優花里「同人誌を買いにイベント参戦であります!」 (58)

優花里「ふぅ、第1目標の戦車本も無事確保しましたし、後は全体をぶらぶらしましょうかね」

優花里「意図せぬところで自分の趣味にマッチした本に出会えるのも、オールジャンル系イベントの醍醐味ですからねぇ……むむっ!」ピクッ

優花里「あのポスターに描かれている凛々しいお顔は……紛れもなく西住殿ではありませんか!」

優花里「西住殿本は何を置いても全て買いです! いざ突撃!」

優花里「こんにちは~、ちょっと見させていただいても――」

エリカ「あ、はい、どうぞ――」

優花里「…………」

エリカ「…………」ダラダラ

―――――――――――――――――――――

※一部、前回のSSの設定を踏襲しています。
エリカ「私のみほまほエロ同人誌が無い!?」
エリカ「私のみほまほエロ同人誌が無い!?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1454853305/)

※今回は前回よりもちょいちょい18禁です。

※キャラ崩壊上等

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1455100050

優花里「……えっと、黒森峰の――」

エリカ「ひひっ人違いですけどぉ!? 私はサークル『シュバルツバルト』の三ツ井かりヱですけどぉ!!」クワッ

優花里「わ、分かりました……三ツ井、殿……?」

優花里(メガネで変装していますが、どう見ても逸見エリカ殿ですよねぇ……まあ、このような場です。無粋な詮索はよしましょう)

エリカ「ほほほら! 本見たいんでしょ!? さっさとしなさいよ!」

優花里「は、はい!」

優花里(黒森峰の同級生だった逸見殿が描く西住殿本……これは興味がそそられますねぇ。タイトルは――)


『メスイヌさんチーム、訓練中!~みほ教官のイ・ケ・ナ・イ個人特訓~』


優花里「」

優花里「」ペラッ

みほ『発射!』

BAGOOON

みほ『……また外れです。やる気あるんですか?』スリスリ

エリカ『あっ……ふっ……そ、そんなころ言われたってぇ……♡』ガクガク

エリカ『こ、こんなことされにゃがら当てられるわけぇ……んっ……♡』ビクン

エリカ(こんな……みほの指でおしりの穴の周りばっかり弄られて……平静でいられるわけっ――)

みほ『あの距離の静止目標くらい、いついかなる状況でも百発百中でなければ困ります。次外したら、お仕置きですからね』クニクニ

エリカ『おおおしおきぃ……♡』ブルッ

みほ『……まさか、お仕置きされたくてわざと外してなんかいませんよね?』ツンツン

エリカ『そっ、そんなわけへぇっ……ないじゃないのっ……!』トロトロ

みほ『では――発射!』カリッ

エリカ『んひぃぅっ!?♡』ビビクン

BAGOOON

みほ『話になりませんね』

エリカ『そんな! ずるいわよ! 撃つ瞬間に入り口引っ掻くなんて――』

みほ『言い訳無用です。では、お仕置きを開始します』

ツプン ツププププ…

エリカ『んほぉ!?♡ は、入ってくるぅ……っ♡』


優花里「」パタン

エリカ「ど、どうかしら……」

優花里「……率直に言わせていただきます」

エリカ「…………」ドキドキ

優花里「――最高だぜぇ……!」bグッ

エリカ「そ、そう!?」パァァァ

優花里「はいぃ! 普段のほんわかした西住殿も素晴らしいですが、冷徹な西住殿も味があって捗りますねぇ! 1冊いただきます!」

エリカ「500マルクよ!」

優花里「はい500円ちょうどです」チャリン

エリカ「ありがとう! それと、その、このことはお願いだから内密に……」

優花里「……はて? 三ツ井かりヱ殿とは初対面だとお見受けしますが、このこととはどのことでしょう?」

エリカ「……恩に着るわ」

優花里「ふふふ、次も新刊期待しております」

エリカ「ええ、任せてちょうだい」

優花里「いやはや、ビックリしましたが、結果的に素晴らしい戦果を収めることが出来ました」ホクホク

優花里「『シュバルツバルト』は今後要チェックですね。……おや? 何やらまた見覚えのある方が……」

アリサ「……げっ」ガタッ

優花里「……あなたはサンダースの――」

アリサ「わ、私はアーヤ! サークル名は『空飛ぶ戦車隊』! サンダースって何? イーブイ進化させるならニンフィア一択でしょ!?」

優花里「は、はぁ……私的にはエーフィーも捨てがたいですが……」

優花里(ニット帽被って変装のつもりですかね……)

