とチリパウダー、醤油と酒を揉み込んで休ませます」

忍「キャプテン、揚げ油の準備オーケーです」

典子「豚肉に卵と片栗粉の衣をまぶして揚げます」ジュワアアアアアア

典子「揚げあがった豚肉を切ってご飯に盛り付けます」ザクッザクッ

華「サクサクで美味しそうです」

妙子「キャプテン、タレも用意できました」

典子「醤油ベースのタレにオイスターソースを入れた中華タレを上からかけて青菜を添えたら完成です」

左衛門佐「ガッツリ系だな」

エルヴィン「スパイシーでいい香りだな」

優花里「ピリ辛の豚の唐揚げに甘めの中華ダレが合いますね」ガツガツ

ねこにゃー「薄くてパリパリの唐揚げがおいしい」

ももがー「お菓子のビッグカツみたいぞな」

典子「台湾でも駅弁として売ってるんですよ」

優花里「カツ丼とは違った感じで美味しいですね」

麻子「カツ丼よりもパリッとしていて面白いなソースカツ丼みたいだ」

忍「好評のようですねキャプテン」

典子「これは入賞まちがいなしだな」


柚子「次はカバさんチームです」

エルヴィン「我々はペンネ・アラビアータを作るぞ」シューーコーーー

左衛門佐「ペンネはパスタの一種だな太いマカロニといったところだな」シュコーー

優花里「なんでエルヴィン殿はガスマスクに手袋を着けているんでありますか?」

エルヴィン「今日のは強烈だからな、素手ではとても出来ないな」

杏「今日のは強烈か上手いね~」ハハハッ

カエサル「今日はこのキャロライナ・リーパーを使うぞ」

みほ「真っ赤な唐辛子で美味しそうだね」

エルヴィン「これを刻んでにんにくとオリーブオイルで炒めるんだ、トマトソースを入れて煮詰めればアラビアータソースの出来上がりだ」

優花里「や、やばいであります!!急いで避難するであります西住殿」ガタガタ

みほ「どうしたの優花里さん?まだ料理はできてないよ?」

優花里「問題はあの唐辛子であります、あんなもの油に入れたら一面、焼け野原であります」グイグイ

麻子「そんなにやばいのか?」

優花里「唐辛子の辛さはスコヴィル値という数値で測るんであります」

みほ「聞いたことあるかも、日本の鷹の爪が4万くらいなんだよね」

優花里「そうであります、あの有名なハバネロでも10万から30万、強力な催涙スプレーでも18万程度であります」

麻子「じゃあそのキャロライナ・リーパーてのはどのくらいなんだ」

優花里「さ・・・300万であります」

みほ「へっ!?!?!?」

優花里「ですから300万スコヴィルなんであります」ガタガタ

華「それってどのくらいなんですの?」

優花里「防犯用トウガラシスプレーの原液よりも強力であります、そんなものを油に入れて香りを出したら」ガタガタ

エルヴィン「じゃあ早速作るぞ」ジュワアアアアアアア

ヒクッ
華「こ、この香りは・・・・・」ビクビク  バタンッ

みほ「ああ、華さん大丈夫ですか」ユサユサ

桂利奈「なにこのにおい~」グシグシ

あけび「キャプテン涙が止まりません」エグエグ

典子「根性だ、根性で止めろ~」ズズズ

「「ギャーギャー ワーワー  窓だ窓を開けろ 目が見えないよ~  ウワーン」」

桃「避難するぞ、一時退避!!」

「「ワーワー」」

エルヴィン「・・・最後にオリーブオイルを振ったら完成だ!!!」シューーコーーー

エルヴィン「あれみんなどこに行ったんだ?」

桃「カバチームは失格だ!!」


柚子「次は優勝の立役者、あんこうチームです」

みほ「じゃあ私たちはからし蓮根を作りましょう」

優花里「熊本名物でありますね」

麻子「熊本藩主、細川忠利の病弱もこれで治ったらしいな」

沙織「じゃあまずは蓮根の皮を向いて茹でるよ」

華「剥けました、これを茹でるんですね」

みほ「柔らかくなるまで茹でてね、次は中の辛子味噌を作るよ」

優花里「麦味噌と辛子、蜂蜜を混ぜるんでありますね」コネコネ

沙織「今日はおもいっきり辛くしちゃうからね」

麻子「押し付けて味噌を入れるんだな」グイグイ

みほ「しっかり入れないと爆発するから気をつけてね」

優花里「最後は衣でありますね、今日は天ぷら粉にクチナシで色を付けたであります」

みほ「これをつけて揚げればからし蓮根の完成だよ」ジュワアアアアア

沙織「揚がったら薄く切って完成!!」

優花里「熊本のおせちには欠かせないでありますな」

みほ「うん、でも普段から食べるよ?」

パクリ
おりょう「むっちりシャキシャキした蓮根が旨いぜよ」シャリシャリ

左衛門佐「これも加藤清正が育てた熊本の味なんだな」パクパク

あや「辛いけど美味しいね」

紗季「・・・・・・」モグモグ

妙子「いけますねキャプテン」

典子「食欲をそそるな」カプ

柚子「最後は生徒会、カメさんチームです」

桃「会長なにを作りましょう」

杏「そうだね~やっぱここはマーボーかな」

柚子「麻婆豆腐ですね。では豆腐を切って茹でておきますね」

杏「じゃあ鍋を温めて油を入れるぞ、にんにく、唐辛子、豆板醤、甜麺醤、豆鼓醤を炒めて香りを出すぞ~」ジャージャー

桃「会長ひき肉です」

杏「ひき肉を入れてさらに炒める。中華スープと醤油、酒を入れる」ガシャガシャ

杏「みじん切りのネギと水溶き片栗粉でトロミを着けるぞ」

柚子「会長、豆腐の準備も出来ました」

杏「よし、じゃあ豆腐を入れてさっと混ぜる。仕上げはラー油と花山椒だ」バサアアア

優花里「あんなに花山椒を、見るからに辛いであります」

沙織「真っ赤な油がいっぱい浮いてるよ」オロオロ

杏「かんせ~い!!お好みで花山椒を掛けてね」

桂利奈「おいしそ~」

麻子「旨い 辛い」ガツガツ

華「とっても美味しいです」カチャカチャ

紗季「・・・・・・」山椒 ドバアアアー

梓「ちょっと紗季大丈夫なの?」

紗季「・・・・・美味しい」ボソッ

カエサル「火を噴くほど辛い麻婆タレが豆腐の甘みを引き出しているな」

エルヴィン「汗がどんどん出てくるな、これこそ四川料理だ」パクパク

桃「好評のようですね会長」

杏「ふふ~みんな喜んでるね~」

みほ「どれも美味しいね優花里さん」パクパク

優花里「そうでありますね、やっぱり蒸し暑い時は辛いものに限りますね」

麻子「麻婆お代わり」

沙織「麻子もう食べたの!?」

華「私もお代わりお願いします」ハーイ

沙織「華まで! じゃあ私もお代わり~」

優花里「みんなも食欲が戻ったみたいですね」

みほ「良かったです、ゲキカラ・ウォー 完です!!」

今日はここまでありがとうございました

次回はリクエストのあった寿司編書こうと思います
寿司で何か質問があったらお願いしますネタにさせてもらいます、寿司だけに

小ネタ
みほ「オスシ・ウォー」

みほ「皆さんお待たせしました」タッタッタッ

まほ「遅いぞみほ!!」

ケイ「良いじゃない、待ち合わせ時間はまだなんだから」

ダージリン「それにしても戦車道協会も良い計らいをしてくれましたね、大学選抜のご褒美に寿司屋に連れて来てくれるなんて」

カチューシャ「大学選抜に勝ったんだからそれくらい当然よ」フフン

優花里「でも私が案内係で良かったんですかね」

