【安価】 勇者「仲間とヌチャヌチャしたいから旅をする」 (624)


勇者「マジ王様話なげぇ」

勇者「魔王倒すだぁ? 勇者としての務めを果たせだぁ?」

勇者「んなもん興味ねぇっての。 あぁーめんどくせぇ」

勇者「俺が興味あるのは!」

勇者「女! 穴! セックス!」

勇者「やっと旅に出られるんだぁ! 楽しむぜFoooooooo」

酒場店主「やぁ勇者。 仲間を連れてくんだな?」

勇者「おう、活きのいいのを頼むぜ?」

店主「活き…? まぁいいや希望はあるかい?」

勇者「おう! >>2>>3>>4を頼んだ!!」



安価2~4
年齢 職業 なにか希望があれば
例:20歳の女騎士 ドM etc.

前のSS更新しようと思ったらHTML化したんだ。許してくれ。 

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1457445858

エルフ(453)

女騎士(17)ドS

魔法使い(16)


勇者「女のエルフと女の騎士と女の魔法使いを頼むわ」

店主「はぁ!? おいおい勇者! お前昔から不真面目な奴だとは思ってたが連れてく仲間に女しか連れて行かない気か!?」

勇者「なんだよ? 悪いか?」

店主「悪いもなにも! 旅に女はどう考えても不利だろう!? 力もないし女としての性が旅に影響することが多いんだぞ!?」

店主「それに男女のもつれが……

勇者「あーはいはい分かった分かった。少し落ち着けよ」

店主「……おいおい勇者、考え直せって」

勇者「はぁ……うるせぇなーマジめんどい」


ため息をつきながら俺は右手の人差し指を宙に置く

ポゥと淡く優しい光が指先から発せられ、その光を纏った指が文字を描く


『従』


宙にその文字が浮かび上がり、独立する
デコピンの要領でその文字を弾くと一直線に酒場の店主に文字が飛来し付着した


店主「ば、ばかお前! やりやがったな!?」

勇者「なぁ店主、俺とあんたは長い付き合いだろう?」

勇者「エルフと女騎士と魔法使い、頼むぜ?」

店主「仕方ねえな、分かったよ。 ちょっとリストをあげるから待ってろ」

勇者「やりぃ」


これが俺の勇者としての能力、文字の具現化だ

仕組みは簡単指先で文字を書き、それをイメージしながら対象に命中させれば効果は発動する

今のは『従』を店主に使ったことで店主は一定時間俺の言いなりというわけだ

かなり便利な能力だがまぁ制限はある
文字は二文字までしか書けないこと
二文字書くと魔力の消費が大きすぎてそんなにホイホイ使えるもんじゃないってこと
対象に当てないと効果を発揮しないこと
効果が強力すぎるものは書けなかったり、イメージが出来ないものは発動しないこと

まぁ他にもないことはないがこんなもんだろう


いやー……使い方によっては女を虜に出来るまさに俺にうってつけの能力ですわぁ



店主「待たせたな勇者、魔法使いと女騎士だ」

女騎士「あんたが勇者か? よろしくな」

魔法使い「…………」ペコリ

勇者「ほー?」

勇者(女騎士か、少し釣り目だが凛としていてかなりの美人じゃないか。 それに鎧の上からでも分かるいい胸をしている)

勇者(魔法使いの方は…… あの魔法使い共がよく着ている真っ黒なローブにとんがり帽子でいかにもって感じだな。 脂肪はないがまぁスレンダーでこれはこれで楽しめそうだな)

勇者「っておい、店主? エルフがいねえぞエルフが。 そこ大事だろうが」

店主「無茶言うなよぉ。 エルフなんざ先の戦争で絶滅に近いって言われてるくらい今じゃ珍しい人種だぜ? そんなのがおいそれといるわけねえだろ」

勇者「んだよーいねえのかよ。 つっかえな」

店主「おめぇな……いい加減にしろよ…!」

勇者「ふん」

「あ、あの……」


エルフ「その、私なんかでよければ勇者様の旅に同行させてもらってもいいでしょうか?」

勇者「ん? あんたは?」


フードがついたローブを身にまとった女性が後ろから声をかけてくる

目が隠れるほどに深く被ったフードをはらりと脱ぐとそこにはまさしく俺が求めていたものがあった


魔法使い「……わぁ!」

女騎士「これは驚いた」

店主「……マジかよ」

勇者「いいじゃねえか!」


金色のセミロングの髪からピンと長く尖った耳はまさしくエルフの象徴

これで俺の求めていたパーティは揃った


勇者「よし! お前も来い!」

勇者「役者は揃った! これから俺のハーレムお楽しみパーティの完成だぜ!!!」


……………………………………

勇者「って思ってたのなんなんだよこれ」

勇者「みんなとお近づきになってアンアンしようと思ってたのよぉ」

勇者「俺しか馬車引けないってどういうことだよ!!」

勇者「後ろで女たちは集まってキャッキャしてるっていうのに……なんで俺だけこんな目にあわなきゃなんねえんだ?」チラッ


女騎士「へぇ? 魔法使いは16歳なのか? じゃあやっと教会の学校が終わったばかりじゃないか」

魔法使い「……そう。 でも毎日修行してたから。 魔法は少し自信がある」

エルフ「ふふ、頼もしいわね」

女騎士「私も17なんだよ。 魔法使いとひとつしか変わらないな。 剣はまだまだ修行中だが前衛は任せてくれよ?」

魔法使い「…………」コクリ

魔法使い「……みんな歳が近そうで安心した」

女騎士「確かに! 冒険者の集まりって結構おっさんばっかりだからな!」

女騎士「で、エルフはいくつなの?」

エルフ「え、私? えーっと……あはは」

魔法使い「……?」

エルフ「……数えで453、かな」

女騎士「え?」

魔法使い「……!!」

エルフ「……ごめんね、びっくりするよね突然こんなこと言われても」

女騎士「えっと、ごめんそれ何かの冗談? びっくりしすぎてリアクション出来なかったよ」

魔法使い「……聞いたことがある。 エルフは数が少ないけど個々の寿命は我々純人種よりはるかに長命だと」

女騎士「……ほんとに?」

エルフ「うん、そうなんだ」

女騎士「…………」

魔法使い「…………」


女騎士「すごいじゃん! 見た目私らと全然違いないのに!」

魔法使い「……いざ目の前に本物のエルフがいるとにわかには信じがたい」

エルフ「あははそうだよね。 長生きしてるからね色々なこと知ってるんだよ?」

女騎士「うわ、なんか面白い話聞きたい!」

魔法使い「……文書に残されていない史実があるかもしれない。 興味がある」

エルフ「んーとじゃぁ、そうだねぇ、あの今私たちがいた街が出来た当時の様子を教えるね?」



勇者「……あー……俺もキャッキャしてぇ……まざりてぇなぁー……」



……………………………………………………

勇者「よーしじゃあ少し休憩にするぞー」

エルフ「そうなの! それで街を作った商人はその独裁的な姿勢が強すぎて捕まっちゃって……」

女騎士「なんだと!?」

魔法使い「……街を作ろうと頑張りすぎてしまったのが裏目に出た」

エルフ「えぇ…… そして捕まってしまったけどその街を作った商人の名が街の名前になってるのよ」

女騎士「なんだって! そんな裏話があったなんて知らなかったぞ」

魔法使い「……実に興味深い」


勇者(こいつらだけで盛り上がりやがって。 完璧無視かよ)

勇者「おーい、休憩するぞ」

エルフ「あ、ごめんなさいつい話込んじゃって」

女騎士「すまないな勇者殿」

魔法使い「…………」


勇者(猛烈に壁を感じる…… 仲いいグループに一人だけ放り込まれた気分だ……)


エルフ「きゃぁ! 川冷たい!」

女騎士「ほらほらー! 待てー!」

魔法使い「……女騎士! やめて、冷たい!」

エルフ「あはは、魔法使いちゃんびちょびちょ」

魔法使い「……もう」プイッ

女騎士「……! ごめん魔法使い、少しやりすぎてしまったようだ」

魔法使い「……冗談。 平気」

女騎士「ほっ。 そうか」

魔法使い「……でもお返し!」バシャ

女騎士「うわぁ! 冷たい! あははは」

エルフ「ちょっとこっちにも飛んできてるってば! あはは」


勇者「……疎外感パネー。 超ぼっちなんですけど。」

勇者「はぁ……つまんねぇ。 なにかするか?」



>>18

①『脱』

②『濡』

③昼寝

④自由安価

3


勇者(あーつまんね)

勇者(せっかく雌豚共とパーティの日々だと思ってたのによ)

勇者(やってらんねー寝るわ)


『眠』


勇者(文字能力で一文字とはいえ魔力は消費するけど、眠れるなら回復するしいいか)

勇者(はい、じゃあおやすみ未来の肉便器ども)



エルフ「勇者様、寝ちゃったね」

女騎士「一人で荷馬車を引いていたからな、疲れも出るだろう」

魔法使い「…………」

エルフ「なんか申し訳ないね?」

女騎士「そうだなー。 私たちも馬車くらいは引けるようにならないと勇者の負担が大きすぎる」

魔法使い「……同意」コクン

エルフ「でもちょっと勇者様って話かけ辛いよね?」

魔法使い「……それも同意」コクコク

女騎士「分かる! なんか変なことを考えてそうっていうか」

魔法使い「……コミュ障」

女騎士「それだ!」

エルフ「ちょ、ちょっと! ダメだよそういうこと言ったら! ぷふっ」

女騎士「あははは! なんだか勇者っていうからどんなのかと思ったらただの根暗だったな」

魔法使い「……そこまで言ってない。 ちょっと可哀そう。 ふふ」クス

エルフ「って魔法使い、笑ってるよー?」クスクス


……………………………………………………


勇者「んぅ……?」

勇者「ふぁぁ……よく寝た」

勇者「ん…… ん?」

>>23「あ、おはよう」

勇者「あぁー…。 >>23?」



>>23

①エルフ

②女騎士

③魔法使い

3


魔法使い「……あ、おはよう勇者」

勇者「あぁー…。 魔法使いか」

魔法使い「…………」コクン

魔法使い「……よく眠れた?」

勇者「あぁ、おかげさまでな」

魔法使い「……そう、よかった」

勇者「あぁ」

魔法使い「…………」

勇者「…………」


勇者(え、気まずい! なに!? 何を話せばいいのこの子と!?)

勇者(とりあえずちゃんと会話したの初めてだけど恐ろしく無口だってことだけはもう分かったよ!?)


勇者「え、えーとぉ? 他のみんなは?」

魔法使い「……女騎士は馬車の中で休んでる。 エルフは少し散歩してくると」

勇者「へー……そうなんだ」

魔法使い「……そう」

勇者「…………」

魔法使い「…………」

魔法使い「……ごめんなさい」

勇者「へ?」

魔法使い「……一人で馬車引かせてしまって」

勇者「あぁ? いいよそんなの気にすんなって」

魔法使い「私たちだけで楽しんで、勇者は寂しかったでしょ?」

勇者「あ……」

魔法使い「だから……ごめんね?」チラッ

勇者「お、おぅ」


勇者(あれ、魔法使いの顔を初めてちゃんと見たけど結構かわいい顔してるんだな)


魔法使い「……なに? そんなにまじまじと見られると恥ずかしい」プイ

勇者「あ! わりぃ! そういうんじゃなくてさ」

勇者「結構魔法使いかわいい顔してるんだなってさ」

魔法使い「…………」

勇者(あれ? これもしかして惚れられるパターンじゃね? 来てるんじゃね?)

魔法使い「…………」ジトー

勇者(あ、あれぇー…… なんか怪しいもの見てるような眼してるよこの子ぉ)

魔法使い「……ありがと」プイ


魔法使い「……みんなまだ勇者とどうやって話せばいいか分かっていないだけ」

勇者「そうかぁ?」

魔法使い「……私もそう」

勇者「お、おぅ」

魔法使い「勇者は口数が少ない。 相槌ばかり」

勇者「女の話をよく聞く男がモテるっていうしな」

魔法使い「……聞き上手と喋り下手は違う」

勇者「難しいなそれ」

魔法使い「……私が言えたことじゃないけど」

勇者「確かに」

魔法使い「きっとエルフや女騎士ならスッと話ができるはず」

魔法使い「あの二人は話が上手」

勇者「あぁーまぁ魔法使いよりは明るいしな」

魔法使い「……失礼」

勇者「でもさ、ちゃんと俺に最初に話しかけてきてくれたのは魔法使いじゃん? ありがとな」

魔法使い「……うん」

魔法使い「……勇気を出して話せてよかった」

魔法使い「……勇者、全然普通にいい人。 話してて、楽しい」

勇者「さいですか」

魔法使い「……うん」


…………………………………………

魔法使い「……それでね、エルフはとっても物知り」

勇者「へぇ? なんか見た目で言ったら魔法使いが頭良さそうだけどな?」

魔法使い「……私ももちろん勉強はしてる。 でもエルフはあぁ見えて450歳を超えてる」

勇者「はぁ!? なんだそりゃ!?」

魔法使い「エルフは長命。 私たちより遥かに長い時を生きて様々な経験をしていた」

勇者「マジかよ…… 俺エルフには敬語で話した方が良いかな」

魔法使い「……その心配はいらない。 エルフはとてもフレンドリー」

勇者「冗談に決まってるだろ…真に受けんなよ」

魔法使い「……む。 勇者の冗談はつまらない」

勇者「ダメ出しキツいっすね」

魔法使い「……そうでもない。 普通」

魔法使い「……私の冗談はおもしろい」

勇者「へぇ? そりゃ楽しみだ」

魔法使い「……冗談」

勇者「うわ、つまんね」


エルフ「あら?」

女騎士「やぁ、おかえりエルフ」

エルフ「ただいま。 あの二人仲良くなったんだね」

女騎士「そうみたいだな。 魔法使い無口かと思ったら結構楽しそうに話してるじゃないか」

エルフ「でも目は合わせられないんだよねー」

女騎士「そこいじめたくなるよな?」

エルフ「ちょっとやだぁ。 悪趣味だよ?」

女騎士「あはは、うそうそ」

女騎士「でも、魔法使いがあんなに1対1でちゃんと話せるなんて意外かも」

エルフ「そうだね、3人なら話せるけど2人っきりだと話しにくそうかもって思ってた」

女騎士「勇者の話がうまいのか、相性がいいのか」

エルフ「ちょっと勇者に興味湧いてきたね!」

女騎士「これから旅する仲間に興味ないってのもひどい話だけどな、あははは」

終わります

安価で話進めていくので書きためとかは基本出来ません

酒飲んだノリと勢いで書いてます誤字脱字抜け設定などあったらご指摘ください

魔法使いかぁーわうぃい↑↑

ごめんなさい、もう1つ追記

自由安価のところは基本何でも受け付けるようにはするけどさすがに無茶苦茶なのは勘弁してね?
文字能力使えばなんとでもなりそうだけどそれは安価次第ってことで

……………………………………

勇者「ふぁぁ……」

勇者「あー……だりぃ」

勇者「御者台ずっと乗ってると痔になるわこれ」

勇者「ケツいてぇ背中ゴリゴリストレスマッハまじつまんねぇ」

勇者「あー……なんかいいことねぇかなぁ?」


約3時間以上もガタガタと揺れる馬車を先導し、腰も背中も厚い鉄板が敷かれているような感覚になってきた頃、変化は訪れた

平和だった街道に禍々しい気配を感じたのだ
これはまさしく魔物の気。 幾度も鍛錬のために魔物を狩ってきた勇者には慣れ親しんだものであり、手綱を引くよりも剣を握ることの方が楽しいのは当たり前のことだった


勇者「きたきたきたぁー!!」

勇者「退屈な御者台からついに降りられるぜ!!」

勇者「狩りの時間だぁぁぁぁぁあああああ!!!」




早速手綱を引き馬に止まれの合図をする

いきなりグイと引っ張られた馬はやや不満そうに嘶くが従順にその場で足を止めた
女もこれくらい扱いが簡単ならいいのに。


内心でぼやきながらも、御者台からぴょんと飛び降り剣を抜くがまだ魔物は姿を見せない

ここら辺に住む魔物は比較的大人しく好戦的ではないためこちらから近づかなければ攻撃されることはあまり多くない
だがそれでも戦いはどうしても起きてしまうものだ。 襲われる旅人たちのためにもここはいっちょ魔物狩りをしておいてやろう。 決して俺が馬車を引くのが飽きたからではない。 断じて


自分にくだらない言い訳を言い聞かせているうちに気配だけを感じていた魔物が姿を現した
ブヨブヨとした体に幾本もの触覚が生えたホイミスライムと呼ばれる魔物数体と、同じくスライムの上に子供くらいの大きさの騎士が上に乗っかっているような形のスライムナイト数体だった


勇者「おぉーマジか……」


個々の強さは正直大したことがない。 どちらかというより腕のたつものなら容易く倒せるレベルの相手だ
しかし厄介なのはその数の多さとホイミスライムの存在である

例えばこちらが相手の一体を斬ったところでその横や後ろから他の魔物から攻撃をされたら堪ったものではない
しかもこちらが敵を一撃で倒せなければ魔物の使う回復魔法で傷を癒され、こちらがジリ貧になる可能性だってある


勇者「ま、なんとかなるっしょ」



女騎士「どうした!」

エルフ「わっ、魔物の群れ! 結構数も多いね」

魔法使い「……厄介」


俺の声を聞いてか女連中も馬車から降りてきた
魔物の姿を確認するや否やそれぞれが得物を構える

うろたえないあたりそこら辺の初心者旅人よりは使えるようだ


女騎士「援護するよ勇者」

勇者「お?」

エルフ「後ろは任せて!」

魔法使い「……一気に片付ける」


あれ、案外頼もしいんじゃないか?

女騎士はレイピアと呼ばれる特殊な剣を担いでいる
西の方の大陸に広く普及しているもので、普通の両刃の剣とは異なり柄から剣先までが円錐形となっているのが大きな特徴で、斬撃よりも刺突に重きを置いた武器だ


勇者「かっこいい武器使ってんじゃん」

女騎士「ふっ、戦い方もかっこいいぞ?」

勇者「そりゃ楽しみだ」


後衛の二人に目を向けると、エルフは腰に短剣を差し大きな弓を構える。 魔法使いは小さな体のせいかやたらに大きく見える木の杖を両手で抱えていた


勇者「ベタたなぁ魔法使いのそれ」

魔法使い「……これは魔法を嗜む者のスタンダードな武器」

勇者「体、ちっこいな」

魔法使い「……失礼。 杖が大きいだけ」

エルフ「ほーら! 遊んでないで敵が来るよ?」


エルフに喝を入れられ意識を集中させる

初めてのパーティでの戦闘だし仲間との連携を確かめたい気もするけど、ここで俺が活躍して女共の心を奪うってのもありだなぁ


うーんどうするか


>>45

①セオリー通り普通に戦う

②仲間たちだけにやらせ、ヤバそうなら俺も加勢する

③女共の視線を釘付けにしてやるぜ


よし、ここは仲間と力を合わせて蹴散らしてやるぜ!


勇者「っしゃおらぁぁぁ俺は御者じゃねえんだぞぉぉぉ!!!」


最早怨念を込めた斬撃がスライムナイトAの兜を叩き割る
ガギンという金属同士がぶつかり合う甲高い音が響き、スライムナイトAが倒れた


勇者「よっしゃぁおらああああ!!」

女騎士「ちょっと! もう少し静かに戦えないの!?


俺の横から迫ってきていたスライムナイトBを、踏み込みののった素早い刺突がスライムナイトBの腕を貫く

ピギー! という耳をつんざく悲鳴に一瞬目を細めるが俺も女騎士もすぐに体勢を立て直し、後ろに飛び退く


エルフ「任せて!」


ぎりりりりと音が鳴るまで引いた弓からビュンと一直線に矢が飛んだ
それはホイミスライムの回復魔法よりも早く、そして確実にスライムナイトBの体躯を射抜いた


勇者「おぉーやるー!」

エルフ「はぁー! 緊張したぁー!」

女騎士「ナイスだエルフ!」

勇者「いけるか魔法使い」

魔法使い「…………」コクリ

魔法使い「……みんな離れて」


魔法使い「……焼き尽くせ、豪炎魔法ベギラマ!」


キラキラと光のカーテンのようなものが魔法使いから放たれる
魔法の詠唱が終わると同時にそれらは結晶のような綺麗な光の粒となり瞬く間に灼熱の炎の渦と変わった


メラメラと燃える炎の渦からは魔物の悲鳴すら逃れることも出来ず、その炎が鎮火する頃には真っ黒に焦げた魔物の姿があった


魔法使い「……ふぅ」

エルフ「すごい威力…!」

女騎士「こっちの肌まで焼けそうな熱量だったな」

勇者「!!」


皆が戦闘が終わったと気を抜きだした瞬間、俺の視界には魔法使いの後ろからスライムナイトがまさに飛びかかろうとしているのが映った

まずい!

驚くほどに冷静に見え一気に思考が加速する
誰もそのスライムナイトには気がついておらず、しかも勇者が今からは知ったとして到底間に合う距離ではない

仕方がない


俺は指先に意識を集中させ、走り書きとも呼べないほどの汚さで文字を紡ぐ

書いた文字は


『力』


全身に文字通り力がみなぎるのを感じ、大地に足を強く踏みしめる

地面が砕けるほど強く踏みこみ、俺は文字通り弾丸となってスライムナイトへと跳ぶ


まさにスライムナイトの剣が魔法使いへと到達する瞬間、俺の拳がスライムナイトの身体を捉えた

拳に肉を貫き、骨を粉々にする嫌な感覚が伝わり、思わず顔をしかめるが動きを止めない
そのまま一気に拳を振り抜き、魔物は即死した



魔法使い「……ふぇ?」


弾丸のような恐ろしい速さで飛んできた勇者に素っ頓狂な声をあげる魔法使い

ちょっと可愛いななんて内心思いつつも、俺の動きは自分でも止められなかった


やばいやばいやばい!!


地面に足がつかず、空を飛んだまま目の前には大きな岩が迫る


勇者「あ」


死ぬかも。 なんて思った頃にはもう岩に俺は頭から激突していた


勇者「……かっこわり」


女騎士「じゃあ明日も早いしそろそろ寝るか」

エルフ「そうね」

魔法使い「……おやすみなさい勇者」

勇者「おう」


エルフに回復魔法をかけてもらったがまだ若干痛みが残る中、右腕をあげて応える

テントの収容人数は2人だけ
1人は荷馬車の中
残る1人は火の番兼見張りだ


火に枯れ木を入れるとパチパチと小気味のいい音を立て、暖かな熱をくれる

結局やっぱりまだうまく仲間と馴染めなかったな
どうやったら女共を侍らせられるんだ?
ていうか魔法使いのさっきの声可愛かったな

なんて取りとめもない考えが頭の中をぐるぐると廻る
いつもそうだ。 火を見てると不思議と変なことを考えたり、悲しい気持ちになる


勇者「はぁ……」


>>53「どうしたの?」

勇者「ん?」



>>53声をかけてきたのは誰か


①女騎士

②エルフ

③魔法使い

3


勇者「はぁ……」

魔法使い「……どうしたの?」

勇者「ん? なんだ魔法使いか」

魔法使い「……なんだってなに」

勇者「そんな怒んなよこえぇな。 魔法使いは荷馬車で寝るんじゃなかったのか?」

魔法使い「……まださっき助けてもらったお礼言ってなかったから」

勇者「あぁ」

魔法使い「……ありがとう」ペコリ

勇者「いいってそんなの。 仲間だろ」

魔法使い「……うん。 そうだね」

勇者「…………」

魔法使い「…………」

勇者(やっぱり相変わらず気まずいわ!!)


魔法使い「……で、なんでため息ついてたの」

勇者「あぁん? ついてたか?」

魔法使い「…………」コクン

勇者「あぁいやなんでもないんだけどさ」

勇者「仲間と仲良く出来ねーって」

魔法使い「……そう?」

勇者「そうだよ」

魔法使い「……そんなことない」

勇者「はぁ? お前には仲良く見えんのか? 陰でなに言われてるか分かったもんじゃねえ」

魔法使い「……それこそ被害的な妄想。 みんな勇者のこと褒めてた」

勇者「お?」

魔法使い「すごく連携が取りやすい戦い方だったって。 味方に気を使ってくれてるっていうのが分かる動きだったってエルフも女騎士も言ってた」

勇者「お、おぅ……そうか」

魔法使い「信頼して戦っていけそうだって」

勇者「……そりゃなによりだ」

魔法使い「……顔もいいって」

勇者「はッ!! マジで!? よっしゃ今日1番テンションあがるー!!」

魔法使い「……冗談」

勇者「……うわー今日1テンション下がったわ」

魔法使い「……今のは私が思ったこと」

勇者「……ちょっと上がった」

魔法使い「……ふふ」



魔法使い「……さっきの勇者の動き、すごかった」

勇者「あぁ?」

魔法使い「すごい速さで飛んできて、あっという間に魔物を倒した」

勇者「あー……あれね。 その後岩にぶつかって糞ダサかったけどな」

魔法使い「…………」フルフル

魔法使い「……びっくりしたけど、嬉しかった」

魔法使い「……あそこで勇者が助けてくれなかったら、私は怪我をしていた」

勇者「そうだな、下手すりゃ死んでたかもしれねえ」

魔法使い「……うん、勇者かっこよかった」

勇者「お?」

魔法使い「……冗談」

勇者「けっ、分ーってるよ」

魔法使い「……ふふ」


魔法使い「……でもあの動きは少し人間離れしてた」

魔法使い「……速度倍加魔法を使ってもあんなに早くは動けない」

勇者「あぁ、あれか? あれは勇者様の特権ってやつだ」

魔法使い「……勇者の特権?」

勇者「そ。 俺には特別な能力を授けられてんの」

勇者「指で書いた文字が実現する能力」

魔法使い「……え?」

勇者「例えば俺がここで『火』って文字を書くとするだろ?」

魔法使い「……うん」

勇者「そうするとこうやって…… ほら」


ブォッ!


魔法使い「……わっ!」

勇者「他にも『岩』って書けば……ほら」


ドゴォッ!!