アリサ「な、何見てんのよ! ほら、邪魔だから読まないならどっか行きなさいよ!」

優花里「え、ああ、でしたら読ませていただきます……」

優花里(このエリア、ジャンル的に多分私の趣味ではないとは思うのですが、このまま立ち去るのもアレですし……さてアリサ殿はどんな本を――)


『ファイアフライに堕ちる』


優花里「うーん……」ペラッ

タカシ『アオオオッ!! オァアッ!!』グッポグッポ

ナオミ『君が悪いんだよ。君が、アリサを裏切るような真似をするから』パシーン!

タカシ『オアアアアアアアッ!!』ビクビクッ

ナオミ『こうやって、私の17ポンド砲で掘られることになるのさ』ガポガポガポ

タカシ『ウオオオオオオオっ! オッ! オッ!』ピクッ ピクッ

ナオミ『イくのかい? さあイけよ。惨めに女にケツマンガン掘りされながら、トコロテン垂れ流してイきなよ』ガスガスガスガス

タカシ『ガッ、ガアアアアア!!』ビクーン デロデロデロ…

アリサ『タカシぃ……タカシぃ……♡』ハァハァ


優花里「うわぁ……」パタン

アリサ「何よその反応!」

優花里(自分の知り合いの女性をフタナリにして、自分の好きな男性を掘らせて、自分はそれを見ながらNTRで興奮……見事に拗らせてますねぇ……)

アリサ「……な、なんか言いなさいよ!」

優花里「その……頑張ってください」

アリサ「ちなみに1冊400ドルよ」

優花里「あ、結構です」

優花里「やれやれ……色んな意味で酷いものを見ました……」

優花里「それにしても戦車道の知り合いが2人も参加しているとは、世間は狭いですねぇ……」

優花里「2度あることは3度あると言いますし、もしかしたらまたどこかに知り合いが――」

オレンジペコ「あら、あなたは大洗の」

優花里「本当にいました! 聖グロリアーナのオレンジペコ殿ではないですか!」

オレンジペコ「こんなところで奇遇ですね」

優花里「まったくです! オレンジペコ殿は、特段自分を偽ったりはしないのでありますか?」

オレンジペコ「はい、別に隠すことでもありませんし。そのままサークル『あなたを密かに慕う会』のオレンジペコとして活動しています」

優花里「なるほど! この自信と清廉潔白さ! これは期待が持てそうです! では新刊を拝見いたしますね」

オレンジペコ「喜んで」スッ


『ダージ輪姦』


優花里「えっ」ペラッ

ダージリン『ぐっ……はっ……』

男A『へっへっへ! その高飛車な顔が歪むのが最高だなァ!』パンパン

ダージリン『よ、くも……ぐぅっ……!』ガボッ

男B『へっへ、口が空いてんじゃん。こっちも相手してくれよ』グポグポ

ダージリン『ぉぶっ……ぉぇっ……!』

男C『まだかよー。お前のデカチンで穴広がっちまうよ。あーダー様のおっぱい気持良いっすよー』ヘコヘコ

ダージリン(くっ……それでも……どんな状況だろうと――)

ダージリン(絶対に、一滴たりとも紅茶は溢しませんわ……!)カタカタ


優花里「えぇ……」パタン

優花里(オレンジペコ殿……密かに鬱憤でも溜まっているのでは……?)

オレンジペコ「いかがでした? 1冊700ポンドですよ?」ニッコリ

優花里「え、ああ……とても良かったと思いますが、いかんせんこのようなジャンルは私の射程範囲外でして……」

オレンジペコ「そうですか……残念です」

優花里(平然とこんなものを出すオレンジペコ殿に闇を感じます……)

オレンジペコ「ダージリン様は褒めてくださったのに……」

優花里「!!!???」

優花里「闇を抱えていたのは聖グロリアーナ全体なのかもしれませんね……」

優花里「しかし続けてエグい内容のものを読んで、些か気分が……」フラフラ

ノンナ「どうしました? そのようにふらついていては危ないですよ」スッ

優花里「ああっプラウダ高校のノンナ殿! これはこれは、ありがとうございます」

ノンナ「いえ。おや、あなたは大洗の……まさかこんな場所で知り合いに会うとは思いませんでした」

優花里「ははは、そうですねぇ……」

優花里(私はもう驚かなくなってきましたが)