みほ「良いんじゃない、優花里さんも頑張ってくれたんだから」

ダージリン「では揃ったことですし行きましょ」

優花里「でも西殿が来られないなんて残念でしたね」

みほ「そうだね、今度は西さんも一緒にどこか行こうか」

ダージリン「ここみたいですわね、絹代寿司。良さそうなお店ですね」

ケイ「さあ食べるわよ、スシ、、テンプラ、フジヤマ!!」

カチューシャ「さあ入るわよ」ガラガラアア

ミカ「・・・・・・・」ポロローン

絹代「いらっしゃいませ!!」

みほ「西さん!!どうしてここに??」

絹代「ささ、こちらへどうぞ」

まほ「まさか知波単の店だったとわな」ガタンッ

絹代「福田、お茶をお出ししろ」

福田「お待たせであります」カチャ

ケイ「さて、どうしましょうか、カウンターのお店なんて初めてだからどうすればいいかわからないわ」

まほ「ではおまかせで握ってもらおうかな」

みほ「そうだね、じゃあ私もお姉ちゃんと一緒で」

カチューシャ「じゃあ私もそうするわ」

絹代「畏まりました、なにか苦手な物はありますか?」

まほ「私は大丈夫だ、みんなはどうだ?」

ケイ「私も大丈夫よ」

カチューシャ「カチューシャも好き嫌いなんて無いわ」

ダージリン「カチューシャはサビ抜きにしてもらわなくても良いのかしら」クスクス

カチューシャ「大丈夫よわさびくらい・・・ちょっと少なめが良いけど・・・」ボソ

まほ「じゃあおまかせで、白身を多めにしてもらおうかな。それからシャリを小さめで、種類を増やしてくれ」

絹代「分かりました。お寿司の前に何かつままれますか?」

まほ「そうだな、少しつまんでからにしようか、何がある?」

絹代「そうですね、カツオの叩きなんてどうですか? 藁で焼いたカツオです。後はお刺身ならムギイカも美味しいですよ」

まほ「じゃあそれを貰おうか、後、焼酎を前割り、冷で貰おうかな」

ケイ「前割りってなに?」

優花里「前もって水で割って寝かせた焼酎であります、焼酎と水が馴染んでまろやかになるんであります」

ケイ「へ~面白そうね、私もそれにしようかしら」

ダージリン「お寿司や刺身には他には何が合うのかしら?」

絹代「そうでありますね、日本酒を合わせるのが良いと思われますよ。ただ、できればお酒はつまみの間だけ、お寿司が始まったら寿司に集中していただきたいですね」

優花里「寿司は握りたてが一番ですからね、飲むのに集中してしまって置き去りにされた寿司を見ると悲しくなりますね」

絹代「はい、カツオの叩きとムギイカの糸造りです」

みほ「ムギイカって聞いたこと無いね?」

優花里「スルメイカの子供でありますね、麦が採れる今の時期に取れるのでそう呼ばれるんです」

ダージリン「ではいただきますわ」パク

ケイ「ん~この藁の香りがたまらないわね、懐かしい気持ちになるわ」

絹代「藁の香りを嗅ぐとなぜか懐かしい気持ちになりますよね」

カチューシャ「このイカも甘くて美味しいわね」

まほ「熊本の甘めの醤油もいいが関東の濃口もいけるな」パクパク

絹代「関東はなんといっても濃口醤油ですね、刺身も寿司も基本は濃口です。でも今日は煮切った酒を入れてあるんですよ、刺身醤油みたいなものですね」

優花里「昔は関東では濃口ばかりでしたがお店では一手間掛けて自家製のさしみ醤油のようにしているお店も多いですよ」

ダージリン「醤油に違いなんてあったのね」パクパク

優花里「関東では濃口を使うところが多いですね、中部地方ではお刺身には甘みのあるたまり醤油を使ったりします」

みほ「九州は甘い醤油が多いかな、さしみ醤油って言ってブレンドして味付けした醤油を使うよ」

優花里「ただ甘みが強いので白身魚などでは風味や香り、白身の甘みが飛ぶからと嫌われる人もいますね」

絹代「では、お寿司の方を始めさせてもらいますね、今日は白身を多めさせてもらいます。まずはコチです」

優花里「白身を味わいたいときは味の薄いものからと言いますね」

ケイ「いきなりトロとかを頼んじゃダメなの?」

絹代「別に構いませんよ、お寿司は好きな様に楽しんでいただければ構いません。お店の中にはまずは人気のネタを食べてみてくださいと中トロや穴子が先に来るお店もあります」

ダージリン「コチってどういう魚ですの?」

優花里「夏のコチ、冬のふぐといってさっぱりとしていて歯ごたえがある白身ですね、初夏が旬で透明感のある身と爽やかな味わいが特徴ですね」

絹代「今日は薄造りにして、2枚付けにしてあります、味は付いているのでそのままどうぞ」

ケイ「本当にさっぱりね」モグモグ

優花里「コチはそんなに旨味の強い魚では無いですからね、それに身もプリプリで硬いので薄造りにするんであります」

まほ「ふぐ刺しを何枚かいっぺんに食べたみたいな贅沢さだな」モグモグ

ダージリン「爽やかな味ですわね」

優花里「コチはこんな顔をしているんでありますよ o< ´・ω・` >oビローン 」

カチューシャ「なによその顔ハハハッ」 

絹代「次はイサキです、これも味がつけてありますからそのままどうぞ」コト

みほ「美味しいねお姉ちゃん」モグモグ

まほ「ああ、口に入れるととろけるような脂がいいな」モグモグ

絹代「これでもまだ脂の少ない方ですね、冬の脂の乗り切ったものがお好きな人もいますが、この時期の麦藁イサキと呼ばれる時期が私は一番好きですね」

優花里「イサキはとっても諺が多い魚なんですよ、それだけ愛されているってことですね」

ダージリン「ねえこんな言葉を知っている、イサキは北を向いて食べろ」

ケイ「どういう意味なの?」

ダージリン「骨が硬くてキツイ魚だから何時死んでも良いように北枕になるようにして食べなさいと言う意味よ」

カチューシャ「怖いこと言わないでよ」プンプン

ミカ「それでも食べたいくらい美味しいってことじゃないかな」ポロローン

絹代「次はホシガレイです塩昆布が乗っているのでそのままで結構です、お好みで醤油を漬けてください」

優花里「幻の白身でありますね、美味しいであります」モグモグ

ケイ「そんなに凄い魚なの?」

優花里「天然物のホシガレイはめったに取れなくなってきましたからね、特に夏場はタイがおまり美味しくないのでこの時期はよく使われますね」

絹代「これからどんどん脂が乗っておいしくなっていきますね、特に秋口のホシガレイがいいですね」

カチューシャ「これもさっきのお寿司みたいにネタが何枚も乗っているのね」

絹代「白身魚はプリプリの食感を好まれる方も入れば熟成させて旨味がを味わうのが一番だという方もいますからね」

絹代「こうして2枚付けにしてどちらも味わえるようにしてあります」

まほ「美味いな、透き通るような身と飴色の身のコントラストが良いな」

ケイ「美味しいわね、上品な甘味と風味、熟成させた魚のコクと新鮮なプリプリコツコツした触感がいいわね」モグモグ

優花里「冷蔵庫で寝かせて熟成させたんですね、養殖物だと長い熟成が出来ないので天然物ならではですね」


絹代「次は青物を行きましょう、シンコをどうぞ」

優花里(シンコは6月の終わり頃に出始めるので本来はまだ無いですけどね)