勇者「ああやって岩が現れるのさ」

魔法使い「……すごい。 魔法の摂理を無視した超越した能力」

勇者「だろ? まさしく女神の与えてくれた力ってわけ」

勇者「まぁ、ちょっと魔力の消費がデカすぎてしんどい上に、失敗するととんでもないことになるんだけどな」

魔法使い「……失敗?」

勇者「そ。 頭の中でイメージがうまく出来ないまんま文字を書いたり、強力すぎる文字を書くと反動がすごくてな」

勇者「しばらく動けなくなったり、前は目が見えなくなったりしたぜ」

魔法使い「……それは魔力枯渇症状と似ている。 体内の魔力が無くなって様々な症状を引き起こすもの」

勇者「そう、まさにそれだ」

勇者「昔、試しに『死』って文字を書いたんだ。 そしたら案の定失敗して3日くらい体を絞られるような痛みと五感が全く利かなくて死んだのかと思ったぜ」

魔法使い「……諸刃の剣」

勇者「使い方をミスっちまうとな」


勇者「でも、すっげぇ便利な能力には代わりねえんだよ」

勇者「人にも使えるってのがデカいな」

魔法使い「……というと」

勇者「例えば魔法使いに『従』って書けば俺の言うことをなんでも聞くし」

勇者「『恋』って書けばきっと俺に恋しちゃうぜ?」

魔法使い「……へ?」ボン

勇者「ん?」

魔法使い「……な、なんでもない」

勇者「お、おぅ? どうした? 顔真っ赤だぞ?」

魔法使い「き、きのせい! 焚火のせいでそう見える、だけ……」

勇者「おぉ、そうか?」

魔法使い「……うん」

魔法使い「……恋って書かれたのかと思った」ボソッ

勇者「ん? なんか言った?」

魔法使い「ううん!! なんでもない! なんでもない」

勇者「お、おぅ…… お前もデカい声出るんだな」


魔法使い「……あ、見張り交代の時間」

勇者「あぁ、本当だ。 早かったな」

魔法使い「……うん。 勇者はもう休んで」

勇者「あ?」

魔法使い「……昼間ずっと馬車を引いて疲れたでしょ。 私が代わるからもう休んでほしい」

勇者「あー……」

勇者「>>62



>>62

①「一緒に見張ってるよ」

②「隣で寝ていいか?」

③「膝枕してよ」

④「ヤラナイカ」

⑤「じゃあそうするわ、おやすみー」

⑥自由安価

6
魔法使いともっと仲良くなりたいから一緒に見張るよとか言って居座る


勇者「せっかくだしな魔法使いともっと仲良くなりてぇから、一緒に見張ってるよ」

魔法使い「……へ」

勇者「……なんだよその間抜けな顔」

魔法使い「……間抜けじゃない」

勇者「んだよ」

魔法使い「……勇者疲れてるでしょ」

勇者「うるせぇな嫌なのかよ」

魔法使い「……嫌じゃ、ないけど」

勇者「けど?」

魔法使い「……なんでもない」ブルブル

勇者「寒い?」

魔法使い「……少し。 まだ夜は冷える」

勇者「そうだな。 よっこらショット」スッ

魔法使い「……なにそれ」

勇者「よっこらセーックス」ドスッ

魔法使い「……そんなこと言う人はこっちに来ないで」

勇者「んだよーつれねえなー寒いんだろー?」

勇者「ならこうしてくっついてたほうが暖かいだろうが」

魔法使い「……邪気を感じた」

勇者「今まで感じなかったのか? まだまだ甘ぇな」

魔法使い「……こんなのが勇者だなんて」

勇者「でも旅するのわりと嫌じゃないんだろ?」

魔法使い「……まぁまぁ」コクン


勇者「なぁ、魔法使いのこともっと教えてよ」

魔法使い「……私のこと?」

勇者「そ、どこで生まれて、何をして育ってきて、なんで旅をしようと思ったのか、とかさ」

魔法使い「……難しい」

勇者「そうかぁ!?」

魔法使い「……私が生まれたのは、とても魔法が栄えていた国」

魔法使い「…………」

勇者「で!?」

魔法使い「……え?」

勇者「続きねえのかよ。 家族は?」

魔法使い「……両親と姉がいた。 両親は魔法の国の中でも随一と言われていた魔法の使い手で、とても魔法が上手だった」

勇者「へー。 だから魔法使いもその歳で中級の攻撃魔法なんか扱えるのか」

魔法使い「……私なんかは大したことがない。 姉さんは両親の魔法の才を受け継いでとても優秀な魔法使いだった」

魔法使い「まだ教会学校に通いながらも既に魔法の道を探求する魔法研究所というところで学び、働いていた」

勇者「すげぇんだな姉ちゃん」

魔法使い「…………」コクン

魔法使い「……姉さんは家族の誇りだった。 国中からも注目をされていて、次世代の魔法の発展に大きく関わるんじゃないかと期待されていた」

魔法使い「もちろん、私も姉さんが大好きだった。 いつも一緒に遊んで、魔法のことを勉強して、分からないことは色々教えてくれた」

魔法使い「……でも私は姉さんほど才能がなかった」


魔法使い「……両親はいつも私と姉さんを比べた」

魔法使い「……学校の成績も悪くは無かった。 でも姉さんに比べたらダメだといつも叱られた」

勇者「…………」

魔法使い「……大好きだった魔法も上手に出来なくて、なんでこんな簡単なことが出来ないんだとお父様に叱られた」

魔法使い「……母さんにはいつも失望の溜め息をつかれた」

魔法使い「……それが辛くて、魔法も嫌いになったの」

勇者「そうだったのか」

魔法使い「……でも姉さんはいつも私に優しかった。 泣きじゃくる私を慰めて、頑張ろうって励ましてくれた」

魔法使い「……帰りが遅くなって、私が一人で泣きながら寝ていた日はベッドにもぐりこんできて優しく抱きしめてくれた」

魔法使い「……いつもいい匂いがして、暖かくて、姉さんのことが大好きだったの」

魔法使い「姉さんみたいな立派な魔法使いにはなれないかもしれないけど、それでも魔法は楽しいから。 姉さんと繋がっている大切なものだから頑張ろうって思ってたの」

魔法使い「……でもまだ小さかった私は頑張りきれなかった」

勇者「…………」


魔法使い「……私も魔法研究所に入りたいと思って受験してみたの」

魔法使い「……でもそこは見たこともない魔法理論や原理、魔法組織ばかりでとても力が及ばなかった」

魔法使い「……自分の無力さを痛感した。 私なんかが入れるような世界じゃなかったんだって思った」

魔法使い「……姉さんはもっと勉強してから入ればいい、時間はたくさんあるって慰めてくれたけど…… 私には姉さんがうらやましかった」

魔法使い「……だって姉さんはもうその時の私の歳には魔法研究所に入っていたから。 私ももしかしたらなんて思ってた」

魔法使い「……羨ましくて、妬ましくて、虚しかった」

魔法使い「……だから、姉さんに当たってしまった」

魔法使い「姉さんに私の気持ちなんか分かるわけない。 姉さんなんかどっかいけって……」

魔法使い「……それで、私は姉さんから逃げたの」

勇者「そうか」

魔法使い「……本当に今思うと最低。 その時の姉さんの泣き顔が今でも瞼に焼き付いてる」


魔法使い「……散々ひどいこと言って、その日は別々に寝たの」

魔法使い「次の日の朝、腫れた目をして真っ黒なくまをつけながらも、優しいいつもの姉さんだった」

魔法使い「……おはよう魔法使いって優しく挨拶してくれたの」

魔法使い「……その時、私はなんでこの人は笑っていられるんだろう、気持ち悪いって思って」

魔法使い「……ドアをバンって閉めて、逃げ出したの」

魔法使い「……そのまま教会学校に泣きながら行ったのをよく覚えてる」

勇者「姉さん優しいな」

魔法使い「……うん、私の自慢の姉さん」

魔法使い「……でも、でもね……」

魔法使い「……うっ……姉さんが……」

魔法使い「……姉さんがいた魔法研究所で……その日に……」

魔法使い「……原因不明の大爆発事故があったの」


魔法使い「……国中がてんやわんやの大騒ぎだった」

魔法使い「……本当にすごい爆発で三日三晩かけて消火活動が行われた」

魔法使い「……その間姉さんは家に帰ってくることは無かった」

魔法使い「……中にいた人は……全員……即死だったろうって…… 身体の一部すら残らない大爆発だった」ポロポロ

魔法使い「うっ……ひっく……」

魔法使い「……うぅ……ぐすっ……」

勇者「そうか」ギュッ

魔法使い「……ぐすっ……ごめんね……」



魔法使い「……それから両親は代わった」

魔法使い「……前にも増して私を軽蔑し、暴力を振るわれることも少なくなかった」

魔法使い「……理不尽なことも沢山言われて、魔法の実験だなんていって攻撃魔法を当てられることだってあった」

勇者「……まじか」

魔法使い「…………」コクン

魔法使い「……もう耐えられないと思って、両親に家出をするって言った」

魔法使い「……そしたらお前みたいな出来損ない生むんじゃなかった。 姉を返せって……」

魔法使い「……そんなのひどいと思わない? 私だって……姉さんを……返してほしい……」

魔法使い「……ひどいこと言って、姉さんを泣かせたまんま仲直り出来なくて……辛いのは私だって一緒なのに」

魔法使い「……せめてごめんなさいって一言、言いたかった!!」

魔法使い「…うぅ……」

勇者「…………」


魔法使い「……はぁ。 いっぱい泣いた」ゴシゴシ

魔法使い「それから私はさっきの街まで逃げてきたの」

魔法使い「……両親から。 姉さんのいた街から」

魔法使い「……罪滅ぼしじゃないけど、姉さんみたいな魔法使いになれたらなと思って日々修行中」

魔法使い「……終わり」

勇者「……おう」

魔法使い「……ごめん、つまらない話聞かせた」

勇者「…………」


>>74

①抱きしめる

②キスをする

③自由安価



休憩します

3
抱きしめて頭を撫でてあげる



勇者「そりゃ辛かったな」

魔法使い「……ふぁ!?」


優しく、包み込むように魔法使いの身体を抱きしめる
身体を強張らせた魔法使いもすぐに力を抜き、俺の背に腕をまわしてくる


魔法使い「……暖かい」

勇者「姉ちゃんみたいか?」

魔法使い「……ふふ、ちょっと硬い」

魔法使い「……でも優しくて……色々……思い出しちゃうよ……」


俺の胸に顔をうずめ、震える魔法使い
背にまわされた腕がぎゅっと俺を掴み、また過去の辛さを吐きだすように嗚咽する

左腕で泣きじゃくる魔法使いを離すまいと抱き、右腕でその綺麗な銀髪を優しく撫でる

小さな泣き虫はそのまましばらくの間泣き続けた


魔法使い「……ねぇ勇者」

勇者「ん」

魔法使い「……姉さんは私を許してくれるかな」

勇者「許すも何も、泣き腫らした目をしながらおはようって言ってくれたんだろ?」

勇者「そんな優しい姉ちゃんが魔法使いのこと嫌いになるわけないだろ」

魔法使い「……だといいな」

魔法使い「……うぅ…」

勇者(また泣いちまった)

勇者(まぁ、しょうがねえか)


魔法使い「……ごめん、もう大丈夫」

勇者「おぅ」

魔法使い「……えへへ、恥ずかしい」

勇者「そうか? 俺は魔法使いのことが知れて嬉しかったぞ」

魔法使い「……ん」

魔法使い「……ちょっとそんな見ないで」プイ

勇者「なんだよ」

魔法使い「……んー!」

魔法使い「……もういっかい」ガバッ

勇者「んぉ!?」

魔法使い「……受け止めてよ」

勇者「ちゃんと受け止めただろうが」ナデナデ

魔法使い「……ん」

勇者「なぁ、魔法使い」

魔法使い「……んー?」

勇者「お前帽子無い方がかわいいぞ」

魔法使い「……そう?」

勇者「おう」

魔法使い「……そっか」

魔法使い「……じゃあ勇者といる時は帽子しない」

勇者「おう」

魔法使い「……ふふ」

魔法使い「もっと撫でて」

勇者「おう」ワシャワシャ

魔法使い「……わー」

勇者「すっげぇ棒読み」


魔法使い「……ねぇ勇者」

勇者「あぁん?」

魔法使い「……すき」

勇者「はぁ? 聞こえねえって」

魔法使い「……なんでもない」

勇者「んだよ……気になるだろ」

魔法使い「……もう言わない」

勇者「なんだよ!」

魔法使い「…………」チラ

勇者「……?」

魔法使い「……お返し」ワシャワシャー

勇者「うわっやめろ! 馬鹿!」

魔法使い「……ふふ」クス

きゅうけー

なぁこいつら付き合ってないんだぜ?
魔法使いだけ俺の中で人気急上昇中なんだけど

どっちも見たことねえんだけど()
長門ってそんな可愛いキャラならハルヒ見てこようかな


…………………………………………

勇者「そりゃないぜエルフさんよぉ?」

エルフ「ごめんなさいごめんなさい!」

勇者「この落とし前はどうつけてくれるんだぁ? あぁん?」

エルフ「ごめんなさい!本当にごめんなさい!」

勇者「金だよ金ェ! 銭が払えねえってんなら……その身体で払うしかねぇよなぁ? あぁ?」

エルフ「そ、それだけは……ご勘弁を……」プルプル

勇者「けっ…… 連れてけ」

女騎士「……おう」

エルフ「きゃぁぁ! お願い助けてください勇者様ぁー!!」


パン!!


魔法使い「……遊び過ぎ」

勇者「……ごめんなさい」




勇者「だってよぉエルフがさぁ! 見張り中に寝て焚火消したんだぜ?」

エルフ「本当にごめんなさい」

女騎士「火種を作るのも楽じゃないしな」

エルフ「うぅー…… ごめんなさいぃ」

魔法使い「……はぁ。 それは分かったけど今のは何」

女騎士「闇金と借りた貧乏人女のコント」

魔法使い「……それも分かる」

勇者「じゃあなんだよ?」

魔法使い「……なんでそんなことをしていたの」

勇者「楽しかっただろ?」

エルフ「ドキドキしました」

勇者「あれー?」

魔法使い「……はぁ」


勇者「なんで俺が食糧探しに行かなきゃいけねえんだよ!!」

勇者「おかしくねぇ!? 悪いの俺だけじゃないじゃん!」

勇者「ていうか別に悪いことなんかしてないし!!」

勇者「あーマジ昨日一瞬でも魔法使いのことが可愛いって思って損したわー」

勇者「やっぱ貧乳女子は器小さくてダメだわ―」

勇者「時代は巨乳女子だわー」

勇者「……ん? あれは……」

勇者「……おいおいマジかよ」

勇者「メタルスライムじゃねえか!」




メタルスライム
数多くいる魔物種の中でも稀少な種類のスライム

全身は流動性の鋼のような硬さを誇り鉄壁の防御力を有していると同時に、まるで羽が生えているかの如く俊敏な動きを見せる
それら故に討伐が非常に難しく、超一流の冒険者ですら倒すのは困難とされている

しかしそれを倒した暁には非常に多くの経験値が貰え、いわゆるレベルと言われる人の潜在的な能力を引き出し、戦闘など日常的な多くの能力をあげることが出来る
更にそのメタルスライムを筆頭としたメタルシリーズの素材は非常に高値で取引されており、この素材は超一級の武器や防具に利用される

つまり倒すといいことづくしの敵が目の前におり、しかもこちらに気付いていないのだ


勇者「潜在一隅のチャンスじゃねこれ」

勇者「え、どうしよう? 普通に斬りかかる? いやムリムリ俺の剣じゃ絶対通らねえし」

勇者「となると文字能力だよな……」

勇者「あーでもなんて書こう?」

勇者「一撃で殺すためには? いや動きを止めるか? がぁぁぁくっそう!!」

勇者「ええい! いけ!!」


>>92


>>92文字安価


勇者「ま、王道で行くのがセオリーだな」


『止』


指で紡いだ字をピンと弾き、見事にそれがメタルスライムへと命中する

するとポヨンポヨンと跳ねて遊んでいたメタルスライムの動きが中途半端な姿勢のままピタッと止まる


勇者「わはは! ざまぁみろ畜生め!」


余裕ぶって魔物の目の前から近づいてもやはり逃げることはなく、文字能力が適切に効果を発揮していると感じた


勇者「なっはっはっは!! 俺様最強だぜ!!」

勇者「あー! でもせっかくだしみんな呼んでおくか? それからぶっ殺そうそうしよう」

勇者「おーい! みん……


みんなーと声をかけようとした瞬間、メタルスライムから光のカーテンのような不思議な光が発せられた


やべぇ!

そう感じた時には遅かった

光のカーテンは霧散、光の粒がキラキラと綺麗に光り、メタルスライムから火球魔法メラが発せられた

慌てて右に回避するも左腕にパン程度の小さな火球が当たる


勇者「ぐあぁッ!!」


メラは下級火球魔法。昨日の魔法使いが行ったベギラマに比べれば下位の魔法である
しかしそれでも魔法の威力は絶大だ

服の上から肌をこれでもかと焼き、強烈な痛みが襲ってくる


勇者「いってぇな畜生!!」


歯を食いしばりながらメタルスライムに目を開けると、なんと次弾の詠唱を行っているではないか


勇者「おいおいおいおい!! 嘘だろ!!」


カーテンが霧散、キラキラと光の粒が瞬いた瞬間、メラが3連発こちらに向かって発せられた



勇者「くっそ!!」


慌ててメラの軌道から横に走って逸れ、なんとか回避する


勇者(落ちつけ、動きは止めても魔法は撃ってくる)

勇者(だけどおそらくメタルスライムが使えるのはメラだけだ。 メラは直線的にしか飛ばねえからな、来るのが分かってたら回避自体は難しくねえ!!)


そう考えている間にもやはり詠唱を終えたメタルスライムから火球が1発2発3発と飛んでくる


勇者「あぶねぇな! ちくしょう、仲間呼んでる場合じゃねえじゃねえか!!」

勇者「ええぃめんどくせぇ! ぶっ殺してやるよ!!」


灼熱の球体を避けながら剣を左手で抜き、右手で文字を紡ぐ

書いた文字は『貫』

剣に魔法を当てると赤色の優しい光が剣を一瞬包み込み、消える
これで準備は完了だ


横に逃げるように動かしていた足で踏みこみ、一気にメタルスライムへと近づく

慌ててメタルスライムも次の魔法の詠唱を行うが、遅い


勇者「じゃあな」


鋼よりも硬いその身体を剣はまるで豆腐でも刺したのではないかと錯覚するほどに抵抗なく貫いた

メタルスライムは悲鳴をあげることなく、そのまま絶命
辛くも俺は勝利した


テレレ、テッテッレー♪



勇者「いてて……」


レベルが上がったことで少し力が漲るようになった気がしなくもないが、そんなことよりもさっきメラを受けた左腕が痛んで全くテンションが上がらない


勇者「ねえわ……マジねえわ」

勇者「頻繁に使うとマジ疲れんだぞ……ったく」


『治』


それを左腕に書くと、火傷となっていた腕、そして黒焦げになった服が元通りになった

左腕を軽く回し、痛みがないことを確認すると疲れたように仲間たちの元へと戻る


魔法使い「……遅い」

勇者(……厳しいっすね)


…………………………………………

勇者「ヴォゥエエェェェェ疲れたぁぁぁぁぁ!!」

女騎士「なんだその声」

魔法使い「……汚い」

勇者「少しは労えってんだよ。 お前らも馬車くらい引けるようになれよ!」

エルフ「あはは…… ありがとね勇者」


やっとの思いでついたのは小さな村
いや、村と呼んでいいのかも分からない小さな集落だ

それでも宿屋くらいはあるだろう。 どんな家だろうと野宿なんかよりは百倍マシだ
魔物を警戒し、外にずっと身を置いているのは想像以上に堪えるものだ

正直馬車引いて魔物と戦って野宿っていう1日で心が折れかけていた


勇者「こんちゃーっす」


農作業をしていた村人に声をかける


村人「あぁ、これはこれは…… 旅人さんですかぃ?」

勇者「うーっすそうでーっす」

村人「そうですか……」

勇者「……あ?」


なにやらあまり歓迎されていない雰囲気を感じ、首を傾げてしまう
おいおい変な話だ、俺まだ何もしてないぜ? っていうか勇者様だぞゴラ


勇者「あのーすんません宿屋ってあります?」

旅人「あぁ……あっちです」


顎で方向を示され、さすがにこちらもカチンとくる


勇者「なんだコイツ……」

女騎士「おい、勇者」

勇者「あぁ? んだよ取り込み中だ!」

魔法使い「……たいして取りこんでない」


女騎士に声をかけられ妙な事に気がついた
あちこちから視線を感じる。 それはまるで招かれざる客が来たみたいな雰囲気すら感じるほどに


勇者「あー…… あー?」

魔法使い「……歓迎されていないみたい」

エルフ「辺境の村々にはたまにあることだよ。 この村はあんまりよそ者を歓迎しないのかも」

勇者「めんどくせぇ…… なんでもいいよ宿屋にいけりゃーさ」

女騎士「夜襲かけられないといいけど」

エルフ「やめてよ縁起でもない!」


「おい、そこの兄ちゃん」


誰かに声をかけられ振り返ってみるとそこには6歳くらいの男の子がいた
とても子供らしい気に食わないものを見る正直な目をしている
それが気に食わないんだけどな! お前俺様を誰だと思ってんだ?


男の子「おい! 聞いてんのかよ!」

勇者「んだようるせぇなチビ! 俺を誰だと思ってんだ!」

男の子「知るか!」

勇者「知らねえのかよ!」

男の子「知るわけないだろ馬鹿じゃねえの!?」

勇者「はぁ!? 馬鹿とか言うな馬鹿!」


女騎士「なぁ、なんであいつ子供とマジ喧嘩してんだ?」

エルフ「どっちも子供だねぇ」

魔法使い「……はぁ」


勇者「で、何の用だクソガキ」

男の子「あんたたち、冒険者だろ」

勇者「じゃなきゃ何に見えんだ? 女神様にでも見えんのか? 目腐ってんのかっつぅの」


ギリッと歯を食いしばって睨みつけてくる男の子に少したじろぐ
やべ、言い過ぎたかな。 なんて思いながら半歩下がってしまう自分の気の小ささに恥ずかしくなってくる


男の子「冒険者はみんなそうだ! そうやって人を見下してひどいことばかりする!!」

勇者「はぁ? なんの話だ。 お前こそいきなり噛みついてきて田舎の子供ってのはみんなこう馬鹿なのか?」

男の子「……うっ……くそっ……」ボロボロ

勇者「ってえぇー…… 泣くことねえだろ」

男の子「泣いてねえよばかぁ…!」

エルフ「…………」

魔法使い「……あーあ」

女騎士「さいてーだな」


えー……


大の大人が子供にマジ謝りしながら話を聞いていると、どうやら最近この村に冒険者が立ち寄るらしい
厄介なのがその冒険者は品物を強引に値切ったり、持っていったりとかなり好き放題やっているそうだ

悔しそうに歯を噛み締めながら語る男の子には同情する


勇者「冒険者っつっても所詮は人間だろうが。 そんなの村人総出で追いだせばいいだろ」

男の子「それが出来たら苦労しないよ。 あいつらすっごい強いんだ」

男の子「もし怪我人を出すくらいなら耐えようってみんなが……」

勇者「ふーん」

魔法使い「……気の毒」

女騎士「そうだな、私としては助けてやりたいところだが」チラ

勇者「そんな目で見るなよ…。 俺らには関係ない話だろ? ていうかそんなに強いんだったら俺らがどうにか出来る問題じゃねえって」

エルフ「そうかもしれないけど…」

勇者「デカい街から兵隊でも連れてきてもらうしかねえだろ? それかもっと腕の立つ冒険者にでも依頼するんだな」

男の子「そ、そんな! 助けてくんないのかよ!」

勇者「馬鹿言うな。 なんで俺が無料働きしなきゃなんねえんだよ! こっちは疲れてんだっての」

男の子「畜生…… 冒険者ってのはこれだから嫌いなんだ……!」



バギィィッ!!


宿屋に向かって歩いていると、突然木が割れるような大きな音が響く

とりわけ耳のいいエルフが驚きのあまり思わず飛んでいたのに少しクスリとする


エルフ「な、なに!?」

女騎士「おい、みろ!」


その大きな音がした方の家から誰かが吹き飛ばされてきた
その異様な光景に俺はドン引きする


「ぐあぁぁ……!」

「あんだとぉ? もういっぺん言ってみろぉ~?」

「おいおい、あんまり手荒なことはしたくないんだけどなぁ? 分かる? スマートに行こうよ」


リンゴをかじりながら出てきたデブと、櫛で髪をとかしながら現れた高身長で細身の男の二人
なんかいかにもーって奴らだな


男「こ、これ以上は…… こちらも限界なんです…!」

デブ「あんだとぉ~? 僕がリンゴを寄越せって言ってるんだぞぉ~?」


地べたに這いつくばりながら悶える男の顔面をデブが蹴り上げる
少なくない鮮血が当たりに撒き散り、それを見ていた村人たちから悲鳴があがる


勇者「田舎の三流ヤンキーかよ……」

エルフ「た、助けなきゃ!」

女騎士「待て、あいつらふざけた身なりだが隙がないぞ。 もっと慎重に…!」

勇者「ふぁぁ……興味ねえ」



男の子「やめろぉー!!」


先ほど俺が散々泣かした男の子が走り寄る
おーやるじゃんあいつ。 よっぽど傍観してる他の村人たちより男気あるよ、うん



櫛男「ん? なんだい坊や? そんな大きな声を出して、スマートじゃないな」

男の子「父ちゃんをいじめるな糞冒険者共!!」

櫛男「はぁー……全くなんて汚い言葉づかいなんだ? もっとエレガントな言葉を使いなよ、少年」

男の子「出ていけ! お前らのせいで村のみんなが苦しんでるんだ!!」

櫛男「ふーん」

デブ「お、俺、もっとリンゴ食いたい!」

櫛男「後でにしようぜ。 まずはこの少年をどうするかだ」

デブ「お、俺らにたてついた! 俺がリンゴ食いたいって言ってるんだぞぉ~?」

男の子「お前らに食わせるリンゴなんかない! 帰れ!!」

櫛男「……もううるさいなぁ、君」


パァン!
とここまで聞こえるほどの平手打ちが男の子の顔に見舞われた
そのまま尻もちをついてもキッと睨みつけるあたりなかなか見所あるなあいつ


男「お、お願いします冒険者さん! 息子、あの馬鹿を助けてください!」

勇者「えぇー興味ないって」

男「私らではどうしようもないんです! だ、だけど外に助けを求められるほど金も時間もないんだ!!」

勇者「馬鹿言ってんじゃねえよ。 無償の正義なんかあるわけねえだろうが」

勇者「そんなもんは馬の糞の中にもねえよ」

男「くっ……!」

勇者「あるとしたらそれは勇者とかいうふざけた野郎だけだろうな」

勇者「勇者なんて、どうせただの大馬鹿野郎だぜ?」

男「そう、だな…… 勇者はまだ……始まりの街で修業をしていると聞くし……」

男「そうだ…… 無償でなければ、いいんだろう?」

勇者「は?」

男「うちの店に出来ることならなんでもする! 素材さえあれば無料で武器や防具を作ろう!」

勇者「あーいいっていいってそういうの。 興味ねえから」

男「くっ……そうか。 仕方がないな、これは私たちの問題だ。 巻き込んで悪かった」

勇者「…………」


女騎士「おい、勇者。 そろそろだ」

エルフ「そうだよ、助けてあげようよ」

魔法使い「……勇者」

男「勇者……?」

勇者「おっさん、無償の正義なんてものはこの世には勇者くらいしかやらねえって言ったけどよ」

勇者「よかったな、俺がその勇者様だ」



デブ「お、お前、覚悟は出来てるんだろうなぁ~?」

男の子「帰ればかやろー!!」

櫛男「Oh.耳がつんざくんだよ。 スマートにいこうって言ってるだろう?」

デブ「す、少し、だまれぇ~!」


まさに殴られるその瞬間、誰もが息を飲んで目をつむる


「ぐごえぇぇ~!!?」


だが殴られたのは男の子ではなく、デブ張本人
しかも殴られた所ではなく、地面がまるで拳のように突き出てきたのだ
バカみたいな質量がいきなりぶつかってきたのだ、ただで済むはずがない

俺が書いた文字は『殴』

へぇ地面に当てれば地面が殴ってくれるのか、有能すぎんだろこれ


櫛男「お、おいどうした!?」

デブ「…………」ピクピク


勇者「おいおい、やめとけってあんたら」

櫛男「なんだお前!?」

勇者「そんな子供寄ってたかってさー? 恥ずかしくねえの?」

勇者「まぁ、俺さっきそのガキ泣かしちまったんだけどさ」

男の子「に、兄ちゃん!? なんで!?」

勇者「あぁ? 言ってなかったっけ?」

勇者「俺様は勇者だからな助けてやるよ」

勇者「ナイスガッツだったぜ糞ガキ。 あとは任せろ」


櫛男「お前が弟をやったのか?」

勇者「そうだぜぇ? ほらほらかかってこいよぉおっさん」

櫛男「おっさんじゃない! 俺はまだピチピチのナインティーンだ!!」

勇者「うっそ俺の一個上? 老けてんなぁ」

櫛男「黙れぇぇぇ!!」


櫛男が剣を抜き、一気に踏み込んでくる
なるほど結構な速さだが、こいつの剣、いや、身体ごと飛び越え、宙返りをする
やべ、俺今の動きかっけぇ


櫛男「子癪な!! 俺よりエレガントな動きをするんじゃない!」

勇者「俺が言うのもなんだけどうるせぇなぁお前!」


懐から投げナイフを取り出し、櫛男めがけて投擲する

一直線に櫛男に飛んでいくが、読みやすい軌道だからこそ簡単に剣で弾かれてしまう


櫛男「そんなものが効くとでも思ったか? スマートじゃないね」

勇者「そう?」


ザクッ!!!