優花里「ノンナ殿もサークル参加を?」

ノンナ「ええ。『革命的カチューシャ主義者同盟』という個人サークルで。いかがです? 立ち読みなど。趣味に合うかどうかは分かりませんが」

優花里「それでは失礼して――」


『さようならノンナえもん』


優花里「これは……」ペラッ

かちゅ太『ちょっとノンナえもん! 早くボルシチ作って!』

ノンナえもん『……かちゅ太くん、あなたに伝えなければならないことがあります……』

かちゅ太『そんなの後でいいからボルシチー!』

ノンナえもん『……私は、かちゅ太くんとお別れして、網走に帰らなければならなくなったのです』

かちゅ太『えっ……!?』

――――――――――――――――

ノンナえもん『ついに明日ですね……』

かちゅ太『……ホントに行っちゃうの?』

ノンナえもん『……仕方ないことなんです』

かちゅ太『……ねぇノンナえもん、今夜は一緒に寝ましょ?』

ノンナえもん『はい』

――――――――――――――――

ミホァイアン『いででででで!』

かちゅ太『あたしだけの力で、あなたに勝たないと――』

ミホァイアン『ぐぎぎぎぎ!』

かちゅ太『ノンナえもんが安心して……網走へ帰れないのよ……!』

ミホァイアン『いてて! やめろってば! 悪かった! おれの負けだ! ゆるせ!』スタタタ

ノンナえもん『かちゅ太くぅん!』

かちゅ太『勝ったよ、あたし。見たでしょ……ノンナえもん』ボロボロ

ノンナえもん『はい……!』

かちゅ太『勝ったのよ、あたしひとりで――もう安心して帰れるでしょ……ノンナえもん……』

ノンナえもん『はい……はい……っ!』

――――――――――――――――

かちゅ太『ノンナえもん、あなたが帰ったら、戦車ががらんとしちゃったわ。でも……すぐに慣れると思う。だから……心配しないで、ノンナえもん――』


優花里「ううっ……!」ウルウル

優花里「これは……名作ですぅ……! かちゅ太の成長が胸を打って……もう涙が止まりません……っ!」ズビビッ

ノンナ「ありがとうございます」

優花里「1冊下さい!」

ノンナ「400ルーブルです」

優花里「どうぞ!」チャリン

ノンナ「確かに。ちなみにノンナえもんとかちゅ太くんの同衾シーンに大幅加筆修正を加えた18禁版が800ルーブルで」

優花里「そっちはいいです」

ノンナ「そうですか」

優花里「いやー、闇に飲まれかけていた心が洗われました。おや? あそこに物凄い長蛇の列が出来ていますね。シャッター前のサークルでしょうか」

優花里「おお、コスプレイヤーの売り子まで! 大手サークルは華がありますねぇ……ってあれは――」

アンチョビ「ありがとうございましたー!」

ペパロニ「はい! 既刊1冊ずつっスね! まいど!」

カルパッチョ「すみません、新刊は1人1冊となっておりまして……はい、800リラです」

優花里「アンツィオの方々じゃないですか!」

ペパロニ「ん? おお! ……誰だっけ?」

優花里「大洗女子学園の秋山優花里であります!」

ペパロニ「ああ大洗の! 久しぶりっスね!」

優花里「どうもどうも! アンツィオの皆さんはどのような本を?」

ペパロニ「ほれ、読んでみ」

優花里「え、しかし、こんなに並んでいるのに……」

ペパロニ「構わないっスよ! もう身内みたいなもんじゃないっスか!」

優花里「はぁ……ではお言葉に甘えて――」


『鹿島と訓練しましょ♡』


優花里「えー……」ペラッ


鹿島『て・い・と・く・さん♡』

提督『か、鹿島! なにを――』

鹿島『もう、そんなに緊張しなくても大丈夫です! さ、鹿島と夜戦の訓練――』


優花里「ここまで読んだだけで展開がもうあらかた分かっちゃうような……去年の冬コミで似たような本が何十冊もありそうな艦これ鹿島本……」

ペパロニ「やっぱこれが一番売れるんスよ~。この前はヘスティア本で、今はファントムなんとかの舞先輩本を制作中っス」

優花里(こ、このラインナップ……まさに典型的な同人ゴロ……!)