ダージリン「初物のシンコですわね、ファーストフラッシュのようですわ」

ケイ「なんなのシンコって」

優花里「コノシロの子供ですね、成長するに連れて名前が変わるんです。シンコ、コハダ、コノシロと成長していきます」

みほ「やっぱりお寿司屋に来たらコハダだよね」

絹代「江戸前の代表的なタネですからね、塩と酢で魚の旨味を引き出すんです。寿司屋の力量がはっきりと出ますし、手をかけて準備しているのでぜひ食べてください」

ダージリン「カチューシャみたいに小さい魚ですね、お寿司に5枚ものっていますわ」

カチューシャ「カチューシャはこんなに小さくないわよ モグモグ 美味しいちょっぴり甘いのね」

絹代「シンコはまだまだ成虫途中ですからね、特に初物は脂ものっていないのでおぼろをはさみました」

まほ「これを食べると夏が来たって感じがするな」

みほ「この儚げな感じが良いよね」モグモグ

絹代「次はサヨリです、今年もシーズンも終わりなので名残りのサヨリです」

優花里「ハシリの後に名残りとは粋でありますね」

ケイ「魚が編みこんであるわ、ダージリンの髪の毛みたい」

絹代「網代ですね、サヨリはこうして三つ編みにしたり飾り造りにすることが多いんです」

優花里「サヨリはとっても綺麗な魚なんですよ、でもお腹の中が真っ黒なので容姿端麗でも腹黒い人を「サヨリのような人」っていうんですよ」

カチューシャ「本当にダージリン見たいね」クスクス

まほ「サヨリも軽く締めてやると旨味がはっきりするな」モグモグ

ケイ「脂も乗ってきてトロッとしてるわね、光物も美味しいわ」

絹代「次はシマアジですね」コト

カチューシャ「シマアジってアジとは違うの?」

優花里「シマアジはアジよりももっと大きい魚ですね、丸っこくて真ん中に黄色い縞があるからシマアジです」

ミカ「よく締まった良いシマアジだね、琥珀色の身がとっても綺麗だ」パクン

ケイ「脂が乗っているのに全然臭くなくて味わい深いわね」モグモグ

みほ「やっぱりこの旨味はシマアジならではだね、カンパチやヒラマサだとこうはいかないよ」モグモグ

絹代「次は赤身をいきましょう。今日は本マグロの子供のメジマグロです。トロもいいですが赤身の旨味を味わってください」

みほ「わ~深い真紅の色が綺麗だね」キラキラキラ

まほ「口に入れた瞬間広がる鮮烈な旨味と鼻を抜ける芳醇な香り、これぞマグロと言う味だな」モグモグ

ケイ「さっぱりとしているのにコクがあって美味しいわね、脂も程よくのっていて甘みが良いわ」

絹代「やはり寿司と言ったらマグロですからね、赤身のテンバと言う部位です」

ダージリン「口の中を駆け巡るマグロの血の味がいいわね、酸味と甘味のバランスもいいわ」

絹代「次は穴子です詰めと塩でお召し上がりください」

みほ「これも口に入れた瞬間にふわっと消えるね、こってりした照りがとっても美味しい」

まほ「こっちはさっと炙って塩で食べるのか、こってりとした穴子だが全く臭みがないな」モグモグ

絹代「今は旬の柔らかい穴子が取れますからね、しっかりと仕事をした臭みのない穴子に仕上げました」

絹代「次は玉子です、今日はすり身を混ぜたカステラ風の薄焼きをくらかけにしました」

ダージリン「この薄めの卵焼きがシャリに鞍のようにかかっているからくらかけなのね」モグモグ

カチューシャ「甘くてとっても美味しい」キャキャ

優花里「厚焼玉子の玉もいいですが、やっぱりこのカステラ風好きですね」モグモグ

絹代「後は巻物で終わりですが、何か追加で握りましょうか?」

まほ「そうだな、カツオの叩きがうまかったから、あれを握りで頼めるか」

みほ「私はもうお腹いっぱいだよ」フー

カチューシャ「私は玉子が良いは、とってもお美味しかった」

ミカ「カレイと赤身それからウニが良いかな」

ダージリン「私も赤身を頂けますか」

絹代「はい! はい!! さあどうぞ」ヒョイヒョイ

優花里「こんなに食べて大丈夫でしょうか・・・・」オロオロ

ダージリン「お勘定は協会もちですから大丈夫ですわ!! 私もうに頂けますか」

優花里「では私も、トロとシマアジをお願いするであります」

「「ワイワイ ガヤガヤ も~らい ヒョイ ああ、それは私が頼んだのよ アハハッ」」

みほ「オスシ・ウォー ~完~」 

小ネタ 秋山優花里のお寿司講座

優花里「どうも秋山優花里です」

オレンジペコ「どうも解説のオレンジペコです」

優花里「今日は質問に答えていきたいと思います」

優花里「まずはコハダについてですね」

オレンジペコ「コハダは職人さんの違いがはっきりと出て面白く、美味しいネタですね、お店に言った際は是非召し上がってください」

優花里「ただ一貫目からいきなりコハダを頼まれるとこちらも気構えてしまいますからね、同業者かと思ってびっくりしてしまいます」

オレンジペコ「お店によって出し方をこだわる店もあるのでおまかせで、コハダを入れてくださいと言ってもらえると助かりますね」

優花里「次は白身の順番ですね」

オレンジペコ「白身は味の淡白なものが多いですからね、できるだけ味の薄いものから濃い物にしたほうが良いですね」

優花里「今回も味の薄いコチを先に持ってきたであります」

オレンジペコ「なにかいい白身は入っているかを聞いて、それを頼むのが良いと思いますね」

優花里「次はトロでありますが一貫目でも問題ないであります。実際に最初にトロが出てくるところもありますよ」

オレンジペコ「一番美味しい物を食べてもらいたいと考える人もいますからね」

優花里「お茶とがりでリセットして次に行けばいいであります」

オレンジペコ「次は玉子ですね、玉子は大きく分けて厚焼き風、だし巻き風、カステラ風、カステラの薄いものがありますね」

優花里「じっくり玉子と調味料だけで焼いたプリンみたいなプルンプルンの卵焼きもありますよ」

オレンジペコ「シャリと合わせるならすり身を混ぜたカステラ風の薄焼きが一番合うと思いますね、玉子だけっで締めに出てくるものもあるのでお寿司屋さんの特徴が出ますね」

優花里「よく通は玉子から食べるといいますからね」