櫛男「ぐあぁ!?」

櫛男「な、何故だぁ!?」


あらかじめ投げる前にナイフに文字能力を仕込んでおいた
書いた文字は『必中』

二文字の大きな魔力を消費してでも文字能力の効果を高めることは大きい
前にこの『必中』で検証したことがあった

的に向かって『当』と書いたナイフをなげると確かに一直線にナイフは跳び、刺さった
しかし遮蔽物やなにかに当たってしまった場合、このナイフは目標に刺さることは無かったのだ

そこで二文字の『必中』
これを試したところ、遮蔽物を避け、また何かに当たってもそのナイフは軌道を修正し当たったのだ

二文字は魔力消費が大きい代わりに文字の持つ意味を叶える力を増幅させることを俺は知っていた


勇者「残念だったな、三流ヤンキー」

勇者「お前じゃ俺様には勝てねえよ」


櫛男「ぐぅ……ッ!」

額に脂汗を浮かべうめき声をあげる


勇者「ははっ全然スマートじゃねえな」

櫛男「だ、黙れくそがぁー! 舐めるなぁ!」

勇者「おいガキ」

勇者「こいつ、どうしてやりたい?」

男の子「え?」

男「へへっ、そうだな…… そのうざったい髪の毛を無くしてやりたい!」

勇者「そいつはナイスアイディアだ」


やっとの思いで立ちあがってきた櫛男の頭に向かってやはり文字を飛ばす


『燃』


それが頭に到達するや否や髪の毛がよく燃える燃える


櫛男「ああああ!!! 熱い!! 熱いいいいいい!!!」

勇者「あっははは!! ざまぁねえなぁ!!」

男の子「へへっ」


魔法使い「……う、うわぁ」

エルフ「や、やりすぎじゃないかな?」

女騎士「うぅ……あの悲鳴ゾクゾクする!」


勇者「もう飽きたからさ、寝てろよ」

櫛男「ぐぅ!?」


助走をつけ体重を乗せた全力顔面パンチ


櫛男「ぐぉぉおお!?」


歯が3本くらい抜けて宙を舞い、意識を失う櫛男

はは、ウケる


勇者「お前の分まで殴っておいたぞ」

男の子「……サンキュー兄ちゃん! スカっとした!!」


テレレ、テッテッテッレー♪

休憩します

安価すればよかった


男「このお礼はなんと言ったらいいか」

男の子「サンキューな兄ちゃん」

勇者「おう、俺に足向けて寝んじゃねえぞ」

男の子「足向けて……ってどういうこと?」

勇者「はぁ……馬鹿だなクソガキ」

男の子「なんだよ」

勇者「あ? やんのかゴルァ?」

魔法使い「……勇者」

女騎士「ガキはどっちだか」


男「ここが俺の店なんだ」

男「あんたのおかげで商品も無事だよ」

勇者「へぇ、武具も売ってるのか」

男「あぁ品揃えに自信もあるぜ。 昔は自分で作っていたんだ」

勇者「マジ?」

勇者「じゃあさ、頼みがあるんだけど」


そう言ってポーチから取り出したのはさっき倒したメタルスライムの素材だ
それを見せるや否や店主の男の目がかまぼこみたいにカッと開かれる


男「おいおいあんた…! こりゃメタルスライムの素材じゃねえか! あんたもしかしてあれを倒したのか?」

勇者「おう。 今朝たまたま出くわしてな」

女騎士「お、おい! そんな話聞いてないぞ?」

エルフ「メタルスライム倒したんですか!? 私だって長いこと生きてるけど数回しか見たことないのに」

勇者「お前らも呼びたかったけどいなかったんだっての。 こうなるのがめんどくせえから黙ってたのによぉ」

魔法使い「……私もみたかった」

勇者「す、拗ねんなって。 機嫌直せよ魔法使い」

魔法使い「……ふん」


男「で、この素材をどうするんだい? 売るか? それとも何か作ろうか?」

勇者「あーそうだなぁ。 売ったらちなみにどれくらい?」

男「綺麗な素材だしね。 相場はざっと50万Gってところかな?」

男の子「ご、ごじゅうまん!?」

勇者「そりゃすげぇ! 1年は遊んで暮らせるぜそれ!」

エルフ「わ、すごい……」

女騎士「冒険者廃業だなこれは」

勇者「じゃあその素材使ってどんなんが作れんの?」

男「そうだねぇ…… メタルスライム一匹分の量だからね…… あまり大きなものは作れないかな」

男「武器なら短剣とかのサイズのものだね。 防具ならよくて胸当てとか小手かな」

男「でも世界トップクラスの素材だからね! 武器ならどんなものでも貫く攻撃力! 防具ならなんでも弾き、魔法にも強い防御力の高いものが出来るよ!」

勇者「ふーむ…… そうだなぁ売ってもいいし何か作ってもよさげじゃん?」

男「そうだね、悪いようにはしないと約束するよ!」

勇者「じゃあどうすっかなぁー……」



>>119

①売る

②武器を作る→何を作るか、誰にあげるかも安価

③防具を作る→同上

④自由安価

1


勇者「じゃあ売るわ。 きっと旅続けてたらまたメタルスライムくらい遭遇すんだろ」

男「そうかい? じゃあお金を用意してくるから少し待っててくれよ」

女騎士「良かったのか? いい武器とかが作れたかもしれないのに」

勇者「確かにそうだけどよく考えてみ? 金がたくさんあったらみんなの装備をもっといいものにだって出来るだろうが」

魔法使い「……確かに」

勇者「それに旅はなにかと金がかかるだろうしな。 そして何より街で女と遊べるFooooooooooo」

魔法使い「……クズ」

勇者「……冗談だって」

エルフ「ほんとに冗談なのかなぁ……」


男「はい、お待たせ。 確認してくれよ?」

勇者「うっひょー! すげぇこんな大金見たことないぜ!」

エルフ「わぁ……」

魔法使い「……ゴクリ」

女騎士「ちょっと魔法使い、生唾飲まないでよ」

男「あと助けてくれたお礼にこれ、持っていってくれよ」


金貨が入った袋とは別に手に持っていたものを渡してくる男
それは短剣の形だが全体が青白い色をしており、刃がギザギザと尖った変わったフォルムをしているまるで氷の彫刻のようなものだった


勇者「これは?」

男「これは氷の刃っていうダガーナイフなんだ。 中に氷の魔法が仕込まれていてね、振ったり刺したりすると魔力を使わずに氷魔法の効果があるっていう優れ物さ」

男「是非、あんたが持っていってくれ」

勇者「いいのかよこんな高そうなもん?」

男「うちにあったって飾られてるだけだしな。 役立ててくれよ勇者サマ」

勇者「おう、じゃあありがたく貰ってくぜ」

勇者「素材買い取りからこんないいもんまでサンキューなおっさん」

男「いいってことよ」

男「ところでよ、せっかく金も手に入ったことだし」

男「うちの商品買ってかねえか?」


勇者「だっはー! 金使ったー! ストレス発散にはやっぱり無駄遣いに限るわぁー!!」

エルフ「ちょっと! 無駄遣いじゃないでしょー!?」

魔法使い「……必要経費」

女騎士「まぁまぁ。 レイピアが置いてなかったのは残念だけど防具も新調出来たし」

エルフ「当分の食糧も買えたし」

魔法使い「……かわいい服も買ってもらっちゃった」

勇者「そして宿屋のいい部屋だぜぐぇっへっへっへ!!」

エルフ「こんなにいい部屋とらなくてよかったのに」

女騎士「しかも1人1部屋って…… 金もったいなくないか?」

勇者「まだまだたんまりあるからな! いいんだって」

魔法使い「……勇者はお金を持つと気が大きくなってしまうタイプ」

エルフ「あー……」

女騎士「典型的なダメ男じゃないか」

魔法使い「……はぁ」


勇者「ぐぇっへっへっへ!!」


……………………………………

寝れねえ。

フカフカすぎんだよこのベッドさぁ。

もう少し硬いくらいじゃないと寝れねえだろうが糞

あーあ。 自分の身体に貧乏性が染みついてるだなんて思わなかったぜ

せっかくたけぇ部屋取ったのになんだよ畜生

誰か女の一人でも夜這いに来るかと思ったらこねぇしよ?

空気くらい読めってんだよったく

あーあ、しゃーねー

ちょっと素振りして身体動かせば寝れんだろ



剣と氷の刃を持ち、宿屋の玄関を開ける

ちょっとしたデッキになっているそこに、グラスを片手に夜空を見ていた>>128がいた


>>128

①女騎士

②エルフ

③魔法使い

④男の子

4が気になるけど2


勇者「エルフ?」

エルフ「あぁ、勇者。 どうしたの?」

勇者「なんか寝れなくってよ。 ちょっと外の空気吸いに来た」

エルフ「そうなんだ。 さっきまで、ふかふかのベッドで寝てやるぜぐえっへっへ~! なんて言ってたのにね」

勇者「それ俺の真似かぁ? 似てねえっすよ」

エルフ「えぇそうかなぁ? 厳しいっすね?」

勇者「で、エルフはどしたん」

エルフ「えー? 別になんでもないよ?」

勇者「うっそだろお前。 グラス片手に月を見てる女がなにもないとか。 俺が女だったら自分に痺れてるとこだぜ」

エルフ「んー。 ちょっと昔を思い出してたの」

勇者「へぇ? どんなよ」

エルフ「聞きたいの?」

勇者「酒の肴に昔話なんて乙なもんじゃねえか」

エルフ「……そうだね。 勇者も飲む?」

勇者「おう」




あれは、今から100年くらい前かな?

私ね、妹がいたんだ

私が40歳くらいの時に生まれたんだけど、すっごい可愛くってね

いつも後ろをくっついて歩いてきて、お姉ちゃんお姉ちゃんって呼んでくれて、とっても可愛い妹だったの

森で花の冠を作ったり、草花の声を聞いたり、鳥と一緒に歌を歌ったり

太陽が昇ってから沈むまでずーっと遊んでたの。 毎日がとても楽しくて寝るのが勿体ないと思ってたくらいなの

でね、いつもみたいに2人で森で遊んでたら人間の男の人が迷い込んできたの


エルフは人間と接触してはいけない。 これは昔から言われてることで、もちろん私たち姉妹は人間なんて見るの初めてだったんだ

人間なんて見るの初めてだからすっごい驚いちゃって!

でもそしたらあっちの男の人も迷った森の中でエルフと会うなんて思ってもみなかったから驚いててね

それで3人でキャーーって悲鳴をあげたの

ふふ、おかしいでしょ?

それから私たちはみんなには内緒で3人で遊ぶようになったわ

すぐに仲良くなって、たくさんたくさん話をして元々楽しかった毎日が、もっともっと素敵で明るい毎日になったの!

楽しかったなぁ……


エルフの使う魔法を見せたり、あっちは人間の進んだ文明の道具とかを見せてくれたわ

新しい発見の連続で興奮する日々! もう本当に素敵だったのよ?

でもそんなに楽しい毎日だったからこそ、私たちは人間と仲良くしてはいけないというエルフ一族の掟を忘れてしまっていた


お母さん、エルフの族長だったんだけどね?
ある意味最も人間を嫌っていたお母さんに3人でいるところを見られちゃったの

今まで聞いたこともないような怒鳴り声をあげて怒られたの

そして彼を遠く、遠ざけてしまった

その後二度と人間とは、彼とは会ってはいけないとキツく叱られちゃって妹は反発した

もう、その頃には妹は彼のことが好きだったの

でもエルフと人間は相容れない存在。 そんな恋を母が、エルフたちが許すはずはなかった

そして私も……妹を心から応援することが出来なかった


母に怒られても妹は懲りずに彼に会いに行っていたわ

それを私は知っていたけど、止めもせずただ見守っていたの

応援することも出来ず、止めることも出来ず、どっちつかずな態度だった

妹はそんな私の立場に理解を示してくれたの。 お母さんに言わないでくれてありがとうって

それで……妹の背中を押してあげられない自分がとっても嫌になったわ

自分は……所詮親のいいなりになってる人形なのかな、なんてね


そうやって秘密裏に妹と彼が会い続けてしばらくしてから

妹は身籠ったの

二人の愛し合った結晶として命を宿した

妹はとてもうれしそうに、そしてお腹の中の子を愛おしそうに私に話してくれた

私も、嬉しかったわ。 でも同時に悲しくもあった

だってそうじゃない? エルフと人間、うまくいくとは……その時正直あんまり思えなかったの

そして当然、妹は子を宿したことをお母さんに告げたの

……でもそれが母の逆鱗に触れた


お母さんはそれはもう怒り狂った

こんなお母さんの姿想像も出来なかったほどに激昂していたわ

自分の大事な愛娘が嫌悪すべき人間と愛し合っていたんだもの、それはそうよね

でも妹も譲らなかった

妹はなにをいわれても彼を愛し続けると母に立ち向かった

そしてその日の晩、妹は私にエルフの里を出て彼と駆け落ちすると伝えて、私たちの前から姿を消したわ


エルフ「……お酒、空になっちゃった」

勇者「……ほら」

エルフ「……ありがと」

エルフ「……ゴクッ……ふぅ」

エルフ「その時ね、私は妹になんて声をかければよかったのか分からなかったの」

エルフ「頑張れって。 応援してるって。 言ってあげられなかったんだー」

エルフ「すごい後悔した。 泣きながら走っていく背中を見つめてあげることしか出来なくって……」

勇者「そっか」

エルフ「その日がとても綺麗な満月の夜だったの。 だから満月は妹と彼のことを思い出しちゃうの」

エルフ「今もどこかで二人が……ううん三人が元気に暮らしていたらそれでいいわ」


エルフ「そんな感じ。 ちょっと酔っぱらっちゃったー」

男「種族を超えた禁断の愛ってやつか」

エルフ「そうだね。 だから今なら二人のこと本気で応援してあげられるよ」

男「……エルフは?」

エルフ「え?」

男「エルフは人間のこと好きになれるか?」

エルフ「え? あーそうだね。 考えたこともなかった」

エルフ「でも、うん。 なれる。 こうやって人間の世界を旅して初めていい人がたくさんいるんだって分かったし!」

エルフ「……外の世界も素敵なことがたくさんあるよ」

男「そっか」


>>146

①キスをする

②抱きしめる

③酒を飲む

④部屋に連れ込む

⑤自由安価

3


勇者「でもさ、きっと妹は幸せだったな」

エルフ「え?」

勇者「エルフは自分が応援してあげられなかったって言ってるけど」

勇者「でもそれはエルフがそう思ってるだけだろ?」

勇者「きっと妹にとってエルフは唯一の敵じゃない存在、安心できる存在だったんだろ」

勇者「だから誰よりも早くエルフに妊娠したってことを話してくれたんだろ」

エルフ「そっか……そうなのかな」

勇者「だからそんなに思い詰めんなよ」

勇者「ほら、グラス空になってんぞ? 飲め飲め」

エルフ「……うん、そうだね」

エルフ「ありがとう勇者」


……………………………………

エルフ「まったくさぁ~? ダメだよ勇者はぁ~?」

勇者「なんでだよ」

エルフ「さっきのさぁ~? 男の子助けるのもさぁ~?」

エルフ「助ける気があったんなら最初っから助けなきゃダメでしょぉがぁ~?」

勇者「助ける気なんかなかったよ。 ただクソガキが男気見せたからな。 俺も男気見せてやろうかと」

エルフ「ふ~ん? な~にが『おっさん、無償の正義なんてものはこの世には勇者くらいしかやらねえって言ったけどよ、よかったな、俺がその勇者様だ』 よ? かっこつけすぎぃ~」

勇者「ぐあぁぁぁ!! やめろ!! 俺の心を抉るんじゃない!!」

エルフ「それにさぁ~? 『残念だったな三流ヤンキー』だってぇ~! あんたは一流勇者ですかっての~?」

勇者「うるせぇー!!」

エルフ「はぁーカッコつけの脳みそお花畑さんですねぇ勇者は~」

勇者「うぅ……エルフ酒癖悪すぎんだろ…… 誰か助けてくれよぉ」

エルフ「はぁ、もう寝る」

勇者「おい!? おいおいおい!? ここで突っ伏すな! 寝るんじゃない!!」

エルフ「ぐぉー…… ぐぉー!」

勇者「……寝たフリ下手かよ」

エルフ「……勇者、かっこよかったよ」

勇者「あぁー? なんか言ったか酔っ払い」

エルフ「かっこつけはかっこいい人がやるからかっこいいんだって言ったのぉ~? 悔しいですかぁ~?」

勇者「むっかつくなぁ…… いつか殺す」

エルフ「へーんだ勇者になんかやられないもんねー」


エルフ「ふふ、アン…… 私も好きな人出来ちゃったかも」


今日の更新おわりまーす

堅実な安価ばっかりでいつになったらエロを書けるの? 先が見えない。

追記
酉残しときます


アンってことは……

ss板でID頭とか初めてだわ記念パピコ
てかお前酉で検索したら同じような作品書いてるやんけwwwwwwww


……………………………………………………


勇者「zzz……ZZZ……」

勇者「……ん?」


夜も更け、完全に皆が寝静まりやっと俺も眠りに落ちた中、部屋の外の廊下から誰かが近づいてくる気配を感じた

勇者が寝る部屋は階の一番奥、つまりこれより先に誰かが来る用事などあるはずがない

となると狙いは一番奥の部屋、つまり俺の部屋だ


勇者「えー刺客っすか? ないない俺まだ何も目立つことしてないんですけど」

勇者「嫌われるようなことは……最近してないはずだしなぁおい」


ベッドの上で寝ころびはしていても、戦闘になる可能性を考え頭と精神を研ぎ澄ましていく


勇者(誰だよこんな夜中に……ったくめんどくせぇな)


廊下の気配の主は部屋のドアの前で止まった
何かがあるのはもう確定、勇者に緊張が走る

ギィ……

ドアが静かに開き、そーっと部屋の中に入ってくる侵入者


勇者(おいおい気配消すの下手くそかよ)

勇者(そんなんじゃ暗殺なんざ出来ねえぞ?)


そしてゆっくりとこちらに歩み寄り、俺のベッドの横で止まる
いつでもお互いが手を伸ばせば殺れる距離


勇者(そろそろか)


パッ! っと勇者が目を開けるとそこには…


>>165

①暗殺者

②女騎士

③魔法使い

④誰もいなかった

⑤自由安価

気になるから4


勇者「なっ……誰もいねぇ!?」


確かにあったはずの人の気配
だが目を開けるとそこには何もない

勇者の感知能力は決して低いものではなく、魔物や人、それなりの何かが近づけば気付くことは難しいものではなかった

だが今現実に、気配を感じていたはずが何も無かったのだ。 魔法的な何かも、足音があったわけでも、物音がしたわけでもないこの完全な密室であったはずの気配だけが消失したのだ


勇者「おいおい……勘弁しろよ」


視線、殺気、呼吸、物音、その他様々なものに注意をするがやはり何も無い
聞こえてくるのは夜の虫がなく音だけ


勇者「どういうことだっつぅの」

勇者「俺幽霊とか信じないタイプだぜ?」

勇者「正直暗殺者とかそういうのの方が気が楽なんだけど……」


どうする?


>>167

①文字能力を使ってどうにかする→『>>167

②怖いから誰かの部屋で寝かせてもらう

③宿から出る

④構わず寝る

⑤自由安価

暗殺者の可能性もあるので
全員で1部屋に



勇者「冗談抜きでやべぇかもしれねえぞこれ」

勇者「とりあえずみんなが無事か確認しにいかねえと」

勇者「固まって夜を過ごそう。 下手に動くよりはじっとしていた方が安全だろうしな」


部屋のドアを開け、廊下に出る
別段異常なく、ただあるのは人のいない夜の静けさ

床に敷かれたカーペットのせいで足音は小さくなってはいるが、それでも気配を完全に殺して移動できるものではない
ということはさっきの気配の主はまだそう遠くないはずだ

とりあえず一番近かった隣の魔法使いの部屋のドアをノックする


勇者「勇者だ。 ちょっとまずいことが起きてる。 部屋、入るぞ」


返事はない
寝てるのか?

いけないことをしているようで気は乗らないが緊急事態だ
ドアを開け、部屋に入る


勇者「入るぞ?」



勇者「……マジかよ」


部屋には本来いるべきはずの魔法使いが、いない

魔法使いが使っていた黒いとんがり帽子や杖は残されている

ただ魔法使いだけがいないのだ

全身からサーっと血の気が引き悪寒がする


勇者「……やべぇやべぇやべぇ!!」


魔法使いが寝ていたであろうベッドを触ってみるとまだ微かに暖かい
ということは魔法使いがいなくなってからそんな時間がたっているとは考えにくい


勇者「他の2人は!?」


結果から言うと同様であった。 いや同じではない

宿屋から誰もいなくなっていた

宿の店主も、従業員も、他のいたかもしれない客も。 人の気配はゼロだった


ここまで来ると最早焦りを超えて冷静になってくることに自分でも驚きを覚えた
荒くなった息を整え状況整理に努めてみる

俺がエルフと酒を飲みながら昔の話をしていたのがつい2時間ほど前
その時は確かにフロントに従業員が立っていたのを確認している

その後やっぱり何故か落ちつかず、寝つきが悪くて眠れそうになったのがつい30分ほど前だ

もしその間に人を攫うなんていう物騒なことが起きていたとしたら俺は確実に気付いているはずだ

ということは宿から人がいなくなったのは俺が眠っていたこの30分の間だ

そして俺の部屋にも来た謎の気配、これが鍵となることは考えるまでもないな


勇者「まだ2日くらいしか一緒にいねぇけどよ…… 俺の将来の肉便器共を奪おうとはいい度胸だぜ透明人間やろう!」



外に誰かがいる気配もあるかもしれないが、玄関が空いたらさすがにアホでも分かる
ということは怪しいのはまずこの宿の中
ここを徹底的に調べる必要があると考えた


文字能力で書いた文字は『探知』

『探』とも考えたが一文字の力の場合、相手が巧妙に隠れている場合見つけられないと考えた

そこで二文字で索敵、仲間の発見の精度をあげることにした。 魔力をここで多く使ってしまうのはこの際仕方がない

魔法使い、エルフ、女騎士を強くイメージし、文字能力を頼りに探していく



勇者「これか…?」


『探知』で捉えた仲間たちの気配
それはロビーに置かれた全身鏡の中から感じた

特に何も怪しいところがない鏡。 何も怪しいものは映っておらず、俺の顔を映すだけの何の変哲もないものだ

しかし『探知』で感じる仲間の気配はこの中なのだ


ごくりと息を飲み、そっと鏡面に触れてみる

鏡面に触れたはずの手がするりと抜け鏡の奥へと手が引きこまれていく


勇者「ビンゴ!」


底知れぬ恐怖が勇者の全身を駆け巡る
この先に一体何があるのか
さっきの気配の正体は何なのか

それを考えると足がすくんでしまう


勇者「だけど、一応勇者だからな」

勇者「世界を救うなんて気高い志は持ち合わせてねえけど」

勇者「まだキスもしてねえのに肉便器共をここで諦められるかってんだ!!」


震える足に鞭を打ち、右足、そして思い切って全身で鏡の中へと入り込んだ



…………………………………………

目の前には2メートル半を超える緑色をした大きな人型の魔物、トロール

それがとんでもなく大きな大釜の中を涎をたらしながらかき混ぜている

恐ろしく、臭い。 でもそんなことより恐ろしいのがグツグツと煮え立っている大釜と私たちがこれからどうなるかが分かってしまうことだ


ロープで力任せに縛られた私魔法使いと、女騎士、エルフ、そして宿屋の従業員たち

皆がこれからどうなるのか、本能的に分かっているのだ。 すすり泣く者、大声を上げる者、命乞いをする者、様々な最後の迎え方をしようとしていた


トロールA「ぐへっ…ぐへっ……!」

涎を垂らしながら気味の悪い笑い声をあげているトロールもいれば、どれから食おうか品定めをするトロールもいる

そしてさらに気味が悪いのが、薄暗い部屋に照らされる魔物、怪しい影

釜の火が揺らめく度に形を変え、まるで万歳をしているかのようにゆらゆらと私たちを囲い、踊っている


そう、この影が私たちをこの異次元の空間に引きずりこんだ犯人
影から突如として発生し、そのまま私たちを影の世界へと引きずりこんだ恐るべき魔物だ


エルフ「やだ……やだよぉ…… 釜に入れられて、魔物に食べられて死ぬなんて……そんなの嫌だ」

女騎士「くっ! おい魔物共! 私はどうなってもいい! 煮るなり焼くなり好きにしろ! だが仲間にそんなことをするのは許さない! みんなを離せ!!」

トロールB「ぐふっ……ぐふっ…!」


大声をあげた女騎士にトロールの一体が近づき、女騎士の顔を覗き込む

全身を舐めまわすようなねっとりとした視線、しかしそれでも女騎士は負けじと睨みつける


トロールB「ぐふふ……ぐへっ…!」


拳を握り、そのまま女騎士の顔面を殴りつけるトロール


女騎士「がぁっ!?」

エルフ「きゃぁぁ!!」


あまりの衝撃に一瞬気を失う女騎士だが自分を強く持ち、すぐに意識を回復させる

黙ったか? と言わんばかりに再び顔を挑発的に覗きこむ糞ったれなトロール
さすがに私も胸糞悪すぎてここで魔法を放とうかと一瞬考えてしまう


女騎士「こんなことで……私が諦めると思うな」

トロールB「ぐふっ…?」

女騎士「ぺっ」


トロールの顔面へと、唾を吐きかける女騎士
そんな最後の意地とも思える行為にトロールは怒ることは無かった
いや、むしろ凄惨な笑い声をあげる

そして

女騎士の顔をその汚い舌でぺろりと舐めつくした



エルフ「……ひっ!?」

女騎士「くっ…!!」


恥辱にまみれた女騎士は耳まで真っ赤にして怒りに震える
縄がギリギリと音を立てるがほどける気配を見せないその硬さは絶望を私たちに植え付ける


女騎士「くそっ!! くそっ!!!」

トロールB「ぐぇっへっへ!!!」


吐き気がするほどの怒りが私に芽生える
自分たちに魔法をかけて縄ごと焼き切ろうかと本気で考えた
でも相手は腐ってもトロール。 その強さは痛手を負った私たちでどうにかなる相手とはとても思えない

ならば私たちに出来ることはただ一つ

勇者が私たちを助けに来てくれるのを信じて待つこと


エルフ「女騎士…」

女騎士「分かってる! 今は、今は歯を食いしばって耐えるしかないんだ!!」

魔法使い「…………」

魔法使い「……お願い、早く来て勇者」


エルフ「もうやだ……いやぁ!」

釜の中を混ぜ込んでいたトロールAもこちらへと来て、トロールたちが私たちの誰から釜に放り込もうかと考えているのが嫌でも分かってしまう

その残酷すぎる時間に誰も冷静さを保つことが出来ていなかった


「やだぁ! ママぁ!! ママぁ!!」

「女神よ…! なぜ我々がこのような責め苦に合わなければならないのでしょう! お助けください!!」


まさに阿鼻叫喚
囚われた人の悲鳴、叫び声を聞いてトロールたちは満足そうにニンマリと笑う

その醜さに胃液がこみ上げてくる


女騎士「やるしかないか」

魔法使い「……でも私たちは武器も持っていない」

女騎士「それでも戦うしかないだろう!? このまま黙ってあいつらの腹の中に入るなど私には出来ない!!」

エルフ「女騎士! ダメよ! 勝てっこない!!」

女騎士「そんなこと分かっている!!」

女騎士「私が時間を稼ぐ。 その間に勇者が来るのを待つしかないんだ!!!」

エルフ「そんな……そんなのって……あんまりよ……」ポロポロ

女騎士「……私に魔法を撃て魔法使い!」

女騎士「もう、やるしかない!!」

魔法使い「……分かった」

魔法使い「火炎魔法、ギラ」


リョナ展開ありかなしか
安価↓


女騎士「ぐっ、あぁぁぁ!!!」


女騎士の身体ごとロープを焼いていく
だがそれもすぐに焼き切れるわけではない

悶絶するほどの焼かれる痛みを歯を食いしばって耐え、永遠とも感じる時間が立ちそしてついにロープが切れる


女騎士「はぁ……はぁっ……」

トロール「ぐふっ?」

女騎士「……悪いが大人しく捕まる気はないぞ。 魔物め」

トロールA[ぐへっぐへっ!」

女騎士「来いッ!!」


腰を落とし、構える女騎士にトロールは大人1人分はあるであろう棘がついた棍棒を振り落とす


女騎士「ふっ!!」


サイドステップでそれをかわすが、棍棒が地面を叩いた衝撃がすさまじく砕けた地面の破片が女騎士を襲った


女騎士「くっ…! なんてパワーだ」

トロールB「ぐぎゃぁぁぁ!!!」


女騎士が避けた先にもう1体のトロールが先回りし、やはり棍棒を横一文字に振りまわす


女騎士「落ちついて避ければ!!」


身を低く屈め、なんとか回避に成功する。 感じた圧にもしあれが当たったらどうなるか、考えただけで足がすくんでしまうが今はそんな悠長なことを言っている場合ではない

一撃でも貰ったら死ぬ
なんとしても避け続けて時間を稼がねば、私たちには絶望しかない

トロールの目を見据えどこからでもかかって来い、と自分を奮い立たせる


女騎士「私は…負けるわけにはいかないんだ!!」


そこからの女騎士のステップの軽さは私の目から見ても目を見張るものがあった

まるで背中に羽が生えているんじゃないかと思うほどの正確で素早い身のこなしに私たちの誰もがこのままいけるのではないかと希望を見出した


女騎士「ふっ!!」

女騎士「はっ!!」

女騎士「遅いぞ!!」


トロールA「ぐふっ……ぐふっ……」

トロールB「ぐぎぎぎ……」


攻撃が易々と避けられることに対してトロールは苛立ちを募らせ、顔が緑から赤へと変わる
これがトロールの厄介な怒り状態
スピードも攻撃力も恐ろしいものへと変化し、いくつもの冒険者たちを屠ってきた凶悪な魔物の力


トロールA「ぐあぁぁぁ!!!」

女騎士「負けるか!!」


怒涛の魔物たちのラッシュ攻撃にも横に下に後ろに正確に避ける女騎士

でも、そんな極限状態の中で疲労が溜まらない筈もない


女騎士(足が、重い!!)