アンチョビ「こら~ペパロニ! なにサボって……あ、大洗の!」

優花里「お邪魔しております! 鹿島コスお似合いです!」

アンチョビ「お、そうか? よく分からないんだけどカルパッチョに着せられてな……っと悪い! 今日はちょっと歓迎する暇が無いんだ! 1冊でも多く売って、戦車の修理代の足しにしないといけなくて……」

優花里「ああなるほど……」

アンチョビ「そういうわけだから、また遊びに来たときに盛大にご馳走してやるからな! ほらペパロニ、さっさと在庫出してこい!」

ペパロニ「はいっス姐さん!」

優花里「それでは、お邪魔いたしました!」

優花里「ふーむ、修理代を稼ぐ為に、流行りのジャンルの本を出していたのですね。しかしそれなら同人誌出すよりもっと効率良いアルバイトはいくらでもある気もしますが……」

ポロロン…

優花里「む、この音色は……」

ミカ「やあ」

優花里「継続高校のミカ殿まで同人誌を……もうこの際驚きませんが」

ミカ「同人サークル運営には、人生で大切なものがたくさんつまっているのさ」ポロロン…

優花里「ミカ殿がどんな人生を送りたいのかたまに分からなくなります……」

ミカ「それは誰にも分からないことさ。私にもね」ポロン…

優花里「はあ……本を見ても?」

ミカ「君がそれに意味があると思うのなら」

優花里「では――」


『本能に従って歩く』


優花里「これは詩集ですかね」ペラッ



シャンプーの出口のところに

シャンプーが固まってこびりついて

そのせいでシャンプーが

変な方向に飛び出してしまったんだなあ

みかを



ノートに睫毛が落ちたと思って

何度もはらったのに動かないから

よく見たら毛じゃなくて

鉛筆の線だったんだなあ

みかを



ふとスマホを見た瞬間にメールが来たから

多分私には電波を感じる超能力があると

思っちゃったんだなあ

みかを



いざ使おうと思った時には

アロンアルファは

固まってしまっているんだなあ

みかを



ターミネーター2は面白いなあ

みかを



優花里(なんですかこの糞みたいな詩は……)パタン

優花里(詩というか、ただのあるあるネタじゃないですか。最後のはただの感想ですし。きっと午後のロードショーを観ながら書いてたんですね)

ミカ「どうかな、私達『楽しいミカ一家』の新刊は。1冊1000マルッカだよ」ポロロン…

優花里「高っ……えーと、私にはどうやら詩の良し悪しは分からないようで……はは……」

ミカ「そうかい。どうやらもっと君にふさわしいサークルは他にあるようだね」ポロン…

ミカ「向こうに行ってごらん。君の求めるものが見つかるかもしれないよ」

優花里「あっちですか? はあ、よく分かりませんが、行ってみます。では、またどこかで」

ミカ「ああ。……それが君にとって、本当に意味のあるものかは分からないけれど」ポロロン…

優花里「ミカ殿が仰っていたのはこの辺でしょうか……一体何が――」

みほ「あれ? 優花里さん! 奇遇だね!」

優花里「にににに西住殿!? なぜここに!」

みほ「私達もサークル参加してるの! 良かったら見ていきません?」

優花里「是非とも読ませていただき――いえ、買わせていただきます!」

みほ「えっ、いいの? 試し読みもしないで……500円だけど」

優花里「はい! 西住殿が描かれたマンガとは、それだけでお宝ですぅ!」チャリン

みほ「あ、私はちょっとお手伝いしただけで、描いたのはほとんど私じゃないんだ」

優花里「え? ではどなたが……」

愛里寿「私」

優花里「あっ……」(察し)

愛里寿「私がこの『アリス・イン・ボコランド』代表、アリス」

優花里「ということは、この新刊は……」

みほ「うん! ボコ総受けのリョナ本だよ!」ニッコリ

優花里「oh…」

みほ「ところで優花里さんは他にどんな本を買ったの?」ヒョコ

優花里「えーっとですね、昔からチェックしている戦車マニアサークルの出している考察本と……あっ――」パサッ

『メスイヌさんチーム、訓練中!~みほ教官のイ・ケ・ナ・イ個人特訓~』

みほ「…………」

優花里「あっ、こっ、これはですね……!」アセアセ

みほ「……まーた三ツ井かりヱ先生か……ちょっと調教が足りなかったかな……?」ボソッ

優花里「……!」ゾッ…



エリカ「…………っ♡」ゾゾッ…

♡おしまい♡

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