オレンジペコ「玉子が焼けないと一人前ではなかったためそう言われることが増えたんだと思いますよ、ただ最近は専門店で買って出す店も多いのでなんとも言えませんが」

優花里「カステラ風の甘い玉子しかない店で、いきなり頼むのははっきり言ってちょっと変な人でありますね」

優花里「次は一番気を使うネタですね」

オレンジペコ「やはりマグロの赤身ですね、トロは脂で誤魔化しが効きますが、赤身はそうはいきませんからね、マグロを食べれば店の格調や方向性が大体わかってしまいます」

オレンジペコ「後はタイですね、白身といえばタイですから、どこのどんなタイを、締め方や熟成させるのか、新鮮な状態で出すのかと職人さんの考えかたが出ますからね」

優花里「次は海鮮丼についてであります」

オレンジペコ「やはり自分が美味しいと思うように食べるのが一番でしょう」

優花里「自分は酢飯じゃなくて温かいご飯の海鮮丼にわさびを溶いた醤油を回しかけて掻きこむのが一番好きですね」

オレンジペコ「よくわさびを醤油に解くと香りが飛ぶと言う人がいますが、醤油にわさびを溶いて作ったソースの美味しさも忘れないで欲しいですね」

優花里「次は骨泳がしであります」

オレンジペコ「包丁人味平に出てくる技ですね、さばいた魚が泳ぐというものです」

優花里「実はこれそんなに難しくないんであります」

優花里「活造りの捌き方で内蔵を傷付けないよう切るんであります、新鮮で元気なうちにすると泳ぎますね。普通は暴れないよう頭を叩くんでありますが、タオルで目を隠して暴れないようにしてやると気絶もしないので泳ぐであります」

オレンジペコ「泳ぐようにあえて身を残すとよく動きますよ」

優花里「ただ骨泳がしで作っても美味しい魚にはならないであります」

オレンジペコ「しっかりと締めたほうが絶対美味しいですね」

優花里「次は美味しい寿司屋の見分け方であります」

オレンジペコ「これも難しいですね」

優花里「人によって感じ方が違うのであくまでも個人的な意見であります」

優花里「まずは営業日であります」

オレンジペコ「通常市場というものは水曜と日曜が休みです。なので日曜日が休みの場合が多いですね」

優花里「なのでお店にいくのは金曜日が良いであります。月曜日木曜日では仕込みができていないですからね」

優花里「それから自分は個人店のほうが好きであります、こだわりが味わえて違いがはっきりと出るので面白いであります」

オレンジペコ「それから個人店で昼営業をしている所も避けていますね」

優花里「手を込めだしたらキリがないですが、はっきり言ってお昼に営業している暇は無いであります。どこかで手を抜くか出来合いのものを使っている可能性が高いであります」

オレンジペコ「新鮮で手を加えず生きのいい状態を良しとするお店もあるかもしれませんのでこれも好みですね」

優花里「後は清潔な店であること、後は内装などの店長とのフィーリングが合うといいですね」

オレンジペコ「最後は職人さんとの相性ということですね」

優花里「職人さんも自分が美味しいと思う方法を追求しています、それが自分に合うかが問題であります」

優花里「バフンウニとムラサキウニの違いでありますね」

オレンジペコ「ウニは世界中に900種類を超えるほど生息していますが日本ではバフンウニとムラサキウニ。特にエゾバフンウニとキタムラサキウニが美味しいとされていますね」

優花里「普段みなさんが食べているウニはウニの生殖器であります、オスもメスもほぼおなじ形と味ですね、粒がしっかりしているオスのほうが箱にした時の見栄えが良いので高い値がつきます」

優花里「ただ見た目ではわからないので割ってみるまでわからないですね」

オレンジペコ「バフンウニは12月~3月、エゾバフンウニは6月~10月が産卵期です、なのでその前の生殖器に栄養が集まる時期が美味しいとされています」

優花里「水温によって産卵が誘発されるであります。なので地域によって差が出るので使い分けています」

オレンジペコ「バフンウニは濃厚な甘みが特徴ですね、香りも高く身も赤いです、味が舌に残り粘りも強いです」

優花里「ムラサキウニと比べると単価が高いでありますね」

優花里「次にムラサキウニでありますがこちらは5月~8月が産卵期であります」

オレンジペコ「こちらは粒が大きく黄褐色ですね、白ウニと呼ばれたりもします。甘いは薄いですが癖がなく淡い味が特徴ですね」

優花里「粒が大きく見た目も綺麗なので寿司屋で使われる場合が多いですね」

優花里「よくパックの中で色が違うウニがあるでありますが、これは種類が違うわけではなくオスメスの違いであります」

オレンジペコ「メスのほうが色が濃くとろっとしています、反対にオスは黄色っぽく身がしっかりしていて味も僅かに濃厚なのでそれだけを集めた箱もありますよ」

優花里「旬によって使い分けるので自分の好みの種類の時期に寿司屋に足を運ぶのもいいでありますよ」

優花里「次は寿司についてでありますね、寿司、鮨、鮓と感じが色々あります」

優花里「鮓とはそもそもはなれずしなどの発酵させた保存食であります、それから今の形の握り寿司が生まれると鮨の漢字が使われたであります」

オレンジペコ「こちらはもともとは塩辛を表す漢字ですね」

優花里「そして江戸の末期に寿司という当て字が使われるようになったんであります」

オレンジペコ「祝寿の祝いを意味する寿詞が当てられたと言う説が有力ですね。天皇の御代の安泰・繁栄を祈り祝う言葉です」

優花里「寿を司ると言う縁起担ぎですね」

今日はここまでありがとうございました

寿司屋とか個人料理屋とか敷居が高くて入ったこと無いなぁ
振る舞いかたがわからん

こういう店は一回入ったら予算どんくらい?
後、値段とかも

>>579気にしなくて大丈夫だよ、ただの食事処なんだから楽しめばいいんだよ

>>580ガルパン特装限定版Blu-rayくらいかな、銀座とかいくと2セット買えちゃうけど高ければ美味しい訳じゃないからね、お手頃だけど手をかけて美味しい寿司出してくれるところも沢山有る