女騎士(身体が言うことをきかなくなってきた!!)


次第に女騎士の表情が険しいものへと変わり、私たちも不安が強くなってくる
そして、限界は訪れた


トロールA「ぐぎゃあああ!!!」


ブォン!!!


女騎士「ぐぅっ!!?」


ついに避け切れなくなった女騎士の右腕に棍棒が直撃した
骨が折れる嫌な音が私たちの耳に届き、思わず目を背けてしまう


女騎士「ま、まだまだぁ!!」


しかし一度崩れてしまったものは、雪崩を起こすかのように一気に崩れおちてしまう

左腕に、肩に、背中に、致命傷とはならないものの被弾が続く


女騎士「がっ……はぁっ……はぁっ……!」

トロールA「ぐへ、ぐへっ……」

女騎士「まだ、まだだ……」

女騎士「私は……まだやれる!!」


痛みに顔を歪ませながらもそれでも気丈に立ち上がり続ける女騎士
もうやめてくれと言いたくなるその姿に、涙が溢れる


女騎士「はぁ……」

女騎士「さぁ、かかってこい」

女騎士「どうせ脳が無いお前は上から振り下ろしてくるんだろう!?」




女騎士の言うとおりトロールAの棍棒を上から振り下ろす攻撃

そしてそれを身を横に逸らし避ける女騎士

がさっきまでの流れだった


女騎士「なに…!?」

エルフ「はっ…!」

魔法使い「……女騎士!!」


地面から、いや女騎士の影から伸びる真っ黒な手
それが女騎士の足首を掴んでいた


女騎士「怪しい影か!!」

エルフ「だめぇ!!」


眼前に迫る棍棒

救いは、なかった




バギィィィ!!!


頭から血を流し地面に横たわる女騎士

そこには血の池が出来るほどの大きな出血だった

意識を失っているのか、それとも死んでしまったのか、私には分からない

ただ誰もがあまりにもショックな出来事で声を発することが出来ないでいた


トロールは笑みを浮かべながら女騎士の身体を鷲掴みにし、そして口を開く大釜へと投げいれようとした


エルフ「いやぁ!! やめて!! 女騎士!!!」

魔法使い「……勇者!」


まさに大釜に女騎士が投げ入れられようとしたその瞬間

私たちのために戦ってくれた女騎士から目を背けてしまったその瞬間


勇者「『斬』」


身を焦がす思いで待ち続けていた勇者が現れた



トロールの樽のような太腕を一刀両断し、女騎士を抱き抱える

勇者「わりぃ、遅くなったな」

勇者「よく戦った、女騎士」


『治癒』


女騎士の身体に直接書いたその二文字は骨が折れ、内臓まで負っていたダメージを瞬く間に回復させた


勇者「あとは、任せろ」

女騎士「……遅いぞ、ばか」


女騎士が弱々しくあげた手とハイタッチをし、魔物の群れに向き合う勇者


勇者「うちの女によくも手出してくれたな糞デブ共」

勇者「俺だってまだ手出してねえんだぞゴラアアアアア!!!」


勇者「ぶっ殺す!!!」


書いた文字は『速』

足に力が漲る

先の『斬』と組み合わせたこれは誰も俺を止められないぜ?


腕を斬られた豚が痛みのあまり涎を撒き散らして怒り狂う

隙だらけの構え、だからこそ威力が跳ね上がる驚異的なスイングだ


勇者「おそすぎてあくびがでるぜ?」


棍棒が当たる瞬間、勇者が人間業ではないほどのスピードでトロールの懐へと潜り込む


勇者「氷の刃+斬で折れSAIKOOOOOOOOOO」


上段からの斜めに斬る袈裟斬りは、まさに文字通りトロールを一刀両断した
切り口は研ぎたての刃物のように鋭く滑らか、しかし血は噴き出すことなく断面が氷ついていく


勇者が向き直る頃には斬られたトロールの全身が氷の彫刻へと変化していた



勇者「え、氷の刃強すぎじゃね?」


間抜けな声をあげて思わず右手に持つダガーナイフに視線を落とす勇者

その背後からはトロールBが棍棒を振りかぶっている


勇者「いいこと考えたんだけどさ、このナイフ剣みたいにデカくすればいいんじゃね?」


横薙ぎにされた棍棒を後ろ向きのまま、まるで猫のように地に這いつくばりあっさりと回避
そして同時に右手で文字を紡ぐ


『伸』


それを振り始めたダガーナイフに当てるとその瞬間、手のひらほどしかなかった刃が部屋の奥まで到達するほどに伸びたのだ


勇者「ちょ、伸び過ぎ!!」


確かにイメージとして短剣の刃が伸びるのをイメージしたが具体的な大きさまでは考えていなかった
失敗だ

部屋の壁ごとトロールをまるで豆腐に包丁を刺すかのようにスッっと斬り抜き、トロールは二つ目の氷の彫刻と化した


勇者「ちょ、やべ、壁に引っかかってナイフ抜けね……」


エルフ「勇者! 気をつけて! まだ怪しい影が潜んでるわ!」

勇者「怪しい影? ってことはさっきの正体不明の気配は魔物の仕業かよ!」


怪しい影はその特性上影に潜むことが出来る
そして厄介なことに自分の影、つまり下から攻撃をしてくる厄介な魔物だ

ならば影を無くしたらどうなるか?
行き場を無くした怪しい影は隠れることが出来ずに姿を現すのである


魔法使い「……っていうこと!」

勇者「なるほど! よく分かんねえけどそういうことだな!?」


『無影』


文字を空間に紡いだ途端、まばゆいばかりの光が360度照らし出す
全方位から光が照らされることで、当然影は消失。 行き場を無くした怪しい影は呻き声をあげながら姿を現した


勇者「っしゃおらあああ!! 俺を脅かした報いを受けろゴルァァァァ!!!」

魔法使い「……そっち?」

勇者「俺の教会学校通信簿、美術3の力を見せてやる!!」


ダガーナイフを『戻』の字で元の長さに戻した後に書き加えた文字は『強』

それにより氷の刃に秘められた氷魔法の効果を強化するものとなる


勇者「春なのに雪山攻撃!!」


姿を現した怪しい影数体はやはりトロールと同じように氷の彫刻となって絶命した


勇者「ぶぇっきしょい。 あー……」

勇者「やっべ、さみぃ……」

魔法使い「……やりすぎ」

エルフ「寒いよぉー…! ちょっと勇者!? 私パジャマなんだからね!?」


せっかく助けてやったのに礼の一言すらないとかこの雌豚共は調教してやる必要があるな? うん


………………………………

それからは、まぁみんなで宿に戻ってきたってわけ
宿屋の店主にはすんげぇ謝られたし感謝もされたけど、別にこのおっさんたちのせいじゃないしな?

なんであんな不思議な世界に飛んだのかは全くもって不明
そしてあの世界へと通じていた全身鏡もただの鏡に戻っていた

ただ、まぁ俺が見つけるのが遅くなって女騎士をヤバい目に合わせたのは本当に申し訳なく思ってる

いくら俺が文字能力で全治癒させたとしても、女騎士の心の傷までは直すことが出来ない
責任を取る、っていうのはちょっと変だけどそういうわけで女騎士が目を覚ますまで俺が付き添っているわけだ

さすがに俺も魔力を使い過ぎてダルくて死にそうなんだけどな……


女騎士「…………」

勇者「…………」


魔法使いとエルフから話を聞いてみるとどうやら俺が駆け付けるのを信じて一人でトロールに立ち向かったんだそうだ
防具も武器も無く丸腰であんな化け物とやり合うなんて……正直俺だったら願い下げだ

でも女騎士はそれをやってのけた


勇者「本当、すげぇよ女騎士」

女騎士「……信じていたからな」

勇者「……起きてたのかよ」

女騎士「つい今な」

女騎士「全く…… 助けに来なかったらお前を呪い殺してたところだぞ?」

勇者「ちゃんと助けただろうが」

女騎士「そうだな。 まぁ色々言いたいことはあるが」

勇者「冗談。 悪かったよ本当に…… お前がいなかったら今頃みんなは……」

勇者「助けるの送れて、本当にすまなかった。 女騎士を辛い目に合わせちまった」

女騎士「やめろ、お前が頭を下げることなんかないだろう? お前は私を、みんなを救ってくれたんだ」

女騎士「まさに、勇者だったよ」

勇者「…………」


女騎士「まぁ、でも俺だってまだ手を出してない、っていうのはあれはどうかと思ったがな?」

勇者「げっ!? 聞いてたのかよ」

女騎士「なぁ? あれはいったいどーゆーことだぁ? ん? 説明してもらおうか?」

勇者「い、いやぁ……あれは……そのですねぇ……? 言葉の綾といいますか……」

女騎士「ほう? どういうことだ? 言ってみろ?」

勇者「ご、ごめんなさい……」

女騎士「私は何も謝れと言っているんではないが?」

勇者「す、すみませんでした……」

女騎士「お前は私たちに手を出すつもりでいたのか?」

勇者「……心の奥底では期待してました」

女騎士「ふぅん? 本当に心の奥底か? もしそうならばあんなセリフ簡単には出て来ないと思うんだが?」

勇者「…………」

女騎士「汗がすごいぞ? どうした? この部屋そんなに暑いなら裸にでもなるか?」

勇者「え…? あ」

女騎士「なんだ、裸にしてもらいたいのか? それとも私の裸が見たいのか?」

勇者「へっ!? えっ!? いいんですか!?」

女騎士「そうだなぁ…… 『卑しい豚で申し訳ございません』って言ったらいいぞ」

勇者「はい! 卑しい豚で申し訳ございません女騎士様!!」

女騎士「ノリノリでやるなよ……」


女騎士「残念だがそれはお預けだ」

勇者「あぁ女神よ…… 慈悲は無いのですか」

女騎士「だが、まぁ助けてもらった礼だ」

勇者「んぐ!?」


胸元を掴まれ引っ張られたと思ったら唇を乱暴に塞がれる
温もりが唇を通して伝わり、なんともいえない多幸感が胸いっぱいに広がる


女騎士「……私のファーストキスだ。 ありがたく受け取れ」

勇者「……ほあぁぁぁぁ!!!!!」

女騎士「じゃ、おやすみ! もう大丈夫だから自分の部屋で寝てくれ!!」

勇者「ほ、!? 俺のファーストキスFooooooooooo」

女騎士「ちょ! やめろ! 大声で叫ぶな!」

勇者「ねぇ女騎士! もう一回! もう一回しようぜ!」

女騎士「…………」

勇者「ねぇねぇ惚れた? 俺に惚れたの? ねぇねぇ?」

女騎士「調子に……乗るな糞豚ぁ!!」

勇者「馬鹿、剣抜くな!! 死ぬ死ぬ!!」





本当に萎えるからやめろ

そして今書きためてたメモ帳が落ちたからもう心折れたおやすみなさい

もったいないなー…まあ、仕方がないか


女騎士「早く挿れろ」

女騎士「奴隷なら奴隷らしく私にご奉仕することだけ考えていればいいんだ」

女騎士「あぁ、お前は初めてだったな? ゆっくりでいいぞ」

女騎士「そう、焦らず、ゆっくり……」

女騎士「んっ……うぅ…!」

女騎士「あぁっ……お前の結構大きいんだな」

女騎士「はぁっ……大きいのが、入ってきてるっ…!」

女騎士「ば、ばか! 耳元で名前を呼ぶなッ…!」

女騎士「ひっ……ひゃっ! ちょっ…んっ! 激しすぎっ!!」

女騎士「ひゃっ! あん!! 奥当たって! おかしくなっちゃう!!」

女騎士「あぁぁ!! だめぇ!! やっあぁぁん!!」


勇者「あぁぁぁ、イクッ! 出ちま……うぅぅぁああ!?!?」

勇者「…………」

勇者「ぐぁぁぁぁぁやっちまったあああああああ」

勇者「最悪だ…! まさかこの歳で夢精するとは思わなかったああああああ」

勇者「うーわ……朝からテンションだだ下がりなんですけど」

勇者「……パンツ洗おう」

勇者「……はぁ。 死にたい」

勇者「洗ったら二度寝しよ」


ジャバジャバジャバ


女騎士「はぁ……はぁ……」

女騎士「……おい、お前私の奴隷の分際でよくも好き勝手やってくれたな」

女騎士「ばか! まだ抜くな!」

女騎士「……もう少し繋がったままでいろ」

女騎士「……んっ、そう。 もっといっぱいキスして」

女騎士「んっ……むちゅっ……」


魔法使い「……え?」

女騎士「ん?」

魔法使い「……なに、これ」

女騎士「あっ……魔法使い」

魔法使い「……二人はそういう関係だったの?」

魔法使い「……ごめんなさい。 邪魔をした」ダッ

女騎士「…………」




勇者「ま、待て魔法使いぃぃぃぃいい」

勇者「はぁぁっ!!?」ガバッ

勇者「ゆ、夢かぁぁぁぁぁぁ」

勇者「焦ったぁぁぁ!! さっきは下半身がグッショリだったけど今は全身ビッショリだわぁぁぁ」

勇者「うわああああただの夢なのに罪悪感半端じゃねえええ」

勇者「……シャワー浴びて起きよう」

勇者「……はぁ。 昨日のこともあって疲れてるのに全然休んだ気がしねぇよ……」


魔法使い「……あっおはよう勇者」


一人先に起きてきていた魔法使いが、俺を見つけるなりトコトコと走ってくる
なにこれ可愛い

でもなんかさっきの夢のせいで顔を見れない。 ごめん夢の中の魔法使い


魔法使い「……? どうしたの」

勇者「あぁ、なんでもないよ? 清々しいとてもいい朝だなぁと思って!」

魔法使い「……今日はとてもいい天気。 外も暖かい」

勇者「あぁ! だろうな! さっき起きたから知ってる」

魔法使い「……さっき?」

勇者「あぁいや! 洗濯物を思い出してさ!」

魔法使い「……??」


魔法使い「……ところで少しくまが」

勇者「あぁ!? あー……いや元々こういう顔なんだって。 本当嫌になっちゃうよなーあははー」

魔法使い「……?? 今日の勇者は少し変」

魔法使い「……なんでこっちを見ないの」

勇者「え?」


背伸びをしながら俺の顔を覗き込んでくる魔法使い
不思議そうな顔で俺の目をマジマジと見つめてくるもんだからなんだか気恥かしいし、さっきの罪悪感のせいで申し訳ないしでなんとなく魔法使いの視線から逃げてしまう

魔法使いが左から覗き込んでくれば右を向いて逃げ、右から覗きこまれれば左を向いて逃げる
そして背が低い魔法使いが下から覗き込んでくれば、天井を見て、、あぁいい天気だなぁー! と言って誤魔化す

我ながら最高に挙動不審だ


魔法使い「……勇者?」

勇者「な、なんダぁ魔法使い」


声が裏返ってしまった


魔法使い「……私、何かした?」

勇者「へ?」

魔法使い「……なにか嫌われるようなこと、したかな」

勇者「あぁ!? いや、そんなんじゃないって!!」

魔法使い「……ほんと?」

勇者「あぁ本当だ! 昨日のことがあったからな、疲れてるだけだ」

魔法使い「……じゃあ私の目をちゃんと見て」


まさにじーっと俺の目を凝視しながら段々と顔を近づけてくる魔法使いに俺の心臓は爆音を立てていた
や、やべぇ! なんか色々とやべぇ!!

どうする!?



>>219

①唇を奪う

②見つめ返す

③横っぱらをつつく

④自由安価

1かと思った?残念2です


これ以上魔法使いを不安にさせるのもどうかと思うしさすがにそれは可哀そうすぎる
と思い、魔法使いの目を見つめ返す

けどかなりこれが気恥かしい!
見つめろと言われて見つめる辛さを誰が分かってくれようか。 俺の心臓はドラムのように鼓動し、全身の汗腺から汗が噴き出す
今絶対脇汗ヤバい。


魔法使い「…………」

勇者「魔法使い、帽子してないんだな」

魔法使い「……うん。 勇者と二人の時はしないようにするって決めたから」

勇者「そっか」

魔法使い「……うん」

魔法使い「……勇者にはありのままの私を見ていてほしいから」


少し顔を赤くした魔法使いが可愛くて抱きしめたくなる衝動に駆られる!
待て! これはいわゆる童貞殺しのアレだ! 気のあるフリをしておいて、えっやめてマジキモい。 ってなるパターンのあれだ!!



魔法使い「……勇者?」

勇者「ん? あぁっ…… ありがとう魔法使い」

魔法使い「…………」コクリ


そういえばここまでマジマジと魔法使いの顔を見たのは初めてだな
目がくりっと大きくて……ふふっと笑うと覗いてくる八重歯が愛らしい

本当に顔立ちが可愛くて、絶対モテるだろうに。 あんなバカでかい帽子を被って顔を隠してるからなぁ


勇者「……かわいいのになぁ」

魔法使い「……!?」ボンッ

勇者「ん?」

魔法使い「……い、いきなり何」

魔法使い「……恥ずかしいから帽子被る」

勇者「え、おいおい待てって」


逃げ出そうとした魔法使いの腕を咄嗟に掴んでしまい、こちらに引きよせてしまった
驚いた魔法使いが目をまん丸にしているが、それでも振りほどこうとしたり逆らおうとはせずこちらに向き直り、自然と目と目が合う

先ほどとは違い、自然と視線を交えられ不思議なことに段々と愛おしい気持ちが湧きあがってくる
抱きしめたい、キスをしたい。 そんな感情がやましいことはなしに膨れ上がってくる不思議な感覚だった


魔法使い「……ん」


小さな声が喉の奥から漏れ、唇を自然と突き出して目をつむる魔法使い

このままキスをしていいのか? と一瞬頭が冷静になるが、許されるなら俺だって魔法使いにキスをしたい
もう自分の気持ちは抑えられなかった

俺も顔を近づけ、目をつむる

そして唇と唇がぶつかり合うその瞬間……


女騎士「おはよー!」

エルフ「おはよー」

エルフ「ってあれ?」


二人の声に驚いた魔法使いがビクッと身体を跳ねさせ、図らずともおでこで俺の顎を強打する
痛みの俺は床を転げ回り、魔法使いは顔を真っ赤にしながらおでこをさすっている


エルフ「どうしたの二人とも」

勇者「いってぇ!! あぁぁぁぁぁ……!」

魔法使い「……なんでもない! 本当になんでもないから」

エルフ「そう? 変な勇者と魔法使い」

女騎士「…………」


あ、あれ魔法使いを書いてる時が一番楽しい。
女騎士のキャラが定まらない誰か助けて

一言で言うとドSのお姉さんでいいんじゃない?
あと処女だけど経験ありのように振る舞っていると○


女騎士「で、今日はどうするんだ?」

勇者「どうするって?」

魔法使い「……もう旅を再開する?」

エルフ「それとももう少し装備を整えたりする? 旅はなにかと必要なものが多いし…」

女騎士「特にそれが4人分ともなるとな」

勇者「あー…… そうだなぁ……」

勇者「でも疲れが取れてなくて……1日ゴロゴロしたーい」

女騎士「まだ寝るのか!? だらしがない勇者だな」

勇者「うっせぇな…… 俺はお前らと違って爺さんなんだよ」

女騎士「なにが爺さんだ。 私らと対して変わらない……ってあれ?」

魔法使い「……勇者がいくつなのか私知らない」

エルフ「確かに」

勇者「言ってなかったっけ?」

勇者「俺は>>227

18

すごく……普通です


勇者「俺は18だぞ」

女騎士「まぁそんなもんだな」

魔法使い「……ちょっと年上」

エルフ「勇者が爺さんだったら私は仙人になっちゃいそうだねー」

勇者「なんだよ。 お前らがっかりしたような反応しやがって」

女騎士「普通すぎるだろ。 実は1000年間魔王に封印されていましたとかいうネタがあってもよかっただろう」

勇者「それこそ伝説すぎるだろ俺」

魔法使い「……勇者はいたって平凡」

勇者「悪かったな」

エルフ「その返し方が平凡だよねー」

勇者「ブッ飛ばすぞマジで」


女騎士「で? 今日は結局どうする? 買い物か? ごろ寝か?」

エルフ「私はどっちでもいいなー」

魔法使い「……あ、そういえばさっき店主から聞いた話がある」

勇者「お、なんだよ?」

魔法使い「……村の外れの方に桜というとても綺麗な木が植えられている公園があるらしい」

魔法使い「……酒を飲みながらお花見なんていい、と言っていた」

勇者「へぇいいじゃん!」

女騎士「ごろ寝したいとか言って奴が一番乗り気なんだが」

エルフ「お酒! いいねぇ! 飲もう飲もう!!」

勇者「エルフはほどほどにしろよ。 酒癖悪いんだから」

エルフ「えぇー!? 勇者のケチんぼ!」

魔法使い「……そもそもお酒は18歳からしか飲めない。 私と女騎士はまだ未成年」

エルフ「いいのよ魔法使い! お酒はいいものよー? そんなこと気にしてちゃダメなんだから!」

魔法使い「……法律は守るためにあるもの」

女騎士「ん? 私はもう12くらいから飲んでたぞ?」

魔法使い「…………」

勇者「お前、それはそれでどうかと思うぞ?」

女騎士「ん??」



結局なにする?
>>232

①花見酒盛り盛り

②買い物デート(?)

③ごろ寝

④自由安価

1

4 野生のオークとイチャイチャする

オーク([ピザ]や性格が悪いとは言っていない)
ああいうのって子供は普通にマスコットレベルで可愛いかもしれない

緑色の綺麗なお姉さんというオチも……というかみんなオーク=[ピザ]とかイメージ囚われすぎないか?

このすば見てハマっちゃったからちょっと待っててね


エルフ「で、結局どうしようか?」

女騎士「私は、強くなりたい」

エルフ「え?」

女騎士「昨日トロールたちに捕えられた時に本当にそう思ったんだ」

女騎士「もし私がトロールを倒せるだけの実力があれば、あんなことにはならなかった」

女騎士「みんなを危険な目に合わせることも、勇者の助けに縋ることもせず自分の力だけでどうにか出来たなら…… あんな無力感を感じたのは初めてだ」

魔法使い「……私だって同じ」

エルフ「えぇ……そうね」

女騎士「だから私は強くなりたい! そのために今もっともっと修行をするべきなんじゃないかと思ってる!」

女騎士「どうだろうか?」


エルフ「うん、賛成!」

魔法使い「……私もです」

女騎士「よし、じゃあせっかくだしな! この宿屋を拠点にして魔物を倒しまくろう! たくさん修行をして強くならなくてはな!」

エルフ「おー!」

魔法使い「……おー」


勇者(宿屋で寝てていいかって言いだせない雰囲気…)


俺ら一行は装備を整えた上で村から外れ、森の中へと入り込む

旅をする中では森などには極力入らず、視界の開けた平原や街道を突き進むのが常識だ
森は人間ではないものが多く住みつくもの
つまり魔物が多く生息するものなのだ

だからこそ今やる気に満ちた俺たちはその魔物たちを少しでも多く倒そうと森の中へと来た次第だ


足場が悪く、陽が当たらないために薄暗い世界はどこか気味が悪いものだ

そして早速、魔物が現れた



人間の大人とほぼ同じくらいの身長だが、全身を獣毛に包みはち切れんばかりに膨らんだ筋肉と、特徴的な豚のような鼻


女騎士「オークだ!!」


ふごっ、ふごっと豚のような鳴き声をあげながら歪に削った石の槍を構えるオーク
俺達もそれぞれ剣や弓などを構え戦闘態勢を整えた


勇者「来るぜ?」


オークの戦車のような身体から放たれた横薙ぎ
かわすことも出来ただろうがあえて剣でその攻撃を受け、その隙に女騎士に攻撃をしてもらおうと考える


大きな風斬り音を響かせる槍の一撃を真っ向から受ける


ガギィィィン!!!


金属がぶつかり合う不快な音を立て、つばぜり合いに持ち込むはずだった


勇者「なっ……!?」


鍔迫り合いに持ち込むどころかオークの勢いを緩めることすら叶わず吹き飛ばされ、木に打ちつけられる
そのあまりの衝撃に息が止まり、身体が言うことを利かずに地べたに這いつくばる


エルフ「勇者!!」


回復魔法の心得を多少持っているエルフが近づいてくる
しかしそれはすなわちオークの相手をするのが女騎士だけとなる

弓からの援護が期待出来ないまま女騎士だけがオークの足止めをするのは正直言って難しいと判断せざるを得ない


勇者「く、来るなエルフ……」

エルフ「え…?」


オーク「ふごごっ……ふごっ!」

女騎士「かかって来い! 昨日とは違ってレイピアもある! 魔物ごときに遅れは取らん!!」


オークの荒っぽいが当たれば強烈な一撃となる槍の横薙ぎをさっと回避して素早く懐に潜り込む

このフットワークの軽さは女騎士の大きな武器だが、しかし女性として生まれたハンデである筋力の弱さはどうしても付きまとってしまう


女騎士「疾風突き!!」


レイピアが放つ非常に素早い突きがオークが武器を持っていた右腕に炸裂する

だが鋼のように鍛えられたオークの隆々とした筋肉には刃が深くまで突き刺さらない
それどころか筋肉の繊維がレイピアを絡め取り、引き抜くのすら難しくなっていた




女騎士「くっ…! 抜けない!!」

勇者「……に、逃げろ女騎士」


息が詰まった俺の声は女騎士に届かない
懐に入り込んだまま棒立ちとなってしまった女騎士をオークが羽交い絞めにするように抱きつく


女騎士「ぐあぁぁぁあああ!!!」


今にもミシミシと言いそうなほどの残酷な抱擁に苦痛な表情を浮かべる女騎士
あの怪力から女騎士が自力で脱出するのは不可能だろう

しかし魔法使いの魔法やエルフの弓では女騎士を巻き込んでしまう危険性が高い
唇を噛みしめ、魔法を放つタイミングを伺うしかない魔法使い
弦を引き、照準を合わせようとするも矢を放てないエルフ
そして重い一撃に動くことが出来ない俺

状況は速攻で最悪なものとなっていた


女騎士「は、離せ…! ぐあぁぁぁっ!!」


尚も強い力で絞められる女騎士

それを見ていることしか出来ない俺はひとつのことに気がついた

奴の露出されていた陰部が大きくなっている…!


勇者(おいおいおいおい!? 待てよおい!?)