今日紹介した中で一番高いのはシンコかな初物のシンコだと1貫(2個付)で原価2000円位いっちゃうからね
そんな値段も初競りくらいで御祝儀みたいなものだけど

ドゥーチェに気づかなかったので短編~バラチラシ・ウォー~
杏「や~や~チョビ、待ってたよ」

アンチョビ「チョビって呼ぶな!!なんのようだ急に呼び出したりして」

杏「チョビには大学選抜でお世話になったからねえ、そのお返しというわけじゃないんだけどね」

アンチョビ「ん、なんだ?何かくれるのか?」ウキウキ

桃「良いニュースと悪いニュース、どちらから聞きたい」

アンチョビ「それは良いニュースからだな、いいことは早く知りたい」

柚子「アンチョビ隊長の貢献と友情に感謝し、会長がお寿司を作ってくれます」パチパチ

杏「や~や~照れるね」ポリポリ

アンチョビ「お寿司、いやったああああ!!杏のお寿司!杏のお寿司!」ワーイワーイ

桃「喜んでくれているようですね」ヒソヒソ

杏「次のが言いづらいよね」ヒソヒソ

アンチョビ「で?悪い知らせってのは何なんだ?まさか今日は食べれませんなんて言うんじゃないだろうな」

杏「安心していいよ~ちゃ~んと今日作ってあげるから」

アンチョビ「なら安心だな、でその悪い知らせって言うのは?」

柚子「実は先日戦車道協会からご褒美に選抜参加校の隊長宛に高級寿司店への招待券が送られてきたんです」

桃「ただ手違いでアンツィオ校に配送が遅れてしまったようなんだ、それで今日はそのお詫びもかねている」

アンチョビ「じゃあ他のみんなは高級寿司店でおいしいお寿司お腹いっぱい食べたってのか?」

杏「ま~そう怒らず、今日はとびっきり美味しいちらし寿司食べさせてあげるから」

アンチョビ「チラシなのか?向こうは握り寿司だぞ」ウガアアア

桃「会長の寿司に何か文句でも」ギン

アンチョビ「・・・・いえ、ないです。楽しみです」

杏「じゃあまずはシャリだな」

柚子「会長、洗米終わりました」ガシャン

桃「こちらも水出汁準備出来てます」

アンチョビ「水出汁ってなんだ?」

杏「よく寿司屋とかでお釜に昆布入れてるでしょ~あれやっちゃうとね~昆布が煮立ってエグみも出ちゃうんだよね。だからこうして水に昆布をつけて水出汁を作ってそれで炊くとべたつかないし変な匂いもなくなるんだよ」

桃「会長釜の方は我々がネタの煮込みをお願いします」

杏「了解っと!!」シュパシュパ

杏「まずはマグロだねキッチンペーパーにくるんで軽く塩をする、こうすると余計な水分が出ておいしくなるんだよ。後はこれを漬けにして賽の目に切ったら完成ね」パチャン

アンチョビ「ペロ 醤油に煮切った酒と味醂か、ほんのりわさびが効いててうまそうだな」

杏「次は海老だね、サラダなんか使う小さい海老でも良いけど、今日は豪勢に車海老にしようか」

ピョーンピョーン
アンチョビ「おおまだ生きてるんだな」ツンツン

杏「おがくずに入れて搬送すると長持ちするみたいなんだよね~。綿を抜いて串をさす、そして軽く塩茹で」グツグツ サパアア

アンチョビ「もう上げちゃうのか?まだ中心まで火が通ってないぞ?」

杏「これはね~もう一回煮汁を作って漬け込むの、こうするとパサパサになんないんだよ」

アンチョビ「なるほど、出汁のきいた醤油だしね」ペロ

杏「穴子も炊いておいたからね、これも角切りにする」

アンチョビ「さっきから角切りばっかりだな」

杏「バラチラシだからね~、次はいか、厚焼き玉子、鯛、煮込んだ海老さあどんどん切るよ」トントントン

アンチョビ「なんで自分の歓迎料理を手伝わないといけないんだ」テキパキ

杏「次はチラシの材料だね、今日はかんぴょうと椎茸にしたよ、時間かかるからこれも炊いといたから」

アンチョビ「これはどう切ればいいんだ?」

杏「かんぴょうは細切れに、干ししいたけは薄切りが良いかな」

杏「次は薄焼き卵っと卵を割ってよう混ぜる、塩を少しっと」カチャカチャカチャ

杏「後は茶こしで漉してキメの細かい卵液にする」ツウウウ

アンチョビ「これを薄く焼くのか」フムフム

杏「見ててよ~よく焼いた卵焼き器にさっと油を敷いたらよく拭き取る。温まったら卵液を入れて回して全面につけろ。余ったらボールに戻すっと」

アンチョビ「クレープなんかより全然薄いんだな」ホオオオ

杏「焼けてきたらひっくり返して軽く焼いたら完成、大きめの平ザルかキッチンペーパーの上で冷まそう」

アンチョビ「面白そうだな、私にもやらせてくれ」

杏「いいよ~あっついから気をつけてね」フリフリ

アンチョビ「卵を入れて薄く広げて余ったら戻す」ツツーーー

杏「そ~そ~上手いねチョビ!!」

アンチョビ「これをひっくり返すんだな・・・アチッ・・アチッ アチッ 難しいな」

杏「ヘヘ~早くしないと焦げちゃうよ」

アンチョビ「とりゃあ ファサ 見たか!!」

杏「おお~上手上手」パチパチ

アンチョビ「ふふ~ん」ドヤーン

杏「後はこれを細かく千切りしてっと」タタタタタタ

桃「会長、そろそろ米が炊けます」

杏「オッケーじゃあ甘酢を作ろうか、今日は関西風のチラシ用の甘いシャリだから気をつけてね、関東だと砂糖を使わないってお店もあるからね」

杏「寿司屋でよく作られる量だよ」
・米・・・・・・・・2升
甘酢
・穀物酢・・・・・・500cc
・砂糖・・・・・・・500g
・塩・・・・・・・・100g

杏「まあ2升炊きの炊飯器が家にある人はいないと思うから自分の家の量で加減してれ、甘いシャリが嫌いな人は砂糖を減らしてね」

訂正
杏「寿司屋でよく作られる量だよ」
・米・・・・・・・・2升
甘酢
・穀物酢・・・・・・300cc
・砂糖・・・・・・・300g
・塩・・・・・・・・100g