嫌な予感はあっさりと的中する

女騎士を地面に叩きつけたと思ったらそのまま馬乗りになり、腰を振り始めたのだ


女騎士「ひっ!?」

エルフ「えっ…!?」

魔法使い「……!!」


オーク「ふごっ! ふごごっ!!」

女騎士「き、気持ち悪い!! やめろぉ!!!!」


女騎士の悲痛な叫びも虚しく、女騎士のミニスカートを引き裂かれる


女騎士「きゃぁぁぁ!!!」


露となった淡いピンクの下着にもオークが手を伸ばそうとしたその瞬間、勇者がオークの顔面を殴り、先ほどのお返しだと言わんばかりに吹き飛ばす

『力』を使った瞬間的な爆発力を用いて女騎士からオークを引きはがすことに成功した


女騎士「ゆ、勇者!」


涙目になりながら下着を手で隠す女騎士に「ナイス!」と声援を送りたくなる気持ちを堪え、オークにガンを飛ばす


勇者「おいてめぇ、よくも女騎士に卑猥なことをしようとしてくれたなぁ?」

勇者「俺なんかまだパンツだって見たことも無かったのに…… そんな腰まで振ってくれやがってよぉ?」

勇者「しかも女騎士とヤってるって思ったら実は夢で夢精までしたんだぞゴルァ」

勇者「でもなぁそんなことより気にくわねぇことがあんだよ」

勇者「てめぇのイチモツ、俺よりデケエじゃねえかアンコラアアアア!!!!」



俺の魂の叫びを受け、のっそりと立ち上がるオーク

そして武器を捨て、面と向かい合う二人


勇者「おい魔物畜生。 真の漢はどっちか、勝負つけようぜ」

オーク「ふごっ」

勇者「いくぞゴルァァァァァァ!!!」

オーク「ふごごごご!!!」


お互いの手と手をがっちりと掴み合う押し合い。 どちらの筋力が上か、男気が上かを決めるシンプルにて最凶の戦いが始まった


勇者「ぐ、ぐおぉおおおぉぉぉ!!!」


『剛力』

文字能力にて筋力を大幅にドーピングした俺の力とまともにやり合うオークに驚きを隠せない


勇者「やるじゃねえかデカ短小!!」

オーク「ふごッ!!」


拮抗した力に地面の方が耐えられず、二人を中心に円形に大地がひび割れていく


勇者「ぶっ殺す!!!」

オーク「ふごっ! ふごごごごおおお!!!」


筋肉がはち切れるのではないかと感じるほどの極限の状態!
額の血管が怒張しまさにお互いが鬼の形相をしていた
いや、鬼どころの話ではない

まさにこれは龍と虎

自分たちのもてる全ての力を一点に集中し、相手を貪り食わんとするその闘気に女性陣は息をするのも忘れて見入っていた


勇者「おめぇなんかに俺の女共は渡さねえ!!!」

勇者「俺の、女なんだよおおおおお!!!!」

オーク「ふごぉぉっ!!?」


力、気迫を超えたまさに覇気とも言える力
限界を超えた力に腕や足、全身の至る筋肉がブチブチと悲鳴をあげる

しかしそんなことはお構いなしにただ目の前の強敵を倒す!
それだけを胸に勇者はオークを押した


勇者「うおおおおおお!!!!」


拮抗していた力が徐々に傾き始める

オークの足が段々と下がり、勇者の力に押し負け上体が反り始める


勇者「これで、終わりだああああああ!!!!」


自分の全ての力をこの一秒に込める
その決死の力にオークは押し負け、勇者がオークを地面にひれ伏せさせた


勇者「はぁ……はぁっ……はぁっ……!」


己の全てを出し切り限界をとっくに超えている身体が、サイレンを響かせる

だが俺はこのライバルの勝者
地を這いつくばる敗者の前で情けない姿を見せることは許されない


勇者「……おいオーク」

オーク「……ふご」

勇者「いい戦いだった」

勇者「ナイスガッツだ!!」


俺が差し出した手を取り、オークは立ちあがる

そして堅い漢同士の握手を交わし、お互いの健闘を称え抱き合った



昨日の敵は今日の親友

激しい闘いを乗り越えた漢同士に友情が芽生えた


ゴンッ!!!!


石を叩いたような鈍い音を響かせたのは二体目のオーク
涙目になりながら頭をさする漢のオークの首根っこを掴み、その新たに現れたオークは森の中へと消えていった


勇者「……お前、嫁いんのかよ」

イイハナシカナー( ;∀;)


休憩

(勇者が)野生のオークとイチャイチャする、でした
くっだらねぇ

お疲れ。
自由安価を排除するか考えておいた方がいいよ


オークとの漢同士の戦いを終え、その後も魔物との戦闘を行い続け、村に戻ってきた頃には日も沈み始める時間となっていた

太陽の代わりに月がひっそりと顔を出し始め、1日の終わりを告げる美しい夕日が空を赤く染める

勇者の隣を歩く魔法使いから視線を感じ、何の気にも無しに魔法使いの顔を覗く


勇者「どうした?」

魔法使い「……ううん。 なんでもない」


夕日のせいか、はたまた一日戦い通して充実感があるのか。 顔を少し赤くした魔法使いがニッコリと優しい笑顔を見せてくれる
少し垂れ目のその可愛らしい笑顔に俺の心は浄化されていくようだ

あーかわいい


エルフ「それで今日はどうしよっかー?」

女騎士「たくさん戦って魔物の素材も手に入ったしな。 換金すればそれなりの金にはなりそうだぞ」


倒した魔物からは素材が手に入る
先日倒したメタルスライムもその体が素材となったように、例えば一角ウサギなどはその角や暖かい毛皮などが素材となる

それを素材屋の店に売れば冒険者には報酬として金が手に入り、その売られた素材は様々な日用品や装備品などに幅広く利用されるのだ

これが世の中の最も基本的な流れのひとつであり、冒険者が金を稼ぐ手っ取り早いものだった


勇者「まぁメタルスライムの素材のおかげで今は金に困ってないしな。 換金は明日でいいだろ」

魔法使い「……同意。 換金するのに鑑定などで少し時間を取られてしまうのがネック」

エルフ「じゃあどうする? お酒でもパーっと飲む?」

魔法使い「……お腹がペコペコ」

女騎士「うーん私はもう少し修行をしてきてもいいが…」

勇者「ヤりてぇー。 娼館とかないの? まぁいったことねえけど」


なにする? 自由安価
>>284

※よほどひどいものでない限り安価はやっていきます
本当にこれは出来ないと思った場合は再安価させていただきます

女騎士と修行

>>230の1でタイミング逃してもうできない?
それとも後々でもできる?できないなら>>232を一生恨む


女騎士「勇者、私と少し修行に付き合ってくれないか?」

勇者「はぁ!? なんでだよめんどくせぇ!! さっきまで気がおかしくなるほど修行してたじゃねえか!!」

女騎士「…………」


少し不満そうな顔をし、なぜか俺に近づいてきて耳元で囁く女騎士


女騎士「お前と二人っきりになりたいんだ。 察しろ」

勇者「んぉ!?」

女騎士「分かったなら早く来い」

勇者「ったくよぉ……しょうがねえなぁ」

エルフ「勇者たちはご飯いかないの?」

勇者「あぁ後で合流するかもしんねぇ。 魔法使いと食っててくれ」

エルフ「うん、分かったー」

魔法使い「……エルフ、いこ? お腹ペコペコで倒れそう」

エルフ「あーはいはい。 すきっ腹にお酒は周るわよー?」

魔法使い「……お酒は18歳からだからダメ」


女騎士「手加減はしない。 勇者も遠慮なく頼むぞ」

勇者「へいへーい。 どっからでもどうぞー」

女騎士「……ふざけすぎて死ぬんじゃないぞ?」

勇者「はぁ? おめぇ俺を誰だと思ってくれちゃってるわけ? 勇者サマだからね? 強いから俺」

女騎士「そうだな。 ならばその実力、私に見せてみろ!」


女騎士のあまりにも素早い踏みこみに一瞬反応が遅れてしまう
滑らかに動くその動きは芸術的とも感じてしまうほどに洗礼された型

そしてそこから放たれた一突きをなんとか剣の腹で弾き距離を取る

あまりの一瞬の出来事に自分でもよく防げたと思ってしまうが、後退したところで女騎士の速度からは逃れられない


女騎士「逃がすかッ! 五月雨突き!!」

勇者「うぉぉ!?」


さらに速度を増した連撃が迫る
一突き目を防いでも、二突き目が。 二突き目を防いでも間髪いれずに三撃目、四撃目と目にもとまらぬ速さで炸裂する

このままではまずい!
ジリ貧となり連撃に捕えられてしまう前に、剣を上段に構え女騎士の突きのタイミングを計る

しかし身体がガラ空きとなったその瞬間を女騎士が見逃すはずもなく、渾身の突きを繰り出してくる


女騎士「ここだぁ!」

勇者「待ってたぜ?」


勇者の身体を目掛けて放たれた突きに対して上から剣を振り下ろす
集中し、この一振りに力を注いだそれはレイピアの腹を叩き落とした

ガァン! と女騎士のレイピアは地面へと叩きつけられ、当然それを持っていた女騎士の手にはものすごい衝撃が走り顔を歪める


勇者「よく手放さなかったじゃねえか」

女騎士「くっ…!」


完全に無防備となった女騎士へと今度はこちらが反撃を開始する
剣を握る手に力を入れ直し、横一文字に振るう

自分でも決して遅くないと思うその剣閃を身軽な女騎士はいとも容易く避けてみせた
その後も袈裟斬り、縦斬りなど連撃を見舞うもヒラリヒラリと宙に舞う鳥の羽のように踊り、避け続ける


勇者「はえぇなぁおい!!」

女騎士「くっ…! しつこい!!」


例え女騎士が俺の攻撃を避け続けようと、距離はひたすらに詰め続けた
いや、正確に言えば剣を振るい、一撃を当てることよりも距離を詰めることに重きを置き続けたのだ

女騎士が使うレイピアの基本的な戦い方はひたすら攻撃に特化した突きのみ
それは踏み込んだ分なども合わさり普通の剣よりも間合いが長くなることが特徴だ

だが逆に言えば踏みこみ、手を伸ばすことが出来なければ攻撃手段は潰れたと言って等しい
そのために女騎士が踏みこむことが出来ないほどに接近し続ければ、レイピアの強烈な突きは使えなくなるのだ

そして接近されたレイピアが取れる行動は、細身すぎる剣での防御か、避け、距離を取るほかなくなる


女騎士「くぅっ…!!」

勇者「おらおらおら!! 逃がさねえぞゴルァ!!」


素早く突くのが目的に作られたレイピアはその軽さが致命的となり、剣閃を防ぐ度に大きく剣が揺れてしまい、防御がお粗末なものとなってしまう

だからこそその弱点を補うためにスピードで翻弄することを第一にした女騎士のバトルスタイルは間違っていないのだ
攻められれば一度距離を置き、再び強烈な速さの猛攻をお見舞いする。 実に敵に回すと厄介なものだ

だが所詮それは普通の敵相手ならではの話だ
今の俺のように足を早く立ち回ってくる敵がいたのなら…… 女騎士の戦い方は崩壊してしまう


女騎士「くそぉっ!!」


俺の剣閃を回避した後の女騎士の突き
カウンターとも呼べるその突きは確かに常人に比べれば遥かに早いものだった

だが俺はやはりそれを待っていた


踏み込めない状態での突きは女騎士の持つスピードを最大限に活かせない
それどころかその一突きに力など入るはずがないのだ


勇者「悪手だぜ? それはよぉ」


レイピアの突きをギリギリのところで身を翻すことでかわす
そして伸びきったレイピアの腹を再び剣で大きく叩く


女騎士「うわっ!?」


その衝撃でバランスを崩し、脇が開き、肘が伸びきる女騎士の隙しかないその身体に俺は左手でタッチした


勇者「はい、俺の勝ちね」



女騎士「わぁっ!?」


たたらを踏みバランスを崩した女騎士を抱き止める

汗をかいているその身体が少し……イイ


女騎士「くっ……悔しい!」

勇者「残念でしたー俺様の勝ちね」

女騎士「もう一度だ!! もう一度やろう!」

勇者「何度やったって無駄だっての。 闇雲に戦うより自分の弱点を知るってのも大事だぜ?」

女騎士「……弱点?」

勇者「そ。 女騎士の攻撃は確かに早くて鋭い。 しかも逃げるのも早くてすぐに状況をリセット出来る」

勇者「だけど、それだけだ。 簡単に言えば器用さがない」

女騎士「……器用さ?」

勇者「そうだ。 さっきの俺は女騎士の攻撃をカウンターで返すことを考えていた。 素早い刺突は確かに脅威だけど、それを横から叩いたらバランスを崩れるのが分かっていたからな」

女騎士「…………」

勇者「レイピアにはそんな戦い方は出来ないだろう? 予想外の状況に対応することが出来ないのが弱点とも言える」


勇者「そして極めつけが間合いの狭さだ」

女騎士「間合いが狭い? それはないだろうレイピアは槍並みの間合いはあるぞ」

勇者「確かに有効な攻撃の範囲は長いだろうな」

勇者「でもそれは攻撃できる間合いがその長さの一点しかないってことだ」

女騎士「……どういうことだ」

勇者「レイピアは踏み込んで、肘を曲げたところから攻撃範囲の最短距離が始まり、肘を伸ばしきったところまでが攻撃範囲になる」

勇者「確かに縦には間合いが広くて普通の剣では攻撃出来ない長さまで攻撃出来るのは強い」

女騎士「……そうだ。 そうやって幾人もの剣士に勝ってきたからな」

勇者「だがそれに対して剣は自分の身体から、踏み込んで剣を振ったところ全ての範囲が剣の間合いなんだ」

勇者「レイピアほどの長さまで攻撃範囲はないが、剣が届く所なら全てが間合いになる。 これは大きな違いだぜ?」

女騎士「……何が言いたい?」

勇者「レイピアを使っていて相手に接近されたら女騎士は一環の終わりってことだ」


勇者「そうしたら女騎士は逃げの一手しかなくなる」

勇者「それでもさっきみたいに俺が距離を詰め続けたら?」

勇者「もしそこで力の乗っていない苦し紛れの刺突をしてしまったら?」

勇者「さっきみたいにガラ空きのところをやられて死亡だ」

女騎士「ならどうすればいい? 間合いを常にキープするのが大事なことは分かった。 だが現実としてそれが出来なかったらどうすればいいのだ」

勇者「……そのためにこれだろ?」

女騎士「短剣?」

勇者「そ。 これさえ持っておけば何かあった時に対処する方法はかなり増えると思わないか?」

勇者「レイピアの間合いは自分の正面の縦長の丸型。 もしそこを敵がぐぐりぬけてきたとする」

勇者「その時に左手にダガーがあったらどうする?」

女騎士「……カウンターでダガーを突きつけられる」

勇者「そうだ、その闘い方も出来る。 更に言えばダガーで自分の急所だけを守り、身を削りながら強引にレイピアの間合いを作ってレイピアの突きを活かすことも出来る」

勇者「ほら、案外出来ることはあるだろ?」

女騎士「そうだな…… 考えてみたことも無かった」

勇者「戦いは喧嘩とは違う。 柔軟に頭を使わねえとな?」

女騎士「分かった。 しばらくこれを練習してみる」

女騎士「……付き合ってもらえるか?」

勇者「もちろんだぜ? その代わりあとでご褒美くれな?」


…………………………………………


女騎士「はぁっ……はぁっ……」

勇者「よし、こんなもんでいいだろ。 お疲れ女騎士」

女騎士「……ありがとう、ございました……」フラ

勇者「……っ!」


糸が切れた人形のようにフラっと力なく倒れる女騎士
慌てて受け止め、その真っ白になった顔を見て後悔の念を覚える


勇者「悪い女騎士。 無茶させ過ぎちまったな」

女騎士「……いや、私がやってくれと頼んだんだ。 すまない身体に力が入らなくてな」


女騎士を抱きしめる形のまま、そのまま息を整えさせる
まっすぐに癖一つなく綺麗に伸びたブロンズの髪を優しく撫で、お疲れ様と声をかけた


女騎士「すまないな汗臭いだろ」

勇者「いや? んなことねえよ」

女騎士「ば、ばか! そんなところを嗅ぐな!」


俺の胸を強く押して離れる女騎士
自然と見つめ合い、そのまま再び俺の胸へと顔をうずめてくる


女騎士「もう少し抱きしめろ」

勇者「……はい」

女騎士「頭も撫でろ」

勇者「……俺は下僕かなにかか」

女騎士「下僕にそんなことさせるわけないだろ」


俺の背にがしっとしがみつくように手をまわし、抱きついてくる女騎士
上腹部に感じる柔らかなふたつの感触に心中穏やかではない


女騎士「……剣の修行、頑張ったぞ」

勇者「あぁ、そうだな」

女騎士「だから今はいっぱい甘やかしてくれるか?」

勇者「おう。 なんでも言うこと聞いてやるぞ」

女騎士「本当か?」

勇者「あぁ。 今だけはお姫様扱いだ」

女騎士「ふふ、そうか。 なら…… 耳を貸せ」

勇者「あぁん?」


言われた通りに抱きしめたまま少し身をかがめ、耳を貸す


女騎士「はむっ…」

勇者「うぉわ!!?」


女騎士の唇が優しく俺の耳を甘噛みした
あまりの出来事に驚いて思わず逃げてしまう


女騎士「こら、逃げるな」

勇者「びっくりしたわ! なにすんだよ」

女騎士「……なんでも言うことをきくっていったじゃないか」

勇者「えぇー……」

女騎士「ほら、もう一回抱きしめろ」

もうABCのBにいっていいんじゃないか?

まずはAからでしょ

>>296
Aしていなかったけ?>>200
まあ、AしてBした方が自然だけど
安価下


女騎士「勇者の心臓バクバクいってる」

勇者「誰かさんがいきなり耳を噛んできたからな」


さっきのようにギュっと抱きしめ合い、身体の密着していない部分が無いんじゃないかと思うほどに身体を重ね合う
そのせいで俺がドキマギしてるのがバレちまったけど。


女騎士「ドキドキしただろ?」

勇者「あんまり男をその気にさせんじゃねえよ。 どうなっても知らねえぞ」

女騎士「それは困るな」

女騎士「私は自分からしたいタイプなんだ」

勇者「……は?」


女騎士の顔を見ようとした瞬間、唇を前のようにいきなり奪われる
今度は少し強く押しつけられ、そして長い時間唇を重ね合った

柔らかく少し湿った唇から女騎士の吐息を感じる
キスはこんなに気持ちよかったのかと思うほどに、頭の中まで蕩けてしまいそうだった

30秒ほどはお互い目をつむり、キスをしていただろうか
名残惜しそうに離れていく唇に、なんだか切なさを覚える


女騎士「……修行に付き合ってくれた礼だ」

勇者「お、おぅ?」

女騎士「ご褒美をくれとさっき言っただろう」

勇者「あぁ……そういや言ったな」

女騎士「はい、これでおしまい!」

女騎士「さぁ、帰ろう。 私もさすがに腹が減った」

勇者「そうだな」

女騎士「……なぁ宿まで手をつないでいきたい」

勇者「それはお姫様のお願いか?」

女騎士「残念、私からの命令だ」

勇者「へいへい」


酒を飲んで大騒ぎしているエルフと、うるさそうに帽子を深く被りお茶をすすっていた魔法使いと合流し飯を食った後それぞれの部屋に戻る

なんとその飯屋で隣にいたおっさんによると村の外れに天然の温泉があるそうで、そこに今からみんなでいってみようということになり準備をしているのだ


勇者「つってもタオル持っていくだけだしな」


身体を清めるだけなら『清』の文字を使えば汚れなどさっぱりと消え去るのだ
日常生活の中でも便利な能力

野宿で身体が洗えない女性陣たちから大好評の能力だった


勇者「おーいお前らそろそろ準備出来たか?」

エルフ「ちょっと待ってー!」

女騎士「少し着替えたい。 すぐにいく」

魔法使い「……まだ」


それぞれの部屋のドアの奥から聞こえてくる声に思わずため息が出る


勇者「なんで女ってこんなに準備に時間かかんだよ」


エルフ「温泉♪ 温泉♪」

魔法使い「……楽しみ」


風呂とはまた違った趣がある温泉に皆心を弾ませる
エルフなんかスキップしてるしな

453歳でも案外子供っぽいものだ
むしろ18歳の女騎士の方が大人びている辺り、大人になるのに歳の数は案外関係ないのかもしれない


しばらく歩くこと話に聞いた温泉にたどり着いた
立て札がかけられており、男性は左に、女性は右に進めとのことでそれぞれ左右に分かれて入っていく


申し訳程度の小屋が作られた脱衣所に服を脱ぎ捨て、いざ温泉に入る


勇者「あ゛あ゛あ゛あ゛~~!!」


誰も他に人がいないからというのもあるが、魔物との戦闘、女騎士との修行で疲労がたまっていたせいか自然とおっさんくさい声が出てしまう
少し熱めの湯温だが、肌を包み込むようなしっとりとした成分のおかげかかなり気持ちが良い

これはきっとお肌もつるつるになるだろうし、なんとなく若ければ美人だっただろう女性が村に多いのも納得出来る


顔だけを出し、全身を湯に浸けて「あー」と言ってしばらくすると、立て付けられた壁の奥から魔法使いたちの声がしてきた


エルフ「わぁー! 温泉だよ温泉!」

女騎士「おぉ、風情があるな!」

魔法使い「……入ろ?」


女騎士「結構熱いな」

エルフ「えぇそうかなー? これくらいがちょうどいいと思うよ?」

魔法使い「……暖かい」

エルフ「わっ、お湯に浸かった肌が赤くなってる」

女騎士「本当だな。 魔法使いなんか肌が真っ白だからすごいぞ」

魔法使い「……真っ赤」

エルフ「あ! っていうか魔法使いの肌すっごい綺麗だねー? すべすべだし」

女騎士「本当だな。 絹みたいな肌だ。 ほっぺもかなりもちもちで気持ちいい」

エルフ「あはは本当だ! お餅みたい」

魔法使い「……私のほっぺは食べられない」

女騎士「雪のように真っ白で綺麗な肌だなー羨ましいぞ」

エルフ「おっぱいも柔らかい! すごいマシュマロ!」

魔法使い「……ちょっと、どこ触ってんの」

女騎士「! すごいな! こんな柔らかいのか」

魔法使い「……女騎士もやめて! 自分の触ればいい」

女騎士「私か? 私のは柔らかくないからな」

エルフ「でも女騎士すっごい巨乳だよね。 後で顔うずめていい?」

女騎士「そんな大袈裟な。 大きいと垂れるというしな、肩もこるしあまりいいことはないぞ」

魔法使い「……私への嫌味にしか聞こえない」

女騎士「そんなことないだろう? 魔法使いもこれからだぞ」

魔法使い「……私と女騎士1歳しか違わない」


女騎士「さて、エルフは?」

エルフ「へ? 私?」

魔法使い「……人のを散々揉んだ罪は重い。 大人しくするべき」

女騎士「さぁ、私に全てを見せてみろ? 気持ちよくしてやるぞ?」

エルフ「ちょっとやらしいよ女騎士。 見せるの、恥ずかしいね」

女騎士「おぉ…!」

魔法使い「……わぁ、綺麗な形」

エルフ「えへへ、ありがと。 結構自分でも形いいと思ってるんだ」

女騎士「……くっ! 大きすぎず小さくなく! 形がいいなんて最高じゃないか!」

女騎士「このっ! こうしてやる!」

エルフ「きゃ、やぁ! やめて女騎士、そんな揉まないでよー!」

魔法使い「……私もせめてそんなに形が良ければ」

エルフ「ちょ、やだ! 変な感じする!」

女騎士「なんだ? 感度もいいときたか…… これは男泣かせな奴だ」

エルフ「あはは! やめて! くすぐったいんだってばー!」


勇者「…………」

勇者「一人寂しいんだけど」

てっきりぼっきしているかと思ってた


壁の向こうは楽園

一糸まとわぬ姿の乙女たちが互いの胸を揉んでいるというのに俺は一体何をしているのか

湯に浮かび、むくむくと大きくなった息子を湯から浮かし、離島! などといってくだらない遊びをしている自分を殺したくなる


どうするか>>307

①大人しく離島遊びを続けてる

②レッツゴー覗き見女湯

③『化』を使い女体化で合法女湯

④自由安価

再安価>>310

『透』を使って透視か透明になった女湯に潜入

安価取っちゃったけど、悪くないよね?
3はこの勇者だと何か失言してバレそうだと思ってさ…

問題は誤字をそのまま使われるかどうかだな

>>313
誤字ってどこ?透視の透って間違っているの?


※『透』では身体がぼんやりと透けるだけの効果だと考えているので、安価一部変更して『透明』でいきます



こんなことをしている場合ではない
今すぐそこに秘密の花園があるというのに突撃しなくてどうする?


書いた文字は『透明』
二文字でかなりの魔力を消費するがなりふり構っている場合ではない

身体が綺麗に透け、手を目の前にかざしても全く視認が出来ない完璧な透明人間となった


勇者「すげぇじゃんこれ何でも悪用出来るぜ」


素っ裸のままだが関係ない
すぐに湯から出て、脱衣所を抜け、女は右と書かれた札を通り抜ける

やはり同じように申し訳程度の粗末な作りの小屋があり、そこには皆が脱いだ服が綺麗に畳まれている

ふむ?

この服の中にはさっきまで履いていたパンツやブラがあるのでは?


そう考え俺はごそごそと魔法使いの服が入った籠を漁る

そして見つけたパンツをそっと広げ、俺は女神に感謝の祈りを捧げる

おぉ神よ……このような宝の許へと私を導き下さり感謝致します

では、頂きます


すううううううううううはああああああああ


深い深い深呼吸をし、パンツの香りを味わう

うん。 無臭。

つまんねえなおい

と思いながらも最後に恥部が触れていたであろうクロッチという部分にキスをし、俺は脱衣所を通りぬけた

えっ?二文字もいけるの?


ついに、ついにきたか幻の秘湯、女湯


そこは湯気が立ち上り、人影が3人見えた
だが熱い熱い湯から立ち上る湯気は凄まじく、俺が立っているところが風下となっているのか、その大量の湯気がこちらに流れてくる


くっ、湯気のせいでよく見えないぞ!!

これはかなりの接近をしなければならなそうで、足音をたてないように慎重に、慎重に近づく

最高の楽園まであと5メートルほどだろうか

許されるなら俺もみんなのおっぱいを揉みたい!!

内容的に透明になって侵入だったけど、一文字だと透明になりきれないから意図を汲み取って2文字にしたんじゃね?

>>318
この場合は『隠』とかにして方がよかったのかな?
ちょっと力のレベルがわからないな……『動』と書いたら動物になれるのか?それとも違う意味に解釈されるのか?
文字の効果は誰かが判断しているのか勇者の解釈次第なのか……
安価下


エルフ「あれ? なんか足音がしない?」


しまったぁぁぁぁぁぁ!!
エルフは耳がいいということを忘れていたあぁぁぁぁぁ!!!

いくら俺が足音に気をつけていたとしてもそれはあくまで人間相手の話
エルフの特徴であるその大きな耳は小さな物音すらも聞き逃すことは無かった


やばい! どうするか!?
逃げるか!? いや突き進むか!?


女騎士「足音? 聞こえないぞ」

エルフ「……気のせいだったのかな? 今は聞こえないや」


あぶねえええええええ
もう少しでエルフにバレそうにあんるところだった!!

もう少し、もう少し慎重にいこう
なにか大きな物音や話声がある時にゆっくりと進むんだ


魔法使い「……なんだか魔力の流れを感じる」


へ? 魔力の流れ?


魔法使い「……誰かが魔法か何かを使っているみたい」

エルフ「魔法?」


まずいいいい!!!!
文字能力とはいえこれも魔法の一種!
魔法使いとなると近場の魔力の流れまで分かるのかああああああぬかったああああああ


女騎士「どんな魔法だ?」

魔法使い「……そこまでは分からないけど、ジリジリとした……なんていうか攻撃的な魔法ではなくてずっと発動しているようなタイプの魔法な感じ」

エルフ「ずっと発動している魔法ってどんなだろう?」

魔法使い「……分からない。 でも近くに何かがある」


やっべえええええええどうしよう!!
せっかく足を止めてエルフをやり過ごすことが出来そうだったのに今度は魔法使いかああああああ
やばい! いよいよヤバい!!

『虫』と文字書いて虫を生み出して注意を逸らそう(提案)



女騎士「なにかがある、というのは間違いないんだな?」

エルフ「多分」

魔法使い「……おそらく」

女騎士「分かった」


水から出たのか、激しく水面を乱す音が聞こえる
女騎士がなにをしようというのか全く見当もつかないがかなりヤバい様子である

ヤバいしか言えないくらい俺の頭もヤバい


女騎士「ふんっ!!!」


女騎士のスピードを活かした蹴りがブォンと大きな音を立てる
するとその蹴圧であっという間に湯気がどこかへと飛んで行った


み、見えた…!
風呂に入る2人の女と、足を伸ばし、こちらを見ている女騎士


だがなぜだ……なぜみんな……

タオルをしているんだ……!!!


膝から崩れ落ちそうになるのをグッと堪える
だが涙は、止められない


女騎士「……なんかあそこから湯気が立ってないか?」

魔法使い「……本当だ」

エルフ「……なんだろうあれ」


え? 湯気?

よく自分の身体の周りをよく見てみる
するとなんと自分の全身から湯気が漂っているではないか!

そうか、さっきまで俺も風呂に入って暖まっていたから!! 身体から湯気がああああああ!!!


女騎士「……調べてみよう」


ズンズンと音を立ててもおかしくない足取りで迫りくる女騎士
そして奴はこともあろうことに、いきなり足蹴りをかましてきた


勇者「ひっ!?」

女騎士「ん!? なにか聞こえたぞ!


やばいやばいやばい!! もう逃げないとかなりヤバい!!