杏「まあ2升炊きの炊飯器が家にある人はいないと思うから自分の家の量で加減してれ、甘いシャリが嫌いな人は砂糖を減らしてね」

桃「シャリきりはよく濡らして拭いておくんだぞ、そうしないと米がくっつくからな」

柚子「ごはんに酢を掛ける時もシャリきりに掛けずに全部ごはんにかかるようにしてくださいね」

杏「さあシャリを作るぞ、河嶋!!」

桃「はい!」パタパタ

杏「混ぜちゃダメだからね~米を切るようにサッサッサッと」

アンチョビ「なかなか手際が良いな」フムフム

桃「会長もうそろそろいいですか」ゼエゼエ

杏「こんなもんかね、上下を返したら隅に固めて濡れ布巾を抱えてしっかり吸収させる」

杏「じゃ具材を混ぜようか、かんぴょうと椎茸の水気を切って混ぜあわせてね」

アンチョビ「こうかな?」サササ

杏「筋が良いね~ゴマも入れちゃうよ。さてこれをお皿でも良いんだけど、今日は桶にしようか」

桃「会長、準備しておきました」

アンチョビ「漆塗りなのか?表面の模様がすごく綺麗だな」キラキラ

杏「初夏用の蒔絵だよ、良いでしょ」

アンチョビ「良いなこれ、青竹の葉っぱの一本一本まで書いてある」ウンウン

杏「これにさっきのシャリを詰めたら、表面を全部、錦糸玉子で覆うんだ」パラパラ

アンチョビ「黄色一色というのも綺麗だな」パサパサ

杏「あとはチョビの感性で具を載せてくれればいいからね」

アンチョビ「私がやるのか??」

杏「そうだよ~頑張ってねー」フリフリ

アンチョビ「じゃあここにイカ、こっちはサーモン・・・・玉子はえええっと・・・・」

アンチョビ「出来たぞ!!」

杏「おお良いじゃんチョビ、美味しそうだよ~」

アンチョビ「そうかな~」テレテレ

杏「酢レンコンやイクラ、おぼろの配置も良いねえ、これなら何時でも良いお嫁さんになれるよ」パンパン

アンチョビ「そうかな////・・・・ってなんで招待客の私が作ってるんだ」ウガーーーー

杏「こっちの支度もしてたからね、ささもう準備出来てるよ」

アンチョビ「おお他にもこんなに料理を作ってたのか」ウキウキ

柚子「会長はお料理が得意なんですよ」

杏「ささ、食べよ食べよ~、河嶋~あのこも持ってきて~」

桃「はい会長!」

杏「ささ、まずは一杯」トトト

アンチョビ「なんだこれは?メロンみたいなフルーツの香りがするな」クンクン

杏「戦車道の聖地、富士の麓から届いた地酒だよ、今日はにごり酒だよ」

コクッ
アンチョビ「にごり酒って変な酸味があるって聞いてたけど、すっきりして飲みやすいな」

杏「これも富士のお山のお蔭かもね~さあさあ料理が冷めちゃうよ」

アンチョビ「そうだな、いただきまーす」ガブッ

アンチョビ「このアスパラのベーコン巻き美味しいな」ガブガブ

桃「朝採れたてをお持ちしましたからね」

柚子「会長のオクラの炒め物も美味しいです」パクパク

杏「オクラもねー豚なんかと炒めてあげると美味しいんだよね」

アンチョビ「この肉じゃがもいけるな、味がしみてて美味い」

杏「新じゃがを皮ごと使ったからね、甘くて美味しいでしょ」

桃「このチラシもいいですね、どれも一手間かけてあって美味しいです」バクバク

アンチョビ「握りもいいけどチラシも美味いな」パクパク

柚子「このミョウガの酢漬けもいいですね、がりとは違っだ爽やかさですね」

杏「ミョウガは今時期が旬だからね、こっちは鶏とズッキーニ、茄子なんかをトマトで煮てみたよ、チョビが好きかと思って」

パクン
アンチョビ「・・・お、おいひい  ヒッグッ マンマの味だ」ヒックッ ヒックッ

杏「今日は来てくれてありがとうねチョビ」ポンポン ギュウウウウ

アンチョビ「ズビィィィ こちらこしょ ズビィィ こちらこそこのような歓迎、感謝の限りだ」

杏「全くチョビは、こんなにごはん粒付けて」ヒョイパクヒョイパク

アンチョビ「・・・その・・・・こういう食事ならまたうちにも来てくれ、イタリアンをごちそうするから///」ツンツン

杏「本当!! じゃあ今度お邪魔するかんね~」

アンチョビ「ああ、楽しみに待っている////」

杏「ほらもっとチョビも飲め、飲んで食べるのがアンツィオ校だろ」トクトク

アンチョビ「そうだな、よし目一杯食べるぞ」ガブガブ

桃「会長私達はそろそろ引き上げさせていただきます」

柚子「片付けは明日しますのでゆっくりして行ってください」

杏「悪いね~じゃあまた明日ね~」

「「こらチョビそれは私のだぞ  良いの良いのササもう一本行こう 全くチョビは・・・ チョビって言うな・・・ 」」


柚子「明日の片付けが大変そうだね」

桃「そうだな、少し小腹がすいたな、少し付き合え」

柚子「いいよなにが良い?桃ちゃん」クスクス

桃「桃ちゃんと呼ぶな///」

・アンチョビ贖罪編 ~チラシ・ウォー~ 完

本当に今日はここまで アンチョビを忘れてたわけじゃないんだ、うっかりしていただけなんだ

ダージリン「ふふふ~ん♪」サラサラ

オレンジペコ「ダージリン様随分ごきげんですね、なにを書かれているんですか?」

ダージリン「随分料理も上達したので、みほさんを食事会に招待しようと手紙を書いているんですよ」サラサラ

オレンジペコ「ついにこの日が来たんですね」

ダージリン「ええ、グロリアーナのとっておきの料理で饗してあげますわ」

オレンジペコ「本当にやるんですか・・・?」

ダージリン「大丈夫よ、ペコにも手伝っていただきますからね、当日はこの店に来てください」

オレンジペコ「!?!?この店で良いんですか?」

ダージリン「ええ、あなたにはウエイトレスをしてもらうから、これを着てくださいね」ポスン

ダージリン「さて手紙も書けましたわ、これを大洗に届けてください」

オレンジペコ「畏まりました」ペコ

優花里「それがこの手紙なんでありますね」

みほ「うん、皆も是非来てくださいて書いてあるから、今度一緒に皆で行こうよ」

華「ダージリンさんの料理ですか、楽しみですね」

沙織「でも一体何が出てくるのかな?」

優花里「ハギスや魚の刺さったパイが出てきたらどうしましょう・・・」ガクプル

麻子「なんだハギスって?」

みほ「スコットランドの伝統料理だよ、羊の胃袋に内蔵のミンチが詰めてあるんだよ」

優花里「フランスの首相がハギスを指して酷い料理を食べるような連中が信用ならないって言ったそうです、イギリス人も激怒したそうですけど、外務大臣はハギスに関しては御尤もだといったほどの料理です」