覗きなど諦めて一直線に出口に向かって走る

女騎士も追って来るがタオルで全身を包んでいることもあり、スピードが出ないのだろう


脱衣所を抜け、札を抜け、そして男湯へと戻り湯にダイブした


やっべー死ぬかと思った
人生最後の場所が風呂とか笑えねえ


壁越しに女共の声が聞こえてくる


女騎士「何だった今の」

エルフ「でも最後のあれ、人が走ってる足音だったよね」

女騎士「目に見えない誰かがここにいたということか?」

魔法使い「更に言えば透明化か私たちに認識されないようにする魔法を使って隠れていた人がいる、ということ」

女騎士「…………」

エルフ「……こ、こわい」

魔法使い「…………」

女騎士「すぐに出よう。 ここは危険かもしれない」

エルフ「えぇ、そうね…… 気味が悪いわ」

魔法使い「…………」


魔法使い「……あの魔法と声は……」


休憩します

基本的に文字能力は文字の意味と、勇者が頭の中で行うイメージを基に具現化する力と考えています
その具現化するための力は1文字<2文字であり、簡単なものであれば1文字で具現化出来ますが難しいものや効果を更に高めたい時には2文字を使います

今回の場合、勇者が頭の中で透明人間になるのをイメージしても『透』の一文字では身体が透ける程度の効果しか得られないと考えたため、補完して『透明』にしました

また文字の能力が発動中や発動後の時間制限などは設けていませんが、文字能力を発動する際には指先が輝いた状態で文字を書かなければならないため、そんなことをしたらみんなに見つかったり、特に魔法使いには感知されると思い追加の文字能力は発動させませんでした

文字能力使ってるの見られたら隠れていた意味がなくなってしまいますからね

うーん…やっぱ『隠』にすればばれなかった可能性もあるなぁ……
『隠』なら魔翌力隠せたかもしれないし

無理に自由安価取らなくても良かったんだぞ
「化」でもいいじゃない

>>331
魔翌力で魔法使いにばれた可能性もあった

ゴシック真剣、めだかの誤字能力者、夜桜四重奏の五十音ことはの能力(これは言霊だけど)とか。
俺はこれくらい


勇者「なんか温泉で結局疲れた……」

勇者「女共の裸体は見れねえしあいつらにはバレそうになるし温泉なんてもうコリゴリだー!!」

勇者「……はぁもう寝ようかな」

勇者「いつまでたっても息子シコシコライフからは抜けだせねえしよ」

勇者「やってらんねえぜ全く」


秘蔵のエッチ絵コレクションをバックから取り出そうとした時、部屋にノックの音が響く


勇者「誰よこんな時間に」

勇者「っていうか俺のシコシコタイムを邪魔するとはいい度胸だぜ」


忌わしげにドアを見、寝ていることにして出るのをやめようかと悩んでいると再度ノックされる


勇者「あーはいはい分かりましたよ。 今開けますから」


ガチャ

ドアを開けるとそこには……>>342


>>342
①魔法使いがいた

②魔法使いが立っていた

③魔法使いが寝間着で立っていた

④自由安価

3人とも来ていた

自由安価廃止もまったなし


そこには俺の連れの3人が立っていた

状況が掴めず一瞬固まる俺に「邪魔するぞ」とだけ声をかけられ部屋にずかずかと入ってくる3人


勇者「え、なに? みんなして何事?」

魔法使い「……勇者、折り入って話がある」

勇者「話?」

魔法使い「…………」コクリ

女騎士「包み隠さず正直に話すんだ」

エルフ「隠し事はなしだからね?」

勇者「な、なんだよ……」


話の内容とは? >>346

①温泉のこと

②暴露パーティの開催

③自由安価



※文字能力の強化についてですが、現状2文字で書ける能力が強化される予定はありません
文字数を増加させることは考えにはあるのですが2文字を駆使して状況をなんとかするのも楽しいかなとも思っているので、文字数を増やしていくかどうかは検討中です

1

ハーレムを目指すスレで全員呼んじゃいかんのか


エルフ「その、さっきの温泉のことなんだけど」

勇者「……」ゴクリ

女騎士「何か知っていることはないか?」

勇者「な、なにかってなんだよ」

魔法使い「……私たちの所に魔法を使った何者かが侵入した」

勇者「……あぁ、そう言ってたな」

エルフ「勇者は、なにか知らない?」

勇者「…………」


や、やばい! この状況はヤバすぎる!!

もし嘘を言えば見破られるかもしれない! それが嘘だなんてバレた日には俺はお終いだ!!
しかし真実を言ったところでどうなる!? 俺の信頼度はガタ落ちだぞ!?

まさか誰ともヤる前にこんなことになるなんて思わなかったぞくそ!!

ど、どうする!? >>349


>>349

①文字能力を駆使してなんとかする

②真実を話す

③自由安価

これが通るなら贔屓じゃないキャラ以外のとき自由安価でイベント潰しに使えるし
そもそもハーレム目指しててもハーレムの中で個別で絡みをみたい俺みたいなのもいる

>>347
順序というものがあってね……いきなり全員呼ぶのはどうかなぁ…魔法使いの固定イベントぽかったのに…

再安価
>>354

2


勇者「…………」

女騎士「……私たちがなぜお前の部屋にきたか言った方が良いか?」

勇者「……」コク

エルフ「まず、最初にね足音がしたの」

エルフ「誰もいないはずのお風呂場からヒタヒタってね」

エルフ「それが……勇者の歩き方みたいな足音だった」


お前人の足音聞き分けられんのかー!!


魔法使い「……私もピンときた」

魔法使い「……明らかに魔法を使っている何かがそこにいた」

魔法使い「……確証は持てなかった。 透明になるための魔法は確かに存在する」

魔法使い「……でもそれをそんな簡単に使いこなせる人がいるとは考えにくい」

魔法使い「……でも唯一私たちの中でなんでも思い通りの魔法が使える人がいる」


こいつ魔法の知識があるから逆に疑われやすいー!! なんてこったー!!

どっちかで魔法使い専用イベント作らないとな
……どっかの誰かさんのおかげで
安価下


女騎士「私も思い当ったことがある」

女騎士「そのなにかがある場所に蹴りをいれた時、そのなにかは回避をした」

女騎士「それは、まるでさっきまで一緒に稽古をしていた勇者のような身のこなし方だった」

魔法使い「……女騎士の蹴りを避けた時も、勇者のような声がした」

魔法使い「……勇者の声は低くて好きだから。 多分私は間違えない」

エルフ「他にもね、そのなにかが逃げ去った後、隣の男湯の方からジャバーンって人が飛び込むような音がしたの」

エルフ「さっき帰り道で勇者、言ってたよね? 男湯には自分以外はいなかったって」

エルフ「……それっておかしくないかなって」


女騎士「なぁ勇者。 正直に話してくれ」

エルフ「私たちだって仲間を疑いたくないの。 でも考えれば考えるほど、勇者以外に考えられない」

魔法使い「……私たちは勇者を信じてる」

勇者「…………」ゴクリ

勇者「分かった…… 正直に話す」

女騎士「あぁ」

エルフ「ありがとう勇者」

魔法使い「…………」

勇者「……女湯にいたそれは」

勇者「俺だ」

女騎士「…………」

エルフ「…………」

魔法使い「…………」


エルフ「はぁーなんだー良かったー」

勇者「……は?」

女騎士「もし勇者じゃなかったらどうしようかと思ったぞ」

勇者「……へ?」

魔法使い「……勇者じゃなかったらそれはかなり危険な存在。 私たちはいつ不意打ちされてもおかしくなかった」

魔法使い「だから、勇者で安心した」

勇者「お、おぅ…?」

エルフ「でも! 女湯覗くなんてサイテーだからね!」

女騎士「そうだぞ。 たまたま私たちだけでまだ良かったが。 他に客がいたらどうする気だ」

勇者「は、はい」

魔法使い「……ばか勇者」

エルフ「サイテーだけど、ちゃんと正直に話してくれたしね」

女騎士「根っこからのクズ野郎じゃなくてよかったよ」

魔法使い「…………」コク

勇者「お、お前ら…… 俺を許してくれるのか?」

エルフ「なんかもう怒る気もなくなっちゃったよ」

魔法使い「……怒りよりも安心の方が大きい」

女騎士「ま、明日の食事を奢ってくれたら許してやろう」

エルフ「次はないんだからね! 分かった?」

勇者「お、おう! なんでも好きなもの食え!」

エルフ「ふふ、やったー!」

魔法使い「……ドラキーの丸焼きがおいしそうだった」

女騎士「私はあと服も買ってもらおうか」


女騎士「じゃあ私たち部屋に帰るから」

魔法使い「……明日おいしいものみんなで一緒に食べよ」

エルフ「もう悪いことにその能力使ったらダメだよ?」

勇者「あぁ、おやすみみんな」

>>363「ちょっと勇者と二人で少し話したいから私残るね」


誰か>>363
①女騎士

②エルフ

③魔法使い


※自由安価はいきなり話が飛びますがそれはそれで楽しいと1は思っています
なので喧嘩はせず仲良くお願いします

3


勇者「あぁ、おやすみみんな」

魔法使い「……私は少し勇者と2人で話がしたい。 2人は部屋に戻ってて」

女騎士「ん? そうか分かった」

エルフ「ちょっと勇者? 魔法使いに変なことしたら許さないんだからね?」

勇者「しねーよ!!」


たぶん


女騎士「じゃあおやすみ」

エルフ「おやすみなさい二人とも」

勇者「おぅ」

魔法使い「……おやすみなさい」


部屋のドアが閉じ、完全に二人っきりになる
寝間着の魔法使いと二人っきりで座ってると、少し期待してしまうのは男の性だろう


魔法使い「……ばか勇者」

勇者「なんだよいきなり……」


魔法使い「……私のパンツになにしたの」

勇者「え゛」

魔法使い「……やっぱりなにかした?」

勇者「あぁーいやー? なにもしてないぞーあはは?」

魔法使い「……うそ。 微かだけど私のパンツに勇者の魔力が付着していた」

勇者「えー…… そんなこと分かるのお前」

魔法使い「…………」ジー

勇者「えっと……その……嗅ぎました」

魔法使い「……!?」


ここまで驚いた、いや表情がゴロっと変わった魔法使いを見たのは初めてかもしれない
目がまん丸に開き、どこか猫っぽさを感じる
まぁ猫なら毛が逆立ってそうな気がしなくもないが


魔法使い「……はぁ。 信じられない」

勇者「ご、ごめんて」

魔法使い「……なんでそんなことしたの」

勇者「つ、つい…… 魔法使いの服があるのを見つけて……」

勇者「……やってしまいました」

魔法使い「…………」

魔法使い「……やったのは私のだけ?」

勇者「はい、そうです」

魔法使い「……本当に?」

勇者「はい、本当です」

魔法使い「…………」

魔法使い「……なら許す」

魔法使い「……なんでそんなことをしたのか理解出来ない」

勇者「まぁそこに好きな子のパンツがあったらねぇ? 嗅ぐのが男ってもんでしょ」

魔法使い「……調子いいんだから」


トコトコと近づいてきて、そのままぽふっ、と俺の胸に抱きついてくる魔法使い
突然抱きつかれて童貞の俺は何も出来ずに固まり、手が宙を仰いで行き場が無くなってしまう


魔法使い「……私の匂いで我慢して」

勇者「はい?」

魔法使い「……下着の匂いを嗅ぐのはだめ。 もちろん他の人のも」

魔法使い「……でも私の匂いならたくさん嗅いでもいい」


そうして俺の膝の上に乗っかり、ぴったりとくっつく魔法使い
意外と積極的なことをしてきてかなりびっくりである

魔法使いの言葉に甘えるようにその小さな身体を抱き抱え、うなじの匂いを嗅ぐ

暖かい、でもどこか優しそうな香りがする。 なんとも魔法使いらしい匂いだなと感じた


魔法使い「……くすぐったい」

勇者「嗅いでもいいって言ったじゃん」

魔法使い「……くすぐったくしちゃやだ」


くねくねと身を捩り、俺を抱きしめていた手に力が入る

俺もそれに応えるかのように魔法使いを抱きしめる腕に力を少し強くいれた


これから魔法使いと……>>373


>>373

①エッチする

②一緒に寝る(エッチなし

③エッチ以前の前戯までする

④自由安価

3


魔法使い「……んっ」


魔法使いの腰に手をまわし、抱き寄せながらキスをする
小柄な魔法使いは頸部を伸展させ上から覆われているような姿勢になっているのがまた欲情をそそる

少し息が苦しいのか。 それとも身を焦がしているのか。 魔法使いが俺の腕の中でもじもじと身悶えする


唇を割り、舌を絡ませる
くちゅくちゅと水音を立てながら互いの舌を舐め合う

それは舌だけにとどまらず、歯茎や前歯をなぞり、これでもかと口内を蹂躙する


魔法使い「……んっ、はむっ」

勇者「もっと力、抜け?」


必死に舌を動かす魔法使いに身体と、そして舌の力を抜くように声をかける
強張っていた全身から力がスゥっと抜け、腕の中に小さくその身体が収まった

そして余計な力が抜け、キスの快感が大きく感じられるようになったのか、その可愛らしい顔は紅潮していた


キスの仕方にも慣れたのか、魔法使いの方から俺の唇を奪われる
息継ぎのように口を離し、見つめ合ってからの無言のキス

魔法使いの方から俺の身体を引き寄せ、そして俺の唇を求めたのだ

まるで乳飲み子のように唇に吸いつき、舌先が割れ目をなぞり続ける


閉じた瞼から涙が流れ、その上気した頬を濡らした


勇者「泣いてるのか?」

魔法使い「……違うの」

魔法使い「……勇者とキスしてるのがうれしくて」


涙を流しながらはにかむ魔法使いに仕返しと言わんばかりに唇を重ねる
前歯を舐めつくし、舌を絡め、歯の裏側までも味わう

唇を離しても舌は絡めたまま、そしてお互いの目を見つめ合いながら2人は互いの温もりを確かめ合った

あとはキスしてないのエルフだけだな

>>377
そもそも絡みが少ないからね
自由安価で増やさないと


魔法使い「……ゆうしゃ」


キスをしたまま消え入りそうな声で紡がれた言葉はまるで頭を真っ白にする麻薬のようだった

ただ名前を呼ばれただけで俺は喜んでしまっている。 キスをする舌をさらに情熱的に動かし、煽情的な気を煽る


魔法使い「もっと、強く抱きしめて…?」

勇者「あぁ」


言われた通りに俺は彼女の肩と背に両腕をまわす
肌を密着させながら、甘えた声でおねだりをしてきた魔法使いに従うように強く、強く抱きしめる


魔法使い「……っ!」


苦しそうに一瞬呻くも魔法使いはその口を休めることは無く求め続けながら、悶える

長い長いキスの間に彼女は無意識に胸を、腰を俺にすりつけてくる
それに呼応するかのように俺も硬くなった下腹部を彼女に押し付け合った


ちょっと疲れたので休憩します
エロって書くの疲れるんです


魔法使い「……ぷはっ」

長い長いキスを終え、口を離すと、顔を蕩けさせた魔法使いがふぅと長い息をつく
キスの余韻に浸っているのか、お互いの唾液でビチャビチャになった唇に人差し指を滑らせ、俺の顔を覗きこむ
まん丸な瞳で覗きこまれ、以前はその顔の近さからドギマギもさせられたが、今では心おきなくキスが出来る
そうしてお互いの口をついばむように三度キスを重ねた


魔法使い「……わっ!」


小さな身体を所謂お姫様抱っこをして抱きかかえ、ベッドに横にさせる
これからなにをされるのか、想像がつくのか、魔法使いはごくりと生唾を飲みこちらを見つめる


勇者「……すげぇんだけど。 俺のズボン濡れてる」

魔法使い「……!!?」


右太腿ほどについた染み
それは先ほどまで魔法使いがキスをしながら座っていたところだ


魔法使い「……やだ、恥ずかしい」


茹で蛸のように耳まで真っ赤にし枕に顔をうずめる
そこまで濡れてくれたのがうれしくて、俺は興奮するというより魔法使いを愛おしく感じる

彼女に覆いかぶさるように顔を近づけ、今日何度目かのキスをしながら彼女の寝衣に手をかけた


魔法使いが着ていた寝間着はワンピースタイプのもの
その裾をたくし上げると、太腿まで愛液に濡れた真っ白のパンツが姿を現した


勇者「魔法使い」

魔法使い「……勇者」


互いの名前を呼ぶのみで、それ以外の言葉は交わさない
下着に手をかけると抵抗なく彼女は腰を浮かせる。 そのままするりと下着を脱がせると、薄い陰毛に覆われた恥部が姿を現せた


初めて目にした秘部に俺の視線は釘づけになっていた
既に溢れた蜜は尻や脚にまで伝い媚薬のような甘い香りを漂わせる

気付けば蜜溢れるその割れ目をむしゃぶりついていた


魔法使い「ひゃあ! 勇者! いきなり…激し!!」


鎮まり返っていた部屋にびちゃびちゃと水音が響き渡る
左右の陰唇を伸ばすように舐めまわし、膣口から陰核へと舌を上にすくい上げる


魔法使い「ああぅっ! そこ…きもち、……いい!」


普段の口数が少ない魔法使いからは想像がつかないほどの甘ったるい声は俺の脳内を大きく揺さぶる
正常な思考など出来はせず、ただ彼女の嬌声を求めて舌を這いずり廻らせた


魔法使い「……あぁもうだめっ! ……頭真っ白になっちゃう!」


びくびくと身体を跳ねさせながら、止めどなく愛液を撒き散らして魔法使いは乱れる
声を抑えることなど毛ほども頭になく、ただただ獣のように喘いでいた


魔法使い「い、いや…! こんな、こんな……おかしくなっちゃう!!」


絶叫のように響かせた声が耳に抜けた後、彼女はグッと息をするのを堪える
津波のように怒涛の勢いで迫る快感に歯を食いしばって耐え、全身に緊張が走る


秘部全体を大きく舐めるようにしていた舌を、クリトリスを中心に弾くように舌を小刻みに動かす


魔法使い「あっ… ああぁぁぁぁッ!」


びくんっと大きく痙攣し彼女は絶頂する
それでも最後まで達せられるように舌の動きは止めない
すると先ほどの雷に打たれたような痙攣が2、3度起き、魔法使いは身体をベッドに投げ出した


絶頂したと同時に文字通り溢れだした愛液を舐め取る
その刺激で彼女はビクンと身体を跳ねさせ、肩で息をしながらまたも喘ぐ


魔法使い「勇者、や…… 啜っちゃっだめ……!」


彼女の声に返事は返さない
彼女の懇願に逆らうように、むしろ更に羞恥を煽るようにわざと音を立てて蜜をすする


魔法使い「……お、音…! はずかし…いっ!」


熱く、そしてほぐれトロトロになった膣口へ中指をゆっくりと侵入させる

まだ初体験を済ませていないだろう異常に狭く、キツイ入口を指の腹が通り抜けた


魔法使い「あぁんっ!! きもちいいっ!!」


指の根元まで膣が飲み込んだ時には既に愛液が手首まで垂れ進んできていた
ゆっくりと、指の腹でノックするように第一関節を曲げるとザラザラとした突起物のようなモノを感じる

愛液をすすりながら指をゆっくりと押すように動かすたびに魔法使いは身をよじり雄叫びをあげた


魔法使い「もうだめっ! 本当にっ…死んじゃうっ!!」


蜜を啜られる度に身をよじり、指で蹂躙される度に膣内はうねりさらに快感を求める
言葉とは裏腹に快感を楽しむ身体、そのいやらしい魔法使いの中の人間としての原始的な欲求がさらに膨れ上がる



魔法使い「またっ…またイっちゃう!!」

魔法使い「もっと! もっと気持ちっ… よくして…?」


望まれて言わされたわけではない魔法使いの本心からのその言葉に俺の心臓は高鳴る

彼女の声をもっと聞きたい
彼女の媚態をもっと見たい
彼女をもっともっともっと乱れさせたい

そんな男としての欲望が溢れだした






魔法使い「~~~~っ!!」


声にならない声をあげ、よだれも気にせず必死に空気を吸いこもうと喘ぐ
耐えきれない快感が全身を駆け巡り、意図しない筋収縮を引き起こし全身が痙攣する


魔法使い「うっ…ぁ……あぁ……」


ぷつりと意識を手放した彼女はだらしなく呻き、不随的に身体を時折跳ねさせる

汗なのか愛液なのか唾液なのか
その全てを漏れさせた彼女はぐったりと寝そべり、その肢体は力なく投げ出されていた


そのまま気を失い、眠りに落ちてしまった魔法使い

どうするか


>>402

①一緒に眠る

②起こす(行為続行)

③自由安価

意識のない魔法使いにキスやクンニなど前戯を続ける


魔法使い「ぁ……ぅ……」


意識がない魔法使いの恥部に再び舌を這わせる
舐めあげる度に腰が跳ね上がる
やはりだらしなく流れ出る愛液を舌ですくい、その甘い蜜を味わう


気付けばシーツがぐっしょりと濡れているのが目に入り、それまで熱に浮かれていた頭の中が急激に冷えていく


勇者「やりすぎたな……」

魔法使い「すぅ……すぅ……」

勇者「ごめんないきなり驚いただろ?」


すやすやと寝息を立てている魔法使いにキスをし、足を閉じることも出来ずにいた彼女の体勢を整える
汗で冷えないよう布団を身体にかけ、その小さな唇に口づけをする


勇者「おやすみ魔法使い」


一緒の布団に入り、身体を密着させるように抱きしめ、横になる
胸の中で彼女は無意識モゾモゾと頬を胸板に押し付けてくる
その細く柔らかい銀髪を撫でながら俺も眠りの深みに落ちて行った


ごめんなさいちょっと用事が出来たので前戯というほどのことせずに終わります

更新は3、4日後になります


深い深い意識の底からの這い出るように覚醒した
疲労の限界を超えた後にある、身体が鉛のように重たいわけではない

昨晩の慣れないどころか初めての出来事での精神的な疲弊は予想以上に大きかった

横で気持ちよさそうな寝息をたてて眠る彼女は俺の腕に抱きついて離れることが出来ない
昨晩の乱れ、よがる魔法使いとは別人のように穏やかで落ちついた様子だった


ふと、そういえば昨日彼女たちが風呂で魔法使いの頬は気持ちが良いと話をしていたのを思い出す
真っ白い肌の中にチークを塗ったような淡いピンクの頬を指でつつく


魔法使い「んぅ……んっ……」


寝ぼけながら呻くその様子が楽しくて、起こさない程度に頬の触感を楽しむ
なるほど、確かに吸いつくように魔法使いの頬は気持ちが良い。 突きたての餅のような柔らかさと、しかし若いハリと弾力のある肌をしている


勇者「楽しい」


そうしてしばらく頬と、またそれ以外の様々な体中の肌をつついて楽しんだ




魔法使い「……ん」

魔法使い「んー……」


まさに寝ぼけ眼というに相応しいぼんやりと焦点が合わないうつろな目が開く
夢見心地でゆっくりとその意識が覚醒してくるのを待つ

だが彼女にとって普段とは違うなにかがあった


魔法使い「…………」

魔法使い「……ふぁぁ…!」


目の前にはこちらをじっと覗きこむ一人の男がいた


勇者「おはよう魔法使い」

魔法使い「…………」


一瞬にして顔を真っ赤にするその様子はタコを熱湯にいれた時よりも早かっただろう
頭の先まで布団を被り、目の前の現実から逃避する

今目の前にいたのは自分が恋する一人の男
そんな彼に寝顔どころか、寝ぼけた様子までまじまじと見られていたのだ。 乙女として恥ずかしくないわけがない

そしてなにより自分は昨晩、彼との甘い甘いキスで股を濡らし、彼の指と口で何度も絶頂させられてしまったのだ
その時の快感を思いだし下腹部がジンジンと熱くなるが、その時の自分でありながら自分ではない狂った獣の如き醜態を思いだし身悶える


勇者「……おーい」


布団をめくられ、顔を覗きこまれるが彼を凝視することが出来ない
ただただ恥ずかしかった

見せたこともない自分を曝け出してしまったのだ
普段の自分からは考えられないほどの昂ぶりには自分でも驚いた。 それに嫌われてしまったら…… 引かれてしまったら……
そう考えると恥ずかしさもあり、辛くもあり、不安でもある

顔が熱くなるのが自分でも分かる
そして目に涙が溜まるのが嫌でも分かる。 少しでも気を抜いたら溢れだしてしまいそうなほどの不安
初めてのことでの戸惑いはそれほどに大きかった


暖かく、愛を感じる口づけ
息が漏れないほど密着したふたつの唇はお互いの体温、そして愛を伝えあった

言葉は交わさずとも伝わる昨晩と何も変わらない思いに安堵した

そして抑えこんでいた不安、戸惑い、それらがまとめて弾けた

熱く頬を濡らす涙を彼は指で拭ってくれる
頭をそのゴツゴツとした手で不器用に撫でてくれる
どうしていいのか分からない私を腕で抱き寄せてくれる

私はこの人に嫌われていないという安心感と、好きでい続けていいんだという実感が胸を暖かくしてくれた
胸の中にすっぽりと収められ、温もりに包み込まれる中で「好き」と一言呟いた


>>443
①昨晩の続きを続行(内容安価)

②起きて1日を始める

③自由安価

3 女騎士の寝てる布団に潜り込む


俺の腕の中で魔法使いは再び眠りに落ちていく

正直俺もかなり眠いが尿意を催しトイレへと向かうべく、魔法使いを起こさないように慎重に離れる

部屋にも備え付けのトイレはあるのだが、なにしろトイレを流す音で魔法使いが目を覚ましてしまうかもしれないことを考え、わざわざロビーにあるトイレへと向かった



勇者「ふぁぁ……ねみぃ……」


あくびを噛み殺そうともせず用を足し終える

なんだかんだで昨日は抜いていないから朝も元気といえば元気なのだが、そんなことより今はまだ惰眠を貪りたい気分だった

半分寝ぼけながらもなんとか部屋の前まで到達しドアノブを引く
ベッドにはまだ彼女がすぅすぅと寝息を立てており、俺もその横にもぞもぞと入り込んだ

そして先ほどまでと同様、抱き枕のように彼女を抱き寄せ足を絡ませ、俺は眠りに……>>449


>>449
①眠りに……ついた

②眠りに……つこうとして抱いた主が女騎士であることに気がついた→なにをするか

③自由安価
 

1


勇者「おやすみ魔法使い」


眠っている彼女に声をかけ、意識を手放すと、何の抵抗もなくすぐに眠りの中へと落ちた


女騎士「ん……」


外もすっかり明るくなっただろう時間に目が覚める
先ほどトイレに行って水を飲んでから二度寝をしたから、結構な自今になっているかもしれないとぼんやりとした頭で考える

今日は昼まで自由行動だ
たまには昼前までぐっすりと寝てもいいかもしれないな、とらしくないことを考え、再び目を閉じる


しかしなんだか異様に体が重いのだ
寝すぎたからなどではない、まるでなにかに取り憑かれているのではないかと錯覚するほどに体に自由が利かない

慌てて体に力を入れ、その縛られるような重さから脱出を図る

内側からグッと力を入れるとそのしがらみは容易く消え去り、そしてドスンと床に重いものが落ちるような音がした


女騎士「え……勇者?」

勇者「いててて……なんだよ全く……」

女騎士「は、はぁ!? それはこっちのセリフだぞ!?」

勇者「あ? なんで女騎士がいるんだよ」

女騎士「だからそれこそこっちのセリフだ!」

女騎士「な、なぜ勇者は私のベッドにいた!」

勇者「は? 女騎士のベッド?」

女騎士「そうだ! 起きたら私に覆いかぶさるように……私を抱いていたのだぞ!?」


改めてその時の異様な光景を思い出し、顔を赤くする女騎士
胸を焦がす相手が一つのベッドで眠っており、更に自分を抱いて眠っていたのだ


勇者「はぁー? 女騎士を?」


俺も頭の中が混乱してくる
俺はたしかさっきトイレに行って帰って魔法使いと一緒にまた寝て……


勇者「って待てよ?」


俺の部屋は仲間の中で最も遠い奥の部屋だ
そして俺はロビーのトイレから帰ってきて……一番奥の部屋に入っただろうか?

寝ぼけていてよく覚えてないし……そしてベッドで魔法使いの顔を見た記憶がない


体中から冷たい汗が吹き出してくる
頭の中でけたたましいサイレンが鳴り響き、やばいと全身にやばいと信号を送っている

やばいやばいやばい!!
どうしよう!


ベッドの上で仁王立ちして俺を見下ろすこのボサボサの誇り高き騎士になんて声をかけたらいいんだ

恐る恐る顔をあげると、恐ろしい程に冷たい瞳で俺を見下していた
その眼を見て思わず下の床に視線を落としてしまう

やばい下手なことしたら殺される。

そう野生の勘が囁く



どうする? >>457
①とりあえず押し倒す

②正直に間違えたと話す

③逃げる

④文字能力を使ってどうにかする→内容安価

⑤自由安価

恐らくまた明日

謝ってから魔法使いを探す


勇者「ごめんなさい。 部屋を間違えました」


そう言い残し部屋を後にしようとするが、すぐに女騎士が鬼の形相で腕を掴む
ギリギリと爪が食い込むほどに握るその手が座れと命令しているようにしか見えない


女騎士「まぁ待て勇者。 話はまだ終わっていない」

勇者「俺が話すことなんてない。 本当に部屋を間違えたんだ」

女騎士「部屋を間違える意味が分からないが?」

勇者「仕方ねえだろ。 寝ぼけてたんだから」

女騎士「馬鹿な奴だとは思っていたがこれほどだったか……」


心底あきれたようなその表情がなんかムカつく
はぁとわざとらしく両の手のひらを上に向け、肩をすくめているが、胸元が大きく空いたワンピース型のネグリジェ姿でそれをやられても挑発されているとしか思えない

仮にも年上だぞ? しかも男だぞ? 襲われたいのかコイツ?


勇者「エロいパジャマ着やがって。 襲われてえのか? あ?」

女騎士「襲われかけていたがな!?」


女騎士「だが、そうか。 エロく見えるか?」


息を含んだ色気のある声で囁き、ネグリジェの裾を大胆にたくし上げ素肌がこれでもかと露出される
素足が顔を出し、下着までも見えそうなほどにまくられたスカートをもう少しというところで止められる

ごくりと生唾を飲み、視線が足に釘付けにされ目が離せない

ゆっくりと女騎士が一歩近づき、そして俺の胸に寄りかかってくる
下着に絞め付けられていない柔らかな二つの乳房がぴったりと押しつけられ、女騎士の指が俺の背を撫でた


女騎士「私は別に怒っているわけではないぞ。 それに驚きはしたが勇者に抱きしめられて寝ていたのは嫌な気分じゃない」

女騎士「むしろそれだけでは勿体ないだろう?」


俺の唇を塞ぎ、舌と舌を絡ませる
情熱的で激しいキスではないが、互いの想いは一緒なのか確認するようなどこか遠慮しているものがまたそそられた
今すぐ滅茶苦茶にしてやりたい。 そう思うが俺は早く魔法使いの許へと帰らなければならないことを忘れてはいない


女騎士の唇から離れると、唾液が名残惜しそうに弧を描いて糸を引く


女騎士「こんなに硬くしておいて、なにを恥ずかしがっている」


右手でさすられた股間はギンギンに下着の中で苦しそうにしている
これを今女騎士に向けられたらどんなに気持ちが良いことか
悩ましいほどに見事な顔立ち、そして身体を持つ女騎士を抱くことが出来たならば……

心の中の葛藤を女騎士は見抜いてか知らずか、彼女は俺の手を取り自分の胸へと導く


女騎士「私だけその気にさせるつもりか? もっと触ってくれ」


股間をさすりながら、俺の手ごと自分の胸を揉む女騎士は顔を赤くし息を乱していく
熱くなった吐息が俺の首に触れ、俺の中の雄としての本能を呼び覚ましていく


>>461
①押し倒す

②魔法使いを探しに行く

③自由安価

ここでやめたら男が廃る!1


勇者「知らねえぞ?」


強引に彼女の肩を掴んでベッドへと押し倒す
二人分の体重を受けたベッドが軋み、俺たちを受け止めてくれる


女騎士「勇者もヘタレではなかったということか」

勇者「ふざけんな。 俺がいつヘタレなところを見せたんだよ」

女騎士「身に覚えがないのか? 一度病院に診てもらった方が良い」

女騎士「んっ…」


減らず口をたたく女騎士の口を無理矢理奪う
今日はやけに突っかかって来る彼女だが、そのキスを拒否したりはしなかった。 お互いの唾液を交換しびちゃびちゃと水音を響かせる


勇者「足開け」

女騎士「……生憎私は受け手ではなく攻め手の方が好きなんだ」

女騎士「まして相手が勇者では、尚更な?」


上から覆いかぶさっていた俺を無理矢理に抱き寄せ、上下を交換する
男が下にいるというのも変だしなんだか見下げられるとちょっとした恐怖感のようなものがある

それを感じ取ってか彼女は優しく俺に口づけをしながら、俺の服をひとつひとつ丁寧に脱がせていく


女騎士「童貞くんをいじめてやろう」


そういって彼女も全て服を脱ぎ捨て、俺の顔へと文字通り跨る
綺麗なピンク色の割れ目が口を開きながら俺の顔面へと押しつけられ、ぬめっとした感触が唇へと付着した


女騎士「ほら、早くしてくれ」


自分が上位であることを徹底的に俺に知らせようとしているとしか考えられないその態度に若干の苛立ちを覚える
だがそれよりも男として、愛液を垂れ流すその裂け目へ舌を這わせたくなるものだ


舌を動かすごとに息苦しいほどの愛液が溢れる
まさに溺れるという表現が一番しっくりくるほどに、蜜は溢れるところを知らない

いやらしくぬめぬめと恥部が濡れ、彼女も気分を昂ぶらせる


女騎士「あぁっ…! きもち、いい!」


壁に手をつきながら彼女は息を荒くする
彼女にとって俺の口淫は決して上手なものではないかもしれない
だがそれでも身体を善がり、頬を赤くして満足を与えられているのがうれしかった


下品な音をたて蜜を吸い上げる
そのたびに彼女は甘い声を漏らし、自分の指を口元に置いて煽情的な表情をみせる

もっとやれ。

俺にはその表情がこう言っているのだと見えた
硬く大きくなった陰核を甘噛みすると突然の強い刺激に彼女は足を閉じてさらなる快感に備える


勇者「案外余裕ねえじゃん」

女騎士「馬鹿を言うな。 お前とは経験の差がある」

勇者「へぇ?」


なんかそう言われるとムカつくものがあるんだよなさっきから
別に俺Mじゃねえし。 なのにそういう態度取られるとイライラするんだよな

どうすっか


>>470
①文字能力を使う

②文字能力を使う→>>471が安価

③大人しく従う

④気分が冷めたと行為を中断する

1「従」で女騎士を従わせる

4


勇者「あんまり調子乗んなよお前」

女騎士「なに…?」


眉を潜める彼女の背に『従』の文字を紡ぐ


女騎士「……っ!?」

女騎士「勇者! お前…!」

勇者「なぁ女騎士。 お前、俺の上から退けよ」

女騎士「分かった」

女騎士「くっ!!?」


二重人格ではないのかと思うほどに素直に俺の言うことを聞く
そしてその瞬間、それに対して不快感を現すのがなにかの芸なのではないかと思ってしまうほどにおかしい


勇者「さぁ、足を開いてよく見せてみろ」

女騎士「はい」


顔は嫌がりながらも身体は俺の言うとおりに動いてしまう
その感情と思考のミスマッチが尋常ではない羞恥を生み出し、彼女の顔は熟したリンゴのように真っ赤になっている

まさに見せつけるように大きく開いた股に俺は先端を押しつけた


だがすぐには穴の中へと押し込みはしない
焦らすように濡れた割れ目に亀頭をこすりつけ、ヌチャヌチャと音を立てさせる


勇者「ははっ、攻めるどころか、お前は今俺に焦らされてるんだぞ?」

女騎士「くそっ……殺す!」

勇者「おいおいそんなことを言ったら気分が冷めちまうだろうが。 もっと俺をその気にさせてくれよ」

勇者「さぁ、何をしてほしいんだ? 言ってみろ」

女騎士「わ、私の中にその大きいおちんぽを挿れてくれ!」


恥ずかしそうに両目をギュッとつむりながらやっとの思い出言葉を紡ぎだす彼女に、礼と言わんばかりに一気に奥まで挿入した
膣内の肉を押し広げ、男根の根元まで割れ目に飲み込まれる


女騎士「ぐ、あぁっ! 大き……!」


一度陰茎を引き、次は更に腰を入れて奥まで一気に突き進める
降りて来ていた子宮口を先端が突くと彼女は獣のような大きな叫び声をあげた


女騎士「ば、ばか…! いきなりそんな奥まで突くやつがどこにいる!?」

勇者「馬鹿? お前今バカって言ったか?」

勇者「調子に乗るなって言ったんだけどなぁ、おい」



更に文字能力を使うか使わないか>>475

やるとしたら「屈」で屈しさせるとか?
安価下


再び彼女に書いた文字は『淫』
俺が頭の中でイメージしたのはただひたすらに善がり、涎と愛液を撒き散らしてイキ狂う女騎士の姿

ただそれだけで彼女に変化が生じた


三度男根を引きぬけるギリギリまで退かし、奥へと突きたてる
ぎちりと湿った音を立て、男根を飲み込んだ女騎士の様子が先ほどとは全く違った


女騎士「あぁっ!!?」


雷に打たれたように2,3激しく全身を痙攣させる
膣内は無数のヒダが肉棒から精液を絞り取るかのようにしごきあげ、子宮口は先端にキスをするかのように密着しモゾモゾと先端をくすぐってくる

一瞬でも油断すればこちらが飲み込まれてしまうほどの圧倒的な快感こそがセックスの醍醐味

俺はその初めての経験に魂が震えた


さらなる快感を求めて前後の運動をゆっくりと、しかし奥へ深く深く打ち付ける

そのたびに女騎士は胸を揺らしながら絶頂を繰り返し、背筋を弓なりに反らす


『淫』の効果は強烈なものだった
ピストン一回一回で絶頂しては彼女の身体が持つはずもない

まさしく獣のような大声をあげるが大きく立ちはだかる快感の壁に息が詰まる
それでも構わず子宮を叩き続けられ、息を吸うことすら困難な様子だった


女騎士「あっあっ……や、あぁぁ!」

女騎士「まっ……れ……おかしっく、なっちゃぅぅぅぅ!」


津波のような快感に意識を一瞬流されるが、追撃のように何度も打ち抜かれる下腹部の熱さに意識をまた戻される
もう既に快感の波に耐えるために全身の力は使いはたした

それでも尚お構いなしに行われる残酷なピストン運動に彼女の肉体はとうに限界を超え、一瞬にしてただの愛玩人形と化した


女騎士「ひ…あっ……止め、て…… おねがい……しますっ……」


息も絶え絶えに紡ぎだしたその言葉に大人しく従ってやる
男根を奥に突き立てたまま、ピストンを呈しさせるが彼女の身体はまるで陸に打ち上げられた魚のように波打ち続ける

限界を超えた性感が止まった今も意識を削ぎ落とし、白目を向かせて達し続ける

快感に家震えるどころの話ではない次元に思わずこのままやっていると死んでしまうのではないかとすら脳裏によぎる


どうするか

>>480
①イラマ

②続行

③寝かしてやる

④自由安価

ここで優しくキスをしてゆっくりと寝かせる


ふわりと漂うのは甘い蜜の香りかそれとも苦痛とも言える暴力的な性感に堪えた故の汗か
そっと男根を引き抜き彼女の股を拭ってやる

絶頂の最中に噴水のように溢れた愛液がシーツをびしょにびしょに濡らしていた
それに気付き、胸が再び高鳴るがさすがに女騎士はとっくに限界を超えている


勇者「大丈夫か? 生きてるか?」

女騎士「ぁ……ぅ……」


返事とも呼べない呻き声だが息はしてるなととりあえず安心する

おやすみとキスをする頃には彼女は寝息を立てていた
挿入していた時間は3分となかっただろう

だがその3分、ほぼイキ続けていたのだから彼女の疲労は目をそむけたくなるほどのものだろう

少しやりすぎたと反省をし、彼女の乱れた髪を手櫛で梳かしながらもう一度キスをした


寝ますおやすみなさい

モチベがいまいちあがらないんだエロまで来てしまったせいだろうか


さて何するか>>491

①魔法使いのところへ戻る

②女騎士と行為を再開

③自由安価

申し訳ない再安価>>493

女騎士に軽い謝罪の文を残した後に1


女騎士はすっかり寝入り、規則正しい呼吸を繰り返している
一糸まとわぬその美しい体躯はまるで芸術画のようで改めてその飛び抜けた美貌に目を奪われる

こんな美人に初めてを捧げられたことを少しだけ女神に感謝するが、なにしろ彼女には快感どころか苦しみを与えてしまっただろう

懺悔の気持ちをこんな手紙で許してもらえるとは思えないが、それでも贖罪をしたいという自分の中での良心がペンを走らせた


『さっきは本当に悪かった。 女騎士が綺麗でつい調子に乗っちまった。
正直めっちゃ興奮したし、途中で終わちまったのが勿体ないけど最高の時間だった。
追伸、お前はSかもしれないが俺はドSだ。 お前に浸かった文字能力はこのままにしておくからしばらく悶々とした時間を過ごしてくれ。 明日になったら解いてやる。 それではエロ良い1日を。』


女騎士の枕元に手紙を残し、陽も出てきた時間だが俺は三度寝をかますために元いた部屋に戻る

魔法使いは寝起きがあまり良くない方のようだしまだ起きていないだろう

部屋のドアを開けるとそこには……>>496


>>496
①魔法使いはまだ寝ていた

②魔法使いが着替えていた

③魔法使いがシャワーを浴びていた

④魔法使いが自分を慰めていた

⑤魔法使いが怒った顔で仁王立ちしていた

⑥自由安価

エルフと話をしていた

話の内容>>498

>>1に任せる

②自由安価

1


勇者「あ? 起きてたの?」

魔法使い「……おかえり」

エルフ「おわぁ! 勇者!? おかえり!」

勇者「なに? 俺を化けもんみたいな目で見ないでくれる?」

エルフ「な、なんでもないの! あはは」

勇者「……あぁ?」


魔法使い「……いまねエルフに相談に乗ってもらってた」

勇者「相談?」

魔法使い「……ね」

エルフ「ねー♪」

勇者「なんの相談だっての。 そこで仲良く、ねー♪ とか期待してねえんだけど」

魔法使い「……そこは女子の話」

エルフ「そうだよ! 女子同士の話なんだから男は入ってきちゃダメだよー!」

勇者「……意味わかんねえ」


魔法使い「……じゃあ私シャワー浴びてくるね」

エルフ「あぁ、いってらっしゃい」

勇者「じゃあ俺も入ろうかな」

魔法使い「……っ!?」

エルフ「ダメに決まってるでしょうが! なに考えてんの? 信じられない!」

勇者「冗談に決まってるだろ。 なにそんなキレてんだよ」

エルフ「そんな冗談いらないってば! 魔法使いだって困ってるじゃないの」

魔法使い「……一緒に入りたい?」

エルフ「え゛!?」

勇者「おっしゃ行こうか」

エルフ「え、え!? ちょちょっちょっと!? 何言ってるの!?」

魔法使い「……ふふ、冗談」

勇者「なに焦ってんのエルフ? お前冗談通じねえなー」

エルフ「え、えぇぇー……」


部屋に備え付けられたシャワールームから水が床を叩く音が響く

男と女が二人っきりならばその音で色々と想像を掻き立てられるものだが、今目の前にいるエルフは先ほどまでとは違い、真剣な表情で俺を見つめる
そのただならぬ雰囲気に魔法使いのシャワーを覗きにいこうなどとはとても思うことが出来ない


エルフ「ねぇ、勇者」

勇者「なんだよ」

エルフ「……魔法使いと、したの?」

勇者「はぁ!? なんだよいきなり」

エルフ「だってあの子この部屋にいたのよ!? この部屋は勇者の部屋じゃない!」

エルフ「それに昨日全部聞こえてきたのよ! 夜に魔法使いの喘ぎ声が隣の部屋の私にまで聞こえてきたんだからー!」

勇者「あー…… ぁー……」

エルフ「気が狂いそうだったんだから! 耳塞いでもずっと頭の中で魔法使いのエッチな声が頭の中を反響してて……本当に辛かったんだから!」

勇者「そ、そりゃなんか悪いことしたな」

エルフ「本当よ…… 防音されてる部屋でも私の耳だと聞こえちゃうの……もう最悪」


エルフ「かと思ったら今朝は女騎士が獣みたいに喘いでるじゃない!!?」

勇者「…………」

エルフ「一体どういうことなのよ!?」


身を乗り出して詰めよってくるエルフに思わず引いてしまう
確かに1晩の間に仲間2人の喘ぎ声が聞こえてきたら気が動転してしまうのも無理はないだろう。 哀れ


エルフ「すぐに勇者が女騎士とエッチしてるってことは分かったわ! でもじゃあ魔法使いは!?」

エルフ「そう思って部屋を覗いたら下だけ何も着てなくて寝てたのよ!?」

エルフ「ヤり捨てられたのかと思って話聞いてたの! そしたら魔法使いなんて言ったと思う!?」

勇者「……さぁ?」

エルフ「勇者と両想いかもしれないって顔赤くしながら言ったのよ!? どんだけウブかぁー!」

勇者「……お前は少し落ちつけよ」


エルフ「落ちついていられますか!!」

エルフ「あの子が勇者への想いを話してる間に私の耳は女騎士の喘ぐ声が聞こえてくるの! もう最悪よ!」

エルフ「魔法使いはこんなに勇者のこと好きでいるのに、勇者は女騎士ともしてるってどういうことなのよ!」

エルフ「詳しく話を聞かせてもらおうじゃないの!!」

勇者「あー……」

勇者「成り行きで?」

エルフ「……信じられない」


勇者「誘ってきたのはあいつからだしな」

エルフ「それでほいほいエッチしたの? 勇者は魔法使いのこと好きじゃないの?」

勇者「いやそりゃ好きだけどさ。 でも男女の関係ってのはあるじゃん」

エルフ「……はぁ」

勇者「エルフにだけ言うと元々俺は女とヤりまくるために旅してるようなもんだしな」

エルフ「は……はぁ!?」

勇者「ぶっちゃけ魔王討伐よりセックスの方が大事だし」

エルフ「え、ちょ、ちょっと待って!? あなた仮にも勇者でしょう!? 自分が何を言ってるのか分かってるの!?」

勇者「勇者だからなんだってんだよ。 女が好きで何が悪い」

エルフ「え、えぇー…… 最低よあなた」

勇者「もちろん女だったら誰でもいいってわけじゃないぜ?」

エルフ「……聞いてないわよ」

勇者「今俺と二人っきりでいて、エルフも危ないかもよ?」

エルフ「へ……?」



そういって彼女を優しく押し倒し、そのまま流れるように口を塞ぐ


エルフ「んっ……んちゅっ……あぁ」

エルフ「だ、だめよ勇者! こんなの」

勇者「その割にはお前も逃げようとしてるわけじゃなさそうだけどな?」

エルフ「う、うるさいわね…!」


顔を赤くし、そっぽを向きながらもその瞳はこちらを見つめ続けている
もっとキスをしないのか? と言葉には出さなくともそう心が願っているのが馬鹿にでも分かる

唇を重ね、果汁をすするようにエルフの柔らかい唇をついばむ


エルフ「や、やだ…」


足をモゾモゾと動かす形だけの抵抗
本心では自分もキスをしたい、欲に溺れたいと願っているにも関わらず、自分は嫌だと思っているのに勇者が無理矢理迫ってきた、と自分に都合のいい言い訳をしているのだ
その姑息さに吐き気がする

だがそれもまた人間らしいものだ

俺は彼女をも抱ければそれで良い


彼女の小さくは無い胸に手を伸ばす
柔らかく、手に吸いつくように変形する乳房が手のひらに温もりを与えてくれる

胸を撫でられ、息を乱した彼女が本当の抵抗の声をあげた


エルフ「今はだめよ」

勇者「いまは、な?」

エルフ「……魔法使いがシャワーから出ちゃう」

勇者「お前は言い訳ばっかりだな」

エルフ「…………」

勇者「忘れんなよ? お前は俺と共犯者だ」

勇者「お前は俺から逃げられないし、お前も俺から逃げられはしない」

勇者「秘密を抱えた者同士だ」

エルフ「……いいわよ別に」

エルフ「せいぜい楽しむだけだもん」


休憩します

おいエルフどんだけ糞野郎になっちまったんだ

勇者は魔法使いという想いを抱く人がいながら他の女を抱きたいという秘密をエルフに握られ
エルフは魔法使いの勇者への想いを知りながら勇者とキスをしてしまい、さらに前戯を拒むことが出来なかったという弱みを勇者に握られています

それを共犯者と呼んでいいのか分かりませんが。 セックスしたい。


魔法使い「……女騎士、遅い」


シャワーを出た魔法使いを含めた俺ら3人は少し早めの昼食を取る
朝を抜いて皆は腹の虫を鳴かせているが女騎士はまだ起きてこない

フレンチトーストを一口、口に放り込んだエルフと目が合いどんだけ激しくしたんだと罵るような目付きをする


勇者「さぁな? 疲れてるんじゃね?」

魔法使い「……昨日の修行そんなに辛かったかな」

エルフ「いつも前で戦ってたしね。 疲れもたまってるでしょ」


俺とエルフの白々しさには自分でも笑えてきてしまう
まさか女騎士が責め立てられすぎて疲労困憊だとは魔法使いが知る由もなく、本気で心配をしているのがまたおもしろい


魔法使い「……今日も午後修行しようって言ってたけど……やめた方がいいかな」

女騎士「勝手に決めるな。 私なら大丈夫だぞ」

魔法使い「……あ、おはよう女騎士」

女騎士「あぁおはよう魔法使い」

エルフ「おはよ」

女騎士「おはよう二人とも。 少し勇者を借りるぞ」

魔法使い「………?」

女騎士「来い勇者」

勇者「お、おう? なんだよ引っ張んなって」


女騎士「お前! この文字能力を解け!」

勇者「なんで?」

女騎士「なんでだと!? なんて文字を書いたのか知らんが、淫らな夢を見ただけでなく起きてからもずっと体が火照りっ放しだ!」

女騎士「それだけじゃなく、服を着ようとしただけでもその刺激で感じてしまう! おかしいんだ!」

勇者「へぇーそれ超おもしろいじゃん」

女騎士「ふざけるな! こっちは日常生活が遅れそうにないんだぞ!」

勇者「うるせぇなー発情した猫か」


脇腹を指でついてやる
人間の弱点とも言えるほどに刺激に弱い部分を『淫』の効果で敏感になっている女騎士であればどうなるか


女騎士「あぁんっ! ば、ばかやめろ!」

勇者「うっは! これおもしれぇ!!」


わざと彼女を強く強く抱きしめる
ただそれだけで彼女は甘美な声をあげ体を反らせる

背をさするように手を這わせながらの情熱的なキス
舌を絡ませ唾液を口の中へと混ぜ込ませる


女騎士「あっあぁ!」

女騎士「んむ……や、やめろぉ……」

女騎士「んちゅ……ふぁ……ぁ……い、イク……!」


圧倒的に増強された感覚はものの数秒の抱擁とキスで彼女を絶頂へと誘った


女騎士「ぷはっ……はぁ……はぁ……!」

女騎士「き、キスだけでイクなんて……お前何をしたんだ!」

男「心配しなくても夜にはいつも通りにしてやるからよ」

男「その代わり今日は俺の言うことをなんでも聞く奴隷、そして色欲に溺れた痴女の気分を味わえよ」

女騎士「なっ……!?」


勇者「わりぃただいま」

魔法使い「……おかえりなさい。 女騎士、顔が赤い」

エルフ「あら、本当ね。 どうしたの?」

女騎士「な、なんでもない! ちょっと暑くないかここ!?」

魔法使い「……そう? とても丁度いい」

女騎士「そうか! 私だけ妙に熱く感じてしまうのか」

勇者「大丈夫かぁ? やっぱり寝てた方がいいんじゃねえのぉー?」

女騎士「くっ……大丈夫だ! それよりお腹がすいたな。 すいませんこのランチセットをください」


女騎士「くぅ……はぁ……うぅ……」

魔法使い「……女騎士? どうしたの」

エルフ「そわそわして落ち着かないわね?」

女騎士「あぁ! いや、気にしないでくれ! なんでもないんだ」

魔法使い「……顔が赤い。 調子が悪いなら無理しないで寝ていた方がいい」

エルフ「そうよ? 無理は禁物なんだから」

勇者「そうだぜ。 無理しないでなにかあったなら俺らに"イッて"くれよ?」

女騎士「…………!」ピクッ

女騎士「すまん、トイレに行ってくる!!」

エルフ「ん、うん! いってらっしゃい!」


多分更新終わります
女騎士かわいそう(ゲス顔)


女騎士「はぁっ! はぁっ…!」


慌ててトイレへと駆け込んだ女騎士はパンツを脱ぎ、濡れた割れ目へ指を滑らせる
朝から続く下腹部のうずきに耐えられず、太腿まで濡らした自分の欲深さに失望する
だがそんなものになりふり構わず、昂ぶる感情をぶつけるように指を動かした


女騎士「あぁっ……うぐっ…!」


秘所からぐちゅぐちゅと情けない水音を立て、その音にすら欲情を掻き立てられる
ガクガクと腰を震えさせながら股を大きく開き、指先で慰めるその姿はただの色欲魔

声を我慢するために左手で口を抑えるが、唇に触れるその手すらも女騎士を狂わせるものとなる
口淫をするかのように指をしゃぶり、その指を口内の奥深くまで侵入させる

その息苦しさがまた気持ちがよく、指を伝って溢れた唾液が股へと落ちた

下からは股をめちゃくちゃに掻き回す水音と、上からは口内を蹂躙する水音が響き、彼女は一人呻きながら達する


女騎士「はぁ……はぁ……」


絶頂の余韻から徐々に覚め、気だるい目を開ける


勇者「お楽しみだったかい?」

女騎士「……え」


驚きのあまり全身が硬直する
自分をこんなことにさせた張本人がトイレのドアを開けてこちらを覗いていたのだ


女騎士「なっ……は!?」

勇者「鍵もかけないでオナってるとか大胆じゃねえか」

女騎士「お、おい! ここは女子トイレだぞ!?」

勇者「うるせぇなーいいから『来い』」


勇者に命じられるその声に身体が勝手に動き出す
『従』の文字能力により勇者の声に逆らうことが出来ないことを痛感する

今日はこの男の言いなりになるしかない事実にまるで氷水を吹っ掛けられたように背筋がゾクリとした


勇者に手を引かれ連れて来られたのは彼の寝泊まりする部屋だ

『そこに寝ろ』と命令された身体は私の意志とは関係が無く、ベッドで無防備に寝転んだ

彼に服を脱がされ露にされた乳首に湿った感覚が走る
柔らかくぬめぬめと動く舌が乳首の先端を舐めとり、そして時折弾く

くすぐったさを強烈にした感覚がピンポイントで乳頭を襲い、その激しい快感に女騎士は腰を浮かせる
足先までがピンと伸び、身をよじらせながら耐えているとさらに刺激が襲ってくる


女騎士「きゃあっ!」


足の付け根に伸ばされた手の感触に思わず声が出る


勇者「お前漏らしたのか?」

女騎士「ば、馬鹿を言え! そんなことするわけがないだろ!」

勇者「ふーん? じゃあ興奮してこんなに濡らしたのか」


秘所を手のひらで人撫でされる
それだけで勇者の手をヌルヌルと濡らし、自分がいかに愛液を垂れ流していたか分かる
未だにその愛液は吐き出され続け、ベッドを徐々に濡らし始めた


女騎士「くっ…! こんな辱めを受けるのは初めてだ!」


怒気を含んだ女騎士の精一杯の強がりにも彼は動揺しない
それどころか含みを持ったいやらしい笑顔で女騎士を見下す


勇者「そうは言っても身体は喜んでるみたいだけどな?」


手に付着した愛液を口へ運び舐め取る


勇者「女騎士、すっげぇエロい味するぜ?」

女騎士「……っ!!」


顔を真っ赤にしながら抗議の視線をあげる彼女は最早彼の言いなりにしかなることが出来ない
それを信じようとせず、彼にされるがままになるであろう数分後の未来を避けるべく必死な抵抗をする

太腿を擦り合わせて彼の手を除けようとするが虚しくも抵抗にさえならない
それどころか足にまで愛液がつき、彼を喜ばせるだけだった


『淫』の文字により極限まで高められた性欲は性感すらも増幅させる

陰核を一撫でされるだけで並みでは考えられないほどの気持ちよさを全身に走らせ、あっという間に昇天しかける
おそらく数度撫でられるだけで達するであろう圧倒的な刺激に身体の自由は奪われてしまう