みほ「ブッシュ大統領がG8の会合にハギスが出されるか懸念しているってジョークを言うくらいだからね」

麻子「なんだか行きたくなくなってきた」ウゲ

テクテク
優花里「ここみたいですね」

沙織「本当にここなの?」

麻子「どう見てもちゅ カランカラン オレンジペコ「いらっしゃいませお待ちしておりました」

みほ「オレンジペコさん、じゃあここであってたんですね」

オレンジペコ「さあどうぞ皆さん、ダージリン様もお待ちですよ」

みほ「ダージリンさん今日はお招きありがとうございます」ペコ

ダージリン「みほさんもみなさんも、いらしていただきありがとうございますわ!ささ、席にかけてください、早速食事会を始めましょう」

華「一体何が出てくるのか楽しみですね」

優花里「ダージリン殿は今日のために料理修行の旅に出ていたらしいですよ」

みほ「本当なの?そんなにしてくれていたんだ」

優花里「エルヴィン殿のところにも修行に来たと行っていました」

麻子「色々回ったんだな」

オレンジペコ「お待たせしました、まずは前菜、胡瓜と蒸鶏のごまソース掛けです」カチャン

華「わ~美味しそうです」ウキウキ

みほ「凄い盛り付けも綺麗」

オレンジペコ「ささ、お召し上がりください」

優花里「頂きますであります」パクリ

みほ「うん、シャキシャキの胡瓜としっとりした蒸鶏がとっても美味しいね」モグモグ

華「このソースもとっても美味しいです」パクパク

麻子「でもこれどう見ても・・・」

沙織「そうだね、あれだよね・・・」

オレンジペコ「次は2種のピメントと牛肉の強火炒め、こちらは渡り蟹を揚げてピリ辛の甘酸っぱいソースを絡めました」

華「これも美味しいですね」モグモグ

みほ「ピーマンがとっても綺麗、美味しい」モグモグ

優花里「渡り蟹の甘酸っぱいソースがたまりませんね」バリバリ

麻子「美味いけどこれもあれだよな」

沙織「うんあれだね」モグモグ

オレンジペコ「次はグロリアーナ特製の酢豚です」

沙織「ついに取り繕うのもやめた!?」

麻子「まあ良い食べよう モグ 甘酸っぱくて美味いな、豚肉もカリカリだ」モグモグ

オレンジペコ「豚肉にウイスキーを隠し味にしてるんです。甘酢あんにはグロリアーナ特製のアプリコットジャムが入ってるんですよ」

華「酢豚にジャムですの?」パク

優花里「本場ではサンザシの身を入れたりしますからね、アプリコットもあっているであります」パクパク

ダージリン「どうですか皆さん楽しんで頂けていますか?」

みほ「ダージリンさん、とっても美味しいです」

ダージリン「それはありがとうございます、では続きを持ってきましわね」

麻子「美味いがどう見ても中華料理だぞm青椒肉絲に棒々鶏だったぞ」

沙織「美味しいんだけどね、美味しいイギリス料理を食べさせるんじゃなかったのかな?」

優花里「わかりました!! 英国にはこんな言葉があるんです、英国で美味しいものを食べようと思ったら中華を食べろ」

麻子「イギリス料理を食べるより中華街で食べたほうが良いってことか」

優花里「グロリアーナは横浜中華街にも近いですからね、美味しいイギリスの料理とはこういうことだったんですね」

ダージリン「さあさあ、次はフカヒレですわよ、こちらは東坡肉、豚肉の角煮ですわ」コト

華「トロトロ、こってりでこれもとっても美味しいです」バクバク

沙織「こんな大きなフカヒレ初めて見たよ」パクパク

みほ「とっても美味しいね」パク

優花里「これだけ大きなフカヒレを崩さず煮上げるのは凄い技量でありますね」パク

ダージリン「ありがとうございますわ、次は炒飯をお持ちしますわね」

カランカラン
ダージリン「あら誰か来たのかしら?」

オレンジペコ「すいません今日は貸し切りになっていまして」

ズカズカ ガシャン
しほ「私にも炒飯を」ドン

みほ「お母さん、それにお姉ちゃんも!!!??」

まほ「すまないみほ、お母様を止めることが出来なくて」

ダージリン「構いませんわ、お久しぶりですねまほさん、それにお義母様も」ペコ

しほ「まずは炒飯を持って来なさい、話はそれからよ」

オレンジペコ「ダージリン様・・・」

ダージリン「心配することはありませんわ、私は調理に戻ります」スタスタ

みほ「どうしてお母さんがここに?」

まほ「みほの相手の技量を確かめると言って聞かなかったんだ」

沙織「なんだか凄いことになってきたね」ヒソヒソ

優花里「嫁と姑の喧嘩みたいであります」ヒソヒソ

ダージリン「お待たせしました、今日は旬の桜えびと高菜漬けを炒飯にいたしました」コト

みほ「うわ~いい匂い」クンクン

ダージリン「まほさんも召し上がっていってください」コト

まほ「すまないな、頂くよ」

華「これもとっても美味しいですね、桜えびの香りと高菜のぴりっとした味がたまりません」パクパク

優花里「それにお米もパラパラであります、美味しいです」パクパク

まほ「美味しいですねお母様」

しほ「悪くは無いですね」カチャ

オレンジペコ「良かったですねダージリン様」

ダージリン「ええ、ペコ。認めてくれたということかしら」

しほ「でもこの程度では娘は譲れないですね」ガチャン

みほ「お、お母さん/////」アセアセ

しほ「確かに美味しい料理ですわ、材料の選び方も腕も問題ないようですね。でもこんな借り物の料理ではダメです。あなたの本当の料理を出しなさい」

ダージリン「本当の料理・・・・?」

しほ「借り物ではない貴女の育った味を出しなさい。そうですね、ウナギのゼリー寄せでも出してもらいましょうか」ドカ

ダージリン「なっ!!??」

しほ「美味しいウナギのゼリー寄せを食べさせることが出来たら娘とのことも考えてあげてもいいです」

まほ「お母様それはあまりにも無茶な」

しほ「あなたは黙っていなさい!! それとも作れないと言うのかしら?」

ダージリン「分かりました、少々お待ち下さい」トコトコ

優花里「ひどすぎるであります、こんな無理難題を・・・・」

麻子「どういうことだ?」

オレンジペコ「これをどうぞ、これがウナギのゼリー寄せです」

沙織「いやああなにこれ1?」

麻子「うなぎのぶつ切りがセリーの中に・・・・」ガクガク

優花里「食べるともっと凄いでありますよ、うなぎの生臭さをローリエとレモン汁で消そうとしてもっと凄い匂いになっているんです」

みほ「味も塩だけだからね、これを美味しくするなんて・・・・・」

優花里「こんな難題とても無理であります、お母さんもそれがわかっていてこんな課題を出したんでありますよ」

みほ「お母さんはそんなことしないと思うけど・・・・・」

まほ「ダージリンを見守るしか無いな」

ダージリン「・・・・・・・・・・」カチャカチャ

ダージリン「ダメですわこれでは香りが消せても食感が・・・・・」

ダージリン「どうすればいいの・・・・」ガン

オレンジペコ「ダージリン様・・・・」

しほ「まだ出来ないのかしら、なら私は帰らせてもらうわ」ガタッ

ダージリン「ま、待ってください!!」

しほ「みほ、まほ帰りますよ」

「「待ったぁぁぁぁぁぁ!!!」」

エリカ「ここは私たちに任せて下さい」

絹代「私達も参加させていただきます」ビシ

アンチョビ「パスタの国からドゥーチェも参戦だ」

ケイ「私達も忘れてもらっちゃ困るわよ」

カチューシャ「カチューシャも助けに来てあげたわよ」

ダージリン「みなさんどうしてここに?」

しほ「なんなのあなた達?でも料理が出てこない以上帰るしか無いわよ」グイ

みほ「ああ、お母さん」グイグイ

エリカ「家元、まずは私の料理を食べて頂けますか?」

しほ「逸見さんでしたね、なぜあなたの料理を食べなくてはいけないのかしら?」

エリカ「ダージリンさんの料理はすぐ完成します、それまでも繋と思ってください」

みほ「お母さん、ちょっとでいいから食べてあげて」ウルウル

しほ「仕方ないですね、食べ終わったら帰らせてもらいますよ」カタン

エリカ「は、はい直ぐに用意致します」

エリカ「私達が時間を稼ぐわ、何とかしてあなたは料理を作りなさい」ヒソヒソ