勇者「そんなエロい顔しやがって。 気持ちいいか?」

女騎士「だ、誰が…!」

勇者「身体は正直みたいだな?」

女騎士「うっあ、ぁんっ! ち、ちがう!」

勇者「ふーん?」

勇者「じゃあこのままイケない程度にいじめられ続けることになるがな」

女騎士「へ……?」


舌は乳首から離れ、指先が乳輪の縁をなぞる
舌の湿った柔らかな刺激が無くなり、胸に穴があいたような感覚に陥る

股に伸ばされた手は陰核に触れることはなくなり、割れ目を這わせる指は赤子を撫でるかのような優しい刺激のみになる

先ほどまでの強烈な刺激とは違う、物足りない愛撫に彼女は餌を目の前に置かれた犬の気分にまで落とされる



勇者「性欲が高まるばかりになった身体がイクことも出来ないなんて可哀そうにな」

女騎士「……っ!!」

勇者「お前はそれでいいのか?」

女騎士「わ、私は……」

勇者「どうしてほしい?」

女騎士「い、イキたい…!」

女騎士「やめないで、ほしい……」

女騎士「おっぱい舐めるのも、おまんこをいじめるのも、やめないで……」

勇者「よく言えたぞ」



指先を陰核へと滑らし一気に、重点的に一気に動かす


女騎士「ああああぁぁぁ!! ひっああぁぁ!!」


電流が走るとはまさにこのことだ
お預けをくらって待たされた神経は頭が真っ白になるほどの快楽を届ける

一瞬にしての絶頂
それだけでは止まらず息をつく間もなく2回目、3回目と達した

圧倒的な快感の波に飲まれ気を抜けば意識ごと呑み込まれてしまう
本能的に身体に力を入れシーツを掴む

こりこりとクリトリスを指でなぶられ、そのたびに意識が飛んでいきそうになる
性器から蜜が溢れ、ダラダラと愛液が垂れ流しになることにすら彼女は気がつくことが出来ない


勇者「こっち向け」

頭の中に響く彼の声に、不思議と素直に聞きしたがいたくなる
先ほどまでの怒りはどこかへ消え去りただ彼のされるがままに欲望の底へと自我を手放した

仰向けに重なった状態で唇を塞がれ、息が苦しくなる
何度も達し、ただでさえ酸素が足りなくなった頭はぼーっと思考を働かせることすら出来ない

今自分がなにをされているのか、何回絶頂に達したのか
状況を把握することすら出来ないほどに彼女は狂っていた


絶頂の度に跳ねる身体
その彼女の痙攣は少しずつ大きくなり、やがて背筋を弓なりに反らせる

括約筋が弛緩し、透明の液を噴水のように飛び散らせながら彼女は十数度の絶頂を迎える

秘所が収縮と弛緩を繰り返しながらその度に勢いよく飛び出る潮に彼女は震えた
人生で初めての潮吹きは清々しいまでの開放感を与え、同時に何度もイカされ続けた中からの解放でもあった


女騎士「はぁッ……はぁッ……!! 死ん…じゃう……」


休憩します

触手はまた今度じっくりと機会を設けて書きます

今は女騎士を堕とすのです


勇者「ふぁぁぁ……」

魔法使い「……眠そう」

勇者「あー。 ねみぃ」

エルフ「そんなに夜眠れなかったの?」

勇者「いや寝たんだけどよ」

魔法使い「……?」

勇者「度重なる夜の戦いで疲れただけだ」

女騎士「ごほっ! ごほっごほ……」

エルフ「あー……そういう」

魔法使い「……??」


エルフ「で、そんな眠そうな勇者が馬車引けるの?」

勇者「じゃあエルフが変われよ」

エルフ「嫌よ御者台は固いんだもん、痔になっちゃう」

勇者「あまったれたこと言ってんじゃねえよ俺のケツみろ。 鍛え抜かれたこの大殿筋」

女騎士「おい、見せようとするな!」

勇者「はぁ!? 俺のプリップリのケツ見たくねえのか!?」

女騎士「見たいわけないだろう!」

勇者「じゃあ俺の太腿は!? いい大腿四頭筋してるぞ!?」

エルフ「いらない」

勇者「じゃあ腹筋! 6パックどころか12パックだぜ!!」

魔法使い「……ちょっとみたい」


エルフ「なんか旅が久しぶりな気がするね~!」

魔法使い「……うん」

女騎士「なんだかんだ長居してしまったからな」

勇者「あぁ……さらばフカフカのベッド。 俺はまた硬い御者の上の生活だよ」

女騎士「あとは頼んだぞ勇者。 私たちは寝る」

エルフ「こんないいお天気なんだもん、絶好のお昼寝日和だよね~」

勇者「糞女どもが……! 俺の超絶馬車ドリフトで叩き下ろしてやろうか!!」

魔法使い「……ドリフト?」

勇者「はぁーマジで痔になるってこれ。 やってらんね」

勇者「あ、そうだ文字能力使えばいいんじゃん」

勇者「ほい」


『柔』


ボフッ!!


勇者「こいつぁ! いけるぞ!!」

勇者「硬くて揺れる糞馬車生活とはさよならバイバイだ!」

女騎士「おーい勇者、調子はどうだー?」

エルフ「痔になる前に休みなよ~?」

勇者「おーう大丈夫だ。 全然平気無問題」

エルフ「なーんだつまんない」

女騎士「いってもこっちも結構揺れるからな。 乗ってるだけで疲れるんだよな」

エルフ「そこはまぁ我慢するしかないわね」

魔法使い「……クッション買っておけばよかった」


勇者「~~♪ ~~♪」

女騎士「なんか勇者ご機嫌じゃないか?」

エルフ「そうね…… 馬車引いてる時はいつも文句ばっかりなのに」

魔法使い「…………」

女騎士「なぁ、なんかいつもガッタンガッタン縦揺れしてるあいつの身体が今全く揺れてなくないか?」

エルフ「……言われてみれば確かに」

魔法使い「……なんか変」

女騎士「>>567


>>567

①確認してみよう

②気にすることないだろう

③自由安価

1


女騎士「確認してみよう」


後ろの荷台から御者台にピョンと飛び乗る女騎士
ガタガタと揺れるはずのその小さな台は、まるで高級な革のソファーのように沈みながらも身体をしっかりと受け止めた


女騎士「おい、なんだこれは」

勇者「あ? 何しにきた」

女騎士「これはなんだと聞いている」


女騎士が指差すのは腰掛ける台座
この心地よさはなんだと聞いているのだろう
だがここで馬鹿正直に答えるほど俺は優しい人間ではない


勇者「木」

女騎士「材質なんか聞いていない」

勇者「はぁ? お前バカなのか?」

女騎士「お前の方が馬鹿だろう質問の意図くらい読み取れ」


ぐぅ正論


勇者「文字能力を使いました」

女騎士「それは分かった。 なぜそれを自分にしか使わない?」

勇者「気持ちよさそうにお昼寝しようとしてた女子たちに腹が立った。 カッとなってやった」

女騎士「有罪だ」

勇者「後悔はしていません」

女騎士「実刑を言い渡す。 >>569


>>569

①今から「ぱぴぷぺぽ」しか喋れない

②語尾に「ワン」をつける

③みんなの一日奴隷

④自由安価

3


女騎士「実刑を言い渡す。今日1日みんなの奴隷の刑」

勇者「待ってそれ重い」

女騎士「そうか? どうせ今日は移動で終わるだろう」

エルフ「そんなにやることなんかないって。 大丈夫だよ~」

魔法使い「……無理難題は言わない」

女騎士「ということだ」

勇者「本当にくそったれな女共め!」


女騎士「とりあえずはそうだな、荷台を御者台と同じようにしてもらおうか」

勇者「へいっ! お安いご用でさぁ!」


『柔』

ボンッ!!


エルフ「勇者~私喉かわいちゃった~」

勇者「へい! お待ちくだせぇ!」


『水』


勇者「こちらお注ぎいたしました!」

エルフ「わぁー! 冷たくておいしい! ありがとう」

女騎士「おい奴隷、肩が凝ってるぞ」

勇者「へいっ! 揉ませていただきやす!!」

女騎士「弱い。 もっと力を込めろ」

勇者「へ、へい…」

女騎士「闇雲に握れなんて言ってない! もっと優しくするんだ」

奴隷「へ、へい!」

女騎士「はぁ……センスないな」

奴隷「…………」

女騎士「い、痛い! バカ! 痛いだろ!」

奴隷「肩もぎ取ってやらぁ!!」

女騎士「上等だ奴隷! そこに直れ!!」

奴隷「下剋上だゴルァ!!」

エルフ「まぁまぁ落ちついて二人とも! 勇者だって悪気があったわけじゃないんだし」

奴隷「悪気しかねぇけどなぁ?」

女騎士「奴隷が主に立て付くとはいい度胸だ。 教育してやる」

エルフ「だめだこりゃ」

魔法使い「…………」

魔法使い「……奴隷さん、寂しい」

勇者「はい!」ギュー

魔法使い「……ふふ」


女騎士「……毒気が抜ける」

エルフ「なんかイチャイチャ見せつけられただけなんだけど」

魔法使い「……奴隷さん、女騎士と仲直り」

勇者「ちっ。 許してやるよ糞主」

女騎士「許しを請うのはどちらか教えてやる必要があるようだな?」

魔法使い「……もうおしまい」

勇者「けっ、くたばれ糞女騎士」

女騎士「馬に蹴られて潰れろ」

魔法使い「……むぅ」

エルフ「なんでこんなギスギスしてるの……」

勇者「イキすぎビッチ」

女騎士「性悪ニート」


エルフ「それにしてもこう草原ばっかり続くと暇ね~」

女騎士「おい奴隷なんか暇つぶしにおもしろい話をしろ」

勇者「その振り辛すぎるんだけど」

魔法使い「……確かに」

女騎士「頭を使え。 こういう時は笑える話をしようとするとコケる」

女騎士「自分の失敗話をすれば大概うまくいく」

勇者「どうあがいても絶望なんですけど」

エルフ「あ、勇者の失敗話聞きたい!」

魔法使い「……聞きたい」

勇者「えー……」

勇者「じゃあ」

勇者「昔友達が家に来てさ、一緒に飯食ったの」

勇者「んで母さんが何を思ったか茹で卵をくれてさ」

勇者「産卵ーとかふざけて口から卵を産む真似してたら」

勇者「顎外れた」


エルフ「うわ~……」

女騎士「…………」

魔法使い「……産卵はお尻から」

エルフ「そこじゃないよ魔法使い」


女騎士「もっと笑えるのはないのか?」

勇者「はぁ? 注文が多いな」

勇者「女友達2人が俺繋がりで仲良くなってさ」

勇者「男同士が恋愛するジャンルの本を貸すことになったらしくて」

勇者「俺がその仲介的な感じで受け渡しをすることになったのよ」

エルフ「あ、それ知ってるボーイズラブってやつでしょ!」

女騎士「……あぁ、そういえば前に流行ったな」

勇者「そう、それ」

勇者「そんでそれを部屋の机の上に置いといたのよ」

勇者「んで教会学校から帰ってきたら」

勇者「わざわざ男同士が裸で抱き合ってる表紙を上にして机の真ん中に置かれてた」

エルフ「……うわ~」

勇者「母さんはなにを思ったんだろうか」

女騎士「恐ろしいな」

魔法使い「……勇者は男が好きなの?」

勇者「え」


今日は終わります
最近忙しすぎて本当にごめんなさい
この失敗談、全て実話です


エルフ「ねぇ、なにか聞こえる」

女騎士「どうした?」

勇者「なんも聞こえねえぞ」

魔法使い「……エルフは耳がいい。 きっと私たちでは聞こえない音も聞こえてるんだと思う」

エルフ「……大変! 戦ってるような音がする!」

女騎士「この街道で戦闘が起きてるということか?」

エルフ「多分そうね。 戦闘状況までは分からないけど」

女騎士「ならば加勢に行くべきだ! 急いだ方がいいだろう!」

勇者「えぇーマジで言ってるの? 俺ら関係なくね?」

女騎士「バカをいうな! 腕利きの冒険者であればいいが、一般人だったらどうする!?」

魔法使い「……自分の身すら守れない人かもしれない」

勇者「そんな奴が街の外に出るなっての」

エルフ「そうかもしれないけど、私たちが駆けつけた頃に死体の横を通り過ぎることになったら夢見が悪いじゃない?」

魔法使い「……同感。 ご飯を美味しく食べるためにも助けるべき」

勇者「ひえぇーみなさん正義感が厚いことで」

女騎士「勇者が一番正義感がなくてどうするんだ」

勇者「あーめんどくせぇ」

勇者「女達がそう言うから仕方なく働くけどよぉ?」

勇者「あーあー……本当にめんどくせぇなぁ」


勇者『高速』


勇者たちが駆けつけた先にいたのは商人たちだった

商人らしい大きな荷車を引いており、素早く移動出来ないところを魔物の群れに襲われてしまったようだった


商人「ええいくるな! くそったれな魔物め!!」

剣士「くっ、私だけではこの数に対応出来ないぞ…!」


商人に護衛として雇われているのであろう剣士風の男も善戦している
しかし魔物の数が多く、捌ききれなかった魔物に商人が襲われている状況だった


正直、運がなかったとしか言えない

積荷を多く積んでそれを少しでも高く売る。そして移動に必要な食料や水などの備品をはじめ、護衛の数を減らして少しでも支出を減らす

いかにも商人らしい考えだ
だがそこで自分の身を守ってくれる人が少ない状況で、運悪く魔物の群れに遭遇すればどうなるか

たかが金をケチった故に自分の命も積荷も失うことになるのだ




「グルオオオオォォォ!!!」

商人「ひぃぃぃっ!!?」


魔物の牙がまさに商人の喉仏を噛みちぎろうとした瞬間、魔物の眼球に矢が突き刺さる

悶絶するように叫び声をあげてのたうち回る魔物に、追撃と言わんばかりに矢が2本、3本と突き刺さりその魔物はピタリと動かなくなった


エルフ「大丈夫ですか!?」

商人「た、助かったぁー!!」

女騎士「加勢するぞ!」

剣士「すまない! 恩に着る!」


商人の大きな馬車を魔物が取り囲む
牙を剥き出しにし、仲間を殺されたことに怒り、今にも飛び掛ろうと体を低くしている


「グルルルル…!!」


魔法使い「……囲まれてる。逃げられない」

女騎士「はなから逃げるつもりなどない。 蹴散らすぞ」

勇者「ひゅー女騎士様かっくぃー!!」


女騎士が茶化されて、憤りの目を勇者に向けた瞬間、魔物が一斉に飛びかかってくる

その早さも去る事ながら、膨らみ切った殺意の数に思わず皆の動きが鈍ってしまう


「ウォォォォォン!!!」

女騎士「くっ……! この数は……!」

勇者「うるせぇんだよ畜生共」



『衝撃』


途中ですがまたあとで投下



「キャンッ!!!」


宙に飛び上がり、鋭い牙で喰らおうとしていた魔物たちがまるで見えない強い力で後ろに引っ張られるかのように吹き飛んでいく

突然の出来事に思わず魔物どころか、勇者以外の者達もポカンと口を開け、惚けている


勇者「ほら、お前らも働けよ。 俺にばっか仕事させんじゃねえ」

女騎士「お、お前…! せめて何か言ってから!」

勇者「どうせ俺が何しても文句言うんだろ? 魔物共の波状攻撃にだけ注意してさっさと終わらせようぜ?」

魔法使い「……同意。 範囲魔法で牽制する」

エルフ「えぇ、やりましょう」

女騎士「仕方がない。 なるべく早く撃破するぞ!」




商人「いやぁー助かりました!!」

商人「本当になんとお礼を言ったらいいのか!!」

勇者「礼なんていいからよぉ。 兄ちゃん、出すもん出せや?」

魔法使い「……悪徳業者」

エルフ「勇者とは思えないわね」

女騎士「気にしないでほしい。 当然のことをしたまでだ」

商人「いやぁ全く、お強い上にお優しい人たちと来たもんだ! しかも面白い! がははは!!」

勇者「おう、だから金寄越せや」

魔法使い「……沈黙魔法」

勇者「………!?」

女騎士「ナイスだ魔法使い。 勇者は少し黙っておいた方がいい」

エルフ「そうね」

魔法使い「……ごめんね勇者」

勇者「…………」


『解』


勇者「だからよ、助けてやったんだから金を出せやおら」

女騎士「……しつこいぞ」チャキッ

魔法使い「指を動けなくさせる魔法を開発しなければ勇者を止められない」

エルフ「無駄遣いもいいところよねぇこの能力」




勇者「ってなんだよおっさん、明るい町までいくのか」

女騎士「なんだ? 明るい町とは」

商人「よくぞ聞いてくれた! 明るい町ってのはな、その名の通り町人がみんな馬鹿みたいに明るい奴らなんだよ!」

勇者「で、いつからかその小さな町を訪れる旅人や冒険者が明るい町って呼ぶようになったわけ」

商人「元々は本当に何も無い小さな町だったんだけどな! 今は旅人さんたちもそこに住むようになったりして大きくなってきたんだぜ!! がはははは」

剣士「…………」

エルフ「へぇ、そんな陽気な人が沢山いるのね~」

魔法使い「……楽しみ」

商人「おう、姉ちゃん達もきっと気に入ると思うぜ!!」

女騎士「そうか、それは楽しみだ。 商人さん、行き先も同じみたいだしよかったらその町まで私たちに護衛をさせてくれないか?」

エルフ「もちろん、お金なんかいらないわよ!」

勇者「はぁ!? いやいや金はだせや」

魔法使い「……勇者、もうそれいい」

商人「いいのかい!? こっちとしては願ったり叶ったりだがよぉ?」

女騎士「勿論だ。 また魔物の群れと遭遇しないとも限らないしな」

商人「そうか! じゃあよろしく頼むぜ!!」

剣士「…………」



商人「って! いけねえ!!」

商人「さっきの戦闘で袋の一つが破れてらぁ!!」


見ると荷車に積まれている箱や麻袋の中に、一つ破れて口を開いている袋があった
そこからは白い粉末が溢れこぼれていた


エルフ「あ、本当」

商人「いけねえ、いけねえ! 袋に戻さねえと」

魔法使い「……手伝う」

商人「っ!? いやぁいい! いいんだ触らないでくれ!! これは俺ひとりがやるからな、大丈夫だ」

女騎士「そ、そうか?」

商人「あぁ、だから気にしないでくれよ」

エルフ「ねぇ商人さん、その粉はなんなの?」

商人「こ、これか? これはな明るい町に届ける特製の調味料よぉ。 これで作った料理は最高にうまいんだぜ」

エルフ「へぇー! ねぇ、ちょっと舐めてみてもいい?」

商人「!? 馬鹿言ってんじゃねえ!! これは大切な商品なんだよ!! 触んじゃねぇ!!」

エルフ「ご、ごめんなさい……」

勇者「なんだよいきなり声荒らげて」

女騎士「すまないな商人。 うちのものが失礼をした」

商人「い、いやぁ、こっちも悪かったな大声出してよ。 大切な荷物だからなつい……」

魔法使い「……どっちも悪かった。だからお互い気にしない」

商人「へへ、そう言ってくれると助かるぜ」

エルフ「……ごめんなさい」


勇者「なんだあいつ……」

剣士「…………」



勇者「なぁあんた」

剣士「……なんだ」

勇者「さっきの魔物との戦闘、手を抜いていただろう」

剣士「……何の事だ」

勇者「とぼけんじゃねえよ。あんたの身のこなしはどう考えてもあの程度の魔物に苦戦するようなレベルじゃない」

剣士「……買い被りだ」

勇者「なにを考えてる? あの商人を死なせたかったのか?」

剣士「…………」

勇者「だんまりかよおい」

剣士「知らない方がいいこともある」

勇者「はぁ? なんだよそれ」

剣士「あの男は人間のクズだ。 そしてこれから行く明るい町のやつらもな」

勇者「…………」

勇者「なぁ、さっきの白い粉ってよ」

剣士「恐らくお前の考えている通りだ」

剣士「忠告しておいてやる。あの町は根っこから狂っているぞ」



「おー久しぶりだな商人!!」

商人「へっ、今帰ったぜ兄弟!!」

「そちらの美人さんたちは? まさかお前……!? そんなに女引っ掛けるなんてやるじゃねえかちくしょーめ!!」

商人「やめろやー馬鹿言ってんじゃねえよ。 こちらの方たちは途中で魔物に襲われてやばかったところから助けてくれた冒険者さんたちだ!」

「本当か! なんだよお前死に損ないめー! 1回くたばらねえとその太った身体は治らねえのになぁ!!」

商人「うるせぇー!!」

「「がはははは」」


女騎士「こ、濃いな……」

エルフ「死にかけた人に死に損ないってすごいね…」

魔法使い「……うん」




町長「よく来てくれましたぁー!!」


明るい町にたどり着いた俺達は商人と別れ、町長の家に招かれた
話に聞いていたように大きな街ではない
畑が広がるような村に少し建物がポツポツと増えたような程度の規模の小さい町だ

しかしそんな小さな町にありがちな閉鎖的な雰囲気はまるでなく、すれ違う人々から絶えず話しかけられる
人当たりの良いまさに"明るい町"

笑顔と活気の溢れるとてもいい町だと思った


町長「なにも無い町ですが、ゆっくりしていってください」


町長は穏やかな顔立ちの優しそうな老人
笑いジワが顔中に刻まれ、目を細めて微笑むその表情は町長の人柄を表しているようだ


町長「あぁ、お客さまにお茶も出しませんで! 今お持ちしますからね」

勇者「いい。 俺はお茶アレルギーなんだ。 水をもらえないか?」

町長「お茶アレルギー、ですか? 珍しいものがあるのですね」

勇者「流行り病みたいなもんだ。 こいつらもみんなそうだから水を頼む」

エルフ「え、私お茶アレルギーなんかないよ?」

勇者「黙ってろ」


町長「今日は商人も帰ってきて、お客人まで来られて、なんと素晴らしい日でしょうか」

町長「夜には宴を開きますゆえ、楽しんでいってください!」

女騎士「宴か!」

町長「はい。 もっとも、毎日宴のようなものなのですがね」

女騎士「毎日遊んでるのか!?」

勇者「明るい町恐るべしだな」

エルフ「えーいいじゃない? みんなで楽しむの素敵よ!」

町長「えぇ、それはもう毎日が楽しいですよ? その日の仕事の疲れを皆で労い、明日の活力を皆で沸き上がらせる」

町長「そしてお客さまが来られれば皆で歓迎の声を上げる。 そして旅人さんの話に皆が胸を踊らせ楽しみを共有するのです」

女騎士「すごいな、そんな毎日宴会してて飽きないのか」

町長「飽きるなんてとんでもない! 明日が楽しみで仕方がないですよ」

町長「せっかくですから、宴が始まるまで町を見ていってください」

町長「皆、旅の方に会えるのを楽しみにしているでしょうから」


「お、旅の方かい?」

勇者「うーっす」

「かーっ! お兄ちゃんそんな美人さんたち連れていいねぇー!!」

勇者「あ? こいつらが俺みたいなイケメンに付いてこれて幸運なんだぞ?」

女騎士「は?」

エルフ「自分でそういうこと言うのはちょっと」

魔法使い「…………」

「はっはっは! 仲が良くてなによりじゃないか!!」

「ま、楽しんでいってくれよ! この町のもんはうめぇぞー?」


「いらっしゃい旅人さん! どううちの店の名物焼き肉串! 秘伝のスパイスが最高だよぉ?」

魔法使い「……いい匂い」

エルフ「おいしそー!」

勇者「いや、金ないからいい」

女騎士「な、嘘をつくな勇者!」

エルフ「そうよ! これ食べようよ~」

勇者「ダメだ。 節約だ」

魔法使い「……いつから倹約家に?」

「ははは、貧乏な旅人さんたちにしょうがないなぁ、サービスだよ持っていきな!」

勇者「いらねえって、いくぞ」

魔法使い「……勇者?」

エルフ「なんなのよもう!!」

勇者「…………」


女騎士「本当に話に聞いていたとおりいい町だ」

エルフ「みんな暖かいね~」

勇者「そうだな」

魔法使い「……ここに人が住み着くのも分かる」

エルフ「そうね。 みんな本心から楽しんでるのが伝わってくるもん」

女騎士「旅人が腰を落ち着けたくなる町か。 確かに悪くは無いだろうな」

勇者「…………」

魔法使い「……勇者、どうしたの?」

エルフ「元気ないわね」

勇者「……なんでもねえよ」

女騎士「なぁ、さっきの町長の家のことといい、屋台の焼肉串といいどうした」

勇者「あ?」

エルフ「そうだよ勇者、様子が変だよ」

魔法使い「……勇者が飲み食いしたがらないなんて変」

勇者「気のせいだろ」

女騎士「気のせいなわけあるか。 あんなに血相を変えてどうしたっていうんだ」

勇者「はぁ、分かった。 少し話がある」

魔法使い「……聞く」

エルフ「なによ改まっちゃって」

勇者「お前らに頼みが……

「うわああああああああ」


エルフ「な、なに!?」

「虫、虫がぁぁー! 来るなぁー!!」

女騎士「お、おいお前大丈夫か?」

「く、来るなぁー!!」

魔法使い「……?」

「む、虫ィ!! 体に這い寄ってきやがる!! 畜生来るんじゃねぇ!」

エルフ「ちょ、ちょっと? 虫なんてどこにも!」

「お前らも俺を[ピーーー]気なんだろう!! 近づくんじゃねぇー!!!」

女騎士「お、おい」

勇者「やめとけ、錯乱してる」

「近づくんじゃねぇよ!! ぶっ殺されてえのか!!」

エルフ「ど、どうしたら?」

勇者「ほっとけよ。 そのうち収まるだろ」

女騎士「なぜそう言いきれる!?」

勇者「お前らもああなりたくなかったら!!」

勇者「この町では俺に従え。 いいな?」

勇者「反論は許さない。従わなければ文字能力を使うだけだ。分かったな?」

女騎士「な、なんだいきなり」

魔法使い「…………」

勇者「頼むから言うことを聞いてくれ。 この町は危険なんだ……」

エルフ「訳わかんない!」


エルフ「訳わかんないよ勇者!」

女騎士「エルフ?」

エルフ「勇者おかしいよ! 苦しんでる人がいるのになんで助けようとしないの!?」

勇者「…………」

エルフ「いつもの勇者なら文句言いながらも助けるはずだよ! なのにどうして!」

勇者「…………」

エルフ「どうしてなにも言わないのよ……」

エルフ「こんなの……勇者じゃないよ!!」

勇者「……っ!」

エルフ「いいよ! 私があの人を助けるから!!」

エルフ「私、勇者がそんな酷い人だなんて思わなかった!!」


女騎士「お、おいエルフ!」

エルフ「大丈夫ですか!?」

「ひゃあああああ!! 来るなぁあああああ!!」

「近づくな! ぶっ[ピーーー]ぞ!!」

エルフ「私なら大丈夫! あなたに危害は加えないから」

「うるせぇ! それ以上近づいてみろ? 本気で[ピーーー]からなぁぁぁ!!」

エルフ「…………」

エルフ「大丈夫だから……落ち着いて?」

「うわぁぁぁぁぁぁ!!」ダッ

エルフ「え……?」

エルフ「ま、待って!? どこにいくの!?」

「ああああああああああああ!!」

「食い物、食い物ぉぉぉぉぉ!!」


エルフ「う、うそでしょ~? なんで逃げるのよ~」

エルフ「もう待ってってば!」

女騎士「エルフ!!」

エルフ「私、あの人を追いかけてくる~!」

女騎士「待てエルフ! 一人じゃ危険だ! 私もついていく!」ダッ

エルフ「うん、お願い!」


魔法使い「…………」チラッ

勇者「…………」

魔法使い「……行かなくていいの?」

勇者「どの面下げて付いてけって言うんだよ」

魔法使い「……ごめんなさいって謝ればいいだけ」

勇者「そんな素直に言えたら苦労しねえよ」

魔法使い「……不器用」

勇者「魔法使いに言われたくねえ」

魔法使い「……そうやって誤魔化すところが不器用」

勇者「うるせぇ」

魔法使い「……よしよし」

勇者「……バカにすんな」

魔法使い「……ふふ」


>>616
①エルフと女騎士の後を追う

②魔法使いと共に町を散策

③怪しいところを探しに行く

④自由安価

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