ダージリン「でも私にはもうどうすることも・・・・」

アンチョビ「なにを言っている、お前の中には私達の教えた料理の技が詰まっているんだ、自信を持て」

絹代「そうであります、ここは私達が時間を稼ぎます、その間になんとか料理を」

ダージリン「わ、分かりましたは。私の一世一代の料理完成させてみせますわ」グググ

エリカ「どうぞ、ツヴィーベルズッペ、ドイツ風オニオンスープです」コト

しほ「ではいただきましわ、食べ終わったら帰らせていただきますからね」カチャン

エリカ「次はマウルタッシェ、ドイツ風ラビオリです、こちらはアイスバイン豚肉の煮込みです」

しほ「私がこの程度で止められるとは思わないで欲しいですね」バクバクバク

沙織「すごい速さ・・・・みるみるなくなっていく」

エリカ「ま、まだよシュパーゲル、白アスパラのソース掛けです」

シュパンシュパン  バクバクバク

麻子「みるみるなくなっていくな、これじゃあ間に合わないぞ」

アンチョビ「私達を忘れてもらっては困るな、アクアパッツァにカルパッチョだ」ダン ダン

絹代「私は肉じゃがにほうれん草のおひたしです」

ダージリン「私はやりますわ、この皿に私のすべてを出し切りますわ」グググ

カチャカチャカチャ 

オレンジペコ「ダージリン様頑張ってください・・」

シュパンシュパン  バクバクバク
エリカ「なんてスピードなの流石西住流家元・・・・・でも、まだまだこれからよシュニッツェルドイツ風トンカツです」コト

シュン パクリ
アンチョビ「本当に早いな・・・こっちはオッソ・ブーコ にカポナータだ」コト

絹代「野菜のテンプラとそばです」コト

サクサク ズズズーーー

沙織「すごい速さ、みるみるなくなっていく」

華「本当にとっても美味しいです」モグモグ

麻子「美味い」モグモグ

沙織「だめじゃんふたりとも食べちゃ、ダージリンさんの時間稼ぎをしてるんだから」

麻子「いや、ここに立っているとな、自然と」モグモグ

華「いつの間にか料理を食べているんです」

沙織「なに言っモグモグ  本当だ」ゴクン

まほ「あれはまさか・・・・」

みほ「うん間違いないね」ゴクリ

優花里「なにか知っているんでありますか西住殿?」

まほ「あれは西住流格闘ディナー究極秘奥義、グルメ・デ・フォアグラ!!」

優花里「なんでありますかそれは?」

みほ「格闘ディナーで対戦相手をガチョウに見立て、相手に自分の料理を食べさせる奥義です、お母さんは驚異的なスピードで料理を食べつつ観客の口に料理を放り込んでいるんです」

優花里「そんなことを、卑怯じゃないピュン モグモグ  美味しいですねこれ」ゴクン

アンチョビ「やばいぞ材料が切れそうだ」トントントン

エリカ「西住流家元がまさかここまでやるなんて」カチャカチャカチャ

絹代「流石であります」タンタン

アンチョビ「クソ、次は・・・」スカスカ

アンチョビ「しまった、材料がついに切れた」

しほ「ここまでみたいですね、では帰らせていただきます。行くわよみほ、まほ」カタ

ダージリン「お待ち下さい、料理は完成しました」コトッ

オレンジペコ「ダージリン様!!」ウルウル

エリカ「なんとか間に合ったわね」

アンチョビ「全く心配かけて」

ダージリン「どうぞお召し上がりください、みなさんもご一緒にどうぞ」カチャ

麻子「おお、見た目がぜんぜん違うな」

沙織「美味しいそう!!」

まほ「テリーヌ仕立てにしたのか、頂くとしよう」スッ

パク
「「「んんんん~~!!!!!」」

華「美味しいですねこれ、先ほどのとは全然違います」パクパク

優花里「こんなウナギのゼリー寄せ食べたことがないであります」パクパク

アンチョビ「うなぎをぶつ切りじゃなくて開いたんだな、しっかり掃除されているから臭みもないのか」パク

絹代「それだけではないですよ、このゼリーもとても美味しいです」

エリカ「どうやってこんな味に・・・・」ゴクリ

ダージリン「まずはゼリーですがこれはゼリーではなく煮こごりです」

絹代「なるほどたしかにこれは煮こごりだ!!」

ダージリン「フランス料理のコンソメのゼリー寄せを参考にすっぽんのコンソメを作り、焼いたうなぎを固めました」

まほ「なるほど、このうなぎは煮込んだのではないんだな、だからこんなに香りが良いのか」

ダージリン「うなぎは一度白焼きにしてから、蒸して臭みを抜きました」

絹代「なるほど、関東風のうなぎの蒲焼の技法ですね、蒸すことで臭みを抜いたんですね」

ダージリン「中に一緒に詰めた野菜もそれぞれ別々の調理をしました。茄子は西さんに教えていただいた翡翠煮を参考にしましたのよ」

みほ「だからこんなに茄子が柔らかくてコクがあるんだ」モグモグ

ダージリン「パプリカも一度真っ黒に焼いてマリネにしたんです」

アンチョビ「イタリアンでよくやる手だな」ウンウン

しほ「なるほど、今まで習った調理法を合わせたわけね」モグモグ

まほ「しかしこのうなぎ、どこか懐かしい味がするな」

みほ「そうだね、どこかで食べたような気がする」モグモグ

しほ「これはロイヒャーアールね」

麻子「なんだそれ?」

みほ「そうかロイヒャーアールだったんだ、黒森峰でよく食べたなあ」モグモグ

まほ「ロイヒャーアールはドイツのうなぎの燻製だな、白焼きにして蒸した後、軽く燻製にしたんだな」

ダージリン「ええ、カエデの燻煙材で軽く燻しましたの、ほんのりとした甘い香りはカエデの香りですわ」

エリカ「今までの料理の集大成というわけね、それでいてみほの好みにも合わせているのね」

ダージリン「付け合せのソースはバルサミコ酢を使ったものと英国伝統のチリソースの二種類を用意しました」

まほ「お母様これには文句もつけようもないですね」

しほ「ぐぬぬぬぬ」ギリギリ

しほ「仕方ありませんね、この料理に免じて交際は許しましょう」フキフキ

ダージリン「やりましたわみほさん」ダキ

みほ「ダージリンさん・・・」アハハ・・・

アンチョビ「これはお祝いしないといけないな」

麻子「でももう材料はないぞ」

ケイ「おまたせ~、サンダース特製BBQの完成よ」

カチューシャ「このカチューシャも一緒に手伝ったのよ」

沙織「ははは、まだ作ってたんだ・・・」

カチューシャ「あれもう終わっちゃったの?」キョロキョロ

ケイ「せっかく美味しいローストポークを作ったのに」

アンチョビ「じゃあこれでパーティーが出来るな、乾杯だ~」シュポン

「「カンパーイ!!!」」

ダージリン「私やりましたはみほさん」グスグス

みほ「やりましたねダージリンさん」

優花里「ダージリン「これが私の料理道!!」これにて完結でありますね」

しほ「なにを言っているの、この程度ではまだまだよ、明日から西住家に泊まりこんで料理修行です、朝は4時に起きて水汲みですよ」

ダージリン「みほさんと一つ屋根の下で暮らせるならそのくらいわけないですわ」フフーン

みほ「いえ、私は大洗に住んでいるので実家にはいませんよ」

ダージリン「えっ!?」

しほ「西住家の味というものをしっかりと叩きこみます」

ダージリン「そ、そんな~」ガックシ

オレンジペコ「がんばってくださいねダージリン様」フフフ

ダージリン「そんなの嫌ですわーーー---」ウエーン

「これが私の料理道!!」~完~

アキ「ねえミカ?グロリアーナのダージリンさんが料理修行に各校を回ってるみたいだけどうちには何時来るのかな?」

ミカ「料理修行、それは本当に必要なことなのかな」ポロローン

アキ「せっかくトナカイも用意したのにね、どうしようかこれ?」

ミカ「ステーキが良いんじゃないかな、ベリーソースも添えてくれるかな」

アキ「料理に興味は無いんじゃなかったの?」

ミカ「料理には人生の大切なものが詰まっているんだよ」ポロローン

アキ「お腹が減っただけでしょ、モー」

~完~

読んでいただきありがとうございました
また何か思いついたら書きたいと思います

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